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JP5959055B2 - 便器本体及びこれを備えたサイホン式水洗便器 - Google Patents

便器本体及びこれを備えたサイホン式水洗便器 Download PDF

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Description

本発明は便器本体及びこれを備えたサイホン式水洗便器に関する。
特許文献1は従来の便器本体を開示している。この便器本体は、便鉢部と、この便鉢部の下流側に連通した便器排水路とを備えている。また、便鉢部は、右側(洗浄タンクを載置する便器本体の後方から先端に向かって右側)の上部周縁であって、前後方向の略中央部に洗浄水を吐水する第1吐水口を有している。この第1吐水口は前方に向いて開口している。第1吐水口から吐水した洗浄水は平面視において便鉢部内を反時計方向に旋回する旋回流を形成する。また、便鉢部は左側後部の上部周縁部に洗浄水を吐水する第2吐水口を有している。この第2吐水口は右方向に向いて開口している。また、便鉢部は溜水面の外周に上下方向に延び、急な傾斜面からなる立ち面を有している。この便器本体は、第2吐水口から吐水した洗浄水が第1吐水口から吐水した洗浄水に合流することによって、旋回流の勢いを弱め、汚物の広がりを抑えることができる。また、この便器本体は、立ち面を洗浄水が流下することによって、便器排水路に汚物を押し込み、便器本体から良好に排出することができる。
特開2011−157738号公報
しかし、特許文献1の便器本体は便鉢部の表面を良好に洗浄するために第1吐水口から洗浄水を勢いよく吐水して旋回流を形成することになる。このため、この旋回流の勢いを弱めつつ、便器排水路に汚物を押し込み便器本体から良好に排出するためには第2吐水口からも洗浄水を勢いよく吐水しなければならない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、少ない洗浄水で便器洗浄を良好に行うことができる便器本体及びサイホン式水洗便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の便器本体は、便鉢部と、
この便鉢部の下部に流入口を有し、下流側に連通した便器排水路と、
平面視において、前記便鉢部を一方向に旋回する旋回流を形成する洗浄水を吐水する第1吐水口と、
を備えた便器本体であって、
前記便鉢部は、
前記流入口側であって溜水面よりも上方に、平面視において前記旋回流における下流側を上流側よりも急傾斜に形成した案内面を有し
平面視において、前記案内面の上端縁の前記旋回流における下流側が前記溜水面の周辺部に接するように、前記案内面が前記溜水面の周辺部に連続していることを特徴とする。
この便器本体は、第1吐水口から吐水した洗浄水が案内面に沿って流れてスムーズに溜水部に流入する。このため、この便器本体は、第1吐水口から洗浄水を勢いよく吐水して、便鉢部内を洗浄水が旋回しつつ、案内面によって洗浄水を溜水部に流すことができるため、あたかも束状になった洗浄水を溜水部に流入させることができる。このように、第1吐水口から吐水した洗浄水の勢いの減衰を抑えて溜水部に束状の洗浄水を流入させることができるため、汚物等を溜水部から便器排水路に押し込み、便器本体から良好に排出することができる。
したがって、本発明の便器本体は少ない洗浄水で便器洗浄を良好に行うことができる。
本発明のサイホン式水洗便器は、前記便器本体を具備し、便器洗浄の際、前記便器排水路内にサイホン作用が発生することを特徴とする。
この場合、便器本体は、束状の洗浄水が勢いよく溜水部に流入することから、便器排水路内に洗浄水を一気に流入させることができる。このため、便器排水路内に一気に流入した洗浄水によってサイホン作用を確実に発生させることができる。よって、このサイホン式水洗便器はサイホン作用を利用して汚物等を便器本体から良好に排出することができる。
したがって、本発明のサイホン式水洗便器は少ない洗浄水で便器洗浄を良好に行うことができる。
実施例のサイホン式水洗便器の平面図である。 図1の矢視A−A断面である。 図1の矢視B−B断面(洗浄タンク等省略)である。 図1の矢視C−C断面(洗浄タンク等省略)である。 図1の矢視D−D断面(洗浄タンク等省略)である。 実施例のサイホン式水洗便器の洗浄水の流れを示す断面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
前記便器本体は前記第1吐水口から吐水した洗浄水に合流して前記案内面に沿って流れる洗浄水を吐水する第2吐水口を有し得る。この場合、第1吐水口から吐水した洗浄水に第2吐水口から吐水した洗浄水が合流して溜水部に流入する。このため、この便器本体は溜水部へ流入する束の洗浄水の流量(単位時間当たりに流れる水量:以下同じ)が多くなり、便器排水路への汚物の押し込みを良好に行うことができ、汚物等を便器本体から良好に排出することができる。
前記便鉢部は、前記案内面の上端に連続して外側に拡がり、前記案内面よりも傾斜が緩やかな洗浄棚を有しており、前記便鉢部内を流れる洗浄水が前記洗浄棚上を流れる流れと前記案内面に沿って流れる流れとに分かれ得る。この場合、この便器本体は、便鉢部内の洗浄水の水位が高い時は、洗浄棚上を流れる流れによって便鉢部内を勢いよく旋回する旋回流を形成することができ、便鉢部の表面を良好に洗浄することができる。また、この便器本体は案内面に沿って流れる流れが溜水部へ勢いよく流入し、便器排水路への汚物の押し込みを良好に行うことができ、汚物等を便器本体から良好に排出することができる。
前記便鉢部は前記案内面に対向する部位に前記流入口に向けて洗浄水の流れを変更する立壁を有し得る。この場合、案内面に沿って流れた洗浄水が立壁に衝突し、便器排水路の流入口に向けた流れに変更することができる。このため、一方向から便器排水路へ流れ込む洗浄水の主流を形成することができるため、便器排水路への汚物の押し込みを良好に行うことができ、汚物等を便器本体から良好に排出することができる。
次に、本発明の便器本体を具備したサイホン式水洗便器を具体化した実施例について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例>
実施例のサイホン式水洗便器は、図1及び図2に示すように、便器本体10と、便器洗浄装置30と、便座装置50とを具備している。便器本体10は、便鉢部11、便器排水路12、第1吐水口13、及び第2吐水口14を備えている。便器洗浄装置30は、洗浄タンク31、ポンプ32、及び分配給水管33を備えている。便座装置50は、便器本体10の上面に載置し、固定した便座装置本体51と、便座装置本体51の前部に回動自在に軸支した便座及び便蓋52とを備えている。
便器本体10は上面周縁から下方に延びた周壁部15を有している。便器本体10は、周壁部15内の前側(図1において下側)に便鉢部11を形成しており、便鉢部11の下方及び後方(図1において上方向)に便器洗浄装置30等を収納する収納空間Sを形成している。
便器排水路12は、便鉢部11の下部後方に流入口12Aを有しており、便鉢部11の下流側に連続して形成されている。この便器排水路12は、便鉢部11の後方に延びており、便鉢部11の後方の収納空間S内に下流端の排出口12Eを配置している。便器排水路12は、図2に示すように、流入口12Aから僅かに下降した導入部12B、この導入部12Bの下流側に連続して上昇する上昇流路12C、及びこの上昇流路12Cの下流側に連続して下降する下降流路12Dを有している。
便器本体10は、上昇流路12Cの下面の頂部12Fより上流側の便器排水路12と便鉢部11の下部とによって溜水部16を形成している。便器本体10は、図1に示すように、平面視において、前後方向(図1において上下方向)に長い略菱型の溜水面16Aを形成している。
便器排水路12は排出口12Eを形成する下流端部(下降流路12Dの下部)が垂直方向に延びている。この便器排水路12の下流端部は排水接続管70の垂直上方に開口した上端開口71内に挿入され、排水接続管70に接続されている。排水接続管70は、便鉢部11の後方の収納空間S内で、便器本体10を載置した床面Fに固定されている。排水接続管70は、クランク状に湾曲した流路を形成しており、下端開口72の中心軸が上端開口71の中心軸より便器本体10の前方にずれている。排水接続管70は下端開口72の僅か上方に形成した絞り部73を有している。この排水接続管70は、上端開口71から洗浄水が流入すると、絞り部73で洗浄水が飛散して水膜を形成する。これによって、絞り部73よりも上流側の排水接続管70及び便器排水路12内にサイホン作用を発生させることができる。
便鉢部11は、図1〜図4に示すように、便器排水路12の流入口12A側であって溜水面16Aよりも上方に形成した案内面17を有している。この案内面17は、平面視において、第2吐水口14の下方付近から溜水面16Aの後側(図1において上側)を経由して左側(図1において左側)の前後中央部まで湾曲状に延びている。案内面17は平面視において便鉢部11内を反時計方向に旋回する洗浄水の旋回流における下流側を上流側よりも急傾斜に形成している(図2〜図4参照)。また、案内面17は、平面視において便鉢部11内を反時計方向に旋回する洗浄水の旋回流における下流側が溜水面16Aの周辺部(溜水面16Aの左側の前後中央部)に接するように形成されている。
また、便鉢部11は、案内面17の上端に連続して外側に拡がっており、案内面17よりも傾斜が緩やかな洗浄棚18を有している。洗浄棚18は外縁を便鉢部11の上端周縁に立ち上がった内周壁11Aの下端に連続している。
また、便鉢部11は、図1及び図5に示すように、平面視において、溜水面16Aの右側前方(図1において右側下方)、つまり、略菱型形状の溜水面16Aの右側前辺部を形成する部位に溜水面16Aよりも上方に延びた立壁19を有している。この立壁19は案内面17に対向する部位に形成されている。この立壁19は、案内面17に沿って流れた洗浄水が衝突し、便器排水路12の流入口12Aに向けた流れに変更することができる。
便器本体10は、図1に示すように、便鉢部11の左側(図1において左側)の上部周縁部より外側であって周壁部15の内側に設けた第1給水室13Aを有している。第1給水室13Aは、便鉢部11の前後方向の略中央部より後方(図1において上方向)に延びている。分配給水管33の後述する左側給水管33Bの先端部が、第1給水室13Aの後方から挿入され、第1給水室13A内に配置されている。第1吐水口13は第1給水室13Aの前端部に開設している。つまり、第1吐水口13は、便鉢部11の左側の上部周縁であって、便鉢部11の前後方向の略中央部に前方(図1において下方向)を向いて開口している。便器本体10は、第1吐水口13の底面に連続して、上部周縁に形成したリム通水路11Bを有している(図2参照)。
便器本体10は便鉢部11の右側後部(図1において右上部)の上部周縁部より外側であって周壁部15の内側に設けた第2給水室14Aを有している。分配給水管33の後述する右側給水管33Cの先端部が、第2給水室14Aの後方から挿入され、第2給水室14A内に配置されている。第2吐水口14は第2給水室14Aの便鉢部11側の側面の後部に開設している。つまり、第2吐水口14は、便鉢部11の右側後部の上部周縁に左方向(図1において左方向)を向いて開口している。
便器洗浄装置30の洗浄タンク31は、図1及び図2に示すように、収納空間S内であって、便鉢部11の下方及び後方に配置されている。ポンプ32は収納空間S内であって便鉢部11の後方で洗浄タンク31の上方に配置されている。ポンプ32は流入口を連結管32Aを介して洗浄タンク31の上端に連結している。また、ポンプ32は吐出管32Bを分配給水管33に連結している。分配給水管33は、ポンプ32の吐出管32Bに連結した上流管33Aと、上流管33Aを分岐した左側給水管33B及び右側給水管33Cとを有している。
分配給水管33の左側給水管33Bは先端が開口した流出口34を有している。このため、左側給水管33Bの流出口34から流出した洗浄水は、第1吐水口13に向けて第1給水室13A内に流出し、第1吐水口13から吐水される。第1吐水口13から吐水した洗浄水は、リム通水路11Bに沿って流れ、平面視において便鉢部11内を反時計方向に旋回する旋回流を形成する。
分配給水管33の右側給水管33Cは、先端が閉鎖し、側面部に第2給水室14Aの周壁部15側に開口した流出口35を有している。このため、右側給水管33Cの流出口35は第2吐水口14とは略逆方向に洗浄水を流出する。右側給水管33Cの流出口35から流出した洗浄水は、第2給水室14A内を満水状態にしつつ、第2吐水口14から吐水される。
第2吐水口14から吐水した洗浄水は、第1吐水口13から吐水した洗浄水と合流して案内面17に沿って流れる流れと、洗浄棚18上を流れる流れとに分流して流れる。第2吐水口14は右側給水管33Cの流出口35よりも大きい開口面積を有している。このため、第2吐水口14から吐水する洗浄水の流速が遅くなり、便鉢部11内で第1吐水口13から吐水した洗浄水と合流した際等の飛散を防止することができる。
次に、このような構成を有するサイホン式水洗便器の便器洗浄を実行した際の洗浄水の流れ方を説明する。
このサイホン式水洗便器は、図示しないリモートコントローラに設けた便器洗浄スイッチを操作すると、ポンプ32が設定時間の間、駆動し、洗浄タンク31に貯留した洗浄水を分配給水管33を介して第1吐水口13及び第2吐水口14から吐水する。これによって、このサイホン式水洗便器は便器洗浄を実行する。
このサイホン式水洗便器は、分配給水管33の左側給水管33Bの流出口34が第1吐水口13に向けて洗浄水を流出するため、便器洗浄を開始した直後から、第1吐水口13から洗浄水をリム通水路11Bに沿って吐水することができる。一方、この水洗便器は、分配給水管33の右側給水管33Cの流出口35が第2吐水口14とは略逆方向に洗浄水を流出するため、便器洗浄を開始した直後は、第2吐水口14から洗浄水を便鉢部11内に吐水しない。つまり、右側給水管33Cの流出口35が第2吐水口14とは略逆方向に洗浄水を流出するため、右側給水管33Cの流出口35から流出した洗浄水が直接的に第2吐水口14から便鉢部11内に吐水することを防止し、第2吐水口14からの吐水開始時間を遅くすることができる。
第1吐水口13から吐水した洗浄水は、便器洗浄を開始すると、図6に示すように、便鉢部11のリム通水路11Bに沿って流れつつ、便鉢部11の傾斜によって一部は溜水部16へ向けて流下する。一方、右側給水管33Cの流出口35から流出した洗浄水は第2吐水口14から徐々に吐水され始める。第2給水室14A内が右側給水管33Cの流出口35から流出した洗浄水で満水になるまでは、第2吐水口14から吐水する洗浄水は徐々に増水していく。
第1吐水口13から吐水した洗浄水が便鉢部11の右側後部(図6の右側上部)に到達する頃には、第2吐水口14から吐水する洗浄水は増水して最大流量となっており、第1吐水口13から吐水した洗浄水に合流する。この合流した洗浄水は、案内面17に沿って流れる流れと、洗浄棚18上を流れる流れとに分かれる。
洗浄棚18上を流れる洗浄水は、第1吐水口13から吐水した洗浄水に第2吐水口14から吐水した洗浄水が合流しているため、勢いよく流れる。このため、このサイホン式水洗便器は、便鉢部11内の洗浄水の水位が高い時は、洗浄棚18上を流れる流れによって便鉢部11内を勢いよく旋回する旋回流を形成することができ、便鉢部11の表面を良好に洗浄することができる。また、洗浄棚18上から便鉢部11の左側を前方へ流れる洗浄水(便鉢部11内を一周した洗浄水)は、さらに、第1吐水口13から継続して吐水している洗浄水に合流する。これによって、便鉢部11内を反時計方向に旋回する強力な旋回流を形成することができる。このため、このサイホン式水洗便器は便鉢部11の表面を旋回流によって良好に洗浄することができる。
一方、案内面17に沿って流れる洗浄水は、スムーズに溜水部16に流入する。このように、このサイホン式水洗便器は、便鉢部11内を洗浄水が旋回しつつ、案内面17によって洗浄水を溜水部16に流すことができるため、あたかも束状になった洗浄水を溜水部16に流入させることができる。特に、第1吐水口13から吐水した洗浄水に第2吐水口14から吐水した洗浄水が合流しているため、洗浄棚18上を流れる流れと分流しても充分な流量を溜水部16に流入させることができる。また、便鉢部11内を旋回する洗浄水の旋回流の勢いの減衰を抑えて溜水部16に束状の洗浄水を流入させることができる。
溜水部16に流入した洗浄水は立壁19に衝突して便器排水路12の流入口12Aに向けた流れを形成する。このため、一方向から便器排水路12へ流れ込む洗浄水の主流を形成することができる。よって、このサイホン式水洗便器は、便器排水路12内に一気に洗浄水を流入させることができるため、洗浄水が絞り部73で飛散して水膜を形成し、便器排水路12内にサイホン作用を確実に発生させることができる。便鉢部11内の洗浄水の水位は便器排水路12内にサイホン作用が発生するまで上昇する。
また、このサイホン式水洗便器は、サイホン作用が発生した後でも、溜水部16に束状の洗浄水が流入し、一方向から便器排水路12へ流れ込むため、便器排水路12への汚物の押し込みを良好に行うことができ、汚物等を便器本体10から良好に排出することができる。さらに、このサイホン式水洗便器は、サイホン作用による汚物の搬送力と相まって、便器本体10から汚物等の排出を良好に行うことができる。つまり、このサイホン式水洗便器は第1吐水口13及び第2吐水口14から吐水する洗浄水の水量を少なくしても、便鉢部11の表面を良好に洗浄し、便器本体10から汚物等の排出を良好に行うことができる。
したがって、実施例のサイホン式水洗便器は少ない洗浄水で便器洗浄を良好に行うことができる。
便鉢部11内の洗浄水の水位は便器排水路12内にサイホン作用が発生した後、下降する。便鉢部11内の水位が下降し、便鉢部11側から便器排水路12の上昇流路12C側に空気が流入すると封水が破封し、サイホン作用が終了する。サイホン作用が終了した後、便鉢部11内に洗浄水を給水し溜水部16内に洗浄水を貯留して水封を形成するとポンプ32の駆動が停止し、便器洗浄を終了する。そして、このサイホン式水洗便器は便器洗浄の待機状態に復帰する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例では、便器本体が第2吐水口を備えていたが、第2吐水口を備えなくてもよい。
(2)実施例では、便鉢部の下部後方に便器排水路の流入口を有していたが、便鉢部の下部前方に便器排水路の流入口を有してもよい。この場合、便鉢部は立壁を形成しなくてもよい。
(3)実施例では、第1吐水口を便鉢部の左側の上部周縁であって、便鉢部の前後方向の略中央部に前方を向いて開口するように形成し、第2吐水口を便鉢部の右側後部の上部周縁に左方向を向いて開口するように形成したが、第1吐水口及び第2吐水口は、便鉢部の上部周縁であって、便鉢部内に良好な洗浄水の流れを形成できる場所に形成すればよい。
(4)実施例ではサイホン式水洗便器であったが、便器排水路内にサイホン作用を発生させない水洗便器であってもよい。
(5)実施例では洗浄棚を有していたが、洗浄棚を有していなくてもよい。
(6)実施例では洗浄タンク等の便器洗浄装置を便器本体の収納空間内に収納したが、便器本体の後部上面に配置してもよい。
(7)実施例では洗浄タンクを有していたが、洗浄タンクを有さず、給水管を直接的に給水源に連結し、給水源に給水圧を利用して便器に洗浄水を供給してもよい。
10…便器本体
11…便鉢部
12…便器排水路
12A…(便器排水路の)流入口
13…第1吐水口
14…第2吐水口
16A…溜水面
17…案内面
18…洗浄棚
19…立壁

Claims (5)

  1. 便鉢部と、
    この便鉢部の下部に流入口を有し、下流側に連通した便器排水路と、
    平面視において、前記便鉢部を一方向に旋回する旋回流を形成する洗浄水を吐水する第1吐水口と、
    を備えた便器本体であって、
    前記便鉢部は、
    前記流入口側であって溜水面よりも上方に、平面視において前記旋回流における下流側を上流側よりも急傾斜に形成した案内面を有し
    平面視において、前記案内面の上端縁の前記旋回流における下流側が前記溜水面の周辺部に接するように、前記案内面が前記溜水面の周辺部に連続していることを特徴とする便器本体。
  2. 前記第1吐水口から吐水した洗浄水に合流して前記案内面に沿って流れる洗浄水を吐水する第2吐水口を有していることを特徴とする請求項1記載の便器本体。
  3. 前記便鉢部は、前記案内面の上端に連続して外側に拡がり、前記案内面よりも傾斜が緩やかな洗浄棚を有しており、
    前記便鉢部内を流れる洗浄水が前記洗浄棚上を流れる流れと前記案内面に沿って流れる流れとに分かれることを特徴とする請求項1又は2記載の便器本体。
  4. 前記便鉢部は前記案内面に対向する部位に前記流入口に向けて洗浄水の流れを変更する立壁を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の便器本体。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の便器本体を具備し、便器洗浄の際、前記便器排水路内にサイホン作用が発生することを特徴とするサイホン式水洗便器。
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