JP5945991B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents
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Description
本発明は、放射線を照射して被検体のイメージングを行う放射線撮影装置に係り、特に、被検体を載置する天板を傾斜させることができる放射線撮影装置に関する。
医療機関には放射線を照射して被検体Mのイメージングを行う放射線撮影装置が配備されている。この様な放射線撮影装置は、図14に示すように放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出する検出器54とを備えている。放射線源53と検出器54との間には、被検体Mを載置する天板52が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
この様な放射線撮影装置は、天板52を傾斜できる構成となっている。天板52は、ある軸Cを中心に回転するようになっており、これにより天板52上の被検体Mを所望の角度まで傾斜させることができる(図15参照)。
放射線源53と検出器54とは、天板52が回転すると、天板52との位置関係を保った状態で追従して回転する。したがって、天板52が回転しても放射線源53,検出器54と被検体Mの位置関係は変わらない。この様な回転により被検体Mに投与した液状の造影剤が垂れ落ちる方向を調整して撮影を行うことができる。
なお、放射線源53と検出器54とは天板52に対し天板52の長手方向に移動することができる。従来装置によれば、このような移動があったとしても天板52と回転中心との位置関係は一定である。天板52とこれを回転自在に支持する回転機構との位置関係は、放射線源53と検出器54との移動に関わらず一定だからである。
しかしながら、従来構成によれば次のような問題点がある。
すなわち、従来構成は、被検体Mの関心部位が天板52の端部にある場合、撮影が実行しにくいという問題点がある。
すなわち、従来構成は、被検体Mの関心部位が天板52の端部にある場合、撮影が実行しにくいという問題点がある。
図16は、泌尿器検査に従来構成の放射線撮影装置を用いた場合を示している。この様な場合、被検体Mの膀胱等が撮影範囲に収まるように放射線源53および検出器54が天板52の一端側に寄せられる。
この状態で被検体Mを傾斜させようとして天板52を回転させると、天板52の回転に合わせて天板52の一端がはね上がる。つまり、被検体Mは、天板52の回転に合わせて持ち上げられることになる。
従来装置によれば、被検体Mが天板52の回転に合わせて持ち上がったとしても、特に問題はないとしている。被検体Mが持ち上がるのに合わせて放射線源53および検出器54も持ち上がり、互いの相対位置は変化しないからである。このように天板52の回転に関わらず被検体Mの同じ位置を撮影することができるので、従来装置によれば、被検体Mの上下運動が撮影に悪影響を与えないと考えるのである。
しかし、実際は、被検体Mが上下動すると、被検体Mと床面上の外部器具との間の距離が変化してしまう。外部器具としては、例えば造影剤容器を保持するホルダなどがある。泌尿器検査においては、被検体Mに造影剤を供給するカテーテル等が必要である。このような造影剤は、造影剤が充填された造影剤容器からチューブを通じて被検体内に送り込まれる構成となっている。このような容器は、床面に置かれたホルダーに支持される。
被検体Mにカテーテルが挿入された状態で被検体Mが上下動すると、造影剤容器がチューブを通じて被検体Mに引っ張られてしまい、造影剤容器を保持するホルダが転倒してしまうことも起こりうる。また、被検体Mが点滴を受けながら検査を行わなければならない場合、被検体Mが上下動すると点滴を保持するホルダーも転倒させてしまう可能性が出てくる。
術者は、検査中この様な事態とならないよう注意を払う必要がある。すると、術者が撮影に集中することができない。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、被検体を傾斜させても外部器具が被検体に引っ張られることがなく、安全で撮影の手間が省かれた放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、(A)放射線を照射する放射線源と、(B)被検体を載置する天板と、(C)被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、(D)天板の短手方向に延びた回転軸を中心に天板、放射線源および検出手段を互いの位置関係を保った状態で回転させる回転手段と、(E)回転手段を制御する回転制御手段と、(F)回転手段により回転された天板、放射線源および検出手段を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる昇降手段と、(G1)回転制御手段が動作するのに連動して放射線源および検出手段を結ぶ直線と天板との交点の鉛直方向における高さを一定に保つように昇降手段を制御する昇降制御手段とを備えることを特徴とするものである。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、(A)放射線を照射する放射線源と、(B)被検体を載置する天板と、(C)被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、(D)天板の短手方向に延びた回転軸を中心に天板、放射線源および検出手段を互いの位置関係を保った状態で回転させる回転手段と、(E)回転手段を制御する回転制御手段と、(F)回転手段により回転された天板、放射線源および検出手段を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる昇降手段と、(G1)回転制御手段が動作するのに連動して放射線源および検出手段を結ぶ直線と天板との交点の鉛直方向における高さを一定に保つように昇降手段を制御する昇降制御手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明に係る放射線撮影装置は、被検体を載置する天板を回転および昇降できるようになっている。本発明で特徴的なのは、天板の昇降を回転に同期させて行うことである。すなわち、回転制御手段が動作するのに連動して放射線源および検出手段を結ぶ直線と天板との交点の鉛直方向における高さを一定に保つように天板の高さが制御されるのである。この様にすると、被検体における関心部位(撮影に係る部位)の高さが天板の回転に関わらず常に一定となる。この様にすることで被検体と床面上の外部器具との間の距離が変化せず、外部器具が被検体の上下動で引っ張られることが抑制される。したがって、本発明によれば、安全で撮影の手間が省かれた放射線撮影装置を提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、天板に対し放射線源と検出手段とを一体的に天板の長手方向に移動させる撮像系移動手段と、撮像系移動手段を制御する撮像系移動制御手段とを備え、回転手段が天板、放射線源および検出手段が回転させるときの回転軸と天板との位置関係は、撮像系移動手段の駆動に関わらず変化しなければより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。すなわち、天板に対し放射線源と検出手段とを一体的に天板の長手方向に移動させる構成にすれば、検査の目的に合わせて天板上の撮影部位を移動することができる。
また、上述の放射線撮影装置において、(H)回転制御手段に連動した昇降制御手段の動作をさせるかどうかの選択を入力させる入力手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。回転制御手段に連動した昇降制御手段の動作をさせるかどうかを術者に選択を入力させるようにすれば、交点の高さが維持された本発明に係る天板の移動形式と従来通りの天板の移動形式とを自由に選択して撮影をすることができる。したがって、上述の構成によれば撮影の自由度のより高い放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、交点の鉛直方向の位置の設定値である交点高さと撮影の目的を示す撮影モードとを関連づけたテーブルを記憶する記憶手段を備え、入力手段は、選択の入力の他、撮影モードを術者に入力させるように構成されており、昇降制御手段は、回転制御手段の動作に先立って、術者より入力手段を通じて入力された撮影モードに関連づけられた交点高さにまで交点を鉛直方向に移動させるように昇降手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。上述のように撮影の目的を示す撮影モードを選択できる構成において、術者による撮影モードの指定に連動して交点の高さが設定されるようになっていれば、撮影モードを選択するだけで交点を撮影に好適な高さにまで自動で移動させることができる。従って、上述の構成によればより操作がしやすい放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の撮像系移動手段と(H)との両方を備えた放射線撮影装置において、入力手段を通じ昇降制御手段の連動動作開始の入力がなされると、昇降制御手段は、連動動作開始の入力時点における交点の鉛直方向における高さを一定に保つように動作すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。上述のように、昇降制御手段が連動動作開始の入力時点における交点の高さを一定に保つように動作すれば、撮影を行いやすい放射線撮影装置が提供できる。放射線源と検出手段とが天板に対して移動され、これに伴い放射線源および検出手段を結ぶ直線と天板との交点が移動しても、昇降制御手段は、天板上における高さを保つ部分を変化させないからである。
また、本発明に係る放射線撮影装置は、泌尿器検査用としてもよい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。本発明の放射線撮影装置は、泌尿器検査用に適している。泌尿器検査においては、被検体の関心部位が天板の長手方向の端に位置しているので、天板を回転させると、それにつられて検査室の床面から被検体の関心部位までの距離が変動しやすい。本発明によれば、被検体の関心部位を一定の高さに保つことができるので、被検体と外部器具との位置関係の変動が極力抑えられ、操作がしやすい放射線撮影装置が提供できる。
また、本発明に係る放射線撮影装置は、(A)放射線を照射する放射線源と、(B)被検体を載置する天板と、(C)被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、(D)天板の短手方向に延びた回転軸を中心に天板、放射線源および検出手段を互いの位置関係を保った状態で回転させる回転手段と、(E)回転手段を制御する回転制御手段と、(F)回転手段により回転された天板、放射線源および検出手段を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる昇降手段と、(G2)回転制御手段が動作するのに連動して天板上の一部分の鉛直方向における高さを一定に保つように昇降手段を制御する昇降制御手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]上述の構成は、本発明が取り得る別の態様を示すものとなっている。すなわち、上述の(G1)を備えた構成によれば、高さを一定に保つ対象は、放射線源および検出手段を結ぶ直線と天板との交点であったが、この構成に代えて高さを一定に保つ対象を(G2)に示すように、天板上の任意の位置としてもよい。この様にしても、上述と同様の効果を得ることができる。いずれの構成を採用するかは、放射線撮影装置の撮影目的に応じて選択することができる。
また、上述の(G2)を備えた放射線撮影装置において、天板上の一部分の選択を入力させる入力手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。天板上の一部分の選択を入力させる入力手段を備えれば、術者はより確実に天板上の所望の位置を高さ保持の対象に設定することができる。
また、上述の(G2)を備えた放射線撮影装置において、天板上の一部分を示す位置と撮影の目的を示す撮影モードとを関連づけたテーブルを記憶する記憶手段を備え、撮影モードを術者に選択させる入力手段を備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。上述のように撮影の目的を示す撮影モードを選択できる構成において、術者による撮影モードの指定に連動し高さ保持の対象となる天板の位置が設定されるようになっていれば、撮影モードを選択するだけで自動で天板のどの部分について高さを保持するかが決定される。従って、上述の構成によればより操作がしやすい放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の(G2)を備えた放射線撮影装置は、ミエロー検査用としてよい。
本発明に係る放射線撮影装置は、被検体を載置する天板を回転および昇降できるようになっている。本発明で特徴的なのは、天板の昇降を回転に同期させて行うことである。すなわち、回転制御手段が動作するのに連動して放射線源および検出手段を結ぶ直線と天板との交点の鉛直方向における高さを一定に保つように天板の高さが制御されるのである。この様にすると、被検体における関心部位(撮影に係る部位)の高さが天板の回転に関わらず常に一定となる。この様にすることで被検体と床面上の外部器具との間の距離が変化せず、外部器具が被検体の上下動で引っ張られることが抑制される。したがって、本発明によれば、安全で撮影の手間が省かれた放射線撮影装置を提供できる。
以降、実施例を参照して発明を実施するための形態について説明する。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラット・パネル・ディテクタの略である。本発明に係るX線撮影装置1は、特に泌尿器検査用となっている。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように臥位の被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側に設けられるとともに被検体Mを透過してきたX線を検出するFPD4とを備えている。FPD4は、被検体Mの体軸方向Aまたは体側方向Sのいずれかに沿った4つの辺を有する矩形となっている。また、X線管3は、放射状に広がる四角錐状のX線ビームをFPD4に向けて照射する。FPD4は、X線ビームを全面で受光することになる。FPD4のX線を検出する検出面4aには、X線検出素子が体軸方向Aおよび体側方向Sに2次元的に配列されている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、FPD4は、本発明の放射線検出手段に相当する。
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように臥位の被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側に設けられるとともに被検体Mを透過してきたX線を検出するFPD4とを備えている。FPD4は、被検体Mの体軸方向Aまたは体側方向Sのいずれかに沿った4つの辺を有する矩形となっている。また、X線管3は、放射状に広がる四角錐状のX線ビームをFPD4に向けて照射する。FPD4は、X線ビームを全面で受光することになる。FPD4のX線を検出する検出面4aには、X線検出素子が体軸方向Aおよび体側方向Sに2次元的に配列されている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、FPD4は、本発明の放射線検出手段に相当する。
支柱5は、X線管3およびFPD4から構成される撮像系3,4を支持している。支柱5は、撮像系移動機構13に駆動され天板2に対し被検体Mの体軸方向Aに移動することができる。このように撮像系移動機構13は、天板2に対しX線管3とFPD4とを一体的に天板2の長手方向に移動させる機構である。このような移動をさせることにより被検体Mに対するX線撮影を行う位置が変更できる。撮像系移動制御部14は、撮像系移動機構13を制御する目的で設けられている。図2は、撮像系移動機構13が支柱5ごと撮像系3,4を移動させる。従って、撮像系移動機構13が駆動したとしてもX線管3,FPD4および支柱5の位置関係に変化はない。撮像系移動機構13は、本発明の撮像系移動手段に相当し、撮像系移動制御部14は、本発明の撮像系移動制御手段に相当する。
天板支持体7は、検査室の床面から鉛直方向に延びた部材であり、天板2を回転自在および昇降自在に支持する。まずは、天板支持体7が天板2を回転自在に支持する様子から説明する。天板2の回転は、天板支持体7に設置された天板回転機構9により実現される。天板回転制御部10は、天板回転機構9を制御する目的で設けられている。天板回転機構9は、本発明の回転手段に相当し、天板回転制御部10は、本発明の回転制御手段に相当する。
図3は、天板回転機構9により天板2が回転される様子を示している。図3左側は、天板2と天板支持体7との交点に位置する軸Cを中心に天板2が左回りに回転される様子を表している。また、図3右側は、天板2が軸Cを中心に右回りに回転される様子を表している。軸Cは、天板2の短手方向(被検体Mの体側方向S)に延びる軸である。
図3において注目すべきは、天板2が回転するとこれに追従して撮像系3,4も回転することである。すなわち、天板回転機構9は天板2のみならず支柱5および撮像系移動機構13も一体的に支持しており、支柱5は、天板2が回転すると天板2との相対的な位置関係を保った状態で回転するのである。従って、撮像系3,4も天板2の相対的な位置関係を保った状態で天板2に追従して回転することになる。このように、天板回転機構9は、天板2の短手方向に延びた軸Cを中心に天板2,X線管3およびFPD4を互いの位置関係を保った状態で回転させる。なお、軸Cと天板2との位置関係は、撮像系移動機構13の駆動によっては変化しない。すなわち、天板回転機構9と天板2との位置関係は、撮像系移動機構13によって変化しないのである。
続いて、天板支持体7が天板2を昇降自在に支持する様子について説明する。天板2の昇降移動は、天板支持体7に設置された天板昇降機構11により実現される。天板昇降制御部12は、天板昇降機構11を制御する目的で設けられている。天板昇降機構11は、本発明の昇降手段に相当し、天板昇降制御部12は、本発明の昇降制御手段に相当する。
図4は、天板昇降機構11により天板2が昇降移動させる様子を示している。図4左側は、天板支持体7に付属する天板昇降機構11が鉛直方向に伸張することにより、天板2が鉛直上向きに移動される様子を示している。また、図4右側は、天板支持体7に付属する天板昇降機構11が鉛直方向に縮小することにより、天板2が鉛直下向きに移動される様子を示している。
図4において注目すべきは、天板2が昇降するとこれに追従して撮像系3,4も昇降することである。すなわち、天板昇降機構11は天板2のみならず支柱5,撮像系移動機構13および天板回転機構9も一体的に支持しており、支柱5は、天板2が昇降すると天板2との相対的な位置関係を保った状態で昇降移動するのである。従って、撮像系3,4も天板2の相対的な位置関係を保った状態で天板2に追従して昇降移動することになる。このように、天板昇降機構11は、天板回転機構9により回転された天板2,X線管3およびFPD4を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる。
このような天板2と撮像系3,4の相対的な位置関係の保持は、天板2が回転と昇降とを組み合わせたように移動したとしても変わりはない。天板2と撮像系3,4の相対的な位置関係は、撮像系移動機構13により変化するのであって、天板回転機構9および天板昇降機構11によっては変化しない。
<天板昇降制御部の動作>
ここで、本発明において最も特徴的である天板昇降制御部12の動作について説明する。図5は、天板2が検査室の床面に水平な初期状態を表している。この初期状態は、天板2の回転がなされる前の状態である。いま術者が操作卓26を通じて天板2を回転させる指示を与えたものとする。すると。天板回転機構9は、天板2を軸C周りに回転させる動作行い、天板2が軸C周りに回転し始める。操作卓26は、本発明の入力手段に相当する。
ここで、本発明において最も特徴的である天板昇降制御部12の動作について説明する。図5は、天板2が検査室の床面に水平な初期状態を表している。この初期状態は、天板2の回転がなされる前の状態である。いま術者が操作卓26を通じて天板2を回転させる指示を与えたものとする。すると。天板回転機構9は、天板2を軸C周りに回転させる動作行い、天板2が軸C周りに回転し始める。操作卓26は、本発明の入力手段に相当する。
本発明において特徴的なのは、この天板2の回転に伴って天板昇降制御部12が動作することにある。すなわち、天板昇降制御部12は、天板回転機構9が動作するのに連動してX線管3の焦点およびFPD4の中心点を結ぶ直線と天板2との交点Dの鉛直方向における高さhを一定に保つように天板昇降機構11を制御する。したがって、交点Dから検査室床面までの距離は、天板2の回転によらず常に一定となる。なお、天板2が水平となっている初期状態において、軸Cから床面までの距離と交点Dから床面までの距離は同じである。また、軸Cおよび交点Dは、天板2における被検体Mが載置される側の表面上にある。
図6左側は、天板2が右回りに回転される様子を示している。図6左側に示すように、天板2の回転に伴い天板2が鉛直上方向に移動され、軸Cは、鉛直上方向にある符号cの位置まで移動する。これに対して、交点Dは、水平方向に位置する符号dの位置まで移動する。しかし、これに伴い交点Dが鉛直方向に移動することはない。このように、天板昇降制御部12は、天板回転制御部10が動作するのに連動してX線管3およびFPD4を結ぶ直線と天板2との交点の鉛直方向における高さを一定に保つように天板昇降機構11を制御する。
このような天板昇降制御部12が天板回転機構9に連動するような動作は、天板回転機構9が天板昇降制御部12に信号を逐次送出することで実現される。具体的には、天板回転制御部10は、天板回転機構9の駆動を開始する際に天板2を移動させる旨の信号を天板昇降制御部12に送出し、以降、現時点での天板2の回転角度θを天板昇降制御部12に送出する。天板昇降制御部12は、回転角度θと、軸Cおよび交点Dとの間の距離Hを基に天板2の鉛直方向における移動距離を算出し、これに基づいて天板昇降機構11を制御する。回転角度θおよび距離Lは、図6左側に模式的に表されている。なお、移動距離は、Lsinθで表せる。また、天板2が初期状態となっているときの軸Cの高さをhとし、天板2が回転角度θだけ回転されたときの軸Cの高さをHとすると、以下のような関係がある。ここでいう高さとは検査室の床面からの高さである。
H=h+Lsinθ
天板昇降制御部12は、この関係式を用いて天板昇降機構11を制御する。
H=h+Lsinθ
天板昇降制御部12は、この関係式を用いて天板昇降機構11を制御する。
<天板の操作>
続いて、天板2の操作の実際について説明する。図7左側は、本発明に係る操作卓26を表している。以降、操作卓26に配備された各種の入力装置について説明する。
続いて、天板2の操作の実際について説明する。図7左側は、本発明に係る操作卓26を表している。以降、操作卓26に配備された各種の入力装置について説明する。
操作卓26は、操作パネル26aを備えている。この操作パネル26aには、撮影を行うときの目的を示す撮影モードが表示される。術者は、この撮影モードのうちの一つを選択することにより、これから行おうとする検査を装置に伝達することができる。この様にすることで、撮影に関する各種のパラメータを一つ一つ手動で入力しなくても撮影モードを選択するだけで撮影目的に合わせたパラメータを一度に設定することができる。操作パネル26aに表示される撮影モードとしては例えば泌尿器系検査などである。このように操作卓26は、撮影モードを術者に入力させるように構成されている。
また、操作卓26は天板傾斜スイッチ26bを備えている。この天板傾斜スイッチ26bは、天板2をどの方向にどの程度傾斜させるかについての術者の指示を入力させるものである。この天板傾斜スイッチ26bは、図7右側に示すように、板状のコマを左右に倒すことにより術者の指示が入力できるようになっている。例えば、術者が左側にコマを倒すと、天板2は天板回転機構9により左回りに回転されて傾斜する。術者がコマから手を離すと、コマは傾斜される前の元の位置に戻り、天板2の傾斜が停止する。同様に術者が右側にコマを倒すと、天板2は天板回転機構9により右回りに回転されて傾斜する。術者がコマから手を離すと、コマは傾斜される前の元の位置に戻り、天板2の傾斜が停止する。
このように術者が天板2の回転指示を与えるとき、天板昇降制御部12に何ら直接的な指示を行っていない。しかし、天板昇降制御部12は、天板回転機構9に連動して、天板2を昇降させる。これにより、図5で説明した交点Dは、天板2の傾斜に関わらず一定の高さhを保持する。
操作卓26に設けられる切替スイッチ26cは、天板昇降制御部12を天板回転機構9に連動させるかどうかの術者の指示を入力させるものとなっている。切替スイッチ26cをオンとすると、天板昇降制御部12により交点Dの高さhが保持される。一方、切替スイッチ26cをオフとすると、天板昇降制御部12は、天板回転機構9の動作に関わらず天板昇降機構11を動作させない。つまり、切替スイッチ26cがオフの状態では、従来通りの天板2の回転がなされることになる。このように操作卓26は、天板回転制御部10に連動した天板昇降制御部12の動作をさせるかどうかの選択を入力させる切替スイッチ26cを備えている。
この他、操作卓26には、交点Dの高さhを設定する上下ボタン26dを有している。上下ボタン26dは、高さhを高くするアップボタンと高さhを低くするダウンボタンから構成される。これにより術者は、天板昇降制御部12を操作して交点Dの高さhを変更することができる。
<操作パネルの入力に伴う天板昇降制御部の動作>
本発明においては、術者による操作パネル26aの入力操作に従って天板昇降制御部12が動作するのでこれについて説明する。図8は、記憶部28に記憶されている撮影モードと検査室床面から交点Dまでの距離の設定値(または、交点Dの鉛直方向の位置の設定値:交点高さ)hとが関連したテーブルTである。術者が操作パネル26aを通じて撮影モードの選択を入力すると、選択された撮影モードを示す信号が天板昇降制御部12に送出される。そして、天板昇降制御部12は、記憶部28に記憶されたテーブルTを参照して術者により選択された撮影モードに対応する高さhを読み出す。例として、術者は泌尿器系検査に関する撮影モードを選択したとする。この選択に対応する交点高さはh3である。記憶部28は、本発明の記憶手段に相当する。
本発明においては、術者による操作パネル26aの入力操作に従って天板昇降制御部12が動作するのでこれについて説明する。図8は、記憶部28に記憶されている撮影モードと検査室床面から交点Dまでの距離の設定値(または、交点Dの鉛直方向の位置の設定値:交点高さ)hとが関連したテーブルTである。術者が操作パネル26aを通じて撮影モードの選択を入力すると、選択された撮影モードを示す信号が天板昇降制御部12に送出される。そして、天板昇降制御部12は、記憶部28に記憶されたテーブルTを参照して術者により選択された撮影モードに対応する高さhを読み出す。例として、術者は泌尿器系検査に関する撮影モードを選択したとする。この選択に対応する交点高さはh3である。記憶部28は、本発明の記憶手段に相当する。
天板昇降制御部12は、撮影モードが選択されると、床面から交点Dまでの距離を交点高さh3となるように天板昇降機構11を通じて天板2を移動させる。図9は、このときの天板2の移動を表している。
<その他の構成>
続いて、X線撮影装置1が有するその他の構成について説明する。X線管制御部6は、X線管3の管電流、管電圧、曝射時間などのパラメータを制御する目的で設けられている。FPD4は、X線管3から発せられ、被検体Mを透過したX線を検出して検出信号を生成する。この検出信号は、画像生成部21に送出され、そこで被検体Mの投影像が写り込んだ画像が生成される。
続いて、X線撮影装置1が有するその他の構成について説明する。X線管制御部6は、X線管3の管電流、管電圧、曝射時間などのパラメータを制御する目的で設けられている。FPD4は、X線管3から発せられ、被検体Mを透過したX線を検出して検出信号を生成する。この検出信号は、画像生成部21に送出され、そこで被検体Mの投影像が写り込んだ画像が生成される。
表示部25は、X線撮影により取得された各画像を表示する目的で設けられている。操作卓26は、上述の操作入力の他、術者によるX線照射開始などの指示や撮像系3,4の天板2に対する移動の指示を入力させる目的で設けられている。また、主制御部27は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部27は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより各制御部6,10,12,14および画像生成部21を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、テーブルT,画像処理に用いられるパラメータ等のX線撮影装置1の制御に関するパラメータの一切を記憶する。
<X線撮影装置の動作>
次に、図10を参照してX線撮影装置の動作について説明する。X線撮影装置の動作としては、まず被検体Mを天板2に載置し(被検体載置ステップS1)する。このとき被検体Mは、足が曲げられた状態で天板2の長手方向における一端側に置かれる(図1参照)。図1には図示していないが、被検体の脛は、天板2に付属の支持体により支持される。
次に、図10を参照してX線撮影装置の動作について説明する。X線撮影装置の動作としては、まず被検体Mを天板2に載置し(被検体載置ステップS1)する。このとき被検体Mは、足が曲げられた状態で天板2の長手方向における一端側に置かれる(図1参照)。図1には図示していないが、被検体の脛は、天板2に付属の支持体により支持される。
その後、術者が操作パネル26aを通じて撮影モードを選択する(撮影モード選択ステップS2)。この時点で天板昇降制御部12は、天板2をテーブルTを参照して、撮影モードに適した高さにまで移動させる。すなわち、天板昇降制御部12は、天板回転制御部10の動作に先立って、術者より操作卓26を通じて入力された撮影モードに関連づけられた高さにまで交点を鉛直方向に移動させるように天板昇降機構11を制御するのである。その様子は、図9で説明したごとくである。なお、この時点では、天板2は、傾斜しておらず、水平な初期状態となっている。また、このとき、術者は、操作卓26を通じて撮像系3,4を天板2の長手方向に移動させることもできる。この移動は、撮像系移動機構13が実現する。
術者が操作卓26の上下ボタン26dを操作すると天板昇降制御部12は、術者の入力に応じて天板2を昇降させる。術者はこれにより天板2の高さを微調節することができる(高さ微調節ステップS3)。本ステップの終了後、被検体Mにはカテーテルなどの外部器具が装着され、被検体Mと床面に設置してある外部器具とはチューブを介して接続される。
術者が操作卓26の天板傾斜スイッチ26bを操作すると、これに伴って天板2が傾斜される(天板傾斜ステップS4)。この傾斜は天板回転機構9が天板2を撮像系3,4ごと回転させることにより実行される。この天板2の傾斜に合わせて天板2が昇降される。この昇降は、天板昇降機構11が天板2を撮像系3,4ごと昇降させることにより実行される。このとき、天板2と撮像系3,4とを結ぶ直線との交点Dの高さは保持される。
天板2が傾斜された後、術者が操作卓26を通じて放射線照射の指示を与えると、X線管制御部6は、術者が選択した撮影モードに適したX線管3の制御条件を記憶部28から読み出してX線管3の制御条件を決定する(撮影開始ステップS5)。そして、X線管3からX線がFPD4に向けて照射され、FPD4は被検体Mを透過してきたX線を検出し、検出信号を出力する。画像生成部21がFPD4から出力された検出信号を元に透視画像を生成する。透視画像が表示部25に表示されて検査は終了となる。
以上のように、本発明に係るX線撮影装置1は、被検体Mを載置する天板2を回転および昇降できるようになっている。本発明で特徴的なのは、天板2の昇降を回転に同期させて行うことである。すなわち、天板回転制御部10が動作するのに連動してX線管3およびFPD4を結ぶ直線と天板2との交点Dの鉛直方向における高さを一定に保つように天板2の高さが制御されるのである。この様にすると、被検体Mにおける関心部位(撮影に係る部位)の高さが天板2の回転に関わらず常に一定となる。この様にすることで被検体Mと床面上の外部器具との間の距離が変化せず、外部器具が被検体Mの上下動で引っ張られることが抑制される。したがって、本発明によれば、安全で撮影の手間が省かれた放射線撮影装置を提供できる。
そして、上述のように天板回転制御部10に連動した天板昇降制御部12の動作をさせるかどうかを術者に選択を入力させるようにすれば、交点Dの高さが維持された本発明に係る天板2の移動形式と従来通りの天板2の移動形式とを自由に選択して撮影をすることができる。したがって、上述の構成によれば撮影の自由度のより高いX線撮影装置1が提供できる。
また、上述のように撮影の目的を示す撮影モードを選択できる構成において、術者による撮影モードの指定に連動して交点Dの高さが設定されるようになっていれば、撮影モードを選択するだけで交点Dを撮影に好適な高さにまで自動で移動させることができる。従って、上述の構成によればより操作がしやすいX線撮影装置1が提供できる。
本発明のX線撮影装置1は、泌尿器検査用に適している。泌尿器検査においては、被検体Mの関心部位が天板2における長手方向の端に位置しているので、天板2を回転させると、それにつられて検査室の床面から被検体Mの関心部位までの距離が変動しやすい。本発明によれば、被検体Mの関心部位を一定の高さに保つことができるので、被検体Mと外部器具との位置関係の変動が極力抑えられ、操作がしやすいX線撮影装置1が提供できる。
本発明は、上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(2)上述した実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
(3)実施例1の構成は、切替スイッチ26cがオンされた後、天板2に対しX線管3およびFPD4を移動させるとどうなるかという点については言及がなかったが、これに関し、様々な態様を採用することができる。切替スイッチ26cがオンされた後、天板2に対しX線管3およびFPD4を移動させると、交点Dが移動していく。天板昇降制御部12は、この移動していく交点Dが常に同じ高さとなるように天板2を昇降させるようにしてもよい。
別の態様として、天板昇降制御部12が切替スイッチ26cがオンされたときの交点Dの位置を示す情報を保持し、天板2に対するX線管3およびFPD4の移動に係わらず、切替スイッチ26cがオンされた当初の交点Dが常に同じ高さとなるように天板2を昇降させるようにしてもよい。つまり、操作卓26を通じ天板昇降制御部12の連動動作開始の入力がなされると、天板昇降制御部12は、連動動作開始の入力時点における交点Dの鉛直方向における高さを一定に保つように動作する。いずれの態様においても、本発明の効果を得ることができる。
(4)実施例1の天板昇降制御部12は、天板2上の交点Dが常に同じ高さとなるように動作していたが、本発明はこの構成に限られない。天板昇降制御部12は、図11に示すように天板2上のある点Eが常に同じ高さとなるように天板2を昇降させるようにしてもよい。この様な構成を採用する場合、水平な状態の天板2を天板回転制御部10が回転させていくと、これに連動して天板昇降制御部12が天板2を上下方向に移動させる。このとき、水平な状態の天板2における点Eは、天板回転制御部10および天板昇降制御部12によって点Eの水平方向に位置する符号eの位置まで移動する。しかし、これに伴い点Eが鉛直方向に移動することはない。この様な構成は、ミエロー検査用のX線撮影装置に適している。
本変形例におけるX線撮影装置1は、この点Eの天板2上の位置を術者が操作卓26を通じて選択できるようになっている。
また、点Eの設定を自動で行うようにしてもよい。すなわち、術者が操作パネル26aを通じて撮影モードを選択すると、点Eの位置が自動的に決定されるのである。操作パネル26aには、図12に示すような撮影モードが表示されており、術者は、これら撮影モードのうちの一つを選択することができるものとする。このように撮影モードを選択することで、術者が行う撮影条件の設定を大幅に短縮することができる。このような構成は、図7左側を用いて既に説明がされている。
この様な構成のX線撮影装置1の場合、術者が撮影モードのうちの一つを選択すると、これに従って天板昇降制御部12が動作するのでこれについて説明する。図13は、記憶部28に記憶されている撮影モードと天板2上の点Eの位置を示す設定値が関連したテーブルTaである。術者が操作パネル26aを通じて撮影モードの選択を入力すると、選択された撮影モードを示す信号が天板昇降制御部12に送出される。そして、天板昇降制御部12は、記憶部28に記憶されたテーブルTaを参照して術者により選択された撮影モードに対応する点Eの位置を読み出す。
天板昇降制御部12は、撮影モードが選択されると、天板2上の点Eの位置を特定して、床面から点Eまでの距離が一定となるように動作する。なお、テーブルTaに点Eの高さの設定値も関連させるようにしてもよい。この場合、天板昇降制御部12は、撮影モードが選択されると、床面から点Eまでの距離が設定値通りとなるように天板昇降機構11を通じて天板2を移動させる。このときの天板2の動作の様子は、図9を用いた説明と同様なものとなっている。
以上のように、本発明は医用の放射線撮影装置に適している。
2 天板
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
9 天板回転機構(回転手段)
10 天板回転制御部(回転制御手段)
11 天板昇降機構(昇降手段)
12 天板昇降制御部(昇降制御手段)
13 撮像系移動機構(撮像系移動手段)
14 撮像系移動制御部(撮像系移動制御手段)
26 操作卓(入力手段)
28 記憶部(記憶手段)
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
9 天板回転機構(回転手段)
10 天板回転制御部(回転制御手段)
11 天板昇降機構(昇降手段)
12 天板昇降制御部(昇降制御手段)
13 撮像系移動機構(撮像系移動手段)
14 撮像系移動制御部(撮像系移動制御手段)
26 操作卓(入力手段)
28 記憶部(記憶手段)
Claims (11)
- (A)放射線を照射する放射線源と、
(B)被検体を載置する天板と、
(C)被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、
(D)前記天板の短手方向に延びた回転軸を中心に前記天板、前記放射線源および前記検出手段を互いの位置関係を保った状態で回転させる回転手段と、
(E)前記回転手段を制御する回転制御手段と、
(F)前記回転手段により回転された前記天板、前記放射線源および前記検出手段を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる昇降手段と、
(G1)前記回転制御手段が動作するのに連動して前記放射線源および前記検出手段を結ぶ直線と前記天板との交点の鉛直方向における高さを一定に保つように前記昇降手段を制御する昇降制御手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
前記天板に対し前記放射線源と前記検出手段とを一体的に前記天板の長手方向に移動させる撮像系移動手段と、
前記撮像系移動手段を制御する撮像系移動制御手段とを備え、
前記回転手段が前記天板、前記放射線源および前記検出手段が回転させるときの回転軸と前記天板との位置関係は、前記撮像系移動手段の駆動に関わらず変化しないことを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
(H)前記回転制御手段に連動した前記昇降制御手段の動作をさせるかどうかの選択を入力させる入力手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項3に記載の放射線撮影装置において、
前記交点の鉛直方向の位置の設定値である交点高さと撮影の目的を示す撮影モードとを関連づけたテーブルを記憶する記憶手段を備え、
前記入力手段は、前記選択の入力の他、前記撮影モードを術者に入力させるように構成されており、
前記昇降制御手段は、前記回転制御手段の動作に先立って、術者より前記入力手段を通じて入力された前記撮影モードに関連づけられた交点高さにまで前記交点を鉛直方向に移動させるように前記昇降手段を制御することを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項2に記載の放射線撮影装置において、
(H)前記回転制御手段に連動した前記昇降制御手段の動作をさせるかどうかの選択を入力させる入力手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項5に記載の放射線撮影装置において、
前記入力手段を通じ前記昇降制御手段の連動動作開始の入力がなされると、前記昇降制御手段は、連動動作開始の入力時点における前記交点の鉛直方向における高さを一定に保つように動作することを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
泌尿器検査用となっていることを特徴とする放射線撮影装置。 - (A)放射線を照射する放射線源と、
(B)被検体を載置する天板と、
(C)被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段と、
(D)前記天板の短手方向に延びた回転軸を中心に前記天板、前記放射線源および前記検出手段を互いの位置関係を保った状態で回転させる回転手段と、
(E)前記回転手段を制御する回転制御手段と、
(F)前記回転手段により回転された前記天板、前記放射線源および前記検出手段を互いの位置関係を保った状態で鉛直方向に移動させる昇降手段と、
(G2)前記回転制御手段が動作するのに連動して前記天板上の一部分の鉛直方向における高さを一定に保つように前記昇降手段を制御する昇降制御手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項8に記載の放射線撮影装置において、
前記天板上の一部分の選択を入力させる入力手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項8に記載の放射線撮影装置において、
前記天板上の一部分を示す位置と撮影の目的を示す撮影モードとを関連づけたテーブルを記憶する記憶手段を備え、
前記撮影モードを術者に選択させる入力手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。 - 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
ミエロー検査用となっていることを特徴とする放射線撮影装置。
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