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JP5824855B2 - 白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタおよびそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタおよびそれを用いた液晶表示装置 Download PDF

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JP5824855B2 JP2011100854A JP2011100854A JP5824855B2 JP 5824855 B2 JP5824855 B2 JP 5824855B2 JP 2011100854 A JP2011100854 A JP 2011100854A JP 2011100854 A JP2011100854 A JP 2011100854A JP 5824855 B2 JP5824855 B2 JP 5824855B2
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Description

本発明はカラーフィルタ、特に光源として白色発光ダイオードを使用する場合に最適なカラーフィルタと、このようなカラーフィルタを用いた液晶表示装置に関する。
液晶表示装置として、一般に駆動素子が形成された対向基板とカラーフィルタとを対向配置して周囲を封止し、その間隙に液晶層を充填し、対向基板の背面に光源(バックライト)を備えた構造のものがあり、カラーフィルタは、透明基板上に配列された赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層を備えたものであった。このような構造の液晶表示装置において、近年、光源として冷陰極蛍光管に代えて白色発光ダイオード(以下、発光ダイオードをLED(Light Emitting Diode)とも記す)の使用が急速に拡大している。
白色LEDは、例えば、青色LEDに黄色発光蛍光体を設けた構造、あるいは、青色LEDに赤色発光蛍光体と緑色発光蛍光体を設けた構造であり、長寿命で、消費電力が低く、また、水銀フリーで環境性の点でも優れるという利点がある。しかし、白色LEDの発光波長分布は、冷陰極蛍光管のそれと比べて異なり、光源として白色LEDを使用する場合に適したカラーフィルタの開発が行われている(特許文献1)。
特開2006−47975号公報
しかし、従来の白色LED光源用のカラーフィルタを使用した液晶表示装置は、赤および緑の再現性は良好であるが、輝度が不十分であるという問題があった。
本発明は上述のような実情に鑑みてなされたものであり、白色発光ダイオード光源を使用し色再現性や輝度に優れた液晶表示装置と、これに用いるカラーフィルタを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明は、白色発光ダイオードを光源とする液晶表示装置に使用するカラーフィルタにおいて、透明基板と、該透明基板上に位置する着色層と、を備え、該着色層は赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを少なくとも有し、白色発光ダイオード光源の発光波長分布の青色発光ピーク波長と前記青色パターンの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であり、白色発光ダイオード光源の発光波長分布の緑色発光ピーク波長と前記緑色パターンの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であり、前記青色パターンは、色材としてトリアリールメタン化合物のみを含有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記青色パターンは、色材として前記トリアリールメタン化合物とともにピグメントブルー15:6を含有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記トリアリールメタン化合物は、レーキ顔料、あるいは、C.I. Acid Blue 83であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記緑色パターンは、色材としてピグメントグリーン58とピグメントイエロー138を含有するような構成とした。
また、本発明は、カラーフィルタが液晶層を介して対向基板と対向して配設され、カラーフィルタを構成する複数色の各色パターンが画素をなすような液晶表示装置であって、カラーフィルタは上述のいずれかのカラーフィルタであり、対向基板の前記カラーフィルタと対向する面と反対側に白色発光ダイオード光源を備えるような構成とした。
本発明のカラーフィルタは、白色発光ダイオード光源の発光波長分布の青色発光ピーク波長と、着色層を構成する青色パターンの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であるので、白色発光ダイオード光源から発せられた光のカラーフィルタにおける透過量が増大し、輝度が向上する。そして、このような本発明のカラーフィルタを使用した本発明の液晶表示装置は、色再現性と輝度が共に優れたものである。
本発明のカラーフィルタの一実施形態を示す部分断面図である。 白色LED光源の発光波長分布と本発明のカラーフィルタの青色パターンおよび緑色パターンの光透過率分布の例を示す図である。 白色LED光源の発光波長分布と従来のカラーフィルタの青色パターンおよび緑色パターンの光透過率分布の例を示す図である。 本発明の液晶表示装置の一実施形態を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[カラーフィルタ]
本発明のカラーフィルタは、白色発光ダイオード(LED)を光源とする液晶表示装置に使用するカラーフィルタである。図1は、本発明のカラーフィルタの一実施形態を示す部分断面図である。図1において、本発明のカラーフィルタ1は、透明基板2と、この透明基板2の一方の面2aに配設された遮光層3と着色層4と、を備えている。
着色層4は、透明基板2の一方の面2aの所定部位を被覆するように位置する赤色パターン4R、緑色パターン4Gおよび青色パターン4Bで構成されている。そして、本発明のカラーフィルタ1では、白色LED光源の発光波長分布の青色発光ピーク波長と青色パターン4Bの光透過率ピーク波長との差が5nm以下である。また、本発明のカラーフィルタ1では、白色LED光源の発光波長分布の緑色発光ピーク波長と緑色パターン4Gの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であることが好ましい。尚、本発明では、白色LED光源の発光波長分布の測定は、輝度計((株)トプコン製 SR−3AR)を用いて行い、各色パターンの光透過率の測定は、顕微分光装置(オリンパス(株)製 OSP−SP2000)を用いて行うものとする。
図2は、上述のように、白色LED光源の発光波長分布(実線で示している)の青色発光ピーク波長PBと青色パターン4Bの光透過率分布(鎖線で示している)のピーク波長P′Bとの差が5nm以下であり、白色LED光源の発光波長分布(実線で示している)の緑色発光ピーク波長PGと緑色パターン4Gの光透過率分布(一点鎖線で示している)のピーク波長P′Gとの差が5nm以下である状態を示す図である。これに対して、図3は、白色LED光源の発光波長分布(実線で示している)の青色発光ピーク波長PBと青色パターン4Bの光透過率分布(鎖線で示している)のピーク波長P′Bとの差が5nmを超え、白色LED光源の発光波長分布(実線で示している)の緑色発光ピーク波長PGと緑色パターン4Gの光透過率分布(一点鎖線で示している)のピーク波長P′Gとの差が5nmを超える状態を示す図である。
図2に示されるように、青色発光ピーク波長PBと青色パターン4Bの光透過率ピーク波長P′Bとの差が5nm以下であることにより、白色LED光源から発せられた光のカラーフィルタ1の青色パターン4Bにおける透過量が増大し、輝度が向上する。上記の青色発光ピーク波長PBと青色パターン4Bの光透過率ピーク波長P′Bとの差が5nmを超えると、本発明の効果が十分に奏されないことがあり好ましくない。
また、緑色発光ピーク波長PGと緑色パターン4Gの光透過率分布(一点鎖線で示している)のピーク波長P′Gとの差が5nm以下であることにより、輝度の更なる向上が可能となる。
上記のカラーフィルタ1を構成する透明基板2は、無アルカリガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。このような透明基材2の厚みは、例えば、200〜1500μmの範囲で適宜設定することができる。
また、遮光層3は、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングしたもの、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングしたもの、あるいは、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングしたもの等であってよい。遮光層のパターン形状は、平行に配設された複数のストライプからなる形状、格子形状等、いずれであってもよい。
着色層4を構成する赤色パターン4R、緑色パターン4G、および、青色パターン4Bは、所望の色材を含有した感光性樹脂を使用しフォトリソグラフィー法でパターニングして形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法、インクジェット法等の公知の方法により形成することができる。このような着色層4の厚みは、例えば、1〜10μmの範囲で適宜設定することがでる。
着色層4を構成する青色パターン4Bは、色材としてトリアリールメタン化合物を含有することが好ましく、また、トリアリールメタン化合物とともに、C.I.Pigment Blue 15:6、C.I.Pigment Blue 15:1、C.I.Pigment Blue 15:2、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:4、C.I.Pigment Blue 16、C.I.Pigment Blue 22、C.I.Pigment Blue 60、C.I.Pigment Blue 64、C.I.Pigment Blue 80等のカラーインデックス番号である青色顔料および亜鉛フタロシアニン系青色顔料の1種または2種以上を含有するものであってもよい。また、青色パターン4Bの色材として、C.I.Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等のカラーインデックス番号である紫色顔料を併用することができる。上記の色材の中では、特に、トリアリールメタン化合物とC.I.Pigment Blue 15:6との組み合わせが好適である。トリアリールメタン化合物としては、例えば、C.I. Acid Blue 1、3、5、7、9 、11、13 、15 、17、22、24、26、34、48、75、83、84、86、88、90、90:1、91、93、99、100、103、104、108、109、110、119、123、147、206、213、269等を挙げることができる。青色パターン4Bが含有する色材に占めるトリアリールメタン化合物の量は、白色LED光源の発光波長分布の青色発光ピーク波長と青色パターン4Bの光透過率ピーク波長との差が5nm以下となるように適宜設定することができ、例えば、50〜100質量%の範囲で設定することができる。
着色層4を構成する緑色パターン4Gが含有する色材としては、C.I.Pigment Green 7、10、36、37、58等、および、C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、20、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、86、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、125、126、127、128、129、137、138、139、144、146、147、148、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213、214等を挙げることができ、これらの1種、あるいは、2種以上を組み合わせて使用することができる。この中で、特に、C.I.Pigment Green 58とC.I.Pigment Yellow 138との組み合わせが好適であり、両顔料の含有割合は、白色LED光源の発光波長分布の緑色発光ピーク波長と緑色パターン4Gの光透過率ピーク波長との差が5nm以下となるように適宜設定することが好ましく、例えば、色材中にC.I.Pigment Yellow 138を20〜50質量%の範囲で含有するように設定することができる。
また、着色層4を構成する赤色パターン4Rが含有する色材としては、特に制限はなく、従来のカラーフィルタに使用されている有機顔料、染料を使用することができる。
このようなカラーフィルタ1では、白色LED光源から発せられた光の透過量が増大し、これにより輝度が向上して、色再現性と輝度が共に優れた液晶表示装置を可能とする。
上述の実施形態は例示であり、本発明のカラーフィルタはこれに限定されるものではなく、例えば、遮光層3を備えていないものであってもよい。また、着色層4を被覆するように透明保護層を備えるものであってもよく、共通透明電極を備えたものであってもよい。
また、本発明のカラーフィルタでは、着色層4を形成するための各色の着色樹脂組成物に、上記の色材以外に、必要に応じて、溶剤、分散剤、モノマー、ポリマー、および重合開始剤等を含有させてもよい。
上記の溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、α−もしくはβ−テルピネオール等のテルペン類等、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、N−メチル−2−ピロリドン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、および3−メトキシブチルアセテート等の酢酸エステル類等が挙げられる。本発明においては、市販の溶剤を用いることもでき、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(ダイセル化学工業株式会社製)、および3−メトキシブチルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、溶剤の含有量は、着色樹脂組成物の合計質量に対して10〜90質量%である。溶剤の含有量が上記範囲程度であれば、着色樹脂組成物の粘度を所望の範囲に調整し、顔料分散性や顔料分散経時安定性を向上させることができる。また、顔料濃度を一定範囲内にすることができるため、着色樹脂組成物を調製後、目標とする色度座標を達成することができる。
上記の分散剤としては、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、シリコーン系、フッ素系等の界面活性剤を使用できるが、これらの中でも高分子界面活性剤(高分子分散剤)を用いることが好ましい。高分子界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のポリエチレングリコールジエステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、脂肪酸変性ポリエステル類、および3級アミン変性ポリウレタン類などが挙げられる。本発明においては、市販の分散剤を用いることもでき、例えば、ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、20000、24000、26000、および28000等の各種ソルスパース分散剤(ゼネカ株式会社製)、ならびにDisperbyk111(ビックケミー・ジャパン株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、分散剤の含有量は、色材の合計質量に対して10〜80質量%である。
上記のモノマーとしては、例えば、アリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、および、上記のアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒドロフルフリールアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、3−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、フェノール−エチレンオキサイド変性アクリレート、フェノール−プロピレンオキサイド変性アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、ビスフェノールA−エチレンオキサイド変性ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサド変性トリアクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等のアクリレートモノマー、および、これらのアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたポリエステルアクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたエポキシアクリレートオリゴマー、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたウレタンメタクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたポリエステルメタクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたエポキシメタクリレートオリゴマー、アクリレート基を有するポリウレタンアクリレート、アクリレート基を有するポリエステルアクリレート、アクリレート基を有するエポキシアクリレート樹脂、メタクリレート基を有するポリウレタンメタクリレート、メタクリレート基を有するポリエステルメタクリレート、ならびにメタクリレート基を有するエポキシメタクリレート樹脂等が挙げられる。本発明においては、市販のモノマーを用いることもでき、例えば、SR399(サートマー社製)、アロニックスM−400(東亞合成株式会社製)、およびアロニックスM−450(東亞合成株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、モノマーの含有量は、色材の合計質量に対して5〜80質量%である。
上記のポリマーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレンビニル共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等、および、重合可能なモノマーであるメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec-ブチルアクリレート、sec-ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレートの1種以上と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の2量体、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、ならびにこれらの酸無水物等が挙げられる。本発明においては、市販のポリマーを用いることもでき、例えば、アロニックスM−5600(東亞合成株式会社製)、アロニックスM−6200(東亞合成株式会社製)、アロニックスM−7100(東亞合成株式会社製)、およびアロニックスM−9050(東亞合成株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、ポリマーの含有量は、色材の合計質量に対して5〜80質量%である。
上記の重合開始剤としては、熱重合開始剤および光重合開始剤等を用いることができ、例えば、ベンジル(ビベンゾイルとも言う)、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、ベンジルメチルケタール、ジメチルアミノメチルベンゾエート、2−n−ブトキシエチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、メチロベンゾイルフォーメート、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、および1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン等が挙げられる。本発明においては、市販の重合開始剤を用いることもでき、例えば、イルガキュア184、イルガキュア369、イルガキュア651、イルガキュア907(いずれも、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)、ダロキュアー(メルク社製)、アデカ1717(旭電化工業株式会社製)等のケトン系化合物、および2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’−テトラフェニル−1,2’ビイミダゾール(黒金化成株式会社製)等のビイミダゾール系化合物が好ましい。好ましい態様では、重合開始剤の含有量は、色材の合計質量に対して1〜40質量%である。
[液晶表示装置]
図4は、本発明の液晶表示装置の一実施形態を示す部分断面図であり、上述の本発明のカラーフィルタ1を使用した例である。図4において、液晶表示装置11は、カラーフィルタ1と対向基板21を所望の設定間隔で対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層31が位置するものである。また、カラーフィルタ1の液晶層31と反対側、および、対向基板21の液晶層31と反対側には、それぞれ偏光膜12,13が配設されており、対向基板21の背面側には白色LED光源41が配設されている。そして、使用するカラーフィルタ1は、白色LED光源41の発光波長分布の青色発光ピーク波長と青色パターン4Bの光透過率ピーク波長との差が5nm以下とされている。
カラーフィルタ1は、遮光層3および着色層4を被覆するように透明保護層5を備え、この透明保護層5上に共通透明電極6を備えている。また、対向基板21の液晶層31側には対向電極22が配設され、この対向電極22は、対向基板21に設けられた駆動素子(図示せず)に接続されている。
偏光膜12,13としては、例えば、ポリビニルアルコールフィルムに2色性を有するヨウ素錯体等の異方性材料を吸着配向させたもの等、公知の偏光材料を使用することができる。
共通透明電極6、対向電極22は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成されたものである。
対向基板21は、上述のカラーフィルタ用の透明基板2として挙げたものを使用することができる。
液晶層31の駆動方式は、TN方式、STN方式、IPS方式、OCB方式、MVA方式等の駆動方式を用いることができ、駆動方式によっては、上記の共通透明電極6が不要であり、さらに、対向基板21の対向電極22が駆動方式に適合するような形態をとることができる。また、液晶層31に用いる液晶化合物は、駆動方式に応じて特定の結晶配列が可能な液晶化合物を適宜選択して使用することができる。
液晶層31の配向に使用する配向膜(図示せず)は、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリウレタン系およびポリ尿素系等の有機化合物により形成することができ、厚みは0.01〜1μm程度とすることができる。
白色LED光源41は、例えば、青色LEDと、この青色LEDから発光された光によって励起され、上記青色LEDから発光された光と混色することにより白色光とすることができる蛍光を発する蛍光体とを備えるものを使用することができる。青色LEDは、公知の青色LEDを使用することができ、発光波長が440〜450nm、好ましくは442〜448nmの範囲であるものを適宜使用することができる。また、蛍光体は、上記の発光波長の光により励起され、より長波長の蛍光を発するものであり、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット蛍光体(以下、「YAG系蛍光体」)、赤色・緑色蛍光体(以下、「RG蛍光体」)等の公知の蛍光体を使用することができる。
このような液晶表示装置11は、白色LED光源41の発光波長分布の青色発光ピーク波長と、着色層4を構成する青色パターン4Bの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であるので、カラーフィルタ1を透過する白色LED光源41からの光の光量低下が抑制され、色再現性と輝度が共に優れたものである。
上述の実施形態は例示であり、本発明の液晶表示装置は、これらに限定されるものではない。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
参考例1]
(遮光層の形成)
まず、下記分量の成分を混合し、サンドミルにて十分に分散し、黒色顔料分散液を調整した。
(黒色顔料分散液の組成)
・黒色顔料 … 23質量部
・高分子分散剤 … 2質量部
(ビックケミー・ジャパン(株) Disperbyk111)
・溶剤(ジエチレングリコールジメチルエーテル) … 75質量部
次に、下記分量の成分を十分混合して、遮光層用組成物を得た。
(遮光層用組成物の組成)
・上記黒色顔料分散液 … 61質量部
・硬化性樹脂組成物 … 20質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル … 30質量部
そして、透明基板として厚み1.1mmのガラス基板(旭硝子(株)製 AN材)を定法にしたがって洗浄した後、遮光層用組成物をスピンコート法により塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚約1μmの遮光層形成用の塗布層を形成した。この遮光層形成用の塗布層を、超高圧水銀ランプで所望の遮光層形状パターンに露光した後、0.05質量%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、透明基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して遮光層を形成した。
(各色パターンの形成)
上記のように遮光層を形成した透明基板上に、下記組成の赤色パターン用感光性塗料Rをスピンコート法により塗布し、その後、70℃のオーブン中で3分間乾燥して赤色パターン形成用層を形成した。次いで、この赤色パターン形成用層から100μmの距離にスリットマスク(凹凸形成用遮光部幅10μm)を配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて赤色パターンの形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05質量%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、赤色パターン形成用層の未硬化部分のみを除去した。その後、透明基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して赤色パターンを形成した。
次に、下記組成の緑色パターン用感光性塗料G1を用いて、赤色パターンと同様の工程で、緑色パターンを形成した。
さらに、下記組成の青色パターン用感光性塗料B1を用いて、赤色パターンと同様の工程で、青色パターンを形成した。
これにより赤色パターン、緑色パターンおよび青色パターンからなる着色層(厚み2μm)を有するカラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率を顕微分光装置(オリンパス(株)製 OSP−SP2000)を用いて測定し、光透過率のピーク波長を下記の表1に示した。
(赤色パターン用感光性塗料R)
・C.I.Pigment Red 177 … 5.9質量部
(大日精化工業(株)製 Chromofine Red 6605)
・C.I.Pigment Red 254 … 3.3質量部
(CSC(株)製 BT−CF)
・C.I.Pigment Yellow 150 … 2.8質量部
(Lanxess(株)製 Y−5688)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
(緑色パターン用感光性塗料G1)
・C.I.Pigment Green 58 … 5質量部
(DIC(株)製)
・C.I.Pigment Yellow 138 … 5質量部
(BASF(株)製 K0961 HD)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
(青色パターン用感光性塗料B1)
・C.I.Pigment Violet 23 … 10質量部
(DIC(株)製 Violet RE)
・トリアリールメタン化合物 … 90質量部
(日本化薬(株)製 Acid Biue 83)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
尚、上記の硬化性樹脂組成物Iは、以下のように調製した。
まず、重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63質量部、アクリル酸(AA)を12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88質量部仕込み、撹拌し溶解させた後、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)を7質量部添加し、均一に溶解させた。その後、窒素気流下、85℃で2時間撹拌し、更に100℃で1時間反応させた。得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7質量部、トリエチルアミンを0.4質量部、およびハイドロキノンを0.2質量部添加し、100℃で5時間撹拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
次に、上記の共重合樹脂溶液を用いて、下記の各材料を室温で撹拌、混合して硬化性樹脂組成物Iを調製した。
(硬化性樹脂組成物Iの組成)
・上記の共重合樹脂溶液(固形分50%) … 16質量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート … 24質量部
(サートマー社製 SR399)
・オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂 … 4質量部
(油化シェルエポキシ社製 エピコート180S70)
・2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モノフォリノプロパン−
1−オン … 4質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル … 52質量部
実施例
青色パターン用感光性塗料として、下記組成の青色パターン用感光性塗料B2を用いた他は、参考例1と同様にして、カラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率のピーク波長を参考例1と同様に測定し、結果を下記の表1に示した。
(青色パターン用感光性塗料B2)
・トリアリールメタン化合物(レーキ化合物) … 10質量部
(BASF(株)製 FANAL Biue D6340)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
参考例2
緑色パターン用感光性塗料として、下記組成の緑色パターン用感光性塗料G2を用いた他は、参考例1と同様にして、カラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率のピーク波長を参考例1と同様に測定し、結果を下記の表1に示した。
(緑色パターン用感光性塗料G2)
・C.I.Pigment Green 58 … 6.5質量部
(DIC(株)製)
・C.I.Pigment Yellow 150 … 3.5質量部
(Lanxess(株)製 Y−5688)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
参考例3
緑色パターン用感光性塗料として、下記組成の緑色パターン用感光性塗料G3を用いた他は、参考例1と同様にして、カラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率のピーク波長を参考例1と同様に測定し、結果を下記の表1に示した。
(緑色パターン用感光性塗料G3)
・C.I.Pigment Green 58 … 5.5質量部
(DIC(株)製)
・C.I.Pigment Yellow 138 … 4.5質量部
(DIC(株)製)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[比較例1]
緑色パターン用感光性塗料として、下記組成の緑色パターン用感光性塗料G4を用い、青色パターン用感光性塗料として、下記組成の青色パターン用感光性塗料B3を用いた他は、参考例1と同様にして、カラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率のピーク波長を参考例1と同様に測定し、結果を下記の表1に示した。
(緑色パターン用感光性塗料G4)
・C.I.Pigment Green 36 … 5.4質量部
(DIC(株)製)
・C.I.Pigment Yellow 150 … 4.6質量部
(Lanxess(株)製 Y−5688)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
(青色パターン用感光性塗料B3)
・C.I.Pigment Blue 15:6 … 9質量部
(DIC(株)製 Fastogen Blue EP−7)
・C.I.Pigment Violet 23 … 1質量部
(DIC(株)製 Violet RE)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[比較例2]
緑色パターン用感光性塗料として、上記の組成の緑色パターン用感光性塗料G2を用いた他は、比較例1と同様にして、カラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率のピーク波長を参考例1と同様に測定し、結果を下記の表1に示した。
[比較例3]
青色パターン用感光性塗料として、下記組成の青色パターン用感光性塗料B4を用いた他は、参考例1と同様にして、カラーフィルタを得た。
このカラーフィルタの緑色パターンおよび青色パターンにおける光透過率のピーク波長を参考例1と同様に測定し、結果を下記の表1に示した。
(青色パターン用感光性塗料B4)
・C.I.Pigment Blue 15:6 … 7質量部
(DIC(株)製 Fastogen Blue EP−7)
・C.I.Pigment Violet 23 … 3質量部
(DIC(株)製 Violet RE)
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 … 3質量部
・硬化性樹脂組成物I … 5質量部
・酢酸−3−メトキシブチル … 82質量部
[液晶表示装置の作製]
上記の各カラーフィルタ(参考例1、実施例、参考例2、参考例3、比較例1〜3)上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる共通透明電極(厚み0.15μm)を形成した。
また、対向基板を定法にしたがって洗浄した後、対向基板上の所定の複数の個所に駆動素子として薄膜トランジスタ(TFT)を形成し、各TFTのドレイン電極に接続するように対向電極(厚み0.15μm)を酸化インジウムスズ(ITO)により形成した。
次に、上記のカラーフィルタの共通透明電極を覆うように、また、対向基板上の対向電極を覆うようにポリイミド樹脂塗料(JSR(株)製 JALS−204)を塗布、乾燥して配向層(厚み0.5μm)を設け、配向処理を施した。
次いで、これらのカラーフィルタと対向基板を対向させ、間隙に液晶(メルク社製 MLC−2038)を封入してセルを構成し、このセルのカラーフィルタと対向基板の外側にそれぞれ偏光膜を貼設し、さらに、対向基板の外側に白色LED光源(色温度18000K)を配設して、液晶表示装置を得た。使用した白色LED光源の発光波長分布を、輝度計((株)トプコン製 SR−3AR)で測定した結果、青色発光ピーク波長は445nmであり、緑色発光ピーク波長は540nmであった。
[評 価]
作製した7種の液晶表示装置(参考試料1、試料1、参考試料2、参考試料3、比較試料1〜3)について、輝度計((株)トプコン製 SR−3AR)を用いて、カラーフィルタ側で観測される緑、青の各色光のxy色度とY値(明度)を測定し、結果を下記の表1に示した。
Figure 0005824855
表1に示されるように、試料1は、比較試料1〜3に比べて青色パターンのY値および白表示のY値が高く、高輝度であることが確認された。また、試料1と比較試料1の対比から、白色LED光源の発光波長分布の緑色発光ピーク波長と緑色パターンの光透過率ピーク波長との差を5nm以下とすることにより、輝度が更に向上することが確認された。
白色発光ダイオード光源を使用する液晶表示装置に用いるカラーフィルタの製造と、液晶表示装置の製造において有用である。
1…カラーフィルタ
2…透明基板
3…遮光層
4…着色層
4R…赤色パターン
4G…緑色パターン
4B…青色パターン
11…液晶表示装置
21…対向基板
31…液晶層
41…白色発光ダイオード光源

Claims (6)

  1. 白色発光ダイオードを光源とする液晶表示装置に使用するカラーフィルタにおいて、
    透明基板と、該透明基板上に位置する着色層と、を備え、該着色層は赤色パターン、緑色パターン、青色パターンを少なくとも有し、
    白色発光ダイオード光源の発光波長分布の青色発光ピーク波長と前記青色パターンの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であり、白色発光ダイオード光源の発光波長分布の緑色発光ピーク波長と前記緑色パターンの光透過率ピーク波長との差が5nm以下であり、前記青色パターンは、色材としてトリアリールメタン化合物のみを含有することを特徴とする白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタ。
  2. 前記青色パターンは、色材として前記トリアリールメタン化合物とともにピグメントブルー15:6を含有することを特徴とする請求項1に記載の白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタ。
  3. 前記トリアリールメタン化合物は、レーキ顔料であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタ。
  4. 前記トリアリールメタン化合物は、C.I. Acid Blue 83であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタ。
  5. 前記緑色パターンは、色材としてピグメントグリーン58とピグメントイエロー138を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の白色発光ダイオード光源用のカラーフィルタ。
  6. カラーフィルタが液晶層を介して対向基板と対向して配設され、カラーフィルタを構成する複数色の各色パターンが画素をなすような液晶表示装置において、
    カラーフィルタは請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のカラーフィルタであり、
    対向基板の前記カラーフィルタと対向する面と反対側に白色発光ダイオード光源を備えることを特徴とする液晶表示装置。
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