JP5822448B2 - 温度制御装置、及び温度素子 - Google Patents
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Description
なお、本明細書において、「高応答性」という用語は、応答速度が高速になるという意味で用いるものとする。
対象物(例えば実施形態におけるプラスチックチューブ82)を加熱又は冷却する温度制御装置において、
ペルチェ効果により前記対象物を加熱又は冷却する、複数の温度素子(例えば実施形態における温度素子61−1,61−2)と、
前記温度素子に対する通電制御を行う制御部(例えば実施形態における温度制御部62)と
を備え、
前記複数の温度素子の各々は、
相互に離間して配置される第1p型半導体(例えば実施形態におけるp型半導体72P)及び第1n型半導体(例えば実施形態におけるn型半導体72N)の組と、
前記対象物を装着する装着部(例えば実施形態における装着部81)を有し、前記第1p型半導体とは第1の面で、前記第2n型半導体とは前記第1の面に対向する第2の面で各々に接合する接合部位(例えば実施形態における金属製ウェル71)と、
前記第1p型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第1p側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板73P)と、
前記第1n型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第1n側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板73N)と、
を有し、
前記複数の温度素子の各々の前記第1p側電極部位と前記第1n側電極部位の少なくとも一方が、別の温度素子の前記第1n側電極部位又は前記第1p側電極部位と接続されることによって、前記複数の温度素子の直列接続が構成されており、
前記制御部は、前記直列接続の両端に異なる電圧を印加する第1制御(例えば実施形態におけるメイン温度制御)を実行し、その結果、前記複数の温度素子の各々において、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせ、
前記複数の温度素子の少なくとも一部(例えば実施形態における温度素子61−2)は、さらに、
第2p型半導体(例えば実施形態におけるp型半導体172P)及び第2n型半導体(例えば実施形態におけるn型半導体172N)の組と、
前記第2p型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第2p側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板173P)と、
前記第2n型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第2n側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板173N)と、
を有し、
前記接合部位は、前記第2p型半導体とは、前記第及び第2の面とは異なる第3の面で、前記第2n型半導体とは、前記第3の面に対向する第4の面で各々に接合し、
前記制御部は、前記第1制御とは独立して、さらに、前記複数の温度素子の少なくとも一部の各々に対して、前記第2p側電極部位と前記第2n側電極部位とに異なる電圧を印加する第2制御(例えば実施形態におけるサブ温度制御)を実行し、
その結果、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせる、
温度制御装置であることを特徴とする。
これにより、複数の温度素子間のバラつきの影響を吸収して、複数の温度素子の各々の温度変化を略同一にすることが可能になる。
ペルチェ効果により対象物(例えば実施形態におけるプラスチックチューブ82)を加熱又は冷却する温度素子において、
相互に離間して配置される第1p型半導体(例えば実施形態におけるp型半導体72P)及び第1n型半導体(例えば実施形態におけるn型半導体72N)の組と、
相互に離間して配置される第2p型半導体(例えば実施形態におけるp型半導体172P)及び第2n型半導体(例えば実施形態におけるn型半導体172N)の組と、
前記対象物を装着する装着部(例えば実施形態における装着部81)を有し、第1の面で前記第1p型半導体と、前記第1の面と対向する第2の面で前記第1n型半導体と、前記第1の面及び前記第2の面と異なる第3の面で前記第2p型半導体と、前記第3の面と対向する第4の面で第2n型半導体と、それぞれ接合する接合部位(例えば実施形態における金属製ウェル71)と、
前記第1p型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第1p側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板73P)と、
前記第1n型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第1n側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板73N)と、
前記第2p型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第2p側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板173P)と、
前記第2n型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第2n側電極部位(例えば実施形態における電極兼放熱板173N)と、
を備え、
前記第1p側電極部位と前記第2n側電極部位との間に異なる電圧が外部から印加される第1制御(例えば実施形態におけるメイン温度制御)が実行されて、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせると共に、
前記第2p側電極部位と前記第2n側電極部位との間に異なる電圧が外部から印加される第2制御(例えば実施形態におけるサブ温度制御)が、前記第1制御とは独立して実行されて、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせる
温度素子であることを特徴とする。
ここまでの2つの温度素子61−1,61−2の各構成は、図2の実施形態の温度素子61と基本的に同様である。よって、これらの構成については、その説明は省略する。
水冷部63は、水管174P,174Nの各々に水を流すことで、電極兼放熱板173P,173Nの各々を冷却して一定温度に保つ。
即ち、電極兼放熱板173P,173Nは、図1の従来のペルチェ素子1の放熱板21Bと同様の機能を有している。
詳細には、温度素子61−1の電極兼放熱板73Nと温度素子61−2の電極兼放熱板73Pとは電気的に直接接続されている。そして、温度素子61−1の電極兼放熱板73Pと、温度素子61−2の電極兼放熱板73Nの各々の間には、温度制御部62が電気的に接続されている。
したがって、温度制御部62は、電極兼放熱板73P,73Nに印加する電圧の極性(電流の極性)及び電流値を制御することによって、温度素子61−1,61−2の各々を用いた温度制御を行うことができる。このようなメイン制御部62aにより行われる温度制御を、以下、「メイン温度制御」と呼ぶ。
このように、温度制御部62は、メイン温度制御を行うことにより、温度素子61−1と温度素子61−2の各々の加熱又は冷却を同時に行うことができる。
このようなサブ制御部62bにより行われる温度制御を、以下、「サブ温度制御」と呼ぶ。
また、温度素子61−2において、p型半導体172Pとn型半導体172Nとの組は、サブ制御部62bによってサブ温度制御が行われる場合の電流が流れる経路になる。そこで、以下、p型半導体172Pとp型半導体172Nとの組を、「サブ半導体組」と呼ぶ。
また、p型半導体172Pの他端は電極兼放熱板173Pに直接接合されている一方で、n型半導体172Nの他端は電極兼放熱板173Nに直接接合されている。
そして、温度素子61−2の電極兼放熱板173P,173Nの各々の間には、サブ制御部62bが電気的に接続されている。
したがって、サブ制御部62bが、電極兼放熱板173P,173Nに印加する電圧の極性(電流の極性)及び電流値を制御することによって、サブ温度制御として、温度素子61−2を用いた温度制御を、メイン温度制御とは独立かつ並行に行うことができる。即ち、サブ制御部62aは、サブ温度制御を行うことにより、メイン温度制御とは独立かつ並行に、温度素子61−2の加熱又は冷却を行うことができる。
この状態では、温度素子61−1と温度素子61−2との目標温度が同一であった場合であっても、温度素子61−1と温度素子61−2とが異なる温度となる場合がある。
メイン制御部62aの入出力電流だけに着目すると、複数のメイン半導体組の直列接続に流れる電流は同一極性の同一電流値となっているようにみえるが、実際には、各温度素子61−1,61−2間の個体差や臨界抵抗値等の相違により、各温度素子61−1,61−2の各々に流れている電流の電流値が異なっているからである。
そこで、本実施形態では、サブ制御部62bが、サブ温度制御を行うことで、即ち、メイン温度制御により流れる電流とは独立かつ並行に温度素子61−2に流れる電流を制御し、その結果として、温度素子61−1,61−2の各々に流れている電流の電流値を略一致させる。
このように、メイン制御部62aによるメイン制御のみならず、サブ制御部62bによるサブ制御によって温度素子61−2に流れる電流を微調整することで、各温度素子61−1,61−2の各々に流れている電流の電流値を略一致させ、その結果、温度素子61−1と温度素子61−2との温度を略一致させることが可能になる。なお、このような効果の詳細について、図10を参照して説明する。
図10Bは、メイン制御部62aによるメイン制御と、サブ制御部62bによるサブ制御とが組み合わされて行われた場合における、温度素子61−1,61−2の各々におけるDNA検体(反応溶液)の温度の時系列変化を示す図である。
図10において、縦軸は温度(度)を示し、横軸は時間(秒)を示している。
(A)最初に、温度目標値を123度として、123度まで加熱させて、123度で保持させる。
この期間が、図10(A)においては期間201aであり、図10(B)においては期間202aである。
(B)次に、温度目標値を37度に切り替えて、37度まで冷却させて、37度で保持させる。
この期間が、図10(A)においては期間201bであり、図10(B)においては期間202bである。
(a)両試験とも、0.2mlの標準品のプラスチックチューブ82、及び、穴径が9.6mmの装着部81を2つ有する金属製ウェル71が用いられた。
(b)DNA検体(反応溶液)の温度は、両試験とも、同一の熱電対をプラスチックチューブ82内に挿入することで測定された。
(c)メイン制御部62aの定格電流は±30Aであり、サブ制御部62bの定格電流は±10Aである。
具体的には、温度素子61−1については、温度目標値の温度推移のパターンに対して、DNA検体(反応溶液)の温度がほぼ追従して変化できているのに対して、温度素子61−2については、追従して変化できていない。
即ち、温度目標値のパターンの(A)における「123度で保持させる」という目標に対して、図10(A)の期間201aでは、温度素子61−2は98度であり、当該温度目標値である123度に到達していない。以下同様に、温度目標値のパターンの(B)における「37度で保持させる」という目標に対して、図10(A)の期間201bでは、温度素子61−2は22度であり、当該温度目標値である37度に到達していない。
具体的には、温度素子61−1,61−2の両者とも、温度目標値の温度推移のパターンに対して、DNA検体(反応溶液)の温度がほぼ追従して変化できている。
例えば、直線状にM個の温度素子61を直列接続することができる。
この場合には、メイン温度制御として、直列接続された方向に電流を流す温度制御を採用することによって、M個の温度素子61全体の温度制御(粗調整の温度制御)を実現できる。
一方、サブ温度制御として、直列接続された方向と略垂直方向に、M個の温度素子61の個々に電流をそれぞれ独立して流す温度制御を採用することによって、M個の温度素子61の各々に対する個別の温度制御(微調整の温度制御)を、メイン制御とは独立かつ並行に実現できる。
なお、M個の温度素子61のうち所定の1つを基準素子とすれば、基準素子に対するサブ温度制御は省略可能である。即ち、図9の例とは、M=2として、温度素子61−1を基準素子とした例であることを意味している。
また、サブ温度制御の単位は、1つの温度素子61である必要はなく、2以上の温度素子61であってもよい。
このように、M個の温度素子61を直列接続し、メイン温度制御とサブ温度制御とを適切に組み合わせることによって、M個の温度素子間のバラつきの影響を吸収して、複数の温度素子の各々の温度変化を略同一にすることが可能になる。
なお、メイン温度制御とサブ温度制御とを適切に組み合わせることによって、逆に、複数の温度素子61の各々に対して、相異なる温度目標値を設定して、個別に温度制御することも容易に可能になる。
この場合、制御部62は、N個の直列接続の各々を単位として、他の単位とは独立して、メイン温度制御及びサブ温度制御を実行することができる。
換言すると、温度素子61は、N行M列の行列状に配置することができる。この場合、電流を流す方向を、行方向と列方向とに区分することができる。この場合、制御部62は、例えば行方向に流れる電流の制御としてメイン温度制御を行い、列方向に流れる電流の制御としてサブ温度制御を行うこともできる。このようにして、行方向と列方向との各々に対する個別の温度制御が相互に独立して実行可能になる。
この場合も、メイン温度制御とサブ温度制御とを適切に組み合わせることによって、M個の温度素子間のバラつきの影響を吸収して、複数の温度素子の各々の温度変化を略同一にすることが可能になる。
なお、メイン温度制御とサブ温度制御とを適切に組み合わせることによって、逆に、複数の温度素子61の各々に対して、相異なる温度目標値を設定して、個別に温度制御することも容易に可能になる。
これにより、複数の温度素子61間のバラつきの影響を吸収して、複数の温度素子61の各々の温度変化を略同一にすることが可能になる。
逆に、複数の温度素子61の各々に対して、相異なる温度目標値を設定して、個別に温度制御することも容易に可能になる。
(A)最初に、温度目標値を94度として、94度まで加熱させて、94度で30秒間保持させる。
この期間が、図11Aにおいては期間301aであり、図11Bにおいては期間301bである。
(B)次に、温度目標値を55度に切り替えて、55度まで冷却させて、55度で30秒間保持させる。
この期間が、図11Aにおいては期間302aであり、図11Bにおいては期間302bである。
(C)次に、温度目標値を72度に切り替えて、72度まで加熱させて、72度で60秒間保持させる。
この期間が、図11Aにおいては期間303aであり、図11Bにおいては期間303bである。
(a)両試験とも、0.2mlの標準品のプラスチックチューブ82、及び、穴径が9.6mmの装着部81を2つ有する金属製ウェル71が用いられた。ただし、従来のペルチェ素子1を採用した試験では、金属製ウェル71は、放熱板21Aの表面上の所定位置、即ち図1に示す容器31の描画位置に配置された。即ち、従来のペルチェ素子1を採用した試験では、金属製ウェル71は、ブリッジ兼電極機能を発揮せずに、単にプラスチックチューブ82を装着する装着部としての機能のみを発揮する。
(b)DNA検体(反応溶液)の温度は、両試験とも、同一の熱電対をプラスチックチューブ82内に挿入することで測定された。
(c)なお、本発明に係る温度素子61を備えるDNA増幅装置51を用いたPCR法の試験において、温度制御部62の出力電流は次のとおりとなった。即ち、図11Bの期間301bのうち、加熱期間(94度まで温度を上昇させている期間)は19.6Aであり、温度保持期間(94度で保持させている期間)は10.4Aであった。図11Bの期間302bのうち、冷却期間(55度まで温度を下降させている期間)は18.1Aであり、温度保持期間(55度で保持させている期間)は5.4Aであった。図11Bの期間303bのうち、加熱期間(72度まで温度を上昇させている期間)は18.5Aであり、温度保持期間(72度で保持させている期間)は7.3Aであった。
さらに言えば、±0.5度という目標が達成されただけではなく、それよりも遥かに高精度の±0.01度が達成できている点にも注目すべきである。さらにまた、図11Bの期間304bの分だけ、PCR法の試験のトータル時間が短縮されている。
61,61a,61b 温度素子
62 温度制御部
62a メイン制御部
62b サブ制御部
63 水冷部
71 金属製ウェル
72P,72P1,72P2 p型半導体
72N,72N1,72N2 n型半導体
73P,73N,73PN 電極兼放熱板
74P,74N 水管
81 装着部
91 絶縁体
101,102 領域
172P p型半導体
172N n型半導体
173P,173N 電極兼放熱板
174P,174N 水管
Claims (6)
- 対象物を加熱又は冷却する温度制御装置において、
ペルチェ効果により前記対象物を加熱又は冷却する、複数の温度素子と、
前記温度素子に対する通電制御を行う制御部と
を備え、
前記複数の温度素子の各々は、
相互に離間して配置される第1p型半導体及び第1n型半導体の組と、
前記対象物を装着する装着部を有し、前記第1p型半導体とは第1の面で、前記第1n型半導体とは前記第1の面に対向する第2の面で各々に接合する接合部位と、
前記第1p型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第1p側電極部位と、
前記第1n型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第1n側電極部位と、
を有し、
前記複数の温度素子の各々の前記第1p側電極部位と前記第1n側電極部位の少なくとも一方が、別の温度素子の前記第1n側電極部位又は前記第1p側電極部位と接続されることによって、前記複数の温度素子の直列接続が構成されており、
前記制御部は、前記直列接続の両端に異なる電圧を印加する第1制御を実行し、その結果、前記複数の温度素子の各々において、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせ、
前記複数の温度素子の少なくとも一部は、さらに、
第2p型半導体及び第2n型半導体の組と、
前記第2p型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第2p側電極部位と、
前記第2n型半導体に接合され、前記制御部により電圧が印加される第2n側電極部位と、
を有し、
前記接合部位は、前記第2p型半導体とは、前記第1の面及び第2の面とは異なる第3の面で、前記第2n型半導体とは、前記第3の面に対向する第4の面で各々に接合し、
前記制御部は、前記第1制御とは独立して、さらに、前記複数の温度素子の少なくとも一部の各々に対して、前記第2p側電極部位と前記第2n側電極部位とに異なる電圧を印加する第2制御を実行し、
その結果、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせる、
温度制御装置。 - 前記温度素子の直列接続は、複数存在し、
前記制御部は、複数の前記直列接続の各々を単位として、他の単位とは独立して、前記第1制御及び前記第2制御を実行する、
請求項1に記載の温度制御装置。 - 前記対象物は、DNA(Deoxyribonucleic acid)検体収容に用いられる所定の容器であり、
前記装着部は、前記容器を装着すべく加工が施された
請求項1又は2に記載の温度制御装置。 - 前記温度素子の前記第1p側電極部位及び前記第1n側電極部位並びに前記第2p側電極部位及び前記第2n側電極部位のうち少なくとも一方を冷却する冷却部
をさらに備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の温度制御装置。 - 前記温度制御装置は、携帯型の装置である
請求項1乃至4の何れか1項に記載の温度制御装置。 - ペルチェ効果により対象物を加熱又は冷却する温度素子において、
相互に離間して配置される第1p型半導体及び第1n型半導体の組と、
相互に離間して配置される第2p型半導体及び第2n型半導体の組と、
前記対象物を装着する装着部を有し、第1の面で前記第1p型半導体と、前記第1の面と対向する第2の面で前記第1n型半導体と、前記第1の面及び前記第2の面と異なる第3の面で前記第2p型半導体と、前記第3の面と対向する第4の面で第2n型半導体と、それぞれ接合する接合部位と、
前記第1p型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第1p側電極部位と、
前記第1n型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第1n側電極部位と、
前記第2p型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第2p側電極部位と、
前記第2n型半導体に接合され、外部から電圧が印加される第2n側電極部位と、
を備え、
前記第1p側電極部位と前記第1n側電極部位との間に異なる電圧が外部から印加される第1制御が実行されて、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第1p型半導体と前記第1n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせると共に、
前記第2p側電極部位と前記第2n側電極部位との間に異なる電圧が外部から印加される第2制御が、前記第1制御とは独立して実行されて、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との間に電位差が生じた場合、前記接合部位は、前記第2p型半導体と前記第2n型半導体との一方から他方へ電流を流すと共に熱を伝搬することで、前記ペルチェ効果を生じさせる、
温度素子。
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