JP5821444B2 - 細胞画像解析装置、細胞画像解析方法、及び細胞画像解析プログラム - Google Patents
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Description
また、剥離細胞の検出技術の向上によって、細胞培養容器の細胞が接着する表面(細胞接着表面)の細胞剥離性能の評価が簡単になる。
本発明において「細胞と液体とを含む系」とは、細胞と細胞の周囲の連続相である液体などの流体とを含む系を指す。当該系の細胞には、液体中に遊離した状態で存在する細胞、すなわち遊離細胞と、系内での位置が固定された細胞、すなわち固定細胞とが含まれ得る。系内で液体が流動したとき、遊離細胞は液体とともに系内を移動するが、固定細胞は移動せず系内の位置が実質的に変動しない。「細胞と液体とを含む系」とは、典型的には、細胞培養器具に収容された、細胞と培養液とを含む細胞-培養液系である。細胞-培養液系では、細胞培養器具表面に接着した状態で存在する細胞が固定細胞に相当し、培養液中に遊離した状態で存在する細胞が遊離細胞に相当する。本発明の一実施形態では、細胞-培養液系として、細胞培養器具中で細胞を培養液とともに培養したのち、該器具の細胞接着表面から細胞を剥離するための剥離刺激を付与した状態のものを使用することができる。
1)培養皿1の底面に細胞を播種し、例えば、16〜18時間培養する(播種密度の例は、6250cell/cm2)。
2)培養皿1を37℃インキュベータから低温インキュベータに移動させる(図示せず)。この工程が、剥離刺激を加える工程になる。以後の工程は、1)、2)のような工程により培養され、剥離刺激が加えられた試料に関して、剥離細胞を精度良く検出するための技術であり、また、1)、2)の条件による剥離性能を評価する技術となる。
3)所定時間経過後に、培養皿1を取り出しピペッティング後に、図1Aの基板剥離細胞の計測装置の顕微鏡7a・7b上にセットする。
4)制御用パソコン17の画像処理ソフトウェアにより実現される画像処理部17a等により、動画撮影時間を例えば4秒にセットする。
5)画像取り込みを開始するボタンをオンにしてビデオカメラ7cによる動画撮影を開始し、培養皿1をXYZステージ3上で、前後方向又は左右方向に1回揺らす。例えば1ステップモータ分だけ移動させる。
6)培養皿1中の培養液の動きが止まってからある時間まで動画撮影を継続し、AVI形式(Microsoft社の非圧縮/圧縮動画ファイル形式)で読み込む。剥離細胞の動きが止まるまでの時間は、例えば10秒程度である。
7)得られた動画データを、例えば、画像処理ソフトウェアを起動させ、制御用パソコン17のハードディスクなどの画像保存部17bにAVIファイルとして読み込む。
8)画像処理ソフトウェアによる画像処理を行う。例えば、AVIファイル中から揺動しているフレームを切り出し、接着細胞と剥離細胞とを区別するための演算処理を行う。
9)上記8)の演算処理後の画像から、接着細胞と剥離細胞との数をあるエリアにおいてカウントする。
10)上記9)におけるカウントに基づいて、細胞剥離率を以下の式から算出する。
図4は、画像処理部17aの一構成例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、画像処理部17aは、画像保存部17bに保存されている動画データから定常状態のフレームを抽出する定常状態フレーム抽出部17−1と、定常状態フレームにおける動きエリアを抽出する動きエリア抽出部17−2と、抽出された動きエリアに基づいて動きが顕著な、すなわち、代表的なフレームを抽出する代表フレーム抽出部17−3と、代表フレームと代表フレームに対応する元の定常状態フレームである原代表フレームとから細胞のエリアを抽出する細胞エリア抽出部17−4と、抽出された細胞エリアに基づいて細胞の剥離率などを求めるための画像解析を行う画像解析部17−5と、を有している。
図6は、図5Aの1)から2)の動画解析処理1(「定常状態フレーム抽出処理」と称する。)をより詳細に示す図である。カメラで撮影され、収録されている動画ファイルの各フレームは、例えば、RGBフルカラー256階調とし、画素数はRGB値の総和とする。この総和は、0〜767までである。収録されている動画ファイルは、フレーム1からフレームFまでとし、これらフレーム1〜Fまでについて、直前のフレームとの画素の差分値の平均値を求める。
各フレームは、動画像の撮影条件や周辺の明るさなどの条件によって、基準となる画素値が異なる。そこで、上記(4)式を用いて求めた画素値の平均値A(fm)により、撮影条件の影響を取り除くことで、同じ条件で撮影した場合と同様の結果を以下において得ることができるようにしている。
Claims (14)
- 細胞と液体とを含む系に前段階で剥離刺激により剥離した細胞のみが動く動きを与えた状態から、前記細胞が静止するまでの状態を動画撮影した動画ファイルのフレームのうち、前フレームとの画素の差分値が所定の値以上である動きエリアを抽出する動きエリア抽出部を有することを特徴とする細胞画像解析装置。
- 前記動きを与えた後に、前記液体の動きが止まった定常状態にある区間のフレームを抽出する定常状態フレーム抽出部を有し、
前記動きエリア抽出部は、抽出された前記定常状態フレームにおける動きエリアを抽出することを特徴とする請求項1に記載の細胞画像解析装置。 - 前記定常状態フレームのフレームレートが、連続する2フレーム間で、動いている状態の遊離細胞が動かない状態の固定細胞に重ならない値であることを特徴とする請求項2に記載の細胞画像解析装置。
- 前記定常状態フレーム抽出部は、
前記動画ファイルを構成する各フレームに対して、直前フレームと対応する画素同士で画素値の差分値を求め、前記動画ファイル内の全フレーム内で前記差分値の代表値が所定のしきい値より低いフレームの区間を抽出することを特徴とする請求項2又は3に記載の細胞画像解析装置。 - 前記動きエリア抽出部は、
直前フレームと対応する画素同士で画素値の差分値を求め、前記差分値に変換された差分フレームに対して所定のしきい値により画素を二値化することにより、動きのある動きエリアを抽出することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の細胞画像解析装置。 - 前記動きエリアが抽出された画素数が最も大きいフレームを、剥離細胞を特定するための代表フレームとして抽出する代表フレーム抽出部を有することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の細胞画像解析装置。
- 前記定常状態フレームから、前記代表フレームに対応するフレームを原代表フレームとして抽出し、
前記代表フレームと前記原代表フレームとに基づいて、前記原代表フレームに含まれる全ての細胞を特定する画像解析部を有することを特徴とする請求項6に記載の細胞画像解析装置。 - 前記画像解析部は、
前記原代表フレーム内の画素値に基づいて、前記原代表フレーム内の画素値の平均値を算出し、前記代表フレーム内の各画素と前記平均値との差分が所定のしきい値以上の画素を全ての細胞に対応する画素として抽出することを特徴とする請求項7に記載の細胞画像解析装置。 - 請求項1から8までのいずれか1項に記載の細胞画像解析装置と、
前記系を観察可能な位置に設けられた顕微鏡と、
前記顕微鏡により観察される映像を動画で撮像するための動画撮像部と、
前記系に対して動きを与える動き付与部と、
前記動画撮像部で撮影された、前記動き付与部により前記系に対して動きを与えた状態から、前記系の全ての内容物が静止するまでの一連の状態の動画ファイルを収録する動画収録部と、を有することを特徴とする剥離細胞の計測装置。 - 細胞と液体とを含む系に前段階で剥離刺激により剥離した細胞のみが動く動きを与えた状態から、前記細胞が静止するまでの状態を動画撮影するステップと、
撮影した動画ファイルのフレームのうち、前フレームとの画素の差分値が所定の値以上である動きエリアを抽出する動きエリア抽出ステップを有することを特徴とする細胞画像解析方法。 - さらに、
前記動きを与えた後に、前記液体の動きが止まった定常状態にある区間のフレームを抽出する定常状態フレーム抽出ステップを有し、
前記動きエリア抽出ステップは、前記定常状態フレームにおける動きエリアを抽出することを特徴とする請求項10に記載に細胞画像解析方法。 - 前記動きエリア抽出ステップにより抽出された動きエリアに基づいて、動きが大きいフレームを代表フレームとして抽出する代表フレーム抽出ステップを有することを特徴とする請求項10又は11に記載の細胞画像解析方法。
- 細胞培養器具中で、細胞を培養液とともに培養したのち、該器具の細胞接着表面から細胞を剥離させるための剥離刺激を付与し、前記細胞と前記培養液とに前段階で剥離刺激により剥離した細胞のみが動く動きを与えた状態から、前記細胞が静止するまでの状態を動画撮影するステップと、
撮影した動画ファイルのフレームのうち、前フレームとの画素の差分値が所定の値以上である動きエリアを抽出する動きエリア抽出ステップと、
前記動きエリア抽出ステップにより抽出された動きエリアに基づいて、動きが最も大きいフレームを代表フレームとして抽出する代表フレーム抽出ステップと、を有し、
前記代表フレームにおける動きエリアに基づいて、前記細胞培養器具の前記細胞接着表面における剥離刺激付与時の細胞剥離性能を評価する方法。 - 請求項11又は12に記載の細胞画像解析方法をコンピュータに実行させるための細胞画像解析プログラム。
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