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JP5819526B2 - 化粧品組成物 - Google Patents

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JP5819526B2
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Description

本発明は、化粧品として許容される媒体中に少なくとも1つのコンディショニング剤および少なくとも1つのオルガノポリシロキサンを含む化粧品組成物に関する。さらに、本発明は、化粧品組成物を調製する方法に関する。さらに本発明は、化粧品組成物の使用に関する。
オルガノポリシロキサンは、これのコンディショニング特性、例えば柔らかさおよび滑らかさの改善、くし通り力の低減、光沢特性、色の印象の改善、色保護特性、静電帯電の低減、毛髪に熱ストレスが及ぶ間の保護特性または疎水化のために、化粧品組成物、例えばヘアケア製品に使用される。
毛髪などのケラチン物質のケアのために選択されたオルガノポリシロキサンの概要は、M.D.Berthiaume,Society of Cosmetic Chemists(ed.),Monograph,Silicones in Hair Care,1997 and J.Sejpka,Silicone in Haarpflegeprodukten[Silicones in haircare products],in:SOFW−Journal,Volume 118,No.17,1992,pp.1065−1070に見出すことができる。
日常生活では、毛髪は毛髪表面のダメージにつながる多くの外部からの影響に暴露され、結果として化粧特性、例えば滑らかさ、柔らかさ、光沢および他のパラメータは、ダメージのない毛髪と比べて悪化する。毛髪表面に対するダメージは、例えば化学的または機械的処理によって、UV放射または熱によって起こることがある。毛髪の表面ダメージに関連しているのは、キューティクルを被覆する脂質層の破壊および部分的除去であり、ダメージのない自然な毛髪の高い疎水性特性はキューティクルに起因している(R.A.Lodge,B.Bhusan,Wetting Properties of Human Hair by Means of Dynamic Contact Angle Measurement,Journal of Applied Polymer Science,Vol.102,5255−5265,2006,Wiley)。ダメージのある毛髪はダメージのない毛髪よりもかなり親水性であるのは、表面脂質層の破壊後に、親水性アミノ酸ベースのタンパク質マトリクスが毛髪表面で作用するためである。
US 7,223,385 B2、US 7,485,289 B2US 7,220,408 B2およびUS 7,504,094 B2は、構造(I)または(II)の特殊なアミノシリコーンならびにコンディショニング剤または増粘剤を含む、毛髪を処理するための化粧品組成物について記載している。構造(I)または(II)のアミノシリコーンは、架橋されていないアミノエチルアミノプロピル−アルコキシシロキサン単位またはアミノエチルアミノプロピル−メチルシロキサン単位と共に、末端アルコキシ/ヒドロキシ基を有するジメチルポリシロキサンである。
US 2008/0064813 A1により、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物は、アルコキシ基またはヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサンをアルコキシ基、例えばメチレンアミノ基の反応性を上昇させる基を有する反応性アルコキシシランと反応させることにより、金属含有触媒を同時使用することなく得られる。分散物を基材に塗布して、水を蒸発させた後に、エラストマー性膜が得られる。
米国特許第7,223,385号明細書 米国特許第7,485,289号明細書 米国特許第7,220,408号明細書 米国特許第7,504,094号明細書 米国特許出願公開第2008/0064813号明細書
M.D.Berthiaume,Society of Cosmetic Chemists (ed.),Monograph,Silicones in Hair Care,1997 and J.Sejpka,Silicone in Haarpflegeprodukten [Silicones in haircare products],in:SOFW−Journal,Volume 118,No.17,1992,pp.1065−1070 R.A.Lodge,B.Bhusan,Wetting Properties of Human Hair by Means of Dynamic Contact Angle Measurement,Journal of Applied Polymer Science,Vol.102,5255−5265,2006,Wiley
本発明の目的は、ダメージのある毛髪の化粧パラメータ、例えば柔らかさ、滑らかさ、くし通り力、光沢および色特性、静電帯電の低減、毛髪に熱ストレスが及ぶ間の保護特性の改善することである。特に、目的は、毛髪表面の疎水性を上昇させることに存していた。
本発明は、化粧品組成物であって、化粧品として許容される媒体中に、少なくとも1つの毛髪コンディショニング剤および一般式
Figure 0005819526
の単位の、予備架橋オルガノポリシロキサンの少なくとも1つの水性分散物を含み、
式中
Rは、同じであってもまたは異なっていてもよく、N、P、S、Oおよびハロゲンの群からの1個以上のヘテロ原子を含有することができる、基1個に付き1から200個の炭素原子を有する1価飽和または不飽和炭化水素基であり、
は、同じであってもまたは異なっていてもよく、水素原子または1個以上の単独の酸素原子による割り込みが可能な1から8個の炭素原子を有するアルキル基であり、
は、同じであってもまたは異なっていてもよく、基1個に付き1から18個の炭素原子を有する1価の、場合により置換された炭化水素基であり、
AKTは、式−CHNHR、−CHNR または
Figure 0005819526
の基であり、ここで
は、NおよびOの群からの1個以上のヘテロ原子を含有することができる、1から8個の炭素原子を有する1価炭化水素基であり、ならびに
は、NおよびOの群からの1個以上のヘテロ原子を含有することができる、3から12個の炭素原子を有する2価炭化水素基であり、
bは、0、1または2であり、
cは、0、1、2または3であり、
dは、0、1または2であり、ならびに
nは、0、1または2であり、
ただしn+b+c+dの和は3以下であり、分子1個に付き平均で少なくとも1個の基AKTが存在し、およびオルガノポリシロキサンは、好ましくは水除去後にエラストマー性膜を形成する、
化粧品組成物を提供する。
予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物およびこれの調製は、US 2008/0064813 A1に記載されている。
予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物は、好ましくは、一般式
Figure 0005819526
(式中、RおよびRは、上でこれらに与えた意味を有し、
cは、0、1、2または3であり、およびdは、0、1または2であり、
ただしc+dの和は3以下であり、ならびに
オルガノポリシロキサン(1)において、分子1個に付き平均で少なくとも1個の基ORが存在し、好ましくはRの意味において水素原子である。)
の単位の少なくとも1つのオルガノポリシロキサン(1)を一般式
(AKT) Si(OR4−(a+b)(III)
(式中、AKTおよびRは、上でこれらに与えた意味を有し、
は、基1個に付き1から8個の炭素原子を有し、
aは、1または2、好ましくは1であり、ならびに
bは、0、1または2、好ましくは0または1であり、
ただしa+bの和は、3以下である。)
の少なくとも1つの高反応性シラン(2)またはこれの部分加水分解物と、
水(3)および
乳化剤(4)の存在下で反応させることによって得られ、
ただし金属含有触媒は同時使用されず、ならびに
オルガノポリシロキサン(1)およびシラン(2)は、生じた分散剤中でオルガノポリシロキサンが予備架橋されるような種類および量で選択される。
本発明による分散物の調製において、反応に直接関与しないさらなる物質を場合により使用することができる。
従って本発明による分散物は、好ましくは、式(I)の単位から成る予備架橋オルガノポリシロキサン
水(3)
乳化剤(4)
を含む。
従って、本発明による分散物は、好ましくは触媒を含まない。
本発明による分散物の調製において、オルガノポリシロキサン(1)およびシラン(2)は、オルガノポリシロキサンが生じた分散剤中で予備架橋されるような種類および量で選択される。
従って、本発明による分散物は、水の除去後にさらに架橋して、好ましくはトルエンに不溶性である、好ましくはエラストマー性膜を形成する、予備架橋オルガノポリシロキサンをすでに含み、架橋オルガノポリシロキサンは、高分子量分枝またはデンドリマー様高分枝構造を有する。
ここで「トルエンに不溶性」は、次のように定義される:
25℃にて48時間の期間にわたりエマルジョンを蒸発させた後に残存するエラストマー性材料は、蒸発によって得られたエラストマー性材料3gがトルエン7gに不溶性である場合に、トルエンに不溶性であると定義される。
これは、同じく高粘度であるが、トルエンに可溶性である未架橋オルガノポリシロキサンと対照的である。
好ましくは、本発明による分散物は、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性懸濁物または水性エマルジョンである。
乾燥すると−触媒の添加またはpHの変更を行わずに−、本発明による分散物は、シリコーン網目、好ましくは弾性シリコーン網目を形成する。
本発明による予備架橋オルガノポリシロキサンの調製において、末端OH基を含有するポリオルガノシロキサンおよび高速反応性架橋剤が好ましくは必要とされ、これらの構成成分は、好ましくは室温にて相互に反応する。この反応を補助するために、金属を含有する追加の触媒は必要とされず、即ち好ましくは元素周期表のVIII亜族の遷移金属およびこれの化合物ならびに元素周期表のIII、IVおよびV主族の金属ならびにこれの化合物が使用されず、元素C、Si、NおよびPは本定義において金属と見なされない。
反応はまた、好ましくは、構成成分自体によって生じる中性の範囲において、即ち約5から8のpH範囲において進行する。高い反応性の結果として、標的誘導(target−led)化学反応は不要であり、好ましくは加熱も不要である。
好ましくは、Rは、N、P、S、Oおよびハロゲンの群からの1個以上のヘテロ原子を場合により含有することができる、1から18個の炭素原子を有する1価飽和または不飽和炭化水素基である。
炭化水素基Rの例は、アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、1−n−ブチル、2−n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル基;ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基;へプチル基、例えばn−へプチル基;オクチル基、例えばn−オクチル基およびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基;ノニル基、例えばn−ノニル基;デシル基、例えばn−デシル基;ドデシル基、例えばn−ドデシル基;オクタデシル基、例えばn−オクタデシル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル基およびメチルシクロヘキシル基;アルケニル基、例えばビニル、5−ヘキセニル、シクロヘキセニル、1−プロペニル、アリル、3−ブテニルおよび4−ペンテニル基;アリール基、例えばフェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントリル基;アルカリール基、例えばo−、m−、p−トリル基;キシリル基およびエチルフェニル基;ならびにアラルキル基、例えばベンジル基、α−およびβ−フェニルエチル基である。
基Rとして、メチル、エチル、オクチルおよびフェニル基が好ましく、メチルおよびエチル基が特に好ましい。
置換基Rの例は、ハロアルキル基、例えば3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフルオロイソプロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基およびハロアリール基、例えばo−、m−およびp−クロロフェニル基である。
置換基Rのさらなる例は、1個以上のN原子を含有することができる、Rについて上述したすべての基である。従って、置換基Rの好ましい例は、一般式
−R−[NR−R−]NR
のアミノ基Aであり、
式中、Rは、3から18個の炭素原子を有する2価直鎖または分枝炭化水素基、好ましくは3から10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、
は、水素原子、1から8個の炭素原子を有するアルキル基およびアシル基、例えばアセチル基、好ましくは水素原子であり、
は、1から6個の炭素原子を有する2価炭化水素基、好ましくは1から6個の炭素原子を有するアルキレン基であり、
zは、0、1、2、3または4、好ましくは0または1である。
置換基Rのさらなる例は、一般式
−CHCH(CHO(CO)(CO)
のポリエーテル基Eであり、
式中
は、1から6個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
uは、0または1から16の、好ましくは1から4の整数であり、
vは、0または1から35の、好ましくは1から25の整数であり、および
wは、0または1から35の、好ましくは1から25の整数であり、
ただし和v+wは1から70、好ましくは1から50である。
基Rの例は、Rについて上で挙げたアルキル基、ならびにまた、メトキシエチル基、エトキシエチル基およびヘキソキシエチルであり、基Rは、好ましくは水素ならびにメチル基およびエチル基である。
炭化水素基Rの例は、これの全体が基Rに当てはまる。
基Rの好ましい例は、メチル基およびエチル基、特に好ましくはエチル基である。
炭化水素基Rの例、例えばアルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリールおよびアラルキル基Rは、これの全体が炭化水素基Rに当てはまり、式
−CH
−CH−CH
−CH(CH)−CH
−CH−CH−CH−CH
−CH−CH(CH)−CH
−シクロヘキシルおよび
−フェニル
の基が好ましい。
Nおよび/またはO原子を含有する炭化水素基R4の例は、
−(CHN(CH
−(CHN(CH
−フェニル−NH
−フェニル−OCH
である。
2価炭化水素基Rの例は、3から12個の炭素原子を有するアルキレン基である。
Nおよび/またはO原子を含有する炭化水素基Rの例は、式
−CH−CH−O−CH−CH
−CH−CH−NH−CH−CH−および
−CH−CH−NH−CH
の基である。
の好ましい例は、式
−CH−CH−O−CH−CH
の基である。
炭化水素基Rの例は、アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、1−n−ブチル、2−n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシルおよびイソヘキシル基である。
好ましい基Rは、メチル基である。
本発明による分散物の調製において、使用されるオルガノポリシロキサン(1)は、好ましくは一般式
(RO)RSiO(SiRO)SiR(OR)(IVa)
のシロキサンであり、
式中、RおよびRは、上でこれらに与えた意味を有し、および
eは、1から1000の整数である。
本発明による分散物の調製において、使用されるオルガノポリシロキサン(1)は、好ましくは一般式
(RO)R SiO(SiR O)SiR (OR)(IVb)
のシロキサンであり、
式中、Rおよびeは、上でこれらに与えた意味を有し、ならびに
R’は、同じであることもまたは異なることも可能であり、1から18個の炭素原子を有する1価炭化水素基であり、
ただし、すべての基Rの25から100%、好ましくは50から100%は、水素原子である。
本発明による分散物の調製において、使用されるオルガノポリシロキサン(1)は、特に好ましくはアミンオイル、即ち一般式
(RO)R SiO(SiAR O)(SiR O)SiR (OR)(IVc)
のシロキサンであり、
式中、R’およびRは、上でこれらに与えた意味を有し、
アミノ基Aは、上でこれに与えた意味を有し、
pは、1から1000の、好ましくは1から10の整数であり、および
qは、0または1から2000の、好ましくは50から1000の整数であり、
ただし、すべての基Rの10から100%、好ましくは20から100%は、水素原子である。
本発明の文脈の中では、式(IVc)は、p単位−(SiAR−およびq単位(SiR O)−が、オルガノポリシロキサン分子中でいずれの望ましい方式でも、例えばブロック状またはランダムに分布できることを意味すると理解すべきである。
従って、一般式
Figure 0005819526
の単位の予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物が好ましく、
式中、AKT、A、R’、R、R、b、c、dおよびnは、上でこれらに与えた意味を有し、
mは、0または1であり、
ただし、和n+m+b+c+dは3以下であり、同じシロキサン単位中のnおよびmは、同時に1ではなく、ならびに
分子1個に付き平均で少なくとも1個の基AKTおよび基Aが存在する。
炭化水素基Rの例は、これの全体が炭化水素基R’に当てはまる。
基Aの例は:
−(CHNH
−(CH−NH−(CH−NH
−CHCH(CH)CH−NH−(CH−NH
−(CH−NH(シクロヘキシル)
−(CH−NHCH
−(CH−N(CH
−(CH−NHCHCH
−(CH−N(CHCH
−(CH−NH
−CHCH(CH)CH−NH
−(CH−NH−(CH−NHCH
−(CH−NH−(CH−N(CH
−(CH−NH−(CH−NHCHCH
−(CH−NH−(CH−N(CHCH
−(CH[−NH−CHCH−NHおよび
これの部分または完全アセチル化形、例えば
−(CH−NH(アセチル)
−(CH−NH−(CH−NH(アセチル)および
−(CH−N(アセチル)−(CH−NH(アセチル)
である。
基Aの好ましい例は:
−(CHNH
−(CH−NH−(CH−NH
−CHCH(CH)CH−NH−(CH−NH
−(CH−NHCH
−(CH−NH(シクロヘキシル)
−(CH−NH(アセチル)
−(CH−NH−(CH−NH(アセチル)および
−(CH−N(アセチル)−(CH−NH(アセチル)
である。
本発明による分散物の調製において、使用されるオルガノポリシロキサン(1)は、一般式
[(RSiO1/2(RSiO2/2(RSiO3/2(SiO4/2](V)
のシロキサン(樹脂)であることも可能であり、
式中、Rは、上でこれに与えた意味を有し、加えて、式(V)中のRは、上でこれに与えた意味を有する(OR)と等しいことも可能であり、ただし、分子1個に付き、Rが水素原子である、少なくとも1個の基−ORが存在し、
f、g、hおよびkは、0から1000の整数であり、h/(f+g+h+k)は、好ましくは0.2を超える。
シロキサン(1)の例は、標準的な市販の、末端シラノール基を有するポリジメチルシロキサンならびに末端アルコキシ基およびシラノール基を有するポリジメチルシロキサンである。
シロキサン(1)のさらなる例は、標準的な市販の官能化シロキサン、例えばアミンオイル、例えば3−(2−アミノエチル)アミノプロピル官能基を有するアミンオイル、シラノール基またはアルコキシ基およびシラノール基を含有するグリコールオイル、フェニルオイルまたはフェニルメチルオイルである。
シロキサン(1)のさらなる例は、樹脂様シロキサン、例えば80mol%のCHSiO3/2および20mol%の(CHSiO2/2ならびに約5000g/molのモル質量を有する、もしくは98mol%のCHSiO3/2および2mol%の(CHSiO2/2ならびに約5000g/molのモル質量を有するメチルシリコーン樹脂、または例えば65mol%のCSiO3/2および35mol%の(CHSiO2/2を有するメチルフェニルシリコーン樹脂であり、これの残りの自由原子価が、上述の意味を持つRO基を有する。
本発明による分散物の調製において、1種類のオルガノポリシロキサン(1)を使用できるか、または異なる種類のオルガノポリシロキサン(1)を使用できる。
本発明による分散物の調製で使用されるオルガノポリシロキサン(1)は、好ましくは、25℃にて1mPa.sから50000000mPa.sの、好ましくは25℃にて50mPa.sから10000000mPa.sの、特に好ましくは25℃にて100mPa.sから500000mPa.sの粘度を有する。
本発明による分散物の調製において、1種類のシラン(2)を使用できるか、または異なる種類のシラン(2)を使用できる。
基AKTの例は、アミノメチル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、ジブチルアミノメチル、シクロヘキシルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペリジノメチルおよびピペラジノメチル基であり、シクロヘキシルアミノメチルおよびモルホリノメチル基が好ましい。
シラン(2)の例は、
ジエチルアミノメチルメチルジメトキシシラン、
ジブチルアミノメチルトリエトキシシラン、
ジブチルアミノメチルトリブトキシシラン、
シクロヘキシルアミノメチルトリメトキシシラン、
シクロヘキシルアミノメチルトリエトキシシラン、
シクロヘキシルアミノメチルメチルジエトキシシラン、
アニリノメチルトリエトキシシラン、
アニリノメチルメチルジエトキシシラン、
モルホリノメチルトリエトキシシラン、
モルホリノメチルトリメトキシシラン、
モルホリノメチルトリイソプロポキシシラン、
3−ジメチルアミノプロピルアミノメチルトリメトキシシラン、
モルホリノメチルトリブトキシシラン、
アルコキシ基がC−C−アルコキシ基、特にメトキシ基およびエトキシ基の混合物である、モルホリノメチルトリアルコキシシラン、
ピペラジノメチルトリエトキシシランおよび
ピペリジノメチルトリエトキシシラン
である。
ここではトリアルコキシ基を有する、即ち式(III)のbが0である、シラン(2)が好ましい。
予備架橋オルガノポリシロキサンは、ジもしくはトリアルコキシシラン(2)または(2)のアルコキシ基およびヒドロキシ基を持つ部分加水分解物ならびに直鎖、分枝または樹脂様シロキサン(1)の使用に応じて、直鎖部分を有する分枝またはなお高度分枝/高度架橋構造を有することができる。
分子1個に付き最大で2個のSiOH官能基を含有する純直鎖構造のシロキサン(1)を有する、特に式(IVa)または(IVb)のシロキサンを有するジアルコキシシラン(2)が反応する場合、本発明による架橋オルガノポリシロキサンではなく、直鎖高粘度オルガノポリシロキサンが得られる。一方、分子1個に付き2個を超えるOH官能基、特に少なくとも3個のOH官能基を含有するシロキサン(1)とジアルコキシシラン(2)との反応は、架橋シロキサンポリマーをもたらす。
使用されるシラン(2)が好ましいトリアルコキシシランである場合、本発明による予備架橋オルガノポリシロキサンが得られる。さらに、またジアルコキシシラン(2)およびトリアルコキシシラン(2)の混合物を使用する場合、特に1−99重量%のジアルコキシシラン(2)および1−99重量%のトリアルコキシシラン(2)の、好ましくは10−90重量%のジアルコキシシラン(2)および10−90重量%のトリアルコキシシラン(2)の混合物を使用する場合、本発明による予備架橋オルガノポリシロキサンが得られる。
ここで架橋度は、使用されるシロキサン(1)中の−ORに対するシラン(2)中の−OR3の当量比に依存する。
シロキサン(1)および高反応性シラン(2)の本発明による分散物を調製するために、シラン(2)またはこれの部分加水分解物はここで、シロキサン(1)中の−OR 1当量に付き、好ましくは0.6から5当量の−OR、好ましくは0.65から2当量の−OR、好ましくは0.7から1.5当量の−ORの量で使用され、Rは好ましくは水素原子である。
予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による分散物の調製は、シロキサン(1)の群からのシロキサンを、
シラン(2)、
水(3)および
乳化剤(4)
と相互に激しく混合することによって行われる。調製は、不連続的にまたは連続的に行うことができる。
公知であるように、特にRがメチルまたはエチルである場合に、シラン(2)は加水分解感受性基を含有しているが、予備架橋オルガノポリシロキサンは、驚くべきことに水の存在下であっても、シロキサン(1)との反応によって得られる。
本発明による分散物の調製に使用される構成成分の混合の性質は、それほど重要ではなく、多様な順序で行うことができる。しかし、構成成分(1)、(2)、(3)および(4)に応じて、好ましい手順が生じることがあり、このような手順はケースごとに試験をすべきである。
例えば構成成分(1)および(2)を相互に前混合して、次に(複数の)乳化剤を添加して、次に水(3)を包含させることができる。構成成分(1)から(4)を乳化装置中に順番に計量することも可能である。特殊な場合には、発生するレオロジー特性の構成成分の処理に対する好ましさの程度に応じて、例えばシロキサンの粘度または反応性のために、シラン(2)をシロキサン(1)と混合して、次に別のシロキサン(1)を包含させること、またはこの反対が好都合である場合がある。
非常に反応性が高いシラン(2)の場合、最初に構成成分(1)を乳化剤(4)および水(3)を用いて剛性相に変換して、次に、相変換およびゆえに例えば水中油型分散物が得られる前に、シラン(2)中に純水形でまたは不活性物質で希釈して計量することが好都合であり得る。
さらに、シラン(2)を完成したシロキサン(1)のエマルジョンに順に添加して、添加する間に、エマルジョン中のシロキサン(1)の所望の反応および架橋を行わせることも可能である。さらに、シラン(2)は、水を添加することによって、事前に部分または完全加水分解することが可能である。VOCを含まない(2)の加水分解物を得るために、副生成物であるアルコールROHを、好適な公知の手段、例えば蒸留、メンブレン処理または他の分離工程によって部分または完全除去することが可能である。
本発明による分散物の調製において、水(3)は、それぞれの場合で分散物中のすべての成分の総重量に基づいて、好ましくは1から99重量%の、特に好ましくは25から95重量%の量で使用される。
予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による水性分散物は、水中油型系として使用される。
予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を調製するために使用することができる乳化剤(4)は、個別のまたは異なる乳化剤の混合物の形のどちらかである、すべて従来公知のアニオン性、非イオン性、カチオン性または両性乳化剤であり、また、これを用いて従来の水性分散物、特にオルガノポリシロキサンの水性エマルジョンが調製可能であった。
アニオン性乳化剤の例としては:
1.アルキルスルフェート、特に8から18個の炭素原子の鎖長を有するアルキルスルフェート、疎水性基中の8から18個の炭素原子および1から40個のエチレンオキシド(EO)またはプロピレンオキシド(PO)単位を有するアルキルおよびアルカリールエーテルスルフェート、
2.スルホネート、特に8から18個の炭素原子を有するアルキルスルホネート、8から18個の炭素原子を有するアルキルアリールスルホネート、タウリド、スルホコハク酸と4から15個の炭素原子を有する1価アルコールまたはアルキルフェノールとのエステルおよび半エステル、場合により、これらのアルコールまたはアルキルフェノールは1から40個のEO単位によってエトキシ化されていてもよい、
3.アルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基中に8から20個の炭素原子を有するカルボン酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、
4.リン酸部分エステルおよびこれのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩、特に有機基中に8から20個の炭素原子を有するアルキルおよびアルカリールホスフェート、アルキルまたはアルカリール基中に8から20個の炭素原子を有し、1から40個のEO単位を有するアルキルエーテルもしくはアルカリールエーテルホスフェート
である。
非イオン性乳化剤の例は:
5.5から50%の、好ましくは8から20%の酢酸ビニル単位も有し、500から3000の重合度を有する、ポリビニルアルコール、
6.アルキルポリグリコールエーテル、好ましくは3から40個のEO単位および8から20個の炭素原子を有するアルキル基を有するアルキルポリグリコールエーテル、
7.アルキルアリールポリグリコールエーテル、好ましくは5から40個のEO単位ならびにアルキルおよびアリール基中の8から20個の炭素原子を有する、アルキルアリールポリグリコールエーテル、
8.エチレンオキシド/プロピレンオキシド(EO/PO)ブロックコポリマー、好ましくは8から40個のEOまたはPO単位を有するブロックコポリマー、
9.8から22個の炭素原子を有するアルキル基を有するアルキルアミンとエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドとの付加生成物、
10.6から24個の炭素原子を有する脂肪酸、
11.一般式R”−O−Z(式中、R”は、平均して8から24個の炭素原子を有する直鎖また分枝、飽和または不飽和アルキル基であり、Zは、平均してo=1−10のヘキソース単位もしくはペントース単位を有するオリゴグリコシド基またはこれの混合物を表す。)のアルキルポリグリコシド、
12.天然物質およびこれの誘導体、例えばレシチン、ラノリン、サポニン、セルロース;それぞれの場合で最大4個の炭素原子を有するセルロースアルキルエーテルおよびカルボキシアルキルセルロース、
13.極性基を含有する、特に元素O、N、C、S、P、Siを含有する直鎖オルガノ(ポリ)シロキサン、特に最大24個の炭素原子ならびに/または最大40個のEO基および/もしくはPO基を有するアルコキシ基を有する直鎖オルガノ(ポリ)シロキサン
である。
カチオン性乳化剤の例は:
14.8から24個の炭素原子を有する第1級、第2級および第3級脂肪アミンと、酢酸、硫酸、塩酸およびリン酸との塩、
15.第4級アルキル塩およびアルキルベンゼンアンモニウム塩、特にこれのアルキル基が6から24個の炭素原子を有する塩、特にハロゲン化物、スルフェート、ホスフェートおよびアセテート、
16.アルキルピリジニウム塩、アルキルイミダゾリニウム塩およびアルキルオキサゾリニウム塩、特にこれのアルキル鎖が18個までの炭素原子を有する塩、特にハロゲン化物、スルフェート、ホスフェートおよびアセテート
である。
好適な両性乳化剤は特に:
17.長鎖置換アミノ酸、例えばN−アルキル−ジ(アミノエチル)グリシンまたはN−アルキル−2−アミノプロピオン酸塩、
18.ベタイン、例えばC−C18−アシル基を有するN−(3−アシルアミドプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウム塩およびアルキルイミダゾリウムベタインまたはN,N−ジメチルグリシンの4級化アルキルもしくは置換アルキル誘導体
である。
予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を調製するために好ましい乳化剤は、非イオン性乳化剤、特に上記6に挙げたアルキルポリグリコールエーテルである。
構成成分(4)は、上述の乳化剤の1つまたは上述の乳化剤の2つ以上の混合物から成ることが可能であり、純粋形で、または1つ以上の乳化剤の水もしくは有機溶媒による溶液として使用できる。
本発明による分散物の調製において、乳化剤(4)は、それぞれの場合でシロキサン(1)およびシラン(2)の総重量に基づいて、好ましくは0.1から60重量%の、特に好ましくは0.5から30重量%の量で使用される。
オルガノポリシロキサン(1)もしくはシラン(2)または形成された予備架橋オルガノポリシロキサン自体が乳化剤として作用する場合、乳化剤(4)を別に添加せずに済ますことが可能である。
分散物を調製するための乳化操作は、好ましくは120℃以下の、好ましくは5℃から100℃の、特に好ましくは10℃から80℃の温度にて行われる。温度上昇は、好ましくは、乳化工程で必要とされる機械的剪断エネルギーを導入することにより引き起こされる。温度上昇は、化学工程の速度を上昇させるためには必要とされない。さらに、分散物の調製は、好ましくは周囲雰囲気の圧力にて行われるが、より高いまたはより低い圧力においても行うことができる。
分散物の調製の間の(1)と(2)との反応は、好ましくは2、3分から数時間以内に完了まで進行し、メトキシシランはエトキシシランよりも迅速に反応する。
分散物の調製の間に縮合副生成物として産生されたアルコールは、生成物中に残存可能であるか、またはさもなければ、例えば真空蒸留、メンブレン処理または抽出によって除去することができる。
本発明による分散物中の、光散乱によって測定した粒径は、好ましくは0.001から50μmの範囲内、好ましくは0.005から10μmの、特に好ましくは0.01から5μmの範囲内である。pH値は、1から14、好ましくは3から9、特に好ましくは4から8で変動することができる。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を、好ましくは0.2から40重量%の、好ましくは0.5から30重量%の、とりわけ好ましくは1から20重量%の量で含む。
本発明による化粧品組成物中の化粧品として許容される媒体は、好ましくは水である。
本発明による化粧品組成物は、以下では単にコンディショナーと呼ぶ、少なくとも1つの毛髪コンディショニング剤を含む。K.Krummel,Stephane Chiron,J.Jachowicz,Chapter 14,in:「The Chemistry and Manufacture of Cosmetics」,Volume II,Formulating,Third Edition by Mitchell L.Schlossmann,2000,pp.359−396に類似して、コンディショナーは、毛髪表面を改質して、毛髪の性質に影響を及ぼす化粧品成分を指すために使用される用語である。コンディショナーを含む化粧品組成物は、毛髪の柔らかさの改質または改善、解絡性の向上、湿潤および乾燥くし通り力の低下、毛髪のケア、静電帯電の回避、毛髪中および毛髪表面に沿ったより容易な滑り効果、毛髪光沢の改善、毛髪の色堅牢度の保持、毛髪ダメージの低減、毛髪形状の保持および自然で健康な毛髪に関連するさらなる化粧品特性のために使用される。
本発明による化粧品組成物は、上述の効果の1つ以上を改善する。
コンディショナーの例およびこれのINCI名は、「International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook」from the Personal Care Product Council(ed.)に記載されている。
参考として、ワールドワイドウェブベースの「wINCI Web Based International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook(http://online.personalcarecouncil.org/jsp/Home.jsp)またはthe International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook,13th Edition,The Personal Care Products Council(旧:The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association(CTFA)),2010。
コンディショナーの好ましい例は、カチオン性ポリマーである。これらは、側鎖位置もしくは末端位置にカチオン性基を、または側鎖位置もしくは末端位置にイオン化によってカチオン性基に変換可能である基を持つポリマーを意味するとして理解される。
第4級アンモニウム基を有するカチオン性ポリマーを使用することが好ましい。
使用可能な好ましいカチオン性ポリマーの例は、the International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbookにポリクオタニウムという名称で公開され、各ポリマーは個々の数値省略形、例えばポリクオタニウム−1によって識別されている。
カチオン性ポリマーのさらなる例は、修飾多糖類の、第4級アンモニウム基を有する誘導体、例えばINCI名カッシアヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドを有するポリマー、修飾セルロースおよび/もしくはデンプンの誘導体、例えばポリプロピレングリコールエーテルで修飾され、INCI名グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドを有する、シアモプシス・テトラゴノルバ(cyamopsis tetragonoloba)(グアー)ガムの第4級アンモニウム誘導体、またはINCI名ポリクオタニウム−10を有する、ヒドロキシエチルセルロースとトリメチルアンモニウム置換エポキシドの反応生成物のポリマー性第4級アンモニウム塩、例えばセルロース,2−ヒドロキシエチル2−(2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロポキシ)エチル2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド、例えばセルロース,2−ヒドロキシエチル2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド、例えばセルロース,2−ヒドロキシエチル23−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド、例えばセルロース,2−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロポキシ]エチルエーテルクロリドである。
カチオン性ポリマーのさらなる例は、アクリル酸ポリマー誘導体、アクリル酸コポリマー誘導体、メタクリル酸誘導体および第4級アンモニウムを有するメタクリル酸コポリマー誘導体、例えばINCI名ポリクオタニウム−37を有するポリマーである。
カチオン性ポリマーのさらなる例は、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドと第4級アンモニウム基を有するアクリル酸のコポリマー、例えばINCI名ポリクオタニウム−22を有するポリマーである。
カチオン性ポリマーのさらなる例は、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾールおよびビニルイミダゾリンの誘導体とメタクリル酸との、第4級アンモニウム基を有するコポリマー、例えばINCI名ポリクオタニウム−86を有するポリマーである。
カチオン性ポリマーのさらなる例は、アクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドとの、第4級アンモニウム基を有するコポリマー、例えばINCI名ポリクオタニウム−7である。
カチオン性ポリマーのさらなる例は、ジエチルスルフェートとビニルピロリドンとの反応生成物とジメチルアミノエチルメタクリレートの、第4級アンモニウム基を有するコポリマー、例えばINCI名ポリクオタニウム−11を有するポリマーである。
本発明による化粧品組成物は、カチオン性ポリマーを、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、好ましくは0.01から5重量%の、好ましくは0.05から4重量%の、特に好ましくは0.10から3重量%の量で含む。
コンディショナーのさらに好ましい例は、カチオン性界面活性剤である。好ましく使用されるカチオン性界面活性剤の例は、カチオン性乳化剤の例の14から16項に挙げた材料に相当する。例は、セチルトリメチルアンモニウム塩またはベヘニルトリメチルアンモニウム塩である。アニオン性対イオンとしては、例えばクロリド、ブロミド、メトスルフェートが存在し得る。
使用が好ましいカチオン性界面活性剤のINCI名は、例えばセトリモニウムクロリド、セトリモニウムメトスルフェート、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ステアルトリモニウムブロミドである。
本発明による化粧品組成物は、カチオン性界面活性剤を、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、好ましくは0.1から7重量%の、好ましくは0.15から6重量%の、特に好ましくは0.2から5重量%の量で含む。
コンディショナーのさらなる例は、非ポリマー形で存在する第4級アンモニウム化合物である。これは、カチオン形で存在する、またはイオン化によってカチオン性基に変換できる、非ポリマー性アンモニウム化合物を意味すると理解される。
非ポリマー形で存在する、使用が好ましい第4級アンモニウム化合物の例は、INCI名ジステアリルジモニウムクロリドを有するジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、INCI名ステアラミドプロピルジメチルアミンを有するN−[3(ジメチルアミノ)プロピル]オクタデカンアミド、またはINCI名ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトスルフェートもしくはクオタニウム−87を有する化合物である。
コンディショナーのさらに好ましい例は、水性分散物中に存在する式(I)の予備架橋オルガノポリシロキサンとは異なる、オルガノポリシロキサンおよびオルガノポリシロキサンコポリマーである。オルガノポリシロキサンは、油、ワックス、ガムもしくは樹脂の形で、またはエマルジョンの形で存在することができる。
式(I)のオルガノポリシロキサンとは異なる、オルガノポリシロキサンの例は:

[R*SiO]
(式中、xは、4から8の整数である。)
の環式オルガノポリシロキサン、
一般式
SiO[R SiO]SiR または
HOSiR O[R SiO]SiR OH
(式中、yは0または1から2000の整数である。)
の直鎖オルガノポリシロキサンおよび

SiO(4−t)/2
の樹脂様オルガノポリシロキサンであり、
式中、それぞれの場合でRは、上でこれらに与えたR’、AまたはEの意味を有し、および
tは0、1、2または3であり、
オルガノポリシロキサン樹脂は、M、D、Tおよび/またはQ単位で構成され、主にまたはもっぱらDおよびT単位の組合せが同様に好ましく、ならびに主にまたはもっぱらMおよびQ単位の組合せが同様に好ましく、主にまたはもっぱらDおよびT単位で構成されている樹脂の場合には、T単位は、好ましくは0.45対1の、特に好ましくは0.55対1.0のT/[M+D+T+Q]のモル比で存在し、MおよびQ単位の数はどちらの場合でも好ましくはゼロであり、主にまたはもっぱらMおよびQ単位で構成されているオルガノポリシロキサン樹脂の場合には、Q単位は、好ましくは0.25から0.9の、特に好ましくは0.35から0.7のQ/[M+D+T+Q]のモル比で存在し、DおよびT単位の数はどちらの場合でも好ましくはゼロである。
油の形で存在するオルガノポリシロキサンの例は、0.65から2000000mPas(25℃)の粘度を有し、INCI名ジシロキサンジメチコンを有するポリジメチルシロキサンである。
油またはワックスの形で存在するオルガノポリシロキサンのさらなる例は、官能化オルガノポリシロキサン、例えば少なくとも1個のアルキル基がメチルとは異なるポリアルキルシロキサン、例えばINCI名ステアリルジメチコン、セチルジメチコンもしくはC26−28アルキルジメチコンを有するオルガノポリシロキサン、または
例えばポリアリールシロキサンおよびポリアリールアルキルシロキサン、例えばINCI名フェニルトリメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコンもしくはジメチルフェニルジメチコンを有するオルガノポリシロキサン、または例えば有機官能性基を有するオルガノポリシロキサン、例えばアミノプロピル、アミノプロピル−アミノエチル、アミノプロピル−アミノイソブチル基、例えばINCI名アモジメチコンを有するオルガノポリシロキサン、または
例えばポリエチレングリコールもしくはポリアルキレングリコール基を有するオルガノポリシロキサン、例えばINCI名PEG−12ジメチコン、PEG/PPG−25,25−ジメチコンまたはセチルPEG/PPG−15/15ブチルエーテルジメチコンを有するオルガノポリシロキサンである。
オルガノポリシロキサンのさらなる例は、INCI名トリメチルシロキシシリケートまたはポリメチルシルセスキオキサンを有するシリコーン樹脂である。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、水性分散物中に存在する式(I)の予備架橋オルガノポリシロキサンとは異なるオルガノポリシロキサンおよびオルガノポリシロキサンコポリマーを、好ましくは0.1から40重量%の、好ましくは0.2から30重量%の、特に好ましくは0.3から20重量%の量で含む。
コンディショナーのさらに好ましい例は、脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルコールである。
脂肪酸アルコールの例は、C8−C28炭素鎖を有するアルコール、例えばINCI名ステアリルアルコールを有する1−オクタデカノール、INCI名セチルアルコールを有する1−ヘキサデカノールといった脂肪アルコール、またはINCI名セテアリルアルコール、ミリスチルアルコール、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、デシルアルコールおよびオレイルアルコールを有する脂肪アルコールである。
脂肪酸アルコールは、コンディショニング特性のほかに、化粧品組成物における構造付与、増粘効果も満足する。
脂肪酸のさらなる例は、INCI名パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、カプリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸を有する脂肪酸のエステル、例えばINCI名イソプロピルパルミテート、エチルヘキシルパルミテート、イソプロピルミリステート、イソプロピルステアレートを有する脂肪酸エステルである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルコールを、好ましくは0.1から15重量%の、好ましくは0.3から12重量%の、とりわけ好ましくは0.5から10重量%の量で含む。
コンディショナーのさらに好ましい例は、天然または合成油およびワックスである。
好ましい油およびワックスの例は、直鎖または分枝、飽和または不飽和C4−C60炭素鎖を有する炭化水素、例えばINCI名イソドデカン、水和ポリイソブチレン、水和ポリデセン、パラフィンおよびイソパラフィンを有する油およびワックスである。
好ましい油およびワックスのさらなる例は、カルナウバワックス、ミツロウ、羊毛脂、微結晶性ワックス、ホホバ油、コメ油、キンセンカ油、ヒマワリ油、大豆油、ヤシ油およびアーモンド油である。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて油およびワックスを、好ましくは0.1から10重量%の、好ましくは0.2から7重量%の、とりわけ好ましくは0.3から5重量%の量で含む。
コンディショナーのさらに好ましい例は、パンテノール、脂質、例えばセラミド、タンパク質および加水分解タンパク質、例えば加水分解コラーゲン、加水分解コムギタンパク質および加水分解シルクである。
場合により、化粧品組成物は、化粧品として通例の添加剤、例えば界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤、膜形成剤、保湿剤、UVフィルタ、真珠光沢顔料、ビタミン、酸化防止剤、カフェイン、フケ防止有効成分または保存料をさらに含む。
化粧品として通例のさらなる添加剤の例およびこれのINCI名は、the Personal Care Product Councilの「International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook」に記載されている。
場合により、化粧品組成物は、さらなる化粧品として通例の添加剤、例えば界面活性剤を含む。
化粧品として通例の界面活性剤の例は、K.Schrader,A.Domsch,Cosmetology−Theory and Practice,Volume II,pages II−8 to II−22,Verlag fur chemische Industrie,2005ならびに乳化剤の例の1から18項にも記載されている。
使用が好ましいアニオン性界面活性剤の例は、アニオン性乳化剤の例の1から3項に挙げた材料に相当する。
使用が好ましいアニオン性界面活性剤のINCI名は、例えば,ナトリウムラウリルスルフェート、アンモニウムラウレススルフェート、ナトリウムラウレススルフェート、ジナトリウム2−スルホラウレート、ジナトリウムラウリルスルホスクシネートまたはジナトリウムラウレス−スルホスクシネートである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいてアニオン性界面活性剤を、好ましくは1から30重量%の、好ましくは5から25重量%の、とりわけ好ましくは7から20重量%の量で含む。
使用が好ましい非イオン性界面活性剤は、非イオン性乳化剤の例の5から13項に挙げた材料に相当する。
使用が好ましい非イオン性界面活性剤のINCI名は、例えばココグリコシド、ラウリルグルコシド、デシルグルコシド、PEG−40水素添加ヒマシ油、ポリソルベート80またはPEG−7グリセリルココエートである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて非イオン性界面活性剤を、好ましくは1から15重量%の、好ましくは2から12重量%の、とりわけ好ましくは3から10重量%の量で含む。
使用が好ましい両性界面活性剤の例は、非イオン性乳化剤の17から18項に挙げた材料に相当する。さらなる好ましい例は、アルキルアミドベタイン、アルキルアンホアセテートおよびアルキルアンホプロピオネートのクラスからの化合物である。
使用が好ましい非イオン性界面活性剤のINCI名は、例えばコカミドプロピルベタイン、セチルベタイン、コカミドMEA、コカミドDEA、コカミドMIPA、ナトリウムココアンホアセテートおよびナトリウムココアンホプロピオネートである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、両性界面活性剤を、好ましくは1から15重量%の、好ましくは2から12重量%の、特に好ましくは3から10重量%の量で含む。
場合により、化粧品組成物は、さらなる化粧品として通例の添加剤、例えば増粘剤を含む。
使用が好ましい増粘剤の例は、修飾多糖類、例えばデンプン、セルロース、アラビアゴムおよびグアーガム、例えばINCI名セルロースガム、グアーガム、キサンタンガムまたはカシアガムを有するポリマーである。
増粘剤のさらなる例は、疎水性修飾非イオン性セルロース誘導体、例えばINCI名ヒドロキシエチルセルロースを有するセルロース誘導体である。
増粘剤のさらなる例は、架橋アクリル酸およびメタクリル酸ポリマーならびに架橋アクリル酸およびメタクリル酸ポリマーの誘導体、例えばINCI名カルボマーを有するポリマーである。
増粘剤のさらなる例は、界面活性剤と組み合わされて増粘効果を達成する薬剤である。例は、脂肪酸のモノグリセリド、エトキシ化脂肪酸のモノ/ジグリセリドおよびエトキシ化脂肪アルコールである。
界面活性剤と組み合わされて増粘効果を達成する、使用が好ましい増粘剤のINCI名は、PEG−120メチルグルコースジオレエート、PEG−150ジステアレート、ミリスチルグリコール、PEG−200グリセリルパルミテート、ラウレス−4またはPEG−200グリセリルパルミテートである。
増粘剤のさらなる例は、塩、例えばINCI名塩化Naを有する塩である。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、増粘剤を好ましくは0.1から10重量%の量で含む。
場合により、化粧品組成物は、さらなる化粧品として通例の添加剤、例えば膜形成剤を含む。
膜形成剤の好ましい例は、ポリマーである。
使用が好ましいポリマーの例は、the Personal Care Product Councilの「International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook」に記載されている。
好ましい膜形成ポリマーの例は、アクリル酸ポリマー誘導体、アクリル酸コポリマー誘導体、メタクリル酸誘導体およびメタクリル酸コポリマー誘導体である。
好ましいアニオン性ポリマーの例は、酢酸ビニルと1つ以上のアクリル酸とのコポリマー、メタクリル酸モノマーおよびこれのエステル、例えばINCI名アクリレート/VAコポリマーを有するポリマーである。
好ましい膜形成ポリマーのさらなる例は、ビニルピロリドンと1つ以上のアクリル酸とのコポリマー、メタクリル酸モノマーおよびこれのエステル、例えばINCI名アクリレート/VAコポリマーを有するポリマーである。
膜形成ポリマーのさらなる例は、tert−ブチルアクリルアミドと1つ以上のアクリル酸とのコポリマー、メタクリル酸モノマーおよびこれのエステル、例えばINCI名アクリレート/t−ブチルアクリルアミドコポリマーを有するポリマーである。
好ましい膜形成ポリマーのさらなる例は、酢酸ビニル、クロトン酸およびビニルネオデカノエートモノマーのコポリマー、例えばINCI名VA/クロトネート/ビニルネオデカノエートコポリマーを有するポリマーである。
好ましい膜形成ポリマーのさらなる例は、酢酸ビニル、クロトン酸およびビニルネオデカノエートモノマーおよびビニルシリコーンのコポリマー、例えばINCI名クロトン酸/ビニルC8−C12イソアルキルエステル/VA/ビス−ビニルジメチコンコポリマーを有するポリマーである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、膜形成ポリマーを好ましくは0.1から15重量%の、好ましくは0.2から10重量%の、とりわけ好ましくは0.3から7重量%の量で含む。
場合により、化粧品組成物は、さらなる化粧品として通例の添加剤、例えば保湿剤を含む。
使用が好ましい保湿剤の例は、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオールまたはポリプロピレングリコールである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、保湿剤を好ましくは0.1から10重量%の、好ましくは0.2から8重量%の、とりわけ好ましくは0.3から6重量%の量で含む。
場合により、化粧品組成物は、さらなる化粧品として通例の添加剤、例えば真珠光沢剤を含む。
使用が好ましい真珠光沢剤の例は、真珠光沢顔料およびグリコールジステアレートである。
本発明による化粧品組成物は、それぞれの場合で化粧品組成物の総重量に基づいて、真珠光沢剤を好ましくは0.1から7重量%の、好ましくは0.2から6重量%の、とりわけ好ましくは0.3から5重量%の量で含む。
本発明は、化粧品として許容される媒体中で予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による少なくとも1つの水性分散物を少なくとも1つの毛髪コンディショニング剤および場合によりさらなる化粧品として通例の添加剤を混合することによる、化粧品組成物の調製方法をさらに提供する。
個々の成分は、高温/高温、高温/低温または低温/低温工程において混合することができる。
本発明による化粧品組成物の調製中の予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による分散物の添加は、好ましくは最高で50℃の温度にて、好ましくは最高で40℃の温度にて、特に好ましくは最高で35℃の温度にて行われる。添加は、好ましくは最低で5℃の温度にて、好ましくは最低で10℃の温度にて行われる。
本発明による化粧品組成物は、エマルジョン、懸濁物、溶液、クリーム、ローション、フォーム、スティック、ペースト、ゲルの形で存在することができる。
エマルジョンの形の本発明による化粧品組成物は、W/Oエマルジョン(油中水型エマルジョン)、O/Wエマルジョン(水中油型エマルジョン)の形で、または多重エマルジョンとして存在することができる。
外観が半透明または透明のエマルジョンの形の、予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による水性分散物を含む化粧品組成物を調製することが目的である場合、粒径が60nm未満の、特に好ましくは粒径が50nm未満の、とりわけ好ましくは粒径が40nm未満の、予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による水性分散物を使用することが好ましい。
本発明は、ケラチン繊維、例えば毛髪を処理するための、本発明による化粧品組成物の使用をさらに提供する。好ましくは、化粧品組成物は、毛髪の洗浄およびケアに使用される。
毛髪の洗浄およびケアのための組成物の例は、ヘアシャンプー、洗い流しコンディショナー、トリートメント、マスク、セラム、ムース、スタイリングスプレー、クリーム、ゲル、オイル、毛先用液(end fluids)および染毛剤である。
[実施例1−6]
以下の実施例1−6は、本発明による化粧品組成物用の予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による水性分散物の合成のための、調製方法を示す。
実施例で使用するアミンオイルは、ヒドロキシ末端または混合ヒドロキシ−メトキシ末端を有する。
[実施例1]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 5(BASF)で市販されているイソトリデシルペンタエトキシレート6.5g、アミン数が0.13および粘度が3900mm2/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルメチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー20.0g、グリセロール2.9g、80%強度の酢酸0.12g、N−モルホリノメチルトリエトキシシラン0.19gおよび水70gから、平均粒径20から50nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[実施例2]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート1.5g、アミン数が0.16および粘度が4300mm/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルメチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー35.0g、80%強度の酢酸0.16g、N−モルホリノメチルトリエトキシシラン0.37gおよび水60gから、平均粒径150から280nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[実施例3]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 5(BASF)で市販されているイソトリデシルペンタエトキシレート6.0g、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート1.5g、アミン数が0.26および粘度が1000mm2/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー15.3g、グリセロール3.6g、99%強度の酢酸0.25g、N−モルホリノメチルトリエトキシシラン0.30gおよび水74.2gから、平均粒径20から60nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.9gをこのエマルジョン中に混入する。
エマルジョンを25℃で48時間にわたって蒸発させた後、弾性のゲル状材料が残る。このようにして生成された弾性材料3gは、トルエン7gに溶解しない。
[実施例4]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート6.1g、末端OH基を1100重量ppmの含有量で有するポリジメチルシロキサンジオール57.6g、商品名ポリグリコール(Polyglykol)400(クラリアント)で市販されているPEG−400 18.4g、N−モルホリノメチルトリエトキシシラン0.41gおよび水17.3gからマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[実施例5]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート6.1g、末端OH基を1100重量ppmの含有量で有するポリジメチルシロキサンジオール29.1g、アミン数が0.16および粘度が4300mm2/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー28.9g、品名ポリグリコール(Polyglykol)400(クラリアント)で市販されているPEG−400 18.4g、N−モルホリノメチルトリエトキシシラン0.43gおよび水17.3gからマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[実施例6]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート1.5g、アミン数が0.16および粘度が4300mm/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー35.1g、80%強度の酢酸0.16g、N−モルホリノメチルトリエトキシシラン0.12g、N−モルホリノメチルジエトキシシラン0.22gおよび水60gから、平均粒径150から280nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[実施例7]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート3.9g、アミン数が0.16および粘度が4300mm/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー35.1g、80%強度の酢酸0.16g、[(シクロヘキシルアミノ)メチル]トリエトキシシラン0.37gおよび水60gから、平均粒径160から240nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[比較実験V−1からV−4]
以下の比較実験V−1からV−4は、本発明によらない化粧品組成物非予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物の合成のための調製方法を示す。
実施例で使用するアミンオイルは、ヒドロキシ末端または混合ヒドロキシ−メトキシ末端である。
N−モルホリノメチル−トリエトキシシランを添加せず、従ってオルガノポリシロキサンは予備架橋されない、即ち未架橋であることを除いて、実施例1−4の手順を反復した。
[比較実験V−1]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 5(BASF)で市販されているイソトリデシルペンタエトキシレート6.5g、アミン数が0.13および粘度が3900mm/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー20.5g、グリセロール2.9g、80%強度の酢酸0.11gおよび水73.0gから、平均粒径20から50nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[比較実験V−1]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート1.5g、アミン数が0.16および粘度が4300mm/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー35.0g、80%強度の酢酸0.16gおよび水62.0gから、平均粒径150から280nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
[比較実験V−3]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 5(BASF)で市販されているイソトリデシルペンタエトキシレート6.0g、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート1.2g、アミン数が0.26および粘度が1000mm/秒(25℃にて)の3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−メチルシロキシとジメチルシロキシ単位とのコポリマー15.3g、グリセロール3.6g、99%強度の酢酸0.25gおよび水76.5gから、平均粒径20から60nmのマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.9gをこのエマルジョン中に混入する。
エマルジョンを25℃で48時間の期間にわたって蒸発させた後、濁った高粘度の油が残る。このようにして生成された油3gは、トルエン7gに溶解する。
[比較実験V−4]
PC Laborsystemによる溶解器モデルLDV 1を使用して、商品名ルテンゾールTO 109(BASF)で市販されているイソトリデシルデカエトキシレート6.1g、末端OH基を1100重量ppmの含有量で有するポリジメチルシロキサンジオール57.6g、商品名ポリグリコール(Polyglykol)400(クラリアント)で市販されているPEG−400 18.4gおよび水18.0gからマイクロエマルジョンを調製する。商品名S&Mフェノキシエタノール(シュルケ・アンド・マイヤーGmbH & CO KG)で市販されているフェノキシエタノール0.13gをこのエマルジョン中に混入する。
試験方法:
化粧品組成物の効果を評価するための試験方法:化粧品組成物の塗布挙動ならびにケラチン繊維での水による湿潤/疎水化、くし通り力、柔らかさおよび色保護に関するこれの効果の評価を、白人毛髪に対して行った。すべての毛髪束を使用前に洗浄した。このために、毛髪束を等量部のアセトン、エタノール、イソプロパノールおよび完全脱塩水の溶媒混合物中に24時間配置する。溶媒混合物を除去した後、毛髪束を完全脱塩水で十分に洗浄した。次に、各毛髪束をアンモニウムラウリルスルフェート溶液(25%)であるステパノール(登録商標)ALS 25 、ステパン社3mlで洗浄し、完全脱塩水で泡が見えなくなるまですすぐ(少なくとも2分間)。基本的な洗浄の後、束を使用する前に、23℃および60%湿度にて少なくとも12時間さらに調整する。
毛髪の水による濡れ−疎水性:
毛髪の疎水性を決定するための測定原理は、DE 198 26 081 A1およびDE 10 2010 035 844に従う。水によるケラチン繊維の湿潤挙動を毛髪束について決定した。この目的のために、カーリン・インターナショナル・ハールファブリークGmbH製のダメージのある白人毛髪の供給品からの、重さ2g、長さ20cmの毛髪束(毛髪束のダメージ度B、ダブルドローン(double−drawn))を使用し、場合により、未処理か、化粧品組成物で処理した。分析する毛髪束を毛根から毛先の方向へ、それぞれ長さ2cmの部分区間に分割して、毛髪束の部分区間を直径約0.5cmのプラスチック管で包囲して調製した。毛根および毛先を含む部分区間は廃棄する。残りの調製済み試料体を、25℃まで加熱した脱イオン水を満たした水盤中の試料ホルダに同時に移動した。試料ホルダは、試料を同じ高さに、水盤の底に対して垂直に位置決めする方法で構成されている。試料体は、膨張力の結果として上昇することを試料ホルダによって防止される。試料ホルダによって確実に、試料体は水盤の底に抵抗なく沈む。試料体を水盤に導入した後に、プラスチック管で包囲した毛髪を水で濡らした。毛髪表面が水で十分に濡れたら、試料ホルダから各試料体を水盤の底まで沈める。試料体が沈むまでの時間は、毛髪表面の疎水性と相関していて、毛髪表面の疎水性が高いほど、より時間がかかる。試料体が沈むまでの時間を秒数で確認して、毛髪表面の疎水性の尺度として相関させた。1回の測定につき、少なくとも3個の毛髪束を評価した。使用した測定結果は、測定した毛髪束すべてについての試料体の平均値であった。
くし通り力の測定:
湿潤および乾燥毛髪のくし通り力を決定するために、カーリン・インターナショナル・ハールファブリークGmbH製のダメージのある白人毛髪からの、重さ2g、長さ20cmの毛髪束(毛髪束のダメージ度B、ダブルドローン)を使用した。
くし通り力は、Y.K.Kamath and Hans−Dietrich Weigmann,J.Soc.Cosmet.Chem.,37,111−124,1986に従ってダブルコーミング(double combing)法によって、インストロン3343荷重伸長装置を使用して測定した。
最初に、未処理毛髪束の測定範囲(stretch)に沿った湿潤および乾燥くし通り力を決定する。次に毛髪束を本発明による化粧品組成物によって処理して、コーミング操作中の力の取り込みを決定する。
与えられる測定値は、処理済毛髪束と未処理毛髪束との間に生じる、測定範囲(stretch)に沿ったくし通り力(仕事量)の低下である。3個の毛髪束から平均を計算する。くし通り力の低下をパーセンテージとして与える。
柔らかさ:
毛髪の疎水性を決定するための測定原理は、DE 10 2010 020 192の手順に従う。毛髪の柔らかさを決定するために、カーリン・インターナショナル・ハールファブリークGmbH製のダメージのある白人毛髪の、重さ2g、長さ20cmの毛髪束(毛髪束のダメージ度B、ダブルドローン)を使用した。乾燥状態の毛髪の柔らかさは、インストロン3343荷重試験機を使用して、必要とされる引張り力を毛髪束の曲げ剛性および表面粗度というパラメータと相関させることによって決定した。これらの2つのパラメータは次に、毛髪の柔らかさと相関する。この目的のために、対向する、ずれて配置された5本の棒より成る測定装置に未処理毛髪束をクランプで留めた。この開始位置における毛髪束の形状は、ダブルSタイプである。この準備の後に、毛髪束を測定装置から一方向に引張り、測定範囲に沿って必要とされる力を仕事量として評価する。次に毛髪束を本発明による化粧品組成物によって処理して、測定範囲に沿って測定装置を通じて毛髪束を引張るときの力の取り込みを決定する。与えられる測定値は、処理済毛髪束と未処理毛髪束との間に生じる、測定範囲に沿った引張り力(仕事量)の低下である。引張り力(仕事)の大幅な低下は、良好な柔らかな感触に相当する。3個の毛髪束から平均値を計算する。
シャンプー洗浄手順:
毛髪1gにつき0.1gのシャンプーを洗浄済みの濡れた毛髪束に塗布する。シャンプーを毛先の方向に30秒間マッサージする。次に毛髪を完全脱塩水で流して30秒間すすぎ、目の粗いくしでほぐす。手順を2回反復する。2回目では、すすぎ工程を60秒に延長する。次に毛髪束を湿度60%および温度23℃にて少なくとも12時間乾燥する。
コンディショナー洗浄手順:
毛髪1gにつき0.5gの洗い流しコンディショナーを洗浄済みの濡れた毛髪束に塗布する。洗い流しコンディショナーを毛先の方向に120秒間マッサージする。次に毛髪を完全脱塩水で流して60秒間すすぎ、目の粗いくしでほぐす。手順を反復する。次に毛髪束を湿度60%および温度23℃にて少なくとも12時間乾燥する。
色保護/色測定:
本発明による化粧品組成物のケラチン繊維に対する色保護効果に関する評価を、染色した実際の毛髪に対して行った。この目的のために、カーリン・インターナショナル・ハールファブリークGmbHに製のダメージのある白人毛髪の、重さ4g、長さ20cmの毛髪束を使用した(欧州人毛髪、脱色段階A、混合物(mixture)79で作った、固く接着された毛髪束(adhesive tress tight))。毛髪束を赤色に染めた。使用した色合いは、はロレアルによるマジルージュ6.66であった。ヘアカラーペースト50mlを、6パーセント過酸化水素溶液80mlと混合した。ペーストを毛髪束に均一に塗布した。室温で40分間の接触時間の後、カラーペーストを毛髪束から洗い流した。毛髪束を界面活性剤溶液(有効成分含有量5%まで希釈したステパノール(登録商標)ALS 25、ステパン社)で処理して、束を乾燥させた後、毛染め操作を反復した。
Byk−ガードナーによる色測定装置であるスペクトロガイドを使用して、毛髪束の平滑表面に対して色測定を行う。色パラメータL、a、b(Lab色空間)を記録する。
本発明による化粧品組成物を用いた毛髪処理の結果としての色保護の評価:
染色した毛髪は、シャンプーで洗浄することによって、色の印象が変化する。洗浄サイクル後の色の印象の変化は、次のように定義されるΔE値によって説明することができる:
ΔE=((L1−Lo)+(a1−a0)+(b1−b0)1/2
L0、a0、b0は、染色した未処理の毛髪束の色値である。
L1、a1およびb1は、洗浄サイクル後の毛髪束の色値である。
洗浄サイクルは、以下のように定義される:
毛髪束を本発明による化粧品組成物で処理して、続いて市販のシリコーンを含まないシャンプーを使用してシャンプー洗浄を2回行う。
本発明による化粧品組成物を用いた処理は、洗い流さない製品または洗い流し製品の形で行うことができる。
色保護効果の測定:
1、2、3および4回の洗浄サイクルの後、ΔE値をそれぞれの場合で基準値と比較して確認する。使用した対照は、シャンプー洗浄の間に化粧品組成物で処理した毛髪束であり、前記組成物は、予備架橋オルガノポリシロキサンの分散物を含まないことだけで、本発明による組成物と異なっている。
ΔE値が大きければ大きいほど、色変化がより大きいことを示している。
色保護効果は、ΔE値の改善として、以下の式を使用して表すことができる:
%色保護は、%ΔE改善=((ΔE(処理)−ΔE(対照))/ΔE(対照))×100に相当する。
カール保持力:
毛髪のセット力を決定する本方法において、定義された方式で作製されたカールの開始長から終了長までの変化のパーセンテージを毛髪束長と比較して記録する。毛髪束をカーリン・インターナショナル・ハールファブリークGmbH製のダメージのない白人毛髪から作製する。長さ15cm、重さ3.5gの毛髪束をそれぞれの場合で結束紐によって束ね、好適な接着剤を使用して取れないように固定する。シャンプーを使用して毛髪束を洗浄して、完全脱塩水ですすぐ。毛髪束にくしを通し、直径1.1cmのプラスチック棒に巻き付け、カバーを用いて一時的にセットして、50℃にて一晩乾燥させる。カールをプラスチック棒から剥がし、次に本発明による化粧品組成物で処理する。室温で1時間の乾燥段階の後、カールを23℃および90%相対湿度の気候制御キャビネット内の段付き吊り下げ装置に取り付ける。カールの開始長を予め測定・記録した。ある時間間隔にて、カール長を、24時間の期間にわたる開始長に対する変化として読み取る。カール保持力は、開始位置と比較した変化のパーセンテージとして得られる。カール保持力の値が大きいことは、持ちが良好であるまたはセットが良好であることを意味する。
以下、部で示すデータはすべて、重量部を示している。
[実施例8Aから8E]
化粧品組成物:洗い流しコンディショナー(リンス)
以下の実施例は、化粧品として許容される媒体中に、少なくとも1つの毛髪コンディショニング剤および実施例1から7の予備架橋オルガノポリシロキサンの少なくとも1つの水性分散物を含む、化粧品組成物を示す。化粧品組成物中のオルガノポリシロキサンの有効成分の含有率は2重量%である。
表1a:洗い流しコンディショナー処方8Aから8E
重量部によるデータ
Figure 0005819526
原材料は、以下の商品名で入手できる:
1)ヒドロキシエチルセルロース:タイロース(登録商標)H 4000 P2、信越化学工業株式会社
2)セチルアルコール:セチルアルコール、メルクKGaA
3)ポリソルベート80:ツイン(商標)80、クローダGmbH
4)ベヘントリモニウムクロリド:ゲナミン(登録商標)KDMP、クラリアントGmbH
5)ステアラミドプロピルジメチルアミン、インクロミン(商標)SB、クローダGmbH
6)ステアリルアルコール:ステアリルアルコール メルクKGaA
7)クエン酸:クエン酸、シグマ
8)EDTAテトラナトリウム:EDETA(登録商標)Bパウダー、BASF社
9)メチルクロロイソチアゾリノンおよびメチルイソチアゾリノン:ケーソン(商標)CG、ローム・アンド・ハース・カンパニー、Inc.
調製手順:
水を導入して、撹拌しながら75℃まで加熱する。この間に、ヒドロキシエチルセルロース1.2部を添加する。65℃に達したら、ステアラミドプロピルジメチルアミン0.5部、ポリソルベート80 1部、ステアリルアルコール3部、セチルアルコール1部およびベヘントリモニウムクロリド1.8部を添加する。75℃に達して成分が溶解形となるまで、混合物を撹拌する。次に混合物を冷却する。冷却の間に、クエン酸0.2部およびEDTAテトラナトリウム0.2部を添加する。35℃にて、メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン0.1部を添加する。実施例によるエマルジョンを、さらに撹拌しながら添加する。処方物を撹拌しながら15分間均質化する。
[比較実験V−5AからV−5D]
化粧品組成物:洗い流しコンディショナー(リンス)
以下の比較実験5A−5Dは、化粧品として許容される媒体中に少なくとも1つのコンディショニング剤および非予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を含む、本発明によらない化粧品組成物を示す。オルガノポリシロキサンの有効成分の含有率は2重量%である。
比較実験V5A−V5Dに対応する化粧品組成物の調製において、続いて、実施例1−4のエマルジョン(本発明による予備架橋オルガノポリシロキサンのエマルジョン)の代わりに、比較実験V1−V4のエマルジョンを使用することを除いて、実施例8A−8Dの手順の手順を反復した。比較実験V1−V4のエマルジョンは、開始粘度とアミン数が実施例1−4に類似しているが、未架橋であるオルガノポリシロキサンを含有している。
表1b:洗い流しコンディショナーの処方V5AからV5D
重量部によるデータ
Figure 0005819526
材料は、以下の商品名で入手できる:
1)ヒドロキシエチルセルロース:タイロース(登録商標)H 4000 P2、信越化学工業株式会社
2)セチルアルコール:セチルアルコール、メルクKGaA
3)ポリソルベート80:ツイン(商標)80、クローダGmbH
4)ベヘントリモニウムクロリド:ゲナミン(登録商標)KDMP、クラリアントGmbH
5)ステアラミドプロピルジメチルアミン、インクロミン(商標)SB、クローダGmbH
6)ステアリルアルコール:ステアリルアルコール メルクKGaA
7)クエン酸:クエン酸、シグマ
8)EDTAテトラナトリウム:EDETA(登録商標)Bパウダー、BASF社
9)メチルクロロイソチアゾリノンおよびメチルイソチアゾリノン:ケーソン(商標)CG、ローム・アンド・ハース・カンパニー、Inc.
調製手順:
水を導入して、撹拌しながら75℃まで加熱する。この間に、ヒドロキシエチルセルロース1.2部を添加する。65℃に達したら、ステアラミドプロピルジメチルアミン0.5部、ポリソルベート80 1部、ステアリルアルコール3部、セチルアルコール1部およびベヘントリモニウムクロリド1.8部を添加する。75℃に達して、成分が溶解形となるまで、混合物を撹拌する。次に混合物を冷却する。冷却の間に、クエン酸0.2部およびEDTAテトラナトリウム0.2部を添加する。35℃にて、メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン0.1部を添加する。比較実験V−5AからV−5Dによるエマルジョンを、さらに撹拌しながら添加する。処方物を撹拌しながら15分間均質化する。
本発明による実施例8A−8Dの洗い流しコンディショナーと比較実験V−5AからV−5Dの比較
記載した実施例および比較実験は、実施例8A−8Dの場合では、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を使用し、比較実験V−5AからV−5Dでは、それぞれの場合で対応する非予備架橋オルガノポリシロキサンの類似水性分散物を使用する点で異なる。直接比較では、以下の実施例/比較実験が相関している:
実施例8A−比較実験V−5A
実施例8B−比較実験V−5B
実施例8C−比較実験V−5C
実施例8D−比較実験V−5D
毛髪の疎水性、湿潤性
ダメージのない天然毛髪は、毛髪表面に無傷の保護脂質層を有するため、高い疎水性を有する。毛髪に対するダメージの程度が上昇するにつれて、毛髪表面の疎水性が低下するのは、毛髪表面が破壊された結果として、毛髪繊維に沿ったはっ水性保護脂質層がダメージを受けて、親水性のアミノ酸ベース構造が次第に毛髪表面として作用するためである。毛髪の疎水性は、「水による濡れ−毛髪の疎水性」という方法の記載に従って、試料体が沈むまでの時間を測定することによって定量できる。表2は、ダメージのないおよびダメージのある白人毛髪の測定値を示す。
毛髪ダメージの増加は通例、化粧特性、例えば滑らかさ、柔らかさ、光沢または色の印象の消失を伴う。
表2:「水による濡れ−毛髪の疎水性」という記載に従った、毛髪疎水性と試料体が沈むまでの時間との相関による、ダメージのない(天然)およびダメージのある毛髪束の湿潤性/疎水化の結果
Figure 0005819526
ダメージのある毛髪を洗い流しコンディショナーで処理することによって、毛髪表面に保護膜の形成が引き起こされ、保護膜は未処理のダメージのある毛髪と比較して、疎水性を上昇させる。疎水性が上昇するにつれて、化粧パラメータ、例えば滑らかさ、柔らかさ、光沢、色印象も改善する。疎水性の上昇は、以下で論じる実施例および比較実験の洗い流しコンディショナーで使用するオルガノポリシロキサンの種類に依存している。例えば、アミノ官能化ポリジメチルシロキサンの水性分散物を含む洗い流しコンディショナーの疎水化効果は、ポリジメチルシロキサンの水性分散物を含む洗い流しコンディショナーより大きい。
すべての場合で、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物(実施例1−4における合成の説明)によって、洗い流しコンディショナーの構成成分として対応する未架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物(比較実験1−4における合成の記載)を使用する場合よりも疎水化が高くなる。疎水性を定量するための個別の実験結果の概要は、表3−6に見出すことができる。
表3:洗い流しコンディショナー/「水による濡れ−毛髪の疎水性」という記載に従った、毛髪疎水性と試料体が沈むまでの時間との相関による、洗い流しコンディショナーによる処理後の毛髪束の湿潤性/疎水化の結果
Figure 0005819526
アミン数が0.13の予備架橋アミノ官能性シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを含む洗い流しコンディショナー(実施例8A)による毛髪束の処理によって、構成成分として類似の非予備架橋アミノ官能性シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを有する洗い流しコンディショナー(比較実験V−5A)による処理と比較して、より高い毛髪の疎水性がもたらされる。
表4:洗い流しコンディショナー/「水による濡れ−毛髪の疎水性」という記載に従った、毛髪疎水性と試料体が沈むまでの時間との相関による、洗い流しコンディショナーによる処理後の毛髪束の湿潤性/疎水化の結果
Figure 0005819526
アミン数が0.16の予備架橋アミノ官能性シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを含む洗い流しコンディショナー(実施例8B)による毛髪束の処理によって、構成成分として類似の非予備架橋アミノ官能性シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを有する洗い流しコンディショナー(比較実験V−5B)による処理と比較して、より高い毛髪の疎水性がもたらされる。
表5:洗い流しコンディショナー/「水による濡れ−毛髪の疎水性」という記載に従った、毛髪疎水性と試料体が沈むまでの時間との相関による、洗い流しコンディショナーによる処理後の毛髪束の湿潤性/疎水化の結果
Figure 0005819526
アミン数が0.26の予備架橋アミノ官能性シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを含む洗い流しコンディショナー(実施例8C)による毛髪束の処理によって、構成成分として類似の非予備架橋アミノ官能性シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを有する洗い流しコンディショナー(比較実験V−5C)による処理と比較して、より高い毛髪の疎水性がもたらされる。
表6:洗い流しコンディショナー/「水による濡れ−毛髪の疎水性」という記載に従った、毛髪疎水性と試料体が沈むまでの時間との相関による、洗い流しコンディショナーによる処理後の毛髪束の湿潤性/疎水化の結果
Figure 0005819526
予備架橋シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを含む洗い流しコンディショナー(実施例8D)による毛髪束の処理によって、構成成分として類似の非予備架橋シリコーンオイルのマイクロエマルジョンを有する洗い流しコンディショナー(比較実験V−5D)による処理と比較して、より高い毛髪の疎水性がもたらされる。実施例8Dおよび比較実験5Dによって、洗い流しコンディショナーにおいてシリコーンオイルを有効構成成分として使用する場合、処理済み毛髪の疎水性が、アミノ官能化シリコーンオイルを使用する場合(実施例8A−8C)よりも相当低いことが明らかに示されている。
すべての場合で、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を含む洗い流しコンディショナーを使用することにより、類似の非予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を使用する場合よりも高い疎水性が達成可能である。
その上、洗い流しコンディショナーにおいて予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物を使用することにより、コンディショニング特性の著しい改善、例えば湿潤および乾燥状態でのくし通り力の低下、または毛髪の柔らかさの向上がもたらされる。さらに、シャンプー洗浄に対する染色毛髪の色耐性に関して、プラスの効果が生じる。
実施例8A−8Eの洗い流しコンディショナーの結果を以下に挙げる。
表7:洗い流しコンディショナー/本発明による洗い流しコンディショナーを用いた処理後の乾燥くし通り力および湿潤くし通り力ならびに柔らかさの改善の結果。すべての結果は、未処理毛髪束との比較に関連する。
Figure 0005819526
すべての場合で、毛髪束の湿潤くし通り力および乾燥くし通り力の著しい低下は、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性エマルジョンを含む洗い流しコンディショナーによる処理の結果として測定可能であり、前記低下は、毛髪の柔らかさの著しい改善に関連付けられている。
表8:洗い流しコンディショナー/本発明による洗い流しコンディショナーの使用後の色保護測定値の結果。すべての結果を、4サイクル後のブランク値と比較している。
Figure 0005819526
すべての場合で、予備架橋オルガノポリシロキサンの水性エマルジョンを含む洗い流しコンディショナーによる処理の結果として、毛髪の赤色が洗い流される割合を低下させることができる。予備架橋オルガノポリシロキサンの水性エマルジョンを含まないコンディショナーによる毛髪束の処理と比較して、4回の洗浄サイクル後に8から10パーセントの改善がある。パラメータの評価に関する詳細事項および実験手順については、「色保護/色測定」の方法の説明を参照のこと。
比較のために、表9に、非予備架橋オルガノポリシロキサンの水性エマルジョンを含む、本発明によらない洗い流しコンディショナーを使用した後の、乾燥くし通り力の低下および湿潤くし通り力の低下についての結果を示す。
表9:本発明によらない洗い流しコンディショナーの乾燥くし通り力の低下および湿潤くし通り力の低下の結果。すべての結果を未処理毛髪束と比較した。
Figure 0005819526
洗い流しコンディショナーに予備架橋オルガノポリシロキサンの分散物を使用した場合の乾燥および湿潤くし通り力(表7)は、非予備架橋オルガノポリシロキサンの対応する分散物を使用した場合(表9)よりも、大きく改善される傾向にある。
[実施例9A/9Bから実施例13]
以下の実施例は、化粧品として許容される媒体中に、少なくとも1つのコンディショニング剤および実施例1から7の予備架橋オルガノポリシロキサンの少なくとも1つの水性分散物を含む、化粧品組成物を示す。化粧品組成物中のオルガノポリシロキサンの有効成分の含有率は2重量%である。
[実施例9Aおよび9B]
化粧品組成物:2相コンディショナー
表10:洗い流さない2相コンディショナーの処方9Aおよび9B。重量部によるデータ
Figure 0005819526
調製手順:
水を導入する。水を35℃まで加熱して、次に塩化Naを撹拌しながら添加する。塩化Naが完全に溶解した後に、プロピレングリコール、ジアゾリジニル尿素、メチルパラベン、プロピルパラベンを添加して、混合物を室温まで冷却し、撹拌しながら実施例のエマルジョンを添加する。最後に、混合物をジメチコンと合せる。これにより2相系が得られ、該2相系は激しく振とうすることによって混合することができ、ある時間の後に再度2相に分離する。
2相コンディショナーで処理した毛髪は、パネル試験で非常に柔らかく、すべすべして、くし通りが容易であると評価された。
[実施例10]
化粧品組成物:シャンプー
表11:シャンプー処方10A−10D
重量部によるデータ
Figure 0005819526
調製手順:
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド0.2部を水に分散させる。ナトリウムラウレススルフェート41.5部をゆっくり撹拌しながら加え、混合物を段階的に75℃まで加熱する。加熱中に、PEG−150ジステアレート0.2部を50℃にて添加し、グリコールジステアレート1.2部を65℃にて添加する。
次に混合物を冷却する。35℃に達したら、メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン0.06部を添加して、実施例に対応するエマルジョンを添加し、混合物を5分間撹拌する。最後に、コカミドプロピルベタイン13.4部および塩化Na0.5部を添加し、それぞれの場合で10分間撹拌を行う。
表12:シャンプー/乾燥くし通り力の低下および湿潤くし通り力の低下の結果。柔らかさの改善。すべての結果を未処理毛髪束と比較した。
Figure 0005819526
[実施例11]
化粧品組成物:シャンプー
表13:シャンプー処方11Aおよび11B
重量部によるデータ
Figure 0005819526
調製手順:
ポリクオタニウム−10 0.1部を水に分散させる。ナトリウムラウレススルフェートをゆっくり撹拌しながら加え、混合物を段階的に75℃まで加熱する。50℃に達したら、ヒドロキシエチルセルロース0.2部を添加し、グリコールジステアレート1.2部を65℃にて添加する。75℃に達するまで混合物を撹拌する。次に混合物を冷却する。35℃に達したら、メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン0.06部を添加して、実施例に対応するエマルジョンを添加し、混合物を5分間撹拌する。最後に、コカミドプロピルベタインおよび塩化Na溶液を添加し、それぞれの場合で10分間撹拌を行う。
表14:シャンプー/乾燥くし通り力の低下および湿潤くし通り力の低下の結果。柔らかさの改善。すべての結果を未処理毛髪束と比較した。
Figure 0005819526
[実施例12]
化粧品組成物:シャンプー
表15:シャンプー処方12
重量部によるデータ
Figure 0005819526
1)グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド:N−ハンス(登録商標)3000、ハーキュレスInc.
2)ポリクオタニウム−10:ユーケア(商標)ポリマーJR−400、アメリコールコーポレーション
3)セテアリルアルコール:クロダコール(登録商標)CS50、クローダケミカルズ、ヨーロッパLtd.
4)グリコールジステアレート:ゲナポール(登録商標)PMS、クラリアントGmbH
5)ナトリウムラウレススルフェート:ゲナポール(登録商標)LRO 26.5%、クラリアントGmbH
6)コカミドプロピルベタイン:ゲナゲン(登録商標)CAB 30%、クラリアントGmbH
7)コカミドMEA:コンペルラン(登録商標)100、コグニスコーポレーション
8)カルボマー:カーボポール940(登録商標)、ノベオン
9)メチルクロロイソチアゾリノンおよびメチルイソチアゾリノン:ケーソン(商標)CG、ローム・アンド・ハース・カンパニー、Inc.
10)トリエタノールアミン:トリエタノールアミン、メルクKGaA
11)塩化Na:塩化Na、メルクKGaA
調製手順:
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド0.2部を水に分散させる。75℃まで加熱して、ポリクオタニウム−10 0.1部、セテアリルアルコール0.5部およびグリコールジステアレート1.0部を添加した。75℃に達したら、ナトリウムラウレススルフェート20部、コカミドプロピルベタイン6.7部およびコカミドMEA 0.5部をゆっくり撹拌しながら加える。カルボマーを水の一部に事前に溶解、添加する。次に混合物を冷却する。50℃に達したら、メチルクロロイソチアゾリノンおよびメチルイソチアゾリノン0.1部を添加する。35℃にて、実施例1のエマルジョン2.5部および塩化Na0.3部を添加する。次にトリエタノールアミン1.1部を添加する。
表16:シャンプー/乾燥くし通り力の低下および湿潤くし通り力の低下の結果。柔らかさの改善。すべての結果を未処理毛髪束と比較した。
Figure 0005819526
[実施例13]
化粧品組成物:ヘアムース
表17:ヘアムース処方13A−13C
重量部によるデータ
Figure 0005819526
調製手順:
アミノメチルプロパノールをPEG−40水素添加ヒマシ油と共に、ビーカー内の水に撹拌しながら溶解させる。次にさらに撹拌しながら、スタイリングポリマーのクロトン酸/ビニルC8−12イソアルキルエステル/VA/ビス−ビニルジメチコンクロスポリマーを数回に分けて添加して、溶解させた。
第2のビーカーに水を導入して、ポリクオタニウム−11、コカミドプロピルベタインおよび実施例によるエマルジョンを撹拌しながら添加する。最後に、保存料を添加する。次に、ビーカー2の溶液をビーカー1の溶液に添加して、均質にする。混合物を缶に注ぎ、プロパン/ブタンを噴射ガスとして充填する。
スタイリングムースで処理した毛髪は、スタイリングポリマーとしてのシリコーンコポリマーおよび予備架橋オルガノポリシロキサンの本発明による分散物の組合せを使用した結果、快い柔らかな感触を有する。
表18:ヘアムース/ヘアムース処理の8時間後のカール保持力の結果
Figure 0005819526

Claims (12)

  1. 毛髪を処理するための化粧品組成物の使用であって、前記化粧品組成物が、
    化粧品として許容される媒体中に、
    カチオン性ポリマー、
    カチオン性界面活性剤、
    非ポリマー形で存在する第4級アンモニウム化合物、
    式(I)の予備架橋オルガノポリシロキサンとは異なるオルガノポリシロキサンおよびオルガノポリシロキサンコポリマー、
    脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルコール、
    天然または合成油およびワックスならびに
    パンテノール、脂質、タンパク質および加水分解タンパク質、ならびに
    これの混合物
    の群より選択される少なくとも1つの毛髪コンディショニング剤
    ならびに、
    一般式
    Figure 0005819526
    の単位[式中、
    Rは、同じであってもまたは異なっていてもよく、N、P、S、Oおよびハロゲンの群からの1個以上のヘテロ原子を含有することができる、基1個に付き1から200個の炭素原子を有する1価飽和または不飽和炭化水素であり、
    は、同じであってもまたは異なっていてもよく、水素原子または基1個に付き1から8個の炭素原子を有するアルキル基であり、
    は、同じであってもまたは異なっていてもよく、基1個に付き1から18個の炭素原子を有する1価の、場合により置換された炭化水素基であり、
    AKTは、シクロヘキシルアミノメチル基またはモルホリノメチル基であり、
    bは、0、1または2であり、
    cは、0、1、2または3であり、
    dは、0、1または2であり、ならびに
    nは、0、1または2であり、
    但し、和n+b+c+dは3以下であり、ならびに分子1個に付き平均で少なくとも1つの基AKTが存在する]
    の予備架橋オルガノポリシロキサンの少なくとも1つの水性分散物を含む
    ことを特徴とする毛髪を処理するための化粧品組成物の使用。
  2. 存在する水性分散物が、一般式
    Figure 0005819526
    の単位[式中AKT、R1、R2、b、c、dおよびnは、請求項1でこれらに与えた意味を有し、
    R’は、同じであってもまたは異なっていてもよく、1から18個の炭素原子を有する1価炭化水素基であり、
    Aは、一般式
    −R−[NR−R−]NR
    のアミノ基であり、
    ここで
    は、3から18個の炭素原子を有する2価直鎖または分枝炭化水素基であり、
    は、水素原子、1から8個の炭素原子を有するアルキル基またはアシル基であり、
    は、1から6個の炭素原子を有する2価炭化水素基であり、
    zは、0、1、2、3または4であり、ならびに
    mは、0または1であり、
    但し、和n+m+b+c+dは3以下であり、ならびに同じシロキサン単位中のnおよびmは、同時に1ではなく、ならびに分子1個に付き平均で少なくとも1つの基AKTおよび基Aが存在する]
    の予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物が、一般式
    Figure 0005819526
    [式中、RおよびRは、請求項1でこれらに与えた意味を有し、
    cは、0、1、2または3であり、およびdは、0、1または2であり、
    但しc+dの和は3以下であり、ならびに
    オルガノポリシロキサン(1)において、分子1個に付き平均で少なくとも1個の基ORが存在する]
    の単位の、少なくとも1つのオルガノポリシロキサン(1)を、一般式
    (AKT)aRbSi(OR4−(a+b)(III)
    [式中、AKTおよびRは、請求項1でこれらに与えた意味を有し、
    は、同じであってもまたは異なっていてもよく、基1個に付き1から8個の炭素原子を有するアルキル基であり、
    aは、1または2であり、ならびに
    bは、0、1または2であり、
    但し、a+bの和は、3以下である]
    の少なくとも1つの高反応性シラン(2)またはこれの部分加水分解物と、
    水(3)および
    乳化剤(4)の存在下で反応させることによって調製され、
    但し、金属含有触媒は同時使用されず、ならびに
    オルガノポリシロキサン(1)およびシラン(2)が、生じた分散剤中でオルガノポリシロキサンが予備架橋されるような種類および量で選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
  4. このように生成された予備架橋オルガノポリシロキサンが水の除去後にエラストマー性膜を形成することを特徴とする、請求項3に記載の使用。
  5. 予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物の調製中に使用されるオルガノポリシロキサン(1)が、一般式
    (RO)R SiO(SiAR’O) (SiR O)SiR (OR)(IVc)
    [式中、
    R’は、同じであってもまたは異なっていてもよく、1から18個の炭素原子を有する1価炭化水素基であり、
    は、同じであってもまたは異なっていてもよく、水素原子または基1個に付き1から8個の炭素原子を有するアルキル基であり、
    アミノ基Aは、請求項2で与えられた意味を有し、
    pは、1から1000の整数であり、ならびに
    qは、0または1から2000の整数であり、
    但し、すべての基Rの10から100%は水素原子である]
    のオルガノポリシロキサンであることを特徴とする、請求項3または4に記載の使用。
  6. 予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物の調製中に使用されるシラン(2)が、a=1およびb=0である少なくとも1個の3官能性シランであることを特徴とする、請求項3、4または5に記載の使用。
  7. 予備架橋オルガノポリシロキサンの水性分散物の調製中に使用される、シラン(2)中の基−ORがエトキシ基であることを特徴とする、請求項3から6のいずれか一項に記載の使用。
  8. 使用される毛髪コンディショニング剤が
    プロピレングリコールエーテルで修飾した、シアモプシス・テトラゴノルバ(cyamopsis tetragonoloba)(グアー)ガムの第4級アンモニウム誘導体、
    ヒドロキシエチルセルロースとトリメチルアンモニウム置換エポキシドの反応生成物のポリマー性第4級アンモニウム塩、
    セチルトリメチルアンモニウムおよびベヘニルトリメチルアンモニウムのクロリド、ブロミドおよびメチルスルフェート塩、
    N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]オクタデカンアミド、
    1−オクタデカノールおよび1−ヘキサデカノール、ならびに
    これらの混合物
    からなる群より選択される毛髪コンディショニング剤であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 化粧品として許容される媒体が水であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用。
  10. 化粧品組成物が、
    界面活性剤、
    増粘剤、ゲル化剤、
    膜形成剤、
    保湿剤、
    UVフィルタ、
    真珠光沢剤、
    ビタミン類、
    酸化防止剤、
    カフェイン、
    フケ防止有効成分、ならびに
    保存料
    の群より選択される化粧品として通例の添加剤をさらに含むことを特徴とする、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の使用。
  11. 化粧品組成物が、化粧品として許容される媒体中で、請求項1、2または8から10のいずれか一項に記載の、または請求項3から7のいずれか一項に記載されたように調製された予備架橋オルガノポリシロキサンの少なくとも1つの水性分散物を少なくとも1つのコンディショニング剤と混合することによって調製されることを特徴とする、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 前記水性分散物を、さらに化粧品として通例の添加剤と混合することによって化粧品組成物が調製されることを特徴とする、請求項11に記載の使用。
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