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JP5817581B2 - 内燃機関の排出ガス浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排出ガス浄化装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の排出ガス浄化用の触媒の上流側と下流側にそれぞれ排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する排出ガスセンサを設置した内燃機関の排出ガス浄化装置に関する発明である。
内燃機関の排出ガス浄化システムでは、排出ガス浄化用の触媒の排出ガス浄化率を高めることを目的として、排出ガス浄化用の触媒の上流側と下流側に、それぞれ排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する排出ガスセンサ(空燃比センサ又は酸素センサ)を設置し、上流側の排出ガスセンサの出力に基づいて触媒の上流側の排出ガスの空燃比が上流側目標空燃比となるように燃料噴射量をフィードバック補正する“メインフィードバック制御”を行うと共に、下流側の排出ガスセンサの出力に基づいて触媒の下流側の排出ガスの空燃比が下流側目標空燃比となるように、メインフィードバック制御の目標空燃比を補正したり、或は、メインフィードバック制御のフィードバック補正量又は燃料噴射量を修正する“サブフィードバック制御”を行うようにしたものがある。
ところで、酸素センサ等の排出ガスセンサは、排出ガスの空燃比がリッチ/リーンで変化する際に、実際の空燃比の変化に対してセンサ出力の変化に遅れが生じるのが実状であり、検出応答性の点で改善の余地が残されている。
そこで、例えば、特許文献1(特公平8−20414号公報)に記載されているように、酸素センサ等のガスセンサの内部に、少なくとも1つの補助電気化学電池を組み込み、この補助電気化学電池をガスセンサの一方の電極に接続して、補助電気化学電池に印加電流を与えてイオンポンピングを行うことで、印加電流に応じてガスセンサの出力特性を変化させて検出応答性を高めることができるようにしたものがある。
また、メインフィードバック制御とサブフィードバック制御を行うシステムにおいては、触媒の下流側の排出ガスの空燃比をスムーズに下流側目標空燃比に収束させるために、特許文献2(特許第2518247号公報)に記載されているように、下流側の排出ガスセンサの出力と理論空燃比に相当する所定値との偏差が大きいほど空燃比フィードバック制御定数の更新量を大きくして、上流側の排出ガスセンサの出力と空燃比フィードバック制御定数とに応じて空燃比補正量を演算するようにしたものや、特許文献3(特許第3826996号公報)に記載されているように、下流側の排出ガスセンサの検出空燃比と下流側目標空燃比との間に中間目標値を設定して、下流側の排出ガスセンサの検出空燃比と中間目標値とに基づいて上流側目標空燃比の補正量を算出するようにしたものがある。
特公平8−20414号公報 特許第2518247号公報 特許第3826996号公報
上記特許文献1では、ガスセンサの出力特性を変化させる技術が開示されているが、この技術では、ガスセンサの内部に補助電気化学電池を組み込む必要があるため、補助電気化学電池を備えていない一般的なガスセンサに対してセンサ構造を大きく変更する必要があり、実用化にあたっては、ガスセンサの設計変更が強いられたり、ガスセンサの製造コストが高くなる等の不都合が生じる。
また、上記特許文献2,3のように、触媒の下流側の排出ガスセンサの出力に基づいてサブフィードバック制御を行うシステムでは、その特性上、触媒の浄化性能が低下してNOx浄化率やHC浄化率が低下した状態(NOx排出量やHC排出量が増加した状態)を下流側の排出ガスセンサで検出してからでないとサブフィードバック制御による補正が切り換わらないため、触媒の浄化性能を高い状態に維持する(触媒内の空燃比を浄化ウインド内に維持する)ことが困難であり、排気エミッションを十分に低減することができないという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、排出ガスセンサの大幅な設計変更やコストアップを招くことなく排出ガスセンサの出力特性を変更可能にすると共に、触媒の浄化性能を高い状態に維持できる期間を長くすることができ、排気エミッションを低減することができる内燃機関の排出ガス浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の排出ガス浄化用の触媒と、この触媒の上流側と下流側でそれぞれ排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する上流側排出ガスセンサ及び下流側排出ガスセンサとを備え、上流側排出ガスセンサの出力に基づいて触媒の上流側の排出ガスの空燃比が上流側目標空燃比となるように燃料噴射量をフィードバック補正するメインフィードバック制御を行うと共に、下流側排出ガスセンサの出力に基づいて触媒の下流側の排出ガスの空燃比が下流側目標空燃比となるようにメインフィードバック制御又は燃料噴射量を補正するサブフィードバック制御を行う内燃機関の排出ガス浄化装置において、下流側排出ガスセンサは、一対のセンサ電極間に固体電解質体が設けられたセンサ素子を有し、下流側排出ガスセンサのセンサ電極間に定電流を流して下流側排出ガスセンサの出力特性を変更する定電流供給手段と、下流側排出ガスセンサの出力が下流側目標空燃比に相当する下流側目標値よりもリッチの状態でサブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、下流側排出ガスセンサのリーン検出を早める方向に定電流を流すように定電流供給手段を制御し、下流側排出ガスセンサの出力が下流側目標値よりもリーンの状態でサブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、下流側排出ガスセンサのリッチ検出を早める方向に定電流を流すように定電流供給手段を制御するセンサ出力特性制御手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、定電流供給手段によりセンサ電極間に定電流を流すことで下流側排出ガスセンサの出力特性を変更することができる。この場合、下流側排出ガスセンサの内部に補助電気化学電池等を組み込む必要がないため、下流側排出ガスセンサの大幅な設計変更やコストアップを招くことなく下流側排出ガスセンサの出力特性を変化させることができる。
また、サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、下流側排出ガスセンサのリーン検出を早める方向に定電流を流すことで、サブフィードバック制御によるリーン方向の補正により触媒内の空燃比が浄化ウインドに対してリーンになることを下流側排出ガスセンサで早期に検出することができる。これにより、サブフィードバック制御による補正を早期にリッチ方向に切り換えて、触媒内の空燃比を浄化ウインド内に維持する又は戻すことができ、NOx浄化率の低下を抑制することができる。
一方、サブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、下流側排出ガスセンサのリッチ検出を早める方向に定電流を流すことで、サブフィードバック制御によるリッチ方向の補正により触媒内の空燃比が浄化ウインドに対してリッチになることを下流側排出ガスセンサで早期に検出することができる。これにより、サブフィードバック制御による補正を早期にリーン方向に切り換えて、触媒内の空燃比を浄化ウインド内に維持する又は戻すことができ、HC浄化率の低下を抑制することができる。
このような処理を繰り返すことにより、触媒の浄化性能が低下する前又は低下し始めたときにサブフィードバック制御による補正方向を切り換えることが可能となって、触媒の浄化性能を高い状態に維持できる期間(触媒内の空燃比を浄化ウインド内に維持できる期間)を長くすることができ、排気エミッションを低減することができる。
この場合、請求項2のように、サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、そのときの運転条件における定電流の基本電流値に対して下流側排出ガスセンサのリーン検出を早める方向に定電流を補正し、サブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、基本電流値に対して下流側排出ガスセンサのリッチ検出を早める方向に定電流を補正するようにしても良い。このようにすれば、内燃機関の運転中にそのときの運転条件に応じた基本電流値で定電流を流すシステムの場合でも、その基本電流値を基準にして、下流側排出ガスセンサのリーン検出を早める際の定電流の電流値やリッチ検出を早める際の定電流の電流値を設定することができる。
また、請求項3のように、サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、下流側目標値を基本目標値よりもリーン側に設定し、サブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、下流側目標値を基本目標値よりもリッチ側に設定するようにしても良い。このようにすれば、サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合とリッチ方向の場合との間で下流側目標値にヒステリシス特性を持たせることができるため、センサ電極間に流す定電流の方向が頻繁に切り換わって下流側排出ガスセンサの出力が変動する状態となるハンチングを防止することができる。
更に、請求項4のように、下流側排出ガスセンサの出力と下流側目標値との差に応じて定電流の電流値を設定するようにしても良い。このようにすれば、下流側排出ガスセンサの出力と下流側目標値との差が大きくてサブフィードバック制御の補正量が大きいときには、定電流の電流値を大きくして下流側排出ガスセンサの早期検出性を高める(リーン検出やリッチ検出を早める度合を大きくする)ことで、サブフィードバック制御の補正量が大きくなり過ぎて下流側排出ガスセンサの出力の下流側目標値への収束性が悪化することを防止することができる。逆に下流側排出ガスセンサの出力と下流側目標値との差が小さくてサブフィードバック制御の補正量が小さいときには、定電流の電流値を小さくして下流側排出ガスセンサの早期検出性を低める(リーン検出やリッチ検出を早める度合を小さくする)ことで、下流側排出ガスセンサの出力を下流側目標値に精度良く収束させることができる。
図1は本発明の実施例1におけるエンジン制御システムの概略構成を示す図である。 図2はセンサ素子の断面構成を示す断面図である。 図3は排出ガスの空燃比(空気過剰率λ)とセンサ素子の起電力との関係を示す起電力特性図である。 図4はセンサ素子周辺のガス成分の状態を示す概略図である。 図5はセンサ出力の挙動を説明するタイムチャートである。 図6はセンサ素子周辺のガス成分の状態を示す概略図である。 図7はリーン応答性/リッチ応答性を高める場合における酸素センサの出力特性図である。 図8は実施例1のセンサ出力特性制御を説明するタイムチャートである。 図9は実施例1のセンサ出力特性制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図10は従来の不具合を説明するタイムチャートである。 図11は実施例1のセンサ出力特性制御の効果を説明するタイムチャートである。 図12は実施例2のセンサ出力特性制御を説明するタイムチャートである。 図13は実施例3のセンサ出力特性制御を説明するタイムチャートである。 図14は実施例4のセンサ出力特性制御を説明するタイムチャートである。 図15は実施例4のセンサ出力特性制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図11に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11の吸気管12には、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ13と、このスロットルバルブ13の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ14とが設けられている。また、エンジン11の各気筒毎に、それぞれ筒内噴射又は吸気ポート噴射を行う燃料噴射弁15が取り付けられ、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ16が取り付けられている。各点火プラグ16の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管17には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する三元触媒等の上流側触媒18と下流側触媒19が設けられている。更に、上流側触媒18の上流側には、排出ガスの空燃比に応じたリニアな空燃比信号を出力する空燃比センサ20(リニアA/Fセンサ)が上流側排出ガスセンサとして設けられ、上流側触媒18の下流側(上流側触媒18と下流側触媒19との間)には、排出ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかによって出力電圧が反転する酸素センサ21(O2 センサ)が下流側排出ガスセンサとして設けられている。
また、本システムには、エンジン11のクランク軸(図示せず)が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ22や、エンジン11の吸入空気量を検出する空気量センサ23や、エンジン11の冷却水温を検出する冷却水温センサ24等の各種のセンサが設けられている。クランク角センサ22の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)25に入力される。このECU25は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。
その際、ECU25は、所定の空燃比F/B制御実行条件が成立したときに、空燃比センサ20(上流側排出ガスセンサ)の出力に基づいて上流側触媒18の上流側の排出ガスの空燃比が上流側目標空燃比となるように空燃比(燃料噴射量)をF/B補正するメインF/B制御を行うと共に、酸素センサ21(下流側排出ガスセンサ)の出力に基づいて上流側触媒18の下流側の排出ガスの空燃比が下流側目標空燃比となるように、メインF/B制御の目標空燃比(上流側目標空燃比)を補正したり、或は、メインF/B制御のF/B補正量又は燃料噴射量を修正するサブF/B制御を行う。ここで、「F/B」は「フィードバック」を意味する(以下、同様)。
次に、図2に基づいて酸素センサ21の構成を説明する。
酸素センサ21は、コップ型構造のセンサ素子31を有しており、実際には当該センサ素子31は素子全体が図示しないハウジングや素子カバー内に収容される構成となっており、エンジン11の排気管17内に配設されている。
センサ素子31において、固体電解質層32(固体電解質体)は、断面コップ状に形成されており、その外表面には排気側電極層33が設けられ、内表面には大気側電極層34が設けられている。固体電解質層32は、ZrO2 、HfO2 、ThO2 、Bi2 3 等にCaO、MgO、Y2 3 、Yb2 3 等を安定剤として固溶させた酸素イオン伝導性酸化物焼結体からなる。また、各電極層33,34は共に白金等の触媒活性の高い貴金属からなり、その表面には多孔質の化学メッキ等が施されている。これらの電極層33,34が一対の対向電極(センサ電極)となっている。固体電解質層32にて囲まれる内部空間は大気室35となっており、その大気室35内にはヒータ36が収容されている。このヒータ36は、センサ素子31を活性化するのに十分な発熱容量を有しており、その発熱エネルギによりセンサ素子31全体が加熱される。酸素センサ21の活性温度は、例えば350〜400℃程度である。尚、大気室35は、大気が導入されることでその内部が所定酸素濃度に保持されている。
センサ素子31では、固体電解質層32の外側(電極層33側)が排気雰囲気、固体電解質層32の内側(電極層34側)が大気雰囲気となっており、これら双方の酸素濃度の差(酸素分圧の差)に応じて電極層33,34間で起電力が発生する。つまり、センサ素子31では、空燃比がリッチかリーンかで異なる起電力が発生する。これにより、酸素センサ21は、排出ガスの酸素濃度(すなわち空燃比)に応じた起電力信号を出力する。
図3に示すように、センサ素子31は、空燃比が理論空燃比(空気過剰率λ=1)に対してリッチかリーンかで異なる起電力を発生し、理論空燃比(空気過剰率λ=1)付近で起電力が急変する特性を有する。具体的には、燃料リッチ時のセンサ起電力は約0.9Vであり、燃料リーン時のセンサ起電力は約0Vである。
図2に示すように、センサ素子31の排気側電極層33は接地され、大気側電極層34にはマイコン26が接続されている。排出ガスの空燃比(酸素濃度)に応じてセンサ素子31にて起電力が発生すると、その起電力に相当するセンサ検出信号がマイコン26に対して出力される。マイコン26は、例えばECU25内に設けられており、センサ検出信号に基づいて空燃比を算出する。尚、マイコン26は、上述した各種センサの検出結果に基づいてエンジン回転速度や吸入空気量を算出するようにしても良い。
ところで、エンジン11の運転時には、排出ガスの実空燃比が逐次変化し、例えばリッチとリーンとで繰り返し変化することがある。こうした実空燃比の変化に際し、酸素センサ21の検出応答性が低いと、それに起因してエンジン性能に影響が及ぶことが懸念される。例えば、エンジン11の高負荷運転時において排出ガス中のNOx量が意図よりも増えてしまう等が生じる。
実空燃比がリッチとリーンとで変化する際の酸素センサ21の検出応答性について説明する。エンジン11から排出される排出ガスにおいて実空燃比(上流側触媒18の下流側の実空燃比)がリッチ/リーンで変化する際には排出ガスの成分組成が変わる。このとき、その変化の直前における排出ガス成分の残留により、変化後の空燃比に対する酸素センサ21の出力変化(すなわちセンサ出力の応答性)が遅くなる。具体的には、リッチからリーンへの変化時には、図4(a)に示すように、リーン変化直後にリッチ成分であるHC等が排気側電極層33付近に残留し、このリッチ成分により、センサ電極でのリーン成分(NOx等)の反応が妨げられる。その結果、酸素センサ21としてリーン出力の応答性が低下する。また、リーンからリッチへの変化時には、図4(b)に示すように、リッチ変化直後にリーン成分であるNOx等が排気側電極層33付近に残留し、このリーン成分により、センサ電極でのリッチ成分(HC等)の反応が妨げられる。その結果、酸素センサ21としてリッチ出力の応答性が低下する。
酸素センサ21の出力変化を図5のタイムチャートで説明する。図5において、実空燃比がリッチ及びリーンで変化すると、その実空燃比の変化に応じてセンサ出力(酸素センサ21の出力)がリッチガス検出値(0.9V)とリーンガス検出値(0V)とで変化する。但し、この場合、実空燃比の変化に対してセンサ出力は遅れを伴い変化する。図5では、リッチ→リーンの変化時には、実空燃比の変化に対してセンサ出力がTD1の遅れで変化し、リーン→リッチの変化時には、実空燃比の変化に対してセンサ出力がTD2の遅れで変化するようになっている。
そこで、本実施例では、図2に示すように、大気側電極層34に定電流供給手段としての定電流回路27を接続し、その定電流回路27による定電流Icsの供給をマイコン26により制御して、一対のセンサ電極間(排気側電極層33と大気側電極層34との間)に所定方向で電流を流すことで、酸素センサ21の出力特性を変更して検出応答性を変化させるようにしている。この場合、マイコン26は、一対のセンサ電極間に流れる定電流Icsの向きと量とを設定し、その設定した定電流Icsが流れるように定電流回路27を制御する。
詳しくは、定電流回路27は、大気側電極層34に対して、正逆両方向いずれかの向きで定電流Icsを供給するものであり、更にその定電流量を可変に調整できるものである。つまり、マイコン26は、PWM制御等により定電流Icsを可変に制御する。この場合、定電流回路27では、マイコン26から出力されるデューティ信号に応じて定電流Icsが調整され、その電流量調整された定電流Icsがセンサ電極間(排気側電極層33と大気側電極層34との間)に流れることとなる。
尚、本実施例では、排気側電極層33→大気側電極層34の向きに流れる定電流Icsを負の定電流(−Ics)、大気側電極層34→排気側電極層33の向きに流れる定電流Icsを正の定電流(+Ics)としている。
例えば、リッチからリーンへの変化時の検出応答性(リーン感度)を高める場合には、図6(a)に示すように、固体電解質層32内を通じて大気側電極層34から排気側電極層33に酸素が供給されるように定電流Ics(負の定電流Ics)が流される。この場合、大気側から排気側に酸素が供給されることにより、排気側電極層33の周囲に存在(残留)しているリッチ成分(HC)について酸化反応が促進され、それに伴いリッチ成分をいち早く除去できる。これにより、排気側電極層33においてリーン成分(NOx)が反応しやすくなり、結果として酸素センサ21のリーン出力の応答性が向上する。
また、リーンからリッチへの変化時の検出応答性(リッチ感度)を高める場合には、図6(b)に示すように、固体電解質層32内を通じて排気側電極層33から大気側電極層34に酸素が供給されるように定電流Ics(正の定電流Ics)が流される。この場合、排気側から大気側に酸素が供給されることにより、排気側電極層33の周囲に存在(残留)しているリーン成分(NOx)について還元反応が促進され、それに伴いリーン成分をいち早く除去できる。これにより、排気側電極層33においてリッチ成分(HC)が反応しやすくなり、結果として酸素センサ21のリッチ出力の応答性が向上する。
図7は、リーン変化時の検出応答性(リーン感度)を高める場合、及びリッチ変化時の検出応答性(リッチ感度)を高める場合における酸素センサ21の出力特性(起電力特性)を示す図である。
リーン変化時の検出応答性(リーン感度)を高める場合において、上記のとおり固体電解質層32内を通じて大気側電極層34から排気側電極層33に酸素が供給されるように負の定電流Icsが流されると(図6(a)参照)、図7の(a)に示すように、出力特性線がリッチ側にシフトする(より詳細には、リッチ側かつ起電力減少側にシフトする)。この場合、実際の空燃比がストイキ近傍のリッチ域にあってもセンサ出力がリーン出力となる。これは、酸素センサ21の出力特性として、リーン変化時の検出応答性(リーン感度)が高められていることを意味する。
また、リッチ変化時の検出応答性(リッチ感度)を高める場合において、上記のとおり固体電解質層32内を通じて排気側電極層33から大気側電極層34に酸素が供給されるように正の定電流Icsが流されると(図6(b)参照)、図7の(b)に示すように、出力特性線がリーン側にシフトする(より詳細には、リーン側かつ起電力増加側にシフトする)。この場合、実際の空燃比がストイキ近傍のリーン域にあってもセンサ出力がリッチ出力となる。これは、酸素センサ21の出力特性として、リッチ変化時の検出応答性(リッチ感度)が高められていることを意味する。
また、本実施例では、ECU25(又はマイコン26)により後述する図9のセンサ出力特性制御ルーチンを実行することで、図8のタイムチャートに示すように、酸素センサ21の出力が下流側目標空燃比に相当する目標電圧(下流側目標値)よりもリッチの状態でサブF/B制御による補正がリーン方向(サブF/B制御の補正量がリーン補正方向)の場合には、酸素センサ21のリーン検出を早める方向に定電流Icsを流すように定電流回路27を制御する。この場合、酸素センサ21のリーン感度を高めてリーン応答性(リーンガスに対する検出応答性)を高める方向に定電流Ics(負の定電流Ics)を流すように定電流回路27を制御する。これにより、サブF/B制御によるリーン方向の補正により上流側触媒18内の空燃比が浄化ウインドに対してリーンになることを酸素センサ21で早期に検出することができるため、サブF/B制御による補正を早期にリッチ方向に切り換えて、上流側触媒18内の空燃比を浄化ウインド内に維持する又は戻すことができ、NOx浄化率の低下を抑制することができる。
一方、酸素センサ21の出力が目標電圧よりもリーンの状態でサブF/B制御による補正がリッチ方向(サブF/B制御の補正量がリッチ補正方向)の場合には、酸素センサ21のリッチ検出を早める方向に定電流Icsを流すように定電流回路27を制御する。この場合、酸素センサ21のリッチ感度を高めてリッチ応答性(リッチガスに対する検出応答性)を高める方向に定電流Ics(正の定電流Ics)を流すように定電流回路27を制御する。これにより、サブF/B制御によるリッチ方向の補正により上流側触媒18内の空燃比が浄化ウインドに対してリッチになることを酸素センサ21で早期に検出することができるため、サブF/B制御による補正を早期にリーン方向に切り換えて、上流側触媒18内の空燃比を浄化ウインド内に維持する又は戻すことができ、HC浄化率の低下を抑制することができる。
以下、本実施例1でECU25(又はマイコン26)が実行する図9のセンサ出力特性制御ルーチンの処理内容を説明する。
図9に示すセンサ出力特性制御ルーチンは、ECU25の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいうセンサ出力特性制御手段としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、所定の電流印加条件が成立しているか否かを、例えば、酸素センサ21が正常(異常無し)であるか否か、酸素センサ21が活性状態であるか否か等によって判定し、電流印加条件が不成立であると判定された場合には、ステップ102以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ101で、電流印加条件が成立していると判定された場合には、ステップ102に進み、サブF/B制御の実行中であるか否かを判定し、サブF/B制御の実行中ではないと判定された場合には、ステップ103以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ102で、サブF/B制御の実行中であると判定された場合には、ステップ103に進み、サブF/B制御による補正がリッチ方向の補正であるか否かを判定する。
このステップ103で、サブF/B制御による補正がリッチ方向の補正であると判定された場合には、ステップ104に進み、酸素センサ21のリッチ検出を早める方向(リッチ応答性を高める方向)に定電流Icsを流すように定電流回路27を制御する。
一方、上記ステップ103で、サブF/B制御による補正がリッチ方向の補正ではないと判定された場合(つまりサブF/B制御による補正がリーン方向の補正であると判定された場合)には、ステップ105に進み、酸素センサ21のリーン検出を早める方向(リーン応答性を高める方向)に定電流Icsを流すように定電流回路27を制御する。
以上説明した本実施例1では、酸素センサ21の外部に設けた定電流回路27によりセンサ電極間に定電流を流すことで、酸素センサ21の出力特性を変更することができる。しかも、酸素センサ21の内部に補助電気化学電池等を組み込む必要がないため、大幅な設計変更やコストアップを招くことなく酸素センサ21の出力特性を変化させることができる。
また、図10に示すように、従来のシステム(酸素センサ21の出力特性を変更する機能を備えていないシステム)では、サブF/B制御によるリーン方向やリッチ方向の補正によって上流側触媒18内の空燃比が浄化ウインドに対してリーンやリッチになったことを酸素センサ21で早期に検出することができない。このため、酸素センサ21に基づいたサブF/B制御による補正の切り換えが遅れて、上流側触媒18内の空燃比を速やかに浄化ウインド内に戻すことができず、NOx浄化率やHC浄化率が低下してNOx排出量やHC排出量が増加する可能性がある。
これに対して、本実施例1では、図11に示すように、サブF/B制御による補正がリーン方向の場合には、酸素センサ21のリーン検出を早める方向に定電流Icsを流すようにしたので、サブF/B制御によるリーン方向の補正により上流側触媒18内の空燃比が浄化ウインドに対してリーンになることを酸素センサ21で早期に検出することができる。これにより、サブF/B制御による補正を早期にリッチ方向に切り換えて、上流側触媒18内の空燃比を浄化ウインド内に維持する又は戻すことができ、NOx浄化率の低下を抑制してNOx排出量を減少させることができる。
一方、サブF/B制御による補正がリッチ方向の場合には、酸素センサ21のリッチ検出を早める方向に定電流Icsを流すようにしたので、サブF/B制御によるリッチ方向の補正により上流側触媒18内の空燃比が浄化ウインドに対してリッチになることを酸素センサ21で早期に検出することができる。これにより、サブF/B制御による補正を早期にリーン方向に切り換えて、上流側触媒18内の空燃比を浄化ウインド内に維持する又は戻すことができ、HC浄化率の低下を抑制してHC排出量を減少させることができる。
このような処理を繰り返すことにより、上流側触媒18の浄化性能が低下する前又は低下し始めたときにサブF/B制御による補正方向を切り換えることが可能となって、上流側触媒18の浄化性能を高い状態に維持できる期間(上流側触媒18内の空燃比を浄化ウインド内に維持できる期間)を長くすることができ、排気エミッションを低減することができる。
次に、図12を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図12に示すように、サブF/B制御による補正がリーン方向の場合には、酸素センサ21の出力の目標電圧(下流側目標値)を基本目標電圧(基本目標値)よりもリーン側に設定し、サブF/B制御による補正がリッチ方向の場合には、酸素センサ21の出力の目標電圧を基本目標電圧よりもリッチ側に設定するようにしている。ここで、基本目標電圧は、例えば、理論空燃比に相当する値に設定されている。
これにより、サブF/B制御による補正がリーン方向の場合とリッチ方向の場合との間で目標電圧にヒステリシス特性を持たせることができるため、センサ電極間に流す定電流Icsの方向が頻繁に切り換わって酸素センサ21の出力が変動する状態となるハンチングを防止することができる。
次に、図13を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例3では、図13に示すように、酸素センサ21の出力と目標電圧との差に応じて定電流Icsの電流値を設定するようにしている。具体的には、酸素センサ21の出力と目標電圧との差(絶対値)が大きいほど定電流Icsの電流値(絶対値)を大きくするようにしてる。
これにより、酸素センサ21の出力と目標電圧との差(絶対値)が大きくてサブF/B制御の補正量(絶対値)が大きいときは、定電流Icsの電流値(絶対値)を大きくして酸素センサ21の早期検出性を高める(リーン検出やリッチ検出を早める度合を大きくする)ことで、サブF/B制御の補正量が大きくなり過ぎて酸素センサ21の出力の目標電圧への収束性が悪化することを防止することができる。逆に酸素センサ21の出力と目標電圧との差(絶対値)が小さくてサブF/B制御の補正量(絶対値)が小さいときは、定電流Icsの電流値(絶対値)を小さくして酸素センサ21の早期検出性を低める(リーン検出やリッチ検出を早める度合を小さくする)ことで、酸素センサ21の出力を目標電圧に精度良く収束させることができる。
尚、前記実施例1に前記実施例2の技術と前記実施例3の技術を両方とも組み合わせて実施するようにしても良い。
次に、図14及び図15を用いて本発明の実施例4を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例4では、ECU25(又はマイコン26)により後述する図15のセンサ出力特性制御ルーチンを実行することで、図14のタイムチャートに示すように、エンジン運転中にそのときの運転条件(例えばエンジン回転速度や負荷等)に応じて定電流Icsの基本電流値I0 をマップ等により設定し、酸素センサ21の出力が目標電圧よりもリッチの状態でサブF/B制御による補正がリーン方向の場合には、基本電流値I0 に対して酸素センサ21のリーン検出を早める方向に定電流Icsを補正するように定電流回路27を制御する。一方、酸素センサ21の出力が目標電圧よりもリーンの状態でサブF/B制御による補正がリッチ方向の場合には、基本電流値I0 に対して酸素センサ21のリッチ検出を早める方向に定電流Icsを補正するように定電流回路27を制御する。
以下、本実施例4でECU25(又はマイコン26)が実行する図15のセンサ出力特性制御ルーチンの処理内容を説明する。
図15のセンサ出力特性制御ルーチンでは、まず、ステップ201で、電流印加条件(図9のルーチンのステップ101で説明した電流印加条件と同じ条件)が成立しているか否かを判定し、電流印加条件が成立していると判定された場合には、ステップ202に進み、現在のエンジン11の運転条件(例えばエンジン回転速度や負荷等)に応じて定電流Icsの基本電流値I0 をマップ等により設定(算出)し、この基本電流値I0 で定電流Ics(=I0 )を流すように定電流回路27を制御する。
この後、ステップ203に進み、サブF/B制御の実行中であるか否かを判定し、サブF/B制御の実行中であると判定された場合には、ステップ204に進み、サブF/B制御による補正がリッチ方向の補正であるか否かを判定する。
このステップ204で、サブF/B制御による補正がリッチ方向の補正であると判定された場合には、ステップ205に進み、基本電流値I0 に対して酸素センサ21のリッチ検出を早める方向(リッチ応答性を高める方向)に所定量ΔIだけ定電流Icsを補正し、補正後の定電流Ics(=I0 +ΔI)を流すように定電流回路27を制御する。
一方、上記ステップ204で、サブF/B制御による補正がリッチ方向の補正ではないと判定された場合(つまりサブF/B制御による補正がリーン方向の補正であると判定された場合)には、ステップ206に進み、基本電流値I0 に対して酸素センサ21のリーン検出を早める方向(リーン応答性を高める方向)に所定量ΔIだけ定電流Icsを補正し、補正後の定電流Ics(=I0 −ΔI)を流すように定電流回路27を制御する。
以上説明した本実施例4では、サブF/B制御による補正がリーン方向の場合には、基本電流値I0 に対して酸素センサ21のリーン検出を早める方向に定電流Icsを補正し、サブF/B制御による補正がリッチ方向の場合には、基本電流値I0 に対して酸素センサ21のリッチ検出を早める方向に定電流Icsを補正するようにしたので、エンジン運転中にそのときの運転条件に応じた基本電流値I0 で定電流Icsを流すシステムの場合でも、その基本電流値I0 を基準にして、酸素センサ21のリーン検出を早める際の定電流Icsの電流値やリッチ検出を早める際の定電流Icsの電流値を設定することができ、前記実施例1とほぼ同じ効果を得ることができる。
尚、前記実施例4に前記実施例2の技術を組み合わせて、サブF/B制御による補正がリーン方向の場合には酸素センサ21の出力の目標電圧を基本目標電圧よりもリーン側に設定し、サブF/B制御による補正がリッチ方向の場合には酸素センサ21の出力の目標電圧を基本目標電圧よりもリッチ側に設定するようにしても良い。
また、前記実施例4に前記実施例3の技術を組み合わせて、酸素センサ21の出力と目標電圧との差に応じて定電流Icsの電流値を設定する(例えば酸素センサ21の出力と目標電圧との差に応じて所定量ΔIを設定する)ようにしても良い。
更に、前記実施例4に前記実施例2の技術と前記実施例3の技術を両方とも組み合わせて実施するようにしても良い。
また、前記各実施例1〜4では、酸素センサ21(センサ素子31)の大気側電極層34に定電流回路27を接続する構成としたが、これに限定されず、例えば、酸素センサ21(センサ素子31)の排気側電極層33に定電流回路27を接続する構成としたり、或は、排気側電極層33と大気側電極層34の両方に定電流回路27を接続する構成としても良い。
また、前記各実施例1〜4では、コップ型構造のセンサ素子31を有する酸素センサ21を用いたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、積層構造型のセンサ素子を有する酸素センサを用いたシステムに本発明を適用しても良い。
また、前記各実施例1〜4では、上流側触媒の上流側に空燃比センサを設置すると共に上流側触媒の下流側に酸素センサを設置したシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、本発明は、排出ガス浄化用の触媒の上流側と下流側にそれぞれ排出ガスセンサ(酸素センサ又は空燃比センサ)を設置したシステムに適用することができる。
11…エンジン(内燃機関)、17…排気管、18…上流側触媒、20…空燃比センサ(上流側排出ガスセンサ)、21…酸素センサ(下流側排出ガスセンサ)、25…ECU(センサ出力特性制御手段)、26…マイコン、27…定電流回路(定電流供給手段)、31…センサ素子、32…固体電解質層(固体電解質体)、33…排気側電極層(センサ電極)、34…大気側電極層(センサ電極)

Claims (4)

  1. 内燃機関の排出ガス浄化用の触媒と、前記触媒の上流側と下流側でそれぞれ排出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する上流側排出ガスセンサ及び下流側排出ガスセンサとを備え、前記上流側排出ガスセンサの出力に基づいて前記触媒の上流側の排出ガスの空燃比が上流側目標空燃比となるように燃料噴射量をフィードバック補正するメインフィードバック制御を行うと共に、前記下流側排出ガスセンサの出力に基づいて前記触媒の下流側の排出ガスの空燃比が下流側目標空燃比となるように前記メインフィードバック制御又は燃料噴射量を補正するサブフィードバック制御を行う内燃機関の排出ガス浄化装置において、
    前記下流側排出ガスセンサは、一対のセンサ電極間に固体電解質体が設けられたセンサ素子を有し、
    前記下流側排出ガスセンサのセンサ電極間に定電流を流して前記下流側排出ガスセンサの出力特性を変更する定電流供給手段と、
    前記下流側排出ガスセンサの出力が前記下流側目標空燃比に相当する下流側目標値よりもリッチの状態で前記サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、前記下流側排出ガスセンサのリーン検出を早める方向に前記定電流を流すように前記定電流供給手段を制御し、前記下流側排出ガスセンサの出力が前記下流側目標値よりもリーンの状態で前記サブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、前記下流側排出ガスセンサのリッチ検出を早める方向に前記定電流を流すように前記定電流供給手段を制御するセンサ出力特性制御手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の排出ガス浄化装置。
  2. 前記センサ出力特性制御手段は、前記サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、そのときの運転条件における前記定電流の基本電流値に対して前記下流側排出ガスセンサのリーン検出を早める方向に前記定電流を補正し、前記サブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、前記基本電流値に対して前記下流側排出ガスセンサのリッチ検出を早める方向に前記定電流を補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排出ガス浄化装置。
  3. 前記センサ出力特性制御手段は、前記サブフィードバック制御による補正がリーン方向の場合には、前記下流側目標値を基本目標値よりもリーン側に設定し、前記サブフィードバック制御による補正がリッチ方向の場合には、前記下流側目標値を前記基本目標値よりもリッチ側に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排出ガス浄化装置。
  4. 前記センサ出力特性制御手段は、前記下流側排出ガスセンサの出力と前記下流側目標値との差に応じて前記定電流の電流値を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の排出ガス浄化装置。
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