JP5815376B2 - 遅延推定装置、遅延推定方法、及び遅延推定プログラム - Google Patents
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Description
IPネットワークの通信品質を示すパラメータの1つとして、例えば、非特許文献1に記載のパケットの遅延時間がある。遅延時間を測定するためには、例えば非特許文献2のようなプローブ装置をIPネットワーク内に複数配置し、各プローブ装置においてパケットの通過時刻を測定し、通過時刻の差を計算することでプローブ間の通信品質の遅延を測定することが一般的である。
図示する例では、往復遅延推定システム1は、往復遅延推定装置10、5個のパケット転送装置20−1〜20−5を含むネットワークを含んで構成される。以下、パケット転送装置20−1〜20−5を総称して、パケット転送装置20という。
往復遅延推定装置10は、取得した測定対象フロー情報、及び非測定対象フロー情報に基づいて、後述する基準時刻情報を生成する。往復遅延推定装置10は、生成したパケット転送装置ID−1、ID−2の基準時刻情報に基づいてRTT(Round Trip Time;往復時間)を計算する。
この算出には、パケット転送装置ID−1のパケット数P1とパケット転送装置ID−2のパケット数P2との差と、パケット転送装置ID−2のパケット数P2とP3(複数の第2パケット数)との差との比を用いて、基準時刻情報T2とT3(第2の修訂の時刻)との差を比例配分して、パケットA1がパケット転送装置ID−2を通過した時刻を算出する。時刻算出部102は、これら算出した時刻を、パケット数と対応付けて、遅延算出テーブルに記憶させる。時刻算出部102は、同様にしてパケット転送装置ID−2のパケット数P4に対応するパケットがパケット転送装置ID−1を通過した時刻を算出する。これらを、パケット転送装置ID−1からD−2へのフローと、逆のパケット転送装置ID−2からID−1へのフローとについて行う。
(ステップS1)フロー情報取得部101は、ネットワークからフロー情報を取得する。フロー情報取得部101は、フロー情報から、パケット数情報、及び基準時刻情報を紐付けた取得情報を生成し、取得情報テーブルに記録する(フロー情報取得処理)。フロー情報取得部101は、予め定めた一定の時間おきに、予め定めた回数のフロー情報取得動作を行う。その後ステップS2に進む。
(ステップS2)時刻算出部102は、取得情報テーブルに基づいて、遅延算出テーブルを生成する。往復遅延算出部103は、遅延算出テーブルに基づいて、RTTの推定を行う。
なお、ステップS1とステップS2は同時に行ってもよい。
(ステップS101)フロー情報取得部101は、指定回数もしくは指定時間に達するまでステップS102〜S109の処理を繰り返す。
(ステップS102)フロー情報取得部101は、ネットワークから、往復遅延を測定したい区間の両端に位置するパケット転送装置(つまり、パケット転送装置ID−1、ID−2)から測定対象フロー情報及び非測定対象フロー情報を取得する。その後ステップS103に進む。
(ステップS103)フロー情報取得部101は、測定対象フロー情報からパケット数情報を、非測定対象フロー情報からフロー時刻情報を抽出する。その後ステップS104に進む。
(ステップS105)フロー情報取得部101は、パケット転送装置ID−1、ID−2における基準時刻情報として利用する基準時刻フロー情報を選定する。その後ステップS106に進む。
(ステップS106)フロー情報取得部101は、基準時刻情報として利用するフロー情報からフロー時刻情報を抽出し、抽出したフロー時刻情報を基準時刻情報とする。その後ステップS109に進む。
(ステップS108)フロー情報取得部101は、新たな基準時刻情報として利用する非測定対象フロー情報を選定し、前回に基準時刻情報として利用していたフロー情報を用いて後述するように補正処理を行い、基準時刻情報を生成する。その後ステップS109に進む。
(ステップS109)フロー情報取得部101は、転送装置ID、フローID、パケット数情報、及び基準時刻情報を取得情報テーブルとしてDB104に格納する。
(ステップS201)時刻算出部102は、測定区間を通過する両方向の測定対象フロー情報に対してステップS202〜S206の処理を行う。
(ステップS202)時刻算出部102は、取得情報テーブル内のパケット数情報が小さい順にステップS203〜S206の処理を行う。
(ステップS203)時刻算出部102は、取得情報テーブルから、処理対象となっていない情報の中で、パケット数が最も小さい情報を抽出し、これを処理対象情報とする。
(ステップS205)時刻算出部102は、情報A及び情報Bの2つの情報が抽出できたか否かを判定する。2つの情報が共に抽出できたと判定された場合(Yes)はステップS206に進む。2つの情報のうちどちらか一方でも抽出できなかったと判定した場合(No)はステップS203に戻る。
(ステップS207)往復遅延算出部103は、RTT推定の処理でパケット転送装置ID−1、ID−2のどちらの基準時刻情報を利用するかを選択する。その後ステップS208に進む。
(ステップS208)往復遅延算出部103は、ステップS207で選択した基準時刻情報に対応する遅延算出テーブル内の基準時刻情報を小さい順に並べ替え、ステップS209からステップS213の処理を繰り返す。
(ステップS210)往復遅延算出部103は、遅延算出テーブル内から、処理対象情報の基準時刻情報より大きく且つ差が最も小さい情報、及び処理対象情報の基準時刻情報より小さく且つ差が最も小さい情報を抽出する。往復遅延算出部103は、抽出した情報の中で、処理対象情報のフローIDと異なるフローIDを持つ情報を抽出する。ただし、上記の条件を満たす情報が2つ抽出できた場合は、最も差が小さい情報のみを抽出する。
(ステップS211)往復遅延算出部103は、ステップS210で情報を抽出できたか否かを判定する。抽出できたと判定された場合(Yes)はステップS212に進む。抽出できたと判定されなかった場合(No)は、ステップS209に戻る。
(ステップS213)往復遅延算出部103は、後述するように、処理対象情報及び抽出情報からRTTを推定する。
図8は、本実施形態に係るフロー情報テーブルの一例を示す図である。図示する例では、フロー情報テーブルは、転送装置ID、フローID、フロー時刻情報、及びパケット数情報の各要素からなる2次元形式のテーブルである。図8で示すフロー情報テーブルは、ステップS101で表される繰返し処理をN回行った後のテーブルである。符号8aを付したデータは、転送装置IDがID−1、フローIDがFlowID−1、パケット数情報はP1(N)であることを示している。符号8bを付したデータは、転送装置IDがID−1、フローIDがFlowID−2、フロー時刻情報がTf2(N)であることを示している。符号8cを付したデータは、転送装置IDがID−1、フローIDがFlowID−3、フロー時刻情報がTf3(N)であることを示している。
このように、フロー情報テーブルには、測定対象フロー情報に対しては転送装置ID、フローID、及びパケット数情報が格納される。また、非測定対象フロー情報に対しては転送装置ID、フローID、及びフロー時刻情報が格納される。
図10では、図8で示したN回目の繰返し処理におけるフロー情報テーブルと比較して、フローIDがFlowID−4の情報が失われている。これは、このフローが終了したことを示している。図9で示したように、フローIDがFlowID−4のフロー情報を基準時刻フロー情報として選択していたが、FlowID−4のフロー時刻情報をN+1回目の基準時刻情報として利用することができない。そこで、N回目におけるFlowID−4とFlowID−5におけるフロー時刻情報の差を求め、この差を用いてFlowID−5におけるフロー時刻情報をこれまで利用していたFlowID−4のフロー時刻情報に換算する。
N回目におけるFlowID−4とFlowID−5におけるフロー時刻情報の差は、「Tf5(N)−Tf4(N)」であることを利用すると、N+1回目における換算後の基準時刻情報は、「Tf5(N+1)−(Tf5(N)−Tf4(N))」と表すことができる。
処理対象情報が符号12aを付した情報であるとき、パケット数情報P1より小さいパケット数情報を持つ情報が存在しない。つまり、ステップS205において2つの情報が抽出できなかったため、次に小さいパケット数情報を持つ符号12bを付した情報を処理対象情報とする。
符号12cを付した情報が処理対象情報であるとき、転送装置IDが異なり、且つパケット数情報が小さい情報(符号12bを付した情報)及び転送装置IDが異なり、且つパケット数情報が大きい情報(符号12dを付した情報)が存在する。つまり、ステップS205において2つの情報が抽出できた。従って、ステップS206に進み、基準時刻情報を推定する。
図13は、本実施形態に係る遅延算出テーブルの一例を示す図である。図示する例では、遅延算出テーブルは、フローID、パケット数情報、転送装置IDがID1をもつパケット転送装置ID−1の基準時刻情報、及び転送装置IDがID2をもつパケット転送装置ID−2の基準時刻情報の各要素からなる2次元形式のテーブルである。
符号13aを付した情報は、フローIDがFlowID−1でパケット数情報がP3であるときのパケット転送装置ID−1の基準時刻情報がTp3と推定され、パケット転送装置ID−2の基準時刻情報がT3であることを示している。
符号13bを付した情報は、フローIDがFlowID−1でパケット数情報がP4であるときのパケット転送装置ID−1の基準時刻情報がT4であり、パケット転送装置ID−2の基準時刻情報がTp4と推定されることを示している。
図14は、本実施形態に係る遅延算出テーブルの一例を示す図である。本図では、FlowID−1は、転送装置IDが、ID−1からID−2のパケット転送装置20へ向けたフローを示す。また、FlowID−2は、転送装置IDが、ID−2からID−1のパケット転送装置20へ向けたフローを示す。本遅延算出テーブルは、ステップ208においてパケット転送装置ID−1の基準時刻情報の小さなものから順に並べ替えを行った後の遅延算出テーブルである。以下では、特に記載のない場合は、パケット転送装置ID−1の基準時刻情報を単に基準時刻情報と呼ぶ。
まず、ステップS209において、符号14aを付した情報が処理対象情報として選択される。この処理対象情報より基準時刻情報が小さな情報はなく、この処理対象情報より大きい基準時刻情報を持ち且つその差が最も小さい情報は符号14bを付した情報となる。符号14bを付した情報のフローIDは、処理対象情報のフローIDと異なるため、抽出されることとなる。
処理対象情報(符号14aを付した情報)と符号14bを付した情報とでは、RTT推定処理は行われていないことから、この2つの情報を用いて、式3によりRTTを計算する。
次に、具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
ここでは、測定区間の両端に位置するパケット転送装置20を識別する転送装置IDをそれぞれ「ID−1」「ID−2」とし、この2つのパケット転送装置20の両方を通過する測定対象フローのフローID を「FlowID−1」とする。また、パケット転送装置「ID−1」を通過する非測定対象フローのフローIDを「FlowID−2」、パケット転送装置「ID−2」を通過する非測定対象フローのフローIDを「FlowID−3」および「FlowID−4」とする。
フロー情報取得部101は、測定区間の両端のパケット転送装置20から、FlowID−1からFlowID−4までの全てのフローに関するフロー時刻情報およびパケット数情報を取得する。
図15は、第1回目に取得したフロー毎のフロー時刻情報およびパケット数情報を示す図である。なお、括弧で示した情報は、取得情報テーブルへの情報追加に関係のない情報(処理の説明においては「−」で示した情報)であることを示している。
図16は、パケット数情報と基準時刻情報の関係を示す図である。また、図17は、非測定対象フローの情報を示す図である。
つまり、転送装置ID−1については、測定対象フローFlowID−1のパケット数情報「2780」と、基準時刻情報として利用する非測定対象フローFlowID−2のフロー時刻情報「627」を格納する。また、転送装置ID−2については、測定対象フローFlowID−2のパケット数情報「2420」と、基準時刻情報として利用する非測定対象フローFlowID−3のフロー時刻情報「232」を格納する。
図18は、第2回目に取得したフロー毎のフロー時刻情報およびパケット数情報を示す図である。1回目と同様にしてFlowID−1からFlowID−4までの全てのフローに関するフロー時刻情報およびパケット数情報を取得したところ、各パケット転送装置20における基準時刻情報として利用しているFlowID−2及びFlowID−3が共に存在していることから、引き続きこの情報を基準情報として利用する。
図19は、第2回目の情報収集後のパケット数情報と基準時刻情報の関係を示す図である。また、図20は、第2回目の情報収集後の非測定対象フローの情報を示す図である。
このとき、各パケット転送装置における基準時刻情報として利用しているフローFlowID−2およびFlowID−3が共に存在していることから、引き続きこの情報を基準時刻情報として利用する。このとき、1 回目と同様にして取得情報テーブルに情報追加を行う。
また、転送装置毎に非測定対象フロー全てのフロー時刻情報を保持する。
図21は本実施形態に係る第3回目に取得したフロー毎のフロー時刻情報およびパケット数情報を示す図である。第3回目に取得したデータにはパケット転送装置ID−2が使用していた非測定対象フローFlowID−3が存在しなくなったため、パケット転送装置ID−2に対する基準時刻情報として利用するフローをFlowID−3からFlowID−4へと変更する。
図22は、パケット転送装置ID−2の非測定対象フローについて保持していた情報を示す図である。
つまり、FlowID−3におけるフロー時刻情報「283」とFlowID−4におけるフロー時刻情報「67」が同じ時刻であることから、このフロー時刻情報の差を利用して補正処理を行う。つまり、3回目におけるパケット転送装置の基準時刻情報は以下のようになる。
100−(67−283)=316
この計算によりFlowID−3が存在していたとしたときにFlowID−3から得られるであろうフロー時刻情報を求めたことになる。
図23は、この補正結果を利用してパケット転送装置ID−2に対する取得情報テーブルを追加した図である。
本例では、情報取得回数を3回としていたため、これで情報取得処理は終了する。
ここでは、転送装置IDがID−1のパケット転送装置と、転送装置IDがID−2のパケット転送装置の間のRTTを推定する。往復遅延算出部103は、「ID−1→ID−2」の向きに流れるFlowID−1のフローと、「ID−2→ID−1」の向きに流れるFlowID−2のフローからRTTを推定する。
図24は、取得情報テーブルからFlowID−1のフローのみを選択し、パケット数情報が示すパケット数について上り順となるよう並び替えた図である。処理対象となっていないパケット数情報が最小の情報は、符号24aを付した情報であり、これが最初に処理対象情報となる。
符号24bを付した情報が処理対象情報であるとき、転送装置IDが異なり、かつ処理対象情報のパケット数情報より小さなパケット数情報を持つ情報(符号24aを付した情報)、および転送装置IDが異なり、かつ処理対象情報のパケット数情報より大きなパケット数情報を持つ情報(符号24cを付した情報)が抽出できる。処理対象情報は転送装置IDがID−1の情報であり、またパケット数情報は「325」であるため、ここではID−2の転送装置におけるパケット数が「325」のときの基準時刻情報T325(ID-2)を先に示した式1により推定する。
次に、符号24dを付した情報が処理対象となる。これまでと同様に、符号23dを付した情報の基準時刻情報が計算され、T511(ID−2)=126と求まる。
図27は、パケット数情報とパケット転送装置ID−1、ID−2における基準時刻情報を示す遅延算出テーブルである。パケット数情報が「511」のときの基準時刻情報が追加されている。
次の処理対象情報は、符号24eを付した情報であるが、処理対象情報のパケット数情報より大きなパケット数情報を持つ情報が存在しないため、遅延算出テーブルの生成処理は終了となる。
図28は、取得情報テーブルからFlowID−2を含むフローのみを選択し、パケット数情報が示すパケット数が上り順となるよう並び替えた図である。FlowID−1のときと同様に、パケット数情報が最小である符号28aを付した情報は、これより小さな値を持つ情報は存在しないため、次にパケット数情報が小さい符号28bを付した情報が処理対象情報となる。以下同様にして、符号28bの情報が処理対象情報であるときは、ID−1におけるパケット数「107」に対する基準時刻情報を算出し、遅延時間テーブルに格納する。また、符号28cを付した情報が処理対象情報のときは、ID−2におけるパケット数「217」に対する基準時刻情報を算出し、遅延算出テーブルに格納する。
図29は生成した遅延算出テーブルを示す図である。本図では、FlowID−2を含むフローのみについて記載しているが、実際は、遅延算出テーブルにはFlowID−1について生成した基準時刻情報も同様に記載されている。
図30は、「ID−1→ID−2」の向きに流れるFlowID−1のフローと、「ID−2→ID−1」の向きに流れるFlowID−2のフローから生成した遅延算出テーブル(図27、図29参照)を、ID−1に対する基準時刻情報について、値の小さい順に並べ替えた図である。
最初は、符号30aを付した情報が処理対象情報となる。このとき、処理対象情報より基準時刻情報が小さい情報は無く、処理対象情報より大きくかつその差が最も小さい情報は符号30bを付した情報であり、これは処理対象情報とフローIDが同一である。つまり、符号30aを付した情報に対してRTTを推定するための情報が抽出できなかったこととなるため、次に基準時刻情報が小さい符号30bを付した情報が処理対象情報となる。符号30bを付した情報が処理対象情報であるとき、これより小さくかつフローIDが異なる基準時刻情報を持つ情報は存在しないが、処理対象情報の基準時刻情報より大きく差が最も小さい情報はフローIDが異なっていることから、符号30cを付した情報が抽出される。符号30cを付した情報は処理対象情報(符号30bを付した情報)とRTT算出を実施していないことから、この2つの情報を利用して、先に示した式によりRTTの推定を行う。
RTT=(123−13)+(14−94)=30
次は3番目の情報が処理対象情報となる。処理対象情報の基準時刻情報より大きくかつ差が最も小さい情報は4番目の情報であり、これはフローIDが異なるため抽出される。また、処理対象情報の基準時刻情報より小さくかつ差が最も小さい情報は2番目の情報であり、これもフローIDが異なるため抽出される。つまり、この場合は2つの情報が抽出されたため、この2つの情報の中で基準時刻情報の差が小さい方である2番目の情報が最終的に抽出されることになる。3番目の情報が処理対象情報のとき、2番目の情報が抽出情報であり、この組み合わせで既にRTT推定を実施済みであることから、ここではRTT推定処理は実施せず、4番目の情報が処理対象情報となる。4番目の情報が処理対象情報であるとき、3番目と5番目の情報が共にフローIDが異なっていることから、2つとも抽出されるが、基準時刻情報の差から最終的には3番目の情報が抽出され、3番目の情報と4番目の情報を利用してRTT推定を実施していないことから、推定処理を行う。
RTT = (14−94) + (126−16) =30
次は5番目の情報が処理対象情報となる。以下同様にして、4番目の情報が抽出され、この間でのRTT推定は行われていないことから推定処理を実施し「RTT=30」であると推定できる。
ここでは、遅延の変化(ゆらぎ)やロスがない理想的な状態を例にRTT推定方法を示したが、実際はゆらぎ等が発生し、各推定計算において異なるRTT推定値が得られる可能性がある。そのときは、複数回のRTT推定値の平均を取ってRTT推定値としてもよい。
これにより、パケット転送装置20が、個々のパケットの通過時間を出力することはできなくても、フロー情報取得部101が取得したパケット数とそれに対応するフロー時刻から、特定のパケットの通過時刻を推定して転送の遅延時間を算出できる。
Claims (4)
- 第1のパケット転送装置から第2のパケット転送装置へ伝送される第1のフローのうち第i個目(ただしiは、1以上の整数)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第1−1の時刻と、前記第1のフローのうち第j個目(ただしjは、2以上の整数でiより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第2−1の時刻と、前記第1のフローのうち第k個目(ただしkは、3以上の整数でi及びjより大きい)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第3−1の時刻と、前記第1のフローのうち第l個目(ただしlは、4以上の整数でi、j、及びkより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第4−1の時刻とを用いて、前記第1のパケット転送装置を前記第j個目のパケットが通過した前記第1のフローの第1の基準時刻を第1−1の基準時刻として算出し、及び前記第2のパケット転送装置を前記第k個目のパケットが通過した前記第1のフローの第2の基準時刻を第2−1の基準時刻として算出し、
前記第2のパケット転送装置から前記第1のパケット転送装置へ伝送される第2のフローのうち第m個目(ただしmは、1以上の整数)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第1−2の時刻と、前記第2のフローのうち第n個目(ただしnは、2以上の整数でmより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第2−2の時刻と、前記第2のフローのうち第o個目(ただしoは、3以上の整数でm及びnより大きい)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第3−2の時刻と、前記第2のフローのうち第p個目(ただしpは、4以上の整数でm、n、及びoより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第4−2の時刻とを用いて、前記第1のパケット転送装置を前記第n個目のパケットが通過した前記第2のフローの前記第1の基準時刻を第1−2の基準時刻として算出し、及び前記第2のパケット転送装置を前記第o個目のパケットが通過した前記第2のフローの前記第2の基準時刻を第2−2の基準時刻として算出する時刻算出部と、
算出された前記第1−1の基準時刻と、前記第1−2の基準時刻と、前記第2−1の基準時刻と、前記第2−2の基準時刻とともに、前記第2−1の時刻と、前記第2−2の時刻と、前記第3−1の時刻と、前記第3−2の時刻と、を用いて、前記第1のパケット転送装置と前記第2のパケット転送装置の間の往復遅延を推定する往復遅延算出部と、
を備えることを特徴とする遅延推定装置。 - 前記時刻算出部は、
前記第2のパケット転送装置を前記第2−1の時刻に通過した前記第1のフローのパケット数から、前記第1のパケット転送装置を前記第1−1の時刻に通過した前記第1のフローのパケット数を減算した値を、前記第1のパケット転送装置を前記第1−1の時刻から前記第3−1の時刻の間に通過した前記第1のフローのパケット数で除算した値に、前記第1−1の時刻と前記第3−1の時刻との差を乗じて、当該乗算を行った結果に前記第1−1の時刻を加算して前記第1−1の基準時刻を算出し、
前記第1のパケット転送装置を前記第3−1の時刻に通過した前記第1のフローのパケット数から、前記第2のパケット転送装置を前記第2−1の時刻に通過した前記第1のフローのパケット数を減算した値を、前記第2のパケット転送装置を前記第2−1の時刻から前記第4−1の時刻の間に通過した前記第1のフローのパケット数で除算した値に、前記第2−1の時刻と前記第4−1の時刻との差を乗じて、当該乗算を行った結果に前記第2−1の時刻を加算して前記第2−1の基準時刻を算出し、
前記第2のパケット転送装置を前記第2−2の時刻に通過した前記第2のフローのパケット数から、前記第1のパケット転送装置を前記第1−2の時刻に通過した前記第2のフローのパケット数を減算した値を、前記第1のパケット転送装置を前記第1−2の時刻から前記第3−2の時刻の間に通過した前記第2のフローのパケット数で除算した値に、前記第1−2の時刻と前記第3−2の時刻との差を乗じて、当該乗算を行った結果に前記第1−2の時刻を加算して前記第1−2の基準時刻を算出し、
前記第1のパケット転送装置を前記第3−2の時刻に通過した前記第2のフローのパケット数から、前記第2のパケット転送装置を前記第2−2の時刻に通過した前記第2のフローのパケット数を減算した値を、前記第2のパケット転送装置を前記第2−2の時刻から前記第4−2の時刻の間に通過した前記第2のフローのパケット数で除算した値に、前記第2−2の時刻と前記第4−2の時刻との差を乗じて、当該乗算を行った結果に前記第2−2の時刻を加算して前記第2−2の基準時刻を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の遅延推定装置。 - 遅延推定装置における方法において、
時刻算出部が、第1のパケット転送装置から第2のパケット転送装置へ伝送される第1のフローうち第i個目(ただしiは、1以上の整数)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第1−1の時刻と、前記第1のフローのうち第j個目(ただしjは、2以上の整数でiより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第2−1の時刻と、前記第1のフローのうち第k個目(ただしkは、3以上の整数でi及びjより大きい)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第3−1の時刻と、前記第1のフローのうち第l個目(ただしlは、4以上の整数でi、j、及びkより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第4−1の時刻とを用いて、前記第1のパケット転送装置を前記第j個目のパケットが通過した前記第1のフローの第1の基準時刻を第1−1の基準時刻として算出し、及び前記第2のパケット転送装置を前記第k個目のパケットが通過した前記第1のフローの第2の基準時刻を第2−1の基準時刻として算出し、
前記第2のパケット転送装置から前記第1のパケット転送装置へ伝送される第2のフローのうち第m個目(ただしmは、1以上の整数)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第1−2の時刻と、前記第2のフローのうち第n個目(ただしnは、2以上の整数でmより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第2−2の時刻と、前記第2のフローのうち第o個目(ただしoは、3以上の整数でm及びnより大きい)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第3−2の時刻と、前記第2のフローのうち第p個目(ただしpは、4以上の整数でm、n、及びoより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第4−2の時刻とを用いて、前記第1のパケット転送装置を前記第n個目のパケットが通過した前記第2のフローの前記第1の基準時刻を第1−2の基準時刻として算出し、及び前記第2のパケット転送装置を前記第o個目のパケットが通過した前記第2のフローの前記第2の基準時刻を第2−2の基準時刻として算出する時刻算出手順と、
往復遅延算出部が、前記時刻算出手順によって算出された前記第1−1の基準時刻と、前記第1−2の基準時刻と、前記第2−1の基準時刻と、前記第2−2の基準時刻とともに、前記第2−1の時刻と、前記第2−2の時刻と、前記第3−1の時刻と、前記第3−2の時刻と、を用いて、前記第1のパケット転送装置と前記第2のパケット転送装置の間の往復遅延を推定する往復遅延算出手順と、
を含むことを特徴とする遅延推定方法。 - 往復遅延推定装置のコンピュータに、
第1のパケット転送装置から第2のパケット転送装置へ伝送される第1のフローうち第i個目(ただしiは、1以上の整数)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第1−1の時刻と、前記第1のフローのうち第j個目(ただしjは、2以上の整数でiより大きい)のパケット転送装置を通過する第2−1の時刻と、前記第1のフローのうち第k個目(ただしkは、3以上の整数でi及びjより大きい)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第3−1の時刻と、前記第1のフローのうち第l個目(ただしlは、4以上の整数でi、j、及びkより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第4−1の時刻とを用いて、前記第1のパケット転送装置を前記第j個目のパケットが通過した前記第1のフローの第1の基準時刻を第1−1の基準時刻として算出し、及び前記第2のパケット転送装置を前記第k個目のパケットが通過した前記第1のフローの第2の基準時刻を第2−1の基準時刻として算出する時刻算出し、
前記第2のパケット転送装置から前記第1のパケット転送装置へ伝送される第2のフローのうち第m個目(ただしmは、1以上の整数)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第1−2の時刻と、前記第2のフローのうち第n個目(ただしnは、2以上の整数でmより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第2−2の時刻と、前記第2のフローのうち第o個目(ただしoは、3以上の整数でm及びnより大きい)のパケットが前記第1のパケット転送装置を通過する第3−2の時刻と、前記第2のフローのうち第p個目(ただしpは、4以上の整数でm、n、及びoより大きい)のパケットが前記第2のパケット転送装置を通過する第4−2の時刻とを用いて、前記第1のパケット転送装置を前記第n個目のパケットが通過した前記第2のフローの前記第1の基準時刻を第1−2の基準時刻として算出し、及び前記第2のパケット転送装置を前記第o個目のパケットが通過した前記第2のフローの前記第2の基準時刻を第2−2の基準時刻として算出する時刻算出手順と、
前記時刻算出手順によって算出された前記第1−1の基準時刻と、前記第1−2の基準時刻と、前記第2−1の基準時刻と、前記第2−2の基準時刻とともに、前記第2−1の時刻と、前記第2−2の時刻と、前記第3−1の時刻と、前記第3−2の時刻と、を用いて、前記第1のパケット転送装置と前記第2のパケット転送装置の間の往復遅延を推定する往復遅延算出手順と、
を実行させるための遅延推定プログラム。
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