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JP5808220B2 - ライセンスプレート取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、四輪自動車を牽引するために、例えば自動車の前部に螺着される牽引フックを利用してライセンスプレートを取り外し可能に取り付けるライセンスプレート取り付け構造に関する。
一般に、四輪自動車のライセンスプレートは、ボルトによってバンパーフェイスに取り付けられている(特許文献1)。そして、ライセンスプレートを容易に取り外しできないように取り付けられている。
一方、公道を走行する四輪自動車がサーキット等の公道外を走行する場合、ライセンスプレート、特にフロント側のライセンスプレートを取り外した状態で走行するのが一般的となっている。
しかし、バンパーフェイスにボルト締めにより取り付けられたライセンスプレートを取り外すのに時間を要する場合がある。
また、四輪自動車に予め用意されているライセンスプレートの取り付け部以外にライセンスプレートを取り付けることは必ずしも規制されるものではない。しかし、ライセンスプレートを予め用意されている取り付け箇所以外に取り付けようとしても、ライセンスプレートをボルト止めするための適当な孔がないのが殆どである。
特開2011−084142号公報
本発明の目的は、ライセンスプレートの脱着を容易とし、自動車のバンパーに予め用意されているライセンスプレート取り付け部とは別の箇所に孔開け加工等の加工を要することなくライセンスプレートを取り付けることができるライセンスプレート取り付け構造を提供することにある。
本発明の目的を実現するライセンスプレート取り付け構造の一構成は、車両の前部に装着される牽引用フックをライセンスプレートの被取り付け部とする。そして、ライセンスプレートを保持するライセンスプレート保持部と、前記ライセンス牽引用フックのフック部に背面側から係合する係合部材と、前記牽引用フックのフック部の前面に配置する前記ライセンスプレート保持部を前記係合部材にねじ止めするねじ部材と、を有する構成とした。
本発明によれば、車両に対するライセンスプレートの取り付け、取り外しが容易で、例えばサーキットまで公道を走行した車両において、ライセンスプレートを取り外すと牽引用フックが使用可能な状態となり、牽引用フックを装着する手間が省ける。
ライセンスプレート取り付け構造の第1実施形態を示す分解斜視図。 図1のライセンスプレート取り付け構造の側面図。 ライセンスプレート取り付け構造の第2実施形態を示す図。 第1実施形態の変形例を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のA矢視図。 第3の実施形態を示す牽引用フックの断面図。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
第1実施形態
図1はライセンスプレート取り付け構造の第1実施形態を示す分解斜視図、図2は図1のライセンスプレート取り付け構造の側面図。
図1において、四輪自動車1のフロントバンパー2には、可倒式牽引用フック3を車体(不図示)に取り付けるための孔部4が形成され、牽引用フック3のアイボルト5が挿入される。牽引用フック3のアイボルト5は、ボルト部6の一端側が孔部4を通して車体のねじ孔部に螺着し、フロントバンパー2よりも外側に位置するボルト部6の他端部に、Cリング状のフック部7が取り付けピン8により取り付けられた構成としている。
取り付けピン8は、アイボルト5の基端部を貫通してボルト部6の軸方向と直交方向に装着されており、フック部7のCリング状に形成された開口部をボルト部6の軸方向に対して直交する平面に位置合わせすることができる。
取り付けピン8は例えばボルトにより構成し、締め付け力を調整することでボルト部6の軸線に対し、フック部7の角度を任意に調整することができる。
本実施形態では、フック部7を利用してライセンスプレート9を取り外し可能に取り付ける。ライセンスプレート9は、プレート取り付け部10を介してフック部7に取り付けられる。
プレート取り付け部10は、ライセンスプレート9を保持するプレート保持フレーム11を有している。プレート保持フレーム11は、帯状の保持基板12の前面に、ライセンスプレート9の上部をねじ止めする構成としており、ライセンスプレート9の上部に左右方向(幅方向)に形成されている2つの取り付け孔13を通して第1の取り付けねじ14を保持基板12のねじ孔15に直接ねじ込んで固定する。その際、ライセンスプレート9の前面に前板16を配置し、前板16に形成した孔部17を通してねじ14を挿入する。(←削除)
保持基板12には、幅方向中央部の上辺から上方に向けて凸片部18を突出形成している。凸片部18には、幅方向に2つのねじ挿通孔19が形成されている。この2つのねじ挿通孔19の間隔は、牽引用フック3のフック部7の内径よりも若干短く設定している。
牽引用フック3のフック部7の背面側には、フック部7の背面側から係合する係合部材である係合板20が配置され、凸片部18との間にフック部7を挟み込む。係合板20は、牽引用フック3のフック部7の内径内に嵌まり込む凸部21と、凸部21の左右両側に位置してフック部7に当接するストッパ部22とを一体形成している。凸部21には、凸片部18に形成した2つのねじ挿通孔19と同間隔でねじ孔23が形成されている。
すなわち、第2の取り付けねじ24を凸片部18のねじ挿通孔19を通して凸部21のねじ孔23にねじ込むことにより、凸片部18と係合板20とをフック部7に把持固定し、牽引用フック3にライセンスプレート9を取り付けることができる。
牽引用フック3は、四輪自動車を牽引する際に、牽引車両から延びる牽引用ワイヤーのフックが係合する。サーキット等の公道外で自動車レースを行う場合には、ライセンスプレート9を取り外し、牽引用フック3を取り付けて走行することが一般に行われている。また、牽引用フック3を四輪自動車に装着した状態で公道を走行することもある。
本実施形態では、四輪自動車に常時牽引用フック3を装着し、牽引用フック3にライセンスプレート9を第2の取り付けねじ24により取り付ける。そして、サーキットに到着すると、第2の取り付けねじ24を取り外すだけで、ライセンスプレート9を牽引用フック3から取り外すことができる。
本実施形態では、牽引用フック3に何等の加工を施すことなくライセンスプレート9を車体の前部に取り付けることができる。特に、可倒式の牽引用フック3を用いているので、フック部7を水平姿勢すると、係合板20の出し入れが容易になり、第2の取り付けねじ24の取り付け作業および取り外し作業を容易に行うことができる。
第2実施形態
図3は本発明の第2実施形態を示す側面図である。
本実施形態では、フック部7の取り付けピン8が挿入される左右の筒状に形成されたピンガイド部30(図1参照)の前面を平坦加工して平坦面31を形成している。左右の平坦面31には、凸片部18に形成した2つのねじ挿通孔19と同間隔でねじ穴32を形成している。そして、ねじ挿通孔19を通して第2の取り付けねじ24をねじ穴32にねじ込み、プレート取り付け部10を牽引用フック3に直接ねじ止めしている。
本実施形態では、第1実施形態に比較して係合板20が不要となり、部品点数の削減が図れる。
ライセンスプレートを保持するプレート取り付け部10は、ライセンスプレート9の上部をねじ止め固定する構成としているが、これに限定されるものではなく、ライセンスプレート9を全体的に保持する構成等であってもよく、要するにライセンスプレートを保持し、牽引用フックに直接あるいは間接的に取り付けることができる構成であればよい。
図4は第1実施形態の変形例を示している。
第1実施形態に示すプレート保持フレーム11は、保持基板12を上下にストレートな平板形状としているのに対し、図4(a)に示すように、本変形例における保持フレーム40は、上下方向の途中に設けた曲げ部41により、上部基板部42を下部基板部43よりも前方に張り出す形状としている。そして、上部基板部42にプレート取り付け片部44を一体に形成している。プレート取り付け片部44には、ライセンスプレート9の一対の取り付け孔13の間隔に合わせてねじ孔45が形成されている。
また、第1実施形態では、係合板20の凸部21に形成したねじ孔23に、保持基板12の前面側から第2の取り付けねじ24をねじ挿通孔19を通してねじ込み、係合板20に保持基板12を固定している。これに対し本変形例では、ライセンスプレート9により保持フレーム40が覆い隠されているので、係合板20´の凸部21´に形成したねじ挿通孔46に牽引用フック3の背面側から第2の取り付けねじ24を差し込み、下部基板部43に形成したねじ孔47にねじ込むことで、保持フレーム40を牽引用フック3に固定している。
ライセンスプレート9の取り付け孔13には、第1の取り付けねじ14を通し、プレート取り付け片部44のねじ孔45にねじ込むことで、ライセンスプレート9を牽引用フック3に固定する。
第3実施形態
図5は第3実施形態を示す牽引用フック40の断面図を示す。
本実施形態の牽引用フック40は、アイボルト5に対するフック部7の傾き調節をクリック係合に行う構成としている。
C形フック部7の対向するピンガイド部30間に配置されるアイボルト取り付け部50は、ボルト部51と直交する軸孔部52内に取り付けピン53が挿通されている。取り付けピン53の両端部は、左右のピンガイド部30内に収納されて回り止め固定される。例えば、取り付けピン53の両端部には、軸方向と直交方向に貫通する孔部54を形成し、左右のピンガイド部30に径方向に沿って打ち込まれる固定ピン(不図示)が孔部54を貫通することにより、取り付けピン53がガイド部30に固定される。
取り付けピン53の外周部には、周方向に沿って複数の係合穴55が形成されている。また、ボルト部6の中心部には、軸孔56が軸方向に沿って貫通形成されており、軸孔56の内端に係合穴55臨む。軸孔56の内端には、係合穴55に係合する鋼球57が配置され、軸孔56に配置したスプリング58により鋼球57を係合穴55に押し付ける。スプリング58のばね力は、軸孔56の外端部に螺着されたばね力調整ボルト59のねじ込み量を調整することにより設定される。
このような構成により、フック部7を回転すると、鋼球57が係合穴55から外れ、さらにフック部7を回転すると次の係合穴55が鋼球57と係合してフック部7が当該係合位置の角度に保持される。したがって、フック部7を適宜回転して係合穴55に鋼球57を係合させることにより、フック部7の角度調整を行える。
1 四輪自動車
2 フロントバンパー
3 牽引用フック
4 孔部
5 アイボルト
6 ボルト部
7 フック部
8 取り付けピン
9 ライセンスプレート
10 プレート取り付け部
11 プレート保持フレーム
12 保持基板
13 取り付け孔
14 第1の取り付けねじ
18 凸片部
19 ねじ挿通孔
20 係合板
21 凸部
22 ストッパ部
23 ねじ孔
24 第2の取り付けねじ
30 ピンガイド部
31 平坦面
32 ねじ穴

Claims (4)

  1. 車両の前部に装着される牽引用フックをライセンスプレートの被取り付け部とするライセンスプレート取り付け構造であって、
    ライセンスプレートを保持するライセンスプレート保持部と、前記牽引用フックのフック部に背面側から係合する係合部材と、前記牽引用フックのフック部の前面に配置する前記ライセンスプレート保持部を前記係合部材にねじ止めするねじ部材と、
    を有するライセンスプレート取り付け構造。
  2. 車両の前部または後部に装着される牽引用フックをライセンスプレートの被取り付け部とするライセンスプレート取り付け構造であって、
    ライセンスプレートを保持するライセンスプレート保持部と、前記牽引用フックのフック部の、車両外側となる面に配置する前記ライセンスプレート保持部を前記フック部にねじ止めするねじ部材と、
    を有するライセンスプレート取り付け構造。
  3. 前記係合部材は、前記フック部内に嵌合する凸部の両側に、前記フック部と当接するストッパ部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のライセンスプレート取り付け構造。
  4. 前記牽引用フックを可倒式とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のライセンスプレート取り付け構造。
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