JP5807257B2 - タンク内洗浄水の排出装置 - Google Patents
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Description
近年、洗浄タンクが小型化してきており、これに伴って内部のスペースが狭小化してきている中で、2つのフロートが洗浄タンク内で広いスペースを占有してしまうといったことは望ましくない。
この特許文献1に開示のものはフロートが1つであるものの、このものは空気室に空気を保持したり、空気を抜いたりする機構は備えていない。
これと同種のものは下記特許文献2にも開示されている。
図において、200は排水口を開閉するフラッパ弁で、このフラッパ弁200には空気室202が設けられている。
204は空気室202を開閉する蓋部で、通常時はマグネット206と208との吸引力で閉弁状態、即ち空気室202の上端の開口を閉鎖する状態に保持されている。
210は蓋部204に接続された玉鎖で、この玉鎖210にフロート212が取り付けられている。
一方この状態から更に蓋部204を引き上げて空気室202を開放した状態の下では、空気室202に浮力が働かないため、この状態の下では小洗浄が行われる。
本発明では、レバーアームの一方向の回転により、レバーアームから垂れ下った引上げ材にて空気抜き弁に開弁の力を与えることなくフラッパ弁を引き上げて開弁させることで、フラッパ弁に設けた空気室にて浮力を発生させることができ、これを第2のフロートとして働かせることができる。
この状態の下ではフラッパ弁が閉じるまでの時間を長くすることができ、タンク内洗浄水を多く排出して大洗浄を行うことができる。
この場合、フラッパ弁に設けた空気室にはタンク内の水が流入し、空気室は第2のフロートとしての働きを消失する。
この場合には、引上げ材に取り付けたフロートのみが浮力を発生させるため、フラッパ弁が開弁後に早く閉じることとなり、タンクから排出される洗浄水の水量は少なくなる。即ちこのときには小洗浄が行われる。
かかる本発明では、引上げ材の引上げの操作量の大小によらずに、レバーアームの回転方向の違いによって、使用者の意図した通りに大洗浄と小洗浄とを安定して行うことができる。
このようにしておけば、小洗浄時において引上げ材による引上げ操作を終了した時点では、付勢部材によって空気抜き弁が自動的に閉じた状態にあるため、フラッパ弁が閉弁した後の止水不良を防ぐことができる。
また大洗浄時においては、空気室内の空気が空気抜き弁を押し上げて漏出するのを防ぐことができ、これにより空気室に働く浮力が安定し、大洗浄時において一定の安定した水量で洗浄水を排出することが可能となる。
このようになした場合、第1引上げ材を引き上げることでフラッパ弁を直接開弁させ大洗浄を行うことができる一方、第1引上げ材とは別の第2引上げ材を引き上げることで小洗浄を行うことができ、大洗浄と小洗浄とを確実に区別し、切り替えて実行することができる。
またこの請求項2によれば、必要な引上げ材を1本だけとしてタンク内洗浄装置の排出装置を構成することができる。
この請求項4によれば、空気室をタンク外に配置することができ、洗浄タンクの小型化を図ることができる。
図1において、10は洗浄タンク(以下単にタンクとする)で、アウタタンク12と、インナタンク14とを有している。
図中16はタンク10の底部を、18はタンク壁を表している。
タンク10の底部16には、図2に示しているように内部の洗浄水を便器に向けて排出する排水口20と、これを開閉する排水弁としてのフラッパ弁22とが設けられている。
図2において、24は排水口20に連通して設けられたオーバーフロー管で、タンク10の内部において底部16から上向きに立ち上がっている。
アーム30の夫々の図中右端部には、フック状の掛止部32が設けられており、これら一対の掛止部32が、オーバーフロー管24の周方向に180°隔たった2個所から突出した軸部34に回転可能に下向きに掛止されている。
フラッパ弁22は、軸部34に対する掛止部32の掛止に基づき、軸部34周りに回転運動することによって開閉動作する。
これら大洗浄用の玉鎖36と小洗浄用の玉鎖70とは、それぞれ一定ピッチで配置された玉38と、それらを繋ぐ線材から成る繋ぎ材40とから成っている。
これら取付部42R,42Lのそれぞれは、図3に示しているように繋ぎ材40を挿通する挿通孔120と、挿通された繋ぎ材40の上側の玉38と下側の玉38とに係合する係合部122とを有している。
ここでは大洗浄用の玉鎖36は、右ハンドル用の取付部42Rに取り付けられている。
尚、図4に示しているように排水口20の上端の開口周りに設けられた弁座44は、図中左方向に向って斜め下向きに傾斜しており、従ってフラッパ弁22は、閉弁状態で弁部28が同じく左方向に向って斜め下向きに傾斜した状態となる。
尚この空気チャンバ48は、下部が下向きに先細りとなるテーパ部52とされている。このテーパ部52の下端は開口部54とされ、また上部には貫通の細孔55が設けられている。
ここで細孔55は、空気室50内部を満たした水を開口部54から抜く際に、空気室50内部に空気を導入するための孔である。
尚この細孔55は、空気室50に空気が保持された状態の下で、その内部空気が水中に漏出できない程度の小さな孔である。
軸部66の端部は、挿通孔120及び係合部122(図3参照)を有する取付部68とされており、そこに玉38と繋ぎ材40とを有する小洗浄用の玉鎖70の下端部が固定状態に取り付けられている。
またハウジング47における筒壁56には、これを貫通して水流入口72が設けられている。
取付部148には係止孔150が、またキャップ146の側には係止爪152が設けられ、それらが弾性係止されることで、空気チャンバ48が取付部148に上向きに差込状態に取り付けられている。
空気抜き弁58が閉弁状態にあり、空気室50に空気が溜められた状態の下では、フラッパ弁22は開弁及び閉弁によって大洗浄、即ち便器に向けて洗浄水を大量排出する大洗浄のための動作を行う。
このときにはフラッパ弁22は小洗浄、即ち便器に向けて洗浄水を少量排出する小洗浄のための動作を行う。
即ちこの実施形態では、空気抜き弁58を開弁させることによって、フラッパ弁22の動作を小洗浄の動作に切り替える。
尚その切替えの具体的な原理については後述する。
この嵌込部154には係止爪156が設けられている。
上記筒体74は、このガイド部76における筒部80を介して下向きの力をフラッパ弁22に作用させる。
このガイド部76における一対のガイド壁78のそれぞれの上端部には、互いにハの字状に開いた案内部160が設けられている。
これら案内部160は、筒体74を一対のガイド壁78の間に挿入案内する部分である。
またその中心部には挿通孔88を有し、その挿通孔88に小洗浄用の玉鎖70を上下方向に挿通させる状態に玉鎖70に取り付けられている。
ここでフロート84は、小洗浄用の玉鎖70に沿って上下にスライド移動可能である。
但しこのストッパ90は、小洗浄用の玉鎖70に対する固定位置を上下に調節することが可能である。
ストッパ90は板状の部材であって、その中心部に繋ぎ材40を挿通する挿通孔120と、係合部122とを備えた取付部162を有している。
従ってフロート84は、筒体74の上端とストッパ90との間で小洗浄用の玉鎖70に沿って所定距離上下にスライド移動することができる。
図5において、98は洗浄ハンドル94及びレバーアーム92をタンク壁18に取り付けるための取付部材で、雄ねじ部100を有しており、そこにナット102がねじ込まれることでタンク壁18に固定されている。
これによりスピンドル部96が、取付部材98の中心の挿通孔を挿通して洗浄ハンドル94に軸方向及び回転方向に固定されている。
ここでスピンドル部96は、タンク内奥部に向って直線状に延びている。
ここでレバー部112は縦向き、即ち通常の状態において、垂直下向きに延びている。
尚この実施形態において、図5に示しているようにレバー部112は、ナット102を嵌めてこれを通過させることが可能なサイズである。スピンドル部96もまた同様である。
またヘッド部114は、その上端部に且つスピンドル部96に対する先端側からの正面視において左,右の位置に、大洗浄側の取付部116と、小洗浄側の取付部118とを有している。
そして図8に示しているように取付部116に大洗浄用の玉鎖36が、また取付部118に小洗浄用の玉鎖70が、夫々固定状態に取り付けられている。
大洗浄用の玉鎖36及び小洗浄用の玉鎖70の夫々は、繋ぎ材40を挿通孔120に挿通し、上側の玉38aと下側の玉38bとに係合部122を係合させることで各取付部116,118に取り付けられる。
これら取付部116,118に取り付けられた大洗浄用の玉鎖36と小洗浄用の玉鎖70とは、夫々取付部116,118から左,右に分かれて下向きに垂れ下がった状態となる。
ここで引上げアーム124は板状のリブにて構成してある。
この引上げアーム124は、大洗浄用の玉鎖36及び小洗浄用の玉鎖70の何れにも固定されておらず、通常時においてそれらに対しフリーの状態にある。
従ってこの状態で洗浄ハンドル94を、図1中右からの正面視において反時計方向に回転させると、これと同方向にスピンドル部96及び引上げアーム124が回転し、引上げアーム124がその先端部124aを、大洗浄用の玉鎖36に引掛けてこれを引き上げる。
このとき、小洗浄用の玉鎖70は当然ながら引上げアーム124にて引き上げられることはなく、取付部118から垂れ下がったままとなる。
ここにおいてフラッパ弁22が開弁し、タンク内の洗浄水が便器に向けて少量排出され、便器の小洗浄が行われる。
このとき、大洗浄用の玉鎖36は引上げアーム124によって引き上げられることはなく、取付部116から下向きに垂れ下がったままである。
タンクの種類やサイズ等によっては、玉鎖36,70の上端側の取付部116,118への取付位置と、フラッパ弁22側の下端側の位置とが、スピンドル部96の軸方向の前後に一定以上異なる場合がある。
そのような状態になると、引上げアーム124を回転させても、その先端部124aを玉鎖36,70の予め定めた位置に引掛けて、これを引上げ動作することができなくなってしまう。
そこでここでは、一対のガイド壁128を有する外れ防止部130,132を設けてこれを防止するようになしている。
このときには、図9に示すように下側の玉38bをカバー部138の内側に先ず嵌め入れた状態とし、その状態でスリット140に沿って繋ぎ材40を上側の玉38aとともに取付部118,116側に移動させる。
ここでカバー部138の下端には、繋ぎ材40をスリット140に向けて案内する傾斜形状の案内部144が設けてある。
この補強用のリブ142は、引上げアーム124の一部を成していると考えることもできる。
この実施形態において、洗浄ハンドル94が図5に示す中立位置にあるとき、図11(I)に示しているようにフラッパ弁22は閉弁状態にあり、またフロート84は水中に没した位置で浮力によりストッパ90に上向きに当接した状態にある。
またこのとき、フラッパ弁22に設けられている空気室50の内部は空気で満たされている。
このとき大洗浄用の玉鎖36は、図1においてオーバーフロー管24に接近する側に引張られながら引き上げられる。
これにより、図11(II)に示しているようにフラッパ弁22が玉鎖36によって直接持ち上げられ、開弁する。
開弁したフラッパ弁22は(フラッパ弁22は設定した最大開弁位置に到ると図示を省略するフラッパ弁ストッパにて更なる回転が阻止される)、依然として水中に没した状態のフロート84による浮力と,空気チャンバ48による浮力とによって,その後も開弁状態に維持され、タンク10内の洗浄水が排水口20から便器に向けて排出される。
そして図12(III)に示しているように、水位Wがフロート84の上端から一定距離下側位置まで下がったところで、フロート84に作用する浮力とフロート84自体の重力とがバランスした状態となり、その後フロート84は水位Wの降下に連れて玉鎖70に沿って下向きに移動して行く。
従って図12(IV)に示しているように、フロート84はストッパ90から離れて単独で小洗浄側の玉鎖70に沿って下向きに移動していく。
この状態から水位Wが更に降下すると、フロート84に対する浮力はますます減少し、これに伴ってフロート84の重みが筒体74にかかり、且つ水位Wの降下に伴って筒体74に加わる重みが増大していく。
そしてその下向きの力が、空気チャンバ48に対する浮力よりも打ち勝つに到ると、フラッパ弁22が開弁状態を維持できなくなって、その後は水位Wの降下に伴ってフラッパ弁22が閉弁開始し、最終的にフラッパ弁22が完全閉弁状態となる。
ここにおいて排水口20からの洗浄水の放出が停止する。
このときには小洗浄用の玉鎖70は、図1においてオーバーフロー管24から離れる側に引張られながら上向きに引き上げられる。
すると空気室50の上端の開口57が開放状態となって、流入口72を通じ空気室50にタンク10内の水が流入して、空気室50を水で埋める。
このとき、弁座44から離れたフラッパ弁22は速やかにばね60の付勢力で空気抜き弁58に対し相対的に上向き移動する。即ち一旦開弁した空気抜き弁58が、その後速やかにもとの閉弁状態に戻る。
そしてその状態でフラッパ弁22が小洗浄用の玉鎖70により引き上げられ、その後最大開弁状態となる(図14(I)参照)。
そして図14(II)に示すようにフロート84の頭が僅かに水面から露出した位置となると、そこでフロート84に対する浮力とフロート84に対して下向きに加わる力とが釣り合った状態となり(大洗浄時と異なって、小洗浄時には空気チャンバ48に対して浮力は働いていない)、その後は水位Wの降下と一緒にフロート84が降下即ち下向きに移動し、これに伴ってフラッパ弁22は弁開度を漸次少なくしていき、そして図15(III)に示すように最終的に弁座44に着座して完全閉弁状態となる。
そのためにこの小洗浄時においては、フラッパ弁22が完全開弁してから閉弁開始するまでの時間が短く、即ち大洗浄時に較べて早い段階で閉弁開始し、閉弁状態に到る。
そのため、小洗浄時においては洗浄水の排出水量が少なく、少ない水量で便器洗浄(小洗浄)を行う。
本実施形態では、レバーアーム92の一方向(反時計方向)の回転により、レバーアーム92から垂れ下った大洗浄用の玉鎖36にて、空気抜き弁58に開弁の力を与えることなくフラッパ弁22を直接引き上げて開弁させることで、フラッパ弁22に設けた空気室50にて浮力を発生させ、これを第2のフロートとして働かせる。
この状態の下ではフラッパ弁22が閉じるまでの時間を長くすることができ、タンク10内洗浄水を多く排出して大洗浄を行うことができる。
この場合には、フラッパ弁22に設けた空気室50にはタンク10内の水が流入し、空気室50は第2のフロートとしての働きを消失し、玉鎖70に取り付けたフロート84のみが浮力を発生させるため、フラッパ弁22が開弁後に早く閉じることとなり、タンク10から排出される洗浄水の水量は少なくなる。即ちこのときには小洗浄が行われる。
かかる本実施形態では、玉鎖の引上げの操作量の大小によらずに、レバーアーム92の回転方向の違いによって、使用者の意図した通りに大洗浄と小洗浄とを安定して行うことができる。
また大洗浄時においては、空気室50内の空気が空気抜き弁58を押し上げて漏出するのを防ぐことができ、これにより空気室50に働く浮力が安定し、大洗浄時において一定の安定した水量で洗浄水を排出することが可能となる。
この例は、引上げ材として玉鎖351本だけとして、これを空気抜き弁58に接続し、そして玉鎖35にフロート84を取り付けた例である(図16ではフロート84は図示省略してある)。
この例では、洗浄ハンドル94を大洗浄側に回転操作したときには空気抜き弁58をロック状態として開弁阻止する一方、洗浄ハンドル94を小洗浄側に回転操作したときには空気抜き弁58の開弁を許容するロック機構164が設けてある。
従ってこのときには、空気抜き弁58に開弁の力が与えられることなくフラッパ弁22が開弁する。
このとき空気室50には空気が保持されたままであり、空気チャンバ48には浮力が働く。
即ちこのときには空気抜き弁58が開弁動作し、そして空気抜き弁58の開弁を伴って、フラッパ弁22が開弁動作する。
このときには空気室50にタンク内の水が流入して空気室50が水で埋まった状態となり、空気チャンバ48への浮力は消失する。
従ってこの状態の下でのフラッパ弁22の開弁及び閉弁により小洗浄が行われる。
この実施形態においても上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
例えば本発明は筒体74を省略して、フロート84を玉鎖70に固定状態とした形態でタンク内洗浄水の排出装置を構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
16 底部
20 排水口
22 フラッパ弁
35,36,70 玉鎖
50 空気室
58 空気抜き弁
60 ばね
84 フロート
92 レバーアーム
164 ロック機構
Claims (4)
- 洗浄タンクの内部に貯溜された洗浄水を、タンク底部の排水口より便器に向けて排出させるタンク内洗浄水の排出装置であって、
(a)前記排水口を開閉するフラッパ弁と、
(b)前記タンクの内部に延出したレバーアームと、
(c)前記フラッパ弁に設けられ、内部に空気を保持する空気室と、
(d)該空気室を開閉する弁であって、上側への引上げ力で開弁し、該空気室の空気を抜いて該空気室内にタンク内の水を流入させる空気抜き弁と、
(e)前記レバーアームから垂れ下り、該レバーアームの一方向の回転により、前記空気抜き弁に開弁の力を与えることなく前記フラッパ弁を引き上げて開弁させ、他方向の回転により該空気抜き弁を開弁許容状態で該空気抜き弁を介して該フラッパ弁を引き上げて開弁させる引上げ材と、
(f)該引上げ材に取り付けられたフロートと、
(g)前記空気抜き弁を下向きの閉弁方向に付勢する弾性を有する付勢部材と、
を有しており、前記空気抜き弁が前記空気室の上端に設けられた開口を開閉するようになしてあり、前記他方向の回転時に前記引上げ材にて前記空気抜き弁を前記付勢部材の付勢力に抗して上向きに引き上げて開弁させるのに必要な力が、閉弁状態の前記フラッパ弁を前記洗浄タンク内の洗浄水の圧力に抗して引き上げて開弁させるのに必要な力よりも小さく、該空気抜き弁の開弁を伴って該フラッパ弁を引き上げるようになしてあることを特徴とするタンク内洗浄水の排出装置。 - 洗浄タンクの内部に貯溜された洗浄水を、タンク底部の排水口より便器に向けて排出させるタンク内洗浄水の排出装置であって、
(a)前記排水口を開閉するフラッパ弁と、
(b)前記タンクの内部に延出したレバーアームと、
(c)前記フラッパ弁に設けられ、内部に空気を保持する空気室と、
(d)該空気室を開閉する弁であって、上側への引上げ力で開弁し、該空気室の空気を抜いて該空気室内にタンク内の水を流入させる空気抜き弁と、
(e)前記レバーアームから垂れ下り、該レバーアームの一方向の回転により、前記空気抜き弁に開弁の力を与えることなく前記フラッパ弁を引き上げて開弁させ、他方向の回転により該空気抜き弁を開弁許容状態で該空気抜き弁を介して該フラッパ弁を引き上げて開弁させる引上げ材と、
(f)該引上げ材に取り付けられたフロートと、
を有しており、前記他方向の回転時に前記引上げ材にて前記空気抜き弁を開弁させるのに必要な力が、前記フラッパ弁を開弁させるのに必要な力よりも小さく、該空気抜き弁の開弁を伴って該フラッパ弁を引き上げるようになしてあり、
前記引上げ材は1本となして、該引上げ材に前記フロートを取り付けるとともに、該引上げ材を前記空気抜き弁に接続し、前記レバーアームの前記他方向の回転時には前記空気抜き弁の開弁を許容する一方、前記一方向の回転時には該空気抜き弁をロック状態として開弁阻止するロック機構が設けてあって、
該ロック機構は、該空気抜き弁に設けられた突起と、該突起を当接させて該空気抜き弁を上向きに移動阻止する当接部とを備え、前記一方向の回転時には該突起が該当接部に当接し該空気抜き弁をロック状態として該空気抜き弁の開弁を阻止し、前記他方向の回転時には該突起が該当接部に当接せず該空気抜き弁の開弁を許容するようになしてあることを特徴とするタンク内洗浄水の排出装置。 - 請求項1において、前記引上げ材が、前記フラッパ弁に直接接続された第1引上げ材と、前記空気抜き弁に接続され、前記フロートの取り付けられた第2引上げ材とを含んでいることを特徴とするタンク内洗浄水の排出装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記空気室が前記フラッパ弁の下部に設けてあることを特徴とするタンク内洗浄水の排出装置。
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