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JP5899633B2 - 画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラム - Google Patents

画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像合成装置等に関する。
従来、デジタルカメラ等の分野では、HDR(High Dynamic Range)合成技術が利用されている。このHDR合成技術は、同一のシーンにおいて、カメラの露光時間の異なる各画像を合成する。例えば、HDR合成技術では、露光時間の短い画像を明るい部分に割り当て、露光時間の長い画像を暗い部分に割り当てることで、各画像を合成する。このような処理を行うことで、カメラのセンサ能力以上のダイナミックレンジを得ることができる。以下の説明において、露光時間の短い画像を短時間露光画像と表記し、露光時間の長い画像を長時間露光画像と表記する。
なお、HDR合成技術には、短時間露光画像と長時間露光画像とを撮影する場合に、被写体が移動していると、被写体の移動した部分が多重化されて合成されてしまうという問題があった。この問題を解消するべく、下記のような従来技術が存在する。
この従来技術では、長時間露光画像のうち、輝度が飽和している領域に短時間露光画像を合成する。また、従来技術では、長時間露光画像のうち、移動体の移動した領域に短時間露光画像を合成する。さらに、従来技術では、長時間露光画像と短時間露光画像とを合成する場合に、各画像の境界付近の合成比率を徐々に変化させて合成する。このような合成を行うことで、移動体の移動した部分が多重化されてしまうことを防止することができる。
図15は、短時間露光画像の一例を示す図である。図16は、長時間露光画像の一例を示す図である。図16において、領域1aは、輝度が飽和している領域である。また、図16の領域1bは、移動体の移動した領域を示す。上記従来技術は、図16の領域1a、1bに、図15の短時間露光画像の該当領域を合成する。図17は、従来技術の合成結果を示す図である。
特開2004−254151号公報
しかしながら、上述した従来技術では、違和感の少ない画像を生成することができないという問題があった。
撮影状況が悪い場合には、カメラのISO(International Organization for Standardization)感度を高く設定して画像を撮影するため、短時間露光画像には、多くのノイズ成分が含まれてしまう。このような場合には、従来技術のように、合成比率を徐々に変化させて短時間露光画像と長時間露光画像とを合成したとしても、ノイズ成分の影響を除去しきれず、各画像の境界部分の差異が目立ってしまい、違和感のある画像が生成されてしまう。
図17に示す例では、領域1cにおいて、短時間露光画像に含まれるノイズ成分と長時間露光画像に含まれるノイズ成分との量が異なることに起因して、本来は何もない領域に、車の形をしたゴーストのようなもの(その領域の周囲と比較して、その領域内だけノイズ成分が多い)が画像に現れてしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、違和感の少ない画像を生成することができる画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムを提供することを目的とする。
開示の画像合成装置は、合成比率判定部と、合成部とを有する。合成比率判定部は、第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、第1の画像と、第1の露光時間と異なる第2の露光時間によってカメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定する。合成部は、合成比率判定部の判定結果に基づいて、第1の画像と第2の画像とを合成する。
画像合成装置の一つの態様によれば、違和感の少ない画像を生成することができるという効果を奏する。
図1は、本実施例にかかる画像合成装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、ブレンドマスク作成ルールのデータ構造の一例を示す図である。 図3Aは、ブレンドマスクのデータ構造の一例を示す図である。 図3Bは、ブレンドマスクを示す図である。 図4Aは、移動体動きマスクのデータ構造の一例を示す図である。 図4Bは、移動体動きマスクを示す図である。 図5は、合成比率テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、短時間露光画像を拡張する処理を説明するための図である。 図7は、長時間露光画像を拡張する処理を説明するための図である。 図8は、合成マスクのデータ構造の一例を示す図である。 図9は、マスク合成部の処理を示す図である。 図10は、合成画像の一例を示す図である。 図11は、本実施例にかかる画像合成装置の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、第2の合成比率テーブルのデータ構造を示す図である。 図13は、平均値とISO感度との対応関係を示す図である。 図14は、実施例にかかる画像合成装置を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 図15は、短時間露光画像の一例を示す図である。 図16は、長時間露光画像の一例を示す図である。 図17は、従来技術の合成結果を示す図である。
以下に、本願の開示する画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本実施例にかかる画像合成装置の構成について説明する。図1は、本実施例にかかる画像合成装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、画像合成装置100は、表示部15、カメラ20、記憶部110、ビット拡張部120、ブレンドマスク生成部130、合成比率判定部140、移動体動きマスク生成部150、マスク合成部160、αブレンド実行部170を有する。
表示部15は、画像等を表示する表示装置である。例えば、表示部15は、ディスプレイやモニタなどに対応する。
カメラ20は、シャッタースピードを変更しつつ、N枚連続して撮影することで、露光時間の異なる画像をN枚撮影する。本実施例では一例として、カメラのF値(F number)は、ISO感度は一定に設定されているものとする。このISO感度は、利用者によって適宜変更される。また、カメラ20は、2枚連続して画像を撮影するものとする。2枚の画像のうち、露光時間の短い方の画像を、短時間露光画像とし、露光時間の長い方の画像を、長時間露光画像とする。例えば、短時間露光画像は、図15の画像に対応する。長時間露光画像は、図16の画像に対応する。
また、短時間露光画像の露光値をEV(Exposure Value)0とし、長時間露光画像の露光値をEV2とする。すなわち、カメラ20は、長時間露光画像を撮影する場合には、短時間露光画像を撮影する場合よりもEV値で2段階明るくして撮影する。
カメラ20は、短時間露光画像と長時間露光画像を、ビット拡張部120に出力する。例えば、短時間露光画像および長時間露光画像は、10bitのRAW画像である。このため、短時間露光画像および長時間露光画像は、各画素の輝度を10bitで表す。また、カメラ20は、ISO感度値を合成比率判定部140に通知する。
記憶部110は、ブレンドマスク作成ルール110a、ブレンドマスク110b、移動体動きマスク110c、合成比率テーブル110dを記憶する記憶装置である。この記憶部110は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、またはハードディスク、光ディスクなどの記憶装置に対応する。
ブレンドマスク作成ルール110aは、短時間露光画像を適用する領域、長時間露光画像を適用する領域、短時間露光画像の一部および長時間露光画像の一部を適用する領域を判定する場合に利用される。図2は、ブレンドマスク作成ルールのデータ構造の一例を示す図である。
図2の縦軸は、短時間露光画像と長時間露光画像とを合成する場合の比率を示すものであり、0〜255の値をとる。比率が0の場合には、長時間露光画像を利用する割合が100%となる。比率が255の場合には、短時間露光画像を利用する割合が100%となる。図2の横軸は、輝度の大きさに対応する。
このため、図2に示すブレンドマスク作成ルール110aでは、輝度が5aの範囲に含まれる場合には、かかる輝度を有する領域に、長時間露光画像を100%適用することを示す。また、輝度が5cの範囲に含まれる場合には、かかる輝度を有する領域に、短時間露光画像を100%適用することを示す。また、輝度が5bの範囲に含まれている場合には、かかる輝度を有する領域に長時間露光画像の一部と、短時間露光画像の一部を適用することを示す。例えば、輝度の値が5dの場合には、輝度の値が5dとなる領域に、長時間露光画像を50%、短時間露光画像を50%適用する。また、輝度が5cの範囲に含まれている場合には、かかる輝度を有する領域に短時間露光画像を100%適用する。
ブレンドマスク110bは、短時間露光画像と長時間露光画像とを合成する場合に、短時間露光画像および長時間露光画像の比率と、画素とを対応づけたものである。この比率は、図2に示したブレンドマスク作成ルール110aの比率に対応するものである。図3Aは、ブレンドマスクのデータ構造の一例を示す図である。図3Aに示すように、このブレンドマスク110bは、座標と、比率とを対応づけて記憶する。例えば、領域は画素に対応する。
図3Bは、ブレンドマスクを示す図である。図3Bにおいて、例えば、領域6aが、短時間露光画像を適用する領域であり、領域6bが、長時間露光画像を適用する領域である。
移動体動きマスク110cは、移動体が移動した領域を定義するものである。図4Aは、移動体動きマスクのデータ構造の一例を示す図である。図4Aに示すように、移動体動きマスク110cは、座標と比率とを対応づけて記憶する。例えば、比率が255となる領域には、短時間露光画像を100%適用する。また、比率が0となる領域には、長時間露光画像を100%適用する。
図4Bは、移動体動きマスクを示す図である。図4Bにおいて、例えば、領域7aが、短時間露光画像を適用する領域であり、領域7bが、長時間露光画像を適用する領域である。領域7bは、同一シーンにおいて、移動体が移動した領域に対応する。
合成比率テーブル110dは、カメラのISO感度値と、合成比率とを対応づけて記憶するものである。この合成比率は、上記のブレンドマスク110bと、移動体動きマスク110cとを合成する場合に利用される比率である。図5は、合成比率テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、この合成比率テーブル110dは、ISO感度値と合成比率とを対応づけて記憶する。例えば、ISO感度が99以下の場合には、合成比率が100%であることを示している。
ビット拡張部120は、短時間露光画像と長時間露光画像のビット幅を、10bitから、12bitにビット拡張する処理部である。ビット拡張部120は、拡張後の長時間露光画像をブレンドマスク生成部130に出力する。また、ビット拡張部120は、拡張後の短時間露光画像と拡張後の長時間露光画像を、移動体動きマスク生成部150に出力する。
図6は、短時間露光画像を拡張する処理を説明するための図である。図6に示すように、10bitから12bitに拡張すると、画素の値を0〜1023の範囲で表していたものが、0〜4095の範囲まで拡張される。すなわち、ビット拡張部120は、短時間露光画像のデータの幅を4倍にする。また、ビット拡張部120は、短時間露光画像の該当する画素の輝度を4倍にする。例えば、拡張前の画素の値が255の場合には、拡張後の値を1020とする。
図7は、長時間露光画像を拡張する処理を説明するための図である。図7に示すように、10bitから12bitに拡張すると、画素の値を0〜1023の範囲で表していたものが、0〜4095の範囲まで拡張される。すなわち、ビット拡張部120は、短時間露光画像のデータの幅を4倍にする。なお、ビット拡張部120は、長時間画像の該当する画素の値をそのままの値とする。例えば、拡張前の画素の値が255の場合には、拡張後の値も255とする。
ブレンドマスク生成部130は、長時間露光画像とブレンドマスク作成ルール110aとを基にして、ブレンドマスク110bを生成する処理部である。ブレンドマスク生成部130が利用する長時間露光画像は、ビット拡張部120によりビット拡張されたものを利用する。ブレンドマスク生成部130は、長時間露光画像の各画素の値と、ブレンドマスク作成ルール110aとを順次比較して、各画素の比率を順次判定する。例えば、ブレンドマスク生成部130は、画素の座標と、比率とを対応づけでブレンドマスク110bを作成する。
合成比率判定部140は、カメラのISO感度と、合成比率テーブル110dとを比較して、合成比率を判定する処理部である。合成比率判定部140は、判定した合成比率を、移動体動きマスク生成部150、マスク合成部160に出力する。例えば、図5に示すように、ISO感度値が、99以下の場合には、合成比率は100%となる。
移動体動きマスク生成部150は、短時間露光画像と長時間露光画像とを基にして、移動体動きマスク110cを生成する処理部である。移動体動きマスク生成部150が利用する短時間露光画像および長時間露光画像は、ビット拡張部120によりビット拡張されたものを利用する。移動体動きマスク生成部150は、合成比率が0%の場合には、移動体動きマスク110cを生成する処理を行わない。
移動体動きマスク110cを生成する処理の一例について説明する。移動体動きマスク生成部150は、短時間露光画像と長時間露光画像との差分画像を生成する。移動体動きマスク生成部150は、差分画像の差分値が所定の閾値以上となる領域を特定し、特定した領域を、短時間露光画像を適用する領域と判定する。これに対して、移動体動きマスク生成部150は、差分画像の差分値が所定の閾値未満となる領域を特定し、特定した領域を、長時間露光画像を適用する領域と判定する。そして、移動体動きマスク生成部150は、短時間露光画像を適用する領域の比率を255に設定し、長時間露光画像を適用する領域の比率を0に設定することで、移動体動きマスク110cを設定する。なお、移動体動きマスク生成部150は、短時間露光画像の領域と長時間露光画像の領域との境界部分の比率を、0〜255の中間値に設定してもよい。
マスク合成部160は、合成比率に基づいて、ブレンドマスク110bと移動体動きマスク110cとを合成した合成マスクを生成し、合成マスクをαブレンド実行部170に出力する処理部である。マスク合成部160は、合成比率が0%の場合には、ブレンドマスク110bを、合成マスクとしてαブレンド実行部170に出力する。
マスク合成部160が、合成マスクを生成する処理について説明する。マスク合成部160は、各座標において、移動体動きマスク110cの比率に合成比率を乗算した値と、ブレンドマスク110bの比率の値とを比較して、大きい方の値を該当する座標の比率に設定することで、合成マスクを生成する。マスク合成部160は、式(1)に基づいて、合成マスクを生成してもよい。
合成マスクの比率=MAX[被写体動きマスクの比率×合成比率、ブレンドマスクの比率]・・・(1)
例えば、合成比率が50%、座標(xn、yn)のブレンドマスク110bの比率が255、座標(xn、yn)の移動体動きマスク110cの比率が100とする。この場合には、移動体動きマスク110cの比率に合成比率を乗算した値は50となり、ブレンドマスク110bの比率が255となるため、マスク合成部160は、合成マスクの座標(xn、yn)の比率を255とする。マスク合成部160は、かかる処理を全ての座標に対して実行する。図8は、合成マスクのデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、合成マスクは、各座標と、比率とを対応づけている。
図9は、マスク合成部の処理を示す図である。図9の画像10aは、ブレンドマスクに対応する。画像10bは、合成比率を乗算した移動体動きマスクに対応する。このブレンドマスクの画像10aと、移動体動きマスクの画像10bとを、上記の式(1)に基づいて合成すると、合成マスク10cが生成される。
αブレンド実行部170は、合成マスクに基づいて、短時間露光画像と長時間露光画像とを合成する処理部である。αブレンド実行部170は、合成部の一例である。例えば、αブレンド実行部170は、合成した合成画像を表示部15に出力する。
αブレンド実行部170が、短時間露光画像と長時間露光画像とを合成する処理について説明する。例えば、αブレンド実行部170は、各座標において、式(2)を適用することで、合成画像を生成する。図10は、合成画像の一例を示す図である。図10に示すように、移動体が多重化されているものの、移動体の動きぶれが抑制され、短時間露光画像と長時間露光画像との境界部分が目立つことがない。
合成画像の値=(短時間露光画像の値×合成マスクの比率+長時間露光画像の値×(255−合成マスクの比率)/255)・・・(2)
次に、本実施例にかかる画像合成装置100の処理手順について説明する。図11は、本実施例にかかる画像合成装置の処理手順を示すフローチャートである。図11に示す処理は、例えば、カメラ20が短時間露光画像と長時間露光画像とを撮影したことを契機にして実行される。図11に示すように、画像合成装置100は、短時間露光画像と長時間露光画像とを取得し(ステップS101)、ビット拡張処理を実行する(ステップS102)。
画像合成装置100は、ブレンドマスクを生成し(ステップS103)、ISO感度値を取得する(ステップS104)。画像合成装置100は、合成比率を判定し(ステップS105)、合成比率が0%であるか否かを判定する(ステップS106)。
画像合成装置100は、合成比率が0%の場合には(ステップS106,Yes)、ステップS109に移行する。一方、画像合成装置100は、合成比率が0%ではない場合には(ステップS106,No)、移動体動きマスクを生成する(ステップS107)。
画像合成装置100は、マスクを合成して、合成マスクを生成し(ステップS108)、短時間露光画像と長時間露光画像とを、合成マスクに基づいて合成する(ステップS109)。
次に、本実施例にかかる画像合成装置100の効果について説明する。画像合成装置100は、カメラ20のISO感度値に基づいて、ブレンドマスク110bと移動体動きマスク110cとの合成比率を判定する。そして、画像合成装置100は、合成比率に基づいて合成マスクを生成し、この合成マスクに基づいて、短時間露光画像と長時間露光画像とを合成する。このため、例えば、ISO感度が高く、短時間露光画像のノイズ成分が多い場合には、合成比率を下げ、移動体の領域に短時間露光画像が適用される割合を減らし、違和感の少ない合成画像を生成することができる。
また、画像合成装置100は、ISO感度値に応じて、合成比率を決定するため、高度な処理を行うことなくし、画像合成装置100にかかる負担を軽減させることができる。
ところで、図1に示した合成比率判定部140は、ISO感度値に基づいて、合成比率を判定したが、これに限定されるものではない。例えば、合成比率判定部140は、短時間露光画像と、この短時間露光画像にエッジ保存型のぼかしフィルタを適用した平滑化画像との差分値から、合成比率を判定してもよい。エッジ保存型のぼかしフィルタは、例えば、バイラテラルフィルタやイプシロンフィルタに対応する。
ここで、合成比率判定部140のその他の処理について説明する。合成比率判定部140は、短時間露光画像に含まれるエッジ成分以外の領域を平滑化することで、平滑化画像を生成する。合成比率判定部140は、短時間露光画像と、平滑化画像との差分画像を生成し、画素毎の差分値の平均値を算出する。合成比率判定部140は、平均値と、第2の合成比率テーブルとを比較して、合成比率を算出する。この第2の合成比率テーブルは、例えば、記憶部110に記憶されているものとする。図12は、第2の合成比率テーブルのデータ構造を示す図である。
図12に示すように、この第2の合成比率テーブルは、平均値と合成比率とを対応づけて記憶する。例えば、平均値が0.8以下の場合には、合成比率が100%であることを示している。なお、平均値とISO感度との対応関係は、図13に示すものとなる。図13は、平均値とISO感度との対応関係を示す図である。
このように、画像合成装置100は、短時間露光画像と、この短時間露光画像から求めた平滑化画像との差分値から、合成比率を判定する。このため、カメラからISO感度値を取得することができなくても、違和感の少ない合成画像を生成することができる。
なお、図1に示した各処理部120〜170は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、各処理部120〜170は、例えば、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
また、画像合成装置100の構成は、図1のものに限定されるものではない。例えば、画像合成装置100は、カメラ20、表示部15を有していなくてもよい。カメラ20、表示部15を有していない場合には、画像合成装置100は、外部のカメラ、表示部に接続する。
ところで、画像合成装置100は、既存のPC(Personal Computer)などの情報処理装置に、画像合成装置100の各機能を搭載することによって実現することもできる。
図14は、実施例にかかる画像合成装置を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。図14に示すように、このコンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る読み取り装置204と、ネットワークを介して他の装置と通信を行うインターフェース装置205、画像を撮影するカメラ206とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)207と、ハードディスク装置208とを有する。各装置201〜208は、バス209に接続される。
ハードディスク装置208は、合成比率判定プログラム208a、合成プログラム208bを記憶する。
CPU201は、ハードディスク装置208に記憶された各プログラム208a、208bを読み出して、RAM207に展開する。これにより、合成比率判定プログラム208aは、合成比率判定プロセス207aとして機能する。合成プログラム208bは、合成プロセス207bとして機能する。
例えば、合成比率判定プロセス207aは、図1の合成比率判定部140に対応する。合成プロセス207bは、図1のマスク合成部160、αブレンド実行部170に対応する。CPU201は、各プロセス207a、207bにより、短時間露光画像と長時間露光画像とを合成する。
なお、上記のプログラム208a、208bは、必ずしもハードディスク装置208に格納されている必要はない。例えば、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたプログラム208a、208bを、コンピュータ200が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等に接続された記憶装置に、各プログラム208a、208bを記憶させておいてもよい。この場合、コンピュータ200がこれらから各プログラム208a、208bを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、前記第1の画像と、前記第1の露光時間と異なる第2の露光時間によって前記カメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定する合成比率判定部と、
前記合成比率判定部の判定結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成部と、
を有することを特徴とする画像合成装置。
(付記2)前記合成比率判定部は、前記カメラの感度に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする付記1に記載の画像合成装置。
(付記3)前記合成比率判定部は、前記第1の画像のエッジ部分以外を平滑化した平滑化画像と、前記第1の画像との差分値を算出し、算出した差分値に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする付記1に記載の画像合成装置。
(付記4)コンピュータが実行する画像合成方法であって、
第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、前記第1の画像と、前記第1の露光時間と異なる第2の露光時間によって前記カメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定し、
判定した結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成することを特徴とする画像合成方法。
(付記5)前記カメラの感度に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする付記4に記載の画像合成方法。
(付記6)前記第1の画像のエッジ部分以外を平滑化した平滑化画像と、前記第1の画像との差分値を算出し、算出した差分値に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする付記4に記載の画像合成方法。
(付記7)コンピュータに、
第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、前記第1の画像と、前記第1の露光時間と異なる第2の露光時間によって前記カメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定し、
判定した結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する処理を実行させる画像合成プログラム。
(付記8)前記カメラの感度に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする付記7に記載の画像合成プログラム。
(付記9)前記第1の画像のエッジ部分以外を平滑化した平滑化画像と、前記第1の画像との差分値を算出し、算出した差分値に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする付記7に記載の画像合成プログラム。
100 画像合成装置
110 記憶部
120 ビット拡張部
130 ブレンドマスク生成部
140 合成比率判定部
150 移動体動きマスク生成部
160 マスク合成部
170 αブレンド実行部

Claims (6)

  1. 第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、前記第1の画像と、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間によって前記カメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定する場合において、前記ノイズ成分が多い場合には、前記第1の画像の合成比率を下げ、前記第2の画像の合成比率を上げる旨の判定を行い、移動体が移動した領域については、前記第1の画像の合成比率を前記第2の画像の合成比率よりも上げ、前記第1の画像の合成比率について、前記移動体が移動した領域に含まれる前記第1の画像の合成比率および前記ノイズ成分に基づく合成比率を乗算した乗算値と、前記移動体が移動した領域の輝度に基づく前記第1の画像の合成比率とを比較して、大きい方の合成比率を、前記第1画像の合成比率とする補正を行う合成比率判定部と、
    前記合成比率判定部の処理結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成部と、
    を有することを特徴とする画像合成装置。
  2. 前記合成比率判定部は、前記カメラの感度に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  3. 前記合成比率判定部は、前記第1の画像のエッジ部分以外を平滑化した平滑化画像と、前記第1の画像との差分値を算出し、算出した差分値に基づいて前記合成比率を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  4. 前記合成比率判定部は、前記第1の画像の合成比率について、前記移動体が移動した領域に含まれる前記第1の画像の合成比率および前記ノイズ成分に基づく合成比率を乗算した乗算値と、前記移動体が移動した領域における前記第2の画像の輝度に基づく前記第1の画像の合成比率とを比較して、大きい方の合成比率を、前記第1画像の合成比率とする補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  5. コンピュータが実行する画像合成方法であって、
    第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、前記第1の画像と、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間によって前記カメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定する場合において、前記ノイズ成分が多い場合には、前記第1の画像の合成比率を下げ、前記第2の画像の合成比率を上げる旨の判定を行い、移動体が移動した領域については、前記第1の画像の合成比率を前記第2の画像の合成比率よりも上げ、前記第1の画像の合成比率について、前記移動体が移動した領域に含まれる前記第1の画像の合成比率および前記ノイズ成分に基づく合成比率を乗算した乗算値と、前記移動体が移動した領域の輝度に基づく前記第1の画像の合成比率とを比較して、大きい方の合成比率を、前記第1画像の合成比率とする補正を行い、
    処理した結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成することを特徴とする画像合成方法。
  6. コンピュータに、
    第1の露光時間によってカメラに撮影された第1の画像に含まれるノイズ成分に基づいて、前記第1の画像と、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間によって前記カメラに撮影された第2の画像とを合成する場合の合成比率を判定する場合において、前記ノイズ成分が多い場合には、前記第1の画像の合成比率を下げ、前記第2の画像の合成比率を上げる旨の判定を行い、移動体が移動した領域については、前記第1の画像の合成比率を前記第2の画像の合成比率よりも上げ、前記第1の画像の合成比率について、前記移動体が移動した領域に含まれる前記第1の画像の合成比率および前記ノイズ成分に基づく合成比率を乗算した乗算値と、前記移動体が移動した領域の輝度に基づく前記第1の画像の合成比率とを比較して、大きい方の合成比率を、前記第1画像の合成比率とする補正を行い、
    処理した結果に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する処理を実行させる画像合成プログラム。
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