JP5886708B2 - 非対称第3級アルコールの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、環状骨格を有する非対称第3級アルコールを、入手容易な原料から高い選択率及び収率で製造できる方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、環状骨格を有するカルボン酸非対称第3級アルコールエステルの工業的に効率のよい製造法を提供することにある。
で表される化合物を含む液中に、下記式(2)
R1−M1 (2)
[式中、R1は炭化水素基を示す。M1は配位子を有していてもよい金属原子、又は−MaY(式中、Maはマンガン以外の金属原子、Yはハロゲン原子を示す)を示す]
で表される有機金属化合物を含む液を、0.01〜0.5当量/時間の速度で添加して、下記式(3)
で表されるケトンを生成させる工程A、及び前記式(3)で表されるケトンに、下記式(4)
R2−M2 (4)
[式中、R2は炭化水素基を示す。但し、R1とR2は異なる基である。M2は配位子を有していてもよい金属原子、又は−MbY(式中、Mbはマンガン以外の金属原子、Yはハロゲン原子を示す)を示す]
で表される有機金属化合物を反応させて、下記式(5)
で表される非対称第3級アルコールを生成させる工程Bとを少なくとも含む非対称第3級アルコールの製造方法を提供する。
で表される非対称第3級アルコールを製造した後、該非対称第3級アルコールを、下記式(6)
R3COOH (6)
(式中、R3は炭化水素基、複素環式基又はこれらが結合した基を示す)
で表されるカルボン酸又はその反応性誘導体と反応させて、下記式(7)
で表される環状骨格を有するカルボン酸非対称第3級アルコールエステルを得ることを特徴とするカルボン酸非対称第3級アルコールエステルの製造方法を提供する。
また、環状骨格を有するカルボン酸非対称第3級アルコールエステルを工業的に効率よく製造できる。
本発明の非対称第3級アルコールの製造方法は、式(1)で表される化合物を含む液中に、式(2)で表される有機金属化合物を含む液を、0.01〜0.5当量/時間の速度で添加して、式(3)で表されるケトンを生成させる工程Aと、前記式(3)で表されるケトンに、式(4)で表される有機金属化合物を反応させて、式(5)で表される非対称第3級アルコールを生成させる工程Bとを少なくとも含む。なお、本明細書において、「非対称」第3級アルコールとは、原料として用いられる式(1)の化合物のカルボニル炭素に2つの異なる基が導入された第3級アルコールを意味する。
前記式(1)で表される化合物において、環Zは単環又は多環の非芳香族性又は芳香族性環を示す。Xは、ハロゲン原子、−OCORa(式中、Raは炭化水素基を示す)、又は−ORb(式中、Rbは炭化水素基を示す)を示す。
前記式(2)中、R1は炭化水素基を示す。M1は配位子を有していてもよい金属原子、又は−MaY(式中、Maはマンガン以外の金属原子、Yはハロゲン原子を示す)を示す。
前記式(4)中、R2は炭化水素基を示す。但し、R1とR2とは異なる基である。M2は配位子を有していてもよい金属原子、又は−MbY(式中、Mbはマンガン以外の金属原子、Yはハロゲン原子を示す)を示す。
反応は2段階(2工程)で行われる。すなわち、まず、式(1)で表される化合物と式(2)で表される有機金属化合物とを反応させて式(3)で表されるケトンを生成させ(第1段の反応;工程A)、次いで、生成したケトンと式(4)で表される有機金属化合物とを反応させて式(5)で表される非対称第3級アルコールを生成させる(第2段の反応;工程B)。
で表される対称第3級アルコールが多く副生する。式(2)で表される有機金属化合物を含む液の添加速度は、好ましくは0.05〜0.4当量/時間、さらに好ましくは0.1〜0.3当量/時間である。
前記第1段の反応、第2段の反応は、必要に応じて、金属触媒の存在下で行うことができる。金属触媒を反応系内に存在させることにより、収率や選択率を向上させることができる。金属触媒は、第1段の反応においては、例えば、式(1)で表される化合物を含む液中に含有させることができる。
本発明のカルボン酸非対称第3級アルコールエステルの製造方法では、前記方法により得られた式(5)で表される非対称第3級アルコールを、前記式(6)で表されるカルボン酸又はその反応性誘導体と反応させて、前記式(7)で表される環状骨格を有するカルボン酸非対称第3級アルコールエステルを得る。反応には、反応速度を向上させるため、必要に応じて、塩基、酸、脱水縮合剤などを使用できる。なお、原料として用いる式(5)で表される非対称第3級アルコールとしては、前記の製造方法以外の方法により得られたものであってもよい。
RcMgX1 (9)
RcLi (10)
(式中、Rcはアルキル基又はハロアルキル基を示し、X1はハロゲン原子を示す)
で表される有機金属化合物、第3級アミンが挙げられる。これらの塩基は単独で又は2以上を組み合わせて使用できる。特に、前記式(9)又は(10)で表される有機金属化合物と第3級アミンとを組み合わせて用いると、高い収率で目的のカルボン酸非対称第3級アルコールエステルを得ることができる。
1−アダマンタンカルボン酸1250g(6.9mol)、N,N−ジメチルホルムアミド2.6g(0.005eq)をトルエン4110gに溶解させ、N2雰囲気下で70℃に昇温した。そこへ、塩化チオニル867g(7.1mol)を3時間かけて滴下し、滴下終了後、トルエン19gで滴下ロートを洗い流した。その後、70℃で1時間熟成し、100℃まで昇温後、さらに1時間熟成した。室温まで冷却後、1−アダマンタンカルボニルクロリドが60重量%となるまで溶媒留去することによって、目的とする1−アダマンタンカルボニルクロリド[下記式(1a)]を収率98%で得た(純度99.9%)。
CuCl 20.2g(0.03eq)とZnCl2 27.8g(0.03eq)をTHF(テトラヒドロフラン)2363g中、N2雰囲気下、室温で30分撹拌した。そこに、製造例1で合成した1−アダマンタンカルボニルクロリド/トルエン溶液2248g(1−アダマンタンカルボニルクロリド:1350g、6.8mol)にTHF798gを加えた溶液を添加し、さらに室温で30分撹拌した。0℃まで冷却後、4時間かけて1.07mol/kgエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液6370g(1.0eq)を滴下し(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.25eq/時間である)、0℃のまま30分熟成した。さらに、1.07mol/kgエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液318g(0.05eq)を滴下し、0℃のまま30分熟成した。さらに、1.07mol/kgエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液318g(0.05eq)を滴下し、0℃のまま30分熟成した。−5℃〜5℃の範囲内で0.66M硫酸水溶液7185gを添加し、反応を停止した。有機層と水層に分液した後、有機層に5重量%水酸化ナトリウム水溶液3389gを添加し、撹拌後、分液させた。さらに分液した有機層に5重量%水酸化ナトリウム水溶液4509gを添加し、撹拌後、分液させた。分液させた有機層をガスクロマトグラフィー(GC)で分析した結果、1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オン[下記式(3a)]の収率は94%であり、純度は98.5%であった。なお、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体(1−アダマンチル−1−プロパノール)の含有量は0.1%未満、3−アダマンチル−3−ペンタノール[下記式(8a)](ジエチル体)の含有量は0.1%未満であった。
実施例1で得た有機層にトルエン5428gを添加した後、1重量%塩化ナトリウム水溶液(4136g)で水洗を2回実施した。溶媒を留去した後、単蒸留を行うことによって、目的とする1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンを84%の回収率で得た(純度99.6%)。
N2雰囲気にした反応容器に1.66mol/kgメチルマグネシウムクロライド/THF溶液7050g(2.5eq)を仕込み、0℃まで冷却した。そこに、実施例1で合成した1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オン900g/THF1800gを30分かけて滴下し、滴下終了後から徐々に室温まで昇温しながら3時間熟成した。0〜5℃の範囲内で0.8M硫酸水溶液8821gを添加し、反応を停止した。有機層と水層に分液した後、有機層に5重量%水酸化ナトリウム水溶液3600gを添加し、撹拌後、分液した。さらに分液した有機層に5重量%水酸化ナトリウム水溶液4500gを添加し、撹拌後、分液させ、収率98%で2−アダマンチル−2−ブタノール(純度98.6%)[下記式(5a)]を得た。
実施例3で得られた有機層を1重量%塩化ナトリウム水溶液3153gで2回水洗を行った。得られた有機層について、2−アダマンチル−2−ブタノールが50重量%となるまで溶媒を留去した。そこにトルエン7905gを添加し、2−アダマンチル−2−ブタノールが12.7重量%となるまで溶媒を留去した(共沸脱水)。
N2雰囲気にした反応容器に実施例4で得た2−アダマンチル−2−ブタノール12.7重量%溶液6805g、トルエン845g、重合禁止剤として4,4−ブチリデンビス−(6−tert−ブチル−m−クレゾール)を15.3g仕込んだ。そこへ、1.07mol/kgエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液5573g(1.38eq)を約30℃で滴下し、滴下終了後、トルエン900gで滴下ロート内を洗い流した。温度を50℃まで上げて1時間熟成した。その後、0℃まで冷却し、メタクリル酸クロライド813g(1.8eq)をトルエン2250gに希釈した溶液を0℃付近の温度を保持しながら反応容器内にゆっくり滴下した。その後、トリエチルアミンを1749g(4.0eq)滴下し、10℃まで昇温し、20時間反応させた。温度を0℃以下まで冷却し、トルエン9000gを添加後、0〜5℃の範囲内でメタノール277gを添加し、そのままの温度で1.5時間撹拌した。
別の反応容器に0.5M硫酸15300gを張り込んでおき、0℃まで冷却後、前記メタノールでクエンチした反応溶液を0〜5℃の範囲内で滴下した。有機層と水層に分液した後、有機層に1N水酸化ナトリウム水溶液を6750g添加し、有機層と撹拌した。その後、分液して、2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタンのトルエン−THF溶液を24670g得た。得られた2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタンのトルエン−THF溶液にメトキノン4.8g(4000ppm対2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタン理論収量)を添加し、溶媒を留去した。さらに、トルエン2388gを添加し、溶媒を留去する操作を2回繰り返した。その後、2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタンが30重量%になるようにトルエン2800gを添加し、さらに、吸着剤(商品名「キョーワード500SN」、協和化学工業社製)を358g(30重量%対2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタン)添加し、40℃で5時間撹拌した。室温まで冷却後、トルエン1130gで洗いながら、濾過した後、イオン交換水5325gで3回水洗し、トルエンを1430g添加した後、溶媒を留去した。高速液体クロマトグラフィーによる分析の結果、2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタン[下記式(7a)]の収率は88%であった。
実施例5で得た2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタンに、酸化防止剤(商品名「IRGANOX」)を5g(5000ppm対2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタン)溶解させ、0.005〜0.01torr、70〜100℃の範囲で蒸留した結果、2−アダマンチル−2−メタクリロイルオキシブタンを回収率64%で得た。
反応スケールを実施例1の50/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を50g)とした以外は実施例1と同様の操作を行った(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.25eq/時間である)。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は86%であり、純度は96.3%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.1%未満、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の10/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を10g)とし、且つエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液の滴下時間を8時間とした(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.125eq/時間である)以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は82%であり、純度は97.6%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.1%未満、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の5/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を5g)とし、且つCuClを使用しなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行った(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.25eq/時間である)。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は77%であり、純度は92.6%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.1%未満、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の5/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を5g)とし、且つZnCl2 を使用しなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行った(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.25eq/時間である)。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は75%であり、純度は95.7%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.1%未満、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の575/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を575g)とし、且つCuClを使用せずにCuCl2を13.7g(0.03eq)使用し、更にエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液の滴下時間を8時間とした(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.125eq/時間である)以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は74%であり、純度は95.7%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.18%、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の575/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を575g)とし、且つCuClを使用せずにCuCl2を13.7g(0.03eq)使用し、更にエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液の滴下時間を9時間とした(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.111eq/時間である)以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は78%であり、純度は96.3%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.15%、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の12/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を12g)とし、更にエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液の滴下時間を16時間とした(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.063eq/時間である)以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は84%であり、純度は97.3%であった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は0.1%未満、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は0.1%未満であった。
反応スケールを実施例1の50/1350(すなわち、1−アダマンタンカルボニルクロリドの使用量を50g)とし、且つエチルマグネシウムブロマイド/THF溶液の滴下時間を80分とした(エチルマグネシウムブロマイドの滴下速度は0.75eq/時間である)以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、目的の1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの収率は78%であり、純度は81.7%と低かった。また、不純物としての1−(1−アダマンチル)プロパン−1−オンの還元体の含有量は7.2%、前記式(8a)で表される3−アダマンチル−3−ペンタノールの含有量は8.6%であった。
Claims (7)
- 下記式(1’)
[式中、環Z’は単環又は多環の非芳香族性環を示す。Xは、ハロゲン原子、−OCORa(式中、Raは炭化水素基を示す)、又は−ORb(式中、Rbは炭化水素基を示す)を示す]
で表される化合物を含む液中に、下記式(2)
R1−M1 (2)
[式中、R1は炭化水素基を示す。M1は配位子を有していてもよい金属原子、又は−MaY(式中、Maはマンガン以外の金属原子、Yはハロゲン原子を示す)を示す]
で表される有機金属化合物を含む液を、0.01〜0.5当量/時間の速度で添加して、下記式(3’)
[式中、環Z’、R1は前記に同じ]
で表されるケトンを生成させる工程A、及び前記式(3’)で表されるケトンに、下記式(4)
R2−M2 (4)
[式中、R2は炭化水素基を示す。但し、R1とR2は異なる基である。M2は配位子を有していてもよい金属原子、又は−MbY(式中、Mbはマンガン以外の金属原子、Yはハロゲン原子を示す)を示す]
で表される有機金属化合物を反応させて、下記式(5’)
(式中、環Z’、R1、R2は前記に同じ)
で表される非対称第3級アルコールを生成させる工程Bとを少なくとも含む非対称第3級アルコールの製造方法。 - 工程Aにおいて、式(1’)で表される化合物を含む液中に式(2)で表される有機金属化合物を含む液を添加した後、活性水素を有する化合物を加える請求項1記載の非対称第3級アルコールの製造方法。
- 工程Aにおける反応及び/又は工程Bにおける反応を、周期表第8族〜第11族元素を含むイオン化合物の存在下で行う請求項1又は2記載の非対称第3級アルコールの製造方法。
- 工程Aにおける反応及び/又は工程Bにおける反応を、ルイス酸の存在下で行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の非対称第3級アルコールの製造方法。
- 工程Bの後、生成した式(5’)で表される非対称第3級アルコールを含む反応混合液を共沸脱水操作に付して水を除去する工程をさらに含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の非対称第3級アルコールの製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法により下記式(5’)
(式中、環Z’は単環又は多環の非芳香族性環を示す。R1、R2は、それぞれ、炭化水素基を示す。但し、R1とR2は異なる基である)
で表される非対称第3級アルコールを製造した後、該非対称第3級アルコールを、下記式(6)
R3COOH (6)
(式中、R3は炭化水素基、複素環式基又はこれらが結合した基を示す)
で表されるカルボン酸、そのカルボン酸無水物、又はそのカルボン酸ハライドと反応させて、下記式(7’)
(式中、環Z’、R1、R2、R3は前記に同じ)
で表される環状骨格を有するカルボン酸非対称第3級アルコールエステルを得ることを特徴とするカルボン酸非対称第3級アルコールエステルの製造方法。 - 式(5’)で表される非対称第3級アルコールと式(6)で表されるカルボン酸、そのカルボン酸無水物、又はそのカルボン酸ハライドとを反応させた後、アルコールを加える請求項6記載のカルボン酸非対称第3級アルコールエステルの製造方法。
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