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JP5873994B2 - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents

空気調和装置の室外ユニット Download PDF

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Description

本発明は、空気調和装置の室外ユニットに関する。
一般に、筐体の底板に熱交換室と機械室とを仕切る仕切り板を立設し、熱交換室に熱交換器及び送風機を収容し、機械室に圧縮機及び電装ユニットを収容した空気調和装置の室外ユニットが知られている。この種の室外ユニットでは、電装ユニットを筐体の外板にねじ等で固定して機械室の上方空間に配置している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−201110号公報
しかしながら、電装ユニットが固定される筐体の外板は、室外ユニットの動作テストが終了した後、つまり、組み立て工程の最後に取り付けられるため、組み立て工程の途中では、筐体に外板が取り付けられておらず、電装ユニットは、例えば仕切り板の上部に載置された、不安定な状態で支持されていた。そのため、室外ユニットの組立作業中は、例えば棒状部材(つっかえ棒)等を用いて電装ユニットを支持する必要があり、作業性が悪かった。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、組み立て作業性を向上した室外ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、筐体の底板に熱交換室と機械室とを仕切る仕切り板を立設した空気調和装置の室外ユニットにおいて、前記仕切り板は仕切り板本体の上端部に連結されると共に前記機械室に配置される電装ユニットを支持した支持部材を備え、前記支持部材は、前記仕切り板本体に延在し、高さ方向に亘って背面側に張り出す板状部材を備え、前記板状部材に、当該板状部材を前記仕切り板本体の背面に沿って前記機械室側に略L字状に折り曲げて形成され、前記熱交換室に配置される熱交換器の管板が嵌合する凹所を設け前記熱交換器の管板に、当該管板の前記筐体内側縁部を前記熱交換室側に略L字状に折り曲げて形成され、前記凹所に嵌合する凸部を設け、当該仕切り板の組み立て時には前記仕切り板本体の上端面に前記電装ユニットが一体化した前記支持部材を載置し、前記支持部材の凹所に前記熱交換器の管板を嵌合して前記支持部材を前記仕切り板本体の上端面に仮支持可能としたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、筐体の底板に熱交換室と機械室とを仕切る仕切り板を立設した空気調和装置の室外ユニットにおいて、前記仕切り板は仕切り板本体の上端部に連結されると共に前記機械室に配置される電装ユニットを支持した支持部材を備え、前記支持部材は前記熱交換室に配置される熱交換器の管板が嵌合する凹所を備え、当該仕切り板の組み立て時には前記仕切り板本体の上端面に前記電装ユニットが一体化した前記支持部材を載置し、前記支持部材の凹所に前記熱交換器の管板を嵌合して前記支持部材を前記仕切り板本体の上端面に仮支持可能とし、前記電装ユニットは、前記仕切り板の真上に前記仕切り板本体と略水平に配置される第1基板と、前記第1基板に対して略T字状に配置される第2基板と、前記第1基板、及び、前記第1基板に実装された電装品が発する熱を放熱させるヒートシンクを一体に前記支持部材に着脱自在に支持される基板ホルダーと、を備え、前記支持部材は、前記ヒートシンクが前記熱交換室と前記機械室とを連通する開口部を介して前記熱交換室に臨み、前記第1基板が前記機械室に配置されるように前記基板ホルダーを支持することを特徴とする。
この構成において、前記熱交換器の管板に前記凹所に嵌合する凸部を設けた構成としても良い。また、前記支持部材は、前記仕切り板本体に延在し、高さ方向に亘って背面側に張り出す板状部材を備え、前記凹所は、前記板状部材を前記仕切り板本体の背面に沿って前記機械室側に略L字状に折り曲げて形成され、前記凸部は、前記管板の前記筐体内側縁部を前記熱交換室側に略L字状に折り曲げて形成された構成としても良い。また、前記凹所に前記凸部を嵌合させ、前記板状部材の縁部前面と前記凸部背面とを当接させて、互いに螺子で固定した構成としても良い。
本発明によれば、仕切り板の組み立て時に電装ユニットを支持する支持部材の凹所を熱交換器の管板に嵌合して、支持部材を仕切り板本体の上端面に仮支持可能としたため、室外ユニットの組み立て工程の途中でも、すなわち筐体に外板が取り付けられていない状態でも、電装ユニットを安定して支持することができ、室外ユニットの組み立て作業性を向上することができる。
本発明を適用した実施形態に係る室外ユニットの外観斜視図である。 室外ユニットの内部構成を示す斜視図である。 電装ユニットを取り外した状態の室外ユニットの内部構成を示す斜視図である。 電装ユニットを示す斜視図である。 電装ユニットの仮支持構造を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
本実施形態に係る空気調和装置は、室外ユニット10と室内ユニット(不図示)とから構成されており、冷媒配管により接続された冷媒回路に冷媒を流して、冷房運転および暖房運転を行う。室外ユニット10は、室外に設置され、室外空気と熱交換して冷房運転時には冷媒を凝縮させて外気に熱を放出し、暖房運転時には冷媒を蒸発させて外気から熱を取り込むものである。なお、以下に述べる上下および左右といった方向は、室外ユニット10を設置した状態でその前面側から見た場合の方向を示している。
図1は、室外ユニット10の斜視図である。この室外ユニット10は、略直方体箱形状のユニットケース(筐体)11を備え、ユニットケース11は、底板12、天井パネル13、前面パネル14および外板15を備えている。ユニットケース11の内部は、底板12に立設された仕切り板16によって縦に仕切られ、熱交換室R1と機械室R2とに区分けされている。前面パネル14は、仕切り板16を境に左右に二分割された第1前面パネル14Aと第2前面パネル14Bとから構成される。第1前面パネル14Aを取り外すことによって、作業者は室外ユニット10の前面側から熱交換室R1内の部品のメンテナンス作業を行うことができ、第2前面パネル14Bを取り外すことによって、作業者は室外ユニット10の前面側から機械室R2内の部品のメンテナンス作業を行うことができる。
また、熱交換室R1側の第1前面パネル14Aには、熱交換室R1内部で熱交換された空気が吹き出す2つの吹出口28,28が上下方向に並べて形成されている。吹出口28,28は、それぞれ網状のファンガード29により覆われている。図示は省略したが、吹出口28,28は、例えば、丸形フランジ形状のファン覆い部で覆われ、ファン覆い部の開口部内に後述する送風機22が設けられる。
図2は、天井パネル13、前面パネル14、及び、外板15を取り外した状態の室外ユニット10の斜視図である。ユニットケース11内は、底板12に立設する仕切り板16で、熱交換室R1と、機械室R2と、に区分けされる。熱交換室R1には、図2に示すように、その背面側に熱交換器21が収容され、その前面側に上下方向に並べて配置された送風機22,22が収容される。熱交換器21は、上面視略L字形状に屈曲されて形成され、熱交換室R1の左側面(外側面)から背面に沿わせて配置されている。このように、熱交換器21は熱交換室R1(すなわちユニットケース11)の左側面及び背面を形成し、この左側面から背面にかけての露出面全体が通風路(吸込口)として機能する。また、図示は省略したが、熱交換器21の表面は、この熱交換器21への人体などの接触を防止するため、樹脂性のネットなどからなるフィンガードで覆われている。
送風機22は、熱交換室R1内に配置された左右一対の支柱24L、24Rに取り付けられている。これら支柱24L、24Rは、当該支柱24L、24Rの上端部をそれぞれ熱交換器21の上縁部に引掛けるとともに、当該支柱24L、24Rの下端部は底板12にねじ止めにより固定されている。
送風機22は、支柱24L、24Rの上部に台座25を介して固定されたファンモータ26と、このファンモータ26の軸に取り付けられたプロペラファン(軸流ファン)27とから構成され、このプロペラファン27が熱交換室R1の前面側に近接配置される。ファンモータ26によりプロペラファン27が回転駆動されると、室外ユニット10の周囲、より具体的には、熱交換器21の背面側および左側面側から外気が熱交換室R1内に吸い込まれ、熱交換器21内を流れる冷媒と熱交換し、熱交換室R1の前面に設けられた吹出口28,28通って室外ユニット10外に排出される。つまり、この室外ユニット10は、前面から熱交換後の空気を吹き出す前面吹き出しタイプに構成されている。
また、機械室R2には、冷媒回路の一部を構成する圧縮機31、アキュムレータ(不図示)、レシーバタンク33、オイルセパレータ(不図示)、および四方弁32や膨張弁(不図示)といった弁体などの冷媒回路構成部品が配管接続され、当該機械室R2の略下方空間内に収容される。
また、圧縮機31の上方右側で、機械室R2の前面側には、ガス管用サービスバルブと液管用サービスバルブとが近接して固定されている。これらガス管用サービスバルブ及び液管用サービスバルブには、室内ユニットから延びるユニット配管のガス管及び液管(不図示)がそれぞれ接続され、これにより、冷媒を循環する冷媒回路が構成される。また、機械室R2の上方空間には、空気調和装置を制御する制御基板などの各種電装品を配設した電装ユニット40が配置されている。電装ユニット40は、支持部材50と、支持部材50に支持される第1基板41、第2基板42、ヒートシンク55とを備える。電装ユニット40は、支持部材50と一体化されて、ヒートシンク55を熱交換室R1側に張り出すように熱交換室R1に臨ませて、機械室R2の上方空間に設けられる。支持部材50は、仕切り板16の幅方向、つまり、ユニットケース11の前後方向に延在している。
仕切り板16は、図3に示すように、熱交換室R1と機械室R2との間に配置されて当該熱交換室R1と機械室R2とを区分けする仕切り板本体部(仕切り板本体)16Bと、この仕切り板本体部16Bの前面側の側縁部を機械室R2側に折り曲げて形成した前面部(端部)16Cと、仕切り板本体部16Bの背面側の側縁部を機械室R2側に、上記前面部16Cと略平行に折り曲げて形成した背面部(端部)16Dと、仕切り板本体部16Bの上縁部を機械室R2側に折り曲げて形成した上面部(上端面)16Aとを備える。仕切り板16は、薄い板金を上記のように折り曲げて形成され、仕切り板16の剛性(強度)の向上を図っている。
仕切り板16は、底板12に立設し、背面部16Dを熱交換器21にねじ止めして固定される。具体的には、熱交換器21は、右側の端部に管板35を備え、この管板35は、ユニットケース11内側の側縁部を熱交換室R1側に略L字形状に折り曲げて形成したリブ(凸部)35Aが設けられる。仕切り板16は、背面部16Dを、このリブ35Aにねじ止めして固定される。仕切り板16の上方には、熱交換室R1と機械室R2とを連通する開口部5が設けられる。
仕切り板16の上面部16Aには、図2に示すように、電装ユニット40が載置されて、連結される。電装ユニット40は、図4に示すように、支持部材50と一体化され、この支持部材50、第1基板41、第2基板42、及び、ヒートシンク55が支持される。第1基板41と、ヒートシンク55とは、一体に基板ホルダー51によって固定され、基板ホルダー51は、支持部材50に着脱自在に支持される。支持部材50は、図5に示すように、熱交換室R1と機械室R2とを連通する開口部5に臨み、仕切り板16の真上に設けられた一対のガイドレール43,43を備える。ガイドレール43,43は、互いに対向する断面略コ字状のレールであり、一方のガイドレール43が仕切り板16の前面部16Cに延在し、他方のガイドレール43が背面部16Dの近傍に延在する。
ガイドレール43間には、基板ホルダー51が取り付けられる。基板ホルダー51は、両側縁部51Aが、ガイドレール43間に嵌合し、第1基板41、及び、ヒートシンク55と一体に、ガイドレール43に沿って上方に引き出し可能に備えられる。基板ホルダー51は、樹脂成型品であり、略中央にホルダー開口部51Bを備える枠状に形成される。第1基板41は、ハイブリッドIC(HIC)57のような発熱量の多い電装品を実装し、これらの発熱量の多い電装品をホルダー開口部51Bに臨ませて、ホルダー開口部51Bを塞ぐように、基板ホルダー51にねじ等により固定される。第1基板41に実装された発熱量の多い電装品は、ヒートシンク55と熱的に連結されている。ヒートシンク55は、複数のフィンを構成する金属板材を上下に間隔を空けて配置した構成を有し、基板ホルダー51に、ねじ等により固定されて、熱交換室R1と機械室R2とを連通する開口部5を介して複数のフィンが熱交換室R1側に張り出すように設けられる。この構成によれば、第1基板41に実装された電装品から発生された熱は、ヒートシンク55に放熱されるとともに、ヒートシンク55を、熱交換室R1内を流れる風で冷却することができるため、第1基板41に実装された電装品が発する熱を効率よく放熱させることができる。
ヒートシンク55の上部には、ヒートシンク55の投影面積全体の大半を覆うフード59が基板ホルダー51に固定されて設けられる。フード59は、上方に開放し、機械室R2側の側面を前後に亘って切り欠いた略箱形状に形成される。フード59は、3つの側面59Aの上端面59Bが、ユニットケース11の天井パネル13の下面と当接するように形成されている。この構成によれば、熱交換器21の背面側から熱交換室R1に侵入した雨水などの水を、フード59でヒートシンク55の上方から機械室R2側に入り込むのを防止することができる。
また、フード59には、熱交換室R1側の側面59Aに沿って、底面59Cが切り欠かれ、フード59の上方空間と、熱交換室R1とを連通させる切欠き部59Dが形成される。機械室R2内の空気は、熱交換室R1を流れる空気に誘引されて、この切欠き部59Dを通って熱交換室R1内に流れる。そのため、電装ユニット40が備える電装品から発生られた熱によって熱せられた空気を機械室R2内にこもることなく循環させることができる。これらの構成によれば、熱交換器21の背面側から熱交換室R1に侵入した雨水などの水が、ヒートシンク55の上部から機械室R2側に入り込むのを防止することができるため、電装ユニット40全体をケースなどで覆う必要がない。そのため、電装ユニット40の部品点数を削減することができるとともに、電装ユニット40が備える第1基板41の着脱をユニットケース11のいずれかのパネル(板)を外すだけで行うことができ、メンテナンス時の作業性を向上することができる。
また、支持部材50は、第1基板41と略直角に第2基板42を支持する第2基板取付板45を備える。第2基板取付板45は、ガイドレール43と略平行に設けられる第2基板取付部45Aと、この第2基板取付部45Aの下部に取り付けられ、断面略L字状に形成されたベース部45Bとを備える。第2基板取付部45Aには、第2基板42がビス47等の締結具によって固定される。第2基板42は、或いは、第2基板取付部45Aにクリップ等の留め具で挟持される構成であっても良い。
ベース部45Bは、第2基板取付部45Aの下端に機械室R2の前面側に向かって張り出すように設けられる。ベース部45Bには、電源端子やコネクタが連結される複数の電子部品接続部46を備えた端子台45Cが、電装ユニット40の下方に垂れ下がるように設けられる。また、第2基板取付部45A、及び、ベース部45Bの左縁には、固定部45Dが形成される。固定部45Dは、図示は省略したが、外板15と、第2前面パネル14Bと付け合せられる面に延在し、外板15の縁をユニットケース11内側に折り曲げて形成し側縁部にねじで固定される。第2基板取付部45A、ベース部45B、端子台45C、及び、固定部45Dは、一枚の金属板に曲げ加工などの板金加工を行って、一体に形成されている。
基板ホルダー51は、第1基板41の上方に設けられた引っ掛け具58を備える。引っ掛け具58は、アルミ等の金属から形成され先端には、先端を下方向に折り曲げて形成した引っ掛け爪58Aが備えられる。また、第2基板取付板45の上端面には、引っ掛け溝58Bが形成される。基板ホルダー51を支持部材50に取り付けた際には、この引っ掛け爪58Aが、引っ掛け溝58Bに係止される。
また、基板ホルダー51は、基板ホルダー51の上部で、ガイドレール43、43の近傍に設けられた2つのねじ孔51E,51Eを備える。基板ホルダー51は、ねじ孔51Eを介して、機械室R2側から挿入されるねじによって支持部材50に固定される。つまり、基板ホルダー51は、引っ掛け爪58A、及び、ねじ孔51E,51Eの3点で支持部材50に固定される。また、基板ホルダー51を支持部材50に固定する引っ掛け爪58A、及び、ねじ孔51E,51Eはいずれも基板ホルダー51の上部に設けられているため、天井パネル13を取り外した室外ユニット10の上部開口から容易に基板ホルダー51を取り外す作業することができる。
また、支持部材50は、仕切り板本体部16Bに延在し、支持部材50の背面側に張り出すように、支持部材50の上下に亘って設けられた板状部材54を備える。板状部材54は、ユニットケース11の後方に位置するガイドレール43の熱交換室R1側側面にねじ等で固定され、仕切り板16の背面部16Dに沿って、機械室R2側に略L字状に折り曲げられる。支持部材50には、板状部材54と、後方のガイドレール43と、の間に、熱交換器21の管板35に形成されたリブ(凸部)35Aが嵌合される凹所54Aが形成される。
次に電装ユニット40をユニットケース11へ取り付ける際の組み立て工程について説明する。まず、仕切り板16をユニットケース11に組み立てる際には、熱交換器21は、すでに底板12に立設して固定されている。そして、この仕切り板16を底板12に立設させて、仕切り板16の背面部16Dを、熱交換器21の管板35に形成されたリブ35Aに固定する。次に、電装ユニット40が一体化される支持部材50を、基板ホルダー51を取り付ける前に、凹所54Aにリブ35Aを嵌合させて、仕切り板本体部16Bの上面部16Aに載置する。この状態では、支持部材50は、基板ホルダー51が取り付けられていないため、第2基板42の重さにより、重量が右側に偏っている。そのため、リブ35Aに、板状部材54の背面側縁部(先端)54Bが引っ掛った状態で、支持部材50が、仕切り板16の上面部16Aに仮支持される。
この状態で、図5に示すように、板状部材54の背面側縁部54Bの前面54Cと、リブ35Aの背面35Bとを当接させて、背面側縁部54Bをリブ35Aに螺子で上下2箇所固定する。その後、第1基板41と、ヒートシンク55と、を基板ホルダー51と一体に、仕切り板16の真上に、第1基板41が仕切り板16と略水平に配置されるように取り付ける。この構成によれば、支持部材50を室外ユニット10の組み立て工程の途中であっても、つまりユニットケース11に外板が取り付けられていない状態でも、安定して支持部材50を支持することができる。また、室外ユニット10の組み立ての最終工程では、ユニットケース11に外板15を取り付けた後に、電装ユニット40が一体化された支持部材50の固定部45Dが外板15にねじ等で固定される。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、ユニットケース(筐体)11の底板12に熱交換室R1と機械室R2とを仕切る仕切り板16を立設した空気調和装置の室外ユニット10において、仕切り板16は仕切り板本体部16Bの上面部16Aに連結されると共に機械室R2に配置される電装ユニット40を支持した支持部材50を備え、支持部材50は熱交換室R1に配置される熱交換器21の管板35が嵌合する凹所54Aを備え、当該仕切り板16の組み立て時には仕切り板本体部16Bの上面部16Aに電装ユニット40が一体化した支持部材50を載置し、支持部材50の凹所54Aに熱交換器21の管板35を嵌合して支持部材50を仕切り板本体部16Bの上面部16Aに仮支持可能とした。これによって、仕切り板16の組み立て時に電装ユニット40を支持する支持部材50の凹所54Aを熱交換器21の管板35に嵌合して、支持部材50を仕切り板本体部16Bの上面部16Aに仮支持することができ、室外ユニット10の組み立て工程の途中で、ユニットケース11に外板が取り付けられていない状態でも、電装ユニット40を安定して支持することができるため、室外ユニット10の組み立て作業性が向上する。
また、本発明を適用した実施形態によれば、熱交換器21の管板35に凹所54Aに嵌合するリブ(凸部)35Aを設けたため、仕切り板16の組み立て時に、電装ユニット40を支持する支持部材50を、仕切り板本体部16Bの上面部16Aに載置し、凹所54Aにリブ35Aを嵌合させて、熱交換器21の管板35に仮支持することができ、室外ユニット10の組み立て工程の途中で、ユニットケース11に外板15が取り付けられていない状態でも、電装ユニット40を安定して支持することができ、室外ユニット10の組み立て作業性が向上する。
また、本発明を適用した実施形態によれば、支持部材50は、仕切り板本体部16Bに延在し、支持部材50の高さ方向に亘ってユニットケース11の背面側に張り出す板状部材54を備え、凹所54Aは、板状部材54を仕切り板16の背面部16Dに沿って機械室R2側に略L字状に折り曲げて形成され、リブ35Aは、管板35の筐体内側縁部を熱交換室R1側に略L字状に折り曲げて形成されたため、凹所54Aにリブ35Aを嵌合させることで、凹所54Aを形成する板状部材54の背面側縁部54Bが、リブ35Aに引っ掛かった状態で、支持部材50が、管板35に仮支持されるため、室外ユニット10の組み立て工程の途中で、ユニットケース11に外板15が取り付けられていない状態でも、電装ユニット40を安定して支持することができるため、室外ユニット10の組み立て作業性が向上する。
また、本発明を適用した実施形態によれば、凹所54Aにリブ35Aを嵌合させ、板状部材54の背面側縁部54Bの前面54Cと、リブ35Aの背面35Bと当接させて、互いに螺子で固定したため、室外ユニット10の組み立て工程の途中で、ユニットケース11に外板15が取り付けられていない状態でも、電装ユニット40が一体化した支持部材50を仕切り板本体部16Bの上面部16Aに安定した状態で仮支持することができ、室外ユニット10の組み立て作業性が向上する。また、板状部材54の背面側縁部54Bとリブ35Aとは、背面側縁部54Bの前面54Cを、リブ35Aの背面35Bに当接させて簡単にねじで固定することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、電装ユニット40は、仕切り板16の真上に仕切り板本体部16Bと略水平に配置される第1基板41と、第1基板41に対して略T字状に配置される第2基板42と、第1基板41、及び、第1基板41に実装された電装品が発する熱を放熱させるヒートシンク55を一体に支持部材に着脱自在に支持される基板ホルダー51と、を備えたため、基板ホルダー51を、支持部材50を板本体部16Bの上面部16Aに仮支持させた後に支持部材50に取り付けることができ、支持部材50を管板35に仮支持させる際には、支持部材50の重心を左側に寄せて、板状部材54先端をリブ35Aに引っ掛けるようにして支持部材50の重みを管板35で支えるようにして組み立て作業を行うことができ、組み立て作業性が向上する。また、基板ホルダー51は、ガイドレール43から上方に引き出し可能であるため、電装ユニット40をユニットケース11から取り外すことなく、第1基板41を取り外すことができ、第1基板41のメンテナンス性を向上することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、支持部材50は、ヒートシンク55が熱交換室R1と機械室R2とを連通する開口部5を介して熱交換室R1に臨み、第1基板41が機械室R2に配置されるように基板ホルダー51を支持するため、ヒートシンク55を熱交換室R1を流れる空気で冷却して、第1基板41が実装する電装品が発する熱を効率よく放熱させることができる。
R1 熱交換室
R2 機械室
10 室外ユニット
11 ユニットケース(筐体)
12 底板
16 仕切り板
16A 上面部(上端面)
16B 仕切り板本体部(仕切り板本体)
21 熱交換器
35 管板
35A リブ(凸部)
40 電装ユニット
41 第1基板(基板)
42 第2基板
43 ガイドレール
48 第3支持板(支持板)
50 支持部材
51 基板ホルダー
54 板状部材
54A 凹所
55 ヒートシンク

Claims (5)

  1. 筐体の底板に熱交換室と機械室とを仕切る仕切り板を立設した空気調和装置の室外ユニットにおいて、
    前記仕切り板は仕切り板本体の上端部に連結されると共に前記機械室に配置される電装ユニットを支持した支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記仕切り板本体に延在し、高さ方向に亘って背面側に張り出す板状部材を備え、
    前記板状部材に、当該板状部材を前記仕切り板本体の背面に沿って前記機械室側に略L字状に折り曲げて形成され、前記熱交換室に配置される熱交換器の管板が嵌合する凹所を設け
    前記熱交換器の管板に、当該管板の前記筐体内側縁部を前記熱交換室側に略L字状に折り曲げて形成され、前記凹所に嵌合する凸部を設け、
    当該仕切り板の組み立て時には前記仕切り板本体の上端面に前記電装ユニットが一体化した前記支持部材を載置し、前記支持部材の凹所に前記熱交換器の管板を嵌合して前記支持部材を前記仕切り板本体の上端面に仮支持可能としたことを特徴とする空気調和装置の室外ユニット。
  2. 筐体の底板に熱交換室と機械室とを仕切る仕切り板を立設した空気調和装置の室外ユニットにおいて、
    前記仕切り板は仕切り板本体の上端部に連結されると共に前記機械室に配置される電装ユニットを支持した支持部材を備え、
    前記支持部材は前記熱交換室に配置される熱交換器の管板が嵌合する凹所を備え、
    当該仕切り板の組み立て時には前記仕切り板本体の上端面に前記電装ユニットが一体化した前記支持部材を載置し、前記支持部材の凹所に前記熱交換器の管板を嵌合して前記支持部材を前記仕切り板本体の上端面に仮支持可能とし、
    前記電装ユニットは、前記仕切り板の真上に前記仕切り板本体と略水平に配置される第1基板と、前記第1基板に対して略T字状に配置される第2基板と、前記第1基板、及び、前記第1基板に実装された電装品が発する熱を放熱させるヒートシンクを一体に前記支持部材に着脱自在に支持される基板ホルダーと、を備え、
    前記支持部材は、前記ヒートシンクが前記熱交換室と前記機械室とを連通する開口部を介して前記熱交換室に臨み、前記第1基板が前記機械室に配置されるように前記基板ホルダーを支持する
    ことを特徴とする空気調和装置の室外ユニット。
  3. 前記熱交換器の管板に前記凹所に嵌合する凸部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置の室外ユニット。
  4. 前記支持部材は、前記仕切り板本体に延在し、高さ方向に亘って背面側に張り出す板状部材を備え、前記凹所は、前記板状部材を前記仕切り板本体の背面に沿って前記機械室側に略L字状に折り曲げて形成され、前記凸部は、前記管板の前記筐体内側縁部を前記熱交換室側に略L字状に折り曲げて形成されたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置の室外ユニット。
  5. 前記凹所に前記凸部を嵌合させ、前記板状部材の縁部前面と前記凸部背面とを当接させて、互いに螺子で固定したことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置の室外ユニット。
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