JP5872670B2 - Touch panel system and electronic device - Google Patents
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Description
本発明は、タッチパネルシステムおよびそれを備えた電子機器に関し、特に、表示装置等により発生するノイズの除去(キャンセル)を確実に効果的に行うことが可能であるタッチパネルシステムおよび電子機器に関するものである。 The present invention relates to a touch panel system and an electronic apparatus including the touch panel system, and more particularly to a touch panel system and an electronic apparatus that can reliably and effectively remove (cancel) noise generated by a display device or the like. .
現在、スマートフォン等の携帯情報機器、自動券売機等の自動販売機を始めとする様々な電子機器に、タッチパネルシステムの搭載が急速に進んでいる。 Currently, touch panel systems are rapidly being installed in various electronic devices such as portable information devices such as smartphones and vending machines such as vending machines.
このようなタッチパネルシステムは、通常、表示装置の上部(前面)に、タッチパネルが積層された構造となっている。このため、タッチパネル上に設けられたセンサは、表示装置に発生するクロック等のノイズだけでなく、その他外来からのノイズの影響を受けやすい。このようなノイズは、タッチ操作の検出感度の低下につながる。 Such a touch panel system usually has a structure in which a touch panel is laminated on the upper part (front surface) of the display device. For this reason, the sensor provided on the touch panel is susceptible to not only noise such as a clock generated in the display device but also other external noise. Such noise leads to a decrease in detection sensitivity of the touch operation.
特許文献1には、このようなノイズ対策が施されたタッチパネルシステム(座標入力装置)が記載されている。特許文献1のタッチパネルシステムは、ノイズを除去するために、ノイズ処理部を備えている。図19は、特許文献1のタッチパネルシステムに設けられたノイズ処理部100を示すブロック図である。図19に示すように、ノイズ処理部100は、フィルタ部101と、論理反転部102と、加算部103とを備えている。フィルタ部101は、図示しないタッチパネルに設けられたセンサからの出力信号(アナログ信号)を受信する。さらに、フィルタ部101は、その入力信号に含まれるAC信号成分を、ノイズ信号として抽出する。論理反転部102は、抽出されたノイズ信号の位相を、180度反転させる。加算部103は、フィルタ部101に入力されたノイズ信号を含む入力信号に、位相を180度反転させたノイズ信号を加算する。
このように、特許文献1のタッチパネルシステムでは、フィルタ部101で抽出されたノイズ信号を反転し、反転された信号が、センサからの入力信号(アナログ信号)に加算される。つまり、センサからの入力信号に含まれるノイズ成分に、ノイズ成分と同レベルの反転した信号が加算される。これにより、センサからの入力信号に重畳されたノイズが相殺される。従って、センサからの入力信号に含まれるノイズの影響を低減することが可能とされている。
Thus, in the touch panel system of
一方、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路が特許文献2に開示されている。特許文献2の図1にも示されているように、タッチパネルを駆動するドライブラインと、タッチパネルから信号を読み出すセンスラインとのタッチパネルに対する位置関係は固定されている。
On the other hand,
図41は、従来のタッチパネルシステム91の構成を示すブロック図である。図42は、タッチパネルシステム91に設けられたタッチパネル93の構成を示す模式図である。タッチパネルシステム91は、タッチパネル93と静電容量値分布検出回路92とを備えている。タッチパネル93は、水平方向に沿って互いに平行に配置されたドライブラインHL1〜HLMと、垂直方向に沿って互いに平行に配置されたセンスラインVL1〜VLMと、ドライブラインHL1〜HLMとセンスラインVL1〜VLMとの交点にそれぞれ形成される静電容量C11〜CMMとを備えている。
FIG. 41 is a block diagram showing a configuration of a conventional
静電容量値分布検出回路92は、ドライバ95を備えている。ドライバ95は、符号系列に基づいてドライブラインHL1〜HLMに電圧を印加して各静電容量C11〜CMMを駆動する。静電容量値分布検出回路92には、センスアンプ96が設けられている。センスアンプ96は、ドライバ95により駆動された各静電容量C11〜CMMに対応する電圧の線形和を、センスラインVL1〜VLMを通して読み出して、AD変換器98に供給する。AD変換器98は、センスラインVL1〜VLMを通して読み出した各静電容量に対応する電圧の線形和をAD変換して容量分布計算部99に供給する。
The capacitance value
容量分布計算部99は、AD変換器98から供給された各静電容量に対応する電圧の線形和と符号系列とに基づいて、タッチパネル93上の静電容量分布を計算してタッチ認識部90に供給する。タッチ認識部90は、容量分布計算部99から供給された静電容量分布に基づいて、タッチパネル93上のタッチされた位置を認識する。
The capacitance
静電容量値分布検出回路92は、タイミングジェネレータ97を有している。タイミングジェネレータ97は、ドライバ95の動作を規定する信号と、センスアンプ96の動作を規定する信号と、AD変換器98の動作を規定する信号とを生成して、ドライバ95、センスアンプ96、及びAD変換器98に供給する。
The capacitance value
しかしながら、特許文献1のタッチパネルシステムは、AC信号成分以外のノイズを除去することができないという問題がある。
However, the touch panel system of
具体的には、上述のように、特許文献1のタッチパネルシステムは、センサからの入力信号に対し、その入力信号に含まれるAC信号成分をノイズとして扱う。このAC信号は、フィルタ部101で抽出された後、論理反転部102で位相が180度反転される。そして、加算部103では、反転された信号が、AC信号成分を含む入力信号に加算される。このように、特許文献1においては、フィルタ部101においてAC信号成分を抽出する処理が、ノイズ処理上、最も重要となる。
Specifically, as described above, the touch panel system of
しかし、特許文献1には、フィルタ部101の構成が詳細に開示されていない。このため、特許文献1のタッチパネルシステムが、どの程度ノイズを除去することができるかは不明である。また、特許文献1では、アナログ信号に含まれるAC信号成分がノイズとして扱われる。つまり、特許文献1のタッチパネルシステムでは、基本的にインパルスノイズのみを除去することが想定されており、インパルスノイズ以外のノイズが、除去対象外となっている。このため、インパルスノイズ以外の多種多様なノイズを確実にキャンセルすることができない。
However,
また、タッチパネルシステム91のタッチパネル93に導電性ペンにより入力する場合を考える。図43は、タッチパネルシステム91で発生するファントムノイズを説明するための図である。導電性ペンの先端は、使用感を落とさないため、直径1mm〜4mm程度と細いことが好ましい。また、書きやすさのためには、手のひらを大型のタッチパネルに着いた状態でペンを使用できることが好ましい。
Also, consider a case where a
本明細書では、入力用導電性ペンを把持した手がタッチパネル上に着いた領域を「お手付き領域」という。 In this specification, an area where the hand holding the input conductive pen is put on the touch panel is referred to as a “hand-held area”.
図43に示すお手付き領域HDRに配置された静電容量からセンスラインを通って読み出される信号は採用しないように静電容量値分布検出回路92を構成すれば、入力用導電性ペンを把持した手をタッチパネル上に着いた状態でペン入力位置Pにペン入力できるはずである。
If the capacitance value
上記の設定において、入力用導電性ペンのペン先のタッチ信号は、入力用導電性ペンを把持した手をタッチパネル上に着いたタッチ信号に比べて非常に弱く、SN比で10倍〜20倍程度の差がある。 In the above setting, the touch signal of the pen tip of the input conductive pen is very weak compared to the touch signal when the hand holding the input conductive pen is put on the touch panel, and the SN ratio is 10 to 20 times. There is a difference in degree.
さらに、人体は空間中の電磁ノイズを受け、人体が空間から受けた電磁ノイズが、入力用導電性ペンを把持した手を通じてタッチパネルに入力される。タッチパネルに入力された電磁ノイズは、入力用導電性ペンを把持した手が乗ったセンスラインを流れる信号に重畳される。このため、図43のファントムノイズNZに示すように、手が乗っていないセンスラインの位置に誤信号を生じさせ、ペン信号の検出が困難になるという問題がある。 Further, the human body receives electromagnetic noise in the space, and the electromagnetic noise received by the human body from the space is input to the touch panel through the hand holding the input conductive pen. The electromagnetic noise input to the touch panel is superimposed on the signal flowing through the sense line on which the hand holding the input conductive pen is placed. For this reason, as shown in the phantom noise NZ in FIG. 43, there is a problem that an error signal is generated at the position of the sense line where the hand is not placed, and it becomes difficult to detect the pen signal.
また、ペン入力に限らず、スマートフォンにおいてソフトウェアキーボード(アプリケーション)を使用中に、使用者の人体が受ける電磁ノイズが大きいと、使用者の指等がタッチしたセンスライン上にファントムノイズが発生し、押してもいないソフトウェアキーボードのキーが反応するという問題がある。 Also, not only pen input, but when using a software keyboard (application) on a smartphone, if the electromagnetic noise received by the user's human body is large, phantom noise will occur on the sense line touched by the user's finger, There is a problem that the keys on the software keyboard that are not pressed react.
本明細書では、このように、人体が空間から受けた電磁ノイズが、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、手、指等がタッチしたセンスラインを流れる信号に重畳されて生じる誤信号を「ファントムノイズ」という。例えば、図43に示すように、ファントムノイズNZは、お手付き領域HDRにセンスラインSL1〜SLMに沿って外接する外接ラインL1、L2の間であって、お手付き領域HDRの外側に発生する。 In this specification, in this way, an electromagnetic signal received from a space by a human body is input to a touch panel through a hand, a finger, etc. It is called “phantom noise”. For example, as shown in FIG. 43, the phantom noise NZ is generated between the circumscribing lines L1 and L2 circumscribing the touched region HDR along the sense lines SL1 to SLM and outside the touched region HDR.
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、多様な種類のノイズを確実に除去することのできるタッチパネルシステムおよび電子機器を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object thereof is to provide a touch panel system and an electronic apparatus that can reliably remove various types of noise.
本発明の他の目的は、電磁ノイズを受けた人体の手、指等のパネルへのタッチに起因して生じるファントムノイズの影響を除去することができるタッチパネルシステムおよび電子機器を提供することにある。 Another object of the present invention is to provide a touch panel system and an electronic device that can remove the influence of phantom noise caused by touching a panel of a human hand or finger that has received electromagnetic noise. .
本発明に係るタッチパネルシステムは、上記の課題を解決するために、タッチパネルと、
上記タッチパネルからの信号を処理するタッチパネルコントローラとを備えたタッチパネルシステムにおいて、
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路と、
第1信号線または第2信号線をドライブラインとして駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記タッチパネルは、当該タッチパネルのタッチ操作を検出するセンサ部を備え、
上記センサ部は、上記複数の第1信号線と、上記複数の第2信号線と、上記複数の静電容量とから成り、
上記タッチパネルコントローラは、上記センサ部からの信号を受信し、互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出する減算部を備え、
上記ドライブライン駆動回路は、上記ドライブラインを並列に駆動するようになっており、上記静電容量値分布検出回路は、
第1信号線を駆動することにより第1信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第2信号線から出力させることにより第2信号線をセンスラインとして機能させる第1接続状態と、
第2信号線を駆動することにより第2信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第1信号線から出力させることにより第1信号線をセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替え、
上記減算部は、上記第1接続状態および第2接続状態であるときに、上記センスラインごとの出力信号を受信し、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分として、上記ドライブラインが延びる方向における静電容量の差分を算出し、
上記ドライブラインを並列駆動する符号系列と、上記符号系列に対応するセンスラインの差分出力系列との内積を演算することによって、上記減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する復号部と、
上記減算部において、上記センスラインから選択されたセンスラインSnの信号と、センスラインSnに隣接する2つのセンスライン(センスラインSn+1,センスラインSn−1)のうち、一方のセンスラインSn+1の信号との差分である第1の差分((Sn+1)−Sn)、または、センスラインSnの信号とセンスラインSnに隣接する他方のセンスラインSn−1の信号との差分である第2の差分(Sn−(Sn−1))が算出されるように、減算部に入力される信号を切り替えるスイッチとを備えることを特徴としている。
In order to solve the above problems, a touch panel system according to the present invention includes a touch panel,
In a touch panel system including a touch panel controller that processes a signal from the touch panel,
A capacitance value distribution detection circuit for detecting a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of the plurality of first signal lines and the plurality of second signal lines;
A drive line driving circuit for driving the first signal line or the second signal line as a drive line,
The touch panel includes a sensor unit that detects a touch operation of the touch panel,
The sensor unit is composed of the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, the plurality of electrostatic capacitance and,
The touch panel controller includes a subtracting unit that receives a signal from the sensor unit and calculates a difference between signals of adjacent sense lines,
The drive line drive circuit is configured to drive the drive lines in parallel, and the capacitance value distribution detection circuit is
The first signal line functions as a drive line by driving the first signal line, and the second signal line functions as a sense line by outputting charges corresponding to the capacitance from the second signal line. 1 connection state,
A second signal line is made to function as a drive line by driving the second signal line, and a charge corresponding to the capacitance is outputted from the first signal line to make the first signal line function as a sense line. Switch between 2 connection states,
The subtracting unit receives an output signal for each sense line in the first connection state and the second connection state, and in a direction in which the drive line extends as a difference between signals of the adjacent sense lines. Calculate the difference in capacitance,
The capacitance difference value calculated by the subtracting unit is decoded by calculating the inner product of the code sequence for driving the drive lines in parallel and the differential output sequence of the sense line corresponding to the code sequence. A decryption unit;
In the subtracting unit, the signal of the sense line Sn selected from the sense lines and the signal of one sense line Sn + 1 of the two sense lines (sense line Sn + 1, sense line Sn-1) adjacent to the sense line Sn The first difference ((Sn + 1) −Sn), or the second difference (the difference between the signal on the sense line Sn and the signal on the other sense line Sn−1 adjacent to the sense line Sn) ( And a switch for switching a signal input to the subtracting unit so that (Sn− (Sn−1)) is calculated.
本発明に係る別のタッチパネルシステムは、上記の課題を解決するために、タッチパネルと、
上記タッチパネルからの信号を処理するタッチパネルコントローラとを備えたタッチパネルシステムにおいて、
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路と、
第1信号線または第2信号線をドライブラインとして駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記タッチパネルは、当該タッチパネルのタッチ操作を検出するセンサ部を備え、
上記センサ部は、上記複数の第1信号線と、上記複数の第2信号線と、上記複数の静電容量とから成り、
上記タッチパネルコントローラは、上記センサ部からの信号を受信し、互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出する減算部を備え、
上記ドライブライン駆動回路は、上記ドライブラインを並列に駆動するようになっており、
上記静電容量値分布検出回路は、
第1信号線を駆動することにより第1信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第2信号線から出力させることにより第2信号線をセンスラインとして機能させる第1接続状態と、
第2信号線を駆動することにより第2信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第1信号線から出力させることにより第1信号線をセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替え、
上記減算部は、上記第1接続状態および第2接続状態であるときに、上記センスラインごとの出力信号を受信し、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分として、上記ドライブラインが延びる方向における静電容量の差分を算出し、
上記ドライブラインを並列駆動する符号系列と、上記符号系列に対応するセンスラインの差分出力系列との内積を演算することによって、上記減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する復号部を備えることを特徴としている。
In order to solve the above problems, another touch panel system according to the present invention includes a touch panel,
In a touch panel system including a touch panel controller that processes a signal from the touch panel,
A capacitance value distribution detection circuit for detecting a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of the plurality of first signal lines and the plurality of second signal lines;
A drive line driving circuit for driving the first signal line or the second signal line as a drive line,
The touch panel includes a sensor unit that detects a touch operation of the touch panel,
The sensor unit is composed of the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, the plurality of electrostatic capacitance and,
The touch panel controller includes a subtracting unit that receives a signal from the sensor unit and calculates a difference between signals of adjacent sense lines,
The drive line driving circuit is configured to drive the drive lines in parallel.
The capacitance value distribution detection circuit is
The first signal line functions as a drive line by driving the first signal line, and the second signal line functions as a sense line by outputting charges corresponding to the capacitance from the second signal line. 1 connection state,
A second signal line is made to function as a drive line by driving the second signal line, and a charge corresponding to the capacitance is outputted from the first signal line to make the first signal line function as a sense line. Switch between 2 connection states,
The subtracting unit receives an output signal for each sense line in the first connection state and the second connection state, and in a direction in which the drive line extends as a difference between signals of the adjacent sense lines. Calculate the difference in capacitance,
The capacitance difference value calculated by the subtracting unit is decoded by calculating the inner product of the code sequence for driving the drive lines in parallel and the differential output sequence of the sense line corresponding to the code sequence. A decoding unit is provided.
上記の各構成によれば、減算部が、隣接するセンスライン間で差分信号値を取得する。つまり、ノイズの相関性がより高い隣接するセンスライン間の差分を取ることとなる。これにより、主センサの出力信号からノイズ成分が除去され、タッチ操作本来の信号が抽出される。従って、タッチパネルに反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができる。 According to each of the above configurations, the subtracting unit acquires a difference signal value between adjacent sense lines. That is, a difference between adjacent sense lines having higher noise correlation is obtained. Thereby, the noise component is removed from the output signal of the main sensor, and the original signal of the touch operation is extracted. Therefore, various types of noise reflected on the touch panel can be reliably removed (cancelled).
さらに、上記の各構成によれば、静電容量値分布検出回路が、第1信号線をドライブライン、第2信号線をセンスラインとして機能させる第1接続状態と、第2信号線をドライブライン、第1信号線をセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替える。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 Further, according to each of the above configurations, the capacitance value distribution detection circuit has a first connection state in which the first signal line functions as a drive line and the second signal line functions as a sense line, and the second signal line serves as a drive line. The second connection state in which the first signal line functions as a sense line is switched. Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
また、上記の各構成によれば、タッチパネルが並列駆動され、復号部が、減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する。これにより、静電容量の信号が符号長倍(N倍)されて求まるため、ドライブライン数に依存せず、静電容量の信号強度が高まる。また、従来方式と同等の信号強度で良ければ、ドライブラインの駆動回数を減らすことができ、省電力化が可能となる。 Moreover, according to each said structure, a touch panel is driven in parallel and a decoding part decodes the difference value of the electrostatic capacitance calculated in the subtraction part. As a result, since the electrostatic capacity signal is obtained by multiplying the code length (N times), the signal strength of the electrostatic capacity increases without depending on the number of drive lines. In addition, if the signal strength is the same as that of the conventional method, the number of drive lines can be reduced, and power saving can be achieved.
本発明に係る電子機器は、上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチパネルシステムを備えることを特徴としている。 In order to solve the above-described problems, an electronic device according to the present invention includes the touch panel system according to the present invention.
従って、タッチパネルに反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができる電子機器を提供することができる。さらに、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる電子機器を提供することができる。 Therefore, it is possible to provide an electronic device that can reliably remove (cancel) various types of noise reflected on the touch panel. Furthermore, electric charges corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. Therefore, it is possible to provide an electronic device that can remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, and the like and superimposed on the signal of the sense line.
以上のように、本発明に係るタッチパネルシステムは、上記静電容量値分布検出回路が、第1信号線を駆動することにより第1信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第2信号線から出力させることにより第2信号線をセンスラインとして機能させる第1接続状態と、第2信号線を駆動することにより第2信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第1信号線から出力させることにより第1信号線をセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替える構成である。従って、タッチパネルに反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができるという効果を奏する。さらに、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができるという効果を奏する。 As described above, in the touch panel system according to the present invention, the capacitance value distribution detection circuit drives the first signal line to cause the first signal line to function as a drive line, and corresponds to the capacitance. A first connection state in which the second signal line functions as a sense line by outputting charge from the second signal line, and a second signal line that functions as a drive line by driving the second signal line, In this configuration, the electric charge corresponding to the capacitance is output from the first signal line to switch the second connection state in which the first signal line functions as a sense line. Therefore, it is possible to reliably remove (cancel) various types of noise reflected on the touch panel. Furthermore, there is an effect that it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, and the like and superimposed on the signal of the sense line.
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
〔実施の形態1〕
(1)タッチパネルシステム1の構成
図1は、本発明の実施の一形態に係るタッチパネルシステム1の基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1は、表示装置2、タッチパネル3、タッチパネルコントローラ4、およびドライブライン駆動回路5を備えており、ノイズキャンセル機能を有する。以下では、使用者が利用する側を、前面(または上方)として説明する。
[Embodiment 1]
(1) Configuration of
表示装置2は、図示しない表示画面(表示部)を備えている。表示画面には、操作用の各種アイコンや、使用者の操作指示に応じた文字情報等が表示される。表示装置2は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED;field emission display)等から構成される。これらのディスプレイは、日常的な電子機器に多用されており、汎用性の高いタッチパネルシステム1が構成される。表示装置2は、任意の構成とすればよく、特に限定されない。
The
タッチパネル3は、使用者が指またはペン等により、タッチパネル3の表面をタッチ(押圧)操作することによって、各種の操作指示を入力する。タッチパネル3は、表示画面を覆うように、表示装置2の前面(上部)に積層されている。
The
タッチパネル3は、同一面上(同一面内)に設けられた2つのセンサ(主センサ31,副センサ32を各1個)を備えている。主センサ31と副センサ32とは、互いに隣接して設けられている。主センサ31および副センサ32は、いずれも静電容量方式のセンサである。静電容量方式のセンサが設置されたタッチパネル3は、透過率が高く、耐久性も有するという利点を有する。
The
主センサ(主センサ部)31は、タッチパネル3上のタッチ操作される領域(タッチ領域)に設けられており、使用者によるタッチパネル3のタッチ操作を検出する。タッチ操作には、ダブルクリック操作、スライド操作、シングルクリック操作、ドラッグ操作等が含まれる。主センサ31は、線状電極からなるセンスライン33を備えている。センスライン33の一端は、タッチパネルコントローラ4に接続されている。これにより、主センサ31で検出された信号は、センスライン33を介して、タッチパネルコントローラ4に出力される。つまり、主センサ31で検出されたタッチ操作に応じた信号が、タッチパネルコントローラ4に出力される。
The main sensor (main sensor unit) 31 is provided in a touch-operated area (touch area) on the
副センサ(副センサ部)32は、タッチパネル3に反映されるノイズ成分を検出する。副センサ32は、タッチパネル3上のタッチ操作されない領域(非タッチ領域)に設けられている。このため、副センサ32は、使用者がタッチ操作により接触することなく、タッチパネルシステム1で発生する各種ノイズを検出する。このように、副センサ32は、主センサ31とは異なり、タッチ操作に応じた信号は検出しない。つまり、副センサ32は、使用者がタッチ操作により接触することなく、タッチパネル3に発生するノイズを検出するようになっている。
The sub sensor (sub sensor unit) 32 detects a noise component reflected on the
副センサ32は、線状電極からなるサブセンスライン34を備えている。サブセンスライン34は、センスライン33に対して、平行である(センスライン33と同一方向に延びている)。サブセンスライン34の一端は、タッチパネルコントローラ4に接続されている。これにより、副センサ32で検出された信号は、サブセンスライン34を介して、タッチパネルコントローラ4に出力される。
The sub sensor 32 includes a sub sense line 34 formed of a linear electrode. The sub sense line 34 is parallel to the sense line 33 (extends in the same direction as the sense line 33). One end of the sub sense line 34 is connected to the
一方、タッチパネル3は、センスライン33およびサブセンスライン34に直交するように交差したドライブライン35を備えている。ドライブライン35は、線状電極からなるものである。センスライン33またはサブセンスライン34とドライブライン35との交差部分には、静電容量が形成されている。すなわち、センスライン33とドライブライン35との間、および、サブセンスライン34とドライブライン35との間には、それぞれ、静電容量が形成されている。ドライブライン35は、ドライブライン駆動回路(センサ駆動部)5に接続されており、ドライブライン35には、タッチパネルシステム1の起動時に、一定周期で電位が印加される。
On the other hand, the
センスライン33、サブセンスライン34、およびドライブライン35は、いずれも、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)などの透明な配線材料から形成することができる。センスライン33、サブセンスライン34、およびドライブライン35は、タッチパネル3におけるセンサ電極であるともいえる。
Each of the sense line 33, the sub sense line 34, and the drive line 35 can be formed of a transparent wiring material such as ITO (Indium Tin Oxide). It can be said that the sense line 33, the sub sense line 34, and the drive line 35 are sensor electrodes in the
なお、ドライブライン35は、透明基板または透明フィルム(図示せず)上に設けられている。さらに、ドライブライン35は、絶縁層(図示せず)により被覆されている。この絶縁層上には、センスライン33およびサブセンスライン34が設けられている。このように、センスライン33またはサブセンスライン34と、ドライブライン35とは、絶縁層を介して互いに絶縁されると共に、容量結合している。センスライン33およびサブセンスライン34は、保護層(図示せず)により被覆されている。つまり、タッチパネル3では、保護層が、最も前面側(使用者側)に配置されている。
The drive line 35 is provided on a transparent substrate or a transparent film (not shown). Further, the drive line 35 is covered with an insulating layer (not shown). On the insulating layer, a sense line 33 and a sub sense line 34 are provided. As described above, the sense line 33 or the sub sense line 34 and the drive line 35 are insulated from each other through the insulating layer and capacitively coupled. The sense line 33 and the sub sense line 34 are covered with a protective layer (not shown). That is, in the
タッチパネルコントローラ4は、タッチパネル3の主センサ31および副センサ32から入力された信号(データ)を読み取る。タッチパネルシステム1は、静電容量方式のセンサを備えているため、タッチパネルコントローラ4は、タッチパネル3で発生した静電容量を検出する。具体的にはタッチパネルコントローラ4は、センスライン33−ドライブライン35間の静電容量の変化、サブセンスライン34−ドライブライン35間の静電容量の変化を検出する。タッチパネルコントローラ4は、減算部41、座標検出部42、およびCPU43を備えている。
The
減算部41は、主センサ31から出力された信号を受信するための入力端子(主センサ出力用の入力端子)と、副センサ32から出力された信号を受信するための入力端子(副センサ出力用の入力端子)とを備えている。減算部41は、主センサ出力用の入力端子に入力された信号から、副センサ出力用の入力端子に入力された信号を減算する。減算部41で減算処理された信号は、座標検出部42に出力される。なお、減算部41に入力される信号は、デジタル信号であっても、アナログ信号であってもよい。すなわち、減算部41への入力信号は、減算部41の構成に応じた信号であればよい。
The
座標検出部42は、減算部41で減算処理された信号に基づいて、タッチ操作の有無情報を検出する。例えば、座標検出部42は、減算部41からの出力信号値が所定の閾値以上の場合、タッチ操作「有」の信号を、CPU43に出力する。なお、タッチパネルシステム1では、主センサ31が単数であるため、座標検出部42は、タッチ操作の有無情報を検出する。一方、主センサ31が複数の場合、座標検出部42は、使用者のタッチ位置の座標値も検出することになる。
The coordinate
CPU43は、座標検出部42から出力された情報を一定間隔で取り込み、取り込んだ情報に応じて表示装置2に出力等を行う。
The
ドライブライン駆動回路5は、ドライブライン35に接続されており、タッチパネルシステム1の起動時に、ドライブライン35に一定周期で電位を印加する。
The drive
(2)タッチパネルシステム1のノイズ処理
タッチパネルシステム1は、タッチパネルコントローラ4で検出される静電容量の変化に基づいて、タッチ操作の有無を検出する。しかし、タッチパネル3が表示装置2の前面(使用者側)に接着されている。このため、タッチパネルシステム1は、表示装置2が発生するクロック等のノイズだけでなく、その他外来からのノイズの影響を受けやすい。その結果、タッチ操作の検出感度(座標検出部42の検出感度)が低下してしまう。
(2) Noise processing of
そこで、タッチパネルシステム1は、このようなノイズを除去する対策として、副センサ32と減算部41とを備えている。図2に基づいて、タッチパネルシステム1のノイズキャンセル処理について説明する。図2は、タッチパネルシステム1の基本処理であるノイズキャンセル処理を示すフローチャートである。
Therefore, the
タッチパネルシステム1を起動すると、ドライブライン駆動回路5からドライブライン35に一定周期で電位が印加される。使用者がタッチパネル3にタッチ操作を行うと、主センサ31および副センサ32の両センサが、減算部41に信号を出力する。
When the
ここで、表示装置2が発生するクロック等のノイズ、および、その他外来からのノイズは、タッチパネル3に反映される。このため、主センサ31および副センサ32では、各種ノイズ成分が検出される。すなわち、主センサ31からの出力信号には、タッチ操作本来の信号に、ノイズ信号(ノイズ成分)が加算されている。一方、副センサ32はタッチ操作を検出しないようになっている。このため、副センサ32からの出力信号には、ノイズ信号(ノイズ成分)が含まれるが、タッチ操作の信号は含まれない(F201)。
Here, noise such as a clock generated by the
タッチパネルシステム1では、主センサ31と副センサ32とが、互いに同一面内に設けられており、かつ、互いに隣接して設けられている。このため、主センサ31の出力信号に含まれるノイズ信号値と、副センサ32の出力信号に含まれるノイズ信号値とは、基本的に同じ値であるとみなすことができる。そこで、タッチパネルコントローラ4内に存在する減算部41は、主センサ31からの入力信号(信号値)から、副センサ32からの入力信号(信号値)を減算する処理を実行する(F202)。つまり、減算部41は、センスライン33とサブセンスライン34との差分をとる。これにより、主センサ31からの出力信号から、ノイズ信号が除去される。従って、タッチ操作により生じたタッチ操作本来の信号値が得られることになる。
In the
このようにして減算処理された信号(タッチ操作本来の信号)は、タッチパネルコントローラ4内に存在する座標検出部42に出力される(F203)。これにより、タッチ操作本来の信号が、座標検出部42に出力される。座標検出部42は、タッチ操作本来の信号処理により、タッチ操作の有無を検出する。従って、座標検出部42の検出感度(タッチ操作の有無の検出精度など)の低下を抑制することができる。
The signal subjected to the subtraction process (original signal for the touch operation) is output to the coordinate
このように、タッチパネルシステム1では、減算部41が、センスライン33とサブセンスライン34との差分をとり、多様なノイズ成分が含まれるセンスライン33からの入力信号から、ノイズ成分をキャンセルする。つまり、減算部41は、センスライン33からの入力信号からノイズ信号を除去し、タッチ操作により生じた本来の信号を抽出する。従って、多様な種類のノイズを確実にキャンセルすることのできるタッチパネルシステム1を提供することができる。
As described above, in the
一方、タッチパネルシステム1のノイズキャンセル処理を視覚的に示すと、図3のようになる。図3は、タッチパネルシステム1における減算部41で処理される信号の波形を示す図である。図3の(a)は主センサ31からの出力信号、図3の(b)は副センサ32からの出力信号、図3の(c)は減算部41で処理された信号を示している。図3に示す各信号は、使用者がタッチ操作したときの信号である。
On the other hand, the noise cancellation processing of the
タッチパネルシステム1では、使用者がタッチ操作を行うと、タッチ操作を検出する主センサ31の容量が増加する(図3の(a))。つまり、主センサ31(センスライン33)からの出力信号値が増加する。しかし、タッチ操作されたときの主センサ31からの出力信号には、タッチ操作本来の信号だけでなく、各種ノイズ(表示装置2が発生するクロック等のノイズ、外来からのノイズ)信号が加算されている。
In the
一方、副センサ32は、タッチ操作を検出しないため、副センサ32(サブセンスライン)の容量は、タッチ操作によっては増加しない。つまり、副センサ32からの出力信号には、タッチ操作の信号は含まれず、タッチパネル3に反映されたノイズ成分が含まれる(図3の(b))。 On the other hand, since the sub sensor 32 does not detect a touch operation, the capacity of the sub sensor 32 (sub sense line) does not increase depending on the touch operation. That is, the output signal from the sub sensor 32 does not include a touch operation signal, but includes a noise component reflected on the touch panel 3 ((b) in FIG. 3).
減算部41は、主センサ31からの出力信号から、副センサ32からの出力信号を減算する(図3の(a)の信号値−図3の(b)の信号値)。この減算処理によって、図3の(c)のような、主センサ31からの出力信号から、副センサ32から出力されたノイズ成分が除去される。従って、タッチ操作により生じたタッチ操作本来の信号が得られる。さらに、座標検出部42には、タッチ操作本来の信号が入力されるため、タッチ操作の検出精度は低下しない。
The subtracting
以上のように、本実施形態のタッチパネルシステム1は、タッチパネル3上の同一面内(同一面上)に、主センサ31と副センサ32とが設けられている。これにより、主センサ31および副センサ32からのいずれの出力信号にも、タッチパネル3に反映された各種ノイズ信号が含まれる。さらに、減算部41が、タッチ操作による信号とノイズ信号とを含む主センサ31からの出力信号と、ノイズ信号を含む副センサ32からの出力信号との差分をとる。これにより、主センサ31の出力信号からノイズ成分が除去され、タッチ操作本来の信号が抽出される。従って、タッチパネル3に反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができる。
As described above, in the
なお、特許文献1のタッチパネルシステムにおいて、除去対象となるノイズ成分は、ノイズ成分を含む信号中のAC信号成分である。これに対し、タッチパネルシステム1においては、主センサ31および副センサ32からの出力信号に、各種ノイズ成分が含まれている。このため、タッチパネルシステム1において除去対象となるノイズ成分は、AC信号成分に限られない。従って、タッチパネルシステム1は、タッチパネル3に反映されるあらゆるノイズを全てキャンセルすることができる。
In the touch panel system disclosed in
タッチパネルシステム1において、副センサ32は、主センサ31と共に、タッチパネル3の同一面内に設けられていればよい。これにより、主センサ31および副センサ32のいずれにおいても、タッチパネル3に反映されるノイズ成分(ノイズ信号)を検出することができる。ただし、副センサ32は、タッチパネル3のタッチ操作を検出しないようになっていることが好ましい。この構成によれば、タッチ操作による信号が副センサ32で検出されなくなるため、副センサ32からの出力信号には、タッチ操作による信号が含まれない。これにより、減算部41の減算処理によって、タッチ操作の信号値が低減されることはない。つまり、主センサ31で検出されたタッチ操作の信号が低減されることなく、ノイズ成分が除去される。従って、タッチ操作の検出感度をより一層高めることができる。
In the
タッチパネルシステム1のように、副センサ32がタッチパネル3上の使用者がタッチ操作されない領域(非タッチ領域)に設けられている場合、タッチ操作による信号が副センサ32で検出されなくなる。このため、副センサ32は、使用者がタッチ操作することなく、タッチパネルに反映されたノイズを検出するが、タッチ操作による信号を検出しないようになっている。従って、副センサ32が、タッチ操作を検出するのを確実に回避することができる。
When the sub sensor 32 is provided in a region (non-touch region) where the user on the
副センサ32によってノイズ成分を検出する上では、副センサ32は、できる限り、主センサ31の近くに設けられていることが好ましく、主センサ31に隣接して設けられていることがより好ましい。これにより、主センサ31と副センサ32とが、ほぼ同一条件に配置される。特に、副センサ32が、主センサ31に隣接して設けられている場合、主センサ31と副センサ32とが、最も接近して配置される。このため、副センサ32からの出力信号に含まれるノイズ信号値は、主センサ31からの出力信号に含まれるノイズ信号値と同一であるとみなすことができる。これにより、減算部41による減算処理によって、タッチパネル3に反映されたノイズ成分を、より確実に除去することができる。従って、タッチ操作の検出感度をより一層高めることができる。
In detecting the noise component by the sub sensor 32, the sub sensor 32 is preferably provided as close to the main sensor 31 as possible, and more preferably provided adjacent to the main sensor 31. Thereby, the main sensor 31 and the sub sensor 32 are arrange | positioned on substantially the same conditions. In particular, when the sub sensor 32 is provided adjacent to the main sensor 31, the main sensor 31 and the sub sensor 32 are arranged closest to each other. For this reason, the noise signal value included in the output signal from the sub sensor 32 can be regarded as the same as the noise signal value included in the output signal from the main sensor 31. Thereby, the noise component reflected on the
本実施形態では、静電容量方式のタッチパネル3を備えたタッチパネルシステム1について説明した。しかし、タッチパネル3の動作原理(センサの動作方式)は、静電容量方式に限定されるものではない。例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、超音波方式、または電磁誘導結合方式のタッチパネルを備えたタッチパネルシステムも、同様に、ノイズキャンセル機能を発揮する。また、表示装置2の種類も問わずに、ノイズキャンセル機能を発揮する。
In the present embodiment, the
本実施形態のタッチパネルシステム1は、タッチパネル式の各種電子機器に適用することができる。電子機器としては、例えば、テレビ、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、電子フォトフレーム、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、電子ブック、家電製品(電子レンジ,洗濯機等)、券売機、ATM(Automated Teller Machine)、カーナビゲーション等を挙げることができる。これにより、タッチ操作の検出感度の低下を効果的に抑制することのできる電子機器を提供することができる。
The
〔実施の形態2〕
(1)タッチパネルシステム1aの構成
図4は、本発明に係る別のタッチパネルシステム1aの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1aの基本的な構成は、実施の形態1のタッチパネルシステム1と略同様である。以下では、タッチパネルシステム1との相違点を中心に、タッチパネルシステム1aについて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
[Embodiment 2]
(1) Configuration of Touch Panel System 1a FIG. 4 is a schematic diagram showing a basic configuration of another touch panel system 1a according to the present invention. The basic configuration of touch panel system 1a is substantially the same as
タッチパネルシステム1aは、タッチパネル3aに設けられたセンサの構成が、タッチパネルシステム1と異なる。すなわち、タッチパネル3aが、複数の主センサ31からなる主センサ群31a、および、複数の副センサ32からなる副センサ群32aを備えている。タッチパネルシステム1aは、使用者によるタッチ操作の有無だけでなく、使用者のタッチ操作の位置情報(座標)も検出する。
The touch panel system 1a is different from the
具体的には、タッチパネルシステム1aでは、タッチパネル3aは、タッチパネル3aの同一面上(同一面内)に、主センサ群31aと、副センサ群32aとを備えている。主センサ群31aと、副センサ群32aとは、互いに隣接して設けられている。主センサ群31aおよび副センサ群32aは、いずれも静電容量方式のセンサから構成されている。 Specifically, in the touch panel system 1a, the touch panel 3a includes a main sensor group 31a and a sub sensor group 32a on the same surface (in the same surface) of the touch panel 3a. The main sensor group 31a and the sub sensor group 32a are provided adjacent to each other. Both the main sensor group 31a and the sub sensor group 32a are composed of capacitive sensors.
主センサ群(主センサ部)31aは、タッチパネル3a上のタッチ操作される領域(タッチ領域)に設けられており、使用者によるタッチパネル3aのタッチ操作を検出する。主センサ群31aは、格子状に配置された複数の主センサ31から構成されている。主センサ群31aは、L本(Lは2以上の整数)のセンスライン33を備えている。各センスライン33は、互いに平行に、かつ、等間隔に設けられている。各センスライン33上には、M個(Mは2以上の整数)の主センサ31が配置されている。 The main sensor group (main sensor unit) 31a is provided in a touch-operated area (touch area) on the touch panel 3a, and detects a touch operation of the touch panel 3a by the user. The main sensor group 31a is composed of a plurality of main sensors 31 arranged in a grid pattern. The main sensor group 31a includes L (L is an integer of 2 or more) sense lines 33. The sense lines 33 are provided in parallel to each other and at equal intervals. On each sense line 33, M (M is an integer of 2 or more) main sensors 31 are arranged.
各センスライン33の一端は、タッチパネルコントローラ4の減算部41に接続されている。これにより、主センサ31で検出された信号は、各センスライン33を介して、減算部41に出力される。つまり、主センサ31で検出されたタッチ操作に応じた信号が、減算部41に出力される。
One end of each sense line 33 is connected to the subtracting
副センサ群(副センサ部)32aは、タッチパネル3aに反映されるノイズ成分を検出する。副センサ群32aは、タッチパネル3a上のタッチ操作されない領域(非タッチ領域)に設けられている。このため、副センサ群32aは、使用者がタッチ操作により接触することなく、タッチパネルシステム1aで発生する各種ノイズを検出する。このように、副センサ群32aは、主センサ群31aとは異なり、タッチ操作に応じた信号は検出しないようになっている。つまり、副センサ群32aは、使用者がタッチ操作により接触することなく、センサに発生するノイズを検出するようになっている。副センサ群32aは、1本のサブセンスライン34を備えている。サブセンスライン34は、各センスライン33に対して平行である(センスライン33と同一方向に延びている)。サブセンスライン34上には、M個(Mは2以上の整数)の副センサ32が配置されている。つまり、各センスライン33上に配置された主センサ31の個数と、サブセンスライン34上に配置された副センサ32の個数とは、同一である。 The sub sensor group (sub sensor unit) 32a detects a noise component reflected on the touch panel 3a. The sub sensor group 32a is provided in a non-touch area (non-touch area) on the touch panel 3a. For this reason, the sub sensor group 32a detects various noises generated in the touch panel system 1a without the user touching the touch operation. Thus, unlike the main sensor group 31a, the sub sensor group 32a does not detect a signal corresponding to a touch operation. That is, the sub sensor group 32a detects noise generated in the sensor without the user touching the touch operation. The sub sensor group 32 a includes one sub sense line 34. The sub sense line 34 is parallel to each sense line 33 (extends in the same direction as the sense line 33). On the sub sense line 34, M (M is an integer of 2 or more) sub sensors 32 are arranged. That is, the number of main sensors 31 arranged on each sense line 33 is the same as the number of sub sensors 32 arranged on the sub sense line 34.
サブセンスライン34の一端は、タッチパネルコントローラ4の減算部41に接続されている。これにより、副センサ群32aで検出された信号は、サブセンスライン34を介して、減算部41に出力される。
One end of the sub sense line 34 is connected to the subtracting
一方、タッチパネル3aは、各センスライン33およびサブセンスライン34に直交するように交差した、M本(Mは2以上の整数)のドライブライン35を備えている。各ドライブライン35は、互いに平行に、かつ、等間隔に設けられている。各ドライブライン35上には、L個(Lは2以上の整数)の主センサ31と、1個の副センサ32とが配置されている。さらに、各センスライン33またはサブセンスライン34と、各ドライブライン35との交差部分には、静電容量が形成されている。すなわち、各センスライン33と各ドライブライン35との間、および、サブセンスライン34と各ドライブライン35との間には、それぞれ、静電容量が形成されている。ドライブライン35は、図示しないドライブライン駆動回路に接続されており、ドライブライン35には、タッチパネルシステム1aの起動時に、一定周期で電位が印加される。 On the other hand, the touch panel 3a includes M (M is an integer of 2 or more) drive lines 35 that intersect with each sense line 33 and the sub sense line 34 so as to be orthogonal to each other. The drive lines 35 are provided in parallel to each other and at equal intervals. On each drive line 35, L (L is an integer of 2 or more) main sensors 31 and one sub sensor 32 are arranged. Further, an electrostatic capacity is formed at the intersection of each sense line 33 or sub-sense line 34 and each drive line 35. That is, electrostatic capacitances are formed between the sense lines 33 and the drive lines 35 and between the sub sense lines 34 and the drive lines 35, respectively. The drive line 35 is connected to a drive line drive circuit (not shown), and a potential is applied to the drive line 35 at a constant period when the touch panel system 1a is activated.
このように、タッチパネル3aでは、横方向に設けられたセンスライン33およびサブセンスライン34と、縦方向に設けられたドライブライン35とが、二次元マトリクス状に配置されている。なお、センスライン33、サブセンスライン34、ドライブライン35の本数、長さ、幅、間隔等は、タッチパネルシステム1aの用途またはタッチパネル3aのサイズ等により任意に設定することができる。 Thus, in the touch panel 3a, the sense lines 33 and sub-sense lines 34 provided in the horizontal direction and the drive lines 35 provided in the vertical direction are arranged in a two-dimensional matrix. Note that the number, length, width, interval, and the like of the sense line 33, the sub sense line 34, and the drive line 35 can be arbitrarily set depending on the use of the touch panel system 1a or the size of the touch panel 3a.
(2)タッチパネルシステム1aのノイズ処理
タッチパネルシステム1aは、タッチパネルコントローラ4で検出される静電容量の変化に基づいて、タッチ操作の有無およびタッチされた位置を検出する。しかし、タッチパネルシステム1aにおいても、タッチパネルシステム1と同様に、各種ノイズの影響を受けやすい。このため、タッチ操作の検出感度(座標検出部の検出感度)が低下してしまう。具体的には、図5は、図4のタッチパネルシステム1aにおいて、副センサ群32aを備えないタッチパネル3bを示す概略図である。図5のように、タッチパネル3bは、主センサ群31aのみを備え、副センサ群32aを備えていない。すなわち、図5のタッチパネル3bは、ノイズ対策前の構成である。この場合、タッチパネル3bが、各種ノイズの影響を受けてしまう。従って、各センスライン33から出力された信号には、各種ノイズ成分が含まれ、タッチ操作の検出感度が低下してしまう。
(2) Noise processing of touch panel system 1a The touch panel system 1a detects the presence / absence of a touch operation and the touched position based on a change in capacitance detected by the
そこで、タッチパネルシステム1aでは、このようなノイズを除去する対策として、副センサ群32aと減算部41とを備えている。図6に基づいて、タッチパネルシステム1aのノイズキャンセル処理について説明する。図6は、タッチパネルシステム1aの基本処理であるノイズキャンセル処理を示すフローチャートである。
Therefore, the touch panel system 1a includes a sub sensor group 32a and a
タッチパネルシステム1aを起動すると、ドライブライン35に一定周期で電位が印加される。使用者がタッチパネル3aにタッチ操作を行うと、主センサ群31aおよび副センサ群32aの両センサ群が、減算部41に信号を出力する。具体的には、使用者がタッチ操作を行うと、タッチ位置に対応する特定の主センサ31の容量が増加する。つまり、その主センサ31(センスライン33)からの出力信号値が増加する。タッチパネルシステム1aは、各ドライブライン35を駆動しつつ、センスライン33およびサブセンスライン34からの出力信号を、減算部41に出力する。
When the touch panel system 1a is activated, a potential is applied to the drive line 35 at a constant cycle. When the user performs a touch operation on the touch panel 3a, both the main sensor group 31a and the sub sensor group 32a output signals to the subtracting
より詳細には、表示装置2が発生するクロック等のノイズ、および、その他外来からのノイズは、タッチパネル3aに反映される。このため、主センサ群31aおよび副センサ群32aでは、各種ノイズ成分が検出される。すなわち、主センサ群31aからの出力信号には、タッチ操作本来の信号に、ノイズ信号(ノイズ成分)が加算されている。一方、副センサ群32aはタッチ操作を検出しないようになっている。このため、副センサ群32aからの出力信号には、ノイズ信号(ノイズ成分)が含まれるが、タッチ操作の信号は含まれない(F501)。
More specifically, noise such as a clock generated by the
タッチパネルシステム1aでは、主センサ群31aと副センサ群32aとが、互いに同一面内に設けられており、かつ、互いに隣接して設けられている。このため、主センサ群31aの出力信号に含まれるノイズ信号値と、副センサ群32aの出力信号であるノイズ信号値とは、基本的に同じ値であるとみなすことができる。そこで、タッチパネルコントローラ4内に存在する減算部41は、主センサ群31aからの入力信号(信号値)から、副センサ群32aからの入力信号(信号値)を減算する処理を実行する(F502)。つまり、減算部41は、各センスライン33とサブセンスライン34との差分をとる。これにより、主センサ群31aからの出力信号から、ノイズ信号が除去される。従って、タッチ操作により生じたタッチ操作本来の信号値が得られることになる。
In the touch panel system 1a, the main sensor group 31a and the sub sensor group 32a are provided in the same plane and are provided adjacent to each other. For this reason, the noise signal value included in the output signal of the main sensor group 31a and the noise signal value that is the output signal of the sub sensor group 32a can be regarded as basically the same value. Therefore, the
このようにして減算処理された信号は、タッチパネルコントローラ4内に存在する座標検出部42に出力される(F503)。これにより、タッチ操作本来の信号が、座標検出部42に出力される。座標検出部42は、タッチ操作本来の信号処理により、タッチ操作の有無およびタッチ位置(座標)を検出する。従って、座標検出部42の検出感度(タッチ操作の有無の検出精度、タッチ位置の検出感度など)の低下を抑制することができる。
The signal thus subtracted is output to the coordinate
なお、タッチパネルシステム1aでは、タッチ位置に対応する特定の主センサ31を含むセンスライン33からの出力信号が、図3の(a)のような波形を有し、副センサ群32a(サブセンスライン34)からの出力信号が、図3の(b)のような波形を有する。減算部41は、主センサ群31aからの出力信号から、副センサ群32aからの出力信号を減算する。この減算処理によって、図3の(c)のような、主センサ群31aからの出力信号から、副センサ群32aから出力されたノイズ成分が除去される。従って、タッチ操作により生じたタッチ操作本来の信号が得られる。さらに、座標検出部42には、タッチ操作本来の信号が入力されるため、タッチ操作の検出精度もタッチ位置の検出精度も低下しない。このため、実際のタッチ位置と、座標検出部42で検出された検出位置とのズレを小さくすることができる。
In the touch panel system 1a, the output signal from the sense line 33 including the specific main sensor 31 corresponding to the touch position has a waveform as shown in FIG. 3A, and the sub sensor group 32a (sub sense line). The output signal from 34) has a waveform as shown in FIG. The subtracting
以上のように、タッチパネルシステム1aは、ドライブライン35を駆動しつつ、使用者がタッチ操作を行うことによる主センサ群31aの容量値の変化をセンスライン33にて読み取る。また、ノイズ成分をサブセンスライン34にて読み取る。さらに、減算部41にて、センスライン33とサブセンスライン34との差分をとり、ノイズ成分を除去(キャンセル)することができる。
As described above, the touch panel system 1 a reads the change in the capacitance value of the main sensor group 31 a by the sense line 33 when the user performs a touch operation while driving the drive line 35. Further, the noise component is read by the sub sense line 34. Further, the subtracting
タッチパネルシステム1aは、主センサ群31aが、縦方向および横方向にマトリクス状に配置された複数の主センサ31から構成されている。これにより、タッチパネルシステム1と同様の効果に加えて、座標検出部42にて、タッチされた座標を検出することができる。つまり、タッチ操作の有無と共に、タッチ位置(座標値)を検出することができる。
In the touch panel system 1a, the main sensor group 31a includes a plurality of main sensors 31 arranged in a matrix in the vertical direction and the horizontal direction. Thereby, in addition to the effect similar to the
タッチパネルシステム1と同様に、タッチパネルシステム1aにおいても、除去対象となるノイズ成分は、AC信号成分に限られない。従って、タッチパネルシステム1aも、タッチパネル3aに反映されるあらゆるノイズを全てキャンセルすることができる。
Similar to the
〔実施の形態3〕
(1)タッチパネルシステム1bの構成
図7は、本発明に係る別のタッチパネルシステム1bの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1bの基本的な構成は、実施の形態2のタッチパネルシステム1aと略同様である。以下では、タッチパネルシステム1aとの相違点を中心に、タッチパネルシステム1bについて説明する。なお、説明の便宜上、実施の形態1,2にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
[Embodiment 3]
(1) Configuration of Touch Panel System 1b FIG. 7 is a schematic diagram showing a basic configuration of another touch panel system 1b according to the present invention. The basic configuration of touch panel system 1b is substantially the same as touch panel system 1a of the second embodiment. Hereinafter, the touch panel system 1b will be described focusing on differences from the touch panel system 1a. For convenience of explanation, members having the same functions as those in the drawings described in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
タッチパネル3bは、実施の形態2のタッチパネルシステム1aのタッチパネル3aと同様の構成である。すなわち、タッチパネル3bは、複数本(図7では5本)のドライブライン35と、各ドライブライン35に交差する複数本(図7では7本)のセンスライン33と、各ドライブライン35に直交し、センスライン33と平行な1本のサブセンスライン34とを備えている。センスライン33とドライブライン35、および、サブセンスライン34とドライブライン35とは、それぞれ互いに絶縁され、かつ、容量結合している。 The touch panel 3b has the same configuration as the touch panel 3a of the touch panel system 1a of the second embodiment. That is, the touch panel 3b is orthogonal to the plurality of drive lines 35 (five in FIG. 7), the plurality of sense lines 33 (seven in FIG. 7) intersecting each drive line 35, and the drive lines 35. , One sub-sense line 34 parallel to the sense line 33 is provided. The sense line 33 and the drive line 35, and the sub sense line 34 and the drive line 35 are insulated from each other and capacitively coupled.
以下では、1本のサブセンスライン34と、7本のセンスライン33とからなる8本のセンス/サブセンス配列を、配列(1)〜配列(8)として区別して説明する。 In the following, eight sense / subsense sequences composed of one sub-sense line 34 and seven sense lines 33 will be described separately as array (1) to array (8).
タッチパネルコントローラ4は、入力側から順に、スイッチSW、減算部41、記憶部45a〜45d、加算部46を備えている。なお、図示しないが、タッチパネルコントローラ4は、座標検出部42とCPU43も備えている(図1)。このように、タッチパネルシステム1bは、タッチパネルコントローラ4の構成が、タッチパネルシステム1,1aとは異なる。
The
スイッチSWは、センスライン33またはサブセンスライン34から減算部41に入力される信号を切り替える。より詳細には、スイッチSWは、上下に2つの端子を備えており、一方の端子が選択される。図7は、スイッチSWが下側の端子を選択した状態である。
The switch SW switches a signal input from the sense line 33 or the sub sense line 34 to the subtracting
減算部41は、スイッチSWで選択された配列(1)〜(8)の信号の差分信号処理を行う。すなわち、減算部41は、隣接するセンスライン33間の差分信号処理、および、隣接するセンスライン33とサブセンスライン34との差分信号処理を行う。例えば、図7のように、スイッチSWにより下側の端子が選択されている場合、減算部41は、配列(8)−配列(7)、配列(6)−配列(5)、配列(4)−配列(3)、および配列(2)−配列(1)の各差分信号処理を行う。一方、図示しないが、スイッチSWにより上側の端子が選択されている場合、減算部41は、配列(7)−配列(6)、配列(5)−配列(4)、および配列(3)−配列(2)の各差分信号処理を行う。
The subtracting
記憶部45a〜45dは、スイッチSWにより一方の端子が選択された場合の減算部41による差分処理された信号(差分処理信号)を記憶する。記憶部45a〜45dに記憶された差分処理信号は、加算部46に出力される。なお、スイッチSWにより他方の端子が選択された場合、差分処理信号は、記憶部45a〜45dを経由せず、直接加算部46に出力される。
The storage units 45a to 45d store a signal (difference processing signal) subjected to difference processing by the
加算部46は、減算部41および記憶部45a〜45dから入力される、隣接するセンスライン33の差分処理信号を加算し、加算処理した結果を出力する。また、加算部46は、記憶部45aに記憶されたサブセンスライン34とそれに隣接するセンスライン33との差分処理信号(配列(2)−配列(1))を出力する。加算部46は、最終的に、配列(2)−配列(1)、配列(3)−配列(1)、配列(4)−配列(1)、配列(5)−配列(1)、配列(6)−配列(1)、配列(7)−配列(1)、配列(8)−配列(1)の各信号を出力する。つまり、加算部46から出力される信号は、センスライン33に含まれるノイズ信号(配列(1)の信号)が除去されている。しかも、減算部41は隣接するセンスライン33間の差分信号処理を行っている。従って、ノイズ信号がより確実に除去された信号が、加算部46から出力される。
The adding
(2)タッチパネルシステム1bのノイズ処理
図7および図8に基づいて、タッチパネルシステム1bのノイズ処理について説明する。図8は、タッチパネルシステム1bの基本処理であるノイズキャンセル処理を示すフローチャートである。
(2) Noise processing of the touch panel system 1b The noise processing of the touch panel system 1b will be described with reference to FIGS. FIG. 8 is a flowchart showing a noise cancellation process which is a basic process of the touch panel system 1b.
タッチパネルシステム1bを起動すると、ドライブライン35に一定周期で電位が印加される。使用者がタッチパネル3bにタッチ操作を行うと、タッチ位置に対応する特定のセンスライン33の容量が増加する。つまり、そのセンスライン33からの出力信号値が増加する。タッチパネルシステム1bは、各ドライブライン35を駆動しつつ、センスライン33およびサブセンスライン34からの出力信号を、タッチパネルコントローラ4に出力する。このように、タッチパネルシステム1bは、ドライブライン35を駆動しつつ、センスライン33およびサブセンスライン34の容量変化を検出し、タッチ操作の有無およびタッチ位置を検出する。
When the touch panel system 1b is activated, a potential is applied to the drive line 35 at a constant cycle. When the user performs a touch operation on the touch panel 3b, the capacity of the specific sense line 33 corresponding to the touch position increases. That is, the output signal value from the sense line 33 increases. The touch panel system 1 b outputs output signals from the sense line 33 and the sub sense line 34 to the
より詳細には、表示装置2が発生するクロック等のノイズ、および、その他外来からのノイズは、タッチパネル3bに反映される。このため、主センサ群31aおよび副センサ群32aでは、各種ノイズ成分が検出される。すなわち、センスライン33からの出力信号には、タッチ操作本来の信号に、ノイズ信号(ノイズ成分)が加算されている。一方、サブセンスライン34はタッチ操作を検出しないようになっている。このため、サブセンスライン34からの出力信号には、ノイズ信号(ノイズ成分)が含まれるが、タッチ操作の信号は含まれない(F601)。
More specifically, noise such as a clock generated by the
次に、スイッチSWにおいて、下側の端子を選択する(F602)。そして、減算部41において、センスライン33(センスラインSn)と、あるセンスライン33に隣接する2つのセンスライン33のうち、サブセンスライン34に近い方のセンスライン(センスラインSn+1)との間の差分を取る(センスライン(Sn+1)−Sn:第1の差分)。このとき、サブセンスライン34に最も近いセンスライン33については、サブセンスライン34との差分(第3の差分)を取る(F603)。
Next, the lower terminal of the switch SW is selected (F602). Then, in the subtracting
図7の配列(1)〜(8)の場合、減算部41は、
・配列(2)−配列(1)(この差分値をAとする)
・配列(4)−配列(3)(この差分値をCとする)
・配列(6)−配列(5)(この差分値をEとする)
・配列(8)−配列(7)(この差分値をGとする)
の4つの差分信号処理を行う。つまり、ステップF603では、サブセンスライン34を含む配列(1)〜(8)の差分信号処理を行う。
In the case of the arrays (1) to (8) in FIG.
Array (2) -array (1) (this difference value is A)
Array (4) -array (3) (this difference value is C)
Array (6) -Array (5) (This difference value is set to E)
Array (8) -Array (7) (This difference value is set to G)
The four differential signal processes are performed. That is, in step F603, the differential signal processing of the arrays (1) to (8) including the sub sense lines 34 is performed.
減算部41で算出された差分値A,C,E,Gは、記憶部45a〜45dに記憶される。すなわち、記憶部45aは差分値A,記憶部45bは差分値C、記憶部45cは差分値E、記憶部45dは差分値Gを、それぞれ記憶する(F604)。
The difference values A, C, E, and G calculated by the
次に、下側の端子が選択されているスイッチSWを、上側の端子を選択する(閉ざす)ように切り替える(F605)。そして、減算部41において、F603と同様に処理する。すなわち、センスライン33(センスラインSn)と、あるセンスライン33に隣接する2つのセンスライン33のうち、サブセンスライン34に遠い方のセンスライン(センスラインSn−1)との間の差分信号処理(センスラインSn−(Sn−1):第2の差分)を行う。(F606)。
Next, the switch SW in which the lower terminal is selected is switched so as to select (close) the upper terminal (F605). Then, the
図7の配列(1)〜(8)の場合、減算部41は、
・配列(3)−配列(2)(この差分値をBとする)
・配列(5)−配列(4)(この差分値をDとする)
・配列(7)−配列(6)(この差分値をFとする)
の3つの差分信号処理を行う。つまり、ステップF606では、サブセンスライン34を含まない配列(2)〜(7)の差分信号処理を行う。
In the case of the arrays (1) to (8) in FIG.
Array (3) -array (2) (this difference value is B)
Array (5) -array (4) (this difference value is set as D)
Array (7) -Array (6) (this difference value is F)
The three differential signal processes are performed. That is, in step F606, the differential signal processing of the arrays (2) to (7) not including the sub sense line 34 is performed.
次に、加算部46は、ステップF606で求めた差分値B,D,Fと、記憶部45a〜45dに記憶された差分値A,C,E,Gの加算処理を行う。つまり、スイッチSWにより下側の端子が選択された場合の差分値(差分値A,C,E,G)と、上側の端子が選択された場合の差分値(差分値B,D,F)とを加算する(F607)。
Next, the
図7の配列(1)〜(8)の場合、加算部46は、まず記憶部45aに記憶された差分値A(配列(2)−配列(1)信号)と、減算部41から出力された差分値B(配列(3)−配列(2)信号)を加算する。この加算処理は、
差分値A+差分値B={配列(2)−配列(1)}+{配列(3)−配列(2)}
=配列(3)−配列(1)(この差分値を差分値Hとする)
となり、配列(3)−配列(1)信号が取得できる。加算部46は、このような処理を順次進める。
In the case of the arrays (1) to (8) in FIG. 7, the adding
Difference value A + difference value B = {array (2) -array (1)} + {array (3) -array (2)}
= Array (3) -Array (1) (This difference value is referred to as difference value H)
Thus, the array (3) -array (1) signal can be acquired. The adding
すなわち、この差分値H(配列(3)−配列(1)信号)に、記憶部45bに記憶された差分値C(配列(4)−配列(3)信号)を加算する。その結果、配列(4)−配列(1)信号(差分値I)が取得できる。 That is, the difference value C (array (4) -array (3) signal) stored in the storage unit 45b is added to the difference value H (array (3) -array (1) signal). As a result, an array (4) -array (1) signal (difference value I) can be acquired.
次に、この差分値I(配列(4)−配列(1)信号)に、減算部41から出力された差分値D(配列(5)−配列(4)信号)を加算する。その結果、配列(5)−配列(1)信号(差分値J)が取得できる。
Next, the difference value D (array (5) -array (4) signal) output from the subtracting
次に、この差分値J(配列(5)−配列(1)信号)に、記憶部45cに記憶された差分値E(配列(6)−配列(5)信号)を加算する。その結果、配列(6)−配列(1)信号(差分値K)が取得できる。 Next, the difference value E (array (6) -array (5) signal) stored in the storage unit 45c is added to the difference value J (array (5) -array (1) signal). As a result, an array (6) -array (1) signal (difference value K) can be acquired.
次に、この差分値K(配列(6)−配列(1)信号)に、減算部41から出力された差分値F(配列(7)−配列(6)信号)を加算する。その結果、配列(7)−配列(1)信号(差分値L)が取得できる。
Next, the difference value F (array (7) -array (6) signal) output from the
次に、この差分値L(配列(7)−配列(1)信号)に、記憶部45dに記憶された差分値G(配列(8)−配列(7)信号)を加算する。その結果、配列(8)−配列(1)信号(差分値M)が取得できる。 Next, the difference value G (array (8) -array (7) signal) stored in the storage unit 45d is added to the difference value L (array (7) -array (1) signal). As a result, an array (8) -array (1) signal (difference value M) can be acquired.
なお、記憶部45aに記憶された差分値A(つまり、配列(2)−配列(1)信号)については、加算部46で加算処理をされずに出力される。
The difference value A (that is, the array (2) -array (1) signal) stored in the storage unit 45a is output without being added by the adding
このように、加算部46からは、
・配列(2)−配列(1)信号=差分値A
・配列(3)−配列(1)信号=差分値H
・配列(4)−配列(1)信号=差分値I
・配列(5)−配列(1)信号=差分値J
・配列(6)−配列(1)信号=差分値K
・配列(7)−配列(1)信号=差分値L
・配列(8)−配列(1)信号=差分値M
の各信号が出力される。
Thus, from the
Array (2) -array (1) signal = difference value A
Array (3) -array (1) signal = difference value H
Array (4) -array (1) signal = difference value I
Array (5) -array (1) signal = difference value J
Array (6) -array (1) signal = difference value K
Array (7) -array (1) signal = difference value L
Array (8) -array (1) signal = difference value M
Each signal is output.
図7においては、配列(2)〜配列(8)がセンスライン33であり、配列(1)がサブセンスライン34である。加算部46による加算処理の結果、配列(2)〜配列(8)の各信号から、配列(1)の信号(ノイズ信号)が除去される。このため、加算部46からの出力信号は、センスライン33の信号に含まれるノイズ信号を除去したものとなり、タッチ操作により生じたタッチ操作本来の信号値が得られることになる。ノイズ信号が除去された加算部46の出力信号は、タッチパネルコントローラ4内の座標検出部42に出力される。つまり、タッチ操作本来の信号が、座標検出部42に出力される(F608)。
In FIG. 7, array (2) to array (8) are sense lines 33, and array (1) is a sub-sense line 34. As a result of the addition processing by the
以上のように、タッチパネルシステム1bは、隣接するセンスライン33間で差分信号値を取得する。つまり、ノイズの相関性がより高い隣接するセンスライン33間の差分を取ることになる。さらに、各センスライン33の出力信号から、サブセンスライン34の信号(ノイズ信号)も除去される。従って、タッチパネルシステム1bは、第1、第2の実施の形態のタッチパネルシステム1,1aに比べて、より確実にノイズを除去することができる。
As described above, the touch panel system 1b acquires a difference signal value between adjacent sense lines 33. That is, a difference between adjacent sense lines 33 having higher noise correlation is obtained. Further, the signal (noise signal) of the sub sense line 34 is also removed from the output signal of each sense line 33. Accordingly, the touch panel system 1b can more reliably remove noise than the
また、加算部46の加算処理を、サブセンスライン34側から順に(サブセンスライン34からの距離が近い順に)行うことによって、加算処理結果を次の加算処理に利用しながら、加算処理を進め、ノイズを除去することができる。
Further, the addition process of the
〔実施の形態4〕
本発明のタッチパネルシステムの駆動方法は、特に限定されるものではないが、直交系列駆動方式であることが好ましい。言い換えれば、ドライブライン35を並列駆動することが好ましい。図9は、従来のタッチパネルシステムにおけるタッチパネルの駆動方式を示す図である。図10は、本発明のタッチパネルシステムにおけるタッチパネルの駆動方式(直交系列駆動方式)を示す図である。
[Embodiment 4]
The driving method of the touch panel system of the present invention is not particularly limited, but is preferably an orthogonal series driving method. In other words, it is preferable to drive the drive lines 35 in parallel. FIG. 9 is a diagram illustrating a touch panel driving method in a conventional touch panel system. FIG. 10 is a diagram showing a touch panel drive method (orthogonal series drive method) in the touch panel system of the present invention.
図9は、タッチパネルから抽出した1つのセンスラインに、4つのセンサがある場合を示している。図9で示すように、従来のタッチパネルシステムは、ドライブラインの駆動に際し、駆動するドライブラインには+Vボルトを印加し、ドライブラインを逐次駆動するようになっている。 FIG. 9 shows a case where there are four sensors in one sense line extracted from the touch panel. As shown in FIG. 9, in the conventional touch panel system, when driving a drive line, + V volts are applied to the drive line to be driven, and the drive line is sequentially driven.
具体的には、1回目のドライブラインの駆動は、最も左側のセンサに+Vボルトを印加する。これにより、Voutの1回目の測定結果(X1)は、
X1=C1×V/Cint
となる。
Specifically, for the first drive line drive, + V volts is applied to the leftmost sensor. Thus, the first measurement result (X1) of Vout is
X1 = C1 × V / Cint
It becomes.
同様に、2回目のドライブラインの駆動は、左から2番目のセンサに+Vボルトを印加する。これにより、Voutの2回目の測定結果(X2)は、
X2=C2×V/Cint
となる。
Similarly, in the second drive line drive, + V volts is applied to the second sensor from the left. As a result, the second measurement result (X2) of Vout is
X2 = C2 × V / Cint
It becomes.
3回目のドライブラインの駆動は、左から3番目のセンサに+Vボルトを印加する。これにより、Voutの3回目の測定結果(X3)は、
X3=C3×V/Cint
となる。
For the third drive line drive, + V volts is applied to the third sensor from the left. As a result, the third measurement result (X3) of Vout is
X3 = C3 × V / Cint
It becomes.
4回目のドライブラインの駆動は、最も右側のセンサに+Vボルトを印加する。これにより、Voutの4回目の測定結果(X4)は、
X4=C4×V/Cint
となる。
The fourth drive line drive applies + V volts to the rightmost sensor. As a result, the fourth measurement result (X4) of Vout is
X4 = C4 × V / Cint
It becomes.
これに対し、図10も図9と同様に、タッチパネルから抽出した1つのセンスラインに、4つのセンサがある場合を示している。図10のように、直交系列駆動方式の場合、ドライブラインの駆動に際し、全てのドライブラインに、+Vボルト、あるいは、−Vボルトを印加する。つまり、直交系列駆動方式では、ドライブラインが並列駆動される。 On the other hand, FIG. 10 also shows a case where there are four sensors in one sense line extracted from the touch panel, as in FIG. As shown in FIG. 10, in the case of the orthogonal drive system, + V volts or -V volts are applied to all the drive lines when driving the drive lines. That is, in the orthogonal sequence driving method, the drive lines are driven in parallel.
具体的には、1回目のドライブラインの駆動は、全てのセンサに+Vボルトを印加する。これにより、Voutの1回目の測定結果(Y1)は、
Y1=(C1+C2+C3+C4)×V/Cint
となる。
Specifically, the first drive line drive applies + V volts to all sensors. Thus, the first measurement result (Y1) of Vout is
Y1 = (C1 + C2 + C3 + C4) × V / Cint
It becomes.
2回目のドライブラインの駆動は、最も左側のセンサに+Vボルト、左から2番目のセンサに−Vボルト、左から3番目のセンサに+Vボルト、最も右側のセンサに−Vボルトを印加する。これにより、Voutの2回目の測定結果(Y2)は、
Y2=(C1−C2+C3−C4)×V/Cint
となる。
In the second drive line drive, + V volts is applied to the leftmost sensor, -V volts is applied to the second sensor from the left, + V volts is applied to the third sensor from the left, and -V volts is applied to the rightmost sensor. As a result, the second measurement result (Y2) of Vout is
Y2 = (C1-C2 + C3-C4) * V / Cint
It becomes.
3回目のドライブラインの駆動は、最も左側のセンサに+Vボルト、左から2番目のセンサに+Vボルト、左から3番目のセンサに−Vボルト、最も右側のセンサに−Vボルトを印加する。これにより、Voutの3回目の測定結果(Y3)は、
Y3=(C1+C2−C3−C4)×V/Cint
となる。
In the third drive line drive, + V volts is applied to the leftmost sensor, + V volts is applied to the second sensor from the left, −V volts is applied to the third sensor from the left, and −V volts is applied to the rightmost sensor. As a result, the third measurement result (Y3) of Vout is
Y3 = (C1 + C2-C3-C4) × V / Cint
It becomes.
4回目のドライブラインの駆動は、最も左側のセンサに+Vボルト、左から2番目のセンサに−Vボルト、左から3番目のセンサに−Vボルト、最も右側のセンサに+Vボルトを印加する。これにより、Voutの4回目の測定結果(Y4)は、
Y4=(C1−C2−C3+C4)×V/Cint
となる。
In the fourth drive line drive, + V volts is applied to the leftmost sensor, -V volts is applied to the second sensor from the left, -V volts is applied to the third sensor from the left, and + V volts is applied to the rightmost sensor. As a result, the fourth measurement result (Y4) of Vout is
Y4 = (C1-C2-C3 + C4) * V / Cint
It becomes.
図10において、容量値(C1、C2、C3、C4)の値は、出力系列(Y1、Y2、Y3、Y4)と直交符号diとの内積演算により求めることが可能である。この式が成立するのは、直交符号diの直交性のためである。ここで符号diとは、各ドライブラインに印加した正負の電圧の符号を示す。すなわち、符号d1は、最も左側のセンサに印加した電圧の符号であり、「+1,+1,+1,+1」となる。符号d2は、左から2番目のセンサに印加した電圧の符号であり、「+1,−1,+1,−1」となる。符号d3は左から3番目のセンサに印加した電圧の符号であり、「+1,+1,−1,−1」となる。符号d4は最も右側のセンサに印加した電圧の符号であり、「+1,−1,−1,+1」となる。 In FIG. 10, the values of the capacitance values (C1, C2, C3, C4) can be obtained by the inner product calculation of the output sequence (Y1, Y2, Y3, Y4) and the orthogonal code di. This formula holds because of the orthogonality of the orthogonal code di. Here, the sign di indicates the sign of positive and negative voltages applied to each drive line. That is, the symbol d1 is a symbol of the voltage applied to the leftmost sensor, and is “+1, +1, +1, +1”. A symbol d2 is a symbol of a voltage applied to the second sensor from the left, and is “+1, −1, +1, −1”. A symbol d3 is a symbol of a voltage applied to the third sensor from the left, and is “+1, +1, −1, −1”. Symbol d4 is a symbol of the voltage applied to the rightmost sensor and is “+1, −1, −1, +1”.
C1、C2、C3、C4の値を、出力系列Y1、Y2、Y3、Y4と、符号d1、d2、d3、d4との内積演算により求めると、
C1=1×Y1+1×Y2+1×Y3+1×Y4=4C1×V/Cint
C2=1×Y1+(−1)×Y2+1×Y3+(−1)×Y4=4C2×V/Cint
C3=1×Y1+1×Y2+(−1)×Y3+(−1)×Y4=4C3×V/Cint
C4=1×Y1+(−1)×Y2+(−1)×Y3+(−1)×Y4
=4C3×V/Cint
となる。
When the values of C1, C2, C3, C4 are obtained by the inner product operation of the output series Y1, Y2, Y3, Y4 and the codes d1, d2, d3, d4,
C1 = 1 × Y1 + 1 × Y2 + 1 × Y3 + 1 × Y4 = 4C1 × V / Cint
C2 = 1 × Y1 + (− 1) × Y2 + 1 × Y3 + (− 1) × Y4 = 4C2 × V / Cint
C3 = 1 × Y1 + 1 × Y2 + (− 1) × Y3 + (− 1) × Y4 = 4C3 × V / Cint
C4 = 1 × Y1 + (− 1) × Y2 + (− 1) × Y3 + (− 1) × Y4
= 4C3 x V / Cint
It becomes.
このように、符号diの直交性により、符号diと出力系列Yiとの内積演算によりCiが求められる。この結果を、図9に示す従来の駆動方式と比較すると、同一の駆動回数で4倍の値を検出できることとなる。図11は、図9の駆動方式のタッチパネルによって、図10の駆動方式のタッチパネルと同等の感度を得るために必要な処理を示す図である。図11のように、図9の駆動方式で、図10の駆動方式と同等の感度を得るためには、同一ドライブラインの駆動を4回繰り返し、その結果を加算する必要がある。すなわち、ドライブラインの駆動時間は、4倍となる。逆に言えば、図10に示す駆動方式によって、図9に示す従来の駆動方式と同等の感度を得るためには、ドライブラインの駆動時間が、図9に示す駆動方式の場合の1/4に短縮される。従って、タッチパネルシステムの省電力化が可能となる。 In this way, Ci is obtained by the inner product operation of the code di and the output sequence Yi due to the orthogonality of the code di. Comparing this result with the conventional driving method shown in FIG. 9, it is possible to detect a value four times as many times as the same number of times of driving. FIG. 11 is a diagram showing a process necessary for obtaining the same sensitivity as that of the driving touch panel of FIG. 10 by the driving touch panel of FIG. As shown in FIG. 11, in order to obtain the same sensitivity as the driving method of FIG. 10 with the driving method of FIG. 9, it is necessary to repeat driving of the same drive line four times and add the results. That is, the drive time of the drive line is four times. In other words, in order to obtain the same sensitivity as that of the conventional driving method shown in FIG. 9 by the driving method shown in FIG. 10, the driving time of the drive line is ¼ that of the driving method shown in FIG. Shortened to Therefore, power saving of the touch panel system can be achieved.
図12は、このような直交系列駆動方式のタッチパネル3を備えたタッチパネルシステム1cを示す概略図である。すなわち、図12のタッチパネルシステム1cは、図10で示した4本のドライブライン、1本のセンスラインを一般化して示している。
FIG. 12 is a schematic diagram showing a touch panel system 1c including the
具体的には、タッチパネルシステム1cは、M本のドライブライン35とL本のセンスライン33(M,Lはいずれも自然数)の間に、マトリクス状に静電容量が形成されている。タッチパネルシステム1cでは、これら静電容量のマトリックスCij(i=1,...,M,j=1,...,L)に対し、+1と−1から構成される互いに直交する符号長Nの符号di=(di1,...,diN)(i=1,...,M)を用いて、+1の場合は+Vボルト、−1の場合は−VボルトになるようにM本のドライブライン35を並列に全て同時に駆動する。そして、センスライン33毎に読み出した出力系列sj=(sj1,...,sjN)(j=1,...,L)と、符号diとの内積演算di・sj=Σ(k=1,...,N)dik・sjkにより、容量値Cijを推定するようになっている。タッチパネルシステム1cは、このような内積演算を行うために、電荷積分器(演算部)47を備えている。電荷積分器47からの出力信号(Vout)の信号強度は、
Vout=Cf×Vdrive×N/Cint
によって求められる。
Specifically, in the touch panel system 1c, capacitances are formed in a matrix between M drive lines 35 and L sense lines 33 (M and L are natural numbers). In the touch panel system 1c, code lengths N that are orthogonal to each other and are composed of +1 and −1 with respect to the capacitance matrix Cij (i = 1,..., M, j = 1,..., L). Using the code di = (di1,..., DiN) (i = 1,..., M), the number of M is adjusted to + V volts for +1 and −V volts for −1. Drive lines 35 are all driven simultaneously in parallel. An inner product operation di · sj = Σ (k = 1) between the output series sj = (sj1,..., SjN) (j = 1,..., L) read for each sense line 33 and the code di. ,..., N) dik · sjk is used to estimate the capacitance value Cij. The touch panel system 1c includes a charge integrator (calculation unit) 47 in order to perform such inner product calculation. The signal strength of the output signal (Vout) from the
Vout = Cf × Vdrive × N / Cint
Sought by.
出力系列sjは、
sj=(sj1,...,sjN)
=(Σ(k=1,...,M)Ckj×dk1,...,Σ(k=1,...,M)Ckj×dkN)×(Vdrive/Cint)
=Σ(k=1,...,M)Ckj×(dk1,...,dkN)×(Vdrive/Cint)
=Σ(k=1,...,M)(Ckj×dk)×(Vdrive/Cint)
となる。
The output series sj is
sj = (sj1, ..., sjN)
= (Σ (k = 1,..., M) Ckj × dk1,..., Σ (k = 1,..., M) Ckj × dkN) × (Vdrive / Cint)
= Σ (k = 1,..., M) Ckj × (dk1,..., DkN) × (Vdrive / Cint)
= Σ (k = 1,..., M) (Ckj × dk) × (Vdrive / Cint)
It becomes.
符号diと出力系列sjとの内積は、
di・sj=di・(Σ(k=1,...,M)(Ckj×dk)×(Vdrive/Cint))
=Σ(k=1,...,M)(Ckj×di・dk)×(Vdrive/Cint)
=Σ(k=1,...,M)(Ckj×N×δik)×(Vdrive/Cint) [δik=1 if i=k, 0 if else]
=Cij×N×(Vdrive/Cint)
となる。
The inner product of the code di and the output sequence sj is
di · sj = di · (Σ (k = 1,..., M) (Ckj × dk) × (Vdrive / Cint))
= Σ (k = 1,..., M) (Ckj × di · dk) × (Vdrive / Cint)
= Σ (k = 1,..., M) (Ckj × N × δik) × (Vdrive / Cint) [δik = 1 if i = k, 0 if else]
= Cij × N × (Vdrive / Cint)
It becomes.
このように、タッチパネルシステム1cによれば、直交系列駆動方式によりタッチパネル3を駆動する。このため、符号diと出力系列sjとの内積を算出することにより、容量Cijの信号がN(符号長)倍されて求まると一般化される。この駆動方式による効果は、ドライブライン35の本数Mに依存せず、キャパシタの信号強度はN倍になる。また、逆に言えば、直交系列駆動方式を採用することによって、図9に示す従来の駆動方式と同等の感度を得るためには、ドライブラインの駆動時間が、図9に示す駆動方式の場合の1/Nに短縮される。つまり、ドライブラインの駆動回数を減らすことができる。従って、タッチパネルシステム1cの省電力化が可能となる。
Thus, according to the touch panel system 1c, the
〔実施の形態5〕
図13は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1dの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1dは、上述した図7で示されるノイズキャンセル機能付きタッチパネルシステム1bに対し、図10,図12で示されるタッチパネルシステム1cにおけるドライブライン35の直交系列駆動方式を適用したものである。タッチパネルシステム1dの動作については、上述したタッチパネルシステム1b,1cと同様であるため、説明を省略する。
[Embodiment 5]
FIG. 13 is a schematic diagram showing a basic configuration of a touch panel system 1d according to the present embodiment. The touch panel system 1d is obtained by applying the orthogonal series driving method of the drive lines 35 in the touch panel system 1c shown in FIGS. 10 and 12 to the touch panel system 1b with a noise canceling function shown in FIG. Since the operation of the touch panel system 1d is the same as that of the touch panel systems 1b and 1c described above, description thereof is omitted.
タッチパネルシステム1dによれば、隣接するセンスライン33間で差分信号値を取得する。つまり、ノイズの相関性がより高い隣接するセンスライン33間の差分を取ることになる。さらに、各センスライン33の出力信号から、サブセンスライン34の信号(ノイズ信号)も除去される。従って、タッチパネルシステム1dは、第1、第2の実施の形態のタッチパネルシステム1,1aに比べて、より確実にノイズを除去することができる。さらに、容量Cijの信号が、N(符号長)倍されて求まるため、ドライブライン35の数に依存せず、キャパシタの信号強度がN倍になる。また、直交系列駆動方式を採用することによって、図9に示す従来の駆動方式と同等の感度を得るためには、ドライブラインの駆動時間が、図9に示す駆動方式の場合の1/Nに短縮される。つまり、ドライブラインの駆動回数を減らすことができる。従って、タッチパネルシステム1dの省電力化が可能となる。
According to the touch panel system 1d, a differential signal value is acquired between adjacent sense lines 33. That is, a difference between adjacent sense lines 33 having higher noise correlation is obtained. Further, the signal (noise signal) of the sub sense line 34 is also removed from the output signal of each sense line 33. Accordingly, the touch panel system 1d can more reliably remove noise than the
〔実施の形態6〕
図14は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1eの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1eは、減算部41の構成が異なる。
[Embodiment 6]
FIG. 14 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of the touch panel system 1e according to the present embodiment. The touch panel system 1e is different in the configuration of the subtracting
タッチパネル3bのセンスライン33、サブセンスライン34からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41は、AD変換部(第1のAD変換部)48とデジタル減算器(図示せず)とを備えている。
Output signals from the sense line 33 and the sub sense line 34 of the touch panel 3b are analog signals. Therefore, the subtracting
これにより、タッチパネル3bからの出力信号(アナログ信号)は、減算部41のAD変換部48にて、デジタル信号に変換される。デジタル減算器は、変換されたデジタル信号を用いて、図7のタッチパネルシステム1bと同様に減算処理を行う。
Thereby, the output signal (analog signal) from the touch panel 3 b is converted into a digital signal by the
このように、タッチパネルシステム1eは、タッチパネル3bから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換した後、減算処理を行うことにより、ノイズを除去することができる。 Thus, the touch panel system 1e can remove noise by performing the subtraction process after converting the analog signal output from the touch panel 3b into a digital signal.
〔実施の形態7〕
図15は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1fの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1fは、減算部41の構成が異なる。
[Embodiment 7]
FIG. 15 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of a touch panel system 1f according to the present embodiment. The touch panel system 1 f is different in the configuration of the subtracting
タッチパネル3bのセンスライン33、サブセンスライン34からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41は、差動増幅器49とAD変換部48とを備えている。
Output signals from the sense line 33 and the sub sense line 34 of the touch panel 3b are analog signals. Therefore, the
これにより、差動増幅器49は、タッチパネル3bからの出力信号(アナログ信号)を、アナログ信号のまま、図7のタッチパネルシステム1bと同様に減算処理を行う。AD変換部48(第2のAD変換部)は、減算処理されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
As a result, the
このように、タッチパネルシステム1fは、タッチパネル3bから出力されるアナログ信号を、アナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 As described above, the touch panel system 1f can remove noise by subtracting the analog signal output from the touch panel 3b as it is and converting it to a digital signal.
〔実施の形態8〕
図16は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1gの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1gは、減算部41の構成が異なる。タッチパネルシステム1gは、図15のタッチパネルシステム1fにおける差動増幅器49の代わりに、全差動増幅器50を備えている。
[Embodiment 8]
FIG. 16 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of a touch panel system 1g according to the present embodiment. The touch panel system 1g is different in the configuration of the subtracting
タッチパネル3bのセンスライン33、サブセンスライン34からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41は、全差動増幅器50とAD変換部48とを備えている。
Output signals from the sense line 33 and the sub sense line 34 of the touch panel 3b are analog signals. Therefore, the
これにより、全差動増幅器50は、タッチパネル3bからの出力信号(アナログ信号)を、アナログ信号のまま、図7のタッチパネルシステム1bと同様に減算処理を行う。AD変換部48は、減算処理されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
Thereby, the fully
図17は、全差動増幅器50の一例を示す回路図である。全差動増幅器50は、差動増幅器に対称に、2対の静電容量およびスイッチが配置されている。具体的には、非反転入力端子(+)と反転入力端子(−)とには、隣接するセンスライン33からの信号が入力される。差動増幅器の反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)との間、および、差動増幅器の非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)の間には、同じ容量(フィードバック容量)が接続されている。さらに、反転出力端子(−)と非反転入力端子(+)との間、および、非反転出力端子(+)と反転入力端子(−)との間には、それぞれスイッチが接続されている。
FIG. 17 is a circuit diagram showing an example of the fully
このように、タッチパネルシステム1gは、タッチパネル3bから出力されるアナログ信号を、アナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 As described above, the touch panel system 1g can remove noise by subtracting the analog signal output from the touch panel 3b as it is and converting it to a digital signal.
〔実施の形態9〕
図18は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1hの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1hは、減算部41の構成及びタッチパネル3bの駆動方式が異なる。タッチパネルシステム1hは、図15のタッチパネルシステム1fにおける差動増幅器49の代わりに、全差動増幅器50を備えている。
[Embodiment 9]
FIG. 18 is a schematic diagram showing a basic configuration of a touch panel system 1h according to the present embodiment. The touch panel system 1h differs in the structure of the
タッチパネル3bのセンスライン33、サブセンスライン34からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41は、全差動増幅器50とAD変換部48とを備えている。
Output signals from the sense line 33 and the sub sense line 34 of the touch panel 3b are analog signals. Therefore, the
これにより、全差動増幅器50は、タッチパネル3bからの出力信号(アナログ信号)を、アナログ信号のまま、図7のタッチパネルシステム1bと同様に減算処理を行う。AD変換部48は、減算処理されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
Thereby, the fully
さらに、タッチパネルシステム1hにおいて、タッチパネル3bの駆動方式として、図10,図12,図13で示す直交系列駆動方式を適用している。この場合、図10に示すように、4本のドライブラインを駆動する電圧は、2回目〜4回目の場合は+Vの印加と−Vの印加が同数の2回であるのに対し、1回目の場合は+Vの印加が4回となっている。このため、1回目の出力系列Y1の出力値が、2〜4回目の出力系列Y2〜Y4の出力値と比して大きくなる。このため、2〜4回目の出力系列Y2〜Y4の出力値に、ダイナミックレンジを合わせると、1回目の出力系列Y1が飽和してしまうことになる。 Further, in the touch panel system 1h, the orthogonal series driving method shown in FIGS. 10, 12, and 13 is applied as the driving method of the touch panel 3b. In this case, as shown in FIG. 10, the voltage for driving the four drive lines is the first time in the second to fourth times, while + V and −V are applied in the same number twice. In this case, + V is applied four times. For this reason, the output value of the first output series Y1 is larger than the output values of the second to fourth output series Y2 to Y4. For this reason, if the dynamic range is adjusted to the output values of the second to fourth output series Y2 to Y4, the first output series Y1 will be saturated.
そこで、タッチパネルシステム1hの減算部41は、全差動増幅器50を備えている。さらに、全差動増幅器50は、入力コモンモード電圧範囲が、レールトゥレール動作するものを採用している。つまり、この全差動増幅器50は、コモンモード入力レンジが広い。これにより、全差動増幅器50が、電源電圧(Vdd)からGNDまでの電圧範囲で動作可能となる。また、全差動増幅器50への入力信号の差分が増幅される。従って、どのような直交系列駆動方式のタッチパネル3bを組み合わせても、全差動増幅器50からの出力信号に、出力飽和の問題が生じない。なお、全差動増幅器50の一例は、上述した図17の通りである。
Therefore, the
このように、タッチパネルシステム1hは、タッチパネル3bから出力されるアナログ信号を、アナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。さらに、レールトゥレール(rail to rail)動作可能な全差動増幅器50を備えているため、全差動増幅器50からの出力信号に、出力飽和の問題が生じない。
As described above, the touch panel system 1h can remove noise by subtracting the analog signal output from the touch panel 3b as it is and converting it to a digital signal. Further, since the fully
〔実施の形態10〕
実施の形態1〜9では、副センサ32(サブセンスライン34)を備えたタッチパネルシステムについて説明した。しかし、本発明のタッチパネルシステムにおいて、副センサ32は、必須の構成ではない。本実施形態では、副センサ32を備えていないタッチパネルパネルシステムについて説明する。
[Embodiment 10]
In the first to ninth embodiments, the touch panel system including the sub sensor 32 (sub sense line 34) has been described. However, in the touch panel system of the present invention, the sub sensor 32 is not an essential configuration. In the present embodiment, a touch panel panel system that does not include the sub sensor 32 will be described.
図20は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1iの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1iは、互いに隣接するセンスライン33の差分信号を算出する減算部41aを備えている。 FIG. 20 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of the touch panel system 1i according to the present embodiment. The touch panel system 1 i includes a subtracting unit 41 a that calculates a difference signal between adjacent sense lines 33.
より具体的には、タッチパネル3cは、複数本(図20では5本)のドライブライン35と、各ドライブライン35に交差する複数本(図20では8本)のセンスライン33とを備えている。センスライン33とドライブライン35とは、それぞれ互いに絶縁され、かつ、容量結合している。 More specifically, the touch panel 3c includes a plurality (five in FIG. 20) of drive lines 35 and a plurality (eight in FIG. 20) of sense lines 33 intersecting each drive line 35. . The sense line 33 and the drive line 35 are insulated from each other and capacitively coupled.
タッチパネルコントローラ4は、入力側から順に、スイッチSW、減算部41a、記憶部45a〜45dを備えている。なお、図示しないが、タッチパネルコントローラ4は、座標検出部42とCPU43も備えている(図1参照)。
The
減算部41aは、主センサ31から出力された信号を受信するための入力端子(主センサ出力用の入力端子)を備えている。減算部41aは、主センサ31からの信号を受信し、互いに隣接するセンスライン33の信号を減算し、差分値(差分信号)を算出する。減算部41aで減算処理された信号は、座標検出部42(図1参照)に出力される。 The subtractor 41a includes an input terminal (input terminal for main sensor output) for receiving a signal output from the main sensor 31. The subtractor 41a receives a signal from the main sensor 31, subtracts the signals of the adjacent sense lines 33, and calculates a difference value (difference signal). The signal subjected to the subtraction processing by the subtraction unit 41a is output to the coordinate detection unit 42 (see FIG. 1).
このように、タッチパネルシステム1iは、副センサ32(サブセンスライン34)を備えない点、および、減算部41aの処理が、上述の実施形態のタッチパネルシステムと異なる。 Thus, the touch panel system 1i is different from the touch panel system of the above-described embodiment in that the sub sensor 32 (sub sense line 34) is not provided and the processing of the subtraction unit 41a is not performed.
スイッチSWは、センスライン33から減算部41aに入力される信号を切り替える。より詳細には、スイッチSWは、上下に2つの端子を備えており、一方の端子が選択される。図20は、スイッチSWが下側の端子を選択した状態である。 The switch SW switches a signal input from the sense line 33 to the subtraction unit 41a. More specifically, the switch SW has two terminals on the upper and lower sides, and one terminal is selected. FIG. 20 shows a state where the switch SW has selected the lower terminal.
減算部41aは、スイッチSWで選択された配列(1)〜(8)の信号の差分信号処理を行う。すなわち、減算部41aは、隣接するセンスライン33間の差分信号処理を行う。例えば、図20のように、スイッチSWにより下側の端子が選択されている場合、減算部41aは、配列(8)−配列(7)、配列(6)−配列(5)、配列(4)−配列(3)、および配列(2)−配列(1)の各差分信号処理を行う。一方、図示しないが、スイッチSWにより上側の端子が選択されている場合、減算部41aは、配列(7)−配列(6)、配列(5)−配列(4)、および配列(3)−配列(2)の各差分信号処理を行う。 The subtractor 41a performs differential signal processing on the signals of the arrays (1) to (8) selected by the switch SW. That is, the subtraction unit 41a performs differential signal processing between adjacent sense lines 33. For example, as shown in FIG. 20, when the lower terminal is selected by the switch SW, the subtracting unit 41a performs the arrangement (8) -array (7), array (6) -array (5), array (4). ) -Array (3) and array (2) -array (1) differential signal processing. On the other hand, although not shown, when the upper terminal is selected by the switch SW, the subtracting unit 41a includes the array (7) -array (6), array (5) -array (4), and array (3)- Each differential signal processing of the array (2) is performed.
記憶部45a〜45dは、スイッチSWにより一方の端子が選択された場合の減算部41aによる差分処理された信号(差分処理信号)を記憶する。なお、スイッチSWにより他方の端子が選択された場合、差分処理信号は、記憶部45a〜45dを経由せず、直接出力される。 The storage units 45a to 45d store signals (difference processing signals) that have been subjected to difference processing by the subtraction unit 41a when one terminal is selected by the switch SW. When the other terminal is selected by the switch SW, the difference processing signal is directly output without passing through the storage units 45a to 45d.
(2)タッチパネルシステム1iのノイズ処理
図20および図21に基づいて、タッチパネルシステム1iのノイズ処理について説明する。図21は、タッチパネルシステム1iの基本処理であるノイズキャンセル処理を示すフローチャートである。
(2) Noise Processing of Touch Panel System 1i The noise processing of the touch panel system 1i will be described based on FIGS. FIG. 21 is a flowchart showing a noise canceling process which is a basic process of the touch panel system 1i.
タッチパネルシステム1iを起動すると、ドライブライン35に一定周期で電位が印加される。使用者がタッチパネル3cにタッチ操作を行うと、タッチ位置に対応する特定のセンスライン33の容量が変化する。つまり、そのセンスライン33からの出力信号値が変化する。タッチパネルシステム1iは、各ドライブライン35を駆動しつつ、センスライン33からの出力信号を、タッチパネルコントローラ4に出力する。このように、タッチパネルシステム1iは、ドライブライン35を駆動しつつ、センスライン33の容量変化を検出し、タッチ操作の有無およびタッチ位置を検出する。
When the touch panel system 1i is activated, a potential is applied to the drive line 35 at a constant cycle. When the user performs a touch operation on the touch panel 3c, the capacitance of the specific sense line 33 corresponding to the touch position changes. That is, the output signal value from the sense line 33 changes. The touch panel system 1 i outputs an output signal from the sense line 33 to the
より詳細には、表示装置2が発生するクロック等のノイズ、および、その他外来からのノイズは、タッチパネル3cに反映される。このため、主センサ群31bでは、各種ノイズ成分が検出される。すなわち、センスライン33からの出力信号には、タッチ操作本来の信号に、ノイズ信号(ノイズ成分)が加算されている(F701)。
次に、スイッチSWにおいて、下側の端子を選択する(F702)。そして、減算部41aにおいて、センスライン33(センスラインSn)と、あるセンスライン33に隣接する2つのセンスライン33のうち、一方のセンスライン(センスラインSn+1)との間の差分を取る(センスライン(Sn+1)−Sn:第1の差分)(F703)。
More specifically, noise such as a clock generated by the
Next, the lower terminal of the switch SW is selected (F702). In the subtracting unit 41a, a difference between the sense line 33 (sense line Sn) and one of the two sense lines 33 adjacent to the sense line 33 (sense line Sn + 1) is obtained (sense). Line (Sn + 1) -Sn: first difference) (F703).
図20の配列(1)〜(8)の場合、減算部41aは、
・配列(2)−配列(1)(この差分値をAとする)
・配列(4)−配列(3)(この差分値をCとする)
・配列(6)−配列(5)(この差分値をEとする)
・配列(8)−配列(7)(この差分値をGとする)
の4つの差分信号処理を行う。つまり、ステップF703では、センスライン33における配列(1)〜(8)の差分信号処理を行う。
In the case of the arrays (1) to (8) in FIG.
Array (2) -array (1) (this difference value is A)
Array (4) -array (3) (this difference value is C)
Array (6) -Array (5) (This difference value is set to E)
Array (8) -Array (7) (This difference value is set to G)
The four differential signal processes are performed. That is, in step F703, differential signal processing of the arrays (1) to (8) in the sense line 33 is performed.
減算部41aで算出された差分値A,C,E,Gは、記憶部45a〜45dに記憶される。すなわち、記憶部45aは差分値A,記憶部45bは差分値C、記憶部45cは差分値E、記憶部45dは差分値Gを、それぞれ記憶する(F704)。 The difference values A, C, E, and G calculated by the subtraction unit 41a are stored in the storage units 45a to 45d. That is, the storage unit 45a stores the difference value A, the storage unit 45b stores the difference value C, the storage unit 45c stores the difference value E, and the storage unit 45d stores the difference value G (F704).
次に、下側の端子が選択されているスイッチSWを、上側の端子を選択する(閉ざす)ように切り替える(F705)。そして、減算部41aにおいて、F703と同様に処理する。すなわち、センスライン33(センスラインSn)と、あるセンスライン33に隣接する2つのセンスライン33のうち、他方のセンスライン(センスラインSn−1)との間の差分信号処理(センスラインSn−(Sn−1):第2の差分)を行う。(F706)。 Next, the switch SW in which the lower terminal is selected is switched so as to select (close) the upper terminal (F705). Then, the subtraction unit 41a performs the same process as F703. That is, differential signal processing (sense line Sn−) between the sense line 33 (sense line Sn) and the other sense line (sense line Sn−1) of two sense lines 33 adjacent to a certain sense line 33. (Sn-1): second difference). (F706).
図20の配列(1)〜(8)の場合、減算部41aは、
・配列(3)−配列(2)(この差分値をBとする)
・配列(5)−配列(4)(この差分値をDとする)
・配列(7)−配列(6)(この差分値をFとする)
の3つの差分信号処理を行う。つまり、ステップF706では、配列(2)〜(7)の差分信号処理を行う。
In the case of the arrays (1) to (8) in FIG.
Array (3) -array (2) (this difference value is B)
Array (5) -array (4) (this difference value is set as D)
Array (7) -Array (6) (this difference value is F)
The three differential signal processes are performed. That is, in step F706, differential signal processing of arrays (2) to (7) is performed.
以上のように、タッチパネルシステム1iは、隣接するセンスライン33間で差分信号値を取得する。つまり、ノイズの相関性がより高い隣接するセンスライン33間の差分を取ることとなる。すなわち、主センサ群31bの出力信号からノイズ成分が除去され、タッチ操作本来の信号が抽出される。従って、タッチパネル3cに反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができる。 As described above, the touch panel system 1 i acquires a difference signal value between adjacent sense lines 33. That is, a difference between adjacent sense lines 33 having higher noise correlation is obtained. That is, the noise component is removed from the output signal of the main sensor group 31b, and the original signal of the touch operation is extracted. Therefore, various types of noise reflected on the touch panel 3c can be reliably removed (cancelled).
〔実施の形態11〕
図22は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1jの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1jは、上述した図20で示されるノイズキャンセル機能付きタッチパネルシステム1iに対し、ドライブライン35を並列駆動するドライブライン駆動回路(図示せず)を適用したものである。さらに、タッチパネルシステム1jは、減算部41aで算出された静電容量の差分値を、復号化する復号部58と、非タッチ操作時に復号部58で復号化された静電容量の差分分布を記憶する非タッチ操作時情報記憶部61と、タッチ操作時に復号部58で復号化された静電容量の差分分布を較正する較正部62とを備えている。タッチパネルシステム1jの動作については、上述したタッチパネルシステム1iと同様であるため、説明を省略する。そこで、以下では、減算部41a、復号部58、非タッチ操作時情報記憶部61、および較正部62での処理を中心に説明する。また、以下では、並列駆動のための符号列として、直交系列またはM系列を用いる例について説明する。
[Embodiment 11]
FIG. 22 is a schematic diagram showing a basic configuration of a touch panel system 1j according to the present embodiment. The touch panel system 1j is obtained by applying a drive line drive circuit (not shown) for driving the drive lines 35 in parallel to the above-described touch panel system 1i with a noise cancellation function shown in FIG. Further, the touch panel system 1j stores a
具体的には、ドライブラインの1番目からM番目までを並列駆動する符号系列(成分は1または−1)を、
d1 = (d11,d12,・・・,d1N)
d2 = (d21,d22,・・・,d2N)
・
・
・
dM = (dM1,dM2,・・・,dMN)
とする。以下のこの系列を、直交系列、あるいは、符号長N(=2^n−1)のM系列をシフトした系列とする。このような系列では、以下の式が成立するという性質を有する。
Specifically, a code sequence (component is 1 or -1) for driving the first to M-th drive lines in parallel,
d 1 = (d 11 , d 12 ,..., d 1N )
d 2 = (d 21 , d 22 ,..., d 2N )
・
・
・
d M = (d M1 , d M2 ,..., d MN )
And The following sequence is an orthogonal sequence or a sequence obtained by shifting an M sequence having a code length N (= 2 ^ n−1). Such a series has the property that the following expression holds.
この系列に対応するセンスライン33の差分出力系列「Sj, P(j=1,..,[L/2],P=1,2)(Lはセンスライン33の数、[n]=nの整数部分)」を、
Sj,1:スイッチSWが下側の時のd1〜 dMに対する出力系列
Sj,2:スイッチSWが上側の時のd1〜 dMに対する出力系列
と定義する。
The differential output series “S j, P (j = 1,..., [L / 2], P = 1, 2) corresponding to this series, where L is the number of sense lines 33, [n] = n integer part) "
S j, 1 : An output sequence for d 1 to d M when the switch SW is on the lower side S j, 2 : An output sequence for d 1 to d M when the switch SW is on the upper side.
また、ドライブラインが延びる方向(センスライン33が配列する方向)の容量値の差分分布「(∂sC)kj,P(k=1,…,M, j=1,..,[L/2], P=1, 2)」を、
(∂sC)kj,1=Ck,2j − Ck,2j−1
(∂sC)kj,2=Ck,2j+1 − Ck,2j
と定義する。
Further, a difference distribution “(∂sC) kj, P (k = 1,..., M, j = 1,... [L / 2) of capacitance values in the direction in which the drive lines extend (direction in which the sense lines 33 are arranged) ], P = 1, 2) "
(∂sC) kj, 1 = Ck , 2j −Ck , 2j−1
(∂sC) kj, 2 = Ck , 2j + 1 −Ck , 2j
It is defined as
この場合、並列駆動による容量のドライブライン35が延びる方向の差分出力は、以下の式のようになる。 In this case, the differential output in the direction in which the drive line 35 with the capacity by parallel driving extends is expressed by the following equation.
復号部58は、減算部41aで算出された静電容量の差分値(つまりドライブライン35が延びる方向の容量値の差分分布)を復号化する。具体的には、ドライブライン35を並列駆動する符号系列と、この系列に対応するセンスライン33の差分出力系列との内積を演算する。従って、復号部58による復号後の内積値は、以下の式のようになる。
The
このように、復号部58では、復号後の内積値di・sj,P の主成分として、ドライブライン35が延びる方向の容量値の差分分布(∂sC)kj,PがN倍され算出される。従って、内積値di・sj,P を、ドライブライン35が延びる方向の容量値の差分分布(∂sC)ij,Pの推定値とすることにより、その容量値の信号強度をN倍(符号長倍)にした読み出しが可能になる。
In this manner, the
一方、上述のように、センスライン33の差分出力系列Sj,P(P=1,2)を定義することによって、隣り合うセンスライン33に共通に重畳されるコモンモードノイズは、キャンセルされる。従って、SNRが高い差分容量の読み出しが可能となる。 On the other hand, as described above, by defining the differential output series S j, P (P = 1, 2) of the sense line 33, the common mode noise superimposed on the adjacent sense lines 33 is canceled. . Therefore, it is possible to read a differential capacity with a high SNR.
以上のように、タッチパネルシステム1jによれば、タッチパネル3cが並列駆動され、復号部58が、減算部41aで算出された静電容量の差分値を、復号化する。これにより、静電容量の信号が符号長倍(N倍)されて求まるため、ドライブライン35の数に依存せず、静電容量の信号強度が高まる。また、図9に示す従来の駆動方式と同等の信号強度で良ければ、ドライブライン35の駆動時間が、図9に示す駆動方式の場合の1/Nに短縮される。つまり、ドライブライン35の駆動回数を減らすことができる。従ってタッチパネルシステム1jの省電力化が可能となる。
As described above, according to the touch panel system 1j, the touch panel 3c is driven in parallel, and the
また、タッチパネルシステム1jにおいて、較正部62が、タッチ操作時に算出された互いに隣接するセンスライン33の差分(すなわち、タッチパネル3c全体における差分値の分布)から、非タッチ操作時に算出された互いに隣接するセンスライン33の差分(=タッチパネル全体における差分値の分布)を減算することが好ましい。すなわち、上述のような差分信号処理を、タッチ操作前後で行うと共に、タッチ操作前後の差分値信号を減算することが好ましい。例えば、タッチ操作の無い初期状態(非タッチ操作時)の差分分布(∂sC)kj,Pの推定値を非タッチ操作時情報記憶部61に記憶しておく。そして、較正部62が、タッチ操作時の差分分布(∂sC)kjの推定値から、非タッチ操作時情報記憶部61に記憶された非タッチ操作時の差分分布(∂sC)kj,Pの推定値を差し引く。このように、較正部62は、タッチ操作時の静電容量の差分分布から、非タッチ操作時情報記憶部61に記憶された非タッチ操作時の静電容量の差分分布を減算する(タッチ操作時の差分値信号−非タッチ操作時の差分値信号)。従って、タッチパネル3cに内在するオフセットをキャンセルすることができる。
In the touch panel system 1j, the
このように、タッチパネルシステム1jでは、タッチパネル3cに内在する容量バラツキに起因する差成分は無くなり、タッチ操作に起因する差成分のみが検出される。M系列の場合は、直交系列では入らない誤差成分(δi j =-1/N if else i≠j)の混入がある。しかし、この誤差成分はタッチ操作に起因するものだけになるため、N=63または127のようにNを大きくすれば、SNRの劣化は少ない。 As described above, in the touch panel system 1j, the difference component due to the capacity variation inherent in the touch panel 3c is eliminated, and only the difference component due to the touch operation is detected. In the case of the M sequence, there is a mixture of error components (δ ij = −1 / N if else i ≠ j) that are not included in the orthogonal sequence. However, since this error component is only attributable to the touch operation, if N is increased as N = 63 or 127, the SNR is less degraded.
〔実施の形態12〕
図23は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1kの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1kは、減算部41aの構成が異なる。
[Embodiment 12]
FIG. 23 is a schematic diagram showing a basic configuration of a touch panel system 1k according to the present embodiment. The touch panel system 1k is different in the configuration of the subtraction unit 41a.
タッチパネル3cのセンスライン33からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41aは、AD変換部(第3のAD変換部)48aとデジタル減算器(図示せず)とを備えている。 An output signal from the sense line 33 of the touch panel 3c is an analog signal. Therefore, the subtraction unit 41a includes an AD conversion unit (third AD conversion unit) 48a and a digital subtracter (not shown).
これにより、タッチパネル3cからの出力信号(アナログ信号)は、減算部41aのAD変換部48aにて、デジタル信号に変換される。デジタル減算器は、変換されたデジタル信号を用いて、図20のタッチパネルシステム1i,1jと同様に減算処理を行う。
Thereby, the output signal (analog signal) from the touch panel 3c is converted into a digital signal by the
このように、タッチパネルシステム1kは、タッチパネル3cから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換した後、減算処理を行うことにより、ノイズを除去することができる。 As described above, the touch panel system 1k can remove noise by performing the subtraction process after converting the analog signal output from the touch panel 3c into a digital signal.
〔実施の形態13〕
図24は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1mの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1mは、減算部41aの構成が異なる。
[Embodiment 13]
FIG. 24 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of a touch panel system 1m according to the present embodiment. The touch panel system 1m is different in the configuration of the subtraction unit 41a.
タッチパネル3cのセンスライン33からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41aは、差動増幅器49とAD変換部48a(第4のAD変換部)とを備えている。
An output signal from the sense line 33 of the touch panel 3c is an analog signal. Therefore, the subtraction unit 41a includes a
これにより、差動増幅器49は、タッチパネル3cからの出力信号(アナログ信号)を、アナログ信号のまま、図20のタッチパネルシステム1iと同様に減算処理を行う。AD変換部48aは、減算処理されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
As a result, the
このように、タッチパネルシステム1mは、タッチパネル3cから出力されるアナログ信号を、アナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 As described above, the touch panel system 1m can remove noise by subtracting the analog signal output from the touch panel 3c as it is and converting it to a digital signal.
〔実施の形態14〕
図25は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1nの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1nは、減算部41aの構成が異なる。タッチパネルシステム1nは、図24のタッチパネルシステム1mにおける差動増幅器49の代わりに、全差動増幅器50を備えている。
[Embodiment 14]
FIG. 25 is a schematic diagram showing a basic configuration of a touch panel system 1n according to the present embodiment. The touch panel system 1n is different in the configuration of the subtraction unit 41a. The touch panel system 1n includes a fully
タッチパネル3cのセンスライン33からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41aは、全差動増幅器50とAD変換部48aとを備えている。
An output signal from the sense line 33 of the touch panel 3c is an analog signal. Therefore, the subtraction unit 41a includes a fully
これにより、全差動増幅器50は、タッチパネル3cからの出力信号(アナログ信号)を、アナログ信号のまま、図20のタッチパネルシステム1iと同様に減算処理を行う。AD変換部48aは、減算処理されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
As a result, the fully
このように、タッチパネルシステム1nは、タッチパネル3cから出力されるアナログ信号を、アナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 In this manner, the touch panel system 1n can remove noise by subtracting the analog signal output from the touch panel 3c as it is and converting it to a digital signal.
〔実施の形態15〕
図26は、本実施形態に係るタッチパネルシステム1oの基本構成を示す概略図である。タッチパネルシステム1oは、減算部41aの構成が異なる。タッチパネルシステム1oは、図26のタッチパネルシステム1mにおける差動増幅器49の代わりに、全差動増幅器50を備えている。
[Embodiment 15]
FIG. 26 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of the touch panel system 1o according to the present embodiment. The touch panel system 1o is different in the configuration of the subtraction unit 41a. The touch panel system 1o includes a fully
タッチパネル3cのセンスライン33からの出力信号は、アナログ信号である。そこで、減算部41aは、全差動増幅器50とAD変換部48aとを備えている。
An output signal from the sense line 33 of the touch panel 3c is an analog signal. Therefore, the subtraction unit 41a includes a fully
これにより、全差動増幅器50は、タッチパネル3cからの出力信号(アナログ信号)を、アナログ信号のまま、図20のタッチパネルシステム1iと同様に減算処理を行う。AD変換部48aは、減算処理されたアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
As a result, the fully
さらに、タッチパネルシステム1oにおいて、タッチパネル3cの駆動方式として、図10,図12,図22で示す直交系列駆動方式を適用している。この場合、図10に示すように、4本のドライブラインを駆動する電圧は、2回目〜4回目の場合は+Vの印加と−Vの印加が同数の2回であるのに対し、1回目の場合は+Vの印加が4回となっている。このため、1回目の出力系列Y1の出力値が、2〜4回目の出力系列Y2〜Y4の出力値と比して大きくなる。このため、2〜4回目の出力系列Y2〜Y4の出力値に、ダイナミックレンジを合わせると、1回目の出力系列Y1が飽和してしまうことになる。 Further, in the touch panel system 1o, the orthogonal series driving method shown in FIGS. 10, 12, and 22 is applied as the driving method of the touch panel 3c. In this case, as shown in FIG. 10, the voltage for driving the four drive lines is the first time in the second to fourth times, while + V and −V are applied in the same number twice. In this case, + V is applied four times. For this reason, the output value of the first output series Y1 is larger than the output values of the second to fourth output series Y2 to Y4. For this reason, if the dynamic range is adjusted to the output values of the second to fourth output series Y2 to Y4, the first output series Y1 will be saturated.
そこで、タッチパネルシステム1oの減算部41aは、全差動増幅器50を備えている。
Therefore, the subtraction unit 41 a of the touch panel system 1 o includes a fully
さらに、全差動増幅器50は、入力コモンモード電圧範囲が、レールトゥレール動作するものを採用している。つまり、この全差動増幅器50は、コモンモード入力レンジが広い。これにより、全差動増幅器50が、電源電圧(Vdd)からGNDまでの電圧範囲で動作可能となる。また、全差動増幅器50への入力信号の差分が増幅される。従って、どのような直交系列駆動方式のタッチパネル3cを組み合わせても、全差動増幅器50からの出力信号に、出力飽和の問題が生じない。なお、全差動増幅器50の一例は、上述した図17の通りである。
Furthermore, the fully
このように、タッチパネルシステム1oは、タッチパネル3cから出力されるアナログ信号を、アナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。さらに、レールトゥレール(rail to rail)動作可能な全差動増幅器50を備えているため、全差動増幅器50からの出力信号に、出力飽和の問題が生じない。
As described above, the touch panel system 1o can subtract the analog signal output from the touch panel 3c without changing the analog signal, and then convert it into a digital signal to remove noise. Further, since the fully
〔実施の形態16〕
次に、上述の実施形態に係るタッチパネルシステムによるタッチ操作の認識方法について説明する。以下では、図22のタッチパネルシステム1jを例に説明するが、他の実施形態のタッチパネルシステムについても同様である。タッチパネルシステム1jは、減算部41aおよび復号部58で算出された互いに隣接するセンスライン33の信号の差分と、正および負の閾値との比較に基づいて、タッチ操作の有無を判定する判定部59を備えている。なお、判定部59には、較正部62で較正処理された信号(静電容量の差分分布)、または、較正部62で較正処理されていない信号(静電容量の差分分布)が入力される。較正部62で較正処理されていない信号が、判定部59に入力される場合、復号部58で復号化された静電容量の差分分布が、判定部59に直接入力されることになる。以下では、較正部62で較正処理されていない信号が、判定部59に入力される場合について説明する。しかし、較正処理された信号が、判定部59に入力される場合も同様である。
[Embodiment 16]
Next, a touch operation recognition method by the touch panel system according to the above-described embodiment will be described. Hereinafter, the touch panel system 1j of FIG. 22 will be described as an example, but the same applies to touch panel systems of other embodiments. The touch panel system 1j determines whether or not there is a touch operation based on a comparison between the difference between the signals of the adjacent sense lines 33 calculated by the subtraction unit 41a and the
図27は、図22のタッチパネルシステム1jにおける判定部59の基本処理を示すフローチャートである。図28は、図27のフローチャートにおけるタッチ情報の認識方法を示す模式図である。
FIG. 27 is a flowchart showing basic processing of the
図27のように、判定部59は、まず、減算部41aおよび復号部58で算出された互いに隣接するセンスラインの信号の差分値(差分情報)「(∂sC)ij,P」を取得する(F801)。次に、この差分値を、判定部59に格納された正の閾値THpおよび負の閾値THmと比較し、増減表を作成する(F802)。この増減表は、例えば、図28の(a)に示すような、3値化された増減表である。
As shown in FIG. 27, the
次に、3値化された増減表を2値画像に変換(2値化)する(F803)。例えば、図28の(a)の増減表において、センスラインS1〜センスラインS7の順(図中右向き)にスキャンする場合、増減表に「+」が出たら次の「−」がでるまですべて「1」、「−」がでたらスキャン方向と逆方向(図中左向き)に遡って全て「1」に変換する。これにより、図28の(b)に示すような2値化されたデータが得られる。 Next, the ternarized increase / decrease table is converted (binarized) into a binary image (F803). For example, in the increase / decrease table of FIG. 28A, when scanning is performed in the order of sense line S1 to sense line S7 (toward the right in the figure), if “+” appears in the increase / decrease table, all are changed until the next “−” appears. If “1” or “−” appears, all of them are converted back to “1” in the direction opposite to the scanning direction (leftward in the figure). Thereby, binarized data as shown in FIG. 28B is obtained.
次に、2値化されたデータからタッチ情報を抽出するため、連結成分を抽出する(F804)。例えば、図28の(b)において、隣り合うドライブライン上で、同じセンスライン位置に「1」が重なった場合は、同一の連結成分であるとみなし、タッチ位置候補とする。すなわち、図28の(c)において、枠で囲った「1」は同一の連結成分であるとみなし、タッチ位置候補として抽出する。 Next, in order to extract touch information from the binarized data, a connected component is extracted (F804). For example, in FIG. 28B, when “1” overlaps the same sense line position on adjacent drive lines, they are regarded as the same connected component and are determined as touch position candidates. That is, in FIG. 28C, “1” surrounded by a frame is regarded as the same connected component, and is extracted as a touch position candidate.
最後に、抽出されたタッチ位置候補に基づいて、タッチ情報(タッチの大きさ、位置など)を認識する(F805)。 Finally, the touch information (touch size, position, etc.) is recognized based on the extracted touch position candidates (F805).
このように、判定部59は、ノイズ信号が除去された、互いに隣接するセンスライン33の信号の差分に基づいて、タッチ操作の有無を判定する。従って、タッチ操作の有無を正確に判定することができる。
As described above, the
さらに、上述の例では、判定部59が、減算部41aで算出された互いに隣接するセンスライン33の信号の差分と、正および負の閾値(THp,THm)との比較に基づいて、各センスライン33の信号の差分分布を3値化した増減表を作成すると共に、その増減表を2値画像に変換する。すなわち、ノイズ信号が除去された、互いに隣接するセンスラインの信号の差分が判定部59に入力される。判定部59は、互いに隣接するセンスライン33の信号の差分と、判定部59に格納された正および負の閾値(THp,THm)との比較とを用いて、各センスライン33の信号の差分分布を3値化した増減表を作成する。さらに、判定部59は、その増減表を2値化することにより、増減表が2値画像に変換される。これにより、変換された2値画像には、タッチ位置候補が抽出される。従って、この2値画像に基づいて、タッチ情報(タッチの大きさ、位置など)を認識することにより、タッチ操作の有無に加えて、タッチ情報をより正確に認識することができる。
Further, in the above-described example, the
〔実施の形態17〕
図29は、タッチパネルシステム1を搭載した携帯電話機10の構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機(電子機器)10は、CPU51と、RAM53と、ROM52と、カメラ54と、マイクロフォン55と、スピーカ56と、操作キー57と、タッチパネルシステム1とを備えている。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
[Embodiment 17]
FIG. 29 is a functional block diagram showing the configuration of the
CPU51は、携帯電話機10の動作を制御する。CPU51は、たとえばROM52に格納されたプログラムを実行する。操作キー57は、携帯電話機10のユーザによる指示の入力を受ける。RAM53は、CPU51によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー57を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM52は、データを不揮発的に格納する。
The
また、ROM52は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの書込みおよび消去が可能なROMである。なお、図20には示していないが、携帯電話機10が、他の電子機器に有線により接続するためのインターフェイス(IF)を備える構成としてもよい。
The
カメラ54は、ユーザの操作キー57の操作に応じて、被写体を撮影する。なお、撮影された被写体の画像データは、RAM53や外部メモリ(たとえば、メモリカード)に格納される。マイクロフォン55は、ユーザの音声の入力を受付ける。携帯電話機10は、当該入力された音声(アナログデータ)をデジタル化する。そして、携帯電話機10は、通信相手(たとえば、他の携帯電話機)にデジタル化した音声を送る。スピーカ56は、たとえば、RAM53に記憶された音楽データなどに基づく音を出力する。
The
タッチパネルシステム1は、タッチパネル3とタッチパネルコントローラ4とドライブライン駆動回路5と表示装置2とを有している。CPU51は、タッチパネルシステム1の動作を制御する。CPU51は、例えばROM52に記憶されたプログラムを実行する。RAM53は、CPU51によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納する。ROM52は、データを不揮発的に格納する。
The
表示装置2は、ROM52、RAM53に格納されている画像を表示する。表示装置2は、タッチパネル3に重ねられているか、タッチパネル3を内蔵している。
The
〔実施の形態18〕
上述した各実施形態のタッチパネルシステムは、以下のような構成をさらに備えることもできる。
[Embodiment 18]
The touch panel system of each embodiment described above can further include the following configuration.
本発明のタッチパネルシステムに関する実施の一形態について図30〜図40に基づいて説明すれば以下のとおりである。 One embodiment of the touch panel system of the present invention will be described below with reference to FIGS.
(タッチパネルシステム71aの構成)
図30は、実施の形態18に係るタッチパネルシステム71aの構成を示すブロック図である。図31は、タッチパネルシステム71aに設けられたタッチパネル73の構成を示す模式図である。
(Configuration of
FIG. 30 is a block diagram showing a configuration of a
タッチパネルシステム71aは、タッチパネル73と静電容量値分布検出回路72とを備えている。タッチパネル73は、水平方向に沿って互いに平行に配置された信号線HL1〜HLM(第1信号線)と、垂直方向に沿って互いに平行に配置された信号線VL1〜VLM(第2信号線)と、信号線HL1〜HLMと信号線VL1〜VLMとの交点にそれぞれ形成される静電容量C11〜CMMとを備えている。タッチパネル73は、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましいが、スマートフォンに使用される大きさであってもよい。
The
静電容量値分布検出回路72は、ドライバ75を備えている。ドライバ75は、符号系列に基づいてドライブラインDL1〜DLMに電圧を印加する。静電容量値分布検出回路72には、センスアンプ76が設けられている。センスアンプ76は、各静電容量に対応する電荷の線形和を、センスラインSL1〜SLMを通して読み出して、AD変換器78に供給する。
The capacitance value
静電容量値分布検出回路72は、マルチプレクサ74を有している。図32は、タッチパネル73に接続された信号線HL1〜HLM、VL1〜VLMとドライバ75に接続されたドライブラインDL1〜DLM及びセンスアンプ76に接続されたセンスラインSL1〜SLMとの接続切替回路の構成を示す回路図である。
The capacitance value
マルチプレクサ74は、信号線HL1〜HLMをドライバ75のドライブラインDL1〜DLMに接続し、信号線VL1〜VLMをセンスアンプ76のセンスラインSL1〜SLMに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HLMをセンスアンプ76のセンスラインSL1〜SLMに接続し、信号線VL1〜VLMをドライバ75のドライブラインDL1〜DLMに接続する第2接続状態とを切替える。
The
図33は、タッチパネルシステム71aの静電容量値分布検出回路72に設けられたマルチプレクサ74の構成を示す回路図である。マルチプレクサ74は、直列に接続された4個のCMOSスイッチSW1〜SW4を有している。タイミングジェネレータ77からの制御ラインCLは、CMOSスイッチSW1のCMOSスイッチSW2と反対側の一端と、CMOSスイッチSW2とCMOSスイッチSW3との間と、CMOSスイッチSW4のCMOSスイッチSW3と反対側の一端と、反転器invの入力とに接続されている。反転器invの出力は、CMOSスイッチSW1とCMOSスイッチSW2との間と、CMOSスイッチSW3とCMOSスイッチSW4との間とに接続されている。信号線HL1〜HLMは、CMOSスイッチSW1・SW2に接続されている。信号線VL1〜VLMは、CMOSスイッチSW3・SW4に接続されている。ドライブラインDL1〜DLMは、CMOSスイッチSW1・SW4に接続されている。センスラインSL1〜SLMは、CMOSスイッチSW2・SW3に接続されている。
FIG. 33 is a circuit diagram showing a configuration of the
制御線CLの信号をLowにすると、信号線HL1〜HLMは、ドライブラインDL1〜DLMにつながり、信号線VL1〜VLMは、センスラインSL1〜SLMにつながる。制御線CLの信号をHighにすると、信号線HL1〜HLMは、センスラインSL1〜SLMにつながり、信号線VL1〜VLMは、ドライブラインDL1〜DLMにつながる。 When the signal of the control line CL is set to Low, the signal lines HL1 to HLM are connected to the drive lines DL1 to DLM, and the signal lines VL1 to VLM are connected to the sense lines SL1 to SLM. When the signal of the control line CL is set to High, the signal lines HL1 to HLM are connected to the sense lines SL1 to SLM, and the signal lines VL1 to VLM are connected to the drive lines DL1 to DLM.
AD変換器78は、センスラインSL1〜SLMを通して読み出した各静電容量に対応する電荷の線形和をAD変換して容量分布計算部79に供給する。
The
容量分布計算部79は、AD変換器78から供給された各静電容量に対応する電荷の線形和と符号系列とに基づいて、タッチパネル73上の静電容量分布を計算してタッチ認識部80に供給する。タッチ認識部80は、容量分布計算部79から供給された静電容量分布に基づいて、タッチパネル73上のタッチされた位置を認識する。
The capacitance
静電容量値分布検出回路72は、タイミングジェネレータ77を有している。タイミングジェネレータ77は、ドライバ75の動作を規定する信号と、センスアンプ76の動作を規定する信号と、AD変換器78の動作を規定する信号とを生成して、ドライバ75、センスアンプ76、及びAD変換器78に供給する。
The capacitance value
(タッチパネルシステム71aの動作)
図34の(a)(b)は、タッチパネルシステム71aの動作方法を説明するための模式図である。図43を参照して前述したように、ファントムノイズNZが、お手付き領域HDRにセンスラインSL1〜SLMに沿って外接する外接ラインL1・L2の間であって、お手付き領域HDRの外側に発生するという問題がある。しかしながら、図34の(a)に示すように、お手付き領域HDRと重ならないセンスライン上、即ち、外接ラインL1・L2の外側に存在するペン入力位置Pに入力されたペン信号は、ペン入力位置Pを通るセンスライン上にファントムノイズNZが発生しないので、ファントムノイズNZによるSNRの劣化が無く、検出可能である。
(Operation of
FIGS. 34A and 34B are schematic diagrams for explaining an operation method of the
従って、お手付き領域HDRとペン入力位置Pとが、図43に示す位置関係にあるときは、ドライブラインDL1〜DLMとセンスラインSL1〜SLMとを入れ替えて、図34の(b)に示すように、水平方向の信号線HL1〜HLMをドライブラインDL1〜DLMとして機能させ、垂直方向の信号線VL1〜VLMをセンスラインSL1〜SLMとして機能させ、外接ラインL3・L4の外側の信号を検出するように構成すると、ペン入力位置Pへのペン信号の検出が可能となる。 Therefore, when the hand-held region HDR and the pen input position P are in the positional relationship shown in FIG. 43, the drive lines DL1 to DLM and the sense lines SL1 to SLM are switched as shown in FIG. The horizontal signal lines HL1 to HLM function as drive lines DL1 to DLM, and the vertical signal lines VL1 to VLM function as sense lines SL1 to SLM to detect signals outside the circumscribed lines L3 and L4. With this configuration, the pen signal to the pen input position P can be detected.
従って、例えば、信号線HL1〜HLMをドライバ75のドライブラインDL1〜DLMに接続し、信号線VL1〜VLMをセンスアンプ76のセンスラインSL1〜SLMに接続する第1接続状態(図34の(b))と、信号線HL1〜HLMをセンスアンプ76のセンスラインSL1〜SLMに接続し、信号線VL1〜VLMをドライバ75のドライブラインDL1〜DLMに接続する第2接続状態(図43)とを、1フレームごとに交互に、マルチプレクサ74により切替えれば、お手付き領域HDRによりファントムノイズNZが発生しても、第1接続状態と第2接続状態とのいずれか一方のタイミングでペン信号の検出が可能となる。他方のタイミングでファントムノイズNZがのるため、ペン信号のSNRとしては半分になるが、第1接続状態と第2接続状態とを交互に切替えれば、お手付き領域HDRによりファントムノイズNZが発生してもペン信号の検出が可能となる。
Therefore, for example, the signal lines HL1 to HLM are connected to the drive lines DL1 to DLM of the
したがって、例えば、タッチパネルシステム71aは、第1時刻において、信号線HL1〜HLMを駆動して静電容量に対応する電荷を信号線VL1〜VLMから出力させ(第1信号線駆動工程)、そして、第1時刻よりも後の第2時刻において、信号線HL1〜HLM及び信号線VL1〜VLMの接続をマルチプレクサ74により切替制御し(切替工程)、次に、第2時刻以降の第3時刻において、信号線VL1〜VLMを駆動して静電容量に対応する電荷を信号線HL1〜HLMから出力させる(第2信号線駆動工程)。
Therefore, for example, at the first time, the
容量分布計算部79は、お手付き領域HDRに外接する長方形の中に配置された静電容量からセンスラインを通って読み出される信号は採用しないように構成されている。お手付き領域HDRは、入力用導電性ペンを把持した手がタッチパネル上に着いた領域であり、図示しない画像認識手段により認識するように構成することができる。また、お手付き領域HDRは、タッチパネルシステム71aのユーザが定義するように構成してもよい。
The capacitance
また、ペン入力によるお手付き領域HDRが発生しないスマートフォンにおいても、上記と同様に、ドライブラインとセンスラインとの切替を行うと、検出すべき指タッチの信号は、いずれの駆動状態でも発生するが、ファントムノイズによる誤信号は、ドライブラインとセンスラインとの切替により発生場所が異なるため、除去可能になる。 In addition, even in a smartphone in which a hand-held region HDR by pen input does not occur, when switching between a drive line and a sense line as described above, a finger touch signal to be detected is generated in any driving state. An error signal due to phantom noise can be removed because the generation location differs depending on the switching between the drive line and the sense line.
図35の(a)(b)は、タッチパネルシステム71aの他の動作方法を説明するための模式図である。図35の(a)に示すように、垂直信号線VL1〜VLMをドライブラインDL1〜DLMに接続して駆動し、水平信号線HL1〜HLMをセンスラインSL1〜SLMに接続すると、指をタッチした指タッチ領域FRに水平方向に沿って外接する外接ラインL5・L6の間であって指タッチ領域FRの外側に発生するファントムノイズNZが指タッチ領域FRに対応する信号とともにセンスラインを通して読み出される。そして、図35の(b)に示すように、水平信号線HL1〜HLMをドライブラインDL1〜DLMに接続して駆動し、垂直信号線VL1〜VLMをセンスラインSL1〜SLMに接続すると、指タッチ領域FRに垂直方向に沿って外接する外接ラインL7・L8の間に発生するファントムノイズNZが指タッチ領域FRに対応する信号とともにセンスラインを通して読み出される。
FIGS. 35A and 35B are schematic views for explaining another operation method of the
図35の(a)に示す外接ラインL5・L6の間のファントムノイズNZと、図35の(b)に示す外接ラインL7・L8の間のファントムノイズとは、互いに無関係にランダムに発生するので、図35の(a)に示すセンスラインを通して読み出した外接ラインL5・L6の間のファントムノイズNZ及び指タッチ領域FRに対応する信号と、図35の(b)に示すセンスラインを通して読み出した外接ラインL7・L8の間のファントムノイズNZ及び指タッチ領域FRに対応する信号とのAND操作を行うと、外接ラインL5・L6の間のファントムノイズNZと、外接ラインL7・L8の間のファントムノイズNZとをキャンセルすることができる。 Since the phantom noise NZ between the circumscribed lines L5 and L6 shown in FIG. 35A and the phantom noise between the circumscribed lines L7 and L8 shown in FIG. 35B are randomly generated regardless of each other. 35, the signal corresponding to the phantom noise NZ and the finger touch area FR between the circumscribed lines L5 and L6 read through the sense line shown in FIG. 35A, and the circumscribed read out through the sense line shown in FIG. When an AND operation is performed on the phantom noise NZ between the lines L7 and L8 and the signal corresponding to the finger touch area FR, the phantom noise NZ between the circumscribed lines L5 and L6 and the phantom noise between the circumscribed lines L7 and L8 NZ can be canceled.
(実施の形態19)
(タッチパネルシステム71bの構成)
図36は、実施の形態19に係るタッチパネルシステム71bの構成を示すブロック図である。図37は、タッチパネル73に接続された信号線HL1〜HLM、VL1〜VLMとドライバ75a・75bに接続されたドライブラインDL1〜DLM及びセンスアンプ76a・76bに接続されたセンスラインSL1〜SLMとの接続切替回路(マルチプレクサ74a・74b)の構成を示す回路図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
(Embodiment 19)
(Configuration of
FIG. 36 is a block diagram showing a configuration of a
タッチパネルシステム71bは、静電容量値分布検出回路72aを備えている。静電容量値分布検出回路72aは、2個のマルチプレクサ74a・74bを有している。マルチプレクサ74aは、信号線HL1〜HLMを介して固定的にタッチパネル73に接続されている。静電容量値分布検出回路72aには、ドライバ75a及びセンスアンプ76aが設けられている。ドライバ75aは、ドライブラインDL1〜DLMを介してマルチプレクサ74aに接続されており、センスアンプ76aは、センスラインSL1〜SLMを介してマルチプレクサ74aに接続されている。
The
静電容量値分布検出回路72aは、AD変換器78a及びタイミングジェネレータ77aを有している。AD変換器78aは、センスアンプ76aからの出力をAD変換して容量分布計算部79に供給する。タイミングジェネレータ77aは、ドライバ75aの動作を規定する信号と、センスアンプ76aの動作を規定する信号と、AD変換器78aの動作を規定する信号とを生成して、ドライバ75a、センスアンプ76a、及びAD変換器78aに供給する。タイミングジェネレータ77aは、マルチプレクサ74aを制御するための信号を、制御ラインCLaを介して供給する。
The capacitance value
マルチプレクサ74bは、信号線VL1〜VLMを介して固定的にタッチパネル73に接続されている。静電容量値分布検出回路72aには、ドライバ75b及びセンスアンプ76bが設けられている。ドライバ75bは、ドライブラインDL1〜DLMを介してマルチプレクサ74bに接続されており、センスアンプ76bは、センスラインSL1〜SLMを介してマルチプレクサ74bに接続されている。
The
静電容量値分布検出回路72aは、AD変換器78b及びタイミングジェネレータ77bを有している。AD変換器78bは、センスアンプ76bからの出力をAD変換して容量分布計算部79に供給する。タイミングジェネレータ77bは、ドライバ75bの動作を規定する信号と、センスアンプ76bの動作を規定する信号と、AD変換器78bの動作を規定する信号とを生成して、ドライバ75b、センスアンプ76b、及びAD変換器78bに供給する。タイミングジェネレータ77bは、マルチプレクサ74bを制御するための信号を、制御ラインCLbを介して供給する。
The capacitance value
静電容量値分布検出回路72aは、同期信号生成部81を有している。同期信号生成部81は、信号線HL1〜HLMをドライバ75aに接続し、信号線VL1〜VLMをセンスアンプ76bに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HLMをセンスアンプ76aに接続し、信号線VL1〜VLMをドライバ75bに接続する第2接続状態とを切替えるようにタイミングジェネレータ77a・77bがマルチプレクサ74a・74bを制御するための同期信号を生成してタイミングジェネレータ77a・77bに供給する。
The capacitance value
図38は、タッチパネルシステム71bの静電容量値分布検出回路72aに設けられたマルチプレクサ74a・74bの構成を示す回路図である。マルチプレクサ74aは、直列に接続された2個のCMOSスイッチSW5〜SW6を有している。タイミングジェネレータ77aからの制御ラインCLaは、CMOSスイッチSW5のCMOSスイッチSW6と反対側の一端と、CMOSスイッチSW6のCMOSスイッチSW5と反対側の一端と、反転器invの入力とに接続されている。反転器invの出力は、CMOSスイッチSW5とCMOSスイッチSW6との間に接続されている。信号線HL1〜HLMは、CMOSスイッチSW5・SW6に接続されている。ドライブラインDL1〜DLMは、CMOSスイッチSW5に接続されている。センスラインSL1〜SLMは、CMOSスイッチSW6に接続されている。
FIG. 38 is a circuit diagram showing a configuration of
(タッチパネルシステム71bの動作)
制御線CLaの信号をLowにすると、信号線HL1〜HLMは、ドライブラインDL1〜DLMにつながる。制御線CLの信号をHighにすると、信号線HL1〜HLMは、センスラインSL1〜SLMにつながる。マルチプレクサ74bも同様に構成されている。
(Operation of
When the signal of the control line CLa is set to Low, the signal lines HL1 to HLM are connected to the drive lines DL1 to DLM. When the signal of the control line CL is set to High, the signal lines HL1 to HLM are connected to the sense lines SL1 to SLM. The
このように、相似な構成のマルチプレクサ74a・74bを備え、マルチプレクサ74aはタッチパネル73の信号線HL1〜HLMと固定的に接続され、マルチプレクサ74bはタッチパネル73の信号線VL1〜VLMと固定的に接続され、マルチプレクサ74a・74bは、同期信号生成部81が生成した同期信号に基づいて、同期して動作する。マルチプレクサ74aがドライバ75aと接続されるときは、マルチプレクサ74bはセンスアンプ76bと接続され、マルチプレクサ74aがセンスアンプ76aと接続されるときは、マルチプレクサ74bはドライバ75bと接続される。
As described above, the
(実施の形態20)
図39は、実施の形態20に係るタッチパネルシステム71cの構成を示すブロック図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
(Embodiment 20)
FIG. 39 is a block diagram showing a configuration of a
タッチパネルシステム71cは、静電容量値分布検出回路72cを備えている。静電容量値分布検出回路72cは、コントローラ82a・82bを有している。コントローラ82aは、マルチプレクサ74a1〜74a4を有している。マルチプレクサ74a1〜74a4は、図36〜図38を参照して前述したマルチプレクサ74aと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、マルチプレクサ74a1は信号線HL1〜HL(m1)と接続され、マルチプレクサ74a2は信号線HL(m1+1)〜HL(m2)と接続され、マルチプレクサ74a3は信号線HL(m2+1)〜HL(m3)と接続され、マルチプレクサ74a4は信号線HL(m3+1)〜HLMと接続されている。但し、1<m1<m2<m3<Mである。
The
コントローラ82bは、マルチプレクサ74b1〜74b4を有している。マルチプレクサ74b1〜74b4は、図36〜図38を参照して前述したマルチプレクサ74bと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、マルチプレクサ74b1は信号線VL1〜VL(k1)と接続され、マルチプレクサ74b2は信号線VL(k1+1)〜VL(k2)と接続され、マルチプレクサ74b3は信号線VL(k2+1)〜VL(k3)と接続され、マルチプレクサ74b4は信号線VL(k3+1)〜VLMと接続されている。但し、1<k1<k2<k3<Mである。
The
マルチプレクサ74a1〜74a4及びマルチプレクサ74b1〜74b4は、それぞれ対応するドライバ、センスアンプ、タイミングジェネレータ、ADCを有しており、同期信号生成部が生成する同期信号により同期して動作する。コントローラ82a・82bは、集積回路(IC)として実現してもよい。
Each of the multiplexers 74a1 to 74a4 and the multiplexers 74b1 to 74b4 has a corresponding driver, sense amplifier, timing generator, and ADC, and operates in synchronization with a synchronization signal generated by the synchronization signal generation unit. The
タッチパネルシステム71cでは、信号線HL1〜HL(m1)・信号線HL(m1+1)〜HL(m2)・信号線HL(m2+1)〜HL(m3)・信号線HL(m3+1)〜HLMをドライバに接続し、信号線VL1〜VL(k1)・信号線VL(k1+1)〜VL(k2)・信号線VL(k2+1)〜VL(k3)・信号線VL(k3+1)〜VLMをセンスアンプに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HL(m1)・信号線HL(m1+1)〜HL(m2)・信号線HL(m2+1)〜HL(m3)・信号線HL(m3+1)〜HLMをセンスアンプに接続し、信号線VL1〜VL(k1)・信号線VL(k1+1)〜VL(k2)・信号線VL(k2+1)〜VL(k3)・信号線VL(k3+1)〜VLMをドライバに接続する第2接続状態を切替制御する。
In the
(実施の形態21)
図40は、実施の形態21に係るタッチパネルシステム71dの構成を示すブロック図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
(Embodiment 21)
FIG. 40 is a block diagram showing a configuration of a
タッチパネルシステム71dのセンスアンプは、隣り合うセンスラインからの信号を減算して読み出し、液晶パネル等からのノイズをキャンセルしてSNRを高める構成を有している。
The sense amplifier of the
タッチパネルシステム71dは、静電容量値分布検出回路72dを備えている。静電容量値分布検出回路72dは、コントローラ83a・83bを有している。コントローラ83aは、マルチプレクサ84a1〜84a4を有している。マルチプレクサ84a1〜84a4は、図36〜図38を参照して前述したマルチプレクサ74aと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、隣接するマルチプレクサは、その境界に配置された信号線を共有する。
The
マルチプレクサ84a1は信号線HL1〜HL(m1)と接続され、マルチプレクサ84a2は信号線HL(m1)〜HL(m2)と接続され、マルチプレクサ84a3は信号線HL(m2)〜HL(m3)と接続され、マルチプレクサ84a4は信号線HL(m3)〜HLMと接続されている。但し、1<m1<m2<m3<Mである。このように、隣接するマルチプレクサ84a1・84a2は、その境界に配置された信号線HL(m1)を共有し、隣接するマルチプレクサ84a2・84a3は、その境界に配置された信号線HL(m2)を共有し、隣接するマルチプレクサ84a3・84a4は、その境界に配置された信号線HL(m3)を共有する。 The multiplexer 84a1 is connected to the signal lines HL1 to HL (m1), the multiplexer 84a2 is connected to the signal lines HL (m1) to HL (m2), and the multiplexer 84a3 is connected to the signal lines HL (m2) to HL (m3). The multiplexer 84a4 is connected to the signal lines HL (m3) to HLM. However, 1 <m1 <m2 <m3 <M. As described above, the adjacent multiplexers 84a1 and 84a2 share the signal line HL (m1) arranged at the boundary, and the adjacent multiplexers 84a2 and 84a3 share the signal line HL (m2) arranged at the boundary. The adjacent multiplexers 84a3 and 84a4 share the signal line HL (m3) arranged at the boundary.
コントローラ83bは、マルチプレクサ84b1〜84b4を有している。マルチプレクサ84b1〜84b4は、図36〜図38を参照して前述したマルチプレクサ74bと同様の構成を有しているが、接続される信号線数が少なく、隣接するマルチプレクサは、その境界に配置された信号線を共有する。
The
マルチプレクサ84b1は信号線VL1〜VL(k1)と接続され、マルチプレクサ84b2は信号線VL(k1)〜VL(k2)と接続され、マルチプレクサ84b3は信号線VL(k2)〜VL(k3)と接続され、マルチプレクサ84b4は信号線VL(k3)〜VLMと接続されている。但し、1<k1<k2<k3<Mである。このように、隣接するマルチプレクサ84b1・84b2は、その境界に配置された信号線VL(k1)を共有し、隣接するマルチプレクサ84b2・84b3は、その境界に配置された信号線VL(k2)を共有し、隣接するマルチプレクサ84b3・84b4は、その境界に配置された信号線VL(k3)を共有する。 The multiplexer 84b1 is connected to the signal lines VL1 to VL (k1), the multiplexer 84b2 is connected to the signal lines VL (k1) to VL (k2), and the multiplexer 84b3 is connected to the signal lines VL (k2) to VL (k3). The multiplexer 84b4 is connected to the signal lines VL (k3) to VLM. However, 1 <k1 <k2 <k3 <M. As described above, the adjacent multiplexers 84b1 and 84b2 share the signal line VL (k1) arranged at the boundary, and the adjacent multiplexers 84b2 and 84b3 share the signal line VL (k2) arranged at the boundary. Adjacent multiplexers 84b3 and 84b4 share the signal line VL (k3) arranged at the boundary.
マルチプレクサ84a1〜84a4及びマルチプレクサ84b1〜84b4は、それぞれ対応するドライバ、センスアンプ、タイミングジェネレータ、ADCを有しており、同期信号生成部が生成する同期信号により同期して動作する。コントローラ83a・83bは、集積回路(IC)として実現してもよい。
The multiplexers 84a1 to 84a4 and the multiplexers 84b1 to 84b4 have corresponding drivers, sense amplifiers, timing generators, and ADCs, respectively, and operate in synchronization with the synchronization signal generated by the synchronization signal generation unit. The
このように、隣り合うセンスラインからの信号を減算して読み出し、液晶パネル等からのノイズをキャンセルしてSNRを高めるようにセンスアンプを構成した場合は、隣接するマルチプレクサが、その境界線に配置された信号線を共有することにより、隣接するマルチプレクサの分担の境界に配置されたセンスラインの差動読み出しが、その境界線を超えて連続的に行える。 In this way, when the sense amplifier is configured to read out by subtracting the signal from the adjacent sense line and cancel the noise from the liquid crystal panel or the like to increase the SNR, the adjacent multiplexer is arranged at the boundary line. By sharing the signal lines, the differential readout of the sense lines arranged at the boundary of sharing of the adjacent multiplexers can be continuously performed beyond the boundary line.
実施の形態18〜21に係るタッチパネルシステムは、液晶表示パネルに重ねて配置するか、液晶表示パネルに内蔵して、複数人のマルチタッチによる手書き入力が可能な電子黒板(情報入出力機器)を構成することができる。 The touch panel system according to the eighteenth to twenty-first embodiments includes an electronic blackboard (information input / output device) that can be placed on a liquid crystal display panel or built in a liquid crystal display panel and capable of handwriting input by multi-touch by multiple persons. Can be configured.
なお、本発明は、以下のように表現することもできる。 The present invention can also be expressed as follows.
〔1〕複数のセンサを持つタッチパネルと、前記センサからの信号を入力し、データを読み取るタッチパネルコントローラとからなるタッチパネルシステムに関して、前記タッチパネルは、使用者がタッチ操作を行うことにより信号を入力する主センサと、前記主センサと同じタッチパネル上に設置された副センサとを備え、前記タッチパネルコントローラは、前記主センサからの信号と前記副センサからの信号を受信し、前記主センサからの信号から、前記副センサからの信号を減算する減算手段とを有することを特徴とするタッチパネルシステム。 [1] With respect to a touch panel system including a touch panel having a plurality of sensors and a touch panel controller that inputs signals from the sensors and reads data, the touch panel inputs a signal by a user performing a touch operation. A sensor and a sub sensor installed on the same touch panel as the main sensor, the touch panel controller receives a signal from the main sensor and a signal from the sub sensor, and from a signal from the main sensor, A touch panel system comprising: subtracting means for subtracting a signal from the sub sensor.
〔2〕前記副センサが、使用者がタッチ操作により接触することなく、センサに発生するノイズを検出することを特徴とする上記〔1〕に記載のタッチパネルシステム。 [2] The touch panel system according to [1], wherein the sub sensor detects noise generated in the sensor without a user touching the touch operation.
〔3〕前記主センサと前記副センサとが隣接して設置されていることを特徴とする上記〔1〕または〔2〕に記載のタッチパネルシステム。 [3] The touch panel system according to [1] or [2], wherein the main sensor and the sub sensor are installed adjacent to each other.
〔4〕表示装置と、前記表示装置の表示画面の上部等に配置され、複数のセンサ群をマトリクス状に配置したタッチパネルと、前記センサ群からの信号を入力し、データを読み取るタッチパネルコントローラとからなるタッチパネルシステムに関して、前記タッチパネルは、使用者がタッチ操作を行うことにより信号を入力する主センサ群と、前記主センサ群と同じタッチパネル上に設置された副センサ群とを備え、前記タッチパネルコントローラは、前記主センサ群からの信号と前記副センサ群からの信号を受信し、前記主センサ群からの信号から、前記副センサ群からの信号を減算する減算手段とを有することを特徴とするタッチパネルシステム。 [4] From a display device, a touch panel arranged at the top of the display screen of the display device, and a plurality of sensor groups arranged in a matrix, and a touch panel controller that inputs signals from the sensor groups and reads data The touch panel includes a main sensor group that inputs a signal when a user performs a touch operation, and a sub sensor group installed on the same touch panel as the main sensor group. A touch panel having subtracting means for receiving a signal from the main sensor group and a signal from the sub sensor group and subtracting a signal from the sub sensor group from the signal from the main sensor group. system.
〔5〕前記副センサ群が、使用者がタッチ操作により接触することなく、センサ群に発生するノイズを検出することを特徴とする上記〔4〕に記載のタッチパネルシステム。 [5] The touch panel system according to [4], wherein the sub sensor group detects noise generated in the sensor group without a user touching the touch operation.
〔6〕前記主センサ群と前記副センサ群とが隣接して設置されていることを特徴とする上記〔4〕または〔5〕に記載のタッチパネルシステム。 [6] The touch panel system according to [4] or [5], wherein the main sensor group and the sub sensor group are installed adjacent to each other.
〔7〕前記表示装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、FEDディスプレイであることを特徴とする上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のタッチパネルシステム。 [7] The touch panel system according to any one of [1] to [6], wherein the display device is a liquid crystal display, a plasma display, an organic EL display, or an FED display.
〔8〕上記〔1〕〜〔7〕のいずれかのタッチパネルシステムを備えたことを特徴とする電子機器。 [8] An electronic apparatus comprising the touch panel system according to any one of [1] to [7].
上記各構成によれば、タッチパネル内に、タッチ操作を検出する主センサ部と、ノイズ検出用の副センサ部とを備え、減算部が、主センサ部と副センサ部との信号の差分を取る。これにより、主センサ部からの出力信号からノイズ信号が除去され、タッチ操作により生じたタッチ操作本来の信号が抽出される。従って、タッチパネルに反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができる。それゆえ、除去対象となるノイズ成分は、ノイズを含む信号中のAC信号成分に限られることなく、タッチパネルに反映されるノイズ成分の全てである。つまり、基本的にノイズ成分を全てキャンセルすることが可能であるタッチパネルシステムおよび電子機器を提供することが可能となる。 According to each of the above configurations, the touch panel includes a main sensor unit that detects a touch operation and a sub-sensor unit for noise detection, and the subtracting unit takes a signal difference between the main sensor unit and the sub-sensor unit. . Thereby, the noise signal is removed from the output signal from the main sensor unit, and the original signal of the touch operation generated by the touch operation is extracted. Therefore, various types of noise reflected on the touch panel can be reliably removed (cancelled). Therefore, the noise component to be removed is not limited to the AC signal component in the signal including noise, but is all noise components reflected on the touch panel. That is, it is possible to provide a touch panel system and an electronic device that can basically cancel all noise components.
また、本発明は、以下のように記載することができる。 Further, the present invention can be described as follows.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記主センサ部は、複数のセンスラインを備え、上記副センサ部は、センスラインと同一方向に延びるサブセンスラインを備え、
上記減算部は、
上記センスラインから選択されたセンスラインSnの信号と、センスラインSnに隣接する2つのセンスライン(センスラインSn+1,センスラインSn−1)のうち、一方のセンスラインSn+1の信号との差分である第1の差分((Sn+1)−Sn)、および、
センスラインSnの信号とセンスラインSnに隣接する他方のセンスラインSn−1の信号との差分である第2の差分(Sn−(Sn−1))を算出すると共に、
サブセンスラインとサブセンスラインに隣接するセンスラインとの差分である第3の差分を算出し、
上記タッチパネルコントローラは、上記第1の差分と第2の差分と第3の差分とを加算する加算部を備えることが好ましい。
In the touch panel system according to the present embodiment, the main sensor unit includes a plurality of sense lines, the sub sensor unit includes a sub sense line extending in the same direction as the sense lines,
The subtraction unit
This is the difference between the signal of the sense line Sn selected from the sense lines and the signal of one sense line Sn + 1 of the two sense lines (sense line Sn + 1, sense line Sn-1) adjacent to the sense line Sn. A first difference ((Sn + 1) -Sn), and
While calculating a second difference (Sn− (Sn−1)) that is a difference between the signal of the sense line Sn and the signal of the other sense line Sn−1 adjacent to the sense line Sn,
Calculating a third difference which is the difference between the sub-sense line and the sense line adjacent to the sub-sense line;
It is preferable that the touch panel controller includes an adding unit that adds the first difference, the second difference, and the third difference.
上記の構成によれば、減算部が、隣接するセンスライン間で差分信号値を取得する。つまり、ノイズの相関性がより高い隣接するセンスライン間の差分を取ることになる。さらに、各センスラインの出力信号から、サブセンスラインの信号(ノイズ信号)も除去される。従って、より確実にノイズを除去することができる。 According to said structure, a subtraction part acquires a difference signal value between adjacent sense lines. That is, a difference between adjacent sense lines having higher noise correlation is obtained. Further, the sub-sense line signal (noise signal) is also removed from the output signal of each sense line. Therefore, noise can be removed more reliably.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記センスラインおよびサブセンスラインに対し交差して設けられたドライブラインと、上記ドライブラインを駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記センスラインまたはサブセンスラインと、上記ドライブラインとの間に静電容量が形成されており、
上記ドライブライン駆動回路は、直交系列またはM系列を用いて、上記ドライブラインを並列に駆動するようになっており、
上記センスラインおよびサブセンスラインごとの出力信号を読み出し、その出力信号と上記ドライブラインを並列駆動する符号系列とを内積し、上記静電容量の容量値を算出する演算部を備えていてもよい。
The touch panel system according to the present embodiment includes a drive line provided to intersect the sense line and the sub sense line, and a drive line drive circuit that drives the drive line,
Capacitance is formed between the sense line or sub-sense line and the drive line,
The drive line driving circuit is configured to drive the drive lines in parallel using an orthogonal series or an M series,
An arithmetic unit may be provided that reads out the output signal for each of the sense lines and the sub sense lines, calculates the capacitance value of the electrostatic capacitance by calculating an inner product of the output signal and a code sequence for driving the drive lines in parallel. .
上記の構成によれば、タッチパネルが直交系列駆動方式により駆動される。これにより、静電容量の信号が符号長倍(N倍)されて求まるため、ドライブライン数に依存せず、静電容量の信号強度が高まる。また、従来方式と同等の信号強度で良ければ、ドライブラインの駆動回数を減らすことができ、省電力化が可能となる。 According to the above configuration, the touch panel is driven by the orthogonal series driving method. As a result, since the electrostatic capacity signal is obtained by multiplying the code length (N times), the signal strength of the electrostatic capacity increases without depending on the number of drive lines. In addition, if the signal strength is the same as that of the conventional method, the number of drive lines can be reduced, and power saving can be achieved.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部は、上記減算部に入力されたセンスラインまたはサブセンスラインからのアナログ信号を、デジタル信号に変換する第1のAD変換部を備え、
上記減算部は、上記第1のAD変換部でデジタル信号を用いて上記第1の差分〜第3の差分を算出するようになっていてもよい。
In the touch panel system according to the present embodiment, the subtraction unit includes a first AD conversion unit that converts an analog signal from the sense line or sub-sense line input to the subtraction unit into a digital signal,
The subtractor may calculate the first difference to the third difference using a digital signal in the first AD converter.
上記の構成によれば、タッチパネルから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換した後、減算処理を行うことにより、ノイズを除去することができる。 According to said structure, after converting the analog signal output from a touch panel into a digital signal, a noise can be removed by performing a subtraction process.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部は、上記減算部に入力されたセンスラインまたはサブセンスラインからのアナログ信号を、デジタル信号に変換する第2のAD変換部を備え、
上記第2のAD変換部は、上記減算部により上記アナログ信号を用いて算出された上記第1の差分〜第3の差分をデジタル信号に変換するようになっていてもよい。
In the touch panel system according to the present embodiment, the subtraction unit includes a second AD conversion unit that converts an analog signal from the sense line or sub-sense line input to the subtraction unit into a digital signal,
The second AD converter may convert the first difference to the third difference calculated by the subtractor using the analog signal into a digital signal.
上記の構成によれば、タッチパネルから出力されるアナログ信号をアナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 According to said structure, after subtracting the analog signal output from a touch panel with an analog signal, it can convert into a digital signal and noise can be removed.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部は、上記アナログ信号を用いて上記第1の差分〜第3の差分を算出する全差動増幅器を備えることが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, it is preferable that the subtraction unit includes a fully differential amplifier that calculates the first difference to the third difference using the analog signal.
上記の構成によれば、全差動増幅器によって、タッチパネルから出力されるアナログ信号をアナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 According to said structure, after subtracting the analog signal output from a touch panel with an analog signal with a fully differential amplifier, it can convert into a digital signal and noise can be removed.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記全差動増幅器は、入力コモンモード電圧範囲が、レールトゥレール動作するようになっていることが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, it is preferable that the fully differential amplifier has a rail-to-rail operation in the input common mode voltage range.
上記の構成によれば、レールトゥレール(rail to rail)動作可能な全差動増幅器を備えている。これにより、全差動増幅器が、電源電圧(Vdd)からGNDまでの電圧範囲で動作可能となる。従って、全差動増幅器からの出力信号に、出力飽和の問題が生じない。 According to the above configuration, the fully differential amplifier capable of rail-to-rail operation is provided. As a result, the fully differential amplifier can operate in a voltage range from the power supply voltage (Vdd) to GND. Therefore, the problem of output saturation does not occur in the output signal from the fully differential amplifier.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記加算部は、上記サブセンスラインからの距離が近い順に加算処理を進め、加算結果を次の加算処理に用いるようになっていることが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, it is preferable that the adder advances the addition process in the order of the distance from the sub sense line and uses the addition result for the next addition process.
上記の構成によれば、加算部が、加算結果を利用しながら、サブセンスラインから離れる方向に順次加算処理を進める。従って、加算処理速度を高めることができる。 According to said structure, an addition part advances an addition process sequentially in the direction away from a sub sense line, utilizing an addition result. Therefore, the addition processing speed can be increased.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記副センサ部は、上記タッチパネルのタッチ操作を検出しないようになっていてもよい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the sub sensor unit may not detect a touch operation of the touch panel.
上記の構成によれば、タッチ操作による信号が副センサ部で検出されないため、副センサ部からの出力信号には、タッチ操作による信号が含まれない。これにより、減算部の減算処理によって、タッチ操作の信号値が低減されることはない。つまり、主センサ部で検出されたタッチ操作の信号が低減されることなく、ノイズ成分が除去される。従って、タッチ操作の検出感度をより一層高めることができる。 According to said structure, since the signal by touch operation is not detected by the sub sensor part, the signal by touch operation is not contained in the output signal from a sub sensor part. Thereby, the signal value of the touch operation is not reduced by the subtraction process of the subtraction unit. That is, the noise component is removed without reducing the touch operation signal detected by the main sensor unit. Therefore, the detection sensitivity of the touch operation can be further increased.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記副センサ部は、上記タッチパネル上のタッチ操作されない領域に設けられていてもよい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the sub sensor unit may be provided in an area where the touch operation is not performed on the touch panel.
上記の構成によれば、副センサ部が、使用者がタッチ操作する領域(タッチ領域)を避けて設けられている。このため、副センサ部は、使用者がタッチ操作することなく、タッチパネルに反映されたノイズを検出するが、タッチ操作による信号を検出しない。従って、副センサ部が、タッチ操作を検出するのを確実に回避することができる。 According to said structure, the subsensor part is provided avoiding the area | region (touch area | region) where a user touch-operates. For this reason, a sub sensor part detects the noise reflected on the touch panel, without a user performing touch operation, but does not detect the signal by touch operation. Therefore, it is possible to reliably avoid the sub sensor unit from detecting the touch operation.
つまり、上記の構成によれば、タッチ操作による信号が副センサ部で検出されないため、副センサ部からの出力信号には、タッチ操作による信号が含まれない。これにより、減算部の減算処理によって、タッチ操作の信号値が低減されることはない。つまり、主センサ部で検出されたタッチ操作の信号が低減されることなく、ノイズ成分が除去される。従って、タッチ操作の検出感度をより一層高めることができる。 In other words, according to the configuration described above, since the signal by the touch operation is not detected by the sub sensor unit, the output signal from the sub sensor unit does not include the signal by the touch operation. Thereby, the signal value of the touch operation is not reduced by the subtraction process of the subtraction unit. That is, the noise component is removed without reducing the touch operation signal detected by the main sensor unit. Therefore, the detection sensitivity of the touch operation can be further increased.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記主センサ部と副センサ部とが、互いに隣接して設けられていることが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, it is preferable that the main sensor unit and the sub sensor unit are provided adjacent to each other.
上記の構成によれば、主センサ部と副センサ部とが、最も接近して配置される。つまり、主センサ部と副センサ部とが、略同一条件の配置状態となる。このため、副センサ部からの出力信号に含まれるノイズ信号値は、主センサ部からの出力信号に含まれるノイズ信号値と同一であるとみなすことができる。これにより、減算部による減算処理によって、タッチパネルに反映されたノイズ成分を、より確実に除去することができる。従って、タッチ操作の検出感度をより一層高めることができる。 According to said structure, a main sensor part and a sub sensor part are arrange | positioned most closely. That is, the main sensor unit and the sub sensor unit are arranged in substantially the same condition. For this reason, the noise signal value included in the output signal from the sub sensor unit can be regarded as the same as the noise signal value included in the output signal from the main sensor unit. Thereby, the noise component reflected on the touch panel can be more reliably removed by the subtraction processing by the subtraction unit. Therefore, the detection sensitivity of the touch operation can be further increased.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記主センサ部は、1個の主センサからなるものであってもよい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the main sensor unit may be composed of one main sensor.
上記の構成によれば、主センサ部が、単数の主センサから構成されている。これにより、タッチ操作の有無を検出することのできるタッチパネルシステムを提供することができる。 According to said structure, the main sensor part is comprised from the single main sensor. Thereby, the touch panel system which can detect the presence or absence of touch operation can be provided.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記主センサ部は、マトリクス状に配置された複数の主センサからなるものであってもよい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the main sensor unit may be composed of a plurality of main sensors arranged in a matrix.
上記の構成によれば、主センサ部が、マトリクス状に配置された複数の主センサから構成されている。これにより、タッチ操作の有無と共にタッチ位置を検出することのできるタッチパネルシステムを提供することができる。 According to said structure, the main sensor part is comprised from the some main sensor arrange | positioned at matrix form. Thereby, the touch panel system which can detect a touch position with the presence or absence of touch operation can be provided.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記センスラインに対し交差して設けられたドライブラインと、
上記ドライブラインを駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記センスラインと、上記ドライブラインとの間に静電容量が形成されており、
上記ドライブライン駆動回路は、上記ドライブラインを並列に駆動するようになっており、
上記減算部は、上記センスラインごとの出力信号を受信し、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分として、上記ドライブラインが延びる方向における静電容量の差分を算出し、
上記減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する復号部を備えることが好ましい。
In the touch panel system according to the present embodiment, a drive line provided crossing the sense line,
A drive line driving circuit for driving the drive line,
A capacitance is formed between the sense line and the drive line,
The drive line driving circuit is configured to drive the drive lines in parallel.
The subtracting unit receives an output signal for each sense line, calculates a difference in capacitance in a direction in which the drive line extends as a difference between signals of the adjacent sense lines,
It is preferable to include a decoding unit that decodes the difference value of the capacitance calculated by the subtraction unit.
上記の構成によれば、タッチパネルが並列駆動され、復号部が、減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する。これにより、静電容量の信号が符号長倍(N倍)されて求まるため、ドライブライン数に依存せず、静電容量の信号強度が高まる。また、従来方式と同等の信号強度で良ければ、ドライブラインの駆動回数を減らすことができ、省電力化が可能となる。 According to said structure, a touch panel is driven in parallel and a decoding part decodes the difference value of the electrostatic capacitance calculated in the subtraction part. As a result, since the electrostatic capacity signal is obtained by multiplying the code length (N times), the signal strength of the electrostatic capacity increases without depending on the number of drive lines. In addition, if the signal strength is the same as that of the conventional method, the number of drive lines can be reduced, and power saving can be achieved.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部は、上記減算部に入力されたセンスラインからのアナログ信号を、デジタル信号に変換する第3のAD変換部を備え、
上記減算部は、上記第3のAD変換部でデジタル信号を用いて算出された、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出してもよい。
In the touch panel system according to the present embodiment, the subtraction unit includes a third AD conversion unit that converts an analog signal from the sense line input to the subtraction unit into a digital signal,
The subtracting unit may calculate a difference between the signals of the adjacent sense lines calculated by using the digital signal in the third AD converting unit.
上記の構成によれば、タッチパネルから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換した後、減算処理を行うことにより、ノイズを除去することができる。 According to said structure, after converting the analog signal output from a touch panel into a digital signal, a noise can be removed by performing a subtraction process.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部は、上記減算部に入力されたセンスラインからのアナログ信号を、デジタル信号に変換する第4のAD変換部を備え、
上記第4のAD変換部は、上記減算部により上記アナログ信号を用いて算出された上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分をデジタル信号に変換してもよい。
In the touch panel system according to the present embodiment, the subtraction unit includes a fourth AD conversion unit that converts an analog signal from the sense line input to the subtraction unit into a digital signal,
The fourth AD converter may convert the difference between the signals of the adjacent sense lines calculated by the subtractor using the analog signal into a digital signal.
上記の構成によれば、タッチパネルから出力されるアナログ信号をアナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 According to said structure, after subtracting the analog signal output from a touch panel with an analog signal, it can convert into a digital signal and noise can be removed.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部は、上記アナログ信号を用いて上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出する全差動増幅器を備えていてもよい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the subtracting unit may include a fully differential amplifier that calculates a difference between signals of the adjacent sense lines using the analog signal.
上記の構成によれば、全差動増幅器によって、タッチパネルから出力されるアナログ信号をアナログ信号のまま減算処理した後、デジタル信号に変換して、ノイズを除去することができる。 According to said structure, after subtracting the analog signal output from a touch panel with an analog signal with a fully differential amplifier, it can convert into a digital signal and noise can be removed.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、非タッチ操作時に上記復号部で復号化された静電容量の差分分布を記憶する非タッチ操作時情報記憶部と、タッチ操作時に上記復号部で復号化された静電容量の差分分布から、非タッチ操作時情報記憶部に記憶された、非タッチ操作時の静電容量の差分分布を減算し、静電容量の差分分布を較正する較正部とを備える構成であってもよい。 In the touch panel system according to the present embodiment, a non-touch operation time information storage unit that stores a difference distribution of capacitance decoded by the decoding unit during a non-touch operation, and a decoding unit decoded during a touch operation. A calibration unit that subtracts the difference distribution of the capacitance at the time of non-touch operation stored in the information storage unit at the time of non-touch operation from the difference distribution of the capacitance, and calibrates the difference distribution of the capacitance. It may be a configuration.
上記の構成によれば、非タッチ操作時情報記憶部が、復号部で復号化された非タッチ操作時における静電容量の差分分布を記憶している。そして、較正部は、タッチ操作時の静電容量の差分分布から、非タッチ操作時情報記憶部に記憶された非タッチ操作時の静電容量の差分分布を減算する。つまり、較正部は、(タッチ操作時の静電容量の差分分布)−(非タッチ操作時の静電容量の差分分布)を算出する。従って、タッチパネルに内在するオフセットをキャンセルすることができる。 According to said structure, the information storage part at the time of non-touch operation has memorize | stored the difference distribution of the electrostatic capacitance at the time of the non-touch operation decoded by the decoding part. And a calibration part subtracts the difference distribution of the electrostatic capacity at the time of non-touch operation memorize | stored in the information storage part at the time of non-touch operation from the difference distribution of the electrostatic capacity at the time of touch operation. That is, the calibration unit calculates (capacitance difference distribution during touch operation) − (capacitance difference distribution during non-touch operation). Therefore, the offset inherent in the touch panel can be canceled.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記減算部で算出された互いに隣接するセンスラインの信号の差分と、正および負の閾値との比較に基づいて、タッチ操作の有無を判定する判定部を備えることが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, a determination unit that determines the presence or absence of a touch operation based on a comparison between a difference between signals of adjacent sense lines calculated by the subtraction unit and a positive and negative threshold value. It is preferable to provide.
上記の構成によれば、判定部が、ノイズ信号が除去された、互いに隣接するセンスラインの信号の差分に基づいて、タッチ操作の有無を判定する。従って、タッチ操作の有無を正確に判定することができる。 According to said structure, a determination part determines the presence or absence of touch operation based on the difference of the signal of the adjacent sense line from which the noise signal was removed. Therefore, the presence / absence of a touch operation can be accurately determined.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記判定部は、上記減算部で算出された互いに隣接するセンスラインの信号の差分と、正および負の閾値との比較に基づいて、各センスラインの信号の差分分布を3値化した増減表を作成すると共に、その増減表を2値画像に変換することによって、タッチ情報を抽出することが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the determination unit determines the signal of each sense line based on a comparison between the difference between the signals of adjacent sense lines calculated by the subtraction unit and a positive and negative threshold. It is preferable to extract touch information by creating a ternary increase / decrease table and converting the increase / decrease table into a binary image.
上記の構成によれば、ノイズ信号が除去された、互いに隣接するセンスラインの信号の差分が判定部に入力される。判定部は、互いに隣接するセンスラインの信号の差分と、判定部に格納された正および負の閾値との比較とを用いて、各センスラインの信号の差分分布を3値化した増減表を作成する。さらに、判定部は、その増減表を2値化することにより、増減表が2値画像に変換される。これにより、変換された2値画像には、タッチ位置候補が抽出される。従って、この2値画像に基づいて、タッチ情報(タッチの大きさ、位置など)を認識することにより、タッチ操作の有無に加えて、タッチ情報をより正確に認識することができる。 According to said structure, the difference of the signal of the mutually adjacent sense line from which the noise signal was removed is input into a determination part. The determination unit uses a difference between the signals of the adjacent sense lines and a comparison between the positive and negative threshold values stored in the determination unit to generate an increase / decrease table in which the difference distribution of the signal of each sense line is ternarized. create. Further, the determination unit converts the increase / decrease table into a binary image by binarizing the increase / decrease table. Thereby, touch position candidates are extracted from the converted binary image. Therefore, by recognizing touch information (touch size, position, etc.) based on this binary image, it is possible to more accurately recognize touch information in addition to the presence or absence of a touch operation.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、表示装置をさらに備え、上記タッチパネルは、上記表示装置の前面に設けられていることが好ましい。 The touch panel system according to the present embodiment preferably further includes a display device, and the touch panel is provided on the front surface of the display device.
上記の構成によれば、タッチパネルが表示装置の前面に設けられているため、表示装置に発生するノイズを確実に除去することができる。 According to said structure, since the touch panel is provided in the front surface of the display apparatus, the noise which generate | occur | produces in a display apparatus can be removed reliably.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムにおいて、上記表示装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、または有機ELディスプレイ、電解放出ディスプレイであることが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, the display device is preferably a liquid crystal display, a plasma display, an organic EL display, or a field emission display.
上記の構成によれば、表示装置が、日常的な電子機器に多用されている各種ディスプレイから構成されている。従って、汎用性の高いタッチパネルシステムを提供することができる。 According to said structure, the display apparatus is comprised from the various displays used frequently by an everyday electronic device. Therefore, a highly versatile touch panel system can be provided.
本発明に係る静電容量値分布検出方法は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出方法であって、第1時刻において、前記第1信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第2信号線から出力させる第1信号線駆動工程と、前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記第1及び前記第2信号線の接続を切替制御する切替工程と、前記第2時刻よりも後の第3時刻において、前記第2信号線を駆動して前記静電容量に対応する電荷を前記第1信号線から出力させる第2信号線駆動工程とを包含することを特徴とする。 The capacitance value distribution detection method according to the present invention detects a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of a plurality of first signal lines and a plurality of second signal lines. In the distribution detection method, a first signal line driving step of driving the first signal line and outputting a charge corresponding to the capacitance from the second signal line at a first time, and the first time At a second time later than the second time, and at a third time after the second time, the switching process for switching and controlling the connection between the first and second signal lines. And a second signal line driving step of outputting a charge corresponding to the capacitance from the first signal line.
この特徴により、第1時刻において、第1信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第2信号線から出力させ、第1時刻よりも後の第2時刻において、第1及び第2信号線の接続を切替制御し、第2時刻よりも後の第3時刻において、第2信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第1信号線から出力させる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 With this feature, at the first time, the first signal line is driven to output charges corresponding to the capacitance from the second signal line, and at the second time after the first time, the first and second The connection of the signal lines is controlled to be switched, and at a third time after the second time, the second signal lines are driven to output charges corresponding to the capacitance from the first signal lines. Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
本発明に係る静電容量値分布検出回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路であって、前記複数の第1信号線及び前記複数の第2信号線に接続されたマルチプレクサと、前記マルチプレクサに接続されたドライバと、前記マルチプレクサに接続されたセンスアンプとを備え、前記マルチプレクサは、前記第1信号線を前記ドライバに接続し、前記第2信号線を前記センスアンプに接続する第1接続状態と、前記第1信号線を前記センスアンプに接続し、前記第2信号線を前記ドライバに接続する第2接続状態とを切替えることを特徴とする。 A capacitance value distribution detection circuit according to the present invention detects a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of a plurality of first signal lines and a plurality of second signal lines. A distribution detection circuit, comprising: a multiplexer connected to the plurality of first signal lines and the plurality of second signal lines; a driver connected to the multiplexer; and a sense amplifier connected to the multiplexer. The multiplexer connects the first signal line to the driver, connects the second signal line to the sense amplifier, connects the first signal line to the sense amplifier, and connects the second signal line to the sense amplifier. The second connection state in which the signal line is connected to the driver is switched.
この特徴により、第1信号線をドライバに接続し、第2信号線をセンスアンプに接続する第1接続状態と、第1信号線をセンスアンプに接続し、第2信号線をドライバに接続する第2接続状態とが切替えられる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 With this feature, the first signal line is connected to the driver, the second signal line is connected to the sense amplifier, the first signal line is connected to the sense amplifier, and the second signal line is connected to the driver. The second connection state is switched. Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
本発明に係る他の静電容量値分布検出回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路であって、前記第1信号線に接続された第1マルチプレクサと、前記第1マルチプレクサに接続された第1ドライバ及び第1センスアンプと、前記第2信号線に接続された第2マルチプレクサと、前記第2マルチプレクサに接続された第2ドライバ及び第2センスアンプと、前記第1信号線を前記第1ドライバに接続し、前記第2信号線を前記第2センスアンプに接続する第1接続状態と、前記第1信号線を前記第1センスアンプに接続し、前記第2信号線を前記第2ドライバに接続する第2接続状態とを切替えるように前記第1及び前記第2マルチプレクサを制御する制御回路とを備えたことを特徴とする。
Another capacitance value distribution detection circuit according to the present invention is an electrostatic that detects a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of a plurality of first signal lines and a plurality of second signal lines. A capacitance value distribution detection circuit, a first multiplexer connected to the first signal line, a first driver and a first sense amplifier connected to the first multiplexer, and connected to the second signal line A second multiplexer, a second driver and a second sense amplifier connected to the second multiplexer, the first signal line connected to the first driver, and the second signal line connected to the second sense amplifier; The first connection state and the second connection state in which the first signal line is connected to the first sense amplifier and the second signal line is connected to the second driver.
この特徴により、第1信号線を第1ドライバに接続し、第2信号線を第2センスアンプに接続する第1接続状態と、第1信号線を第1センスアンプに接続し、第2信号線を第2ドライバに接続する第2接続状態とを切替えることができる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 With this feature, the first signal line is connected to the first driver, the second signal line is connected to the second sense amplifier, the first signal line is connected to the first sense amplifier, and the second signal is connected. The second connection state in which the line is connected to the second driver can be switched. Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
本発明に係るさらに他の静電容量値分布検出回路は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点に形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路であって、前記複数の第1信号線の一部に接続された第1マルチプレクサと、前記第1マルチプレクサに接続された第1ドライバ及び第1センスアンプと、前記複数の第1信号線の他の一部に接続された第2マルチプレクサと、前記第2マルチプレクサに接続された第2ドライバ及び第2センスアンプと、前記複数の第2信号線の一部に接続された第3マルチプレクサと、前記第3マルチプレクサに接続された第3ドライバ及び第3センスアンプと、前記複数の第2信号線の他の一部に接続された第4マルチプレクサと、前記第4マルチプレクサに接続された第4ドライバ及び第4センスアンプと、前記第1信号線の一部を前記第1ドライバに接続し、前記第1信号線の他の一部を前記第2ドライバに接続し、前記第2信号線の一部を前記第3センスアンプに接続し、前記第2信号線の他の一部を前記第4センスアンプに接続する第1接続状態と、前記第1信号線の一部を前記第1センスアンプに接続し、前記第1信号線の他の一部を前記第2センスアンプに接続し、前記第2信号線の一部を前記第3ドライバに接続し、前記第2信号線の他の一部を前記第4ドライバに接続する第2接続状態とを切替えるように前記第1乃至前記第4マルチプレクサを制御する制御回路とを備えたことを特徴とする。 Still another electrostatic capacitance value distribution detection circuit according to the present invention is an electrostatic that detects a distribution of values of a plurality of capacitances formed at intersections of a plurality of first signal lines and a plurality of second signal lines. A capacitance value distribution detection circuit, comprising: a first multiplexer connected to a part of the plurality of first signal lines; a first driver and a first sense amplifier connected to the first multiplexer; A second multiplexer connected to another part of one signal line; a second driver and a second sense amplifier connected to the second multiplexer; and a second multiplexer connected to a part of the plurality of second signal lines. A third multiplexer, a third driver and a third sense amplifier connected to the third multiplexer, a fourth multiplexer connected to another part of the plurality of second signal lines, and a fourth multiplexer. 4th door And a fourth sense amplifier, a part of the first signal line is connected to the first driver, another part of the first signal line is connected to the second driver, and the second signal line A first connection state in which a part is connected to the third sense amplifier and another part of the second signal line is connected to the fourth sense amplifier, and a part of the first signal line is connected to the first sense An amplifier, a second part of the first signal line connected to the second sense amplifier, a part of the second signal line connected to the third driver, and another part of the second signal line And a control circuit that controls the first to fourth multiplexers so as to switch a second connection state in which a part is connected to the fourth driver.
この特徴により、第1信号線の一部を第1ドライバに接続し、第1信号線の他の一部を第2ドライバに接続し、第2信号線の一部を第3センスアンプに接続し、第2信号線の他の一部を第4センスアンプに接続する第1接続状態と、第1信号線の一部を第1センスアンプに接続し、第1信号線の他の一部を第2センスアンプに接続し、第2信号線の一部を第3ドライバに接続し、第2信号線の他の一部を第4ドライバに接続する第2接続状態とを切替えることができる。 Due to this feature, a part of the first signal line is connected to the first driver, another part of the first signal line is connected to the second driver, and a part of the second signal line is connected to the third sense amplifier. A first connection state in which another part of the second signal line is connected to the fourth sense amplifier, a part of the first signal line is connected to the first sense amplifier, and another part of the first signal line is connected. To the second sense amplifier, a part of the second signal line is connected to the third driver, and the other part of the second signal line is connected to the fourth driver. .
従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
本発明に係るタッチパネルシステムは、本発明に係る静電容量値分布検出回路と、前記複数の第1信号線と前記複数の第2信号線と前記複数の静電容量とにより構成されるタッチパネルとを備えたことを特徴とする。 A touch panel system according to the present invention includes a capacitance value distribution detection circuit according to the present invention, a touch panel including the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, and the plurality of capacitances. It is provided with.
本発明に係る情報入出力機器は、本発明に係るタッチパネルシステムと、前記タッチパネルシステムに設けられたタッチパネルに重ねて配置されているか、または、前記タッチパネルを内蔵した表示パネルとを備えたことを特徴とする。 An information input / output device according to the present invention includes the touch panel system according to the present invention, and a display panel that is disposed so as to overlap the touch panel provided in the touch panel system or that includes the touch panel. And
本発明に係る静電容量値分布検出方法は、第1時刻において、第1信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第2信号線から出力させ、第1時刻よりも後の第2時刻において、第1及び第2信号線の接続を切替制御し、第2時刻よりも後の第3時刻において、第2信号線を駆動して静電容量に対応する電荷を第1信号線から出力させる。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 In the capacitance value distribution detection method according to the present invention, at the first time, the first signal line is driven to output a charge corresponding to the capacitance from the second signal line, and the first signal line after the first time is output. At the second time, the connection between the first and second signal lines is controlled to be switched, and at a third time after the second time, the second signal line is driven to charge corresponding to the capacitance to the first signal line. Output from. Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
本実施の形態に係る静電容量値分布検出方法では、前記複数の第1信号線と前記複数の第2信号線と前記複数の静電容量とにより構成されるタッチパネルは、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましい。 In the capacitance value distribution detection method according to the present embodiment, the touch panel constituted by the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, and the plurality of capacitances holds an input pen. It is preferable to have an area that can be worn.
上記構成により、入力用ペンを把持しながらタッチパネルに着いた手を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 With the configuration described above, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand that is attached to the touch panel while holding the input pen and superimposed on the signal of the sense line.
本実施の形態に係る静電容量値分布検出回路では、前記複数の第1信号線と前記複数の第2信号線と前記複数の静電容量とにより構成されるタッチパネルは、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましい。 In the capacitance value distribution detection circuit according to the present embodiment, the touch panel including the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, and the plurality of capacitances holds an input pen. It is preferable to have an area that can be worn.
上記構成により、入力用ペンを把持しながらタッチパネルに着いた手を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 With the configuration described above, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand that is attached to the touch panel while holding the input pen and superimposed on the signal of the sense line.
本実施の形態に係るさらに他の静電容量値分布検出回路では、前記複数の第1信号線の一部と前記複数の第1信号線の他の一部とは、境界にある信号線を共有し、前記複数の第2信号線の一部と前記複数の第2信号線の他の一部とは、境界にある信号線を共有していることが好ましい。 In still another capacitance value distribution detection circuit according to the present embodiment, a part of the plurality of first signal lines and another part of the plurality of first signal lines are signal lines at a boundary. It is preferable that a part of the plurality of second signal lines and another part of the plurality of second signal lines share a signal line at a boundary.
上記構成により、隣接するマルチプレクサの分担の境界に配置されたセンスラインの差動読み出しが、その境界線を超えて連続的に行える。 With the above configuration, differential reading of the sense lines arranged at the boundary of sharing of the adjacent multiplexers can be continuously performed beyond the boundary line.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムでは、前記静電容量値分布検出回路は、ペン入力に基づく静電容量の値の分布を検出することが好ましい。 In the touch panel system according to the present embodiment, it is preferable that the capacitance value distribution detection circuit detects a distribution of capacitance values based on pen input.
本実施の形態に係る情報入出力機器では、前記静電容量値分布検出回路は、ペン入力に基づく静電容量の値の分布を検出することが好ましい。 In the information input / output device according to the present embodiment, it is preferable that the capacitance value distribution detection circuit detects a distribution of capacitance values based on pen input.
本実施の形態に係るタッチパネルシステムは、タッチパネルと、
上記タッチパネルからの信号を処理するタッチパネルコントローラとを備えたタッチパネルシステムにおいて、
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路と、
第1信号線または第2信号線をドライブラインとして駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記タッチパネルは、上記複数の第1信号線と、上記複数の第2信号線と、上記複数の静電容量と、上記タッチパネルのタッチ操作を検出する主センサ部と、上記主センサ部が設けられたタッチパネル上の面と同一面内に設けられた副センサ部とを備え、
上記タッチパネルコントローラは、上記主センサ部および副センサ部からの信号を受信し、上記主センサ部からの信号から、上記副センサ部からの信号を減算する減算部を備え、
上記主センサ部は、複数のセンスラインを備え、
上記副センサ部は、センスラインと同一方向に延びるサブセンスラインを備え、
上記静電容量値分布検出回路は、
第1信号線を駆動することにより第1信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第2信号線から出力させることにより第2信号線をセンスラインおよびサブセンスラインとして機能させる第1接続状態と、
第2信号線を駆動することにより第2信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第1信号線から出力させることにより第1信号線をセンスラインおよびサブセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替え、
上記減算部は、上記第1接続状態および第2接続状態であるときに、
上記センスラインから選択されたセンスラインSnの信号と、センスラインSnに隣接する2つのセンスライン(センスラインSn+1,センスラインSn−1)のうち、一方のセンスラインSn+1の信号との差分である第1の差分((Sn+1)−Sn)、および、
センスラインSnの信号とセンスラインSnに隣接する他方のセンスラインSn−1の信号との差分である第2の差分(Sn−(Sn−1))を算出すると共に、
サブセンスラインとサブセンスラインに隣接するセンスラインとの差分である第3の差分を算出し、
上記タッチパネルコントローラは、上記第1の差分と第2の差分と第3の差分とを加算する加算部を備えることを特徴としている。
The touch panel system according to the present embodiment includes a touch panel,
In a touch panel system including a touch panel controller that processes a signal from the touch panel,
A capacitance value distribution detection circuit for detecting a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of the plurality of first signal lines and the plurality of second signal lines;
A drive line driving circuit for driving the first signal line or the second signal line as a drive line,
The touch panel includes the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, the plurality of capacitances, a main sensor unit that detects a touch operation of the touch panel, and the main sensor unit. A sub-sensor unit provided in the same plane as the surface on the touch panel,
The touch panel controller includes a subtracting unit that receives signals from the main sensor unit and the sub sensor unit, and subtracts a signal from the sub sensor unit from a signal from the main sensor unit,
The main sensor unit includes a plurality of sense lines,
The sub sensor unit includes a sub sense line extending in the same direction as the sense line,
The capacitance value distribution detection circuit is
By driving the first signal line, the first signal line functions as a drive line, and by outputting charges corresponding to the capacitance from the second signal line, the second signal line is made to be a sense line and a sub-sense line. A first connection state that functions as:
By driving the second signal line, the second signal line functions as a drive line, and by outputting charges corresponding to the capacitance from the first signal line, the first signal line is made to be a sense line and a sub-sense line. Switch to the second connection state to function as
When the subtraction unit is in the first connection state and the second connection state,
This is the difference between the signal of the sense line Sn selected from the sense lines and the signal of one sense line Sn + 1 of the two sense lines (sense line Sn + 1, sense line Sn-1) adjacent to the sense line Sn. A first difference ((Sn + 1) -Sn), and
While calculating a second difference (Sn− (Sn−1)) that is a difference between the signal of the sense line Sn and the signal of the other sense line Sn−1 adjacent to the sense line Sn,
Calculating a third difference which is the difference between the sub-sense line and the sense line adjacent to the sub-sense line;
The touch panel controller includes an adding unit that adds the first difference, the second difference, and the third difference.
上記の構成によれば、タッチパネル上の同一面内(同一面上)に、主センサ部と副センサ部とが設けられている。これにより、主センサ部および副センサ部からのいずれの出力信号にも、タッチパネルに反映された各種ノイズ信号が含まれる。さらに、減算部が、タッチ操作による信号とノイズ信号とを含む主センサ部からの出力信号と、ノイズ信号を含む副センサ部からの出力信号との差分をとる。これにより、主センサ部の出力信号からノイズ成分が除去され、タッチ操作本来の信号が抽出される。従って、タッチパネルに反映された多様な種類のノイズを確実に除去(キャンセル)することができる。 According to said structure, the main sensor part and the sub sensor part are provided in the same surface (on the same surface) on a touch panel. As a result, any output signal from the main sensor unit and the sub sensor unit includes various noise signals reflected on the touch panel. Further, the subtracting unit obtains a difference between the output signal from the main sensor unit including the signal by the touch operation and the noise signal and the output signal from the sub sensor unit including the noise signal. Thereby, the noise component is removed from the output signal of the main sensor unit, and the original signal of the touch operation is extracted. Therefore, various types of noise reflected on the touch panel can be reliably removed (cancelled).
さらに、上記の構成によれば、静電容量値分布検出回路が、第1信号線をドライブライン、第2信号線をセンスラインおよびサブセンスラインとして機能させる第1接続状態と、第2信号線をドライブライン、第1信号線をセンスラインおよびサブセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替える。従って、静電容量に対応する電荷を、第1信号線と第2信号線との双方から出力させることができる。このため、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、センスラインの信号に重畳される電磁ノイズの影響を除去することができる。 Furthermore, according to the above configuration, the capacitance value distribution detection circuit has a first connection state in which the first signal line functions as a drive line, and the second signal line functions as a sense line and a sub-sense line, and the second signal line Are switched to the drive line, and the second connection state in which the first signal line functions as the sense line and the sub sense line is switched. Therefore, the electric charge corresponding to the capacitance can be output from both the first signal line and the second signal line. For this reason, it is possible to remove the influence of electromagnetic noise that is input to the touch panel through a hand, a finger, or the like and superimposed on the signal of the sense line.
また、上記の構成によれば、第1接続状態および第2接続状態であるときに、減算部が、隣接するセンスライン間で差分信号値を取得する。つまり、ノイズの相関性がより高い隣接するセンスライン間の差分を取ることになる。さらに、各センスラインの出力信号から、サブセンスラインの信号(ノイズ信号)も除去される。従って、より確実にノイズを除去することができる。 Moreover, according to said structure, when it is a 1st connection state and a 2nd connection state, a subtraction part acquires a difference signal value between adjacent sense lines. That is, a difference between adjacent sense lines having higher noise correlation is obtained. Further, the sub-sense line signal (noise signal) is also removed from the output signal of each sense line. Therefore, noise can be removed more reliably.
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。すなわち、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、各実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が本発明の範囲に含まれることが意図される。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications are possible within the scope shown in the claims, and embodiments obtained by appropriately combining technical means disclosed in different embodiments. Is also included in the technical scope of the present invention. That is, the embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is shown not by the description of each embodiment but by the scope of claims for patent, and all modifications within the meaning and scope equivalent to the scope of claims for patent are intended to be included in the scope of the present invention. .
本発明は、テレビ、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、電子フォトフレーム、携帯情報端末、電子ブック、家電製品、券売機、ATM、カーナビゲーション等、タッチパネル式の各種電子機器に適用することができる。 The present invention is applied to various touch-panel electronic devices such as a TV, a personal computer, a mobile phone, a digital camera, a portable game machine, an electronic photo frame, a portable information terminal, an electronic book, a home appliance, a ticket machine, an ATM, and a car navigation system. be able to.
本発明は、複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出方法、静電容量値分布検出回路、タッチパネルシステム、及び情報入出力機器に利用することができる。 The present invention relates to a capacitance value distribution detection method and a capacitance value distribution for detecting a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of a plurality of first signal lines and a plurality of second signal lines. It can be used for a detection circuit, a touch panel system, and an information input / output device.
また、本発明は、ペン入力に際してお手付き領域が発生するような大型のタッチパネルを備えたタッチパネルシステム、例えば、複数人のマルチタッチによる手書き入力が可能な電子黒板、タブレット端末に使用することができる。 In addition, the present invention can be used for a touch panel system including a large touch panel that generates a touch area when pen input is performed, for example, an electronic blackboard and a tablet terminal capable of multi-touch handwriting input.
1 タッチパネルシステム
1a タッチパネルシステム
1b タッチパネルシステム
1c タッチパネルシステム
1d タッチパネルシステム
1e タッチパネルシステム
1f タッチパネルシステム
1g タッチパネルシステム
1h タッチパネルシステム
1i タッチパネルシステム
1j タッチパネルシステム
1k タッチパネルシステム
1m タッチパネルシステム
1n タッチパネルシステム
1o タッチパネルシステム
2 表示装置
3 タッチパネル
3a タッチパネル
3b タッチパネル
3c タッチパネル
4 タッチパネルコントローラ
31 主センサ(主センサ部)
31a 主センサ群(主センサ部)
31b 主センサ群(センサ部)
32 副センサ(副センサ部)
32a 副センサ群(副センサ部)
33 センスライン
34 サブセンスライン
35 ドライブライン
41 減算部
41a 減算部
46 加算部
47 電荷積分器(演算部)
48 AD変換部(第1のAD変換部,第2のAD変換部)
48a AD変換部(第3のAD変換部,第4のAD変換部)
49 差動増幅器
50 全差動増幅器
58 復号部
59 判定部
61 非タッチ操作時情報記憶部
62 較正部
71a タッチパネルシステム
71b タッチパネルシステム
71c タッチパネルシステム
72 静電容量値分布検出回路
73 タッチパネル
HL1〜HLM 信号線(第1信号線)
VL1〜VLM 信号線(第2信号線)
C11〜CMM 静電容量
DL1〜DLM ドライブライン
SL1〜SLM センスライン
DESCRIPTION OF
31a Main sensor group (main sensor part)
31b Main sensor group (sensor part)
32 Sub sensor (sub sensor part)
32a Sub sensor group (sub sensor part)
33 Sense line 34 Sub sense line 35
48 AD converter (first AD converter, second AD converter)
48a AD converter (third AD converter, fourth AD converter)
49
VL1 to VLM signal line (second signal line)
C11-CMM Capacitance DL1-DLM Drive line SL1-SLM Sense line
Claims (14)
上記タッチパネルからの信号を処理するタッチパネルコントローラとを備えたタッチパネルシステムにおいて、
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路と、
第1信号線または第2信号線をドライブラインとして駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記タッチパネルは、当該タッチパネルのタッチ操作を検出するセンサ部を備え、
上記センサ部は、上記複数の第1信号線と、上記複数の第2信号線と、上記複数の静電容量とから成り、
上記タッチパネルコントローラは、上記センサ部からの信号を受信し、互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出する減算部を備え、
上記ドライブライン駆動回路は、上記ドライブラインを並列に駆動するようになっており、
上記静電容量値分布検出回路は、
第1信号線を駆動することにより第1信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第2信号線から出力させることにより第2信号線をセンスラインとして機能させる第1接続状態と、
第2信号線を駆動することにより第2信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第1信号線から出力させることにより第1信号線をセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替え、
上記減算部は、上記第1接続状態および第2接続状態であるときに、上記センスラインごとの出力信号を受信し、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分として、上記ドライブラインが延びる方向における静電容量の差分を算出し、
上記ドライブラインを並列駆動する符号系列と、上記符号系列に対応するセンスラインの差分出力系列との内積を演算することによって、上記減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する復号部と、
上記減算部において、上記センスラインから選択されたセンスラインSnの信号と、センスラインSnに隣接する2つのセンスライン(センスラインSn+1,センスラインSn−1)のうち、一方のセンスラインSn+1の信号との差分である第1の差分((Sn+1)−Sn)、または、センスラインSnの信号とセンスラインSnに隣接する他方のセンスラインSn−1の信号との差分である第2の差分(Sn−(Sn−1))が算出されるように、減算部に入力される信号を切り替えるスイッチとを備えることを特徴とするタッチパネルシステム。 A touch panel;
In a touch panel system including a touch panel controller that processes a signal from the touch panel,
A capacitance value distribution detection circuit for detecting a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of the plurality of first signal lines and the plurality of second signal lines;
A drive line driving circuit for driving the first signal line or the second signal line as a drive line,
The touch panel includes a sensor unit that detects a touch operation of the touch panel,
The sensor unit is composed of the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, the plurality of electrostatic capacitance and,
The touch panel controller includes a subtracting unit that receives a signal from the sensor unit and calculates a difference between signals of adjacent sense lines,
The drive line driving circuit is configured to drive the drive lines in parallel.
The capacitance value distribution detection circuit is
The first signal line functions as a drive line by driving the first signal line, and the second signal line functions as a sense line by outputting charges corresponding to the capacitance from the second signal line. 1 connection state,
A second signal line is made to function as a drive line by driving the second signal line, and a charge corresponding to the capacitance is outputted from the first signal line to make the first signal line function as a sense line. Switch between 2 connection states,
The subtracting unit receives an output signal for each sense line in the first connection state and the second connection state, and in a direction in which the drive line extends as a difference between signals of the adjacent sense lines. Calculate the difference in capacitance,
The capacitance difference value calculated by the subtracting unit is decoded by calculating the inner product of the code sequence for driving the drive lines in parallel and the differential output sequence of the sense line corresponding to the code sequence. A decryption unit;
In the subtracting unit, the signal of the sense line Sn selected from the sense lines and the signal of one sense line Sn + 1 of the two sense lines (sense line Sn + 1, sense line Sn-1) adjacent to the sense line Sn The first difference ((Sn + 1) −Sn), or the second difference (the difference between the signal on the sense line Sn and the signal on the other sense line Sn−1 adjacent to the sense line Sn) ( A touch panel system comprising: a switch that switches a signal input to the subtraction unit so that Sn− (Sn−1)) is calculated.
上記ドライブラインを並列駆動する符号系列は、以下に示される上記ドライブラインの1番目からM番目までを並列駆動する符号系列(成分は1または−1)であり、
d1 = (d11,d12,・・・,d1N)
d2 = (d21,d22,・・・,d2N)
・
・
・
dM = (dM1,dM2,・・・,dMN)
上記符号系列に対応するセンスラインの差分出力系列「Sj, P(j=1,..,[L/2], P=1,2)(Lはセンスラインの数、[n]=nの整数部分)」を、
Sj,1:スイッチSWが一方の端子を選択した時のd1〜 dMに対する出力系列
Sj,2:スイッチSWが他方の端子を選択した時のd1〜 dMに対する出力系列
と定義し、
上記復号部は、上記ドライブラインを並列駆動する符号系列と、上記符号系列に対応するセンスラインの差分出力系列との内積を演算することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルシステム。 The switch has two terminals, and one terminal is selected.
The code sequence for driving the drive lines in parallel is a code sequence (component is 1 or -1) for driving the first to Mth of the drive lines shown below in parallel.
d 1 = (d 11 , d 12 ,..., d 1N )
d 2 = (d 21 , d 22 ,..., d 2N )
・
・
・
d M = (d M1 , d M2 ,..., d MN )
Sense line differential output series corresponding to the code series “S j, P (j = 1,... [L / 2], P = 1, 2) (L is the number of sense lines, [n] = n Integer part of
S j, 1: switch SW is output to d 1 ~ d M when selecting one terminal sequences S j, 2: defined as d 1 ~ d M for the output sequence when the switch SW selects the other terminal And
The touch panel system according to claim 1, wherein the decoding unit calculates an inner product of a code sequence for driving the drive lines in parallel and a differential output sequence of sense lines corresponding to the code sequence.
上記減算部は、上記第3のAD変換部でデジタル信号を用いて算出された、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルシステム。 The subtracting unit includes a third AD converting unit that converts an analog signal from the sense line input to the subtracting unit into a digital signal,
3. The touch panel system according to claim 1, wherein the subtraction unit calculates a difference between signals of the adjacent sense lines calculated by using the digital signal in the third AD conversion unit. 4. .
上記第4のAD変換部は、上記減算部により上記アナログ信号を用いて算出された上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分をデジタル信号に変換することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルシステム。 The subtraction unit includes a fourth AD conversion unit that converts an analog signal from the sense line input to the subtraction unit into a digital signal,
The fourth AD conversion unit converts a difference between signals of the adjacent sense lines calculated by the subtraction unit using the analog signal into a digital signal. Touch panel system.
タッチ操作時に上記復号部で復号化された静電容量の差分分布から、非タッチ操作時情報記憶部に記憶された、非タッチ操作時の静電容量の差分分布を減算し、静電容量の差分分布を較正する較正部とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルシステム。 A non-touch operation information storage unit that stores a difference distribution of the capacitance decoded by the decoding unit during a non-touch operation;
The capacitance difference distribution at the time of non-touch operation stored in the information storage unit at the time of non-touch operation is subtracted from the difference distribution of capacitance decoded by the decoding unit at the time of touch operation. The touch panel system according to claim 1, further comprising a calibration unit that calibrates the difference distribution.
上記タッチパネルからの信号を処理するタッチパネルコントローラとを備えたタッチパネルシステムにおいて、
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出する静電容量値分布検出回路と、
第1信号線または第2信号線をドライブラインとして駆動するドライブライン駆動回路とを備え、
上記タッチパネルは、当該タッチパネルのタッチ操作を検出するセンサ部を備え、
上記センサ部は、上記複数の第1信号線と、上記複数の第2信号線と、上記複数の静電容量とから成り、
上記タッチパネルコントローラは、上記センサ部からの信号を受信し、互いに隣接するセンスラインの信号の差分を算出する減算部を備え、
上記ドライブライン駆動回路は、上記ドライブラインを並列に駆動するようになっており、
上記静電容量値分布検出回路は、
第1信号線を駆動することにより第1信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第2信号線から出力させることにより第2信号線をセンスラインとして機能させる第1接続状態と、
第2信号線を駆動することにより第2信号線をドライブラインとして機能させ、上記静電容量に対応する電荷を上記第1信号線から出力させることにより第1信号線をセンスラインとして機能させる第2接続状態とを切り替え、
上記減算部は、上記第1接続状態および第2接続状態であるときに、上記センスラインごとの出力信号を受信し、上記互いに隣接するセンスラインの信号の差分として、上記ドライブラインが延びる方向における静電容量の差分を算出し、
上記ドライブラインを並列駆動する符号系列と、上記符号系列に対応するセンスラインの差分出力系列との内積を演算することによって、上記減算部で算出された静電容量の差分値を、復号化する復号部を備えることを特徴とするタッチパネルシステム。 A touch panel;
In a touch panel system including a touch panel controller that processes a signal from the touch panel,
A capacitance value distribution detection circuit for detecting a distribution of a plurality of capacitance values respectively formed at intersections of the plurality of first signal lines and the plurality of second signal lines;
A drive line driving circuit for driving the first signal line or the second signal line as a drive line,
The touch panel includes a sensor unit that detects a touch operation of the touch panel,
The sensor unit is composed of the plurality of first signal lines, the plurality of second signal lines, the plurality of electrostatic capacitance and,
The touch panel controller includes a subtracting unit that receives a signal from the sensor unit and calculates a difference between signals of adjacent sense lines,
The drive line driving circuit is configured to drive the drive lines in parallel.
The capacitance value distribution detection circuit is
The first signal line functions as a drive line by driving the first signal line, and the second signal line functions as a sense line by outputting charges corresponding to the capacitance from the second signal line. 1 connection state,
A second signal line is made to function as a drive line by driving the second signal line, and a charge corresponding to the capacitance is outputted from the first signal line to make the first signal line function as a sense line. Switch between 2 connection states,
The subtracting unit receives an output signal for each sense line in the first connection state and the second connection state, and in a direction in which the drive line extends as a difference between signals of the adjacent sense lines. Calculate the difference in capacitance,
The capacitance difference value calculated by the subtracting unit is decoded by calculating the inner product of the code sequence for driving the drive lines in parallel and the differential output sequence of the sense line corresponding to the code sequence. A touch panel system comprising a decoding unit.
上記タッチパネルは、上記表示装置の前面に設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のタッチパネルシステム。 A display device,
The touch panel system according to claim 1, wherein the touch panel is provided on a front surface of the display device.
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