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JP5867180B2 - 電圧制御発振器 - Google Patents

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JP5867180B2
JP5867180B2 JP2012051053A JP2012051053A JP5867180B2 JP 5867180 B2 JP5867180 B2 JP 5867180B2 JP 2012051053 A JP2012051053 A JP 2012051053A JP 2012051053 A JP2012051053 A JP 2012051053A JP 5867180 B2 JP5867180 B2 JP 5867180B2
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本発明は、入力電圧に対して発振周波数を線形に可変にできる電圧制御発振器に係り、特に発振周波数上限値の温度特性を低減した電圧制御発振器に関する。
図11に従来の電圧制御発振器90の回路例を示す。図11において、オペアンプOP1の2つのプラス側入力端子のうち、一方の端子は電源Vddと、アース等の基準電位間に直列接続された抵抗器R1,R2の接続点に接続され、他方の端子は電圧入力端子Vinに接続されている。また、オペアンプOP1の出力は、NPNトランジスタQ1のベースに接続され、トランジスタQ1のエミッタは、オペアンプOP1のマイナス側入力端子に接続されるとともに、電流制限抵抗器R3を介して基準電位に接続されている。
また、カレントミラー回路を構成する2つのPチャネルMOSトランジスタQP1,QP2のソースは電源Vddに接続され、PチャネルMOSトランジスタQP1のドレインは、トランジスタQ1のコレクタに接続されるとともに、QP1,QP2の各ゲートに接続されている。
PチャネルMOSトランジスタQP2のドレインは、NチャネルMOSトランジスタQN1のドレイン,比較器Comp1のプラス側入力端子,コンデンサC1にそれぞれ接続され、コンデンサC1の他方側とNチャネルMOSトランジスタQN1のソースは基準電位に接続されている。
比較器Comp1のマイナス側入力端子は、電源Vddと基準電位間に直列接続された抵抗器R4,R5の接続点に接続され、比較器Comp1の出力は、NチャネルMOSトランジスタQN1のゲートに接続されている。
電圧制御発振器90の回路は、図11の破線で示すように、入力電圧を印加する端子を有する入力部10、入力電圧をもとに電流を発生する電圧電流変換部20、発生した電流をもとに発振電圧波形を出力する発振部30に機能分割できるが、分割のしかたはこれに限らない。
上記の構成を有する電圧制御発振器90は、端子Vinに入力される電圧に比例した電流Iがカレントミラー回路一次側のPチャネルMOSトランジスタQP1,トランジスタQ1に流れ、カレントミラー回路二次側のPチャネルMOSトランジスタQP2からn×I(ここで、nは設計によって定まる任意の値)の電流が流れる。この電流によって、コンデンサC1が充電される。コンデンサC1の充電電圧値V3が抵抗器R4,R5の分圧電圧値V4に達するまでは、比較器Comp1の出力はLowレベルとなり、NチャネルMOSトランジスタQN1のゲートは閉じてコンデンサC1は充電される。コンデンサC1の充電電圧値V3が電圧値V4に達すると、比較器Comp1の出力はHighレベルとなり、NチャネルMOSトランジスタQN1のドレイン-ソース間に電流が流れ、コンデンサC1に蓄えられた電荷は放電される。
オペアンプOP1の2つのプラス側入力端子のうち、入力値の小さい入力端子が有効となるので、端子Vinに印加される電圧値が抵抗器R1,R2の分圧電圧値V1を超えると、この電圧値V1でロックされることになる。したがって、このときの発振周波数が最大周波数、すなわち発振周波数の上限値となる。
図11に示す電圧制御発振器の回路構成によれば、発振周波数の上限値(通常時の発振周波数)と周波数可変時の発振周波数はそれぞれ次のようになる。
なお、以下の式において、R○は抵抗器R○の抵抗値、C○はコンデンサC○の静電容量、Vddは電源Vddの電圧値、Vinは、入力端子Vinに印加される電圧値を意味する。
[1]発振周波数の上限値
Fosc=(1/R3)×(n/C1)×{R2/ (R1+R2)×Vdd}/{R5/ (R4+R5)×Vdd}
=(1/R3)×(n/C1) ・・・(1)
ただし、R2/ (R1+R2)×Vdd=R5/ (R4+R5)×Vddとなるように抵抗値を選定する。なお、カレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3)×{R2/ (R1+R2)×Vdd}であり、入力電圧値Vinには依存しない。
上記(1)式において、n,C1については、温度特性は無いので、抵抗器R3の温度特性が現れる。
例えば、Vdd=5v, R2/ (R1+R2)×Vdd=R5/ (R4+R5)×Vdd=2.5v, C1=10pF, n=1/4,
R3=250kΩ(温度特性3600ppm/℃)としたとき、25℃と150℃のときの発振周波数上限値Foscはそれぞれ次のようになる。
25℃: Fosc=(1/250kΩ)×(1/4)×(1/10pF)=100kHz
150℃: Fosc={1/ (1/250kΩ×1.45)}×(1/4)×(1/10pF)=69kHz
このように、発振周波数上限値Foscは、抵抗器R3の温度特性によって変動する。
[2]周波数可変時の発振周波数
fosc=(1/R3)×(n/C1)×Vin/{R5/ (R4+R5)×Vdd}
=(1/R3)×(n/C1)×Vin/{R2/ (R1+R2)×Vdd} ・・・(2)
ただし、R2/ (R1+R2)×Vdd=R5/ (R4+R5)×Vddとなるように抵抗値を選定する。なお、カレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3)Vinであり、入力電圧値Vinに依存する。
上記(2)式において、n,C1については、温度特性は無いので、抵抗器R3の温度特性が現れる。
図12に、上記の条件下での発振電圧(V3)の波形を示す。25℃のときは、周期Tは10μs(1/100kHz)であるが、150℃のときの周期Tは、14.5μs(1/69 kHz)となる。また、図13に、端子Vinへの入力電圧に対する周波数変化を示す。入力電圧値が、V1=2.5vに達するまでは、入力電圧に比例して、発振周波数が上昇する。入力電圧値が、V1=2.5vに達した後は、発振周波数上限値Foscで一定となるが、図12と同様に温度変化によって、発振周波数上限値Foscが変動する。
このように、従来の電圧制御発振器は温度特性を有しており、電圧電流変換部での抵抗器R3の温度特性が、そのまま発振周波数の温度特性として現れていた。
しかしながら、電圧制御発振器を利用した応用回路の設計を行う場合、発振周波数の温度特性は可能な限り小さい方が、回路設計が容易であり望ましい。
従来、電圧制御発振器に関しては、特許文献1や非特許文献1のように周波数を高精度で制御する技術については提案されている。しかし、これらの技術は、電圧制御発振器を構成する回路の温度特性を改善するものではない。
特開平8−162911号公報
ANALOG INTEGRATED CIRCUIT DESIGN(第1版)1997年
本発明は、上述のかかる事情に鑑みてなされたものであり、発振周波数上限値において温度特性が小さく、安定した周波数で発振することのできる電圧制御発振器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電圧制御発振器は、外部からの電圧信号を入力するための入力端子と、入力された電圧を該電圧に比例する電流に変換する電圧電流変換部と、該電流に応じた周波数で出力信号を生成する発振部とを有する電圧制御発振器であって、 前記電圧電流変換部は、カレントミラー回路を含み、該カレントミラー回路の一次側の電流制限抵抗器の温度特性を相殺するトランジスタを有し、該トランジスタは前記電流制限抵抗器に直列に挿入されており、さらに、前記入力端子と基準電位間に直列に接続され、一定の入力インピーダンスに設定するための複数の抵抗器を有し、該抵抗器によって前記入力端子から入力された電圧を分圧し、この分圧電圧を、前記電圧電流変換部の前記トランジスタと同じ数のトランジスタを介して前記電圧電流変換部へ出力する入力インピーダンス補正回路を備えたことを特徴とする。
本発明では、入力インピーダンスを改善すると共に、温度特性が小さく安定した周波数で発振することのできる電圧制御発振器を実現することができる。
また本発明では、電圧電流変換部のカレントミラー回路一次側のトランジスタと基準電位間に備えられた抵抗器に対して、直列に負の温度係数を有する温度特性補正用トランジスタを挿入するので、該抵抗器の温度特性と相殺され、発振周波数上限値の温度特性を小さくすることができる。
好ましくは、電流制限抵抗器の温度特性と温度補正用のトランジスタの温度係数の比は、1800ppm/℃:-1mV/℃にすると良い。
カレントミラー回路一次側の電流制限抵抗器と温度補正用トランジスタの温度係数の比が1800ppm/℃:-1mV/℃になるように、一又は二以上のトランジスタを電流制限抵抗器に直列に挿入することにより、簡便に温度特性の小さい電圧制御発振器を実現することができる。
以上説明したように、本発明の電圧制御発振器によれば、入力電圧可変時においては温度特性を含む周波数特性は従来特性を維持し、発振周波数の上限値においては温度特性が小さく安定した周波数で発振することのできる電圧制御発振器を実現することができる。

本発明の実施の形態による電圧制御発振器のブロック図である。 図1の一実施例に係り、Vf電圧m段で補正する場合の電圧制御発振器の回路構成図である。 図2の他の実施例による回路構成図である。 図2の構成において、Vf電圧2段で補正する場合の電圧制御発振器の回路構成図である。 図3の構成において、Vf電圧2段で補正する場合の電圧制御発振器の回路構成図である。 図4,図5の回路構成における発振電圧(V3)の波形の説明図である。 図4,図5の回路構成における入力電圧に対する周波数変化の説明図である。 図2または図3の構成において、Vf電圧1段で補正する場合の電圧制御発振器の回路構成図である。 図2の構成において、Vf電圧3段で補正する場合の電圧制御発振器の回路構成図である。 図3の構成において、Vf電圧3段で補正する場合の電圧制御発振器の回路構成図である。 従来の電圧制御発振器の回路構成図である。 図11の回路構成における発振電圧(V3)の波形の説明図である。 図11の回路構成における入力電圧に対する周波数変化の説明図である。
以下に本発明の実施の形態に係る電圧制御発振器の実施の形態を図1に基づいて説明する。図1において、本実施の形態による電圧制御発振器1は、図11の従来の電圧制御発振器に対して、電圧制御発振器への入力インピーダンスを補正する入力インピーダンス補正回路40を追加し、この入力インピーダンス補正回路40を通して、電圧電流変換部20へ外部からの電圧信号を入力するようにした。また、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側の電流制限抵抗器R3’の温度特性を補正する抵抗値温度特性補正回路50を追加した。さらに、比較器Comp1のマイナス入力端子には、抵抗器R1,R2の分圧電圧を入力し、図11の抵抗器R4,R5は削除した。その他は、図11と同様であるので、同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
この入力インピーダンス補正回路40によって、電圧制御発振器の入力インピーダンスを所定値(入力端子に繋がる出力回路の出力能力によるが、一般的には、数kΩ〜数百kΩ)に設定する。これにより、端子Vinへの入力信号への耐ノイズ性能が向上し、ノイズによる周波数の不安定性を低減することができる。
また、抵抗値温度特性補正回路50によって、電流制限抵抗器R3’の温度特性による抵抗値の変化による発振周波数の変化を防止する。
次に、入力インピーダンス補正回路40と抵抗値温度特性補正回路50の回路構成例について説明する。なお、以下の説明において、温度特性補正用のトランジスタによる降下電圧をVf電圧という。
図2に、温度特性補正用のトランジスタをm個直列に接続して、Vf電圧m段で補正する場合の発振回路例を示す。入力部10に設けられた入力インピーダンス補正回路40において、端子Vinは、直列接続された抵抗器R6,R7を介して基準電位に接続され、抵抗器R6,R7の接続点からPNPトランジスタVf_B1のベースに接続されている。抵抗器R6,R7の抵抗値は、端子Vinに繋がる回路の出力容量によって決めることができる。
定電流源I1〜Imは、電源Vddに接続され、定電流源I1〜Imの各出力は、PNPトランジスタVf_B1〜Vf_Bmのエミッタに夫々接続されている。また、各トランジスタVf_B1〜Vf_Bmのコレクタは基準電位に接続され、さらに、トランジスタVf_Bnのベースは、トランジスタVf_B(n−1)のエミッタに接続されている。ここで、n=2〜mである。
トランジスタVf_Bmのエミッタは、電圧電流変換部20のオペアンプOP1のプラス側入力端子の一方に接続され、オペアンプOP1のプラス側入力端子の他方は、抵抗器R1,R2による分圧電圧VIN'が入力されている。
NPNトランジスタQ1のエミッタと抵抗器R3’との間に挿入される抵抗値温度特性補正回路50は、直列接続されたNPNトランジスタVf_A1〜Vf_Amで構成されている。
なお、図2の構成に代えて、図3に示す構成とすることもできる。図3の構成は、PNPトランジスタVf_B1のエミッタにNPNトランジスタVf_B2のエミッタを接続し、以降、NPNトランジスタVf_B2〜Vf_Bmを直列に接続した構成となっている。
このように、本実施の形態による電圧制御発振器1は、入力インピーダンス補正回路40と抵抗値温度特性補正回路50において、同じ数の温度特性補正用トランジスタを接続した構成とする。
図2または図3に示す構成において、オペアンプOP1の入力電圧に着目すると以下の式が成り立つ。
V2=R2/(R1+R2)×Vdd
=m×Vf+I×R3' ・・・(3)
上記(3)式を温度で微分すると、
0=m×∂Vf/∂T+∂I/∂T×R3'+I×∂R3'/∂T ・・・(4)
=m×∂Vf/∂T+I×∂R3'/∂T
ここで、本発明の目的は、電流Iの温度特性を小さくすると共に、発振周波数の上限値
Fosc=n×I/C/{R2/(R1+R2)×Vdd}の温度特性を小さくすることであるため、
∂I/∂T=0とする。
また、∂R3'/∂T=R3'(常温)×R3'温度係数である。いまR3'温度係数を3600ppm/℃とすると、∂R3'/∂T=R3'(常温)×3600ppm/℃となる。
また、∂Vf/∂T=-2mV/℃として、これらの条件を上記(4)式に代入すると次の式が導かれる。
m×2mV/℃=I×R3'(常温)×3600ppm/℃ ・・・(5)
したがって、(5)式が成り立つように、m,I,R3'(常温)を決めることになる。
本実施の形態では、温度特性補正用トランジスタの個数mに関わらず R3'(常温)を略一定値とし、電流Iが個数mで異なるように、m,I,R3'(常温)を決定する。
以下、m=1,2,3の場合について検討する。
(Vf電圧2段で補正する場合の発振回路例)
図4にVf電圧2段で補正する場合の発振回路例を示す。入力部10に設けられた入力インピーダンス補正回路40において、端子Vinは、直列接続された抵抗器R6,R7を介して基準電位に接続され、抵抗器R6,R7の接続点からPNPトランジスタVf3のベースに接続されている。
定電流源I1,I2は、電源Vddに接続され、定電流源I1,I2の各出力は、PNPトランジスタVf3,Vf4のエミッタに夫々接続されている。また、各トランジスタVf3,Vf4のコレクタは基準電位に接続され、さらに、トランジスタVf4のベースは、トランジスタVf3のエミッタに接続されている。
トランジスタVf4のエミッタは、電圧電流変換部20のオペアンプOP1のプラス側入力端子の一方に接続され、オペアンプOP1のプラス側入力端子の他方は、抵抗器R1,R2による分圧電圧VIN'が入力されている。
NPNトランジスタQ1のエミッタと抵抗器R3’との間に挿入される抵抗値温度特性補正回路50は、直列接続されたNPNトランジスタVf1,Vf2で構成されている。
なお、入力インピーダンス補正回路40は、図5に示すように、NPNトランジスタVf4’とPNPトランジスタVf3を直列に接続し、定電流源I1の出力をトランジスタVf4’とオペアンプへの入力(VIN')としても良い。
図4,図5に示す電圧制御発振器の回路構成によれば、発振周波数の上限値と周波数可変時の発振周波数はそれぞれ次のようになる。
[1]発振周波数の上限値
Fosc =(1/R3’)×(n/C1)×{R2/ (R1+R2)×Vdd - 2×Vf}/{R2/ (R1+R2)×Vdd}
・・・(6)
このとき、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3’)×{R2/ (R1+R2)×Vdd - 2×Vf}となる。
例えば、Vdd=5v, R2/ (R1+R2)×Vdd=2.51v, C1=10pF, n=1/4,R3’=110kΩ(温度特性3600ppm/℃),Vf=0.7v(温度特性-2mv/℃)としたとき、25℃と150℃のときの発振周波数上限値Foscはそれぞれ次のようになる。
25℃:Fosc=(1/110kΩ)×(1/4)×(1/10pF)×(2.51v)=100kHz
150℃:Fosc={1/ (1/110kΩ×1.45)}×(1/4)×(1/10pF)×(2.51v-2×0.45v)/2.51v
=100kHz
このように、抵抗器R3’の温度特性は、温度特性補正用のトランジスタVf1,Vf2で相殺され、発振周波数の温度特性は小さくなる。
[2]周波数可変時の発振周波数
fosc =(1/R3’)×(n/C1)×{R2/ (R1+R2)×Vdd-2×Vf}/{R2/ (R1+R2)×Vdd}
このとき、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側電流I= (1/R3)×(VIN’ -2×Vf)となる。
ここで、入力インピーダンス補正回路40において、R7/(R6+R7)=R3'/R3となるように抵抗値を選択することにより、
VIN’=R7/(R6+R7)×Vin + 2×Vf = R3'/R3×Vin + 2×Vf
となる。よって、周波数可変時の発振周波数foscは、次式となる。
fosc =(1/ R3’)×(n/C1)×(VIN’-2×Vf)/ {R2/ (R1+R2)×Vdd}
=(1/ R3)×(n/C1)×Vin/ {R2/ (R1+R2)×Vdd} ・・・(7)
これは従来回路の(2)式と同じである。したがって、周波数可変領域では、従来と同程度の温度特性を維持しつつ、入力インピーダンスが調整された耐ノイズ性の優れた電圧制御発振器を実現することができる。
図6に、上記の条件下での発振電圧(V3)の波形を示す。発振周波数上限値Foscにおいては、温度変化によらず、周期Tは10μs(1/100kHz)で一定となる。また、図7に、端子Vinへの入力電圧に対する周波数変化を示す。入力電圧値が、V1=2.51vに達するまでは、Vinに比例して発振周波数が上昇し、V1=2.51vに達した後は、発振周波数上限値Foscで一定となる。このとき、入力電圧値がV1=2.51vに達するまでは従来と同程度の温度特性を有するが、V1=2.51vに達した後は、温度変化によらず、発振周波数上限値Foscで一定となる。
(Vf電圧1段で補正する場合の発振回路例)
図8にVf電圧1段で補正する場合の発振回路例を示す。図4に対して、入力インピーダンス補正回路40と、抵抗値温度特性補正回路50の温度補正用トランジスタを各1個にしている。その他は、図4と同様であるので、同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図8に示す電圧制御発振器の回路構成によれば、発振周波数の上限値と周波数可変時の発振周波数はそれぞれ次のようになる。
[1]発振周波数の上限値
Fosc =(1/R3')×(n/C1)×{R2/(R1+R2)×Vdd - 1×Vf} / {R2 /(R1+R2)×Vdd}
・・・(8)
このとき、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3)×(VIN’ -2×Vf)となる。
例えば、Vdd=5v, R2/ (R1+R2)×Vdd=1.26v, C1=10pF, n=1/4,R3’=111kΩ(温度特性3600ppm/℃),Vf=0.7v(温度特性-2mv/℃)としたとき、25℃と150℃のときの発振周波数上限値Foscはそれぞれ次のようになる。
25℃:Fosc=(1/111kΩ)×(1/4)×(1/10pF)×(1.26v-1×0.7v)/1.26v=100kHz
150℃:Fosc={1/ (1/111kΩ×1.45)}×(1/4)×(1/10pF)×(1.26v-1×0.45v)/1.26v
=100kHz
このように、抵抗器R3’の温度特性は、温度特性補正用のトランジスタVf1で相殺され、発振周波数の温度特性は小さくなる。
[2]周波数可変時の発振周波数
fosc =(1/R3')×(n/C1)×(VIN’-1×Vf)/{R2/ (R1+R2)×Vdd}
このとき、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3)×(VIN’ -1×Vf)となる。
ここで、入力インピーダンス補正回路40において、R7/(R6+R7)=R3'/R3となるように抵抗値を選択することにより、
VIN’ =R7/(R6+R7)×Vin + 1×Vf =R3’/R3×Vin + 2×Vf
となる。よって、周波数可変時の発振周波数foscは、次式となる。
fosc =(1/ R3’)×(n/C1)×(VIN’-1×Vf)/ {R2/ (R1+R2)×Vdd}
=(1/ R3)×(n/C1)×Vin/ {R2/ (R1+R2)×Vdd} ・・・(9)
これは従来回路の(2)式と同じである。したがって、周波数可変領域では、従来と同程度の温度特性を維持しつつ、入力インピーダンスが調整された耐ノイズ性の優れた電圧制御発振器を実現することができる。
上記の条件下での発振電圧(V3)の波形、および、端子Vinへの入力電圧に対する周波数変化は、図6,図7と同様になる。ただし、V1=1.26vである。
(Vf電圧3段で補正する場合の発振回路例)
図9と図10に、Vf電圧3段で補正する場合の発振回路例を示す。図9と図10に示す電圧制御発振器は、それぞれ図4,図5に示す発振器に対して、入力インピーダンス補正回路40、抵抗値温度特性補正回路50の温度補正用のトランジスタともに、さらに一段追加している。その他は、図4,図5と同様であるので、同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図9,図10に示す電圧制御発振器の回路構成によれば、発振周波数の上限値と周波数可変時の発振周波数はそれぞれ次のようになる。
[1]発振周波数の上限値
Fosc =(1/R3')×(n/C1)×{R2/(R1+R2)×Vdd-3×Vf} / {R2 /(R1+R2)×Vdd}
・・・(10)
このとき、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3)×(VIN’ -3×Vf)となる。
例えば、Vdd =5v, R2/ (R1+R2)×Vdd=3.77v, C1=10pF, n=1/4,R3’=111kΩ(温度特性3600ppm/℃),Vf=0.7v(温度特性-2mv/℃) としたとき、25℃と150℃のときの発振周波数上限値Foscはそれぞれ次のようになる。
25℃:Fosc=(1/111kΩ)×(1/4)×(1/10pF)×(3.77v-3×0.7v)/3.77v=100kHz
150℃:Fosc={1/ (1/111kΩ×1.45)}×(1/4)×(1/10pF)×(3.77v-3×0.45v)/3.77v
=100kHz
このように、抵抗器R3’の温度特性は、温度特性補正用のトランジスタVf1,Vf2,VF3で相殺され、発振周波数の温度特性は小さくなる。
[2]周波数可変時の発振周波数
fosc =(1/R3’)×(n/C1)×(VIN’-3×Vf)/{R2/ (R1+R2)×Vdd}
このとき、電圧電流変換部20のカレントミラー回路の一次側電流I=(1/R3)×(VIN’ -3×Vf)となる。
ここで、入力インピーダンス補正回路40において、R7/(R6+R7)=R3’/R3となるように抵抗値を選択することにより、
VIN’ =R7/(R6+R7)×Vin+3×Vf =R3’/R3×Vin + 3×Vf
となる。よって、周波数可変時の発振周波数foscは、次式となる。
fosc =(1/ R3’)×(n/C1)×(VIN’-3×Vf)/ {R2/ (R1+R2)×Vdd}
=(1/ R3)×(n/C1)×Vin/ {R2/ (R1+R2)×Vdd} ・・・(11)
これは従来回路の(2)式と同じである。したがって、周波数可変領域では、従来と同程度の温度特性を維持しつつ、入力インピーダンスが調整された耐ノイズ性の優れた電圧制御発振器を実現することができる。
上記の条件下での発振電圧(V3)の波形、および、端子Vinへの入力電圧に対する周波数変化は、図6,図7と同様になる。ただし、V1=3.77vである。
以上、本実施の形態では、電圧制御発振器のカレントミラー回路一次側の電流制限抵抗器に直列に温度特性補正用トランジスタを挿入する。また、電圧制御発振器の入力部には、入力端子と基準電位間に直列に接続した複数の抵抗器を挿入し、抵抗器の接続点から分圧電圧を取り出すと共に、その分圧電圧をカレントミラー回路一次側に挿入した温度特性補正用トランジスタの数と同じ個数の温度特性補正用トランジスタで補正したインピーダンス補正回路を設ける。この構成において、温度特性補正用トランジスタの個数に関わらず、電流制限抵抗器の常温での抵抗値を略一定と仮定し、カレントミラー回路一次側の電流が温度特性補正用トランジスタの個数で異なるという条件下で、温度特性補正用トランジスタの個数や電流制限抵抗器の抵抗値等を決定する。これにより、周波数可変領域においては、従来と同程度の温度特性を維持し、最大周波数(発振周波数の上限値)においては、温度特性を小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、入力部に設けられた入力インピーダンス補正回路により、入力側のインピーダンスが小さくなり、耐ノイズ性能が向上する。
1,90・・・電圧制御発振器
10・・・入力部
20・・・電圧電流変換部
30・・・発振部
40・・・入力インピーダンス補正回路
50・・・抵抗値温度特性補正回路
C1・・・コンデンサ
R1〜R7・・・抵抗器
OP1・・・オペアンプ
Comp1・・・比較器
I1,I2,I3・・・定電流源
Q1・・・NPNトランジスタ
QN1・・・NチャネルMOSトランジスタ
QP1,QP2・・・PチャネルMOSトランジスタ
Vf1〜Vf6・・・温度特性補正用トランジスタ
Vdd・・・電源
Vin・・・電圧入力端子

Claims (1)

  1. 外部からの電圧信号を入力するための入力端子と、入力された電圧を該電圧に比例する電流に変換する電圧電流変換部と、該電流に応じた周波数で出力信号を生成する発振部とを有する電圧制御発振器であって、
    前記電圧電流変換部は、カレントミラー回路を含み、該カレントミラー回路の一次側の電流制限抵抗器の温度特性を相殺するトランジスタを有し、該トランジスタは前記電流制限抵抗器に直列に挿入されており、さらに、
    前記入力端子と基準電位間に直列に接続され、一定の入力インピーダンスに設定するための複数の抵抗器を有し、該抵抗器によって前記入力端子から入力された電圧を分圧し、この分圧電圧を、前記電圧電流変換部の前記トランジスタと同じ数のトランジスタを介して前記電圧電流変換部へ出力する入力インピーダンス補正回路を備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
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