JP5843515B2 - ガスタービン、ガスタービン制御装置、および発電システム - Google Patents
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Description
本発明は、圧縮機と、燃焼器と、タービンとを具備するガスタービンであって、前記圧縮機から前記タービンに接続され、前記圧縮機により圧縮された空気を、前記燃焼器を迂回して前記タービンを冷却する冷却空気として供給するバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられ、前記バイパス流路を流れる空気流量を調整するための流量調整手段と、前記タービンの入口温度を一定に保つために用いられ、前記タービンの入口温度に関するパラメータの関係を示した第1情報と、前記バイパス流路を流れる前記空気流量または該空気流量に関するパラメータに基づいて前記第1情報を補正する補正手段と、前記補正手段によって前記第1情報が補正された場合に、補正後の前記第1情報を用いて前記タービンの入口温度が一定であるか否かを判定する判定手段とを具備するガスタービンを提供する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電システムの概略構成を示した図である。図1に示すように、発電システムは、ガスタービン10と発電機20とを備えている。ガスタービン10は、空気を圧縮する圧縮機11と、この圧縮機11から送られてきた圧縮空気中に燃料を噴射して燃焼させ、高温燃焼ガスを発生させる燃焼器12と、この燃焼器12の下流側に位置し、燃焼器12を出た高温燃焼ガスにより駆動されるタービン13と、燃焼器12に供給される燃料量などを制御するガスタービン制御装置14とを主な構成として備えている。
タービン静翼の内部に導かれた抽気された圧縮空気は、タービン動翼が配置されたタービンディスク(図示せず)の強度低下の防止などを目的として、パージ空気としてタービンディスクの冷却や、タービンディスク間(ディスクキャビティ)のシールに用いられる。
ガスタービン制御装置14は、例えば、ディスクキャビティの温度を計測し、この温度が制限値よりも高くなった場合は、タービンディスクの強度を維持するために、バイパス弁18の開度を大きくする。これにより、ディスクキャビティのパージ空気が増加され、ディスクキャビティの温度が下がるように制御される。また、ガスタービン制御装置14は、ディスクキャビティの温度と制限値との間に余裕がある場合は、ガスタービン10の熱効率向上のため、バイパス弁18の開度を小さくし、抽気する圧縮空気を減らす。
補助記憶装置は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。この補助記憶装置には、各種プログラム(例えば、燃料流量決定プログラム、温調制御プログラム等)が格納されており、CPUが補助記憶装置から主記憶装置にプログラムを読み出し、実行することにより種々の処理を実現させる。
なお、上述した各制御信号に基づく燃料流量指令CSOの決定手法については、公知の技術であり、例えば、特開2007−71144号公報に開示されている方法を用いることができる。
記憶部40には、タービン13の入口温度を一定に保つために用いられ、タービン13の温度に関するパラメータの関係を示した第1情報が格納されている。第1情報として、例えば、車室圧力と排ガス温度とを関連付けた温調特性が挙げられる。図3は、温調特性の一例を示した図である。図3に示した温調特性において、横軸はガスタービン車室圧力、縦軸は排ガス温度である。ここで、ガスタービン車室圧力に代えて、圧縮機出口圧力を用いてもよい。
具体的には、図3に示した温調特性において、ガスタービン車室圧力の測定値および排ガス温度の測定値によって決定される点が、温調特性の下側に位置していた場合には、燃料が不足していると判断し、燃料流量指令CSOを所定量増加させる。一方、図3に示した温調特性において、ガスタービン車室圧力の測定値および排ガス温度の測定値によって決定される点が、温調特性の上側に位置していた場合には、燃料が過多であると判断し、燃料流量指令CSOを所定量減少させる。
図4は、補正部41の機能ブロック図である。図4に示すように、補正部41は、第1処理部51と、第2処理部52と、第3処理部53とを備えている。
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 ガスタービン制御装置
16 バイパス流路
18 バイパス弁
20 発電機
30 燃料流量決定部
31 温調制御部
32 燃料弁開度決定部
40 記憶部
41 補正部
42 判定部
43 燃料調整部
Claims (8)
- 圧縮機と、燃焼器と、タービンとを具備するガスタービンであって、
前記圧縮機から前記タービンに接続され、前記圧縮機により圧縮された空気を、前記燃焼器を迂回して前記タービンを冷却する冷却空気として供給するバイパス流路と、
前記バイパス流路に設けられ、前記バイパス流路を流れる空気流量を調整するための流量調整手段と、
前記タービンの入口温度を一定に保つために用いられ、前記タービンの入口温度に関するパラメータの関係を示した第1情報と、
前記バイパス流路を流れる前記空気流量または該空気流量に関するパラメータに基づいて前記第1情報を補正する補正手段と、
前記補正手段によって前記第1情報が補正された場合に、補正後の前記第1情報を用いて前記タービンの入口温度が一定であるか否かを判定する判定手段と
を具備するガスタービン。 - 前記タービンの入口温度が一定でないと判定された場合に、前記バイパス流路を流れる空気流量または該空気流量に関するパラメータに基づいて前記燃焼器に供給する燃料量を調整する燃料調整手段を備える請求項1に記載のガスタービン。
- 前記流量調整手段はバルブであり、
前記バイパス流路を流れる空気流量は、前記バルブの弁開度および前記バルブ前後の差圧に基づいて推定される請求項1または請求項2に記載のガスタービン。 - 前記補正手段は、
前記バイパス流路を流れる空気流量と予め設定されている基準空気流量との差分を前記圧縮機入口の空気流量で除算した値を用いて前記第1情報を補正する請求項1から請求項3のいずれかに記載のガスタービン。 - 前記第1情報は、車室圧力とタービンの最終段よりも後流側における排ガス温度とを関連付けた温調特性であり、
前記判定手段は、前記車室圧力と前記排ガス温度の関係が前記温調特性から所定の許容範囲を超えて外れた場合に、前記タービンの入口温度が一定でないと判断する請求項1から請求項4のいずれかに記載のガスタービン。 - 前記補正手段は、前記バルブの弁開度が変化した場合に、前記第1情報の補正を行う請求項3に記載のガスタービン。
- 請求項1から請求項6のいずれかに記載のガスタービンと、
前記ガスタービンにより発電される発電機と
を具備する発電システム。 - 圧縮機と、
燃焼器と、
タービンと、
前記圧縮機から前記タービンに接続され、前記圧縮機により圧縮された空気を、前記燃焼器を迂回して前記タービンを冷却する冷却空気として供給するバイパス流路と、
前記バイパス流路に設けられ、前記バイパス流路を流れる空気流量を調整するための流量調整手段と
を具備するガスタービンを制御するガスタービン制御装置であって、
前記タービンの入口温度を一定に保つために用いられ、前記タービンの入口温度に関するパラメータの関係を示した第1情報と、
前記バイパス流路を流れる前記空気流量または該空気流量に関するパラメータに基づいて前記第1情報を補正する補正手段と、
前記補正手段によって前記第1情報が補正された場合に、補正後の前記第1情報を用いて前記タービンの入口温度が一定であるか否かを判定する判定手段と
を具備するガスタービン制御装置。
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