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JP5724362B2 - 廃トナー回収容器、及び、画像形成装置 - Google Patents

廃トナー回収容器、及び、画像形成装置 Download PDF

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JP5724362B2 JP2010282483A JP2010282483A JP5724362B2 JP 5724362 B2 JP5724362 B2 JP 5724362B2 JP 2010282483 A JP2010282483 A JP 2010282483A JP 2010282483 A JP2010282483 A JP 2010282483A JP 5724362 B2 JP5724362 B2 JP 5724362B2
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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される廃トナー回収容器と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、転写工程がおこなわれた後に感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト、中間転写ドラム等の像担持体上に残留する未転写トナーをクリーニング部で除去して、クリーニング部で回収された未転写トナーを廃トナーとしてクリーニング部から排出して廃トナー回収容器に回収する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような廃トナー回収容器は、容器内が回収された廃トナーで満杯になると(又は、満杯に近い状態になると)、画像形成装置本体から取出されて、空の容器と交換(メンテナンス)される。
特許文献1、2等には、廃トナー回収容器における廃トナー貯留部に廃トナーが満遍なく充填されるように、廃トナーを搬送する搬送部材(廃トナー搬送手段、パドル)を廃トナー貯留部に内設する技術が開示されている。そして、このような廃トナー回収容器において、搬送部材に駆動力を伝達するカム機構(駆動伝達部)が、廃トナー貯留部の内部に設置されている。
上述した特許文献1、2等の廃トナー回収容器は、廃トナー貯留部内に廃トナーを搬送する搬送部材のカム機構(駆動伝達部)が廃トナー貯留部の内部に設置されているため、カム機構(駆動伝達部)に廃トナーが入り込んで、搬送部材の動作不良が生じる可能性が高かった。そして、搬送部材の動作不良が生じてしまうと、廃トナー回収容器における廃トナー貯留部の全体に廃トナーが満遍なく充填されずに、廃トナー回収容器のメンテナンスサイクルが早まってしまうことになる。
特に、近年の画像形成装置は、廃トナー回収容器のメンテナンスサイクルを長期化するために、作像部、給紙部、定着部、用紙搬送部等の機能部を除くスペースを最大限に利用して、大容量の廃トナー回収容器を設置する場合が多く、上述した問題が無視できないものになっている。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、搬送部材の動作不良が生じることなく、大容量の容器内に廃トナーを全体的に満遍なく回収することができる、廃トナー回収容器、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、像担持体上の未転写トナーを除去するクリーニング部から排出された当該未転写トナーを廃トナーとして回収する廃トナー回収容器であって、奥行方向に延在するように形成されるとともに、廃トナーを貯留する廃トナー貯留部と、前記廃トナー貯留部の上方に突設されるとともに、前記クリーニング部から排出された廃トナーが流入される流入口が形成された廃トナー流入部と、を備え、前記廃トナー貯留部は、前記廃トナー流入部を介して流入されて堆積された廃トナーを奥行方向に搬送する第1搬送部材を具備し、前記廃トナー流入部は、奥行方向に直交する幅方向に延在する回転軸を有する回転部材を具備し、前記第1搬送部材は、前記回転部材の駆動に連動して駆動されるとともに、前記回転部材との駆動伝達部が前記廃トナー流入部の内部に配設されたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項1に記載の発明において、前記回転部材を、前記廃トナー流入部の位置まで堆積された廃トナーを幅方向に搬送する第2搬送部材としたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項2に記載の発明において、前記第2搬送部材は、前記回転軸の幅方向の一部にカム部材が形成され、前記回転軸において前記カム部材が形成された位置を除く位置に巻装されるとともに、前記カム部材から離れる方向に廃トナーを搬送するように形成されたスクリュ部を具備し、前記第1搬送部材は、格子状に形成されるとともに、前記廃トナー貯留部に内設された平板部と、前記平板部に接続されるとともに、前記第2搬送部材の前記カム部材に吊設された腕部と、を具備し、前記第1搬送部材は、前記第2搬送部材の回転駆動に連動して、前記腕部と前記カム部材との当接部が前記駆動伝達部となって前記平板部が奥行方向に対する傾斜角度及び位置を可変しながら揺動するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項3に記載の発明において、前記廃トナー流入部は、前記流入口が幅方向に複数形成され、前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、前記廃トナー満杯検知部は、前記廃トナー流入部における幅方向中央部に配設され、前記第2搬送部材の前記カム部材は、前記廃トナー流入部における幅方向両端部であって、前記複数の流入口が形成された幅方向の範囲に対して外側の位置にそれぞれ配設され、前記第2搬送部材の前記スクリュ部は、前記複数の流入口からそれぞれ流入された廃トナーが前記廃トナー満杯検知部に向けて搬送されるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項3に記載の発明において、前記廃トナー流入部は、前記流入口が幅方向に複数形成され、前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、前記廃トナー満杯検知部は、前記廃トナー流入部における幅方向端部に配設され、前記第2搬送部材の前記カム部材は、前記廃トナー流入部における幅方向中央部に配設され、前記第2搬送部材の前記スクリュ部は、前記複数の流入口からそれぞれ流入された廃トナーが前記カム部材から離れる方向に搬送されるように形成されるとともに、前記複数の流入口のうち少なくとも1つの流入口から流入された廃トナーが前記廃トナー満杯検知部に向けて搬送されるように形成されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、像担持体上の未転写トナーを除去するクリーニング部から排出された当該未転写トナーを廃トナーとして回収する廃トナー回収容器であって、奥行方向に延在するように形成されるとともに、廃トナーを貯留する廃トナー貯留部と、前記廃トナー貯留部の上方に突設されるとともに、前記クリーニング部から排出された廃トナーが流入される流入口が形成された廃トナー流入部と、を備え、前記廃トナー貯留部は、前記廃トナー流入部を介して流入されて堆積された廃トナーを奥行方向に搬送する第1搬送部材を具備し、前記廃トナー流入部は、奥行方向に直交する幅方向に延在する回転軸を有する回転部材を具備し、前記回転部材は、前記廃トナー流入部の位置まで堆積された廃トナーを幅方向に搬送する第2搬送部材であって、前記第2搬送部材は、前記回転軸の幅方向の端部であって前記廃トナー流入部の外部の位置にギアが挿設され、前記回転軸に巻装されたスクリュ部を具備し、前記第1搬送部材は、前記回転部材の駆動に連動して駆動されるとともに、前記回転部材との駆動伝達部が前記廃トナー貯留部の外部の位置に配設されて、その幅方向の端部であって前記廃トナー貯留部の外部の位置において前記ギアから直接的又は間接的に駆動力が伝達される前記駆動伝達部が配設された回転軸部と、前記回転軸部の回転方向に対して交差する方向に延在するように前記回転軸部に設置された羽根部材と、を具備し、前記第1搬送部材は、前記第2搬送部材の回転駆動に連動して、前記駆動伝達部から駆動力が伝達されて前記羽根部材が前記回転軸部とともに回転するものである。
また、請求項7記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項6に記載の発明において、前記羽根部材は、可撓性材料で形成され、前記廃トナー貯留部は、前記羽根部材が回転周期に合わせて一時的に弾性変形するように前記羽根部材に当接する突起部を具備したものである。
また、請求項8記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項6又は請求項7に記載の発明において、前記第1搬送部材は、前記第2搬送部材の前記ギアに噛合する従動ギアを前記駆動連結部とするとともに、前記廃トナー流入部の下方に配設された第1の第1搬送部材と、前記回転軸部に設置されたプーリと前記第1の第1搬送部材の前記回転軸部に設置されたプーリとに張架されたタイミングベルトを前記駆動連結部とするとともに、前記廃トナー貯留部における奥行方向中央部に配設された第2の第1搬送部材と、を具備したものである。
また、請求項9記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、前記廃トナー満杯検知部は、前記廃トナー流入部の内部において前記回転部材の下方の位置に配設されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる廃トナー回収容器は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記廃トナー流入部は、前記流入口が幅方向に複数形成され、前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、前記廃トナー満杯検知部は、前記複数の流入口のうち最も廃トナーの流入量が多くなる流入口に対する幅方向の距離が他の流入口に対する幅方向の距離に比べて長くなる位置に配設されたものである。
また、この発明の請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の廃トナー回収容器が画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されたものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるユニットと定義する。
本発明は、廃トナー貯留部における第1搬送部材が、廃トナー貯留部の上方に位置する廃トナー流入部における回転部材の駆動に連動して駆動されるとともに、回転部材との駆動伝達部が廃トナー貯留部の内部とは異なる位置に配設されている。これにより、搬送部材の動作不良が生じることなく、大容量の容器内に廃トナーが全体的に満遍なく回収される、廃トナー回収容器、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す構成図である。 廃トナー回収容器を奥行方向に示す構成図である。 廃トナー回収容器における、(A)廃トナー流入部を示す上面図と、(B)廃トナー貯留部を示す上面図と、である。 廃トナー回収容器を幅方向に示す図である。 第1搬送部材の動作を示す図である。 別形態の廃トナー回収容器を幅方向に示す図である。 この発明の実施の形態2における廃トナー回収容器を示す構成図である。 図8の廃トナー回収容器における、(A)廃トナー流入部を示す上面図と、(B)廃トナー貯留部を示す上面図と、である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態1における画像形成装置1は、複数の作像部としてのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKが中間転写ベルト17に対向するように並設されたタンデム型のカラー画像形成装置である。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、3は原稿を原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、6は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、7は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部としてのプロセスカートリッジ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト(像担持体)、18は中間転写ベルト17上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する2次転写ローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部、28は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの現像装置に各色のトナーを補給するためのトナー容器、30は廃トナーが回収される廃トナー回収容器、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部12、現像部13(現像装置)、クリーニング部15(クリーニング装置)が一体化されたものである(図2を参照できる。)。そして、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKは、寿命に達したときに、新品のものに交換される。
各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKにおける感光体ドラム11(像担持体)上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に向けて照射される。
一方、4つの感光体ドラム11は、それぞれ、図の時計方向に回転している。そして、図2を参照して、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電部12(帯電ローラ)との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、像担持体としての感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部6において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。図示は省略するが、レーザ光は、ポリゴンミラーに入射して反射した後に、複数のレンズを透過する。複数のレンズを透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー(不図示である。)により、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラ12aにて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、シアン成分のレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム11表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム11表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目(中間転写ベルト17の走行方向に対して最も下流側である。)のプロセスカートリッジ10BK(黒色用作像部)の感光体ドラム11表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11表面は、それぞれ、現像部13(図2を参照できる。)との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、像担持体としての中間転写ベルト17(中間転写体)との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、像担持体としての中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、クリーニング部15(図2を参照できる。)との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11(像担持体)上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11表面は、除電部(不図示である。)の位置を通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト17表面は、図中の矢印方向に走行して、2次転写ローラ18の位置に達する。そして、2次転写ローラ18の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部9(クリーニング部)の位置に達する。そして、像担持体としての中間転写ベルト17上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部9(クリーニング部)に回収されて、中間転写ベルト17上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、2次転写ローラ18位置の記録媒体Pは、給紙部7から搬送ガイド、レジストローラ19等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された転写紙Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ19に導かれる。レジストローラ19に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト17上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20に導かれる。定着部20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ29によって装置本体1外に出力画像として排出された後に、排紙部5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置の作像部について詳述する。
図2は、黒色用のプロセスカートリッジ10BKを示す構成図である。その他の3つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10Cは、それぞれ、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる点を除き、黒色用のプロセスカートリッジ10BKとほぼ同じに構成されているため、その図示と説明とを省略する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10BKには、像担持体としての感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電部12と、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する現像部13と、感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニング部15と、がケースに一体的に収納されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
帯電部12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。そして、この帯電部12(帯電ローラ)に不図示の電源部から所定の電圧が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
現像部13(現像装置)は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13b1と、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13b1に対向する第2搬送スクリュ13b2と、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13cと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤が担持されることになる。
現像部13内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。本実施の形態1において、トナーは、画質向上のために、小粒径で略球形のものを用いている。
具体的に、トナーは、円形度が0.92以上になるように形成されたものである。「円形度」は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩である。)を0.1〜0.5ml加えて、さらに測定試料(トナー)を0.1〜0.5g程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理して、分散液濃度が3000〜10000個/μlとなるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。
また、トナーは、形状係数SF−1と形状係数SF−2とが、いずれも、100〜180の範囲になるように形成されたものである。
また、トナーは、体積平均粒径(Dv)が3〜8μmの範囲であって、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.05〜1.40の範囲になるように形成されたものである。
さらに、トナーは、長軸と短軸との比(r1/r2)が0.5〜1.0の範囲であって、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲であって、長軸r1≧短軸r2≧厚さr3の関係を満足するように形成されたものである。
このような小粒径・球形トナーは、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤を含むトナー組成物を、水系媒体中で樹脂微粒子が存在する状態で架橋又は/及び伸長反応させることで製造することができる。
図2を参照して、クリーニング部15(クリーニング装置)には、感光体ドラム11に当接するクリーニングブレード15a、クリーニング部15内に回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー回収容器30(図3を参照できる。)に向けて搬送する搬送コイル15b(搬送管16)、等が設置されている。クリーニングブレード15aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取られてクリーニング部15内に回収されることになる。そして、クリーニング部15内に回収された未転写トナーは、搬送管16(搬送コイル15bが内設されている。)を介して、廃トナー回収容器30まで搬送されて、廃トナーとして廃トナー回収容器30の内部に回収される。
同様に、図1を参照して、クリーニング部としての中間転写ベルトクリーニング部9にも、中間転写ベルト17に当接するクリーニングブレード、中間転写ベルトクリーニング部9内に回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー回収容器30(図3を参照できる。)に向けて搬送する搬送コイル(搬送管16)、等が設置されている。そして、中間転写ベルトクリーニング部9内に回収された未転写トナーは、搬送管16(搬送コイルが内設されている。)を介して、廃トナー回収容器30まで搬送されて、廃トナーとして廃トナー回収容器30の内部に回収される。なお、廃トナー回収容器30の構成・動作については、後でさらに詳しく説明する。
なお、感光体ドラム11や中間転写ベルト17上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録媒体P(用紙)から生じる紙粉、帯電ローラ12(帯電部)による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等があるが、本願ではこれらを総称して「未転写トナー」と呼ぶことにする。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転している。現像部13内の現像剤は、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b1及び第2搬送スクリュ13b2の回転によって、不図示のトナー補給部によってトナー容器28から補給されたトナーとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図2の紙面垂直方向である。)。
そして、摩擦帯電してキャリアに吸着したトナーは、キャリアとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤は、その後にドクターブレード13cの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤は、ドクターブレード13cの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤中のトナーが、感光体ドラム11表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーが潜像に付着する(トナー像が形成される)。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11上に残存した未転写トナーが、クリーニングブレード15aによってクリーニング部15内に回収される。
ここで、図示は省略するが、装置本体1に設けられたトナー補給部は、交換自在に構成されたボトル状のトナー容器28と、トナー容器28を保持・回転駆動するとともに現像部13に新品トナーを補給するトナーホッパ部と、で構成されている。また、トナー容器28内には、新品のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナー容器28(トナーボトル)の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナー容器28内の新品トナーは、現像部13内のトナー(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像部13内に適宜に補給されるものである。図示は省略するが、現像部13内のトナーの消費は、感光体ドラム11に対向する反射型フォトセンサと、現像部13の第2搬送スクリュ23b2の下方に設置された磁気センサと、によって間接的又は直接的に検知される。
以下、本実施の形態1において特徴的な、廃トナー回収容器30の構成・動作について詳述する。
図3〜図5を参照して、廃トナー回収容器30は、主として、クリーニング部9、15から排出された廃トナーが流入される廃トナー流入部32と、廃トナーを貯留する廃トナー貯留部31と、で構成されている。
廃トナー貯留部31は、奥行方向(図3、図4(B)の左右方向であって、図1の紙面垂直方向である。)に延在するように形成された略直方体の箱状部であって、その内部に第1搬送部材としての押込部材41が設置されている。
廃トナー流入部32(廃トナー排出部)は、廃トナー貯留部31の上方に突設された略直方体の箱状部であって、その内部に回転部材(第2搬送部材)としての搬送スクリュ51が設置されている。廃トナー流入部32と廃トナー貯留部31との境界は、その全面が開口となっている。また、図4(A)、図5を参照して、廃トナー流入部32には、クリーニング部9、15から排出された廃トナーが流入される流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTが5つ形成されている(図3では、「32a」に付する符号を省略している。)。さらに、廃トナー流入部32には、廃トナー流入部32に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部としての満杯検知センサ55が設置されている。
そして、このように構成された廃トナー回収容器30に、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの各クリーニング部15から排出された未転写トナーと、中間転写ベルトクリーニング部9から排出された未転写トナーと、がそれぞれ廃トナーとして回収されることになる。そして、廃トナー貯留部31に大量の廃トナーが収容されて、さらに廃トナー流入部32のスペースにさらに付加的に廃トナーが収容されることになる。
図5を参照して、廃トナー流入部32において、幅方向(奥行方向に直交する方向であって、図5の左右方向である。)の最右方に形成された流入口32aBKは、黒色用プロセスカートリッジ10BKのクリーニング部15で回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー流入部32内に流入するためのものであって、黒色用のクリーニング部15に接続された搬送管16の先端部が流入口32aBKから挿入された状態で、搬送管16の排出口16a(図3を参照できる。)から廃トナー流入部32内にトナーが排出される。
また、廃トナー流入部32において、幅方向(図5の左右方向である。)の右から2番目に形成された流入口32aCは、シアン用プロセスカートリッジ10Cのクリーニング部15で回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー流入部32内に流入するためのものであって、シアン用のクリーニング部15に接続された搬送管16の先端部が流入口32aCから挿入された状態で、搬送管16の排出口16a(図3を参照できる。)から廃トナー流入部32内にトナーが排出される。
また、廃トナー流入部32において、幅方向(図5の左右方向である。)の右から3番目に形成された流入口32aMは、マゼンタ用プロセスカートリッジ10Mのクリーニング部15で回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー流入部32内に流入するためのものであって、マゼンタ用のクリーニング部15に接続された搬送管16の先端部が流入口32aMから挿入された状態で、搬送管16の排出口16a(図3を参照できる。)から廃トナー流入部32内にトナーが排出される。
また、廃トナー流入部32において、幅方向(図5の左右方向である。)の右から4番目に形成された流入口32aYは、イエロー用プロセスカートリッジ10Yのクリーニング部15で回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー流入部32内に流入するためのものであって、イエロー用のクリーニング部15に接続された搬送管16の先端部が流入口32aYから挿入された状態で、搬送管16の排出口16a(図3を参照できる。)から廃トナー流入部32内にトナーが排出される。
また、廃トナー流入部32において、幅方向(図5の左右方向である。)の最左方に形成された流入口32aTは、中間転写ベルトクリーニング部9で回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー流入部32内に流入するためのものであって、中間転写ベルトクリーニング部9に接続された搬送管16の先端部が流入口32aTから挿入された状態で、搬送管16の排出口16a(図3を参照できる。)から廃トナー流入部32内にトナーが排出される。
そして、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aT(排出口16a)から流入された廃トナー(未転写トナー)は、自重落下して廃トナー流入部32から廃トナー貯留部31(廃トナー流入部32の下方の位置である。)に堆積される。そして、その位置に堆積された廃トナーは、その平板部41aが上下左右方向に揺動する第1搬送部材としての押込部材41(図6の破線で示す動作範囲を参照できる。)によって、奥行方向の奥側(図3の右側である。)に押し込まれるように搬送される。そして、廃トナー貯留部31内の全体にわたって廃トナーが回収(充填)されると(又は、それに近い状態になると)、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTから流入された廃トナーは、廃トナー流入部32に堆積されることになる。そして、回転部材(第2搬送部材)としての搬送スクリュ51の位置(高さ)近傍に達した廃トナーが搬送スクリュ51によって幅方向(図3の紙面垂直方向であって、図4(A)、図5の白矢印方向である。)に搬送される。そして、廃トナー流入部32内に堆積された廃トナーが所定の高さに達した状態が満杯検知センサ55(廃トナー満杯検知部)によって検知されると、制御部によって廃トナー回収容器30への廃トナーの搬送が停止されるとともに、その状態が装置本体1の表示部(不図示である。)に報知される。そして、その状態を認知したユーザー(又は、サービスマン)は、満杯になった廃トナー回収容器30の交換メンテナンスをおこなうことになる。
なお、廃トナー回収容器30は、装置本体1の本体カバー(不図示である。)を開放して、図3の左方(図1の紙面手前側である。)に移動することで装置本体1から取出することができる。そして、新品(空)の廃トナー回収容器30が、本体カバーが開放された状態の装置本体1に対して、図3の右方(図1の紙面奥側である。)に移動することで装着される。
ここで、本実施の形態1における廃トナー回収容器30は、廃トナー回収容器30のメンテナンスサイクルを長期化するために、作像部10Y、10M、10C、10BKや書込み部6や中間転写ベルト17(中間転写ベルトユニット)等の機能部を除くスペースを最大限に利用して、上述したように廃トナー貯留部31の上方に廃トナー流入部32を設けて大容量化されている。
また、本実施の形態1では、廃トナー満杯検知部としての満杯検知センサ55として、圧電センサを用いている。すなわち、満杯検知センサ55(圧電センサ)の位置(高さ)まで廃トナーが堆積されると、その廃トナーによる圧力を満杯検知センサ55(圧電センサ)が検知して、廃トナー回収容器30が廃トナーで満杯状態(又は、それに近い状態)にあることを認知する。
ここで、第2搬送部材としての搬送スクリュ51は、主として幅方向に延在する回転軸51a(軸部)とスクリュ部51bとで構成されていて、その幅方向両端部が軸受(不図示である。)を介して廃トナー流入部32のケースに回転可能に支持されている。
詳しくは、図3、図4(A)、図5を参照して、搬送スクリュ51(第2搬送部材)の回転軸51aの幅方向両端部には、それぞれ、カム部材52が設置されている。このカム部材52は、搬送スクリュ51とともに回転軸51a(軸部)を中心にして回転するものであって、回転軸51aと一体的に形成することもできるし、回転軸51aとは別部材として形成することもできる。なお、カム部材52の回転中心となる回転軸51aの位置は、カム部材52の円中心から偏心した位置となっていて、これによりカム部材52が搬送スクリュ51の回転にともない「カム」として機能することになる。また、このカム部材52は、後述する押込部材41(第1搬送部材)を駆動するためのものであって、押込部材41の腕部41bが吊設されている。
また、回転部材としての搬送スクリュ51(第2搬送部材)の回転軸51aにおいてカム部材52が形成された位置を除く位置には、スクリュ部51bが形成(巻装)されている。また、このスクリュ部51bは、カム部材52から離れる方向に廃トナーを搬送するように形成されている。具体的には、図5を参照して、搬送スクリュ部51の右側に形成されたスクリュ部51bと、搬送スクリュ部51の左側に形成されたスクリュ部51bと、は互いのスクリュの巻き方向が異なるように形成されている。そして、廃トナー回収容器30の外部に設置された駆動モータ(図示は省略するが、搬送スクリュ51の回転軸51aが連結されている。)によって搬送スクリュ51が所定方向に回転駆動されると、搬送スクリュ51によって廃トナーがカム部材52から離れる方向に搬送されることになる(白矢印方向の搬送であって、幅方向中央部への搬送である。)。
一方、第1搬送部材としての押込部材41は、廃トナー貯留部31に内設された平板部41aと、平板部41aにおいて廃トナー流入部32に近い側の奥行方向端部であって幅方向両端部にそれぞれ接続された腕部41bと、で構成されている。
押込部材41(第1搬送部材)の平板部41aは、図4(B)に示すように、略格子状に形成されている。すなわち、平板部41aには、上下方向からみて、縦横にわたって複数の矩形のすかし(貫通穴)が設けられている。なお、本願において「格子状」とは、縦横にわたって複数の矩形のすかし(貫通穴)が規則正しく整列されているものの他、矩形に関らず複数のすかし(貫通穴)がランダムに形成されているものも含むものとする。
また、押込部材41(第1搬送部材)の腕部41bは、その先端部がU字状に形成されていて、その先端部がフック部となって搬送スクリュ51のカム部材52に吊設されている(引っ掛けられている)。そして、この腕部41bとカム部材52との当接部が、搬送スクリュ51の駆動力を押込部材41に伝達するための駆動伝達部となる。すなわち、押込部材41(第1搬送部材)は、搬送スクリュ51(第2搬送部材)の回転駆動に連動して、腕部41bとカム部材52との当接部が駆動伝達部となって平板部41aが奥行方向に対する傾斜角度を可変しながら揺動することになる。具体的に、図6に示すように、カム部材52が回転軸51aを中心にして偏心回転することで、その動作にともない腕部41bに接続された平板部41aが、破線で示すように両矢印方向に上下動するとともに奥行方向にスライド移動することになる。すなわち、平板部41aは、奥行方向に対する傾斜角度及び位置を可変しながら揺動することになる。このような格子状の平板部41a(押込部材41)の動作によって、廃トナー流入部32の下方に堆積した廃トナーが、奥行方向奥側に徐々に押し込まれていくことになる(図6の左側から右側への移動である。)。こうして、奥行方向に延在された廃トナー貯留部31の全域にわたって廃トナーがスペースの無駄なく充填(回収)されることになる。
ここで、本実施の形態1における廃トナー回収容器30は、押込部材41(第1搬送部材)が、搬送スクリュ51(第2搬送部材)の駆動に連動して駆動されるとともに、搬送スクリュ51との駆動伝達部(腕部41bとカム部材52との当接部である。)が廃トナー貯留部31の内部とは異なる位置(廃トナー流入部32の幅方向両端部である。)に配設されている。
これにより、廃トナー貯留部32に貯留される廃トナーが押込部材41と搬送スクリュ51との駆動連結部に付着しにくくなるため、搬送スクリュ51の駆動に連動して押込部材41が確実に駆動することになり、押込部材41の動作不良の発生が抑止される。したがって、大容量の廃トナー回収容器30内に廃トナーが全体的に満遍なく回収されることになる。
特に、本実施の形態1では、満杯検知センサ55(廃トナー満杯検知部)が、廃トナー流入部32における幅方向中央部に配設されている。また、搬送スクリュ51のカム部材52は、廃トナー流入部32における幅方向両端部であって、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTが形成された幅方向の範囲に対して外側の位置にそれぞれ配設されている。さらに、搬送スクリュ51のスクリュ部51bは、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTからそれぞれ流入された廃トナーが満杯検知センサ55(幅方向中央部)に向けて搬送されるように形成されている。
このような構成により、カム部材52(又は、腕部41bとの駆動連結部)には廃トナー流入部52に流入される廃トナーが直接的に付着しにくくなるため、上述した押込部材41の動作不良を抑止する効果がさらに確実なものになる。
また、図3等を参照して、本実施の形態1では、満杯検知センサ55(廃トナー満杯検知部)が、廃トナー流入部32の内部において搬送スクリュ51(第2搬送部材)の下方の位置に配設されている。
このような構成により、廃トナー流入部52に堆積された廃トナーが搬送スクリュ51の位置(高さ)に充分に達する前に余裕をもって満杯検知をおこなうことができるため、満杯検知センサ55の誤検知(廃トナー回収容器30が満杯状態であるのに、その状態を検知できない事象である。)の発生を抑止するとともに、カム部材52(又は、腕部41bとの駆動連結部)に廃トナー流入部52に流入され堆積された廃トナーが直接的に付着する不具合を抑止することができる。
また、図5を参照して、本実施の形態1では、満杯検知センサ55(廃トナー満杯検知部)が、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTのうち、最も廃トナーの流入量が多くなる流入口32aBK、32aTに対する幅方向の距離が、他の流入口32aY、32aM、32aCに対する幅方向の距離に比べて長くなる位置に配設されている。一般的に、モノクロ画像のプリント頻度は他のカラー画像のプリント頻度に比べて多くなるとともに、中間転写ベルト17上では4色の画像が重ねて転写されるため、黒色用の流入口32aBKから流入される廃トナー量と、中間転写ベルト17用の流入口32aTからから流入される廃トナー量と、は他の流入口32aY、32aM、32aCから流入される廃トナー量に比べて、多くなる。そして、このように廃トナーの流入量が多くなる流入口32aBK、32aTを満杯検知センサ55から遠い位置(幅方向両端部側である。)に配置することで、廃トナー流入部32の位置まで堆積された廃トナーが幅方向にバランスよく充填されることになる(幅方向両端部側の廃トナーの高さが低くなってしまうような不具合が生じにくくなる)。したがって、満杯検知センサ55によって満杯検知の時期が早まる不具合(廃トナー回収容器30が満杯状態でないのに、満杯状態として検知してしまう事象である。)を抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、廃トナー流入部32において、満杯検知センサ55(廃トナー満杯検知部)を幅方向中央部に配設して、カム部材52を幅方向両端部に配設した。
これに対して、図7に示すように、廃トナー流入部32において、満杯検知センサ55(廃トナー満杯検知部)を幅方向端部に配設して、カム部材52を幅方向中央部に配設することもできる。このとき、搬送スクリュ51(第2搬送部材)のスクリュ部51bは、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTからそれぞれ流入された廃トナーがカム部材52から離れる方向に搬送されるように形成されるとともに、5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTのうち少なくとも1つの流入口(図7では、4つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBKである。)から流入された廃トナーが満杯検知センサ55(図7の左方の幅方向端部)に向けて搬送されるように形成される。すなわち、カム部材52が設置された位置に対して幅方向右側に配置されたスクリュ部51bは、中間転写ベルト用の流入口32aTから流入された廃トナーを図7の右側に向けて搬送する。これに対して、カム部材52が設置された位置に対して幅方向左側に配置されたスクリュ部51bは、4色の流入口32aY、32aM、32aC、32aBKから流入された廃トナーをそれぞれ図7の左側(満杯検知センサ55が設置された側)に向けて搬送する。
このような構成であっても、カム部材52(又は、腕部41bとの駆動連結部)には廃トナー流入部52に流入される廃トナーが直接的に付着しにくくなるため、上述した押込部材41の動作不良を抑止する効果がさらに確実なものになる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、廃トナー貯留部31における押込部材41(第1搬送部材)が、廃トナー貯留部31の上方に位置する廃トナー流入部32における搬送スクリュ51(回転部材、第2搬送部材)の駆動に連動して駆動されるとともに、搬送スクリュ51との駆動伝達部41b、52が廃トナー貯留部31の内部とは異なる位置に配設されている。これにより、押込部材41の動作不良が生じることなく、大容量の廃トナー回収容器30内に廃トナーを全体的に満遍なく回収することができる。
実施の形態2.
図8及び図9にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における廃トナー回収容器30を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。また、図9(A)は廃トナー回収容器30における廃トナー流入部32を示す上面図であって、図9(B)は廃トナー回収容器30における廃トナー貯留部31を示す上面図であって、それぞれ前記実施の形態1における図4(A)、(B)に相当する図である。
本実施の形態2における廃トナー回収容器は、第1搬送部材として飛翔板45、46が用いられている点が、第1搬送部材として押込部材41が用いられている前記実施の形態1のものと相違する。
図8及び図9を参照して、本実施の形態2における廃トナー回収容器30も、前記実施の形態1のものと同様に、主として廃トナー貯留部31と廃トナー流入部32とで構成されている。また、本実施の形態2における廃トナー流入部32にも、第2搬送部材としての搬送スクリュ51が設置されている。なお、本実施の形態2における搬送スクリュ51の回転軸51a(軸部)には、その幅方向端部であって廃トナー流入部32の外部の位置に、ギア61が挿設されている。そして、不図示の駆動モータによって搬送スクリュ51が回転駆動されると、スクリュ部51bによって廃トナーが白矢印方向に搬送されるとともに、搬送スクリュ51とともにギア61が回転することになる。
ここで、本実施の形態1における廃トナー貯留部31には、前記実施の形態1のものと異なり、第1搬送部材として2つの飛翔板45、46(アジテータ)が設置されている。
詳しくは、第1搬送部材としての2つの飛翔板45、46は、いずれも、角柱状の回転軸部45a、46aと、羽根部材45b、46bと、で構成されている。回転軸部45a、46aは、幅方向端部であって廃トナー貯留部31の外部の位置においてギア61から直接的又は間接的に駆動力が伝達される駆動伝達部が配設されている。
具体的に、廃トナー流入部32の下方に配設された第1飛翔板45(第1の第1搬送部材)の回転軸部45aは、幅方向端部であって廃トナー貯留部31の外部の位置に、搬送スクリュ51のギア61に噛合する従動ギア62が挿設されていて、この従動ギア62が駆動連結部として機能することになる。また、第1飛翔板45(第1の第1搬送部材)の回転軸部45aは、幅方向端部であって廃トナー貯留部31の外部の位置に、プーリ63も挿設されている。
これに対して、廃トナー貯留部31における奥行方向中央部に配設された第2飛翔板46(第2の第1搬送部材)の回転軸部46aは、幅方向端部であって廃トナー貯留部31の外部の位置に、プーリ64が挿設されていて、2つのプーリ63、64とそれらに張架されたタイミングベルト65とが駆動連結部として機能することになる。すなわち、搬送スクリュ51の駆動力が、ギア61、従動ギア62、プーリ63、タイミングベルト65、プーリ64を介して第2飛翔板46の回転軸部46aに伝達されることになる。
また、2つの飛翔板45、46(第1搬送部材)の回転軸部45a、46aには、いずれも、回転軸部45a、46aの回転方向に対して交差する方向に延在するように羽根部材45b、46bが貼着(設置)されている。これらの羽根部材45a、46aは、マイラー等の可撓性材料で形成されていて、図8の反時計方向に回転することで、その近傍に堆積する廃トナーを奥行方向奥側(図8の右側である。)に向けて飛翔させて搬送する。
すなわち、2つの飛翔板45、46(第1搬送部材)は、搬送スクリュ51(第2搬送部材)の回転駆動に連動して、駆動伝達部61〜65から駆動力が伝達されて、羽根部材45b、46bが回転軸部45a、46aとともに回転する。これにより、奥行方向に延在する廃トナー貯留部31に対して、奥行方向手前側から奥行方向奥側に向けて廃トナーを飛翔させながら、全体的に満遍なく充填させることができる。
なお、本実施の形態2では、羽根部材45b、46bが、幅方向の一端側のものと他端側のものとで、回転軸部45a、46aに対して、回転方向の位相をずらして設置されている。これにより、飛翔板45、46を回転させるときの駆動トルクの変動を小さくすることができる。
このように、本実施の形態2における廃トナー回収容器30も、飛翔板45、46(第1搬送部材)が、搬送スクリュ51(第2搬送部材)の駆動に連動して駆動されるとともに、搬送スクリュ51との駆動伝達部61〜65が廃トナー貯留部31の内部とは異なる位置(廃トナー貯留部31及び廃トナー流入部32の外部である。)に配設されている。
これにより、廃トナー貯留部32に貯留される廃トナーが飛翔板45、46と搬送スクリュ51との駆動連結部に付着しにくくなるため、搬送スクリュ51の駆動に連動して飛翔板45、46が確実に駆動することになり、飛翔板45、46の動作不良の発生が抑止される。したがって、大容量の廃トナー回収容器30内に廃トナーが全体的に満遍なく回収されることになる。
さらに、本実施の形態2では、廃トナー貯留部31内の底部であって、飛翔板45、46に対向する位置に、突起部48、49を設けている。この突起部48、49に対して羽根部材45b、46bがその回転周期に合わせて当接することで、羽根部材45b、46bが一時的に弾性変形することになる。これにより、羽根部材45b、46bが突起部48、49の位置を通過するときに、弾性変形した羽根部材45b、46bが一気に復元することになるため、そのときの復元力によって羽根部材45b、46bによる廃トナーの飛翔力(搬送力)が増加することになる。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、廃トナー貯留部31における飛翔板45、46(第1搬送部材)が、廃トナー貯留部31の上方に位置する廃トナー流入部32における搬送スクリュ51(回転部材、第2搬送部材)の駆動に連動して駆動されるとともに、搬送スクリュ51との駆動伝達部61〜65が廃トナー貯留部31の内部とは異なる位置に配設されている。これにより、飛翔板45、46の動作不良が生じることなく、大容量の廃トナー回収容器30内に廃トナーを全体的に満遍なく回収することができる。
なお、前記各前記各実施の形態では、作像部における各部(感光体ドラム11、帯電部12、現像部13、クリーニング部15である。)を一体化してプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。これに対して、感光体ドラム11、帯電部12、現像部13、クリーニング部15の一部又は全部をプロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に交換自在に設置されるように構成することもできる。そして、このような場合にも、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像部13が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像部13が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、廃トナー流入部32に5つの流入口32aY、32aM、32aC、32aBK、32aTが形成された廃トナー回収容器30に対して、本発明を適用した。これに対して、廃トナー流入部32に流入口が4つ以下又は6つ以上形成された廃トナー回収容器30に対しても、当然に本発明を適用することができる。そして、このような場合にも、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、幅方向に延在する回転軸51aを有する回転部材として、回転軸51a(軸部)にスクリュ部51bが形成された搬送スクリュ51(第2搬送部材)を用いた。これに対して、幅方向に延在する回転軸51aのみで回転部材を構成した場合(前記各実施の形態における搬送スクリュ51においてスクリュ部51bが除去されたものを用いた場合である。)であっても、廃トナー貯留部31における第1搬送部材が、廃トナー貯留部31の上方に位置する廃トナー流入部32における回転部材の駆動に連動して駆動されるとともに、回転部材との駆動伝達部が廃トナー貯留部31の内部とは異なる位置に配設されることで、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
9 中間転写ベルトクリーニング部(クリーニング部)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ(作像部)、
11 感光体ドラム(像担持体)、
15 クリーニング部、
17 中間転写ベルト(像担持体)、
30 廃トナー回収容器、
31 廃トナー貯留部、
32 廃トナー流入部、
32a、32aY、32aM、32aC、32aBK、32aT 流入口、
41 押込部材(第1搬送部材)、
41a 平板部、 41b 腕部、
45 第1飛翔板(第1の第1搬送部材)、
45a、46a 回転軸部、 45b、46b 羽根部材、
46 第2飛翔板(第2の第1搬送部材)、
48、49 突起部、
51 搬送スクリュ(第2搬送部材、回転部材)、
51a 回転軸(軸部)、 51b スクリュ部、
52 カム部材、
55 満杯検知センサ(廃トナー満杯検知部)、
61 ギア、 62 従動ギア、
63、64 プーリ、 65 タイミングベルト。
特開2007−139905号公報 特許第4286704号公報

Claims (11)

  1. 像担持体上の未転写トナーを除去するクリーニング部から排出された当該未転写トナーを廃トナーとして回収する廃トナー回収容器であって、
    奥行方向に延在するように形成されるとともに、廃トナーを貯留する廃トナー貯留部と、
    前記廃トナー貯留部の上方に突設されるとともに、前記クリーニング部から排出された廃トナーが流入される流入口が形成された廃トナー流入部と、
    を備え、
    前記廃トナー貯留部は、前記廃トナー流入部を介して流入されて堆積された廃トナーを奥行方向に搬送する第1搬送部材を具備し、
    前記廃トナー流入部は、奥行方向に直交する幅方向に延在する回転軸を有する回転部材を具備し、
    前記第1搬送部材は、前記回転部材の駆動に連動して駆動されるとともに、前記回転部材との駆動伝達部が前記廃トナー流入部の内部に配設されたことを特徴とする廃トナー回収容器。
  2. 前記回転部材は、前記廃トナー流入部の位置まで堆積された廃トナーを幅方向に搬送する第2搬送部材であることを特徴とする請求項1に記載の廃トナー回収容器。
  3. 前記第2搬送部材は、
    前記回転軸の幅方向の一部にカム部材が形成され、
    前記回転軸において前記カム部材が形成された位置を除く位置に巻装されるとともに、前記カム部材から離れる方向に廃トナーを搬送するように形成されたスクリュ部を具備し、
    前記第1搬送部材は、
    格子状に形成されるとともに、前記廃トナー貯留部に内設された平板部と、
    前記平板部に接続されるとともに、前記第2搬送部材の前記カム部材に吊設された腕部と、
    を具備し、
    前記第1搬送部材は、前記第2搬送部材の回転駆動に連動して、前記腕部と前記カム部材との当接部が前記駆動伝達部となって前記平板部が奥行方向に対する傾斜角度及び位置を可変しながら揺動することを特徴とする請求項2に記載の廃トナー回収容器。
  4. 前記廃トナー流入部は、前記流入口が幅方向に複数形成され、
    前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、
    前記廃トナー満杯検知部は、前記廃トナー流入部における幅方向中央部に配設され、
    前記第2搬送部材の前記カム部材は、前記廃トナー流入部における幅方向両端部であって、前記複数の流入口が形成された幅方向の範囲に対して外側の位置にそれぞれ配設され、
    前記第2搬送部材の前記スクリュ部は、前記複数の流入口からそれぞれ流入された廃トナーが前記廃トナー満杯検知部に向けて搬送されるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の廃トナー回収容器。
  5. 前記廃トナー流入部は、前記流入口が幅方向に複数形成され、
    前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、
    前記廃トナー満杯検知部は、前記廃トナー流入部における幅方向端部に配設され、
    前記第2搬送部材の前記カム部材は、前記廃トナー流入部における幅方向中央部に配設され、
    前記第2搬送部材の前記スクリュ部は、前記複数の流入口からそれぞれ流入された廃トナーが前記カム部材から離れる方向に搬送されるように形成されるとともに、前記複数の流入口のうち少なくとも1つの流入口から流入された廃トナーが前記廃トナー満杯検知部に向けて搬送されるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の廃トナー回収容器。
  6. 像担持体上の未転写トナーを除去するクリーニング部から排出された当該未転写トナーを廃トナーとして回収する廃トナー回収容器であって、
    奥行方向に延在するように形成されるとともに、廃トナーを貯留する廃トナー貯留部と、
    前記廃トナー貯留部の上方に突設されるとともに、前記クリーニング部から排出された廃トナーが流入される流入口が形成された廃トナー流入部と、
    を備え、
    前記廃トナー貯留部は、前記廃トナー流入部を介して流入されて堆積された廃トナーを奥行方向に搬送する第1搬送部材を具備し、
    前記廃トナー流入部は、奥行方向に直交する幅方向に延在する回転軸を有する回転部材を具備し、
    前記回転部材は、前記廃トナー流入部の位置まで堆積された廃トナーを幅方向に搬送する第2搬送部材であって、
    前記第2搬送部材は、
    前記回転軸の幅方向の端部であって前記廃トナー流入部の外部の位置にギアが挿設され、
    前記回転軸に巻装されたスクリュ部を具備し、
    前記第1搬送部材は、
    前記回転部材の駆動に連動して駆動されるとともに、前記回転部材との駆動伝達部が前記廃トナー貯留部の外部の位置に配設されて、
    その幅方向の端部であって前記廃トナー貯留部の外部の位置において前記ギアから直接的又は間接的に駆動力が伝達される前記駆動伝達部が配設された回転軸部と、
    前記回転軸部の回転方向に対して交差する方向に延在するように前記回転軸部に設置された羽根部材と、
    を具備し、
    前記第1搬送部材は、前記第2搬送部材の回転駆動に連動して、前記駆動伝達部から駆動力が伝達されて前記羽根部材が前記回転軸部とともに回転することを特徴とする廃トナー回収容器。
  7. 前記羽根部材は、可撓性材料で形成され、
    前記廃トナー貯留部は、前記羽根部材が回転周期に合わせて一時的に弾性変形するように前記羽根部材に当接する突起部を具備したことを特徴とする請求項6に記載の廃トナー回収容器。
  8. 前記第1搬送部材は、
    前記第2搬送部材の前記ギアに噛合する従動ギアを前記駆動連結部とするとともに、前記廃トナー流入部の下方に配設された第1の第1搬送部材と、
    前記回転軸部に設置されたプーリと前記第1の第1搬送部材の前記回転軸部に設置されたプーリとに張架されたタイミングベルトを前記駆動連結部とするとともに、前記廃トナー貯留部における奥行方向中央部に配設された第2の第1搬送部材と、
    を具備したことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の廃トナー回収容器。
  9. 前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、
    前記廃トナー満杯検知部は、前記廃トナー流入部の内部において前記回転部材の下方の位置に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の廃トナー回収容器。
  10. 前記廃トナー流入部は、前記流入口が幅方向に複数形成され、
    前記廃トナー流入部に堆積された廃トナーが所定高さに達したことを検知する廃トナー満杯検知部を備え、
    前記廃トナー満杯検知部は、前記複数の流入口のうち最も廃トナーの流入量が多くなる流入口に対する幅方向の距離が他の流入口に対する幅方向の距離に比べて長くなる位置に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の廃トナー回収容器。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の廃トナー回収容器が画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
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