JP5714279B2 - 景品払出装置および景品管理システム - Google Patents
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Description
特許文献1の景品払出装置では、複数枚の景品を積層状態で収納するカセットが内蔵されており、必要な枚数の景品がカセットから繰り出されて遊技客に払い出される。
カセットが所定の繰出位置に位置すると、このカセット内の景品の繰り出しが可能となる。そこで、複数のカセットを保持しているキャリアは、各カセットが繰出位置に順番に位置できるように、ケーシング内で移動可能である。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、収納部に収納された景品の計数精度の向上を図ることができる景品払出装置、および、それを含む景品管理システムを提供することを主たる目的とする。
請求項4記載の発明は、前記支持部材に支持された前記計測手段の位置を調整する位置調整手段を含むことを特徴とする、請求項2または3記載の景品払出装置である。
請求項5記載の発明は、景品が1つずつ繰り出される繰出位置まで、前記収納部内の景品を、前記収納部内における景品の積層方向に搬送する搬送手段と、前記収納部内の景品の数に応じて、前記搬送手段による景品の搬送速度を調整する搬送速度調整手段と、を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の景品払出装置である。
収納部は、複数の景品を積み重ねた積層状態で収納するためのものである。保持手段は、収納部内の景品の払い出しが可能となる払出位置まで筐体内で移動可能である。そして、計数手段は、保持手段に設けられている。
その結果、収納部に収納された景品の、計数手段による計数精度の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、保持手段は、複数の収納部を、収納部内における景品の積層方向に対する交差方向に並ぶように保持する。そして、計数手段は、前記積層方向に移動することによって収納部内の景品を計数する。
この場合、支持部材を前記積層方向に移動させると、この支持部材に支持された複数の計数手段によって、前記交差方向に並んだ複数の収納部内の景品を一度に計数することができる。これにより、収納部に収納された景品の計数時間の短縮を図ることができる。
複数の計数手段を支持している1つの支持部材が移動することで複数の収納部内の景品を一度に計数できることから、駆動手段によって複数の支持部材を移動させることによって、さらに多くの収納部内の景品を一度に計数できる。これにより、収納部に収納された景品の計数時間の更なる短縮を図ることができる。また、支持部材毎に駆動手段を設けずに済むので、部品点数の低減を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、搬送手段は、景品が1つずつ繰り出される繰出位置まで、収納部内の景品を、収納部内における景品の積層方向に搬送する。そして、搬送速度調整手段が、収納部内の景品の数に応じて、搬送手段による景品の搬送速度を調整する。
<景品管理システム>
図1は、景品管理システム1を示す図である。
図1を参照して、本発明の景品管理システム1は、パチンコ店等の遊技施設に設けられる。景品管理システム1は、景品を払い出すための景品払出装置2と、景品払出装置2を管理する景品管理装置3と、景品管理装置3に対する上位装置となるターミナルコンピュータ(略して「T/C」)4とで構成されている。
景品管理装置3は、「POS」とも呼ばれ、遊技施設における景品交換カウンター等に配置される。景品管理装置3に対して、1台または複数台の景品払出装置2が通信可能に接続されている。遊技客が遊技媒体を獲得すると、その獲得数が記録された記録媒体(レシート、持玉カード等)が発行される。景品管理装置3は、この記録媒体に記録された遊技媒体の獲得数を読み取り、獲得数に応じた種類・個数の景品を特定し、当該種類・個数の景品を払い出すように、景品払出装置2に指示する。また、景品管理装置3は、景品払出装置2に収納された景品の個数を種類毎に管理している。なお、図1では、複数の景品管理装置3が図示されているが、そのうちの1台の景品管理装置3が親機となり、残りの景品管理装置3が子機となることで、親機が子機を管理するように構成されても構わない。
<景品払出装置>
図2は、景品払出装置2の斜視図である。なお、以下では、図2における景品払出装置2の姿勢を基準として、景品払出装置2の上下前後左右の方向を規定する。すなわち、図2において、景品払出装置2の長手方向(図2の左上と右下とを結ぶ方向)を左右方向(幅方向)とし、図2の紙面手前側を景品払出装置2の前側とし、図2の紙面奥側を景品払出装置2の後側とする。
景品払出装置2で取り扱われる景品5は、遊技施設において遊技客が獲得したパチンコ玉等の遊技媒体の数に応じて交換される有価カード体で特殊景品とも呼ばれる(後述する図6参照)。
キャビネット6の前側面は、開放されており、キャビネット6には、前側面の開放部分を開閉する扉18が設けられている。
キャビネット6の上面には、表示部9が設けられている。表示部9は、客側から視認できる第1表示部9Aと、従業員側からのみ視認できる第2表示部9Bとを含んでおり、それぞれの表示部には、必要な情報が表示される。また、たとえば、第2表示部9Bの横には、景品払出装置2の動作を制御するために係員によって操作される操作部10が設けられている。
<払出ユニット>
図3は、払出ユニット8の斜視図であって、引出部21が開位置にある状態を示している。
引出部21は、前板24と、側板25と、底板26とを一体的に備えている。前板24は、前側から見て上下方向に長手であり、ケーシング20の開口23をちょうど塞ぎ得る大きさを有している。側板25は、幅方向に薄く、前板24の左端縁から連続して後側へ延びている。底板26は、前板24の下端と側板25の下端とを繋いでいる。
図4は、図3において、ケーシング20の内部を露出させた状態を示している。
図4に示すように、ケーシング20内には、カセット7の並び方向(前後方向)に間隔を隔てて並ぶ2つのリフト31が設けられている。各リフト31は、前後左右方向に平坦な板状であって、ケーシング20に支持されており、ケーシング20内で上下方向に沿って昇降することができる。リフト31の待機位置は、図4に示されたリフト31の位置であり、ケーシング20の底壁の近くである。リフト31と、リフト31を昇降させる構成とが、上述したリフト機構13に含まれる。
図5に示すように、カセット7は、上下方向に長手であり、その平断面は、略コ字形状をなしている。カセット7の上面および底面は、開放されている。カセット7の一方側面(キャリア22に保持された状態における右側面)は、上述した略コ字形状をなすべく、上下方向における全ての範囲に亘って開放されており、このように開放された部分を開放部32という。開放部32は、カセット7において開放された上面および底面のいずれに対しても連続している。また、図5(b)を参照して、カセット7において前記一方側面の反対側の他方側面の水平方向における両端(前後の端部)には、上下方向におけるほぼ全ての範囲に亘って切欠かれており、このように切欠かれた部分を、切欠き部33という。各切欠き部33は、上下に長手の帯状に区画されており、カセット7の内部を露出させている。
ここで、キャリア22に保持された4つのカセット7の並び方向は、前述したように前後方向であって、カセット7内における景品5の積層方向(上下方向)に対する交差方向(厳密には、直交方向)である(後述する図7参照)。なお、カセット7の並び方向は、景品5の積層方向に対して交差していれば、必ずしも直交していなくても構わない。
図6に示すように、景品5は、一般的に、1mm〜数mm程度の厚みを有する樹脂製のカードである。景品5は、たとえば、平面視で略長方形状をなしており、その四隅は丸められている。景品5には、所定の金銭価値を有する物体が内蔵されており、たとえば、200円、1000円、5000円といった金銭価値に応じた3つの種類が存在する。また、景品5は、その種類を識別するためのRFIDタグ等が内蔵されていたり、偽造等の不正を防止するための処理が施されていたりすることもある。
図7は、景品払出装置2の縦断面を模式的に示した図である。
図7を参照して、各払出ユニット8のケーシング20内において、各リフト31の上方には、上述した繰出機構14が配置されている。つまり、繰出機構14は、リフト31の数に応じて2つ設けられている。繰出機構14は、ケーシング20の上壁に隣接するように配置され、ケーシング20に支持されている。
前側(図7では左側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、1対のゲート42および1対のフィードローラ43が、前側からこの順番で並んで配置されている。後側(図7では右側)の繰出機構14では、繰出ローラ40、景品検知センサ41、1対のゲート42および1対のフィードローラ43が、後側からこの順番で並んで配置されている。
図8を参照して、繰出機構14について更に詳しく説明する。なお、図8(a)では、フィードローラ43の図示が省略されていて、図8(b)では、景品検知センサ41およびゲート42の図示が省略されている。
図8(c)を参照して、各繰出機構14は、景品5の長手方向における一端部(後述する繰出空間51側の端部)側に偏って配置されている。上下1対のフィードローラ43の圧接部分と、上下1対のゲート42の隙間Xと、景品検知センサ41の下端部と、フィードローラ43の外周面の下端部とは、上下方向において、ほぼ同じ位置にある。
各繰出機構14では、前後方向において、フィードローラ43が、繰出空間51に最も近い位置に配置されている。
まず、キャビネット6の扉18が開かれて(図2参照)、図3に示すように、払出ユニット8において引出部21が開位置まで引き出される。そして、この状態で、同じ種類の景品5を収納したカセット7(図5参照)がキャリア22に対して上側から差し込まれ、キャリア22に保持される。なお、カセット7内の景品5の種類は同じであるが、カセット7毎に、収容される景品5の種類が異なっていてもよい。
まず、図7(a)に示すように、カセット7Aの下方に位置していた待機位置のリフト31(点線で示したリフト31を参照)が、実線で示すように、カセット7Aの開放された底面からカセット7A内を通って上昇する。これにより、カセット7A内の全ての景品5が、このリフト31によって押し上げられる。
ここで、景品検知センサ41は、その下端部(図8(a)において点線で示した部分)に対して景品5が下から接触することによって、若干上昇し、これによって、景品5が繰出位置に到達したことを検知する。また、景品検知センサ41は、幅方向に間隔を隔てて1対設けられているので、景品5が幅方向(水平面)に対して傾いていたり、反っていたりしても、どちらかの景品検知センサ41が、景品5が繰出位置に到達したことを確実に検知できる(図8(a)参照)。また、最上位にある景品5が繰出ローラ40の下側外周面に接触すると、繰出ローラ40において下側外周面に相当する部分(図8(a)において点線で示した部分)が若干圧縮される。
そして、リフト31の上昇と繰出機構14による景品5の繰り出しとが、景品5毎に繰り返され、カセット7A内の景品5が、上から順に、エレベータ53に積み重ねられて、一時保留部15に一時保留される。ここで、リフト31を有するリフト機構13が、繰出機構14によって景品5が1枚ずつ繰り出される繰出位置まで、カセット7A内の景品5を、上下方向に沿って上方に搬送していることが分かる。
<計数センサ>
図9は、図4の状態における払出ユニット8の側面図である。
図9に示すように、各払出ユニット8において、2つの計数センサ60が前後に隣接して1つの組をなしており、この組が前後方向に間隔を隔てて2組設けられている。つまり、各払出ユニット8には、4つの計数センサ60が前後に並んで設けられている。なお、図9では、最も後側(図9では右側)の計数センサ60がカセット7Dに隠れて見えなくなっている。
図10を参照して、前述した1組をなす2つの計数センサ60は、1つの計数ユニット61を構成している。図10(a)に示すように、計数ユニット61は、2つの計数センサ60と、略矩形状の薄板状(図10(b)参照)をなすホルダ62(支持部材)とを含んでいる。ホルダ62の正面(払出ユニット8に組み込まれた状態では右側から見た側面)の上端部の水平方向両端部に、計数センサ60が取り付けられている。つまり、1つの計数ユニット61には、2つの計数センサ60がある。そして、計数ユニット61が払出ユニット8に組み込まれた状態において、2つの計数センサ60は、前後方向に並んでいて、この状態でホルダ62によって支持されている(図3参照)。また、ホルダ62の表面において2つの計数センサ60に挟まれた部分には、ガイド部材63が設けられている。ガイド部材63は、平断面が略コ字状をなして、後述するガイドレール64と連結可能な形状になっている(後述する図11参照)。
図11を参照して、各払出ユニット8では、2つの計数ユニット61が、前後方向に間隔を隔てて、キャリア22のフレーム29(図3参照)に取り付けられている。つまり、各計数ユニット61の計数センサ60は、キャリア22に設けられている。
計数ユニット61を上下にスライドさせるための構成として、各払出ユニット8のたとえばキャリア22には、駆動機構70(駆動手段)が設けられている。駆動機構70は、駆動モータ71と、伝達ギア72と、連結ギア73,74と、駆動ギア75と、ベルト76とを含んでいる。
伝達ギア72は、2本のガイドレール64における前記一方でなく、他方(ここでは、後側のガイドレール64)の下端部に配置されている。伝達ギア72の外周面には、ギア歯が形成されている。
連結ギア74は、前記他方(後側)のガイドレール64の下端部に配置されており、このガイドレール64に支持された計数ユニット61に対して、図示しない駆動伝達部材によって連結されている。連結ギア74の外周面には、ギア歯が形成されており、連結ギア74は、伝達ギア72と噛み合っている。
このような駆動機構70において、駆動モータ71が駆動されると、駆動ギア75が所定方向に回転する。これにより、駆動ギア75に噛み合っている連結ギア73が回転し、駆動モータ71の駆動力が、前述した駆動伝達部材によって前側の計数ユニット61に伝達され、前側の計数ユニット61は、上下方向のどちらかにスライドする。また、この駆動力は、ベルト76および伝達ギア72を介して連結ギア74にも伝達される。これによって、連結ギア74が回転し、駆動モータ71の駆動力が、前述した駆動伝達部材によって後側の計数ユニット61に伝達され、後側の計数ユニット61は、前側の計数ユニット61と同じ方向にスライドする。
つまり、駆動機構70は、2つの計数ユニット61のそれぞれを上下方向に移動させる。
なお、計数ユニット61とリフト31とは水平方向に互いにずれた位置にあるので(図11参照)、計数ユニット61とリフト31とが動作中に互いに干渉することはない。
そして、所定のタイミングにおいて、駆動モータ71が駆動され、各計数センサ60は、対応するカセット7の切欠き部33(図5参照)に対して左側から対向しつつ、上下にスライドする。この際、計数センサ60は、カセット7内において切欠き部33から露出されている景品5の枚数を数える。つまり、計数センサ60は、上下方向(カセット7内における景品5の積層方向)に移動することによってカセット7内の景品5を計数する。
このような計数センサ60がカセット7の景品5の枚数を数える場合、図10(b)を参照して、計数センサ60が、カセット7に積層状態で収納された景品5の左側面5Aの前端部または後端部(カセット7の切欠き部33から露出された部分)に左側から対向した状態で、待機位置から上方へスライドする。ここで、カセット7に積層状態で収納された全ての景品5の左側面5Aをまとめて積層側面5Bという。また、景品5の積層側面5Bにおいてカセット7の切欠き部33から露出された部分(各景品5における前端部または後端部)は、前述したマーク35(図6参照)が付いていない部分である。
そして、計数センサ60の上方へのスライドに伴い、計数センサ60が、上述した景品5の積層側面5Bに対して所定の間隔を隔てて左側から対向した状態で上昇する。計数センサ60が上昇している最中において、計数センサ60では、発光素子(図示せず)が、下側の景品5から順に、景品5の左側面5Aに向けて投光し、この景品5の左側面5Aで反射される反射光が受光素子(図示せず)に受光される。ここで、上下に隣り合う景品5の左側面5Aの境界Yに発光素子(図示せず)からの光が当てられた場合、景品5の左側面5Aに光が当てられる場合と比べて、受光素子(図示せず)が受光する反射光の量(受光量)が変化する。そのため、計数センサ60において、受光素子(図示せず)での受光量が変化する毎に、計数センサ60は、景品5が1枚あるとカウントする。そして、同様の手順により、計数センサ60は、下側の景品5から順に1枚ずつ景品5をカウントして景品5の枚数を数え、ガイドレール64(図12参照)の上端に到達したときには、全ての景品5の計数を完了する。その後、計数センサ60は、待機位置に戻る。
以上のように、計数センサ60は、受光素子(図示せず)の受光信号(受光量)の変化に応じて、非接触で景品5の枚数を数える。
ここで、図7を参照して、計数センサ60は、キャリア22に設けられているので(図3参照)、キャリア22が前位置(図7(b)参照)と後位置(図7(a)参照)との間で移動しても、カセット7内の景品5と計数センサ60とが一体で移動可能となる。そのため、カセット7内の景品5と計数センサ60との相対位置(換言すれば、図10(b)における計数センサ60と景品5の左側面5Aとの間隔)が精度良く安定する。特に、計数センサ60は、光学式であることから、景品5と計数センサ60との相対位置が計数センサ60の精度に大きく影響する。この相対位置を精度良く安定させることができるので、カセット7に収納された景品5の、計数センサ60による計数精度の向上を図ることができる。
図14を参照して、景品払出装置2は、制御部85(搬送速度調整手段)を備えている。制御部85は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したメモリ(ROM、RAM等)を備えており、プログラムにしたがって所定の処理を実行する。
制御部85には、各払出ユニット8における前述したリフト機構13、繰出機構14、エレベータ機構16、送出機構17およびスライド機構30が接続され、さらに、前述した計数センサ60および駆動機構70で構成された景品カウント部86が接続されている。
制御部85は、通信部87を介して、景品管理装置3(図1参照)と通信する。扉開閉検知部88は、扉18(図2参照)の開閉を検知する。記憶部89には、計数センサ60によって計数された景品払出装置50内の景品5の数(在庫数)等が記憶される。
図7を参照して、たとえば、今までは、搬送速度を、カセット7内の景品5の数(景品数)にかかわらず、約82mm/秒としていたとする。一方、今回は、計数センサ60によって景品数が分かるので、搬送速度を、景品数が1〜25枚の場合には約246mm/秒とし、景品数が26〜50枚の場合には約205mm/秒とし、景品数が51〜75枚の場合には約164mm/秒とし、景品数が76〜100枚の場合には約123mm/秒とし、景品数が少なくなるほど搬送速度を高くしている。この場合、カセット7内の最上位の景品5が搬送され始めてから(リフト31が待機位置から上昇を開始してから)繰出位置に到達するまでの時間は、景品数にかかわらず、たとえば、1.7〜2.1秒程度と一定となり、迅速な搬送が可能になる。
図15は、景品払出装置2の平断面の模式図である。
たとえば、景品5を客側に払い出すタイプ(客側投出タイプ)の景品払出装置2について説明したが、本発明は、景品5を店員側に払い出すタイプ(店側投出タイプ)の景品払出装置2にも適用可能である。店側投出タイプの景品払出装置2では、店員側に払出された景品5を、店員が手にとって客に手渡す。
この景品払出装置2では、キャビネット6内部の左端部に、制御基板や電源基板等を内蔵した電源ボックス96が配置されるのだが、前述したようにキャビネット6の内部が基準面Wを中心として左右対称になっている必要があるため、キャビネット6内部の右端部に、電源ボックス96を配置できる空間Zを確保する必要がある。この空間Zは、デッドスペースとなるので、この空間Zに、予備のカセット7を収容することができる。
また、図7を参照して、カセット7内の景品5を一時保留部15まで搬送する構成として、繰出機構14の代わりに、カセット7内の景品5を所定枚数分すくったり、挟んだりすることでまとめて取り出して一時保留部15まで搬送する構成を用いてもよい。また、カセット7内の払出枚数分の景品5をまとめて押し出して一時保留部15まで搬送してもよい。
図16は、図9の要部に変形例を適用した図である。図17は、図16の受け部材100を説明するための、キャリア22の要部の斜視図である。
ここで、前側の第1基準仕切り28Aと、これに対して間隔を隔てて前側に配置される仕切り28との間は、最も前側のカセット7A(図7参照)が収容される収容空間Aとされ、後側の第1基準仕切り28Aと、これに対して間隔を隔てて後側に配置される仕切り28との間は、前から2番目のカセット7B(図7参照)が収容される収容空間Bとされる。そして、前側の第2基準仕切り28Bと、これに対して間隔を隔てて前側に配置される仕切り28との間は、前から3番目のカセット7C(図7参照)が収容される収容空間Cとされ、後側の第2基準仕切り28Bと、これに対して間隔を隔てて後側に配置される仕切り28との間は、最も後側のカセット7D(図7参照)が収容される収容空間Dとされる。
受け部材100は、前側の第1基準仕切り28A、後側の第1基準仕切り28A、前側の第2基準仕切り28Bおよび後側の第2基準仕切り28Bのそれぞれに設けられている。
ホルダ100Aは、前後に薄く上下に長手の板状であり、第1基準仕切り28Aまたは第2基準仕切り28B(図16参照)に沿って延びている。この状態で、ホルダ100A(つまり、受け部材100全体)は、上下にスライド可能となるように、第1基準仕切り28Aまたは第2基準仕切り28Bによって支持されている。
前側の第1基準仕切り28Aの受け部材100では、レバー100Bは、前側へ延びて収容空間A内へ突き出ている(図16参照)。後側の第1基準仕切り28Aの受け部材100では、レバー100Bは、後側へ延びて収容空間B内へ突き出ている(図16参照)。前側の第2基準仕切り28Bの受け部材100では、レバー100Bは、前側へ延びて収容空間C内へ突き出ている(図16参照)。後側の第2基準仕切り28Bの受け部材100では、レバー100Bは、後側へ延びて収容空間D内へ突き出ている(図16参照)。
そのため、図16の第1基準仕切り28Aの受け部材100で示すように、キャリア22にカセット7が装着されていない状態では、受け部材100は、レバー100Bが所定量だけ宙に浮く待機位置に配置されている。ここでの所定量とは、装着完了後のカセット7(図16ではカセット7Dを参照)の底面から上側へたとえば50mm程度である。
一方、カセット7を上方へ抜き出すと、受け部材100は、引張ばね101の付勢力によって上昇して、再び待機位置に配置される(第1基準仕切り28Aの受け部材100を参照)。
2 景品払出装置
3 景品管理装置
5 景品
6 キャビネット
7 カセット
8 払出ユニット
13 リフト機構
20 ケーシング
22 キャリア
60 計数センサ
62 ホルダ
65 ラック部
66 ラック部
70 駆動機構
77 調整用つまみ
85 制御部
Claims (6)
- 装置本体および前記装置本体に内蔵された景品払出ユニットを備え、景品を払い出すための景品払出装置であって、
前記景品払出ユニットは、
筐体と、
前記筐体に内蔵され、複数の景品を積み重ねた積層状態で収納するための収納部と、
前記収納部を保持し、前記収納部内の景品の払い出しが可能となる払出位置まで前記筐体内で前記景品の積層方向に対する交差方向に移動可能な保持手段と、
前記保持手段に設けられ、前記保持手段が移動する際には前記保持手段とともに前記筐体内で交差方向に移動する計測手段であって、前記収納部内に積層収納された前記景品の積層側面に対向した状態で前記積層方向に移動することによって、前記収納部内の景品数を計数するために前記景品を計測する計測手段と、
を含むことを特徴とする、景品払出装置。 - 前記保持手段は、複数の前記収納部を、前記交差方向に並ぶように保持し、
複数の前記計測手段を前記交差方向に並んだ状態で支持し、前記積層方向に移動する支持部材を含むことを特徴とする、請求項1記載の景品払出装置。 - 前記支持部材は、複数あり、
複数の前記支持部材のそれぞれを移動させる駆動手段を含むことを特徴とする、請求項2記載の景品払出装置。 - 前記支持部材に支持された前記計測手段の位置を調整する位置調整手段を含むことを特徴とする、請求項2または3記載の景品払出装置。
- 景品が1つずつ繰り出される繰出位置まで、前記収納部内の景品を、前記収納部内における景品の積層方向に搬送する搬送手段と、
前記収納部内の景品の数に応じて、前記搬送手段による景品の搬送速度を調整する搬送速度調整手段と、
を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の景品払出装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の景品払出装置と、
前記景品払出装置と通信可能であり、前記収納部内の景品を管理する景品管理装置と、を含むことを特徴とする、景品管理システム。
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