JP5708290B2 - Memsデバイスの製造方法、memsデバイス、圧力センサー、及び超音波トランスデューサー - Google Patents
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Description
この特許文献1は、ダイアフラム上に圧電体を積層した超音波センサーである。この超音波センサーは、圧電体に電圧を印加してダイアフラム(機能膜)を振動させて超音波を出力したり、超音波の受信により振動されるダイアフラムの変位量を圧電体で電気信号に変換して出力したりするセンサーである。このような超音波センサーでは、平板上のSi基板の一面側(第一面)を酸化してSiO2膜を形成し、SiO2膜が形成された面とは反対側の面(第二面)に、ダイアフラムの形成位置に孔部を有するマスクを形成する。そして、Si基板の第二面側をエッチング処理することで、マスクの孔部に対応する部分が、SiO2膜をエッチングストッパーとしてエッチングされ、SiO2膜のダイアフラムが形成される。
ここで、ダイアフラムを均一膜厚に形成するためには、エッチング液を確実にエッチングストッパーであるSiO2膜に到達させる必要がある。しかしながら、各エッチング位置において、それぞれエッチングレートを同一にすることは困難であり、エッチングストッパーであるSiO2膜までエッチング処理が完了している位置と、Siが残留し、ダイアフラムの膜厚が大きくなる部分とが生じる。このような場合、ダイアフラムの膜厚が不均一となるという問題がある。
前記マスク工程は、前記基板を基板厚み方向から見た平面視において、前記先端面と重なる位置に、前記先端面の面積よりも小さい面積の前記孔部を形成し、前記エッチング工程は、前記基板の前記第二面側から前記機能膜の前記主膜部までを、前記基板の厚み方向にエッチングした後、前記主膜部の表面に沿って前記側壁部までをエッチングすることで、前記主膜部、前記側壁部により囲われる領域を含む開口空間を形成することを特徴とする。
この後、マスク工程において、基板の第二面側にマスク層を形成して、当該マスク層に孔部を形成し、エッチング工程において、孔部から基板をエッチングする。この時、孔部の形成位置を、センサー平面視において、凸部の先端面の形成領域内とし、孔部の開口面積を先端面よりも小さくする。これにより、エッチング工程において、例えばサイクルエッチング等の異方性エッチングを実施することで、孔部からエッチングストッパーである主膜部まで、基板厚み方向に沿ってエッチングが進行する。また、エッチング工程では、この後、更にエッチング処理を継続して、主膜部の表面に沿って側壁部までをエッチングする。これにより、エッチングガスにより主膜部の表面に沿って側壁部まで基板がエッチングされることで、主膜部を底面とし、側壁部を筒内周面とした、筒状のキャビティ部を有する開口空間が形成される。
このようなMEMSデバイスの製造方法では、エッチングガスが主膜部に到達した後、オーバーエッチングすることで、主膜部に沿って側壁部が露出するまでエッチング処理が継続されるため、主膜部上に残留する基板の構成成分をエッチングにより除去することができる。したがって、エッチングレートによる主膜部の厚み寸法のバラつきを抑制することができ、均一な厚み寸法の機能膜(主膜部)を有するMEMSデバイスを製造することができる。
ここで、凸部の高さ寸法とは、凸部の側面部の下端位置(第一面に接する位置)から、凸部の先端面までの基板厚み寸法に沿う距離を指す。
ここで、例えば円形状の突出先端面に対して、矩形状の孔部を有するマスク層が形成される場合など、アライメント設定値にバラつきがある場合では、突出先端面の外周縁上の点のうち、アライメント設定値が小さい点が先にエッチングされ、アライメント設定値が大きい点のエッチングが完了するまでの時間が長くなる。ここで、主膜部に接する先端面の基板成分を確実に除去するためには、アライメント設定値が最大値となる最大アライメント設定点がエッチングされる必要があり、この最大アライメント設定点に合わせてエッチング時間を設定する必要があり、かつこのエッチング時間内で、アライメント設定値が最小値となる最小アライメント設定点が、側壁部を超えてエッチングされないように、凸部の突出寸法(側壁部の高さ寸法)及びアライメント設定値を設定する必要がある。
ここで、アライメント設定値の最大値及び最小値の差分値が凸部の突出寸法よりも大きい場合、最小アライメント設定点では、機能膜の側壁部を超えてエッチングが進行する場合がある。この場合、キャビティの形成領域が所望の範囲に収まらず、機能膜の膜性能が低下してしまう。
これに対して、上記のように、アライメント設定値の最大値及び最小値の差分値が凸部の突出寸法よりも小さい場合では、エッチング工程において、主膜部の全体がキャビティに接するようにエッチングを行った場合でも、機能膜の側壁部を超えてエッチングが進行することがなく、所望の面積の形成領域にキャビティを形成することができる。したがって、所望の膜性能の機能膜を形成することができ、例えば機能膜として主膜部によりダイアフラムを形成する場合、所望面積を有し、安定した膜振動が可能なダイアフラムを精度よく形成することができる。
このようなアライメントのずれが発生した場合の、当該アライメント設定値の最大値、および最小値は、例えばシミュレーション等により予め求めることができる。したがって、凸部の突出寸法を、このようなアライメント誤差の最大値に応じて設定することで、アライメント誤差が発生した場合でも、主膜部と開口空間とを、平面視において同一形成領域に形成することができ、所望の膜性能の機能膜を形成することができる。
例えば、孔部が一方向に所定のアライメント誤差値だけ位置ずれした場合、アライメント設定値の最大値と最小値の差分値は、アライメント誤差値の2倍となる。したがって、凸部形成工程では、アライメント誤差値の2倍以上となる突出寸法の凸部を形成することが好ましく、これにより、アライメントずれが発生した場合でも良好な膜性能の機能膜を得ることができる。
また、主膜部、側壁部及び基板のキャビティ形成部により形成されるキャビティは、連通孔を通じて基板の第二面の外側に連通しているため、キャビティ内の圧力を外部の圧力を同値にすることができる。したがって、例えば主膜部をダイアフラムとして用いる場合でも、ダイアフラムの変位量がキャビティの内部圧力により変動することない。
本発明によれば、キャビティ形成部は、連通孔側から主膜部に向かうに従って、基板の厚み方向に直交する面内における開口面積が増大する内壁面(テーパ面)が設けられている。このような構成では、キャビティ内の空気をスムーズに連通孔から流出、吸引することができ、外気の振動を均一に機能膜に伝達することができる。例えば、主膜部を膜厚方向に対してキャビティ側に変位させる場合、キャビティ内の空気が主膜部により押し出されて連通孔から外気に流出するが、この際、キャビティ内の空気は、傾斜面に沿ってスムーズに連通孔に流れ、連通孔から外部に排出される。このため、キャビティ内における圧力の変動が微小となり、主膜部の変位の阻害を妨げることがないため、主膜部の変位を均一にすることができる。
したがって、当該超音波トランスデューサーにより超音波の発信する場合では、所望の周波数の超音波を安定して発信させることができ、当該超音波トランスデューサーにより超音波の受信する場合では、受信感度を安定させることができる。
以下、本発明の第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の超音波トランスデューサー(MEMSデバイス)の概略構成を示す断面図及び平面図である。
超音波トランスデューサー10は、図1に示すように、開口部111を有する基板11と、基板11の一面側(第一面11A)に形成された支持膜12(機能膜)と、支持膜12上に形成された圧電体20とを備えている。この超音波トランスデューサー10は、圧電体20に電圧を印加することで、支持膜12を振動させて超音波の出力する装置である。
なお、本実施形態では、MEMSデバイスとして、超音波トランスデューサー10を例示するが、これに限定されない。本発明のMEMSデバイスとしては、超音波を支持膜12で受信し、圧電体20から振動に応じた電気信号を出力する超音波受信用の超音波トランスデューサーや、超音波の送受信の双方を実施可能な超音波トランスデューサーに対しても適用することができる。また、MEMSデバイスとして、超音波トランスデューサー以外にも、例えば、支持膜12に加わる応力を、圧電体20に基づいて検出する応力検出素子や、圧電体20を駆動させることで支持膜12に接触した対象物に駆動力を付与する駆動力発生素子などとして用いることができる。
また、本実施形態では、1つの超音波トランスデューサー10の構成のみを例示するが、実際には、複数の超音波トランスデューサー10がアレイ状に配列されて超音波トランスデューサー群を形成している。
より具体的には、基板11の開口部111は、支持膜12の後述する側壁部121の内周面から当該開口部111の中心軸に向かうに従って、メンブレン122から離れる方向に傾斜するテーパ形状のキャビティ形成部112と、開口部111の中心軸に沿ってキャビティ形成部112から基板11の支持膜12が設けられた第一面11Aとは反対側面である第二面11Bに向かって延出する連通孔113とを備えている。すなわち、キャビティ形成部112は、連通孔113側からメンブレン122に向かう方向に、基板11の厚み方向に直交する面内における開口面積が増大する内壁面を備えている。
側壁部121は、メンブレン122の有効径を決定するための部分である。また、側壁部121は、基板11から基板11の厚み方向に対して立ち上がって形成されている。このため、側壁部121は、基板11の厚み方向(メンブレン122の膜厚方向)に対する応力が強く、メンブレン122が振動した場合でも側壁部121が基板厚み方向に対して伸縮することはない。
なお、図1では、説明のため側壁部121の厚み方向の寸法を大きく表示しているが、実際には例えば3μm程度に形成されている。また、メンブレン122のセンサー平面視における直径は、例えば20〜100μmである。
また、側壁部121の円筒内周面には、上述したように、基板11のキャビティ形成部112が接続されている。これにより、素子構成部120の側壁部121、メンブレン122、及び基板11のキャビティ形成部112により囲われる領域にキャビティCが形成され、当該キャビティCと、連通孔113の孔内部空間とにより、本発明の開口空間が構成される。
下部電極層21は、センサー平面視において、メンブレン122の内側領域に形成され、上層に圧電層22が積層される。また、下部電極層21の外周縁からは、下部電極線211が接続され、当該下部電極線211は、支持膜12の外周端縁に設けられた下部電極端子(図示略)に接続されている。
そして、この圧電層22は、下部電極層21と、上部電極層23とに電圧が印加されることで、面内方向に伸縮する。このとき、圧電層22の一方の面は、下部電極層21を介して支持膜12のメンブレン122に接合されるが、他方の面には、上部電極層23が形成されるものの、この上部電極層23上には他の層が積層形成されないため、圧電層22の支持膜12側が伸縮しにくく、上部電極層23側が伸縮し易くなる。このため、圧電層22に電圧を印加すると、キャビティC側に凸となる撓みが生じ、メンブレン122を撓ませる。したがって、圧電層22に交流電圧を印加することで、メンブレン122が膜厚方向に対して振動し、このメンブレン122の振動により超音波が出力される。
上部電極層23は、センサー平面視において、圧電層22上に積層され、かつ下部電極層21と絶縁される配置位置にパターニングされている。また、上部電極層23の外周縁からは、上部電極線231が接続され、当該上部電極線231は、支持膜12の外周端縁に設けられた上部電極端子に接続されている。
次に、上述のような超音波トランスデューサー10の製造方法について、図面に基づいて説明する。
図2は、超音波トランスデューサー10の製造工程を示すフローチャートである。図3から図7は、図2の各工程における状態を示す断面図である。
超音波トランスデューサー10を製造するためには、図2に示すように、まず、例えば厚み寸法が625μmに設定された基板11(Si)の第一面11Aをパターニングし、図3(A)に示すように、素子構成部120の形成位置に円柱状の凸部114を形成する(凸部形成工程S1)。
この凸部形成工程S1では、例えば、平板状の基板11に対して、素子構成部120の形成位置にレジスト層を形成し、エッチングにより素子構成部120の形成位置に凸部114を形成する。
成膜工程S2では、基板11を熱酸化処理し、基板11の第一面11AにSiO2層(第一支持膜12A)を形成する。さらに、この第一支持膜12A上にZr層をスパッタリングにより成膜し、このZr層を酸化することで第二支持膜12Bを形成する。これにより、図3(B)に示すように、例えば厚み寸法が3μmの支持膜12が形成される。この時、凸部114の突出先端部分及び当該突出先端部分に積層された第二支持膜12Bが、素子構成部120のメンブレン122となり、凸部114の凸部外周面及び当該凸部外周面に積層された第二支持膜12Bが、素子構成部120の側壁部121となる。また、熱酸化処理により形成された第一支持膜12Aのメンブレン122に相当する部分と、凸部114と境界が平坦な先端面114Aとなり、熱酸化処理により形成された第一支持膜12Aの側壁部121に相当する部分と、凸部114と境界が凸部外周面である側面部114Bとなる。また、この時、凸部114の先端面114Aの径寸法(Lw)がメンブレン122の径寸法となり、側面部114Bの突出寸法(高さ寸法H)が側壁部121の高さ寸法となる。ここで、凸部114の突出寸法Hは、最大アライメント誤差(1μm程度)の2倍である2μm程度になるように、凸部形成工程S1における凸部114の突出寸法、及び成膜工程S2における熱酸化処理の処理時間を設定することが好ましい。
なお、本実施形態では、凸部114の表面が酸化されることで第一支持膜12Aを形成するが、例えば凸部114の表面に第一支持膜12Aをスパッタリング等により積層形成してもよい。
この後、基板11の第一面11A上にPZTを成膜し、例えばフォトリソグラフィ法を用いてパターニングして圧電層22を形成する。なお、圧電層22の成膜では、MOD(Metal Organic Decomposition)法を用い、支持膜12層の膜により、例えばトータル厚み寸法が1.4μmとなるように形成する。
この後、基板11の第一面11A上に、例えばスパッタリングなどにより導電層を均一に成膜し、例えばフォトリソグラフィ法を用いて上部電極層23を形成する。この上部電極層23を形成用の導電性膜は、下部電極層21と同様に、導電性を有するいかなる素材を用いてもよい。なお、本実施形態では、Ir膜を用い、厚み寸法が例えば50nmとなるように形成する。
以上により、図4(A)に示すように、メンブレン122上に下部電極層21,圧電層22,上部電極層23の積層体である圧電体20が形成される。
マスク工程S5では、まず、基板11の第二面11Bにマスク層30を形成し、図5(A)に示すように、当該マスク層30に孔部31を形成する。この時、マスク工程S5では、センサー平面視において、当該孔部31の中心軸が凸部114の中心軸Pと同軸となり、先端面114Aよりも小径となる直径L0の円形状の孔部31を形成する。
また、孔部31の形成時において、当該孔部31の中心軸を凸部114の中心軸Pに一致させることが好ましいが、実際には、アライメントずれが発生する。このアライメントずれによるアライメント誤差としては、孔部31の形成方法等にもよるが、上述のように、最大で1μm程度となる。したがって、アライメントずれが発生した場合でも、センサー平面視において、先端面114Aの領域内に孔部31を形成するために、孔部31の外周縁から先端面114Aの外周縁までの距離L1(31の外周縁上の所定の孔外周点から当該孔外周点に最も近い先端面114Aの外周縁までの距離L1)が、最大アライメント誤差の2倍以上(例えば、2μm)となるように設定することが好ましい。
エッチング工程S6では、第二面11B側から基板11に開口部111を形成する。
ここで、エッチング工程S6では、まず、例えばSF6等のエッチングガスを用いたエッチング処理と、例えばC4F8等のデポジションガスを用いたデポジション処理とを繰り返し実施する、いわゆるボッシュプロセスと呼ばれるサイクルエッチング処理を実施する。これにより、図5(B)に示すように、支持膜12のメンブレン122をエッチングストッパーとし、マスク層30の孔部31からメンブレン122までに亘って均一径寸法の内周円筒状の連通孔113が形成される。なお、この連通孔113に露出されたメンブレン122の領域が、本発明の孔部投影領域Aとなる。
また、当該オーバーエッチング処理により、基板11にテーパ状のキャビティ形成部112が形成され、当該キャビティ形成部112、側壁部121、及びメンブレン122によりキャビティCが形成され、図6に示すような超音波トランスデューサー10が製造される。
上述したように、第一実施形態の超音波トランスデューサー10は、凸部形成工程S1,成膜工程S2,圧電体形成工程S3,研削工程S4,マスク工程S5,エッチング工程S6により製造される。この時、マスク工程S5において、センサー平面視において、先端面114Aの内周側領域に孔部31を形成し、エッチング工程S6において、この孔部31から支持膜12のメンブレン122をエッチングストッパーとして、サイクルエッチング処理を実施する。このため、センサー平面視において、先端面114Aの内周側領域に連通孔113を形成することができる。
これに加え、キャビティ形成部112が、当該キャビティ形成部112と連通孔113との接続位置から、側壁部121に向かうに従って、メンブレン122に近接する方向に傾斜するテーパ状に形成されている。このため、メンブレン122を振動させた際に、キャビティC内部の空気がキャビティ形成部112のテーパ面に沿ってスムーズに連通孔113に移動することができる。
このような場合、エッチング工程S6のオーバーエッチング処理において、孔部投影領域Aから先端面114Aの外周縁までをエッチングするために要する時間が略同じとなるため、エッチング時間を短縮させることができ、生産効率の向上に貢献できる。
なお、実際には、孔部31の形成時にアライメントずれが発生すると、当該アライメントずれによる誤差分だけ、孔部31の中心軸が凸部114の中心軸Pから微小寸法だけずれることが考えられる。しかしながら、エッチング工程S6のオーバーエッチング処理において、このような微小寸法のずれにより、側壁部121を超えてエッチング領域が拡がることはない。
次に、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る超音波トランスデューサー(MEMSデバイス)は、第一実施形態の超音波トランスデューサー10と略同様の構成及び機能を有する。ここで、前述の超音波トランスデューサー10は、側壁部121及びメンブレン122を有する素子構成部120が、基板11の第一面11Aからが突出する構成とした。これに対して、第二実施形態の超音波トランスデューサーでは、素子構成部が基板から突出せず、基板の第一面側が平坦面となる構成を有する。この点で、本実施形態に係る超音波トランスデューサーと、前述の第一実施形態の超音波トランスデューサー10とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
図7は、本発明に係る第二実施形態の超音波トランスデューサー10Aの概略構成を示す断面図である。
本実施形態の超音波トランスデューサー10Aは、図7に示すように、基板11と、支持膜13(機能膜)と、圧電体20と、を備えている。
支持膜13は、基板11上で、開口部111を閉塞する状態に成膜されている。この支持膜13は、SiO2膜により形成される第一支持膜13Aと、ZrO2層により形成される第二支持膜13Bとの2層構造により構成されている。
また、第一支持膜13Aの基板11側とは反対側の面は平坦面であり、この平坦面上に第二支持膜13Bが積層されている。これにより、第二支持膜13Bの表面が平坦面となり、素子構成部130の第二支持膜13B上に圧電体20が積層形成されることで超音波トランスデューサー10Aが構成されている。
次に、上記のような超音波トランスデューサー10Aの製造方法について図面に基づいて説明する。
図8は、超音波トランスデューサー10Aの製造工程を示すフローチャートである。図9から図10は、図8の各工程における状態を示す超音波トランスデューサー10Aの断面図である。
超音波トランスデューサー10Aは、図9に示すように、凸部形成工程S1、第一成膜工程S21、膜研磨工程S22、第二成膜工程S23、圧電体形成工程S3、研削工程S4、マスク工程S5、及びエッチング工程S6の各工程により製造される。ここで、凸部形成工程S1,圧電体形成工程S3,研削工程S4,及びマスク工程S5は、上記第一実施形態における超音波トランスデューサー10の製造と同様の工程である。なお、第一成膜工程S21、膜研磨工程S22、及び第二成膜工程S23により、本発明の成膜工程が実施される。
ここで、前述の超音波トランスデューサー10の製造と同様に、凸部114の突出寸法(高さ)Hは、最大アライメント誤差の2倍である2μm程度に設定することが好ましい。
次に、膜研磨工程S22により、第一支持膜13Aの表面を研削して、第一支持膜13Aの突出部分を除去し、平坦面に加工する。ここで、上述したように、第一支持膜13Aの膜厚寸法は、凸部114の突出寸法よりも大きく形成されているため、第一支持膜13Aの突出部分を除去しても、凸部114が露出しない。
この後、第二成膜工程S23により、図9(C)に示すように、第一支持膜13A上に第二支持膜13Bを積層する。これにより、表面が平坦面となる支持膜13が形成される。
すなわち、圧電体形成工程S3により、図10(A)に示すように、メンブレン132の第二支持膜13B上に下部電極層21,圧電層22,上部電極層23の積層体である圧電体20を形成する。そして、研削工程S4を実施することで、基板11の第二面11Bを研削し、基板11の厚みを例えば200μmにする。
以上により、超音波トランスデューサー10Aが製造される。
第二実施形態の超音波トランスデューサー10Aは、凸部形成工程S1,第一成膜工程S21、膜研磨工程S22、第二成膜工程S23,圧電体形成工程S3,研削工程S4,マスク工程S5,エッチング工程S6により製造される。したがって、上記第一実施形態と同様に、エッチング工程S6のオーバーエッチング処理において、基板11の第二面11Bから支持膜13のメンブレン132に亘って形成された連通孔113に対して更にエッチング処理を行うことで、側壁部131をエッチングストッパーとして、基板11をメンブレン132に沿ってエッチングすることができる。これにより、メンブレン132に接触する基板11をエッチングにより確実に除去することができ、当該メンブレン132は第一支持膜13Aおよび第二支持膜13Bのみにより厚み寸法が決定されることとなる。したがって、圧電体20によりメンブレン132を駆動させた際、安定してメンブレン132を振動させることができ、超音波を安定して出力させることができる。
なお、前述の超音波トランスデューサー10では、側壁部121が基板11から突出しているが、当該側壁部121は、突出寸法が例えば2μmと極めて小さいため、側壁部121が外部応力や振動による影響により変形することはほぼない。しかしながら、素子構成部120が僅かに突出する構成であるため、突出部分に僅かな応力を受けることになり、安定した超音波の阻害要因になることも考えられる。これに対し、本実施形態では、第二支持膜13Bの表面が平坦面となるため、上述のような外部応力を受けることなく、安定して素子構成部130のメンブレン132を駆動させることができる。
次に、本発明に係る第三実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る超音波トランスデューサー(MEMSデバイス)は、第一実施形態の超音波トランスデューサー10と略同様の構成及び機能を有する。ここで、前述の超音波トランスデューサー10の製造では、マスク工程S5において、孔部31の中心軸が凸部114の中心軸Pと同軸となるように、当該孔部31を形成し、キャビティ形成部112が素子構成部130の中心軸P上に沿って形成された。これに対して、第三実施形態の超音波トランスデューサーの製造では、マスク層に形成する孔部を、凸部の中心軸から偏心させて形成する。この点で、本実施形態に係る超音波トランスデューサーの製造方法と、前述の第一実施形態の超音波トランスデューサー10の製造方法とは相違する。なお、以下の説明にでは、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
このような超音波トランスデューサー10Bでは、マスク工程S5において、孔部31は、当該孔部31の中心軸Qが凸部114の中心軸Pから僅かに偏心するように形成されている。ここで、中心軸Qの偏心量をΔLとする。また、センサー平面視において、メンブレン122上で孔部31と重なる領域を孔部投影領域Aとし、先端面114Aの外周縁上の各点から、当該孔部投影領域Aまで最短距離をアライメント設定値とし、このアライメント設定値が最小値となる点を最小アライメント点A1、アライメント設定値が最大値となる孔外周点を最大アライメント点A2とする。
この時、最小アライメント点A1におけるアライメント設定値L1´は、L1−ΔLとなり、最大アライメント点A2におけるアライメント設定値L1´´は、L1+ΔLとなる。
つまり、L1´´<L1´+Hの条件式を満たす必要があり、凸部114の突出寸法Hと、アライメント設定値とは、以下の式(1)を満たす必要がある。
L1´´−L1´<H
(又は、ΔL<H/2) …(1)
すなわち、エッチング工程S6のオーバーエッチング処理において、基板11の第二面11Bから支持膜12のメンブレン122に亘って形成された連通孔113に対して更にエッチング処理を行うことで、側壁部121をエッチングストッパーとして、基板11をメンブレン122に沿って横方向にエッチングすることができる。これにより、メンブレン122に接触する基板11をエッチングにより確実に除去することができ、当該メンブレン122の厚み寸法を均一にできる。したがって、圧電体20によりメンブレン122を駆動させた際、安定してメンブレン122を振動させることができ、超音波を安定して出力させることができる。
また、側壁部121をエッチングストッパーとして横方向へのエッチングを規制しているため、側壁部121の外側領域がエッチングされることがない。したがって、メンブレン122を発信周波数に応じた適切な径寸法に形成することで、超音波トランスデューサー10Bから当該発信周波数の超音波を精度よく出力させることができる。
例えば、中心軸Pに重心が設定された矩形状のメンブレン122に対して、中心軸Pに重心が設定された矩形状の孔部31を形成し、エッチング工程S6を実施する場合、メンブレン122の角部におけるアライメント設定値は、メンブレン122の辺の中間部に位置する点のアライメント設定値よりも大きくなる。この場合、上記(1)を満たすように、孔部31及び凸部114を形成することで、メンブレン122の全領域に亘ってサイドエッチングが行き渡り、均一膜厚のメンブレン122を形成することができる。また、センサー平面視において、メンブレン122の形成領域とキャビティCの形成領域とを、同一領域にすることができ、メンブレン122の膜性能の低下を防止できる。
次に、本発明に係る第四実施形態について、図面に基づいて説明する。
上記第一から第三実施形態では、MEMSデバイスとして、超音波トランスデューサー10,超音波トランスデューサー10A,超音波トランスデューサー10Bを例示した。これに対して、本実施形態では、MEMSデバイスの他の例として、圧力センサーの構成、及びその製造方法について説明する。
図12は、第四実施形態のMEMSデバイスである圧力センサーの概略構成を示す断面図である。
圧力センサー40は、下部開口部411を有する下部基板41と、上部基板42と、下部開口部411を閉塞する下部支持膜43と、上部支持膜44と、下部支持膜43上に設けられた下部電極45と、上部支持膜44上に設けられた上部電極46と、を備えて構成されている。
そして、下部開口部411は、凹溝412の底部において、例えば当該下部基板41を厚み方向からみたセンサー平面視で円形状に形成されている。この下部開口部411は、前述の超音波トランスデューサー10における開口部111と同様の構成を有し、キャビティ形成部411Aと連通孔411Bとを有している。
そして、この下部支持膜43は、前述の超音波トランスデューサー10における支持膜12と略同様の構成を有し、下部基板41の下部開口部411の形成位置に対応して、下部素子構成部430を備えている。この下部素子構成部430は、下部基板41から離れる方向に突出する円筒状の下部側壁部431と、下部側壁部431の突出先端部に連続して形成され、下部側壁部431の突出先端部を閉塞する下部メンブレン432と、を備えている。
また、下部側壁部431の円筒内周面には、下部基板41のキャビティ形成部411Aが接続されている。これにより、下部素子構成部430の下部側壁部431、下部メンブレン432、及び下部基板41のキャビティ形成部411Aにより囲われる領域にキャビティC1が形成される。
そして、下部支持膜43は、上部基板42に対向する面上に、下部電極45が積層形成されている。
また、上部基板42及び上部支持膜44には、閉空間C2と上部基板42の外側の空間とを連通する図示しない貫通孔が設けられている。これにより、閉空間C2と上部基板42の外側の空間との圧力が同圧となる。
そして、上部支持膜44の下部支持膜43に対向する面上には、上部電極46が積層形成されている。
次に、上述のような圧力センサー40の製造方法について、図面に基づいて説明する。
図13は、圧力センサー40の製造工程を示すフローチャートである。図14及び図15は、下部形成工程の各工程の状態を示す断面図であり、図16は、上部形成工程の各工程の状態を示す断面図である。
圧力センサー40は、図13に示すように、下部形成工程(S31〜36)、上部形成工程(S37〜S39)、及び接合工程S40の各工程により製造される。
下部基板形成工程S31は、例えば500μmのSi基板である下部基板41の一面側をエッチングし、図14(A)に示すように、凹溝412及び凸部414を形成する。
下部支持膜形成工程S32は、第一実施形態の成膜工程S2と同様、下部基板41の前記一面側を熱酸化処理し、図14(B)に示すように、下部基板41の表面に均一厚みの下部支持膜43を形成する。
下部電極形成工程S33は、下部支持膜43の下部メンブレン432上に、下部電極45を形成するための導電層を成膜し、例えばフォトリソグラフィ法を用いてパターニングして、図14(C)に示すように、下部電極45を形成する。
上部支持膜形成工程S37は、第一実施形態の成膜工程S2と同様、上部基板42の下部基板51に接合される一面側を熱酸化処理し、図16(A)に示すように、上部基板42の表面に均一厚みの上部支持膜44を形成する。
上部電極形成工程S38は、上部支持膜44上に上部電極46を形成するための導電層を成膜し、例えばフォトリソグラフィ法を用いてパターニングして、図16(B)に示すように、上部電極46を形成する。
上部研削工程S39は、第一実施形態の研削工程S4と同様の処理であり、図16(C)に示すように、上部基板41を研削して、例えば200μm程度の厚み寸法に形成する。
すなわち、圧力センサー40は、S31〜S40の各工程により製造される。したがって、エッチング工程S36において、サイクルエッチング処理により、下部基板41の上部基板42とは反対側の面から、下部支持膜43の下部メンブレン432に亘って開口部を形成し、オーバーエッチング処理により、更に、下部側壁部431をエッチングストッパーとして、下部基板41を下部メンブレン432に沿って横方向へエッチングすることができる。これにより、下部メンブレン432に接触する下部基板41をエッチングにより確実に除去することができ、当該下部メンブレン432の厚み寸法を均一に形成することができる。また、下部側壁部431をエッチングストッパーとして横方向へのエッチングを規制しているため、下部側壁部431の外側領域がエッチングされることがなく、下部メンブレン432を所望の面積に形成することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
側壁部121,131,431は、エッチング工程において、オーバーエッチング処理のエッチングストッパーとして機能すれば、メンブレン122,132,432に対して交差する角度に形成されていてもよい。特に、側壁部121,131,431と、メンブレン122,132,432との間の角度が鋭角である場合、オーバーエッチング処理において、側壁部121,131,431に沿うエッチングの進行速度が低下する。したがって側壁部121,131,431を超えてエッチングされる不都合をより確実に防止することができる。
Claims (8)
- 基板の第一面に、平坦な先端面と側面部とを有する凸部を形成する凸部形成工程と、
前記第一面に、少なくとも前記凸部を覆う機能膜を形成する成膜工程と、
前記基板の前記第一面とは反対側の第二面にマスク層を形成し、当該マスク層に孔部を形成するマスク工程と、
前記孔部を介し前記機能膜をエッチングストッパーとして前記基板をエッチングするエッチング工程と、を備え、
前記成膜工程は、前記凸部の前記先端面に接する主膜部と、前記凸部の前記側面部に接する側壁部と、を有する前記機能膜を形成し、
前記マスク工程は、前記基板を基板厚み方向から見た平面視において、前記先端面と重なる位置に、前記先端面の面積よりも小さい面積の前記孔部を形成し、
前記エッチング工程は、前記基板の前記第二面側から前記機能膜の前記主膜部までを、前記基板の厚み方向にエッチングした後、前記主膜部の表面に沿って前記側壁部までをサイドエッチングすることで、前記主膜部、前記側壁部により囲われる領域を含む開口空間を形成する
ことを特徴とするMEMSデバイスの製造方法。 - 請求項1のMEMSデバイスの製造方法において、
前記孔部を前記先端面に投影した領域を孔部投影領域とし、前記先端面の外周縁上に位置する点から前記孔部投影領域の外周縁までの最短距離をアライメント設定値とした場合、
前記マスク工程は、アライメント設定値の最大値及び最小値の差分値が、前記凸部の高さ寸法よりも小さくなるように、前記孔部を形成する
ことを特徴とするMEMSデバイスの製造方法。 - 請求項1または請求項2のMEMSデバイスの製造方法において、
前記孔部を前記先端面に投影した領域を孔部投影領域とし、前記先端面の外周縁上に位置する点から前記孔部投影領域の外周縁までの最短距離をアライメント設定値とした場合、
前記凸部形成工程は、前記凸部の突出寸法が、前記アライメント設定値の最大値及び最小値の差分値よりも大きくなるように、前記凸部を形成する
ことを特徴とするMEMSデバイスの製造方法。 - 請求項2または請求項3に記載のMEMSデバイスの製造方法において、
前記先端面の外周縁上の各点における前記アライメント設定値は、同一値である
ことを特徴とするMEMSデバイスの製造方法。 - 基板と、前記基板の第一面に設けられた機能膜とを備えたMEMSデバイスであって、
前記機能膜は、平面状の主膜部と、前記主膜部の外周縁から当該主膜部に対して交差する方向に延設された側壁部と、を有し、
前記基板は、
前記側壁部に接し、前記主膜部及び前記側壁部とともにキャビティを形成するキャビティ形成部と、
当該基板の前記第一面とは反対側の第二面から前記キャビティ形成部に向かって設けられ、前記キャビティと前記第二面の外側の空間とを連通させる連通孔と、を有する
ことを特徴とするMEMSデバイス。 - 請求項5に記載のMEMSデバイスにおいて、
前記キャビティ形成部は、前記連通孔側から前記主膜部に向かう方向に開口面積が増大する内壁面を有する
ことを特徴とするMEMSデバイス。 - 基板と、前記基板の第一面に設けられた機能膜と、前記機能膜上に設けられた圧電体とを備えた超音波トランスデューサーであって、
前記機能膜は、平面状の主膜部と、前記主膜部の外周縁から当該主膜部に対して交差する方向に延設された側壁部と、を有し、
前記基板は、
前記側壁部に接し、前記主膜部及び前記側壁部とともにキャビティを形成するキャビティ形成部と、
当該基板の前記第一面とは反対側の第二面から前記キャビティ形成部に向かって設けられ、前記キャビティと前記第二面の外側の空間とを連通させる連通孔と、
を有し、
前記圧電体は、前記主膜部の前記キャビティ形成部が設けられる側の面とは反対側の面に下部電極層、圧電層、及び上部電極層を順に積層して構成された
ことを特徴とした超音波トランスデューサー。 - 基板と、前記基板の第一面に設けられた機能膜と、前記機能膜上に設けられた第1電極と、前記第1電極と空間を介して対向する位置に支持されている第2電極と、を備えた圧力センサーであって、
前記機能膜は、平面状の主膜部と、前記主膜部の外周縁から当該主膜部に対して交差する方向に延設された側壁部と、を有し、
前記基板は、
前記側壁部に接し、前記主膜部及び前記側壁部とともにキャビティを形成するキャビティ形成部と、
当該基板の前記第一面とは反対側の第二面から前記キャビティ形成部に向かって設けられ、前記キャビティと前記第二面の外側の空間とを連通させる連通孔と、
を有し、
前記第1電極は、前記主膜部の前記キャビティ形成部が設けられる側の面とは反対側の面に設けられた
ことを特徴とした圧力センサー。
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