以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図10は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1及び図2において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の左右一側、例えば左側のヒンジ3を介して縦軸心廻りに開閉自在及び着脱自在に枢着された内枠4とを備えている。
内枠4には、その上部側に設けられた上部装着部5に遊技盤6等が、またその上部装着部5の下側に設けられた下部装着部7に発射手段8等が夫々配置されており、その内枠4の前側には、上部装着部5に対応するガラス扉9と、下部装着部7に対応する下部開閉扉10とがヒンジ3と同じ側のヒンジ11により開閉自在及び着脱自在に枢着されている。
ガラス扉9には、遊技盤6側の遊技領域6aに対応するガラス窓12が設けられ、また下部開閉扉10には、払い出された遊技球を貯留すると共にその遊技球を発射手段8側に案内する上皿13、この上皿13が満杯となったときにその余剰球を受けて貯留する下皿14、発射手段8を作動させるための発射ハンドル15等が設けられている。また、上皿13等を前側から覆う上皿カバー16上には、演出用の操作ボタン17,18、球貸し操作部19等が配置されている。なお、ガラス扉9と下部開閉扉10とを一体的に開閉可能としてもよい。
発射手段8は、例えば下部装着部7の左右方向略中央に配置され、板金製の支持板21と、この支持板21の前面に装着された発射レール22と、支持板21の前面に装着され且つ発射用の遊技球を発射レール22上の発射待機位置で保持する球保持部23と、支持板21の前面で前後方向の駆動軸24a廻りに揺動自在に支持された打撃槌24と、支持板21の裏側に装着され且つ打撃槌24を駆動軸24aを介して打撃方向に駆動するロータリソレノイド等の発射駆動手段25等を備えており、発射ハンドル15が操作されたときに発射駆動手段25により打撃槌24を打撃方向(時計廻り)に間欠的に駆動することにより、上皿13から発射レール22上の発射待機位置に供給された遊技球を発射レール22に沿って打撃して発射させるようになっている。
上部装着部5には、遊技盤6を装着するための遊技盤装着枠26が設けられている。遊技盤6は、この遊技盤装着枠26に対して例えば前側から装着され、1又は複数の固定具26aにより着脱自在に固定されており、その前面側には、発射手段8により発射された遊技球を遊技領域6aの上部側に案内する外レール27と、遊技領域6aの周囲を規定する周壁の少なくとも一部を構成する内レール28とが立設されると共に、遊技領域6a内には、中央表示手段31、普通図柄始動手段32、第1特別図柄始動手段33、第2特別図柄始動手段34、第1大入賞手段35、第2大入賞手段36、普通入賞手段37等の各種遊技部品が配置されている。
外レール27及び内レール28は例えば金属板により構成されており、外レール27は遊技盤6の下部側の左右方向略中央位置又はそれよりも左寄りの位置から遊技盤6の左端側及び上端側を経て右上部側まで略円弧状に配置され、内レール28は遊技盤6の左上方から下部側の左右方向略中央まで外レール27に並行するようにその内側に配設され、更にそのまま遊技盤6の右縁部近傍まで略円弧状に延設されている。
このように、外レール27と内レール28とは、遊技盤6の左側部分において、互いに所定距離をおいて内外に配設されており、その外レール27と内レール28とで挟まれた部分が、発射手段8により発射された遊技球を遊技領域6aに案内する発射案内通路38となっている。また、発射案内通路38から遊技領域6aへの出口付近には、遊技領域6a側から発射案内通路38側への遊技球の戻りを防止するための球戻り防止手段38aが配置されている。
中央表示手段31は、液晶式表示装置等よりなる画像表示装置41をはじめとする各種表示手段を集約したもので、図2〜図4等に示すように、例えば遊技盤6に対して前側から装着される前構造体42と、画像表示装置41を備え且つ前構造体42の後側に対応して例えば遊技盤6の背面側に装着される後構造体43と、それら前構造体42と後構造体43との間に配置され且つ例えば遊技盤6の背面側に固定される発光表示装置44とを備えている。なお、画像表示装置41は、第1演出図柄表示手段45、第2演出図柄表示手段46、第1特別保留個数表示手段47、第2特別保留個数表示手段48等を構成している(図1)。
前構造体42は、画像表示装置41等の表示枠を構成するもので、例えば遊技領域6aの左右方向略中央における上部側に配置され、遊技盤6に形成された前後方向貫通状の装着孔51に対して前側から着脱自在に装着されており、画像表示装置41等に対応する例えば矩形状の表示窓52と、装着孔51の周囲で遊技盤6の前面に沿って配置され且つ固定ねじ等により遊技盤6に固定される前面装着板53と、この前面装着板53の後側に例えば一体に設けられ且つ装着孔51内に配置される本体部54と、表示窓52の上部側及び左右両側に対応して配置され且つ前面装着板53の前側に突設される庇部55等を備えている。発射手段8によって発射され、発射案内通路38により遊技領域6aの上部側に案内された遊技球は、庇部55の頂部で左右に振り分けられ、中央表示手段31の左側の左流下経路56aと右側の右流下経路56bとの何れかを流下するようになっている。
また前構造体42には、例えばその前側に普通図柄表示手段57、普通保留個数表示手段58、第1特別図柄表示手段59、第2特別図柄表示手段60等の表示手段が配置されると共に、例えば表示窓52の前側下部には、庇部55上のワープ入口61に入球した遊技球を左右方向に自由に転動させて左右方向中央の中央落下部62又はその左右の何れかから落下させるステージ63が設けられている。
後構造体43は、画像表示装置41と、この画像表示装置41を表示窓52の後側に対応する所定位置で支持する支持部材64とを備えている。支持部材64は、例えば遊技盤6の背面よりも後側に配置され且つ略中央に表示用開口部65aが形成された背壁部65と、装着孔51の外側で遊技盤6の背面側に固定される固定部66と、背壁部65の外周側と固定部66とを略前後方向に接続する周壁部67とを例えば一体に備えており、背壁部65の後側に、画像表示装置41がその表示画面41aを表示用開口部65aに対応させた状態で着脱自在に固定されている。
発光表示装置44は、例えば画像表示装置41の前側に対応するように配置された導光板71と、この導光板71の端面に対向するLED72,73等を備え、導光板71の例えば一面側には、任意の文字、図形、絵柄等を形成する領域内に微小凹部よりなる反射部74が多数形成されており(図9参照)、導光板71の端面から入射したLED72,73からの光を反射部74によって前側に反射させることにより、任意の文字等を導光板71上に浮かび上がらせることが可能となっている。なお、この発光表示装置44についての詳細は後述する。
普通図柄始動手段32は、普通図柄表示手段57による図柄変動を開始させるためのもので、例えば遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成され、遊技球の通過を検出する遊技球検出手段32aを備えている。この普通図柄始動手段32は例えば中央表示手段31の右側の右流下経路56bに配置されている。
普通図柄表示手段57は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、遊技球が普通図柄始動手段32を通過し、遊技球検出手段32aがその遊技球を検出することを条件に2個の発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段32による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様(所定態様)に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段57の変動表示中、又は後述する当たり遊技中に普通図柄始動手段32の遊技球検出手段32aが遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段58がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
第1特別図柄始動手段33は、第1特別図柄表示手段59による図柄変動を開始させるためのもので、例えば開閉手段を有しない非開閉式の入賞手段により構成され、入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段33aを備えている。この第1特別図柄始動手段33は、例えば中央表示手段31の中央落下部62の下側に上向き開口状に配置されている。
第2特別図柄始動手段34は、第2特別図柄表示手段60による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに変化可能な開閉式入賞手段により構成され、入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段34aを備えており、普通図柄表示手段57の変動後の停止図柄が当たり態様(所定態様)となった場合に所定時間閉状態から開状態に変化するようになっている(当たり遊技)。
第1特別図柄表示手段59は、1個又は複数個、例えば1個の第1特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、遊技球が第1特別図柄始動手段33に入賞し、遊技球検出手段33aがその遊技球を検出することを条件に第1特別図柄を所定時間変動表示して、遊技球検出手段33aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には1又は複数種類の大当たり態様(第1特別態様)の何れかで、それ以外の場合には1又は複数種類の外れ態様の何れかで夫々停止するようになっている。
第2特別図柄表示手段60は、1個又は複数個、例えば1個の第2特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、遊技球が第2特別図柄始動手段34に入賞し、遊技球検出手段34aがその遊技球を検出することを条件に第2特別図柄を所定時間変動表示して、遊技球検出手段34aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には1又は複数種類の大当たり態様(第2特別態様)の何れかで、それ以外の場合には1又は複数種類の外れ態様の何れかで夫々停止するようになっている。
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する大当たり遊技(特定遊技)中に第1,第2特別図柄始動手段33,34に遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等がそれぞれ所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段47,48が夫々大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、第1,第2特別保留個数という)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお、例えば大当たり遊技中には第1,第2特別図柄表示手段59,60の図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段59,60の何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御される。更に、第1,第2特別図柄表示手段59,60が共に図柄変動を開始可能な状態となった場合には、例えば第1特別図柄表示手段59の図柄変動よりも第2特別図柄表示手段60の図柄変動を優先して行うように制御される。
第1,第2演出図柄表示手段45,46は、第1,第2特別図柄表示手段59,60の図柄変動を演出するもので、それぞれ1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示装置41の表示画面41aに変動表示可能に構成されており、第1演出図柄表示手段45は第1特別図柄表示手段59による第1特別図柄の変動と時間的に同期して第1演出図柄を変動させ、第2演出図柄表示手段46は第2特別図柄表示手段60による第2特別図柄の変動と時間的に同期して第2演出図柄を変動させるようになっている。なお、第1,第2演出図柄表示手段45,46は第1,第2特別図柄の変動と同期することなく第1,第2演出図柄を独自に変動させ又はその他の演出画像を表示させる場合があってもよい。
第1,第2大入賞手段35,36は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに変化可能な開閉式入賞手段により構成されており、第1,第2特別図柄表示手段59,60の何れかの変動後の停止図柄態様が大当たり態様(第1,第2特別態様)となった場合に所定の開放パターンに従って開放するようになっている(大当たり遊技)。
続いて、発光表示装置44の構成について、図3〜図10等を参照しつつ更に詳しく説明する。発光表示装置44は、矩形状の導光板71と、この導光板71の上下の縁部のうちの一方、例えば下縁部に沿って配置される第1発光基板75と、導光板71の左右の縁部のうちの一方、例えば左縁部に沿って配置される第2発光基板76と、導光板71と第1発光基板75との間に配置される第1レンズ部材77と、導光板71と第2発光基板76との間に配置される第2レンズ部材78と、これら導光板71、第1,第2発光基板75,76、第1,第2レンズ部材77,78を一体的に支持するフレーム部材79とを備え、例えば導光板71が遊技盤6及び画像表示装置41と略平行となるように遊技盤6の背面側に着脱自在に固定されている。
導光板71は、アクリル、ポリカーボネート等の透光性を有する合成樹脂により、無色透明又は有色透明な例えば略一定板厚(数mm程度)の矩形薄板状に形成されている。導光板71の前面及び背面のうちの例えば背面側には、図8等に示すように、端面から入射した光を前側に反射する反射部74が多数形成されている。この反射部74は、例えば傾斜状の反射面80を有する微小凹部により構成されており、導光板71には、反射部74の高密度の集合体よりなる反射集合体が1又は複数形成されている。なお、反射部74を導光板71の裏面側に設けることにより、例えばガラス扉9を開いて作業を行う際の接触等による反射部74の損傷や反射部74への埃の付着等による表示品質の低下を極力防止できる。
反射部74は、例えば反射面80の向きの違いにより、下側からの光を前側に反射する反射部74aと、左側からの光を前側に反射する反射部74bとの2種類存在する。また反射集合体は、任意の文字、図形、絵柄等を表す形状に形成される。本実施形態の導光板71には、図9に示すように4つの反射集合体81a〜81dが設けられている。これら4つの反射集合体81a〜81dは、何れも空を飛ぶ蝶の絵柄を構成しており、導光板71の左下部に配置された反射集合体81aから右上部に配置された反射集合体81dまで斜め一列状に配置されると共にその大きさが徐々に変化している。更に、4つの反射集合体81a〜81dは、上下方向、左右方向の何れについても互いに重ならないように配置されている。
なお、反射集合体81a〜81dを構成する反射部74は、例えば図8に示すようにLED72,73からの距離に応じて凹入深さを変えるなど、LED72,73からの距離に拘わらず反射光の明るさが略一定になるように構成することが望ましい。
第1発光基板75は、図6〜図9等に示すように、導光板71の下縁部に沿う左右方向の細長状に形成され、導光板71の下端面71aに対して所定距離をおいて平行に配置されている。この第1発光基板75には、導光板71の下端面71aに対する対向面側に、下端面71aに向けて発光可能なLED(第1発光素子)72が長手方向に沿って複数配置されている。同様に、第2発光基板76は、導光板71の左縁部に沿う上下方向の細長状に形成され、導光板71の左端面71bに対して所定距離をおいて平行に配置されている。この第2発光基板76には、導光板71の左端面71bに対する対向面側に、左端面71bに向けて発光可能なLED(第2発光素子)73が長手方向に沿って複数配置されている。
第1レンズ部材77及び第2レンズ部材78は、アクリル、ポリカーボネート等の透光性を有する合成樹脂により、例えば導光板71と略同じ厚さの細長板状に形成されており、第1レンズ部材77は導光板71の下端面71aと第1発光基板75との間に、第2レンズ部材78は導光板71の左端面71bと第2発光基板76との間に夫々配置されている。
第1レンズ部材77及び第2レンズ部材78には、長手方向に沿って集光レンズ82,83が夫々複数設けられている。集光レンズ82,83は、夫々LED72,73から発せられた光を集光するもので、図10等に示すように、導光板71側に突出する出射側凸部84と、LED72,73側に突出する入射側凸部85とを夫々備えており、例えば各LED72,73に一対一で対応するように配置されている。
出射側凸部84は、略半円状で導光板71側に大きく突出しているのに対し、入射側凸部85は、出射側凸部84よりも大径の略円弧状でその突出量は僅かであり、出射側凸部84の頂部が導光板71の端面71a,71bに近接し、入射側凸部85の頂部がLED72,73に近接している。LED72,73から発せられた光は、集光レンズ82,83に対して入射側凸部85から入射し、所定角度で広がった後、出射側凸部84から略平行光となって導光板71の端面71a,71bに向けて出射するようになっている。
また、LED72,73とこれに対応する集光レンズ82,83は、反射集合体81a〜81dに対応するように配置されており、図9に示すように、例えば導光板71の下側に配置されたLED72及び集光レンズ82が反射集合体81a,81cに対応し、導光板71の左側に配置されたLED73及び集光レンズ83が反射集合体81b,81dに対応している。即ち、反射集合体81a,81cは、下側のLED72からの光を前側に反射する反射部74aの集合体であり、反射集合体81b,81dは、左側のLED73からの光を前側に反射する反射部74bの集合体である。
また、下側のLED(第1発光素子)72及び集光レンズ(第1集光レンズ)82は、反射集合体81aに対応するLED72a及び集光レンズ82aと、反射集合体81cに対応するLED72c及び集光レンズ82cとで構成されているが、LED72a及び集光レンズ82aは、反射集合体81aの左右方向幅の範囲(第1個別最小範囲86a)に対応してその範囲内に1又は複数組(ここでは2組)配置され、LED72c及び集光レンズ82cは、反射集合体81cの左右方向幅の範囲(第1個別最小範囲86c)に対応してその範囲内に1又は複数組(ここでは6組)配置されており、反射集合体81a,81cの左右方向幅に対応する範囲の外側にはLED72及び集光レンズ82は配置されていない。従って、下側のLED72及び集光レンズ82は、導光板71の下端面(第1端面)71aの長手方向における連続する範囲であって対応する反射部(第1反射部)74aの配置位置を全て含む最小範囲である第1連続最小範囲86に対応してその範囲内に配置されている。
同様に、左側のLED(第2発光素子)73及び集光レンズ(第2集光レンズ)83は、反射集合体81bに対応するLED73b及び集光レンズ83bと、反射集合体81dに対応するLED73d及び集光レンズ83dとで構成されているが、LED73b及び集光レンズ83bは、反射集合体81bの上下方向幅の範囲(第2個別最小範囲87b)に対応してその範囲内に1又は複数組(ここでは4組)配置され、LED73d及び集光レンズ83dは、反射集合体81dの上下方向幅の範囲(第2個別最小範囲87d)に対応してその範囲内に1又は複数組(ここでは8組)配置されており、反射集合体81b,81dの上下方向幅に対応する範囲の外側にはLED73及び集光レンズ83は配置されていない。従って、左側のLED73及び集光レンズ83は、導光板71の左端面(第2端面)71bの長手方向における連続する範囲であって対応する反射部(第2反射部)74bの配置位置を全て含む最小範囲である第2連続最小範囲87に対応してその範囲内に配置されている。
これにより、反射集合体81a〜81dの何れにも対応しないLEDや集光レンズからの光の影響によって表示品質が低下することを防止でき、必要最小限のLED及び集光レンズを用いてより上質な表示を行うことが可能となる。
また、下側のLED(第1発光素子)72からの光を前側に反射する反射部(第1反射部)74aの集合体である反射集合体81a,81cと、左側のLED(第2発光素子)73からの光を前側に反射する反射部(第2反射部)74bの集合体である反射集合体81b,81dとは、上下方向、左右方向の何れについても互いに重ならないように配置されている。即ち、左側のLED(第2発光素子)73に対応する反射集合体81b,81dは、下側のLED(第1発光素子)72からの光の照射領域の外側に配置され、下側のLED(第1発光素子)72に対応する反射集合体81a,81cは、左側のLED(第2発光素子)73からの光の照射領域の外側に配置されている。
これにより、例えば左側のLED(第2発光素子)73からの光によって反射部74aの一部が発光してしまうなど、意図しない部分が発光することを防止してより上質な表示を行うことが可能である。
なお、本実施形態の第1,第2レンズ部材77,78は、集光レンズ82,83が設けられていない部分を含めて夫々導光板71の下縁部,左縁部の略全体に亘る長さに形成したが、例えば第1レンズ部材77を集光レンズ82aに対応する部分と集光レンズ82cに対応する部分とに分離し、また第2レンズ部材78を集光レンズ83bに対応する部分と集光レンズ83dに対応する部分とに分離して配置してもよい。
フレーム部材79は、図6,図7等に示すように、例えば矩形状の本体枠91と、下側の第1発光基板75及び第1レンズ部材77を固定するための第1押さえ部材92と、左側の第2発光基板76及び第2レンズ部材78を固定するための第2押さえ部材93とを備えている。
本体枠91は、導光板71の上下の縁部に沿って配置される一対の横枠部91a,91bと、導光板71の左右の縁部に沿って配置される一対の縦枠部91c,91dとで構成され、例えば遊技盤6の背面側にねじ止め等により着脱自在に固定されている。本体枠91の背面側には、後向き突出状に一体形成された周壁部94が略全周にわたって設けられ、その周壁部94の内側に、導光板71を装着するための導光板装着部95が設けられている。導光板装着部95には、導光板71が後側から嵌め込まれ、ねじ止め等により着脱自在に固定されている。
また周壁部94の内側には、導光板装着部95の他、第1発光基板75及び第1レンズ部材77を装着するための第1装着部96が導光板装着部95の下側に、第2発光基板76及び第2レンズ部材78を装着するための第2装着部97が導光板装着部95の左側に夫々設けられている。
第1,第2装着部96,97には、例えば第1,第2発光基板75,76を位置決め・支持するための基板支持溝98と、第1,第2レンズ部材77,78を位置決め・支持するための複数のレンズ支持凸部(又は凹部)99とを備えている。基板支持溝98は、本体枠91の背面側に前向き凹入状に形成され、第1,第2発光基板75,76の前縁側が後側から嵌合可能である。また、基板支持溝98内には、第1,第2発光基板75,76側に形成された位置決め凹部(又は凸部)98aに対応する位置決め凸部(又は凹部)98bが形成されている。レンズ支持凸部(又は凹部)99は、本体枠91の背面側に一体に設けられており、第1,第2レンズ部材77,78に形成された複数の凹部(又は凸部)99aが後側から嵌合可能である。
第1,第2レンズ部材77,78は、第1,第2装着部96,97に装着されることにより、集光レンズ82,83の出射側凸部84が導光板71の端面71a,71bに近接した状態となり、また第1,第2発光基板75,76は、第1,第2装着部96,97に装着されることにより、LED72,73が集光レンズ82,83の入射側凸部85に近接した状態となる。
第1装着部96に装着された第1発光基板75及び第1レンズ部材77は第1押さえ部材92により、第2装着部97に装着された第2発光基板76及び第2レンズ部材78は第2押さえ部材93により、夫々本体枠91に固定される。第1,第2押さえ部材92,93は、第1,第2装着部96,97に対応して本体枠91の背面側に装着されており、例えば周壁部94の外側に沿って配置され且つ本体枠91にねじ止め等により着脱自在に固定される固定部101と、例えば導光板71と略平行な板状に形成され且つ第1,第2装着部96,97の後側で第1,第2発光基板75,76及び第1,第2レンズ部材77,78に略当接する押さえ部102とを一体に備えている。
以上説明した発光表示装置44は、LED72,73が消灯している状態では導光板71はその全体が略透明に保たれるため、遊技者は遊技機本体1の前側から導光板71を介してその後側の画像表示装置41の表示を視認可能である。
任意のタイミングでLED72,73を点灯させると、そのLED72,73から発せられた光は、図10に示すように、集光レンズ82,83に対して入射側凸部85から入射し、所定角度で広がった後、出射側凸部84から略平行光となって出射する。そして、出射側凸部84から出射した光は端面71a,71bから導光板71に入射し、反射集合体81a〜81dを構成する反射部74によって前側に反射される。これにより、遊技機本体1の前側の遊技者からは、例えば画像表示装置41の表示画面41aに表示されている画像の前側に任意の絵柄が明るく浮かび上がったように見える。
また、LED72,73を部分的に点灯させることで、反射集合体81a〜81dを部分的に発光させることが可能である。例えば、LED72aを点灯させれば反射集合体81aが発光し、LED73bを点灯させれば反射集合体81bが発光し、LED72cを点灯させれば反射集合体81cが発光し、LED73dを点灯させれば反射集合体81dが発光する。
また、点灯させるLED72,73を時間経過に応じて切り換えることで、動きを表現することも可能である。例えば、LED72a→73b→72c→73dの順序で点灯させると、反射集合体81a→81b→81c→81dの順で順次発光するため、画像表示装置41の前側を蝶が左下から右上に向けて飛んでいくように見せることができる。
また本実施形態の発光表示装置44では、導光板161に対して左右方向に光を照射するための発光基板76及びレンズ部材78を、導光板161の左右の縁部のうちの発射案内通路38側の縁部、即ち左縁部に沿って設けているため、導光板161を遊技領域6a内いっぱいの大きさに配置した場合でも、発射案内通路38の後側に発光基板76等の配置位置を確保できる。
図11〜図17は本発明の第2の実施形態を例示し、発光表示装置44が2枚の導光板111,112を備えた例を示している。
本実施形態の発光表示装置44は、前後に一定間隔を空けて平行に配置された2枚の導光板111,112と、前導光板111の上下の縁部のうちの一方、例えば上縁部に沿って配置される前第1発光基板113と、前導光板111の左右の縁部のうちの一方、例えば左縁部に沿って配置される前第2発光基板114と、前導光板111と前第1発光基板113との間に配置される前第1レンズ部材115と、前導光板111と前第2発光基板114との間に配置される前第2レンズ部材116と、後導光板112の上下の縁部のうちの一方、例えば下縁部に沿って配置される後第1発光基板117と、後導光板112の左右の縁部のうちの一方、例えば右縁部に沿って配置される後第2発光基板118と、後導光板112と後第1発光基板117との間に配置される後第1レンズ部材119と、後導光板112と後第2発光基板118との間に配置される後第2レンズ部材120と、フレーム部材121とを備え、例えば遊技盤6の背面側に着脱自在に固定されている。なお、導光板111,112は隙間なく重ね合わせた状態で配置してもよい。
フレーム部材121は、例えば矩形状の本体枠122と、前第1発光基板113,前第1レンズ部材115,前第2発光基板114及び前第2レンズ部材116を固定するための略L字状の第1押さえ部材123と、後第1発光基板117,後第1レンズ部材119,後第2発光基板118及び後第2レンズ部材120を固定するための第2押さえ部材124とを備えている。
本体枠122は、導光板111,112の上下の縁部に沿って配置される一対の横枠部122a,122b(図11)と、導光板111,112の左右の縁部に沿って配置される一対の縦枠部122c,122d(図12)とで構成され、例えば遊技盤6の背面側にねじ止め等により着脱自在に固定されている。本体枠122の背面側には、後向き突出状に一体形成された周壁部125が略全周にわたって設けられ、その周壁部125の内側に、導光板111,112を装着するための導光板装着部126が設けられている。導光板装着部126には、導光板111,112が後側から嵌め込まれ、ねじ止め等により着脱自在に固定されている。
また周壁部125の内側には、導光板装着部126の他、前第1発光基板113及び前第1レンズ部材115を装着するための前第1装着部127が導光板装着部126の上側に、前第2発光基板114及び前第2レンズ部材116を装着するための前第2装着部128が導光板装着部126の左側に、後第1発光基板117及び後第1レンズ部材119を装着するための後第1装着部129が導光板装着部126の下側に、後第2発光基板118及び後第2レンズ部材120を装着するための後第2装着部130が導光板装着部126の右側に夫々設けられており、前第1装着部127及び前第2装着部128に対応して第1押さえ部材123が、後第1装着部129及び後第2装着部130に対応して第2押さえ部材124が夫々装着されている。
導光板111,112には、例えば裏面側に、反射部74の集合体よりなる反射集合体が複数設けられている。本実施形態では、図13〜図17に示すように、例えば左上、右上、左下、右下の順に配置された「好」、「機」、「到」、「来」の各文字を表す4つの反射集合体131a〜131dと、それら4個の文字を夫々取り囲む縦横の枠線のうち、左側に上下方向一列状に配置された3つの横枠線を表す反射集合体131e〜131gと、同じく右側に上下方向一列状に配置された3つの横枠線を表す反射集合体131h〜131jと、同じく上側に左右方向一列状に配置された4つの縦枠線を表す反射集合体131k〜131nと、同じく下側に左右方向一列状に配置された4つの縦枠線を表す反射集合体131o〜131rと、例えば左端側に上下方向一列状に配置された星形図形を表す4つの反射集合体131s〜131vと、例えば右端側に上下方向一列状に配置されたハート形図形を表す4つの反射集合体131w〜131zとが、前導光板111と後導光板112とに振り分けて形成されている。
即ち図13に示すように、前導光板111には、上側の「好」、「機」の各文字を表す2つの反射集合体131a,131bと、左側の3つの横枠線を表す反射集合体131e〜131gと、上側の4つの縦枠線を表す反射集合体131k〜131nと、4つの星形図形のうちの3つに対応する反射集合体131s〜131uと、4つのハート形図形のうちの1つに対応する反射集合体131xとが設けられ、また後導光板112には、下側の「到」、「来」の各文字を表す2つの反射集合体131c,131dと、右側の3つの横枠線を表す反射集合体131h〜131jと、下側の4つの縦枠線を表す反射集合体131o〜131rと、4つの星形図形のうちの1つに対応する反射集合体131vと、4つのハート形図形のうちの3つに対応する反射集合体131w,131y,131zとが設けられている。
このように、本実施形態の発光表示装置44では前導光板111側の反射集合体と後導光板112側の反射集合体とを合わせて「好機到来」という1つの四字熟語及びその飾り枠を形成している。なお、本実施形態の反射部74は、上側からの光を前側に反射する反射部74cと、左側からの光を前側に反射する反射部74dと、下側からの光を前側に反射する反射部74eと、左側からの光を前側に反射する反射部74fとの4種類存在する。
前第1発光基板113は、前導光板111の上縁部に沿う左右方向の細長状に形成され、前導光板111の上端面111aに対して所定距離をおいて平行に配置されている(図13,図14参照)。この前第1発光基板113には、前導光板111の上端面111aに対する対向面側に、上端面111aに向けて発光可能なLED132が長手方向に沿って複数配置されている。また、前第2発光基板114は、前導光板111の左縁部に沿う上下方向の細長状に形成され、前導光板111の左端面111bに対して所定距離をおいて平行に配置されている(図13,図15参照)。この前第2発光基板114には、前導光板111の左端面111bに対する対向面側に、左端面111bに向けて発光可能なLED133が長手方向に沿って複数配置されている。
また、後第1発光基板117は、後導光板112の下縁部に沿う左右方向の細長状に形成され、後導光板112の下端面112aに対して所定距離をおいて平行に配置されている(図13,図16参照)。この後第1発光基板117には、後導光板112の下端面112aに対する対向面側に、下端面112aに向けて発光可能なLED134が長手方向に沿って複数配置されている。また、後第2発光基板118は、後導光板112の右縁部に沿う上下方向の細長状に形成され、後導光板112の右端面112bに対して所定距離をおいて平行に配置されている(図13,図17参照)。この後第2発光基板118には、後導光板112の右端面112bに対する対向面側に、右端面112bに向けて発光可能なLED135が長手方向に沿って複数配置されている。
また、前導光板111の外周側には、前第1発光基板113との間に前第1レンズ部材115が、前第2発光基板114との間に前第2レンズ部材116が夫々配置されている(図13〜図15参照)。前第1レンズ部材115及び前第2レンズ部材116には、LED132,133に一対一で対応するように集光レンズ136,137が夫々複数設けられている。また、後導光板112の外周側には、後第1発光基板117との間に後第1レンズ部材119が、後第2発光基板118との間に後第2レンズ部材120が夫々配置されている(図13,図16,図17参照)。後第1レンズ部材119及び後第2レンズ部材120には、LED134,135に一対一で対応するように集光レンズ138,139が夫々複数設けられている。なお、集光レンズ136〜139の構成は、第1の実施形態における集光レンズ82,83と同様である。
また、LED132〜135とこれに対応する集光レンズ136〜139は、反射集合体131a〜131zに対応するように配置されている。図14に示すように、前導光板111の上側に配置されたLED132及び集光レンズ136は、例えば上側の「好」、「機」の各文字を表す2つの反射集合体131a,131bと、上側の4つの縦枠線を表す反射集合体131k〜131nと、4つの星形図形のうちの1つに対応する反射集合体131tと、4つのハート形図形のうちの1つに対応する反射集合体131xとに対応している。即ち、それらの反射集合体131a,131b,131k〜131n,131t,131xは、上側のLED132からの光を前側に反射する反射部74cの集合体である。
また、図15に示すように、前導光板111の左側に配置されたLED133及び集光レンズ137は、例えば左側の3つの横枠線を表す反射集合体131e〜131gと、4つの星形図形のうちの2つに対応する反射集合体131s,131uとに対応している。即ち、それらの反射集合体131e〜131g,131s,131uは、左側のLED133からの光を前側に反射する反射部74dの集合体である。
また、図16に示すように、後導光板112の下側に配置されたLED134及び集光レンズ138は、例えば下側の「到」、「来」の各文字を表す2つの反射集合体131c,131dと、下側の4つの縦枠線を表す反射集合体131o〜131rと、4つの星形図形のうちの1つに対応する反射集合体131vと、4つのハート形図形のうちの1つに対応する反射集合体131zとに対応している。即ち、それらの反射集合体131c,131d,131o〜131r,131v,131zは、下側のLED134からの光を前側に反射する反射部74eの集合体である。
また、図17に示すように、後導光板112の右側に配置されたLED135及び集光レンズ139は、例えば右側の3つの横枠線を表す反射集合体131h〜131jと、4つのハート形図形のうちの1つに対応する反射集合体131w,131yとに対応している。即ち、それらの反射集合体131h〜131j,131w,131yは、右側のLED135からの光を前側に反射する反射部74fの集合体である。
このように本実施形態では、横方向の細長状に形成された横枠線を表す反射集合体(第2反射集合体)131e〜131jは、光照射方向が横向きのLED(第2発光素子)133,135に対応し(図15,図17)、縦方向の細長状に形成された縦枠線を表す反射集合体(第1反射集合体)131k〜131rは、光照射方向が縦向きのLED(第1発光素子)132,134に対応している(図14,図16)。即ち、細長状の反射集合体131e〜131rは、その長手方向が、対応するLEDからの光の照射方向と略一致するように配置されている。
しかも、横枠線を表す反射集合体131e〜131jのうち、左側の反射集合体131e〜131gは左側のLED133に、右側の反射集合体131h〜131jは右側のLED135に夫々対応しており、縦枠線を表す反射集合体131k〜131rのうち、上側の反射集合体131k〜131nは上側のLED132に、下側の反射集合体131o〜131rは下側のLED134に夫々対応している。即ち、細長状の反射集合体131e〜131rは、その長手方向が光の照射方向と一致するLEDのうち、より近いLEDに対応するように配置されている。
また、前導光板111側では、上側のLED(第1発光素子)132からの光を前側に反射する反射部74cの集合体である反射集合体131a,131b,131k〜131n,131t,131x(図14)と、左側のLED(第2発光素子)133からの光を前側に反射する反射部74dの集合体である反射集合体131e〜131g,131s,131u(図15)とは、上下方向、左右方向の何れについても互いに重ならないように配置されている。即ち、左側のLED(第2発光素子)133に対応する反射集合体131e〜131g,131s,131uは、上側のLED(第1発光素子)132からの光の照射領域の外側に配置され、上側のLED(第1発光素子)132に対応する反射集合体131a,131b,131k〜131n,131t,131xは、左側のLED(第2発光素子)133からの光の照射領域の外側に配置されている。
同様に、後導光板112側では、下側のLED(第1発光素子)134からの光を前側に反射する反射部74eの集合体である反射集合体131o〜131r,131v,131z(図16)と、右側のLED(第2発光素子)135からの光を前側に反射する反射部74fの集合体である反射集合体131h〜131j,131w,131y(図17)とは、上下方向、左右方向の何れについても互いに重ならないように配置されている。即ち、右側のLED(第2発光素子)135に対応する反射集合体131h〜131j,131w,131yは、下側のLED(第1発光素子)134からの光の照射領域の外側に配置され、下側のLED(第1発光素子)134に対応する反射集合体131o〜131r,131v,131zは、右側のLED(第2発光素子)135からの光の照射領域の外側に配置されている。これにより、必要最小限の発光素子を用いてより上質な表示を行うことが可能である。
図18〜図21は本発明の第3の実施形態を例示し、発光表示装置44の2枚の導光板111,112の間に可動体141を配置した例を示している。
本実施形態では、例えば遊技盤6の後側に可動演出装置142が配置されている。この可動演出装置142は、振り子状等の任意形状に形成され且つ例えば表示窓52の外側の第1位置(図18に二点鎖線で示す)と画像表示装置41の表示画面41aの前側の第2位置(図18に実線で示す)との間で例えば前後方向の軸廻りに移動可能な可動体141と、この可動体141を例えばその一端側で揺動駆動可能に支持するモータ等の駆動手段143とを備え、例えば駆動手段143が中央表示手段31の後構造体43に着脱自在に固定されている。
発光表示装置44は、可動体141の移動経路を挟んでその前後に互いに平行に配置された2枚の導光板111,112と、それら2枚の導光板111,112の縁部、例えば下縁部に沿って配置される発光基板144と、前導光板111の下端面111aに対向するLED145と、後導光板112の下端面112aに対向するLED146と、LED144と前導光板111との間に配置される前レンズ部材147と、LED145と後導光板112との間に配置される後レンズ部材148と、それら導光板111,112、発光基板144、前レンズ部材147及び後レンズ部材148を支持するフレーム部材149とを備えている。
導光板111,112には、例えば裏面側に、下側からの光を前側に反射する反射部74の集合体よりなる反射集合体が夫々設けられている。本実施形態の反射集合体は、例えば第2位置にあるときの可動体141に対応して設けられており、図21に示すように、前導光板111には例えば上部側左右に配置された「好」、「機」の各文字を表す2つの反射集合体151a,151bが、後導光板112には例えば下部側左右に配置された「到」、「来」の各文字を表す2つの反射集合体151c,151dが夫々形成されている。
また、LED145は、前導光板111の反射集合体151a,151bに対応して発光基板144上に配置され、LED146は、後導光板112の反射集合体151c,151dに対応して同じく発光基板144上に配置されている。このように、一つの発光基板144に、複数の導光板111,112に対応するLED145,146を配置することにより、発光表示装置44の構成を簡略化できる。
また前レンズ部材147には、図21に示すように、発光基板144側のLED145に一対一で対応するように集光レンズ152が設けられ、後レンズ部材148には、発光基板144側のLED146に一対一で対応するように集光レンズ153が設けられている。なお、集光レンズ152,153の構成は、第1の実施形態における集光レンズ82,83と同様である。
可動体141は、通常時は表示窓52の外側の第1位置に保持されているが、演出図柄の変動におけるリーチ演出中等の任意のタイミングで駆動手段143が作動することにより、発光表示装置44の前後の導光板111,112で挟まれた空間内に侵入し、図18〜図20に示すように表示画面41aの前側の第2位置まで移動する。そして、例えばその状態でLED145が点灯することによって前導光板111上に「好機」の文字が浮かび上がり、またLED146が点灯することによって後導光板112上に「到来」の文字が浮かび上がるようになっている。
図22及び図23は本発明の第4の実施形態を例示し、中央表示手段31の球返し板を、発光表示装置44の導光板161で構成した例を示している。
本実施形態の発光表示装置44は、導光板161と、この導光板161の例えば下縁部に沿って配置される発光基板162と、導光板161と発光基板162との間に配置されるレンズ部材163とを備えている。
導光板161は、左右の流下経路56a,56bを流下する遊技球やステージ63を転動する遊技球の画像表示装置41側への進入を阻止するための球返し板を兼ねており、中央表示手段31に設けられたステージ63の後縁側に沿って例えば遊技盤6と略平行に立設されている。なお本実施形態では、導光板161を表示窓52の下部側の一部分に対応するように設けたが、導光板161を表示窓52の略全体に対応するように設けてもよい。
導光板161には、例えば裏面側に、下側からの光を前側に反射する反射部74の集合体よりなる反射集合体164が1又は複数設けられている。なお、導光板161は例えば前構造体42に対して後側から着脱自在に固定されている。
発光基板162は、導光板161の下端面161aに対して所定距離をおいて例えば略水平に配置されており、導光板161の下端面161aの下側に配置され且つ下端面161a側に向けて発光可能な1又は複数のLED165と、例えばLED165の前側に配置され且つ前側に向けて発光可能な1又は複数のLED166とを備えている。
導光板161の下端面161aとLED165との間にはレンズ部材163が配置されている。レンズ部材163には、LED165に一対一で対応するように集光レンズ167が1又は複数設けられている。また、LED165とこれに対応する集光レンズ167は、導光板161の反射集合体164に対応する範囲に配置されており、LED165が点灯することによって導光板161上に反射集合体164が形成する所定の図形等が浮かび上がるようになっている。
前構造体42の前面装着板53は、少なくともステージ63の下側が透光性を有する発光レンズ部168を構成している。LED166はその発光レンズ部168の後側に対応して配置されており、このLED166が点灯することによって発光レンズ部168が発光するようになっている。
以上のように、中央表示手段31の球返し板を発光表示装置44の導光板161として利用することで、従来の構造から大きく複雑化することなくより多様な演出が可能となる。また、発光表示装置44を構成するLED165と、通常の発光演出用のLED166とを共通の基板162に設けることで、構成をより簡略化することが可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、LEDからの光が集光レンズで略平行光となって導光板に入射するものとしたが、図24に示すように、導光板に入射した光が所定角度で広がりながら進むように構成してもよい。なお、設計上は平行光となる場合であっても、発光基板、レンズ部材等の位置決め誤差によって平行光とならない場合も考えられるため、例えば第1の実施形態であれば、図24に示すようにLED72,73からの光の最大広がり角度を想定して、LED72による光の照射範囲内にLED73に対応する反射集合体81bが存在せず、またLED73による光の照射範囲内にLED72に対応する反射集合体81aが存在しないように構成することが望ましい。
画像表示装置41によりエラー報知を行う場合、そのエラー報知を妨げることのないように、発光表示装置44による発光演出を停止するようにしてもよい。また、エラーの種類に応じて、発光表示装置44による発光演出を停止する場合と停止しない場合とを設けてもよい。例えば、扉開放エラー、不正入賞エラー等、不正行為に関連する不正関連エラーの報知を画像表示装置41により行う場合には発光表示装置44による発光演出を停止し、皿満杯エラー、補給切れエラー、払い出しエラー等、不正行為に関連しない一般エラーの報知を画像表示装置41により行う場合には発光表示装置44による発光演出を継続するようにしてもよい。
逆に、エラー発生時には、発光表示装置44による発光演出中でなくても発光表示装置44を作動させるようにしてもよい。この場合、発光表示装置44を通常の発光演出時とは異なる発光態様、例えば点滅発光やエラー発生時専用の反射集合体の発光等により作動させるようにしてもよい。また、エラーの種類に応じて、発光表示装置44を作動させる場合と作動させない場合とを設けてもよい。例えば、扉開放エラー、不正入賞エラー等、不正行為に関連する不正関連エラーの報知を画像表示装置41により行う場合には発光表示装置44を作動させ、皿満杯エラー、補給切れエラー、払い出しエラー等、不正行為に関連しない一般エラーの報知を画像表示装置41により行う場合には発光表示装置44を作動させないようにしてもよい。
また、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。