JP5759215B2 - Cooker - Google Patents
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Description
本発明は、加熱調理器に関し、詳しくは被調理物の色合い等に応じて加熱制御を行う技術に関するものである。 The present invention relates to a cooking device, and more particularly to a technique for performing heating control in accordance with the color of an object to be cooked.
従来より、温度センサを使って被調理物の熱容量や載置状態の違いを検出して加熱時間を設定すると共に、検出温度が高くなると焦げ過ぎや発火を抑える為に、加熱量を調整するグリル調理制御が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, a temperature sensor is used to detect the difference in the heat capacity and placement state of the object to be cooked, and the heating time is set, and when the detected temperature rises, the grill adjusts the amount of heating to prevent overburning and ignition. Cooking control has been proposed (see, for example, Patent Document 1).
また、重量センサを使って被調理物の重量減少率を検出して加熱時間を調整するグリル調理制御が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 In addition, grill cooking control has been proposed in which a weight reduction rate of an object to be cooked is detected using a weight sensor to adjust the heating time (see, for example, Patent Document 2).
しかしながら、従来技術では、以下の問題点があった。 However, the conventional technique has the following problems.
(1)特許文献1の温度センサを利用して加熱量を調整する方法では、加熱手段が電気ヒータや表面燃焼バーナなど、輻射熱によって被調理物を加熱するものである場合、被調理物が「あじ」等の白っぽく輻射熱の吸収率が低いものと、「さんま」等の黒っぽく輻射熱の吸収率が高いものとでは、同じ重量でも必要な加熱時間が異なる。良好な調理仕上げを得るためには、白っぽいあじの方が黒っぽいさんまより加熱時間を長くする必要があった。
(1) In the method of adjusting the amount of heating using the temperature sensor of
さらに、「あじ」等の白っぽく輻射熱の吸収率が低い被調理物を加熱した場合は、被調理物に熱が移動しにくいため、排ガス温度が上がりやすく、「さんま」等の黒っぽく輻射熱の吸収率が高い被調理物を加熱した場合に比べると、同じ重量でもより軽いと判定しまうことになる。つまり、温度センサによってのみ判断すると、加熱時間がより長くする必要のある白っぽい魚の方が、黒っぽい魚より重量が軽いと判断され、より加熱時間が短くなる、といった不具合が発生する虞があった。 In addition, when cooking food such as “Aji” that has a low absorption rate of radiant heat, heat does not easily transfer to the item to be cooked, so the exhaust gas temperature is likely to rise, and the absorption rate of radiant heat such as “Sama” As compared with the case where the food to be cooked is heated, it is determined that the same weight is lighter. In other words, when judged only by the temperature sensor, there is a possibility that a whitish fish that needs a longer heating time is judged to be lighter than a blackish fish and the heating time becomes shorter.
(2)特許文献2の従来技術のように、重量センサによって被調理物の重量を測定すれば、重量減少率に基き加熱時間の調整は可能になるが、被調理物が白っぽいものであるのか、黒っぽいものであるのかの判断ができない為、加熱量をどのタイミングで切替えれば焦げ過ぎを抑えることが出来るかの判断が困難であった。
(2) If the weight of the object to be cooked is measured by a weight sensor as in the prior art of
さらに、被調理物が同じ重量であっても厚みが大きいものに比べて厚みが小さいものほど体積に対する表面積の比が大きい傾向にあるため加熱されやすく、表面が滑らかなものに比べて表面が粗いものほど表面における対流による熱伝達率が大きくなるから加熱されやすいものであるが、被調理物の厚みに応じた適正な加熱時間の設定や焦げ過ぎ防止のための加熱量の適切な切替え、および、表面の滑らかさや粗さに応じた適正な加熱時間の設定や焦げ過ぎ防止のための加熱量の適切切替えが困難なものであった。 Furthermore, even if the to-be-cooked items have the same weight, the smaller the thickness compared to the larger the thickness, the greater the ratio of the surface area to the volume, so the surface tends to be heated and the surface is rougher than the smooth surface. As the heat transfer coefficient due to convection on the surface increases, it is easy to be heated, but appropriate heating time setting according to the thickness of the object to be cooked and appropriate switching of the heating amount to prevent overburning, and Therefore, it is difficult to set an appropriate heating time according to the smoothness and roughness of the surface and to appropriately switch the heating amount for preventing overburning.
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、被調理物の色味、厚み、表面粗さに関わらず、適正な加熱調理を行う制御を実行する加熱調理器を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and the object of the present invention is to perform control to perform proper heating cooking regardless of the color, thickness, and surface roughness of the object to be cooked. To provide a cooker.
前記の課題を解決するために、本発明は、少なくとも高低2段階以上の加熱力に切替可能とされ、輻射加熱または対流加熱によって収容場所に収容された被調理物34を加熱調理する加熱源と、被調理物34の温度の上昇に伴い上昇する加熱温度を検出する温度センサ19と、加熱開始後に前記加熱温度が切替温度に達したときに加熱力を低い側の加熱力に設定する制御部10とを備えた加熱調理器であって、前記被調理物34の重量を検出する重量センサ13を備え、前記制御部10は、前記温度センサ19による検出値と前記重量センサ13の検出値とに基づいて被調理物34の熱吸収率の高低を判定する判定機能を有すると共に、前記熱吸収率が低いと判定したときには前記切替温度を高い値に変更設定する、または、前記熱吸収率が高いと判定したときには前記切替温度を低い値に変更設定することを特徴としている。
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is capable of switching to at least two heating levels of high and low, and a heating source that heats and cooks the food to be cooked 34 that is housed in the housing place by radiant heating or convection heating. The
このような構成とすることで、被調理物34の熱吸収率に応じて強火から弱火への切替温度を変更設定することにより、被調理物34の色合いの差に起因する熱吸収率の高低に応じた加熱力の設定が可能になり、焦げ目が程よいものとなるなど調理の仕上がりを良好なものとなる。
By setting it as such a structure, the heat absorption rate resulting from the difference in the hue of the to-be-cooked
また、前記被調理物34が前記収容場所に収容されていないときの前記重量センサ13の検出値を基準値として記憶する基準値記憶手段と、[初期重量=(調理の開始が指令された後における加熱開始前の前記重量センサ13の検出値)−(前記基準値)]の式を用いて、初期重量を演算して記憶する初期重量記憶手段とを備え、前記制御部10は、[重量減少率={前記初期重量−(前記重量センサ13の検出値−前記基準値)}÷前記初期重量×100]の式を用いて加熱開始後における重量減少率を求め、加熱開始後に前記重量減少率が所定の調理完了判定用目標値に達したときに加熱を終了するように制御すると共に、前記熱吸収率が高いと判定したときには前記調理完了判定用目標値を低い値に変更設定し、前記熱吸収率が低いと判定したときには前記調理完了判定用目標値を高い値に変更設定するように構成するのが好ましい。この場合、被調理物34の色合いの差に起因する熱吸収率の違いに応じて調理完了判定用目標値が補正されるので、調理の仕上がりをより良好にすることができる。
Further, reference value storage means for storing, as a reference value, a value detected by the
また、前記収容場所が、被調理物34の出し入れ用の開口部と、前記開口部を閉塞するグリル扉31と、前記グリル扉31の開閉状態を検出するグリル扉開閉検出手段12とを具備するグリル庫30で構成され、前記グリル扉開閉検出手段12が前記グリル扉31の閉状態を検出している場合にのみ加熱を行い、かつ、前記扉開閉検出手段12が前記グリル扉31の閉状態を検出している場合にのみ前記初期重量記憶手段に前記初期重量を記憶するように構成するのが好ましい。この場合、初期重量を記憶するとき、および、重量減少率を求める加熱中は何れもグリル扉31が閉じている状態であるから、正確な重量測定が可能になり、調理の仕上がりをより良好なものとすることができる。
Further, the storage location includes an opening for taking in and out the object to be cooked 34, a
また、前記制御部10への電源のON/OFFを行う電源スイッチ15を備え、前記グリル扉開閉検出手段12がグリル扉31の閉状態を検出している状態で前記電源スイッチ15がON操作された時点、または、前記制御部10への電源がONになっている状態で前記グリル扉開閉検出手段12がグリル扉31が開状態から閉状態になったことを検出した時点のいずれかの時点から、前記重量センサ13の検出値の最新の値を順次記憶し、前記グリル扉開閉検出手段12がグリル扉31が閉状態から開状態になったことを検出した時点において、順次記憶した前記重量センサ13の検出値と前記制御部10に予め記憶されている仮の基準値とを比較し、前記順次記憶した前記重量センサ13の検出値と前記仮の基準値との差が所定の許容値より小さいときには前記順次記憶した前記重量センサ13の検出値を前記基準値とするように構成するのが好ましい。この場合、電源スイッチ15のON操作またはグリル扉31の開閉をきっかけとして、被調理物34の重量を検出するようになっているので、使用者による重量判定用の指令を必要としないので、より使い勝手がよく、間違った情報が入力されるおそれのない調理制御が行える。
Further, a
また、前記グリル扉開閉検出手段12が前記グリル扉31が閉状態から開状態になったことを検出した時点において、順次記憶した前記重量センサ13の検出値と予め記憶された前記仮の基準値とを比較し、前記順次記憶した前記重量センサ13の検出値と前記仮の基準値との差が予め記憶された所定の許容値より大きいときには、基準値読み込み異常である旨を報知する報知手段を備えるように構成するのが好ましい。この場合、グリル庫30内に過去の調理物が残っている場合や受皿37や焼き網33が挿入されていない場合は異常報知するので、操作ミスによる調理の失敗が防止できる。
Further, when the grill door opening / closing detection means 12 detects that the
また、前記加熱中において、前記重量センサ13で検出される被調理物34の重量が減少する単位時間当たりの変化率が所定の減少変化率より小さく、かつ、前記温度センサ19で検出される前記加熱温度が上昇する単位時間当たりの変化率が所定の上昇率より大きくなる時点が焦げ付き開始時点であると判断し、焦げ付き開始時点若しくは焦げ付き開始時点から所定時間経過した時点で加熱を停止するように構成するのが好ましい。この場合、被調理物34の焦げ付き開始時点の判断結果に基づき加熱を停止することで、被調理物34の焦げの程度を程よいものとすることができ、調理の仕上がりをより良好なものとすることができる。
Further, during the heating, the rate of change per unit time at which the weight of the object to be cooked 34 detected by the
また、前記初期重量と前記重量減少率とを表示部に表示する表示手段を備えるのが好ましい。この場合、使用者は、表示される初期重量と前記重量減少率とを認識しながら調理を行うことができるから、操作ミスによるメニュー選択間違いなどに起因する調理の失敗が防止できる。また、重量減少率を確認することは、被調理物34の減水率を確認することになり、グリル扉31を開けることなく減水率が把握できるから、調理の仕上がりを良好なものとすることができる。
Moreover, it is preferable to provide display means for displaying the initial weight and the weight reduction rate on a display unit. In this case, since the user can perform cooking while recognizing the displayed initial weight and the weight reduction rate, it is possible to prevent a cooking failure due to an erroneous menu selection due to an operation error. In addition, checking the weight reduction rate means checking the water reduction rate of the object to be cooked 34, and the water reduction rate can be grasped without opening the
また、前記収容場所に、ダッチオーブン料理を行うグリル用の専用鍋が収容される場合において、前記制御部10に、専用鍋用仮の基準値と専用鍋用許容値とを記憶しておき、前記専用鍋が前記収容場所に収容されたことを検出する専用鍋検出手段、または、専用鍋を使用することを手動で選択入力する専用鍋選択手段のいずれかを設け、前記専用鍋が前記収容場所に収容されたことを専用鍋検出手段が検出した場合、または、専用鍋を使用することを専用鍋選択手段で選択入力された場合のいずれかにおいて、前記専用鍋用仮の基準値を前記仮の基準値として用い、前記専用鍋用許容値を前記所定の許容値として用いるように構成するのが好ましい。この場合、専用鍋を使用してダッチオーブン料理をする場合には、専用鍋の使用に対応した基準値が選択されるので、専用鍋の使用や不使用に応じた適正な重量の検出ができ、調理の失敗を防ぐことができる。
In addition, in the case where a dedicated pan for grilling to perform Dutch oven cooking is stored in the storage location, the
本発明のうち請求項1記載の発明は、温度センサによる検出値と重量センサの検出値とに基づいて被調理物の熱吸収率の高低を判定して、熱吸収率の高低に応じて切替温度を変更設定することにより、被調理物の色味、厚み、表面粗さに関わらず、適正な加熱調理を行う制御を実行することができ、調理の仕上がりをより良好にすることができるものである。 According to the first aspect of the present invention, the level of the heat absorption rate of the object to be cooked is determined based on the detection value of the temperature sensor and the detection value of the weight sensor, and is switched according to the level of the heat absorption rate. By changing the temperature setting, it is possible to execute control to perform proper heat cooking regardless of the color, thickness, and surface roughness of the object to be cooked, and to improve the finish of cooking. It is.
請求項2記載の発明は、請求項1の効果に加えて、被調理物の色合いの差に起因する熱吸収率の違いに応じて調理完了判定用目標値を補正することができる。 In addition to the effect of the first aspect, the invention according to the second aspect can correct the target value for completion of cooking according to the difference in heat absorption rate caused by the difference in shade of the food.
請求項3記載の発明は、請求項2の効果に加えて、グリル扉を閉じた状態で被調理物の正確な重量測定が可能となる。 In addition to the effect of the second aspect, the invention according to the third aspect enables accurate weight measurement of the object to be cooked with the grill door closed.
請求項4記載の発明は、請求項3の効果に加えて、電源スイッチのON操作またはグリル扉の開閉をきっかけとして、被調理物の重量を検出することにより、使い勝手がよく、使用者による間違った情報が入力されるおそれのない調理制御が行える。 In addition to the effect of the third aspect, the invention according to the fourth aspect is easy to use by detecting the weight of the object to be cooked by turning on the power switch or opening / closing the grill door. Cooking control without the possibility of input of information.
請求項5記載の発明は、請求項4の効果に加えて、重量センサの基準値の読み込み異常を報知することにより、操作ミスによる調理の失敗が防止できる。 According to the fifth aspect of the invention, in addition to the effect of the fourth aspect, it is possible to prevent a cooking failure due to an operation error by notifying the reading error of the reference value of the weight sensor.
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの効果に加えて、被調理物の焦げ付き開始時点の判断結果に基づき加熱を停止することにより、被調理物の焦げの程度を程よいものとすることができる。
In addition to the effect of any of
請求項7記載の発明は、請求項2〜5のいずれかの効果に加えて、使用者は、表示される初期重量と前記重量減少率とを認識しながら調理を行うことができるから、操作ミスによるメニュー選択間違いなどに起因する調理の失敗が防止できると共に、グリル扉を開けることなく被調理物の減水率の把握が容易にできる。 According to the seventh aspect of the invention, in addition to the effect of any one of the second to fifth aspects, the user can perform cooking while recognizing the displayed initial weight and the weight reduction rate. It is possible to prevent cooking failures due to mistakes in menu selection due to mistakes and to easily grasp the water reduction rate of the food to be cooked without opening the grill door.
請求項8記載の発明は、請求項4又は5の効果に加えて、専用鍋を使用してダッチオーブン料理をする場合には専用鍋の使用や不使用に応じた適正な重量の検出ができ、ダッチオーブン調理の仕上がりをより良好にすることができる。
In addition to the effect of
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
加熱調理器は、以下に示す実施形態ではグリル付きのガスこんろに備えられたグリルである。なお、機器の前面から被調理物の出し入れを行うグリルである必要はなく、被調理物の温度の変化に応じて変化する加熱温度を検出する調理用温度検出手段、および、被調理物の重量を検出する重量センサを備える構造の加熱調理器であればどのような形態の調理器であってもよい。 In the embodiment described below, the heating cooker is a grill provided in a gas stove with a grill. It is not necessary to be a grill for taking in and out the food from the front of the device, cooking temperature detecting means for detecting the heating temperature that changes according to the temperature change of the food to be cooked, and the weight of the food to be cooked Any type of cooking device may be used as long as the cooking device has a structure including a weight sensor for detecting the above.
図1に示すように、ガスこんろ1の天面部を構成するガラス製のトッププレート11にはこんろバーナからなるこんろ部2を複数設けている。図示例では、こんろ部2として、標準バーナ2aを備えた左こんろ部2が向かって左側の手前に設けてあり、小バーナ2bを備えた後こんろ部2が左右方向中央の奥に設けてあり、高火力バーナ2cを備えた右こんろ部2が向かって右側の手前に設けてある。
As shown in FIG. 1, the
トッププレート11の上面には各こんろバーナ2a〜2cを中央に配置した五徳22を設けている。よって本実施形態では各五徳22がこんろバーナ2a〜2cによって鍋等を加熱する際に載置するための載置部となる。
On the top surface of the
グリル3は、図1、図2、図3に示すように、ガスこんろ1内にグリルバーナ32を設けたグリル庫30を備えて構成している。グリル3は、輻射加熱または対流加熱によってグリル庫30に収容された被調理物34を加熱調理するものであって、少なくとも高低2段階の加熱力に切替可能とされる。グリル庫30の被調理物34の出し入れ用の前開口は、ガスこんろ1の前面に設けたグリル扉31によって開閉自在に閉塞される。グリル庫30内の下部に受皿37を設けると共に、受皿37上に、被調理物34を載置させる載置部としての焼き網33を載置して、その被調理物34をグリルバーナ32にて加熱するように構成されている。グリル庫30の後方側には、グリルバーナ32の燃焼排ガスを機外に排気させる排気通路(図示せず)が上方側に延びる状態で連設され、その排気通路にてグリルバーナ32の燃焼排ガスを排気口70に導くように構成されている。グリルバーナ32は、グリル庫30の上部に配設され焼き網33に載置される被調理物34の上面を加熱する上バーナ32aと、グリル庫30の下部に配設され被調理物34の下面を加熱する左右一対の下バーナ32bとからなる。
As shown in FIGS. 1, 2, and 3, the
グリル3による調理設定の入力を行うためのグリル用設定入力用の操作パネル6は、図6に示すように、グリル3の点火・消火操作をするための点火・消火スイッチ61、グリル3による調理時間(焼成時間)を設定するためのタイマー増減スイッチ62、上火、下火の火力を切換るための火力切替スイッチ63、焼成するメニューを選んで該当する焼成物に対応した焼成制御を選択するためのメニュースイッチ64、アラカルトメニュー(後述)を選んで該当するアラカルトメニューに対応した焼成制御を選択するためのアラカルトメニュースイッチ65、タイマー増減スイッチ62、火力切替スイッチ63、メニュースイッチ64、アラカルトメニュースイッチ65等を操作して設定した各入力を取り消すための取消しスイッチ66等を備えている。
The grill setting
次に、グリル3を使用する場合につき説明する。操作パネル6を備えた可動部材の前面上部を押して操作パネル6をこんろ本体の前面から前方に突出して図1に示すように上方に露出させ、上方を向いている操作パネル6の図6に示したメニュースイッチ64やアラカルトメニュースイッチ65やタイマー増減スイッチ62を指で押すことで調理メニューやアラカルトメニューや調理時間等のグリル調理の設定入力を行い、次に、点火・消火スイッチ61を指で押して点火入力操作を行ってグリル3に点火するものである。これによって目的とするグリル調理がなされるように制御部10(図3参照)により火力調整、調理時間等が制御されてグリル自動調理が行われるものである。調理設定の入力が終わると、当該可動部材の前面上部を押して操作パネル6が外部に露出しないように収納するものであり、これによりグリル3による調理中に操作パネル6が汚れるのを防止できる。なお、グリル3における自動調理中に自動調理を中止したい場合には点火・消火スイッチ61を指で押すことで消火して自動調理を中止できる。
Next, the case where the
メニュースイッチ64により切り替えられるメニューとしては、「姿焼」「切身」「干物」があり、アラカルトメニュースイッチ65としては、「ダッチオーブン」「ピザ」「焼きおにぎりあたため」の3種類から選択できるようになっている。また、アラカルトメニューの内から、「ピザ」を選択したときは付属品の金属製の調理プレート(図示せず)を焼き網33の上に設置し、この調理プレートの上に食パンやピザ等の被調理物34を載置して調理を行う旨、取扱説明書で推奨しており、使用者はこれに従い必要に応じて付属品の調理プレートを用い、アラカルトメニュースイッチ65を操作してアラカルトメニュー調理を行う。
The menus that can be switched by the
そして、このグリル3には、グリルバーナ32による加熱を開始した後の初期において、焼き網33における被調理物34の載置状態の違いに応じて変化する温度上昇速度(温度上昇勾配という)を計測するための調理用の温度センサ19(図3参照)と、被調理物34の重量を検出する重量センサ13とが備えられ、制御部10は、温度センサ19による検出値と重量センサ13の検出値とに基づいて、後述のように切替温度を変更設定すると共に、被調理物34に対する加熱を終了するまでの調理完了判定用目標値を求める。調理完了判定用目標値は、調理メニューの種類と、被調理物34の載置状態に応じて、予め定められた値を適用したり、予め定められた算出式から値を求めるものである。
In the
温度センサ19が設けられる位置は、上バーナ32a及び左右一対の下バーナ32bの夫々の燃焼排気ガスが流動する位置で、加熱を開始してから焼き網33に載置される被調理物34の載置状態や被調理物34の熱負荷の大きさに応じて温度上昇勾配が異なる箇所である。なお、重量センサ13が設けられる位置は特に限定されない。
The position where the
以下、本実施形態のグリル3の加熱制御について説明する。
Hereinafter, heating control of the
グリル扉31は、移動用レール25(図2参照)と接続されている。移動用レール25は固定レール(図示せず)に沿って前後移動自在に支持されている。使用者が取手を持って引き出したり押し入れたりすることで、移動用レール25上に載置された受皿37とその上に載置された焼き網33とが前後に移動するように構成されている。
The
グリル庫30には、図3に示すように、グリル扉31の開閉状態を検出するグリル扉開閉検出手段12として、マイクロスイッチ等を備えている。このグリル扉開閉検出手段12は、移動用レール25上の受皿37の上に載置された焼き網33がグリル扉31が閉じられた状態に対応する位置にあるかどうかを検出することによって、グリル扉31の開閉が検出できるように構成されており、グリル扉31が閉じていない状態では燃焼を開始しないように構成されている(図4、図5参照)。これにより、グリル扉31が閉じていない状態で下記の制御を実行した場合に、グリル庫30内の排気ガスの流動状態がグリル扉31の全閉状態とは異なる状態で温度センサ19が温度検出してしまうことにより、不適切に調理時間や下記加熱量切替温度が設定されてしまうことを防止している。
As shown in FIG. 3, the
また、制御部10(図3参照)は、加熱開始後に加熱温度が切替温度に達したときに加熱力を低い側の加熱力に切替制御すると共に、温度センサ19による検出値と重量センサ13の検出値とに基づいて被調理物34の熱吸収率の高低を判定する判定機能を備えている。この判定機能は、後述のように被調理物34の熱吸収率が低いと判定したときには切替温度を高い値に変更設定し、熱吸収率が高いと判定したときには切替温度を低い値に変更設定するものである。
In addition, the control unit 10 (see FIG. 3) switches the heating power to the lower heating power when the heating temperature reaches the switching temperature after the start of heating, and also detects the value detected by the
制御部10には、加熱開始後における被調理物34の重量減少率を算出する手段が設けられている。ここで、後述のように初期重量は、[初期重量=(調理の開始が指令された後における加熱開始前の重量センサ13の検出値)−(基準値)]の式を用いて算出される。さらに、加熱開始後の重量減少率は、[重量減少率={前記初期重量−(前記重量センサ13の検出値−前記基準値)}÷前記初期重量×100]の式を用いて算出される。制御部10は、加熱開始後における重量減少率が所定の調理完了判定用目標値に達したときに加熱を終了するように制御するものである。
The
更に、制御部10は、被調理物34の熱吸収率が高いと判定されたときには調理完了判定用目標値を低い値に変更設定する機能を有している。なお、熱吸収率が低いと判定したときには調理完了判定用目標値を高い値に変更設定する機能を備える構成としてもよい。
Furthermore, the
以下、制御部10による、温度上昇勾配と重量低下勾配による切替温度の変更設定と、目標重量減少率の変更設定とを、順次説明する。
Hereinafter, the change setting of the switching temperature based on the temperature increase gradient and the weight decrease gradient and the change setting of the target weight reduction rate by the
図4は、被調理物34がグリル庫30に収容されていないときの重量センサ13の検出値を基準値として記憶するための、基準値の読み込みシーケンスのフローチャートである。
FIG. 4 is a flowchart of a reference value reading sequence for storing the detection value of the
先ず、電源スイッチ15を投入した時点(ステップS1)で、グリル扉開閉検出手段12によるグリル扉31の開閉がチェックされ(ステップS2)、このときグリル扉31が閉の場合は、1秒毎に重量センサ13による検出値をメモリに連続10個記憶する(ステップS3)。このとき、11個目は最初のデータを上書きすることで常に最新の10個のセンサデータが記憶されるようになっている。なお、グリル扉31が開の状態で点火指令があるとブザー等を鳴らして警告音を発生させて(ステップS2a→S2b)、ステップS2に戻る。これにより、グリル扉31が開いた状態では燃焼を抑制することができる。
First, when the
その後、グリル扉31を開にした時点で、グリル扉31を開にする2秒前のデータをV1として記憶する(ステップS4→S5)。なお、2秒に限定されるものでなく、2秒前〜5秒前までの平均値をV1として記憶してもよい。
Thereafter, when the
このとき、記憶されたV1が、Vs−α<V1<Vs+αの範囲にあるかどうかの判定をする。Vsとは、焼き網33上に被調理物34としてなにも載置されていないときの重量に対応する基準値として予め記憶してある値、例えば500gとされる。αは所定の許容値であり、例えば、50gとされる。このように、V1が、Vsにαを加算した値より小さく、かつ、Vsからαを減算した値より大きいときには、焼き網33に被調理物34としてなにも載置されていないものとして、このV1を、以下の制御において特に用いられる、焼き網33の実際の基準値Vs’として記憶する(ステップS7)。つまり、電源スイッチ15のON状態で且つグリル扉31が閉じられて所定時間経過後の値を基準値Vsと比較して、基準値Vsとの差が小さければ、実際の基準値としてVs’を記憶する。
At this time, it is determined whether or not the stored V1 is in the range of Vs−α <V1 <Vs + α. Vs is a value stored in advance as a reference value corresponding to the weight when nothing is placed on the
一方、V1が(Vs+α)以上、または、(Vs−α)以下の時には、「基準値読み込み異常警告」がなされ(ステップS6a)、エラー判定してステップS2に戻る。このとき、仮に焼き網33上にすでに調理された被調理物34が載置されているときはこれを取り除いた後、一旦グリル扉31を閉じて、2秒以上経過してから再びグリル扉31を開にすることになる。
On the other hand, when V1 is equal to or higher than (Vs + α) or equal to or lower than (Vs−α), a “reference value reading abnormality warning” is issued (step S6a), an error is determined, and the process returns to step S2. At this time, if the cooked
上記のように、焼き網33の実際の基準値Vs’が記憶されると、図4から図5に移行する。
As described above, when the actual reference value Vs ′ of the
図5は、被調理物34の初期重量Vaの読み込みシーケンスのフローチャートである。 FIG. 5 is a flowchart of a sequence for reading the initial weight Va of the object to be cooked 34.
上述のように、実際の基準値Vs’を記憶した後に、焼き網33上に被調理物34を載置して、その後、グリル扉31を閉にしてから2秒経過した時点における重量センサ13による検出値をV2として記憶する(ステップS10→S11)。なお、グリル扉31を閉にした1秒後〜2秒後までの平均値をV2として記憶してもよい。
As described above, after storing the actual reference value Vs ′, the
そして、重量センサ13による検出値を実際の基準値Vs’と比較して、初期重量をVa=V2−Vs’から算出して記憶して表示部16(図3参照)に表示する(ステップS12)。このとき、Va<0の場合はエラー判定するようにしてもよく、或いは、重量表示に際して電子音による注意喚起を行ってもよい。その後、グリル扉31を閉状態にしてから、『手動」、『オート』、『ダッチオーブン』の各調理モードを使用者が選択する(ステップS13→S14)。なお、グリル扉31が開いたままで点火指令をすると、ブザー等を鳴らして警告音を発生させて(ステップS10a→S10b)、ステップS10に戻る。また、調理モードを選択した後で点火指令がないときもステップS10に戻る。これにより、グリル扉31が開いた状態での燃焼を抑制できる。
Then, the value detected by the
調理モードの選択完了後に、点火・消火スイッチ61の操作によりグリルバーナへの点火処理が行われると(ステップS15)、選択されたモードに応じた燃焼制御が実行される。本例では、メニュースイッチ64によるメニュー選択を行うことで、『オート』モードが選択され、アラカルトメニュースイッチ65によりダッチオーブン表示を点灯させることで『ダッチオーブン』モードが選択され、『オート』モードも『ダッチオーブン』モードも選択しない場合には、『手動』モードが選択されたものとして以下の制御を行う(ステップS16、S17)。
<『手動』モードが選択されている場合>
『手動』モードが選択されると、グリル燃焼用タイマーによる燃焼制御と点火後所定時間△t経過した時の温度勾配αtと重量勾配αvとに応じて、グリルバーナの火力を上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替える閾値である切替温度を変更する、切替温度補正処理に基く燃焼制御を行う。
When the grill burner is ignited by operating the ignition /
<When “Manual” mode is selected>
When the “manual” mode is selected, the combustion power of the grill burner is increased according to the combustion control by the grill combustion timer and the temperature gradient αt and the weight gradient αv when a predetermined time Δt has elapsed after ignition. Combustion control is performed based on a switching temperature correction process in which a switching temperature that is a threshold value for switching to lower burner heating power = weak is changed.
図7は『手動』モード時における燃焼シーケンスのフローチャートである。 FIG. 7 is a flowchart of the combustion sequence in the “manual” mode.
先ず、燃焼開始前における温度センサ19(図3参照)による検出温度Taを記憶し(ステップS20)、過熱防止用のハイカット温度THが、(TH=0.35×Ta+190)として算出される(ステップS21)。制御部10はグリルバーナ燃焼中に温度センサ19による検出温度がハイカット温度TH以上になったときには燃焼を停止させる。なお、このとき、グリルバーナの火力の切替温度Tsは「中」(=TH−20℃)に設定される。
First, the temperature detected by the temperature sensor 19 (see FIG. 3) before the start of combustion is stored (step S20), and the high-cut temperature TH for preventing overheating is calculated as (TH = 0.35 × Ta + 190) (step). S21). The
その後、点火処理が行われると(ステップS22)、ガス弁が開いて、上バーナ火力、下バーナ火力共に「強」に設定されるが、点火した後は、火力切替スイッチ63により適宜変更可能である。なお点火が確認されないときはエラー停止させる。
Thereafter, when the ignition process is performed (step S22), the gas valve is opened and both the upper burner thermal power and the lower burner thermal power are set to “strong”. However, after ignition, it can be appropriately changed by the
点火処理と同時にグリル燃焼用タイマーのカウントがスタートする。『手動』モードにおいては、タイマー時間は予め8分に設定されているが、タイマー増減スイッチ62を操作することで1分から18分の間に変更設定可能となっている。
Simultaneously with the ignition process, the grill combustion timer starts counting. In the “manual” mode, the timer time is set to 8 minutes in advance, but can be changed between 1 minute and 18 minutes by operating the timer increase /
点火処理後、所定時間△t(例えば3分)が経過するまでは、ステップS24aにおいて、重量センサ13による検出値に基づいて重量表示部(図示せず)に測定した重量データの表示と、重量センサ13による検出値に基づいて重量減少率表示部(図示せず)に、算出した重量減少率(={初期重量−(重量センサ13の検出値−基準値)}÷初期重量×100)の表示とを行う。さらにタイマー表示部(図6)に、設定されているグリル燃焼用タイマー値から点火後グリルバーナにより加熱が行われた時間を減算した、グリル燃焼用タイマーの残り時間の表示を行う。
After the ignition process, until a predetermined time Δt (for example, 3 minutes) elapses, the weight data measured on the weight display unit (not shown) based on the value detected by the
なお、『手動』モードにおいて、グリル燃焼用タイマーは予め8分に設定されているが、点火処理を行う時点の温度センサ19による検出温度が80℃以上の場合には、6分に変更設定されるように構成されている。また、被調理物34の初期重量Vaに応じて制御部10がグリル燃焼用タイマーの値を変更設定するように構成してもよい。
In the “manual” mode, the grill combustion timer is set to 8 minutes in advance. However, when the temperature detected by the
点火処理後、所定時間△t(例えば3分)が経過した時点以降は、ステップS25に移行して、温度センサ19による検出温度の上昇率である温度勾配αtを算出すると共に、重量センサ13にる検出値の低下率である重量勾配αvを継続し演算し、求めた温度勾配αtと重量勾配αvとに基づいて以下の[表1]に従い、グリルバーナの火力を上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替える閾値である切替温度を変更設定するための、切替温度補正処理を行う。
After the ignition process, after a lapse of a predetermined time Δt (for example, 3 minutes), the process proceeds to step S25 to calculate the temperature gradient αt that is the rate of increase in the temperature detected by the
前記[表1]において、温度勾配αtは、温度勾配αtが大きい場合と小さい場合の2段階に区分してあり、温度勾配αtが大きい場合は小さい場合に比べて温度上昇が速いことを表している。また、重量勾配αvも、重量勾配αvが大きい場合と小さい場合の2段階に区分してあり、重量勾配αvが大きい場合は小さい場合に比べて重量の低下速度が速いことを表している。なお、温度勾配αt及び重量勾配αvは、それぞれ、2段階に限定されるものではなく3段階以上に区分してもよい。 In the above [Table 1], the temperature gradient αt is divided into two stages when the temperature gradient αt is large and small, and indicates that the temperature rise is faster when the temperature gradient αt is large than when it is small. Yes. In addition, the weight gradient αv is also divided into two stages, when the weight gradient αv is large and when the weight gradient αv is small. When the weight gradient αv is large, the weight decrease rate is faster than when the weight gradient αv is small. The temperature gradient αt and the weight gradient αv are not limited to two stages, and may be divided into three or more stages.
また前記[表1]において、温度勾配αtが大きく重量勾配αvが大きい第1の状態は、被調理物34が軽いものの、熱吸収率は標準程度であると判定され、切替温度は「中」の設定が維持される。切替温度が「中」の設定が維持されたときは、切替温度はTs=TH−20℃の設定が維持される。
Further, in [Table 1], in the first state where the temperature gradient αt is large and the weight gradient αv is large, the cooked
また前記[表1]において、温度勾配αtが大きく重量勾配αvが小さい第2の状態は、熱吸収率が低いと判定され、熱吸収率が低い場合には焦げ付きを良くする為に排ガス温度を上げて被調理物34との温度差が大きい状態を長く継続する必要があることから、強火から弱火への切替温度は「高」に変更設定される。切替温度が「高」に変更設定されたときは、切替温度はTs=TH−10℃に変更設定される。例えば、図11(a)において切替温度は目標値L1から目標値L2に変更される。 In the above [Table 1], in the second state where the temperature gradient αt is large and the weight gradient αv is small, it is determined that the heat absorption rate is low. When the heat absorption rate is low, the exhaust gas temperature is set to improve the scoring. Since it is necessary to continue the state where the temperature difference from the food to be cooked 34 is large for a long time, the switching temperature from the high fire to the low fire is changed to “high”. When the switching temperature is changed and set to “high”, the switching temperature is changed and set to Ts = TH−10 ° C. For example, in FIG. 11A, the switching temperature is changed from the target value L1 to the target value L2.
これにより、「あじ」のように白っぽい魚を加熱調理する場合に、従来では白っぽい魚に対しては焦げ目が付きにくい低めの温度で弱火に切り替わっていたため、焦げ目が付きにくかったのであるが、本例のように弱火切替温度を高めに変更することで、程よく焦げ目をつけることができるようになる。 As a result, when cooking a whitish fish like `` Aji '', it was difficult to get burnt because it was switched to low heat at a low temperature where it was difficult to burn to whitish fish. By changing the low-fire switching temperature to a higher value as in the example, it becomes possible to burn appropriately.
また前記[表1]において、温度勾配αtが小さく重量勾配αvが大きい第3の状態は、熱吸収率が高いと判定され、熱吸収率が高い場合には焦げ付きを抑制する為に、排ガス温度が上がりすぎて被調理物34との温度差が大きくなりすぎることを防止する必要があることから、切替温度は「低」に設定される。切替温度が「低」に設定されたときは、切替温度はTs=TH−30℃に設定される。 In Table 1 above, the third state in which the temperature gradient αt is small and the weight gradient αv is large is determined to have a high heat absorption rate. When the heat absorption rate is high, in order to suppress scorching, the exhaust gas temperature Since it is necessary to prevent the temperature difference from the food to be cooked 34 from becoming too large due to excessive increase in temperature, the switching temperature is set to “low”. When the switching temperature is set to “low”, the switching temperature is set to Ts = TH−30 ° C.
また前記[表1]において、温度勾配αtが小さく重量勾配αvが小さい第4の状態は、被調理物34が重いものの、熱吸収率は標準程度であると判定され、切替温度は「中」の設定が維持される。切替温度が「中」の設定が維持されたときは、切替温度はTs=TH−20℃の設定が維持される。
Further, in [Table 1], in the fourth state where the temperature gradient αt is small and the weight gradient αv is small, the cooked
以上のように被調理物34の熱吸収率(熱交換率)に応じた切替温度の変更設定を行った後に、排気温度が切替温度Ts以上であることを検出すると(ステップS26)、グリルバーナの火力が上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替えられる(ステップS27)。 After detecting that the exhaust temperature is equal to or higher than the switching temperature Ts after performing the change setting of the switching temperature according to the heat absorption rate (heat exchange rate) of the object to be cooked 34 as described above (step S26), the grill burner The thermal power is switched to upper burner thermal power = weak / lower burner thermal power = weak (step S27).
その後、温度センサ19がハイカット温度TH以上になった場合は、消火処理を実行し温度異常報知を行う(ステップS28→S29)。一方、温度センサ19がTH以下で、グリル燃焼用タイマーがタイムアップすると(ステップS27a)、消火処理が実行されてタイムアップ報知(例えば10秒間の電子音「ピピピ」による報知)を行う(ステップS27b)。なお、タイムアップ前にグリルバーナの火力切替指令があると、その指令に応じて火力切替を行い(ステップS27c→S27d)、ステップS24に戻る。また消火指令があると消火処理を実行する(ステップS27e→27f)。
<『オート』モードが選択されている場合>
『オート』モードが選択されると、『手動』モードが選択された場合と同様に、グリル燃焼用タイマーによる燃焼制御と点火後所定時間△t経過した時の温度勾配αtと重量勾配αvに応じて、グリルバーナの火力を上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替える閾値である切替温度を変更する、切替温度補正処理に基く燃焼制御を行う。さらに加えて、重量減少率(={初期重量−(重量センサ13の検出値−基準値)}÷初期重量×100)が、メニュースイッチ64により選択されたメニューに応じた目標重量減少率Gsに達した時点で、消火処理を実行する。なお、この目標重量減少率Gsは、点火後所定時間経過時点で、温度勾配αtと重量勾配αvに応じて実行される目標重量減少率補正処理により補正される。
Thereafter, when the
<When “Auto” mode is selected>
When the “auto” mode is selected, as in the case where the “manual” mode is selected, the combustion control by the grill combustion timer and the temperature gradient αt and the weight gradient αv when a predetermined time Δt has elapsed after ignition are determined. Thus, the combustion control based on the switching temperature correction process for changing the switching temperature, which is a threshold value for switching the heating power of the grill burner to upper burner heating power = weak / lower burner heating power = weak, is performed. In addition, the weight reduction rate (= {initial weight− (detected value of
図8は、『オート』モード時における燃焼シーケンスのフローチャートである。ここでは、メニューとして姿焼きを選択した場合を想定している。 FIG. 8 is a flowchart of the combustion sequence in the “auto” mode. Here, it is assumed that the figure is selected as the menu.
先ず、燃焼開始前における温度センサ19(図3参照)による検出温度Taを記憶し(ステップS30)、ハイカット温度THが、TH=0.35×Ta+190として算出される(ステップS31)。制御部10は、グリルバーナ燃焼中に温度センサ19による検出温度がTH以上になったときには燃焼を停止させる。また『手動』モードの場合と同様、グリルバーナの火力の切替温度Tsは「中」(=TH−20℃)に設定される。
First, the temperature Ta detected by the temperature sensor 19 (see FIG. 3) before the start of combustion is stored (step S30), and the high cut temperature TH is calculated as TH = 0.35 × Ta + 190 (step S31). The
その後、点火処理が行われると(ステップS32)、上バーナ火力、下バーナ火力共に「強」に設定されるが、上バーナ火力、下バーナ火力は別の火力としてもよい。なお点火が確認されないときはエラー停止させる。 Thereafter, when the ignition process is performed (step S32), both the upper burner thermal power and the lower burner thermal power are set to “strong”, but the upper burner thermal power and the lower burner thermal power may be different thermal powers. If ignition is not confirmed, an error is stopped.
点火処理後、所定時間△t(例えば3分)が経過するまでは、ステップS33aに移行して、メニュースイッチ64により選択されたメニューの表示に加えて、重量センサ13にる検出値に基づいて重量表示部(図示せず)に測定した重量データの表示と、と重量センサ13による検出値に基づいて重量減少率表示部(図示せず)に重量減少率の表示を行う。
After the ignition process, until a predetermined time Δt (for example, 3 minutes) elapses, the process proceeds to step S33a, in addition to the display of the menu selected by the
点火処理後、所定時間△t(例えば3分)が経過した時点以降は、ステップS34に移行して、温度センサ19による検出温度の上昇率である温度勾配αtの算出と、重量センサ13にる検出値の低下率である重量勾配αvを継続して演算し、温度勾配αtと重量勾配αvとに基づいて前記[表1]に従い、グリルバーナの火力を上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替える閾値である切替温度の変更設定を行う、切替温度補正処理を行う。ここまでは『手動』モード選択時と同様である。
After the ignition process, after a predetermined time Δt (for example, 3 minutes) has passed, the process proceeds to step S34, where the temperature sensor α calculates the temperature gradient αt, which is the rate of increase in the detected temperature, and the
『手動』モードと異なる点は、温度勾配αtと重量勾配αvとに基づいて前記[表1]に従い、前記目標重量減少率Gsの補正処理を実行する(ステップS34)。 The difference from the “manual” mode is that the target weight reduction rate Gs is corrected according to [Table 1] based on the temperature gradient αt and the weight gradient αv (step S34).
例えば、「さんま」のように黒っぽい魚を被調理物34とした場合は、熱を吸収しやすいことから温度上昇が遅く温度勾配αtは小さいことになり、その結果水分の減少が促進されることから重量減少率の変化が速く重量勾配αvが大きいことになる。つまり、温度勾配αtは小さく重量勾配αvが大きい第3の状態(前記[表1])である場合には熱吸収率が良い(高い)黒い魚であると判定して、目標値を姿焼きを選択した場合の標準値として設定されているGs=20%(図11(b)の目標値L4)からGs=15%(図11(b)の目標値L3)に補正することで、より適正な加熱制御ができる。 For example, in the case where the fish to be cooked 34 is a fish such as “Sanma”, the temperature rises slowly and the temperature gradient αt is small because it easily absorbs heat, and as a result, the reduction of moisture is promoted. Therefore, the weight decrease rate is fast and the weight gradient αv is large. That is, when the temperature gradient αt is small and the weight gradient αv is large (the above [Table 1]), it is determined that the fish has a good (high) heat absorption rate, and the target value is displayed. Is corrected to Gs = 15% (target value L3 in FIG. 11B) from Gs = 20% (target value L4 in FIG. 11B) set as the standard value when Appropriate heating control is possible.
なお、前記[表1]における第1、第2、第4の状態である場合には目標重量減少率Gsの補正処理は実行しないが、第2の状態において、目標重量減少率Gsを大きくする補正処理を実行してもよい。こうすることで、熱吸収率の低いあじ等の魚の場合でもしっかりと加熱され、より適切な加熱制御ができる。また、前記[表1]において、目標重量減少率Gsの補正処理における重量勾配αvと温度勾配αtの区分は2段階に限定されるものではなく3段階以上に区分してもよい。 In the first, second, and fourth states in [Table 1], the target weight reduction rate Gs is not corrected, but the target weight reduction rate Gs is increased in the second state. Correction processing may be executed. By doing so, even a fish such as a horse mackerel having a low heat absorption rate is heated firmly, and more appropriate heating control can be performed. In [Table 1], the classification of the weight gradient αv and the temperature gradient αt in the correction process of the target weight reduction rate Gs is not limited to two stages, and may be classified into three or more stages.
以上のように目標重量減少率Gsの補正処理を行った後に、排気温度が切替温度Ts以上であることを検出すると(ステップS35)、グリルバーナの火力が上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替えられる(ステップS36)。 After detecting the target weight reduction rate Gs as described above and detecting that the exhaust gas temperature is equal to or higher than the switching temperature Ts (step S35), the thermal power of the grill burner is the upper burner thermal power = weak / lower burner thermal power = weak. (Step S36).
そして、温度センサ19がTH以上になった場合は、消火処理を実行し温度異常報知を行う(ステップS37→S38)。なお、重量減少率が目標重量減少率Gs以下でグリルバーナの火力切替指令があると、火力切替は実行されない旨の警告を行い(ステップS36c→S36d)、ステップS33に戻る。またこのとき消火指令があると消火処理を実行する(ステップS36e→36f)。
And when the
一方、温度センサ19がTH以下で、重量減少率が目標重量減少率Gs以上になった場合は、消火処理を実行して調理終了報知(例えば3秒間の電子音「ピピピ」による報知)を行い(ステップS36a→S36b)、図10に移行する。
<『ダッチオーブン』モードが選択されている場合>
『ダッチオーブン』モードとは、焼き網33に換えて、蓋付き鍋等の専用鍋をグリル庫30内に入れて、直接燃焼ガスを専用鍋にあてがいダッチオーブン調理を行うものである。この『ダッチオーブン』モードが選択されている場合は、切替温度Tsはハイカット温度THに応じたTsが設定され、温度勾配αtや重量勾配αvに応じた切替温度Tsの補正は行わない。なお、初期重量Vaが大きい場合は、初期重量Vaが小さい場合に比べて、切替温度Tsを高く設定して、専用鍋の内容量が多い時にも中心付近までじっくり熱が伝わり調理ができるように構成してもよい。また、『ダッチオーブン』モードが選択されている場合は、タイマー増減スイッチ62(図6)を操作することで1分から25分の間にタイマーを設定して調理を行うものである。
On the other hand, when the
<When “Dutch Oven” mode is selected>
In the “Dutch oven” mode, instead of the
図9は『ダッチオーブン』モード時における燃焼シーケンスのフローチャートである。 FIG. 9 is a flowchart of the combustion sequence in the “Dutch oven” mode.
先ず、燃焼開始前における温度センサ19(図3参照)による検出温度Taを記憶し(ステップS40)、ハイカット温度THが、TH=0.35×Ta+210として算出される(ステップS41)。グリルバーナ燃焼中に温度センサ19による検出温度がTH以上になったときには、燃焼を停止するためのものであり、このときのハイカット温度THは、焼き網33を用いる他の『手動』モードや『オート』モードのときよりも高く設定される。また、切替温度Tsは、上述のようにハイカット温度THに応じて、Ts=TH−30に設定される。
First, the temperature Ta detected by the temperature sensor 19 (see FIG. 3) before the start of combustion is stored (step S40), and the high cut temperature TH is calculated as TH = 0.35 × Ta + 210 (step S41). When the temperature detected by the
その後、点火が行われると(ステップS42)、上バーナ火力、下バーナ火力共に強に設定されるが、上バーナ火力、下バーナ火力は別の火力としてもよい。なお点火が確認されないときはエラー停止させる。 Thereafter, when ignition is performed (step S42), both the upper burner thermal power and the lower burner thermal power are set to be strong, but the upper burner thermal power and the lower burner thermal power may be different. If ignition is not confirmed, an error is stopped.
点火処理と同時にグリル燃焼用タイマーのカウントがスタートする(ステップS43)。『ダッチオーブン』モードにおいては、タイマー増減スイッチ62を操作することで1分から25分の間に変更設定可能となっている。
Simultaneously with the ignition process, the grill combustion timer starts counting (step S43). In the “Dutch oven” mode, the timer increase /
このとき、調理モードが『ダッチオーブン』モードである旨の表示を行うとともに、タイマー表示部(図6)に、設定されているグリル燃焼用タイマー値から点火後グリルバーナにより加熱が行われた時間を減算した、グリル燃焼用タイマーの残り時間の表示を行う(ステップS44)。 At this time, a message indicating that the cooking mode is the “Dutch oven” mode is displayed, and the timer display unit (FIG. 6) subtracts the time when the grill burner is heated after ignition from the set grill combustion timer value. The remaining time of the grill combustion timer is displayed (step S44).
その後、排気温度が切替温度Ts以上であることを検出すると、グリルバーナの火力が上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替えられる(ステップS45→S46)。 Thereafter, when it is detected that the exhaust temperature is equal to or higher than the switching temperature Ts, the heating power of the grill burner is switched to upper burner thermal power = weak / lower burner thermal power = weak (steps S45 → S46).
そして、温度センサ19がTH以上になった場合は(ステップS47)、消火処理を実行し温度異常報知を行う(ステップS48)。
And when the
一方、温度センサ19がTH以下の状態で、グリル燃焼用タイマーがタイムアップすると(ステップS47a)、消火処理が実行され、調理完了報知(例えば3秒間の電子音「ピピピ」による報知)を行う(ステップS47b)。なお、タイムアップ前にグリルバーナの火力切替指令があると、切替不可の警告を発し(ステップS47c→S47d)、ステップS44に戻る。またこのとき消火指令があると消火処理を実行して(ステップS47e→47f)、図10に移行する。
On the other hand, when the grill combustion timer expires while the
図10は調理終了後シーケンスのフローチャートである。 FIG. 10 is a flowchart of the sequence after the completion of cooking.
消火処理を実行した後は、図10に示す調理終了処理を実行する。この調理終了処理は、調理終了後にグリル扉31が開いたかどうかをチェックする。グリル扉31が開かない場合は、30秒置きに調理終了報知を行うもので、グリル扉31が開いた場合、または、調理終了後2分以上経過した場合は、以降の調理終了報知を行わないように構成されている。
After performing the fire extinguishing process, the cooking end process shown in FIG. 10 is performed. In this cooking end process, it is checked whether the
つまり、調理終了時点で、報知回数カウント用カウンターCをリセットしてC=0とする(ステップS50)。さらに、グリル扉監視タイマーをリセットしてグリル扉監視タイマーを起動する(ステップS51)。その後、グリル扉31が開いた場合は、調理終了処理を終了する。一方、グリル扉31が閉の状態を継続した状態でグリル扉監視タイマーの値が30秒に達したら(ステップS52→S53)、調理完了報知(例えば3秒間の電子音「ピピピ」による報知)を行い(ステップS54)、報知回数カウント用カウンターCに「1」を加算する(ステップS55)。そして、報知回数カウント用カウンターCが「4」未満の場合は、ステップS56からS51に戻り、グリル扉監視タイマーをリセットしてグリル扉監視タイマーを起動する工程から繰り返す。
That is, at the end of cooking, the notification count counter C is reset to C = 0 (step S50). Further, the grill door monitoring timer is reset and the grill door monitoring timer is started (step S51). Thereafter, when the
報知回数カウント用カウンターCが4以上になったら調理終了処理を終了する。 When the notification count counter C reaches 4 or more, the cooking end process is terminated.
なお、被調理物34としてなにも載置せずに加熱を開始したときには、温度センサ19がTH以上になり、消火処理を実行し温度異常報知を行うことになる。
When heating is started without placing anything to be cooked 34, the
上記構成によれば、以下の作用効果を奏する。 According to the said structure, there exist the following effects.
(1)グリルバーナ32の火力を上バーナ火力=弱/下バーナ火力=弱に切り替える閾値である切替温度を設定変更するにあたって、温度勾配αtと重量勾配αvとに基づいて被調理物34の熱吸収率の高低を判定し、この熱吸収率に応じて切替温度補正処理を行うようにした(前記[表1]、図11(a)参照)。これにより、被調理物34の色合いの差に起因する熱吸収率の高低に応じた加熱力の設定が可能になり、焦げ目が程よいものとなるなど調理の仕上がりを良好なものとなる。また、熱吸収率に応じた加熱制御を行うことで、魚の温度分布が極力均一化されることとなり、被調理物34の加熱むらが低減されるようになる。
(1) When changing the setting of the switching temperature, which is a threshold value for switching the thermal power of the
(2)また被調理物34の熱吸収率が高いときは目標重量減少率Gsが小さくなるように補正処理を行う(前記[表1]の第3の状態、図11(b)参照)。これにより、例えば黒い魚「さんま」の調理の仕上がりをより良好にすることができる。なお、前記[表1]の第2の状態においても熱吸収率が低いと判定した場合は目標重量減少率Gsが大きくなるように補正処理をしてもよい。この場合は、例えば白い魚「あじ」の調理の仕上げをより良好にすることができる。 (2) Further, when the heat absorption rate of the object to be cooked 34 is high, correction processing is performed so that the target weight reduction rate Gs becomes small (see the third state of [Table 1], FIG. 11B). Thereby, for example, the finishing of the black fish “Sanma” can be improved. In the second state of [Table 1], when it is determined that the heat absorption rate is low, correction processing may be performed so that the target weight reduction rate Gs increases. In this case, for example, the finishing of white fish “Aji” can be made better.
(3)加熱中における被調理物34の重量減少率を算出するにあたって、グリル扉31が閉じた状態にあるときのみ、初期重量を記憶させ(図5のステップS12)、この初期重量から重量減少率を算出するようにしたので(図7のステップS24a、S25、図8のステップS33a、S34)、加熱中における正確な重量測定が可能になり、重量減少率が所定の調理完了判定用目標値に達したときに加熱を終了する制御動作がより正確に行われるようになる。
(3) In calculating the weight reduction rate of the
(4)被調理物34がグリル庫30に収容されていないときの重量センサ13の検出値から基準値を求めるにあたって、グリル扉31の閉状態で且つ電源スイッチ15がON操作された時点、又は、電源スイッチ15がON状態でグリル扉31が開状態から閉状態になった時点、重量センサ13の検出値の最新の値を順次記憶していき(図4のステップS2、S3)、その後、グリル扉31が閉状態から開状態になった時点で、順次記憶した重量センサ13の検出値と制御部10に予め記憶されている仮の基準値とを比較し(図4のステップS6)、順次記憶した重量センサ13の検出値と仮の基準値との差が所定の許容値(α)より小さいときには順次記憶した重量センサ13の検出値を基準値として記憶する(図4のステップS7)。所定の許容値(α)より大きいときは、基準値読み込み異常である旨をエラー報知する(図4のステップS6a)。
(4) When obtaining the reference value from the detection value of the
これにより、電源スイッチ15のON操作またはグリル扉31の開閉をきっかけとして、被調理物34の初期重量を正確に検出することができるので、使用者による重量判定用の指令を別途行う必要がないので、より使い勝手がよく、間違った情報が入力されるおそれのない加熱制御を行うことができる。また、グリル庫30内に過去の調理物が残っている場合や受皿37や焼き網33が挿入されていない場合などの異常時には使用者に知らせるので、操作ミスによる調理の失敗が未然に防止できるようになる。
As a result, the initial weight of the object to be cooked 34 can be accurately detected in response to the ON operation of the
(5)『手動』及び『オート』の調理モードにおいては、初期重量と重量減少率とを表示するので(図7のステップS24a、図8のステップS33a)、使用者は、表示される初期重量と重量減少率とを認識しながら調理を行うことができるから、操作ミスによるメニュー選択間違いなどに起因する調理の失敗が防止できる。また、重量減少率を確認することは、被調理物34の減水率を確認することになり、グリル扉31を開けることなく減水率が把握できるから、調理の仕上がりをより良好なものとすることができる。
(5) In the “manual” and “auto” cooking modes, the initial weight and the weight reduction rate are displayed (step S24a in FIG. 7 and step S33a in FIG. 8). Thus, cooking can be performed while recognizing the weight reduction rate, so that it is possible to prevent a cooking failure caused by an erroneous menu selection due to an operation error. In addition, checking the weight reduction rate means checking the water reduction rate of the object to be cooked 34. Since the water reduction rate can be grasped without opening the
図12は他の実施形態である。図12(a)に示すように、点火処理を行って、加熱開始後排ガス温度が立ち上がった後は、調理が進むに従い温度勾配αtが徐々に小さくなり、その後さらに加熱を継続すると切替温度目標値L5(200℃)付近で、被調理物34の表面付近の水分減少に伴い被調理物34からの水蒸気の発生が減少することになる。そして、被調理物34からの水蒸気の発生が減少すると再び温度(上昇)勾配αtがαt1の箇所で大きくなる。
FIG. 12 shows another embodiment. As shown in FIG. 12 (a), after the ignition process is performed and the exhaust gas temperature rises after the start of heating, the temperature gradient αt gradually decreases as cooking progresses. In the vicinity of L5 (200 ° C.), the generation of water vapor from the to-
また、図12(b)に示すように、被調理物34からの水蒸気の発生が減少すると、重量減少率(減水率)の変化量である重量勾配αvは切替温度目標値L6付近で小さくなり、さらに蒸発が進むとαt1の箇所では平坦になる。 Also, as shown in FIG. 12B, when the generation of water vapor from the object to be cooked 34 is reduced, the weight gradient αv, which is the amount of change in the weight reduction rate (water reduction rate), becomes smaller in the vicinity of the switching temperature target value L6. As the evaporation further proceeds, it becomes flat at the location of αt1.
そこで、温度勾配αtが徐々に小さくなった後、再び温度勾配αtが所定の上昇率より大きくなった場合であって、重量勾配αvが所定の値より小さい場合には被調理物34に焦げが付きだす、焦げ付き開始時点であると判断できる。つまり、加熱中において、重量センサ13で検出される重量の単位時間当たりの変化率が所定の減少変化率より小さく、かつ、温度センサ19で検出される加熱温度の単位時間当たりの上昇率が所定の上昇率より大きくなる時点が焦げ付き開始時点であると判断できるから、焦げ付き開始時点、乃至、焦げ付き開始時点から所定時間経過した時点で消火処理を実行して加熱を停止する。
Therefore, after the temperature gradient αt gradually decreases, the temperature gradient αt again becomes larger than the predetermined increase rate, and when the weight gradient αv is smaller than the predetermined value, the
このように、被調理物34の焦げ付き開始時点の判断結果に基づき加熱を停止することで、被調理物34の焦げの程度を程よいものとすることができ、結果、調理の仕上がりをより良好なものとすることができる。 Thus, by stopping heating based on the determination result at the start of scoring of the object to be cooked 34, the degree of scoring of the object to be cooked 34 can be moderated, resulting in better cooking finish. Can be.
なお、焦げの開始時点、または、焦げの開始時点から所定時間経過した時点で、グリルバーナの火力を、上バーナ火力=弱、下バーナ火力=弱に切り替えるように構成して、被調理物34の焦げの程度を程よいものとなるように構成してもよい。 The grill burner is configured to switch the heating power of the burner to upper burner power = weak and lower burner power = weak at the start of scoring or when a predetermined time has elapsed from the start of scoring. You may comprise so that the degree of a burn may be moderate.
前記実施形態では、グリル扉開閉検出手段12を備え、グリル扉31が閉じられた状態における電源スイッチ15の投入、または、電源スイッチ15が投入されている状態におけるグリル扉31が閉じたことの検出により実際の基準値を測定記憶するように構成(図4のステップS1〜S7)してあるが、例えば、グリル扉開閉検出手段12に換えて、実際の基準値測定記憶用スイッチを具備しておき、この実際の基準値測定記憶用スイッチの操作により実際の基準値を測定記憶するように構成してもよい。
In the embodiment, the grill door opening / closing detection means 12 is provided, and the
また、前記実施形態では、『ダッチオーブン』モードにおける切替温度Tsはハイカット温度THに応じたTsを設定したが、他の実施形態として、温度勾配αtや重量勾配αvに応じた切替温度Tsの補正処理を行うようにしてもよい。その一例として、制御部10に、予め定めた「専用鍋用仮の基準値」と「専用鍋用許容値」とをそれぞれ記憶しておき、専用鍋がグリル庫30に収容されたことを検出する専用鍋検出手段を設けるか、または、専用鍋を使用することを手動で選択入力する専用鍋選択入力部を設ける。そして、専用鍋がグリル庫30に収容されたことを専用鍋検出手段が検出した場合や専用鍋を使用することを専用鍋選択部において入力された場合には、前記記憶した「専用鍋用仮の基準値」を、図4のステップS5の仮の基準値(Vs)として用いるようにし、前記記憶した「専用鍋用許容値」を図4のステップS6の所定の許容値(α)として用いるように構成してもよい。「専用鍋用仮の基準値」とは、専用鍋に被調理物34が入っていない状態で記憶された重量値である。なお「専用鍋用許容値」は必ずしも「所定の許容値α」と異なる値とする必要はなく、「所定の許容値α」と同じ値に設定してもよい。
In the embodiment, the switching temperature Ts in the “Dutch oven” mode is set to Ts corresponding to the high cut temperature TH. However, as another embodiment, correction processing of the switching temperature Ts corresponding to the temperature gradient αt and the weight gradient αv is performed. May be performed. As an example, the
このようにダッチオーブン料理においても、専用鍋の使用に対応した基準値を用いて、専用鍋の使用や不使用に応じた適正な重量の検出を行うことにより、他の『手動』及び『オート』のモードを選択した場合と同様に、調理の失敗を防ぐことができる。 In this way, in Dutch oven cooking, by using the standard value corresponding to the use of the dedicated pan and detecting the appropriate weight according to the use or non-use of the dedicated pan, other “manual” and “auto” As in the case of selecting the mode, cooking failure can be prevented.
本発明の加熱調理器は、機器の前面から被調理物34の出し入れを行うグリル3である必要はなく、被調理物34の温度の上昇に伴い上昇する加熱温度を検出する温度センサ19、および、被調理物34の重量を検出する重量センサ13を備える構造であればどのような形態の調理器であってもよい。
The heating cooker of the present invention does not need to be the
また、ガスを加熱用のエネルギー源とする場合に限らず、電気その他のエネルギーを加熱用のエネルギー源として用いるものであってもよい。 Moreover, it is not limited to the case where gas is used as an energy source for heating, and electricity or other energy may be used as an energy source for heating.
1 ガスこんろ
2 こんろ部
3 グリル
6 操作パネル
10 制御部
11 トッププレート
12 グリル扉開閉検出手段
13 重量センサ
15 電源スイッチ
16 表示部
19 温度センサ
25 移動用レール
30 グリル庫
31 グリル扉
32 グリルバーナ
33 焼き網
34 被調理物
37 受皿
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記被調理物の重量を検出する重量センサを備え、
前記制御部は、前記温度センサによる検出値と前記重量センサの検出値とに基づいて被調理物の熱吸収率の高低を判定する判定機能を有すると共に、前記熱吸収率が低いと判定したときには前記切替温度を高い値に変更設定する、または、前記熱吸収率が高いと判定したときには前記切替温度を低い値に変更設定することを特徴とする加熱調理器。 A heating source that can be switched to at least two levels of heating power that is higher or lower and that heats the food to be cooked stored in the housing location by radiant heating or convection heating, and a heating temperature that rises as the temperature of the food to be cooked rises A heating cooker comprising: a temperature sensor for detecting the heating power; and a controller that sets the heating power to a lower heating power when the heating temperature reaches the switching temperature after the start of heating,
A weight sensor for detecting the weight of the cooking object;
The control unit has a determination function for determining the level of the heat absorption rate of the object to be cooked based on the detection value of the temperature sensor and the detection value of the weight sensor, and when determining that the heat absorption rate is low A heating cooker that changes and sets the switching temperature to a high value or changes and sets the switching temperature to a low value when it is determined that the heat absorption rate is high.
[初期重量=(調理の開始が指令された後における加熱開始前の前記重量センサの検出値)−(前記基準値)]の式を用いて、初期重量を演算して記憶する初期重量記憶手段とを備え、
前記制御部は、[重量減少率={前記初期重量−(前記重量センサの検出値−前記基準値)}÷前記初期重量×100]の式を用いて加熱開始後における重量減少率を求め、加熱開始後に前記重量減少率が所定の調理完了判定用目標値に達したときに加熱を終了するように制御すると共に、前記熱吸収率が高いと判定したときには前記調理完了判定用目標値を低い値に変更設定し、前記熱吸収率が低いと判定したときには前記調理完了判定用目標値を高い値に変更設定することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。 A reference value storage means for storing, as a reference value, a detection value of the weight sensor when the object to be cooked is not stored in the storage place;
Initial weight storage means for calculating and storing the initial weight using the equation [initial weight = (detected value of the weight sensor before the start of cooking after the start of cooking is instructed) − (reference value)]. And
The control unit obtains the weight reduction rate after the start of heating using the formula [weight reduction rate = {the initial weight− (detected value of the weight sensor−the reference value)} ÷ the initial weight × 100], When the weight reduction rate reaches a predetermined cooking completion determination target value after the start of heating, the heating is controlled to end, and when it is determined that the heat absorption rate is high, the cooking completion determination target value is set low. The cooking device according to claim 1, wherein when the heat absorption rate is determined to be low, the cooking completion determination target value is changed to a high value.
前記扉開閉検出手段がグリル扉の閉状態を検出している状態で前記電源スイッチがON操作された時点、または、前記制御部への電源がONになっている状態で前記扉開閉検出手段がグリル扉が開状態から閉状態になったことを検出した時点のいずれかの時点から、前記重量センサの検出値の最新の値を順次記憶し、
前記扉開閉検出手段がグリル扉が閉状態から開状態になったことを検出した時点において、順次記憶した前記重量センサの検出値と前記制御部に予め記憶されている仮の基準値とを比較し、前記順次記憶した前記重量センサの検出値と前記仮の基準値との差が所定の許容値より小さいときには前記順次記憶した前記重量センサの検出値を前記基準値とすることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 A power switch for turning on and off the power to the control unit;
When the power switch is turned ON while the door opening / closing detection means detects the closed state of the grill door, or when the power to the control unit is ON, the door opening / closing detection means From one of the time points when it is detected that the grill door is changed from the open state to the closed state, the latest value of the detection value of the weight sensor is sequentially stored.
When the door open / close detection means detects that the grille door has changed from the closed state to the open state, the detection value of the weight sensor stored in sequence is compared with the temporary reference value stored in advance in the control unit. When the difference between the detected value of the weight sensor stored sequentially and the temporary reference value is smaller than a predetermined allowable value, the detected value of the weight sensor stored sequentially is used as the reference value. The cooking device according to claim 3.
前記制御部に、専用鍋用仮の基準値と専用鍋用許容値とを記憶しておき、
前記専用鍋が前記収容場所に収容されたことを検出する専用鍋検出手段、または、専用鍋を使用することを手動で選択入力する専用鍋選択手段のいずれかを設け、
前記専用鍋が前記収容場所に収容されたことを専用鍋検出手段が検出した場合、または、専用鍋を使用することを専用鍋選択手段で選択入力された場合のいずれかにおいて、前記専用鍋用仮の基準値を前記仮の基準値として用い、前記専用鍋用許容値を前記所定の許容値として用いることを特徴とする請求項4又は5に記載の加熱調理器。 In the case where a dedicated pan for grilling to perform Dutch oven cooking is stored in the storage place,
In the control unit, the temporary reference value for the dedicated pan and the allowable value for the dedicated pan are stored,
Provided either a dedicated pan detection means for detecting that the dedicated pan is accommodated in the accommodation place, or a dedicated pan selection means for manually selecting and using the dedicated pan,
When the dedicated pan detecting means detects that the dedicated pan is accommodated in the accommodating place, or when the dedicated pan selecting means selects and uses the dedicated pan, the dedicated pan is used. The cooking device according to claim 4 or 5, wherein a temporary reference value is used as the temporary reference value, and the allowable value for the dedicated pan is used as the predetermined allowable value.
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