JP5750955B2 - El素子、並びにそれを用いた照明装置、ディスプレイ装置及び液晶ディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
これは、EL素子の観察する角度によって、観察者が視認する色が変化する課題である(以下、前記課題を色ズレとする)。とくにマルチユニット構造のように発光層を積層する構成では、大きな課題となる(特許文献2、非特許文献1参照)。
有機EL素子の色ズレの解消を実施する場合、一般的に光源を拡散板で覆って色ズレの解消を実施する方法がよく提案されている。しかし、このような方法では、光源を拡散板で覆ってしまうため、拡散板で光の吸収が生じ、光の損失が発生し、結果として光の利用効率が低下してしまう。
そのため、光の利用効率を低下させずに、色ズレの解消を付与する方法が求められている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、光の外部取り出し効率の向上、及び光の利用効率を低下させずに、色ズレの解消を実施する、EL素子ならびにそれを用いた照明装置、ディスプレイ装置及び液晶ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
また、請求項5記載の発明は、前記接合層に光拡散機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のEL素子である。
また、請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のEL素子を発光手段として備えていることを特徴とする照明装置である。
また、請求項7記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のEL素子を備え、該EL素子が画素駆動されるように構成されていることを特徴とするディスプレイ装置である。
また、請求項8記載の発明は、画像表示素子を備えてなる液晶ディスプレイ装置であって、前記画像表示素子の背面に、請求項1から請求項5のいずれかに記載のEL素子、あるいは請求項6記載の照明装置を配設して構成されていることを特徴とする液晶ディスプレイ装置である。
なお、色補正シート7において、発光層2が設置されている面と反対側を照射方向Fとする。
もし、図2に示すように色補正構造層5がなく平坦面であった場合は、光B1の大部分は、平坦面で反射し、再度発光層2に入射する光B12となる。光B12は、照射方向Fに偏向されないため、光B12は損失してしまう。
このため、EL素子101の光の外部取り出し効率を向上するには、光B12を減少させ、光B1を増加することが重要である。
また、色ズレの問題を解消する方法としては、透明基材にフィラーを塗布して凹凸面を形成した拡散フィルムを設置する方法がある。
プリズムや、マイクロレンズなどの構造を単純に設けるだけでは、色ズレは解消されない。
それは、単一形状のプリズムや、マイクロレンズでは、射出角度50度以上の光B101と、正面方向近傍の光B100を十分に混ぜることが出来ないためである。
例えば、マイクロレンズ形状では、正面方向近傍の光B100は大きく偏向されずにEL素子101の正面方向に射出され、射出角度50度以上の光B101も大きく偏向されずにEL素子101の射出角度50度以上の方向に射出される。そのため、EL素子101から発光する光は射出角度が大きくなるほど発光色が異なり、正面方向と、射出角度50以上の方向では観察される色が異なってしまう色ズレの問題が生じる。
上述の色ズレを解消するためには、拡散度を大きくする必要があり、単純に表面を凹凸面にする表面拡散では、拡散度が不十分である。
また、フィルム内部に拡散粒子を設ける方法もあるが、拡散粒子を添加して色ズレを解消するには多量に拡散粒子を添加する必要がある。拡散粒子を多量に添加すると光の吸収が発生し、光の外部取り出し効率が低下する問題が発生してしまう。
この色補正シート7の色補正構造層5は、発光層2から出射される光B0を偏向して照射方向Fに偏向するための互いに形状が異なる第1の色補正構造40と第2の色補正構造50とから構成されている。これら第1の色補正構造40と第2の色補正構造50は基材8上に別体として配置したものであってもよいし、第1の色補正構造40と第2の色補正構造50と基材8を一体成型したものであってもよい。
第1の色補正構造40は、略半円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成されている。
凸部の断面形状は、第1の色補正構造40の接合層6と反対側の面からの高さをTM、接合層6と反対側の面における底辺の幅をPMとした際に、TM/PMが0.5未満である。
上述の形状を満たすことで、正面方向近傍の光B100は大きく偏向されずに第1の色補正構造40の正面方向に射出する光B200となる。
正面方向近傍の光B100を大きく偏向するためには、傾斜角度45度以上の角度が必要となる。例えば断面形状がTM/PMが0.5である半円形状として考えると、傾斜角度が45度以上の領域は、幅PMに対して3割未満となる。そのため、TM/PMが0.5未満であれば、傾斜角度が45度以上の領域はより減少し、正面方向近傍の光B100を大きく偏向することは困難になる。
第2の色補正構造50は、三角形などの多角形プリズムあるいは略楕円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成されている。
凸部の断面形状は、第2の色補正構造50の接合層6と反対側の面からの高さをTL、接合層6と反対側の面における底辺の幅をPLとした際に、TL/PLが0.5以上1以内で、かつ凸部の裾の接合層と反対側の面に対する傾斜角度θが45度以上80度以内である。
上述の形状を満たすことで、正面方向近傍の光B100は大きく偏向し、大きな射出角度を有した光B301となる。
このように、正面方向近傍の光B100を大きく偏向し、大きな射出角度を有した光B301とするには、TL/PLが0.5以上で、かつ凸部の裾の傾斜角度θが45度以上である必要がある。
裾の傾斜角度θが45度未満では、全反射による光B300の発生が少なくなる。
また、TL/PLが0.5未満では、光B300が最初に入射した斜面と対をなす斜面に入射することができずに、全反射を繰り返し、発光層側に戻るか、あるいは色補正シートを導波する光となり外部に取り出せず損失となってしまう。
裾の傾斜角度θが80度を超えると、全反射による光B300が正面方向に対して十分な角度を有して偏向しない。そのため、最初に入射した斜面と対をなす斜面に入射することができずに、全反射を繰り返し、発光層側に戻るか、あるいは色補正シートを導波する光となり外部に取り出せず損失となってしまう。
また、TL/PLが1を超えると、大きな射出角度を有した光B301が隣接する第2の色補正構造50に入射して、発光層側に戻るか、あるいは色補正シートを導波する光となり外部に取り出せず損失となってしまう。
光301の射出角度は、光302の射出角度よりも大きいか、ほぼ同等の角度となる。
そのため、第2の色補正構造50から発光する光は、射出角度が大きくなると光B100と、光B101の混合した発光色となる色の分布となる。
それぞれ単独の構造では、色ズレの問題が生じるが、対照的な色分布を有する2種類の色補正構造を有することで、互いの色分布の特性を打ち消しあうことが可能となり、結果として色ズレの問題を解消することが可能となる。
これは、光B301の射出角度がより大きくなり、第1の色補正構造40と、第2の色補正構造50の色分布が、より対称的になるためである。
第1の色補正構造40を構成する凸部の隙間を埋めるように、第2の色補正構造50を構成する凸部は、例えば図3(b)に示すように、断面が凸状のレンズまたはプリズム形状を形成し、かつ一方向に延在する帯状(柱状)を呈し、当該帯状の凸状のレンズまたはプリズム形状が、第1の色補正構造40の間をそれらの延在方向が互いに交差するように配列してもよい。
第2の色補正構造50を構成する凸部が、一方向に延在する帯状(柱状)を呈する場合、例えば、断面三角形のプリズムレンズである場合、このプリズムレンズが表面8a全域に同一方向に複数本配列して形成されており、第1の色補正構造40の凸部を構成するマイクロレンズは第2の色補正構造50の凸部を構成するプリズムレンズの一部に重なって形成される。
もし、第1の色補正構造40を構成するレンズの間を互いに交差することなく一方向に延在する帯状を呈した場合と、延在する一方向に関しては、第1の色補正構造40は傾斜角を有していない、すなわち平面状の効果と同等となり、図2に示す光B12のように、外部に取り出すことが出来ない光となり、光の外部取り出し効率が小さくなる課題が生じる。
そのため、断面が凸状のレンズまたはプリズム形状を形成し、かつ一方向に延在する帯状を呈し、当該帯状の凸状のレンズまたはプリズム形状が、第1の色補正構造40の間を互いに交差するように配列することで、2次元方向に対して、傾斜角を設けることが可能となるため、光の外部取り出し効率が大きくなり、好ましい。
さらに、上述のように配列することで、第2の色補正構造50が照射方向Fに出射する光の配光分布を2次元方向に調整することが可能となる。そのため、第2の色補正構造50を構成するレンズの任意の形状にすることで、第2の色補正構造50の出射光を対称な配光分布にしたり、あるいは、非対称な配光分布にすることが可能となるため好ましい。
また、第1の色補正構造40の基材8の表面8aに沿った幅のうち最も長い幅である最長直径PMは、20um以上200um以内に設定される。最長直径PMが20μm未満では、第1の色補正構造40を構成する凸部で回折光が発生し、第1の色補正構造40を構成する凸部に入射した光B1を照射方向Fに偏向する効率が低下してしまうため好ましくない。最長直径PMが200μmを超える場合は、第1の色補正構造40が大きくなり観察者に視認されるため好ましくない。
隣接する第1の色補正構造40を構成する凸部の中心同士の距離は、50μm以上5000μm以下が好ましい。
また、本発明の構成のように、プリズムが略直交して配列したクロスプリズムでは、光を2次元的に広げるために、新たにレンズシートを追加することなく、適切な配光分布に調整することが可能となり、照明装置の軽量化、薄型化、低コスト化を図ることも可能である。
また、本発明の構成のように、第2の色補正構造50を構成するシリンドリカルレンズが略直交して配列したクロスレンチキュラーレンズシートでは、光を2次元的に広げるために、新たにレンズシートを追加することなく、適切な配光分布に調整することが可能となり、照明装置の軽量化、薄型化、低コスト化を図ることも可能である。
隙間なく配置することで、色補正構造層5の第2の色補正構造50を構成する凸部に入射した光B1の偏向に付与しない第2の色補正構造50を構成する凸部間の平坦部をほぼ無くすことが可能となるため、よりEL素子101の光の外部取り出し効率を高めることが可能となる。また、隙間無く配置することで、平坦部による微細構造が形成されないため、光の回折現象による色ムラの発生を防止することが可能となる。
隙間なく配置する方法としては、第2の色補正構造50を構成する凸部の表面8a上における底面9を正六角形(図9(a))、正方形(図9(b))、正三角形(図9(c))にすることで、底面9の形状を略同一にして配置することが可能となる。底面9の形状を略同一にすることで、第2の色補正構造50を構成する凸部の寸法、形状を略同一にすることが可能となるため、明るさの面内ムラが生じないEL素子101を作成することが可能となるため、明るさの面内ムラが生じないEL素子101が要求される場合は、好ましい。
特に底面9を正六角形にした場合、底面9同士の連結部の形状が直線状ではなく、より複雑なジクザグ形状にすることができるため、EL素子101に画素パターンを設けた場合、底面9同士の連結部の形状と、EL素子101の画素パターン間との干渉で発生するモアレを防ぐことが可能となるので、より好ましい。
EL素子101の面内での明るさのムラを低減させたい要求がある場合は、底面9の形状は略同一であることが好ましい。底面9の形状が略同一であることで、第2の色補正構造50同士の配光分布のムラが発生しないため好ましい。
EL素子101から出射する光の配光分布を対称にする要求がある場合は、底面9を略正方形にし、四角錐凸レンズ52の4つある斜面の傾斜角度を略同一とすることが好ましい。
EL素子101から出射する光の配光分布を非対称にする要求がある場合は、底面9を長辺と短辺を有する長方形とした四角錐凸レンズにしてもよい。底面9を長方形とすることで、短辺方向の四角錐凸レンズ52の傾斜角度と、長辺方向の四角錐凸レンズ52の傾斜角度とが異なるため、EL素子101から出射する光の配光分布を長辺方向と短辺方向とで非対称にすることが可能となる。
上述のように、略々四角錐凸レンズ形状の頂部に2本の溝51を直交する構成にすることで、配光分布の調整が可能となる。特に出射角度が、60度以上である広角度に出射する光の調整が可能となる。溝51の形状(深さ、傾斜角度)を調整することで、広角度に出射する光の増減が可能となる。これは、広角度に出射する光の多くは、四角錐凸レンズの頂部近傍から出射する光線であるためである。
EL素子101から出射する光の配光分布を対称にする要求がある場合は、底面を略正方形にし、四角錐凹レンズの4つある斜面の傾斜角度を略同一とすることが好ましい。
EL素子101から出射する光の配光分布を非対称にする要求がある場合は、底面を長辺と短辺を有する長方形とした四角錐凹レンズ54にしてもよい。底面を長方形とすることで、短辺方向の四角錐凹レンズ54の傾斜角度と、長辺方向の四角錐凹レンズの傾斜角度とが異なるため、EL素子101から出射する光の配光分布を長辺方向と短辺方向とで非対称にすることが可能となる。
また図14(c)のように、第1の色補正構造40を構成する凸部を、全体的に不規則に配置してもよい。不規則に配置することで、EL素子101に画素パターンを設けた場合、第1の色補正構造40を構成する凸部の意匠パターンと、EL素子101に画素パターンを間との干渉で発生するモアレを防ぐことが可能となるので、より好ましい。
この場合、第2の色補正構造を構成する凸部として、アスペクト比が0.5以上で、かつ傾斜角度θが45度以上の略楕円球形状、あるいは略楕円球形状の一部、円錐形状、三角錐、四角錐形状などの多角錐形状などを採用することが可能となる。
また、第1の色補正構造を構成する凸部の断面形状をアスペクト比が0.5未満の、略半円形状、あるいは半円形状の一部を採用することが可能となる。
この材料の例としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネ−ト樹脂、ポリスチレン樹脂、MS(アクリルとスチレンの共重合体)樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、シクロオレフィンポリマー等の熱可塑性樹脂、あるいはポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等のオリゴマー又はアクリレート系等からなる放射線硬化性樹脂などの透明樹脂が挙げられる。また、用途により、透明樹脂中に微粒子を分散させて使用してもよい。
この微粒子としては無機酸化物からなる粒子又は樹脂からなる粒子が使用できる。例えば、無機酸化物からなる透明粒子としてはシリカやアルミナ、酸化チタン等からなる粒子を挙げることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン一ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン一ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン一テトラフルオロエチレン共重合体)等の含フッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子等を挙げることができる。これら微粒子は、2種類以上を混合して使用してもよい。
また、このような金型で色補正シート7を作製する方法の他、第1の色補正構造40や第2の色補正構造50、基材8の形成法としては熱可塑性樹脂や紫外線硬化性樹脂と上記の形状が賦形した金型を用いて、押出し成型や射出成型、UV成型法などで成型することができる。この際、第1の色補正構造40、第2の色補正構造50及び基材8を別体として成型してもよいし、一体品として成型してもよい。また第1の色補正構造40、第2の色補正構造50及び基材8を成型する場合には、内部にフィラーなど拡散剤を分散させ、成型することもできる。
基材8の厚みは、基材8がもつ剛性にもよるが、50〜300μmのものが、加工性等の取扱い面から見て好ましい。
あるいは、コロナ放電処理等の易接着処理を施してもよい。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数の三角プリズムとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.5、傾斜角度θを45度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.5とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数の三角プリズムとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.5、傾斜角度θを45度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数の三角プリズムとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.42、傾斜角度θを40度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数のシリンドリカルレンズとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.49、傾斜角度θを45度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数のシリンドリカルレンズとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.1、傾斜角度θを60度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数のシリンドリカルレンズとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.1、傾斜角度θを80度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数のシリンドリカルレンズとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.1、傾斜角度θを85度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
基材11としてPETフィルム(厚さ:188μm)を使用し、屈折率1・52のUV硬化型樹脂を用いて図3に示す、光再配分シート1をUV成形法により作成した。
第1の色補正構造の凸部を略半球形状で、断面をTM/PMを0.49とした。
第2の色補正構造の凸部を、一方向に柱状に延在する複数のシリンドリカルレンズとして、それらを第1の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列し、断面形状をTL/PLを0.11、傾斜角度θを80度とした。
上記の色補正シートを、EL素子に貼合して、目視にて色ズレの度合いを観察した。
Claims (8)
- 透光性基板と、陽極と陰極に挟まれた状態で前記透光性基板の一方の面に設けられた発光層とを備えたEL素子であって、
前記透光性基板の他方の面に、接合層を介して設けられた色補正シートと、前記発光層を間にして前記色補正シートと反対側に設けられた光反射層とを備えており、
前記色補正シートは、前記接合層と反対側の面に形成された少なくとも第1の色補正構造と第2の色補正構造の互いに形状が異なる2種類以上の色補正構造を有し、
前記第1の色補正構造は、略半円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成され、
前記凸部の断面形状は、前記接合層と反対側の面からの高さをTM、前記接合層と反対側の面における底辺の幅をPMとした際に、TM/PMが0.5未満であり、
前記第2の色補正構造は、三角形などの多角形プリズムあるいは略楕円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成され、
前記凸部の断面形状は、前記接合層と反対側の面からの高さをTL、前記接合層と反対側の面における底辺の幅をPLとした際に、TL/PLが0.5以上1以内で、かつ前記凸部の裾の前記接合層と反対側の面に対する傾斜角度θが45度以上80度以内であり、
前記第2の色補正構造を構成する凸部はレンズであり、それらレンズは互いに間隔を空けて配列され、
前記第1の色補正構造を構成する凸部は、前記第2の色補正構造を構成するレンズより高さの低いレンズであり、それらレンズは、前記第2の色補正構造を構成するレンズの間を埋めるように配列されている、
ことを特徴とするEL素子。 - 透光性基板と、陽極と陰極に挟まれた状態で前記透光性基板の一方の面に設けられた発光層とを備えたEL素子であって、
前記透光性基板の他方の面に、接合層を介して設けられた色補正シートと、前記発光層を間にして前記色補正シートと反対側に設けられた光反射層とを備えており、
前記色補正シートは、前記接合層と反対側の面に形成された少なくとも第1の色補正構造と第2の色補正構造の互いに形状が異なる2種類以上の色補正構造を有し、
前記第1の色補正構造は、略半円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成され、
前記凸部の断面形状は、前記接合層と反対側の面からの高さをTM、前記接合層と反対側の面における底辺の幅をPMとした際に、TM/PMが0.5未満であり、
前記第2の色補正構造は、三角形などの多角形プリズムあるいは略楕円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成され、
前記凸部の断面形状は、前記接合層と反対側の面からの高さをTL、前記接合層と反対側の面における底辺の幅をPLとした際に、TL/PLが0.5以上1以内で、かつ前記凸部の裾の前記接合層と反対側の面に対する傾斜角度θが45度以上80度以内であり、
前記第2の色補正構造を構成する凸部はレンズであり、それらレンズは互いに間隔を空けて配列され、
前記第1の色補正構造を構成する凸部は、前記第2の色補正構造を構成するレンズより高さが低い、一方向に柱状に延在するレンズまたはプリズムであり、それら複数のレンズまたはプリズムは、前記第2の色補正構造を構成する凸部の間を埋めるようにそれらの延在方向が互いに交差するように配列されていることを特徴とするEL素子。 - 透光性基板と、陽極と陰極に挟まれた状態で前記透光性基板の一方の面に設けられた発光層とを備えたEL素子であって、
前記透光性基板の他方の面に、接合層を介して設けられた色補正シートと、前記発光層を間にして前記色補正シートと反対側に設けられた光反射層とを備えており、
前記色補正シートは、前記接合層と反対側の面に形成された少なくとも第1の色補正構造と第2の色補正構造の互いに形状が異なる2種類以上の色補正構造を有し、
前記第1の色補正構造は、略半円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成され、
前記凸部の断面形状は、前記接合層と反対側の面からの高さをTM、前記接合層と反対側の面における底辺の幅をPMとした際に、TM/PMが0.5未満であり、
前記第2の色補正構造は、三角形などの多角形プリズムあるいは略楕円形状の一部をなす複数の凸部を含んで構成され、
前記凸部の断面形状は、前記接合層と反対側の面からの高さをTL、前記接合層と反対側の面における底辺の幅をPLとした際に、TL/PLが0.5以上1以内で、かつ前記凸部の裾の前記接合層と反対側の面に対する傾斜角度θが45度以上80度以内であり、
前記第2の色補正構造を構成する凸部はレンズであり、それらレンズは互いに間隔を空けて配列され、
前記第1の色補正構造を構成する凸部は、前記第2の色補正構造を構成するレンズより高さが低い、底部が多角形の多角凸レンズまたは頂部が多角形の多角凹レンズであり、それらは、前記第2の色補正構造を構成する凸部同士の間を埋めるように隙間無く配列されていることを特徴とするEL素子。 - 前記色補正シートに光拡散機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のEL素子。
- 前記接合層に光拡散機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のEL素子。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載のEL素子を発光手段として備えていることを特徴とする照明装置。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載のEL素子を備え、該EL素子が画素駆動されるように構成されていることを特徴とするディスプレイ装置。
- 画像表示素子を備えてなる液晶ディスプレイ装置であって、
前記画像表示素子の背面に、請求項1から請求項5のいずれかに記載のEL素子、あるいは請求項6記載の照明装置を配設して構成されていることを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
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