JP5639432B2 - 車両用表皮材及び車両用表皮材の製造方法 - Google Patents
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また、本出願人は、表面材と裏布とが積層された防水表皮材であって、表面材はメイン表面材に重畳して、サブ表面材の端部がメイン表面材に埋め込まれて一体に接合され、前記サブ表面材には、該サブ表面材の色と異なる色のステッチ意匠が形成された技術も提案している(特許文献2、請求項、図3)。
本発明の他の目的は、第二の表皮材である加飾部材の剥離を防止し、接着材の意匠面への食み出しによる外観や品質の低下を防止し、表皮成形型の汚れによる清掃工数の低減を図ることのできる車両用表皮材及び車両用表皮材の製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、第一の表皮材である表皮材と、第二の表皮材である加飾部材を貼り合せる際に、接着材の塗布時の熱により加飾材の変形や収縮を防止することのできる車両用表皮材及び車両用表皮材の製造方法を提供することにある。
以上のように、外観に影響する要因を少なくすることのできる車両用表皮材及び車両用表皮材の製造方法を提供するものである。
したがって、成形時に加熱され、軟化し或いは溶融した第一の表皮材が、第二の表皮材である加飾部材の端末部分と成形型の隙間に流れ込み、第二の表皮材である加飾部材の端末が第一の表皮材に覆われることとなり、第二の表皮材である加飾部材端末からの剥離の抑制が図れると共に、第一の表皮材と第二の表皮材との一体感が得られる。そして、第二の表皮材は、第一の表皮材の露見しない側の面積を、第一の表皮材の表面側に露見する側に対し大きくして埋設されているので、加熱された表皮材の熱によって接着材が再活性(溶融)し、第一の表皮材と第二の表皮材(加飾部材)との間を通りやすくなり、端末部の接着強度が向上する。これにより、第一の表皮材と第二の表皮材(加飾部材)との剥れを防止し一体的になり、表皮材の意匠面の外観品質の向上を図ることが可能となる。
上記のように構成することにより、請求項2乃至4のいずれかに記載の車両用表皮材を製造することが可能となる。
また第二の表皮材である加飾部材の剥離を防止し、接着材の意匠面への食み出しによる外観や品質の低下を防止し、表皮成形型の汚れによる清掃工数の低減を図ることができる。
さらに第一の表皮材である表皮材と、第二の表皮材である加飾部材を貼り合せる際に、接着材の塗布時の熱により加飾材の変形や収縮を防止することができる。
図1乃至図11は本発明に係る実施態様であり、図1は車両用表皮材を用いたシートの一例を示す概略斜視図、図2は車両用表皮材の説明断面図、図3は図2の一部拡大した説明図、図4は車両用表皮材の他の例を示す説明断面図、図5は図4の一部拡大した説明図、図6は車両用表皮材の更に他の例を示す説明断面図、図7は図6の一部拡大した説明図、図8は第二の表皮材を説明する断面図、図9は第二の表皮材に接着材を塗布する工程の説明図、図10及び図11は成形工程の説明図である。
第一の表皮材11及び第二の表皮材12は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂等から形成されている。なお、必要に応じて可塑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤等の各種添加剤を添加しても良い。また、第一の表皮材11及び第二の表皮材12の表面に、例えばウレタン系塗料層、シリコーンウレタン塗料層等の表面処理層を設けても良い。また、これらの塗料層に必要に応じて帯電防止剤、老化防止剤、顔料等を添加配合しても良い。
この第一の表皮材11は、合成樹脂層と繊維基材層とから構成することができる。繊維基材層は、織物、編物などの織布、または天然繊維や合成繊維などの不織布からなる。特に、編物等は伸縮性があり、第一の表皮材11の表面にステッチ模様やシボ模様を設けたときに追従するため好適である。或いは、よりソフトな感触や高級感を出すために、第一の表皮材11の裏面に発泡層(図示せず)を設けた構成としても良い。
また、第二の表皮材12は、車両のデザインや乗員の好みに合わせて形成されるものであり、図1に示す形状に限らず、人物や動物をモデファイしたキャラクター、アニメ、風景、文字形状、円形、矩形、多角形、ストライプ、幾何学模様、植物や動物の形状など、自由な形状に形成することができる。
本実施形態では、第二の表皮材(加飾部材)12の端末、つまり第一の表皮材11との厚さ方向の接合部分に角度を付けることで、第一の表皮材11との接着を強固なものとするものである。図4乃至図7で示すように、第二の表皮材(加飾部材)12の端末に角度を付けて裁断することで、或いは、接着材12cの車両用表皮材10の意匠面への食み出しを抑制し、外観品質の向上を図ることができ、第一の表皮材11との接着工程で発生する不具合を解決することができる。
つまり、接着材12cが第二の表皮材(加飾部材)12の端末まで流れ易くなることで、第一の表皮材11と第二の表皮材(加飾部材)12の接着強度(特に端末部)が向上し、接着材12cが車両用表皮材10の意匠面へ食み出すことを抑制することができるので、外観品質の向上や、表皮成形型の汚れ防止による清掃工数の低減を図ることが可能となるものである。
第二の表皮材12がセットされている部分では、加熱により軟化した第一の表皮材11が第二の表皮材12を被覆しながら金型面に吸い付けられ、第二の表皮材12の厚さ分だけ第一の表皮材11が凹んで成形され、第二の表皮材12が第一の表皮材11に食い込んで成形される。
このとき、第一の表皮材11の熱により、第二の表皮材12に塗布された接着材12cが活性化され、さらに真空引きにより第一の表皮材11と第二の表皮材12とが圧着され、第一の表皮材11と第二の表皮材12とが一体に、しかも第二の表皮材12が第一の表皮材11に埋め込まれて接合される。
表皮材10は、第二の表皮材12が第一の表皮材11に埋設されて一体に成形されているので、表面側から見ると、第一の表皮材11の表面に、第二の表皮材12の形状によるデザイン形状が付された外観となっている。したがって、第二の表皮材12の形状や色,表面の模様,材質,配設箇所を変えることにより、様々なデザインの表皮材10を得ることが可能となる。
11 第一の表皮材
11a 凹部
12 第二の表皮材(加飾部材)
12a 表皮層
12b 通気手段,基布層,断熱層
12c 接着材
20 真空成形型
S 車両用シート
Claims (6)
- 車両用シートに用いられる車両用表皮材であって、
前記車両用シートの少なくとも着座部を被覆する第一の表皮材と、該第一の表皮材の表面側に露見する部分を有し、前記第一の表皮材に形成された凹部に埋設され一体に接合された第二の表皮材と、を備え、
前記第二の表皮材の裏面側に通気手段を形成し、
前記第二の表皮材の端末は、前記第一の表皮材と面一に形成され、前記通気手段の端末は、前記第二の表皮材の表面よりも内側に位置し、
前記通気手段は断熱層であって、前記第二の表皮材は該断熱層が一体に形成されていることを特徴とする車両用表皮材。 - 前記第二の表皮材に形成された前記通気手段は、通気層として形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用表皮材。
- 前記第二の表皮材は、前記第一の表皮材の露見しない側の面積を、前記第一の表皮材の表面側に露見する側に対し大きくして埋設されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用表皮材。
- 前記第二の表皮材は、前記第一の表皮材の表面側に露見する側の面積を、前記第一の表皮材の露見しない側に対し大きくして埋設されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用表皮材。
- 請求項2乃至4のいずれかに記載の車両用表皮材の製造方法であって、
第二の表皮材の露見する部分以外の領域で、前記第二の表皮材の表皮層の裏面側に設けられた通気層としての断熱層の、前記表皮層と反対側の面に接着材を塗布する接着材塗布工程と、
第一の表皮材を加熱する加熱工程と、
真空型に前記露見する部分が金型面に接するようにして前記第一及び第二の表皮材を配置する表皮材配置工程と、
前記第一の表皮材及び前記第二の表皮材を真空引きする真空引工程と、を備えたことを特徴とする車両用表皮材の製造方法。 - 前記接着材塗布工程は、ホットメルト塗布工程であって、第二の表皮材をローラーの間を通して、ホットメルトを第二の表皮材の通気層としての断熱層に塗布してなることを特徴とする請求項5記載の車両用表皮材の製造方法。
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