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JP5623115B2 - プラズマ放電用電源装置、およびプラズマ放電処理方法 - Google Patents

プラズマ放電用電源装置、およびプラズマ放電処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、直流電力をパルス変調する直流グロー放電を利用した、プラズマ放電用電源装置に関するものである。
従来から、直流グロー放電を用いてイオン窒化、プラズマ侵炭、プラズマCVD、プラズマスパッタ蒸着、マグネトロンスパッタ蒸着などを行うグロー放電処理装置が広く用いられている。グロー放電処理装置においてアーク放電が発生すると、処理対象物に損傷を与えてしまったり、グロー放電処理時間の変動により、安定した反応プロセスを維持できなくなったりする。特にレンズ等に使用する光学膜の場合、要求精度が高く課題が顕在化している。
特開平7−62521(特許文献1)には、グロー放電処理装置によるアーク放電に対する処理方法が記載されている。図5は特許文献1におけるグロー放電処理装置の電気的な構成を示す回路図であり、図6はアーク放電前後の各部信号波形を示すグラフである。
図5において、1は直流電源、8はプラズマ放電処理装置本体(チャンバ)、9はアノード、10はカソード、16はスイッチング素子、17はアーク電流検出回路、18は制御部である。図6において縦軸は電圧、横軸は時間を示している。図6(a)はカソード10の放電電流の波形を示している。図6(b)は直流電源1の電圧波形であり、図6(c)はーク電流検出回路17によるアーク電流検出信号である。図6(d)はスイッチング素子16のON、OFF動作のタイミングを示す波形である。
図5、図6において、グロー放電時は、直流電源1に直列に接続されたスイッチング素子16を、図6(d)に示すようにスイッチングすることで、直流電源1からパルス電圧はアノードに供給される。(図6(a)の最初の3パルスに相当)次に、アーク放電が発生すると、図6(a)の4パルス目に示すように、放電電流が急上昇し、放電電流がアーク判定レベルLを超える。アーク判定レベルLを超えると、アーク電流検出回路17によりアーク検出信号Pを検出する。検出信号Pに基づき制御部18は、スイッチング素子16をOFFし、アノード9への給電を遮断する。これにより直流電源1の電圧一気に低下する。その後、所定の遮断期間経過後、直流電源1の電圧を回復させると共に、スイッチング素子17のパルスを制御することにより、放電電流のパルスデューティ値を徐々に上昇させながらグロー放電を徐々に開始し、通常のグロー放電状態に回復させている。
特開平7−62521
前述したように、特開平7−62521では、放電電流値をアーク判定レベルと比較し給電を遮断する方式が採用されている。しかしながら特開平7−62521の場合、アー放電発生後にアーク判定レベルLを検出してから、放電装置への給電を停止するまでの間は、回路に大きなアーク電流が流れることとなる。そのため、グロー放電への回復をするための遮断期間を長くとることが必要であった。また、放電停止後、安定なグロー放電に回復するには、放電電流のパルスデューティ値を徐々に上昇させるソフトスタート機能を持たせる必要があり、必ず回復期間を必要とする。回復期間が不充分だと、要求した精度の成膜等が実現できなくなり、回復期間を十分に取ると、処理時間が長くなり、製品のコストが高くなってしまう。
そこで本出願発明の目的は、アーク放電によるグロー放電処理対象物への悪影響を、短時間で大幅に抑制抑えることができるプラズマ放電用電源装置を提供することである。
この目的を達成するため本発明は、直流電源にプラズマ放電処理装置が接続されており、
前記直流電源と前記プラズマ放電処理装置の間には、第1のスイッチング素子と、電位保持回路とがそれぞれ並列に接続され、前記第1のスイッチング素子及び前記電位保持回路よりも前記直流電源側にはインダクタが直列に接続され、前記電位保持回路は、抵抗と、コンデンサと、第2のスイッチング素子とが直列に接続されていることを特徴とするプラズマ放電用電源装置を提案している。
また、直流電源にプラズマ放電処理装置が接続されており、前記直流電源と前記プラズマ放電処理装置の間には、第1のスイッチング素子と、電位保持回路とがそれぞれ並列に接続され、前記第1のスイッチング素子及び前記電位保持回路よりも前記直流電源側にはインダクタが直列に接続されており、前記電位保持回路は、抵抗と、コンデンサと、第2のスイッチング素子とが直列に接続され、プラズマ放電を起こす際には前記第1のスイッチング素子をオフ、前記第2のスイッチング素子をオンとし、プラズマ放電を停止する際には前記第1のスイッチング素子をオン、前記第のスイッチング素子をオフとすることで、プラズマ放電処理を連続して行うことを特徴とするプラズマ放電処理方法を提案している。
以上説明したように、本出願に係る発明のプラズマ放電用電源装置によれば、アーク放電が発生したとき、アーク電流を小さく制限し、1区間内のアーク放電後、次の区間に安定したグロー放電に回復させることができる。すなわち、アーク放電の電流も小さく、アーク処理期間も短く、アークによる処理物への悪影響を、特に光学膜の場合には光学特性への悪影響を、大幅に抑えることができる。
第1の実施の形態に係るプラズマ放電用電源装置の回路図 第1の実施の形態に係る動作説明のためのグラフ 第1の実施の形態に係る動作フロー図 第2の実施の形態に係るプラズマ放電用電源装置の回路図 従来例に係るプラズマ放電用電源装置の回路図 従来例に係る動作説明のためのグラフ
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施の形態におけるプラズマ放電用電源装置の電気的な構成を示す回路図であり、図2はアーク放電前後の各部信号波形を示すグラフである。
図1において、1は直流電源、2はインダクタ、3は第1のスイッチング素子、4は電位保持回路、5は第2のスイッチング素子、6は第1のコンデンサ、7は第1の抵抗、8はプラズマ放電処理装置本体、9はアノード、10はカソードである。
図2(a)はカソード10の放電電圧の波形を示しており、図2(b)はカソード10の放電電流の波形を示している。図2(c)はコンデンサ6の電圧の波形を示しており、図2(d)は第1のスイッチング素子3のON/OFF動作のタイミングを示す波形である。図2(e)は第2のスイッチング素子5のON/OFF動作のタイミングを示す波形であり、図2(f)はプラズマ放電処理装置本体8内の放電状態を示す。
次に第1の実施の形態におけるプラズマ放電用電源装置の、アーク放電発生時の回復動作を説明する。図3は、プラズマ放電用電源装置の動作フローである。
まず、図3における「状態S1」である放電停止状態を説明する。(図2(a)の最初のパルス印加前に相当)放電停止状態(状態S1)では、第1のスイッチング素子3(Q1)をON、第2のスイッチング素子5(Q2)をOFFにする。これにより、プラズマ放電処理装置本体8のアノード9とカソード10の間の電圧が0Vとなり、プラズマ放電処理装置本体8への電力供給が止まり、放電停止期間となる。従ってプラズマ放電処理装置本体8内の放電電流はゼロとなり、放電電圧もゼロとなる。また、第2のスイッチング素子5はOFF状態なので、電位保持回路4の動作は停止状態なっており、コンデンサ6は予め放電に必要なグロー放電電圧Vgrowに充電された状態を維持している。
次に、図3における「状態S2」であるグロー放電状態を説明する。(図2(a)の最初のパルスに相当)グロー放電状態(状態S2)では、第1のスイッチング素子3(Q1)をOFF、第2のスイッチング素子5(Q2)をONにする。これにより、予め放電に必要な電位を第1のコンデンサ6から、第1の抵抗7を介して、プラズマ放電処理装置本体8のアノード9とカソード10の間に電圧を与え、アノード9とカソード10の間で放電を開始させる。放電が開始されると、直流電源1から、インダクタ2を介して、電力がプラズマ放電処理装置本体8に供給される。アノード9とカソード10の間のカソード近辺にグロー放電の状態が形成される。
コンデンサ6の電圧は、図2(c)で示すようにグロー放電電圧(Vgrow)が充電されており、電位保持回路4からの電流は流れず、カソード10に流れる電流はインダクタ2に流れる電流ILである。インダクタ2に流れる電流ILの変化率は直流電源1の電圧値(Vdc)とグロー放電電圧(Vgrow)の電圧差に依存し、(Vdc−Vgrow)÷(インダクタ2のインダクタンス値)に応じて変化する。インダクタ2のインダクタンス値を例えば10mHと十分大きめにとることにより、インダクタ2に流れる電流ILはほぼ一定のグロー放電電流(Igrow)になる。また、グロー放電状態では、アノード9とカソード10の間の放電電圧をVgrowに維持し、放電電流をIgrowに維持できるよう、直流電圧1の電源電圧を制御している。
次に、グロー放電状態でアーク放電が発生せず、放電停止しない場合は、図3に示すように、放電停止状態「状態S1」(図2(a)の1パルス目の2パルス目の間、2パルス目の3パルス目の間、3パルス目の4パルス目の間に相当)とグロー放電状態「状態S2」(図2(a)の2パルス目、3パルス目に相当)を繰り返す。これにより、プラズマ状態の消滅、発生を繰り返す。また、グロー放電状態でアーク放電が起こると、「状態S3」であるアーク放電状態となる(図2(a)の4パルス目に相当)。
次に、図3における「状態S3」であるグロー放電状態でアーク放電が起こった状態を説明する。(図2(a)の4パルス目に相当)アーク放電状態(状態S3)では、第1のスイッチング素子3をOFF、第2のスイッチング素子5をONであり、「状態S2」から変化していない。
アーク放電状態の時、アノード9とカソード10の間の放電電圧はグロー放電時の電圧Vgrowから降下しアーク放電時の電圧Varcになる。それに伴い、カソード10に流れる電流(Iarc)は、急激に増加しようとし、コンデンサ6の電圧が抵抗7を介して放電されていく。ただし電流Iarcはインダクタ2に流れる電流ILと抵抗7に流れる電流Irとの和であるため、電流IL、電流Irを抑制すれば、電流Iarcの増加を低減できる。
インダクタ2に流れる電流ILは、直流電源1の電圧値(Vdc)とアノード9とカソード10の間の放電電圧(Varc)との電圧差に依存し、(Vdc−Varc)÷(インダクタ2のインダクタンス値)に応じて変化する。インダクタ2の値を例えば10mHと十分大きめにとることにより、インダクタ2に流れる電流ILをほぼ一定のグロー放電電流Igrowにする。また、第1の抵抗7に流れる電流Irは、グロー放電電圧(Vgrow)とアノード9とカソード10の間の放電電圧(Varc)との電圧差に依存し、(Vgrow−Varc)÷(抵抗7の抵抗値)となり、一定の値Iarcrとなる。従って、アーク放電時に、カソード10に流れる電流(Iarc)は、Igrow +Iarcrとなる。すなわち、例えばIarcrがIgrowの約5分の1になるように抵抗7の抵抗値を決めることにより、アーク放電中でもアーク電流を低く抑えることができる。
次に、第1のスイッチング素子3(Q1)をON、第2のスイッチング素子5(Q2)をOFFにすることにより、放電停止状態(状態S1)となる(図2(a)の4パルス目と5パルス目の間に相当)。
次に、第1のスイッチング素子3(Q1)をOFF、第2のスイッチング素子5(Q2)をONにすることにより、グロー放電状態(状態S2)となる(図2(a)の5パルス目に相当)。
このように、アーク放電状態(状態S3)において、電位保持回路4により放電電流は制限することで、アーク電流を低く抑えている。そのため、5パルス目のグロー放電状態への切り替えタイミングを、変更する事無く継続することができる。すなわち、本実施の形態では、図1に示す電位保持回路4を設けることで、通常のグロー放電状態のON/OFFの切り替えをそのまま継続しても、アーク放電の発生したパルス以外のパルスには影響を及ぼす事無く、アーク放電電流の上昇を防ぎ、一回の放電停止期間の後、すぐにグロー放電に回復させることができる。また急上昇するアーク電流を検出し、放電を制御する手段も必要としない。
また、第1のコンデンサ6の電圧の放電電圧はコンデンサと抵抗の時定数とアーク放電時間に依存している。第1第2のスイッチング素子3,5を交互オン・オフにする周期よりも、コンデンサと抵抗の時定数を大きくすることにより、コンデンサ6の電圧降下を抑制できる。第1のコンデンサ6の電圧降下を小さくすることにより、次の放電開始時に更に安定したグロー放電に回復させることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。図4(a)は、プラズマ放電用電源装置の電気的な構成を示す回路図である。尚、図1に示した第1の実施の形態と同じ部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図4(a)のおいて、第1の実施の形態の図1と異なるのは、第1の抵抗7と並列に、直列に接続された第2の抵抗12と第1のダイオード13が設けられている点である。
第1の実施の形態と同様に、図3のグロー放電状態(状態S2)において、コンデンサ6にVgrowの電圧が充電されている。アーク放電が起こり、アーク放電状態(状態S3)に移ると、アノード9とカソード10の間の放電電圧はグロー放電時の電圧Vgrowからアーク放電時の電圧Varcになる。第1のコンデンサ6の電圧が第1の抵抗7を介して放電されていく。
アーク放電状態(状態S3)から放電停止状態(状態S1)を経由し、グロー放電状態になると、第1のスイッチング素子3をオフになる。この時インダクタ2に流れている電流を流れやすくするため、放電開始電圧まで出力電圧が上がる。放電が開始されグロー放電が始まる。グロー放電の電位とコンデンサ6の電位差で抵抗7だけでなく第1のダイオード13が導通し、第2の抵抗12を介して電流が流れ、第1のコンデンサ6が早く充電され、コンデンサの電圧が早く回復し、更に安定したグロー放電に回復することができる。
また、状態S1から状態S2への通常の放電開始時においてもインダクタ2によるサージ電圧をコンデンサ6とダイオード13と抵抗12で吸収する効果もある。また、抵抗回路の他の実施例として、図4(b)に示したように、第1の抵抗7と直列に、お互いが並列に接続された第3の抵抗15と第2のダイオ−ド14が接続されている。アーク放電時は図4(a)の第1の抵抗7に流れるのに対し、図4(b)では、第1の抵抗7と第3の抵抗15に流れ同じ効果が得られる。放電停止状態(状態S1)から状態S2になった時、第1の抵抗7,第1のダイオード13、第2の抵抗12に電流が流れるのに対し、主に第2のダイオード14、第3の抵抗15に電流が流れ同じ効果が得られる。すなわち、アーク放電後、次の放電時に、インダクタによるサージ電圧を前記抵抗回路で抑制し、コンデンサの電圧を早く回復させることにより、更に安定したグロー放電に回復させることができる。
1 直流電源
2 インダクタ
3、5、16 スイッチング素子
4 電位保持回路
6 コンデンサ
7、12、15 抵抗
8 プラズマ放電処理装置本体
9 アノード
10 カソード
11 抵抗回路
13、14 ダイオード
17 アーク電流検出回路
18 制御部

Claims (7)

  1. 直流電源にプラズマ放電処理装置が接続されており、
    前記直流電源と前記プラズマ放電処理装置の間には、
    第1のスイッチング素子と、電位保持回路とがそれぞれ並列に接続され、
    前記第1のスイッチング素子及び前記電位保持回路よりも前記直流電源側にはインダクタが直列に接続され、
    前記電位保持回路は、抵抗と、コンデンサと、第2のスイッチング素子とが直列に接続されていることを特徴とするプラズマ放電用電源装置。
  2. 前記電位保持回路には、前記抵抗と並列に、直列に接続されたダイオードと第2の抵抗が、さらに接続されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ放電用電源装置。
  3. 前記電位保持回路には、前記抵抗と直列に、お互いが並列に接続された第3の抵抗と第2のダイオ−ドが、さらに接続されていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ放電用電源装置。
  4. 直流電源にプラズマ放電処理装置が接続されており、
    前記直流電源と前記プラズマ放電処理装置の間には、
    第1のスイッチング素子と、電位保持回路とがそれぞれ並列に接続され、
    前記第1のスイッチング素子及び前記電位保持回路よりも前記直流電源側にはインダクタが直列に接続されており、
    前記電位保持回路は、抵抗と、コンデンサと、第2のスイッチング素子とが直列に接続され、
    プラズマ放電を起こす際には前記第1のスイッチング素子をオフ、前記第2のスイッチング素子をオンとし、プラズマ放電を停止する際には前記第1のスイッチング素子をオン、前記第2のスイッチング素子をオフとすることで、プラズマ放電処理を連続して行うことを特徴とするプラズマ放電処理方法。
  5. 前記抵抗と前記コンデンサとの時定数を、前記第1、第2のスイッチング素子を交互にオン・オフにする周期以上とすることを特徴とする請求項4に記載のプラズマ放電処理方法。
  6. 前記電位保持回路には、前記抵抗と並列に、直列に接続されたダイオードと第2の抵抗が、さらに接続されていることを特徴とする請求項4または5に記載のプラズマ放電処理方法。
  7. 前記電位保持回路には、前記抵抗と直列に、お互いが並列に接続された第3の抵抗と第2のダイオ−ドが、さらに接続されていることを特徴とする請求項6に記載のプラズマ放電処理方法。
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