JP5604718B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
即ち、遊技盤面に形成される遊技領域に遊技球(以下、場合により単に球という)を発射し、この発射球が遊技領域内に設けられた各種入賞口に入賞したことを条件として、遊技者に遊技価値の供給をすべく、排出制御装置に賞球数情報(例えば、5個賞球、10個賞球というデータ)を送信して、排出制御装置によりパチンコ機前面下部の供給皿(又は、受け皿という)に所定数の遊技球(即ち、賞球)を排出している。
そこで本発明は、未排出の賞球数データの記憶管理が信頼性高く実現される遊技機を提供することを目的としている。
遊技盤に設けられる入賞口への入賞球を検出する入賞球検出手段と、
前記入賞球検出手段の検出結果に基づいて排出される賞球を検出する賞球検出手段と、
前記遊技制御装置を構成する各素子の動作に必要な電源を供給する電源回路と、
停電時にバックアップ電源を供給可能なバックアップ電源手段と、
電源電圧降下時に電源電圧が前記遊技制御装置を構成する遊技制御装置側CPUが正常に動作できる値より降下する前に、前記遊技制御装置側CPUに強制的にリセット信号を入力して前記遊技制御装置側CPUの動作を停止させる手段と、
電源電圧降下時に電源電圧が前記排出制御装置を構成する排出制御装置側CPUが正常に動作できる値より降下する前に、前記排出制御装置側CPUに強制的にリセット信号を入力して前記排出制御装置側CPUの動作を停止させる手段と、を設け、
前記遊技制御装置は、
前記入賞球検出手段により検出された入賞に基づいて賞球数情報を決定し、該賞球数情報を払出要求値として記憶する払出要求値記憶手段と、
この賞球数情報を前記排出制御装置に対して送信する賞球数情報送信手段と、を備える構成とし、
前記排出制御装置は、
前記遊技制御装置から受信した賞球数情報を払出実行値として記憶する払出実行値記憶手段と、
前記遊技制御装置から賞球数情報を受信する毎に、受信した賞球数情報を前記払出実行値記憶手段に加算する払出実行値加算手段と、
前記払出実行値記憶手段に賞球数情報が存在する場合に、前記球払出手段の最大排出球数以下でかつ前記払出実行値記憶手段の記憶値以下という条件における最大値を払出目標値として設定し、前記払出目標値分だけの賞球の排出が行われるように、前記球払出手段の動作を制御する処理を基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行う払出実行制御手段と、
前記賞球検出手段が賞球を検出する毎に、この検出された賞球数に対応する賞球数情報を前記払出実行値記憶手段から減算する払出実行値減算手段と、を備え、
前記バックアップ電源手段は、
停電時に、前記払出実行値記憶手段の記憶内容が保持されるべく、前記払出実行値記憶手段にバックアップ電源を供給可能であることを特徴とする。
しかも請求項1に記載の遊技機では、排出制御装置の払出実行制御手段が、払出実行値記憶手段に賞球数情報が存在する場合に、球払出手段の最大排出球数以下でかつ払出実行値記憶手段の記憶値以下という条件における最大値を払出目標値として設定し、この払出目標値分だけの賞球の排出が行われるように、球払出手段の動作を制御する。つまり、1回の賞球排出の目標値を、払出実行値記憶手段の記憶値と最大排出球数の範囲内でなるべく大きな値とする。このため、1回の賞球排出で最も多くの賞球が排出でき、賞球排出の高速化に寄与できる。また、払出目標値毎に賞球排出が正確に行われるようになり、賞球排出の信頼性が著しく高まる。
(第1形態例)
まず、第1形態例を説明する。
なお、本形態例のパチンコ機は、遊技球の排出(特に賞球排出)に関連する制御構成又は球排出機構の構成に特徴を有し、パチンコ機の遊技盤を含む正面構成や球排出機構以外の裏機構については特に限定されないものである。そのため、それらの構成についての図示及び説明を省略する。
また、遊技盤における遊技領域は遊技球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわゆる「第1種」に属するもの、あるいは「第2種」,「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等であってもよく、任意の構成をとり得る。
但し、本形態例では、「第1種」に属するものとして、後述する制御系の構成例等を説明している。なお、「第1種」のパチンコ機の遊技盤面の主な構成(図示省略)は、例えば以下のようになっている。即ち、この種のパチンコ機の遊技盤面上には、識別情報(いわゆる特図)を複数の変動表示領域毎に変動表示する画像表示装置(特図表示装置などと呼ばれるもの)と、開閉扉により開閉される大入賞口を有する特別変動入賞装置と、左右一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の始動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装置と、普通図柄(いわゆる普図)を表示する普通図柄表示器(図3では普図LED7と称している)と、スルーチャッカー形式の普図始動口(普図の変動表示の始動条件となる入賞口)と、複数の一般入賞口などが備えられている。
次に、本形態例の排出ユニット15(球排出機構)の構成について説明する。この排出ユニット15は、遊技機裏面側に設けられるものである。
図9はこの排出ユニット15の内部構成を示す縦断面図である。排出ユニット15は、遊技球が重力で流れ落ちるように基本的に上下方向に形成された遊技球流路30と、この遊技球流路30の上部に設けられた球払出手段40と、この遊技球流路30の下部に設けられた排出球検出手段50とを備える。なお、図9において符号Kで示すものは、遊技球である。
遊技球流路30は、遊技機裏面に設けられた図示省略の貯留タンクから誘導路により誘導されて半端センサユニットを経た遊技球が上端側から流下するもので、球払出手段40より下方の分岐部31において二つに分岐し、一方が賞球として排出された遊技球を通過させるための賞球流路32となっており、他方が貸球として排出された遊技球を通過させるための貸球流路33となっている。分岐部31には、遊技球流路30の上流側に対して賞球流路32又は貸球流路33の何れか一方を閉じる位置に揺動可能な流路切換弁34(流路切換手段)が設けられ、この流路切換弁34が流路切換弁用ソレノイド35に駆動されて何れか一方の位置に揺動することにより、遊技球流路30の下流側に排出された遊技球Kが、賞球流路32と貸球流路33のうちのいずれか一方を通過する構成となっている。ここで、流路切換弁用ソレノイド35は直動型のもので、その出力軸35aが進退することにより、その出力軸35aに連結されたレバー35bを介して流路切換弁34が揺動する。
なお本形態例の排出ユニット15は、上記遊技球流路30が図9の紙面に直交する方向に2列設けたれた2条タイプであり、遊技球流路30に付随する構成要素(流路切換弁34等や排出球検出手段50など)も、これに対応して2組設けられている。
また、貯留タンク(図示略)は、排出される前の球を予め貯留しておくもので、この貯留タンクの球数の不足は補給センサ(図示略)によって検出され、不足のときは島設備から球が補給される。貯留タンク内の球は誘導路(図示略)により誘導され、排出ユニット15によって排出される。誘導路に賞球排出あるいは球貸し排出のための球が有るかどうかは半端センサユニットの半端センサ(半端球検出スイッチ14(図1に示す)によって検出される。
スプロケット41は、遊技球流路30の上部に設けられた開口36から外周部が部分的に遊技球流路30内に位置するように配置され、図9において紙面に直交する方向に配設された軸47により回転自在に支持されている。このスプロケット41は、外周の歯と歯の間(即ち、谷部)に遊技球Kが1個宛はまり込む寸法形状となっており、必ずこのスプロケット41の回転を伴って遊技球Kがこのスプロケット41の箇所を通過する構成となっている(即ち、スプロケット41が回転しなければ、遊技球流路30の開口36の箇所を遊技球Kは通過できない構成となっている)。また、2枚のスプロケット41は、図9に示すように相互に移送が半ピッチ分ずれており、遊技球Kを交互に排出する。
パルスモータ42は、前記軸47と平行に配設され、スプロケット41を図9において反時計方向(以下、排出方向という)に所定量(所定角度又は所定回転量)だけ回転させて、遊技球Kを所定数下流側に排出する動作を駆動制御するためのものである。なおこのパルスモータ42は、後述する排出制御装置200によって制御される。
停止部材45は、断面コ字状の支持部材47aにその上端側が支持された可動板で、爪45aが形成された下端側が大歯車44に対して進退するように揺動自在となっている。この停止部材45の上端は、引張バネ48によって付勢されており、この付勢力の向きは、爪45aを大歯車44の外周に押し付ける向きに設定されている。また、この停止部材45の爪45aは、大歯車44の外周に押し付けられたときに、各大歯車44の歯に係合し各大歯車44の回転(即ち、各スプロケット41の回転)を阻止する寸法形状となっている。
また、ストッパーソレノイド46は、停止部材45の背面側に配置されて支持部材47a内に固定され、励磁されると停止部材45を引きつける力(大歯車44から後退させる力)を発生させ、非励磁状態では停止部材45を解放するものである。このストッパーソレノイド46も、後述する排出制御装置200によって制御される。
次に、排出球検出手段50は、この場合、賞球流路32を通過する遊技球K(即ち、賞球)を検出する賞球検出センサ50a(賞球検出手段)と、貸球流路33を通過する遊技球K(即ち、貸球)を検出する貸球検出センサ50b(貸球検出手段)とよりなる。
なお、これらセンサ50a,50bの検出出力は、後述する排出制御装置200に入力されており、さらにこれらセンサのうち賞球検出センサ50aの検出出力は、後述する遊技制御装置100にも入力されている。また、これらセンサ50a,50bは、遊技球流路30が2条あることに対応して、各遊技球流路30にそれぞれ1個宛設けられており、後述する図1では、例えば一方の賞球検出センサ50aを第1賞球検出センサ50a、他方の賞球検出センサ50aを第2賞球検出センサ50aと称している。
また、後述する制御ブロック図(図1)では、図9に示した排出ユニット15のうち、球払出手段40が設けられた上部の本体部分を払出ユニット15aと称し、流路切換弁34やセンサ50a,50b等が設けられた下部を流路切換ユニット15bと称している。
次に、本形態例のパチンコ機の制御系の構成について説明する。
図1は制御系を示す図である。この制御系は、大きく分けて、遊技制御装置100と、電源供給装置150や排出制御装置200を初めとするその他の周辺装置等によって構成される。
ここで、遊技制御装置100は、マイクロコンピュータを含む回路で、この場合遊技盤の裏面に取付けられた役物制御ユニット(図示略)により実現されている。また、電源供給装置150は、例えば遊技機の枠側に設けられたユニットで実現されている。また、排出制御装置200は、例えば遊技機の枠側に設けられた排出制御ユニット16(図示略)によって実現されている。
図1において、遊技制御装置100は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ110と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得るクロック生成回路(CLK)101と、各種信号の入出力を行う入出力インターフェース102と、リセットパルス幅生成回路103とを含んで構成される。遊技用マイクロコンピュータ110は、CPU111、ROM112、RAM113を内蔵しており、いわゆるアミューズチップ用のICとして製造されている。
ここで、遊技用マイクロコンピュータ110のCPU111は、本発明の賞球数情報送信手段、払出要求値加算手段、払出要求値減算手段を構成している。また、RAM113(厳密には、RAM113内に設けられた後述の払出要求残カウンタ113a)は、本発明の払出要求値を記憶する払出要求値記憶手段に相当している。
また、この入出力インターフェース102には、賞球排出および貸球排出のための遊技球が有るかどうかを検出する前述の半端センサ(半端球検出スイッチ)14、遊技機前面下部に設けられ下皿(図示省略)の満杯状態(球の過剰貯留)を検出するオーバーフローセンサ(オーバーフロースイッチ)122、遊技機前面のガラスを支持するガラス枠が開けられたことを検出するガラス枠解放センサ(ガラス枠解放スイッチ)123からの検出信号も、入力されている。また、賞球排出数を検知するための前述の第1及び第2賞球検出センサ50aからの検出信号も、中継基板250を介して入力されている。
なお、入賞センサ1〜N(A1〜AN)は一般入賞口に入賞した入賞球をそれぞれ検出するセンサであり、遊技盤に一般入賞口がn個ある場合には、入賞センサはn個配置される。
また、特図始動センサ51は、前述の特図始動口に入賞した入賞球を検出するセンサであり、普図始動ゲートセンサ52は、前述の普図始動口に入賞(通過)した入賞球を検出するセンサであり、継続センサ53は、前述した特別変動入賞装置の大入賞口内における継続入賞流路(いわゆる特別入賞口を通過する流路)に流入した入賞球を検出するセンサであり、カウントセンサ54は、前述した特別変動入賞装置の大入賞口内における一般入賞流路(特別入賞口を通過しない流路)に流入した入賞球を検出するセンサである。
これらセンサ51〜54や入賞センサ1〜N(A1〜AN)は、本発明の入賞球検出手段に相当する。但し、普図始動口に遊技球が入賞(通過)しても通常賞球排出は実行されない(普図始動口は通常普図変動を始動させるだけのものである)ので、このような場合、普図始動ゲートセンサ52は、本発明の入賞球検出手段に相当しない。本形態例では、普図始動ゲートセンサ52を本発明の入賞球検出手段から除くこととする。
ここで、遊技盤用外部出力端子136は、遊技盤側に設けられた外部情報端子であり、ここから外部の管理装置(図示略)に各種信号(例えば、大当り信号等)を出力するものである。なお、管理装置はホール全体の遊技機、島設備等を管理するもので、この端子を介して遊技制御装置100から各種信号(例えば、大当り信号等)が入力され、入力された各種信号に基づいて営業上の必要なデータを演算処理し、処理したデータを必要に応じてディスプレイに表示したり、印刷したりする。また、前述の賞球検出センサ50aの検出出力から遊技制御装置100において検知された賞球の排出数の情報が、例えば上記遊技盤用外部出力端子136を介して適宜管理装置に送信される構成であってもよい。例えば、遊技制御装置100が、賞球検出センサ50aの検出出力に基づき、10個の遊技球が賞球として排出されたことを検知すると、その都度そのことを報知する信号を上記遊技盤用外部出力端子136を介して管理装置に送信する構成でもよい。
また、試験用出力部138は、遊技制御装置100に記憶されている情報の読み出し等が可能な通信用の端子であり、遊技制御装置100の状態を検査する際などに用いるものである。
ここで、マイクロコンピュータ200のCPU210は、本発明の払出実行制御手段、払出実行値加算手段、払出実行値減算手段、賞球排出監視手段を構成している。また、RAM213(厳密には、RAM213内に設けられた後述の払出実行残カウンタ213a)は、本発明の払出実行値を記憶する払出実行値記憶手段に相当している。
また、入出力用インターフェース205からは、前述のパルスモータ(球排出モーター)42やストッパーソレノイド46、及び流路切換弁用ソレノイド(流路切換ソレノイド)35に制御信号が出力される。
DC5V生成回路151には電源供給装置150からDC12Vが供給されており、DC5V生成回路151はDC12VをDC5Vに変換して上記CPU110,210等の各素子の動作に必要な電源を供給する。但し、RAM113,213には、不可逆手段として機能するダイオード153を介して、また配線154a,154bや155a,155bを通して、DC5V生成回路151からDC5Vが供給される。また、DC5V生成回路151からのDC5Vは電源供給装置150の内部に配置されたコンデンサ(スーパキャパシタ)156にも供給されるようになっている。コンデンサ156は、配線154a,154bや155a,155bを介して、RAM113及び213に接続されている。
配線154a,154bや155a,155bの途中にはオス/メスタイプのコネクタ(図示略)が設けられており、コネクタによりこれら配線は電源供給装置150側と遊技制御装置100側又は排出制御装置200側とに分離可能である。
なお前述したように、従前の一般的なパチンコ機は、全ての入賞球を一カ所に集めて1個ずつ検出し、入賞球を賞球払出が完了するまで保持しておくセーフユニットを備えていて、停電があってもこのセーフユニットに保持されている入賞球を確認することで、未排出の賞球数がある程度判定できた。しかし、本形態例の場合には、このようなセーフユニットを備えずに、前述した如く各入賞口毎に入賞検出を行う構成であるため、未排出の賞球の情報をソフト的に保持しておく必要があり、そのためにこのようなバックアップ電源が供給される構成となっている。また、単に遊技制御装置100や排出制御装置200内にバックアップ電源を設けた場合には、排出制御装置200が不正に取り外されて賞球排出情報が不正に書き込まれることによる不正な賞球排出を回避困難であるため、バックアップ電源であるコンデンサ156をこれら制御装置の外部に設けている。このようにすれば、各制御装置100又は200を取り外したときにバックアップ電源の供給が断たれるので、そのような不正な賞球排出情報の書き込みが不可能となる。
次に、前述した制御系により行われる本形態例のパチンコ機の制御処理について説明する。なお、本発明の特徴部分である賞球排出関連の処理(サブルーチン)のみについて説明し、他の処理(メインルーチン含む)については省略する。また、図2は、この第1形態例の賞球排出関連の制御処理の主な流れを示す図である。
(a)遊技制御装置における賞球データ送信制御
図3(a)は、遊技制御装置100(遊技用マイクロコンピュータ110)による賞球データ送信制御の処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば、遊技制御装置100のメイン制御処理(メインルーチン)におけるサブルーチンとして、図1の発振器101により作り出される基準時間(例えば、4ms)毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
そして、ステップS2では、検出された入賞に対応する賞球数を決定し、次いでステップS3では、RAM113内の払出要求残カウンタ113a(図2に示す)に、決定した賞球数(例えば、5個、10個、或いは15個のうちのいずれかなど)に対応する値(賞球数情報)を払出要求値として加算する。
次に、ステップS4では、ステップS2で決定した賞球数(賞球数情報)を含むコマンドを排出制御装置200に送信する。なお、このコマンドは、前述した賞球制御情報(遊技価値排出制御情報)の一部である。そして、前述した賞球制御情報には前述の排出条件の情報も含まれているが、この場合上記コマンドは、この排出条件の情報とは別々に送信される。但し、上記コマンドを、排出条件の情報をも含む賞球制御情報として送信してもよい。このステップS4を経ると、1シーケンスが終了する。
以上の処理によれば、図2に示す如く、入賞が検出される毎に、賞球数情報(払い出し個数コマンド)が決定され、これが排出制御装置200に送信されるとともに、この賞球数情報が払出要求値記憶手段である払出要求残カウンタ113aの記憶値(払出要求値)として累積加算される。
次に図3(b)は、遊技制御装置100による賞球払出監視制御の処理を示すフローチャートである。この処理も、例えば、遊技制御装置100のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS11において、払出要求残カウンタ113aに残数が有るか否か(即ち、値が賞球数1個分以上か否か)判定し、有ればステップS12に進み、無ければステップS16に進む。
次に、ステップS12では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS13に進み、されなければステップS17に進む。
そして、ステップS13では、検出された賞球数分(通常は、1個宛検出される)だけ払出要求残カウンタ113aのデータ(払出要求値)を減算し、1シーケンスの処理を終了する。なお本形態例では、払出要求残カウンタ113aのデータがゼロになっている場合には、たとえこのステップS13に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、払出要求残カウンタ113aのデータをその分マイナス値として設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。但し、変形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能で、その分がその後の入賞分から差し引かれて調整されるような態様もあり得る。
また、ステップS16では、賞球検出の有無に基づく異常判定を行う。このステップS16に処理が進むのは、上述した払出要求残カウンタ113aの残数が無しになっているので、いちおう賞球排出が正常に終了したと推定される。しかし、このような状態にもかかわらず、まんがいち賞球検出がなされている場合には、異常又は不正な賞球排出が実行されていると判断されるので、それを判定する。具体的には、例えばこのステップS16に処理が進む毎に賞球検出センサ50aの検出信号を読み取って賞球が検出されたか否か判定し、賞球が検出された場合には、RAM113内の特定のエリア(以下、異常判定用カウンタという)に検出された賞球数のデータを累積加算する。そして、この累積加算後の異常判定用カウンタの値をその都度確認して既定値(例えば、賞球数16個分)以上となったときには、異常又は不正な賞球排出(過剰賞球排出)が実行されているとして、ステップS20に進む。賞球が検出されない場合、或いは賞球が検出されても上記異常判定用カウンタの値が既定値に未到達の場合には、正常の範囲であるとして、1シーケンスの処理を終了する。なお、上記異常判定用カウンタの値は、例えばステップS11の判定が肯定的になったときに、初期化してゼロに戻す。
そして、ステップS20では、例えば装飾制御装置132にコマンドを出力し、過剰賞球排出のエラーが生じたことを報知する遊技機前面の特定の警告ランプ等を、例えば遊技機の電源が再投入されるまで点灯又は点滅させ続けるための設定を行い、その後、1シーケンスの処理を終了する。
なお、ステップS16では、次のようなより単純な処理を行ってもよい。即ち、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS20に進んで異常出力(例えば、上述したような警告ランプの点灯など)を行い、検出されなければ、完全に正常であるとして、1シーケンスの処理を終了するというものでもよい。
また、払出要求値が有るのに賞球検出がなされないと異常判定され、場合により異常報知のための出力が実行される(ステップS17,S18)。
また、払出要求残カウンタカウンタ113a(払出要求値記憶手段)の残数が無いのに賞球検出がなされているときにも、場合によっては異常報知の出力が実行される(ステップS16,S20)。
なお、払出要求残カウンタ113aに残数が無くなった後には、ステップS11の判定が否定的になり、ステップS16を経て1シーケンスが終了し、ステップS16の処理で異常と判定されない限り、実質的にはなにも実行されない。そして、この状態は前述したステップS3(入賞による払出要求残カウンタ113aへの加算)が実行されるまで続く。
なお、上述のステップS17,S18やステップS16,S20の処理は、賞球排出の正常性をより念を入れて監視するための処理であり、必ずしも設ける必要はない。また、これらの監視処理は、排出制御装置200の側でも行ってもよいし、管理装置で行うようにしてもよい。また、このような監視(例えば、カウンタ113aに残数がないのに賞球検出がなされていることの確認)は、例えば管理装置のモニターの表示によってこれらデータを見ることができる管理者によって実行されてもよい。
次に、排出制御装置200(マイクロコンピュータ210)により行われるデータ受信処理(割込処理)を、図4(a)のフローチャートにより説明する。
なおこの処理は、遊技制御装置100の前述のステップS4の処理で送信される賞球制御情報(遊技価値排出制御情報)のコマンドが入力されることで生じる割込信号を起因として実行される割込処理である。
処理が開始されると(即ち、上記コマンドが入力されると)、ステップS21において、先ずこのコマンドを受信する処理を行う。
次いで、ステップS22では、RAM213内の払出実行残カウンタ213a(図2に示す)に、受信したコマンドに含まれる賞球数情報を払出実行値として加算する。
以上の処理によれば、図2に示す如く、賞球数情報が受信される毎に、受信された賞球数情報が、払出実行値記憶手段である払出実行残カウンタ213aに累積加算される。
次に、排出制御装置200の賞球払出制御を、図4(b)のフローチャートにより説明する。なおこの処理は、例えば、排出制御装置200のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS31で、前述の払出ユニット15aのモータ42やストッパーソレノイド46の作動が終了しているか否か(即ち、停止状態か否か)判定する。そして、停止状態ならばステップS32に進み、作動中ならばステップS38に進む。なお、ここで停止状態とは、モータ42の回転が停止し、ストッパーソレノイド46が励磁されていない状態(即ち、賞球排出を停止している状態)をいう。
次に、ステップS32では、RAM213内に設けられた目標値カウンタ213b(図2に示す)の残数が無しか否か(即ち、値が賞球数1個分未満か否か)判定し、無ければステップS33に進み、有ればステップS41に進む。
そして、ステップS41では、異常を報知する信号の出力等を行う。このステップS41に処理が進むのは、払出ユニット15aが賞球排出を停止しているのに、賞球排出の目標値が設定される目標値カウンタ213bに残数があるという異常な状態であるので、このような処理がなされる。なおこの処理は、賞球排出の正常性をより念を入れて監視するための処理であり、必ずしも設ける必要はない。例えば、このステップS41の代わりに、後述するステップS82(図8)と同様のステップを設けてもよい。
このステップS41を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
次に、ステップS34では、遊技制御装置100から送信されている賞球制御情報の中の排出条件の情報(図2では、球無し発生/解除コマンド、オーバーフロー発生/解除コマンドと称されているもの)を読み取り、排出条件が成立しているか否か(賞球の払出が許可されているか否か)を判定し、許可されてなければ1シーケンスの処理を終了し、許可されていればステップS35に進む。
次いで、ステップS35では、賞球排出の目標賞球数である払出目標値を決定し、この値を目標値カウンタ213bに設定する。払出目標値の決定は、例えば、次のようにして行う。即ち、払出実行残カウンタ213aの残数(払出実行値)の値が、排出ユニット15の最大排出球数(例えば、15個)を越えている場合には、この最大排出球数の値とし、この最大排出球数以下である場合には、その残数の値とする。つまり、最大排出球数の範囲内でなるべく大きな値とする。このようにすれば、1回の賞球排出で最も多くの賞球が排出でき、賞球排出の高速化に寄与できるからである。
なおここで、排出ユニット15の最大排出球数とは、半端センサ14が検出信号を出力している際に前述の誘導路内に保有されていると推定される遊技球の最低数などから決定される値であり、機種毎に当然異なる。
次に、ステップS37では、球払出手段40のストッパーソレノイド46を作動させて停止部材45の係合状態を解除した状態で、目標値カウンタ213bに設定された払出目標値分の賞球数に対応する回転角又は回転量だけパルスモータ42を作動させる制御を開始する。
次いで、ステップS38では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS39に進み、されなければ1シーケンスの処理を終了する。
そして、ステップS39とその後のステップS40では、検出された賞球数分(通常は、1個宛検出される)だけ払出実行残カウンタ213aや目標値カウンタ213bのデータを減算する。
ステップS40を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
なお本形態例では、払出実行残カウンタ213aのデータがゼロになっている場合には、たとえ上記ステップS39に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、払出実行残カウンタ213aのデータをその分マイナス値として設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。但し、変形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能で、その分がその後の入賞分から差し引かれて調整されるような態様もあり得る。
なお、排出ユニット15が賞球排出を停止しているのに、目標値カウンタ213bに残数があると、前述したように異常報知が行われる(ステップS41)。
(1)本形態例では、未排出の賞球数のデータが、遊技制御装置100及び排出制御装置200の両方に記憶されており、しかもこれらデータは、ほぼ常に同じ数値になるように管理される。即ち、遊技制御装置100の払出要求残カウンタ113a(払出要求値記憶手段)と、排出制御装置200の払出実行残カウンタ213a(払出実行値記憶手段)とには、払出要求値又は払出実行値として、ほぼ常に賞球数情報の同じデータが記憶される。なぜなら、排出制御装置200には、遊技制御装置100の送信機能(賞球数情報送信手段)によって、払出要求残カウンタ113a(払出要求値記憶手段)に加算されるものと同じ賞球数情報がこの加算処理とほぼ同時に送信され、排出制御装置200の加算機能(払出実行値加算手段)によって即座に払出実行残カウンタ213a(払出実行値記憶手段)にも加算される。また、賞球検出センサ50a(排出球検出手段)によって賞球が検出されると、遊技制御装置の減算機能(払出要求値減算手段)と排出制御装置200の減算機能(払出実行値減算手段)とによって、その分の賞球数情報のデータが各カウンタ113a,213aからそれぞれほぼ同時に減算されるからである。
このため、まんがいち一方のカウンタ(記憶手段)について故障があった場合(例えば停電等により一方のデータが壊れた場合)にも、未排出の賞球数のデータを他方のカウンタによって確認し、その未排出分の賞球排出(例えば、停電後の補足的賞球排出)が確実に可能となる。また、各カウンタ(各記憶手段)のデータを例えば遊技店の係員が適宜読み取って比較することにより(例えば管理装置のモニターにこれらデータを表示して見ることができるようにしてもよい)、各データが一致していることを確認することで、未排出の賞球数のデータが適正に記憶保持されていること(或いは、不正なデータの書き込み等が行われていないこと)を、容易に監視できる。したがって、未排出の賞球数データの記憶管理が、より制御処理が簡単で信頼度の高いものとなる。
(3)また本形態例では、一つの排出ユニット15の一つの球排払出手段40が、排出制御装置(払出実行制御手段)の制御で、賞球排出を実行可能であるとともに、貸球の排出をも実行可能である。このため、装置構成が簡素化され、コスト低減が図れる効果もある。
(4)また本形態例では、排出制御装置200のステップS32の処理機能によって、払出目標値を順次設定して球払出手段40を順次複数回作動させる必要がある場合でも、払出目標値分だけの賞球排出が行われたことが、目標値カウンタ213bの記憶値の変化により確認されるまで、次の払出目標値分の賞球排出のための球払出手段40の動作を開始しない。このため、払出目標値分毎に賞球排出が正確に行われるようになり、賞球排出の信頼性が著しく高まる。
但し、賞球排出数は全体として適正であれば実用上問題なく、必要十分な信頼性を確保しつつより高速化するという観点からは、後述する第2形態例のように、払出目標値分の賞球排出をいちいち確認しない構成が好ましい。
(5)さらに本形態例では、停電時に、各カウンタ113a,213aの値(払出要求値記憶手段及び払出実行値記憶手段の両方の記憶内容)が保持されるべく、RAM113,213(払出要求値記憶手段及び払出実行値記憶手段)の両方にバックアップ電源を供給可能なコンデンサ156(バックアップ電源手段)が設けられている。このため、停電時においても、未払の賞球数データが、二つの別個の記憶手段により記憶保持されるため、停電復帰後にその未払の賞球を排出することが、極めて高い信頼度で確実に実行できる。したがって、停電による賞球数情報のデータ消失によって、遊技者に不利益をもたらしたり、遊技者と遊技店間でトラブルを生じたりする事態を、極めて高い信頼度で防止できる。
次に、第2形態例を説明する。
なお、本形態例及び以下の形態例は、賞球排出に関連する制御処理内容に特徴を有し、他の構成は第1形態例と同じであるので、重複する説明は省略する。
但し、第1形態例(及び、後述する第3形態例,第4形態例)では、遊技制御装置100と排出制御装置200の間の通信としては、遊技制御装置100から排出制御装置200への一方向の通信(単方向通信)のみが行われる構成であるが、この第2形態例では、排出制御装置200から遊技制御装置100への通信も行われる構成(双方向通信が可能な構成)となっている。この場合具体的には、図示省略しているが、排出制御装置200から、RAM213のデータ(特に、図2に示す払出実行残カウンタ213aのデータ)が、遊技制御装置100へ逐次送信される構成になっている。
図10は、この第2形態例の賞球排出関連の制御処理のうち遊技制御装置100による賞球払出監視制御の処理を示すフローチャートである。
本形態例は、上述した双方向通信が可能な構成とするとともに、第1形態例における図3(b)の処理を図10の如く変更したもの(すなわち、ステップS14,S15,S19を追加したもの)であり、賞球排出に関連する他の制御処理は、第1形態例と同じである。
以下、賞球排出関連の制御処理の変更箇所(追加したステップ等)について説明する。
以上の処理によれば、一方のカウンタ113a(払出要求値記憶手段)の残数が無くなったのに、他方のカウンタ213a(払出要求値記憶手段)に残数があるという異常状態が、ステップS14,S15で判定された場合にも、異常報知の出力が実行される(ステップS19)。さらに、両方のカウンタ113a及び213aに残数がないのに賞球検出がなされていると、場合によっては異常報知の出力が実行される(ステップS16,S20)。
即ち、各カウンタ(各記憶手段)のデータを比較して、各データが一致していることを、遊技制御装置100の上述した簡単な処理(ステップS14,S15)で逐次確認することで、未排出の賞球数のデータが適正に記憶保持されていること(或いは、不正なデータの書き込み等が行われていないこと)の監視を、人為的作業を必要としない自動処理として極めて容易かつ定常的に実現できる。
また本形態例では、上述したステップS14〜S16の処理(本発明の賞球排出監視手段の機能に相当)によって、各カウンタ113a,213aの値(払出要求値記憶手段及び前記払出実行値記憶手段の記憶値)が帰零した時点で、賞球検出センサ50a(前記排出球検出手段)による賞球の検出が無くなれば、賞球排出が正常終了したと判定する。このため、賞球排出の正常終了の監視が、簡単な処理で容易に、しかも極めて信頼性高く実現できる。
なお、上述のステップS14,S15,S19の監視処理は、排出制御装置200の側で行ってもよいし、管理装置で行うようにしてもよい。
次に、第3形態例を説明する。
図5は、この第3形態例の賞球排出関連の制御処理の主な流れを示す図である。
(a)払出実行値記憶手段の構成
まず、払出実行値記憶手段の構成について説明する。この場合の払出実行値記憶手段も、やはりRAM213内に形成された払出実行残カウンタ213aであるが、この場合の払出実行残カウンタ213aは、図5に示すように、遊技制御装置100から送信される賞球数情報が累積加算される未実行カウンタと、この未実行カウンタの値が逐次移行されるとともに、賞球検出に基づく減算が行われる実行カウンタとに分割されている。なお、未実行カウンタと実行カウンタの値の合計が、払出実行残カウンタ213aの値(未払の賞球数情報である払出実行値)となっている。
なお本形態例では、払出実行残カウンタ213aの実行カウンタのデータがゼロになっている場合には、たとえ後述のステップS62(図6(b))に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、払出実行残カウンタ213aのデータをその分マイナス値として設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。
但し、変形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能で、その分がその後の排出分から差し引かれて調整されるような態様もあり得る。即ち、実行カウンタの値は、排出し過ぎの場合も考慮して、マイナスの値も記憶可能としてもよい。このようにしておくと、一回の賞球排出動作で払出目標値を越える賞球排出がなされた場合にも、次回、未実行カウンタから移行(この場合加算)される値からその分が差し引かれるので、全体として賞球排出数が適正なものに調整される。
次に、排出制御装置200の賞球払出制御を、図6(a)のフローチャートにより説明する。なおこの処理は、例えば、排出制御装置200のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS51で、図4のステップS31と同様に、排出ユニット15が停止状態か否か判定し、停止状態ならばステップS52に進み、作動中ならば1シーケンスの処理を終了する。つまり、賞球排出中ならば、なんらの監視処理も行わないで、その状態を継続し、1回の賞球排出が終了した時点で次のステップS52以降の処理を実行する。
そして、ステップS52では、RAM213内に設けられた前述の払出実行残カウンタ213aの残数(図5に示す未実行カウンタと実行カウンタの合計値の残数)が有るか否か(即ち、値が賞球数1個分以上か否か)判定し、有ればステップS53に進み、無ければ1シーケンスの処理を終了する。即ち、払出実行残カウンタ213a(未実行カウンタと実行カウンタの両方)に残数が無ければ、賞球排出は全く不要であるので、払出実行残カウンタ213aに値が加算されるまで賞球排出動作を停止した状態に維持する。
次に、ステップS54では、払出実行残カウンタ213aのうちの未実行カウンタのデータを、全て実行カウンタに移行する。即ち、未実行カウンタのデータを全て減算(消去)し、その分を全て実行カウンタに加算する。この場合、実行カウンタの値がマイナス値である場合には、未実行カウンタの値からこのマイナス値が差し引かれた結果が、実行カウンタに設定される。
次いで、ステップS55では、遊技制御装置100から送信されている排出条件の情報(図5では、球無し発生/解除コマンド、オーバーフロー発生/解除コマンドと称されている)を読み取り、この排出条件が成立しているか否か(賞球の払出が許可されているか否か)を判定し、許可されてなければ1シーケンスの処理を終了し、許可されていればステップS56に進む。
次いで、ステップS56では、賞球排出の目標賞球数である払出目標値を決定する。払出目標値の決定は、前述の第1形態例のステップS35(図4)と同様に、その時点での実行カウンタの値に応じて行う。
ステップS56を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
次に、排出制御装置200の賞球払出実行カウンタ制御を、図6(b)のフローチャートにより説明する。なおこの処理も、例えば、排出制御装置200のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS61では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS62に進み、されなければ1シーケンスの処理を終了する。
そして、ステップS62では、検出された賞球数分だけ払出実行残カウンタ213aの実行カウンタのデータを減算する。
ステップS62を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
そして、排出ユニット15の作動中(賞球排出動作中)には、ステップS51の判定が常に否定的になり、その賞球排出動作が継続される。
一方、こうして賞球排出動作が実行され、賞球検出センサ50aにより順次賞球が検出されると、ステップS61,62の処理が繰り返されて、賞球が検出される毎に、その賞球数分の値が払出実行残カウンタ213aの実行カウンタから順次減算される。
次いで、排出ユニット15が停止すると、ステップS52以降が再び実行されるようになり、払出実行残カウンタ213aに残数が生じる度に、以上の動作が繰り返される。
このため、前述した第1形態例の効果に加えて(厳密には、前述の(4)の効果に代えて)、次のような効果がある。
(6)即ち、払出目標値を順次設定し球払出手段40を順次複数回作動させる必要がある場合でも、払出目標値分だけの賞球排出が行われたことを途中で確認することなく、次の払出目標値分の賞球排出のための球払出手段40の動作を前回の動作に連続させて実行する構成であるため、制御処理が簡素化されて制御系の負荷も減る。また、多数の入賞が同時期にあったときの多量の賞球排出が大幅に高速化される。しかもこの場合でも、本形態例の処理(図6(a)のステップS52や、図3(b)のステップS11,S16)のように、最終的に全ての賞球数情報分に対する賞球排出が終了したことを、連続的な賞球排出動作の最後に確認すれば、賞球排出の正常性の監視が十分に実現できる。
次に、第4形態例を説明する。
なお図7は、この第4形態例の賞球排出関連の制御処理の主な流れを示す図である。
(a)払出実行値記憶手段の構成
まず、払出実行値記憶手段の構成について説明する。この場合の払出実行値記憶手段は、RAM213内に形成された払出実行残カウンタ213aと、目標値カウンタ213bとによって構成されている。この場合の払出実行残カウンタ213aは、図7に示すように、遊技制御装置100から送信される賞球数情報が累積加算されるカウンタであり、一方、目標値カウンタ213bは、賞球検出に応じた減算が行われるカウンタである。そして、払出実行残カウンタ213aのデータは、払出目標値を設定する毎に目標値カウンタ213bに移行され、結局、払出実行残カウンタ213aと目標値カウンタ213bの値の合計が、払出実行値記憶手段全体の値(未払の賞球数情報である払出実行値)となっている。
なお本形態例では、目標値カウンタ213bのデータがゼロになっている場合には、たとえ後述のステップS81(図8)に処理が進んで減算すべき賞球数が存在していても、払出実行残カウンタ213aのデータをその分マイナス値として設定することはしない(即ち、この場合には、ゼロのまま留める)。
但し、変形例としては、過剰排出分をマイナス値として記憶可能で、その分がその後の排出分から差し引かれて調整されるような態様もあり得る。即ち、目標値カウンタ213bの値は、排出し過ぎの場合も考慮して、マイナスの値も記憶可能としてもよい。このようにしておくと、一回の賞球排出動作で払出目標値を越える賞球排出がなされた場合にも、次回、未実行カウンタから移行(この場合加算)される値からその分が差し引かれるので、全体として賞球排出数が適正なものに調整される。
次に、排出制御装置200の賞球払出制御を、図8のフローチャートにより説明する。なおこの処理も、例えば、排出制御装置200のメイン制御処理におけるサブルーチンとして、基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行われる。
処理が開始されると、ステップS71で、前述の図4(b)のステップS31と同様に、排出ユニット15が停止状態か否か判定し、停止状態ならばステップS72に進み、作動中ならばステップS80に進む。
次に、ステップS72〜S74では、前述の図4(b)のステップS32〜S34と同様の処理を行う。但し、ステップS72の判定結果が否定的になった場合(目標値カウンタ213bに残数がある場合)には、ステップS82に進み、目標値カウンタ213bの残数分だけの賞球排出を実行すべく、その残数分を払出目標値として排出ユニット15の作動させる。つまり、一回の賞球排出動作でその際の払出目標値が未達成(賞球排出数不足)の場合にも、図4のステップS41のような異常処理(賞球排出動作の中断)がなされず、その不足分に応じた賞球排出動作が追加的かつ継続的に実行される。
次に、ステップS76では、払出実行残カウンタ213aから決定した払出目標値を減算し、さらにステップS77で、この払出目標値を目標値カウンタ213bに更新設定(目標値カウンタ213bにマイナスの値が有る場合には、このマイナス値を払出目標値から差し引いた値に設定)する。
次いで、ステップS78,S79では、前述の図4(b)のステップS36,S37と同様の処理を行って、決定された払出目標値分の賞球数を排出するための排出ユニット15の動作を開始させる。
次いで、ステップS80では、賞球検出センサ50aの検出信号を読み取り賞球が検出されたか否か判定し、検出されればステップS81に進み、されなければ1シーケンスの処理を終了する。
そして、ステップS81では、検出された賞球数分だけ目標値カウンタ213bのデータを減算する。
ステップS81を経ると、1シーケンスの処理を終了する。
このため、前述した第1形態例の効果に加えて、次のような効果がある。
(7)即ち、払出目標値を順次設定し球払出手段40を順次複数回作動させる必要がある場合には、払出目標値分だけの賞球排出が行われたことを途中で逐次確認する構成であるが(即ち、ステップS72がある構成であるが)、この際払出目標値分だけの賞球排出が未達成でも賞球排出が中断しないため、第1形態例の構成に比較すれば、一回の賞球排出結果(払出目標値達成又は未達成)に無関係に相当の高速排出が可能となる。
また、図4(b)のステップS32,S41や図8のステップS72,S82などの処理は、必ずしも設ける必要はなく、場合によっては削除してもよい。即ち、排出ユニット15等の動作信頼性が高ければ、排出ユニット15の動作が終了しているとき(ステップS31又はS71の判定が肯定的になるとき)には、目標値カウンタ213bの値は、当然に又は確実に残数無し(零)になっているからである。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
15 排出ユニット
30 遊技球流路
31 分岐部
32 賞球流路
33 貸球流路
34 流路切換弁(流路切換手段)
40 球払出手段
50 排出球検出手段
50a 賞球検出センサ(賞球検出手段)
50b 貸球検出センサ
51 特図始動センサ(入賞球検出手段)
52 普図始動ゲートセンサ(入賞球検出手段)
53 継続センサ(入賞球検出手段)
54 カウントセンサ(入賞球検出手段)
100 遊技制御装置
110 遊技用マイクロコンピュータ(賞球情報送信手段、払出要求値加算手 段、払出要求値減算手段、賞球排出監視手段)
113 RAM(払出要求値記憶手段)
200 排出制御装置
210 マイクロコンピュータ(払出実行制御手段、払出実行値加算手段、払 出実行値減算手段、賞球排出監視手段)
213 RAM(払出実行値記憶手段)
212 コンデンサ(バックアップ電源手段)
A1〜AN 入賞センサ(入賞球検出手段)
Claims (1)
- 遊技盤に設けられる入賞口へ遊技球が入賞することに関連して遊技の進行を管理制御する遊技制御装置と、遊技球を少なくとも賞球として排出するための球払出手段と、この球払出手段の動作を制御する排出制御装置と、を備える遊技機において、
遊技盤に設けられる入賞口への入賞球を検出する入賞球検出手段と、
前記入賞球検出手段の検出結果に基づいて排出される賞球を検出する賞球検出手段と、
前記遊技制御装置を構成する各素子の動作に必要な電源を供給する電源回路と、
停電時にバックアップ電源を供給可能なバックアップ電源手段と、
電源電圧降下時に電源電圧が前記遊技制御装置を構成する遊技制御装置側CPUが正常に動作できる値より降下する前に、前記遊技制御装置側CPUに強制的にリセット信号を入力して前記遊技制御装置側CPUの動作を停止させる手段と、
電源電圧降下時に電源電圧が前記排出制御装置を構成する排出制御装置側CPUが正常に動作できる値より降下する前に、前記排出制御装置側CPUに強制的にリセット信号を入力して前記排出制御装置側CPUの動作を停止させる手段と、を設け、
前記遊技制御装置は、
前記入賞球検出手段により検出された入賞に基づいて賞球数情報を決定し、該賞球数情報を払出要求値として記憶する払出要求値記憶手段と、
この賞球数情報を前記排出制御装置に対して送信する賞球数情報送信手段と、を備える構成とし、
前記排出制御装置は、
前記遊技制御装置から受信した賞球数情報を払出実行値として記憶する払出実行値記憶手段と、
前記遊技制御装置から賞球数情報を受信する毎に、受信した賞球数情報を前記払出実行値記憶手段に加算する払出実行値加算手段と、
前記払出実行値記憶手段に賞球数情報が存在する場合に、前記球払出手段の最大排出球数以下でかつ前記払出実行値記憶手段の記憶値以下という条件における最大値を払出目標値として設定し、前記払出目標値分だけの賞球の排出が行われるように、前記球払出手段の動作を制御する処理を基準時間毎に1シーケンスずつ、繰り返し行う払出実行制御手段と、
前記賞球検出手段が賞球を検出する毎に、この検出された賞球数に対応する賞球数情報を前記払出実行値記憶手段から減算する払出実行値減算手段と、を備え、
前記バックアップ電源手段は、
停電時に、前記払出実行値記憶手段の記憶内容が保持されるべく、前記払出実行値記憶手段にバックアップ電源を供給可能であることを特徴とする遊技機。
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