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JP5693484B2 - 柱梁接合部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、柱梁接合部構造に関する。
室内空間を広く確保するために、柱の断面形状を扁平にして、室内側への柱の張り出し部分を少なくする場合がある(例えば、特許文献1参照)。
このような扁平断面の柱は、柱梁接合部における柱および梁の鉄筋を配筋するためのスペースを断面内に確保することができない。そのため、柱が扁平断面である場合の柱梁接合部では、梁を偏心させた状態(梁の一方の側面が柱の側面から突出した状態)で柱に取り付けることで、梁主筋の一部を柱の断面外に配筋する場合がある(図7参照)。
特開2011−58311号公報
柱102に対して梁103が偏心して取り付いていると、図7の(a)に示すように、梁103に対してねじり力Tが生じるため、ねじり力Tに対する剛性や耐力を確保するためのせん断補強筋を柱梁接合部101に配筋するなどのせん断補強構造を構築する必要がある。そのため、施工に手間を要していた。
また、柱102の断面内を貫通しない梁主筋131は、他の梁主筋よりも付着強度が小さいため、図7の(b)に示すように、梁主筋131に作用する応力Tに起因した付着割裂ひび割れが生じ易くなる。そのため、付着割裂に対する補強筋を配筋する必要があり、この補強筋の配筋に手間を要していた。
本発明は、前記の問題点を解決するものであり、柱に対して梁が偏心している鉄筋コンクリート造の構造物の施工性と品質の向上を図ることを可能とした柱梁接合部構造を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、第一の発明は、柱と梁との柱梁接合部構造であって、前記柱の一方の柱側面が前記梁の一方の梁側面よりも突出しているとともに、前記梁の他方の梁側面が前記柱の他方の柱側面よりも突出しており、柱幅方向中央に配筋された柱主筋または前記梁側に配筋された柱主筋が、前記一方の柱側面側に配筋された軸方向柱鉄筋よりも大きな鉄筋径を有していることを特徴としている。
前記柱主筋は、前記梁を貫通していてもよいし、前記梁側面に沿って配筋されていてもよい。
ここで、「軸方向柱鉄筋」とは、柱の軸方向に沿って配筋された鉄筋であって、柱主筋や柱軸筋を含むものとする。
かかる柱梁接合部構造によれば、梁内または梁寄りに配筋された柱主筋の鉄筋径を他の軸方向柱鉄筋よりも太くしているので、柱と梁との応力の偏心を少なくすることが可能となる。応力の偏心が少なくなれば、柱梁接合部内のねじり力が小さくなるため、柱梁接合部の品質が向上するとともに、柱梁接合部における断面および配筋量を小さくすることができる。
また、柱幅方向中央に配筋された柱主筋または前記梁側に配筋された柱主筋よりも一方の柱側面側に配筋された軸方向柱鉄筋(柱主筋または柱軸筋)の鉄筋径を細くすることで、当該柱鉄筋に作用する応力が小さくなるため、付着割裂破壊が生じ難くなる。
また、前記柱主筋を梁主筋よりも前記一方の柱側面側に配筋すれば、梁に対する柱の偏心量が鉄筋の配筋により制約されることがなくなるため、さらに室内空間を広くすることが可能となる。
また、第二の発明は、柱と梁との柱梁接合部構造であって、前記梁の一方の梁側面が前記柱の一方の柱側面よりも突出しているとともに、前記柱の他方の柱側面が前記梁の他方の梁側面よりも突出しており、梁幅方向中央に配筋された梁主筋または前記柱側に配筋された梁主筋が、前記一方の梁側面側に配筋された軸方向梁鉄筋よりも大きな鉄筋径を有していることを特徴としている。
前記梁主筋は、前記柱を貫通していてもよいし、前記柱側面に沿って配筋されていてもよい。
ここで、「軸方向梁鉄筋」とは、梁の軸方向に沿って配筋された鉄筋であって、梁主筋や梁軸筋を含むものとする。
かかる柱梁接合部構造によれば、柱内または柱寄りに配筋された梁主筋の鉄筋径を他の軸方向梁鉄筋よりも太くしているので、柱と梁との応力の偏心を少なくすることが可能となる。応力の偏心が少なくなれば、柱梁接合部内のねじり力が小さくなるため、柱梁接合部の品質が向上するとともに、柱梁接合部における断面および配筋量を小さくすることができる。
また、梁幅方向中央に配筋された梁主筋または前記柱側に配筋された梁主筋よりも一方の梁側面側に配筋された軸方向梁鉄筋(梁主筋または梁軸筋)の鉄筋径を細くすることで、当該梁鉄筋に作用する応力が小さくなるため、付着割裂破壊が生じ難くなる。
また、前記梁主筋を柱主筋よりも前記一方の梁側面側に配筋すれば、柱に対する梁の偏心量が鉄筋に配筋により制約されることがなくなるため、さらに室内空間を広くすることが可能となる。
本発明の柱梁接合部構造によれば、柱に対して梁が偏心している鉄筋コンクリート造の構造物の施工性と品質の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施形態に係る柱梁接合部構造を示す斜視図である。 柱梁接合部構造が配設された建物の概要を示す平面図である。 第一の実施形態に係る柱梁接合部構造を示す図であって、(a)は柱梁接合部の平断面図、(b)は(a)のX1−X1断面図である。 第二の実施形態に係る柱梁接合部構造を示す図であって、(a)は柱梁接合部の平断面図、(b)は(a)のX2−X2断面図である。 (a)は第三の実施形態に係る柱梁接合部構造を示す平断面図、(b)および(c)は(a)の他の形態を示す平断面図である。 第四の実施形態に係る柱梁接合部構造を示す図であって、(a)は柱梁接合部の平断面図、(b)は(a)のX3−X3断面図である。 (a)および(b)は、偏心柱梁接合部構造に想定される破壊モードを示す斜視図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態の柱梁接合部構造1は、図1に示すように、扁平断面の柱2と梁3とを接続してなるものである。
本実施形態の柱梁接合部構造1は、図2に示すように、鉄筋コンクリート造チューブ構造により構成された建物Bの外周チューブの一部を構成している。なお、図2における符号4は、コア壁である。
柱梁接合部構造1では、図1に示すように、柱2の一方の柱側面21が梁3の一方の梁側面31よりも突出しており、梁3の他方の梁側面32が柱2の他方の柱側面22よりも突出している。
つまり、柱2と梁3は、偏心した状態で接合されており、柱2の軸心と梁3の軸心とが一致していない。
柱2は、図3の(a)に示すように、一方の柱側面21側および他方の柱側面22側のそれぞれに柱主筋23が配筋されたいわゆるダブル配筋構造により構成されている。
柱主筋23は、コンクリート被りを確保した状態で、柱2の軸方向に沿って配筋されている。
柱主筋23のうち、他方の柱側面22側(梁3側)の列に配筋された柱主筋23aは、梁3を上下に貫通しているとともに、一方の柱側面21側の列に配筋された柱主筋23bよりも大きな鉄筋径を有している。
本実施形態では、柱主筋23を、柱2の角部に2本ずつ、計8本配筋しているが、柱主筋23の配筋ピッチや本数は限定されるものではない。
柱2には、柱主筋23,23,…の外周囲を覆うように柱帯筋24が配筋されている。帯筋24は、柱断面視ロ字状を呈しており、柱2の軸方向に沿って所定の間隔により複数配筋されている。
柱2と梁3との接合部における柱帯筋24は、他方の柱側面22から突出して、梁3の内部に配筋されている。
柱帯筋24を梁3内に突出させることで、柱帯筋24は、柱2と梁3が接合する垂直面を横切るせん断補強筋として機能する。
梁3は、図3の(b)に示すように、一方の梁側面31側および他方の梁側面32側のそれぞれに梁主筋33が配筋された、いわゆるダブル配筋構造により構成されている。
梁主筋33,33,…は、コンクリート被りを確保した状態で、梁3の軸方向に沿って配筋されている。
本実施形態では、梁主筋33を、梁3の角部に2本ずつ、計8本配筋しているが、梁主筋33の配筋ピッチや本数は限定されるものではない。
梁主筋33のうち、一方の梁側面31側(柱2側)に配筋された梁主筋33aは、図3の(a)に示すように、柱2を左右(柱2の長辺方向)に貫通しているとともに、他方の梁側面32側に配筋された梁主筋33bよりも大きな鉄筋径を有している。
また、梁主筋33aは、柱主筋23aと近接しているとともに、2列の柱主筋23a,23bの間を挿通している。
梁3には、梁主筋33,33,…の外周囲を覆うように梁あばら筋34が配筋されている。梁あばら筋34は、梁断面視ロ字状を呈しており、梁3の軸方向に所定の間隔により複数配筋されている。
本実施形態の柱梁接合部構造1によれば、柱2と梁3を互いに偏心させているため、室内側に張り出す柱寸法を小さくし、室内空間を広く確保することができる。
柱主筋23および梁主筋33は、柱2と梁3の接合している側に配筋された柱主筋23aおよび梁主筋33aの鉄筋径が、それぞれ反対側(柱2においては室外側、梁3においては室内側)に配筋された柱主筋23および梁主筋23bの鉄筋径よりも大きくしているため、引張力の合力位置の偏心量を小さくすることができる。そのため、接合部内のねじり力T(図7の(a)参照)を小さくすることができ、ひいては、柱2および梁3の断面寸法や配筋量を小さくすることができる。
また、室内側に配筋された梁主筋33bの鉄筋径を小さくすることで、梁主筋33bに作用する応力T(図7の(b)参照)が小さくなり、コーナースプリットによる付着割裂破壊が生じ難くなる。
ゆえに、柱2と梁3との偏心接合部の構造的な付加を低減することが可能となり、より構造性能の高く、かつ、室内空間をより有効に利用することが可能な構造物を構築することが可能となる。
なお、本実施形態では、柱主筋23および梁主筋33について、いずれも柱2と梁3の接合している側に配筋された柱主筋23aおよび梁主筋33aの鉄筋径を反対側に配筋された柱主筋23および梁主筋23bの鉄筋径よりも大きくするものとしたが、鉄筋径を大きくするのは、柱主筋23または梁主筋33のいずれか一方のみでもよい。
<第二の実施形態>
第二の実施形態に係る柱梁接合部構造1では、図4の(a)に示すように、梁主筋33aが柱主筋23aの他方の梁側面32側において柱2を貫通している(柱主筋23aが梁主筋33aと一方の柱側面22との間に配筋されている)点で、柱2の2列の柱主筋23a,23bの間を貫通している第一の実施形態に係る柱梁接合部構造1と異なっている。
この他の第二の実施形態に係る柱梁接合部構造1の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
第二の実施形態に係る柱梁接合部構造1によれば、鉄筋の配置により柱2と梁3の偏心量が制約されなくなる。そのため、柱2と梁3をより大きく偏心させた柱梁接合部構造1を構成することが可能となり、室内空間をより広く確保することが可能となる。
この他の第二の実施形態に係る柱梁接合部構造1の作用効果は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
<第三の実施形態>
第三の実施形態に係る柱梁接合部構造1は、図5の(a)に示すように、柱2と梁3が偏心した状態で接合されている。
柱2は、その短辺方向(図5において上下方向)中央に一列に配筋された複数の柱主筋23,23,…を備えている。柱主筋23,23,…は、梁3の一方の梁側面31に近接する位置に配筋されている。
本実施形態では、柱2の長辺方向(図5において左右方向)中央部を空けて両端部に3本ずつ、計6本の柱主筋23,23,…を配筋するが、柱主筋23の配筋ピッチや本数は限定されるものではない。また、柱主筋23は、2列以上配筋されていてもよい。
柱主筋23は、自身よりも一方の柱側面21側に配筋された柱軸筋25,25,…よりも大きな鉄筋径を有している。
柱軸筋25は、柱梁架構の面外方向の曲げ抵抗に寄与するために配筋されており、一方の柱側面21からコンクリート被りを確保した状態で配筋されている。本実施形態では、他方の柱側面22側にも、コンクリート被りを確保した状態で柱軸筋25,25,…が配筋されている。
本実施形態では、柱軸筋25を柱2の四隅にそれぞれ3本ずつ、合計12本配筋するが、柱軸筋25の配置および本数は限定されるものではない。また、柱軸筋25は、必ずしも一方の柱側面21側と他方の柱側面22側の両方に配筋されている必要はなく、図5の(b)に示すように、一方の柱側面21側のみに配筋されていてもよい。
柱2には、図5の(a)に示すように、柱軸筋25,25,…の外周囲を覆うように柱帯筋24が配筋されている。帯筋24は、柱断面視ロ字状を呈しており、柱2の軸方向に所定の間隔をあけて複数配筋されている。
柱2と梁3との接合部における柱帯筋24は、他方の柱側面22から突出して、梁3の内部に配筋されている。
柱帯筋24を梁3内に突出させることで、柱帯筋24は、柱2と梁3が接合する垂直面を横切るせん断補強筋として機能する。
梁3は、一方の梁側面31側および他方の梁側面32側のそれぞれに梁主筋33が配筋された、いわゆるダブル配筋構造により構成されている。各梁主筋33は、同一の鉄筋径を有している。
梁主筋33,33,…は、コンクリート被りを確保した状態で、梁3の軸方向に沿って配筋されている。
梁主筋33,33,…のうち、一方の梁側面32側(柱2側)に配筋された梁主筋33(太径の梁主筋33)は、柱主筋23と近接しているとともに、2列の柱軸筋25,25の間を挿通している。
なお、本実施形態では、梁主筋33が柱主筋23と他方の柱側面22との間に配筋されているが、梁主筋33は、図5の(c)に示すように、柱主筋23の一方の柱側面21側に配筋されていてもよい。すなわち、柱主筋23は、梁主筋33と他方の柱側面22との間において梁3を上下に貫通するように配筋されていてもよい。
梁3には、図5の(a)に示すように、梁主筋33,33,…の外周囲を覆うように梁あばら筋34が配筋されている。梁あばら筋34は、梁断面視ロ字状を呈しており、梁3の軸方向に所定の間隔をあけて複数配筋されている。
本実施形態の柱梁接合部構造1によれば、柱2と梁3を互いに偏心させているため、室内側に張り出す柱寸法を小さくし、室内空間を広く確保することができる。
柱主筋23の鉄筋径を、柱軸筋25の鉄筋径よりも大きくしているため、引張力の合力位置の偏心量を小さくすることができる。そのため、接合部内のねじり力T(図7の(a)参照)を小さくすることができ、ひいては、柱2および梁3の断面寸法や配筋量を小さくすることができる。
ゆえに、柱2と梁3との偏心接合部の構造的な付加を低減することが可能となり、より構造性能の高く、かつ、室内空間をより有効に利用することが可能な構造物を構築することが可能となる。
なお、第三の実施の形態に係る柱梁接合部構造1は、柱軸筋25に代えて、柱主筋23を配筋してもよい。この場合は、中央に配筋された柱主筋23の鉄筋径を他の柱主筋23の鉄筋径よりも大きくする。
<第四の実施形態>
第四の実施形態に係る柱梁接合部構造1は、図6の(a)に示すように、柱2と梁3が偏心した状態で接合されている。
柱2は、一方の柱側面21側および他方の柱側面22側のそれぞれに柱主筋23が配筋されたいわゆるダブル配筋構造により構成されている。柱主筋23は、コンクリート被りを確保した状態で、柱2の軸方向に沿って配筋されている。
なお、柱2は、必ずしもダブル配筋構造である必要はない。
本実施形態では、柱主筋23を、柱2の角部に2本ずつ、計8本配筋しているが、柱主筋23の配筋ピッチや本数は限定されるものではない。
一方の柱側面21側(梁3と反対側)の列に配筋された柱主筋23と他方の柱側面22側(梁3側)の列に配筋された柱主筋23は、同一の鉄筋径を有している。
柱2には、柱主筋23,23,…の外周囲を覆うように柱帯筋24が配筋されている。帯筋24は、柱断面視ロ字状を呈しており、柱2の軸方向に所定の間隔をあけて複数配筋されている。
柱2と梁3との接合部における柱帯筋24は、他方の柱側面22から突出して、梁3の内部に配筋されている。
柱帯筋24を梁3内に突出させることで、柱帯筋24は、柱2と梁3が接合する垂直面を横切るせん断補強筋として機能する。
梁3には、図6の(b)に示すように、一方の梁側面31側、他方の梁側面32側および梁3の短辺方向(図6の(b)における左右方向)の中央のそれぞれに、梁主筋33が配筋されている。なお、梁主筋33の列数は限定されるものではない。
梁主筋33のうち、梁3の短辺方向(図6の(b)において左右方向)中央に配筋された中央梁主筋33c,33c,…は、他の梁主筋33d,33d,…よりも大きな鉄筋径を有している。
中央梁主筋33c,33c,…は、図6の(a)に示すように、梁軸方向に沿って配筋されており、柱2を貫通している。
本実施形態では、梁3の長辺方向(図6の(b)において上下方向)中央部で間隔を空けて左右の端部に2本ずつ、計4本の中央主筋33c,33c,…を配筋するが、中央主筋33cの配筋ピッチや本数は限定されるものではない。
本実施形態の中央梁主筋33cは、柱主筋23の他方の柱側面22側(すなわち、柱主筋23と他方の柱側面22との間)に配筋されているが、中央梁主筋33cは、2列配筋された柱主筋23,23の間に配筋されていてもよい。
他の梁主筋33d,33d,…は、コンクリート被りを確保した状態で、梁3の軸方向に沿って配筋されている。また、他の梁主筋33cは、柱2と梁3の接合部において分断されており、柱2を貫通していない。
本実施形態では、他の梁主筋33dを、梁3の角部に2本ずつ、計8本配筋しているが、梁主筋33dの配筋ピッチや本数は限定されるものではない。また、他の梁主筋33dは、接合部を通して配筋されていてもよい。
梁3には、梁主筋33,33,…の外周囲を覆うように梁あばら筋34が配筋されている。梁あばら筋34は、梁断面視ロ字状を呈しており、梁3の軸方向に所定の間隔をあけて複数配筋されている。
本実施形態の柱梁接合部構造1によれば、柱2と梁3を互いに偏心させているため、室内側に張り出す柱寸法を小さくし、室内空間を広く確保することができる。
中央梁主筋33cの鉄筋径を、他の梁主筋33dの鉄筋径よりも大きくしているため、引張力の合力位置の偏心量を小さくすることができる。そのため、接合部内のねじり力T(図7の(a)参照)を小さくすることができ、ひいては、柱2および梁3の断面寸法や配筋量を小さくすることができる。
また、室内側に配筋された梁主筋33dの鉄筋径を小さくすることで、梁主筋33dに作用する応力Tが小さくなり、コーナースプリットによる付着割裂破壊が生じ難くなる。
ゆえに、柱2と梁3との偏心接合部の構造的な付加を低減することが可能となり、より構造性能の高く、かつ、室内空間をより有効に利用することが可能な構造物を構築することが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
前記実施形態では、柱梁接合部構造1を鉄筋コンクリート造チューブ構造に適用する場合について説明したが、本発明の柱梁接合部構造が適用される構造物の構成は限定されるものではない。
柱および梁の断面形状は、必ずしも扁平である必要はなく、例えば正方形断面であってもよい。
1 柱梁接合部構造
2 柱
21 一方の柱側面
22 他方の柱側面
23 柱主筋
25 柱軸筋
3 梁
31 一方の梁側面
32 他方の梁側面
33 梁主筋

Claims (6)

  1. 柱と梁との柱梁接合部構造であって、
    前記柱の一方の柱側面が前記梁の一方の梁側面よりも突出しているとともに、前記梁の他方の梁側面が前記柱の他方の柱側面よりも突出しており、
    柱幅方向中央に配筋された柱主筋または前記梁側に配筋された柱主筋が、前記一方の柱側面側に配筋された軸方向柱鉄筋よりも大きな鉄筋径を有していることを特徴とする、柱梁接合部構造。
  2. 前記柱主筋が、前記梁を貫通していることを特徴とする、請求項1に記載の柱梁接合部構造。
  3. 前記柱主筋が、梁主筋よりも前記一方の柱側面側に配筋されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の柱梁接合部構造。
  4. 柱と梁との柱梁接合部構造であって、
    前記梁の一方の梁側面が前記柱の一方の柱側面よりも突出しているとともに、前記柱の他方の柱側面が前記梁の他方の梁側面よりも突出しており、
    梁幅方向中央に配筋された梁主筋または前記柱側に配筋された梁主筋が、前記一方の梁側面側に配筋された軸方向梁鉄筋よりも大きな鉄筋径を有していることを特徴とする、柱梁接合部構造。
  5. 前記梁主筋が、前記柱を貫通していることを特徴とする、請求項4に記載の柱梁接合部構造。
  6. 前記梁主筋が、柱主筋よりも前記他方の梁側面側に配筋されていることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の柱梁接合部構造。
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