JP5681658B2 - 配信ネットワークシステム、フィルタ制御方法、配信ノード装置および受信ノード装置 - Google Patents
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Description
共有メディア接続型のネットワークがPONの場合(E−PONの場合)、下り方向のIPマルチキャスト配信を行う方法として、主として以下に示す3つの方法がある。
第1の方法として、OLTがフレームを、配信対象であるONU回線数の分だけ複製して、ユニキャスト用の論理リンクを用いて各ユーザ個別に転送する方法が考えられる。以下、第1の方法をユニキャストコピー配信方式ともいう。
この第1の方法は、既存のユニキャスト方式を流用できるという利点があるが、同一フレームをPON区間で重複して転送するため、PON区間の配信帯域における帯域利用効率の低下が懸念される。また、フレーム配信する回線数分だけフレームを複製する処理が必要となるため、フレーム処理性能が懸念される。すなわち、一般的に、パケット複製の処理負荷は、単位時間当たりの複製フレーム数に依存するので、転送帯域が同一である場合でも、ショートフレームはロングフレームより処理負荷が高く、ワイヤレートの転送性能を確保する必要があるような場合、実装性能を上げる必要があり、コストの増加を招く。
第2の方法として、ブロードキャスト用の論理リンクを用い、OLTが、全てのONU回線にブロードキャスト配信し、ONUが受信フレームのフィルタ制御を行う方法が考えられる。この方法は、さらに以下の3つの方法に大きく分類できる。なお、明細書中の記号「/(スラッシュ)」は、「又は」を意味するものとする。
(方法2−A)ONUのみにIGMP/MLD機能を配備
(方法2−B)ONUとOLTにIGMP/MLD機能を配備
(方法2−C)OLTのみにIGMP/MLD機能を配備
方法2−Aと方法2−Bは、ONUにIGMP/MLDルータ(プロキシ)機能を配備して、例えばSTB(Set Top Box)である加入者端末からのIGMP/MLDレポートのパケットに応じて、ONUがフロー単位の透過/廃棄を実現する。これは、本来はイーサネット装置であるONUに高度なIPレイヤ機能を搭載する必要があり、チップコストの増加が懸念される。
これに対し、方法2−Cは、OLTに、IPv4の場合はIGMPルータ(プロキシ)機能、IPv6の場合はMLDルータ(プロキシ)機能を配備し、IGMP/MLDレポートのパケットの受信を契機に、ONUにフロー毎のフィルタ設定を遠隔制御する方法が挙げられる。本方法は、ONUにIP機能を搭載する必要がないため、方法2−Aや方法2−Bに比べて、装置コスト的なメリットが期待できる。
なお、ここで、IGMPは、Internet Group Management Protocolの略であり、非特許文献2には、そのバージョン3が開示されている。また、MLDは、Multicast Listener Discoveryの略であり、非特許文献3には、そのバージョン2が開示されている。
第3の方法は、本願発明者らがこれまでに提案している方法である(特許文献1参照)。第3の方法では、PONに収容する回線数分の、ビット列から成る配信識別子を定義する。フレーム構成の中で配信識別子を格納する場所(フィールド)としては、例えば、E−PONのLLID(Logical Link ID、つまり論理リンクID)やVLAN−ID(IEEE 802.1adやIEEE 802.1ah)を流用することができる。そして、配信識別子の各ビットを回線毎に1対1で対応づけ、各ビットの値(0/1)により配信状態(非配信(Leave)/配信中(Join))を表す。この配信識別子は、フロー毎に設定される。OLTは、特定フローに対するIGMP/MLDレポートのパケットを受信する都度、当該フローに対する配信識別子に対し、IGMP/MLDレポートのパケットを受信した回線IDに対応するビットの値を設定する。そして、配信フローのフレームに、当該フローに対する配信識別子を付与してPON区間へ配信する。この配信されたフロー(配信識別子を付与されたフレーム)を受信した各ONUは、配信識別子を参照し、自回線IDに対するビット値を検査して、値に応じて受信フレームの透過/廃棄を判定することでフィルタリング制御を実現する。
イーサネットLANやVLAN(Virtual Local Area Network)の場合、加入者端末等がマルチキャストを受信する方法としては、次の方法が一般的である。すなわち、端末のアプリケーションから配信要求(IGMPやMLD等)を行い、マルチキャスト受信ソケット(宛先マルチキャストアドレス等を指定)の生成を契機に、端末のネットワークインタフェースカード(NIC)に対して、該当するマルチキャストのフィルタ条件(例えば、MACアドレス)を登録/削除する方法が一般的である。
例えば、E−PONの場合、下り方向のIPマルチキャスト配信を行う3つの方法のうち、第1の方法(ユニキャストコピー配信方式)は、PON区間の配信帯域における帯域利用効率の低下が懸念される。この心配の無い第2の方法において、第2−Cの方法は、OLTが端末からIGMP/MLDレポートのパケットを受信する都度、アウトチャネルの信号(OAMフレーム)を用いて、OLTからONUへフロー単位のフィルタ設定情報を送信する必要がある。これにより、PONシステムの流量制限を超えた配信制御の要求が発生すると、すなわち、PONシステムのリソース輻輳が生じると、OAMフレームの応答遅延やロスが発生する。一方、特許文献1に記載の技術を用いた第3の方法では、OAMフレームを用いず、受信フローのヘッダ情報を参照することで透過/廃棄のフィルタリング制御が可能であるため、第1および第2の方法における問題が解決できる。
(A1)LLIDフィールド長を拡大する案
(A2)VLANタグ(IEEE802.1ad)を利用する案
(A3)Mac−in−Mac(IEEE802.1ah)方式のB−BMACおよびISID(The initiator part of the Session Identifier)フィールドを利用する案
(A4)これらを併用する案
前記(A2)の案では、32分岐(E−PONの最大分岐)を超えるためには、フレーム構造においてタグのデュアルスタック化が必要であり、その場合には転送オーバヘッドが増加する。
前記(A3)の案では、本来の適用想定を超えてオーバスペックであると共に、前記(A2)の案と同じく転送オーバヘッドが増加する。
よって、PONの収容回線数(収容分岐数)を拡大したとしても、既存のLLIDフィールド(16bit)程度の長さで対応可能なフィルタ制御を可能とする技術が求められる。
従来技術は、マルチキャストフレームに、フィルタリング制御の情報が含まれないため、フレーム受信に連動した柔軟なNIC設定ができず、端末管理者によるNICの手動設定やアプリケーションによるNICの自動設定が必要になる。
[1.PONシステムの概要]
本発明の第1実施形態に係る配信ネットワークシステムをPONシステムとして、このPONシステムを用いた情報配信ネットワークシステムを図1に示す。図1に示す情報配信ネットワークシステムは、共有メディア接続型のネットワークであるPONシステム(配信ネットワークシステム)100を上位網2とその伝送路3を介して配信サーバ1に接続して構成される。この情報配信ネットワークシステムでは、配信サーバ1がマルチキャスト配信する情報データのトラフィックフロー(以下、単にフローという)は、上位網2と伝送路3を経由してPONシステム100へ転送される。
局側通信装置4と、加入者終端装置8a,8b,8c,…とは、伝送媒体である光伝送路5を共有している。光伝送路5は、一端が局側通信装置4に接続され、他端が光分岐部6に接続されている。光分岐部6は、個別の回線である光分岐伝送路7a,7b,7c,…を介して加入者終端装置8a,8b,8c,…とそれぞれ接続されている。
加入者終端装置8a,8b,8c,…は、詳細は後記するが、予め取得した自ノード装置のエリア識別子と回線ID(回線番号)との組と、局側通信装置4から受信するフレームに付与されたエリア識別子と配信識別子との組とを照合することで、受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習、フィルタリング制御を行う。
加入者端末10は例えばSTB(Set Top Box)からなり、加入者終端装置8a,8b,8c,…から転送されるマルチキャストフローを受信する。
局側通信装置4は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、メモリやハードディスク等の記憶装置(記憶手段)と、外部との間で各種情報の送受信を行うインタフェース装置とを備え、図1および図2に共通して示すように、上位接続インタフェース41と、上位間フレーム転送部42と、転送制御回路43と、PON間フレーム転送部44と、PON接続インタフェース45とを備えている。
上位接続インタフェース41は、物理層(PHY)の機能に相当する。
上位接続インタフェース41は、受信IF(Interface)部4101と、送信IF部4102と、を備える。
受信IF部4101は、上位網2と接続してフレームを受信し、上位間フレーム転送部42に出力する。
送信IF部4102は、上位網2と接続して、上位間フレーム転送部42からのフレームを送信する。
これらの受信IF部4101及び送信IF部4102により上位網2との間で物理レイヤの送受信を行う。
上位間フレーム転送部42は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
上位間フレーム転送部42は、フレーム受信部4201と、フレーム送信部4202と、を備える。
フレーム受信部4201は、受信IF部4101により光信号として受信されたフレームを転送制御回路43へ送信する。
フレーム送信部4202は、PON間フレーム転送部44から出力される配信要求を送信IF部4102を介して配信サーバ1に向け送信する。
転送制御回路43は、上位接続インタフェース41および上位間フレーム転送部42を介して受信したマルチキャストフレームのフローに対して、エリア識別子と当該エリアの配信識別子を付与し、PON間フレーム転送部44およびPON接続インタフェース45を経由して加入者終端装置8方向へ受信フレームを転送するものである。この転送制御回路43の詳細については後記する。
PON間フレーム転送部44は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
PON間フレーム転送部44は、フレーム送信部4401と、フレーム受信部4402と、を備える。
フレーム送信部4401は、転送制御回路43から出力される、配信フレームやIGMP/MLDクエリのパケットを、PON接続インタフェース45を介して加入者終端装置8へ送信する。
フレーム受信部4402は、加入者終端装置8から受信する配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットを、PON接続インタフェース45を介して転送制御回路43に出力する。
PON接続インタフェース45は、物理層(PHY)の機能に相当する。
PON接続インタフェース45は、送信IF部4501と、受信IF部4502と、を備える。
送信IF部4501は、加入者終端装置8と接続して、PON間フレーム転送部44からのフレームを送信する。
受信IF部4502は、加入者終端装置8と接続してパケットを受信し、PON間フレーム転送部44に出力する。
これらの送信IF部4501及び受信IF部4502により、加入者終端装置8との間で物理レイヤの送受信を行う。
転送制御回路43は、図2に示すように、フロー識別部4301と、エリア回線番号管理部4302と、配信状態管理部4303と、振り分け転送部4304と、を備える。
フロー識別部(フロー識別手段)4301は、加入者終端装置8に配信するフローをフレーム毎に識別するものである。フロー識別部4301は、上位網2から受信するフローを識別する。フロー識別部4301は、例えば、宛先MACアドレスや、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス等の情報により、フローを識別するための判定を行う。フローの識別結果は振り分け転送部4304に通知される。
エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)4302は、PONシステム100内で対象とする全ての加入者終端装置8を複数のエリアに分割して管理するものである。
エリア回線番号管理部4302は、各エリアに所属する加入者終端装置8に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線ID(回線番号)との組を割り当てたエリア回線番号テーブルT41(図5参照)を生成する。エリア回線番号管理部4302は、生成したエリア回線番号テーブルT41を図示しない記憶手段に格納して管理する。
ONU IDは、加入者終端装置8を識別するための識別情報である。
エリア識別子は、PONシステム100内で対象とする全ての加入者終端装置8を複数のエリアのいずれかに所属するように分割して管理する際のエリアを識別するための識別情報である。
回線IDは、エリア内で加入者終端装置8を識別するための識別情報である。
なお、各識別情報は番号で表した。
エリア識別子が2であるエリア2には、ONU IDが5であるONU5、ONU IDが6であるONU6、ONU IDが7であるONU7、および、ONU IDが8であるONU8が所属している。
エリア識別子が3であるエリア3には、ONU IDが9であるONU9、ONU IDが10であるONU10、ONU IDが11であるONU11、および、ONU IDが12であるONU12が所属している。
エリア識別子が4であるエリア4には、ONU IDが13であるONU13、ONU IDが14であるONU14、ONU IDが15であるONU15、および、ONU IDが16であるONU16が所属している。
エリア2において、ONU5、ONU6、ONU7およびONU8には、それぞれ固有の回線IDとして、4、3、2、1が割り当てられている。
エリア3において、ONU9、ONU10、ONU11およびONU12には、それぞれ固有の回線IDとして、2、4、3、1が割り当てられている。
エリア4において、ONU13、ONU14、ONU15およびONU16には、それぞれ固有の回線IDとして、3、1、4、2が割り当てられている。
≪配信状態管理部4303≫
配信状態管理部(配信状態管理手段)4303は、IGMP/MLDルータの機能に相当する。配信状態管理部4303は、加入者端末10(図1参照)から、加入者終端装置8を介して受信したメッセージに基づきフロー毎かつ加入者終端装置8毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルT42(図6参照)を生成するものである。ここで、加入者端末10から受信するメッセージとは、例えば、加入者終端装置8から受信するIGMP/MLDレポート(Join/Leave)のパケットである。
図6の配信状態テーブルT42は、項目として、フロー番号と、配信フラグとを備えている。フロー番号は、フローを識別するための識別情報である。
配信フラグについては、一例として、IGMP/MLDレポートのパケットがJoinの場合にフラグを立てて1を割り当て、Leaveの場合に0を割り当てた場合を示している。すなわち、bit値=1の場合に配信中の状態を示し、bit値=0の場合に非配信の状態を示している。図6では、図4に例示した16台のONUを収容するPONにおいて、M本のフローに関する配信状態を示している。例えば、フロー番号が2であるフロー(フロー2)は、ONU2、ONU4、ONU7、ONU9、ONU11、ONU13、ONU15の回線に配信されている状態を示す。
≪振り分け転送部4304≫
振り分け転送部(振り分け転送手段)4304は、フローを振り分けるための情報を生成する第1機能と、この情報にしたがってフローを実際に振り分ける第2機能とを有している。
振り分け転送テーブルT43は、図7に示すように、項目として、フロー番号と配信識別子とを有している。
フロー番号は、フローを識別するための識別情報である。
配信識別子の項目は、エリア1、エリア2、エリア3およびエリア4のサブ項目に分かれている。各サブ項目に格納されている配信識別子は、図5のエリア回線番号テーブルと図6の配信状態テーブルから導かれたものであって、この例では、エリア内の加入者終端装置8の台数(4台)と同じビット長(4bit長)を有している。
ここで、例えばLLIDを、エリア識別子とそのエリアの配信識別子とを格納するフィールドとして利用することができる。IEEE Std 802.3ah標準の既存LLIDは、8バイトのプリアンプル領域の中で、1bitのモードフラグを合わせると16bitの領域である。図9ではフレーム構造を簡略化して示したが、例えばIEEE Std 802.3ah標準では、ペイロードにはデータのほか、VLANタグ等も含まれており、フレームのヘッダには、宛先アドレスと送信元アドレスとが格納される。プリアンプル領域は、宛先アドレスの前に付与されている。なお、フレームの先頭にはIFG(Inter Frame Gap)、最後尾にはFCS(Frame Check Sequence)がさらに付される。
さらに、5番目のフレーム705については、分割エリア数NA=4を越えてしまっているので、ペイロードにフロー1のデータ5が格納されているものの、ヘッダに、エリア識別子=1とエリア1の配信識別子とが再び格納されている。このように、振り分け転送部4304は、フロー1のフレーム毎にラウンドロビン形式で、分割エリア数NA=4に対応した4つのエリア識別子と配信識別子との組を変更して格納する。
加入者終端装置8は、CPU等の演算装置と、メモリやハードディスク等の記憶装置(記憶手段)と、外部との間で各種情報の送受信を行うインタフェース装置とを備え、図3に示すように、PON接続インタフェース81と、PON間フレーム転送部82と、フィルタリング制御回路83と、加入者間フレーム転送部84と、加入者接続インタフェース85とを備えている。
PON接続インタフェース81は、物理層(PHY)の機能に相当する。
PON接続インタフェース81は、受信IF部8101と、送信IF部8102と、を備える。
受信IF部8101は、局側通信装置4と接続してフレームを受信し、PON間フレーム転送部82に出力する。
送信IF部8102は、局側通信装置4と接続して、PON間フレーム転送部82からのフレームを送信する。
これらの受信IF部8101及び送信IF部8102により、局側通信装置4との間で物理レイヤの送受信を行う。
PON間フレーム転送部82は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
PON間フレーム転送部82は、フレーム受信部8201と、フレーム送信部8202と、を備える。
フレーム受信部8201は、局側通信装置4から受信する配信フレームをフィルタリング制御回路83に出力する。
フレーム送信部8202は、加入者端末10から受信する配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットを、PON接続インタフェース81を介して局側通信装置4へ送信する。
フィルタリング制御回路83は、PON接続インタフェース81およびPON間フレーム転送部82を介して受信したフレームを、加入者間フレーム転送部84および加入者接続インタフェース85へ転送したり廃棄したりするものである。このフィルタリング制御回路83の詳細については後記する。
加入者間フレーム転送部84は、データリンク層(MAC)の機能に相当する。
加入者間フレーム転送部84は、フレーム送信部8401と、フレーム受信部8402と、を備える。
フレーム送信部8401は、フィルタリング制御回路83から出力される、配信フレームやIGMP/MLDクエリのパケットを、送信IF部8501を介して加入者端末10へ送信する。
フレーム受信部8402は、受信IF部8502により光信号として受信された加入者端末10からの配信要求(IGMP/MLDレポート)のパケットをフィルタリング制御回路83へ送信する。
加入者接続インタフェース85は、物理層(PHY)の機能に相当する。
加入者接続インタフェース85は、送信IF部8501と、受信IF部8502と、を備える。
送信IF部8501は、加入者端末10と接続して、加入者間フレーム転送部84からのフレームを送信する。
受信IF部8502は、加入者端末10と接続してパケットを受信し、加入者間フレーム転送部84に出力する。
これらの送信IF部8501及び受信IF部8502により加入者端末10との間で物理レイヤの送受信を行う。
フィルタリング制御回路83は、図3に示すように、フロー識別部8301と、エリア回線番号管理部8302と、フレームフィルタ計算部8303と、フレームフィルタ制御部8304と、を備える。
フロー識別部(フロー識別手段)8301は、局側通信装置4から受信したフレームが属するフローを識別するものである。フロー識別部8301は、局側通信装置4からPON接続インタフェース81およびPON間フレーム転送部82を介して受信したフレームから、当該フレームが属するフローを識別するための情報を取得する。フロー識別情報の例としては、宛先MACアドレスや、宛先IPアドレス、送信元IPアドレスなど受信フレームのヘッダ情報がある。
エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)8302は、自ノード装置のエリア識別子と回線ID(回線番号)との組を局側通信装置4から取得して図示しない記憶手段に格納して管理するものである。個別の加入者終端装置8で管理するエリア識別子と回線IDとの組は、局側通信装置(OLT)4で管理するエリア回線番号テーブルT41の一部の情報なので、以下では個別エリア回線番号テーブルと呼ぶ。
フレームフィルタ計算部(フレームフィルタ計算手段)8303は、受信フローに付与されているエリア識別子および配信識別子と、フロー識別部8301で導かれる受信フローの識別情報と、個別エリア回線番号テーブル(自装置のエリア識別子および回線ID)と、の各情報を所定の順番に判定に利用して、フロー単位の転送条件または廃棄条件を導出してフィルタとして設定するものである。このフィルタ設定処理の詳細については後記する。ここで導出されたフロー単位の転送条件または廃棄条件は、フロー管理テーブルT80(図10参照)に登録される。
フローIDは、フローを識別するための識別情報である。
宛先MACアドレス、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレスは、受信フレームからフロー識別部8301により取得されたフローを識別するための情報である。
配信状態は、フローを識別するための情報毎および回線ID毎(ノード装置毎)のフィルタ条件が転送条件と廃棄条件のいずれであるかを示す。Joinは転送条件(透過フィルタ)、Leaveは廃棄条件(廃棄フィルタ)を表す。
フレームフィルタ制御部(フレームフィルタ制御手段)8304は、フロー管理テーブルT80(図10参照)に従って、受信フローのフレームを転送したり廃棄したりする。
フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローの識別情報が、フロー管理テーブルT80においてJoin(透過フィルタ)として登録されている場合、受信したフローのフレームのヘッダからエリア識別子と配信識別子との組を削除して通常のフレームに戻した上で当該フローの宛先である加入者端末10側へ転送する。
フレームフィルタ制御部8304は、受信したフローの識別情報が、フロー管理テーブルT80においてleave(廃棄フィルタ)として登録されている場合、受信したフローを廃棄する。
<4−1.局側通信装置(OLT)におけるエリア回線番号テーブル生成処理>
図2に示す局側通信装置(OLT)4のエリア回線番号管理部4302は、処理を開始すると、図11に示すように、エリア回線番号テーブルT41を初期生成する(ステップS4101)。ここでは、エリア回線番号管理部4302は、エリア回線番号テーブルT41(図5参照)を作るための記憶領域を、図示しない記憶手段のメモリに確保する。
図2に示す局側通信装置(OLT)4のエリア回線番号管理部4302は、図12(a)に示すように、処理を開始して、ONU回線(加入者終端装置8)の追加を検出すると(ステップS4111:Yes)、追加された当該ONU回線に対して、エリア識別子と回線IDの組を新規に割り当てる計算を行って、エリア回線番号テーブルT41にエントリとして追加し(ステップS4112)、追加更新処理を終了する。なお、エリア回線番号管理部4302は、ONU回線の追加を検出しなければ(ステップS4111:No)、処理を終了する。
加入者終端装置8のエリア回線番号管理部8302は、図13に示すように、処理を開始すると、局側通信装置(OLT)4から自ONU(自回線)のエリア識別子と回線IDとの組を問い合わせて取得する(ステップS8101)。そして、エリア回線番号管理部8302は、局側通信装置(OLT)4から取得した自回線のエリア識別子と回線IDとの組を、個別エリア回線番号テーブルに登録する(ステップS8102)。
図2に示す局側通信装置(OLT)4の配信状態管理部4303は、処理を開始すると、図14に示すように、配信状態テーブルT42を初期生成する(ステップS4201)。そして、配信状態管理部4303は、PONに収容されている全てのONU回線に対して配信状態を確認するために、IGMP/MLDのGQ(General Query)パケット等のクエリを送信する(ステップS4202)。
図2に示す局側通信装置(OLT)4の配信状態管理部4303は、図15(a)に示すように、処理を開始して、加入者端末10からJoinレポートのパケットを受信すると(ステップS4211:Yes)、配信状態テーブルT42において、レポートを受信した回線に対するエントリ内容の配信状態を配信中(bit値=1)に更新し(ステップS4212)、処理を終了する。なお、配信状態管理部4303は、Joinレポートのパケットを受信しなければ(ステップS4211:No)、処理を終了する。
図2に示す局側通信装置(OLT)4の振り分け転送部4304は、処理を開始すると、図16に示すように、振り分け転送テーブルT43を初期生成する(ステップS4301)。そして、振り分け転送部4304は、エリア回線番号テーブルT41のエントリ情報と、配信状態テーブルT42のエントリ情報から、フロー毎かつエリア毎の配信識別子を算出して、振り分け転送テーブルT43にエントリ情報として登録する(ステップS4302)。
図2に示す局側通信装置(OLT)4の振り分け転送部4304は、図17に示すように、処理を開始して、配信状態の変化に伴う配信状態テーブルT42の更新、または、収容回線の追加/削除に伴うエリア回線番号テーブルT41の更新があるか否かを判別する(ステップS4311)。いずれかのテーブル更新が検出された場合(ステップS4311:Yes)、配信状態テーブルT42およびエリア回線番号テーブルT41において更新されたエントリ情報から、フロー毎かつエリア毎の配信識別子を再計算し、振り分け転送テーブルT43にエントリ情報として再登録し(ステップS4312)、処理を終了する。なお、振り分け転送部4304は、配信状態テーブルT42およびエリア回線番号テーブルT41の更新を検出しなければ(ステップS4211:No)、処理を終了する。
ここでは、局側通信装置4におけるフロー配信制御処理について図18を参照(適宜図1、図2、図7〜図9参照)して説明する。
一方、上位網2からの受信フレームが初受信のフローではない場合(ステップS4402:No)、ステップS4403をスキップする。
ステップS4405に続いて、振り分け転送部4304は、エリア識別子と配信識別子との組を付与した受信フレーム(受信フロー)をPONの収容回線である加入者終端装置8側へ転送する(ステップS4406)。そして、振り分け転送部4304は、この受信フローに対応するエリアカウンタ値Cをインクリメントする(ステップS4407)。すなわち、現在のエリアカウンタ値Cを1つ増加させる(C←C+1)。そして、振り分け転送部4304は、増加させた後のエリアカウンタ値Cが分割エリア数NAを超過したか(C>NA?)否かを判別する(ステップS4408)。C>NAの場合(ステップS4408:Yes)、この受信フローに対応するエリアカウンタ値Cを1にセットし(ステップS4409)、この受信フレームに対する処理を終了する。一方、C≦NAの場合(ステップS4408:No)、S4409をスキップする。前記S4409にてエリアカウンタ値Cを1にセットすることで、図9のフレーム701〜705のように、エリア識別子を順回させてフレームに付与することができる。
ここでは、加入者終端装置8におけるフィルタ設定処理について図19を参照(適宜図1、図3、図7、図9および図10参照)して説明する。
ここでは、加入者終端装置8におけるフィルタ設定処理について図20を参照(適宜図1、図3、図7、図9および図10参照)して説明する。
加入者終端装置8は、処理を開始すると、PONシステム100の局側通信装置4からフレームを受信する(ステップS8301)。そして、加入者終端装置8のフレームフィルタ制御部8304は、フロー管理テーブルT80を参照する(ステップS8302)。
そして、フレームフィルタ制御部8304は、フロー管理テーブルT80において、受信フレームの属するフローがエントリ登録されているか否かを判別する(ステップS8303)。すなわち、受信フローの識別情報がフロー管理テーブルT80に登録されているか否かを判別する。エントリが登録されている場合(ステップS8303:Yes)、フロー管理テーブルT80において、受信フレームの属するフローの配信状態がJoinに設定されているか否かを判別する(ステップS8304)。配信中(Join)の場合(ステップS8304:Yes)、フレームフィルタ制御部8304は、受信フレームのエリア識別子と配信識別子をヘッダから削除して加入者端末10へ転送し(ステップS8305)、処理を終了する。
受信フローに付与されているエリア識別子が、自回線のエリアと一致するか否かを判定する。よって、図20のステップS8303にて、受信フローがエントリされていないと判定し(ステップS8303:No)、かつ図19のステップS8201にて、受信フローのエリア識別子が自回線のエリアと一致すると判定した場合(ステップS8201:Yes)、当該受信フローをフロー管理テーブルT80に登録することができる。また、受信フローがエントリされておらず(ステップS8303:No)、かつ受信フローのエリア識別子が自回線のエリアに不一致の場合(ステップS8201:No)、当該受信フレームに対してなんら処理がなされないので、受信フレームは廃棄される。
本発明の第2実施形態に係る配信ネットワークシステムは、PONシステムの代わりに、イーサネットLAN/VLANを用いた点が第1実施形態と異なっている。したがって、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付して説明を適宜省略する。
本発明の第2実施形態では、図1に示す加入者終端装置8における受信フレームの廃棄/透過について、受信端末のNICにおける受信フレームの廃棄/受信に変更すれば、PONシステム100の場合と同様である。
本発明の第2実施形態によれば、NICが受信するフレームヘッダ内に、当該フローに対するNIC毎のフィルタリング設定情報がインチャネル格納されているため、動的にフィルタリング設定することができる。
1 配信サーバ
2 上位網
3 伝送路
4 局側通信装置(OLT)
41 上位接続インタフェース
4101 受信IF部
4102 送信IF部
42 上位間フレーム転送部
4201 フレーム受信部
4202 フレーム送信部
43 転送制御回路
4301 フロー識別部(フロー識別手段)
4302 エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)
4303 配信状態管理部(配信状態管理手段)
4304 振り分け転送部(振り分け転送手段)
44 PON間フレーム転送部
4401 フレーム送信部
4402 フレーム受信部
45 PON接続インタフェース
4501 受信IF部
4502 送信IF部
5 光伝送路
6 光分岐部
7a,7b,7c 光分岐伝送路
8,8a,8b,8c 加入者終端装置(ONT)
81 PON接続インタフェース
8101 受信IF部
8102 送信IF部
82 PON間フレーム転送部
8201 フレーム受信部
8202 フレーム送信部
83 フィルタリング制御回路
8301 フロー識別部(フロー識別手段)
8302 エリア回線番号管理部(エリア回線番号管理手段)
8303 フレームフィルタ計算部(フレームフィルタ計算手段)
8304 フレームフィルタ制御部(フレームフィルタ制御手段)
84 加入者間フレーム転送部
8401 フレーム送信部
8402 フレーム受信部
85 加入者接続インタフェース
8501 送信IF部
8502 受信IF部
9 宅内伝送路
10 加入者端末
T41 エリア回線番号テーブル
T42 配信状態テーブル
T43 振り分け転送テーブル
T80 フロー管理テーブル
Claims (6)
- 配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムであって、
前記配信ノード装置は、
記憶手段と、
前記受信ノード装置に配信するフローをフレーム毎に識別するフロー識別手段と、
前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成して記憶手段に格納して管理する配信状態管理手段と、
前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを記憶手段に格納して管理すると共に、前記フロー識別手段で識別されたフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送する振り分け転送手段と、を備え、
前記受信ノード装置は、
自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組と、前記配信ノード装置から受信するフレームに付与された前記エリア識別子と配信識別子との組とを照合することで受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御を行う
ことを特徴とする配信ネットワークシステム。 - 前記受信ノード装置は、
記憶手段と、
自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
前記配信ノード装置から受信したフレームが属するフローを識別するフロー識別手段と、
前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定し、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出し、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録し、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するフレームフィルタ計算手段と、
前記受信したフローの識別情報が、前記フロー管理テーブルにおいて前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送し、前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するフレームフィルタ制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の配信ネットワークシステム。 - 配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムにおけるフィルタ制御方法であって、
前記配信ノード装置が、
前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成するステップと、
前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成するステップと、
前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを生成するステップと、
前記受信ノード装置に配信するフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送するステップと、を実行し、
前記受信ノード装置は、
自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組と、前記配信ノード装置から受信するフレームに付与された前記エリア識別子と配信識別子との組とを照合することで受信フロー単位に転送または廃棄のフィルタ設定自動学習およびフィルタリング制御を行う
ことを特徴とするフィルタ制御方法。 - 前記受信ノード装置が、
自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得するステップと、
前記配信ノード装置からフレームを受信するステップと、
前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定するステップと、
一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出するステップと、
前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録するステップと、
前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するステップと、
前記受信したフローの識別情報が前記透過フィルタと前記廃棄フィルタのいずれとして登録されているか判別するステップと、
前記受信したフローの識別情報が前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送するステップと、
前記受信したフローの識別情報が前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するステップと、を実行する
ことを特徴とする請求項3に記載のフィルタ制御方法。 - 配信ノード装置と複数の受信ノード装置とが伝送媒体を介して接続され、前記配信ノード装置が特定の宛先グループにトラフィックフローを配信する配信ネットワークシステムにおける前記配信ノード装置であって、
記憶手段と、
前記受信ノード装置に配信するフローをフレーム毎に識別するフロー識別手段と、
前記配信ネットワークシステム内で対象とするすべての受信ノード装置を複数のエリアに分割して管理し、各エリアに所属する受信ノード装置に対して所属エリアのエリア識別子とエリア毎にノード固有の回線番号との組を割り当てたエリア回線番号テーブルを生成して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
前記受信ノード装置から受信するメッセージに基づきフロー毎かつ受信ノード装置毎にフローの配信状態が配信中または非配信のいずれであるかを示す配信状態テーブルを生成して記憶手段に格納して管理する配信状態管理手段と、
前記配信状態テーブルと前記エリア回線番号テーブルとに基づいて、フロー毎かつエリア毎に、前記回線番号毎の配信状態を示した配信識別子を生成し、前記配信識別子をテーブル化した振り分け転送テーブルを記憶手段に格納して管理すると共に、前記フロー識別手段で識別されたフローのフレームに、対応するエリア識別子と配信識別子との組を全ての前記複数のエリアが含まれるように同一フローに属するフレーム毎に変更して付与し、前記受信ノード装置に転送する振り分け転送手段と、
を備えることを特徴とする配信ノード装置。 - 請求項5に記載の配信ノード装置から共有する伝送媒体を介してトラフィックフローを受信する受信ノード装置であって、
記憶手段と、
自ノード装置のエリア識別子と回線番号との組を前記配信ノード装置から取得して記憶手段に格納して管理するエリア回線番号管理手段と、
前記配信ノード装置から受信したフレームが属するフローを識別するフロー識別手段と、
前記受信したフローに付与されているエリア識別子が自ノード装置のエリア識別子と一致するか否か計算により判定し、一致する場合、前記受信したフローに付与されている配信識別子において自ノード装置の回線番号に割り当てられている配信状態を抽出し、前記抽出した配信状態が配信中を示す場合、前記受信したフローの識別情報と透過フィルタとをフロー管理テーブルに設定登録し、前記抽出した配信状態が非配信を示す場合、前記受信したフローの識別情報と廃棄フィルタとを前記フロー管理テーブルに設定登録するフレームフィルタ計算手段と、
前記受信したフローの識別情報が、前記フロー管理テーブルにおいて前記透過フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローのフレームから前記エリア識別子と配信識別子との組を削除した上で当該フローの宛先へ転送し、前記廃棄フィルタとして登録されている場合、前記受信したフローを廃棄するフレームフィルタ制御手段と、
を備えることを特徴とする受信ノード装置。
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