JP5673491B2 - 電池配線モジュール - Google Patents
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Description
図7に示すように、単電池12は扁平な略直方体形状をなしている。単電池12の内部には図示しない発電要素が収容されている。単電池12の上面には、長手方向の両端部寄りの位置に、一対の電極端子11,11が上方に突出して形成されている。単電池12の上面は電極面とされる。電極端子11の一方は正極端子であり、他方は負極端子である。正極端子を構成する電極端子11と、負極端子を構成する電極端子11とは同形、同大である。電極端子11は、金属製の端子台(図示せず)から上方に向かって丸棒状に突出する電極ポスト14を備え、その電極ポスト14の外面にはねじ山が形成されている。単電池12は、隣り合う電極端子11が異なる極性となるように配置されている。複数の単電池12は図7中左右方向に並べられて単電池群13を構成している。
電池配線モジュール20は、単電池12の正極および負極の電極端子11の電極ポスト14にそれぞれ挿通されて接続される一対の端子貫通孔22,22を有する金属製の複数のバスバー21と、バスバー21を保持するバスバー保持部32を有する合成樹脂製の樹脂プロテクタ30と、バスバー21に重ねて電気的に接続される電圧検知端子50と、電圧検知端子50に接続される検知電線60と、樹脂プロテクタ30の開放面を覆う蓋部40と、を備える。
樹脂プロテクタ30は、後述する連結ユニット31を複数個連結してなり、図1に示すように、単電池12の並び方向(図中左右方向)に細長い形状をなしている。
バスバー21は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等からなる金属製の板材を所定の形状にプレス加工することにより形成され、図1、図2、および図3に示すように、全体として略長方形状をなしている。バスバー21の表面には、スズ、ニッケル等の金属がメッキされていてもよい。バスバー21には、電極端子11の電極ポスト14が挿通される円形状をなす一対の端子貫通孔22,22が、バスバー21を貫通して形成されている。この端子貫通孔22は、電極ポスト14の径よりも若干大きく設定されている。端子貫通孔22内に電極ポスト14が貫通された状態でナット(図示せず)が螺合されて、ナットと端子台との間にバスバー21が挟まれることにより、電極端子11とバスバー21とが電気的に接続される。
連結ユニット31は、複数個連結させることにより樹脂プロテクタ30を構成するものであって、図2の平面図に示すように、一面側に開口すると共にバスバー21を収容し保持するバスバー保持部32と、バスバー21に重ねて設けられる電圧検知端子50に接続される検知電線60を収容するための電線収容溝33とが、樹脂プロテクタ30の長手方向に沿って設けられている。
連結ユニット31のバスバー保持部32内には、バスバー21に重ねられて、単電池12の電圧を検知するための電圧検知端子50が配される。電圧検知端子50は、銅、銅合金、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。電圧検知端子50の表面は、スズ、ニッケル等の金属によってメッキされていてもよい。
上述した本実施形態の電池モジュール10を組み立てる際には、まず複数の連結ユニット31を互いに連結する。具体的には、各連結ユニット31の嵌合片36,37を隣り合う連結ユニット31の嵌合凹部38,39内に差し込み、所定の位置まで押し込む。また、蓋部40の嵌合片43を隣り合う連結ユニット31の蓋部40の嵌合凹部44内に押し込んで嵌合させる。これにより、樹脂プロテクタ30が完成し、電線収容溝33が連結状態とされるとともに、蓋部40は樹脂ヒンジ部41を介して樹脂プロテクタ30の開放面に対して一括に開閉可能とされる。
上述した本実施形態の電気配線モジュールによれば、樹脂プロテクタ30の開放面を蓋部40により閉蓋した際には、蓋部40に設けられた嵌合壁45がバスバー保持部32の保持壁32Aの内側に嵌合する構成とされているから、蓋部40と樹脂プロテクタ30(保持壁43A)との間に隙間が生じた際にも、この嵌合壁45によってその隙間を塞ぐことができる。よって、異物がバスバー保持部32内に侵入することを確実に防止することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
11…電極端子
12…単電池
13…単電池群
14…電極端子
20…電池配線モジュール
21…バスバー
30…樹脂プロテクタ
31…連結ユニット
32…バスバー保持部
32A…保持壁
33…電線収容溝
40…蓋部
41…樹脂ヒンジ部
43…嵌合片(連結機構)
44…嵌合凹部(連結機構)
45…嵌合壁
50…電圧検知端子
60…検知電線
Claims (3)
- 正極および負極の電極端子を有する単電池を複数個並べてなる単電池群に取り付けられる電池配線モジュールであって、
前記電極端子間を接続する複数のバスバーと、
少なくとも一面側に開放した保持壁内に前記バスバーを保持可能な複数のバスバー保持部を有する樹脂プロテクタを備え、
前記樹脂プロテクタに前記電極端子を覆う絶縁材料からなる蓋部が設けられたものにおいて、
前記蓋部には、前記蓋部の内面から立ち上がるように設けられて前記蓋部を閉蓋した際に前記バスバー保持部の前記保持壁内に嵌合可能な連続する嵌合壁が設けられていることを特徴とする電池配線モジュール。 - 前記樹脂プロテクタは複数個の連結ユニットを連結して構成されており、
前記蓋部は前記連結ユニットに対し樹脂ヒンジ部を介して開閉回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池配線モジュール。 - 前記蓋部には隣り合う前記連結ユニットの前記蓋部と連結可能な連結機構が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電池配線モジュール。
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