JP5672674B2 - 超音波映像化方法及び超音波映像化装置 - Google Patents
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Description
高分解能な映像化を目的とした技術として開口合成法がある(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。この開口合成法の原理を、図23に示される振動子アレイ120を被検体110の表面に接触させて欠陥映像化を行う場合を例に挙げて説明する。振動子アレイ120の各々の振動子から超音波を送信して欠陥エコーを検出し、超音波の送信からエコー受信までの時間から欠陥エコーの被検体110中でのビーム路程を測定する。個々の振動子120p(p=1,2,・・・)から送信され受信される超音波は空間的に拡がりをもっているので、振動子120pで検出したエコーのビーム路程がWp(p=1,2,・・・)であるとすると、半径Wpの中空の球Sp(p=1,2,・・・)のうち、振動子120pが送受信する超音波の指向角範囲のどこかに反射源が存在する。全ての振動子を用いてエコーを検出し、中空の球Spの交点を求めると、この交点が欠陥像となる。図23の例では、振動子アレイ120中A、B、C、D、Eが検出したエコーのビーム路程から欠陥像を合成する様子を示している。
また、集束ビームと組み合わせて欠陥画像化処理を行う方法がある(例えば特許文献3参照)。この方法は、図23に示されるように、被検体の再構成像を同じ大きさの微小要素に分け,各測定点Pi,jごとに計測したビーム路程Wi,jから欠陥エコー源となりうる微小要素PFk,l,mを選び出すことを特徴とする方法であり、この方法により集束ビームを用いた探傷において分解能を向上させることができる。ある位置に焦点を設定して前記(1)の開口合成を行うことにより得られた波形を、集束ビームを用いた探傷で得られた波形と同等とみなせば、アレイ型超音波プローブを用いた開口合成法と組み合わせることができる。
前記伝搬時間の変化量は、前記各振動子を複数領域に分割し、該分割された各領域が受信する設定内部欠陥からの反射波の波形を求め、該波形を前記各振動子毎に合成して、各振動子の信号とすることにより算出される。
前記各振動子の複数領域の分割の際に、
設定内部欠陥から複数の方向への超音波の伝搬経路を計算し、
その経路と超音波プローブとの交点を算出し、
得られた交点を用いて、超音波プローブ表面を得られた交点を代表点とする複数の面積に分割し、分割した超音波プローブの各面積と分割したそれぞれの面積に対応する設定内部欠陥との間の超音波の伝搬を、超音波の伝搬経路と超音波プローブとの交点算出時に辿った伝搬経路を経て伝搬するものとして計算する。
前記各振動子の分割された各領域が受信する設定内部欠陥からの反射波の波形を求める際に、
設定内部欠陥から複数の方向への超音波の伝搬経路を計算し、
その経路と超音波プローブとの交点を算出し、
得られた交点と分割したそれぞれの面積に対応する設定内部欠陥との間の超音波の伝搬を、超音波の伝搬経路と超音波プローブとの交点算出時に辿った伝搬経路を経て伝搬するものとして計算し、
各振動子の分割された各領域と設定内部欠陥との間の超音波の伝搬波形を、各領域近傍の交点と設定内部欠陥との間を伝搬する超音波の伝搬波形から内挿又は外挿して計算する。
図1は本発明の実施形態1に係る超音波映像化装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は検査対象である被検体を示す。この例では被検体1は静止被検体であり、媒体は水を用いており、液浸法を用いて内部欠陥のイメージングを行う。10は超音波を送受信するアレイ型超音波プローブであり、送信回路11からの一定周期の電気パルスが駆動素子選択回路12を通り各振動子に送信される電気信号により超音波ビームを被検体1に向け送信するとともに、被検体1の表面及び内部からの反射波(エコー)を受信する。受信された信号は、受信回路13及びアレイ信号処理回路14により、開口合成処理が行われ、また、後の信号処理に都合のよい適正レベルに増幅される。アレイ型超音波プローブ10は、適当な走査手段によって被検体1上で2次元走査(x−y走査)又は1次元走査(y走査)され、その位置はx方向位置検出手段21及びy方向位置検出手段22によってそれぞれ検出され、出力波形データ部15に送られる。
図2に示されるような等伝搬時間面の作成は、超音波伝搬解析による伝搬時間Wの算出により行うことができる。これを図3、図4、図5のフローチャート及び図6の説明図に基づいて説明する。
(S2)超音波プローブの各振動子から、予め設定された微小欠陥(本発明の設定内部欠陥に相当する)までの経路を求める。図6の上段では、2つの振動子についてその経路を示している。
(S3)の詳細な処理としては、図4のフローチャートに示されるように次の処理を行う。
(S3−1)出力用超音波波形データの初期化。
(S3−2)計算する振動子12を決定。
(S3−3)計算している振動子による微小欠陥位置での超音波波形を計算する。このとき振動子によって送信のタイミングが違う場合は、図6のように振動子に対応した時間に送信されるよう設定する。また、経路上を伝搬するときの伝搬時間と減衰を考慮する。(図6参照)
(S3−4)得られた超音波波形を出力用超音波波形データに足し合わせる。
(S3−5)送信に使用している全ての振動子に対して計算を行うまで、(S3−2)から(S3−4)までを繰り返す。
(S3−6)出力用超音波波形データを欠陥位置での超音波波形として出力。
このような図4の処理の後、図3の処理(S4)に移行する。
(S4)の詳細としては、図5のフローチャートに示されるように次の処理を行う。
(S4−1)欠陥位置での超音波波形を微小欠陥位置から出射。
(S4−2)受信に使用する全振動子の受信波形データを初期化。
(S4−3)計算する振動子を決定。
(S4−4)計算している振動子で受信される超音波波形を計算(図6参照)。
(S4−5)受信に用いる全ての振動子に対して計算を行うまで、(S4−3)から(S4−4)までを繰り返す。
(S4−6)集束ビーム処理後の出力波形データを初期化。
(S4−7)全振動子の受信波形データに、実際の集束ビーム処理に即した遅延処理を行う(図6参照)。
(S4−8)遅延処理を行った全振動子の受信波形データをそれぞれ出力波形データに足し合わせる(図6参照)。
このような図5の処理の後、図3の処理(S5)に移行する。
(S6)プローブからの出射時刻と到達時刻との差から伝搬時間を求める。このとき、時刻を読み取る方法は、閾値を設定して立ち上がり時刻を取得する、同様に閾値を取得して立ち下り時刻を取得する、波形がピーク値となる時刻を取得するなどがあり、この中から適切な方法を選ぶ。
図7はその方法を示したフローチャートである。この手順を以下に示す。
(S21)水距離(図6の上段参照)を設定する。
(S22)被検体距離(図6の上段参照)を設定する。
(S23)開口合成焦点深さ(例えば、被検体内での深さ位置、図6の上段参照)を設定する。
(S24)被検体と開口合成焦点とのずれ(深さ方向に直交する面内)を設定する。
(S25)開口合成処理した波形から伝搬時間を計算する(図3、図4及び図5のフローチャート参照)。
(S26)欠陥信号を受信し得る範囲で開口合成焦点との深さ方向に直交する面内のずれを変化させ、等伝搬時間面を作成するのに十分なデータが得られるまで、上記の処理(S24)(S25)の操作を繰り返す。
(S27)上記の処理(S24)(S25)(S26)で得られた被検体と開口合成焦点との深さ方向に直交する面内のずれに対する伝搬時間の変化量の関係から、超音波の伝搬速度を用いて伝搬時間が等しくなる位置を求めて、それらの位置を結んで、等伝搬時間面のデータを作成する。等伝搬時間面のデータは、図8に示されるように、結果として伝搬時間の増減を打ち消すように微小欠陥の深さを調整することにより得られることになる。このとき、本実施形態1においては、伝搬時間及び等伝搬時間面は開口合成焦点軸とのずれが0のときの値との差として求めている。
(S28)必要となり得る(例えば、測定対象において想定し得る)全ての水距離、被検体距離及び開口合成焦点深さに対応する等伝搬時間面が揃うまで上記の(S21)から(S27)までの操作を繰り返す。
また、各振動子の面積が、被検体に対して十分に大きい場合には、さらに振動子を複数の微小領域に分割し、各微小領域の信号を各振動子単位で加算することで処理すれば良い。
また、アレイ列方向と直交方向(図7の紙面奥行方向)に面積が大きい場合にも、その直交方向に微小領域に分割して、行えば良い。(例えば図24のようなプローブで、Y方向に対して複数に分割する。)
また、振動子が1次元方向にのみ配列された例で説明したが、2次元に配列されたアレイ型プローブでも、2次元に処理を行えば適用可能である。
図10は、図1の超音波映像化装置において欠陥像を合成する際の処理を示したフローチャートである。
(S31)アレイ型超音波プローブ10、駆動素子選択回路及びアレイ信号処理回路を操作して開口合成によって形成する焦点を走査しながら探傷を行い、出力波形データ部15は、駆動素子選択回路12、受信回路13、アレイ信号処理回路14、x方向位置検出手段21及びy方向位置検出手段22の出力に基づいて、各位置Pi,jに対応した出力波形データを検出する。
(S32)アレイ信号処理回路14又は欠陥像合成処理部16は、出力波形データの中で欠陥エコーの最も大きいPi,jでの反射波形から、図11に示されるように、水伝搬時間と被検体伝搬時間を検出し、それらの伝搬時間から水距離・被検体距離を取得する。
(S33)欠陥像合成処理部16は、等伝搬時間面データ部17に格納されて用意してある等伝搬時間面のデータ(図9参照)のなかで水距離・被検体距離と開口合成焦点深さの設定値が上記の(S32)で得られた水距離・被検体距離、開口合成焦点深さと近いものを選択する。本実施形態1においては、図12に示されるように、ここで選んだ1つの等伝搬時間面形状のみを用いて以後の処理を行う。なお、図12においては、1つの等伝搬時間面を用いて異なる伝搬時間での等伝搬時間面を描く方法を示したものであり、伝搬時間T2の等伝搬時間面に対して、伝搬時間が異なっている場合(T1、T3)においても、伝搬時間T2の等伝搬時間面と同じ形状の等伝搬時間面を利用することができる(この場合には、1個の等伝搬時間面のデータがあれば足りることになる)。
(a)各焦点位置Pi,jのなかで欠陥エコーが検出できている焦点位置Pi,jについて、図11のように伝搬時間を検出する。伝搬時間の検出は、図1におけるアレイ信号処理回路14で行っても欠陥像合成処理部16で行ってもよく、本実施形態においてはアレイ信号処理回路14で行っている。
(b)被検体1中で欠陥が存在し得る領域を微小体積要素にわけ、それぞれの微小体積要素に3次元のアドレスPfk,l,m(k:x方向の位置,l:y方向の位置,m:Z方向の位置)をつける。
(c)各位置Pi,jでの伝搬時間から、欠陥がプローブ中心軸上にあったと仮定したときの欠陥位置を算出し、その欠陥位置に対応するPfk,l,mを図13のように等伝搬時間面の中心として設定する。
(d)上記の(c)で設定された等伝搬時間面の中心から等伝搬時間面(図12参照)を形成し、その等伝搬時間面の一部が存在するような各微小領域Pfk,l,mに対し、Pfk,l,mに設けたカウンタCk,l,mにカウント1を加算する。
(e)上記の(c)、(d)の操作を、欠陥エコーが検出できている全ての位置Pi,jについて行う。
(a)全(k,l)に対し、それぞれ(k,l)を固定したときのCk,l,mの最大値Cmax(k,l)を求める。
(b)Cmax(k,l)が閾値以上になる各(k,l)に対し、別の閾値を決めてカウンタCk,l,mをmの小さい側からチェックしていったときに初めて閾値以上となるmをm(k,l)とする。
(c)上記の(b)で得られたm(k,l)を用い、各(k,l,m(k,l))に対応する各微小領域の隣り合う中心同士を線で結んでポリゴンを構成する。
(d)上記の(c)で得られたポリゴンを3次元表示する。
なお、映像化方法は前記のような3次元ポリゴン表示方法に限るものではなく、その他の3次元表示方法や2次元表示方法であってもよい。
本実施形態2は、図1の欠陥像合成処理部16を上記の演算処理とは異なった処理をするようにした例である。本実施形態2の欠陥像合成処理部16は、上記の等伝搬時間面データに代えて、遅延時間データを用いる。このため、等伝搬時間面データ部17に代えて、遅延時間データが格納される記憶装置(図示せず)が設けられる。この遅延時間データ(遅延時間群)は、伝搬時間の変化量データ(図8の変換を行う前のデータ)から求めるものであり、図15の概念図に示されるように、伝播時間の変化量が長いほど遅延時間を小さく、変化量が短いほど遅延時間を大きくしたデータである。等伝搬時間面データと同様にして、水距離・被検体距離・開口合成焦点深さの各値に対応して求められて記憶装置に記憶されている。
等伝搬時間面選択の処理(S33)は、遅延時間データの選択処理になる。具体的には、アレイ型超音波プローブで測定した受信波形の水距離・欠陥深さに対応する、遅延時間データ(遅延時間群)を選択する処理を行う。
データ映像化処理(S34)は、その遅延時間データ選択処理で選択した遅延時間データを用いて、図15のように波形再合成処理を行う。
実施形態3は、実施形態1とは超音波伝搬解析の部分が異なった処理をするようにした例である。
実施形態3における超音波伝搬解析は以下のとおりである。
図16は、実施形態3における伝搬解析方法を示すフローチャートである。
(S’1)例えば図17に示されるように、予め設定された微小欠陥から複数の方向に仮想的にビームを出射し、そのビームを延長した先にあるアレイプローブ送受信面との交点を求め、この交点をアレイプローブ送受信面上に設定した点(以下プローブ設定点と記載)とする。この仮想的なビームの延長の際、音響インピーダンスが異なる媒質間の境界(被検体と水の境界など)では超音波の屈折が起きるが、それに応じて仮想的なビームも屈折させる。図17には点1及び点2の2点しか図示されていないが、実際はアレイプローブ送受信面を微小面積に切り分けるため、密にプローブ設定点が得られるようにする。好ましくは、アレイプローブの1つの振動子に少なくとも2つ以上のプローブ設定点を設定できる程度の密度にする。このときプローブ設定点と微小欠陥との間の経路は辿ってきた仮想的なビームの経路に等しくなる。
(S’3)上記の実施形態1の(S1)の処理と同様な処理をする。
(S’4)例えば図19に示されるように、送信に用いる全振動子上の全ての微小面積それぞれから出射された超音波波形を計算して足し合わせる。このときの経路としては上記(S’1)の処理で求めたものを用いる。ここで、図19に示される(S’4)の処理の詳細は次のとおりである。
(S4’−2)計算する微小面積(送信に用いる振動子上)の決定。
(S4’−3)計算している微小面積による微小欠陥位置での超音波波形を計算。
(S4’−4)得られた超音波波形を出力用超音波波形データに足し合わせる。
(S4’−5)送信に用いられる全ての振動子上の微小面積に対して計算を行うまで、上記(S’4−2)〜(S’4−4)の処理を繰り返す。
(S4’−6)出力用超音波波形データを欠陥位置での超音波波形として出力。
以上のようにして(S’4)の処理が終了して図16の(S’5)に移行する。
(S5’−2)受信に使用する全振動子の受信波形データの初期化。
(S5’−3)計算する振動子を決定。
(S5’−4)計算している1つの振動子中の1つの微小面積で受信される超音波波形を計算。
(S5’−5)得られた超音波波形を、計算している振動子の受信波形データに足し合わせる。
(S5’−6)計算している1つの振動子上の全ての微小面積に対して上記(S5’−4)及び(S5’−5)の処理を繰り返す。
(S5’−7)受信に使用する全ての振動子に対して上記(S5’−4)〜(S5’−6)の処理を繰り返す。
(S’5−8)集束ビーム処理後の出力波形データを初期化。
(S’5−9)全振動子の受信波形データに実際の集束ビーム処理に即した遅延処理を行う。
(S’5−10)遅延処理を行った全振動子の受信波形データをそれぞれ出力波形データに足し合わせる。
以上のようにして(S’5)の処理が終了して図16の(S’6)に移行する。
(S’7)上記の実施形態1の(S6)の処理と同じ処理をする。
実施形態4は、実施形態1及び実施形態3とは超音波伝搬解析の部分が異なった処理をするようにした例である。
実施形態4における超音波伝搬解析は以下のとおりである。
図21は、実施形態4における伝搬解析方法を示すフローチャートである。
図21と図16の処理の違いは、(S’2)ではプローブ設定点を用いてアレイプローブを微小面積に切り分けいるが、(S''2)ではプローブ設定点は用いず、例えば等分割のメッシュ上に切り分けるなどの方法で微小面積に切り分ける点にある。
(S''2)上記のように、例えば等分割のメッシュ上に切り分けるなどの方法で微小面積に切り分ける。
(S'’3)実施形態3の(S’3)の処理と同様である。
(S''4)、(S''5)それぞれ実施形態3の(S’4)、(S’5)と同様に図19及び図20に従って計算を行うが、アレイプローブ上微小面積から微小欠陥及び微小欠陥からアレイプローブへの超音波伝搬、即ち伝搬時間及び/又は減衰を計算する方法が異なる。
図22において、
図22の例の場合には、伝搬時間及び/又は減衰を座標の1次式で近似しているため、使用するプローブ設定点は微小面積上の代表点から近いものが好ましい。
上記のようにして求めた伝搬時間及び/又は減衰を用いてアレイプローブ上微小面積から微小欠陥及び微小欠陥からアレイプローブへの超音波伝搬を計算する以外は、上記の実施形態3と同様である。
上記に記載のない部分については、上記の実施形態1と同様な方法で行う。
Claims (5)
- アレイ型超音波プローブと試験用被検体との間に水を介在させた状態で、前記アレイ型超音波プローブと被検体との間の水距離と、試験用被検体内部の所定位置に設定された欠陥(以下、設定内部欠陥という)の表面からの距離である被検体距離と、前記アレイ型超音波プローブの受信信号を開口合成処理を行って形成される開口合成焦点深さとが特定された条件下で、前記開口合成焦点深さの深さ方向と直交する方向における、前記開口合成処理の焦点と前記設定内部欠陥との相対位置に対する伝搬時間の変化量を求め、該伝搬時間の変化量から伝搬時間が等しくなる位置を算出し、それらの位置を結ぶことによって形成される等伝搬時間面のデータを準備する工程と、
アレイ型超音波プローブと被検体との間に水を介在させ、前記アレイ型超音波プローブの受信信号に開口合成処理を行って形成される焦点が所定の深さで且つ前記被検体に対して相対的に走査するように、超音波を前記被検体に向けて送信し、前記被検体の内部欠陥からの反射波を受信する送受信工程と、
前記被検体の内部欠陥からの反射波を受信して開口合成処理し、前記焦点が走査された位置に応じた伝搬時間をそれぞれ測定する伝播時間測定工程と、
前記焦点の走査位置に応じた伝搬時間に基づいて水距離及び被検体距離をそれぞれ求め、これらの水距離及び被検体距離と、所定の開口合成焦点深さとに基づいて、前記準備された等伝搬時間面のデータから該当する等伝搬時間面のデータを抽出し、又は、前記準備された等伝搬時間面のデータを抽出し、そのデータを修正して等伝搬時間面のデータを作成し、各焦点位置での伝搬時間から、欠陥が前記アレイ型超音波プローブの中心軸上にあったと仮定したときの欠陥位置を算出し、その欠陥位置に対応する部位を、前記抽出された等伝搬時間面又は前記作成された等伝搬時間面の中心位置として設定し、当該設定された等伝搬時間面の中心位置から被検体内における等伝搬時間面を形成し、当該等伝搬時間面の位置を欠陥候補の位置として抽出する欠陥位置抽出工程と、
前記欠陥候補の位置毎に、前記走査を行った間に抽出された回数を算出して、該算出した回数を位置に対応させて表示を行う表示工程と
を備えたことを特徴とする内部欠陥の超音波映像化方法。 - 前記伝搬時間の変化量は、前記各振動子を複数領域に分割し、該分割された各領域が受信する設定内部欠陥からの反射波の波形を求め、該波形を前記各振動子毎に合成して、各振動子の信号とすることにより算出されることを特徴とする請求項1に記載の内部欠陥の超音波映像化方法。
- 前記各振動子の複数領域の分割の際に、
設定内部欠陥から複数の方向への超音波の伝搬経路を計算し、
その経路と超音波プローブとの交点を算出し、
得られた交点を用いて、超音波プローブ表面を得られた交点を代表点とする複数の面積に分割し、分割した超音波プローブの各面積と分割したそれぞれの面積に対応する設定内部欠陥との間の超音波の伝搬を、超音波の伝搬経路と超音波プローブとの交点算出時に辿った伝搬経路を経て伝搬するものとして計算することを特徴とする請求項2に記載の内部欠陥の超音波映像化方法。 - 前記各振動子の分割された各領域が受信する設定内部欠陥からの反射波の波形を求める際に、
設定内部欠陥から複数の方向への超音波の伝搬経路を計算し、
その経路と超音波プローブとの交点を算出し、
得られた交点と分割したそれぞれの面積に対応する設定内部欠陥との間の超音波の伝搬を、超音波の伝搬経路と超音波プローブとの交点算出時に辿った伝搬経路を経て伝搬するものとして計算し、
各振動子の分割された各領域と設定内部欠陥との間の超音波の伝搬波形を、各領域近傍の交点と設定内部欠陥との間を伝搬する超音波の伝搬波形から内挿または外挿して計算することを特徴とする請求項2に記載の内部欠陥の超音波映像化方法。 - アレイ型超音波プローブと試験用被検体との間に水を介在させた状態で、前記アレイ型超音波プローブと被検体との間の水距離と、試験用被検体内部の所定位置に設定された欠陥(以下、設定内部欠陥という)の表面からの距離である被検体距離と、前記アレイ型超音波プローブの受信信号を開口合成処理を行って形成される開口合成焦点深さとが特定された条件下で、前記開口合成焦点深さの深さ方向と直交する方向における、前記開口合成処理の焦点と前記設定内部欠陥との相対位置に対する伝搬時間の変化量を求め、該伝搬時間の変化量から伝搬時間が等しくなる位置を算出し、それらの位置を結ぶことによって形成される等伝搬時間面のデータが記憶された記憶手段と、
アレイ型超音波プローブと被検体との間に水を介在させ、前記アレイ型超音波プローブの受信信号に開口合成処理を行って形成される焦点が所定の深さで且つ前記被検体に対して相対的に走査するように、超音波を前記被検体に向けて送信し、前記被検体の内部欠陥からの反射波を受信する送受信手段と、
前記被検体の内部欠陥からの反射波を受信して開口合成処理し、前記焦点が走査された位置に応じた伝搬時間をそれぞれ測定する伝播時間測定手段と、
前記焦点の走査位置に応じた伝搬時間に基づいて水距離及び被検体距離をそれぞれ求め、これらの水距離及び被検体距離と、所定の開口合成焦点深さとに基づいて、前記記憶手段に記憶された等伝搬時間面のデータから該当する等伝搬時間面のデータを抽出し、又は、前記記憶手段に記憶された等伝搬時間面のデータを抽出し、そのデータを修正して等伝搬時間面のデータを作成し、各焦点位置での伝搬時間から、欠陥が前記アレイ型超音波プローブの中心軸上にあったと仮定したときの欠陥位置を算出し、その欠陥位置に対応する部位を、前記抽出された等伝搬時間面又は前記作成された等伝搬時間面の中心位置として設定し、当該設定された等伝搬時間面の中心位置から被検体内における等伝搬時間面を形成し、当該等伝搬時間面の位置を欠陥候補の位置として抽出する欠陥位置抽出手段と、
前記欠陥候補の位置毎に、前記走査を行った間に抽出された回数を算出して、該算出した回数を位置に対応させて表示を行う表示手段と
を備えたことを特徴とする内部欠陥の超音波映像化装置。
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