JP5667774B2 - メラニン産生抑制剤、グルタチオン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、及びインボルクリン産生促進剤、並びに皮膚化粧料 - Google Patents
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つまり、皮膚におけるグルタチオン産生の促進は、作用発現の主体であるシステイン残基を増加させることから、加齢により衰える酸化ストレスの防御を高め、かつ紫外線による酸化ストレスに対する傷害を抑制することにつながり、皮膚の老化の予防、治療、あるいはシミ等の色素沈着に対する改善が期待できると考えられる。
これまでに、グルタチオン産生促進作用を有するものとして、例えばビルベリー抽出物又はウォルナット抽出物(例えば、特許文献1参照)、クチナシ属植物の抽出物(例えば、特許文献2参照)、などが開示されている。
このような状態を改善すべく、皮膚にはヒアルロン酸、自然保湿因子等の生体成分を配合した化粧料を塗布したり、また、関節には直接ヒアルロン酸を注入するなどの方法がとられているが、ヒアルロン酸を外から与えても根本的機能改善にはならず、充分な効果は期待できない。特に、ヒアルロン酸は、皮膚からはほとんど吸収されないという問題がある。
このため、単にヒアルロン酸そのものを外から補給するのではなく、本来ヒトが備え持っている生体の自己回復力を利用し、ヒトの皮膚線維芽細胞自身のヒアルロン酸産生能を促進させることによって、生体の機能を根本的に改善する物質の開発が期待されている。そこで、ヒアルロン酸産生促進作用を有する物質を天然物から抽出することが試みられている(例えば、特許文献3〜5参照)。
しかし、様々な要因で表皮におけるトランスグルタミナーゼ−1或いはインボルクリンの産生量が減少すると、CE形成が不完全な状態となり、角化が正常に行われなくなる。その結果、角質バリア機能及び皮膚の保湿機能が低下し、肌荒れや乾燥肌等の皮膚症状を呈するようになると考えられる。
このようなことから、角化細胞の表皮におけるインボルクリンやトランスグルタミナーゼ−1の産生を高め、CEの形成を促進して角化を正常化することにより、乾燥や紫外線等の外部刺激に伴う皮膚バリア機能の低下を抑制し、肌の乾燥や肌荒れなど、様々な皮膚症状を予防・改善することができると考えられる。
また、本発明は、第2に、優れたグルタチオン産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れたグルタチオン産生促進剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第3に、優れたヒアルロン酸産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れたヒアルロン酸産生促進剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第4に、優れたインボルクリン産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れたインボルクリン産生促進剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第5に、優れたメラニン産生抑制作用、グルタチオン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用、インボルクリン産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れた皮膚化粧料を提供することを目的とする。
<1> ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有することを特徴とするメラニン産生抑制剤である。
<2> ルチノース、メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とするメラニン産生抑制剤である。
<3> ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有することを特徴とするグルタチオン産生促進剤である。
<4> ルチノース、メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とするグルタチオン産生促進剤である。
<5> メチルルチノシドを含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤である。
<6> アルキルルチノースを含有することを特徴とするインボルクリン産生促進剤である。
<7> メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とするインボルクリン産生促進剤である。
<8> ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
<9> ルチノース、メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
本発明のグルタチオン産生促進剤によると、従来における諸問題を解決することができ、優れたグルタチオン産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れたグルタチオン産生促進剤を提供することができる。
本発明のヒアルロン酸産生促進剤によると、従来における諸問題を解決することができ、優れたヒアルロン酸産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れたヒアルロン酸産生促進剤を提供することができる。
本発明のインボルクリン産生促進剤によると、従来における諸問題を解決することができ、優れたインボルクリン産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れたインボルクリン産生促進剤を提供することができる。
本発明の皮膚化粧料によると、従来における諸問題を解決することができ、優れたメラニン産生抑制作用、グルタチオン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用、インボルクリン産生促進作用を有し、安全性、環境性、及び生産性に優れた皮膚化粧料を提供することができる。
本発明のメラニン産生抑制剤は、ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。前記アルキルルチノースとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、メチルルチノシド、エチルルチノシド、ルチノシルグリセリンが好ましい。
本発明のグルタチオン産生促進剤は、ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。前記アルキルルチノースとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、メチルルチノシド、エチルルチノシド、ルチノシルグリセリンが好ましい。
本発明のヒアルロン酸産生促進剤は、少なくともメチルルチノシドを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明のインボルクリン産生促進剤は、少なくともアルキルルチノースを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。前記アルキルルチノースとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、メチルルチノシド、エチルルチノシド、ルチノシルグリセリンが好ましい。
前記ルチノースは、下記構造式(1)で表される化合物である。
前記ルチンは、エンジュ(マメ科)、ソバ(タデ科)、ヘンルーダ(ミカン科)など天然の植物に広く分布するフラボノール配糖体の1種であり、動脈硬化、高血圧の予防等に有用な生理活性物質として知られており、下記構造式(X)に示されるように、クエルセチン(アグリコン)とルチノース(二糖)とが結合した構造を有している。
前記ルチン分解酵素は、精製されたものであってもよいし、未精製のものであってもよい。即ち、前記ルチン分解酵素を含有する植物や微生物の抽出液をそのまま用いてもよいし、植物体や微生物そのものを用いてもよい。
また、例えば、前記ダッタンそば種実に含まれるルチン分解酵素の場合、ダッタンそば種実、又はこの種実を挽いて調製したそば粉を抽出して抽出液(粗酵素液)を得、これを更に精製して得られた精製酵素を用いることが好ましい。しかしながら、ダッタンそばに含まれる酵素は活性が高いので、抽出液をそのまま用いても十分機能する。
前記アルキルルチノースは、下記一般式(1)で表される化合物である。
前記メチルルチノシドは、下記構造式(2)で表される化合物である。
前記エチルルチノシドは、下記構造式(3)で表される化合物である。
前記ルチノシルグリセリンには、異性体が存在する。前記ルチノシルグリセリンの異性体としては、1−ルチノシルグリセリン(下記構造式(4)で表される化合物)、2−ルチノシルグリセリン(下記構造式(5)で表される化合物)が挙げられる。
前記メラニン産生抑制剤中の前記ルチノース、及びアルキルルチノースの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記グルタチオン産生促進剤中の前記ルチノース、及びアルキルルチノースの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ヒアルロン酸産生促進剤中の前記メチルルチノシドの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記インボルクリン産生促進剤中の前記アルキルルチノースの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ルチノース、及びアルキルルチノースは、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアー、又はその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化して提供することができ、他の組成物(例えば、皮膚外用剤等)に配合して使用できるほか軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。この場合、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯臭剤等を用いることができる。
前記グルタチオン産生促進剤は、有効成分として含有されるルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかの作用により、グルタチオン産生促進作用を発揮する。
前記ヒアルロン酸産生促進剤は、有効成分として含有されるメチルルチノシドの作用により、ヒアルロン酸産生促進作用を発揮する。
前記インボルクリン産生促進剤は、有効成分として含有されるアルキルルチノースの作用により、インボルクリン産生促進作用を発揮する。
また、本発明のメラニン産生抑制剤、グルタチオン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、及びインボルクリン産生促進剤は、優れた作用を有するので、メラニン、グルタチオン、ヒアルロン酸、及びインボルクリンの機能の研究や、メラニン、グルタチオン、ヒアルロン酸、及びインボルクリンに関連する疾患の研究のための試薬として好適に利用できる。
本発明の皮膚化粧料は、ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有してなり、更に必要に応じて適宜選択した成分を含有してなる。
前記ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかは、メラニン産生抑制剤、グルタチオン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、及びインボルクリン産生促進剤の形態であってもよい。
前記皮膚化粧料には、頭皮化粧料も含まれる。
前記アルキルルチノースとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、メチルルチノシド、エチルルチノシド、ルチノシルグリセリンが好ましい。
前記ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかの配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかに換算して0.0001質量%〜10質量%が好ましく、0.001質量%〜1質量%がより好ましい。
前記その他の成分としては、本発明の前記メラニン産生抑制作用、グルタチオン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用、及びインボルクリン産生促進作用の妨げにならない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択した成分が挙げられ、例えば、美白剤、収斂剤、殺菌剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、細胞賦活剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料、などが挙げられる。
ダッタンそば粉50gに20mM酢酸バッファー(pH5)1.5Lを加え、1時間撹拌抽出した後、東洋瀘紙製 No.1 濾紙で濾過することにより粗酵素液 1.41Lを得た。
ルチン300μg、及び20mM酢酸バッファー(pH5)300μLを混合し、更に前記製造例1において調製した粗酵素液 100μLを加えて反応液を調製した。この反応液を40℃で3分間保持した後、75%アセトニトリルを溶媒として、Asahipak NH2カラム(旭化成(株)製)に流速1mL/分で流し、RI検出器で検出を行なったところ、RT(リテンションタイム)=11分にピークが検出された。
前記ピークの物質について、13C−NMRで構造解析を行なったところ、ルチノースであることが確認された。ルチノースの帰属データを表1に示す。
ルチン300μg、メタノール60μL、及び20mM酢酸バッファー(pH5)240μLを混合し、更に前記製造例1において調製した粗酵素液 100μLを加えて反応液を調製した。この反応液を40℃で3分間保持した後、75%アセトニトリルを溶媒として、Asahipak NH2カラム(旭化成(株)製)に流速1mL/分で流し、RI検出器で検出を行なったところ、RT(リテンションタイム)=6.77分にピークが検出された。
前記ピークの物質について、13C−NMRで構造解析を行なったところ、メチルルチノシドであることが確認された。メチルルチノシドの帰属データを表2に示す。
ルチン300μg、エタノール60μL、及び20mM酢酸バッファー(pH5)240μLを混合し、更に前記製造例1において調製した粗酵素液 100μLを加えて反応液を調製した。この反応液を40℃で3分間保持した後、75%アセトニトリルを溶媒として、Asahipak NH2カラム(旭化成(株)製)に流速1mL/分で流し、RI検出器で検出を行なったところ、RT(リテンションタイム)=6.1分にピークが検出された。
前記ピークの物質について、13C−NMRで構造解析を行なったところ、エチルルチノシドであることが確認された。
ルチン300μg、1,2,3−プロパントリオール60μL、及び20mM酢酸バッファー(pH5)240μLを混合し、更に前記製造例1において調製した粗酵素液 100μLを加えて反応液を調製した。この反応液を40℃で3分間保持した後、75%アセトニトリルを溶媒として、Asahipak NH2カラム(旭化成(株)製)に流速1mL/分で流し、RI検出器で検出を行なったところ、RT(リテンションタイム)=9.6分、及び10.6分にピークが検出された。
前記それぞれのピークの物質について、HPLCで分取した後、13C−NMRで構造解析を行なったところ、RT=9.6分のピークが2−ルチノシルグリセリン、RT=10.6分のピークが1−ルチノシルグリセリンであることが確認された。1−ルチノシルグリセリンの帰属データを表3に、2−ルチノシルグリセリンの帰属データを表4に示す。
なお、後述する実施例の各試験では、1−ルチノシルグリセリンを使用した。
前記製造例1のルチノース、製造例2のメチルルチノシド、製造例3のエチルルチノシド、及び製造例4のルチノシルグリセリンを被験試料として用い、下記の試験方法により、メラニン産生抑制作用を試験した。
また、細胞生存率の測定のため、同様に培養後、400μLのPBS(−)で洗浄し、終濃度0.05mg/mLで10質量%FBS含有のダルベッコMEM培地に溶解したニュートラルレッドを各穴に200μL添加した。37℃、5%CO2下で2.5時間培養した後、ニュートラルレッド溶液を捨て、エタノール・酢酸溶液(エタノール:酢酸:水=50:1:49)を各穴に200μL添加し、色素を抽出した。抽出後、波長540nmにおける吸光度を測定した。
空試験として、10質量%FBS及び1mmol/L テオフィリン含有のダルベッコMEM培地のみで培養した細胞を同様の方法で試験した。
結果を表5に示す。
なお、メラニン産生抑制作用、及び細胞生存率の計算方法は以下の通りである。
メラニン産生抑制率(%)={1−(B/D)/(A/C)}×100
細胞生存率(%)=(D/C)×100
ただし、前記式中、Aは「被験試料無添加での475nmにおける吸光度」、Bは「被験試料添加での475nmにおける吸光度」、Cは「被験試料無添加での540nmにおける吸光度」、Dは「被験試料添加での540nmにおける吸光度」を表す。
前記製造例1のルチノース、製造例2のメチルルチノシド、製造例3のエチルルチノシド、及び製造例4のルチノシルグリセリンを被験試料として用い、下記の試験方法により、グルタチオン産生促進作用を試験した。
即ち、96穴プレートに、溶解した細胞抽出液100μL、0.1Mリン酸緩衝液50μL、2mM NADPH 25μL、及びグルタチオンレダクターゼ25μL(終濃度17.5unit/mL)を加え、37℃で10分間加温した後、10mM 5,5’−dithiobis(2−nitrobenzoic acid)25μLを加え、5分後までの波長412nmにおける吸光度(OD)を測定し、ΔOD/分を求めた。総グルタチオン濃度は、酸化型グルタチオンを用いて作成した検量線をもとに算出した。得られた値は、総タンパク量当たりのグルタチオン量に補正した後、下記式に従い、グルタチオン産生促進率を算出した。結果を表6に示す。
グルタチオン産生促進率(%)=(F/E)×100
ただし、前記式中、Eは「被験試料を添加しない細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量(対照)」、Fは「被験試料を添加した細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量」を表す。
前記製造例1のルチノース、製造例2のメチルルチノシド、製造例3のエチルルチノシド、及び製造例4のルチノシルグリセリンを被験試料として用い、下記の試験方法により、グルタチオン産生促進作用を試験した。
即ち、96穴プレートに、溶解した細胞抽出液100μL、0.1Mリン酸緩衝液50μL、2mM NADPH 25μL、及びグルタチオンレダクターゼ 25μL(終濃度17.5unit/mL)を加え、37℃で10分間加温した後、10mM 5,5’−dithiobis(2−nitrobenzoic acid) 25μLを加え、5分後までの波長412nmにおける吸光度(OD)を測定し、ΔOD/minを求めた。総グルタチオン濃度は、酸化型グルタチオンを用いて作成した検量線をもとに算出した。得られた値は、総タンパク量当たりのグルタチオン量に補正した後、下記の式に従い、グルタチオン産生促進率を算出した。結果を表7に示す。
グルタチオン産生促進率(%)=(H/G)×100
ただし、前記式中、Gは「被験試料を添加しない細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量(対照)」、Hは「被験試料を添加した細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量」を表す。
前記製造例2のメチルルチノシドを被験試料として用い、下記の試験方法により、ヒアルロン酸産生促進作用を試験した。
なお、ヒアルロン酸産生促進率、及び細胞生存率の計算方法は、下記式に示す通りである。
ヒアルロン酸産生促進率(%)=(I/J)×100
細胞生存率(%)=(K/L)×100
ただし、前記式中、Iは「被験試料添加時のヒアルロン酸量」、Jは「被験試料無添加時のヒアルロン酸量」、Kは「被験試料を添加した細胞での540nmにおける吸光度」、Lは「被験試料を添加しない細胞での540nmにおける吸光度」を表す。
前記製造例2のメチルルチノシド、製造例3のエチルルチノシド、及び製造例4のルチノシルグリセリンを被験試料として用い、下記の試験方法により、インボルクリン産生促進作用を試験した。
インボルクリン産生促進率(%)=(M/N)×100
ただし、前記式中、Mは「被験試料添加時の波長405nmにおける吸光度」、Nは「被験試料無添加時(コントロール)の波長405nmにおける吸光度」を表す。
−ヘアトニック−
下記組成の育毛作用を有するヘアトニックを、常法により製造した。
・塩酸ピリドキシン・・・0.1g
・レゾルシン・・・0.01g
・D−パントテニルアルコール・・・0.1g
・グリチルリチン酸ジカリウム・・・0.1g
・l−メントール・・・0.05g
・1,3−ブチレングリコール・・・4.0g
・センブリエキス・・・0.1g
・ニンジンエキス・・・0.1g
・クジンエキス・・・0.1g
・メチルルチノシド(製造例3)・・・0.2g
・香料・・・適量
・精製水・・・残部(合計:100.00g)
Claims (8)
- ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有することを特徴とするメラニン産生抑制剤。
- ルチノース、メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とするメラニン産生抑制剤。
- ルチノース、及びアルキルルチノースの少なくともいずれかを含有することを特徴とするグルタチオン産生促進剤。
- ルチノース、メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とするグルタチオン産生促進剤。
- メチルルチノシドを含有することを特徴とするヒアルロン酸産生促進剤。
- アルキルルチノースを含有することを特徴とするインボルクリン産生促進剤。
- メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とするインボルクリン産生促進剤。
- メチルルチノシド、エチルルチノシド、及びルチノシルグリセリンの少なくともいずれかを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
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