JP5662765B2 - ルーバー窓 - Google Patents
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Description
ここで、「ルーバーパネルの幅方向」とは、ルーバーパネルが滑り出し式に開閉される際に含まれる回動の軸の軸線方向である。
一方、ルーバー羽根の幅を縦枠の見付け方向内側面間の距離のうち最も短い部位の距離より大きくすることで、開閉機構やルーバー羽根の端部の少なくとも一部を室内視から隠蔽することができる。これにより室内視において外観に優れたルーバー窓を提供することが可能である。また、その際に、ルーバー羽根は、開閉機構が枠に取り付けられた姿勢で、ホルダーから着脱できるように構成されているので、ルーバー羽根の取り付け施工性にも優れるルーバー窓とすることが可能である。
一方、片11aの見込み方向室内側端部には、見付け方向内側に延びる片11cが設けられている。片11cは図2からわかるようにその下端部が上端部よりも見込み方向室外側となるように傾斜している。また、片11cの見付け方向内側端部は、後述する樹脂カバーと係合する爪部が設けられている。
ここで、横枠11では、図2からわかるように、片11a、11b、11cにより略コ字状に空間11dが形成されている。
一方、中空部12bの見付け方向内側面には後述する樹脂カバー16を掛止するための爪部が2か所設けられている。
また、片15a、16aの見込み方向室外側には、見込み方向に並べて設けられた2つのコ字状部15c、15d、16c、16dが設けられている。見付け方向外側に配置されたコ字状部15c、16cは見付け方向外側に開口部を有し、ここに横枠11、12が係合している。一方、見付け方向内側に配置されたコ字状部15d、16dは見付け方向内側に開口部を有し、内側に係合部材が嵌め込まれている。コ字状部15d、16dには、例えば網戸用網材の端部が係合部材に巻き込まれるようにして挿入できる。これによればルーバー羽根20の室内側に網戸が形成され、虫等の室内への侵入が防止される。
また、片17a、18aの見込み方向室外側には、コ字状に形成されて見付け方向内側に開口するコ字状部17c、18cが設けられており、ここに係合部材が嵌め込まれている。コ字状部17c、18cには、例えば網戸用網材の端部が係合部材に巻き込まれるように挿入できる。これによればルーバー羽根20の室内側に網戸が形成され、虫等の室内への侵入が防止される。
また、樹脂カバー17、18により、枠体10の幅方向において見付け方向内側面間距離(図3にAで表わした距離)のうち、最も短い部位が形成される。
パッキン23の被覆部23a及びフィン部23bの材質については特に限定されないが、透明な樹脂からなることが好ましい。また、被覆部23aには、室内側ルーバーパネル22aから容易に外れない程度の強度を持たせるために硬質な材料を用い、且つ、フィン部23bには柔軟性を持たせるために軟質な材料を用いることが好ましい。従って、被覆部23aとして硬質アクリル樹脂、フィン部23bとして軟質アクリル樹脂を用いることが特に好ましい。
端部部材24は断面がL字状の部材であり、該L字状の入隅部に室内側ルーバーパネル22aの端部角が合わせられるように配置される。また、端部部材24を室内側ルーバーパネル22aに端部部材24を配置すると図6に符号24aで示したように段差が形成され、被係合部24aとなる。この被係合部24aが、後述する開閉機構30のホルダー33の係合部36aに係合するように形成されている。
通常のルーバー窓では室内外方向に配置される一対のルーバーパネルが予めホルダー等により一体化され、これを開閉機構に取り付けるという構成のものが多い。これに対して本実施形態では室外側ルーバー羽根21と室内側ルーバー羽根22を別々に開閉機構30に取り付け可能としている。これにより、ルーバー羽根20を取り付ける際に、室外側ルーバー羽根21、室内側ルーバー羽根22をそれぞれ取り付けることができるので、取り回し易く、上記したように室外側ルーバーパネル21a、室内側ルーバーパネル22aの幅方向の長さが縦枠13、14の樹脂カバー17、18の見付け方向内面間の距離よりも長く形成されている場合であってもその取り付けが容易となる。具体的には後で詳しく説明する。
図3、図7からわかるように、開閉機構30は、連動バー31、アーム32、ホルダー33、及び操作部材50を有している。このうち、連動バー31、アーム32、及びホルダー33は、縦枠14側にも設けられている。
一方、ホルダー33は、連動バー31より室外側である別の部位で縦枠13、14に回動可能に固定されたアーム32に回動可能に固定されている。アーム32は、縦枠13、14に回動可能に固定されているので、連動バー31が下方に移動しても下方には移動しない。
これにより、ホルダー33及びここに固定されているルーバー羽根20は、室内側の端部が下方に移動する一方、室外側の端部が室外側に突き出るとともに、上方に移動するような回動を含む。この動作によりルーバー窓100は開放される。ここで、各部材が固定される部位が回動可能であることにより上記の動作が円滑に行われる。ルーバー羽根20を閉鎖する時には図9(e)から遡るように動作する。
このように、本実施形態のルーバー窓は滑り出し式にルーバー羽根20の開閉が行われる。
そして図10(b)からわかるようにそのままルーバー羽根21をホルダー33の間隙33cに挿入する。
この状態では、室内側ルーバー羽根22の角度は間隙33dの傾斜角度と合っていないため室内側ルーバー羽根22の両端部を間隙33d内に挿入することができない。また、室内側ルーバー羽根22を間隙33dの傾斜角度に合わせようとしても、室内側スーバー羽根22の両端部が枠体10の樹脂カバー17、18に引っ掛かってしまい不可能である。
そこで、操作部50を操作する等して図11(b)の矢印XIcで示したように、ホルダー33の傾斜角度を変更して間隙33dの傾斜角度を室内側ルーバー羽根22に合わせる。
最後に図11(c)からわかるようにそのまま室内側ルーバー羽根22をホルダー33の間隙33dに挿入する。
本実施形態では、開閉機構30及びルーバー羽根20の端部の全てを室内視から隠蔽する態様を説明したが、これに限定されることはなくルーバー羽根の幅方向の大きさが縦枠の見付方向内側間の距離のうち最も短い距離よりも大きいものであればよい。
これに対してルーバー窓100によれば、上記したように、室内側ルーバー羽根22に端部部材24が設けられ、これにより形成される被係合部24aがホルダー33の係合部としての突起36aと係合して常にホルダー33を引き寄せるように作用する。これにより滑り出し式に開閉する場合における上記の問題を解決することができる。本実施形態では、ルーバー羽根20は室内外のルーバー羽根(21、22)が個々に着脱可能とされているので、いずれかのルーバー羽根においてこのように構成されていればよい。
本実施形態のルーバー窓100では、図2からわかるように、閉鎖の姿勢で室内側ルーバー羽根22が面一となるように構成されている。このとき上記したように、室内側ルーバー羽根22の上面にはパッキン23が取り付けられている。これによれば、図12に示したように、室内側ルーバーパネル22aの上縁に備えられたパッキン23は、ルーバー窓閉鎖の姿勢において、軟質のフィン部23bが押しつぶされた状態で、隣接する室内側ルーバーパネル22aの端部と接している。これにより、室内側ルーバーパネル22aが面一である場合でも気密性、水密性を確保することができる。
押さえ部材40は、板状の基板41を有し、その一方の面側の一端側に押さえ突起42が立設している。また、基板41の押さえ突起42と同じ側の面の他端側には押さえ突起42と略平行に配列された2つの突起43が設けられている。
一方、図8からわかるように、ホルダー33には立設部36のうち、立設部37側の面で上部に係合溝36bが設けられている。
ルーバー羽根120では、室内側ルーバーパネル122aが熱伝導率の低い樹脂により形成されており、断熱性を向上させている。さらに、室内側ルーバーパネル122aは図15からもわかるように、その内部が中空の複数の空間に分かれており、ここに空気層が形成される。従って、断熱性のさらなる向上が図られている。ここに適用される樹脂は透光性を有するとともに、熱伝導率が低いことが好ましく、特に限定されることはないが、性能に加え、入手性、価格、加工性の観点からアクリルを用いることができる。
11 横枠
12 横枠
13 縦枠
14 縦枠
15 樹脂カバー
16 樹脂カバー
17 樹脂カバー
18 樹脂カバー
19 シール部材
20 ルーバー羽根
21 室外側ルーバー羽根
21a 室外側ルーバーパネル
22 室内側ルーバー羽根
22a 室内側ルーバーパネル
23 パッキン
24 端部部材
30 開閉機構
31 連動バー
32 アーム
33 ホルダー
35 立設部
35a 底部
36 立設部
36a 突起(係合部)
36b 係合溝
37 立設部
50 操作部
50a ハンドル
100 ルーバー窓
Claims (4)
- 建物開口部に沿って備えられる枠体と、
前記枠体の枠内に該枠体の見付け方向に複数並列して設けられる板状のルーバーパネルを具備するルーバー羽根と、
前記枠体に取り付けられ、前記ルーバー羽根を滑り出し式に開閉させる開閉機構と、を備え、
前記開閉機構は、前記ルーバー羽根を保持するホルダーを具備し、
前記ルーバー羽根は、前記枠体の縦枠の見付け方向内側面間の距離のうち最も短い部位の距離より長い幅を有しているとともに、前記ルーバー羽根は、前記開閉機構が前記枠体に取り付けられた姿勢で前記ホルダーから着脱可能に保持され、
前記ルーバー羽根の前記ルーバーパネルの幅方向両端には、該幅方向に前記ホルダーが移動することを規制する被係合部を形成する端部部材が具備され、前記ホルダーには前記端部部材に係合する係合部が設けられており、
前記ホルダーには、前記ルーバー羽根を挿入する間隙を形成する立設部が設けられ、
前記ルーバー羽根が開放された姿勢において、前記立設部のうち、最も室外側の立設部の全体が前記縦枠よりも室外側に突出する、ルーバー窓。 - 前記複数並列して設けられたルーバー羽根のそれぞれには、室内側に面する室内側ルーバー羽根と、室外側に面する室外側ルーバー羽根と、を有し、前記室内側ルーバー羽根又は前記室外側ルーバー羽根のいずれかに前記端部部材が設けられている請求項1に記載のルーバー窓。
- 前記ルーバー羽根が閉鎖された姿勢において、前記室内側ルーバー羽根が室内側面で面一とされる、請求項2に記載のルーバー窓。
- 前記ルーバー羽根の閉鎖の姿勢において、前記ホルダーが、室内側正面視で前記枠体により隠蔽されている請求項1〜3のいずれかに記載のルーバー窓。
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