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JP5662106B2 - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

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JP5662106B2 JP2010242589A JP2010242589A JP5662106B2 JP 5662106 B2 JP5662106 B2 JP 5662106B2 JP 2010242589 A JP2010242589 A JP 2010242589A JP 2010242589 A JP2010242589 A JP 2010242589A JP 5662106 B2 JP5662106 B2 JP 5662106B2
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Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
従来より、タイヤの転がり抵抗を低減(低燃費性を向上)させることにより、車の低燃費化が行なわれてきた。近年、車の低燃費化への要求がますます強くなってきており、タイヤ部材の中でもタイヤにおける占有比率の高いトレッドを製造するためのゴム組成物に対して、優れた低燃費性が要求されている。
一般に、空気入りタイヤの低燃費性とともにウェットグリップ性能(湿潤路面でのグリップ性能または制動距離)を向上させるためには、トレッドゴム組成物に充填剤としてシリカを用いるとともに、低温でのゴム組成物のヒステリシスを増加させる方法が知られている。低温でのヒステリシスを増加させる方法として、ガラス転移温度の高いゴム組成物を使用する方法がある。しかし、ガラス転移温度の高いゴム組成物はウェットグリップ性能を向上させることができるが、同時に高温でのヒステリシスも増加して転がり抵抗が増大する(低燃費性が悪化する)という問題があり、耐摩耗性能も低下する傾向にある。ゴム組成物の低燃費性を向上させる方法として、補強用充填剤の含有量を減量する方法が知られている。しかし、この場合、ゴム組成物の硬度が低下するためタイヤが軟化し、車のハンドリング性能(操縦安定性)やウェットグリップ性能が低下したり、耐摩耗性が低下したりするという問題があった。
特許文献1には、超微粒子粉末ゴムを配合することにより、ウェットグリップ性能と低燃費性を両立できるゴム組成物が開示されている。しかし、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の向上については、未だ改善の余地を残すものである。
特開2006−89552号公報
本発明は、前記課題を解決し、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を向上できるタイヤ用ゴム組成物、及びそれをタイヤのトレッドに用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分100質量部に対して、シリカを10〜150質量部、水酸基を有し、ガラス転移温度が−40〜0℃のジエン系ゴムゲルを10〜30質量部含有し、前記ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度Tg及びゴム成分中において含有量が最も多いポリマー成分である主ポリマーのガラス転移温度Tgが下記関係式を満たすタイヤ用ゴム組成物に関する。
Tg−Tg≧30
上記ゴム成分が、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムを含み、上記ゴム成分100質量%中、天然ゴム及びイソプレンゴムの合計含有量が20質量%以下であることが好ましい。
上記ゴム成分が、スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含むことが好ましい。
上記スチレンブタジエンゴム及び上記ブタジエンゴムのガラス転移温度が−120〜−25℃であることが好ましい。
上記ジエン系ゴムゲルの平均粒子径が10〜100nmであることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、シリカと、水酸基を有し、ガラス転移温度が特定の温度範囲のジエン系ゴムゲルをそれぞれ特定量配合し、ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度Tg及びゴム成分中において含有量が最も多いポリマー成分である主ポリマーのガラス転移温度Tgが特定の関係式を満たすので、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性に優れた空気入りタイヤを提供できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分に対して、シリカと、水酸基を有し、ガラス転移温度が特定の温度範囲のジエン系ゴムゲルをそれぞれ特定量含み、ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度Tg及びゴム成分中において含有量が最も多いポリマー成分である主ポリマーのガラス転移温度Tgが下記関係式を満たす。
Tg−Tg≧30
なお、本発明におけるガラス転移温度は、JIS−K7121に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。
本発明では、Tg及びTgが上記特定の関係式を満たすことにより、ゴム組成物(加硫後)の損失正接(tanδ)をその測定温度に対してプロットして得られるtanδの温度分布曲線において、主ポリマー由来のtanδピーク(1stピーク)と、ジエン系ゴムゲル由来のtanδピーク(2ndピーク)の2つのピークが検出され、2つのピークトップが検出される。これは、主ポリマーと、ジエン系ゴムゲルが非相溶状態であることを示し、2ndピークのピークトップが存在することにより、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を向上(特に、ウェットグリップ性能と低燃費性を両立)できる。一方、1stピークと2ndピークが重なり、ピークトップが1つしか検出されない場合には、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を充分に向上できない。
Tg−Tgは、30以上、好ましくは32以上、より好ましくは34以上である。30未満であると、tanδの温度分布曲線において、2つのピークが明確に分かれにくく、ピークトップが1つしか検出されず、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を充分に向上できない。
主ポリマーとしては、そのガラス転移温度が上記関係式を満たす限り、特に限定されないが、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などのジエン系ゴムが挙げられる。
ジエン系ゴムのガラス転移温度(Tg)は好ましくは−25℃以下、より好ましくは−35℃以下である。−25℃を超えると、低燃費性が低下するおそれがある。
Tgは好ましくは−120℃以上、より好ましくは−90℃以上、更に好ましくは−80℃以上である。−120℃未満であると、ウェットグリップ性能が低下するおそれがある。
主ポリマーとしては、上記温度範囲のTgを有するジエン系ゴムのなかでも、ウェットグリップ性能、操縦安定性(硬度)、低燃費性の向上効果が高いという理由からSBRが、耐摩耗性、低燃費性の向上効果が高いという理由からBRが好ましい。
SBRやBRを主ポリマーとした場合にtanδの温度分布曲線において、2つのピークトップが明確に検出されるため、上記性能の向上効果が高いものと思われる。SBRやBRを主ポリマーとした場合にtanδの温度分布曲線において、2つのピークトップが明確に検出される理由としては、SBRは、スチレン単位を有し、スチレン単位に起因する立体障害のためにジエン系ゴムゲルとの相溶性が低く、BRは、自己凝集力が強いためにジエン系ゴムゲルとの相溶性が低いためと推測される。
なお、例えば、2種以上のSBRを含有する場合には、各SBRを別々のポリマー成分として捉えて、ゴム成分中において含有量が最も多いポリマー成分を主ポリマーと決定する。
ゴム成分100質量%中の主ポリマーの含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。40質量%未満であると、tanδの温度分布曲線において、2つのピークトップが検出されにくく、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の向上効果が充分に得られないおそれがある。上記主ポリマーの含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。80質量%を超えると、併用するゴム成分の含有量が低下し、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の向上効果が充分に得られないおそれがある。
主ポリマー以外に使用できるゴム成分としては、上記ジエン系ゴムが挙げられる。なかでも、上記温度範囲のTgを有するジエン系ゴムが好ましい。これらジエン系ゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、主ポリマーがSBRの場合にはBRを、主ポリマーがBRの場合にはSBRを併用することがより好ましい。SBRとBRを併用することにより、tanδの温度分布曲線において、2つのピークトップがより明確に分かれやすくなり、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性をより向上できる。
主ポリマー及び主ポリマー以外のゴム成分として用いられるSBRとしては、特に限定されず、乳化重合SBR(E−SBR)、溶液重合SBR(S−SBR)、第1級アミノ基等により変性された変性SBR等が挙げられる。なかでも、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の向上効果が高いという理由から、変性SBRが好ましい。
変性SBRとしては、スズやケイ素などでカップリングされたものが好ましく用いられる。変性SBRのカップリング方法としては、常法に従って、例えば、変性SBRの分子鎖末端のアルカリ金属(Liなど)やアルカリ土類金属(Mgなど)を、ハロゲン化スズやハロゲン化ケイ素などと反応させる方法などが挙げられる。
また、変性SBRとしては、スチレン及びブタジエンの共重合体で、第1級アミノ基やアルコキシシリル基を有するものも好ましい。第1級アミノ基は、重合開始末端、重合終了末端、重合体主鎖、側鎖のいずれに結合していてもよいが、重合体末端からエネルギー消失を抑制してヒステリシスロス特性を改良し得る点から、重合開始末端又は重合終了末端に導入されていることが好ましい。
変性SBRのなかでも、特に溶液重合のスチレンブタジエンゴム(S−SBR)を下記式(1)で表される化合物により変性したもの(変性S−SBR(特開2010−111753号公報に記載の変性SBR))が好適に用いられる。これにより、ポリマーの分子量をコントロールし易く、tanδを増大させる低分子量成分を少なくすることができ、更にシリカとポリマー鎖の結合を強め、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性をより向上できる。
Figure 0005662106
(式中、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6、更に好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基)、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、メルカプト基(−SH)又はこれらの誘導体を表す。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子又はアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)を表す。nは整数(好ましくは1〜5、より好ましくは2〜4、更に好ましくは3)を表す。)
、R及びRとしては、アルコキシ基が望ましい。これにより、優れたウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を得ることができる。
上記式(1)で表される化合物の具体例としては、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、2−ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
SBRの結合スチレン量は、好ましくは23質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは12質量%以下である。23質量%を超えると、引張強度が低下するおそれがある。また、SBRの結合スチレン量の下限は、特に限定されない。
なお、スチレン量は、H−NMR測定により算出される。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量(主ポリマー及び主ポリマー以外のゴム成分として用いられるSBRの合計含有量)は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上である。20質量%未満であると、ウェットグリップ性能、低燃費性が悪化するおそれがある。該SBRの含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。80質量%を超えると、併用するゴム成分の含有量が低下し、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の向上効果が充分に得られないおそれがある。
主ポリマー及び主ポリマー以外のゴム成分として用いられるBRとしては特に限定されず、例えば、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR150B等の高シス含有量のBR、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等の1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶(SPB)を含むBR、Polimeri Europa社製のEuroprene BR HV80等の高ビニル含量のBR等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。また、スズ化合物により変性されたスズ変性ブタジエンゴム(スズ変性BR)も使用できる。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量(主ポリマー及び主ポリマー以外のゴム成分として用いられるBRの合計含有量)は、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは40質量%以上である。15質量%未満であると、耐摩耗性、低燃費性が悪化するおそれがある。該BRの含有量は、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。80質量%を超えると、併用するゴム成分の含有量が低下し、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性の向上効果が充分に得られないおそれがある。
また、NRやIR(特に、NR)を配合した場合に、Tg及びTgが特定の関係式を満たす場合であっても、tanδの温度分布曲線において、2つのピークトップが明確に検出されにくく、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性(特に、ウェットグリップ性能)の向上効果が充分に得られないおそれがある。これは、NRは混練中に分子鎖が切断されやすく、ジエン系ゴムゲルを、細かく砕いてポリマー層中に取り込みやすいためと推測される。従って、本発明のゴム組成物では、NR及びIRの合計含有量は、ゴム成分100質量%中、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。一方、NRやIR(特に、NR)を配合することにより、低燃費性、耐摩耗性を向上できることから、ゴム成分100質量%中のNR及びIRの合計含有量は、好ましくは5質量%以上である。
本発明ではシリカが使用される。これにより、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を改善できる。シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。シリカは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シリカの窒素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは50m/g以上、より好ましくは100m/g以上、更に好ましくは150m/g以上である。50m/g未満であると、破断強度、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、シリカのNSAは、好ましくは300m/g以下、より好ましくは250m/g以下、更に好ましくは200m/g以下である。300m/gを超えると、分散性が悪く、タイヤの発熱性が増大する傾向にある。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上、好ましくは15質量部以上、更に好ましくは45質量部以上である。10質量部未満では、ウェットグリップ性能と低燃費性、耐摩耗性の向上効果が充分に得られない傾向がある。該シリカの含有量は、150質量部以下、好ましくは120質量部以下、更に好ましくは100質量部以下である。150質量部を超えると、シリカのゴム組成物中での分散性が悪化し、耐摩耗性、強度などが低下する傾向がある。
本発明ではジエン系ゴムゲルが使用される。これにより、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を改善できる。ジエン系ゴムゲルは、充填剤(フィラー)とゴム成分の中間的な性質を示す。すなわち、ゴム組成物に引張応力を加えた場合、ジエン系ゴムゲル自身も伸びを吸収する特性(すなわち、弾性)を有する。そのため、上記性能の改善効果が大きいものと思われる。
ジエン系ゴムゲルは、ジエン系ゴム分散液を架橋することにより製造することができる。該ジエン系ゴム分散液としては、乳化重合により製造されるゴムラテックス、溶液重合されたジエン系ゴムを水中に乳化させて得られるジエン系ゴム分散液などが挙げられる。また、架橋剤としては、有機ペルオキシド、有機アゾ化合物、硫黄系架橋剤などが挙げられる。また、ジエン系ゴムの架橋は、ジエン系ゴムの乳化重合中に、架橋作用を持つ多官能化合物との共重合によっても行うことができる。具体的には、特許第3739198号公報、特許第3299343号公報、特表2004−504465号公報、特表2004−506058号公報などに開示の方法を用いることができる。
本発明のジエン系ゴムゲルは、水酸基(OH(ヒドロキシル)基)を有する。
ジエン系ゴムゲルは、ジエン系ゴムからなるものであるため、粒子表面にC=C二重結合を有する。そのため、水酸基を有するとともにC=C二重結合に対する反応性を有する化合物により、ジエン系ゴムを変性することにより、粒子表面にOH基を組み込むことができる。
このような化合物(変性剤)としては、例えば、特表2004−506058号公報に記載されているように、ヒドロキシブチルアクリレート又はメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート又はメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート又はメタクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。
ジエン系ゴムゲルを構成するジエン系ゴム成分としては、上記した各種ジエン系ゴムが挙げられる。これらジエン系ゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、Tgを調整しやすいという理由から、SBRを主成分とするものが好ましい。
ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度Tgは−40℃以上、好ましくは−35℃以上、より好ましくは−30℃以上である。−40℃未満であると、tanδの温度分布曲線において、2つのピークトップが明確に検出されにくく、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能を充分に向上できない。また、硬度が低下し、操縦安定性が低下する傾向がある。
上記ガラス転移温度は0℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−15℃以下、更に好ましくは−20℃以下である。0℃を超えると、低燃費性が悪化する。
ジエン系ゴムゲルの平均粒子径は、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上、更に好ましくは30nm以上である。10nm未満であると、ゲルが凝集するおそれがある。
該平均粒子径は、好ましくは100nm以下、より好ましくは90nm以下、更に好ましくは80nm以下である。100nmを超えると、耐摩耗性が悪化するおそれがある。
なお、ジエン系ゴムゲルの平均粒子径は、電子顕微鏡を用いて測定した。
ジエン系ゴムゲルの水酸基価(mgKOH/g−gel)は、好ましくは60以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは40以下である。60を超えると、ゲル粒子が大きくなってしまい、強度が低下し、耐摩耗性が低下するおそれがある。
該水酸基価は、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、更に好ましくは30以上である。10未満であると、シリカとポリマーとの間の相互作用が低下し、強度が低下し、耐摩耗性が低下するおそれがある。
なお、ジエン系ゴムゲルの水酸基価は、ジエン系ゴムゲル1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量をミリグラム数で表したものであり、電位差滴定法(JIS K0070)により測定した値である。
ジエン系ゴムゲルの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上、好ましくは15質量部以上である。10質量部未満では、充分なウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性(特に、ウェットグリップ性能)が得られないおそれがある。該ジエン系ゴムゲルの含有量は、30質量部以下、好ましくは25質量部以下である。30質量部を超えると、低燃費性、耐摩耗性(特に、低燃費性)が悪化するおそれがある。
本発明のゴム組成物には、シリカ及びジエン系ゴムゲルとともに、シランカップリング剤を含有することが好ましい。シランカップリング剤を配合することにより、シランカップリング剤を介して、ジエン系ゴムゲルとシリカ、ジエン系ゴムゲルとゴム成分、シリカとゴム成分を結合することができる。さらに、ジエン系ゴムゲルが有する水酸基と、シリカ表面のシラノール基との相互作用とも相まって、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性を高度に向上できる。
シランカップリング剤としては、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができ、例えば、スルフィド系、メルカプト系、ビニル系、アミノ系、グリシドキシ系、ニトロ系、クロロ系シランカップリング剤などが挙げられる。なかでも、スルフィド系が好ましい。これらのシランカップリング剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
スルフィド系シランカップリング剤としては、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性をバランスよく向上できるという理由から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィドが好ましく、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドがより好ましい。
シランカップリング剤の含有量は、ジエン系ゴムゲル及びシリカの合計含有量100質量部に対して、3質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましい。3質量部未満では、充分な低燃費性が得られないおそれがある。また、該シランカップリング剤の含有量は、15質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。15質量部を超えると、破壊強度、耐摩耗性が低下するおそれがある。
本発明のゴム組成物には、カーボンブラックを配合してもよい。カーボンブラックを配合することにより、補強性を高めることができ、操縦応答性を向上できる。使用できるカーボンブラックの例としては、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
カーボンブラックを使用する場合、カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は40m/g以上が好ましく、50m/g以上がより好ましい。NSAが40m/g未満では、破壊強度が低下するおそれがある。また、カーボンブラックのNSAは150m/g以下が好ましく、130m/g以下がより好ましく、120m/g以下が更に好ましい。NSAが150m/gを超えると、分散性が悪く、充分なゴム強度が得られないおそれがある。カーボンブラックの窒素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは8質量部以上である。5質量部未満では、充分な補強性が得られない傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは25質量部以下、より好ましくは20質量部以下、更に好ましくは15質量部以下である。25質量部を超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。
上記ゴム組成物には、前記成分の他に、従来ゴム工業で使用される配合剤、例えば、クレー等の充填剤、軟化剤(パラフィン系、アロマ系、ナフテン系のプロセスオイル等のオイル、可塑剤等)、粘着付与剤(クマロンインデン樹脂、ロジン系樹脂、シクロペンタジエン系樹脂等)、ワックス、酸化防止剤、老化防止剤、加硫促進助剤(ステアリン酸、酸化亜鉛等)、硫黄、含硫黄化合物等の加硫剤、加硫促進剤等を含有してもよい。
加硫剤として硫黄を用いる場合、硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1.0質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは3.0質量部以下、より好ましくは2.5質量部以下である。0.5質量部未満では、加硫速度が遅く、加硫不足になる傾向があり、3.0質量部を超えると、逆に加硫速度が速く、スコーチングする傾向がある。
加硫促進剤としては、グアニジン系、アルデヒド−アミン系、アルデヒド−アンモニア系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チオ尿素系、チウラム系、ジチオカルバメート系、ザンデート系の化合物などが挙げられる。これら加硫促進剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、ゴム中への分散性、加硫物性の安定性の点から、スルフェンアミド系加硫促進剤〔N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(DCBS)、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなど〕、グアニジン系加硫促進剤(ジフェニルグアニジン(DPG)、ジオルトトリグアニジン、トリフェニルグアニジン、オルトトリルビグアニド、ジフェニルグアニジンフタレートなど)が好ましく、CBS及びDPGを併用することが特に好ましい。
加硫促進剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.0質量部以上、より好ましくは1.5質量部以上である。また、該配合量は、好ましくは4.0質量部以下、より好ましくは3.5質量部以下である。1.0質量部未満では、加硫速度が遅く、硬度不足になる傾向があり、4.0質量部を超えると、加硫速度が速くなり、スコーチングする傾向がある。
DPGの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.0質量部以上、より好ましくは1.2質量部以上である。また、該配合量は、好ましくは2.0質量部以下、より好ましくは1.6質量部以下である。1.0質量部未満では、加硫速度が遅く、硬度が低下する傾向があり、2.0質量部を超えると、加硫速度が速く、加工中焼けが生じる傾向がある。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のゴム組成物(加硫後)の損失正接(tanδ)をその測定温度に対してプロットして得られるtanδの温度分布曲線において、主ポリマー由来のtanδピーク(1stピーク)と、ジエン系ゴムゲル由来のtanδピーク(2ndピーク)の2つのピークが検出される。
低μ路面におけるウェットグリップ性能に優れ、かつ、低燃費性にも優れるという理由から、2ndピークのピークトップは、−20〜0℃に存在することが好ましく、−15〜−5℃に存在することがより好ましい。
上記温度範囲内に2ndピークのピークトップが存在すると、低μ路面におけるウェットグリップ性能と相関のある−20〜0℃におけるtanδが高く、かつ、低燃費性と相関のある30〜60℃におけるtanδを低く抑えることができ、ウェットグリップ性能と低燃費性を高度に両立できる。
なお、本明細書において、tanδの温度分布曲線は、実施例に記載の方法により得られる。
本発明のゴム組成物(加硫後)の2ndピークのピークトップを上記温度範囲内とするためには、例えば、主ポリマーのガラス転移温度及びジエン系ゴムゲルのガラス転移温度をそれぞれ上述の好ましいガラス転移温度の温度範囲内とすればよい。
本発明のゴム組成物は、タイヤの各部材(特に、トレッド(キャップトレッド))に好適に使用できる。
キャップトレッドとは、多層構造を有するトレッドの表層部であり、例えば2層構造〔表面層(キャップトレッド)及び内面層(ベーストレッド)〕からなるトレッドでは表面層である。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材(特に、トレッド(キャップトレッド))の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造することができる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR1:JSR(株)製のHPR340(変性S−SBR、結合スチレン量:10質量%、Tg:−64℃、アルコキシシランでカップリングし末端に導入、式(1)で表される化合物により変性(式(1)中のR=メトキシ基、R=メトキシ基、R=メトキシ基、R=水素原子、R=水素原子、n=3))
SBR2:JSR(株)製のHPR350(変性S−SBR、結合スチレン量:21質量%、Tg:−35℃、アルコキシシランでカップリングし末端に導入、式(1)で表される化合物により変性(式(1)中のR=メトキシ基、R=メトキシ基、R=メトキシ基、R=水素原子、R=水素原子、n=3))
SBR3:JSR(株)製のHPR355(変性S−SBR、結合スチレン量:27質量%、Tg:−27℃、アルコキシシランでカップリングし末端に導入、式(1)で表される化合物により変性(式(1)中のR=メトキシ基、R=メトキシ基、R=メトキシ基、R=水素原子、R=水素原子、n=3))
BR1:宇部興産(株)製のBR150B(Tg:−114℃)
BR2:日本ゼオン(株)製のBR1250H(Tg:−90℃)
BR3:Polimeri Europa社製のEuroprene BR HV80(Tg:−35℃、ビニル含量:80質量%)
NR:TSR20(Tg:−73℃)
ジエン系ゴムゲル1:ランクセス(株)製のNanopreneBM 75OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:−75℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
ジエン系ゴムゲル2:ランクセス(株)製のNanopreneBM 25OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:−25℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
ジエン系ゴムゲル3:ランクセス(株)製のNanopreneBM 15OH(ジエン系ゴム成分:SBR、Tg:−15℃、水酸基価:35mgKOH/g−gel、平均粒子径:50nm)
シリカ:デグッサ社製のULTRASIL VN3(NSA:175m/g)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシーストNH(NSA:74m/g)
オイル:出光興産(株)製のTDAE
シランカップリング剤:エボニックデグッサ社(株)製のSi266(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:三新化学工業(株)製の5%オイル処理硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜14及び比較例1〜11
表1,2に示す配合内容に従い、バンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で3分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃の条件下で12分間プレス加硫することにより、加硫ゴム組成物を得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材と貼り合わせ、160℃で30分間加硫することにより、試験用タイヤ(195/65R15)を作製した。
得られた加硫ゴム組成物、試験用タイヤを使用して、下記の評価を行った。それぞれの試験結果を表1,2に示す。
(tanδの温度分布曲線)
得られた加硫ゴム組成物について、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用い、周波数10Hz、初期歪10%、振幅±0.25%および昇温速度2℃/minの条件下で、−120℃から70℃までの温度範囲で、tanδの温度分布曲線を測定した。そして、測定した温度分布曲線から主ポリマー由来のtanδピーク(1stピーク)のピークトップの温度と、ジエン系ゴムゲル由来のtanδピーク(2ndピーク)のピークトップの温度を決定した。なお、表中に「なし」と記載したものは、明確なピークトップが見られなかったことを示す。
(低燃費性)
転がり抵抗試験機を用い、試験用タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、比較例2を100としたときの指数(転がり抵抗指数)で表示した。指数が大きい方が低燃費性に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能)
試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着して、湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。結果は指数で表し、指数が大きいほどウェットグリップ性能が良好である。指数は次式で求めた。
ウェットグリップ指数=(比較例2の制動距離)/(各実施例又は比較例の制動距離)×100
(耐摩耗性)
アスファルト路面のテストコースにて、試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着して20周走行し、走行後タイヤの溝の深さを計測し、比較例2を100として指数表示した。数値が大きい方が耐摩耗性に優れていることを示す。
Figure 0005662106
Figure 0005662106
表1,2により、シリカと、水酸基を有し、ガラス転移温度が特定の温度範囲のジエン系ゴムゲルをそれぞれ特定量配合し、ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度Tg及びゴム成分中において含有量が最も多いポリマー成分である主ポリマーのガラス転移温度Tgが特定の関係式を満たす実施例は、ウェットグリップ性能、低燃費性、耐摩耗性に優れていた。

Claims (8)

  1. ゴム成分100質量部に対して、シリカを10〜150質量部、水酸基を有し、ガラス転移温度が−40〜0℃のジエン系ゴムゲルを10〜30質量部含有し、
    前記ゴム成分として、下記式(1)で表される化合物により変性したスチレンブタジエンゴムを含有し、
    前記ジエン系ゴムゲルのガラス転移温度Tg及びゴム成分中において含有量が最も多いポリマー成分である主ポリマーのガラス転移温度Tgが下記関係式を満たすタイヤ用ゴム組成物。
    Tg−Tg≧30
    Figure 0005662106
    (式中、R、R及びRは、同一若しくは異なって、アルキル基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基(−COOH)、又はメルカプト基(−SH)表す。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子又はアルキル基を表す。nは整数を表す。)
  2. ゴム成分が、スチレンブタジエンゴム及び/又はブタジエンゴムを含み、
    ゴム成分100質量%中、天然ゴム及びイソプレンゴムの合計含有量が20質量%以下である請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記ゴム成分が、スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムのガラス転移温度が−120〜−25℃である請求項2又は3記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. 前記ジエン系ゴムゲルの平均粒子径が10〜100nmである請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 窒素吸着比表面積が40〜120m/gのカーボンブラックを含む請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. ゴム成分100質量%中、天然ゴム及びイソプレンゴムの合計含有量が5質量%以上である請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤ。
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