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JP5642451B2 - 可搬型放射線撮影装置セット、可搬型放射線撮影装置 - Google Patents

可搬型放射線撮影装置セット、可搬型放射線撮影装置 Download PDF

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JP5642451B2 JP2010183265A JP2010183265A JP5642451B2 JP 5642451 B2 JP5642451 B2 JP 5642451B2 JP 2010183265 A JP2010183265 A JP 2010183265A JP 2010183265 A JP2010183265 A JP 2010183265A JP 5642451 B2 JP5642451 B2 JP 5642451B2
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Description

本発明は、可搬型放射線撮影装置セット、及び可搬型放射線撮影装置に関する。
特許文献1には、放射線エネルギーを蓄積する輝尽性蛍光体シートを備える医療用カセッテ(CRカセッテ)が記載されている。そして、このCRカセッテでは、カセッテ筐体の端部まで撮影可能とするため、筐体内部に配置される画像記録媒体の端部を、筐体の内壁に接するように配置している。
そして、このCRカセッテを複数枚並べて撮影することで、長尺画像を得るようになっている。
特開2010−39267号公報
しかし、照射された放射線量に応じた放射線画像を出力する放射線撮像層と、この放射線撮像層により出力された画像の信号処理を行う制御基板とを備える可搬型放射線撮影装置(所謂電子カセッテ)は、CRカセッテと構成が相違する。
本発明の課題は、複数枚の可搬型放射線撮影装置を並べて撮影することで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることである。
本発明の請求項1に係る可搬型放射線撮影装置セットは、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する第1放射線撮像層と、前記第1放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う第1制御基板と、前記第1放射線撮像層と前記第1制御基板とが内部に配置される第1筐体と、が設けられた第1可搬型放射線撮影装置と、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する第2放射線撮像層と、前記第2放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う第2制御基板と、端側が前記第1筐体の端側に重ねられると共に前記第2放射線撮像層と前記第2制御基板とが内部に配置される第2筐体と、が設けられた第2可搬型放射線撮影装置と、を備え、前記第1筐体と前記第2筐体とが重ねられる重ね部において、放射線の照射方向から見て、前記第2制御基板が前記第1放射線撮像層に重ならないように配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、第1可搬型放射線撮影装置に設けられた第1筐体の内部には、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する第1放射線撮像層と、この第1放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う第1制御基板とが配置されている。
また、第2可搬型放射線撮影装置に設けられた第2筐体の内部には、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する第2放射線撮像層と、この第2放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う第2制御基板とが配置されている。
さらに、第2筐体の端側が第1筐体の端側に重ねられる重ね部においては、放射線の照射方向から見て、第2制御基板が第1放射線撮像層に重ならないように配置される。
このように、第2制御基板を第1放射線撮像層に重ならないように配置することで、重ね部において照射された放射線は第1放射線撮像層に到達し、第1放射線撮像層は、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する。
これにより、第1可搬型放射線撮影装置と第2可搬型放射線撮影装置とを並べて撮影することで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
本発明の請求項2に係る可搬型放射線撮影装置セットは、請求項1に記載において、前記重ね部には、放射線の照射方向から見て、第2制御基板が配置されないことを特徴とする。
上記構成によれば、重ね部には、放射線の照射方向から見て、第2制御基板が配置されない。このため、撮影時に、第1可搬型放射線撮影装置と第2可搬型放射線撮影装置との配置位置がばらついた場合でも、第2制御基板が第1放射線撮像層に重ならことがない。そして、重ね部において照射された放射線は第1放射線撮像層に到達し、第1放射線撮像層は、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する。
これにより、第1可搬型放射線撮影装置と第2可搬型放射線撮影装置とを並べて撮影することで、確実に継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
本発明の請求項3に係る可搬型放射線撮影装置セットは、請求項1又は2に記載において、前記第2放射線撮像層は、放射線の照射方向から見て、前記重ね部の端部まで設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、第2放射線撮像層は、放射線の照射方向から見て、重ね部の端部まで設けられている。これにより、第1可搬型放射線撮影装置と第2可搬型放射線撮影装置との重ね部の重ね量を少なくすることができる。
本発明の請求項4に係る可搬型放射線撮影装置は、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する放射線撮像層と、前記放射線撮像層が内部に配置される筐体と、を備え、放射線の照射方向から見て、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、可搬型放射線撮影装置の筐体の内部には、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する放射線撮像層が配置されている。そして、放射線の照射方向から見て、筐体の少なくとも一辺の端部から放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲が設けられている。
つまり、この放射線撮像層以外の部材が配置されていない範囲を他の可搬型放射線撮影装置の端側と重ねることで、重ね部において照射された放射線は他の可搬型放射線撮影装置の放射線撮像層に到達する。そして、この放射線撮像層が、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する。
これにより、複数枚の可搬型放射線撮影装置を並べて撮影することで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
本発明の請求項5に係る可搬型放射線撮影装置は、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する放射線撮像層と、前記放射線撮像層により出力された前記画像信号に対する信号処理を行う制御基板と、前記放射線撮像層と前記制御基板とが内部に配置される筐体と、を備え、放射線の照射方向から見て、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材である前記制御基板が配置されない範囲が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、可搬型放射線撮影装置の筐体の内部には、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する放射線撮像層と、この放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う制御基板とが配置されている。
そして、放射線の照射方向から見て、筐体の少なくとも一辺の端部から放射線撮像層以外の部材である制御基板が配置されない範囲が設けられている。
つまり、この制御基板が配置されていない範囲を他の可搬型放射線撮影装置の端側と重ねることで、重ね部において照射された放射線は他の可搬型放射線撮影装置の放射線撮像層に到達する。そして、この放射線撮像層が、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する。
これにより、複数枚の可搬型放射線撮影装置を並べて撮影することで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
本発明の請求項6に係る可搬型放射線撮影装置は、請求項4又は5に記載において、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲は、一辺の端部から2cmであることを特徴とする。
上記構成によれば、筐体の少なくとも一辺の端部から放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲は、筐体の少なくとも一辺の端部から2cmである。これにより、端部から2cmの範囲で他の可搬型放射線撮影装置の端側と重ねることで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
本発明の請求項7に係る可搬型放射線撮影装置は、請求項4〜6の何れか1項に記載において、前記放射線撮像層は、放射線の照射方向から見て、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲において、前記筐体の端部まで設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、放射線撮像層は、放射線の照射方向から見て、筐体の少なくとも一辺の端部から放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲において、筐体の端部まで設けられている。これにより、可搬型放射線撮影装置とこれに重ねられる他の可搬型放射線撮影装置との重ね部の重ね量を少なくすることができる。
本発明によれば、複数枚の可搬型放射線撮影装置を並べて撮影することで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット及び可搬型放射線撮影装置を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット等を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置を示した平面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット及び可搬型放射線撮影装置によって撮影された長尺画像と比較例としての長尺画像とを示した概念図である。 本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置を示した回路図である。 本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置を示した平面図である。 本発明の第2実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット及び可搬型放射線撮影装置を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット及び可搬型放射線撮影装置を示した断面図である。
本発明の第1実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット、及び可搬型放射線撮影装置の一例について図1〜図7に従って説明する。なお、図中の矢印UPは、鉛直方向上方を示す。
(全体構成)
図3に示されるように、可搬型放射線撮影装置セット64は、第1可搬型放射線撮影装置10A(所謂電子カセット)と、第2可搬型放射線撮影装置10Bと、第3可搬型放射線撮影装置10Cとを含んで構成されている。
なお、第1可搬型放射線撮影装置10A、第2可搬型放射線撮影装置10B及び第3可搬型放射線撮影装置10Cについては、基本構成が同一であるため、特に区別しない場合は、可搬型放射線撮影装置10として記載して先頭の第1、第2、第3及び符号末尾のアルファベットを省略して説明する。各可搬型放射線撮影装置10を構成する構成部品についても同様とする。
図6に示されるように、可搬型放射線撮影装置10(所謂電子カセッテ)の筐体18の内部には、放射線撮像層12が設けられている。この放射線撮像層12は、上部電極と半導体層と下部電極を備えた放射線撮像素子13と後述するシンチレータ30とを備えており、放射線撮像素子13には、光を受けて電荷を蓄積するセンサ部14と、センサ部14に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチ16と、を含んで構成される画素20が2次元状に多数設けられている。
また、放射線撮像素子13には、前述したTFTスイッチ16をON/OFFするための複数の走査配線22と、センサ部14に蓄積された電荷を読み出すための複数の信号配線24と、が互いに交差して設けられている。
さらに、放射線撮像素子13の表面には、GOS又はCsI等からなるシンチレータ30(図2、図7参照)が貼り付けられている。シンチレータ30は、発生した光の外部への漏れだしを防止するため、貼り付けられた放射線撮像素子13に対する反対側の面に発生した光を遮光する遮光体31(図2参照)を有している。
そして、放射線撮像層12では、照射されたX線などの放射線はシンチレータ30で光に変換され、センサ部14に照射される。センサ部14は、シンチレータ30から照射された光を受けて電荷を蓄積するようになっている。
さらに、各信号配線24には、信号配線24に接続された何れかのTFTスイッチ16がONされることによりセンサ部14に蓄積された電荷量に応じて放射線画像を示す電気信号(画像信号)が流れるようになっている。
また、放射線撮像素子13の信号配線方向の一端側には、結線用のコネクタ32が複数個並んで設けられ、走査配線方向の一端側には、コネクタ34が複数個並んで設けられている。そして、各信号配線24はコネクタ32に接続され、各走査配線22はコネクタ34に接続されている。
さらに、本実施の形態では、放射線撮像層12による放射線検出の制御、及び各信号配線24に流れる電気信号に対する信号処理の制御を行う制御部36が設けられ、制御部36は、信号検出回路42と、スキャン信号制御回路40と、を備えている。
また、信号検出回路42には、複数個のコネクタ46が設けられており、このコネクタ46には、フレキシブルケーブル44の一端が電気的に接続されている。さらに、このフレキシブルケーブル44の他端は、コネクタ32に接続されており、信号配線24毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路を内蔵している。この構成により、信号検出回路42は、各信号配線24より入力される電気信号を増幅回路により増幅して検出することで、画像を構成する各画素20の情報として、各センサ部14に蓄積された電荷量を検出するようになっている。
一方、スキャン信号制御回路40には、コネクタ48が設けられており、このコネクタ48には、フレキシブルケーブル52の一端が電気的に接続されている。さらに、このフレキシブルケーブル52の他端は、コネクタ34に接続されており、スキャン信号制御回路40は各走査配線22にTFTスイッチ16をON/OFFするための制御信号を出力するようになっている。
また、図2に示されるように、本実施の形態に係る可搬型放射線撮影装置10は、照射された放射線により表わされる放射線画像を撮影する撮影部60を有している。この撮影部60には、平板状に形成された制御基板62の一方の面に放射線撮像層12が配置され、制御基板62の他方の面に放射線撮像層12に対応する信号検出回路42及びスキャン信号制御回路40が配置されている。
(要部構成)
次に、可搬型放射線撮影装置10に設けられた放射線撮像層12及び制御基板62の配置位置等について説明する。
図2に示されるように、線源70(図3参照)から照射される放射線の照射方向(図中矢印方向)から見て、筐体18の一辺19の内壁端部から予め決められた範囲Xには、放射線撮像層12以外の部材が配置されていない。つまり、範囲Xには、制御基板62が配置されていない。
また、図1、図3に示されるように、可搬型放射線撮影装置セット64を用いて長尺状の撮影を行う場合には、第1可搬型放射線撮影装置10Aの第1筐体18Aの下端側の表面側(放射線の入射側)に、第2可搬型放射線撮影装置10Bの第2筐体18Bの上端側が重ねられるようになっている。さらに、第2可搬型放射線撮影装置10Bの第1筐体18Bの下端側の表面側(放射線の入射側)に、第3可搬型放射線撮影装置10Cの第3筐体18Cの上端側が重ねられるようになっている。
図1に示されるように、第1可搬型放射線撮影装置10Aと第2可搬型放射線撮影装置10Bとが重ねられた状態で、放射線の照射方向から見て、第1筐体18Aと第2筐体18Bとが重ねられる重ね部54において、第2制御基板62Bが第1放射線撮像層12Aに重ならないように、第1筐体18Aと第2筐体18Bとが重ねられている。
同様に、第2可搬型放射線撮影装置10Bと第3可搬型放射線撮影装置10Cとが重ねられた状態で、放射線の照射方向から見て、第2筐体18Bと第3筐体18Cとが重ねられる重ね部56において、第3制御基板62Cが第2放射線撮像層12Bに重ならないように、第12筐体18Bと第3筐体18Cとが重ねられている。
また、本実施形態では、重ね部54及び重ね部56の鉛直方向における、第1放射線撮像層12Aと第2放射線撮像層12Bとの重ね量(図中Y)、及び第2放射線撮像層12Bと第3放射線撮像層12Cとの重ね量(図中Y)は、2cmとされるように、各可搬型放射線撮影装置10が配置されている。
さらに、図4に示されるように、各可搬型放射線撮影装置10の四隅には、円状のマーク58が設けられており、このマーク58を目視しながら各可搬型放射線撮影装置10を並べることで、所定の位置に各可搬型放射線撮影装置10が配置されるようになっている。
(作用・効果)
次に、可搬型放射線撮影装置10、可搬型放射線撮影装置セット64を用いて長尺撮影をする場合等について説明する。
図1、図3に示されるように、可搬型放射線撮影装置セット64に設けられた各可搬型放射線撮影装置10の端側を重ねて鉛直方向に延びるように可搬型放射線撮影装置10を並べて配置する。このときの線源70と可搬型放射線撮影装置セット64との間は、被写体72が位置するための撮影位置とされる。そして、放射線画像の撮影が指示されると、線源70は予め与えられた撮影条件等に応じた放射線量の放射線を射出する。線源70から射出された放射線は、撮影位置に位置している被写体72を透過することで画像情報を担持した後に各可搬型放射線撮影装置10に照射される。
図2に示されるように、放射線撮像層12では、照射されたX線などの放射線はシンチレータ30で光に変換され、放射線撮像素子13のセンサ部14(図6参照)に照射される。センサ部14は、シンチレータ30から照射された光を受けて電荷を蓄積する。
図6に示されるように、画像読出時には、スキャン信号制御回路40から放射線撮像素子13のTFTスイッチ16のゲート電極に走査配線22を介して順次ON信号(+10〜20V)が印加される。これにより、放射線撮像素子13のTFTスイッチ16が順次ONされることによりセンサ部14に蓄積された電荷量に応じた電気信号が信号配線24に流れ出す。信号検出回路42は、放射線撮像素子13の信号配線24に流れ出した電気信号に基づいて各センサ部14に蓄積された電荷量を、画像を構成する各画素20の情報として検出する。これにより、放射線撮像層12に照射された放射線により示される画像を示す画像情報を得る。
次に、重ね部54及び重ね部56についての画像情報について説明する。
図1に示されるように、重ね部54においては、放射線の照射方向から見て、鉛直方向で2cmに亘り、第1放射線撮像層12Aと第2放射線撮像層12Bとが重なっている。そして、第2制御基板62は、第1放射線撮像層12Aに重ならないように配置されている。
これにより、第1放射線撮像層12Aと第2放射線撮像層12Bとが重なった部位に照射された放射線は、第1放射線撮像層12Aにより画像情報が得られる。さらに、この放射線は、第1放射線撮像層12Aを透過して第2放射線撮像層12Bまで到達するため、第2放射線撮像層12Bによっても画像情報が得られる。
このように、第1放射線撮像層12A及び第2放射線撮像層12Bから画像情報を得てこの2つの画像情報を合成することで、重ね部54の画像を得る。なお、重ね部56においても同様に2つの画像情報を合成することで画像が得られる。
つまり、図5(A)に示されるように、継ぎ目に画像欠落(図5(B)示すような画像欠落)がない長尺画像が得えられる。
以上説明したように、重ね部54においては、放射線の照射方向から見て、第2制御基板62Bが第1放射線撮像層12Aに重ならないように配置され、重ね部56においては、放射線の照射方向から見て、第3制御基板62Cが第2放射線撮像層12Bに重ならないように配置されている。これにより、複数枚の可搬型放射線撮影装置10を並べて撮影することで、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
また、図2に示されるように、筐体18の一辺19の内壁端部から予め決められた範囲Xには、放射線撮像層12以外の部材が配置されていない。つまり、範囲Xには、制御基板62が配置されていない。これにより、例えば、範囲Xを他の可搬型放射線撮影装置の端側と重ねることで、重ね部において照射された放射線は他の可搬型放射線撮影装置の放射線撮像層に到達し、この放射線撮像層は、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する。これにより、継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
次ぎに、本発明の第2実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット84及び可搬型放射線撮影装置80の一例について図8に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、第1実施形態と違い、第1可搬型放射線撮影装置80Aと第2可搬型放射線撮影装置80Bとが重ねられた状態で、放射線の照射方向から見て、第1筐体88Aと第2筐体88Bとが重ねられる重ね部54には、第2制御基板82Bが配置されていない。
このように重ね部54に第2制御基板82Bを配置しないことで、撮影時に、第1可搬型放射線撮影装置80Aと第2可搬型放射線撮影装置80Bとの位置関係がばらついた場合でも、重ね部54において照射された放射線は第1放射線撮像層86Aに到達する。これにより、第1放射線撮像層86Aは、照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する。
これにより、複数枚の可搬型放射線撮影装置80を並べて撮影することで、確実に継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
次ぎに、本発明の第3実施形態に係る可搬型放射線撮影装置セット94及び可搬型放射線撮影装置90の一例について図9に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、第2放射線撮像層96Bは、放射線の照射方向から見て、重ね部54の端部まで設けられており、筐体98Bの一辺99Bの内壁端部から2cmの範囲X(予め決められた範囲X)には、放射線撮像層96B以外の部材が配置されていない。つまり、範囲Xには、制御基板92Bが配置されていない。
このように、第2放射線撮像層96Bを重ね部54の端部まで設けることで、第1可搬型放射線撮影装置90Aと第2可搬型放射線撮影装置90Bとの重ね量を少なくすることができる。
また、放射線の照射方向から見て、幅2cmの範囲で、第2放射線撮像層96Bと第1放射線撮像96Aとが重ねられる。このため、この第2放射線撮像層96B及び第1放射線撮像層96Aからの画像情報を合成することで、確実に継ぎ目に画像欠落がない長尺画像を得ることができる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、重ね部の画像を得るために、第1放射線撮像層12A、86A、96A及び第2放射線撮像層12B、86B、96Bからの画像情報を合成することで、重ね部54の画像を得たが、特にこれに限定されることなく、重ね部の画像を第1放射線撮像層及び第2放射線撮像層のどちらか一方から得てもよい。重ね部56についても同様である。
また、上記実施形態では、3個の可搬型放射線撮影装置を用いて説明したが、特に3個に限定されることなく、2個であってもよく、また、4個以上であってもよい。
また、上記実施形態では、放射線としてX線を用いて説明したが、特にこれに限定されるものではなく、γ線等であってもよい。
また、上記実施形態では、立位状態での長尺撮影に可搬型放射線撮影装置セット64、84、94を用いたが、臥位状態での長尺撮影に可搬型放射線撮影装置セットを用いてもよい。この場合には、各可搬型放射線撮影装置を水平方向に延びるように配置することで、長尺撮影が可能となる。
また、上記第2、3実施形態では、第1実施形態との相違点について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施形態を組み合わせてもよい。
10A 第1可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
10B 第2可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
10C 第3可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
12A 第1放射線撮像層(放射線撮像層)
12B 第2放射線撮像層(放射線撮像層)
12C 第3放射線撮像層(放射線撮像層)
18A 第1筐体(筐体)
18B 第2筐体(筐体)
18C 第3筐体(筐体)
19 一辺
62A 第1制御基板(制御基板)
62B 第2制御基板(制御基板)
62C 第3制御基板(制御基板)
64 可搬型放射線撮影装置セット
80A 第1可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
80B 第2可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
82A 第2制御基板(制御基板)
82B 第2制御基板(制御基板)
84 可搬型放射線撮影装置セット
86A 第1放射線撮像層(放射線撮像層)
86B 第2放射線撮像層(放射線撮像層)
88A 第1筐体(筐体)
88B 第2筐体(筐体)
90A 第1可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
90B 第2可搬型放射線撮影装置(可搬型放射線撮影装置)
92A 第1制御基板(制御基板)
92B 第2制御基板(制御基板)
94 可搬型放射線撮影装置セット
96A 第1放射線撮像層(放射線撮像層)
96B 第2放射線撮像層(放射線撮像層)
98A 第1筐体(筐体)
98B 第2筐体(筐体)
99B 一辺

Claims (7)

  1. 照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する第1放射線撮像層と、前記第1放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う第1制御基板と、前記第1放射線撮像層と前記第1制御基板とが内部に配置される第1筐体と、が設けられた第1可搬型放射線撮影装置と、
    照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する第2放射線撮像層と、前記第2放射線撮像層により出力された画像信号に対する信号処理を行う第2制御基板と、端側が前記第1筐体の端側に重ねられると共に前記第2放射線撮像層と前記第2制御基板とが内部に配置される第2筐体と、が設けられた第2可搬型放射線撮影装置と、を備え、
    前記第1筐体と前記第2筐体とが重ねられる重ね部において、放射線の照射方向から見て、前記第2制御基板が前記第1放射線撮像層に重ならないように配置される可搬型放射線撮影装置セット。
  2. 前記重ね部には、放射線の照射方向から見て、第2制御基板が配置されない請求項1に記載の可搬型放射線撮影装置セット。
  3. 前記第2放射線撮像層は、放射線の照射方向から見て、前記重ね部の端部まで設けられる請求項1又は2に記載の可搬型放射線撮影装置セット。
  4. 照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する放射線撮像層と、
    前記放射線撮像層が内部に配置される筐体と、を備え、
    放射線の照射方向から見て、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲が設けられる可搬型放射線撮影装置。
  5. 照射された放射線量に応じた放射線画像を示す画像信号を出力する放射線撮像層と、
    前記放射線撮像層により出力された前記画像信号に対する信号処理を行う制御基板と、
    前記放射線撮像層と前記制御基板とが内部に配置される筐体と、を備え、
    放射線の照射方向から見て、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材である前記制御基板が配置されない範囲が設けられる可搬型放射線撮影装置。
  6. 前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲は、一辺の端部から2cmである請求項4又は5に記載の可搬型放射線撮影装置。
  7. 前記放射線撮像層は、放射線の照射方向から見て、前記筐体の少なくとも一辺の端部から前記放射線撮像層以外の部材が配置されない範囲において、前記筐体の端部まで設けられる請求項4〜6の何れか1項に記載の可搬型放射線撮影装置。
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