JP5523127B2 - 識別媒体およびその識別方法 - Google Patents
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Description
(構成)
以下において、左旋回の円偏光を左円偏光、右旋回の円偏光を右円偏光、左円偏光を選択的に透過する光学フィルタを左円偏光フィルタ、右円偏光を選択的に透過する光学フィルタを右円偏光フィルタと呼ぶ。
まず、コレステリック液晶層101を図示しない配向基板上で成長させる。またこれとは別にレンチキュラーレンズ102、ストライプ印刷層103を積層したものを用意する。そして、コレステリック液晶層101を上記配向基板から剥がし、図示省略されている偏光状態を乱さない材質の光透過性のフィルム(例えば、TAC(トリアセチルセルロース)フィルム)に転移した後にホログラム加工を施す。その後、上記の光透過性のフィルム(図示省略)を観察面側とした状態でコレステリック液晶層101をレンチキュラーレンズ102の露出面上に積層する。ここで各層の固定は、光透過性の樹脂接着剤を用いて行う。最後に粘着層104、セパレータ105を形成し、識別媒体100を得る。
識別媒体100をコレステリック液晶層101の側から観察する状態において、識別媒体100を傾け、視線と識別媒体100の垂線とがなす角度(以下、この角度を見る角度という)をある値にすると、レンチキュラーレンズ102の機能により、コレステリック液晶層101を介して、ストライプ印刷層103の白のパターンAのみが見える場合と黒のパターンBのみが見える場合が得られる。ここで、白のパターンAのみが見える場合は、コレステリック液晶層101の背後(下地)が全面白の背景となる。黒のパターンBのみが見える場合は、コレステリック液晶層101の背後(下地)が全面黒の背景となる。
まず、第1の角度から識別媒体100を観察する状態において、識別媒体100の手前に距離をおいて右円偏光フィルタを位置させ、右円偏光フィルタ越しに識別媒体100を観察する場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層101の背景は、全面白の背景となる。
次に、第2の角度から識別媒体100を観察する状態において、識別媒体100の手前に距離をおいて右円偏光フィルタを位置させ、右円偏光フィルタ越しに識別媒体100を観察する場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層101の背景は、全面黒の背景となる。したがって、コレステリック液晶層101からの選択反射光(緑の右円偏光)のみが、観察者側に向かう。この光は、右円偏光フィルタを透過し、観察者に視認される。したがって、黒い背景の中に緑のホログラム像が浮かび上がって観察される。
以上述べたように、レンチキュラーレンズの機能により、見る角度を変えることで、コレステリック液晶層の背景色が切り替わる。このため、当該識別媒体を第1の見る角度から右円偏光フィルタを介して観察した場合には、白を背景に透明なホログラム像が見え、そこから見る角度を第2の見る角度にすると、黒い背景の中に緑のホログラム像が浮かび上がった状態に見え方が変化する。
(構成)
図4には、実施形態の識別媒体200が示されている。識別媒体200が図1の識別媒体100と異なるのは、コレステリック液晶層101とレンチキュラーレンズ102との間に図柄層201を配置している点である。その他の構成は、識別媒体100と識別媒体200は同じである。
図5は、図4の識別媒体200の光学機能の原理を示す原理図である。図5において、図2と同じ部分は、図2の場合と内容は同じである。また、第1の角度および第2の角度の意味も図2の場合と同じである。すなわち、第1の角度は、レンチキュラーレンズ102の機能により、白のパターンAが選択的に見える場合であり、第2の角度は、黒のパターンBが選択的に見える場合である。
まず、第1の角度から識別媒体200を観察する状態において、識別媒体200の手前に距離をおいて右円偏光フィルタを位置させ、右円偏光フィルタ越しに識別媒体200を観察する場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層101の背景は、全面白の背景となる。したがって、白い背景の中に図柄層201の黒い図柄が浮かび上がって見える。
次に、第2の角度から識別媒体200を観察する状態において、識別媒体200の手前に距離をおいて右円偏光フィルタを位置させ、右円偏光フィルタ越しに識別媒体200を観察する場合を説明する。この場合、コレステリック液晶層101の背景は、全面黒の背景となる。したがって、図柄層201の黒の図柄は、背景に埋もれてしまい視認できない。一方、コレステリック液晶層101からの選択反射光(緑の右円偏光)は、右円偏光フィルタを透過し、観察者側に届く。したがって、黒い背景の中に緑のホログラム像が選択的に観察される。
識別媒体200では、識別媒体100に比較して、図柄層201の図柄が更に識別に利用ができ、更に明確な像の切り替わりを観察することができる識別媒体が提供される。なお、図柄層201の図柄の明暗を反転させ、白のパターンで図柄が構成されるようにすることも可能である。
図1の識別媒体100または図4の識別媒体200において、レンチキュラーレンズの代わりにマイクロレンズアレイを用いることもできる。マイクロレンズアレイは、凸レンズが縦横に配列されたレンズアレイである。
図1の識別媒体100において、ストライプ印刷層103を図9に示すものとすることができる。図9には、図1のストライプ印刷層103の代わりに利用可能なストライプ印刷層103Aが示されている。ストライプ印刷層103Aは、黒のパターン部分が、一部欠損部分とされ、この欠損部分により、円環形状の図柄に白く抜かれたパターンが形成されている。
以下、以上の例示におけるその他のバリエーションや置き換えが可能な構成について説明する。第1の色彩と第2の色彩の組み合わせは、白と黒の組み合わせに限定されず、色彩の差が明確に認識できる組み合わせであればよい。この組み合わせとしては、濃い色と明るい色の組み合わせ、金属光沢と濃い色の組み合わせ、赤と青の組み合わせ等が挙げられる。ストライプ印刷層103を構成する2色のパターンの幅は、同じでなく、異なる値としてもよい。例えば、白のパターンの幅を大きくすると、白のパターンが選択的に見える角度範囲が広くなり、黒のパターンの幅を大きくすると、黒のパターンが選択的に見える角度範囲が広くなる。
Claims (8)
- 観察する側から、
ホログラム加工が施されたコレステリック液晶層と、
予め決められたパターンで規則的に配列された複数のレンズを備えたレンズアレイ層と、
第1の色彩の第1の光学パターンと前記第1の色彩と異なる第2の色彩を有する第2の光学パターンとを前記複数のレンズの配列に対応させて配列した光学パターン層と
が配置され、
第1の角度から観察した際に、前記レンズアレイ層の焦点が前記第1の光学パターンに合い、
前記第1の角度とは異なる第2の角度から観察した際に、前記レンズアレイ層の焦点が前記第2の光学パターンに合うことを特徴とする識別媒体。
- 前記第1の光学パターンまたは前記第2の光学パターンは、特定の色彩を示すパターンであり、
前記コレステリック液晶層と前記光学パターン層との間に前記第1または第2の光学パターンと同じ色彩の図柄が形成された図柄層が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の識別媒体。 - 前記第1の光学パターンまたは前記第2の光学パターンは、特定の色彩を示すパターンであり、
前記第1の光学パターンまたは前記第2の光学パターンに図柄を構成する欠損部分が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の識別媒体。 - 前記レンズアレイ層がレンチキュラーレンズであり、
前記光学パターン層がストライプ模様を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体。 - 前記レンズアレイ層が複数の凸レンズが縦横に配列されたマイクロレンズアレイであり、
前記光学パターン層が前記複数の凸レンズの配列に対応したドット模様を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別媒体。 - 前記光学パターン層が前記レンズアレイ層に対する印刷により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の識別媒体。
- 前記図柄層が前記レンズアレイ層または前記コレステリック液晶層に対する印刷により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の識別媒体。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の識別媒体を第1の角度から左右の円偏光フィルタを介して観察する第1のステップと、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の識別媒体を第2の角度から左右の円偏光フィルタを介して観察する第2のステップと
を有することを特徴とする識別媒体の識別方法。
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JP2010021739A JP5523127B2 (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 識別媒体およびその識別方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4875003B2 (ja) * | 2008-01-22 | 2012-02-15 | 日本発條株式会社 | 識別媒体およびその製造方法 |
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2010
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