JP5510559B2 - 音声制御装置および撮像装置 - Google Patents
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Description
図1は第1の実施形態におけるデジタルカメラ100の概略ブロック図である。撮影レンズ1を透過した被写体光束は、撮像素子2で撮像される。被写体光束を撮像した撮像素子2は、撮像信号を出力する。その撮像信号は画像処理回路3で種々の処理が施され、画像データに変換される。撮影モード設定時には、撮像素子2による撮像が繰り返し行われ、その都度画像処理回路3で得られた画像データが液晶モニタ等の表示装置7に逐次更新表示される。
音声処理回路8は、公知のオートレベルコントロール(以下、ALC)機能を備えている。ALC機能は、動画撮影時の録音レベルがほぼ一定となるように、マイク9から出力された音声信号の音声入力レベルに応じて録音ゲインを自動調整する機能である。音声処理回路8は、ALC機能により、音声入力レベルが大きいときは録音ゲインを低くし、音声入力レベルが小さいときは録音ゲインを高くする。例えば会議の場では、人によってマイク9からの距離が異なり、また声の大小も人によって異なる。このような場合には、音声処理回路8は、上記ALC機能を用いることで、全員の声をほぼ同じ録音レベルとすることができる。その結果、再生モードにおいて、全員の声をほぼ同レベルの音量で再生することができる。
ステップS1でCPU11は撮像素子2に動画撮影を開始させる。ステップS2では、CPU11は、動画撮影における録音方式を選択する。その詳細は後述するが、ここでは上記「ALC」、「ゲイン固定(ゲイン高)」、「ゲイン固定(ゲイン低)」の3つのうちのいずれかが選択され、以降、その録音方式を用いた音声データの取得が動画撮影に同期してなされる。なお、録音方式の選択は、動画撮影開始に先立って行うようにしてもよい。
ステップS21では、CPU11は画像処理回路3に指令して、動画撮影開始後の動画像データに対し、顔認識処理を行わせる。これは、公知のアルゴリズムによって画像中の人物の顔を認識する機能であり、本来は、フォーカスや露出の自動制御に用いられるものである。ここでは、顔認識結果を録音方式の選択にも用いる。
(1)デジタルカメラ100は、マイク9と、状況判別部111と、CPU11とを備える。マイク9は周囲の音声を取得し、状況判別部111は、マイク9による音声取得時の周囲の状況を判別する。そして、CPU11は、マイク9により取得される音声に対して、ゲインを自動的に制御する自動レベル制御と、ゲインを一定値に固定するゲイン固定制御とのいずれかを適用するようにした。自動レベル制御では、CPU11は、状況判別部111による判別結果に基づいて、音声レベルが一定となるようにゲインを自動的に制御する。したがって、録音にあたってALC機能かゲイン固定かを装置が自動的に選択するようにしたので、撮影者が特に意識しなくても最適な録音方式で録音が行える。
図5を参照して、本発明による第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、次の点で、第1の実施の形態と異なる。すなわち、前回の動画撮影時と今回の動画撮影時との時間間隔が短く、かつ前回と今回とでホワイトバランスの差が小さい場合は、前回と同様のシーンを継続して撮影しているとの判断の下に、録音方式を無条件で前回と同じにする点である。これにより、同一シーンでありながら録音方式が異なることによる違和感をなくすことができる。
図5において、ステップS1でCPU11が撮像素子2に動画撮影を開始させ、ステップS51でCPU11は内蔵時計から現在日時T1を取得する。ステップS52では、CPU11はメモリ10から前回の録画終了日時T2を読み出し、ステップS53でT1−T2、すなわち前回の録画停止から今回の録画開始までの時間を所定時間T(例えば、30分)と比較する。
状況判別部111は、前回録音時の状況と今回録音時の状況との変化を検出し、前回録音時の状況と今回録音時の状況とが変化していないと状況判別部111により判別されたとき、CPU11は、今回録音時の制御として前回録音時の制御を適用するようにした。したがって、例えば風景の撮影から連続して会議の撮影に移行したような場合、自動的にゲイン固定からALC機能に切換わるので、撮影者の手動による煩雑な切換操作を省くことができる。
図面を参照して、本発明による第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、カメラ前面と背面とにそれぞれマイクを有する点と、録音方式選択処理とが、第1の実施の形態と異なる。
ステップS31では、CPU11は、背面マイク9bを使用するか否かを判定する。マイクの使用/不使用は、上述した撮影者による設定の内容によって判断する。CPU11は、背面マイク9bを使用すると判断した場合、ステップS31を肯定してステップS32に進み、背面マイク9bからの入力音声に対してALC機能を選択する。すなわち、背面マイク9bから入力される音声信号は、主に撮影者が発した状況説明等の声に対応するものであり、その発声内容は重要である。したがって、撮影者の声の大きさが変動した場合でも一定のレベルで再生できるように、CPU11はALC機能を選択する。ALC機能が選択された場合は、CPU11は録画終了まで定期的に音声入力レベルをチェックし、音声処理回路8は、録音レベルがほぼ一定となるように録音ゲインを自動調整する。
マイク9は、撮影者の方向に指向性を有する前面マイク9aと、撮影者の方向とは異なる方向に指向性を有する背面マイク9bとを含む。CPU11は、前面マイク9aにより取得される音声に対して、状況判別部111による判別結果に基づいて、音声レベルが一定となるようにゲインを自動的に制御する自動レベル制御と、ゲインを一定値に固定するゲイン固定制御とのいずれかを選択する。さらに、CPU11は、背面マイク9bにより取得される音声に対して、状況判別部111による判別結果によらず自動レベル制御により制御するようにした。したがって、主に撮影者が発した状況説明等の内容が重要と思われる発生内容については、撮影者の声の大きさが変動した場合でも一定のレベルで再生することができる。
図9〜図11を参照して、本発明による第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第3の実施の形態と同じである。本実施の形態では、カメラ上面にマイクを有する点と、録音方式選択処理とが、第3の実施の形態と異なる。
マイク9により取得された音声が、所定人物の音声か否かを判別する音声判別部112を備える。音声判別部112により所定人物の音声ではないと判別されたとき、マイク9により取得される音声に対して、状況判別部111による判別結果に基づいて音声レベルが一定となるようにゲインを自動的に制御する自動レベル制御と、ゲインを一定値に固定するゲイン固定制御とのいずれかを適用する。さらに、音声判別部112により所定人物の音声であると判別されたとき、マイク9により取得される音声に対して、CPU11は、状況判別部111による判別結果によらず自動レベル制御を適用するようにした。したがって、主に撮影者が発した状況説明等の内容が重要と思われる発生内容については、撮影者の声の大きさが変動した場合でも一定のレベルで再生することができる。
(1)ALC機能かゲイン固定かの選択手順は図3、図8、図11に限定されない。例えば、事前にシーンモードを設定可能な装置では、シーンモードとして「ポートレートモード」が選択されている場合は、撮影者と被写体人物との間での会話を考慮し、CPU11はALC機能を選択するようにしてもよい。また、人物の顔が検出された場合は、一人か複数人かで制御を変えるようにした。これに対して、人物の動きが検出された場合(スポーツである可能性が高いとき)は、人数に拘わらず臨場感を重要視し、CPU11はゲイン固定を選択するようにしてもよい。
日本国特許出願2010年第282914号(2010年12月20日出願)
日本国特許出願2010年第282915号(2010年12月20日出願)
Claims (10)
- 音声取得時の周囲の状況を判別する状況判別部と、
音声取得部により取得される音声に対して、前記状況判別部による判別結果に基づいて音声レベルが一定となるようにゲインを自動的に制御する自動レベル制御と、ゲインを一定値に固定するゲイン固定制御とのいずれかを適用する制御部とを備え、
前記制御部は、使用者の音声が前記音声取得部により取得された場合は、前記状況判別部による判別結果によらず前記自動レベル制御を適用し、被写体の音声が前記音声取得部により取得された場合は、前記状況判別部による判別結果に基づいて前記自動レベル制御と前記ゲイン固定制御とのいずれかを適用する音声制御装置。 - 請求項1に記載の音声制御装置において、
前記音声取得部は、使用者の方向に指向性を有する第1取得部と、前記使用者の方向とは異なる方向に指向性を有する第2取得部とを有し、
前記制御部は、前記第1取得部により取得される音声に対して、前記状況判別部による判別結果によらず前記自動レベル制御を適用し、前記第2取得部により取得される音声に対して、前記状況判別部による判別結果に基づいて前記自動レベル制御と前記ゲイン固定制御とのいずれかを適用する音声制御装置。 - 請求項1に記載の音声制御装置において、
前記音声取得部により取得された音声が、所定人物の音声か否かを判別する音声判別部をさらに備え、
前記制御部は、前記音声判別部により前記所定人物の音声であると判別されたとき、前記音声取得部により前記使用者の音声が取得されたと判断して、前記音声取得部により取得される音声に対して、前記状況判別部による判別結果によらず前記自動レベル制御を適用し、前記音声判別部により前記所定人物の音声ではないと判別されたとき、前記音声取得部により前記被写体の音声が取得されたと判断し、前記音声取得部により取得される音声に対して、前記状況判別部による判別結果に基づいて前記自動レベル制御と前記ゲイン固定制御とのいずれかを適用する音声制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音声制御装置において、
前記状況判別部は、前回録音時の状況と今回録音時の状況との変化を検出し、
前記制御部は、前記前回録音時の状況と前記今回録音時の状況とが変化していないと前記状況判別部により判別されたとき、前記今回録音時の制御として前記前回録音時の制御を適用する音声制御装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の音声制御装置において、
前記制御部は、前記被写体の音声が前記音声取得部により取得された場合、前記状況判別部により音声内容を重視すべき状況であると判別されたとき、前記自動レベル制御を適用する音声制御装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の音声制御装置において、
前記制御部は、前記被写体の音声が前記音声取得部により取得された場合、前記状況判別部により臨場感を重視すべき状況であると判別されたとき、前記ゲイン固定制御を適用する音声制御装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の音声制御装置において、
使用者による操作に応じて、前記自動レベル制御と前記ゲイン固定制御とのいずれかを指示する指示部をさらに備え、
前記指示部により前記自動レベル制御と前記ゲイン固定制御とのいずれかが指示されているとき、前記制御部は、前記指示部による指示を優先して前記自動レベル制御と前記ゲイン固定制御とのいずれかを適用する音声制御装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の音声制御装置において、
前記制御部は、前記ゲイン固定制御を適用するとき、音声レベルに応じたゲインを用いる音声制御装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の音声制御装置において、
前記音声取得部により取得された音声を記録媒体に記録する記録制御部をさらに備える音声制御装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の音声制御装置と、
被写体を撮像する撮像部を備え、
前記状況判別部は、前記撮像部により撮像された画像から人物の顔を検出し、複数の前記人物の顔を検出した場合には、当該複数の人物が動体か否かを判別し、
前記制御部は、前記被写体の音声が前記音声取得部により取得された場合、前記状況判別部により前記複数の人物が動体と判別されたときには、前記ゲイン固定制御を適用し、前記状況判別部により前記複数の人物が動体ではないと判別されたときには、前記自動レベル制御を適用する撮像装置。
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