JP5504048B2 - 導電性複合繊維 - Google Patents
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Description
一方、極細繊維使いの人工皮革などはその繊維の細さにより、静電気を帯び易く、一般に制電加工が施されている。制電耐久性を持たせる為には、特許文献1記載の導電性繊維を使用すればよいが、極細繊維の中に、太い繊維を混用することになり、その手触り、風合いに影響して、人工皮革の特性も失わせてしまうばかりか、CB含有の為繊維が黒く、染色性能も満足出来ないものとなる。
導電性皮膜を有する酸化チタンを樹脂に含有せしめる方法は特に限定されないが、一般的に2軸の混練機で混練する方法等が知られている。
導電性皮膜を有する酸化チタン含有の繊維形成性樹脂は、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられるが、中でもポリオレフィン系樹脂が望ましい。
島成分の芯鞘の体積比率は1:20〜3:1が好ましく、2:1〜1:10が更に好ましい。
アルカリ易溶樹脂としては、アルカリ易溶ポリエステル等が挙げられ、例えば、1〜5mol%の金属スルホネート基含有イソフタル酸と平均含有量が1000〜10000のポリアルキレングリコール7〜13質量%とを共重合したコポリエステルが挙げられる。
ホイソフタル酸ジメチル(以下、SIPMと記す)又はSIPMのジメチル基をエチレン
グリコールでエステル化させた化合物(以下、SIPEと記す)などが挙げられる。
SIPM又はSIPE中の金属は、ナトリウム、カリウム、リチウムなどが用いられるが
、最も好ましいのはナトリウムである。
金属スルホネート基含有イソフタル酸の共重合率は、ポリマーの酸成分中1〜5mol%とするのが好ましい。この範囲であれば、アルカリ水に対する溶解性に優れ、且つ溶融紡糸工程での操業性にも優れている。
アルカリ易溶ポリエステルに用いるポリアルキレングリコールの分子量は、1000〜10000が好ましい。この範囲であれば、溶融紡糸時の加水分解が起こらず操業性が良い。
ポリアルキレングリコールの共重合量は、ポリマーに対して7〜13質量%とするのが好ましい。この範囲であれば、アルカリ水に対する溶解性に優れており、且つポリマーの耐熱性も良い。
膜を有する酸化チタンを含まない繊維形成性樹脂(以下、樹脂Bと記す)、アルカリ易溶
樹脂(以下、樹脂Cと記す)を各々個別に押出機にて210〜300℃にて溶融して、樹
脂Aを芯部、樹脂Bを鞘部、樹脂Cを海成分となるような口金にて会合し、φ0.2〜0
.5の孔より吐出させて、フィラメントとする。得られたフィラメントをエアーにて冷却
し、油剤をつけて500〜1200m/minにて巻き取り、未延伸糸を得る。
○:導電性繊維の混在が分からない。×:導電性繊維の混在がはっきり分かる。
○:染め斑が分からない。×:染め斑が分かる。
ポリエチレンを用い、2軸混練機を使用して、アンチモンドープの酸化錫をコーテイングした酸化チタン75質量%を含有せしめ、海島繊維の島成分の芯部に使用する導電性樹脂とした(樹脂A)。ポリエチレンテレフタレート(樹脂B)を島成分の鞘部に使用する樹脂とした。海島繊維の海成分として、2.3mol%の金属スルホネート基含有イソフタル酸と平均含有量が6000のポリアルキレングリコール10質量%とを共重合したアルカリ易溶ポリエステル(樹脂C)を用いた。
樹脂A、樹脂B、樹脂Cを各々個別の押出機で220℃〜295℃の熱をかけて溶融した。溶融した樹脂を芯部に樹脂A、鞘部に樹脂B、海成分に樹脂Cとなる37島の口金を通して、芯鞘比率は1:1、海島の比率は3:7となる吐出量にて押出、口金の丸孔より吐出してフィラメントとした。吐出されたフィラメントを室温でのエアーにて冷却し、油剤をつけて800m/minにて巻き取り660デシテックス/24フィラメントの未延伸糸を得た。
巻き取られた未延伸糸を120℃の熱をかけ、3.0倍に延伸して、90℃の熱でセットし、220デシテックス/24フィラメントの延伸糸を得た。
得られた延伸糸の電気抵抗値並びに筒編み減量品の摩擦帯電圧及び減量後の芯鞘糸の直径を表1に記載する。
芯鞘比率を2:3とする以外は実施例1と同様にして延伸糸を得た。得られた延伸糸の電気抵抗値並びに筒編み減量品の摩擦帯電圧及び減量後の芯鞘糸の直径を表1に記載する。
海島繊維の島の直径が9μmとなるように8島の口金を使用し、延伸糸285デシテックス/24フィラメントとした以外は実施例1と同様にて延伸糸を得た。
結果を表1に記載する。
芯部に、導電性皮膜を有する酸化チタンを含有せしめない以外は実施例1と同様にて延伸糸を得た。
結果を表1に記載する。
芯部に、導電性皮膜を有する酸化チタンの代わりに導電性カーボンブラック(CB)を25質量%含有せしめた以外は実施例1と同様にて延伸糸を得た。
結果を表1に記載する。
海成分をポリエチレンテレフタレートとした以外は実施例1と同様にて延伸糸を得た。結果を表1に記載する。
B:鞘部
C:海成分
Claims (7)
- 海島繊維であって、島成分は、その直径が9μm以下で、芯鞘構造をしており、該芯部は導電性皮膜を有する酸化チタンを含有する繊維形成性樹脂であり、該鞘部は導電性粒子を含まない繊維形成性樹脂であり、該複数の島成分を海成分にて取り囲んでおり、海成分がアルカリ易溶樹脂よりなることを特徴とする導電性複合繊維。
- 芯部を構成する繊維形成性樹脂がポリオレフィン系樹脂である請求項1記載の導電性複合繊維。
- 電気抵抗値が1.0×1010Ω/cm未満である請求項1記載の導電性複合繊維。
- 芯部に含有される導電性皮膜を有する酸化チタンが10〜85質量%である請求項1記載の導電性複合繊維。
- 島成分の芯鞘の体積比率が1:20〜3:1である請求項1記載の導電性複合繊維。
- 海成分と島成分の体積比率が1:9〜5:5である請求項1記載の導電性複合繊維。
- 島成分の芯部の直径が2μm以上である請求項1記載の導電性複合繊維。
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