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JP5592238B2 - 半導体装置及びその制御方法 - Google Patents

半導体装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は半導体装置及びその制御方法に関し、特に、テストモードを備える半導体装置及びその制御方法に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)に代表される半導体メモリは、モジュール基板上に複数個搭載された状態で使用されることが多い。このため、半導体メモリの開発においても、モジュール基板に搭載された状態で動作テストを行い、その結果に応じてタイミング調整などを行う必要がある。しかしながら、半導体メモリの開発段階においては評価に使用できるチップが潤沢に存在しないことから、モジュール基板に搭載する半導体メモリを全て開発中のチップで構成することは困難である。このため、既に量産されている半導体メモリが搭載されたモジュール基板に一つだけ開発中の半導体メモリを搭載し、この半導体メモリに対してアクセスを行う方法が一般に採用されている。
しかしながら、モジュール基板上においては、アドレス端子やコマンド端子が各半導体メモリ間において共通接続されることから、特定のチップだけをテストモードにエントリさせることはできない。このため、ターゲットとなるチップをテストモードにエントリさせると、他の全てのチップもテストモードにエントリしてしまい、個別に調整を行うことができなかった。また、量産されているチップと開発中のチップとで異なるテストコードが使用される場合は、ターゲットではないチップが意図しないテストモードにエントリしてしまうおそれもあった。
モジュール基板に搭載された複数の半導体メモリに対して個別にアクセスする方法としては、特許文献1に記載された方法が知られている。
特開2007−323723号公報
特許文献1に記載された半導体装置は、冗長セルへの置換が行われる不良アドレスを各チップのIDとして用いることにより、各チップに対する個別アクセスを可能としている。この方式によれば、モジュール基板上の特定のチップにだけ個別にアクセスできるのではなく、全てのチップに対して個別にアクセスできるという優れた特徴を有している。その反面、特許文献1の方式では、ロールコール回路を用いて不良アドレスの読み出しを行った後、読み出された不良アドレスの解析を行う必要があることから、手順がやや複雑である。このため、上記のように、量産されている半導体メモリが搭載されたモジュール基板に一つだけ開発中の半導体メモリを搭載し、開発中の半導体メモリのみをテストモードにエントリさせるような用途には必ずしも最適ではないと考えられる。
本発明の一側面による半導体装置は、更新ディセーブル信号が第1の論理レベルのときは、第1及び第2のコマンド信号の少なくとも一方の活性化に応じてラッチ信号を活性化させ、前記更新ディセーブル信号が前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルのときは、前記第2のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させることなく前記第1のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させるラッチ制御回路と、アドレス信号を前記ラッチ信号の活性化に応じてラッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路にラッチされた前記アドレス信号に基づいて第1の内部テスト信号を発生するテスト回路部と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の側面による半導体装置は、モジュール基板と、前記モジュール基板に搭載された複数の半導体チップであって、当該複数の半導体チップのそれぞれは、アドレス端子とコマンド端子とを含み、当該複数の半導体チップのうちの1つの半導体チップの前記アドレス端子は当該複数の半導体チップのうちの残りの半導体チップのそれぞれの前記アドレス端子と前記モジュール基板上で共通に接続され、当該複数の半導体チップのうちの前記1つの半導体チップの前記コマンド端子は当該複数の半導体チップのうちの前記残りの半導体チップのそれぞれの前記コマンド端子と前記モジュール基板上で共通に接続される、前記複数の半導体チップを備え、前記複数の半導体チップのうちの少なくとも1つの半導体チップは、更新ディセーブル信号が第1の論理レベルのときは前記コマンド端子を介して発行される第1及び第2のコマンド信号の少なくとも一方の活性化に応じてラッチ信号を活性化させ、前記更新ディセーブル信号が前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルのときは、前記第2のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させることなく前記第1のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させるラッチ制御回路と、前記アドレス端子を介して入力されるアドレス信号を前記ラッチ信号の活性化に応じてラッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路にラッチされた前記アドレス信号に基づいて第1の内部テスト信号を発生するテスト回路部と、を備えることを特徴とする。
本発明による半導体装置の制御方法は、モードレジスタセットコマンドを発行するとともに第1のテストコードを供給することにより第1の内部テスト信号を活性化させ、以降に発行される前記モードレジスタコマンドに応じたラッチ回路のラッチコードの更新を非活性化させるステップと、前記第2の内部テスト信号を活性化させた後、アクティブコマンドを発行するとともに第2のテストコードを供給することにより、前記ラッチ回路に前記第2のテストコードをラッチさせるステップと、前記ラッチ回路に前記第2のテストコードをラッチさせた後、前記モードレジスタセットコマンドを再び発行することにより、前記第2のテストコードに基づいて第2の内部テスト信号を発生させるステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、更新ディセーブル信号によってアドレス信号のラッチ動作を無効化できることから、更新ディセーブル信号が活性化しているチップと更新ディセーブル信号が活性化していないチップとで、ラッチ回路にラッチされるアドレス信号を異ならせることが可能となる。これにより、ターゲットとなるチップにおいて更新ディセーブル信号を活性化させるだけでターゲットとなるチップを選択的に制御することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による半導体装置10の構成を示すブロック図である。 ラッチ制御回路100の回路図である。 アドレスラッチ部200の回路図である。 テスト回路部300の回路図である。 半導体装置10をモジュール基板に搭載した状態を示す模式図である。 半導体装置10の動作を説明するためのタイミング図であり、電気ヒューズ回路321が未プログラム状態である場合の動作を示している。 半導体装置10の動作を説明するためのタイミング図であり、電気ヒューズ回路321がプログラム状態である場合の動作を示している。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による半導体装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による半導体装置10は、外部端子としてクロック端子11a,11b、クロックイネーブル端子11c、コマンド端子12、アドレス端子13及びデータ入出力端子14を備えている。その他、電源端子やデータストローブ端子なども備えられているが、これらについては図示を省略している。
クロック端子11a,11bは、互いに相補の外部クロック信号CK,/CKがそれぞれ入力される端子である。また、クロックイネーブル端子11cは、クロックイネーブル信号CKEが入力される端子である。本明細書では、これらの端子11a〜11cをまとめて単に「クロック端子11」と呼ぶことがある。クロック端子11に入力された外部クロック信号CK,/CK及びクロックイネーブル信号CKEは、クロック発生回路21に供給される。クロック発生回路21は、外部クロック信号CK,/CK及びクロックイネーブル信号CKEに基づいて内部クロック信号ICLKを生成する回路であり、生成された内部クロック信号ICLKは各種回路ブロックに供給される。
コマンド端子12は、アクティブコマンド、リードコマンド、ライトコマンド、プリチャージコマンド、モードレジスタセットコマンドなどの各種コマンド信号CMDが入力される端子である。アクティブコマンドはロウアクセス時に発行されるコマンドであり、リードコマンド及びライトコマンドはカラムアクセス時に発行されるコマンドであり、モードレジスタセットコマンドはモード設定時に発行されるコマンドである。
これらのコマンド信号CMDは、ロウアドレスストローブ信号やカラムアドレスストローブ信号などの複数の信号の組み合わせによって表現される。コマンド端子12に入力されたコマンド信号CMDは、コマンド入力回路22を介してコマンドデコーダ30に供給される。コマンドデコーダ30は、入力されたコマンド信号CMDを解読し、その結果に基づいて各種内部コマンド信号を活性化させる。具体的には、アクティブコマンドが発行された場合にはアクティブ信号ACTを活性化させ、リードコマンド又はライトコマンドが発行された場合にはリードライト信号R/Wを活性化させ、モードレジスタセットコマンドが発行された場合にはモードレジスタセット信号MRSを活性化させる。
アドレス端子13は、アドレス信号ADDが入力される端子である。アドレス端子13に入力されたアドレス信号ADDは、アドレス入力回路23を介してラッチ制御回路100及びアドレスラッチ部200に供給される。ラッチ制御回路100には、コマンドデコーダ30から出力されるアクティブ信号ACT及びモードレジスタセット信号MRSも供給される。また、アドレスラッチ部200には、コマンドデコーダ30から出力されるリードライト信号R/Wも供給される。ラッチ制御回路100及びアドレスラッチ部200の詳細については後述する。
アドレスラッチ部200にラッチされたアドレス信号ADDのうち、ロウアドレスRA及びカラムアドレスCAは、読み出し/書き込み制御回路40に供給される。読み出し/書き込み制御回路40は、メモリセルアレイ50に対する読み出し動作及び書き込み動作を行う制御回路である。読み出し/書き込み制御回路40を介してメモリセルアレイ50から読み出されたリードデータDQ0〜DQnは、データ入出力端子14を介して外部に出力され、データ入出力端子14を介して外部から入力されたライトデータDQ0〜DQnは、読み出し/書き込み制御回路40を介してメモリセルアレイ50に書き込まれる。
メモリセルアレイ50は、複数のワード線WLと複数のビット線BLを有し、その交点にメモリセルMCが配置された構成を有している。ワード線WLの選択(ロウアクセス)はロウアドレスRAに基づいて行われ、ビット線BLの選択(カラムアクセス)はカラムアドレスCAに基づいて行われる。
さらに、本実施形態による半導体装置10は、テスト回路部300及びモードレジスタ回路部400を備えている。テスト回路部300は、アドレスラッチ部200から出力されるコード設定アドレスCODE1を受け、これに基づいて各種の内部テスト信号TESTを活性化させる。内部テスト信号TESTは読み出し/書き込み制御回路40に供給され、これにより読み出し/書き込み制御回路40は内部テスト信号TESTに応じたテスト動作を行う。テスト動作としては、タイミング調整や電圧レベルの調整などが挙げられる。さらに、テスト回路部300は、更新ディセーブル信号UDSを生成し、これをラッチ制御回路100に供給する。テスト回路部300の詳細については後述する。
モードレジスタ回路部400は、アドレスラッチ部200から出力されるコード設定アドレスCODE2を受け、これに基づいて各種の内部モード信号MODEを活性化させる。内部モード信号MODEは読み出し/書き込み制御回路40に供給され、これにより読み出し/書き込み制御回路40は内部モード信号MODEに応じたモードで動作を行う。動作モードの設定としては、レイテンシの設定、バースト長の設定などが挙げられる。
図2は、ラッチ制御回路100の回路図である。
図2に示すように、ラッチ制御回路100は、モードレジスタセット信号MRSとアドレス信号ADDのビットA7,BA0〜BA2に基づいて、テストイネーブル信号TRS及びモードレジスタ選択信号MR0〜MR3を生成する論理回路110と、モードレジスタセット信号MRS、更新ディセーブル信号UDS及びアクティブ信号ACTに基づいてラッチ信号US1を生成する論理回路120とを含んでいる。
論理回路110は一種のデコーダであり、モードレジスタセット信号MRSがハイレベルに活性化していることを条件に、アドレス信号ADDのビットA7,BA0〜BA2に基づいて、テストイネーブル信号TRS及びモードレジスタ選択信号MR0〜MR3のいずれか一つを活性化させる。
論理回路120は、ANDゲート回路121とORゲート回路122からなる。ANDゲート回路121の一方の入力ノードにはモードレジスタセット信号MRSが入力され、他方の入力ノードには反転された更新ディセーブル信号UDSが入力される。また、ORゲート回路122の一方の入力ノードにはANDゲート回路121の出力が供給され、他方の入力ノードにはアクティブ信号ACTが供給される。かかる構成により、アクティブ信号ACTがハイレベルに活性化した場合には無条件にラッチ信号US1が活性化し、モードレジスタセット信号MRSがハイレベルに活性化した場合には、更新ディセーブル信号UDSがローレベルであることを条件にラッチ信号US1が活性化する。換言すれば、モードレジスタセット信号MRSがハイレベルに活性化した場合であっても、更新ディセーブル信号UDSがハイレベルである場合には、ラッチ信号US1の活性化は禁止される。
図1に示したように、ラッチ制御回路100によって生成されるこれらの信号は、アドレスラッチ部200に供給される。
図3は、アドレスラッチ部200の回路図である。
図3に示すように、アドレスラッチ部200は、アドレス入力回路23を介して供給されるアドレス信号ADDをラッチするロウアドレスラッチ回路210及びカラムアドレスラッチ回路220と、ロウアドレスラッチ回路210の出力を受けるテストモードレジスタ230及びモードレジスタ240〜243を備える。
ロウアドレスラッチ回路210は、アドレス入力回路23を介して供給されるアドレス信号ADDをラッチ信号US1に同期してラッチする回路である。ロウアドレスラッチ回路210にラッチされたアドレス信号ADDは、ロウアドレスバス211に出力される。ロウアドレスバス211は、読み出し/書き込み制御回路40に接続されるとともに、テストモードレジスタ230及びモードレジスタ240〜243にも接続される。したがって、ロウアドレスラッチ回路210は、ロウアドレス用のラッチ回路であるとともに、テストモードレジスタ230及びモードレジスタ240〜243用のラッチ回路でもある。
テストモードレジスタ230は、テストイネーブル信号TRS及びモードレジスタセット信号MRSの両方がハイレベルである場合にANDゲート回路230aによって活性化され、ロウアドレスバス211上のアドレス信号ADDの一部によって上書きされる。テストモードレジスタ230に設定された値は、コード設定アドレスCODE1として出力され、テスト回路部300に入力される。
同様に、モードレジスタ240〜243は、それぞれモードレジスタ選択信号MR0〜MR3及びモードレジスタセット信号MRSの両方がハイレベルである場合にANDゲート回路240a〜243aによって活性化され、ロウアドレスバス211上のアドレス信号ADDの一部によって上書きされる。モードレジスタ240〜243に設定された値は、コード設定アドレスCODE2として出力され、モードレジスタ回路部400に入力される。
図4は、テスト回路部300の回路図である。
図4に示すように、テスト回路部300は、コード設定アドレスCODE1をデコードするテストコードデコーダ310と、テストコードデコーダ310の出力を受けるテスト回路320,330を備えている。このうち、テスト回路320は、更新ディセーブル信号UDSを生成する回路であり、電気ヒューズ回路321から出力される内部テスト信号AFとテストコードデコーダ310から出力される内部テスト信号TESTaを受けるANDゲート回路322からなる。
電気ヒューズ回路321は、電気的に書き込み可能な不揮発性記憶素子であり、例えばアンチヒューズ素子を用いることができる。アンチヒューズ素子は、未プログラム状態においては絶縁状態であり、高電圧を印加すると絶縁破壊により導通しプログラム状態となる。一旦プログラム状態に遷移させると、未プログラム状態に戻すことはできないため、不揮発的且つ不可逆的な記憶が可能となる。図4に示す電気ヒューズ回路321の出力である内部テスト信号AFは、未プログラム状態においてローレベル、プログラム状態においてハイレベルとなる。
図5は、本実施形態による半導体装置10をモジュール基板に搭載した状態を示す模式図である。
図5に示す例では、モジュール基板70に複数の半導体チップ80が搭載されており、その一つのみが本実施形態による半導体装置10に置き換えられている。これは、半導体装置10が開発中である場合には、モジュール基板70に搭載する半導体チップを全て開発中の半導体装置10とすることは困難であるため、既に量産されている半導体チップ80を用いたメモリモジュールを代用し、その1チップのみを開発中の半導体装置10に置き換えて使用する。これにより、評価用の半導体装置10が潤沢に存在しない場合であっても、モジュール基板70に搭載した状態でのテストを行うことが可能となる。
モジュール基板70上においては、各チップのクロック端子11、コマンド端子12、アドレス端子13がそれぞれ共通接続される。つまり、モジュール基板70にはクロック基板端子41、コマンド基板端子42、アドレス基板端子43が設けられており、各チップにそれぞれ設けられたクロック端子11、コマンド端子12、アドレス端子13は、それぞれクロック基板端子41、コマンド基板端子42、アドレス基板端子43に共通接続される。このため、メモリコントローラ60から供給されるクロック信号CK、/CK,CKE、コマンド信号CMD、アドレス信号ADDは、モジュール基板70上の各チップ10,80に共通に供給される。これに対し、データ入出力端子14については、モジュール基板70上の各データ入出力基板端子44に対して個別に接続されている。
図6は、本実施形態による半導体装置10の動作を説明するためのタイミング図であり、電気ヒューズ回路321が未プログラム状態である場合の動作を示している。
電気ヒューズ回路321が未プログラム状態である場合は、内部テスト信号AFがローレベルに固定されるため、内部テスト信号TESTaが活性化しても更新ディセーブル信号UDSはローレベルのままである。このため、図2に示した論理回路120は、アクティブ信号ACT及びモードレジスタセット信号MRSのいずれがハイレベルに活性化した場合であっても、ラッチ信号US1を活性化させる。
図6に示す例では、外部クロック信号CKに同期して、モードレジスタセットコマンド、アクティブコマンド、プリチャージコマンド及びモードレジスタセットコマンドがこの順に発行されている。これにより、図1に示したコマンドデコーダ30は、各コマンドに応答して対応するアクティブ信号ACT、モードレジスタセット信号MRSなどを活性化させる。上述の通り、本例では電気ヒューズ回路321が未プログラム状態であることから、アクティブ信号ACT又はモードレジスタセット信号MRSが活性化すると、ラッチ信号US1はその都度活性化する。このため、アクティブコマンド又はモードレジスタセットコマンドに同期して入力されるアドレス信号ADDは、いずれもアドレスバス211に供給されることになる。図6に示す例では、1回目のモードレジスタセットコマンドに同期してアドレス端子13からテストコードCodeAが入力され、アクティブコマンドに同期してアドレス端子13からテストコードCodeBが入力され、2回目のモードレジスタセットコマンドに同期してアドレス端子13からテストコードCodeCが入力されている。
テストコードCodeA及びテストコードCodeCは、いずれもテストイネーブル信号TRSを活性化させる信号である。このため、1回目のモードレジスタセットコマンドが発行されると、テストモードレジスタ230はテストコードCodeAに含まれる値によって上書きされ、これに応じたコード設定アドレスCODE1が生成される。同様に、2回目のモードレジスタセットコマンドが発行されると、テストモードレジスタ230はテストコードCodeCに含まれる値によって上書きされ、これに応じたコード設定アドレスCODE1が生成される。
上記の動作は、電気ヒューズ回路321が未プログラム状態である場合に行われる動作であるが、本実施形態による半導体装置10とは異なる他の半導体チップ80において行われる動作でもある。したがって、半導体装置10に含まれる電気ヒューズ回路321がプログラム状態であれば、モジュール基板70に搭載されたチップ10,80のうち、本実施形態による半導体装置10以外の全てのチップ80において上記の動作が行われる。この場合、半導体装置10については、上記と異なる動作(下記)が行われることになる。半導体装置10以外の全てのチップ80は評価対象外であることから、何らかのテスト動作を実行させる必要はない。したがって、一例として、テストコードCodeAをテストモードにエントリするコードとし、テストコードCodeCをテストモードから解除するためのコードとすれば、他のチップ80は実際に何らのテスト動作も行わないことになる。或いは、テストコードCodeCを無効なテストコードとしても構わない。この場合であっても、他のチップ80は、実際に何らのテスト動作も行わないことになる。
図7は、本実施形態による半導体装置10の動作を説明するためのタイミング図であり、電気ヒューズ回路321がプログラム状態である場合の動作を示している。
電気ヒューズ回路321がプログラム状態である場合は、内部テスト信号AFがハイレベルに固定されるため、内部テスト信号TESTaが活性化すると更新ディセーブル信号UDSはハイレベルに変化する。このため、更新ディセーブル信号UDSをハイレベルに変化させた状態でモードレジスタセットコマンドを発行しても、ラッチ信号US1は活性化しない。
図7に示す例においても、外部クロック信号CKに同期して、モードレジスタセットコマンド、アクティブコマンド、プリチャージコマンド及びモードレジスタセットコマンドがこの順に発行されている。これにより、コマンドデコーダ30は各コマンドに応答して対応するアクティブ信号ACT、モードレジスタセット信号MRSなどを活性化させる。しかしながら、本例では電気ヒューズ回路321がプログラム状態であることから、更新ディセーブル信号UDSをハイレベルに変化させた状態でモードレジスタセット信号MRSが活性化しても、ラッチ信号US1は活性化しない。
具体的には、1回目のモードレジスタセットコマンドが発行される際には、まだ更新ディセーブル信号UDSがローレベルであることから、テストコードCodeAはアドレスラッチ回路210に正しくラッチされ、アドレスバス211上にテストコードCodeAが出力される。これにより、テストモードレジスタ230は、テストコードCodeAに含まれる値によって上書きされ、これに応じたコード設定アドレスCODE1が生成される。生成されるコード設定アドレスCODE1は、内部テスト信号TESTaを活性化させる内容であり、これにより更新ディセーブル信号UDSがハイレベルに変化する。
次に、アクティブコマンドに同期してテストコードCodeBが入力されると、テストコードCodeBはアドレスラッチ回路210にラッチされ、アドレスバス211上にテストコードCodeBが出力される。
その後、2回目のモードレジスタセットコマンドに同期してテストコードCodeCが入力されると、更新ディセーブル信号UDSがハイレベルであることから、アドレスラッチ回路210はテストコードCodeCをラッチせず、アドレスバス211上には従前のテストコードCodeBがそのまま保持される。これにより、テストモードレジスタ230は、テストコードCodeBに含まれる値によって上書きされ、これに応じたコード設定アドレスCODE1が生成される。生成されるコード設定アドレスCODE1は、内部テスト信号TEST1〜TESTnのいずれかを活性化させる内容であり、これにより読み出し/書き込み制御回路40は所定のテスト動作を行う。他方、電気ヒューズ回路321が未プログラム状態であるチップ、或いは、他のチップ80は、図6に示したように、実際に何らのテスト動作も行わない。
このように、メモリコントローラ60から同じコマンドと同じテストコードを発行した場合であっても、電気ヒューズ回路321がプログラム状態であるか否かによって、異なる動作を行うことができる。実際には、既に量産されている半導体チップには更新ディセーブル信号UDSに相当する信号は存在しないため、常に図6に示した動作を行う一方、開発中の半導体装置10において電気ヒューズ回路321をプログラムしておけば、図7に示した動作を行うことが可能となる。また、電気ヒューズ回路321がプログラムされていても、内部テスト信号TESTaが活性化しない限り更新ディセーブル信号UDSは発生しないため、電気ヒューズ回路321がプログラムされた半導体装置10であっても、実使用時においても通常通りの動作を実行することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、モジュール基板上に搭載された複数のチップにコマンド信号CMDやアドレス信号ADDが共通に供給される場合であっても、特定のチップに対して選択的にテスト動作を行うことが可能となる。このため、開発中の半導体装置をモジュール基板に搭載した状態での評価を容易に行うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、電気ヒューズ回路を用いて内部テスト信号AFを生成しているが、電気ヒューズ回路の代わりに該チップのIDを示すヒューズ素子からの信号などを用いても構わない。また、レーザビームにより切断可能な光学ヒューズを用いても構わない。
10,80 半導体装置(半導体チップ)
11a,11b クロック端子
11c クロックイネーブル端子
12 コマンド端子
13 アドレス端子
14 データ入出力端子
21 クロック発生回路
22 コマンド入力回路
23 アドレス入力回路
30 コマンドデコーダ
40 読み出し/書き込み制御回路
41 クロック基板端子
42 コマンド基板端子
43 アドレス基板端子
44 データ入出力基板端子
50 メモリセルアレイ
60 メモリコントローラ
70 モジュール基板
100 ラッチ制御回路
110,120 論理回路
121 ANDゲート回路
122 ORゲート回路
200 アドレスラッチ部
210 ロウアドレスラッチ回路
211 ロウアドレスバス
220 カラムアドレスラッチ回路
230 テストモードレジスタ
240〜243 モードレジスタ
300 テスト回路部
310 テストコードデコーダ
320,330 テスト回路
321 電気ヒューズ回路
322 ANDゲート回路
400 モードレジスタ回路部
UDS 更新ディセーブル信号
US1 ラッチ信号

Claims (18)

  1. 更新ディセーブル信号が第1の論理レベルのときは、第1及び第2のコマンド信号の少なくとも一方の活性化に応じてラッチ信号を活性化させ、前記更新ディセーブル信号が前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルのときは、前記第2のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させることなく前記第1のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させるラッチ制御回路と、
    アドレス信号を前記ラッチ信号の活性化に応じてラッチするラッチ回路と、
    前記ラッチ回路にラッチされた前記アドレス信号に基づいて第1の内部テスト信号を発生するテスト回路部と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1のコマンド信号はロウアクセス時に発行されるアクティブコマンドであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ラッチ回路にラッチされた前記アドレス信号に基づいてロウアクセスを行う読み出し/書き込み制御部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2のコマンド信号はモード設定時に発行されるモードレジスタセットコマンドであることを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記テスト回路部は、前記第2のコマンド信号の発行時に供給される第1のテストコードを受け取り、当該第1のテストコードに応じて第2の内部テスト信号を活性化するテストデコーダと、当該第2の内部テスト信号の活性化に応じて前記更新ディセーブル信号を生成する第1のテスト回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 自身が保持するデータに応じた論理レベルの第3の内部テスト信号を生成する記憶素子をさらに備え、前記第1のテスト回路は、前記第2の内部テスト信号と前記第3の内部テスト信号とに応じて前記更新ディセーブル信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記記憶素子は、アンチヒューズ素子であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記記憶素子は、該半導体装置のIDを保持するヒューズ素子であることを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置。
  9. モジュール基板と、
    前記モジュール基板に搭載された複数の半導体チップであって、当該複数の半導体チップのそれぞれは、アドレス端子とコマンド端子とを含み、当該複数の半導体チップのうちの1つの半導体チップの前記アドレス端子は当該複数の半導体チップのうちの残りの半導体チップのそれぞれの前記アドレス端子と前記モジュール基板上で共通に接続され、当該複数の半導体チップのうちの前記1つの半導体チップの前記コマンド端子は当該複数の半導体チップのうちの前記残りの半導体チップのそれぞれの前記コマンド端子と前記モジュール基板上で共通に接続される、前記複数の半導体チップを備え、
    前記複数の半導体チップのうちの少なくとも1つの半導体チップは、
    更新ディセーブル信号が第1の論理レベルのときは前記コマンド端子を介して発行される第1及び第2のコマンド信号の少なくとも一方の活性化に応じてラッチ信号を活性化させ、前記更新ディセーブル信号が前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルのときは、前記第2のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させることなく前記第1のコマンド信号の活性化に応じて前記ラッチ信号を活性化させるラッチ制御回路と、
    前記アドレス端子を介して入力されるアドレス信号を前記ラッチ信号の活性化に応じてラッチするラッチ回路と、
    前記ラッチ回路にラッチされた前記アドレス信号に基づいて第1の内部テスト信号を発生するテスト回路部と、を備えることを特徴とする半導体装置。
  10. 前記複数の半導体チップのうちの前記少なくとも1つの半導体チップの前記テスト回路部は、前記第2のコマンド信号の発行時に供給される第1のテストコードを受け取り、当該第1のテストコードに応じて第2の内部テスト信号を活性化するテストデコーダと、当該第2の内部テスト信号の活性化に応じて前記更新ディセーブル信号を生成する第1のテスト回路とを備えることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記複数の半導体チップのうちの前記少なくとも1つの半導体チップは、自身が保持するデータに応じた論理レベルの第3の内部テスト信号を生成する記憶素子をさらに備え、前記複数の半導体チップのうちの前記少なくとも1つの半導体チップの前記第1のテスト回路は、前記第2の内部テスト信号と前記第3の内部テスト信号とに応じて前記更新ディセーブル信号を生成することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 半導体装置の制御方法であって、
    モードレジスタセットコマンドを発行するとともに第1のテストコードを供給することにより第1の内部テスト信号を活性化させ、以降に発行される前記モードレジスタコマンドに応じたラッチ回路のラッチコードの更新を非活性化させるステップと、
    前記第の内部テスト信号を活性化させた後、アクティブコマンドを発行するとともに第2のテストコードを供給することにより、前記ラッチ回路に前記第2のテストコードをラッチさせるステップと、
    前記ラッチ回路に前記第2のテストコードをラッチさせた後、前記モードレジスタセットコマンドを再び発行することにより、前記第2のテストコードに基づいて第2の内部テスト信号を発生させるステップと、を備えることを特徴とする半導体装置の制御方法。
  13. 前記ラッチ回路に前記第2のテストコードをラッチさせた後、前記モードレジスタセットコマンドを発行するとともに第3のテストコードを供給することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の制御方法。
  14. 前記第3のテストコードは、前記第1のテストコードによってエントリされたテストモードを解除するためのテストコードであることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の制御方法。
  15. 前記第3のテストコードは、無効なテストコードであることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の制御方法。
  16. それぞれ第1及び第2のコマンドを受ける第1及び第2の入力ノードと、第3の入力ノードとを有し、前記第3の入力ノードが第1の論理レベルである場合には前記第1及び第2のコマンドのそれぞれに応答してラッチ信号を生成し、前記第3の入力ノードが第2の論理レベルである場合には前記第1のコマンドに応答して前記ラッチ信号を生成し、前記第3の入力ノードが前記第2の論理レベルである場合には前記第2のコマンドに応答して前記ラッチ信号を生成しないよう構成されたラッチ制御回路と、
    前記ラッチ信号に応答してアドレス情報を取り込むラッチ回路と、
    前記ラッチ回路から前記アドレス情報を受ける複数の第4の入力ノードと、前記ラッチ制御回路の前記第3の入力ノードに接続された第1の出力ノードと、第2の出力ノードとを有し、前記アドレス情報に応答して前記第1及び第2の論理レベル間で変化する更新ディセーブル信号を前記ラッチ制御回路の前記第3の入力ノードを駆動するよう前記第1の出力ノードに出力し、前記アドレス情報に応答して前記第2の出力ノードに動作信号を出力するよう構成された第1の回路と、
    前記動作信号に応答して動作するよう構成された内部回路と、を備える装置。
  17. 前記第1の回路は、前記アドレス情報に応答して第1の内部信号を含む複数の内部信号を生成する第1のデコーダ回路と、ヒューズ素子を含みヒューズ出力信号を出力するよう構成されたヒューズ回路と、前記第1の内部信号と前記ヒューズ出力信号を用いた論理演算により前記更新ディセーブル信号を生成する論理回路とを備える、請求項16の装置。
  18. 前記第1のデコーダ回路は、前記アドレス情報が第1のコードを示している場合、前記第1の内部信号を活性化させ、前記複数の内部信号の残りを活性化させないよう構成されている、請求項17の装置。
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