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JP5583225B2 - 状態/モード遷移のための方法および装置 - Google Patents

状態/モード遷移のための方法および装置 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本願は、米国仮特許出願第61/263,824号(2009年月11日24出願)の利益を主張し、この出願は、その全体が参照することによって本明細書に援用される。
(開示の分野)
本開示は、ユーザ機器(UE)または他のワイヤレスあるいはモバイルデバイスと、ワイヤレスネットワークとの間の無線リソース制御に関し、具体的には、例えば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunication Systems/UMTS)ネットワーク等の、ワイヤレスネットワークにおいて、動作の状態とモードとの間で遷移するステップに関する。
ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunication Systems/UMTS)は、テキスト、デジタル化音声、ビデオ、およびマルチメディアの伝送用の広帯域のパケットベースのシステムである。それは、第3世代の基準に広く受け入れられており、概して、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Coded Division Multiple Access/W−CDMA)に基づく。
UMTSネットワークにおいて、プロトコルスタックの無線リソース制御(Radio Resource Control/RRC)部が、UEとUTRANとの間の無線リソースの割当、構成、および解放に関与している。このRRCプロトコルは、3GPP TS 25.331仕様書で詳細に説明されている。UEがとり得る2つの基本モードは、「アイドルモード」および「UTRA RRCコネクトモード」(または単に、本明細書で使用されるような「コネクトモード」)として定義される。UTRAは、UMTS地上波無線アクセス(Terrestrial Radio Access)を表す。アイドルモードでは、UEまたは他のモバイルデバイスは、任意のユーザデータを送信したい時はいつでも、または、UTRANあるいは汎用パケット無線サービス(Serving General Packet Radio Service/GPRS)サポートノード(Support Node)(SGSN)ページといったページに応じて、プッシュサーバ等の外部データネットワークからデータを受信したい時はいつでも、RRCコネクションを要求する必要がある。アイドルおよびコネクトモードの動作は、Third Generation Partnership Project(3GPP)仕様書TS 25.304およびTS 25.331で詳細に説明されている。
UTRA RRCコネクトモードであるときに、デバイスは、4つの状態のうちの1つとなり得る。これらは、以下の通りである。
CELL−DCH:データを交換するために、この状態においてアップリンクおよびダウンリンクで専用チャネルがUEに割り当てられる。UEは、3GPP 25.331で概説されるようなアクションを行わなければならない。
CELL_FACH:この状態において、いずれの専用チャネルもユーザ機器に割り当てられない。その代わり、少量の集中的データを交換するために共通チャネルが使用される。UEは、3GPP TS 25.304で定義されるようなセル選択プロセスを含む、3GPP 25.331で概説されるようなアクションを行わなければならない。
CELL_PCH:UEは、ページングインジケータチャネル(Paging Indicator Channel/PICH)を介してブロードキャストメッセージおよびページを監視するために、不連続受信(Discontinuous Reception/DRX)を使用する。いずれのアップリンクアクティビティも可能ではない。UEは、3GPP TS 25.304で定義されるようなセル選択プロセスを含む、3GPP 25.331で概説されるようなアクションを行わなければならない。UEは、セル再選択後に、セル更新プロシージャを行わなければならない。
URA_PCH:UEは、ページングインジケータチャネル(Paging Indicator Channel/PICH)を介してブロードキャストメッセージおよびページを監視するために、不連続受信(Discontinuous Reception/DRX)を使用する。いずれのアップリンクアクティビティも可能ではない。UEは、3GPP TS 25.304で定義されるようなセル選択プロセスを含む、3GPP 25.331で概説されるようなアクションを行わなければならない。この状態は、URA更新プロシージャがUTRAN登録エリア(UTRAN Registration Area/URA)の再選択を介してのみ誘起されることを除いて、CELL_PCHと同様である。
アイドルモードからコネクトモードへの遷移、およびその逆は、UTRANによって制御される。アイドルモードUEがRRCコネクションを要求すると、ネットワークは、UEをCELL−DCHまたはCELL−FACH状態にするかどうかを決定する。UEがRRCコネクトモードにあるときは、この場合もやはり、RRCコネクションを解放するときを決定するのはネットワークである。ネットワークはまた、コネクションを解放する前に、または場合によってはコネクションを解放する代わりに、UEを1つのRRC状態から別のRRC状態にし得る。状態遷移は、一般的には、UEとネットワークとの間のデータアクティビティまたは非アクティビティによって誘起される。ネットワークは、UEが所与のアプリケーションのためのデータ交換を完了した時を認識していない場合があるため、一般的には、UEを往復するさらなるデータを見込んで、しばらくの間、RRCコネクションを保つ。これは、一般的には、呼設定および後続の無線リソース設定の待ち時間を削減するように行われる。RRCコネクション解放メッセージは、UTRANのみによって送信することができる。このメッセージは、UEとUTRANとの間の信号リンクコネクションおよびすべての無線リソースを解放する。概して、「無線ベアラ」という用語は、UEとUTRANとの間で割り当てられる無線リソースを指す。そして、「無線アクセスベアラ」とは、概して、UEと、例えば、SGSN(Serving GPRS Service Node/サービングGPRSサービスノード)との間で割り当てられる無線リソースを指す。本開示は、時として、無線リソースという用語を指すものであり、そのような用語は、必要に応じて、無線ベアラおよび/または無線アクセスベアラのいずれか一方または両方を指すものである。
前述に関連する問題は、たとえUE上のアプリケーションがデータトランザクションを完了し、さらなるデータ交換を予期していなくても、依然として、ネットワークがそれを正しい状態に移行することを待つという点である。ネットワークは、UE上のアプリケーションがそのデータ交換を完了したという事実を認識していない場合さえある。例えば、UE上のアプリケーションは、UMTSコアネットワークを通してアクセスされるそのアプリケーションサーバとデータを交換するために、独自の確認に基づくプロトコルを使用し得る。実施例は、独自の保証された配信を実装するユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol)/インターネットプロトコル(Internet Protocol)(UDP/IP)上で作動するアプリケーションである。そのような場合、UEは、アプリケーションサーバがすべてのデータパケットを送信または受信したかどうかを認識し、さらなるデータ交換が行われるかどうかを決定し、したがって、パケットサービス(Packet Service/PS)ドメインと関連付けられたRRCコネクションを終結させるときを決定することにより良好な立場にある。UTRANは、RRCコネクション状態が異なる状態またはアイドルモードに変更される時を制御し、かつUTRANは、UEと外部サーバとの間のデータ配信の状態を認識していないので、UEは、必要とされるよりも早いデータ転送速度またはモードであり続けることを余儀なくされる場合があり、移動局にバッテリ寿命の減少をもたらす可能性があり、また、無線リソースが不必要に占有されたままであり、したがって、別のユーザに利用可能ではないという事実によって、無駄なネットワークリソースをもたらす可能性もある。
前述の1つの解決法は、UEがデータトランザクションを終了したことを認識すると、UEがUTRANへシグナリング解放指示を送信するようにさせることである。3GPP TS 25.331仕様書の第8.1.14.3節に準じて、UTRANは、UEからのシグナリング解放指示の受信時に、シグナリングコネクションを解放して、UEをアイドルモードまたは何らかの他のRRC状態に遷移させてもよい。前述の解決法に関連する問題は、UTRANにUEまたは他のUEからのシグナリング解放指示メッセージが殺到するかもしれないという点である。
本願の一側面によると、ユーザ機器(UE)によって行われる方法が提供され、方法は、UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、UEによってパケット交換(PS)データを受信するステップと、PSデータの受信に応じて、UEによってカウントをリセットするステップとを含む。
本願の別の側面によると、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、パケット交換(PS)データを受信するステップと、PSデータの受信に応じて、カウントをリセットするステップとを行うように構成されるユーザ機器(UE)が提供される。
本願の別の側面によると、ユーザ機器(UE)によって行われる方法が提供され、方法は、UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、パケット交換(PS)データを伝送するステップと、PSデータの伝送に応じて、UEによってカウントをリセットするステップとを含む。
本発明の別の側面によると、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、パケット交換(PS)データを伝送するステップと、PSデータの伝送に応じて、UEによってカウントをリセットするステップとを行うように構成されるユーザ機器(UE)が提供される。
本発明の別の側面によると、ユーザ機器(UE)によって行われる方法が提供され、方法は、UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、無線ベアラ3(RB3)以上でUEによるシグナリングを伝送するステップと、シグナリングの伝送に応じて、UEによってカウントをリセットするステップとを含む。
本発明の別の側面によると、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、無線ベアラ3(RB3)以上でシグナリングを伝送するステップと、シグナリングの伝送に応じて、カウントをリセットするステップとを行うように構成されるユーザ機器(UE)が提供される。
本発明の別の側面によると、ユーザ機器(UE)によって行われる方法が提供され、方法は、UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、RRCコネクトモードに入るステップと、RRCコネクトモードに入ることに応じて、カウントをリセットするステップとを含む。
本発明の別の側面によると、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、RRCコネクトモードに入るステップと、RRCコネクトモードに入ることに応じて、カウントをリセットするステップとを行うように構成されるユーザ機器(UE)が提供される。
本願の別の側面によると、ユーザ機器(UE)によって行われる方法が提供され、方法は、UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既に送信されたかについてのカウントを維持するステップと、セル更新プロシージャをトリガするページングメッセージを受信するステップと、ページングメッセージの受信に応じて、UEによってカウントをリセットするステップとを含む。
前述の側面のいずれかのいくつかの実施形態において、シグナリングは、アップリンクの無線リンク制御(RLC)制御プロトコルデータユニット(PDU)を含む。
前述の側面のいずれかのいくつかの実施形態において、指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む。
前述の側面のいずれかのいくつかの実施形態では、カウントにおける指示メッセージは各々、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される原因を有する。
前述の側面のいずれかのいくつかの実施形態において、原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される。
前述の側面のいずれかのいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRRC状態は、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態を含む。
前述の側面のいずれかのいくつかの実施形態において、カウントを維持するステップはカウンタを使用するステップを含む。
いくつかの実施形態において、ページングメッセージを受信するステップは、セル更新プロシージャを開始するための条件を充足するページングタイプ1メッセージを受信するステップを含む。
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
ユーザ機器において指示メッセージを処理する方法であって、該方法は、
少なくとも1つのRRC状態の間、該UEの現在のRRC状態が以前に送信された指示メッセージの結果である場合、該UEは、自身がさらなる指示メッセージを送信することを禁止することを含む、方法。
(項目2)
前記ユーザ機器において、上層が、長期間にわたってこれ以上PSデータが存在しないことを示す場合、
該ユーザ機器において、該UEが、自身がさらなる指示メッセージを送信することを禁止していないとき、1つの原因の設定を有する指示メッセージを送信すること
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
禁止タイマが起動している間、前記原因の設定を有する指示メッセージの送信を禁止することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記少なくとも1つのRRC状態は、CELL_PCH状態とURA_PCH状態とから成る、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記UEが、自身がさらなる指示メッセージを送信することを禁止することは、
該UEの現在の状態が以前に送信された指示メッセージの結果であるか否かを示すフラグ、ビットトークン、または他のインジケータを維持することと、
前記上層が、長期間にわたってこれ以上のPSデータが存在しないことを示す場合に、該フラグ、ビットトークン、または他のインジケータが、該UEの現在のRRC状態が以前に送信された指示メッセージの結果であることを指示しないとき、前記原因の設定を有する指示メッセージを伝送することと
を含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを維持することは、
前記UEの現在のRRC状態が、以前に送信された指示メッセージの結果である場合、該フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを第1の値に設定することと、
そうでない場合、該フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを第2の値に設定することと
を含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを前記第1の値に設定することは、変数TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_STATEにおける「トリガされた」値をFALSEに設定することを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記上層が、長期間にわたってこれ以上PSデータが存在しないことを示す場合、
前記UEが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態にあり、前記「トリガされた」値がFALSEであるとき、
該「トリガされた」値をTRUEに設定することと、
前記原因の設定を有する指示メッセージを送信することと
をさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記原因の設定を有する指示メッセージを送信した後に、PSデータが伝送のために利用可能となる場合に、前記変数をFALSEに設定することをさらに含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記現在の状態が以前に送信された指示メッセージの結果であるか否かを決定することをさらに含み、該決定することは、前記ネットワークが、指示メッセージの送信後の所定の時間内に、前記RRC状態を前記UEの低バッテリ集約状態に再構成するか否かを決定することによる、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
指示メッセージを処理するように構成されるユーザ機器であって、該ユーザ機器は、
少なくとも1つのRRC状態の間、該UEの現在のRRC状態が以前に送信された指示メッセージの結果である場合、自身がさらなる指示メッセージを送信することを禁止するように構成される、ユーザ機器。
(項目13)
上層が、長期間にわたってこれ以上PSデータが存在しないことを示す場合に、
前記UEが、自身がさらなる指示メッセージを送信することを禁止していないとき、原因の設定を有する指示メッセージを送信するようにさらに構成される、項目12に記載のユーザ機器。
(項目14)
禁止タイマが起動している間、前記原因の設定を有する指示メッセージの前記送信を禁止するようにさらに構成される、項目12に記載のユーザ機器。
(項目15)
前記少なくとも1つのRRC状態は、CELL_PCH状態とURA_PCH状態とから成る、項目12に記載のユーザ機器。
(項目16)
自身がさらなる指示メッセージを送信することを禁止する前記UEは、
該UEの現在の状態が以前に送信された指示メッセージの結果であるか否かを示すフラグ、ビットトークン、または他のインジケータを維持することと、
上層が、長期間にわたってこれ以上のPSデータが存在しないことを示す場合、該フラグ、ビットトークン、または他のインジケータが、該UEの現在のRRC状態が以前に送信された指示メッセージの結果であることを指示しないとき、原因の設定を有する指示メッセージを伝送することと
を行うようにさらに構成されるUEを含む、項目1に記載のユーザ機器。
(項目17)
フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを維持することは、
前記現在のRRC状態が以前に送信された指示メッセージの結果である場合、該フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを第1の値に設定することと、
そうでない場合、該フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを第2の値に設定することと
を行うようにさらに構成されるUEを備える、項目16に記載のユーザ機器。
(項目18)
前記UEは、
前記フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを前記第1の値に設定するようにさらに構成され、それは、変数TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_STATE内の「トリガされた」値をFALSEに設定することを含む、項目17に記載のユーザ機器。
(項目19)
上層が、長期間にわたってこれ以上のPSデータが存在しないことを示す場合、
前記UEが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態にあり、前記「トリガされた」値がFALSEであるとき、
該「トリガされた」値をTRUEに設定することと、
前記原因の設定を有する指示メッセージを送信することと
を行うようにさらに構成される、項目18に記載のユーザ機器。
(項目20)
前記原因の設定を有する指示メッセージを送信した後、PSデータが伝送のために利用可能となる場合に、前記変数をFALSEに設定するようにさらに構成される、項目19に記載のユーザ機器。
(項目21)
前記現在の状態が以前に送信された指示メッセージの結果であるか否かを決定するようにさらに構成され、該決定することは、前記ネットワークが、指示メッセージを送信した後の所定の時間間隔内に、前記RRC状態を前記UEの低バッテリ集約状態に再構成するか否かを決定することによる、項目1に記載のユーザ機器。
(項目22)
前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む、項目1に記載のユーザ機器。
本開示は、図面を参照すると、より良好に理解されるであろう。
図1は、RC状態および遷移を示すブロック図である。 図2は、種々のUMTSセルおよびURAを示すUMTSネットワークの概略図である。 図3は、RRCコネクション設定における種々の段階を示すブロック図である。 図4Aは、現在の方法に従ってUTRANによって開始される、CELL−DCHコネクトモード状態とアイドルモードとの間の例示的遷移のブロック図である。 図4Bは、シグナリング解放指示を利用する、CELL−DCH状態コネクトモードとアイドルモードとの間の例示的遷移を示す、ブロック図である。 図5Aは、UTRANによって開始される、CELL−DCH非アクティビティ状態、CELL−FACH非アクティビティ状態、アイドルモードへの例示的遷移を示すブロック図である。 図5Bは、シグナリング解放指示を利用するCELL−DCH非アクティビティ状態とアイドルモードとの間の例示的遷移を示すブロック図である。 図6は、UMTSプロトコルスタックのブロック図である。 図7は、本方法と関連して使用することができる例示的UEである。 図8は、本方法およびシステムと関連して使用するための例示的ネットワークである。 図9は、UEにおいてシグナリングコネクション解放指示の原因を追加するステップを示すフロー図である。 図10は、原因を有するシグナリングコネクション解放指示の受信時にUEによって行われるステップを示すフロー図である。 図11は、複数の同時パケットデータ通信サービスセッションがUEに提供される、図8に示されたネットワークの例示的動作中の例示的論理および物理チャネル割り当てのグラフ表示である。 図12は、本開示の実施形態に従って、個々のパケットデータサービスの無線リソースを解放する無線リソース解放機能を提供する、UEおよびネットワーク要素の機能的ブロック図を図示する。 図13は、それによりPDPコンテキストへの無線リソース割り当てを解放するように、本開示の実施形態の動作に従って生成されるシグナリングを表すメッセージシーケンス図を図示する。 図14は、それにより無線リソース割り当てを解放するように、本開示の実施形態の動作に従って生成されるシグナリングを同様に表す、図13に示された図と同様のメッセージシーケンス図を図示する。 図15は、本開示の実施形態のプロセスを表すプロセス図を図示する。 図16は、本開示の実施形態の動作の方法を図示する方法フロー図を図示する。 図17は、本開示の実施形態の動作の方法を同様に図示する方法フロー図を図示する。 図18は、遷移決定がネットワーク要素において無線リソースプロファイルに基づき行われる、実施形態の方法フロー図を図示する。 図19は、図18の方法とともに使用されることが可能なネットワーク要素の簡略化したブロック図を図示する。 図20は、遷移指示または要求メッセージの送信のためのデータフロー図を図示する。 図21は、UEにおいて禁止タイマ値を設定するためのデータフロー図を図示する。
本願の別の側面によると、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージがUEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持するステップと、RRCコネクトモードに入るステップと、RRCコネクトモードに入ることに応じて、カウントをリセットするステップとを行うように構成されるユーザ機器(UE)が提供される。
以下で提供される実施例および実施形態は、例えば、UMTSネットワーク等のワイヤレスネットワークにおいて、動作の種々の状態/モードの間で、ユーザ機器(UE)または他のモバイルデバイスを遷移させるための種々の方法およびシステムを説明する。他のタイプのネットワークにおける他の実装も可能であることを理解されたい。例えば、同教示は、符号分割多重アクセス(Code−Division−Multiple−Access/CDMA)ネットワーク(例えば、3GPP2 IS−2000)、広帯域CDMA(Wideband−CDMA/W−CDMA)ネットワーク(例えば、3GPP UMTS/高速パケットアクセス(High−Speed Packet Access/HSPA)、進化型UTRANネットワーク(例えば、LTE)に適用することもでき、または、一般的に言えば、ネットワーク制御された無線リソースを使用する無線アクセス技術に基づくか、あるいはデバイスアプリケーションレベルデータ交換の状態の知識を維持しない、任意のネットワークに適用することもできる。以下で説明されるが、UMTSネットワークとの関連で簡単にするために提示される具体的実施例および実装は、これらの他のネットワーク環境にも適用可能である。さらに、ネットワーク要素は、UTRANとして以下で説明されることもある。しかしながら、UMTSの他に他のネットワーク型が利用される場合、ネットワーク型に基づいて、ネットワーク要素を適切に選択することができる。さらに、ネットワーク要素は、UMTSシステムまたは任意の他の適切なネットワークシステム内のコアネットワークとなり得て、その場合、ネットワーク要素は、遷移決定を行うエンティティである。
具体的実施例では、このシステムおよび方法は、ネットワークにおける意思決定能力を提供しながら、RRCコネクトモードから、よりバッテリ効率的、または無線リソース効率的状態あるいはモードへの遷移を提供する。具体的には、この方法および装置は、暗示的または明示的に無線リソースとの特定のシグナリングコネクションと関連付けられたRRC状態またはモードの別の状態またはモードへの遷移が発生するべきであると示す、UEからの指示の受信に基づいて遷移を提供する。理解されるように、そのような遷移指示または要求は、現在の基準下での既存の通信、例えば、シグナリングコネクション解放指示メッセージを利用することができ、または、「好ましいRRC状態要求」あるいは「データ転送完了指示メッセージ」等の、UEの状態を変更する新規の専用メッセージとなり得る。データ転送完了指示メッセージは、上位層データ転送の完了を示すメッセージである。本明細書で使用されるように、指示は、いずれのシナリオも指すことができ、かつ要求を組み込むことができる。
UEによって発信される遷移指示は、UE上の1つ以上のアプリケーションがデータの交換を完了したとき、および/または、UEがさらなるデータを交換すると見込まれないという決定が行われたときの、いくつかの状況において送信することができる。次いで、ネットワーク要素は、モバイルデバイスを別のモードまたは状態に遷移させるか、何もしないかについて、ネットワーク特有の決定を行うために、指示およびその中で提供される任意の情報、ならびに、とりわけ、サービスの質、アクセスポイント名(Access Point Name/APN)、パケットデータプロトコル(Packet Data Protocol/PDP)コンテキスト、履歴情報等の、本明細書で無線リソースプロファイルとして定義される、無線リソースに関係する他の情報を使用することができる。UEまたはモバイルデバイスによって提供される遷移指示は、いくつかの形態を取ることができ、かつ異なる条件下で送信することができる。第1の実施例では、遷移指示は、UE上に常駐するアプリケーションのすべての複合状態に基づいて送信することができる。具体的には、UMTS環境では、UE上のアプリケーションがデータの交換を終了したと決定した場合、「終了」指示をUEソフトウェアの「コネクションマネージャ」コンポーネントに送信することができる。コネクションマネージャは、一実施形態において、すべての既存アプリケーション(1つまたは複数のプロトコル上でサービスを提供するもことを含む)、関連パケットデータプロトコル(PDP)コンテキスト、関連パケット交換(PS)無線リソース、および関連回線交換(CS)無線リソースを追跡することができる。PDPコンテキストは、UMTSコアネットワークにわたって作動する、UEとPDN(Public Data Network/公衆データネットワーク)との間の論理的関連付けである。UE上の1つまたは複数のアプリケーション(例えば、Eメールアプリケーションおよびブラウザアプリケーション)は、1つのPDPコンテキストと関連付けられてもよい。場合によっては、UE上の1つのアプリケーションは、1つの一次PDPコンテキストと関連付けられ、複数のアプリケーションは、二次PDPコンテキストと結び付けられてもよい。コネクションマネージャは、同時にアクティブであるUE上の異なるアプリケーションから、「終了」指示を受信する。例えば、ユーザは、ウェブを閲覧しながらプッシュサーバからEメールを受信してもよい。Eメールアプリケーションは、確認を送信した後に、そのデータトランザクションを完了したことを示してもよい。ブラウザアプリケーションは、異なる挙動をし、代わりに、コネクションマネージャに「終了」指示を送信するときの(例えば、非アクティビティタイマを使用するための)予測決定を行ってもよい。
アクティブアプリケーションからのそのような指示の複合状態に基づいて、UEソフトウェアは、遷移指示を送信することを決定して、1つの状態またはモードから別の状態またはモードへの遷移が発生すべきであることをネットワークに指示または要求することができる。代替として、UEソフトウェアは、代わりに、遷移指示を送信する前に待機し、遅延を導入し、アプリケーションが本当にデータ交換を終了し、バッテリまたは無線リソース集中状態またはモードで維持される必要がないことを確実にすることができる。遅延は、トラフィック履歴および/またはアプリケーションプロファイルに基づいて動的となり得る。ある確率で、アプリケーションがデータを交換することが見込まれるとコネクションマネージャが決定する時はいつでも、ネットワークに遷移指示を送信して、遷移が発生すべきであると示すことができる。具体的実施例では、遷移指示は、アイドルモードへの遷移を要求する、適切なドメイン(例えば、PSドメイン)のためのシグナリングコネクション解放指示となり得る。代替として、遷移指示は、UTRANへのコネクトモード内の状態遷移の要求となり得る。
以下でさらに詳細に説明されるように、遷移指示、および随意で、無線リソースプロファイルの受信に基づいて、UMTS環境内のUTRAN等のネットワーク要素は、1つの状態またはモードから別の状態またはモードにUEを遷移させることを決定することができる。
他の遷移指示も可能である。例えば、UE上のすべてのアクティブアプリケーションの複合状態に依存する代わりに、UEソフトウェアは、代替実施形態で、UEアプリケーションがデータの交換を完了するたびに、および/またはアプリケーションがさらなるデータを交換すると見込まれないたびに、遷移指示を送信することができる。この場合、ネットワーク要素(例えば、UTRAN)は、以下の図18を参照して説明されるような、UEのためのオプションの無線リソースプロファイルに基づいて、遷移決定を行うために指示を利用することができる。
さらに別の実施例では、遷移指示は、単に、UE上の1つ以上のアプリケーションがデータ交換を完了した、および/または、UEアプリケーションがさらなるデータを交換すると見込まれないと示すことができる。その指示およびUEのためのプションの無線リソースプロファイルに基づいて、ネットワーク(例えば、UTRAN)は、より適切な状態またはモードまたは動作にUEを遷移させるかどうかを決定することができる。
さらなる実施例では、遷移指示は、明示的よりもむしろ暗示的となり得る。例えば、指示は、周期的に送信される状態報告の一部であってもよい。そのような状態報告は、無線リンクバッファがデータを有するかどうか等の情報を含むことができ、またはアウトバウンドトラフィック上に情報を含むことができる。
UEは、遷移指示を送信するときに、指示に対する行動を決定することにおいてネットワーク要素を支援するために、追加情報を含んでもよい。この追加情報は、UEがメッセージを送信する理由または原因を含む。この原因または理由(以下でさらに詳細に説明される)は、「ファストドーマンシー」のような動作の必要性を決定するUEに基づく。そのような追加情報は、新規の情報要素、または遷移指示メッセージ内の新規パラメータを介したものであってもよい。
さらなる実施形態において、以前の遷移指示が送信されてから、ある期間が経過するまで(禁止期間)遷移指示が送信され得ないことを確実にするために、UE上にタイマが存在することができる。この禁止タイマは、UEが遷移指示メッセージを過剰に頻繁に送信することを制限し、さらに、所与の最大頻度のみで誘起されるメッセージに依存することによって、ネットワークが決定を行うことを可能にする。期間は、その値が事前構成されるか、またはネットワークによって設定される(指示またはシグナリングされる)タイマによって決定することができる。値がネットワークによって設定される場合、それは、とりわけ、RRCコネクション要求、RRCコネクション解放、無線ベアラ設定、UTRANモビリティ情報、またはシステム情報ブロック等の、新規または既存のメッセージの中で伝えることができ、およびこれらのメッセージの中の情報要素となり得る。値は、代替として、例えば、UEから受信されたRRCコネクション要求メッセージに応じてUTRANによって送信される、RRCコネクション設定メッセージの遷移禁止指示部分の中で伝えることができる。
代替実施形態において、そのタイプがUEの状態に依存するメッセージの中で、値をUEに伝えることができる。例えば、ネットワークは、IDLE、URA_PCH、Cell_PCH、またはCELL−FACH状態であるときにUEによって読み取られるシステム情報メッセージの一部分として、すべてのUEに値を送信することができる。
さらに別の実施形態において、RRCコネクション設定メッセージの一部分として値を送信することができる。
ネットワーク生成されたメッセージはまた、メッセージの中、またはメッセージ内の情報要素の中に禁止タイマを含まないことにより、暗示禁止タイマ値を伝えてもよい。例えば、禁止タイマが受信メッセージから省略されていることを決定すると、UEは、禁止タイマ値として使用するために所定の値を適用する。禁止タイマ値の省略の1つの例示的使用は、UEが遷移指示メッセージを送信することを禁止するものである。そのような状況において、UEが受信メッセージの中の予期された禁止タイマ値の省略を検出すると、UEは、省略に基づいて、あらゆる遷移指示メッセージを送信することが禁止されてもよい。このことを達成するための1つの方法は、UEが無限の禁止タイマ値を採択することである。
別の実施形態において、UEは、禁止タイマ値の省略を検出すると(かつ、例えば、無限の禁止タイマ値を採択すると)、いずれの追加情報も含まずに遷移指示を送信してもよく、具体的には、遷移指示の送信を誘起するための原因を省略してもよい(以下でさらに詳細に説明される)。遷移指示メッセージの中の原因要素の省略は、UEが遷移を要求または指示するために既存の遷移指示メッセージ(例えば、SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATION)を使用できるようにすることによって、後方互換性を確保してもよい。
受信メッセージに禁止タイマを含まないことは、システム情報ブロックがセルの中でブロードキャストされるか、またはUEに送信され、かつシステム情報ブロックが禁止タイマ値を伝えるように構成される例示的実施形態を参照して、さらに詳述される。この実施形態において、UEが、メッセージまたはメッセージ内の情報要素にT3xxとして知られる禁止タイマを含有しないシステム情報ブロックを受信する場合、UEは、例えば、禁止タイマT3xxを無限に設定することによって、UEが遷移指示メッセージを送信できなくなることを決定してもよい。
禁止タイマを含まないことは、禁止タイマT3xxがUTRANモビリティ情報メッセージから省略される別の例示的実施形態を参照して、さらに詳述される。そのような状況において、受信UEは、以前に記憶された禁止タイマ値を引き続き適用してもよい。代替として、UEは、禁止タイマT3xxの省略を検出すると、例えば、禁止タイマT3xxを無限に設定することによって、UEが遷移指示メッセージを送信できなくなることを決定してもよい。
さらに別の例示的実施形態において、UEは、受信メッセージの中またはメッセージ内の情報要素の中の禁止タイマの省略を検出すると、禁止タイマ値を別の事前設定値(例えば、0秒、5秒、10秒、15秒、20秒、30秒、1分、1分30秒、2分のうちの1つ)に設定する。代替として、または加えて、これらの実施例は、他のネットワーク生成されたメッセージを適用してもよい。
他の実施形態において、禁止タイマ(値)がメッセージまたは情報要素の中においてUEに送信またはシグナリングされなかった場合、または、1つのセルから別のセルへ遷移する際に、禁止タイマがブロードキャストシステム情報から読み取られないか、または他の専用UTRANメッセージから受信されなかった場合、遷移指示の送信は、発生してもしなくてもよい。
具体的には、一実施形態で、UEは、いずれの禁止タイマも存在しないことを検出すると、伝送するPSがもうないことを決定する上位層に基づいて、遷移指示を開始しない。
代替実施形態において、UEは、いずれの禁止タイマも存在しないことを検出すると、伝送するPSがもうないことを決定する上位層に基づいて、遷移指示を開始しなくてもよい。
さらに別の実施形態において、(ブロードキャストまたは他の方法を介して)いずれのタイマ値も、メッセージ内またはメッセージの中の情報要素内において、UTRANから受信されなかった場合、UEにおいてタイマ値を無限に設定するよりむしろ、UEは、禁止タイマをゼロに設定するか、または代替として、タイマの任意の構成を削除し、代わりに、遷移指示を送信することを許容されてもよい。この場合、UEは、遷移指示メッセージの中の原因を省略するか、または原因にアタッチすることを禁止され得る。一実施形態において、シグナリングコネクション解放指示メッセージは、遷移指示の一例として使用される。
一実施形態において、遷移指示は、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを使用して伝えられる。シグナリングコネクション解放指示プロシージャは、そのシグナリングコネクションのうちの1つが解放されたことを示すために、UEによって使用される。
具体的には、TS 25.331の第8.1.14.2節に従って、UEは、特定のCNドメインに対する上層からシグナリングコネクションを解放する要求を受信すると、情報要素「CNドメイン識別」において識別される特定のCNドメインに対する変数「確立されたシグナリングコネクション(ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS)」におけるシグナリングコネクションが存在するかどうかをチェックする。存在すれば、UEは、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを開始してもよい。
禁止タイマ値がシグナリングされないか、あるいはUEに伝えられない場合、いずれのシグナリングコネクション解放指示原因もシグナリングコネクション解放指示メッセージの中で特定されない。当業者であれば、この代替実施形態で、タイマ値の欠如は、タイマ値を無限に設定させないことを理解するであろう。
UTRAN側において、原因を伴わないシグナリングコネクション解放指示メッセージの受信時に、UTRANは、上層に、識別されたCNドメイン識別に対するシグナリングコネクションの解放を指示する。次いで、これは、確立された無線リソース制御コネクションの解放を開始してもよい。
別の代替実施形態の下で、UTRANが、UEに、タイマ値、例えば、情報要素「コネクトモードのUEタイマまたは制約」の中で(あるいは、SIB1、SIB3、またはSIB4等のシステム情報を使用して、あるいは専用UTRANモビリティ情報メッセージにより)禁止タイマT3xxをシグナリングするか、または伝えると、以下に従って解放プロシージャが発生する。第1に、UEは、示された回線交換ドメインコネクションがあるか否かをチェックすることができる。そのようなコネクションは、変数「確立されたシグナリングコネクション(ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS)」において示されてもよい。いずれの回線交換ドメインコネクションもない場合、長期間にわたってパケット交換ドメインデータが生じないことを上層が示すかどうかを決定する、第2のチェックが発生することができる。
いずれの回線交換ドメインコネクションもなく、かついずれのパケット交換ドメインデータも長期間にわたって予期されない場合、UEは、次に、タイマT3xxが作動しているか否かをチェックしてもよい。
タイマT3xxが作動していない場合、UEは、情報要素「CNドメイン識別」をパケット交換(PS)ドメインに設定する。IE「シグナリングコネクション解放指示原因」を「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定し、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを、AM RLCを使用して、DCCH上で伝送し、さらに、伝送後に、タイマT3xxが起動される。
前述のプロシージャは、前述のプロシージャにおいてRLCによって確認されるような、シグナリングコネクション解放指示メッセージの配信成功時に終了する。UEは、タイマT323が作動中、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」を伴うSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを送信することが禁止される。
T3xxタイマが作動しているときに、長期間にわたってさらなるパケット交換ドメインデータがないために、シグナリングコネクション解放指示プロシージャが開始される場合、UEは、T3xxタイマの満了に対してプロシージャを開始するかどうかを実装することに関与している。UE決定は、送信する後続のシグナリングコネクション解放指示または要求メッセージがあるか否かの決定に基づいてもよく、もしあれば、UE決定は、本明細書で概説されるようなプロシージャを開始するために同じチェックのうちのいくつかまたはすべてを再チェックするステップを含んでもよい。
UTRAN側において、シグナリングコネクション解放指示メッセージがシグナリングコネクション解放指示原因を含まない場合、UTRANは、上層からのシグナリングコネクションの解放を要求してもよく、次いで、上層は、シグナリングコネクションの解放を開始してもよい。一方で、受信されるシグナリングコネクション解放指示メッセージが原因を含む場合、UTRANは、シグナリングコネクションを解放するか、または、よりバッテリ効率的状態(例えば、CELL_FACH、CELL−PCH、URA−PCH、またはIDLE_モード)への状態遷移を開始してもよい。
前述の禁止期間は、UEが遷移したい状態に基づいてもよい。例えば、禁止期間は、携帯電話が、他の状態/モードと対比した、いくつかのRRC状態/モードの最後の選好を示したかどうかによって異なってもよい。例えば、それは、携帯電話が、Cell−FACH状態と対比した、またはCell_PCH/URA PCH状態と対比した、アイドルモードの選好を示した場合に、異なり得る。禁止期間がネットワークによって設定される場合において、これは、シナリオに応じて使用される、携帯電話に2つ(以上の)のセットの値を指示/送信するネットワークによって達成されてもよい。代替として、指示は、適切な禁止期間値のみが携帯電話に指示/シグナリングされるような方法で行うことができる。例えば、UEがCell−PCHに遷移したい場合、UEがアイドルに遷移したい場合とは異なる経過期間を設定することができる。
前述からの禁止期間は、携帯電話の現在のRRC状態/モード(例えば、Cell_DCH/Cell_FACH対Cell_PCH/URA_PCH、またはCell_DCH対Cell_FACHあるいはCell_PCH/URA_PCH)に応じて、異なってもよい。
前述からの禁止期間は、ネットワークがすでに携帯電話からの選好RRC状態情報にIE「MAC−es/eリセットインジケータ」が受信されたように作用し、TRUEに設定するかどうかに応じて、異なってもよい。そのような認識は、ネットワーク上で、または携帯電話側で起こってもよい。第1の場合において、これは、ネットワークによって携帯電話に指示/シグナリングされる禁止値に影響を及ぼしてもよい。第2の場合において、禁止期間値の異なるセットは、事前構成されるか、またはネットワークによって指示/シグナリングされてもよい。特定の場合として、ネットワークが携帯電話からの選好RRC状態情報にIE「MAC−es/eリセットインジケータ」が受信されたように作用し、TRUEに設定する、例えば、UEによって示された状態への状態遷移を開始した場合に、禁止期間/機能性が削減されるか、または取り消されてもよい。
前述からの禁止期間は、例えば、ネットワークの選好、特徴、能力、負荷、または容量に応じて、異なってもよい。ネットワークは、頻繁な遷移指示メッセージを受信することができる場合に、短い禁止期間を示してもよい。ネットワークは、頻繁な遷移指示メッセージを受信できないか、またはしたくない場合に、長い禁止期間を示してもよい。ネットワークは、UEが遷移指示メッセージを送信することができない特定の期間を示してもよい。具体的期間は、例えば、数値的に示されてもよい(すなわち、0秒、30秒、1分、1分30秒、2分、または無限)。0秒の禁止期間を受信するUEは、遅延なしで遷移指示を送信することができる。無限の禁止期間を受信するUEは、遷移指示を送信することができない。
禁止期間の代わりに、またはそれに加えて、時間枠あたりのメッセージの最大数(例えば、「10分毎にわずか15のメッセージ」)が使用/特定されてもよい。
前述の禁止期間/時間枠あたりのメッセージの最大数の組み合わせが可能である。
一例として、本開示は、概して、UTRANによるUEからのRRCコネクション要求メッセージの受信を説明する。RRCコネクション要求メッセージを受信すると、UTRANは、例えば、要求を受け入れ、UEにRRCコネクション設定メッセージを送信するはずである。RRCコネクション設定メッセージは、タイマT3xxとして知られる遷移禁止指示を含んでもよい。UEによるRRCコネクション設定メッセージの受信時に、UEは、例えば、以前に記憶された値を置き換えてタイマT3xxの値を記憶するか、または、タイマT3xxがRRCコネクション設定メッセージの中になければ、タイマの値を無限に設定するはずである。いくつかの実施形態において、RRCコネクション設定メッセージは、UTRANが遷移禁止指示シグナリングをサポートすることをUEが認識することを確実にするように、遷移禁止指示を含まなければならない。
一実施形態において、DCH状態でのモビリティの間に、UEが禁止タイマに対して、その現在記憶されている値を維持することが仮定される。禁止タイマが無限に設定されるいくつかの場合において、これは、ネットワークデータ非アクティビティタイマが満了になること、およびネットワークがUEをRRC状態にすることをUEが待機しなければならず、その場合、禁止タイマに対する新規の値を受信または決定できることを意味してもよい。禁止タイマがハンドオーバ前において無限以外の何らかの値である他の場合において、UEがタイマ値を新規セルの中で示される値に更新することができるまで、この他の値が引き続き使用される。
場合によっては、禁止タイマおよび遷移指示(例えば、SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATION)メッセージは、いくつかのネットワークの中、またはネットワーク内のいくつかのセルの中で実装されてもよい。モビリティの目的のために、遷移指示または要求メッセージを送信する機能にサポートが利用可能でない場合(特に、原因が使用される場合)、UEは、メッセージを送信しないステップをデフォルトにするはずである。これは、不必要な伝送、および関連するネットワークリソースならびにバッテリリソースの無駄を回避する。
加えて、モビリティの目的のために、ネットワーク内で使用される異なる業者のネットワーク機器は、UEがセル間を移動するときに、UE上で更新される必要のある異なる禁止タイマを使用して、隣接するセルに至ってもよい。
1つの代替実施形態において、これは、すべてのハンドオーバおよび関連ベアラ制御メッセージが、禁止タイマT3xxの値を含むことを定めることによって取り扱われる。そのようなメッセージは、本明細書においてモビリティメッセージと呼ばれる。これは、UEがセル間を移動するときに新規の禁止タイマ値を受信できるようにする。それはまた、これらのモビリティメッセージが禁止タイマ値を含有しない場合に、UEが禁止タイマのデフォルトタイマ値を設定できるようにもする。理解されるように、いずれの禁止タイマ値もモビリティメッセージの中で受信されなかった場合、これは、セルがファストドーマンシーのために有効でないことを示す。
遷移指示プロシージャの別の実施例として、これ以上PSドメインデータを転送する必要がないと決定したことをUTRANに示すために、データ転送完了指示プロシージャがUEによって使用されてもよい。前述で説明される実施例に関連して、タイマT3xxが作動している場合、UEは、タイマT3xxが満了になる前にデータ転送完了指示メッセージを送信しない。
データ転送完了指示プロシージャは、RRCまたは上層が長期間にわたってこれ以上PSドメインデータを持たないという指示で開始する。CSドメインコネクションがシグナリングコネクション(ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS)という変数において示される場合、またはタイマT3xxが無限に設定される場合に、プロシージャが終了する。そうでなければ、タイマT3xxが作動していない(すなわち、満了になった)か、または0秒に設定される場合に、DCCH上でAM RLCを使用してデータ転送完了指示メッセージが下層に提出され、その後、メッセージが下層に配信されると、タイマT3xxが起動またはリセットされる。
UTRANは、データ転送完了指示の受信時に、よりバッテリ効率的なRRC状態またはアイドルモードへのUE遷移を開始することを決定してもよい。
UEは、タイマT3xxが作動している間に、データ転送完了指示メッセージを送信しないものである。
本開示は、構成メッセージに遷移禁止指示を含むステップと、遷移禁止指示を有する構成メッセージをユーザ機器に送信するステップとを含む、ユーザ機器による遷移指示メッセージの使用を制御する方法を提供する。
本開示はさらに、ユーザ機器による遷移指示メッセージの使用を制御するように構成されるネットワーク要素を提供し、ネットワーク要素は、構成メッセージ内に遷移禁止指示を含み、遷移禁止指示を有する構成メッセージをユーザ機器に送信するように構成される。
本開示はさらに、ユーザ機器(UE)において遷移指示を送信するための方法であって、ネットワーク要素から受信された遷移禁止指示に従ってタイマを設定するステップと、データ転送が完了したことを検出するステップと、タイマが作動していないことを検出すると遷移指示を送信するステップとを含む、方法を提供する。
本開示は、なおもさらに、遷移指示を送信するように構成されるユーザ機器であって、ネットワーク要素から受信された遷移禁止指示に従ってタイマを設定し、データ転送が完了したことを検出し、タイマが作動していないことを検出すると遷移指示を送信するように構成される、ユーザ機器を提供する。
ここで、図1を参照する。図1は、UMTSネットワーク内のプロトコルスタックの無線リソース制御部分に対する種々のモードおよび状態を示すブロック図である。具体的には、RRCは、RRCアイドルモード110またはRRCコネクトモード120のいずれかとなり得る。
当業者によって理解されるように、UMTSネットワークは、2つの地上ベースのネットワークセグメントから成る。これらは、(図8に図示されるような)コアネットワーク(Core Network/CN)およびユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(Universal Terrestrial Radio−Access Network/UTRAN)である。コアネットワークが、データ呼び出しの切替およびルーティング、ならびに外部ネットワークへのデータコネクションに関与している一方で、UTRANは、すべての無線関連機能を取り扱う。
アイドルモード110において、UEは、データがUEとネットワークとの間で交換される必要がある時はいつでも、RRCコネクションを要求して無線リソースを設定しなければならない。これは、データを送信するようにコネクションに要求するUE上のアプリケーションの結果として、または、UTRANまたはSGSNがプッシュサーバ等の外部データネットワークからデータを受信するようにUEを呼び出したかどうかを示すように、UEがページングチャネルを監視する結果としてのものとなり得る。加えて、UEはまた、ロケーションエリア更新等のモビリティ管理シグナリングメッセージを送信する必要がある時はいつでも、RRCコネクションを要求する。
いったんUEが無線コネクションを確立するようにUTRANに要求を送信すると、UTRANは、RRCコネクションに入る状態を選択する。具体的には、RRCコネクトモード120は、4つの別個の状態を含む。これらは、CELL_DCH状態122、CELL_FACH状態124、CELL−PCH状態126、およびURA−PCH状態128である。
アイドルモード110から、UEは、自律的に、CELL_FACH状態124に遷移し、その場合、その初期データ転送を行い、その後、ネットワークがどのRRCコネクト状態を継続的なデータ転送に使用するかを決定する。これは、UEをセル専用チャネル(CELL_DCH)状態122にするか、またはUEをセル順方向アクセスチャネル(CELL_FACH)状態124に保つネットワークを含んでもよい。
CELL−DCH状態122において、データを交換するアップリンクおよびダウンリンクの両方のために、専用チャネルがUEに割り当てられる。この状態は、専用物理チャネルがUEに割り当てられるので、一般的に、UEから最も多くのバッテリ電力を必要とする。
代替として、UTRANは、UEをCELL_FACH状態124に維持することができる。CELL−FACH状態において、いずれのチャネルもUEに割り当てられない。その代わり、少量の集中的データにおけるシグナリングを送信するために共通チャネルが使用される。しかしながら、UEは、依然として、FACHを継続的に監視しなければならず、したがって、CELL_PCH状態、URA_PCH状態、およびアイドルモードよりも多くのバッテリ電力を消費する。
RRCコネクトモード120において、RRC状態は、UTRANの判断で変更することができる。具体的には、データ非アクティビティが特定量の時間またはデータに対して検出されるか、または、ある閾値を下回るデータスループットが検出された場合に、UTRANは、RRC状態を、CELL_DCH状態122からCELL_FACH状態124、CELL_PCH状態126、またはURA−PCH状態128にし得る。同様に、ペイロードがある閾値を上回って検出された場合に、RRC状態をCELL−FACH状態124からCELL−DCH状態122にすることができる。
CELL−FACH状態124から、データ非アクティビティがいくつかのネットワーク内で所定の時間にわたって検出された場合、UTRANは、RRC状態をCELL−FACH状態124からページングチャネル(PCH)状態にすることができる。これは、CELL−PCH状態126かURA−PCH状態128のいずれか一方であり得る。
CELL−PCH状態126またはURA−PCH状態128から、UEが、専用チャネルを要求する更新プロシージャを開始するためには、CELL−FACH状態124とならなければならない。これは、UEが制御する唯一の状態遷移である。
アイドルモード110、ならびにCELL_PCH状態126、およびURA_PCH状態128は、ページングインジケータチャネル(Paging Indicator Channel/PICH)を介してブロードキャストメッセージおよびページを監視するために、不連続受信サイクル(DRX)を使用する。いずれのアップリンクアクティビティも可能ではない。
CELL_PCH状態126とURA_PCH状態128との間の違いは、UEの現在のUTRAN登録エリア(URA)が、現在のセルに存在するURA識別の一覧の中にない場合に、URA−PCH状態128がURA更新プロシージャしか誘起しないことである。具体的には、図2を参照する。図2は、種々のUMTSセル210、212、および214の説明図を示す。これらのセルのすべては、CELL_PCH状態に再選択される場合に、セル更新プロシージャを必要とする。しかしながら、UTRAN登録エリアにおいて、それぞれが同じUTRAN登録エリア(URA)320内に入り、したがって、URA_PCHモードであるときに、210、212、および214の間で移動すると、URA更新プロシージャは誘発されない。
図2において見られるように、他のセル218は、URA320の外側にあり、別個のURAの一部となり得るか、またはいずれのURAの一部にもなり得ない。
当業者によって認識されるように、バッテリ寿命の観点から、アイドル状態は、前述の状態と比較して最低バッテリ使用量を提供する。具体的には、UEは、間隔を置いてのみ、ページングチャネルを監視する必要があるので、無線は継続的にオンである必要はないが、その代わり周期的に起動する。これに対するトレードオフは、データを送信する待ち時間である。しかしながら、この待ち時間が長過ぎなければ、アイドルモードであること、およびバッテリ電力を節約することの利点は、コネクション待ち時間の不利点を上回る。
再度、図1を参照する。種々のUMTS基礎構造ベンダは、種々の基準に基づいて、状態122、124、126、および128の間で移動する。これらの基準は、とりわけ、シグナリングの節約または無線リソースの節約に関するネットワークオペレータの選好となり得る。例示的基礎構造を以下において概説する。
第1の例示的基礎構造において、CELL_FACH状態でアクセスを開始した直後に、RRCは、アイドルモードとCell_DCH状態との間で移動する。Cell_DCH状態において、2秒間の非アクティビティが検出された場合、RRC状態はCell−FACH状態124に変化する。もし、Cell−FACH状態124で、10秒間の非アクティビティが検出された場合は、RRC状態はCell_PCH状態126に変化する。Cell_PCH状態126での45分間の非アクティビティは、RRC状態をアイドルモード110に戻す。
第2の例示的基礎構造において、RRC遷移は、ペイロード閾値に応じて、アイドルモード110とコネクトモード120との間で発生することができる。第2の基礎構造において、ペイロードがある閾値を下回る場合に、UTRANは、RRC状態をCELL_FACH状態124にする。逆に、データペイロードがあるペイロード閾値を上回る場合に、UTRANは、RRC状態をCELL−DCH状態122にする。第2の基礎構造において、2分間の非アクティビティがCELL_DCH状態122で検出されると、UTRANは、RRC状態をCELL−FACH状態124にする。CELL−FACH状態124での5分間の非アクティビティ後に、UTRANはRRC状態をCELL−PCH状態126にする。CELL−PCH状態126において、アイドルモード110に戻る前に、2時間の非アクティビティが必要とされる。
第3の例示的基礎構造において、アイドルモード110とコネクトモード120との間の移動は、常にCELL−DCH状態122に対するものである。CELL−DCH状態122での5秒間の非アクティビティ後に、UTRANはRRC状態をCELL−FACH状態124にする。CELL−FACH状態124での30秒間の非アクティビティは、アイドルモード110に戻る移動をもたらす。
第4の例示的基礎構造において、RRCは、アイドルモードからコネクトモードへと、CELL_DCH状態122に直接遷移する。第4の例示的基礎構造において、CELL_DCH状態122は、2つの構成を含む。第1の構成は、データ転送速度を有する構成を含み、第2の構成は、より低いデータ転送速度を含むが、依然として、CELL−DCH状態内にある。第4の例示的基礎構造において、RRCは、アイドルモード110から高データ転送速度のCELL−DCHサブ状態に直接遷移する。10秒間の非アクティビティ後に、RRC状態は、低データ転送速度のCELL−DCHサブ状態に遷移する。CELL−DCH状態122の低データサブ状態からの17秒間の非アクティビティは、RRC状態をアイドルモード110に変化させる。
前述の4つの例示的基礎構造は、種々のUMTS基礎構造ベンダがどのように状態を実装しているかを示す。当業者によって理解されるように、それぞれの場合において、実データ(Eメール等)を交換することに費やされる時間は、CELL−DCHまたはCELL_FACH状態に留まるために必要とされる時間と比較して、有意に短い。これは、不必要なカレントドレインを引き起こし、UMTS等のより新しい世代のネットワークにおけるユーザ体験を、GPRS等の以前の世代のネットワークよりも不良にする。
さらに、CELL_PCH状態126が、バッテリ寿命の観点からCELL_FACH状態124よりも最適であるが、CELL−PCH状態126でのDRXサイクルは、一般的に、アイドルモード110よりも低い値に設定される。結果として、UEは、アイドルモード110よりもCELL_PCH状態126で頻繁に起動する必要がある。
アイドル状態110のDRXサイクルと同様のDRXサイクルを有するURA_PCH状態128は、おそらく、バッテリ寿命とコネクションのための待ち時間との間の最適なトレードアップである。しかしながら、URA−PCH状態128は、現在UTRANでは実装されていない。したがって、場合によっては、バッテリ寿命の観点から、アプリケーションがデータ交換を終了した後にできるだけ早急に、アイドルモードに早急に遷移することが望ましい。
ここで、図3を参照する。アイドルモードからコネクトモードに遷移するときに、種々のシグナリングおよびデータコネクションを行う必要がある。図3を参照すると、行われる最初の事項は、RRCコネクション設定310である。前述で示されるように、このRRCコネクション設定310は、UTRANによってしか解放することができない。
いったんRRCコネクション設定310が達成されると、シグナリングコネクション設定312が開始される。
いったんシグナリングコネクション設定312が終了されると、暗号化及び完全性設定314が開始される。これの完了時に、無線ベアラ設定316が達成される。この時点で、UEとUTRANとの間でデータを交換することができる。
コネクションの解放は、一般に逆の順序で、同様に達成される。無線ベアラ設定316が取り払われ、次いで、RRCコネクション設定310が取り払われる。この時点で、RRCは、図1に図示されるようなアイドルモード110になる。
現在の3GPP仕様書は、UEがRRCコネクションを解放すること、またはRRC状態に対するその選好を示すことを許容しないが、UEは、依然として、パケット交換アプリケーションによって使用されるパケット交換(PS)ドメイン等の特定されたコアネットワークドメインに対するシグナリングコネクションの終結を示すことができる。3GPP TS 25.331の第8.1.14.1節によれば、そのシグナリングコネクションのうちの1つが解放されたことをUTRANに示すために、シグナリングコネクション解放指示プロシージャがUEによって使用される。このプロシージャは、次に、RRCコネクション解放プロシージャを開始してもよい。
したがって、現在の3GPP仕様書内に留まって、シグナリングコネクション設定312の解放時にシグナリングコネクション解放が開始されてもよい。それは、シグナリングコネクション設定312を解放するUEの能力内であり、これは次に、仕様書に従って、RRCコネクション解放を開始「してもよい」。
当業者によって理解されるように、シグナリングコネクション設定312が解放された場合、UTRANはまた、シグナリングコネクション設定312が解放された後に、暗号化及び完全性設定314、ならびに無線ベアラ設定316を整理する必要もある。
シグナリングコネクション設定312が解放された場合、RRCコネクション設定は、一般的には、いずれのCSコネクションもアクティブではない場合に、現在のベンダ基礎構造のために、ネットワークによって停止させられる。
前述の具体的な遷移指示例のうちの1つにこれを使用して、UEは、データの交換が終了したことを決定し、例えば、UEソフトウェアの「コネクションマネージャ」コンポーネントに、データの交換が完了したという指示が提供された場合、コネクションマネージャは、シグナリング設定312を解放するかどうかを決定してもよい。例えば、デバイス上のEメールアプリケーションは、Eメールがプッシュサーバによって確かに受信されたというプッシュEメールサーバからの確認が受信されたという指示を送信する。コネクションマネージャは、一実施形態において、すべての既存のアプリケーション、関連PDPコンテキスト、関連PS無線リソース、および関連回線交換(CS)無線ベアラを追跡することができる。他の実施形態において、ネットワーク要素(例えば、UTRAN)が、既存のアプリケーション、関連PDPコンテキスト、QoS、関連PS無線リソース、および関連CS無線ベアラを追跡することができる。アプリケーションが本当にデータ交換を終了し、「終了」指示が送信された後でもRRCコネクションをもはや必要としないことを確実にするように、UEまたはネットワーク要素のうちのいずれかにおいて遅延を導入することができる。この遅延は、アプリケーションまたはUEと関連付けられた非アクティビティタイムアウトと同等にすることができる。各アプリケーションは、独自の非アクティビティタイムアウトを有することができ、したがって、遅延は、アプリケーションタイムアウトのすべての複合物となり得る。例えば、Eメールアプリケーションは、5秒間の非アクティビティタイムアウトを有することができるが、アクティブブラウザアプリケーションは、60秒間のタイムアウトを有することができる。禁止期間タイマはさらに、遷移指示の送信を遅延させることができる。アクティブアプリケーションからのすべてのそのような指示の複合状態、ならびにいくつかの実施形態での無線リソースプロファイルおよび/または禁止期間タイマ遅延に基づいて、UEソフトウェアは、適切なコアネットワーク(例えば、PSドメイン)に対する(例えば、シグナリングコネクション解放指示または状態変更要求のための)遷移指示を送信する前に、どれだけ待機すべきか、または待機しなければならないかを決定する。ネットワーク要素において遅延が実装された場合、要素は、UEに遷移するかどうか、およびどのようにUEに遷移するかの決定を行うが、遅延がその経過をたどった後にしか遷移を動作しない。
非アクティビティタイムアウトは、トラフィックパターン履歴および/またはアプリケーションプロファイルに基づいて動的にすることができる。
ネットワーク要素がUEをアイドルモード110に遷移する場合、それは図1に図示されるようなRRCコネクトモード120の任意の段階において起こり得るが、ネットワーク要素は、RRCコネクションを解放し、UEを図1に図示されるようなアイドルモード110にする。これはまた、UEが音声電話中にあらゆるパケットデータサービスを行っているときにも適用可能である。この場合、ネットワークは、PSドメインシグナリングコネクションのみを解放することを選択し、CSドメインシグナリングコネクションを維持してもよく、または代替として、何も解放しないことを選択し、代わりに、PSおよびCSドメインの両方へのシグナリングコネクションを維持してもよい。
さらなる実施形態において、指示の理由をUTRANに示す遷移指示に、原因を追加することができる。好ましい実施形態において、原因は、異常な状態が指示を引き起こしたという指示、または要求された遷移の結果として指示がUEによって開始されたという指示となり得る。他の正常な(すなわち、異常ではない)トランザクションもまた、遷移指示の送信をもたらすことができる。
さらなる好ましい実施形態において、種々のタイムアウトが、異常な状態に対して遷移指示を送信させることができる。以下のタイマの実施例は包括的ではなく、他のタイマまたは異常な状態が可能である。例えば、3GPP TS 24.008の10.2.47は、タイマT3310を以下のように特定する。
Figure 0005583225
このタイマは、アタッチの失敗を示すために使用される。アタッチの失敗は、ネットワークの結果となり得るか、または衝突あるいは不良な無線周波数(RF)等のRFの問題となり得る。
アタッチ試行は、複数回発生することができ、アタッチの失敗は、所定数の失敗または明示的な拒絶のいずれか一方に起因する。
3GPPの10.2.47の第2のタイマは、以下のように特定されるタイマT3330である。
Figure 0005583225
このタイマは、ルーティングエリア更新失敗を示すために使用される。タイマの満了時に、さらなるルーティングアリア更新を複数回要求することができ、ルーティングエリア更新失敗は、所定数の失敗または明示的な拒絶のいずれか一方に起因する。
3GPPの10.2.47の第3のタイマは、以下のように特定されるタイマT3340である。
Figure 0005583225
このタイマは、GMMサービス要求失敗を示すために使用される。タイマの満了時に、さらなるGMMサービス要求を複数回開始することができ、GMMサービス要求失敗は、所定数の失敗または明示的拒絶のいずれか一方に起因する。
したがって、異常な状態およびUEによる解放に限定された遷移指示原因の代わりに、遷移指示原因は、どのタイマが異常な状態のために失敗したかについての情報をさらに含むことができる。シグナリングコネクション解放指示が遷移指示として使用される具体的実施例において、指示を以下のように構造化することができる。
Figure 0005583225
このメッセージは、既存のシグナリングコネクションを解放する要求をUTRANに示すために、UEによって使用される。シグナリングコネクション解放指示の追加は、UTRANまたは他のネットワーク要素が、シグナリングコネクション解放指示の原因、それが異常な状態によるものであったかどうか、および異常な状態がどのようなものであったかどうかを受信することを可能にする。SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATIONの受信に基づいて、RRCコネクション解放プロシージャは、次に、UTRANにおいて開始されることが許容される。
この実施例の1つの実装において、UEは、特定のCN(コアネットワーク)ドメインに対する上層から、シグナリングコネクションを解放または中止する要求を受信すると、例えば、IE(情報要素)「CNドメイン識別」で識別される特定のCNドメインに対して、変数「確立されたシグナリングコネクション(ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS)」が存在する場合に、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを開始する。変数がいずれの既存のシグナリングコネクションも識別しなければ、その特定のCNドメインに対するシグナリングコネクションの任意の継続中の確立が別の方式で中止される。Cell−PCHまたはURA_PCH状態でのシグナリングコネクション解放指示プロシージャの開始時に、UEは、原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新プロシージャを行う。セル更新プロシージャの完了が成功すると、UEは、次に起こるシグナリングコネクション解放指示プロシージャを続ける。
すなわち、UEは、情報要素(IE)「CNドメイン識別」を上位論理層によって示される値に設定する。IEの値は、上層が解放されるべきと示している、シグナリングコネクションが関連付けられたCNドメインを示す。CNドメイン識別がPSドメインに設定された場合、および上層がこの要求を開始する原因を示す場合には、IE「SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATION」が、それに応じて設定される。変数「ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから上層によって示された識別とのシグナリングコネクションを除去しUEは、例えば、認知モード無線リンク制御(AM RLC)を使用する専用制御チャネル(Dedicated Control Channel/DCCH)上で、SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを伝送する。RLCによる解放指示メッセージの配信成功の確認時に、プロシージャが終了する。
IE「シグナリングコネクション解放指示原因」も、本開示の実施形態に従って使用される。解放原因は、例えば、既存のメッセージ定義と整合される。上層解放原因メッセージは、例えば、以下のように構造化される。
Figure 0005583225
この実施例では、T3310、T330、およびT3340満了は、以前に識別された、対応する番号のタイマの満了に対応する。原因値は、一実装では、アイドル遷移に対する選好のUE指示を除去し、状態遷移時に決定するUTRANを提供するように、「UEが要求したアイドル遷移」よりもむしろ「UEが要求したPSデータセッション終了」として設定可能であるが、予期された結果は、原因値によって識別されるもことに対応する。シグナリングコネクション解放指示の拡張は、好ましくは、非臨界拡張であるが、必ずしもそうではない。
ここで、図9を参照する。図9は、種々のドメイン(例えば、PSまたはCS)に対するシグナリングコネクション解放指示を送信するかどうかを監視する例示的UEのフロー図である。プロセスは、ステップ910で開始する。
UEは、異常な状態が存在するかどうかを確認するためにチェックする912に遷移する。そのような異常な状態は、前述で説明されるようなタイマT3310、タイマT3320、またはタイマT3340の満了を含むことができる。これらのタイマがある所定の回数で満了となる場合、またはこれらのタイマのうちのいずれかの満了に基づいて明示的な拒絶が受信された場合、UEは、シグナリングコネクション解放指示を送信するステップ914に進む。SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージが、シグナリング解放指示原因フィールドに付加される。シグナリング解放指示原因フィールドは、少なくとも、シグナリング解放指示が異常な状況または状態に基づくことを含み、一実施形態は、タイムアウトして異常な状態をもたらした特定のタイマを含む。
逆に、ステップ912において、異常な状態が存在しないことをUEが見出した場合、UEは、さらなるデータがUEで見込まれるかどうかをチェックするステップ920に進む。これは、前述で説明されるように、Eメールが送信され、Eメールの送信の確認がUEにおいて返信される場合を含むことができる。さらなるデータが見込まれないことをUEが決定する場合のような他の実施例は、当業者にとって既知であろう。
ステップ920において、データ転送が終了したこと(または回線交換ドメインの場合には通話が終了したこと)をUEが決定した場合、UEは、シグナリングコネクション解放指示を送信するステップ922に進み、その場合、シグナリング解放指示原因フィールドが追加され、UEがアイドル遷移を要求したか、または単にPSセッションの終了を示したという事実を含む。
ステップ920から、データが終了していない場合、UEは、元に戻り、ステップ912で異常な状態が存在するかどうか、およびステップ920においてデータが終了したかどうかを引き続きチェックする。
いったんシグナリングコネクション解放指示がステップ914またはステップ922に送信されると、プロセスはステップ930に進み、終了する。
UEは、例えば、チェッカーおよび遷移指示送信機を形成するUEマイクロプロセッサの動作を通して、またはハードウェア実装によって実行されるアプリケーションまたはアルゴリズムによって実装可能な機能的要素を含む。チェッカーは、遷移指示が送信されるべきかどうかをチェックするように構成される。そして、遷移指示送信機は、遷移指示が送信されるべきであるという送信機による指示に対応する遷移指示を送信するように構成される。遷移指示は、遷移指示原因フィールドを含んでもよい。
一実装では、ネットワークは、代わりに、暗示的にタイマの満了を認識させられ、UEは、タイマの満了を示す原因値を送信する必要がない。すなわち、タイマは、ネットワークの承認時に計時を開始する。原因コードが定義され、原因コードは、ネットワークによってUEに提供される。そのような原因コードは、タイマを開始するためにUEによって使用される。以前にネットワークによって送信された原因コードが、タイマに計時を開始させるので、ネットワークは、タイマの後続の満了の理由を暗示的に認識する。結果として、UEは、タイマの満了を示す原因値を送信する必要がない。
図9ならびに前述の説明によって示唆されるように、原因は、遷移指示(例えば、シグナリングコネクション解放指示)とともに含有可能であって、送信され、1.)異常状態ならびに2.)正常状態(例えば、PSデータセッション終了および/またはアイドルモードへの遷移要求等の異常状態ではない)を示す。したがって、種々の実装では、UEにおける動作は、異常な状態を示すように、または代替として、アイドル遷移またはPSデータセッション終了、すなわち正常動作の要求に対する選好を示すために、遷移指示への原因の追加を提供する。そのような動作は、当然ながら、異常な状態の指示が行われる時のみに原因が遷移指示に追加されるUE動作も含む。そして、逆に、そのような動作は、正常な、すなわち、異常ではない動作およびトランザクションを示すだけのために、原因が遷移指示に追加されるUE動作も含む。すなわち、図9に関して、そのような代替動作において、もし、ステップ912において異常な状態が存在する場合は、「はい」の分岐がステップ914に運ばれる一方で、異常な状態が存在しない場合は、UEは終了ステップ930に直接進む。逆に、他のそのような代替動作において、開始ステップ912の後に、経路がデータ終了ステップ920に直接運ばれる。データが終了している場合、「はい」の分岐がステップ920に運ばれ、その後、ステップ930に運ばれる。データがステップ920において終了していない場合、いずれの分岐も同ステップ、すなわち、ステップ920に戻されない。
図10を参照して、ネットワーク要素がステップ1010において遷移指示(例えば、示されるようなシグナリングコネクション解放指示)を受信すると、ネットワーク要素は、ステップ1014において、もし存在すれば、遷移指示原因フィールドを検査し、ステップ1016において、原因が異常な原因であるか否か、または、それがアイドル遷移および/またはPSデータセッション終了を要求するUEによるものであるか否かをチェックする。もし、ステップ1016において、シグナリングコネクション解放指示が異常な原因であれば、ネットワークノードは、実行監視およびアラーム監視の目的のために、アラームが留意され得るステップ1020に進む。主要実行インジケータを適切に更新することができる。
逆に、もし、ステップ1016において、遷移指示(例えば、シグナリングコネクション解放指示)の原因が異常な状態の結果ではないか、または言い換えれば、PSデータセッション終了またはアイドル遷移を要求するUEの結果であれば、ネットワークノードは、いずれのアラームも惹起されず、指示が実行統計から除去されることができるステップ1030に進み、それにより、実行統計が歪曲されることを防止する。ステップ1020またはステップ1030から、ネットワークノードは、プロセスが終了するステップ1040に進む。
遷移指示の受信または検査は、パケット交換データコネクション終結のネットワーク要素による開始、または代替として、別のより好適な状態、例えば、CELL_FACH、CELL_PCH、URA_PCH、またはIDLE_モードへの遷移をもたらしてもよい。
前述において示唆されたように、いくつかの実装において、遷移指示の原因の欠如はまた、遷移指示が正常または異常な状態の結果であるか否か、およびアラームを惹起させなければいけないかどうかを決定するために、使用されてもよい。例えば、正常な状態(すなわち、例えば、PSデータセッション終了および/またはアイドルモードへの遷移の要求等に関して、異常ではない)を表すためだけに原因が追加され、原因が追加されていない遷移指示をネットワーク要素が受信する場合、ネットワーク要素は、原因の欠如から、遷移指示が異常な状態の結果であることを推測し、随意で、アラームを惹起してもよい。逆に、別の実施例では、異常な状態を表すためだけに原因が追加され、ネットワーク要素が原因のない遷移指示を受信する場合、ネットワーク要素は、原因の欠如から、遷移指示が正常な状態(例えば、PSデータセッッション終了および/またはアイドルモードへの遷移の要求)の結果であることを推測し、アラームを惹起しなくてもよい。
当業者によって理解されるように、ステップ1020は、種々のアラーム状態をさらに区別するために使用することができる。例えば、T3310タイムアウトは、第1の組の統計値を保つために使用することができ、T3330タイムアウトは、第2の組の統計値を保つために使用することができる。ステップ1020は、異常な状態の原因を区別するために使用することができ、それにより、ネットワークオペレータが性能をより効率的に追跡することを可能にする。
ネットワークは、例えば、検査器およびアラーム発生器を形成するプロセッサの動作を通して、またはハードウェア実装によって実行されるアプリケーションまたはアルゴリズムによって実装可能な機能的要素を含む。検査器は、遷移指示の遷移指示原因フィールドを検査するように構成される。検査器は、遷移指示原因フィールドが異常な状態を示すかどうかをチェックする。アラーム発生器は、シグナリングコネクション解放指示原因フィールドが異常な状態を示すことを検査器による検査が決定した場合に、選択的にアラームを生成するように構成される。
一実装では、シグナリングコネクション解放指示の受信時に、UTRANは、受信される原因と、シグナリングコネクションの解放のための上層からの要求とを転送する。次いで、上層は、シグナリングコネクションの解放を開始することができる。IEシグナリング解放指示原因は、UEのRRCを誘起してメッセージを送信するために、UEの上層の原因を示す。原因は、異常な上層のプロシージャの結果である可能性が高い。メッセージの原因の区別は、IEの受信成功を通して確保される。
可能なシナリオは、シグナリングコネクション解放指示メッセージの配信成功のRLCによる確認の前に、シグナリング無線ベアラRB2上でRLCエンティティの伝送側の確立が発生する、シナリオを含む。そのような発生の場合、UEは、例えば、シグナリング無線ベアラRB2上のAM RLCを使用するアップリンクDCCH上で、シグナリングコネクション解放指示メッセージを再伝送する。シグナリングコネクション解放指示または要求メッセージの配信成功のRLCによる確認の前に、UTRANプロシージャからのRAT(無線アクセス技術)間ハンドオーバが発生する場合では、UEは、新規RATであるときにシグナリングコネクションを中止する。
さらなる実施形態において、「シグナリングコネクション解放指示」または要求の代わりに、「データ転送完了指示」を利用することができる。前述の図9および10で説明されるものと同様の機能性が、このデータ転送完了指示に適用可能となる。
一実施形態において、データ転送完了指示は、継続中のCSドメインデータ転送がないことをUEが決定し、そのPSデータ転送を完了したことをUTRANに知らせるために、UEによって使用される。そのようなメッセージは、例えば、AM RLCを使用するDCCH上で、UEからUTRANに送信される。例示的メッセージを以下に示す。
(10.2.xデータ転送完了指示)
このメッセージは、継続中のCSドメインデータ転送がないことをUEが決定し、そのPSデータ転送を完了したことをUTRANに知らせるために、UEによって使用される。
RLC−SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:UE→UTRAN
Figure 0005583225
ここで、図20を参照する。図20は、(例えば、シグナリングコネクション解放指示またはデータ転送完了指示のための)遷移指示または要求がUEからUTRANに送信される実施形態を図示する。プロセスは、ステップ2010から開始し、UEにおける状態が遷移指示メッセージを送信することに適切であるか否かを決定するために、チェックがUE上で行われるステップ2012に進む。そのような状態は、例えば、以下の図11を参照して、本開示において説明され、UE上に1つ以上のアプリケーションを含むことができ、それらがデータ交換を終了したことを決定する。そのような状態はまた、タイマT3xxが作動していれば、満了することをある期間にわたって待機するステップを含んでもよい。
さらなる代替実施形態において、状態は、タイマT3xxが無限に設定された場合に、遷移指示の送信を妨げるステップを含んでもよい。理解されるように、T3xxは、無数の離散値を含むことができ、その1つが無限値を表す。
もし、ステップ2012において、状態が遷移指示または要求メッセージを送信することに適切でなければ、プロセスは、元に戻って、状態が遷移指示または要求メッセージを送信することに適切となるまで引き続き監視する。
いったん状態が適切になると、プロセスは、遷移指示がUTRANに送られるステップ2020に進む。例示的な指示を前述の表に示す。
次いで、プロセスは、遷移指示が成功したかどうかを決定するためにチェックが行われるステップ2022に進む。当業者によって理解されるように、これは、UTRANが遷移指示の受信に成功し、状態遷移を開始したことを意味し得る。「はい」であれば、プロセスは、ステップ2030に進み、終了する。
逆に、ステップ2022において、遷移指示が成功しなかったと決定された場合、プロセスは、ステップ2024に進み、ある期間にわたって待機する。そのような待機は、所与の期間が経過する前に携帯電話が別の遷移指示メッセージを送信できないようにする「禁止期間」、例えば、T3xxを使用して、実装することができる。代替として、プロセスは、所定の期間内の遷移指示メッセージの数を限定することができる(例えば、10分間に15以下のメッセージ)。禁止期間および所与の期間内のメッセージの数の限定の組み合わせも可能である。
期間は、基準において定義される値等の、事前に規定され得て、例えば、RRCコネクション要求メッセージ、RRCコネクション設定メッセージ、RRCコネクション解放、無線ベアラ設定、システム情報ブロードキャストメッセージ、システム情報ブロックメッセージ、アクティブセット更新、セル更新確認、UTRANモビリティ情報メッセージ、UTRANコマンドへのハンドオーバ、物理チャネル再構成メッセージ、無線ベアラ再構成メッセージ、無線ベアラ解放メッセージ、輸送チャネル再構成メッセージ、または任意の要求、構成、あるいは再構成メッセージの一部として、ネットワーク要素によって設定されることができる。さらに、期間は、遷移指示メッセージ内のパラメータに基づいて設定されることができる。したがって、期間は、UEがアイドルよりもむしろCell−PCHへの遷移を要求している場合に、より長くなり得る。
ネットワーク要素による期間のシグナリングまたは送信は、情報要素の形を取ることができる。本明細書で使用されるように、シグナリングまたは送信は、情報をUEに直接送信するステップ、または情報をブロードキャストするステップを含むことができる。同様に、UEにおいて受信するステップは、ブロードキャストチャネルの直接受信または読取を含むことができる。1つの例示的情報要素は、以下を含む。
Figure 0005583225
T3xxの値は、一実施形態において以下のように定義される。
Figure 0005583225
一実施形態において、既存のUMTS情報要素「コネクトモードでのUEタイマおよび定数」にT3xxを含むことができる。したがって、これは、システム情報ブロックタイプ1に含むことによって、セルの中でブロードキャストされることができる。代替実施形態において、タイマ値はまた、SIB3またはSIB4等の他のシステム情報メッセージを使用してシグナリングされることもでき、または、代替として、あるいは加えて、専用UTRANモビリティ情報メッセージによってシグナリングされることができる。
前述の表で示されるように、T3xx値は、設定値の間で変動し、ゼロ値または無限値を含むことができる。ゼロ値は、いずれの禁止も発生する必要がないことを示すために使用される。無限値は、遷移指示メッセージが決して送信されるべきではないことを示す。
1つのモビリティの実施形態において、UEは、新規ネットワークまたはセルが遷移される時はいつでも、T3xx値をリセットする。この実施例では、値は無限に設定される。このことは、遷移メッセージまたは無線ベアラメッセージが禁止タイマ値を含有しない場合に、デフォルトでUEが遷移指示メッセージを送信しないものであることを確実にする。したがって、例えば、遷移または無線ベアラメッセージが「遷移禁止指示」を含有しない場合は、タイマの値は無限に設定され、そうでなければ、指示の中で受信されるタイマの値が任意の以前に記憶された値に取って代わる。
別の代替実施形態において、T3xxの値は、以下のように定義される。タイマT3xxの包含は随意的であり、それにより、含まれなければ、UEは、このタイマを構成または使用するステップをサポートする必要がないことを確実にする。
Figure 0005583225
したがって、セルの中の禁止タイマの受信は、セルが遷移指示メッセージの使用を認識するというUEへの指示である。UEは、長期間にわたってこれ以上PSドメインデータがないという決定により、RRCまたは上位層によって開始された場合に、原因値を使用して遷移指示をシグナリングすることを決定してもよい。ネットワークがこの原因とともに遷移指示メッセージ(本書でとらえられるように、どのような形態のメッセージでも)を受信すると、よりバッテリ効率的RRC状態への状態遷移変化をUEにシグナリングするように決定してもよい。
一方で、代替実施形態において、禁止タイマがセルの中で受信されないか、または読み取られないときに、UEは、遷移指示メッセージを送信するための原因がUTRANによってサポートされていないことを決定することができる。この場合、UEは、T3xxの値を構成しないこと、また、遷移指示メッセージを送信するステップまたは送信を禁止するステップに関連してT3xxを使用しないことも決定することができる。
禁止タイマが省略されることをUEが決定した場合には、これ以上伝送するPSデータがないことを決定する上位層に基づいて、遷移指示メッセージから原因値を含むことを省略し、遷移指示メッセージを送信するのみであってもよい。
代替実施形態において、UEは、禁止タイマが省略されることを決定すると、これ以上伝送するPSデータがないことを決定する上位層に基づいて、遷移指示を開始するべきではない。
この説明された動作の一実施形態において、遷移指示メッセージは、SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージである。
したがって、第1の代替実施形態において、セルの中の禁止タイマの受信は、セルが遷移指示メッセージの使用を認識するという指示である。このメッセージの送信が許容される場合に、T3xxが無限値に設定されない時、次いで、ネットワークが遷移指示を受信するときに、よりバッテリ効率的RRC状態(例えば、CELL−FACH、CELL_PCH、URA_PCH、またはIDLE_モード)への状態遷移変化をUEにシグナリングするように決定してもよい。
3GPP TSG−RAN2 25.331基準を利用する具体的実施例では、次の内容が、以下で識別されるセクションに追加される。
Figure 0005583225
これは、以下のセクションに追加される。
10.2.48.8.6 システム情報ブロックタイプ3;
10.2.48.8.7 システム情報ブロックタイプ4;
10.2.1 アクティブセット更新;
10.2.8 セル更新確認;
10.2.16a UTRANコマンドへのハンドオーバ;
10.2.22 物理チャネル再構成;
10.2.27 無線ベアラ再構成;
10.2.30 無線ベアラ解放;
10.2.33 無線ベアラ設定;
10.2.40 RRCコネクション設定;
10.2.50 輸送チャネル再構成。
10.2.48.8.6システム情報ブロックタイプ3、および10.2.48.8.7システム情報ブロックタイプ4というメッセージ以外に、前述で説明されるメッセージは、すべてモビリティ情報メッセージの例である。
前述は、コネクションおよびシステム動作、ならびに種々のセル間の遷移を網羅し、そのセルが遷移指示メッセージをサポートする場合に、UEが禁止タイマ値を有することを確実にする。例えば、UTRANコマンドへのハンドオーバは、第2世代ネットワーク等の別の無線アクセス技術から第3世代ネットワークへの遷移が、第3世代ネットワークの標的セルによってサポートされるなら禁止タイマ値を提供することを確実にする。
具体的には、図21を参照すると、セル間の遷移は、「開始」として参照番号2110によって示されるように、前提条件として、またはUEの他の動作中に発生している。プロセスは、構成メッセージが受信される、ブロック2112に進む。これは、前述で識別されるメッセージのうちのいずれかとなり得て、モビリティおよび非モビリティメッセージの両方を含む。次いで、プロセスは、構成メッセージが禁止タイマ値を含むかどうかを確認するようにチェックが行われる、ブロック2114に進む。
そうでなければ、プロセスは、禁止タイマ値が無限に設定される、ブロック2120に進む。逆に、ブロック2114から、プロセスは、構成メッセージが禁止タイマ値を含まないことが決定された場合に、ブロック2130に進む。ブロック2130では、禁止タイマ値がUE上に記憶され、禁止タイマの以前の値に取って代わる。次いで、プロセスは、ブロック2140に進み、終了する。理解されるように、一実施形態において、ネットワークまたはセルの変化が発生した時はいつでも、または遷移指示が送信される必要がある時はいつでも、図21のプロセスが呼び出される。
いったんプロセスがステップ2024で所定の時間にわたって待機すると、プロセスは、ステップ2012に戻って、遷移指示を送信するための条件が依然として存在するかどうかを決定する。もし「はい」であれば、プロセスは、ステップ2020および2022に戻る。
前述に基づいて、禁止タイマ値は、種々の実施形態で提供されてもよい。第1の実施形態において、それは、禁止タイマ値を伝えるためにRRCコネクション設定メッセージのみを使用して提供することができる。
第2の実施形態において、禁止タイマ値を伝えるために、システム情報を使用することができる。
第3の実施形態において、禁止タイマ値を送信して、アイドルモードならびにCell_PCH/Cell_FACHおよびDCH状態のUEが最新情報を有することを確実にするために、RRCコネクション設定およびシステム情報メッセージの両方を利用することができる。
第4の実施形態において、無線ベアラを持たずにPDPコンテキストが確立されるときに、データメッセージを送信するように無線ベアラが後に確立されると、その時に禁止タイマ値を伝えることができるように、無線ベアラ設定において禁止タイマ値を送信することに加えて、禁止タイマ値を第3の実施形態のように送信することができる。
第5の実施形態において、第4の実施形態を、再構成、セル更新確認、および禁止タイマ値を伝えるUTRANへのハンドオーバコマンドを含む、前述で説明されるようなすべてのモビリティ関連メッセージと組み合わせることができる。
第1から第4の実施形態において、モビリティ中に、UEがその現在記憶されている禁止タイマ値を維持する。前述で示されるように、禁止タイマが無限に設定される、いくつかの場合において、これは、ネットワークタイマが満了になること、およびネットワークが、UEを禁止タイマの新規値を受信または決定することができるRRC状態にすることを、UEが待機しなければならないことを意味してもよい。禁止タイマがハンドオーバ前に無限以外の何らかの値である、他の場合において、UEがタイマ値を新規セルの中で示される値に更新することができるまで、この他の値が引き続き使用される。
第5の実施形態について、禁止タイマ値がモビリティ中に更新されること、および遷移指示メッセージがUEから不必要に送信されないことを確実にするために、プロセス図21が利用される。
RLC再確立またはRAT間変更に例外が発生してもよい。遷移指示メッセージの配信成功がRLCによって確認される前に、RLCエンティティの伝送側の再確立が発生した場合、一実施形態において、UEは、AM RLCを使用するアップリンクDCCH上で遷移指示メッセージを伝送する。
一実施形態において、遷移指示メッセージの配信成功がRLCによって確認される前に、UTRANプロシージャからのRAT間ハンドオーバが発生した場合、UEは、新規RATにある間にシグナリングコネクションを中止する。
ネットワーク側では、プロセスは、以下の図18を参照して説明されるものと同様に取り扱われる。
再度、図1を参照すると、アイドルモード110よりもURA−PCH状態128等のコネクトモード120であることが望ましくてもよい。例えば、コネクトモード120におけるCELL−DCH状態122またはCELL−FACH状態124へのコネクションの待ち時間が低くなる必要がある場合、コネクトモード120のPCH状態であることが好ましい。例えば、基準を改正して、UEが特定の状態(例えば、この場合は、URA_PCH状態128)にすることをUTRANに要求できるようにすること等によって、これを達成する多数の方法がある。
代替として、コネクションマネージャは、RRCコネクションが現在どのような状態であるか等の他の要因を考慮に入れてもよい。もし、例えば、RRCコネクションがURA−PCH状態であれば、アイドルモード110にする必要がないことを決定してもよく、したがって、いずれのシグナリングコネクション解放プロシージャも開始されない。
さらなる代替案では、ネットワーク要素(例えば、UTRAN)が、RRCコネクションが現在どのような状態であるか等の他の考慮を自ら考慮にいれてもよく、もし、例えば、RRCコネクションがURA−PCH状態であれば、アイドルモード110にする必要がないことを決定し、コネクションを解放する代わりに、単にUEをより好適な状態に遷移させてもよい。
図4を参照する。図4Aは、前述の基礎構造の「4」実施例による、現在のUMTS実装を示す。図4に図示されるように、時間は水平軸にわたっている。
UEは、RRCアイドル状態110で起動し、伝送される必要のあるローカルまたはモバイル生成データ、またはUTRANから受信されるページに基づいて、RRCコネクションを確立し始める。
図4Aに図示されるように、RRCコネクション設定310が最初に発生することができ、RRC状態は、この期間中ではコネクト状態410である。
次に、シグナリングコネクション設定312、暗号化及び完全性設定314、および無線ベアラ設定316が発生する。RRC状態は、これらのプロシージャ中ではCELL_DCH状態122である。図4Aに図示されるように、RRCアイドルから無線ベアラが設定される時間まで移動するための経過時間は、この実施例では約2秒である。
次に、データが交換される。図4Aの実施例では、これは約2〜4秒で達成され、ステップ420によって図示される。
データがステップ420で交換された後、必要に応じた断続的RLCシグナリングPDUを除いて、いずれのデータも交換されず、したがって、無線リソースは、約10秒後により低いデータ転送速度のDCH構成となるように、ネットワークによって再構成される。これは、ステップ422および424で図示される。
より低いデータ転送速度のDCH構成では、17秒にわたって何も受信されず、その時点で、RRCコネクションがステップ428でネットワークによって解放される。
いったんRRCコネクション解放がステップ428で開始されると、RRC状態は、約40ミリ秒間の切断状態430に進み、その後、UEはRRCアイドル状態110である。
同様に図4Aに図示されるように、RRCがCELL_DCH状態122である期間にわたって、UE電流消費が図示される。ここで見られるように、電流消費は、CELL−DCH状態の期間全体にわたって、約200〜300ミリアンペアである。切断およびアイドル中に、1.28秒のDRXサイクルを仮定すると、約3ミリアンペアが利用される。しかしながら、200〜300ミリアンペアにおける35秒の電流消費がバッテリ上で排出している。
ここで、図4Bを参照する。図4Bは、ここではシグナリングコネクション解放のみを実施する、前述からの同じ例示的基礎構造「4」を利用する。
図4Bに図示されるように、同じ設定ステップ310、312、314、および316が発生し、これは、RRCアイドル状態110とRRC CELL_DCH状態122との間で移動するときに同じ時間量を要する。
さらに、図4Aのステップ420での例示的Eメールに対するRRCデータPDU交換は、図4Bでも行われ、これは、約2〜4秒かかる。
図4Bの実施例のUEには、図4Bの実施例では2秒であり、ステップ440によって図示される、アプリケーション特有の非アクティビティタイムアウトがある。特定の時間量にわたって非アクティビティがあるとコネクションマネージャが決定した後に、UEは、この場合、ステップ442でのシグナリングコネクション解放指示である、遷移指示を送信し、ステップ448では、ネットワークは、指示の受信およびUEに対する無線リソースプロファイルに基づいて、RRCコネクションを解放するように進む。
図4Bで図示されるように、CELL−DCHステップ122中の電流消費は、依然として約200〜300ミリアンペアである。しかしながら、コネクション時間は、わずか約8秒である。当業者によって理解されるように、携帯電話がセルDCH状態122のままである、かなり短い時間量は、UEデバイスにとって有意なバッテリ節約をもたらす。
ここで、図5を参照する。図5は、基礎構造「3」として前述で示される基礎構造を使用して、第2の実施例を示す。図4Aおよび4Bと同様に、約2秒かかるコネクション設定が発生する。これは、RRCコネクション設定310、シグナリングコネクション設定312、暗号化及び完全性設定314、および無線ベアラ設定316を必要とする。
この設定中に、UEは、RRCアイドルモード110からCELL−DCH状態122になり、その間にRRC状態コネクションステップ410を伴う。
図4Aと同様に、図5Aでは、RLCデータPDU交換がステップ420で発生し、図5Aの実施例では、2〜4秒かかる。
基礎構造3によれば、RLCシグナリングPDU交換は、必要に応じた断続的RLCシグナリングPDUを除いて、いずれのデータも受信せず、したがって、ステップ422で5秒の期間にわたってアイドルであり、その時点で、無線リソースは、UEをCELL−DCH状態122からCELL−FACH状態124に再構成する。これは、ステップ450で行われる。
CELL−FACH状態124では、RLCシグナリングPDU交換は、この場合は30秒である所定の時間量にわたって、必要に応じた断続的RLCシグナリングPDUを除いて、いずれのデータもないことを見出し、その時点で、ネットワークによるRRCコネクション解放がステップ428で行われる。
図5Aで見られるように、これは、RRC状態をアイドルモード110にする。
図5Aでさらに見られるように、DCHモード中の電流消費は、200〜300ミリアンペアの間である。CELL−FACH状態124になる時、電流消費は、約120〜180ミリアンペアまで低下する。RRCコネクタが解放され、RRCがアイドルモード110になった後、電力消費は、約3ミリアンペアである。
CELL−DCH状態122またはCELL−FACH状態124である、UTRA RRCコネクトモード状態は、図5Aの実施例では約40秒にわたって続く。
ここで、図5Bを参照する。図5Bは、RRCコネクション設定310、シグナリングコネクション設定312、暗号化完全性設定314、および無線ベアラ設定316を得るように、約2秒の同じコネクション時間を伴う、図5Aと同じ基礎構造「3」を図示する。さらに、RLCデータPDU交換420は、約2〜4秒かかる。
図4Bと同様に、UEアプリケーションは、ステップ440で特定の非アクティビティタイムアウトを検出し、その時点で、遷移指示(例えば、シグナリングコネクション解放指示442)がUEによって送信され、結果として、ネットワークがステップ448でRRCコネクションを解放する。
図5Bでさらに見ることができるように、RRCは、アイドルモード110で起動し、CELL_FACH状態に進むことなくCELL−DCH状態122になる。
図5Bでさらに見られるように、電流消費は、図5の実施例によれば約8秒である、RRC段階がCELL−DCH状態122である時間では、約200〜300ミリアンペアである。
したがって、図4Aと4B、および図5Aと5Bとの間の比較は、有意量の電流消費が排除され、それにより、UEのバッテリ寿命を延長することを示す。当業者によって理解されるように、前述はさらに、現在の3GPP仕様書との関連で使用することができる。
ここで、図6を参照する。図6は、UMTSネットワーク用のプロトコルスタックを図示する。
図6に見られるように、UMTSは、CS制御プレーン610、PS制御プレーン611、およびPSユーザプレーン630を含む。
これら3つのプレーン内には、非アクセス層(NAS)部分614およびアクセス層部分616が存在する。
CS制御プレーン610におけるNAS部分614は、呼制御(CC)618、付加サービス(SS)620、およびショートメッセージサービス(SMS)622を含む。
PS制御プレーン611におけるNAS部分614は、モビリティ管理(MM)およびGPRSモビリティ管理(GMM)626の両方を含む。それはさらに、セッション管理/無線アクセスベアラ管理SM/RABM624およびGSMS628を含む。
CC618は、回線交換サービス用の呼管理シグナリングを提供する。SM/RABM624のセッション管理は、PDPテキスト有効化、無効化、および修正を提供する。SM/RABM624はまた、サービス交渉の質も提供する。
SM/RABM624のRABM部分の主要機能は、PDPコンテキストを無線アクセスベアラにコネクションすることである。したがって、SM/RABM624は、無線リソースの設定、修正、および解放に関与している。
CS制御プレーン610およびPS制御プレーン611は、アクセス層616において、無線リソース制御(RRC)617の上に位置する。
PSユーザプレーン630におけるNAS部分614は、アプリケーション層638、TCP/UDP層636、およびPDP層634を含む。PDP層634は、例えば、インターネットプロトコル(Internet Protocol/IP)を含むことができる。
アクセス層616は、PSユーザプレーン630において、パケットデータ集中プロトコル(PDCP)632を含む。PDCP632は、(図8で見られるように)WCDMAプロトコルを、UEとRNCとの間でTCP/IPプロトコルを運ぶことに好適にするように設計され、随意で、IPトラッフィック流プロトコルヘッダ圧縮および復元用のものである。
UMTS無線リンク制御(Radio Link Control/RLC)640および媒体アクセス制御(Medium Access Control/MAC)層650は、UMTS無線インターフェースのデータリンク副層を形成し、RNCノードおよびユーザ機器上に存在する。
層1(L1)のUMTS層(物理層660)は、RLC/MAC層640および650の下側にある。この層は、通信用の物理層である。
前述は、種々のモバイルまたはワイヤレスデバイス上に実装することができるが、1つのモバイルデバイスの実施例を、図7に関して以下で概説する。ここで、図7を参照する。
UE700は、好ましくは、少なくとも音声およびデータ通信能力を有する双方向ワイヤレス通信デバイスである。UE700は、好ましくは、インターネット上で他のコンピュータシステムと通信する能力を有する。提供される正確な機能性に応じて、ワイヤレスデバイスは、例として、データメッセージングデバイス、双方向ポケットベル、ワイヤレスEメールデバイス、データメッセージング能力付きの携帯電話、ワイヤレスインターネット機器、またはデータ通信デバイスと呼ばれてもよい。
UE700は、双方向通信に有効である場合、受信機712および送信機714の両方、ならびに、1つ以上の、好ましくは、組み込まれた、または内部のアンテナ要素716および718、局部発振器(LO)713、およびデジタル信号プロセッサ(DSP)720等の処理モジュール等の、関連コンポーネントを含む、通信サブシステム711を組み込む。通信の当業者にとって明らかであるように、通信サブシステム711の特定の設計は、デバイスが動作することを目的とする通信ネットワークに依存する。例えば、UE700は、GPRSネットワークまたはUMTSネットワーク内で動作するように設計される通信サブシステム711を含んでもよい。
ネットワークアクセス要件もまた、ネットワーク719のタイプに応じて、可変となるであろう。例えば、UMTSおよびGPRSネットワークにおいて、ネットワークアクセスは、UE700の加入者またはユーザと関連付けられる。したがって、例えば、GPRSモバイルデバイスは、GPRSネットワーク上で動作するために、加入者識別モジュール(SIM)カードを必要とする。UMTSにおいては、USIMまたはSIMモジュールが必要とされる。CDMAにおいては、RUIMカードまたはモジュールが必要とされる。これらは、本明細書において、UIMインターフェースと呼ばれる。有効なUIMインターフェースがないと、モバイルデバイスは、完全には機能しない場合がある。ローカルまたは非ネットワーク通信機能、ならびに緊急通話等の法的に必要な機能(該当する場合)が利用可能であってもよいが、モバイルデバイス700は、ネットワーク700上の通信を伴う任意の他の機能を実行することができなくなる。UIMインターフェース744は、通常、ディスケットまたはPCMCIAカードのように、カードを挿入し、取り出すことができるカードスロットと同様である。UIMカードは、約64Kのメモリを有し、多くの主要構成751と、識別および加入者関連情報等の他の情報753とを保持することができる。
必要なネットワーク登録または有効化プロシージャが完了すると、UE700は、ネットワーク719上で通信信号を送受信してもよい。通信ネットワーク719を介してアンテナ716によって受信される信号は、信号増幅、周波数下方変換、チャネル選択、および同等物等の一般的な受信機機能、および図7に示された実施例のシステムでは、アナログ・デジタル(A/D)変換を行ってもよい受信機712への入力である。受信された信号のA/D変換は、DSP720で行われる復調および復号等の、より複雑な通信機能を可能にする。同様に、伝送される信号は、例えば、DSP720による復調および復号を含んで処理され、デジタル・アナログ変換、周波数上方変換、フィルタリング、増幅、およびアンテナ718を介した通信ネットワーク719上の伝送のために、送信機714に入力される。DSP720は、通信信号を処理するだけでなく、受信機および送信機制御も提供する。例えば、受信機712および送信機714において通信信号に適用される利得は、DSP720において実装される自動利得制御アルゴリズムを介して適応的に制御されてもよい。
ネットワーク719はさらに、サーバ760および他の要素(図示せず)を含む複数のシステムと通信してもよい。例えば、ネットワーク719は、種々のサービスレベルを有する種々のクライアントに適応するために、企業システムおよびウェブクライアントシステムの両方と通信してもよい。
UE700は、好ましくは、デバイスの全体的動作を制御するマイクロプロセッサ738を含む。少なくともデータ通信を含む通信機能は、通信サブシステム711を介して果たされる。マイクロプロセッサ738はまた、ディスプレイ722、フラッシュメモリ724、ランダムアクセスメモリ(RAM)726、補助入力/出力(I/O)サブシステム728、シリアルポート730、キーボード732、スピーカ734、マイクロフォン736、短距離通信サブシステム740、および、概して742と指定される任意の他のデバイスサブステム等の、さらなるデバイスサブシステムとも相互作用する。
図7に示されたサブシステムのうちのいくつかは、通信関連機能を果たすが、他のサブシステムは、「常駐」またはオンデバイス機能を提供してもよい。特に、例えば、キーボード732およびディスプレイ722等のいくつかのサブシステムは、通信ネットワーク上で伝送するためのテキストメッセージの入力等の通信関連機能と、計算機またはタスクリスト等のデバイス常駐機能との両方に使用されてもよい。
マイクロプロセッサ738によって使用されるオペレーティングシステムソフトウェアは、好ましくは、代わりに読取専用メモリ(ROM)または同様の記憶要素(図示せず)であってもよい、フラッシュメモリ724等の持続的記憶部に記憶される。当業者であれば、オペレーティングシステム、特定のデバイスアプリケーション、またはその部分は、RAM726等の揮発性メモリに一時的に取り込まれてもよいことを理解するであろう。受信された通信信号もまた、RAM726に記憶されてもよい。さらに、一意の識別子もまた、好ましくは読み取り専用メモリに記憶される。
示されるように、フラッシュメモリ724は、コンピュータプログラム758と、プログラムデータ記憶部750、752、754、および756との両方に対する異なるエリアに分離することができる。これらの異なる記憶型は、各プログラムが、独自のデータ記憶要件のためにフラッシュメモリ724の一部分を割り当てることができることを示す。マイクロプロセッサ738は、それのオペレーティングシステム機能に加えて、好ましくは、モバイルデバイス上でのソフトウェアアプリケーションの実行を可能にする。例えば、少なくともデータおよび音声通信アプリケーションを含む、基本動作を制御する所定の一式のアプリケーションが、通常、製造中にUE700にインストールされる。好ましいソフトウェアアプリケーションは、Eメール、カレンダーイベント、音声メール、約束、およびタスクアイテム等であるが、それらに限定されない、モバイルデバイスのユーザに関するデータアイテムを整理および管理する能力を有する、個人情報マネージャ(PIM)アプリケーションであってもよい。当然ながら、1つ以上のメモリ記憶部が、PIMデータアイテムの記憶を促進するようにモバイルデバイス上で利用可能となる。そのようなPIMアプリケーションは、好ましくは、ワイヤレスネットワーク719を介してデータアイテムを送受信する能力を有する。好ましい実施形態において、PIMデータアイテムは、ワイヤレスネットワーク719を介して、途切れなく統合、同期化、および更新され、モバイルデバイスユーザの対応するデータアイテムが、記憶されるか、またはホストコンピュータシステムと関連付けられる。さらなるアプリケーションもまた、ネットワーク719、補助I/Oサブシステム728、シリアルポート730、短距離通信サブシステム740、または任意の他の好適なサブシステム742を通して、モバイルデバイス700上に搭載され、マイクロプロセッサ738による実行のために、RAM726、または好ましくは不揮発性記憶部(図示せず)に、ユーザによってインストールされてもよい。アプリケーションのインストールにおける、そのような融通性は、デバイスの機能性を増加させ、拡張オンデバイス機能、通信関連機能、または両方を提供してもよい。例えば、安全な通信アプリケーションは、電子商取引機能および他のそのような金融取引が、UE700を使用して行われることを可能にしてもよい。しかしながら、これらのアプリケーションは、前述によれば、多くの場合において、通信事業社によって承認される必要がある。
データ通信モードでは、テキストメッセージまたはウェブページダウンロード等の受信された信号は、通信サブシステム711によって処理され、好ましくは、ディスプレイ722に、または代替として補助I/Oデバイス728に出力するために、受信された信号をさらに処理する、マイクロプロセッサ738に入力される。UE700のユーザはまた、ディスプレイ722、およびおそらく補助I/Oデバイス728と併せて、例えば、好ましくは、完全英数字キーボードまたは電話型キーパッドである、キーボード732を使用して、Eメールメッセージ等のデータアイテムを構成してもよい。次いで、そのような構成されたアイテムは、通信サブシステム711を通して通信ネットワーク上で伝送されてもよい。
音声通信については、受信された信号が、好ましくはスピーカ734に出力され、伝送するための信号が、マイクロフォン736によって生成されることを除いて、UE700の全体的動作は同様である。音声メッセージ録音サブシステム等の、代替的な音声またはオーディオI/Oサブシステムもまた、UE700上に実装されてもよい。音声またはオーディオ信号出力は、好ましくは、主にスピーカ734を通して達成されるが、ディスプレイ722もまた、例えば、発呼者の身元、音声電話の持続時間、または他の音声電話関連情報の指示を提供するために使用されてもよい。
図7のシリアルポート730は、通常、ユーザのデスクトップコンピュータ(図示せず)との同期化が望ましくてもよい、携帯情報端末(PDA)型モバイルデバイスで実装される。そのようなポート730は、外部デバイスまたはソフトウェアアプリケーションを通して、ユーザが選好を設定することを可能にし、ワイヤレス通信ネットワーク以外を通して、UE700への情報またはソフトウェアダウンロードを提供することによって、モバイルデバイス700の能力を拡張する。例えば、直接的であり、したがって確実かつ信頼されているコネクションを通して、暗号化キーをデバイスに搭載し、それにより、安全なデバイス通信を可能にするために、代替ダウンロード経路が使用されてもよい。
代替として、シリアルポート730は、他の通信に使用することができ、かつユニバーサルシリアルバス(USB)ポートとして含むことができる。インターフェースがシリアルポート730と関連付けられる。
短距離通信サブシステム等の、他の通信サブシステム740は、UE700と、必ずしも同様のデバイスである必要はない、異なるシステムまたはデバイスとの間の通信の通信を提供してもよい、さらなるオプションのコンポーネントである。例えば、サブシステム740は、同様に有効化されたシステムおよびデバイスとの通信を提供するように、赤外線デバイスならびに関連回路およびコンポーネント、またはBluetooth(登録商標)モジュールを含んでもよい。
ここで、図8を参照する。図8は、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するUE802を含む通信システム800のブロック図である。
UE802は、1つまたは複数のノードB806とワイヤレスで通信する。各ノードB806は、エアインターフェース処理およびいくつかの無線リソース管理機能に関与している。ノードB806は、GSM(登録商標)/GPRSネットワークにおけるベーストランシーバ基地局と同様の機能性を提供する。
図8の通信システム800において示されるワイヤレスリンクは、1つ以上の異なるチャネル、一般的には、異なる無線周波数(RF)チャネル、およびワイヤレスネットワークとUE802との間で使用される関連プロトコルを表す。Uuエアインターフェース804は、UE802とノードB806との間で使用される。
RFチャネルは、一般的には、帯域幅全体の制限およびUE802の限定されたバッテリ電力のために、節約されなければならない限定されたリソースである。当業者であれば、実際の実践でのワイヤレスネットワークは、ネットワーク範囲の所望の全体的拡張に応じて、数百のセルを含んでもよい。すべての関連コンポーネントは、複数のネットワークコントローラによって制御される複数のスイッチおよびルータ(図示せず)によってコネクションされてもよい。
各ノードB806は、無線ネットワークコントローラ(RNC)810と通信する。RNC810は、そのエリアでの無線リソースの制御に関与している。1つのRNC810は、複数のノードB806を制御する。
UMTSネットワークにおけるRNC810は、GSM(登録商標)/GPRSネットワークにおける基地局コントローラ(Base Staton Cotroller/BSC)機能と同等の機能を提供する。しかしながら、RNC810は、MSCおよびSGSNを伴うことなく、例えば、自律ハンドオーバ管理を含むさらなる知能を含む。
ノードB806とRNC810との間で使用されるインターフェースは、lubインターフェース808である。3GPP TS 25.433 V3.11.0(2002−09)および3GPP TS 25.433 V5.7.0(2004−01)で定義されるように、NBAP(ノードBアプリケーション部)シグナリングプロトコルが主に使用される。
ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)820は、RNC810、ノードB806、およびUuエアインターフェース804を備える。
回線交換トラフィックは、携帯電話交換センター(Mobile Switching Centre/MSC)830にルーティングされる。MSC830は、電話をかけ、加入者から、またはPSTN(図示せず)からデータを取り入れ、受信する、コンピュータである。
RNC810とMSC830との間のトラフィックは、Iu−CSインターフェース828を使用する。Iu−CSインターフェース828は、UTRAN820とコア音声ネットワークとの間で(一般的には)音声トラフィックを運び、およびシグナリングするための回線交換コネクションである。使用される主要シグナリングプロトコルは、RANAP(無線アクセスネットワークアプリケーション部)である。RANAPプロトコルは、MSC830またはSGSN850(以下でさらに詳細に定義される)となり得るコアネットワーク821と、UTRAN820との間のUMTSシグナリングで使用される。RANAPプロトコルは、3GPP TS 25.413 V3.11.1(2002−09)およびTS 25.413 V5.7.0(2004−01)で定義される。
ネットワークオペレータによって登録されたすべてのUE802について、永久データ(UE802のユーザのプロファイル等)ならびに一時データ(UE802の現在のロケーション等)が、ホームロケーションレジストリ(HLR)838に記憶される。UE802の音声電話の場合、HLR838は、UE802の現在のロケーションを決定するように問い合わせられる。MSC830のビジタロケーションレジスタ(Visitor Location Register/VLR)836は、一群のロケーションアリアに関与しており、現在その責任エリアにある移動局のデータを記憶する。これは、より迅速なアクセスのために、HLR838からVLR836に伝送された永久移動局データの複数部分を含む。しかしながら、MSC830のVLR836はまた、一時的識別等のローカルデータを割り当て、記憶してもよい。UE802はまた、HLR838によるシステムアクセスで認証される。
パケットデータは、サービスGPRSサポートノード(Service GPRS Support Node/SGSN)850を通してルーティングされる。SGSN850は、GPRS/UMTSネットワークにおけるRNCとコアネットワークとの間のゲートウェイであり、その地理的サービスエリア内でUEを往復するデータパケットの配信に関与している。Iu−PSインターフェース848は、RNC810とSGSN850との間で使用され、UTRAN820とコアデータネットワークとの間で(一般的には)データトラフィックを運び、およびシグナリングするためのパケット交換コネクションである。使用される主要シグナリングプロトコルは、RANAP(前述で説明される)である。
SGSN850は、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node/GGSN)860と通信する。GGSN860は、UMTS/GPRSネットワークと、インターネットまたはプライベートネットワーク等の他のネットワークとの間のインターフェースである。GGSN860は、Giインターフェース上で公衆データネットワークPDN870にコネクションされる。
当業者であれば、ワイヤレスネットワークは、おそらく、図8で明示的に示されていない他のネットワークを含む、他のシステムとコネクションされてもよいことを理解するであろう。たとえ交換された実際のパケットデータがなくても、ネットワークは、通常、最低限でも、あるタイプのページングおよびシステム情報を継続的に伝送する。ネットワークは多くの部分から成るが、これらの部分はすべて、ワイヤレスリンクにおいてある動作をもたらすように協働する。
図11は、複数の同時パケットデータ通信サービスセッションに従ってUEの動作を表す、概して1102で示される表現を図示する。ここでは、それぞれPDPおよびPDPと指定される特定のPDPコンテキストと関連付けられる2つのパケットデータサービスが、現在アクティブである。プロット1104は、第1のパケットデータサービスに有効化されたPDPコンテキストを表し、プロット1106は、第1のパケットデータサービスに割り当てられた無線リソースを表す。そして、プロット1108は、第2のパケットデータサービスに有効化されたPDPコンテキストを表し、プロット1112は、第2のパケットデータサービスに割り当てられた無線リソースを表す。UEは、セグメント1114によって示されるサービス要求を介して、無線アクセスベアラ割当を要求する。そして、UEはまた、本開示の実施形態に従ってセグメント1116によって示される、無線ベアラサービス解放も要求する。サービス要求および別個のサービスのためのサービス解放は、相互とは無関係であり、すなわち、独立して生成される。図11の例示的説明図では、PDPコンテキストおよび関連PDPコンテキストに対する無線リソースは、実質的に同時に割り当てられる。そして、無線リソース解放は、示されるように、UEによる要求時に、またはRNC(無線ネットワークコントローラ)が無線リソースを解放することを決定するときに、許可される。
無線リソース解放要求、または無線リソースを解放する他の決定に対応して、ネットワークは、パケットデータサービスと関連付けられた無線リソースを選択的に解放する。無線解放要求は、シグナリングコネクション全体ではなく、無線アクセスベアラごとに行われ、それにより、リソース割当の向上した粒度制御を可能にする。
例示的実装では、記号1118および1122によって示されるような一次サービスおよび1つ以上の二次サービスとして、単一のパケットデータサービスをさらに形成可能である。無線リソース解放は、無線リソース割当がもはや必要ではない、またはそうでなければ解放されることが所望される、1つ以上の一次および二次サービスのどれかを識別するステップのさらなる許容である。それにより、効率的な無線リソース割当が提供される。加えて、不必要な処理に割り当てられたであろうプロセッサ電力を、ここでは他の目的でより良好に利用することができるため、UE上のプロセッサの最適な利用が提供される。
図12は、通信システム800の部品、すなわち、複数の連続パケットデータサービスセッションに関する本開示の実施形態に従って動作する、UE802および無線ネットワークコントローラ(RNC)/SGSN810/850を図示する。UEは、装置1126を含み、RNC/SGSNは、本開示の実施形態の装置1128を含む。装置1126および1128を形成する要素は、処理回路ならびにハードウェアまたはファームウェア実装によって実行可能なアルゴリズムを含む、任意の所望の方式で実装可能であると機能的に表されている。装置1128の要素は、RNC/SGSNにおいて具体化されると表されているが、他の実施では、他のネットワークロケーションにおいて他の場所で形成されるか、または、2つ以上のネットワークロケーションにわたって分布させられる。
装置1126は、検出器1132および遷移指示送信機1134を含む。1つの例示的実施では、要素1132および1134は、セッション管理層、例えば、UEのUMTSの中で定義される非アクセス層(Non−Access Stratum/NAS)の層において具体化される。
別の例示的実装では、要素は、アクセス層(Access Stratum/AS)の副層において具体化される。AS副層において実装されると、要素は、1136で示される、コネクションマネージャの一部として実装される。このように実装されると、要素は、PDPコンテキスト動作またはアプリケーション層動作を認識する必要がない。
検出器は、パケット通信サービスと関連付けられた遷移指示を送信するように、決定が行われる時を検出する。決定は、例えば、アプリケーション層または他の論理層で行われ、セッション管理層およびそこで具体化される検出器に提供される。検出器によって行われる検出の指示は、無線リソース解放指示送信機に提供される。送信機は、図11に示されたサービス解放要求1116を形成する遷移指示を生成し、UEに遷移指示を送信させる。
さらなる実装では、遷移指示は、必要に応じて、ここと前述とで説明される前述の原因のうちのいずれか等の原因を含有する、原因フィールドを含み、または、原因フィールドは、UEを遷移させるよりもUEがネットワークを好む、好ましい状態を識別する。
ネットワークにおいて具体化される装置1128は、検査器1142および許可器1144を含む。検査器は、そこで受信されると遷移指示を検査する。そして、遷移許可器1144は、遷移指示で要求されたように、UEを選択的に遷移させるように動作する。
シグナリングが無線リソース制御(RRC)層で行われる実装では、SGSNよりもむしろ、無線ネットワークコントローラ(RNC)がUEの検査および遷移を行う。そして、それに対応して、UEにおいて具体化される装置は、RRC層で形成され、または、装置は、そうでなければ、生成された指示をRRCレベルで送信させる。
例示的制御フローでは、上位層は、必要に応じて、特定のPDPコンテキストに割り当てられる無線リソースがもはや必要ではないことを、NAS/RRC層に知らせる。RRC層指示メッセージが、ネットワークに送信される。メッセージは、例えば、無線ネットワークコントローラへのパケットデータサービスを識別する、RAB IDまたはRB IDを含む。そして、それに応じて、無線ネットワークコントローラの動作は、UEに返信される無線リソース解放、無線リソース再構成、または無線リソース制御(RRC)コネクション解放メッセージを終了する決意をするプロシージャを誘起する。RNCプロシージャは、例えば、3GPP文書TS 23.060第9.2.5節で定められるプロシージャと同様または同等である。RAB IDは、例えば、関連PDPコンテキストを識別するネットワークサービスアクセスポイント識別子(Network Service Access Point Identifier/NSAPI)と同じであるIDとして、有利に利用され、アプリケーション層は、概してNSAPIを認識している。
具体的実施例では、RRC層で形成され、またはそうでなければRRC層に提供され、かつRRC層で送信される、無線リソース解放指示が、以下の関連情報とともに表される。RRC層で具体化された時の指示はまた、例えば、無線リソース解放指示とも呼ばれる。
Figure 0005583225
図13は、図11に示されたグラフ表示の一部に図式的に示されたもの等の、PDPコンテキストと関連付けられた無線リソースの解放に従って生成される例示的シグナリングを表す、概して1137で示される、メッセージシーケンス図を図示する。解放は、UEによって、またはRNCあるいは他のUTRANエンティティにおいて、開始される。例えば、UEにおいて開始されると、UEは、UTRANに無線リソース解放指示を送信する。
開始時に、セグメント1138によって示されるように、無線アクセスベアラ(RAB)解放要求がRNC/UTRANによって生成および送信され、SGSNに配信される。それに応じて、セグメント1140によって示される、RAB割当要求がRNC/UTRANに返信される。次いで、セグメント1142によって示されるように、UE802とUTRANとの間に延在する無線リソースが解放される。次いで、セグメント1144によって示されるように、応答が送信される。
図14は、図13に示されたメッセージシーケンス図と同様である、概して1147によって示されるメッセージシーケンス図を図示するが、ここでは、最終PDPコンテキストのリソースが解放される。開始時に、RNCがIu解放要求1150を生成し、SGSNに伝達され、それに対応して、SGSNは、セグメント1152によって示されるIu解放コマンドを返信する。その後、セグメント1154によって示されるように、UEとUTRANとの間に形成される無線ベアラが解放される。そして、セグメント1156によって示されるように、RNC/UTRANは、SGSNにIu解放完了を返信する。
図15は、PDPコンテキストに従って割り当てられる無線リソースを解放する本開示の実施形態のプロセスを表す、概して1162で示される、方法フロー図を図示する。
ブロック1164によって示される、プロセスの開始後に、無線リソース解放指示が受信されたかどうかに関して、決定ブロック1166によって示される、決定が行われる。もしなければ、「いいえ」の分岐が終了ブロック1168に運ばれる。
もし、逆に、無線アクセスベアラ解放が要求されていれば、「はい」の分岐が決定ブロック1172に運ばれる。決定ブロック1172では、解放される無線アクセスベアラが解放される最終無線アクセスベアラであるか否かに関して、決定が行われる。もしそうでなければ、「いいえ」の分岐がブロック1178に運ばれ、好ましい状態が設定される。次いで、図13に示されたもの等の、または3GPP文書第23.060項の第9.2.5.1.1項で説明されるもの等の、無線アクセスベアラ解放プロシージャが行われる。
逆に、RABが最後に解放されるものであるという決定が決定ブロック1172において行われた場合、「はい」の分岐がブロック1186に運ばれ、図14に示されたもの等の、または3GPP文書第23.060節の第9.2.5.1.2項で説明されるもの等の、Iu解放プロシージャが行われる。
図16は、PDPコンテキストに従って割り当てられる無線リソースを解放する本開示の実施形態のプロセスを表す、概して1192で示される、方法フロー図を図示する。
ブロック1194によって示される、プロセスの開始後に、解放するRAB(無線アクセスベアラ)があるか否かに関して、決定ブロック1196によって示される決定が行われる。もしなければ、「いいえ」の分岐が終了ブロック1198に運ばれる。
もし、逆に、無線アクセスベアラ解放が要求されていれば、「はい」の分岐が決定ブロック1202に運ばれる。決定ブロック1202では、解放される無線アクセスベアラが解放される最終無線アクセスベアラであるか否かに関して、決定が行われる。もしそうでなければ、「いいえ」の分岐は、RABが設定されるブロック1204、好ましい状態が設定されるブロック1206、および、図13に示されたもの等の、または3GPP文書第23.060節の第9.2.5.1.1項で説明されるもの等の、無線アクセスベアラ解放プロシージャが行われる、ブロック1208に運ばれる。
逆に、RABが最後に解放されるものであるという決定が決定ブロック1202において行われた場合、「はい」の分岐がブロック1212に運ばれ、ドメインがPS(パケット交換)に設定される。次いで、ブロック1214によって示されるように、解放原因が設定される。そして、ブロック1216によって示されるように、SIGNALING CONNECTION RELEASE INDICATIONがDCCH上で設定される。図14に示されたもの等の、または3GPP文書第23.060S節の第9.2.5.1.2項で説明されるもの等の、Iu解放プロシージャが行われる。
図17は、本開示の実施形態の動作の方法を表す、概して1224で示される方法を図示する。方法は、第1のパケットサービスおよび第2のパケットサービスの同時実行を提供する、無線通信システムにおける無線リソースの効率的な利用を促進する。第1に、ブロック1226によって示されるように、第1のパケットサービスおよび第2のパケットサービスのうちの選択されたパケットサービスと関連付けられた無線リソースを解放する選択の検出が行われる。次いで、ブロック1228によって示されるように、無線リソースを解放する選択の検出に対応して、無線リソース解放指示が送信される。
次いで、ブロック1212では、無線リソース解放指示が検査され、次いで、ブロック1214では、無線ベアラの解放の付与が選択的に許可される。
さらなる実施形態において、ネットワークは、ユーザ機器または別のネットワーク要素からの指示の受信と、ユーザ機器に対する無線リソースプロファイルとの両方に基づいて、遷移を開始してもよい。
ユーザ機器またはネットワーク要素から受信されるような指示は、前述で説明される異なる遷移指示のうちのいずれかとなり得る。指示は、受動的となり得るため、単に、あまりバッテリ集約的ではない無線状態になるべきであるという空白指示となり得る。代替として、指示は、おそらく、経時的に、または多数の受信された指示にわたって、ネットワークが決定する、UEから送信された定期的な指示の一部、およびあまりバッテリまたは無線リソース集約的ではない無線状態になるべきであるというUEの無線リソースプロファイルとなり得る。代替として、指示は、動的となり得て、遷移する好ましい状態またはモードについてネットワーク要素に情報を提供することができる。前述と同様に、指示は、指示の原因(例えば、正常または異常)を含有することができる。さらなる実施形態において、指示は、異なる状態またはモードに遷移する能力についてユーザ機器が的確であるという確率、または指示を誘起するアプリケーションについての情報等の、無線リソースプロファイルについて他の情報を提供することができる。
別のネットワーク要素からの指示は、例えば、メディアまたはプッシュ・トゥ・トークネットワークエンティティからの指示を含むことができる。この実施例では、指示は、トラッフィク条件が許容するときに遷移に関与しているネットワークエンティティ(例えば、UTRAN)に送信される。この第2のネットワークエンティティは、インターネットプロトコル(IP)レベルでトラフィックを見て、遷移指示を送信するかどうか、およびいつ送信するかを決定することができる。
さらなる実施形態において、UEまたは第2のネットワーク要素からの指示は、明示的よりもむしろ暗示的となり得る。例えば、遷移指示は、アウトバウンドトラフィック測定値についてのデバイス状態報告から、遷移に関与しているネットワーク要素(例えば、UTRAN)によって暗示されてもよい。具体的には、状態報告は、いずれのアウトバウンドデータも存在しなければ、暗示的な指示として解釈され得る、無線リンクバッファ状態を含むことができる。そのような状態報告は、単独では何も要求または指示しないUEから繰り返し送信することができる、測定値となり得る。
したがって、指示は、任意の信号となり得て、ユーザ機器のアプリケーションおよび無線リソースのすべてに関する情報を提供する、アプリケーションベースの指示、無線リソースベースの指示、または複合指示となり得る。前述は、特定の指示に限定的となるように意図されておらず、当業者であれば、本方法および開示とともに任意の指示を使用できることを理解するであろう。
ここで、図18を参照する。プロセスは、ステップ1801から開始し、ネットワーク要素が指示を受信するステップ1810に進む。
いったんネットワークがステップ1810で指示を受信すると、プロセスは、ユーザ機器に対する無線リソースプロファイルが随意でチェックされる、ステップ1820に進む。
本明細書で説明されるような、「無線リソースプロファイル」という用語は、ネットワーク要素の要件に応じて、種々の状況に該当し得る広義語となるように意図されている。広義語では、無線リソースプロファイルは、ユーザ機器によって利用される無線リソースについての情報を含む。
無線リソースプロファイルは、静的プロファイル要素および動的または交渉型プロファイル要素のいずれか一方または両方を含むことができる。そのような要素は、遷移プロファイル内にあるか、または遷移プロファイルから離れている、無線リソースプロファイルの一部となり得て、かつ交渉型または静的となり得る、「時間窓あたりの禁止期間および/または最大指示/要求メッセージ」値を含むことができる。
静的プロファイル要素は、無線リソース(例えば、RABまたはRB)のサービスの質、PDPコンテキスト、ネットワークが認識しているAPN、および加入者プロファイルのうちの1つ以上を含んでもよい。
当業者によって理解されるように、サービスの質の種々のレベルが、無線リソースについて存在することができ、サービスの質のレベルは、異なる状態またはモードに遷移するかどうかについて、ネットワークに情報を提供することができる。したがって、サービスの質がバックグラウンドであれば、ネットワーク要素は、サービスの質が双方向に設定された場合よりも容易に、アイドルに遷移することを考慮してもよい。さらに、複数の無線リソースが同じサービスの質を有する場合、これは、モバイルデバイスをより好適な状態またはモードに遷移させるか、または無線リソースを解放するかどうかについて、ネットワークに指示を提供することができる。いくつかの実施形態において、一次または二次PDPコンテキストは、異なるサービスの質を有することができ、それはまた、状態/モード遷移を行うかどうかについての決定にも影響を及ぼし得る。
さらに、APNは、ネットワークに、PDPコンテキストが利用する一般的サービスについての情報を提供することができる。例えば、APNがxyz.comであれば、その場合、xyz.comは、一般的には、Eメール等のデータサービスの提供に使用され、これは、異なる状態またはモードを遷移するかどうかについて、ネットワークに指示を提供することができる。これはさらに、ルーティング特性を示すことができる。
具体的には、本方法および装置は、種々の状態間で遷移プロファイルを設定するために、UEによって特定されるアクセスポイント名(Access Point Name/APN)を利用することができる。これは、UEの加入を説明する別の方法であってもよい。理解されるように、ホームロケーションレジスタ(Home Location Register/HLR)が、加入者についての関連情報を記憶してもよく、無線ネットワークコントローラ(RNC)にUEの加入を提供することができる。加入情報を中央で記憶するために、他のネットワークエンティティも使用することができる。HLRを使用しても、または他のネットワークエンティティを使用しても、情報は、好ましくは、加入者情報をデータ交換中に使用される関連物理パラメータにマップする、RNCおよびSGSN等の他のネットワークコンポーネントにプッシュ配信される。
UTRANは、種々のAPNまたはQoSパラメータを特定の遷移プロファイルに結び付けることができる、データベースまたはテーブルへのアクセスを含むか、または有することができる。したがって、UEが常時オンデバイスである場合、これはAPNから明白となり、そのAPNに対する適切な遷移プロファイルは、無線リソースプロファイルの一部としてUTRANで記憶することができ、または、UTRANによって遠隔でアクセス可能となり得る。同様に、QoSまたはQoSパラメータの一部分が使用されるか、または専用メッセージがプロファイルとともに送信される場合、これは、データベースクエリまたはテーブルの参照に基づいて、特定の遷移プロファイルが所望されることをUTRANに知らせることができる。加えて、RRCコネクション状態遷移プロファイルを越えた数多くの動作を、この手段によって特定することができる。これらは、以下を含むが、それらに限定されない:
速度適応アルゴリズム(ステップの周期性/ステップサイズ);
初期許可無線ベアラ;
最大許可無線ベアラ;
呼設定時間の最小化(トラフィック量測定等の不必要なステップの回避)、およびエアインターフェース(GPRS/EDGE/UMTS/HSDPA/HSUPA/LTE等)。
さらに、一次コンテキスト、二次コンテキスト等の、異なるQoS要件を有するが、同じAPN IPアドレスを共有する、複数のPDPコンテキストがある場合、異なる遷移プロファイルを各コンテキストに使用することができる。これは、QoSまたは専用メッセージを通してUTRANにシグナリングすることができる。
複数のアクティブPDPコンテキストが同時に利用される場合、コンテキスト間の最小公分母を使用することができる。RRC状態遷移については、1つのアプリケーションが、システムが早急にCELL_DCH状態からCELL−PCHまたはアイドル状態になる、遷移プロファイルと関連付けられる第1のPDPコンテキストと、システムがより長くCELL_DCH状態に留まるものである、遷移プロファイルと関連付けられる第2のPDPコンテキストとを有する場合、CELL_DCH状態がより長く維持される第2のプロファイルが、第1のプロファイルに優先する。
当業者によって理解されるように、最小公分母は、2つの異なる方法で考慮することができる。本明細書で使用されるような最小公分母は、異なる状態に遷移する前に必要とされる最長の時間を暗示する。第1の実施形態において、最小公分母は、有効化されたPDPの中の最小のものであってもよい。代替実施形態において、最小公分母は、実際にアクティブ無線リソースを有するPDPの中の最小のものであってもよい。無線リソースは、多数の異なる様式で多重化することができるが、最終結果は同じである。
そのような方法の例示的事例は、常時オンデバイスについて描くことができる。説明されるように、種々のAPNまたはQoSパラメータは、常時オンに対する特定の動作に結び付けることができる。「常時オン」プロファイルに基づいて望ましくてもよい、最初に許可された無線リソースを考慮されたい。ここで、ネットワークは、データバーストが、Eメール等の常時オンアプリケーションについて短く集中的であることを「知る」手段を有する。当業者にとって、この情報を考慮すると、ネットワーク上のトランキング効率のためにコード空間を節約する誘因がないことが明確に分かる。したがって、他のユーザのために十分なコード空間を取っておかないという危険性がほとんどなく、最大速度が常時オンデバイスに割り当てられてもよい。加えて、UEは、より急速にデータを受信する恩恵を受け、また、より短い「オン時間」により、バッテリ寿命を節約する。再度、当業者にとって、データ転送速度にかかわらず、電力増幅器が完全にバイアスされるため、高データ転送速度は電流引き込みにほとんど影響を及ぼさない。
前述の実施形態において、UEに対する所与のRRCコネクションのために、異なるアプリケーションについて割り当てられる無線リソースに対するリソース制御プロファイルを決定するために、UTRANによって参照テーブルを使用することができる。RNCが、利用可能なより最新式のトラフィックリソース(すなわち、許可することができるデータ転送速度)を有するため、プロファイルは、ユーザ加入に基づき、HLR等のネットワークエンティティにおいて、または代替としてRNCにおいて、ネットワーク側に記憶することができる。より高速のデータ転送速度を達成することができる場合、より短いタイムアウトが可能であってもよい。
APNの代わりに、パケットデータプロトコル(Packet Data Protocol/PDP)コンテキスト活性化または修正PDPコンテキストにおいて設定されるサービスの質(Quality of Service/QoS)パラメータ等の、他の代替案を使用することができる。QoSフィールドはさらに、同じAPNを共有する複数のPDPコンテキスト、または遷移プロファイルを設定する加入プロファイルの場合に、QoS「割当保持優先順位(トラフィックデータ量を推測するために、サービスデータ単位を使用することができる)」を含むことができる。さらなる代替案は、リソース制御プロファイルをシグナリングする前述の指示メッセージ等の専用メッセージ、および時間窓あたりの禁止期間および/または最大指示/要求メッセージ値等の情報を含む。
無線リソースプロファイルに含まれる遷移プロファイルはさらに、アプリケーションのタイプに基づいて、UEの状態を全く遷移させるべきかどうかを含むことができる。具体的には、ユーザ機器がデータモデムとして使用されている場合、遷移指示が送信されないように、選好がユーザ機器上で設定されてもよく、または、選好の知識がネットワークにおいて維持される場合、データモデムとして使用されている間にUEから受信される任意の遷移指示は、無視されるべきである。したがって、ユーザ機器上で実行されているアプリケーションの性質を、無線リソースプロファイルの一部として使用することができる。
遷移プロファイルのさらなるパラメータは、遷移のタイプを伴うことができる。具体的には、UMTSネットワークにおいて、ユーザ機器は、種々の理由で、アイドル状態になるよりもむしろCell_PCH状態になることを好んでもよい。1つの理由は、データが送信または受信される必要がある場合に、UEがより早急にCell−DCH状態にコネクションする必要があり、したがって、Cell_PCH状態になることは、Cell_PCH状態への早急な遷移を依然として提供しながら、いくつかのネットワークシグナリングおよびバッテリリソースを節約するという点となり得る。前述は、非UMTSネットワークで同等に適用可能であり、種々のコネクト状態とアイドル状態との間の遷移プロファイルを提供してもよい。
遷移プロファイルはまた、時間窓あたりの禁止期間および/または最大指示/要求メッセージ、遅延タイマ、および非アクティビティタイマを含むが、それらに限定されない、種々のタイマを含んでもよい。遅延タイマは、新規状態またはモードに遷移する前にネットワーク要素が待機する期間を提供する。理解されるように、たとえアプリケーションが特定の期間にわたって非アクティビティであっても、さらなるデータがアプリケーションから受信または伝送されないことを確実にするために、遅延が有益であってもよい。非アクティビティタイマは、データがプリケーションによって受信または送信されない所定の期間を測定することができる。非アクティビティタイマが満了になる前にデータが受信された場合、一般的には、非アクティビティタイマはリセットされる。いったん非アクティビティタイマが満了になると、ユーザ機器は、ネットワークにステップ1810の指示を送信してもよい。代替として、ユーザ機器は、ステップ1810の指示を送信する前に、遅延タイマについて定義される期間等の、ある期間にわたって待機してもよい。
さらに、遅延タイマ、または時間窓あたりの禁止期間および/または最大指示/要求メッセージは、ネットワーク要素に提供されるプロファイルに基づいて変動することができる。したがって、異なるモードまたは状態への遷移を要求したアプリケーションが、Eメールアプリケーション等の第1のタイプのアプリケーションである場合、ネットワーク要素上の遅延タイマを第1の遅延時間に設定することができ、一方で、アプリケーションが、インスタントメッセージングアプリケーション等の第2のタイプである場合、遅延タイマを第2の値に設定することができる。時間窓あたりの禁止期間および/または最大指示/要求メッセージ、遅延タイマ、または非アクティビティタイマの値はまた、特定のPDPに利用されるAPNに基づいて、ネットワークによって導出することもできる。
当業者によって理解されるように、非アクティビティタイマは、同様に、利用されるアプリケーションに基づいて変動することができる。したがって、Eメールアプリケーションが別個のメッセージを予期しており、その後にデータを受信しない場合があるため、Eメールアプリケーションは、ブラウザアプリケーションよりも短い非アクティビティタイマを有してもよい。逆に、ブラウザアプリケーションは、より長い遅延後でさえもデータを利用し、したがって、より長い非アクティビティタイマを必要としてもよい。
遷移プロファイルはさらに、ユーザ機器が正しく遷移を要求している確率を含んでもよい。これは、特定のユーザ機器またはユーザ機器上のアプリケーションの正確率についてまとめられた統計に基づくことができる。
遷移プロファイルはさらに、種々の不連続受信(DRX)時間値を含んでもよい。さらに、DRX時間に対する進行プロファイルを、遷移プロファイルの中で提供することができる。
遷移プロファイルは、アプリケーションごとに定義することができるか、または、ユーザ機器上の種々のアプリケーションの複合物となり得る。
当業者によって理解されるように、遷移プロファイルは、無線リソースが割り当てられると動的に作成または修正することができ、加入、PS登録、PDP有効化、RABまたはRB有効化の状態で終了するか、またはPDPあるいはRAB/RBについてオンザフライで変更することができる。遷移プロファイルはまた、ステップ1810の指示の一部にもなり得る。この場合、ネットワークは、好ましいRRC状態指示を考慮して、遷移を可能にするかどうか、およびどの状態/モードにするかを決定してもよい。修正は、とりわけ、利用可能なネットワークリソース、トラフィックパターンに基づいて生じることができる。
したがって、無線リソースプロファイルは、静的および/または動的フィールドから成る。特定のネットワークによって使用される無線リソースプロファイルは、他のネットワークと異なってもよく、前述の説明は、本方法およびシステムを限定するように意図されていない。具体的には、無線リソースプロファイルは、前述で説明される種々の要素を含み、かつ除外することができる。例えば、場合によっては、無線リソースプロファイルは、単に、特定の無線リソースのサービスの質を含み、他の情報を含まない。他の場合においては、無線リソースプロファイルは、遷移プロファイルのみを含む。依然として他の場合においては、無線リソースプロファイルは、とりわけ、サービスの質、APN、PDPコンテキスト、遷移プロファイルのすべてを含む。
随意で、無線リソースプロファイルに加えて、ネットワーク要素はまた、不必要な遷移を回避するために防護対策を利用することもできる。そのような防護対策は、所定期間に受信される指示の数、受信される指示の総数、トラフィックパターン、および履歴データを含むことができるが、それらに限定されない。
所定期間に受信される指示の数は、遷移が発生するべきではないことをネットワークに示すことができる。したがって、ユーザ機器が、例えば、30秒の期間内に5つの指示を送信した場合、ネットワークは、指示を無視し、遷移を行うべきではないと考慮してもよい。代替として、ネットワークは、無期限に、または、ある構成された期間あるいは所定の期間にわたって、さらなる指示を送信すべきではないことをUEに示すことを決定してもよい。これは、UE上のいずれの「時間窓あたりの禁止期間および/または最大指示/要求メッセージ」とも無関係となり得る。
さらに、UEは、構成された期間、所定の期間、交渉された期間にわたって、さらなる指示を送信しないように構成することができる。UE構成は、前述で説明されるネットワーク側の防護対策を除くことができる。
トラフィックパターンおよび履歴データは、遷移が発生すべきではないという指示をネットワークに提供することができる。例えば、ユーザが過去に月曜から金曜の午前8:30から8:35の間に有意量のデータを受信していた場合、指示が木曜の午前8:32に受信されると、さらなるデータが午前8:35前にあり得るため、ネットワークは、ユーザ機器を遷移するべきではないと決定してもよい。
複数の無線リソースがユーザ機器について割り当てられる場合、ネットワークは、ユーザ機器に対する完全無線リソースプロファイルを考慮する必要があってもよい。この場合、ユーザ機器に対する無線リソースプロファイルを検査することができ、複合遷移決定を行うことができる。1つまたは複数の無線リソースの無線リソースプロファイルに基づいて、ネットワークは、遷移が行われるべきかどうかを決定することができる。
(遷移指示に関するさらなる制限)
前述のように、UEが、それによって、その現在のRRC状態に遷移し得る種々の機構が存在する。遷移の開始は、例えば、観察された非アクティビティの結果として、ネットワークによって全体的に駆動されてもよい。この実施例において、ネットワークは、RRC状態のそれぞれに対して、非アクティビティタイマを維持する。UEの現在のRRC状態に対する非アクティビティタイマが終了する場合、ネットワークは、RRC再構成メッセージを送信し、UEを異なる状態に遷移させるであろう。代替として、遷移の開始は、前述のように、遷移指示機構を使用して(例えば、遷移指示メッセージの使用によって)、UEによって駆動されてもよい。ネットワークは、RRC状態機械の制御を有するため、この場合、UEは、現在のRRC状態を維持する必要はないことの指示をネットワークに送信し、低バッテリ消耗性RRC状態に遷移することを要求することができる。
一実施形態において、UEが、UEによって以前に伝送された遷移指示の結果、その現在の状態への最も最近の遷移を被ったかどうかに応じて、遷移指示を伝送するUEの能力に、制限が課される。
別の実施形態において、UEが、その現在の状態において送信し得る遷移指示の数は、UEが、UEによって以前に伝送された遷移指示の結果、その現在の状態への最も最近の遷移を被ったかどうかに応じる。
別の実施形態において、UEが、特定の状態において送信し得る遷移指示の数は、UEが、現在の状態がこの制限が適用される特定の状態のうちの1つである、その現在の状態への最も最近の遷移を被った方法に関わらず、制限される。
(以前に伝送された伝送指示からのRRC状態変化後のいかなるさらなる遷移指示も禁止する。)
いくつかの実施形態において、UEが、遷移指示が以前に伝送されている結果、その現在の状態にある場合、UEは、この現在の状態にある間、いかなるさらなる遷移指示も伝送することを禁止される。
UEは、その現在の状態にある間、UEが、遷移指示をネットワークに送信することが許可されているか否かを示すフラグ、ビットトークン、または他のインジケータを維持してもよい。UEが、遷移指示をネットワークに送信した後、ネットワークによって新しいRRC状態に再構成される(例えば、ネットワークが、再構成メッセージをUEに送信し、新しいRRC状態への遷移をもたらす)場合、このフラグ、ビットトークン、または他のインジケータが設定(または、代替として、クリア)され、UEが、この現在の状態にある間、さらなる遷移指示を送信することが許可されないことを示す。UEが、UE(例えば、そのバッファが、送信されるべきデータを有することを示すため)による、またはネットワーク(例えば、ネットワークが、UEをページングしたため)によるデータトランザクション要求のために、RRC状態を変更する場合、このインジケータは、クリア(または、代替として、設定)され、UEが、ネットワークに遷移指示を送信することが再び許可されることを示す。
(以前に伝送された遷移指示からのRRC状態変更後の所定数を超える遷移指示を禁止する。)
いくつかの実施形態において、UEが、遷移指示が以前に伝送されている結果としてその現在の状態にある場合、UEは、ネットワークが、UEをこの同じ現在の状態に維持する間、所定の最大数を超えるいかなるさらなる遷移指示も伝送することが禁止される。いくつかの実施形態において、所定数は、UE内でハードコードされる。他の実施形態において、所定数は、ネットワークによって構成され、UEが、異なるネットワーク間を移動することに伴って変更を被る。ネットワーク構成は、例えば、直接基地局へのシグナリングメッセージを使用して、またはブロードキャストメッセージの一部として、生じてもよい。
UEは、UEが、その現在の状態にある間、固定数の遷移指示をネットワークに送信することが許可されているか否かを示すフラグ、ビットトークン、または他のインジケータを維持する。UEが、以前の状態において、遷移指示を送信した結果、この現在の状態に遷移した場合、このフラグ、ビットトークン、または他のインジケータが設定されるであろう。UEが、例えば、非アクティビティタイマに基づいて正常ネットワーク駆動遷移の結果、この現在の状態に遷移した場合、このフラグ、ビットトークン、または他のインジケータは、設定されず、UEがその現在の状態において送信し得る遷移指示の数に関する制限はなくなるであろう。
フラグ、ビットトークン、またはインジケータが設定され、UEが、この現在の状態にある間、固定数の遷移インジケータのみが、ネットワークに送信することが許可されていることを示す場合、UEは、さらに、以前に伝送された遷移指示の結果、その現在の状態に遷移したばかりであることが決定された後、UEによって送信される遷移指示の数をカウントする、カウントを維持してもよい。
本実施例では、現在の状態において、UEが、続いて、この現在の状態からの遷移指示を伝送することを所望する場合、最初に、フラグ、ビットトークン、または他のインジケータを確認し、その現在の状態にある間、ネットワークに送信してもよい遷移指示の数が制限されているか否か確認する。制限される場合、UEは、送信する遷移指示の数のカウントを維持するが、但し、遷移インジケータへのネットワーク応答は、UEをその現在のRRC状態に移行するか(UEが、遷移指示メッセージを送信するために、別のRRC状態に遷移する必要がある場合)、またはUEをその現在の状態に留める(UEが、その現在の状態において、遷移インジケータを送信してもよい場合)ことを条件とする。
UEが、その遷移指示カウンタの値を許可される所定の最大数のさらなる遷移指示(おそらく、フラグ、ビットトークン、または他のインジケータによって示される)と比較するとき、遷移指示カウンタの値がこの所定の最大数より大きい場合、UEは、続いて、さらなる遷移指示をネットワークに送信しないであろう。
UEによって送信される遷移指示の結果が、遷移指示を送信する前に、UEが、その現在の状態から、現在の状態よりバッテリ集約的である異なるRRC状態に遷移されることである場合(例えば、ネットワークによって送信される再構成メッセージによって)、カウンタは、リセットされ、プロセスは、新しい現在の状態において再開する。これは、例えば、最終結果が、UEがPCHからCell_FACHに構成されることである場合に、該当するであろう。
UEが、UE(例えば、そのバッファが、送信されるデータを有することを示すため)による、またはネットワーク(例えば、ネットワークが、UEをページングしたため)によるデータトランザクション要求によって、RRC状態を変更する場合、このインジケータは、クリア(または、代替として、設定)され、UEが、遷移指示をネットワークに送信することが再び許可され、カウンタがリセットされることを示す。
(所定数を超える遷移指示を禁止する)
いくつかの実施形態において、UEは、ネットワークが、UEをその同じ現在の状態に維持する間、所定の最大数を超えるいかなる遷移指示も伝送することが禁止される。いくつかの実施形態において、所定の数は、UE上にハードコードされる。他の実施形態において、所定の数は、ネットワークによって構成され、基地局が異なるネットワーク間を移動することに伴って変更を被る。ネットワーク構成は、例えば、基地局への直接シグナリングメッセージを使用して、またはブロードキャストメッセージの一部として、生じてもよい。
UEは、その現在の状態の後から、UEによって送信される遷移指示の数をカウントするカウンタを維持する。したがって、現在の状態への遷移に応じて、UEが、続いて、この現在の状態からの遷移指示を伝送することを所望すると、UEは、送信する遷移指示の数のカウントを維持するが、但し、遷移インジケータへのネットワーク応答は、UEをその現在のRRC状態に戻すか(UEが、遷移指示メッセージを送信するために、別のRRC状態に遷移する必要がある場合)、またはUEをその現在の状態に留める(UEが、その現在の状態において、遷移インジケータを送信してもよい場合)ことを条件とする。
UEが、その遷移指示カウンタの値をさらなる遷移指示の所定の最大数と比較するとき、遷移指示カウンタの値が、この所定の最大数より大きい場合、UEは、続いて、さらなる遷移指示をネットワークに送信しないであろう。
UEによって送信される遷移状態の結果が、UEが、遷移指示を送信する前に、その現在の状態と異なるRRC状態に再構成され、および異なるRRC状態が、現在の状態よりバッテリ集約的である場合、カウンタがリセットされ、プロセスは新しい現在の状態において再開する。
UEが、UE(例えば、そのバッファが、送信されるべきデータを有することを示すため)による、またはネットワーク(例えば、ネットワークが、UEをページングしたため)によるデータトランザクション要求によって、RRC状態を変更する場合、このインジケータは、クリア(または、代替として、設定)され、UEが、遷移指示をネットワークに送信することが再び許可され、カウンタがリセットされることを示す。
以前に遷移指示を伝送したことから生じた状態遷移が存在するかどうかによって、種々の方法において、遷移指示のさらなる伝送を有効/無効または制限するために使用することができる。
1)遷移指示の伝送を可能にする前提条件は、以前の状態遷移が、UEが以前に遷移指示を伝送した結果であってはならないことである。この前提条件は、前提条件の充足のみだけによって、必ずしも、UEが、遷移指示の伝送を可能となり得ないように、他の前提条件または禁止事項と組み合わせることができる。
2)遷移指示の伝送を可能にする前提条件は、以前の状態遷移が、UEが以前に遷移指示を伝送した結果である場合、規定数以下の遷移指示が、UEによって伝送されていることである。この前提条件は、前提条件の充足のみだけによって、必ずしも、UEが、遷移指示の伝送を可能となり得ないように、他の前提条件または禁止事項と組み合わせることができる。
3)以前の状態遷移が、UEが以前に遷移指示を伝送した結果である場合、遷移指示の伝送を禁止する。これは、前述の1)に論理的に匹敵する。この禁止事項は、禁止事項がトリガされない場合、それだけによって、必ずしも、UEが、遷移指示の伝送を可能となり得ないように、他の前提条件または禁止事項と組み合わせることができる。
4)以前の状態遷移が、UEが以前に遷移指示を伝送した結果である場合、規定数の遷移指示以上の伝送を禁止する。これは、前述の2)に論理的に匹敵する。この禁止事項は、禁止事項がトリガされない場合、それだけによって、必ずしも、UEが、遷移指示の伝送を可能となり得ないように、他の前提条件または禁止事項と組み合わせることができる。
5)以前の状態遷移が、UE駆動ではない場合、遷移指示の伝送を可能にする。
6)以前の状態遷移が、UEが以前に遷移指示を伝送した結果である場合、規定数の遷移指示までのみの伝送を可能にする。
7)あるRRC状態に対して、規定数の遷移指示までのみの伝送を可能にする。
(禁止タイマとの相互アクション)
前述のように、状態遷移ベースの前提条件または禁止事項は、他の前提条件または禁止事項と組み合わせることができる。以前に遷移指示を送信した後の一定時間周期の間、UEが遷移指示を送信することを禁止する、実施形態が前述されている。いくつかの実施形態において、この禁止事項は、前述の状態遷移ベースの禁止事項/前提条件と組み合わせられる。
例えば、禁止タイマの使用は、以前に遷移指示を送信した後の一定時間周期の間、UEが遷移指示を送信することを禁止するための一機構として、前述されており、禁止タイマは、遷移指示を伝送後に起動され、UEは、禁止タイマが作動していない場合のみ、さらなる遷移指示を送信可能となる。いくつかの実施形態において、この禁止タイマの使用は、以下のように、状態遷移ベースの禁止事項と組み合わせられる。
以前の状態遷移は、UEが以前に遷移指示を伝送した結果?遷移指示の伝送を禁止する、またはUEが以前に遷移指示を伝送した結果の以前の遷移に続いて、規定数を超える遷移指示の伝送を禁止する。
禁止タイマ作動中?遷移指示の伝送を禁止する。
いくつかの実施形態において、これらは、代わりに、2つのみの禁止事項となる。その場合、挙動は、以下のように要約することができる。
禁止タイマが作動中であって、現在の状態が、UEによって伝送された以前の遷移指示の結果ではない場合、遷移指示の伝送を可能にする、または
禁止タイマが作動中であって、UEが以前に遷移指示を伝送した結果である状態遷移に続いて、規定数未満の遷移指示が伝送されている場合、遷移指示の伝送を可能にする。
(以前の状態遷移原因の維持)
UEは、現在の状態がUEによる遷移指示の以前の伝送の結果であるか否かの指示を維持するための機構を有する。この指示は、いくつかの実施例を挙げると、UEの一部を形成するプロセッサ、またはハードウェア内に実装されたスイッチによってアクセス可能なUE上のメモリ内に記憶された以前の状態遷移原因値であることができる。具体的実施例では、以前の状態遷移原因は、以前の状態遷移UEが以前に遷移指示を伝送した結果であることを示す、第1の値(「1」または「0」)、そうでなければ、第2の値(「0」または「1」)である、単一ビットである。
(以前の状態遷移原因の査定)
UEは、現在の状態が、UEによる遷移指示の以前の伝送の結果であるか否かを決定するための機構を有する。
UEが、遷移指示を送信し、これが、ネットワークによって肯定応答されており、したがって、UEが、ネットワークがそれを受信したことを認識している場合、UEは、固定時間周期内に、RRC再構成メッセージを受信する場合、このRRC構成メッセージが、遷移指示の送信の結果でることを認識し得る。
UEが、RRC再構成を受信し、再構成までの所定の時間周期内に遷移指示を送信しなかった(および、肯定応答した)場合、UEは、状態遷移が、UEによる遷移指示の伝送への応答ではないと想定することができる。
第1の実施例では、ネットワークによる再構成の結果、状態遷移が生じるたびに、UEは、状態遷移がUEが以前に遷移指示を伝送した結果であるか否かを査定する。これが該当する場合、UEは、以前の状態遷移原因を更新し、以前の状態遷移がUE駆動であることを示す。状態遷移が、UEが以前に遷移指示を伝送した結果以外である場合、以前の状態遷移原因は、適宜、更新される。
いくつかの実施形態において、原因値を伴う遷移がサポートされる場合、UEは、この機構が、この再構成の受信に先立って実装されるべき、原因値を伴う遷移を以前に送信したかどうかを決定する。
いくつかの実施形態において、UEは、以下のステップを行い、状態遷移がUEが以前に遷移指示を伝送した結果であるか否かを決定する。
1)遷移指示(または、特定の原因値を伴う遷移指示)を伝送する。
2)遷移指示を伝送する規定の時間間隔内に、遷移指示と一致しない状態遷移が生じる場合、状態遷移がUEが以前に遷移指示を伝送した結果であると査定し、そうでなければ、状態遷移がUEが以前に遷移指示を伝送した結果以外であると査定する。
いくつかの実施形態において、遷移指示の伝送に応じて、タイマが起動され、タイムアウト値からカウントダウンを開始するように、または同等に、タイムアウト値までカウントアップするように、カウントを開始する。タイマが、依然として、状態遷移が生じるときに、作動中である場合、UEが以前に遷移指示を伝送した結果であると査定される。
いくつかの実施形態において、これらの実施形態のうちの任意のものは、UEが、遷移指示のための原因を指定可能な原因コードを含む遷移指示を使用して実装される(例えば、データ転送または呼が完了したこと、またはさらなるデータが、長期間、予期されないことを示すため)。具体的実施例は、3GPP TS 25.331第8.1.14節に定義されるシグナリングコネクション解放指示であって、原因コードは、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」である。
いくつかの実施形態において、これらの実施形態のうちのいずれも、原因コードを含まない、遷移指示を使用して実装される。具体的実施例は、3GPP TS 25.331第8.1.14節に定義されるシグナリングコネクション解放指示である。
(RRC状態遷移のための機構の決定のさらなる実施例)
UEが、RRC再構成メッセージをネットワークから受信する場合、この再構成の受信に先立って、原因値「UEがPSデータセッション終了を要求した」を伴うSCRIメッセージを送信したかどうかを決定することができる。
UEが、このメッセージを送信し、メッセージが、ネットワークによって肯定応答されており、したがって、UEが、ネットワークがそれを受信したことを認識している場合、UEは、固定時間周期内に、RRC再構成メッセージを受信する場合、このRRC構成メッセージが、SCRIの送信の結果であることを認識し得る。
UEが、CELL_DCHまたはCELL_FACH RRC状態にあって、SCRIを送信し、肯定応答されたが、ネットワークが、固定時間周期内に、RRC再構成を送信しない場合、UEは、現在、ネットワークがその状態に留まることを所望している状態にあると想定することができ、UEは、その状態に留まるための機構が、ファストドーマンシー目的のためであると考えることができる。
UEが、RRC再構成を受信し、再構成までの固定時間周期内に、SCRIメッセージを送信していない(および、肯定応答された)場合、UEは、状態遷移が、ファストドーマンシー目的のためではないと想定することができる。
(具体的実施例)
図1の状態図を参照すると、UEは、最初、Cell_DCH状態122にあると想定される。その後、UEは、例えば、送信するためのデータが存在しないとの決定に応じて、遷移指示を伝送する。それに応答して、ネットワークは、遷移指示を肯定応答し、UEをURA_PCHに遷移させる。いくつかの実施形態において、これは、直接状態遷移である。他の実施形態において、これは、Cell_FACH状態を介した間接状態遷移である。その後、UEは、別の遷移指示を送信することが不可能である。
一般に、URA_PCH状態に関する実施形態の説明および挙動はまた、CELL_PCH状態にも当てはまることに留意されたい。
一方、ネットワークが、遷移例えば、非アクティビティタイマの満了によって、UEをURA_PCHに遷移させることを独自に決定する場合、UEは、遷移指示を送信可能となる。この時点において、UEは、URA_PCHからアイドルモードへの遷移を試みる。しかしながら、UEは、遷移指示を送信するために、CELL_FACHに遷移しなければならない。遷移指示の目的は、UEが低バッテリ集約状態に移行することを思い出されたい。ネットワークが、UEをCELL_FACHのままにする場合、これは、よりバッテリ効率的状態への遷移ではなく(URA_PCHからの唯一のよりバッテリ効率的状態は、IDLEである)、したがって、CELL_FACH状態は、遷移指示の以前の伝送の結果として見なされない。ネットワークが、規定の周期内に、UEをURA_PCHまたはアイドルモードに遷移させる場合、状態遷移は、遷移指示の以前の伝送の結果であると見なされる。
(別の禁止事項)
いくつかの実施形態において、UEが、遷移指示を送信し、肯定応答されたたが、ネットワークが、固定時間周期内に、RRC再構成を送信しない場合、UEは、現在、ネットワークがその状態に留まることを所望している状態にあると想定する。いくつかの実施形態において、このイベントのシーケンスの発生に応じて、UEは、遷移指示の伝送を禁止されるが、現在の状態は、必ずしも、UEが以前に遷移指示を伝送した結果でなくてもよい。
いくつかの実施形態において、前述の禁止事項は、UEが留まる状態が、CELL_DCHまたはCELL_FACH RRCである場合のみ、実装される。
(ファストドーマンシーによる状態)
いくつかの実施形態において、UEが、以前に伝送された遷移指示の結果である状態にある時、UEは、ファストドーマンシーの起動による状態にあるはずである。いくつかの実施形態において、UEが、遷移指示を伝送し、肯定応答されるが、UEが、状態変化を受けない時、UEはまた、ファストドーマンシー起動による状態にあるはずである。
UEが、RRC状態(IDLEではない)に遷移され、これが、遷移指示(また、ファストドーマンシー目的のための遷移指示とも称される)によるものではない場合、UEは、ファストドーマンシー目的のために、遷移インジケータを送信可能となる時を決定するために、禁止タイマを使用する。この挙動は、現在、3GPP TS 25.331に説明されている。
UEが、RRC状態(IDLEではない)に遷移され、これが、遷移指示による場合、UEは、その挙動に異なる制約を有するであろう。UEは、この状況にあることを認識する時、何らかのフラグまたは指示を内部設定するであろう。これは、例えば、FDM(ファストドーマンシー機構)フラグと称されてもよい。
ある場合には、UEは、さらなる遷移指示を送信することが禁止されてもよい。代替として、UEは、状態遷移のためのさらなる要求を送信することが可能であるが、さらなる要求の数は、ある規定数、例えば、1つ以上に限定されてもよい。これらの要求を送信する間の周期は、禁止タイマによって制御される。
UEが、遷移指示を使用して、状態遷移を要求する(および、これが、肯定応答される)時、ネットワークが、UEをその現在のRRC状態に残すか(例えば、CELL_FACHのため)、または遷移インジケータを送信したRRC状態に戻す(例えば、UEが、CELL_PCHにあって、CELL_FACHに移行し、SCRIを送信し、次いで、ネットワークは、UEをCELL_PCHに戻す)場合、UEは、送信可能な残りの遷移指示要求の数を決定する。
UEが、データトランザクションが開始されたため、異なるRRC状態に移行する場合(例えば、ページを受信し、これに応答する、またはデータトランザクションのためのリソースを要求する)、UEは、FDMフラグをクリアし、プロシージャが再開する。
UEが、CELL_FACH状態に遷移し、CELL_UPDATEメッセージまたはURA_UPDATEメッセージを伝送し、ネットワークからの肯定応答において、UEが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態に戻る場合、これは、FDMフラグをクリアしない。
しかしながら、UEが、CELL_FACH状態に遷移し、CELL_UPDATEメッセージまたはURA_UPDATEメッセージまたは遷移指示メッセージを伝送し、続いて、ネットワークが、UEをCELL_FACH状態に残す場合、UEは、FDMフラグをクリアし、プロシージャを再開する。
ある場合には、UEは、UEが、原因値「UEがPSデータセッション終了を要求した」を伴うSCRIメッセージを使用して、ファストドーマンシー要求に応答して、異なるRRC状態に遷移された後、SCRIメッセージを送信することが完全に阻止される。この場合、UEは、FDMフラグを設定し、UEまたはネットワークによって開始されるデータトランザクションのために、異なるRRC状態に移行する時のみ、このフラグをクリアする。
ある場合には、UEは、ある所定の状態において、所定の最大数の遷移指示メッセージのみ許可される。数は、異なる状態にして、異なることができる。例えば、UEは、CELL_PCHまたはURA_PCH RRC状態にある時、「n」個の遷移指示メッセージ(前述のように、原因コードの有無を問わず)のみ伝送可能であってもよい。
いくつかの実施形態において、3GPP TS 25.331ユニバーサル電気通信システム(UMTS)、無線リソース制御(RRC)、プロトコル仕様、リリース8、またはそれらの進化型(本明細書に説明される実施形態のうちの1つ以上を促進または実装するための改訂を伴う)に準拠した方法およびデバイスが提供される。この実施例は、付録A、付録B、および付録Cに提供される。これらの実施例はすべて、SCRIの使用を指すが、より一般的には、任意の遷移指示の使用が想起される。
いくつかの実施形態において(例示的実装については、付録A参照)、UE内部状態変数が定義され、これは、UEが、PCH状態からFDをトリガしたときに初めて設定される。設定される場合、UEは、PCH状態から再びFDをトリガすることが阻止され、変数は、新しいPSデータが伝送のために到着すると、リセットされる。
いくつかの実施形態において(例示的実装については、付録B参照)、カウンタV316が定義され、最初、ゼロに設定される。PCH状態におけるUEはV316<N316である場合(N316は、最大値である)、原因を有する遷移指示(SCRI等)の送信をトリガすることが許可される。UEが、PCH状態において、遷移指示(原因値を有するSCRI)の送信をトリガする場合、V316が増分される。V316は、UEがPCH状態においてページされる場合、またはUEが遷移のために利用可能なアップリンクPSデータを有する場合、ゼロにリセットされる。
N316が、1に固定される場合、挙動は、ブール状態変数であるV316に相当する。伝送のために利用可能なPSデータを有するUEは、具体的には、遷移指示(原因を有するSCRI等)の送信を排除し、カウンタV316をリセットさせることに留意されたい。この状況では、利用可能なデータを有するPSは、例えば、ユーザが、RB3(無線ベアラ3)以上において伝送するためのデータを有する(SCRIメッセージがRB2上で送信される)ことを意味し得る。
8.3.1.2(セル更新プロシージャ)内のテキスト提案および8.1.14.2の最終段落は、V316をリセットするための獲得条件の代替方法であることに留意されたい。
いくつかの実施形態において(例示的実装については、付録C参照)、UEは、ネットワークが、DCHまたはFACH状態にある間、UEによって伝送された遷移指示(原因を伴うSCRI等)に応答して、UEをPCH状態に移行する場合、遷移指示(原因を伴うSCRI等)を伝送することを禁止される。遷移指示(原因を伴うSCRI等)を禁止することは、V316をN316に設定することによって行われてもよい。UEは、移行が、遷移指示に「応答して」、ネットワークによって命令されているか否かを査定する。前述の機構は、このために使用することができる。例えば、UEは、これが、再構成が遷移指示の送信のある時間内に受信される場合の場合であると判断してもよい。
いくつかの実施形態において、再構成メッセージが、原因を伴うSCRIの受信によって、ネットワーク内でトリガされる場合、TRUEに設定することができる、新しいフラグが、再構成メッセージに追加されてもよく、したがって、UEは、再構成が原因を伴うSCRIに応答してのものであることを確実に認識することができる。この実施例は、付録Dに描写される。
完全に、またはある最大数の遷移指示まで、遷移指示の伝送を禁止するための多くの異なる実施形態が説明された。これらの多くは、以下のうちの1つ以上の関数である。
UEの現在の状態が、以前の状態遷移の結果であるか否か。
現在の状態が、状態遷移を送信する前のUEの状態と同一であるか否か。
現在の状態が、状態遷移を送信する前のUEの状態よりバッテリ集約的であるか否か。
いくつかの実施形態において、遷移指示の伝送を禁止するための機構が実行される、またはそうではない場合、状態毎となる。いくつかの実施形態において、ある状態に対して、機構は、実装されない。他の実施形態において、異なる機構が、少なくとも2つの状態のそれぞれに対して、使用される。
一実施形態において、ネットワークは、ステップ1810で指示を受信した時、および随意で、ステップ1820で1つまたは複数の無線リソースプロファイルを検査したときに、どのように進むかについて複数の選択肢を有する。
第1の選択肢は、何もしないことである。ネットワークは、遷移が保証されないことを決定し、したがって、遷移するユーザ機器指示を受け入れなくてもよい。当業者によって理解されるように、状態が変更されないため、具体的には、遷移が誘起されないため、何もしないことにより、ネットワークシグナリングを節約する。
第2の選択肢は、デバイスの状態を変化させることである。例えば、UMTSネットワークでは、デバイスの状態は、Cell_DCHからCell−PCHに変化してもよい。非UMTSネットワークでは、状態遷移は、コネクト状態の間で発生してもよい。当業者によって理解されるように、状態を変化させることにより、アイドルモードへの遷移と比較すると、コアネットワークシグナリングの量が低減する。Cell_PCH状態が専用チャネルを必要としないため、状態を変化させることにより、無線リソースを節約することもできる。また、Cell_PCHは、あまりバッテリ集約的ではない状態であり、UEがバッテリ電力を保存することを可能にする。
ネットワークの第3の選択肢は、UEを同じ状態で保つが、特定のAPNまたはPDPコンテキストと関連付けられた無線リソースを解放することである。コネクションがその現在の状態で維持され、再確立されることを必要としないため、このアプローチは、無線リソースおよびシグナリングを節約する。しかしながら、UEバッテリ寿命が懸念である状態にとっては、あまり好適ではない場合がある。
ネットワークの第4の選択肢は、UEをアイドルモードに遷移させることである。特に、UMTSおよび非UMTSの両方では、ネットワークは、コネクトモードからアイドルモードになってもよい。理解されるように、全くコネクションが維持されないため、これは無線リソースを節約する。それはさらに、ユーザ機器上のバッテリ寿命を節約する。しかしながら、コネクションを再確立するために、より大量のコアネットワークシグナリングが必要とされる。
ネットワークの第5の選択肢は、データ転送速度割当を変更することであり、それは、無線リソースを節約し、一般的には、より多くのユーザがネットワークを利用できるようにする。
他の選択肢が、当業者にとって明らかであるであろう。
5つ以上の選択肢のうちのどれを利用するかについてのネットワークの決定は、ネットワークによって異なる。いくつかの過負荷ネットワークは、無線リソースを保存することを好んでもよく、したがって、前述の第3、第4、または第5の選択肢を選択してもよい。他のネットワークは、シグナリングを最小限化することを好み、したがって、前述の第1または第2の選択肢を選択してもよい。
決定は図18のステップ1830で示され、ユーザ機器に対する無線リソースプロファイルとともに、ネットワーク選好に基づいてもよい。決定は、ユーザ機器が、別の状態、例えば、あまりバッテリ集約的ではない状態に遷移したいという、ユーザ機器からの指示を受信する、ネットワークによって誘起される。
ここで、図19を参照する。図19は、前述の図18に示された決定を行うように適合される、簡略化したネットワーク要素を図示する。ネットワーク要素1910は、ユーザ機器と通信するように適合される、通信サブシステム1920を含む。当業者によって理解されるように、通信サブシステム1920は、ユーザ機器と直接通信する必要がなく、ユーザ機器を往復する通信のための通信経路の一部となり得る。
ネットワーク要素1910はさらに、プロセッサ1930および記憶部1940を含むことができる。記憶部1940は、ネットワーク要素1910によってサービス提供されている各ユーザ機器に対する、事前構成された、または静的な無線リソースプロファイルを記憶するように構成される。プロセッサ1930は、通信サブシステム1920による指示の受信時に、ユーザ機器に対する無線リソースプロファイルを考慮するように、およびユーザ機器の遷移に関するネットワークアクションを決定するように適合される。当業者によって理解されるように、通信サブシステム1920によって受信される指示はさらに、ユーザ機器に対する無線リソースプロファイルの一部分またはすべてを含むことができ、それは次いで、任意の遷移に関するネットワーク決定を行うために、プロセッサ1930によって利用される。
したがって、前述に基づいて、ネットワーク要素は、遷移が順序正しいかもしれない(例えば、データ交換が完了した時、および/またはUEにおいてさらなるデータが見込まれない等)という、ユーザ機器からの指示を受信する。この指示に基づいて、ネットワーク要素は、随意で、静的および動的プロファイル要素の両方を含むことができる、ユーザ機器の無線リソースプロファイルをチェックする。ネットワーク要素はさらに、不必要な遷移が発生していないことを確実にするように、防護対策をチェックしてもよい。次いで、ネットワーク要素は、何もしないこと、または異なるモードあるいは状態に遷移すること、または無線リソースを解放することを決定することができる。理解されるように、これは、ネットワークに、その無線リソースのさらなる制御を提供し、単なるユーザ機器選好よりもむしろネットワーク選好に基づいて、ネットワークが遷移決定を構成することを可能にする。さらに、場合によっては、ネットワークは、遷移するかどうかに関して、デバイスよりも多くの情報を有する。例えば、ユーザ機器には、アップストリーム通信の知識があり、これに基づいて、コネクションが解放されてもよいことを決定してもよい。しかしながら、ネットワークは、ユーザ機器に対するダウンストリーム通信を受信しており、したがって、コネクションを解放できないことを認識している場合がある。この場合、近い将来に、いずれのデータもユーザ機器について受信されないという、さらなる確信を持って、ネットワークを提供するために、遅延タイマを使用して遅延を導入することもできる。
本明細書で説明される実施形態は、本開示の技法の要素に対応する要素を有する、構造、システム、または方法の実施例である。この書面による説明は、当業者が、同様に本開示の技法の要素に対応する代替要素を有する実施形態を作製および使用することを可能にしてもよい。したがって、本開示の技法の対象とする範囲は、本明細書で説明されるような本開示の技法と異ならない、他の構造、システム、または方法を含み、さらに、本明細書で説明されるような本開示の技法とごくわずかに異なる、他の構造、システム、または方法を含む。

(付録A)
(8.1.14 シグナリングコネクション解放指示プロシージャ)
Figure 0005583225
(8.1.14.1 概要)
シグナリングコネクション解放指示プロシージャは、そのシグナリングコネクションのうちの1つが解放されたことをUTRANに示すために、UEによって使用される.このプロシージャは、次に、RRCコネクション解放プロシージャを開始してもよい。
(8.1.14.2 開始)
UEは、特定のCNドメインに対して、上層から、シグナリングコネクションを解放(中止)するよう要求を受信すると:
1>IE「CNドメイン識別」によって識別された特定のCNドメインに対して、変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS内にシグナリングコネクションが存在する場合:
2>シグナリングコネクション解放指示プロシージャを開始する.
1>そうでなければ:
2>8.1.3.5aに規定されるように、その特定のCNドメインに対するいかなる進行中のシグナリングコネクションの確立も中止する.
CELL_PCHまたはURA_PCH状態におけるシグナリングコネクション解放指示プロシージャの開始に応じて、UEは:
1>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
2>CELL_FACH状態に移行し;
2>周期的セル更新が、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」内に、T305によって、構成される場合、その初期値を使用して、タイマT305を再開する.
1>そうでなければ:
2>変数H_RNTIおよび変数C_RNTIが設定される場合:
3>以下のように、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを継続する.
2>そうでなければ:
3>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、第8.3.1項に従って、セル更新プロシージャを行い;
3>セル更新プロシージャが正常に完了すると:
4>以下のように、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを継続する.
UEは:
1>IE「CNドメイン識別」を上層によって示される値に設定する.IEの値は、上層が解放されるべきと示している、シグナリングコネクションが関連付けられた、CNドメインを示す.
1>変数「ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから上層によって示された識別とのシグナリングコネクションを除去し;
1>SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを、AM RLCを使用してDCCH上で伝送し;
SIGNALLING CONNECTIONS RELEASE INDICATIONメッセージの正常送達がRLCによって確認されると、プロシージャは、終了する.
加えて、タイマT323値が、変数TIMERS_AND_CONSTANTS内のIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」に記憶される場合、かつ変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSによって示されるCSドメインコネクションが存在しない場合、UEは、
1>上層が、長期間にわたって、PSデータが存在しないことを示す場合:
2>タイマT323が作動中ではない場合:
3>UEが、CELL_DCH状態またCELL_FACH状態にある場合;または
3>UEが、CELL_PCH状態またはURA_PCH状態にあって、変数TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_状態内の「トリガされた」が、FALSEである場合:
4>UEが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態にある場合、変数TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_状態内の「トリガされた」をTRUEに設定し;
4>IE「CNドメイン識別」をPSドメインに設定し;
4>IE「シグナリングコネクション解放指示原因」を「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定し;
4>SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを、AM RLCを使用してDCCH上で伝送し;
4>タイマT323を開始してもよい.
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認されると、プロシージャは、終了する.
UEは、タイマT323が作動中、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」を伴うSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを送信することが禁止される.
「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」を伴うSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを送信後、PSデータが、伝送のために利用可能となる場合、UEは、変数TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_STATE内の「トリガされた」をFALSEに設定する。
(8.1.14.2a RLC再確立またはRAT間変更)
シグナリング無線ベアラRB2上でのRLCエンティティの伝送側の再確立が、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認される前に生じる場合、UEは:
1>シグナリング無線ベアラRB2上のAM RLCを使用して、アップリンクDCCH上でSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを再伝送する.
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認される前に、UTRANプロシージャからのRAT間ハンドオーバが生じる場合、UEは:
1>新しいRATにある間、シグナリングコネクションを中止する。
(8.1.14.3 UTRANによるSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONの受信)
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの受信に応じて、IE「シグナリングコネクション解放指示原因」が含まれない場合、UTRANは、上層からシグナリングコネクションの解放を要求する.次いで、上層は、シグナリングコネクションの解放を開始してもよい.
IE「シグナリングコネクション解放指示原因」が、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージ内に含まれない場合、UTRANは、効率的バッテリ消費IDLE、CELL_PCH、URA_PCH、またはCELL_FACH状態への状態遷移を開始してもよい。
(8.1.14.4 タイマT323の満了)
タイマT323の終了すると:
1>UEは、長期間、PSデータが存在しない上層からの任意の後続指示がないかどうかを決定してもよく、その場合、第8.1.14.2項に従って、単一SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの伝送をトリガする;
1>プロシージャは、終了する。
(13.4.27x TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_STATE)
この変数は、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態においてトリガされたかどうかに関する情報を含有する.UE内にそのような変数の1つが存在する.
Figure 0005583225
(付録B)
(8.1.14 シグナリングコネクション解放指示プロシージャ)
Figure 0005583225
(8.1.14.1 概要)
シグナリングコネクション解放指示プロシージャは、そのシグナリングコネクションのうちの1つが解放されたことを示すために、UEによって使用される.このプロシージャは、次に、RRCコネクション解放プロシージャを開始してもよい。
(8.1.14.2 開始)
UEは、特定のCNドメインに対して、上層から、シグナリングコネクションを解放(中止)するよう要求を受信すると:
1>IE「CNドメイン識別」によって識別された特定のCNドメインに対して、変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS内にシグナリングコネクションが存在する場合:
2>シグナリングコネクション解放指示プロシージャを開始する.
1>そうでなければ:
2>8.1.3.5aにおいて規定されたその特定のCNドメインに対して、シグナリングコネクションのいかなる進行中の確立も中止する.
CELL_PCHまたはURA_PCH状態におけるシグナリングコネクション解放指示プロシージャの開始に応じて、UEは:
1>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
2>CELL_FACH状態に移行する;
2>周期的セル更新が、T305によって、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」内に構成されている場合、その初期値を使用して、タイマT305を再開する.
1>そうでなければ:
2>変数H_RNTIおよび変数C_RNTIが設定される場合:
3>以下のように、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを継続する.
2>そうでなければ:
3>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、第8.3.1項に従って、セル更新プロシージャを行い;
3>セル更新プロシージャが正常に完了すると:
4>以下のように、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを継続する.
UEは:
1>IE「CNドメイン識別」を上層によって示される値に設定する.IEの値は、上層が解放されるべきと示しているシグナリングコネクションが関連付けられたCNドメインを示す.
1>変数「ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから上層によって示された識別とのシグナリングコネクションを除去し;
1>SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを、AM RLCを使用して、DCCH上で伝送し;
SIGNALLING CONNECTIONS RELEASE INDICATIONメッセージの正常送達がRLCによって確認されると、プロシージャは、終了する.
加えて、タイマT323値が、変数TIMERS_AND_CONSTANTS内のIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」に記憶される場合、かつ変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSによって示されるCSドメインコネクションが存在しない場合、UEは:
1>上層が、長期間にわたって、PSデータが存在しないことを示す場合:
2>タイマT323が作動中ではない場合:
3>UEが、CELL_DCH状態またCELL_FACH状態にある場合;または
3>UEが、CELL_PCH状態またはURA_PCH状態にあって、V316<N316である場合:
4>UEが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態にある場合、V316を1だけ増分し;
4>IE「CNドメイン識別」をPSドメインに設定し;
4>IE「シグナリングコネクション解放指示原因」を「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定し;
4>SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを、AM RLCを使用して、DCCH上で伝送し;
4>タイマT323を開始する.
SIGNALLING CONNECTIONS RELEASE INDICATIONメッセージの正常送達がRLCによって確認されると、プロシージャは、終了する.
UEは、タイマT323が作動中、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」を伴うSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを送信することが禁止される.
PSデータが、伝送のために利用可能となる場合、またはUEが、セル更新プロシージャをトリガするページングメッセージを受信する場合、UEは、V316をゼロにする。
(8.1.14.2a RLC再確立またはRAT間変更)
シグナリング無線ベアラRB2上でのRLCエンティティの伝送側の再確立が、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認される前に生じる場合、UEは:
1>シグナリング無線ベアラRB2上のAM RLCを使用して、アップリンクDCCH上でSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを再伝送する.
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認される前に、UTRANプロシージャからのRAT間ハンドオーバが生じる場合、UEは:
1>新しいRATにある間、シグナリングコネクションを中止する。
(8.1.14.3 UTRANによるSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONの受信)
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの受信に応じて、IE「シグナリングコネクション解放指示原因」が含まれない場合、UTRANは、上層からシグナリングコネクションの解放を要求する.次いで、上層は、シグナリングコネクションの解放を開始してもよい.
IE「シグナリングコネクション解放指示原因」が、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージ内に含まれない場合、UTRANは、効率的バッテリ消費IDLE、CELL_PCH、URA_PCH、またはCELL_FACH状態への状態遷移を開始してもよい。
(8.1.14.4 タイマT323の満了)
タイマT323の終了すると:
1>UEは、長期間、PSデータが存在しない上層からの任意の後続指示がないかどうかを決定してもよく、その場合、第8.1.14.2項に従って、単一SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの伝送をトリガする;
1>プロシージャは、終了する。
(8.3 RRCコネクションモビリティプロシージャ)
(8.3.1 セルおよびURA更新プロシージャ)
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
(8.3.1.1 概要)
URA更新およびセル更新プロシージャは、いくつかの主要目的を果たす:
−URA_PCHまたはCELL_PCH状態において、サービスエリアに再入後、UTRANに通知する;
−AM RLCエンティティ上のRLC回復不能エラー[16]をUTRANに通知する;
−周期的更新によって、CELL_FACH、CELL_PCH、またはURA_PCH状態における監視機構として使用される.
加えて、URA更新プロシージャはまた、以下の目的を果たす:
−URA_PCH状態においてUEに割り当てられる現在のURAに属さないセルへのセル再選択後、新しいURA識別を読み出す.
加えて、セル更新プロシージャはまた、以下の目的を果たす:
−セル再選択後、UEがキャンプオンしている現在のセルによって、UTRANを更新する;
−CELL_DCH状態における無線リンク失敗に作用する;
−UE CAPABILITY INFORMATIONメッセージの伝送失敗に作用する;
−FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数H_RNTIが設定されていない場合、ならびに3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して:
URA_PCHまたはCELL_PCH状態においてトリガされると、UTRAN発信ページングの受信による、またはアップリンクデータ伝送要求による、CELL_FACH状態への遷移をUTRANに通知する;
−MBMS伝送の受信に関心がある、URA_PCH、CELL_PCH、およびCELL_FACHにおけるUEの数をカウントする;
−URA_PCH、CELL_PCH、およびCELL_FACH状態においてトリガされると、UEがMBMSサービスの受信に関心があることをUTRANに通知する;
−CELL_PCH、URA_PCH、およびCELL_FACH状態において、UEによるP−T−P RB設定をMBMSに要求する.
URA更新およびセル更新プロシージャは、以下を行ってもよい:
1>UE内のモビリティ関連情報の更新を含む;
1>CELL_FACH状態から、CELL_DCH、CELL_PCH、またはURA_PCH状態、またはアイドルモードに状態遷移させる.
セル更新プロシージャはまた、以下を含んでもよい:
−AM RLCエンティティの再確立;
−無線ベアラ解放、無線ベアラ再構成、トランスポートチャネル再構成、または物理チャネル再構成。
(8.3.1.2 開始)
UEは、以下の場合、セル更新プロシージャを開始する:
1>アップリンクデータ伝送:
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数H_RNTIが設定されていない場合、ならびに3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して:
3>UEが、URA_PCHまたはCELL_PCH状態にある場合;および
3>タイマT320が作動中でない場合:
4>UEが、RB1以降上に伝送するためのアップリンクRLCデータPDUまたはアップリンクRLC制御PDUを有する場合:
5>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新を行う.
3>そうでなければ:
4>変数ESTABLISHMENT_CAUSEが設定される場合:
5>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新を行う.
1>ページング応答:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準が満たされない場合;および
2>UEが、URA_PCHまたはCELL_PCH状態にある場合、第8.1.2.3項に規定のセル更新プロシージャを開始するための条件を満たすPAGING TYPE 1メッセージを受信し:
3>原因「ページング応答」を使用して、セル更新を行う.
1>無線リンクの失敗:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合:
3>UEが、CELL_DCH状態にあって、無線リンクの失敗のための基準が、第8.5.6項に規定されるように満たされる場合;または
3>UE CAPABILITY INFORMATIONメッセージの伝送が、第8.1.6.6項に規定されるように、失敗する場合:
4>原因「無線リンクの失敗」を使用して、セル更新を行う.
1>MBMS ptp RB要求:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、URA_PCH、CELL_PCH、またはCELL_FACH状態にある場合;および
2>タイマT320が作動中でない場合;および
2>UEが、第8.6.9.6項に規定されるように、MBMS ptp無線ベアラ要求のためのセル更新を行うべき場合:
3>原因「MBMS ptp RB要求」を使用して、セル更新を行う.
1>サービスエリアへの再入:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、CELL_FACHまたはCELL_PCH状態にある場合;および
2>UEが、サービスエリアから出て、T307またはT317の終了する前に、サービスエリアに再入する場合:
3>原因「サービスエリアへの再入」を使用して、セル更新を行う.
1>RLC回復不能エラー:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、AM RLCエンティティ内のRLC回復不能エラー[16]を検出する場合:
3>原因「RLC回復不能エラー」を使用して、セル更新を行う.
1>セルの再選択:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合:
3>UEが、CELL_FACHまたはCELL_PCH状態にあって、UEが、セルの再選択を行う場合;または
3>UEが、CELL_FACH状態にあって、変数C_RNTIが、空である場合:
4>原因「セルの再選択」を使用して、セル更新を行う.
1>周期的セル更新:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、CELL_FACHまたはCELL_PCH状態にある場合;および
2>タイマT305の終了する場合;および
2>第8.5.5.2項に規定される「サービスエリア内」のための基準が満たされる場合;および
2>周期的更新が、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」において、T305によって構成されている場合:
3>FDDに対して:
4>変数COMMON_E_DCH_TRANSMISSIONが、FALSEに設定される場合:
5>原因「周期的セル更新」を使用して、セル更新を行う.
4>そうでなければ:
5>タイマT305を再開する;
5>およびプロシージャを終了する.
3>1.28Mcps TDDおよび3.84/7.68Mcps TDDに対して:
4>原因「周期的セル更新」を使用して、セル更新を行う.
1>MBMS受信:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、URA_PCH、CELL_PCH、またはCELL_FACH状態にある場合;および
2>UEが、第8.7.4項に規定されるMBMSカウンティングのためのセル更新を行うべきである場合:
3>原因「MBMS受信」を使用して、セル更新を行う.
URA_PCH状態にあるUEは、以下の場合、URA更新プロシージャを開始する:
1>URAの再選択:
2>UEが、変数URA_IDENTITY内に記憶された、UEに割り当てられた現在のURAが、システム情報ブロックタイプ2内のURA識別のリスト内に存在しないことを検出する場合;または
2>システム情報ブロックタイプ2内のURA識別のリストが、空である場合;または
2>システム情報ブロックタイプ2が見つからない場合:
3>原因「URAの変更」を使用して、URA更新を行う.
1>周期的URA更新:
2>現在の項において前述の原因を伴うURA更新を行うための基準が見なされない場合:
3>タイマT305の終了する場合および周期的更新が、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」において、T305によって構成されている場合;または
3>第8.1.1.6.5項に規定のURA更新プロシージャを開始するための条件が満たされる場合:
4>原因「周期的URA更新」を使用して、URA更新を行う.
URA更新またセル更新プロシージャを開始時、UEは:
1>UEが、RB3以降上で伝送するためのアップリンクRLCデータPDUまたはアップリンクRLC制御PDUを有する場合;または
1>UEが、第8.1.2.3項に規定のセル更新プロシージャを開始するための条件を満たすPAGING TYPE 1メッセージを受信する場合:
2>カウンタV316をゼロに設定する.
1>タイマT320が作動中である場合:
2>タイマT320を停止する;
2>UEが、RB1以降上に伝送するためのアップリンクRLCデータPDUまたはアップリンクRLC制御PDUを有する場合:
3>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新を行う.
2>そうでなければ:
3>セル更新プロシージャが、ページング応答または無線リンクの失敗によってトリガされない場合;および
3>UEが、第8.6.9.6項に規定されるように、MBMS ptp無線ベアラ要求のためのセル更新を行うべき場合:
4>原因「MBMS ptp RB要求」を使用して、セル更新を行う.
1>作動中である場合、タイマT319を停止する;
1>タイマT305を停止する;
1>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して:
2>UEが、CELL_FACH状態にある場合;および
2>IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれる場合;および
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「共通E−DCHシステム情報」がシステム情報ブロックタイプ5内にある場合;および
2>UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートする場合:
3>変数H_RNTIが設定されない、または変数C_RNTIが設定されない場合:
4>変数H_RNTIをクリアする;
4>変数C_RNTIをクリアする;
4>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
4>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
4>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、IE「HS−DSCH共通システム情報」によって与えられたパラメータを使用することによって、タイプHS−SCCHおよびHS−PDSCHのHS−DSCHトランスポートチャネルマップ物理チャネルの受信を開始する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.36項におけるプロシージャに従って、IE「HS−DSCH共通システム情報」によって与えられたパラメータを使用することによって、タイプHS−SCCHおよびHS−PDSCHのHS−DSCHトランスポートチャネルマップ物理チャネルを受信する;
4>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
4>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
4>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う;
4>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
5>FDDに対しては、第8.5.45項、1.28Mcps TDDに対しては、第8.5.45a項に規定されるように、拡張アップリンクをCELL_FACH状態およびアイドルモードに構成する.
1>UEが、CELL_DCH状態にある場合:
2>変数RB_TIMER_INDICATORにおいて、IE「T314満了」およびIE「T315満了」をFALSEに設定する;
2>タイマT314およびタイマT315の記憶された値が、両方ともゼロに等しい場合;または
2>タイマT314の記憶された値が、ゼロに等しく、それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T315を使用する」に設定され、シグナリングコネクションが、CSドメインに対してのみ存在する、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在しない場合:
3>その無線リソースをすべて解放する;
3>確立されたシグナリングコネクション(変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS内に記憶されるように)および確立された無線アクセスベアラ(変数ESTABLISHED_RABS内に記憶されるように)の解放(中止)を上層に示す;
3>変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSをクリアする;
3>変数ESTABLISHED_RABSをクリアする;
3>アイドルモードに入る;
3>第8.5.2項に規定されるように、コネクトモードからアイドルモードに入る時、他のアクションを行う;
3>かつプロシージャを終了する.
2>タイマT314の記憶された値が、ゼロに等しい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T314を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられたすべての無線ベアラを解放する;
3>変数RB_TIMER_INDICATORにおいて、IE「T314満了」をTRUEに設定する;
3>CNドメインと関連付けられたすべての無線アクセスベアラが解放される場合:
4>そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを解放する;
4>変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから、そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを除去する;
4>シグナリングコネクションの解放(中止)を上層に示す;
2>タイマT315の記憶された値が、ゼロに等しい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T315を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられたすべての無線ベアラを解放する;
3>変数RB_TIMER_INDICATORにおいて、IE「T315満了」をTRUEに設定する.
3>CNドメインと関連付けられたすべての無線アクセスベアラが解放される場合:
4>そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを解放する;
4>変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから、そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを除去する;
4>シグナリングコネクションの解放(中止)を上層に示す;
2>タイマT314の記憶された値が、ゼロより大きい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T314を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在する場合:
4>タイマT314を開始する.
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T314を使用する」または「T315を使用する」に設定され、シグナリングコネクションが、CSドメインに対して存在する、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在する場合:
4>タイマT314を開始する.
2>タイマT315の記憶された値が、ゼロより大きい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T315を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在する場合;または
3>シグナリングコネクションが、PSドメインに対して存在する場合:
4>タイマT315を開始する.
2>解放された無線ベアラに対して:
3>変数ESTABLISHED_RABSから、無線ベアラに関する情報を削除する;
3>同一無線アクセスベアラに属するすべての無線ベアラが解放されたとき:
4>変数ESTABLISHED_RABS内に記憶されたRAB識別とともに、CNドメイン識別を使用して、無線アクセスベアラのローカル側解放を上層に示す;
4>変数ESTABLISHED_RABSから、無線アクセスベアラに関するすべての情報を削除する.
2>変数E_DCH_TRANSMISSIONが、TRUEに設定される場合:
3>変数E_DCH_TRANSMISSIONをFALSEに設定する;
3>任意のE−AGCHおよびE−HICH受信プロシージャを停止する;
3>FDDに対して、任意のE−RGCH受信プロシージャを停止する.
3>FDDに対して、任意のE−DPCCHおよびE−DPDCH伝送プロシージャを停止する.
3>1.28Mcps TDDに対して、任意のE−PUCH伝送プロシージャを停止する.
3>変数E_RNTIをクリアする;
3>IE「MAC−es/eリセットインジケータ」が受信されたように作用し、TRUEに設定する;
3>すべてのE−DCH HARQリソースを解放する;
3>任意の無線リンクが、E−DCH無線リンクをサービングしていると見なさない.
2>CELL_FACH状態に移行する;
2>[4]に従って、現在の周波数に関する好適なUTRAセルを選択する;
2>変数E_RNTIをクリアする:
3>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
3>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
3>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う.
2>3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して;または
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートしない場合;または
2>IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれない場合;または
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「共通E−DCHシステム情報」が、システム情報ブロックタイプ5内に含まれない場合:
3>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する;
3>第8.5.19項に従って、二次CCPCHを選択する;
3>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、トランスポートフォーマットセットを使用する;
3>第8.5.37a項に説明されるように、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数に関連するアクションを行う.
2>そうでなければ:
3>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
4>第8.5.45項に規定されるように、拡張アップリンクをCELL_FACH状態およびアイドルモードに構成する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する:
5>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、PRACHトランスポートフォーマットセットを使用する.
3>変数H_RNTIをクリアする;
3>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
3>MAC−ehsエンティティ[15]をリセットする;
3>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
3>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、HS−DSCHの受信を開始する.
2>変数ORDERED_RECONFIGURATIONをFALSEに設定する.
1>変数PROTOCOL_ERROR_INDICATOR、FAILURE_INDICATOR、UNSUPPORTED_CONFIGURATION、およびINVALID_CONFIGURATIONをFALSEに設定する;
1>変数CELL_UPDATE_STARTEDをTRUEに設定する;
1>HS−DSCHに関連する任意のIEが、UE内に記憶される場合:
2>任意の記憶されたIE「ダウンリンクHS−PDSCH情報」をクリアする;
2>任意の記憶されたIE「ダウンリンク二次セル情報FDD」をクリアする;
2>変数TARGET_CELL_PRECONFIGURATIONからすべての入力をクリアする;
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「DLマルチキャリア情報」内のIE「HS−PDSCH Midamble構成」およびIE「HS−SCCHセット構成」をクリアする;
2>HS_DSCH_RECEPTION変数に対する値を決定し、第8.5.25項に説明されるように、対応するアクションを行う;
2>SECONDARY_CELL_HS_DSCH_RECEPTION変数に対する値を決定し、第8.5.51項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>E−DCHに関連する任意のIEが、UE内に記憶される場合:
2>任意の記憶されたIE「E−DCH情報」をクリアする;
2>E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.28項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>IE「DTX−DRXタイミング情報」または「DTX−DRX情報」のいずれかが、UE内に記憶される場合:
2>DTX_DRX_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.34項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>IE「HS−SCCH削減情報」が、UE内に記憶される場合:
2>HS_SCCH_LESS_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.35項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>MIMOに関連する任意のIEが、UE内に記憶される場合:
2>MIMO_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.33項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>1.28Mcps TDDに対して、IE「制御チャネルDRX情報」が、UE内に記憶される場合:
2>CONTROL_CHANNEL_DRX_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.53項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>1.28Mcps TDDに対して、IE「SPS情報」が、UE内に記憶される場合:
2>E_DCH_SPS_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.54項に説明されるように、対応するアクションを行う;
2>HS_DSCH_SPS_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.55項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>UEが、既に、CELL_FACH状態にない場合:
2>CELL_FACH状態に移行する;
2>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
2>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
2>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う;
2>3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して;または
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートしない場合;または
2>IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれない場合;または
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「共通E−DCHシステム情報」が、システム情報ブロックタイプ5内に含まれない場合:
3>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する;
3>第8.5.19項に従って、二次CCPCHを選択する;
3>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、トランスポートフォーマットセットを使用する;
3>第8.5.37a項に説明されるように、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数に関連するアクションを行う.
2>そうでなければ:
3>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
4>第8.5.45項に規定されるように、拡張アップリンクをCELL_FACH状態およびアイドルモードに構成する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する:
5>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、PRACHトランスポートフォーマットセットを使用する.
3>変数H_RNTIが設定されない、または変数C_RNTIが設定されない場合:
4>変数C_RNTIをクリアする;
4>変数H_RNTIをクリアする;
4>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
4>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
4>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、HS−DSCHの受信を開始する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.36項におけるプロシージャにしたがって、HS−DSCHを受信する.
1>UEが、セルの再選択を行う場合:
2>変数C_RNTIをクリアする;および
2>MAC内の変数C_RNTIからちょうどクリアされたそのC_RNTIを使用して停止する;
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数H_RNTIが設定される場合:
3>変数H_RNTIをクリアする;および
3>MAC内の変数H_RNTIからちょうどクリアされたそのH_RNTIを使用して停止する;
3>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数E_RNTIが設定される場合:
3>変数E_RNTIをクリアする.
2>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
2>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
2>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う;
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートし、IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれる場合:
3>MAC−ehsエンティティ[15]をリセットする.
3>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
3>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、HS−DSCHの受信を開始する.
3>第8.5.37a項に説明されるように、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数に関連するアクションを行う.
1>第8.5.15項に従って、現在のセルのSFNに関連して、CFNを設定する;
1>セル更新プロシージャの場合:
2>第8.3.1.3項に従って、セル更新メッセージのコンテンツを設定する;
2>アップリンクCCCH上での伝送のためのセル更新メッセージを提出する.
1>URA更新プロシージャの場合:
2>第8.3.1.3項に従って、URA更新メッセージのコンテンツを設定する;
2>アップリンクCCCH上での伝送のためのURA更新メッセージを提出する.
1>カウンタV302を1に設定する;
1>MAC層が、メッセージを伝送する際、成功または失敗を示すとタイマT302を開始する。
(10.3.3.43 コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数)
この情報要素は、コネクトモードにおいてUEによって使用されるタイマおよび定数値を規定する.
Figure 0005583225
Figure 0005583225
(13.4.27x TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_STATE)
この変数は、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態においてトリガされたかどうかに関する情報を含有する.UE内にそのような変数の1つが存在する.
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
(付録C)
(8.1.14 シグナリングコネクション解放指示プロシージャ)
Figure 0005583225
(8.1.14.1 概要)
シグナリングコネクション解放指示プロシージャは、そのシグナリングコネクションのうちの1つが解放されたことをUTRANに示すために、UEによって使用される.このプロシージャは、次に、RRCコネクション解放プロシージャを開始してもよい。
(8.1.14.2 開始)
UEは、特定のCNドメインに対して、上層から、シグナリングコネクションを解放(中止)するよう要求を受信すると:
1>IE「CNドメイン識別」によって識別された特定のCNドメインに対して、変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS内にシグナリングコネクションが存在する場合:
2>シグナリングコネクション解放指示プロシージャを開始する;
1>そうでなければ:
2>8.1.3.5aにおいて規定されたその特定のCNドメインに対して、シグナリングコネクションのいかなる進行中の確立も中止する.
CELL_PCHまたはURA_PCH状態におけるシグナリングコネクション解放指示プロシージャの開始に応じて、UEは:
1>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
2>CELL_FACH状態に移行する;
2>周期的セル更新が、T305によって、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」内に構成されている場合、その初期値を使用して、タイマT305を再開する;
1>そうでなければ:
2>変数H_RNTIおよび変数C_RNTIが設定される場合:
3>以下のように、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを継続する;
2>そうでなければ:
3>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、第8.3.1項に従って、セル更新プロシージャを行い;
3>セル更新プロシージャが正常に完了すると:
4>以下のように、シグナリングコネクション解放指示プロシージャを継続する.
UEは:
1>IE「CNドメイン識別」を上層によって示される値に設定する.IEの値は、上層が解放されるべきと示している、シグナリングコネクションが関連付けられた、CNドメインを示す;
1>変数「ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから上層によって示された識別とのシグナリングコネクションを除去し;
1>SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを、AM RLCを使用して、DCCH上で伝送する.
SIGNALLING CONNECTIONS RELEASE INDICATIONメッセージの正常送達がRLCによって確認されると、プロシージャは終了する.
加えて、タイマT323値が、変数TIMERS_AND_CONSTANTS内のIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」に記憶される場合、および変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSによって示されるCSドメインコネクションが存在しない場合、UEは:
1>上層が、長期間にわたって、PSデータが存在しないことを示す場合:
2>タイマT323が作動中ではない場合:
3>UEが、CELL_DCH状態またCELL_FACH状態にある場合;または、
3>UEが、CELL_PCH状態またはURA_PCH状態にあって、V316<N316である場合:
4>UEが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態にある場合、V316を1だけ増分し;
4>IE「CNドメイン識別」をPSドメインに設定し;
4>IE「シグナリングコネクション解放指示原因」を「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定し;
4>SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージをAM RLCを使用して、DCCH上で伝送し;
4>タイマT323を開始する.
SIGNALLING CONNECTIONS RELEASE INDICATIONメッセージの正常送達がRLCによって確認されると、プロシージャは、終了する.
UEは、タイマT323が作動中、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」を伴うSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを送信することが禁止される.
PSデータが、伝送のために利用可能となる場合、またはUEが、セル更新プロシージャをトリガするページングメッセージを受信する場合、UEは、V316をゼロにする.
UEが、CELL_DCHまたはCELL_FACH状態において、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定されたIE「シグナリングコネクション解放指示原因」を伴うSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを送信し、それに応答して、UEが、UEをCELL_PCH状態またはURA_PCH状態に遷移させる再構成メッセージを受信する場合、UEは、V316をN316に設定する.UEは、再構成メッセージが、500ms以内に受信される場合、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージに応答したものであると見なす。
(8.1.14.2a RLC再確立またはRAT間変更)
シグナリング無線ベアラRB2上でのRLCエンティティの伝送側の再確立が、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認される前に生じる場合、UEは:
1>シグナリング無線ベアラRB2上のAM RLCを使用して、アップリンクDCCH上でSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージを再伝送する.
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの正常な送達が、RLCによって確認される前に、UTRANプロシージャからのRAT間ハンドオーバが生じる場合、UEは:
1>新しいRATにある間、シグナリングコネクションを中止する。
(8.1.14.3 UTRANによるSIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONの受信)
SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの受信に応じて、IE「シグナリングコネクション解放指示原因」が含まれない場合、UTRANは、上層からシグナリングコネクションの解放を要求する.次いで、上層は、シグナリングコネクションの解放を開始してもよい.
IE「シグナリングコネクション解放指示原因」が、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージ内に含まれない場合、UTRANは、効率的バッテリ消費IDLE、CELL_PCH、URA_PCH、またはCELL_FACH状態への状態遷移を開始してもよい.
(8.1.14.4 タイマT323の満了)
タイマT323の終了すると:
1>UEは、長期間、PSデータが存在しない上層からの任意の後続指示がないかどうかを決定してもよく、その場合、第8.1.14.2項に従って、単一SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージの伝送をトリガする;
1>プロシージャは、終了する。
(8.3 RRCコネクションモビリティプロシージ)
(8.3.1 セルおよびURA更新プロシージャ)
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
(8.3.1.1 概要)
URA更新およびセル更新プロシージャは、いくつかの主要目的を果たす:
−URA_PCHまたはCELL_PCH状態において、サービスエリアに再入後、UTRANに通知する;
−AM RLCエンティティ上のRLC回復不能エラー[16]をUTRANに通知する;
−周期的更新によって、CELL_FACH、CELL_PCH、またはURA_PCH状態における監視機構として使用される.
加えて、URA更新プロシージャはまた、以下の目的を果たす:
−URA_PCH状態においてUEに割り当てられる現在のURAに属さないセルへのセル再選択後、新しいURA識別を読み出す.
加えて、セル更新プロシージャはまた、以下の目的を果たす:
−セル再選択後、UEがキャンプオンしている現在のセルによって、UTRANを更新する;
−CELL_DCH状態における無線リンク失敗に作用する;
−UE CAPABILITY INFORMATIONメッセージの伝送失敗に作用する;
−FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数H_RNTIが設定されていない場合、ならびに3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して:
URA_PCHまたはCELL_PCH状態においてトリガされると、UTRAN発信ページングの受信による、またはアップリンクデータ伝送要求による、CELL_FACH状態への遷移をUTRANに通知する;
−MBMS伝送の受信に関心がある、URA_PCH、CELL_PCH、およびCELL_FACHにおけるUEの数をカウントする;
−URA_PCH、CELL_PCH、およびCELL_FACH状態においてトリガされると、UEがMBMSサービスの受信に関心があることをUTRANに通知する;
−CELL_PCH、URA_PCH、およびCELL_FACH状態において、UEによるP−T−P RB設定をMBMSに要求する.
URA更新およびセル更新プロシージャは、以下を行ってもよい:
1>UE内のモビリティ関連情報の更新を含む;
1>CELL_FACH状態から、CELL_DCH、CELL_PCH、またはURA_PCH状態、またはアイドルモードに状態遷移させる.
セル更新プロシージャはまた、以下を含んでもよい:
−AM RLCエンティティの再確立;
−無線ベアラ解放、無線ベアラ再構成、トランスポートチャネル再構成、または物理チャネル再構成。
(8.3.1.2 開始)
UEは、以下の場合、セル更新プロシージャを開始する:
1>アップリンクデータ伝送:
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数H_RNTIが設定されていない場合、ならびに3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して:
3>UEが、URA_PCHまたはCELL_PCH状態にある場合;および
3>タイマT320が作動中でない場合:
4>UEが、RB1以降上に伝送するためのアップリンクRLCデータPDUまたはアップリンクRLC制御PDUを有する場合:
5>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新を行う.
3>そうでなければ:
4>変数ESTABLISHMENT_CAUSEが設定される場合:
5>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新を行う.
1>ページング応答:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準が満たされない場合;および
2>UEが、URA_PCHまたはCELL_PCH状態にある場合、第8.1.2.3項に規定のセル更新プロシージャを開始するための条件を満たすPAGING TYPE 1メッセージを受信し:
3>原因「ページング応答」を使用して、セル更新を行う.
1>無線リンクの失敗:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合:
3>UEが、CELL_DCH状態にあって、無線リンクの失敗のための基準が、第8.5.6項に規定されるように満たされる場合;または
3>UE CAPABILITY INFORMATIONメッセージの伝送が、第8.1.6.6項に規定されるように、失敗する場合:
4>原因「無線リンクの失敗」を使用して、セル更新を行う.
1>MBMS ptp RB要求:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、URA_PCH、CELL_PCH、またはCELL_FACH状態にある場合;および
2>タイマT320が作動中でない場合;および
2>UEが、第8.6.9.6項に規定されるように、MBMS ptp無線ベアラ要求のためのセル更新を行うべき場合:
3>原因「MBMS ptp RB要求」を使用して、セル更新を行う.
1>サービスエリアへの再入:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、CELL_FACHまたはCELL_PCH状態にある場合;および
2>UEが、サービスエリアから出て、T307またはT317の終了する前に、サービスエリアに再入する場合:
3>原因「サービスエリアへの再入」を使用して、セル更新を行う.
1>RLC回復不能エラー:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、AM RLCエンティティ内のRLC回復不能エラー[16]を検出する場合:
3>原因「RLC回復不能エラー」を使用して、セル更新を行う.
1>セルの再選択:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合:
3>UEが、CELL_FACHまたはCELL_PCH状態にあって、UEが、セルの再選択を行う場合;または
3>UEが、CELL_FACH状態にあって、変数C_RNTIが、空である場合:
4>原因「セルの再選択」を使用して、セル更新を行う.
1>周期的セル更新:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、CELL_FACHまたはCELL_PCH状態にある場合;および
2>タイマT305の終了する場合;および
2>第8.5.5.2項に規定される「サービスエリア内」のための基準が満たされる場合;および
2>周期的更新が、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」において、T305によって構成されている場合:
3>FDDに対して:
4>変数COMMON_E_DCH_TRANSMISSIONが、FALSEに設定される場合:
5>原因「周期的セル更新」を使用して、セル更新を行う.
4>そうでなければ:
5>タイマT305を再開する;
5>およびプロシージャを終了する.
3>1.28Mcps TDDおよび3.84/7.68Mcps TDDに対して:
4>原因「周期的セル更新」を使用して、セル更新を行う.
1>MBMS受信:
2>現在の項において、前述の原因を伴うセル更新を行うための基準のいずれも満たされない場合;および
2>UEが、URA_PCH、CELL_PCH、またはCELL_FACH状態にある場合;および
2>UEが、第8.7.4項に規定されるMBMSカウンティングのためのセル更新を行うべきである場合:
3>原因「MBMS受信」を使用して、セル更新を行う.
URA_PCH状態にあるUEは、以下の場合、URA更新プロシージャを開始する:
1>URAの再選択:
2>UEが、変数URA_IDENTITY内に記憶された、UEに割り当てられた現在のURAが、システム情報ブロックタイプ2内のURA識別のリスト内に存在しないことを検出する場合;または
2>システム情報ブロックタイプ2内のURA識別のリストが、空である場合;または
2>システム情報ブロックタイプ2が見つからない場合:
3>原因「URAの変更」を使用して、URA更新を行う.
1>周期的URA更新:
2>現在の項において前述の原因を伴うURA更新を行うための基準が見なされない場合:
3>タイマT305の終了する場合および周期的更新が、「無限大」以外の任意の他の値に設定されたIE「コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数」において、T305によって構成されている場合;または
3>第8.1.1.6.5項に規定のURA更新プロシージャを開始するための条件が満たされる場合:
4>原因「周期的URA更新」を使用して、URA更新を行う.
URA更新またセル更新プロシージャを開始時、UEは:
1>UEが、RB3以降上で伝送するためのアップリンクRLCデータPDUまたはアップリンクRLC制御PDUを有する場合;または
1>UEが、第8.1.2.3項に規定のセル更新プロシージャを開始するための条件を満たすPAGING TYPE 1メッセージを受信する場合:
2>カウンタV316をゼロに設定する.
1>タイマT320が作動中である場合:
2>タイマT320を停止する;
2>UEが、RB1以降上に伝送するためのアップリンクRLCデータPDUまたはアップリンクRLC制御PDUを有する場合:
3>原因「アップリンクデータ伝送」を使用して、セル更新を行う.
2>そうでなければ:
3>セル更新プロシージャが、ページング応答または無線リンクの失敗によってトリガされない場合;および
3>UEが、第8.6.9.6項に規定されるように、MBMS ptp無線ベアラ要求のためのセル更新を行うべき場合:
4>原因「MBMS ptp RB要求」を使用して、セル更新を行う.
1>作動中である場合、タイマT319を停止する;
1>タイマT305を停止する;
1>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して:
2>UEが、CELL_FACH状態にある場合;および
2>IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれる場合;および
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「共通E−DCHシステム情報」がシステム情報ブロックタイプ5内にある場合;および
2>UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートする場合:
3>変数H_RNTIが設定されない、または変数C_RNTIが設定されない場合:
4>変数H_RNTIをクリアする;
4>変数C_RNTIをクリアする;
4>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
4>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
4>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、IE「HS−DSCH共通システム情報」によって与えられたパラメータを使用することによって、タイプHS−SCCHおよびHS−PDSCHのHS−DSCHトランスポートチャネルマップ物理チャネルの受信を開始する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.36項におけるプロシージャに従って、IE「HS−DSCH共通システム情報」によって与えられたパラメータを使用することによって、タイプHS−SCCHおよびHS−PDSCHのHS−DSCHトランスポートチャネルマップ物理チャネルを受信する;
4>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
4>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
4>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う;
4>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
5>FDDに対しては、第8.5.45項、1.28Mcps TDDに対しては、第8.5.45a項に規定されるように、拡張アップリンクをCELL_FACH状態およびアイドルモードに構成する.
1>UEが、CELL_DCH状態にある場合:
2>変数RB_TIMER_INDICATORにおいて、IE「T314満了」およびIE「T315満了」をFALSEに設定する;
2>タイマT314およびタイマT315の記憶された値が、両方ともゼロに等しい場合;または
2>タイマT314の記憶された値が、ゼロに等しく、それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T315を使用する」に設定され、シグナリングコネクションが、CSドメインに対してのみ存在する、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在しない場合:
3>その無線リソースをすべて解放する;
3>確立されたシグナリングコネクション(変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONS内に記憶されるように)および確立された無線アクセスベアラ(変数ESTABLISHED_RABS内に記憶されるように)の解放(中止)を上層に示す;
3>変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSをクリアする;
3>変数ESTABLISHED_RABSをクリアする;
3>アイドルモードに入る;
3>第8.5.2項に規定されるように、コネクトモードからアイドルモードに入る時、他のアクションを行う;
3>かつプロシージャを終了する.
2>タイマT314の記憶された値が、ゼロに等しい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T314を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられたすべての無線ベアラを解放する;
3>変数RB_TIMER_INDICATORにおいて、IE「T314満了」をTRUEに設定する;
3>CNドメインと関連付けられたすべての無線アクセスベアラが解放される場合:
4>そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを解放する;
4>変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから、そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを除去する;
4>シグナリングコネクションの解放(中止)を上層に示す;
2>タイマT315の記憶された値が、ゼロに等しい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T315を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられたすべての無線ベアラを解放する;
3>変数RB_TIMER_INDICATORにおいて、IE「T315満了」をTRUEに設定する.
3>CNドメインと関連付けられたすべての無線アクセスベアラが解放される場合:
4>そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを解放する;
4>変数ESTABLISHED_SIGNALLING_CONNECTIONSから、そのCNドメインに対するシグナリングコネクションを除去する;
4>シグナリングコネクションの解放(中止)を上層に示す;
2>タイマT314の記憶された値が、ゼロより大きい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T314を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在する場合:
4>タイマT314を開始する.
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T314を使用する」または「T315を使用する」に設定され、シグナリングコネクションが、CSドメインに対して存在する、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在する場合:
4>タイマT314を開始する.
2>タイマT315の記憶された値が、ゼロより大きい場合:
3>それに対して、変数ESTABLISHED_RABSにおいて、IE「再確立タイマ」の値が、「T315を使用する」に設定される、任意の無線アクセスベアラと関連付けられた無線ベアラが存在する場合;または
3>シグナリングコネクションが、PSドメインに対して存在する場合:
4>タイマT315を開始する.
2>解放された無線ベアラに対して:
3>変数ESTABLISHED_RABSから、無線ベアラに関する情報を削除する;
3>同一無線アクセスベアラに属するすべての無線ベアラが解放されたとき:
4>変数ESTABLISHED_RABS内に記憶されたRAB識別とともに、CNドメイン識別を使用して、無線アクセスベアラのローカル側解放を上層に示す;
4>変数ESTABLISHED_RABSから、無線アクセスベアラに関するすべての情報を削除する.
2>変数E_DCH_TRANSMISSIONが、TRUEに設定される場合:
3>変数E_DCH_TRANSMISSIONをFALSEに設定する;
3>任意のE−AGCHおよびE−HICH受信プロシージャを停止する;
3>FDDに対して、任意のE−RGCH受信プロシージャを停止する.
3>FDDに対して、任意のE−DPCCHおよびE−DPDCH伝送プロシージャを停止する.
3>1.28Mcps TDDに対して、任意のE−PUCH伝送プロシージャを停止する.
3>変数E_RNTIをクリアする;
3>IE「MAC−es/eリセットインジケータ」が受信されたように作用し、TRUEに設定する;
3>すべてのE−DCH HARQリソースを解放する;
3>任意の無線リンクが、E−DCH無線リンクをサービングしていると見なさない.
2>CELL_FACH状態に移行する;
2>[4]に従って、現在の周波数に関する好適なUTRAセルを選択する;
2>変数E_RNTIをクリアする:
3>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
3>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
3>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う.
2>3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して;または
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートしない場合;または
2>IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれない場合;または
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「共通E−DCHシステム情報」が、システム情報ブロックタイプ5内に含まれない場合:
3>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する;
3>第8.5.19項に従って、二次CCPCHを選択する;
3>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、トランスポートフォーマットセットを使用する;
3>第8.5.37a項に説明されるように、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数に関連するアクションを行う.
2>そうでなければ:
3>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
4>第8.5.45項に規定されるように、拡張アップリンクをCELL_FACH状態およびアイドルモードに構成する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する:
5>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、PRACHトランスポートフォーマットセットを使用する.
3>変数H_RNTIをクリアする;
3>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
3>MAC−ehsエンティティ[15]をリセットする;
3>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
3>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、HS−DSCHの受信を開始する.
2>変数ORDERED_RECONFIGURATIONをFALSEに設定する.
1>変数PROTOCOL_ERROR_INDICATOR、FAILURE_INDICATOR、UNSUPPORTED_CONFIGURATION、およびINVALID_CONFIGURATIONをFALSEに設定する;
1>変数CELL_UPDATE_STARTEDをTRUEに設定する;
1>HS−DSCHに関連する任意のIEが、UE内に記憶される場合:
2>任意の記憶されたIE「ダウンリンクHS−PDSCH情報」をクリアする;
2>任意の記憶されたIE「ダウンリンク二次セル情報FDD」をクリアする;
2>変数TARGET_CELL_PRECONFIGURATIONからすべての入力をクリアする;
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「DLマルチキャリア情報」内のIE「HS−PDSCH Midamble構成」およびIE「HS−SCCHセット構成」をクリアする;
2>HS_DSCH_RECEPTION変数に対する値を決定し、第8.5.25項に説明されるように、対応するアクションを行う;
2>SECONDARY_CELL_HS_DSCH_RECEPTION変数に対する値を決定し、第8.5.51項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>E−DCHに関連する任意のIEが、UE内に記憶される場合:
2>任意の記憶されたIE「E−DCH情報」をクリアする;
2>E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.28項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>IE「DTX−DRXタイミング情報」または「DTX−DRX情報」のいずれかが、UE内に記憶される場合:
2>DTX_DRX_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.34項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>IE「HS−SCCH削減情報」が、UE内に記憶される場合:
2>HS_SCCH_LESS_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.35項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>MIMOに関連する任意のIEが、UE内に記憶される場合:
2>MIMO_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.33項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>1.28Mcps TDDに対して、IE「制御チャネルDRX情報」が、UE内に記憶される場合:
2>CONTROL_CHANNEL_DRX_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.53項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>1.28Mcps TDDに対して、IE「SPS情報」が、UE内に記憶される場合:
2>E_DCH_SPS_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.54項に説明されるように、対応するアクションを行う;
2>HS_DSCH_SPS_STATUS変数に対する値を決定し、第8.5.55項に説明されるように、対応するアクションを行う.
1>UEが、既に、CELL_FACH状態にない場合:
2>CELL_FACH状態に移行する;
2>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
2>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
2>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う;
2>3.84Mcps TDDおよび7.68Mcps TDDに対して;または
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートしない場合;または
2>IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれない場合;または
2>1.28Mcps TDDに対して、IE「共通E−DCHシステム情報」が、システム情報ブロックタイプ5内に含まれない場合:
3>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する;
3>第8.5.19項に従って、二次CCPCHを選択する;
3>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、トランスポートフォーマットセットを使用する;
3>第8.5.37a項に説明されるように、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数に関連するアクションを行う.
2>そうでなければ:
3>変数READY_FOR_COMMON_EDCHが、TRUEに設定される場合:
4>第8.5.45項に規定されるように、拡張アップリンクをCELL_FACH状態およびアイドルモードに構成する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.17項に従って、PRACHを選択する:
5>第8.6.5.1項に規定されるように、システム情報内に与えられる、PRACHトランスポートフォーマットセットを使用する.
3>変数H_RNTIが設定されない、または変数C_RNTIが設定されない場合:
4>変数C_RNTIをクリアする;
4>変数H_RNTIをクリアする;
4>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
4>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
4>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、HS−DSCHの受信を開始する.
3>そうでなければ:
4>第8.5.36項におけるプロシージャにしたがって、HS−DSCHを受信する.
1>UEが、セルの再選択を行う場合:
2>変数C_RNTIをクリアする;および
2>MAC内の変数C_RNTIからちょうどクリアされたそのC_RNTIを使用して停止する;
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数H_RNTIが設定される場合:
3>変数H_RNTIをクリアする;および
3>MAC内の変数H_RNTIからちょうどクリアされたそのH_RNTIを使用して停止する;
3>任意の記憶されたIE「HARQ情報」をクリアする;
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、変数E_RNTIが設定される場合:
3>変数E_RNTIをクリアする.
2>HSPA_RNTI_STORED_CELL_PCH変数に対する値を決定し、第8.5.56項に説明される対応するアクションを行う;
2>READY_FOR_COMMON_EDCH変数に対する値を決定し、第8.5.47項に説明される対応するアクションを行う;
2>COMMON_E_DCH_TRANSMISSION変数に対する値を決定し、第8.5.46項に説明される対応するアクションを行う;
2>FDDおよび1.28Mcps TDDに対して、UEが、CELL_FACH状態において、HS−DSCH受信をサポートし、IE「HS−DSCH共通システム情報」が、システム情報ブロックタイプ5またはシステム情報ブロックタイプ5ビット内に含まれる場合:
3>MAC−ehsエンティティ[15]をリセットする.
3>変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定する;
3>かつ第8.5.37項におけるプロシージャに従って、HS−DSCHの受信を開始する.
2>そうでなければ:
3>第8.5.37a項に説明されるように、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数に関連するアクションを行う.
1>第8.5.15項に従って、現在のセルのSFNに関連して、CFNを設定する;
1>セル更新プロシージャの場合:
2>第8.3.1.3項に従って、セル更新メッセージのコンテンツを設定する;
2>アップリンクCCCH上での伝送のためのセル更新メッセージを提出する.
1>URA更新プロシージャの場合:
2>第8.3.1.3項に従って、URA更新メッセージのコンテンツを設定する;
2>アップリンクCCCH上での伝送のためのURA更新メッセージを提出する.
1>カウンタV302を1に設定する;
1>MAC層が、メッセージを伝送する際、成功または失敗を示すと、タイマT302を開始する。
(10.3.3.43 コネクトモードにおけるUEタイマおよび定数)
この情報要素は、コネクトモードにおいて、UEによって使用される、タイマおよび定数値を規定する.
Figure 0005583225
Figure 0005583225
(13.4.27x TRIGGERED_SCRI_IN_PCH_STATE)
この変数は、SIGNALLING CONNECTION RELEASE INDICATIONメッセージが、CELL_PCHまたはURA_PCH状態においてトリガされたかどうかに関する情報を含有する.UE内にそのような変数の1つが存在する.
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
(付録D)
25.331の第8.2.2節、図8.2.2−3:は、無線ベアラ再構成の正常フローを描写する.
メッセージは、以下に説明され、提案される追加については、イタリックおよび太字で示される。
(10.2.27 無線ベアラ再構成)
このメッセージは、UTRANから、QoSの変更に関連するパラメータを再構成する、またはブロードキャストタイプのMBMSサービスのptp伝送のために使用される無線ベアラを解放および設定するために送信される.このプロシージャはまた、トランスポートチャネルおよび物理チャネルを再構成するために、MACの多重化を変更することができる。このメッセージはまた、GERAN Iu modeからUTRANへのハンドオーバを行うために使用される。
RLC−SAP:AMまたはUMあるいはGERAN Iu modeを通して送信される。
論理チャネル:DCCHまたはGERAN Iu modeを通して送信される。
方向:UTRAN→UE
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
Figure 0005583225
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
ユーザ機器(UE)によって行われる方法であって、該方法は、
該UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージが該UEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持することと、
無線ベアラ3(RB3)以上で該UEによるシグナリングを伝送することと、
シグナリングの伝送に応じて、該UEによって該カウントをリセットすることと
を含む、方法。
(項目2)
前記シグナリングは、アップリンクの無線リンク制御(RLC)制御プロトコルデータユニット(PDU)を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む、項目1および2のいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
前記カウントにおける指示メッセージは各々、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定された原因を有する、項目1〜3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される、項目1〜4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記少なくとも1つのRRC状態は、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態を備える、項目1〜5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
カウントを維持することは、カウンタを使用することを備える、項目1〜6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
ユーザ機器(UE)であって、
少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージが該UEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持することと、
無線ベアラ3(RB3)以上でシグナリングを伝送することと、
シグナリングの伝送に応じて、該カウントをリセットすることと、
を行うように構成される、ユーザ機器。
(項目9)
前記シグナリングは、アップリンクの無線リンク制御(RLC)制御プロトコルデータユニット(PDU)を含む、項目8に記載のユーザ機器。
(項目10)
前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む、項目8および9のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目11)
前記カウントにおける指示メッセージは各々、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される原因を有する、項目8〜10のいずれか一項に記載のユーザ機器(UE)。
(項目12)
前記原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される、項目8〜11のいずれかに記載のユーザ機器。
(項目13)
前記少なくとも1つのRRC状態は、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態を含む、項目8〜12のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目14)
前記カウントを維持するためのカウンタをさらに含む、項目8〜13のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目15)
ユーザ機器(UE)によって行われる方法であって、該方法は、
該UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージが該UEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持することと、
RRCコネクトモードに入ることと、
RRCコネクトモードに入ることに応じて、該カウントをリセットすることと
を含む、方法。
(項目16)
前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージである、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記カウントにおける前記指示メッセージは各々、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定された原因を有する、項目15および16のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される、項目15〜17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記少なくとも1つのRRC状態は、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態を含む、項目15〜18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
カウントを維持することは、カウンタを使用することを含む、項目15〜19のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
ユーザ機器(UE)であって、
少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、1つの原因の設定を有する指示メッセージが該UEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持することと、
RRCコネクトモードに入ることと、
RRCコネクトモードに入ることに応じて、該カウントをリセットすることと
を行うように構成される、ユーザ機器。
(項目22)
前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージである、項目21に記載のユーザ機器。
(項目23)
前記カウントにおける前記指示メッセージは各々、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定された原因を有する、項目21および22のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目24)
前記原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される、項目21〜23のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目25)
前記少なくとも1つのRRC状態は、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態を含む、項目21〜24のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目26)
前記カウントを維持するためのカウンタをさらに含む、項目21〜28のいずれか一項に記載のユーザ機器。

Claims (12)

  1. ユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、該方法は、
    該UEにおいて、少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、設定された1つの原因を有する指示メッセージが該UEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持することであって、該カウントの値が所定の数より大きい場合、該UEは、更なる指示メッセージを送信することを停止する、ことと、
    該UEがページングタイプ1(PAGING TYPE 1)メッセージを受信することに応答して、該UEによって該カウントの値をゼロにリセットすることにより、該UEが更なる指示メッセージを送信することを可能にすること
    を含む、方法。
  2. 前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記カウントに反映された前記指示メッセージの各々は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される原因を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つのRRC状態は、CELL_PCH状態またはURA_PCH状態を含む、請求項1に記載の方法。
  6. カウントを維持することは、カウンタを使用することを含む、請求項1に記載の方法。
  7. ユーザ機器(UE)であって、該ユーザ機器(UE)は、
    少なくとも1つの無線リソース制御(RRC)状態にある間、設定された1つの原因を有する指示メッセージが該UEによって既にいくつ送信されたかについてのカウントを維持することであって、該カウントの値が、所定の数より大きい場合、該UEは、更なる指示メッセージを送信することを停止する、ことと、
    該UEがページングタイプ1(PAGING TYPE 1)メッセージを受信することに応答して、該カウントの値をゼロにリセットすることにより、該UEが更なる指示メッセージを送信することを可能にすること
    を行うように構成されている、ユーザ機器。
  8. 前記指示メッセージは、シグナリングコネクション解放指示メッセージを含む、請求項7に記載のユーザ機器。
  9. 前記カウントに反映された前記指示メッセージの各々は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される原因を有する、請求項7に記載のユーザ機器。
  10. 前記原因は、「UEがPSデータセッション終了を要求した」に設定される、請求項7に記載のユーザ機器。
  11. 前記少なくとも1つのRRC状態は、CELL_PCH状態またはURA_PCH状態を含む、請求項7に記載のユーザ機器。
  12. 前記カウントを維持するためのカウンタをさらに含む、請求項7に記載のユーザ機器。
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