JP5577012B2 - 多層基板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
また、一般的に補助電極は透明ではないために、補助電極を設置することにより光をさえぎってしまうという問題もある。
前記埋め込み電極の材料は導電性材料であり、
前記第2基板は前記第1基板の上に積層され、
前記埋め込み電極は前記第2基板に表面を露出する状態で埋め込まれ、
前記透明電極は前記埋め込み電極が埋め込まれた第2基板の上に積層され、
前記埋め込み電極と前記透明電極とは電気的に接触していることを特徴とする。
前記第2基板の材料は有機無機ハイブリッド材料であり、
前記埋め込み電極はナノインプリント技術を用いた製造方法であって、前記第2基板の材料である有機無機ハイブリッド材料を第1基板に塗布するステップと、
前記有機無機ハイブリッド材料に微細な凹凸部を有する金型を、圧着し、加熱するステップと、
前記金型を前記有機無機ハイブリッド材料から離型して、前記有機無機ハイブリッド材料に凹部を形成するステップと、
前記凹部に導電性材料を埋め込みながら、前記有機無機ハイブリッド材料よりなる前記第2基板の表面に導電性材料を積層するステップと、
前記積層された導電性材料の表面を研磨して、前記凹部に埋め込まれた導電性材料のみを残して、他の前記積層された導電性材料を削り取って、表面を平坦化するステップと、を有する製造方法によって形成されることを特徴とする。
前記第2基板は、屈折率が調整されていることを特徴とする。
前記埋め込み電極が埋め込まれている溝の側面を前記側面の法線が前記第1基板側に向くように構成することにより、透明電極側から第2基板に向かって入射した光を前記埋め込み電極の側面で、第1基板を通過し易い方向に反射させることを特徴とする。
請求項1乃至4のいずれかに記載の多層基板を有することを特徴とする。
請求項1乃至4のいずれかに記載の多層基板を有することを特徴とする。
前記第2基板の材料は有機無機ハイブリッド材料であり、
前記第2基板の材料である有機無機ハイブリッド材料を第1基板に塗布するステップと
前記有機無機ハイブリッド材料に微細な凹凸部を有する金型を、圧着し、加熱するステップと、
前記金型を前記有機無機ハイブリッド材料から離型して、前記有機無機ハイブリッド材料に凹部を形成するステップと、
前記凹部に導電性材料を埋め込みながら、前記有機無機ハイブリッド材料よりなる前記第2基板の表面に導電性材料を積層するステップと、
前記積層された導電性材料の表面を研磨して、前記凹部に埋め込まれた導電性材料のみを残して、他の前記積層された導電性材料を削り取って、表面を平坦化するステップと、を有することを特徴とする。
前記微細な凹凸部を有する金型の凸部の形状を台形にすることにより、埋め込み電極の側面の法線が第1基板側に向くことを特徴とする。
図1において、101は第1基板であり、102は第2基板であり、103は埋め込み電極であり、104は透明電極である。
図5において、103は埋め込み電極であり、第2基板の中をストライプ状に設置されている。埋め込み電極103は、その上に積層されているITO透明電極と電気的に接触している。その結果、ITO透明電極が相当に大面積になっても、配線抵抗は小さなものとなる。
したがって、配線抵抗による電圧効果や、発熱を低減させることができ、該多層基板を有機EL素子に利用した場合に、従来の多層基板において生じていた輝度ムラの発生を防止できる。なお、図1は本発明の実施の形態に係る多層基板の構造を説明するための図であり、図上の大きさは、実際のサイズとは一致しない。
図3は図1を第1基板101、第2基板102、埋め込み電極103及び透明電極104のサイズを実際のサイズに接近させた断面図である。
本発明の実施の形態に係る多層基板と従来の同様の埋め込み電極との主要な相違は、埋め込み電極の作成方法である。
図2は本発明に係る多層基板の製造方法の概略を示す工程図である。
図2において、101は第1基板であり、本実施の形態ではガラス基板である。102は第2基板であり、本実施の形態では、有機無機ハイブリッド材料からなる基板である。103は埋め込み電極である。104は透明電極であり、本実施の形態では、ITO透明電極である。以下、製造方法を説明する。
図4において、AはITO透明電極104の膜厚であり、Bは第2基板の厚みであり、Cはストライプ状に形成した埋め込み電極の間隔であり、Dは埋め込み電極の埋め込まれた深さであり、Eは埋め込み電極の表面側の幅であり、Fは埋め込み電極の底の幅であり、Gは第1基板の厚みである。実際のサイズはITO透明電極の膜厚Aは150ナノメートルで、第2基板の厚みBは1.5マイクロメートルで、ストライプ状に形成された埋め込み電極のストライプの間隔Cは1ミリメートルで、埋め込み電極の埋め込まれた深さDは0.5マイクロメートルで、埋め込み電極の表面側の幅Eは1マイクロメートルで、埋め込み電極の底の幅Fは0.8マイクロメートルであり、第1基板の厚みGは0.7ミリメートルである。また、埋め込み電極の材料はAgペーストであり、第1基板の材料は無アルカリガラスである。
図7において、610は埋め込み電極の側面であり、Xは埋め込み電極の側面610と透明電極104と第2基板の境界面とがなす角度であり、601は透明電極104側から第2基板102に入射した光であり、602は光601が第2基板と第1基板の境界面に入射し、反射した光であり、603は光602が透明電極104と外部との境界面に入射し、反射した光であり、604は光603が埋め込み電極の側面610に入射して反射した光であり、Zは光604が第2基板102と第1基板101の境界面に入射する入射角であり、605は光604が第2基板102と第1基板101の境界面に入射し反射した光である。ただし、光601、602、603については透明電極104と第2基板102の境界面での屈折については省略している。
図6においても図7と同様に、610は埋め込み電極の側面であり、Yは埋め込み電極の側面610と透明電極104と第2基板の境界面とがなす角度であり、601は透明電極104側から第2基板102に入射した光であり、602は光601が第2基板と第1基板の境界面に入射し、反射した光であり、603は光602が透明電極104と外部との境界面に入射し、反射した光であり、604は光603が埋め込み電極の側面610に入射して反射した光であり、Zは光604が第2基板102と第1基板101の境界面に入射する入射角である。
光605については図7の場合とは、進行方向が大きく異なり、光604は第2基板102と第1基板101の境界面に入射したときは、境界面で反射しないで、第1基板に入射する。このように、光605が境界面で反射しないで、第1基板101に入射する理由は、本発明の実施の形態の場合には、埋め込み電極の側面610と透明電極面とがなす角度Yが90度より大きいために、埋め込み電極の側面610の法線が、下方、すなわち第1基板側に向くこととなり、光603は埋め込み電極の側面610に入射し反射したときに、第2基板と第1基板の境界面に入射する入射角が、図7の場合より小さくなる。その結果、光604は境界面で反射しないで、第1基板に入射し、光605となる。光605はその後、第1基板101を通過して、外部に放射される。
102 第2基板
103 埋め込み電極
104 透明電極
610 埋め込み電極の側面
Claims (4)
- 第1基板と、
第2基板と、
埋め込み電極と、
透明電極と、を有する多層基板であって、
前記埋め込み電極の材料は銀を含有する導電性ペーストであり、
前記埋め込み電極はナノインプリント技術を用いて形成され、
前記埋め込み電極の形状は前記埋め込み電極の 両側の側面が斜めに形成され、
前記第2基板の材料は有機無機ハイブリッド材料であり、
前記第2基板は第2基板の材料を前記第1基板に塗布されることで
前記第1基板の上に積層され、
前記埋め込み電極は前記第2基板に表面を露出する状態で埋め込まれ、
前記透明電極は前記埋め込み電極が埋め込まれた第2基板の上に積層され、
前記埋め込み電極と前記透明電極とは電気的に接触している多層基板の製造方法であって、
前記有機無機ハイブリッド材料を第1基板に塗布するステップと、
前記有機無機ハイブリッド材料に微細な凹凸部を有する金型を、圧着し、加熱するステップと、
前記金型を前記有機無機ハイブリッド 材料から離型して、前記有機無機ハイブリッド材料に両側の側面が斜めに形成された形状の凹部を形成するステップと、
前記凹部に前記銀を含有する導電性ペーストを埋め込みながら、前記有機無機ハイブリッド材料よりなる前記第2基板の表面の全面に前記導電性ペーストを積層するステップと、
前記導電性ペーストを加熱し乾燥させるステップと、
前記導電性ペーストの積層された表面を研磨して、前記凹部に埋め込まれた導電性ペーストのみを残して、他の前記積層された導電性材料を削り取って、表面を平坦化するステップと、を有している
ことを特徴とする多層基板の製造方法。 - 請求項1に記載の多層基板の製造方法において、
前記第2基板は、前記有機 無機ハイブリッド材料の成分を調整することによって、屈折率が調整されていることを特徴とする多層基板の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の多層基板の製造方法において、
前記埋め込み電極が埋め込まれている溝の側面を前記側面の法線が前記第1基板側に向くように構成することにより、透明電極側から第2基板に向かって入射した光を前記埋め込み電極の側面で、第1 基板を通過し易い方向に反射させるようにした多層基板の製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の多層基板の製造方法を含む有機EL素子の製造方法。
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