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JP5570908B2 - 吸引車 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプユニットおよびポンプユニットの吸引力によって回収された回収対象を収容可能なレシーバタンクがシャシーフレーム上に載置された吸引車に係る。
従来、特許文献1に示されるように、ポンプユニットと、このポンプユニットの吸引力によって回収された汚水などの回収対象が収容されるレシーバタンクとがシャシーフレーム上に載置された吸引車が知られている。
また、例えば、特許文献2〜6に示されるように、塵芥収集車に代表される作業用車両において、積載物を積載するための荷台や荷箱がロードセルを介してシャシーフレームに支持されたものが知られている。このように、ロードセルを介して荷台や荷箱をシャシーフレームに支持させることにより、積載物の重量が計測できるようにしている。
特開2010−84627号公報 実公平6−49524号公報 特開2004−224502号公報 特開2004−299847号公報 特開2004−224503号公報 特開2007−99490号公報
上記のように、ポンプユニットとレシーバタンクとが独立してシャシーフレームに支持される吸引車において、回収対象の重量を検出するために、ロードセルを介してシャシーフレームにレシーバタンクを支持させると、以下のような問題が生じてしまう。
すなわち、車両が急旋回、急停車した場合や悪路を走行した場合などには、慣性や衝撃によって、シャシーフレームにおいて、重量物であるポンプユニットやレシーバタンクの支持点に特に大きな振動やねじれが生じる。
このとき、レシーバタンクがロードセルによって支持されていると、ロードセルの支持点周辺において、特に局部的に大きな負荷が作用する。また、ポンプユニットとレシーバタンクとでは、重量や取り付け位置が異なる関係上、シャシーフレームに対して種々の方向および大きさの負荷が作用する。
このように、さまざまな負荷が近傍で生じると、シャシーフレームに対して作用する振動やねじれといった負荷がときに増大してしまい、走行安定性が低下してしまうおそれがあった。
本発明の目的は、回収対象の重量を検出しながらも、シャシーフレームに対する負荷を軽減して走行安定性を向上することができる吸引車を提供することである。
本発明は、ポンプユニット、および、このポンプユニットの吸引力によって回収された回収対象を収容可能なレシーバタンクがシャシーフレーム上に載置された吸引車を前提とする。
上記の構成を前提として、第1の発明は、前記シャシーフレームに固定されたサブフレームと、前記レシーバタンクに固定されたタンクフレームと、前記サブフレームにタンクフレームを連結支持させて、前記レシーバタンクに回収された回収対象の重量を検出可能なロードセルと、を備えている。前記サブフレームは、
前方サブフレームと前記前方サブフレームの後方に間隔を空けて配置された後方サブフレームとを有し、
前記前方サブフレームは、前記シャシーフレームに沿って前記レシーバタンクよりも車両前方に延設された延設部を有するとともに、この延設部を介して前記ポンプユニットが前記シャシーフレームに固定され
前記ロードセルは、
車両の前方側に位置する前方ロードセルと、前記前方ロードセルよりも車両の後方に位置する後方ロードセルとによって構成され、
前記前方サブフレームには、前記前方ロードセルが支持され、
前記後方サブフレームには、前記後方ロードセルが支持されていることを特徴とする。
本発明において、ロードセルの配置、数、支持構造や取り付け構造などは特に限定されない。したがって、バー型やビーム型といった従来周知のロードセルを幅広く適用可能である。
第2の発明は、前記サブフレームおよびタンクフレームは互いにオーバーラップして設けられ、前記サブフレームおよびタンクフレームの双方には、それぞれ前記ロードセルを支持する保持部が車両の幅方向に対向して設けられたことを特徴とする。
第3の発明は、前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか一方は高さ方向に開口が形成されるとともに、この開口から前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか他方が進入して両者がオーバーラップしてなることを特徴とする。
第4の発明は、前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか一方には、一対の第1保持部が車両の幅方向に対向配置されるとともに、前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか他方には、車両の幅方向に貫通する孔からなる第2保持部が前記第1保持部に対向配置され、前記ロードセルは、長手方向に所定の間隔で設けられた一対の第1支持部が前記第1保持部に支持されるとともに、前記一対の第1支持部間に設けられた第2支持部が前記第2保持部に支持されてなることを特徴とする。
第5の発明は、前記第1保持部が、前記ロードセルの第1支持部を挿入して支持可能な孔によって構成されてなることを特徴とする
本発明によれば、互いに重量や支持位置を異にするポンプユニットとレシーバタンクとが、一体となってシャシーフレームに固定される。したがって、シャシーフレームに作用する振動やねじれといった負荷が、ポンプユニットおよびレシーバタンクの支持点周辺において分散されることとなり、シャシーフレームの局部的な負荷が軽減されて走行安定性を向上することができる。
第1実施形態の吸引車の左側面図である。 第1実施形態の吸引車の上面図である。 レシーバタンクの傾倒状態を示す左側面図である。 図1の部分拡大図である。 図4におけるV−V線の断面図である。 図4におけるVI−VI線の断面図である。 図4におけるVII−VII線の断面図である。 図4におけるVIII−VIII線の断面図である。 図4におけるIX−IXの断面図である
図1〜図9を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における吸引車1の左側面図であり、図2は、吸引車1の上面図である。図1および図2に示すように、この第1実施形態の吸引車1は、車両の前後方向に延設する一対のシャシーフレーム2,2を備えており、このシャシーフレーム2,2に前輪3および後輪4が支持されている。一対のシャシーフレーム2,2は、車両の幅方向に対面配置するように設けられており、その前端部に、運転席を有するキャビン5が設けられている。また、一対のシャシーフレーム2,2には、キャビン5よりも車両後方に、吸引ポンプPを有するポンプユニット6およびレシーバタンク7が各々所定の間隔で懸架されている。
ポンプユニット6の吸引ポンプPには、フレキシブルホース8が接続されており、吸引ポンプPの吸引力によって吸引回収された汚水などの回収対象が、フレキシブルホース8を介してレシーバタンク7に収容されるようになっている。なお、吸引ポンプPは、PTO43によって伝達されるエンジンの出力によって駆動するようになっている。
上記のレシーバタンク7は、車両の幅方向に対面配置された一対のタンクフレーム9,9によってシャシーフレーム2,2に支持されている。タンクフレーム9は、レシーバタンク7の下面に直接固定される第1タンクフレーム10と、この第1タンクフレーム10にブラケット11を介して連結されるとともに、シャシーフレーム2に後述の剪断型ロードセルを介して支持される第2タンクフレーム12とによって構成されている。
具体的には、レシーバタンク7の下面には、車両の前後方向に延設する一対の第1タンクフレーム10,10が直接固定されている。これら一対の第1タンクフレーム10,10は、断面コ字形の長板部材によって構成されており、開口をレシーバタンク7の下面に臨ませた状態で固定されている(図5参照)。これら第1タンクフレーム10,10は、車両の幅方向に対面配置されており、その後端にそれぞれブラケット11が固定されている。また、シャシーフレーム2,2には、車両の前後方向に延設する断面矩形の第2タンクフレーム12,12が、後述する剪断型ロードセル14,15を介して支持されている。これら一対の第2タンクフレーム12,12は、クロスメンバ16によって左右が連結されており、各第2タンクフレーム12,12の後端には、枢支ピン11aによって上記したブラケット11が回動自在に取り付けられている。
走行時や回収作業時などには、図1に示すように、第2タンクフレーム12,12と第1タンクフレーム10,10とが面接触状態となる。これに対して、レシーバタンク7から回収対象を排出する場合には、図3に示すように、第1タンクフレーム10,10が枢支ピン11aを軸として起伏することとなり、これと一体となってレシーバタンク7が傾倒して後方から回収対象を排出可能となる。
なお、レシーバタンク7は、図3に示すように、伸縮シリンダ13の伸縮動作によって傾倒する。具体的には、伸縮シリンダ13は、一端が第1タンクフレーム10の長手方向略中央に回動自在に固定され、他端が第2タンクフレーム12の長手方向中央よりも僅かに後端寄りに回動自在に固定されている。伸縮シリンダ13が収縮した状態では、図1に示すように、第1タンクフレーム10が第2タンクフレーム12およびシャシーフレーム2と平行となり、これに伴ってレシーバタンク7もシャシーフレーム2と平行して支持される。この状態から伸縮シリンダ13を伸長させると、図3に示すように、第1タンクフレーム10が枢支ピン11aを軸として起伏し、レシーバタンク7はシャシーフレーム2に対して傾倒することとなる。
そして、一対のタンクフレーム9,9は、それぞれ2つの剪断型ロードセル14,15を介してシャシーフレーム2,2に支持されている。すなわち、シャシーフレーム2には、車両の前方側に位置する前方ロードセル14と、車両の後方側に位置する後方ロードセル15とがそれぞれ支持されており、これら両ロードセル14,15によってシャシーフレーム2にタンクフレーム9が支持されることとなる。以下では、シャシーフレーム2に対するタンクフレーム9の支持構造について詳細に説明する。なお、タンクフレーム9の支持構造は、車両の幅方向両側で対称である点を除いて同一であるため、ここでは車両の左側における支持構造について説明する。
図4は、吸引車1の左側方を部分的に拡大して示した図であり、図5〜図9は、それぞれ図4におけるV−V線、VI−VI線、VII−VII線、VIII−VIII線、IX−IX線の断面図である。図4〜図9に示すように、シャシーフレーム2は、外側面2aを車両の幅方向外方に臨ませるとともに、この外側面2aの上辺および下辺をそれぞれ車両の内方に略90度屈曲させた上面2bおよび下面2cとする断面U字形の長板部材によって構成されている。このシャシーフレーム2の上面2bには、車両の前後方向に延設するサブフレーム20が載置されて固定されている。
この第1実施形態においては、サブフレーム20は、車両の前方側に位置する前方サブフレーム21と、車両の後方側に位置する後方サブフレーム22とに分割形成されている。図5に示すように、前方サブフレーム21および後方サブフレーム22は、車両の幅方向外方に位置する外側面21a(22a)、車両の幅方向内方に位置する内側面21b(22b)およびシャシーフレーム2の上面2bに臨む底面21c(22c)によって屈曲形成された断面U字形の部材によって構成されている。前方サブフレーム21および後方サブフレーム22は、その外側面21a,22aがマウンティングブラケット23を介してシャシーフレーム2の外側面2aにボルトで固定されている。そして、第2タンクフレーム12は、前方サブフレーム21および後方サブフレーム22の開口から進入して、図示のとおり、非接触でオーバーラップさせた状態で支持されることとなる。このように、前方サブフレーム21および後方サブフレーム22に対して第2タンクフレーム12をオーバーラップさせることにより、吸引車1の車高を低く抑えることが可能となっている。
図6に示すように、第2タンクフレーム12は、前方ロードセル14を介して前方サブフレーム21に支持される。具体的には、前方サブフレーム21の外側面21aおよび内側面21bには、車両の幅方向に貫通する貫通孔からなる第1保持部24,24がそれぞれ対面する位置に形成されている。一方、第2タンクフレーム12にも、車両の幅方向に貫通する貫通孔からなる第2保持部25が、第1保持部24,24に対向する位置に形成されている。そして、これら第1保持部24,24に、前方ロードセル14の幅方向両端近傍に位置する第1支持部14a,14aを挿入支持させるとともに、第2保持部25に、前方ロードセル14の幅方向略中央に位置する第2支持部14bを挿入支持させている。このように、前方ロードセル14は、その長手方向を車両の幅方向に沿わせて位置することとなり、この前方ロードセル14を介して、第2タンクフレーム12が前方サブフレーム21に支持されることとなる。なお、ここでは前方ロードセル14の支持構造について説明したが、後方サブフレーム22における後方ロードセル15の支持構造も同様となっている。
このように、サブフレーム20(前方サブフレーム21および後方サブフレーム22)にそれぞれ両持ちで支持される前方ロードセル14および後方ロードセル15には、レシーバタンク7の荷重が作用する。そして、レシーバタンク7に収容された収容物の重量変化に応じて、サブフレーム9に対してレシーバタンク7が上下方向に変位し、この変位量に応じて各ロードセル14,15が撓むこととなる。このとき負荷された剪断荷重に応じた値を各ロードセル14,15が検出し、その検出値に基づいて収容物の重量が計測される。
また、図7は、図4におけるVII−VII線の断面図であるが、この図に示すように、前方サブフレーム21と第2タンクフレーム12との間には、レシーバタンク7の脱落を防止するための連結ピン26が、前方ロードセル14とは別に設けられている。この連結ピン26は、前方ロードセル14に対して車両の前方または後方に設けられるものであり、この第1実施形態においては、連結ピン26を前方ロードセル14に対して車両の前方に配置している。
具体的には、前方サブフレーム21の外側面21aおよび内側面21bには、車両の幅方向に貫通する貫通保持孔27,27がそれぞれ対面する位置に形成されている。一方、第2タンクフレーム12には、車両の幅方向に貫通するとともに上記の貫通保持孔27,27よりも大径の挿入孔28が、貫通保持孔27,27に対向する位置に形成されている。そして、連結ピン26を挿入孔28に貫通させた状態で、当該連結ピン26の両端近傍を貫通保持孔27,27に挿入支持させている。このとき、挿入孔28は、貫通保持孔27,27よりも大径であるため、連結ピン26と第2タンクフレーム12とは非接触状態に維持されている。これは、通常、各ロードセル14,15による重量計測に影響を与えないようにしながらも、事故などで仮にロードセル14,15が破損した場合に、レシーバタンク7がシャシーフレーム2から脱落するのを、連結ピン26によって防止するためである。なお、ここでは前方サブフレーム21における連結ピン26の取り付け構造について説明したが、後方サブフレーム22においても同様の構造により連結ピン26が取り付けられている。
また、図8は、図4におけるVIII−VIII線断面図であるが、この図に示すように、車両の幅方向に対面配置された一対の前方サブフレーム21,21は、クロスメンバ29によって連結されている。また、これと同様に、車両の幅方向に対面配置された一対の後方サブフレーム22,22も、互いにクロスメンバ29によって連結されている(図2)。このように、左右一対のサブフレーム20(前方サブフレーム21および後方サブフレーム22)がクロスメンバ29によって連結されることにより、サブフレーム20の強度を向上するとともに、シャシーフレーム2とサブフレーム20との横方向のズレを防止することが可能となる。また、これと同様に、左右一対の第2タンクフレーム12もクロスメンバ16によって連結されることにより、強度が向上するようになっている。
なお、図5に示すように、前方サブフレーム21および後方サブフレーム22には、これら両フレーム21,22の内側面21b,22bを車両の幅方向内方に引っ張り保持するテンションボルト30が連結されており、車両の幅方向へのズレを防止する構造となっている。
そして、第1実施形態においては、図4からも明らかなように、前方サブフレーム21を車両の前方に延設させるとともに、前方サブフレーム21の延設した部位にポンプユニット6を支持させている。具体的には、前方サブフレーム21は、長手方向中央よりも車両の後方側に位置する基部40と、長手方向中央よりも車両の前方に位置する延設部41とが連続形成された構成となっている。基部40は、上述のとおり、外側面21a、内側面21bおよび底面21cによって断面U字形に構成されており、この基部40において前方ロードセル14が支持されている。この基部40においては、断面をU字形に形成することによって、第2タンクフレーム12をオーバーラップさせた状態で支持するようになっている。
一方で、延設部41は、基部40と同様に複数のマウンティングブラケット23を介してシャシーフレーム2にボルトによって固定されている。この延設部41は、図9に示すように、外側面21aおよび内側面21bの上端が上面21dによって連続する断面矩形状に形成されており、この上面21d上にポンプユニット6が載置された状態で固定されることとなる。このように、基部40においては、第2タンクフレーム12をオーバーラップさせる都合上、断面U字形に形成されているのに対し、こうした制約を受けない延設部41においては、その断面を矩形として強度を向上させるようにしている。これにより、1つの延長形成された前方サブフレーム21に対して、ポンプユニット6の荷重とレシーバタンク7の荷重とがそれぞれ作用したとしても、シャシーフレーム2に対するねじれ応力や振動などの負荷を軽減することが可能となっている。
なお、図9からも明らかなように、前方サブフレーム21は、車両の幅方向に一対対面配置されている。これら一対の前方サブフレーム21,21は、左右対称な構成となっているが、延設部41の構成は両前方サブフレーム21,21で共通している。そして、両前方サブフレーム21,21の上面21d,21d間には基台42が架け渡されており、この基台42上にポンプユニット6が載置されている。また、図9において、符号43は、エンジンの出力を取り出すPTOを示しており、符号44は、基台42に載置された動力発生装置を示している。この動力発生装置44は、ポンプユニット6を構成する装置の一つであり、PTOにテンションベルト45によって連結されて、伸縮シリンダ13などの油圧アクチュエータに対して作動油の給排を行う油圧ポンプや吸引ポンプPの駆動源となっている。
以上のように、第1実施形態の吸引車1によれば、互いに重量や支持位置を異にするポンプユニット6とレシーバタンク7とが、サブフレーム20(前方サブフレーム21)によって一体となってシャシーフレーム2に固定される。したがって、シャシーフレーム2に作用する振動やねじれといった負荷が、ポンプユニット6およびレシーバタンク7の支持点周辺において分散されることとなり、シャシーフレーム2の局部的な負荷が軽減されて走行安定性を向上することができる
た、上記第1実施形態においては、前方サブフレーム21および後方サブフレーム22を上方に開口を有する断面U字形に構成し、この開口に第2タンクフレーム12を進入させて両者をオーバーラップさせる構成としている。しかしながら、これとは逆に、第2タンクフレーム12を下方に開口させる構成とし、この第2タンクフレーム12の開口に前方サブフレーム21または後方サブフレーム22を進入させる構成としてもよい。いずれにしても、サブフレーム20またはタンクフレーム9のいずれか一方を高さ方向に開口させ、この開口からいずれか他方を進入させて両者をオーバーラップさせれば、車高を抑えることが可能となる
お、上記第1実施形態においては、ブラケット11を介して連結される第1タンクフレーム10および第2タンクフレーム12によってタンクフレーム9が構成されているが、本発明のタンクフレームは上記の構成に限らない。例えば、レシーバタンク7に直接固定される第1タンクフレーム10のみによって本発明のタンクフレームを構成するようにしても構わない。このとき、第1タンクフレーム10は、必ずしもシャシーフレーム2に対して起伏する必要はないが、仮にシャシーフレーム2に対して起伏可能な構成とする場合には、ロードセルによる重量検出に影響を与えないように、第1タンクフレーム10をシャシーフレーム2に対して起伏自在に連結すればよい。いずれにしても本発明のタンクフレームは、レシーバタンクに直接または間接的に固定されるものを広く含むものである。
また、上記第1実施形態においては、レシーバタンクに収容された収容物(回収対象)の重量を4つのロードセルによって検出することとしたが、ロードセルの数はこれに限らず、少なくとも1つのロードセルを有していればよい。例えば、上記第1実施形態においては、車両の幅方向に左右一対のシャシーフレーム、サブフレームおよびロードセルが配備されているが、これらは必ずしも左右一対設ける必要はなく、車両の幅方向略中央に1つのみ設けるものであっても構わない。また、車両の前後方向に一対のロードセルが配備されているが、例えば、レシーバタンクの前後方向略中央に1つのみロードセルを配備することとしてもよい。
なお、上記第1実施形態におけるロードセルの構成や支持構造は一実施形態に過ぎず、本発明は、上記の構成や構造に限定されるものではない。いずれにしても、ロードセルを支持する1のフレームまたは複数の別体からなるフレームによってサブフレームが構成され、このサブフレームにポンプユニットが支持されるものを広く含むものである。
1 吸引車
2 シャシーフレーム
6 ポンプユニット
7 レシーバタンク
9 タンクフレーム
10 第1タンクフレーム
12 第2タンクフレーム
4 前方ロードセル
5 後方ロードセル
0 サブフレーム
1 前方サブフレーム
22 後方サブフレーム
1 延

Claims (5)

  1. ポンプユニット、および、このポンプユニットの吸引力によって回収された回収対象を収容可能なレシーバタンクがシャシーフレーム上に載置された吸引車において、
    前記シャシーフレームに固定されたサブフレームと、
    前記レシーバタンクに固定されたタンクフレームと、
    前記サブフレームにタンクフレームを連結支持させて、前記レシーバタンクに回収された回収対象の重量を検出可能なロードセルと、を備え、
    前記サブフレームは、
    前方サブフレームと前記前方サブフレームの後方に間隔を空けて配置された後方サブフレームとを有し、
    前記前方サブフレームは、前記シャシーフレームに沿って前記レシーバタンクよりも車両前方に延設された延設部を有するとともに、この延設部を介して前記ポンプユニットが前記シャシーフレームに固定され
    前記ロードセルは、
    車両の前方側に位置する前方ロードセルと、前記前方ロードセルよりも車両の後方に位置する後方ロードセルとによって構成され、
    前記前方サブフレームには、前記前方ロードセルが支持され、
    前記後方サブフレームには、前記後方ロードセルが支持されている
    ことを特徴とする吸引車。
  2. 前記サブフレームおよびタンクフレームは互いにオーバーラップして設けられ、
    前記サブフレームおよびタンクフレームの双方には、それぞれ前記ロードセルを支持する保持部が車両の幅方向に対向して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の吸引車。
  3. 前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか一方は高さ方向に開口が形成されるとともに、この開口から前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか他方が進入して両者がオーバーラップしてなることを特徴とする請求項記載の吸引車。
  4. 前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか一方には、一対の第1保持部が車両の幅方向に対向配置されるとともに、
    前記サブフレームまたはタンクフレームのいずれか他方には、車両の幅方向に貫通する孔からなる第2保持部が前記第1保持部に対向配置され、
    前記ロードセルは、
    長手方向に所定の間隔で設けられた一対の第1支持部が前記第1保持部に支持されるとともに、前記一対の第1支持部間に設けられた第2支持部が前記第2保持部に支持されてなることを特徴とする請求項記載の吸引車。
  5. 前記第1保持部は、前記ロードセルの第1支持部を挿入して支持可能な孔によって構成されてなることを特徴とする請求項に記載の吸引車。
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