JP5559993B2 - 超音波診断装置及びその画像処理方法 - Google Patents
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Description
近年、探触子を機械的な方法によって駆動させ被検体内の断層像(フレーム)複数枚分の反射エコー信号を受信し、数フレーム分の反射エコー信号をディジタル化し診断部位の3D画像を作成する3D画像作成回路によって作成された画像データを表示する方法が特許文献1に開示されている。
そこで、本発明は、現在のフレームデータに加えて1つ前などの複数のフレームデータを用いて、探触子の駆動による断層面の歪みを補正することを目的とする。
前記フレームデータの受信位置を補正するステップは、振動子素子それぞれについて、現フレームのスキャンデータ(A)及び1つ前又は1つ後のフレームのスキャンデータ(B)を取得するステップと、前記超音波探触子の移動方向に垂直な基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)を求めるステップと、前記現フレームのスキャンデータ(A)、前記1つ前又は1つ後のスキャンデータ(B)、前記基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)に基づいて、補間により基準位置におけるデータを求めるステップと、を含むものである。
前記基準位置としては、現フレームのフレームデータ取得開始時の振動子素子の位置、あるいは、超音波探触子の中央の振動子素子のスキャン位置でよい。
前記フレームデータの受信位置を補正する手段は、振動子素子それぞれについて、現フレームのスキャンデータ(A)及び1つ前又は1つ後のフレームのスキャンデータ(B)を取得するスキャンデータ取得部と、前記超音波探触子の移動方向に垂直な基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)を求める距離計算部と、前記現フレームのスキャンデータ(A)、前記1つ前又は1つ後のスキャンデータ(B)、前記基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)に基づいて、補間により基準位置におけるデータを求めるデータ補間部と、から構成される。
前記基準位置は、現フレームのフレームデータ取得開始時の振動子素子の位置、あるいは、超音波探触子の中央の振動子素子のスキャン位置でよい。
LB = L−LA - - - - - - (式2)
X = A*(L−LA)/L+B*(L−LB)/L
= A*LB/L+B*LA/L - - - - - (式3)
T:ある断層面を得るために超音波スキャンを開始からA点13を超音波スキャンするまでに経過した時間
ω:超音波探触子の移動速度
L:ある断層画像を得るための超音波スキャンを始めてから別の断層画像の超音波スキャンを始めるまでに超音波探触子が移動した距離
本発明の実施例1の位置ズレ補正は、図2のボリュームデータ構築部21で実行されるものであり、その内部処理のフローを図7に示す。本処理では入力されるフレームデータを計算用のバッファに格納し(S101)、格納したフレームデータの情報取得を行う(S102)。取得した情報から超音波スキャン位置の情報を読み取り、S103でその位置が始端であれば出力ボリュームデータ用のバッファにフレームデータの格納を行い(S104)、次のフレームデータが入力するのを待つ。もし、超音波スキャンした位置が始端で無ければ、計算用のバッファからフレームデータを読み出し位置ズレ補正処理を行って(S105)、出力ボリュームデータ用のバッファに格納する(S106)。さらに、S107でフレームデータの超音波スキャン位置が終端でなければ、次のフレームデータが入力するのを待ち、終端であればボリュームデータを出力し(S108)、次の処理に移る。
2…被検体
3…超音波探触子
4…超音波送受信部
5…超音波画像構成部
6…表示部
7…制御部
8…コントロールパネル
9…超音波スキャン方向
10…超音波探触子往復運動方向
11…超音波探触子移動方向
12…フレームデータ取得開始位置
13…超音波スキャン位置A点
14…超音波スキャン位置B点
15…補正位置X点
16…補正位置X点とA点の距離
17…補正位置X点とB点の距離
18…超音波探触子の始端素子が超音波スキャンしたデータ
19…超音波探触子中央素子が超音波スキャンしたデータ
20…フレームデータ取得部
21…ボリュームデータ構築部
22…座標変換処理部
23…レンダリング処理部
24…RGB変換部
25…A点及びB点のデータ取得部
26…LAおよびLBの距離算出部
27…データ補間部。
Claims (4)
- 長軸方向に振動子素子が複数配列され、被検体に超音波を照射し受信する超音波探触子と、
前記超音波探触子を長軸方向に対し垂直方向に機械的に移動しながら、超音波信号を送受信する手段と、
前記超音波探触子で受信される超音波に基づいて、複数枚分のフレームデータを取得し、該フレームデータから断層像又は3D像を作成する画像構成部と、
前記断層像又は3D像を表示する表示部を備え、
前記画像構成部が、超音波探触子の機械的な移動に伴うフレームデータの受信位置を補正する手段を備え、
前記フレームデータの受信位置を補正する手段が、
振動子素子それぞれについて、現フレームのスキャンデータ(A)及び1つ前又は1つ後のフレームのスキャンデータ(B)を取得するスキャンデータ取得部と、
振動子素子それぞれについて、前記超音波探触子の移動方向に垂直な基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)を求める距離計算部と、
振動子素子それぞれについて、前記現フレームのスキャンデータ(A)、前記1つ前又は1つ後のスキャンデータ(B)、前記基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)に基づいて、補間により基準位置におけるデータを求めるデータ補間部と、を備え、
前記基準位置が、前記超音波探触子の中央の振動子素子のスキャン位置であり、
前記中央の振動子素子より先にスキャンされる振動子素子については、現在のフレームのスキャンデータと1つ後ろのフレームのスキャンデータとを用いて補間を行い、前記中央の振動子素子より後にスキャンされる振動子素子については、現在のフレームのスキャンデータと1つ前のフレームのスキャンデータとを用いて補間を行うことを特徴とする超音波診断装置。 - 請求項1に記載の超音波診断装置において、
前記超音波探触子は、短軸方向にも前記振動子素子が複数配列されていることを特徴とする超音波診断装置。 - 長軸方向に振動子素子が複数配列された超音波探触子を、長軸方向に対し垂直方向に機械的に移動しながら、複数枚分のフレームデータを取得し、該フレームデータから断層像又は3D像を作成する超音波診断装置の画像処理方法において、
超音波探触子の機械的な移動に伴うフレームデータの受信位置を補正するステップを含み、
前記フレームデータの受信位置を補正するステップが、
振動子素子それぞれについて、現フレームのスキャンデータ(A)及び1つ前又は1つ後のフレームのスキャンデータ(B)を取得するステップと、
振動子素子それぞれについて、前記超音波探触子の移動方向に垂直な基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)を求めるステップと、
振動子素子それぞれについて、前記現フレームのスキャンデータ(A)、前記1つ前又は1つ後のスキャンデータ(B)、前記基準位置と現フレームのスキャン位置との距離(LA)、及び、前記基準位置と1つ前又は1つ後のフレームのスキャン位置との距離(LB)に基づいて、補間により基準位置におけるデータを求めるステップと、を備え、
前記基準位置が、前記超音波探触子の中央の振動子素子のスキャン位置であり、
前記中央の振動子素子より先にスキャンされる振動子素子については、現在のフレームのスキャンデータと1つ後ろのフレームのスキャンデータとを用いて補間を行い、前記中央の振動子素子より後にスキャンされる振動子素子については、現在のフレームのスキャンデータと1つ前のフレームのスキャンデータとを用いて補間を行うことを特徴とする超音波診断装置の画像処理方法。 - 請求項3に記載の超音波診断装置の画像処理方法において、
前記超音波探触子は、短軸方向にも前記振動子素子が複数配列されていることを特徴とする超音波診断装置の画像処理方法。
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