JP5556083B2 - プラスチックボトル - Google Patents
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Description
まず、以下に挙げる5種類のプラスチックボトル(実施例1、変形例1、変形例2、比較例1、および比較例2)について、それぞれボトル内部を陽圧としたときの持ちやすさ(UD適性)について評価した。
図1乃至図6に示す構成からなる、500ml用のプラスチックボトル10(実施例1)を作製した。この場合、18gのプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、プラスチックボトル10(実施例1)を作製した。実施例1において、くびれ領域23の径d1(58mm)の、胴部20の最大径d2(68mm)に対する比(d1/d2)は、0.85であった。このプラスチックボトル10(実施例1)は、従来一般に用いられるプラスチックボトルよりも薄肉化されたものである。また、実施例1において、上述したように三角形パネルの合計個数は64個であった。
くびれ領域23の径d1を40mmとして細くしたこと、以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同じ重量および肉厚を有する500ml用のプラスチックボトル10(変形例1)を作製しようとしたが、賦形不良によりブロー成形する事が出来なかった。
くびれ領域23の径d1を65mmとして太くしたこと、以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同じ重量および肉厚を有する500ml用のプラスチックボトル10(変形例2)を作製した。なお、変形例2において、くびれ領域23の径d1(65mm)の、胴部20の最大径d2(68mm)に対する比(d1/d2)は、0.96であった。
くびれ領域23が設けられておらず、プレーン構造からなる、500ml用のプラスチックボトル(比較例1)を作製した。比較例1のプラスチックボトルは、実施例1と同じ重量および肉厚を有するものである。
くびれ領域23が設けられておらず、プレーン構造からなる、500ml用のプラスチックボトル(比較例2)を作製した。比較例2において、28gのプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、プラスチックボトル(比較例2)を作製した。すなわち比較例2のプラスチックボトルは、実施例1のプラスチックボトル10より重量が重くなっている。また、このプラスチックボトル(比較例2)は、実施例1のプラスチックボトル10の1.5〜4倍の厚みを有している。
続いて、3種類のプラスチックボトル(実施例1、変形例3、および変形例4)について、三角形パネルの総数を変化させたときのブロー成形性および賦形性について評価した。
くびれ領域23に設けられた三角形パネルの総数を20個とした500ml用のプラスチックボトル(変形例3)を作製しようとしたが、賦形不良によりブロー成形する事が出来なかった。
くびれ領域23に設けられた三角形パネルの総数を100個とした500ml用のプラスチックボトル(変形例4)を作製した。このプラスチックボトル(変形例4)は、実施例1のプラスチックボトル10と同じ重量を有している。
11 口部
12 肩部
13 環状段部
20 胴部
21 上方円筒部
21a 補強溝
22 下方円筒部
23 くびれ領域
24 上方くびれ領域
24a、26a 下向き三角形パネル
24b、26b 上向き三角形パネル
24c、26c 谷状稜線
24d、26d 山状稜線
25 小径環状線
26 下方くびれ領域
27 上方環状線
28 下方環状線
30 底部
Claims (6)
- 口部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、
胴部は、上方くびれ領域と、この上方くびれ領域に小径環状線を介して連接する下方くびれ領域とを含むくびれ領域を有し、
小径環状線は、胴部の最小周方向長さをもち、
上方くびれ領域は、小径環状線から上方に向かって徐々に周方向長さが増加し、
下方くびれ領域は、小径環状線から下方に向かって徐々に周方向長さが増加し、
上方くびれ領域および下方くびれ領域は、いずれも多数の平面状の三角形パネルからなり、
上方くびれ領域および下方くびれ領域は、いずれも底辺が上方にくる下向きの下向き三角形パネルと、底辺が下方にくる上向きの上向き三角形パネルとを、周方向に交互に並べて配置した構造からなり、
上方くびれ領域および下方くびれ領域における下向き三角形パネルおよび上向き三角形パネルは、いずれも稜線を介して互いに隣接し、
下向き三角形パネルは、いずれも一対の底角と頂角とを有する同一形状をなし、一対の底角のうちいずれか一方の底角は90°以上となり、
上向き三角形パネルは、いずれも一対の底角と頂角とを有する同一形状をなし、一対の底角のうちいずれか一方の底角は90°以上となり、
下向き三角形パネルおよび上向き三角形パネルは、いずれも底辺以外の辺は、内側へ凸となる谷状稜線と、外側へ凸となる山状稜線とを有し、
上方くびれ領域および下方くびれ領域において、それぞれ谷状稜線と山状稜線とが周方向に交互に配置されていることを特徴とするプラスチックボトル。 - 上方くびれ領域および下方くびれ領域において、下向き三角形パネルおよび上向き三角形パネルは、それぞれ非線対称な三角形からなることを特徴とする請求項1記載のプラスチックボトル。
- 小径環状線は、正多角形の水平断面を有することを特徴とする請求項1または2記載のプラスチックボトル。
- 小径環状線におけるくびれ領域の径d1の、胴部の最大径d2に対する比(d1/d2)が、0.60以上かつ0.95以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
- くびれ領域の三角形パネルの合計個数が、32個以上かつ96個以下となることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
- くびれ領域の厚みが、0.07mm乃至0.40mmであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のプラスチックボトル。
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