(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
本実施形態に係る移動通信システムは、LTE-advenced方式の移動通信システムであり、上述の「Carrier aggaregation」が適用可能であるように構成されている。
本実施形態に係る移動通信システムでは、複数のキャリア(周波数バンド)を用いて、例えば、図6に示すように、第1キャリア及び第2キャリアを用いて、図1に示すユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われるように構成されている。
なお、本明細書では、第1キャリアの下りリンク信号と第2キャリアにおける上りリンク信号とが互いに干渉し合うケースを例に挙げて説明する。すなわち、本明細書の例においては、第2キャリアにおける上りリンク信号は、第1キャリアの下りリンク信号に対して、干渉を与える。本発明は、かかるケース以外のケースにも適用可能である。例えば、本発明は、3以上のキャリアが存在しており、複数のキャリア間で互いに干渉し合うケースにも適用可能である。
また、図6に示す第1キャリア及び第2キャリアの周波数方向の位置関係は一例であり、図6に示す以外の周波数方向の位置関係であってもよい。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、第1キャリアにおける上りリンク信号は、第1キャリアにおける下り信号や第2キャリアにおける下り信号に対しては干渉の影響を与えないものとする。
本実施形態に係る移動通信システムでは、図1に示すように、上りリンクにおいて、例えば、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)上で制御信号が送信され、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)上でデータ信号が送信されるように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、図1に示すように、例えば、下りリンクにおいて、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)上で制御信号が送信され、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)上でデータ信号が送信されるように構成されている。
図2に示すように、本実施形態に係る基地局装置eNBは、下りリンクリソース割り当て部11と、上りリンクリソース割り当て部12と、制御信号受信部13と、同時通信指示部14と、下りリンク信号送信部15と、上りリンク送信指示部16と、上りリンク信号受信部17と、測定(メジャメント)指示部18とを具備している。
下りリンクリソース割り当て部11は、ユーザ装置UEに対して、下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されている。
なお、下りリンクリソース割り当て部11により割り当てられた、前記下りリンク信号のための無線リソースは、物理レイヤ、MACレイヤ又はRRCレイヤのシグナリングにより、ユーザ装置UEに対して通知されてもよい。
ここで、下りリンク信号は、下りリンクの共有チャネル信号、下りリンクのデータチャネル信号、下りリンクの制御チャネル信号、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報、ページング信号、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel(DCCH))の少なくとも1つであってもよい。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、下りリンクの共有チャネル信号又は下りリンクのデータチャネル信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリアにおいて、下りリンクの制御チャネル信号のための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、下りリンクの共有チャネル信号又は下りリンクのデータチャネル信号を送信するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、下りリンクの共有チャネル信号又は下りリンクのデータチャネル信号は、第2キャリアで送信される。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、下りリンクの制御チャネル信号(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。ここで、第2キャリアにおいて、下りリンクの制御チャネル信号のための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、下りリンクの制御チャネル信号を送信するという意味であってもよい。この場合、第1キャリアと第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、下りリンクの制御チャネル信号は、第2キャリアで送信される。なお、前記下りリンクの制御チャネル信号には、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号または下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号が含まれてもよい。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリアにおいて、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報のための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報を送信するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報は、第2キャリアで送信される。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号を送信するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号は、第2キャリアで送信される。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報のための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報を送信するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報は、第2キャリアで送信される。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、ページング信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリアにおいて、ページング信号のための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、ページング信号を送信するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、ページング信号は、第2キャリアで送信される。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアにおいて、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel(DCCH))のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリアにおいて、個別制御チャネルのための無線リソースを割り当てるとは、第2キャリアにおいて、個別制御チャネルを送信するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、個別制御チャネルは、第2キャリアで送信される。
上述したように、下りリンク信号の無線リソースを、第2キャリアの上りリンク信号からの悪影響を受けない第2キャリアにおいて割り当てることにより、第2キャリアの上りリンク信号が、第1キャリアの下りリンク信号の受信特性を劣化させるという問題を回避することが可能となる。
また、例えば、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を有するユーザ装置UE)に対して、第2キャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されており、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができないユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を持たないユーザ装置UE)に対して、第1キャリアにおいて下りリンクの信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、前記Carrier aggregationのCapabilityは、ユーザ装置UEから通知されてもよい。この場合、前記Carrier aggregationのCapabilityは、ユーザ装置UEから制御信号受信部13経由で下りリンクリソース割り当て部11に通知されてもよい。
前記Carrier aggregationのCapabilityは、後述するように、図7又は図8のような構成で、ユーザ装置UEから通知されてもよい。
より具体的には、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を有するユーザ装置UE)に対して、第2キャリアにおいて、下りリンクの制御チャネル信号(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)のための無線リソースを割り当てるように構成され、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができないユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を持たないユーザ装置UE)に対して、第1キャリアにおいて、下りリンクの制御チャネル信号(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、上述した例では、下りリンクの制御チャネル信号に関して、ユーザ装置UEが第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるか否かに基づいて、第1キャリアにおいてその無線リソースを割り当てるか、第2キャリアにおいてその無線リソースを割り当てるかを決定したが、代わりに、下りリンクの共有チャネル信号、下りリンクのデータチャネル信号、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報、ページング信号、又は、個別制御チャネルに関して、同様の処理が行われてもよい。
或いは、下りリンクリソース割り当て部11は、制御信号受信部13より受信した、第1キャリア及び第2キャリアの上りリンクの送信の可否に関する情報に基づいて、どのキャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるかを決定するように構成されていてもよい。
例えば、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリアの上りリンクの送信が可能であり、第2キャリアの上りリンクの送信が不可能であるユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されており、第1キャリアの上りリンクの送信が不可能であり、第2キャリアの上りリンクの送信が可能であるユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて下りリンクの信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
また、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリアの上りリンクの送信が可能であり、かつ、第2キャリアの上りリンクの送信が可能であるユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
或いは、下りリンクリソース割り当て部11は、同時通信指示部14より受信した、複数のキャリアを用いた同時通信を行うか否かに関する情報に基づいて、どのキャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるかを決定するように構成されていてもよい。
例えば、下りリンクリソース割り当て部11は、複数のキャリアを用いた同時通信を行うユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されており、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて下りリンクの信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリアを「アンカーキャリア(Anchor Carrier)」として設定することによって、第1キャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当て、第2キャリアを「アンカーキャリア(Anchor Carrier)」として設定することによって、第2キャリアにおいて下りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、前記アンカーキャリアとは、下りリンクの制御チャネル信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報が送信されるキャリアという定義であってもよいし、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報が送信されるキャリアという定義であってもよいし、ページング信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel(DCCH))が送信されるキャリアという定義であってもよい。
或いは、前記アンカーキャリアとは、測定(メジャメント)が行われるキャリアという定義であってもよい。或いは、アンカーキャリアの定義は、上述した定義の組み合わせにより定義されてもよい。
ここで、上記DCCHには、「Measurement Report(測定報告)」や、「Handover Command(ハンドオーバ指示信号)」や、「Handover Complete(ハンドオーバ完了信号)」が含まれていてもよい。
「アンカーキャリア」は、「メインキャリア(Main Carrier)」と呼ばれてもよい。
或いは、前記アンカーキャリアは、Primary Carrier(プライマリキャリア)と呼ばれてもよい。また、前記Primary Carrierにおけるサービングセルは、Primary Cell (Pcell, プライマリセル)と呼ばれてもよい。
すなわち、下りリンクリソース割り当て部11は、第2キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されていてもよい。この場合、第2キャリアの上りリンク信号からの悪影響を受けない第2キャリアをプライマリキャリアと設定することにより、第2キャリアの上りリンク信号が、第1キャリアの下りリンク信号の受信特性を劣化させるという問題を回避することが可能となる。
或いは、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を有するユーザ装置UE)に対して、第2キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されており、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができないユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を持たないユーザ装置UE)に対して、第1キャリアでの通信を設定するように構成されていてもよい。
或いは、下りリンクリソース割り当て部11は、制御信号受信部13より受信した、第1キャリア及び第2キャリアの上りリンクの送信の可否に関する情報に基づいて、どのキャリアをプライマリキャリアとして設定するかを決定するように構成されていてもよい。
例えば、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリアの上りリンクの送信が可能であり、第2キャリアの上りリンクの送信が不可能であるユーザ装置UEに対して、第1キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されており、第1キャリアの上りリンクの送信が不可能であり、第2キャリアの上りリンクの送信が可能であるユーザ装置UEに対して、第2キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されていてもよい。
また、下りリンクリソース割り当て部11は、第1キャリアの上りリンクの送信が可能であり、かつ、第2キャリアの上りリンクの送信が可能であるユーザ装置UEに対して、第2キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されていてもよい。
或いは、下りリンクリソース割り当て部11は、同時通信指示部14より受信した、複数のキャリアを用いた同時通信を行うか否かに関する情報に基づいて、どのキャリアをプライマリキャリアとして設定するかを決定するように構成されていてもよい。
例えば、下りリンクリソース割り当て部11は、複数のキャリアを用いた同時通信を行うユーザ装置UEに対して、第2キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されており、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないユーザ装置UEに対して、第1キャリアをプライマリキャリアとして設定するように構成されていてもよい。
上りリンクリソース割り当て部12は、ユーザ装置UEに対して、上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されている。
なお、上りリンクリソース割り当て部12により割り当てられた、前記上りリンク信号のための無線リソースは、物理レイヤ、MACレイヤ又はRRCレイヤのシグナリングにより、ユーザ装置UEに対して通知されてもよい。
ここで、上りリンク信号は、上りリンクの共有チャネル信号、上りリンクのデータチャネル信号、上りリンクの制御チャネル信号、下りリンクのチャネル状態を通知する制御信号、下りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、スケジューリングリクエスト、サウンディング用のリファレンス信号、ランダムアクセスチャネル信号、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号の送達確認情報、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)の少なくとも1つであってもよい。
より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアにおいて、上りリンクの共有チャネル信号または上りリンクのデータチャネル信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリアにおいて、上りリンクの共有チャネル信号または上りリンクのデータチャネル信号のための無線リソースを割り当てるとは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて上りリンクの共有チャネル信号又は上りリンクのデータチャネル信号を送信することを指示するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、上りリンクの共有チャネル信号または上りリンクのデータチャネル信号は、第1キャリアで送信される。
或いは、より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアにおいて、上りリンクの制御チャネル信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリアにおいて、上りリンクの制御チャネル信号のための無線リソースを割り当てるとは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて上りリンクの制御チャネル信号を送信することを指示するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、上りリンクの制御チャネル信号は、第1キャリアで送信される。
ここで、前記上りリンクの制御チャネル信号には、下りリンクのチャネル状態を通知する制御信号や、下りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、スケジューリングリクエスト、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号の送達確認情報の少なくとも1つが含まれてもよい。
或いは、より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアにおいて、サウンディング用のリファレンス信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリアにおいて、サウンディング用のリファレンス信号のための無線リソースを割り当てるとは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいてサウンディング用のリファレンス信号を送信することを指示するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、サウンディング用のリファレンス信号は、第1キャリアで送信される。
或いは、より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアにおいて、ランダムアクセスチャネル信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリアにおいて、ランダムアクセスチャネル信号のための無線リソースを割り当てるとは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいてランダムアクセスチャネル信号を送信することを指示するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、ランダムアクセスチャネル信号は、第1キャリアで送信される。
或いは、より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリアにおいて、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるとは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいてSemi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号を送信することを指示するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号は、第1キャリアで送信される。
或いは、より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアにおいて、個別制御チャネルのための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリアにおいて、個別制御チャネルのための無線リソースを割り当てるとは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて個別制御チャネルを送信することを指示するという意味であってもよい。
この場合、第1キャリア及び第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、個別制御チャネルは、第1キャリアで送信される。
また、例えば、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されており、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができないユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて上りリンクの信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、前記第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるか否かの情報は、ユーザ装置UEから通知されてもよい。この場合、前記第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるか否かの情報は、ユーザ装置UEから制御信号受信部13経由で上りリンクリソース割り当て部12に通知されてもよい。
前記Carrier aggregationのCapabilityは、後述するように、図7又は図8のような構成で、ユーザ装置UEから通知されてもよい。
より具体的には、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて、上りリンクの制御チャネル信号のための無線リソースを割り当てるように構成され、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができないユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて、上りリンクの制御チャネル信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、上述した例では、上りリンクの制御チャネル信号に関して、ユーザ装置UEが第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるか否かに基づいて、第1キャリアにおいてその無線リソースを割り当てるか、第2キャリアにおいてその無線リソースを割り当てるかを決定したが、代わりに、上りリンクの共有チャネル信号、または、上りリンクのデータチャネル信号、または、下りリンクのチャネル状態を通知する制御信号、または、下りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、または、スケジューリングリクエスト、または、サウンディング用のリファレンス信号、または、ランダムアクセスチャネル信号、または、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号、または、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号の送達確認情報、または、個別制御チャネルに関して、同様の処理が行われてもよい。
或いは、上りリンクリソース割り当て部12は、制御信号受信部13より受信した、第1キャリア及び第2キャリアの上りリンクの送信の可否に関する情報に基づいて、どのキャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるかを決定するように構成されていてもよい。例えば、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアの上りリンクの送信が可能であり、第2キャリアの上りリンクの送信が不可能であるユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されており、第1キャリアの上りリンクの送信が不可能であり、第2キャリアの上りリンクの送信が可能であるユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて上りリンクの信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。また、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアの上りリンクの送信が可能であり、かつ、第2キャリアの上りリンクの送信が可能であるユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
或いは、上りリンクリソース割り当て部12は、同時通信指示部14より受信した、複数のキャリアを用いた同時通信を行うか否かに関する情報に基づいて、どのキャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるかを決定するように構成されていてもよい。例えば、複数のキャリアを用いた同時通信を行うユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されており、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおいて上りリンクの信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアを「アンカーキャリア(Anchor Carrier)」として設定することによって、第1キャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
なお、上りリンクリソース割り当て部12は、第1キャリアをアンカーキャリアとして設定することによって、第1キャリアにおける上りリンク信号のための無線リソースを割り当て、第2キャリアを「アンカーキャリア(Anchor Carrier)」として設定することによって、第2キャリアにおいて上りリンク信号のための無線リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、前記アンカーキャリアとは、上りリンクの制御チャネル信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、下りリンクのチャネル状態を通知する制御信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、下りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報が送信されるキャリアという定義であってもよいし、スケジューリングリクエストが送信されるキャリアという定義であってもよいし、ランダムアクセスチャネル信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号が送信されるキャリアという定義であってもよいし、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号の送達確認情報が送信されるキャリアという定義であってもよい。或いは、アンカーキャリアの定義は、上述した定義の組み合わせにより定義されてもよい。
或いは、前記アンカーキャリアは、Primary Carrier(プライマリキャリア)と呼ばれてもよい。また、前記Primary Carrierにおけるサービングセルは、Primary Cell (Pcell, プライマリセル)と呼ばれてもよい。
制御信号受信部13は、ユーザ装置UEより、ユーザ装置UEの「Capability(能力)」を通知する制御信号を受信するように構成されている。
ここで、かかる制御信号は、同時に通信可能なキャリアの情報と、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報とを含む。
例えば、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報は、ユーザ装置UEのCapabilityを通知するメッセージの中のRadio Frequency parameters(RF parameters)の一部として通知されてもよい。
より具体的には、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報は、図7に示すような構成で通知されてもよい。
すなわち、同時に通信可能なキャリアの情報として周波数バンドインディケータ(Frequency Band Indicator)のリストが通知され、かつ、それぞれの周波数バンドに対して、上りリンクの送信の可否、例えば、YES或いはNOが通知されてもよい。
また、図8に、2つのキャリアが同時に通信可能である場合の一例を示す。図8においては、Band1におけるキャリア及びBand3におけるキャリアが同時に通信可能であり、かつ、第1キャリアであるBand3においては上りリンクの送信が可能であり、第2キャリアであるBand1においては上りリンクの送信が不可能と通知される。
或いは、例えば、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報は、図9に示すような構成で通知されてもよい。
すなわち、同時に通信可能なキャリアの情報として周波数バンドインディケータ(Frequency Band Indicator)のリストが通知され、かつ、それぞれの周波数バンドに対して、上りリンクの送信に関するカテゴリーが通知されてもよい。
ここで、前記上りリンクの送信に関するカテゴリーは、その周波数バンドにおいて上りリンクの送信を行った場合に、どの程度、下りリンクに対して悪影響を与えるか、すなわち、干渉電力を与えるかに基づいて、決定されてもよい。
また、前記カテゴリーは、ユーザ装置UEのパフォーマンス規定として、別途規定されたカテゴリーであってもよい。
より具体的には、カテゴリーAは、下りリンクに対して悪影響を与えないカテゴリーであり、カテゴリーBは、下りリンクに対して悪影響を少し与えるカテゴリーであり、カテゴリーCは、下りリンクに対して悪影響を著しく与えるカテゴリーであるといった定義がなされてもよい。
或いは、前記カテゴリーA、B、Cは、上述のパフォーマンス規定における規定値によって、決定されてもよい。また、カテゴリーCは、その周波数バンドにおける上りリンクの送信を禁止するといったカテゴリーであってもよい。
また、図10に、2つのキャリアが同時に通信可能である場合の一例を示す。図10においては、Band1におけるキャリア及びBand3におけるキャリアが同時に通信可能であり、かつ、第1キャリアであるBand3においては上りリンクの送信が可能であるカテゴリーAが通知され、第2キャリアであるBand1においては上りリンクの送信が下りリンクの信号に少し悪影響を与えるカテゴリーBが通知される。
或いは、例えば、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、図21乃至図22に示すように、周波数に関する情報が通知されてもよい。
ここで、かかる周波数に関する情報とは、例えば、上りリンクのシステム帯域幅に関する情報であってもよいし、上りリンクの周波数に関する情報であってもよい。また、上りリンクの代わりに、下りリンクのシステム帯域幅の情報であってもよいし、下りリンクの周波数に関する情報であってもよい。
以下に、より具体的に説明する。
例えば、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報は、図21に示すような構成で通知されてもよい。
すなわち、同時に通信可能なキャリアの情報として周波数バンドインディケータ(Frequency Band Indicator)のリストが通知され、かつ、それぞれの周波数バンドに対して、上りリンクの送信を行うことが可能な最大のシステム帯域幅が通知されてもよい。尚、前記最大のシステム帯域幅は、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として通知されてもよい。
ここで、前記最大のシステム帯域幅は、移動局UEが、キャリアアグリゲーションを行う場合に、当該周波数バンドにおいて、通信を行うことができる上りリンクの最大のシステム帯域幅を示す。
この場合、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な最大のシステム帯域幅が通知される。
前記システム帯域幅は、チャネル帯域幅(Channel Bandwidth)と呼ばれてもよい。また、前記システム帯域幅は、上りリンクと下りリンクを含めたシステム帯域幅であってもよいし、上りリンクのシステム帯域幅であってもよいし、下りリンクのシステム帯域幅であってもよいし、上りリンクのシステム帯域幅と下りリンクのシステム帯域幅の両方であってもよい。上りリンクのシステム帯域幅と下りリンクのシステム帯域幅が同じである場合、前記システム帯域幅は、上りリンク、下りリンクの区別をせず、システム帯域幅のみであってもよい。
上述したように、上りリンクの信号の送信は、Duplexerの実装によっては、下りリンク信号の受信品質を劣化させることがあるため、下りリンクの受信を行うことが可能な周波数のレンジも極めて重要な情報となる。
なお、前記最大のシステム帯域幅の代わりに、最小のシステム帯域幅が通知されてもよい。或いは、図22に示すように、前記最大のシステム帯域幅の代わりに、上りリンクの送信を行うことが可能な、すなわち、通信可能なシステム帯域幅そのものが通知されてもよい。或いは、前記最大のシステム帯域幅の代わりに、上りリンクの送信を行うことが可能なシステム帯域幅のレンジが通知されてもよい。
或いは、例えば、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報は、図23に示すような構成で通知されてもよい。
すなわち、同時に通信可能なキャリアの情報として周波数バンドインディケータ(Frequency Band Indicator)のリストが通知され、かつ、それぞれの周波数バンドに対して、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)が通知されてもよい。尚、前記周波数のレンジ(範囲)は、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として通知されてもよい。
ここで、前記周波数のレンジ(範囲)は、移動局UEが、キャリアアグリゲーションを行う場合に、当該周波数バンドにおいて、通信を行うことができる上りリンクの周波数のレンジを示す。
この場合、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)が通知される。
なお、上述した例では、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジが通知されたが、代わりに、下りリンクの受信を行うことが可能な周波数のレンジが通知されてもよい。
或いは、上述した例では、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジが通知されたが、代わりに、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジと下りリンクの受信を行うことが可能な周波数のレンジの両方が通知されてもよい。
上述したように、上りリンクの信号の送信は、Duplexerの実装によっては、下りリンク信号の受信品質を劣化させることがあるため、下りリンクの受信を行うことが可能な周波数のレンジも極めて重要な情報となる。
或いは、例えば、前記同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報は、図24に示すような構成で通知されてもよい。
すなわち、同時に通信可能なキャリアの情報として周波数バンドインディケータ(Frequency Band Indicator)のリストが通知され、かつ、それぞれの周波数バンドに対して、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)と最大のシステム帯域幅が通知されてもよい。尚、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)と前記最大のシステム帯域幅は、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として通知されてもよい。
この場合、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)と最大のシステム帯域幅が通知される。
なお、前記最大のシステム帯域幅の代わりに、最小のシステム帯域幅が通知されてもよい。或いは、前記最大のシステム帯域幅の代わりに、上りリンクの送信を行うことが可能な、すなわち、通信可能なシステム帯域幅そのものが通知されてもよい。或いは、前記最大のシステム帯域幅の代わりに、上りリンクの送信を行うことが可能な、システム帯域幅のレンジが通知されてもよい。
或いは、上述した例では、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)と最大のシステム帯域幅が通知されたが、代わりに、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)、または、サポート可能なシステム帯域幅等に基づいて分類されたカテゴリーが定義され、前記カテゴリーが、前記同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、通知されてもよい。尚、前記カテゴリには、上りリンクの情報に加えて、下りリンクの情報が含まれてもよい。すなわち、前記カテゴリには、下りリンクの受信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)、または、サポート可能なシステム帯域幅等が含まれてもよい。あるいは、前記カテゴリには、上りリンクと下りリンクの両方の情報が含まれてもよい。
上述した図21乃至図24の例においては、2つのキャリアに関する例を示したが、3つ以上のキャリアでキャリアアグリゲーションを行う場合にも、同様に、同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報が送信されてもよい。
また、制御信号受信部13が、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報として、上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジ(範囲)または最大のシステム帯域幅を受信した場合、基地局装置eNBは、前記上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジまたは最大のシステム帯域幅に基づいて、かかる移動局UEに、上りリンクで通信を行う周波数及びシステム帯域幅を指定してもよい。
或いは、前記上りリンクの送信を行うことが可能な周波数のレンジまたは最大のシステム帯域幅が、基地局装置eNBが提供しているキャリアアグリゲーションの上りリンクの周波数及びシステム帯域幅と一致しない場合、基地局装置eNBは、かかる移動局UEに、キャリアアグリゲーションを用いた通信を指示しないという処理を行ってもよい。
上述したように、Duplexerの動作によっては、移動局UEの上りリンクの信号の送信が、移動局の下りリンクの受信信号の品質を劣化させるという問題が生じる場合が存在する。
しかしながら、図21乃至図24において説明したように、上りリンクのシステム帯域幅、或いは、上りリンクの周波数或いは、下りリンクのシステム帯域幅、或いは、下りリンクの周波数を限定することにより、前記劣化を低減することが可能となる。
すなわち、移動局UEのCapabilityとして、周波数に関する情報、すなわち、上りリンクのシステム帯域幅、或いは、上りリンクの周波数或いは、下りリンクのシステム帯域幅、或いは、下りリンクの周波数を通知することにより、基地局装置eNBは、下りリンク信号の劣化が生じる状態での運用を回避することが可能となり、マルチキャリア伝送を行う場合に下りリンク信号の劣化が生じるユーザ装置に対しても、適切に移動通信サービスを提供することが可能となる。また、移動局UEのCapabilityとして、周波数に関する情報、すなわち、上りリンクのシステム帯域幅、或いは、上りリンクの周波数或いは、下りリンクのシステム帯域幅、或いは、下りリンクの周波数を通知することにより、移動局UE及び基地局装置eNBは、全てのシステム帯域幅や周波数をサポートする必要がなくなるため、試験負荷や開発コストを低減することが可能となり、装置のシンプル化、低価格化を実現することが可能となる。
なお、上述した例では、キャリアの情報として、周波数バンドインディケータが通知されたが、代わりに、上りリンクのキャリアの周波数または下りリンクのキャリアの周波数そのものが通知されてもよい。
また、前記キャリアの周波数は、EARFCN(E−UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number)により指定されてもよい。
或いは、別途、第1キャリアや第2キャリアがキャリアの情報として通知され、前記第1キャリア及び第2キャリアに関して、上りリンクの送信の可否を通知するビットが定義されてもよい。
なお、制御信号受信部13は、前記「Capability(能力)」を通知する制御信号、すなわち、同時に通信可能なキャリアの情報、及び、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報を、下りリンクリソース割り当て部11及び上りリンクリソース割り当て部12及び下りリンク送信部15及び上りリンク送信指示部16に通知する。
ここで、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報とは、具体的には、前記第1キャリア及び第2キャリアの上りリンクの送信の可否に関する情報である。
同時通信指示部14は、ユーザ装置UEに対して、複数のキャリアを用いた同時通信(すなわち、「Carrier aggaregation」)を行うように指示するように構成されている。ここで、同時通信指示部14は、RRC messageを用いて、プライマリーキャリアに加えて、セカンダリキャリアを設定することにより、複数のキャリアを用いた同時通信を行うように指示するように構成されていてもよい。あるいは、同時通信指示部14は、RRC messageを用いて、セカンダリキャリアを削除することにより、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないように指示するように構成されていてもよい。前記セカンダリキャリアの設定/削除は、上りリンクに関してのみ行われてもよいし、下りリンクに関してのみ行われてもよいし、あるいは、上りリンクと下りリンクの両方に関して行われてもよい。
あるいは、同時通信指示部14は、MAC layerの制御信号を用いて、セカンダリキャリアをActivateすることにより、複数のキャリアを用いた同時通信を行うように指示するように構成されていてもよい。あるいは、同時通信指示部14は、MAC layerの制御信号を用いて、セカンダリキャリアをDe-activateすることにより、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないように指示するように構成されていてもよい。尚、前記セカンダリキャリアのActivation/ De-activationは、上りリンクに関してのみ行われてもよいし、下りリンクに関してのみ行われてもよいし、あるいは、上りリンクと下りリンクの両方に関して行われてもよい。
例えば、同時通信指示部14は、ユーザ装置UEとの間のパスロス、下りリンクの無線品質、下りリンクのチャネル状態情報の少なくとも1つに基づいて、複数のキャリアを用いた同時通信を行うように指示するか否か(ON/OFF)について決定するように構成されていてもよい。
なお、かかるパスロス、下りリンクの無線品質、下りリンクのチャネル状態情報は、ユーザ装置UEより通知されてもよい。
ここで、下りリンクの無線品質は、下りリンクのリファレンス信号の受信レベル(RSRP)、下りリンクのリファレンス信号のSIR、Channel Quality Indicator、RSRQの少なくとも1つであってもよい。
また、前記パスロスは、ユーザ装置UEから送信されるサウンディング用のリファレンス信号のユーザ装置UEにおける送信電力と基地局装置eNBの受信電力とから算出されてもよい。
なお、前記サウンディング用のリファレンス信号のユーザ装置UEにおける送信電力は、ユーザ装置UEから報告されるPower headroomにより算出されてもよい。
或いは、前記パスロスは、ユーザ装置UEから報告されるPower headroomから、直接算出されてもよい。この場合、前記Power headroomは、ユーザ装置UEが保有しているパスロス及びその他の情報を用いて算出されることを想定している。
例えば、同時通信指示部14は、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上である場合に、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないと決定し、それ以外の場合に、複数のキャリアを用いた同時通信を行うと決定してもよい。
或いは、同時通信指示部14は、下りリンクの無線品質が所定の閾値以上である場合に、複数のキャリアを用いた同時通信を行うと決定し、それ以外の場合に、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないと決定してもよい。
ここで、前記パスロスが所定の閾値以上である/ないとは、ユーザ装置UEと基地局装置間における第1キャリアのパスロスが閾値以上である/ないということであってもよいし、ユーザ装置UEと基地局装置間における第2キャリアのパスロスが閾値以上である/ないということであってもよい。
或いは、前記パスロスが所定の閾値以上である/ないとは、前記第2キャリアのパスロスから前記第1キャリアのパスロスを引いた値が閾値以上である/ないという意味であってもよい。この場合、同時通信指示部14は、前記第2キャリアのパスロスから前記第1キャリアのパスロスを引いた値が閾値以上でない場合に、複数のキャリアを用いた同時通信を行うと決定し、それ以外の場合に、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないと決定してもよい。
すなわち、前記パスロスは、ユーザ装置UEと基地局装置間における第1キャリアのパスロスの絶対値、前記第2キャリアのパスロスの絶対値に限定されるものではなく、前記第1キャリアのパスロスと前記第2キャリアのパスロスの相対値を含んでもよい。
これにより例えば、前記第1キャリア及び前記第2キャリアのパスロスが、各々のキャリアにてシングルキャリア通信が可能なレベルであり、前記第2キャリアで上り送信、前記第1キャリア並びに前記第2キャリアにて下り同時受信を実施可能と同時通信指示部14が判断した場合、前記第2キャリアのパスロスが大きく、つまり、送信電力が大きく、且つ、第1キャリアのパスロスが大きく、つまり、受信信号レベルが小さく、結果として相対的に前記第2キャリアの送信信号が、前記第1キャリアの受信信号品質を劣化させてしまう場合を、より高い精度で判断し、避けることが可能となる。
また、前記パスロスの所定の閾値とは、前記ユーザ装置UEと前記基地局装置間におけるパスロスの他に、前記ユーザ装置UEと前記基地局装置とは異なる基地局とのパスロスを含んでもよい。すなわち、上述したパスロスの算出において、第1キャリアを用いて通信を行う基地局装置のアンテナと第2キャリアを用いて通信を行う基地局装置のアンテナの位置が違ってもよい。
これにより例えば、ユーザ装置と基地局装置間の第1キャリア及び第2キャリアのパスロスに関して、前記第2キャリアのパスロスが大きく、同時通信指示部14が「Carrier aggaregation」不可と判断した場合においても、前記ユーザ装置と前記基地局装置とは異なる基地局との第1キャリアのパスロスが小さい場合においては、「Carrier aggaregation」を実施することが可能となる。
また、同時通信指示部14は、下りリンクリソース割り当て部11が、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおける無線リソースを割り当てる場合に、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を不可(OFF)として通知するように構成されていてもよい。
また、同時通信指示部14は、上りリンクリソース割り当て部12が、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおける無線リソースを割り当てる場合に、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を不可(OFF)として通知するように構成されていてもよい。
また、同時通信指示部14は、前記複数のキャリアを用いた同時通信を行うか否かの決定を、下りリンクリソース割り当て部11と上りリンクリソース割り当て部12と下りリンク信号送信部15と上りリンク信号送信指示部16に通知する。
下りリンク信号送信部15は、第1キャリア下りリンク信号送信部15aと、第2キャリア下りリンク信号送信部15bとを具備している。
第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおける下りリンク信号送信するように構成されており、第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、ユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおける下りリンク信号を送信するように構成されている。
なお、前記下りリンク信号とは、例えば、下りリンクの共有チャネル信号であってもよいし、下りリンクのデータチャネル信号であってもよいし、下りリンクの制御チャネル信号であってもよいし、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号であってもよいし、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号であってもよいし、ページング信号であってもよいし、DCCHであってもよい。
具体的には、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
ここで、前記上りリンク信号は、例えば、上りリンクの共有チャネル信号、上りリンクのデータチャネル信号、上りリンクの制御チャネル信号、下りリンクのチャネル状態を通知する制御信号、下りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、スケジューリングリクエスト、サウンディング用のリファレンス信号、ランダムアクセスチャネル信号、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンク信号、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号の送達確認情報、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)の少なくとも1つである。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号を送信しないように構成されており、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信しないタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するように構成されていてもよい。
また、第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するタイムフレームにおいて、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信しないことを受けて、第2キャリアにおける下りリンク信号を送信するように構成されていてもよい。
なお、前記タイムフレームは、例えば、サブフレームやTTI(Transmission Time Interval)と呼ばれてもよい。また、例えば、前記タイムフレームの長さは、1msであってもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信(すなわち、「Carrier aggaregation」)を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないように構成されており、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信しないタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うように構成されていてもよい。
さらに、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行うか否かに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行うタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号を送信しないように構成されており、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行わないタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するように構成されていてもよい。
さらに、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行うか否かに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信(すなわち、「Carrier aggaregation」)を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行うタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないように構成されており、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行わないタイムフレームにおいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うように構成されていてもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
ここで、前記所定の閾値は、一例として、0dBmという値であってもよい。また、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力は、例えば、ユーザ装置UEから通知されるPower Headroomから算出されてもよい。
或いは、例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
ここで、前記送信帯域幅は、一例として、1MHzという値であってもよいし、6リソースブロックという値であってもよい。
或いは、例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の第1閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
或いは、例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の第1閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅がQPSKである場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
或いは、例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号のMCSレベルが所定の第1閾値以下であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
ここで、前記第1閾値は、一例として、MCSレベルとして0から15が定義されている場合の、5という値であってもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うと決定してもよい。
ここで、前記所定の閾値は、一例として、0dBmという値であってもよい。また、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力は、例えば、ユーザ装置UEから通知されるPower Headroomから算出されてもよい。
或いは、例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の第1閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うと決定してもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行うか否かに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行い、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の閾値以上である場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
ここで、前記所定の閾値は、一例として、0dBmという値であってもよい。また、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力は、例えば、ユーザ装置UEから通知されるPower Headroomから算出されてもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かに加えて、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、同時通信指示部14より受信した、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定に基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
すなわち、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、同時通信指示部14より、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定を受け取っている場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かとパスロスに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かに加えて、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
ここで、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、同時通信指示部14より受信した、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定に基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
すなわち、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、そのタイムフレームにおいて第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信し、かつ、同時通信指示部14より、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定を受け取っている場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うと決定してもよい。
また、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bは、第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するか否かとパスロスに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
さらに、第1キャリア下りリンク信号送信部15aは、第1キャリア上りリンク信号受信部17a及び第2キャリア上りリンク信号受信部17bが第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時受信を行うか否かに加えて、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号の送信を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
上りリンク送信指示部16は、第1キャリア上りリンク送信指示部16aと、第2キャリア上りリンク送信指示部16bとを具備している。
第1キャリア上りリンク送信指示部16aは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うように構成されており、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、ユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うように構成されている。
なお、上りリンク信号の送信指示を行う信号は、例えば、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号(Uplink Scheduling Grant)である。また、前記上りリンクの信号は、例えば、上りリンクの共有チャネル信号、または、上りリンクのデータチャネル信号である。
具体的には、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
ここで、下りリンク信号は、下りリンクの共有チャネル信号、下りリンクのデータチャネル信号、下りリンクの制御チャネル信号、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号、上りリンクの共有チャネル信号の送達確認情報、Semi-persistent Schedulingが適用される下りリンク信号、Semi-persistent Schedulingが適用される上りリンクの信号の送達確認情報、ページング信号、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel(DCCH))の少なくとも1つである。
例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するタイムフレームの4タイムフレーム前において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないように構成されており、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信しないタイムフレームの4タイムフレーム前において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うように構成されていてもよい。
ここで、LTE方式及びLTE-A方式の上りリンクにおいて、上りリンクの共有チャネル信号、または、上りリンクのデータチャネル信号の送信は、下りリンクにおいて上りリンク信号の送信指示を行ったタイムフレームから4タイムフレーム後に行われる。
よって、上述したように、前記第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するタイムフレームの4タイムフレーム前に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かを決定することにより、前記下りリンク信号が送信されるタイムフレームにおいて、上りリンクの共有チャネル信号または上りリンクのデータチャネル信号の送信が前記前記下りリンク信号の受信特性が劣化しないように、上りリンク信号の送信指示を行うことが可能となる。
また、第1キャリア上りリンク送信指示部16a及び第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かに基づいて、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信を指示するか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア上りリンク送信指示部16a及び第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するタイムフレームの4タイムフレーム前において、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信を指示しないように構成されており、下りリンク信号送信部15が第1キャリアにおける下りリンク信号を送信しないタイムフレームの4タイムフレーム前において、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信を指示するように構成されていてもよい。
さらに、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うタイムフレームの4タイムフレーム前において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないように構成されており、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないタイムフレームの4タイムフレーム前において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うように構成されていてもよい。
さらに、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かに基づいて、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信を指示するか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うタイムフレームの4タイムフレーム前において、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信の送信指示を行わないように構成されており、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行わないタイムフレームの4タイムフレーム前において、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信の送信指示を行うように構成されていてもよい。
また、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
ここで、前記所定の閾値は、一例として、0dBmという値であってもよい。また、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力は、例えば、ユーザ装置UEから通知されるPower Headroomから算出されてもよい。
或いは、例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
ここで、前記送信帯域幅は、一例として、1MHzという値であってもよいし、6リソースブロックという値であってもよい。
或いは、例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の第1閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
或いは、例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の第1閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅がQPSKである場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
或いは、例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号のMCSレベルが所定の第1閾値以下であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
ここで、前記第1閾値は、一例として、MCSレベルとして0から15が定義されている場合の、5という値であってもよい。 また、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かに加えて、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、同時通信指示部14より受信した、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定に基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
すなわち、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、同時通信指示部14より、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定を受け取っている場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
また、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かとパスロスに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
また、第1キャリア上りリンク送信指示部16a及び第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信を指示するか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第1キャリア上りリンク送信指示部16a及び第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信し、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の閾値以上である場合に、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信の送信指示を行うと決定してもよい。
ここで、前記所定の閾値は、一例として、0dBmという値であってもよい。また、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力は、例えば、ユーザ装置UEから通知されるPower Headroomから算出されてもよい。
また、第1キャリア上りリンク送信指示部16a及び第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15aが第1キャリアにおける下りリンク信号を送信するか否かに加えて、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第1キャリアにおける上りリンク信号及び第2キャリアにおける上りリンク信号の同時送信を指示するか否かについて決定するように構成されていてもよい。
また、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行い、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
ここで、前記所定の閾値は、一例として、0dBmという値であってもよい。また、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力は、例えば、ユーザ装置UEから通知されるPower Headroomから算出されてもよい。
或いは、例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行い、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
ここで、前記送信帯域幅は、一例として、1MHzという値であってもよいし、6リソースブロックという値であってもよい。
或いは、例えば、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行い、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力が所定の第1閾値以上であり、かつ、前記第2キャリアにおける上りリンク信号の送信帯域幅が所定の第2閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うと決定してもよい。
さらに、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かに加えて、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
ここで、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、同時通信指示部14より受信した、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定に基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
すなわち、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行い、かつ、同時通信指示部14より、ユーザ装置UEとの間のパスロスが所定の閾値以上であり、複数のキャリアを用いた同時通信を行わないという決定を受け取っている場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わないと決定し、それ以外の場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信を行うと決定してもよい。
また、第2キャリア上りリンク送信指示部16bは、4タイムフレーム後のタイムフレームにおいて第1キャリア下りリンク信号送信部15a及び第2キャリア下りリンク信号送信部15bが第1キャリアにおける下りリンク信号及び第2キャリアにおける下りリンク信号の同時送信を行うか否かとパスロスに加えて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数、MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かについて決定するように構成されていてもよい。
上りリンク信号受信部17は、第1キャリア上りリンク信号受信部17aと、第2キャリア上りリンク信号受信部17bとを具備している。
第1キャリア上りリンク信号受信部17aは、ユーザ装置UEから送信される第1キャリアにおける上りリンク信号を受信するように構成されており、第2キャリア上りリンク信号受信部17bは、第2キャリアにおける上りリンク信号を受信するように構成されている。
メジャメント指示部18は、ユーザ装置UEに対して、測定処理(Measurement)を行うキャリアを指示するように構成されている。ここで、測定処理(Measurement)とは、例えば、下りリンクのリファレンス信号の受信電力を測定する処理であってもよい。
ここで、下りリンクのリファレンス信号の受信電力は、RSRP(Reference Signal Received Power)と呼ばれてもよい。また、前記測定処理には、同期信号を用いて、下りリンクのセルを検出するセルサーチの処理が含まれていてもよい。
また、前記測定処理において、前記RSRPに加えて、RSRQ(Reference Signal Received Quality)やSIR、CQIが測定されてもよい。
ここで、RSRQ(Reference Signal Received Quality)とは、下りリンクの参照信号の受信電力を、下りリンクのRSSI(Received Signal Strength Indicator)で割った値である。
ここで、RSSIとは、移動局において観測されるトータルの受信レベルであり、熱雑音や他セルからの干渉電力や、自セルからの希望信号の電力等の全てを含んだ受信レベルのことである。
また、CQI(Channel Quality Indicator)とは、下りリンクの無線品質情報である。
ここで、メジャメント指示部18は、ユーザ装置に対して、第2キャリアにおいて、測定処理(Measurement)を行うように指示するように構成されていてもよい。
この場合、第1キャリアと第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、ユーザ装置は、第2キャリアにおいて、測定処理(Measurement)を行う。
また、例えば、メジャメント指示部18は、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスに基づいて、第2キャリアにおいて測定処理(Measurement)を行うように指示するように構成されていてもよい。
すなわち、メジャメント指示部18は、前記パスロスが所定の閾値以上である場合に、ユーザ装置に対して、第2キャリアにおいて測定処理(Measurement)を行うように指示し、それ以外の場合に、ユーザ装置に対して、第1キャリアにおいて、或いは、第1キャリアと第2キャリアの両方において測定処理(Measurement)を行うように指示してもよい。
なお、上述した例においては、パスロスに基づいて、メジャメントを行うキャリアが決定されたが、代わりに、上りリンクの信号の送信電力、送信帯域幅、変調方式、送信周波数MCSレベル、所要のSIRの少なくとも1つに基づいて、メジャメントを行うキャリアが決定されてもよい。
さらに、例えば、メジャメント指示部18は、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができるユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を有するユーザ装置UE)に対して、第2キャリアにおいてメジャメントを行うように指示するように構成されており、第1キャリア及び第2キャリアの同時通信を行うことができないユーザ装置UE(すなわち、「Carrier aggaregation」の「Capability(能力)」を持たないユーザ装置UE)に対して、第1キャリアにおいてメジャメントを行うように指示するように構成されていてもよい。
また、メジャメント指示部18は、ユーザ装置に対して、第1キャリアと第2キャリアの両方において、測定処理(Measurement)を行うように指示するように構成されていてもよい。この場合、後述するように、ユーザ装置UEにおいて、第2キャリアの上りリンクの信号の影響を受けないように、第1キャリアのMeasurementが行われる。
図3に示すように、本実施形態に係るユーザ装置UEは、制御信号受信部21と、測定報告送信部22Aと、測定部22Bと、制御信号送信部23と、上りリンク信号送信部24と、下りリンク信号受信部25とを具備している。
制御信号受信部21は、基地局装置eNBによって送信された下りリンクの制御チャネル信号(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を受信するように構成されている。
ここで、下りリンクの制御チャネル信号には、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号や下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号が含まれる。前記上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号は、上りリンク信号送信部24に通知される。また、前記下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号は、下りリンク信号受信部25に通知される。
測定部22Bは、第1キャリア及び第2キャリアにおける測定処理(MeasurementやCQI測定)を行うように構成されている。
まず、Measurementに関して説明を行う。ここで、Measurementとは、下りリンクのリファレンス信号の受信電力(RSRP)の測定やRSRQの測定、SIRの測定等を指す。前記RSRPやRSRQは、ハンドオーバを行うべきか否かの判定に用いられてもよい。また、前記Measurementには、セルを検出するためのセルサーチの処理が含まれてもよい。
例えば、測定部22Bは、基地局eNBにおけるメジャメント指示部18から、第2キャリアのMeasurementのみを指定されている場合には、任意のタイミングで、第2キャリアのMeasurementを行ってもよい。この場合、第1キャリアと第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合にも、Measurementは、第2キャリアでのみ行われる。ここで、基地局装置eNBからのメジャメントの指示は、例えば、下りリンク信号受信部25経由で、測定部22Bに通知されてもよい。また、前記メジャメントの指示は、RRCメッセージや報知チャネルに含まれる情報の一部として通知されてもよい。
また、例えば、測定部22Bは、基地局装置eNBから、第1キャリアのMeasurementと第2キャリアのMeasurementを指示されている場合に、第2キャリアのMeasurementに関しては、任意のタイミングでMeasurementを行い、第1キャリアのMeasurementに関しては、第2キャリアにおける上りリンク信号が送信されていないタイミングにおいてのみMeasurementを行ってもよい。前記タイミングは、タイムフレームやサブフレームであってもよい。
或いは、例えば、測定部22Bは、基地局装置eNBから、第1キャリアのMeasurement及び第2キャリアのMeasurementを指示されている場合に、第2キャリアのMeasurementに関しては、任意のタイミングでMeasurementを行い、第1キャリアのMeasurementに関しては、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスが所定閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号が送信されていないタイミングにおいてのみMeasurementを行い、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスが所定閾値未満である場合に、任意のタイミングでMeasurementを行うという動作を行ってもよい。前記タイミングは、タイムフレームやサブフレームであってもよい。
測定部22BにおけるMeasurementの測定結果、例えば、RSRPやRSRQ等は、測定報告送信部22Aに送られる。
測定報告送信部22Aは、測定部22BにおけるMeasurementの測定結果(RSRPやRSRQ等)を含む測定報告「Measurement Report」を送信するように構成されている。
また、前記Measurement Reportは、実際には、上りリンク信号送信部24経由で基地局装置eNBに送信されてもよい。
次に、CQI測定に関して説明を行う。ここで、CQIは、Channel State Indicator或いはChannel State Information(CSI)と呼ばれてもよい。また、CSIは、CQIやRank Indicator(RI)、Pre-coding Matrix Indicator或いはPre-coding Matrix Information(PMI)等を含んだ情報であってもよい。
一般に、CQIは、下りリンクのLink Adaptationに用いられるため、第1キャリアと第2キャリアを用いてユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間で無線通信が行われる場合には、第1キャリアと第2キャリアの両方において、CQIの測定が行われる。
この場合、測定部22Bは、第2キャリアのCQI測定に関しては、任意のタイミングでCQI測定を行い、第1キャリアのCQI測定に関しては、第2キャリアにおける上りリンク信号が送信されていないタイミングにおいてのみCQI測定を行ってもよい。前記タイミングは、タイムフレームやサブフレームであってもよい。
或いは、例えば測定部22Bは、第2キャリアのCQI測定に関しては、任意のタイミングでCQI測定を行い、第1キャリアのCQI測定に関しては、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスが所定の閾値以上である場合に、第2キャリアにおける上りリンク信号が送信されていないタイミングにおいてのみCQI測定を行い、ユーザ装置UEと基地局装置eNBとの間のパスロスが所定の閾値未満である場合に、任意のタイミングにおいてCQI測定を行うという処理を行ってもよい。前記タイミングは、タイムフレームやサブフレームであってもよい。
尚、前記CQIの測定は、CQI測定用のリファレンス信号によって行われてもよい。
測定部22BにおけるCQIの測定結果は、測定報告送信部22Aに送られる。
測定報告送信部22Aは、測定部22BにおけるCQIの測定結果を送信するように構成されている。なお、前記CQIの測定結果は、実際には、上りリンク信号送信部24経由で基地局装置eNBに送信されてもよい。この場合、前記CQIは、上りリンクの制御チャネル信号(PUCCH)にマッピングされてもよいし、上りリンクの共有チャネル信号(PUSCH)にマッピングされてもよい。
制御信号送信部23は、基地局装置eNBに対して、ユーザ装置UEの「Capability(能力)」を通知する上述の制御信号を送信するように構成されている。なお、上述の制御信号の詳細は、制御信号受信部13の説明と同一であるため省略する。
上りリンク信号送信部24は、第1キャリア上りリンク信号送信部24aと、第2キャリア上りリンク信号送信部24bとを具備している。
第1キャリア上りリンク信号送信部24aは、制御信号受信部21によって受信された制御信号、すなわち、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号に基づいて、第1キャリアにおける上りリンク信号を送信するように構成されている。
また、第2キャリア上りリンク信号送信部24bは、制御信号受信部21によって受信された制御信号、すなわち、上りリンクの送信を指示する下りリンクの制御信号に基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号を送信するように構成されている。
下りリンク信号受信部25は、第1キャリア下りリンク信号受信部25aと、第2キャリア下りリンク信号受信部25bとを具備している。
第1キャリア下りリンク信号受信部25aは、制御信号受信部21によって受信された制御信号、すなわち、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号に基づいて、第1キャリアにおける下りリンク信号を受信するように構成されている。
また、第2キャリア下りリンク信号受信部25bは、制御信号受信部21によって受信された制御信号、すなわち、下りリンクの送信を通知する下りリンクの制御信号に基づいて、第2キャリアにおける下りリンク信号を受信するように構成されている。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
以下、図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図4に示すように、ステップS1001において、ユーザ装置UEが、基地局装置eNBに対して、ユーザ装置UEの「Capability」や、同時に通信可能なキャリアの情報や、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報を含む制御信号を送信する。
ステップS1002において、基地局装置eNBは、受信した制御信号に基づいて、上述した方法で、上りリンク及び下りリンクにおいて、スケジューリング処理を行う。ここで、前記スケジューリング処理とは、下りリンク信号送信部15または上りリンク送信指示部16における処理に対応する。
ステップS1003において、基地局装置eNBは、ユーザ装置UEに対して、かかるスケジューリング結果を含む制御信号を送信する。
スケジューリング対象のユーザ装置UEは、かかる制御信号に基づいて、上りリンク信号の送信或いは下りリンク信号の受信を行う。
なお、上述のステップS1002、S1003において、上述した処理の代わりに、ステップS1002において、基地局装置eNBは、受信した制御信号に基づいて、上述した方法でアンカーキャリアを設定し、ステップS1003において、基地局装置eNBは、決定された前記アンカーキャリアを、ユーザ装置UEに対して通知してもよい。
ここで、前記アンカーキャリアの通知は、物理レイヤでの通知であってもよいし、MACレイヤでの通知であってもよいし、RRCレイヤでの通知であってもよい。MACレイヤでの通知が行われる場合には、MAC control elememntを用いて、前記アンカーキャリアの通知が行われてもよい。
或いは、上述のステップS1002、S1003において、上述した処理の代わりに、ステップS1002において、基地局装置eNBは、受信した制御信号に基づいて、上述した方法で下りリンク信号のための無線リソースを割り当て、ステップS1003において、基地局装置eNBは、決定された前記下りリンク信号のための無線リソースを、ユーザ装置UEに対して通知してもよい。
ここで、前記通知は、物理レイヤでの通知であってもよいし、MACレイヤでの通知であってもよいし、RRCレイヤでの通知であってもよい。前記下りリンク信号のための無線リソースの割り当て処理は、下りリンクリソース割り当て部11における処理に対応する。
或いは、上述のステップS1002、S1003において、上述した処理の代わりに、ステップS1002において、基地局装置eNBは、受信した制御信号に基づいて、上述した方法で上りリンク信号のための無線リソースを割り当て、ステップS1003において、基地局装置eNBは、決定された前記上りリンク信号のための無線リソースを、ユーザ装置UEに対して通知してもよい。
ここで、前記通知は、物理レイヤでの通知であってもよいし、MACレイヤでの通知であってもよいし、RRCレイヤでの通知であってもよい。前記上りリンク信号のための無線リソースの割り当て処理は、上りリンクリソース割り当て部12における処理に対応する。
或いは、上述のステップS1002、S1003において、上述した処理の代わりに、ステップS1002において、基地局装置eNBは、受信した制御信号に基づいて、上述した方法でメジャメントを行うキャリアを決定し、ステップS1003において、基地局装置eNBは、決定されたキャリアでのメジャメントを指示する信号を、ユーザ装置UEに対して通知してもよい。
ここで、前記通知は、物理レイヤでの通知であってもよいし、MACレイヤでの通知であってもよいし、RRCレイヤでの通知であってもよい。前記メジャメントを行うキャリアの決定処理は、メジャメント指示部18における処理に対応する。また、ステップS1001における上記制御信号は、ユーザ装置UEから基地局装置eNBに直接、通知される代わりに、いったん、ユーザ装置UEから上位ノードに通知され、前記上位ノードから基地局装置eNBに通知されてもよい。前記上位ノードは、MME(Mobility Management Entity)であってもよい。
以下、図11を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図11に示すように、ステップS101において、第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信されるか否かを判定する。
第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信される場合(ステップS101:YES)、ステップS102において、第1キャリアにおいて下りリンク信号の送信を行わない。
一方、第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信されない場合(ステップS101:NO)、ステップS103において、第1キャリアにおいて下りリンク信号の送信を行う。
この場合、第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されるタイムフレームにおいて、第2キャリアの上りリンク信号が送信されないため、第2キャリアの上りリンク信号による、下りリンク信号の受信特性の劣化を回避することが可能となる。
以下、図12を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図12に示すように、ステップS201において、4サブフレーム後に第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されるか否かを判定する。
4サブフレーム後に第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信される場合(ステップS201:YES)、ステップS202において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わない。この場合、4サブフレーム後において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信は行われない。
一方、4サブフレーム後に第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されない場合(ステップS201:NO)、ステップS203において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行う。
この場合、第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されるタイムフレームにおいて、第2キャリアの上りリンク信号が送信されないため、第2キャリアの上りリンク信号による、第1キャリアの下りリンク信号の受信特性の劣化を回避することが可能となる。
以下、図13を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図13に示すように、ステップS301において、第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信されるか否かを判定する。
第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信される場合(ステップS301:YES)、ステップS302において、パスロスが所定の閾値以上であるか否かを判定する。
パスロスが所定の閾値以上である場合(ステップS302:YES)、ステップS303において、第1キャリアにおいて下りリンク信号の送信を行わない。
一方、第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信されない場合(ステップS301:NO)、または、パスロスが所定の閾値以上でない場合(ステップS302:NO)、ステップS304において、第1キャリアにおいて下りリンク信号の送信を行う。
この場合、第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されるタイムフレームにおいて、第2キャリアの上りリンク信号が送信されないため、或いは、第2キャリアの上りリンク信号が送信されたとしても、パスロスが小さく、その送信電力が小さいため、第2キャリアの上りリンク信号による、第1キャリアの下りリンク信号の受信特性の劣化を回避することが可能となる。
なお、上述した例においては、第2キャリアの上りリンク信号が送信されるか否かと、パスロスに基づいて、第1キャリアにおいて下りリンク信号の送信を行うか否かの判定を行ったが、代わりに、第2キャリアの上りリンク信号が送信されるか否かと、上りリンク信号の送信電力や送信帯域幅、変調方式、MCSレベル、所要のSIR等に基づいて、第1キャリアにおいて下りリンク信号の送信を行うか否かの判定を行ってもよい。
以下、図14を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図14に示すように、ステップS401において、4サブフレーム後に第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されるか否かを判定する。
4サブフレーム後に第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信される場合(ステップS401:YES)、ステップS402において、パスロスが所定の閾値以上であるか否かを判定する。
パスロスが所定の閾値以上である場合(ステップS402:YES)、ステップS403において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行わない。
一方、4サブフレーム後に第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されない場合(ステップS401:NO)、または、パスロスが所定の閾値以上でない場合(ステップS402:NO)、ステップS404において、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行う。
この場合、第1キャリアにおいて下りリンク信号が送信されるタイムフレームにおいて、第2キャリアの上りリンク信号が送信されないため、或いは、第2キャリアの上りリンク信号が送信されたとしても、パスロスが小さく、その送信電力が小さいため、第2キャリアの上りリンク信号による、第1キャリアの下りリンク信号の受信特性の劣化を回避することが可能となる。
なお、上述した例においては、4サブフレーム後に第1キャリアの下りリンク信号が送信されるか否かと、パスロスに基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かの判定を行ったが、代わりに、4サブフレーム後に第1キャリアの下りリンク信号が送信されるか否かと、上りリンク信号の送信電力や送信帯域幅、変調方式、MCSレベル、所要のSIR等に基づいて、第2キャリアにおける上りリンク信号の送信指示を行うか否かの判定を行ってもよい。
以下、図15を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図15に示すように、ステップS501において、パスロスが所定の閾値以上であるか否かを判定する。
パスロスが所定の閾値以上である場合(ステップS501:YES)、ステップS502において、第2キャリアにおいて下りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
一方、パスロスが所定の閾値以上でない場合(ステップS501:NO)、ステップS503において、第1キャリアにおいて下りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
この場合、PHICHやPDCCH等の下りリンク信号が、第2キャリアの上りリンク信号から干渉を受けないため、その受信特性の劣化を回避することが可能となる。
なお、上述した例においては、パスロスに基づいて、下りリンク信号の無線リソースを割り当てるキャリアの選択を行ったが、代わりに、上りリンク信号の送信電力や送信帯域幅、変調方式、MCSレベル、所要のSIR等に基づいて、下りリンク信号の無線リソースを割り当てるキャリアの選択を行ってもよい。
以下、図16を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図16に示すように、ステップS601において、パスロスが所定の閾値以上であるか否かを判定する。
パスロスが所定の閾値以上である場合(ステップS601:YES)、ステップS602において、第1キャリアにおいて上りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
一方、パスロスが所定の閾値以上でない場合(ステップS601:NO)、ステップS603において、第2キャリアにおいて上りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
この場合、PUCCHやPRACH、サウンディング用のリファレンス信号等の上りリンク信号が、第1キャリアの下りリンク信号に対して干渉を与えないため、その下りリンク信号の受信特性の劣化を回避することが可能となる。
なお、上述した例においては、パスロスに基づいて、上りリンク信号の無線リソースを割り当てるキャリアの選択を行ったが、代わりに、上りリンク信号の送信電力や送信帯域幅、変調方式、MCSレベル、所要のSIR等に基づいて、上りリンク信号の無線リソースを割り当てるキャリアの選択を行ってもよい。
以下、図17を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図17に示すように、ステップS701において、ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを有するか否かを判定する。
ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを有する場合(ステップS701:YES)、ステップS702において、第2キャリアにおいて下りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
一方、ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを持たない場合(ステップS701:NO)、ステップS703において、第1キャリアにおいて下りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
この場合、Carrier aggregationを持つ/持たないに応じて、下りリンク信号の無線リソースの分散化を行い、かつ、PHICHやPDCCH等の下りリンク信号が、第2キャリアの上りリンク信号から干渉を受けないようにすることが可能となる。尚、前記例において、ステップS702において、第1キャリアをプライマリキャリアとして設定することにより、第1キャリアにおいて下りリンク信号の無線リソースを割り当て、ステップS703において、第2キャリアを用いて通信を行うように設定することにより、第2キャリアにおいて下りリンク信号の無線リソースを割り当ててもよい。
以下、図18を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図18に示すように、ステップS801において、ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを有するか否かを判定する。
ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを有する場合(ステップS801:YES)、ステップS802において、第1キャリアにおいて上りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
一方、ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを持たない場合(ステップS801:NO)、ステップS803において、第2キャリアにおいて上りリンク信号の無線リソースを割り当てる。
この場合、Carrier aggregationを持つ/持たないに応じて、上りリンク信号の無線リソースの分散化を行い、かつ、PUCCHやサウンディング用のリファレンス信号等の上りリンク信号が、第1キャリアの下りリンク信号に対して干渉を与えないようにすることが可能となる。尚、前記例において、ステップS802において、第1キャリアをプライマリキャリアとして設定することにより、第1キャリアにおいて上りリンク信号の無線リソースを割り当て、ステップS803において、第2キャリアを用いて通信を行うように設定することにより、第2キャリアにおいて上りリンク信号の無線リソースを割り当ててもよい。
以下、図19を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図19に示すように、ステップS901において、第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信されるか否かを判定する。
第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信される場合(ステップS901:YES)、ステップS902において、第1キャリアにおいて測定を行わない。ここで、前記測定とは、CQIの測定であってもよいし、RSRPやRSRQ等のMeasurementであってもよい。
一方、第2キャリアにおいて上りリンク信号が送信されない場合(ステップS901:NO)、ステップS903において、第1キャリアにおいて測定を行う。
この場合、第2キャリアの上りリンク信号が送信されないタイミングにおいて、第1キャリアの測定を行うため、適切に第1キャリアの測定を行うことが可能となる。
以下、図20を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図20に示すように、ステップS1101において、ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを有するか否かを判定する。
ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを有する場合(ステップS1101:YES)、ステップS1102において、基地局装置eNBは、ユーザ装置UEに対して、第2キャリアにおけるメジャメントを指示する。ここで、前記測定とは、RSRPやRSRQ等のMeasurementであってもよい。
一方、ユーザ装置UEがCarrier AggregationのCapabilityを持たない場合(ステップS1101:NO)、ステップS1103において、基地局装置eNBは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアにおけるメジャメントを指示する。或いは、基地局装置eNBは、ユーザ装置UEに対して、第1キャリアと第2キャリアの両方におけるメジャメントを指示する。
この場合、第2キャリアの上りリンク信号による影響を受けないようにメジャメントを指示することが可能となり、適切にメジャメントを行うことが可能となる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、マルチキャリア伝送を行う場合に、下りリンク信号の劣化が生じるユーザ装置と生じないユーザ装置の両方に対して、適切に移動通信サービスを提供することができる。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴は、移動通信システム内で、複数のキャリアを用いて、ユーザ装置UEと無線通信する基地局装置eNBであって、ユーザ装置UEより、ユーザ装置UEの能力「Capability」を通知する制御信号を受信するように構成されている制御信号受信部13を具備し、かかる制御信号は、同時に通信可能なキャリアの情報と、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンク信号の送信が可能なキャリアの情報とを含むことを要旨とする。
本実施形態の第1の特徴において、上りリンクの信号の送信が可能なキャリアの情報は、上りリンクの信号の同時送信が可能であるか否かについて示す情報を含んでもよい。
本実施形態の第1の特徴において、上りリンクの信号の送信が可能なキャリアの情報は、上りリンクのシステム帯域幅、上りリンクの周波数、下りリンクのシステム帯域幅及び下りリンクの周波数の少なくとも1つを含んでもよい。
本実施形態の第2の特徴は、移動通信システム内で、複数のキャリアを用いて、基地局装置eNBと無線通信するユーザ装置UEであって、基地局装置eNBに対して、ユーザ装置UEの能力「Capability」を通知する制御信号を送信するように構成されている制御信号送信部23を具備し、かかる制御信号は、同時に通信可能なキャリアの情報と、同時に通信可能なキャリアの中で上りリンクの送信が可能なキャリアの情報とを含むことを要旨とする。
本実施形態の第2の特徴において、上りリンクの信号の送信が可能なキャリアの情報は、上りリンクの信号の同時送信が可能であるか否かについて示す情報を含んでもよい。
本実施形態の第2の特徴において、上りリンクの信号の送信が可能なキャリアの情報は、上りリンクのシステム帯域幅、上りリンクの周波数、下りリンクのシステム帯域幅及び下りリンクの周波数の少なくとも1つを含んでもよい。
本実施形態の第3の特徴は、移動通信システム内で、複数のキャリアを用いて、ユーザ装置UEと無線通信する基地局装置eNBであって、ユーザ装置UEより、ユーザ装置UEの能力「Capability」を通知する制御信号を受信するように構成されている制御信号受信部13を具備し、かかる制御信号は、同時に通信可能なキャリアの情報と、かかる同時に通信可能なキャリアの上りリンク信号の送信に関するカテゴリー情報とを含むことを要旨とする。
本実施形態の第3の特徴において、上述のカテゴリー情報は、下りリンク信号の受信特性に基づいて定義されてもよい。
本実施形態の第4の特徴は、移動通信システム内で、複数のキャリアを用いて、基地局装置eNBと無線通信するユーザ装置UEであって、基地局装置eNBに対して、ユーザ装置UEの能力「Capability」を通知する制御信号を送信するように構成されている制御信号送信部23を具備し、かかる制御信号は、同時に通信可能なキャリアの情報と、かかる同時に通信可能なキャリアの上りリンクの送信に関するカテゴリー情報とを含むことを要旨とする。
本実施形態の第4の特徴において、上述のカテゴリー情報は、下りリンク信号の受信特性に基づいて定義されてもよい。
本実施形態の第5の特徴において、移動通信システム内で、複数のキャリアを用いて、ユーザ装置と無線通信する基地局装置であって、ユーザ装置より、ユーザ装置の能力を通知する制御信号を受信するように構成されている制御信号受信部を具備し、制御信号は、同時に通信可能なキャリアの上りリンクのシステム帯域幅、上りリンクの周波数、下りリンクのシステム帯域幅及び下りリンクの周波数の少なくとも1つを含むことを要旨とする。
本実施形態の第6の特徴において、移動通信システム内で、複数のキャリアを用いて、基地局装置と無線通信するユーザ装置であって、基地局装置に対して、ユーザ装置の能力を通知する制御信号を送信するように構成されている制御信号送信部を具備し、制御信号は、同時に通信可能なキャリアの上りリンクのシステム帯域幅、上りリンクの周波数、下りリンクのシステム帯域幅及び下りリンクの周波数の少なくとも1つを含むことを要旨とする。
なお、上述の基地局装置eNB及びユーザ装置UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、基地局装置eNB及びユーザ装置UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして基地局装置eNB及びユーザ装置UE内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
産業上の利用の可能性
以上説明したように、本発明によれば、マルチキャリア伝送を行う場合に、下りリンク信号の劣化が生じるユーザ装置と生じないユーザ装置の両方に対して、適切に移動通信サービスを提供することのできる基地局装置及びユーザ装置を提供することができる。