JP5549287B2 - 電気泳動表示装置、電気泳動シートおよび電子機器 - Google Patents
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Description
一方、カラー表示や動画表示という点においては液晶表示デバイスに劣るものの、薄さ軽さおよび低消費電力を実現し得る表示体として、電気泳動ディスプレイ(Electrophoretic Display:EPD)は紙に近い性質を持つ読むことを目的とした「電子ペーパー」として開発が進められている。
さらに、液晶ディスプレイのような透過光や有機ELディスプレイのような発光ではなく、帯電粒子や溶媒そのものの色(反射光)を観察するため、視野角依存がなく、紙のように目に優しく長時間の凝視にも耐えられるといった利点がある。
そこで、さらに外縁を覆う封止部を形成し、フィルムの復元力による界面剥離を低減させる工夫もなされている。ただし、この構造では封止幅が広がることとなり、周辺非表示エリアの拡大を招き、電子ペーパーの商品性を著しく損なうといった問題がある。
このようにして接着層が電気泳動層の側面に配置される保護フィルムの接着保持を兼ねることによって狭額縁幅を実現しつつ電気泳動層に対する防湿性を高めることができる。
本発明によれば、接着層および第2保護フィルムのいずれか一方が防湿性を有していることにより、素子基板が防湿性を有していない材料からなる場合にも素子基板側の防湿性を確保することができる。これにより、従来の構成のように表示パネルを封止する一対の保護フィルムによる封止性を確保するために封止部の封止幅を広くしなくても、額縁幅を広げることなく電気泳動層に対する十分な防湿性を確保することができる。また、接着層および第2保護フィルムのいずれか一方が防湿性を有していることにより、いずれか他方は防湿性を有しない安価な接着層あるいは保護フィルムを用いることができる。これにより、構成部材にかかるコストを削減することができる。
本発明によれば、電気泳動層の側面に回り込むようにして折り返された接着支持層の折り返し部に第1の保護フィルムが貼り付けられていることから、第1の保護フィルムと第2の保護フィルムとが同じ接着層によって接着保持されることとなり、フィルム同士の剥離等が防止される。
このようにして接着層が電気泳動層の側面に配置される保護フィルムの接着保持を兼ねることによって狭額縁幅を実現しつつ電気泳動層に対する防湿性を高めることができる。
従来より、電気泳動シートは素子基板上へ貼り付けるための接着剤層が設けられるのが一般的であるが、本発明の接着支持層は素子基板に代えて電気泳動層を支持するとともに接着機能も有することから、上記接着剤層としての機能も兼ね備えている。これにより接着剤層を省くことができ、製造が容易になるとともに電気泳動シートを薄型化することができる。
本発明によれば、接着支持層が防湿性を有しているので、第2の保護フィルムとして防湿性を有しない安価なフィルムを用いることが可能となる。これにより、フィルムにかかるコストを削減することができる。
本発明の電気泳動表示装置は、先の述べた本発明の電気泳動シートを備えていることから、保護フィルム同士の剥離が防止された防湿性に優れた表示部となる。これにより、周辺非表示エリアを拡大することなく十分な防湿性を確保可能である。
したがって、電気泳動素子に対する十分な防湿性を確保しつつ狭額縁化を実現し得る電気泳動表示装置を提供することができる。
以下、本発明の電気泳動表示装置の構成について図を参照して説明する。
図1(a)は、電気泳動表示装置の概略構成を示す部分断面図、(b)はマイクロカプセルの概略構成を示す断面図である。
電気泳動表示装置100は、透明基板14と素子基板15との間に複数のマイクロカプセル20を配列してなる電気泳動層31が挟持されてなる電気泳動パネル2が、一対の保護フィルム12,13によって封止された構成となっている。
本実施形態では、素子基板15として、厚さ100μmの無アルカリガラスAN100(旭硝子社製)を用いている。
分散媒21は、白色粒子27と黒色粒子26とをマイクロカプセル20内に分散させる液体である。分散媒21としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などを例示することができ、その他の油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに界面活性剤などを配合してもよい。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子26および白色粒子27に代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料を用いてもよい。かかる構成によれば、表示部7に赤色、緑色、青色などを表示することができる。
一方、素子基板15側に配置される保護フィルム13は、ガラスからなる素子基板15自体が防湿性を有していることから、防湿性を有していないフィルムを用いることができる。
ここで、保護フィルム12の端部(周縁部)は電気泳動層31の側面31c側へと折り返されて保護フィルム13の端部(周縁部)と貼り合わされている。
また、本実施形態では、電気泳動パネル2の側面に回り込むようにして折り返された接着層11の折り返し部11aに保護フィルム12が貼り付けられていることから、上下の保護フィルム12,13が同じ接着層11によって接着保持されることとなり、フィルム同士の剥離等が防止される。
このようにして接着層11が電気泳動層31の側面に配置される保護フィルム12の接着保持を兼ねることによって、電気泳動パネル2に対する十分な防湿性を確保しつつ狭額縁化を実現し得る電気泳動表示装置100を提供することができる。
次に、第2実施形態の電気泳動表示装置について述べる。
図3は、第2実施形態の電気泳動表示装置の概略構成を示す部分断面図である。
図3に示すように、本実施形態の電気泳動表示装置200は先の実施形態と基本構成は同様であるが、素子基板25がプラスチックにより構成され、素子基板25側の保護フィルム23が防湿性を有している点において異なっている。
また、プラスチック基板はガラス基板に比べて軽く、電気泳動表示装置の軽量化を図ることが可能である。
次に、第3実施形態の電気泳動表示装置300について述べる。
図4は、第3実施形態の電気泳動表示装置の概略構成を示す部分断面図である。
図4に示すように、本実施形態の電気泳動表示装置300は、複数のマイクロカプセル20からなる電気泳動層31と、当該電気泳動層31(複数のマイクロカプセル20)上に貼り付けられた接着剤層33と、当該接着剤層33の電気泳動層31とは反対側の面上に貼り付けられる接着支持層41と、を有してなる電気泳動シート50を備え、この電気泳動シート50が防湿性能を有した一対の保護フィルム12,23によって封止された構成となっている。
また、素子基板に代えて接着支持層41が電気泳動層31を支持する構成となっている。
さらに、本発明の構成は、高防湿かつ狭額縁な液晶ディスプレイ用の構造としても活用可能である。
次に、上記実施形態の電気泳動装置(100,200,300)を、電子機器に適用した場合について説明する。
図7は、腕時計1000の正面図である。腕時計1000は、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備えている。
時計ケース1002の正面には、上記各実施形態の電気光学装置からなる表示部1005と、秒針1021と、分針1022と、時針1023とが設けられている。時計ケース1002の側面には、操作子としての竜頭1010と操作ボタン1011とが設けられている。竜頭1010は、ケース内部に設けられる巻真(図示は省略)に連結されており、巻真と一体となって多段階(例えば2段階)で押し引き自在、かつ、回転自在に設けられている。表示部1005では、背景となる画像、日付や時間などの文字列、あるいは秒針、分針、時針などを表示することができる。
Claims (9)
- 基板と、
前記基板と対向配置される支持層と、
前記基板と前記支持層との間に配置される電気泳動層と、
前記支持層の前記電気泳動層とは反対側の面に配置される接着層と、
前記基板の外面側に配置される第1の保護フィルムと、
前記接着層の外面側に配置され前記第1の保護フィルムと貼り合わされることにより前記電気泳動層を封止する第2の保護フィルムと、を備え、
前記接着層が少なくとも前記支持層の側面に回り込むようにして設けられており、前記支持層の側面に回り込むようにして折り返された前記接着層の折り返し部に前記第1の保護フィルムまたは前記第2の保護フィルムが貼り付けられていることを特徴とする電気泳動表示装置。 - 前記支持層の側面に回り込むようにして折り返された前記接着層の折り返し部に前記第1の保護フィルムおよび前記第2の保護フィルムが貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
- 前記接着層および前記第2の保護フィルムのいずれか一方が防湿性を有していることを特徴とする請求項1または2記載の電気泳動表示装置。
- 透明基板と、
前記透明基板上に配置される電気泳動層と、
前記電気泳動層の前記透明基板とは反対側の面上に配置される接着支持層と、
前記透明基板の外面側に配置される第1の保護フィルムと、
前記接着支持層の外面側に配置され前記第1の保護フィルムと貼り合わされることで前記電気泳動層を封止する第2の保護フィルムと、を備え、
前記接着支持層が、少なくとも前記電気泳動層の側面へ回り込むようにして設けられており、前記電気泳動層の側面に回り込むようにして折り返された前記接着支持層の折り返し部に前記第1の保護フィルムが貼り付けられていることを特徴とする電気泳動シート。 - 前記接着支持層は、前記透明基板に接するように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電気泳動シート。
- 前記電気泳動層が複数のマイクロカプセルを有してなり、
これら複数のマイクロカプセル上に前記接着支持層が貼り付けられていることを特徴と
する請求項4または5記載の電気泳動シート。 - 前記接着支持層が防湿性を有していることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項
に記載の電気泳動シート。 - 請求項4から7に記載の電気泳動シートと、
前記電気泳動シートを覆うとともに当該電気泳動シートを封止する一対の保護フィルム
と、を備えていることを特徴とする電気泳動表示装置。 - 請求項1から3、8のいずれかに記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電
子機器。
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