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JP5541739B2 - 液体噴出器 - Google Patents

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JP5541739B2 JP2011042448A JP2011042448A JP5541739B2 JP 5541739 B2 JP5541739 B2 JP 5541739B2 JP 2011042448 A JP2011042448 A JP 2011042448A JP 2011042448 A JP2011042448 A JP 2011042448A JP 5541739 B2 JP5541739 B2 JP 5541739B2
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Description

本発明は、液体噴出器に関する。
この種液体噴出器として、基筒の上端部から射出筒を、基筒の下部からシリンダをそれぞれ前方へ突出した液体噴出器本体を設け、基筒の下端とシリンダとの間に吸込み弁を、またシリンダと射出筒との間に吐出弁をそれぞれ形成し、射出筒の前端にノズルキャップを嵌合するとともに、射出筒の前部から揺動可能にトリガーを垂下し、このトリガーと連係させたプランジャを上記シリンダに挿入したものが知られている(特許文献1)。
特開平10−174910
上記液体噴出器は、吸込み弁、吐出弁、トリガー、プランジャなどを別々に液体噴出器本体に組み込んでいるが、省パーツ化、省コスト化などの観点から、より合理的に液体噴出器本体に組み付け可能な形態が望まれている。
本発明の目的は、吸込み弁・吐出弁・トリガーなどの各種部材の形態をより簡易とし、かつ簡単に組み付けることが可能な液体噴出器を提供することである。
第1の手段は、
下端開口の基筒8の上部から射出筒10を前方へ突出するとともに、この射出筒10の後部内に同軸状に配置した後端閉塞の支持筒20を、基筒8内に開口した液体吸入口24と連通させ、上記射出筒10の前部下半部に割り溝14を穿設した液体噴出器本体6と、
上記基筒8の外側に取り付けた装着筒2と、
上記支持筒20の外側に嵌合させた筒形のピストン状部28と、
このピストン状部28の外面に摺動可能に嵌合されたポンプシリンダ44を含みかつ射出筒10の前部内に摺接したポンプ本体42、このポンプ本体の下面から上記割り溝14を介して一体的に垂下されポンプ本体とともに前後方向へ平行移動可能に形成したトリガー66、及びポンプシリンダ44の前方に取付けられたノズルキャップ70を有する可動部材40と、を具備し、
上記ピストン状部28の前部内に設けた吸込み用弁体32と支持筒20の前端部とで吸込み弁34を形成し、
上記ポンプシリンダ44内に、前端大径のテーパ状の弾性傘弁58付きの弁棒54を同軸状に配置して、弾性傘弁58の先端部とポンプシリンダ44の内面との間に吐出弁60を形成している。
本手段は、図1に示すようにトリガー66とポンプシリンダ44とを一体に設け、このポンプシリンダ44内に弾性傘弁58付きの弁棒54を設けることを提案する。これによりトリガー66及びポンプシリンダ44を一体品として液体噴出器本体6に組み付けることができる。ピストン状部28は、少なくともピストン及び吸込み弁の弁体を兼ねており、さらに好適な図示例ではエアー吸込弁の弁体としての機能を有する。故に全体として簡易な構成とすることができる。これについては後述する。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記弾性傘弁58を弁棒54とは別体として、弁棒54の後部に形成した大外径部56の前面に係止させて、上記弾性傘弁58を、上記ピストン状部28の前端部に対峙させ、これら弾性傘弁58とピストン状部28の前端部との間にポンプ室61を形成している。
本手段では、弾性傘弁58をポンプ本体42の弁棒54と別体とすることを提案している。これにより弾性傘弁を除くポンプ本体部分の構造がさらに単純となり、このポンプ本体部分を一体成形することが容易となる。また弾性傘弁58を上記吸込み弁34の吸込み用弁体32に対峙させ、両者の間にポンプ室61を形成したから、ポンプ全体の構造も簡単とすることができ、流体抵抗も少ない。
第1の手段に係る発明によれば、トリガー66及びポンプシリンダ44を一体品として一度の取付作業で液体噴出器本体6に組み付けることができる。
第2の手段に係る発明によれば、弾性傘弁58を除くポンプ本体部分を容易に成形することができる。
本発明の第1実施形態に係る液体噴出器の断面図である。 図1の液体噴出器の要部断面図である。 図1の液体噴出器の一つの部品の側面図である。 図1の液体噴出器の他の部品の側面図である。 図1の液体噴出器のさらに他の部品の側面図である。 図1の液体噴出器の可動部材の後退途中での作用説明図である。 上記可動部材が後限付近まで後退したときの作用説明図である。
図1から図7は、本発明の第1の実施形態に係る液体噴出器を示している。この液体噴出器は、装着筒2と、液体噴出器本体6と、ピストン状部28と、可動部材40とで形成している。これらの部材は特に断らない限り合成樹脂材で形成することができる。
装着筒2は、容器体Bの口頸部への嵌合用であり(図6参照)、装着筒2の内側にはパッキン4を設けている。
液体噴出器本体6は、上記装着筒2の内側に嵌合させた基筒8を有し、この基筒8の上端から前方へ射出筒10を前方突出している。射出筒10の後部下壁は基筒8の上面を閉塞しており、かつこの下壁の一部に通気孔12を開通している。上記射出筒10の前部下端には前端から後方へ延びる割り溝14を穿設している。
また上記射出筒10の後部はこの射出筒10の前部に比べて小内径に形成し(図1参照)、これら後部及び前部の各内面の間に係止段部16を形成している。
上記射出筒10の後端側には垂直な後壁18を形成し、この後壁から射出筒10の後部内に位置する支持筒20を前方突出している。支持筒20は射出筒10との間に一定の間隔Aを存して同軸状に配置している。この支持筒20の後部からは射出筒10の後部を貫通して基筒8内に開口する連通筒22を垂下し、連通筒の下端に液体吸入口24を開口する。この液体吸入口からは吸上げ管26を垂下することが好適である。
ピストン状部28は、前部を小内径部とする筒体30を有し、この筒体を上記支持筒20の後部に液密に嵌合させている。ピストン状部28はエラストマーなどの弾性材料で形成するとよい。上記筒体の前部の内縁には複数の弾性連結片を介して吸込み用弁体32を連結し、この吸込み用弁体を上記支持筒20の前面に当接させて吸込み弁34を形成している。図5に示すように上記筒体30の後部には大径の第1スカート状部36Aを、筒体30の前部外面には、小径の第2スカート状部36Bをそれぞれ周設している。
上記第1スカート状部36Aは上記射出筒10の内面に気密に当接させており、この第1スカート状部36Aの先部と射出筒10の内面とでエアー吸込弁38を形成している。
可動部材40は、ポンプ本体42とトリガー66とノズルキャップ70とを具備する。
上記ポンプ本体42は、コスト低減のために、後述の弾性傘弁を除く全体を一体成形している(図3参照)。このポンプ本体42は、射出筒10と同軸状に配置されたポンプシリンダ44を有する。ポンプシリンダ44の後部は上記第2スカート状部36Bに摺動自在にかつ液密に嵌合させるとともに、ポンプシリンダ44の前部は射出筒10の前端近くまで前方へ突出している。ポンプシリンダの後部一端からは押圧片46を後方へ突出している。この押圧片46は射出筒10の後部内面との間に間隙を存してピストン状部28の筒体30に沿って形成する。
上記ポンプシリンダ44の前部(図示例では前端部)からは図3に示すように外向きフランジ48を介してスライド壁部50を後方へ突出している。このスライド壁部50は上記射出筒10の前部内面に摺動自在に嵌合している。図示例では外向きフランジ48の後面及びスライド壁部50の内面に亘って補強リブ49を形成している。このスライド壁部50の後面と上記係止段部16との間には、金属などで形成したコイルスプリング52を介装する。
上記ポンプシリンダ44の内部には、弾性傘弁58付きの弁棒54を同軸状に配設する。本実施形態では、上記弁棒54は、連通孔64付きの連結壁62を介してポンプシリンダ44の適所(図示例では外向きフランジ48に連続する箇所)に一体に連結している。上記連結壁62と弾性傘弁58の前端との間には弾性傘弁58の開弁時の変形を妨げないように隙間を設ける。
図示の弁棒54は、前端閉塞の筒体として形成しているが、中実の棒体に形成してもよい。この弁棒54の後部は大外径部56に形成されている。
図示の弾性傘弁58は、上記弁棒54とは別体であり、弾性材料で形成する。この弾性傘弁58は、図4に示す如くリング状の基部58aとこの基部から突出する前端大径のテーパ状部58bとで形成され、当該基部58aを上記弁棒の大外径部56前面に係止させている。このテーパ状部58bの先部とポンプシリンダ44の内面とで吐出弁60を形成している。
本実施形態では、弁棒54とポンプシリンダ44との連結壁62を弾性傘弁58よりも前方に設けているため、弾性傘弁58は弁棒54の後方側から弁棒54の大外径部56を乗り越えて嵌合可能とすることが望ましい。
上記弾性傘弁58は図1に示すように上記吸込み用弁体32を含むピストン状部28の前端部を対峙しており、これら弾性傘弁58と吸込み用弁体32との間にポンプ室61が形成されている。
上記ポンプ本体42の前部下面からは一体にトリガー66を垂下する。このトリガー66は上記割り溝14を通って装着筒2の前方側に位置させている。
また図示のポンプ本体42は、上記ポンプシリンダ44の前端部から前方へ延長する取付筒部68を有する。
上記ノズルキャップ70は、図2に示すようにノズル孔72付きの前壁裏面から内筒74及び外筒76を後方突出し、その内筒74内に上記弁棒54の前部を挿入し、また外筒76内に上記取付筒部68を液密に嵌合させている。内筒74と弁棒54の前部との間には図示しない液体通路を形成する。このノズルキャップ70は、回転操作により吐出弁60からノズル孔72への連通を開閉できるように設けることが好適である。
上記構成において、この液体噴出器を容器体Bの口頸部に装着し、トリガー66を後方に引くと、トリガー66を含む可動部材40が後方へ平行に移動し、図6に示すように吐出弁60が開いてポンプシリンダ44内の液体がノズルから噴出される。同図はトリガーの後退途中の様子を表し、同図よりもさらにトリガー66を後退させると、図7のように第1スカート状部36Aが押圧片46によって押込まれることで射出筒10の内面から離れ、エアー吸込弁38が開く。このエアー吸込弁38及び通気孔12を介して、割り溝14から流入した外気が容器体Bの内部へ入る。次にトリガー66を解放すると、コイルスプリング52の前方付勢力により、可動部材40が前進し、吸込み弁34が開いて液体が吸い上げられる。
また上記液体噴出器の各部材は簡易な構成であるので、製造工程が容易となる。
2…装着筒 4…パッキン 6…液体噴出器本体 8…基筒 10…射出筒
12…通気孔 14…割り溝 16…係止段部 18…後壁 20…支持筒 22…連通筒
24…液体吸入口 26…吸上げ管
28…ピストン状部 30…筒体 32…吸込み用弁体 34…吸込み弁
36A…第1スカート状部 36B…第2スカート状部 38…エアー吸込弁
40…可動部材 42…ポンプ本体 44…ポンプシリンダ 46…押圧片
48…外向きフランジ 49…補強リブ
50…スライド壁部 52…コイルスプリング 54…弁棒 56…大外径部 58…弾性傘弁
58a…基部 58b…テーパ状部 60…吐出弁 61…ポンプ室 62…連結壁 64…連通孔
66…トリガー 68…取付筒部 70…ノズルキャップ 72…ノズル孔
74…内筒 76…外筒
A…間隙 B…容器体

Claims (2)

  1. 下端開口の基筒(8)の上部から射出筒(10)を前方へ突出するとともに、この射出筒(10)の後部内に同軸状に配置した後端閉塞の支持筒(20)を、基筒(8)内に開口した液体吸入口(24)と連通させ、上記射出筒(10)の前部下半部に割り溝(14)を穿設した液体噴出器本体(6)と、
    上記基筒(8)の外側に取り付けた装着筒(2)と、
    上記支持筒(20)の外側に嵌合させた筒形のピストン状部(28)と、
    このピストン状部(28)の外面に摺動可能に嵌合されたポンプシリンダ(44)を含みかつ射出筒(10)の前部内に摺接したポンプ本体(42)、このポンプ本体の下面から上記割り溝(14)を介して一体的に垂下されポンプ本体とともに前後方向へ平行移動可能に形成したトリガー(66)、及びポンプシリンダ(44)の前方に取付けられたノズルキャップ(70)を有する可動部材(40)と、を具備し、
    上記ピストン状部(28)の前部内に設けた吸込み用弁体(32)と支持筒(20)の前端部とで吸込み弁(34)を形成し、
    上記ポンプシリンダ(44)内に、前端大径のテーパ状の弾性傘弁(58)付きの弁棒(54)を同軸状に配置して、弾性傘弁(58)の先端部とポンプシリンダ(44)の内面との間に吐出弁(60)を形成したことを特徴とする、液体噴出器。
  2. 上記弾性傘弁(58)を弁棒(54)とは別体として、弁棒(54)の後部に形成した大外径部(56)の前面に係止させて、上記弾性傘弁(58)を、上記ピストン状部(28)の前端部に対峙させ、これら弾性傘弁(58)とピストン状部(28)の前端部との間にポンプ室(61)を形成したことを特徴とする、請求項1記載の液体噴出器。

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