[本発明を適用したホームネットワークシステムの一実施の形態]
図1は、本発明を適用したホームネットワークシステム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは、問わない)の一実施の形態の構成例を示す図である。
図1において、ホームネットワークシステムは、レコーダ11、ディジタルTV(ディジタルテレビジョン受像機)12及び13、アクセスポイント14、並びに、携帯端末21を有する。
ネットワーク10は、例えば、有線LAN(Local Area Network)であり、ネットワーク10には、レコーダ11、ディジタルTV12及び13、アクセスポイント14が接続されている。レコーダ11、ディジタルTV12及び13、アクセスポイント14は、ネットワーク10を介して、相互に通信を行うことができる。
レコーダ11は、コンテンツの録画、及び、再生を行う録画再生機能を有する、例えば、HD(Hard Disk)レコーダであり、地上波や、衛星回線、CATV(Cable Television)等を介して、あるいは、インターネット上のサーバ等から送信されてくるテレビジョン放送番組等のコンテンツを受信し、必要に応じて記録(録画)する。
また、レコーダ11は、録画を行ったコンテンツを再生し、ネットワーク10を介して、ディジタルTV12や13に送信する。
ディジタルTV12及び13は、レコーダ11と同様に、コンテンツを受信し、そのコンテンツ(に対応する画像)を表示する。
なお、レコーダ11、ディジタルTV12及び13それぞれどうしの間では、地上波等を介して受信したコンテンツを、ネットワーク10を介して、相互にやりとりすることができる。
アクセスポイント14は、無線LANの通信が可能なクライアント(無線LANクライアント)どうしを接続する中継器、及び、無線LANと有線LANとを接続するブリッジとして機能する。
したがって、無線LANクライアントは、アクセスポイント14を経由して、有線LANであるネットワーク10に接続しているレコーダ11や、ディジタルTV12及び13と通信することができる。
携帯端末21は、ユーザが携帯可能な小型の端末(PDA(Personal Digital Assistant))であり、レコーダ11、ディジタルTV12及び13等の電子機器を遠隔制御するリモートコマンダ(遠隔制御装置)としての機能、並びに、図1では、無線LANクライアントとしての機能を、少なくとも有する。
携帯端末21は、ユーザの操作等に応じて、レコーダ11や、ディジタルTV12及び13に所定の処理を行わせるコマンド等を、無線LANによって送信する。
携帯端末21が送信するコマンド等は、アクセスポイント14、及び、ネットワーク10を経由して、レコーダ11や、ディジタルTV12及び13に送信される。
なお、携帯端末21では、レコーダ11や、ディジタルTV12及び13に対するコマンドを、赤外線や、Bluetooth(登録商標)等の、無線LAN以外の方法によって送信する機能を持っていても良い。
以上のように構成されるホームネットワークシステムでは、例えば、ユーザが、携帯端末21を操作すると、携帯端末21は、その操作に対応するコマンドを送信する。
携帯端末21からのコマンドは、アクセスポイント14、及び、ネットワーク10を経由して、レコーダ11や、ディジタルTV12及び13に送信され、レコーダ11や、ディジタルTV12及び13では、携帯端末21からのコマンドに従い、電源のオン/オフや、チャンネルの選択、音量の調整等の所定の処理が行われる。
なお、図1では、1台のレコーダであるレコーダ11と、2台のTVであるディジタルTV12及び13とが、ネットワーク10に接続されているが、ネットワーク10に接続するレコーダとTVの台数は、これに限定されるものではない。
また、図1では、レコーダ11は、ネットワーク10を介して、ディジタルTV12及び13と接続されているが、レコーダ11は、ディジタルTV12又は13に、直接接続することができる。
さらに、ディジタルTV12や13には、レコーダ11の機能である録画再生機能を持たせることができる。この場合、以下で説明するレコーダ11の処理は、録画再生機能を有するディジタルTV12や13で行うことができる。
ここで、図1において、レコーダ11、及び、ディジタルTV12は、例えば、ユーザの家のリビングルーム等の部屋Aに設置されている。また、ディジタルTV13は、部屋Aとは異なる、例えば、寝室等の部屋Bに設置されている。
図1のホームネットワークシステムでは、以下のような復帰処理が行われる。
復帰処理とは、コンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとり、その後、コンテンツを視聴することができる状態となった場合に、コンテンツの提示(表示)の状態を、コンテンツの視聴の中断時の状態になるべく近づけるように復帰させる(再現する)処理であり、本実施の形態では、3つの復帰モード#1,#2,#3の復帰処理がある。
復帰モード#1では、例えば、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとり、その後、ユーザがコンテンツを視聴することができる状態となった場合に、視聴を中断したコンテンツを放送していたチャンネルで(現に)放送されているコンテンツが提示される。
復帰モード#2では、例えば、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとった場合に、コンテンツの視聴の中断時から、そのコンテンツの録画を開始し、その後、ユーザがコンテンツを視聴することができる状態となった場合に、録画がされたコンテンツが再生される。
復帰モード#3では、録画がされたコンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとった場合に、録画がされたコンテンツの再生を中断し、その後、ユーザがコンテンツを視聴することができる状態となった場合に、録画がされたコンテンツの再生が再開される。
[レコーダ11の構成例]
図2は、図1のレコーダ11の構成例を示すブロック図である。
図2において、レコーダ11は、CPU(Central Processing Unit)31、メモリ32、入出力I/F(Interface)33、ネットワークI/F34、受信部35、記録再生制御部36、及び、記録媒体37が、バスを介して相互に接続されて構成されている。
CPU31は、メモリ32に記憶されたプログラムを実行することで、レコーダ11を構成する各ブロックの制御その他の各種の処理を行う。
メモリ32は、CPU31の動作上必要なデータ等を記憶する。
入出力I/F33は、外部との間の入出力を制御するインターフェースであり、そこには、図示せぬボタン(キーボード)や、表示パネル、スピーカ等の、外部との間の入出力を行うためのデバイスが接続される。
ネットワークI/F34は、有線LAN等の有線のネットワーク10との間の通信を制御するインターフェースであり、ネットワーク10を接続される。
ネットワークI/F34は、ネットワーク10を介して、ディジタルTV12や13との間の通信を制御し、さらに、アクセスポイント14を経由して、携帯端末21との間の通信を制御する。
受信部35は、例えば、TVチューナであり、受信部35には、地上波等のテレビジョン放送信号が供給される。
受信部35は、そこに供給されるテレビジョン放送信号を受信し、そのテレビジョン放送信号のうちの、所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、所定のチャンネルのテレビジョン放送番組(の画像及び音声データ)であるコンテンツを取得して、記録再生制御部36に供給する。
記録再生制御部36は、記録媒体37に対するコンテンツの記録と再生を制御する。
すなわち、記録再生制御部36は、受信部35からのコンテンツを、記録媒体37に記録(録画)する。また、記録再生制御部36は、記録媒体37から、そこに記録されたコンテンツを再生する。
ここで、記録媒体37から再生されたコンテンツは、ネットワークI/F34から、ネットワーク10を介して、ディジタルTV12や13に送信することができる。
また、受信部35で取得されたコンテンツは、記録再生制御部36によって、記録媒体37に記録する他、ネットワークI/F34から、ネットワーク10を介して、ディジタルTV12や13に送信することができる。
さらに、記録再生制御部36では、ディジタルTV12や13が、後述するようにして、ネットワーク10を介して送信してくるコンテンツを、ネットワークI/F34を経由して受信し、記録媒体37に記録することができる。
記録媒体37は、例えば、HDや、半導体メモリで構成される。記録媒体37には、記録再生制御部36の制御によって、コンテンツが記録される。
なお、CPU31が実行するプログラムは、メモリ32にあらかじめ記憶(記録)しておく他、光ディスクや、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーブバブルなリムーバブル記録媒体に記録し、そのリムーバブル記録媒体から、レコーダ11にインストールすることができる。
また、CPU31が実行するプログラムは、例えば、インターネット上のサーバからダウンロードし、あるいは、テレビジョン放送信号に含めて送信し、レコーダ11にインストールすることができる。
[ディジタルTV12及び13の構成例]
図3は、図1のディジタルTV12の構成例を示すブロック図である。
図3において、ディジタルTV12は、CPU41、メモリ42、入出力I/F43、ネットワークI/F44、受信部45、デコーダ46、表示制御部47、表示部48、及び、検出部49を有する。CPU41ないし検出部49のうちの、表示部48を除くブロックは、バスを介して相互に接続されている。
CPU41は、メモリ42に記憶されたプログラムを実行することで、ディジタルTV12を構成する各ブロックの制御その他の各種の処理を行う。
メモリ42は、CPU41の動作上必要なデータ等を記憶する。
入出力I/F43は、外部との間の入出力を制御するインターフェースであり、そこには、図示せぬボタン(キーボード)等の、外部との間の入出力を行うためのデバイスが接続される。
ネットワークI/F44は、有線LAN等の有線のネットワーク10との間の通信を制御するインターフェースであり、ネットワーク10を接続される。
ネットワークI/F44は、ネットワーク10を介して、レコーダ11や、ディジタルTV13との間の通信を制御し、さらに、アクセスポイント14を経由して、携帯端末21との間の通信を制御する。
受信部45は、例えば、TVチューナであり、受信部45には、地上波等のテレビジョン放送信号が供給される。
受信部45は、そこに供給されるテレビジョン放送信号を受信し、そのテレビジョン放送信号のうちの、所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、所定のチャンネルのテレビジョン放送番組であるコンテンツを取得して、デコーダ46に供給する。
ここで、受信部45が取得したコンテンツは、デコーダ46に供給する他、ネットワークI/F44から、ネットワーク10を介して、レコーダ11やディジタルTV13に送信することができる。
デコーダ46は、受信部45からのコンテンツがエンコードされていない場合には、そのコンテンツを、そのまま、表示制御部47に供給する。また、デコーダ46は、受信部45からのコンテンツがエンコードされている場合には、そのコンテンツのデコードを行い、表示制御部47に供給する。
ここで、デコーダ46には、受信部45からのコンテンツの他、レコーダ11やディジタルTV13が、ネットワーク10を介して送信してくるコンテンツを、ネットワークI/F44で受信し、供給することができる。
表示制御部47は、デコーダ46からのコンテンツ(の画像)を、表示部47に表示させる表示制御を行う。
表示部48は、例えば、液晶パネルや、有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成され、表示制御部47の制御に従い、コンテンツ等を表示する。
検出部49は、コンテンツを視聴するユーザが(ディジタルTV12の)周囲に存在するかどうかを検出する。
ここで、検出部49では、例えば、カメラによって周囲を撮影し、その撮影によって得られる画像に画像処理を施すことによって、ユーザが周囲に存在するかどうかを検出することができる。カメラで撮影された画像に画像処理を施すことによって、ユーザが存在するかどうかを検出する場合には、ユーザが存在することが検出されたときに、さらに、顔認識(人物認識)を行い、ユーザを特定することもできる。
その他、検出部49では、例えば、振動センサや、超音波センサ、赤外線焦電センサ等を用いて、ユーザが存在するかどうかを検出することができる。
なお、CPU41が実行するプログラムは、メモリ42にあらかじめ記憶(記録)しておく他、光ディスクや、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーブバブルなリムーバブル記録媒体に記録し、そのリムーバブル記録媒体から、ディジタルTV12にインストールすることができる。
また、CPU41が実行するプログラムは、例えば、インターネット上のサーバからダウンロードし、あるいは、テレビジョン放送信号に含めて送信し、ディジタルTV12にインストールすることができる。
図4は、図1のディジタルTV13の構成例を示すブロック図である。
図4において、ディジタルTV13は、CPU51、メモリ52、入出力I/F53、ネットワークI/F54、受信部55、デコーダ56、表示制御部57、表示部58、及び、検出部59を有する。
CPU51ないし検出部59は、図3のCPU41ないし検出部49とそれぞれ同様に構成されるため、その説明は省略する。
なお、図3では、ディジタルTV12は、コンテンツを表示する表示部48を有し、したがって、ディジタルTV12は、全体として、コンテンツを表示する表示装置として機能するが、ディジタルTV12は、CPU41ないし表示制御部47、及び、検出部59を有する装置と、表示部48を有する装置とに分けて構成することができる。この場合、CPU41ないし表示制御部47、及び、検出部59を有する装置は、表示部48(を有する装置)に画像を表示させる表示制御装置として機能する。
ディジタルTV13も、ディジタルTV12と同様に構成することができる。
また、図2のレコーダ11において、受信部35は、テレビジョン放送信号として送信されてくるコンテンツを受信することにより取得する取得手段として機能するが、ネットワークI/F34も、ディジタルTV11や12から、ネットワーク10を介して送信されてくるコンテンツを受信することができる点で、取得手段として機能する。図3のネットワークI/F44、及び、図4のネットワークI/F54も同様である。
ここで、取得手段として機能するネットワークI/F34,44、及び54では、例えば、インターネット上のサーバから送信されてくるテレビジョン放送番組等のコンテンツを取得することもできる。
[携帯端末21の第1の構成例]
図5は、図1の携帯端末21の第1の構成例を示すブロック図である。
図5において、携帯端末21は、CPU61、メモリ62、入出力I/F63、入出力機構63A、ネットワークI/F64、及び、アンテナ64Aを有する。CPU61、メモリ62、入出力I/F63、入出力機構63A、ネットワークI/F64、及び、アンテナ64Aのうちの、CPU61、メモリ62、入出力I/F63、及び、ネットワークI/F64は、バスを介して相互に接続されている。
CPU61は、メモリ62に記憶されたプログラムを実行することで、携帯端末21を構成する各ブロックの制御その他の各種の処理を行う。
メモリ62は、CPU61の動作上必要なデータ等を記憶する。
入出力I/F63は、外部との間の入出力を制御するインターフェースであり、そこには、入出力機構63Aが接続される。
入出力機構63Aは、外部との間の入出力を行うためのデバイスであり、例えば、キーボード(ボタン)や、タッチパネル、マイク、スピーカ、表示パネル等である。
ネットワークI/F64は、例えば、無線LANの通信を制御するインターフェースであり、アンテナ64Aを介して、アクセスポイント14(図1)との間で信号を送受信することにより、ネットワーク10に接続されたレコーダ11や、ディジタルTV12及び13との間の通信を制御する。
なお、CPU61が実行するプログラムは、メモリ62にあらかじめ記憶(記録)しておく他、光ディスクや、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーブバブルなリムーバブル記録媒体に記録し、そのリムーバブル記録媒体から、携帯端末21にインストールすることができる。
また、CPU61が実行するプログラムは、例えば、インターネット上のサーバからダウンロードし、あるいは、テレビジョン放送信号に含めて送信し、携帯端末21にインストールすることができる。
[復帰モード#1の復帰処理]
図1のホームネットワークシステムで行われる復帰モード#1の復帰処理を説明する。
復帰モード#1の復帰処理では、上述したように、例えば、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとり、その後、ユーザがコンテンツを視聴することができる状態となった場合に、視聴を中断したコンテンツを放送していたチャンネルで放送されているコンテンツが提示される。
図6は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、所用で、一時的に、部屋Aから出て、再び、部屋Aに戻ってきた場合に行われる復帰モード#1の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、携帯端末21のネットワークI/F64では、その操作に対応したコマンドが送信される。
携帯端末21からのコマンドは、ディジタルTV12(図3)のネットワークI/F44で受信され、CPU41に供給される。
CPU41は、ステップS11において、携帯端末21からのコマンドに従い、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、動作モードを通常モードとする。
その後、ディジタルTV12では、所定のチャンネルが選択され、そのチャンネルで放送されているコンテンツが、表示部48で表示される。
すなわち、ディジタルTV12(図3)では、受信部45は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、例えば、前回、電源がオフされたときに抽出されていたチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、そのチャンネルで放送されているコンテンツを取得する。
受信部45が取得したコンテンツは、デコーダ46、及び、表示制御部47を介して、表示部48に供給されて表示される。
これにより、ユーザは、コンテンツを視聴することができる。
ここで、表示部48では、受信部45が取得したコンテンツのうちの画像が表示され、受信部45が取得したコンテンツのうちの音声は、図示せぬスピーカから出力されるが、音声についての説明は、省略する。
また、ユーザが、所定のチャンネルを選択するように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、携帯端末21のネットワークI/F64では、その操作に対応したコマンドが送信される。
携帯端末21からのコマンドは、ディジタルTV12(図3)のネットワークI/F44で受信され、CPU41に供給される。
CPU41は、携帯端末21からのコマンドに従い、所定のチャンネルを選択するように、受信部45を制御する。
この場合、ステップS12では、受信部45は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU41の制御に従った所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、その所定のチャンネルで放送されているコンテンツを取得する。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、検出部49では、ステップS13において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出される(不在検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ステップS14において、ディジタルTV12のCPU41は、そのとき、つまり、表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、ディジタルTV12の周囲から存在しないことが検出されたときのディジタルTV12の状態を表す状態情報を生成し、メモリ42に記憶させる。
ここで、状態情報には、ディジタルTV12の受信部45が選択(抽出)しているチャンネルや、音量の状態を表す情報が含まれる。
その後、ステップS15において、ディジタルTV12のネットワークI/F44は、ネットワーク10上の他のTV(ディジタルTV12以外のTVすべて)であるディジタルTV13に、ユーザが(ディジタルTV12の)周囲に存在しない旨を不在情報を、状態情報とともに送信する。
さらに、ステップS16において、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更する。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12は、他のTVであるディジタルTV13に不在情報及び状態情報を送信する。
さらに、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止(低減)することができる。
一方、ディジタルTV13では、ディジタルTV12から不在情報、及び、状態情報が送信されてくると、ネットワークI/F54(図4)が、ディジタルTV12からの不在情報、及び、状態情報を受信し、CPU51に供給する。
ディジタルTV13のCPU51は、ステップS21において、ディジタルTV12からの状態情報を、メモリ52に記憶させる。
さらに、CPU51は、ステップS22において、ディジタルTV12からの不在情報に応じて、ディジタルTV13の電源をオン状態にし、動作モードを省電力モードとする。
なお、ディジタルTV13において、ディジタルTV12からの不在情報の受信時に、ディジタルTV13の電源がオン状態になっており、動作モードが通常モードになっているときには、部屋BにあるディジタルTV13で、コンテンツを視聴している他のユーザ(部屋AにあるディジタルTV12で、コンテンツを視聴していたユーザとは別のユーザ)が存在する可能性が高いので、部屋Bの他のユーザのコンテンツの視聴を妨げるのを防止するために、CPU51は、ステップS21及びS22の処理を行わない。
また、ディジタルTV13において、ディジタルTV12からの不在情報の受信時に、ディジタルTV13の電源がオン状態になっているが、動作モードが省電力モードになっているときには、CPU51は、ステップS21の処理を行い、ステップS22の処理を行わない(行う必要がない)。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませて、ディジタルTV12がある部屋Aに戻ってくると、ステップS17において、ディジタルTV12(図3)の検出部49が、ユーザが存在することを検出する(人検出が行われる)。
ディジタルTV12の検出部49において、ユーザが存在することが検出されると、ステップS18において、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更する(戻す)。
さらに、CPU41は、ステップS19において、直前に(ステップS14で)メモリ42に記憶された状態情報に従って、その状態情報が表すチャンネルを選択するように、受信部45を制御する。
受信部45は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU41の制御に従った所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、不在検出時に選択されていたチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、デコーダ46、及び、表示制御部47を介して、表示部48に供給する。
これにより、ディジタルTV12における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態(に近い状態)に復帰した復帰状態となる。
したがって、ユーザは、省電力モードとなったディジタルTV12の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前にコンテンツを視聴していたチャンネルで放送されているコンテンツの視聴を再開することができる。
なお、ディジタルTV12では、不在検出が行われて、動作モードが省電力モードとなった場合には、タイマを動作させ、省電力モードとなってからの時間を計時することができる。そして、省電力モードとなってから、ユーザが検出されることなく、例えば、1時間等の所定の時間が経過した場合には、ディジタルTV12では、メモリ42(図3)に記憶された状態情報を消去し、ディジタルTV12の電源をオフ状態にすることができる。
ある程度の時間が経過しても、ユーザが検出されない場合には、ユーザは、もはや、省電力モードになる直前にコンテンツを視聴していたチャンネル(のコンテンツ)を、その後に視聴することを希望していないと推測されるからである。
また、ディジタルTV12では、検出部49(図3)において、特定のユーザが存在するかどうかを検出することができる。
すなわち、ディジタルTV12では、検出部49において、不在検出がされ、動作モードが省電力モードとなった場合には、その後に、検出部49において、不在検出がされた(特定の)ユーザのみを対象として、そのユーザが存在するかどうかを検出することができる。
検出部49において、特定のユーザではなく、任意のユーザが存在するかどうかを検出する場合には、部屋Aから出ていったユーザ以外のユーザが、部屋Aに入ってきても、ディジタルTV12における、コンテンツの提示の状態が、復帰状態となるが、検出部49において、不在検出がされたユーザのみを対象として、そのユーザが存在するかどうかを検出する場合には、部屋Aから出ていったユーザが、部屋Aに入ってきたときのみ、ディジタルTV12における、コンテンツの提示の状態が、復帰状態となる。
さらに、検出部49では、ユーザが存在することが検出された場合に、そのユーザの視線をも検出することができる。
そして、ユーザの視線が、例えば、1秒や数秒等の所定の時間以上連続して、表示部48の方向を向いている場合に、ユーザが、コンテンツの視聴を再開する意思表示を行っていることと認識して、ディジタルTV12における、コンテンツの提示の状態を、復帰状態にすることができる。
この場合、例えば、部屋Aを出て行ったユーザが、一時的に、部屋Aに戻ってきただけであるときや、部屋Aに戻ってきたが、コンテンツの視聴を再開する意思がないとき等の、コンテンツの提示の状態を、復帰状態にする必要がないときに、コンテンツの提示の状態が、復帰状態になることを防止することができる。
ディジタルTV13(図4)でも、同様に、上述のタイマや、検出部59において、特定のユーザが存在するかどうかを検出すること、ユーザの視線を検出することを採用することができる。
図7は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、所用で、部屋Aから出て行き、部屋Aに戻らずに、部屋Bに行った場合に行われる復帰モード#1の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、ステップS31及びS32において、ディジタルTV12は、図6のステップS11及びS12とそれぞれ同様の処理を行う。
すなわち、ディジタルTV12(図3)では、電源がオン状態となり、動作モードが通常モードとなる。さらに、ディジタルTV12では、受信部45で、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが取得され、表示部48に表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなると、ディジタルTV12では、ステップS33ないしS36において、図6のステップS13ないしS16とそれぞれ同様の処理が行われる。
すなわち、ステップS33において、検出部49が、不在検出を行い、ステップS34において、CPU41が、状態情報を生成し、メモリ42に記憶させる。
さらに、ステップS35において、ディジタルTV12から、ディジタルTV13に対して、不在情報、及び、状態情報が送信され、ステップS36において、ディジタルTV12の動作モードが、通常モードから省電力モードに変更される。
ここで、以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとするので、ユーザが視聴していないのに、表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
一方、ディジタルTV13では、ディジタルTV12から不在情報、及び、状態情報が送信されてくると、ネットワークI/F54(図4)が、ディジタルTV12からの不在情報、及び、状態情報を受信し、CPU51に供給する。
ディジタルTV13のCPU51は、ステップS41において、図6のステップS21と同様に、ディジタルTV12からの状態情報を、メモリ52に記憶させる。
さらに、CPU51は、ステップS42において、図6のステップS22と同様に、ディジタルTV12からの不在情報に応じて、ディジタルTV13の電源をオン状態にし、動作モードを省電力モードとする。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませたが、ディジタルTV12がある部屋Aに戻らず、ディジタルTV13がある部屋Bに行ったとすると、ステップS43において、ディジタルTV13(図4)の検出部59が、ユーザが存在することを検出する(人検出が行われる)。
ディジタルTV13の検出部59において、ユーザが存在することが検出されると、ステップS44において、ディジタルTV13のCPU51は、ディジタルTV13の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更する。
さらに、CPU51は、ステップS45において、直前に(ステップS41で)メモリ52に記憶された状態情報に従って、その状態情報が表すチャンネルを選択するように、受信部55を制御する。
受信部55は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU51の制御に従った所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、ディジタルTV12での不在検出時に選択されていたチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、デコーダ56、及び、表示制御部57を介して、表示部58に供給して表示させる。
以上のように、ディジタルTV13(図4)では、ネットワークI/F54が、ディジタルTV12からの不在情報、及び、状態情報を受信した後、検出部59において、ユーザが存在することが検出された場合に、不在情報を送信してきたディジタルTV12において表示されていたコンテンツが、受信部55で取得され、表示部58で表示される。
これにより、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態(に近い状態)に復帰した復帰状態となる。
したがって、部屋AにあるディジタルTV12でコンテンツを視聴していたユーザは、部屋Bに行った場合に、その部屋BにあるディジタルTV13の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前にコンテンツを視聴していたチャンネルで放送されているコンテンツの視聴を再開することができる。
以上のように、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となるので、不在検出に応じて、動作モードが省電力モードになるだけの場合よりも、ディジタルTV12及び13の利便性を向上させることができる。
図8は、復帰モード#1の復帰処理において、ディジタルTV12が行う処理を説明するフローチャートである。
なお、ディジタルTV13も、ディジタルTV12と同様の処理を行う。
ディジタルTV12(図3)のCPU41は、ステップS51において、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されたかどうかを判定する。
ステップS51において、携帯端末21が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されたと判定された場合、すなわち、携帯端末21からディジタルTV12に対して、ディジタルTV12の電源をオン状態にすることを要求するコマンドが送信されてきた場合、ディジタルTV12のCPU41は、携帯端末21からのコマンドに従い、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、処理は、ステップS52に進む。
ステップS52では、CPU41は、ディジタルTV12の動作モードを通常モードに設定して、処理は、ステップS53に進む。
ここで、ディジタルTV12では、動作モードが通常モードとなると、所定のチャンネルが選択され、そのチャンネルで放送されているコンテンツが、表示部48(図3)で表示される。
ステップS53では、CPU41は、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されたかどうかを判定する。
ステップS53において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されていないと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、不在検出が行われなかった場合、処理は、ステップS54に進み、CPU41は、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように操作されたかどうかを判定する。
ステップS54において、携帯端末21が、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように操作されたと判定された場合、すなわち、携帯端末21からディジタルTV12に対して、ディジタルTV12の電源をオフ状態にすることを要求するコマンドが送信されてきた場合、ディジタルTV12のCPU41は、携帯端末21からのコマンドに従い、ディジタルTV12の電源をオフ状態にし、処理は、ステップS51に戻る。
また、ステップS54において、携帯端末21が、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS53に戻る。
そして、ステップS53において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されたと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、不在検出が行われた場合、処理は、ステップS55に進み、CPU41(図3)は、不在検出が行われたときのディジタルTV12の状態を表す状態情報を生成する。
さらに、ステップS55では、CPU41は、状態情報を、メモリ42に記憶させ、処理は、ステップS56に進む。
ステップS56では、ディジタルTV12のネットワークI/F44が、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に、ユーザが(ディジタルTV12の)周囲に存在しない旨を不在情報を、状態情報とともに送信し、処理は、ステップS57に進む。
ステップS57では、CPU41が、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更し、処理は、ステップS58に進む。
ディジタルTV12の動作モードが省電力モードに変更されることにより、ディジタルTV12は、表示部48でのコンテンツの表示を停止し、必要最小限の電力で動作する状態となる。
以上のように、ディジタルTV12の動作モードが省電力モードとなった後、ステップS58において、CPU41は、ユーザが周囲に存在することが検出されたかどうかを判定する。
ステップS58において、ユーザが周囲に存在することが検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS58に戻る。
ここで、以上のように、ディジタルTV12は、ステップS57において、動作モードが省電力モードとなった場合には、タイマを動作させ、省電力モードとなってからの時間を計時する。そして、省電力モードとなってから、ステップS58において、ユーザが検出されたと判定されずに、例えば、1時間等の所定の時間が経過した場合には、ディジタルTV12は、メモリ42(図3)に記憶された状態情報を消去し、ディジタルTV12の電源をオフ状態にして、処理は、ステップS51に戻る。
一方、ステップS58において、ユーザが周囲に存在することが検出されたと判定された場合、すなわち、検出部49において、ユーザが周囲に存在することが検出された場合、処理は、ステップS59に進み、CPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更し、処理は、ステップS60に進む。
ステップS60では、CPU41は、直前のステップS55、又は、後述するステップS62でメモリ42に記憶された状態情報に従って、その状態情報が表すチャンネルを選択するように、受信部45を制御し、処理は、ステップS53に戻る。
受信部45は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU41の制御に従った所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、不在検出時に選択されていたチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、デコーダ46、及び、表示制御部47を介して、表示部48に供給して表示させる。
一方、ステップS51において、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS61に進み、CPU41(図3)は、ネットワークI/F44において、他のTVであるディジタルTV13からの不在情報が受信されたかどうかを判定する。
ステップS61において、ネットワークI/F44が、ディジタルTV13からの不在情報を受信していないと判定された場合、すなわち、ディジタルTV13から、不在情報が送信されてきていない場合、処理は、ステップS51に戻る。
また、ステップS61において、ネットワークI/F44が、ディジタルTV13からの不在情報を受信したと判定された場合、すなわち、ディジタルTV13から、不在情報が、状態情報とともに送信されてきた場合、処理は、ステップS62に進み、CPU41は、ディジタルTV13から不在情報とともに送信されてきた状態情報を、メモリ42に記憶させる。
その後、CPU41は、ディジタルTV13からの不在情報に応じて、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、処理は、ステップS62からステップS57に進む。
ステップS57では、CPU41が、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードに設定し、以下、上述の場合と同様の処理が行われる。
[復帰モード#2の復帰処理]
図1のホームネットワークシステムで行われる復帰モード#2の復帰処理を説明する。
復帰モード#2の復帰処理では、上述したように、例えば、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとった場合に、コンテンツの視聴の中断時から、そのコンテンツの録画を開始し、その後、ユーザがコンテンツを視聴することができる状態となった場合に、録画がされたコンテンツが再生される。
図9は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、所用で、一時的に、部屋Aから出て、再び、部屋Aに戻ってきた場合に行われる復帰モード#2の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、ステップS81及びS82において、ディジタルTV12は、図6のステップS11及びS12とそれぞれ同様の処理を行う。
すなわち、ディジタルTV12(図3)では、電源がオン状態となり、動作モードが通常モードとなる。さらに、ディジタルTV12では、受信部45で、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが取得され、表示部48に表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、検出部49では、ステップS83において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出される(不在検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12のCPU41は、ステップS84において、不在検出が行われたときに受信部45で取得され、表示部48で表示されていたコンテンツを、レコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録させる記録制御を行う。
すなわち、ディジタルTV12のCPU41(図3)は、ステップS84において、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して、不在検出が行われたときに受信部45が取得していたコンテンツの録画(以下、不在録画ともいう)を要求するコマンドを送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、不在録画を要求するコマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS71において、そのコマンドに従い、受信部35、及び、記録再生制御部36を制御することにより、ディジタルTV12において不在検出が行われたときに受信部45(図3)で取得されていたコンテンツの、記録媒体37への記録(不在録画)を開始させる。
すなわち、ディジタルTV12からの、不在録画を要求するコマンドには、ディジタルTV12において不在検出が行われたときに受信部45(図3)で取得されていたコンテンツを放送しているチャンネルと放送終了時刻の情報が含まれており、レコーダ11の受信部35(図2)は、不在録画を要求するコマンドに含まれるチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、記録再生制御部36に供給する。
記録再生制御部36は、受信部35からのコンテンツを、記録媒体37に記録(不在録画)する。
ここで、レコーダ11において、不在録画は、ディジタルTV12からの、不在録画を要求するコマンドに含まれる放送終了時刻まで行われる。
したがって、不在録画では、不在検出が行われたときに、その不在検出が行われたディジタルTV12の受信部45が取得していたコンテンツ(番組)が、放送終了まで録画される。
なお、レコーダ11において、不在録画としての録画を、ディジタルTV12で不在検出が行われた直後から開始すると、ユーザが、ディジタルTV12がある部屋Aから出ていこうとして、ディジタルTV12(の表示部48)に表示されたコンテンツの視聴をやめた数秒間のシーンが録画されないことがある。
そこで、レコーダ11では、例えば、常時、すべてのチャンネルについて、コンテンツを、最新の数秒ないし数十秒間分だけ残すように、上書きの形で録画する、いわば予備的な録画を行い、不在録画を要求するコマンドが送信されてきた場合には、不在録画の対象のコンテンツについては、予備的な録画の分も含めて、不在録画の結果とすることができる。
この場合、不在録画において、ユーザが、ディジタルTV12がある部屋Aから出ていこうとして、ディジタルTV12に表示されたコンテンツの視聴をやめた瞬間のシーンを含むコンテンツの録画を行うことができる。
ディジタルTV12のCPU41は、不在録画を要求するコマンドを送信した後、ステップS85において、不在情報を、ネットワークI/F44から、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に送信する。
さらに、ステップS86において、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更する。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12は、レコーダ11に不在録画を行わせるとともに、他のTVであるディジタルTV13に不在情報を送信する。
さらに、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
一方、ディジタルTV13では、ディジタルTV12から不在情報が送信されてくると、ネットワークI/F54(図4)が、ディジタルTV12からの不在情報を受信し、CPU51に供給する。
ディジタルTV13のCPU51は、ステップS101において、ディジタルTV12からの不在情報に応じて、ディジタルTV13の電源をオン状態にし、動作モードを省電力モードとする。
なお、図6の場合と同様に、ディジタルTV13において、ディジタルTV12からの不在情報の受信時に、ディジタルTV13の電源がオン状態になっており、動作モードが通常モードになっているときには、部屋BにあるディジタルTV13で、コンテンツを視聴している他のユーザが存在する可能性が高いので、部屋Bの他のユーザのコンテンツの視聴を妨げるのを防止するために、CPU51は、ステップS101の処理を行わない。
さらに、図6の場合と同様に、ディジタルTV13において、ディジタルTV12からの不在情報の受信時に、ディジタルTV13の電源がオン状態になっているが、動作モードが省電力モードになっているときには、CPU51は、ステップS101の処理を行わない(行う必要がない)。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませて、ディジタルTV12がある部屋Aに戻ってくると、ステップS87において、ディジタルTV12(図3)の検出部49が、ユーザが存在することを検出する(人検出が行われる)。
ディジタルTV12の検出部49において、ユーザが存在することが検出されると、ステップS88において、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更する。
さらに、CPU41は、ステップS89において、直前に不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS72において、そのコマンドに従って、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された、不在録画を行ったコンテンツの再生を開始させる。
そして、レコーダ11では、ステップS73において、記録媒体37から再生されたコンテンツが、ネットワークI/F34から、不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンドを送信してきたディジタルTV12に送信される。
ディジタルTV12では、ステップS90において、レコーダ11からのコンテンツが、ネットワークI/F44(図3)で受信され、再生される。
すなわち、ディジタルTV12では、レコーダ11からのコンテンツが、ネットワークI/F44から、デコーダ46に供給される。デコーダ46は、ネットワークI/F44からのコンテンツを、必要に応じてデコードし、表示制御部47に供給する。表示制御部47は、デコーダ46からのコンテンツを、表示部48に供給し、表示部48では、不在録画が行われたコンテンツが表示される。
これにより、ディジタルTV12における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となる。
すなわち、ユーザが戻ってきた部屋AのディジタルTV12では、ユーザが、部屋Aを出て行ったときに視聴していたコンテンツの続きのシーン(ユーザが、部屋Aを出て行ったときにディジタルTV12で表示されていたシーン以前の、そのシーンの間近のシーン)から、コンテンツが表示される。
したがって、ユーザは、省電力モードとなったディジタルTV12の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前に視聴していたコンテンツの続きのシーンからの視聴を再開することができ、さらに、ユーザは、部屋Aを出て行ってから、部屋Aに戻るまでの間に放送されたシーンを見逃すことなく、視聴することができる。
その後、ユーザが、コンテンツの再生を停止するように、又は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)を操作すると、その操作に対応したコマンドが、携帯端末21から、ディジタルTV12に送信される。
ディジタルTV12では、ステップS91において、携帯端末21からのコマンドに応じて、コンテンツの再生が停止され、又は、ディジタルTV12の電源がオフ状態にされる。
さらに、ディジタルTV12では、ステップS92において、コンテンツの再生の停止を要求するコマンドが、レコーダ11に送信される。
レコーダ11は、ステップS74において、ディジタルTV12からのコマンドに応じて、不在録画がされたコンテンツの再生が停止される。
図10は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、所用で、部屋Aから出て行き、部屋Aに戻らずに、部屋Bに行った場合に行われる復帰モード#2の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、ステップS121及びS122において、ディジタルTV12は、図6のステップS11及びS12とそれぞれ同様の処理を行う。
すなわち、ディジタルTV12(図3)では、電源がオン状態となり、動作モードが通常モードとなる。さらに、ディジタルTV12では、受信部45で、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが取得され、表示部48に表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなると、ディジタルTV12では、ステップS123ないしS126において、図9のステップS83ないしS86とそれぞれ同様の処理が行われる。
すなわち、ステップS123において、検出部49が、不在検出を行い、ステップS124において、CPU41が、レコーダ11に対する記録制御として、不在録画を要求するコマンドを、ネットワークI/F44からレコーダ11に送信させる。
さらに、ステップS125において、ディジタルTV12から、ディジタルTV13に対して、不在情報が送信され、ステップS126において、ディジタルTV12の動作モードが、通常モードから省電力モードに変更される。
ここで、以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとするので、ユーザが視聴していないのに、表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
一方、レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12から、記録制御としての、不在録画を要求するコマンドが送信されてくると、そのコマンドを受信し、ステップS111において、図9のステップS71の場合と同様に、ディジタルTV12において不在検出が行われたときに受信部45(図3)で取得されていたコンテンツの、記録媒体37への記録(不在録画)を開始させる。
また、ディジタルTV13は、ディジタルTV12から不在情報が送信されてくると、その不在情報を受信する。そして、ディジタルTV13は、ステップS131において、図9のステップS101と同様に、ディジタルTV12からの不在情報に応じて、ディジタルTV13の電源をオン状態にし、動作モードを省電力モードとする。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませたが、ディジタルTV12がある部屋Aに戻らず、ディジタルTV13がある部屋Bに行ったとすると、ステップS132において、ディジタルTV13(図4)の検出部59が、ユーザが存在することを検出する(人検出が行われる)。
ディジタルTV13の検出部59において、ユーザが存在することが検出されると、ステップS133において、ディジタルTV13(図4)のCPU51は、ディジタルTV13の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更する。
さらに、CPU51は、ステップS134において、直前に不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンドを、ネットワークI/F54から、レコーダ11に送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV13からの、不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS112において、そのコマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された、不在録画を行ったコンテンツの再生を開始させる。
そして、レコーダ11では、ステップS113において、記録媒体37から再生されたコンテンツが、ネットワークI/F34から、不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンドを送信してきたディジタルTV13に送信される。
ディジタルTV13では、ステップS135において、レコーダ11からのコンテンツが、ネットワークI/F54(図4)で受信され、再生される。
すなわち、ディジタルTV13では、レコーダ11からのコンテンツが、ネットワークI/F54から、デコーダ56に供給される。デコーダ56は、ネットワークI/F54からのコンテンツを、必要に応じてデコードし、表示制御部57に供給する。表示制御部57は、デコーダ56からのコンテンツを、表示部58に供給し、これにより、表示部58では、不在録画が行われたコンテンツが表示される。
これにより、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となる。
すなわち、ユーザが行った部屋BのディジタルTV13では、ユーザが、部屋Aを出て行ったときに視聴していたコンテンツの続きのシーンから、コンテンツが表示される。
以上のように、ディジタルTV13(図4)では、ネットワークI/F54において、ディジタルTV12からの不在情報を受信した後、検出部59において、ユーザが存在することが検出された場合に、不在検出が行われたディジタルTV12の記録制御によってレコーダ11の記録媒体37に記録(不在録画)されたコンテンツを再生させ、ユーザが入ってきた部屋BにあるディジタルTV13の表示部58に表示される。
したがって、ユーザは、コンテンツを視聴していた部屋Aに戻ることなく、かつ、部屋Bにおいて、その部屋BにあるディジタルTV13の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前に視聴していたコンテンツの続きのシーンからの視聴を再開することができ、さらに、ユーザは、部屋Aを出て行ってから、部屋Bに行くまでの間に放送されたシーンを見逃すことなく、視聴することができる。
以上のように、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となるので、不在検出に応じて、動作モードが省電力モードになるだけの場合よりも、ディジタルTV12及び13の利便性を向上させることができる。
その後、ユーザが、コンテンツの再生を停止するように、又は、ディジタルTV13の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)を操作すると、その操作に対応したコマンドが、携帯端末21から、ディジタルTV13に送信される。
ディジタルTV13では、ステップS136において、携帯端末21からのコマンドに応じて、コンテンツの再生(デコード等)が停止され、又は、ディジタルTV13の電源がオフ状態にされる。
さらに、ディジタルTV13では、ステップS137において、コンテンツの再生の停止を要求するコマンドが、レコーダ11に送信される。
レコーダ11は、ステップS114において、ディジタルTV13からのコマンドに応じて、不在録画がされたコンテンツの再生が停止される。
図11は、復帰モード#2の復帰処理において、ディジタルTV12が行う処理を説明するフローチャートである。
なお、ディジタルTV13も、ディジタルTV12と同様の処理を行う。
ディジタルTV12では、ステップS141ないしS143において、図8のステップS51ないしS53とそれぞれ同様の処理が行われる。
すなわち、ディジタルTV12(図3)のCPU41は、ステップS141において、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されたかどうかを判定する。
ステップS141において、携帯端末21が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されたと判定された場合、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、処理は、ステップS142に進む。
ステップS142では、CPU41は、ディジタルTV12の動作モードを通常モードに設定し、これにより、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが、表示部48(図3)で表示され、処理は、ステップS143に進む。
ステップS143では、CPU41は、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されたかどうかを判定する。
ステップS143において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されていないと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、不在検出が行われなかった場合、処理は、ステップS144ないしS153をスキップして、ステップS154に進む。
また、ステップ143において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されたと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、不在検出が行われた場合、処理は、ステップS144に進み、CPU41(図3)は、不在検出が行われたときに受信部45で取得され、表示部48で表示されていたコンテンツを、レコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録させる不在録画を要求するコマンド(以下、不在録画要求コマンドともいう)を、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する。
その後、処理は、ステップS144からステップS145に進み、CPU41は、ネットワークI/F44から、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に対して、不在情報を送信させ、処理は、ステップS146に進む。
ここで、ステップS145において、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に対して送信する不在情報には、ステップS144で不在録画を要求したコンテンツを特定する特定情報(例えば、タイトルや、放送チャンネル、放送時間帯等)を含めることができる。この場合、不在情報を受信したディジタルTV13では、後述するステップS149において、不在情報に含まれる特定情報によって、不在録画がされたコンテンツを特定し、そのコンテンツの再生を、レコーダ11に要求することができる。
ステップS146では、CPU41が、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更し、処理は、ステップS147に進む。
ディジタルTV12の動作モードが省電力モードに変更されることにより、ディジタルTV12は、表示部48でのコンテンツの表示を停止し、必要最小限の電力で動作する状態となる。
以上のように、ディジタルTV12の動作モードが省電力モードとなった後、ステップS147において、CPU41は、ユーザが周囲に存在することが検出されたかどうかを判定する。
ステップS147において、ユーザが周囲に存在することが検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS147に戻る。
ここで、以上のように、ディジタルTV12は、ステップS146において、動作モードが省電力モードとなった場合には、タイマを動作させ、省電力モードとなってからの時間を計時する。そして、省電力モードとなってから、ステップS147において、ユーザが検出されたと判定されずに、例えば、1時間等の所定の時間が経過した場合には、ディジタルTV12は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にして、処理は、ステップS141に戻る。
一方、ステップS147において、ユーザが周囲に存在することが検出されたと判定された場合、すなわち、検出部49において、ユーザが周囲に存在することが検出された場合、処理は、ステップS148に進み、CPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更し、処理は、ステップS149に進む。
ステップS149では、CPU41は、直前に不在録画を行ったコンテンツの再生を要求するコマンド(以下、不在録画コンテンツ再生要求コマンドともいう)を、ネットワークI/F44から、レコーダ11に送信する。
そして、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを受信したレコーダ11から、ディジタルTV12又は13の記録制御によって不在録画がされたコンテンツが送信されてくるのを待って、処理は、ステップS149からステップS150に進み、ディジタルTV12は、レコーダ11からのコンテンツを、ネットワークI/F44(図3)で受信し、再生する。
すなわち、ディジタルTV12では、レコーダ11からのコンテンツが、ネットワークI/F44から、デコーダ46に供給される。デコーダ46は、ネットワークI/F44からのコンテンツを、必要に応じてデコードし、表示制御部47に供給する。表示制御部47は、デコーダ46からのコンテンツを、表示部48に供給し、表示部48では、不在録画が行われたコンテンツが表示される。
以上のように、ディジタルTV12において、不在録画がされたコンテンツの表示が開始されると、処理は、ステップS150からステップS151に進み、CPU41(図3)は、コンテンツの再生を停止するように、又は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)が操作されたかどうかを判定する。
すなわち、ステップS151では、携帯端末21から、ディジタルTV12に対して、コンテンツの再生の停止を要求するコマンド(以下、再生停止要求コマンドともいう)、又は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にすることを要求するコマンド(以下、電源オフ要求コマンドともいう)が送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS151において、再生停止要求コマンド、及び、電源オフ要求コマンドのいずれも送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS152に進み、CPU41(図3)は、ステップS150で開始された、不在録画がされたコンテンツが、その最後まで再生されたかどうかを判定する。
ステップS152において、不在録画がされたコンテンツが、まだ、最後まで再生されていないと判定された場合、処理は、ステップS151に戻る。
また、ステップS152において、不在録画がされたコンテンツが、最後まで再生されたと判定された場合、処理は、ステップS154に進む。
一方、ステップS151において、携帯端末21から、ディジタルTV12に対して、再生停止要求コマンド、又は、電源オフ要求コマンドのうちのいずれかが送信されてきたと判定された場合、処理は、ステップS153に進み、CPU41(図3)は、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して、再生停止要求コマンドを送信し、処理は、ステップS154に進む。
ここで、レコーダ11は、再生停止要求コマンドが送信されてくると、その再生停止要求コマンドに従い、コンテンツ(ここでは、不在録画がされたコンテンツ)の再生を停止する。
また、ステップS150において、レコーダ11からの、不在録画がされたコンテンツの再生の開始後、ステップS152において、不在録画がされたコンテンツが、最後まで再生されたと判定されるまでか、ステップS153において、レコーダ11に対して、再生停止要求コマンドを送信され、レコーダ11での、不在録画がされたコンテンツの再生が停止されるまでは、図1のホームネットワークシステムでは、復帰モード#3の復帰処理を行うことができる。復帰モード#3の復帰処理の詳細については、後述する。
ステップS154では、CPU41(図3)は、ユーザが、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)を操作したかどうかを判定する。
ステップS154において、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21が操作されたと判定された場合、すなわち、ステップS151で携帯端末21から送信されてきたと判定されたコマンドが、電源オフ要求コマンドである場合、CPU41は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にして、処理は、ステップS141に戻る。
また、ステップS154において、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21が操作されていないと判定された場合、すなわち、ステップS151で携帯端末21から送信されてきたと判定されたコマンドが、再生停止要求コマンドである場合か、不在録画がされたコンテンツが、最後まで再生された場合、CPU41は、例えば、不在録画がされたコンテンツが放送されていたチャンネルを選択するように、受信部45(図3)を制御し、処理は、ステップS143に戻る。
この場合、受信部45は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU41の制御に従ったチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、不在検出時に選択されていたチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、デコーダ46、及び、表示制御部47を介して、表示部48に供給して表示させる。
したがって、ディジタルTV12では、不在録画がされたコンテンツの再生が、途中で中止されるか、又は、最後まで終了した場合には、その後、そのコンテンツが放送されていたチャンネルで(現に)放送されているコンテンツが表示される。
一方、ステップS141において、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS155に進み、CPU41(図3)は、ネットワークI/F44において、他のTVであるディジタルTV13からの不在情報が受信されたかどうかを判定する。
ステップS155において、ネットワークI/F44が、ディジタルTV13からの不在情報を受信していないと判定された場合、すなわち、ディジタルTV13から、不在情報が送信されてきていない場合、処理は、ステップS141に戻る。
また、ステップS155において、ネットワークI/F44が、ディジタルTV13からの不在情報を受信したと判定された場合、すなわち、ディジタルTV13から、不在情報が送信されてきた場合、CPU41は、ディジタルTV13からの不在情報に応じて、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、処理は、ステップS146に進む。
ステップS146では、CPU41が、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードに設定し、以下、上述の場合と同様の処理が行われる。
図12は、復帰モード#2の復帰処理において、レコーダ11が行う処理を説明するフローチャートである。
レコーダ11では、ステップS161において、CPU31(図2)が、ディジタルTV12又は13から、不在録画を要求する不在録画要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS161において、不在録画要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、ディジタルTV12又は13からの不在録画要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS162に進み、CPU31は、レコーダ11(図2)の受信部35、及び、記録再生制御部36を制御することにより、不在録画要求コマンドに含まれるチャンネルで放送されているコンテンツの、記録媒体37への記録(不在録画)を開始させ、処理は、ステップS161に戻る。
ここで、ステップS162で開始された、不在録画要求コマンドに含まれるチャンネルで放送されているコンテンツの、記録媒体37への記録は、そのコンテンツの最後(放送終了時刻)まで行われる。
一方、ステップS161において、不在録画要求コマンドが送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS163に進み、レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12又は13から、不在録画を行ったコンテンツの再生を要求する不在録画コンテンツ再生要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS163において、不在録画コンテンツ再生要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、ディジタルTV12又は13からの不在録画コンテンツ再生要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS164に進み、CPU31(図2)は、レコーダ11(図2)の記録再生制御部36を制御することにより、不在録画要求コマンドに応じて記録媒体37に記録されたコンテンツ(不在録画がされたコンテンツ)を再生させ、ネットワークI/F34から、ディジタルTV12及び13のうちの、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを送信してきたTV(ユーザが周囲に存在することが検出されたTV)に送信する(ことを開始する)。
ここで、レコーダ11では、不在録画要求コマンドに応じて、記録媒体37に記録されたコンテンツの再生をするときに、そのコンテンツの不在録画が、まだ行われていることがある。この場合、記録媒体37へのコンテンツの記録と、そのコンテンツの、記録媒体37からの再生(読み出し)とを並列に行う必要がある。
このため、レコーダ11は、記録媒体37へのコンテンツの記録と、そのコンテンツの、記録媒体37からの再生とを(見かけ上)並列に行う機能を有することとする。
ステップS164において、記録媒体37からの、不在録画がされたコンテンツの再生、及び、送信が開始された後は、処理は、ステップS165に進み、レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12及び13のうちの、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを送信してきたTVから、再生停止要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS165において、再生停止要求コマンドが送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS165に戻り、レコーダ11は、ステップS164で開始した不在録画がされたコンテンツの再生、及び、送信を続行する。
また、ステップS165において、再生停止要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、再生停止要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS166に進み、CPU31(図2)は、記録再生制御部36に、記録媒体37からの、不在録画がされたコンテンツの再生を停止させ、処理は、ステップS161に戻る。
なお、レコーダ11は、その他、不在録画がされたコンテンツの再生が最後まで行われた場合も、その再生を停止する。
[復帰モード#3の復帰処理]
図1のホームネットワークシステムで行われる復帰モード#3の復帰処理を説明する。
復帰モード#3の復帰処理では、上述したように、録画がされたコンテンツを視聴しているユーザが、コンテンツの視聴を中断する行動をとった場合に、録画がされたコンテンツの再生を中断し、その後、ユーザがコンテンツを視聴することができる状態となった場合に、再生が中断されたコンテンツの再生が再開される。
図13は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、レコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録されたコンテンツ(以下、録画コンテンツともいう)を視聴しているユーザが、所用で、一時的に、部屋Aから出て、再び、部屋Aに戻ってきた場合に行われる復帰モード#3の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、ディジタルTV12(図3)は、電源をオン状態とし、動作モードを通常モードとする。
そして、その後、例えば、ユーザが、所定の録画コンテンツを再生するように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、携帯端末21のネットワークI/F64では、その操作に対応したコマンドが送信される。
携帯端末21からのコマンドは、ディジタルTV12(図3)のネットワークI/F44で受信され、CPU41に供給される。
CPU41は、ステップS181において、携帯端末21からのコマンドに従い、所定の録画コンテンツの再生を要求するコマンド(以下、録画コンテンツ再生要求コマンドともいう)を、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS171において、その録画コンテンツ再生要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を開始させる。
そして、レコーダ11では、ステップS172において、記録媒体37から再生された録画コンテンツが、ネットワークI/F34から、録画コンテンツ再生要求するコマンドを送信してきたディジタルTV12に送信される。
ここで、録画コンテンツ再生要求コマンドには、再生の対象とすべき録画コンテンツを特定する特定情報が含まれており、レコーダ11では、その特定情報から、再生の対象とすべき録画コンテンツが特定されて再生される。
ディジタルTV12では、ステップS182において、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F44(図3)で受信され、再生される。
すなわち、ディジタルTV12では、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F44から、デコーダ46に供給される。デコーダ46は、ネットワークI/F44からの録画コンテンツを、必要に応じてデコードし、表示制御部47に供給する。表示制御部47は、デコーダ46からの録画コンテンツを、表示部48に供給し、表示部48では、録画コンテンツが表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48に録画コンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示された録画コンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、検出部49(図3)では、ステップS183において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出される(不在検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12のCPU41は、ステップS184において、録画コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS173において、その再生停止要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を停止させる。
また、ディジタルTV12のCPU41は、再生停止要求コマンドを送信した後、ステップS185において、不在情報を、ネットワークI/F44から、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に送信する。
さらに、ステップS186において、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更する。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48に録画コンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12は、レコーダ11による録画コンテンツの再生を停止(一時停止)させるとともに、他のTVであるディジタルTV13に不在情報を送信する。
さらに、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、表示部48に録画コンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
ディジタルTV13では、ディジタルTV12から不在情報が送信されてくると、ネットワークI/F54(図4)が、ディジタルTV12からの不在情報を受信し、CPU51に供給する。
ディジタルTV13のCPU51は、ステップS201において、ディジタルTV12からの不在情報に応じて、ディジタルTV13の電源をオン状態にし、動作モードを省電力モードとする。
なお、図6の場合と同様に、ディジタルTV13において、ディジタルTV12からの不在情報の受信時に、ディジタルTV13の電源がオン状態になっており、動作モードが通常モードになっているときには、部屋BにあるディジタルTV13で、コンテンツを視聴している他のユーザが存在する可能性が高いので、部屋Bの他のユーザのコンテンツの視聴を妨げるのを防止するために、CPU51は、ステップS201の処理を行わない。
さらに、図6の場合と同様に、ディジタルTV13において、ディジタルTV12からの不在情報の受信時に、ディジタルTV13の電源がオン状態になっているが、動作モードが省電力モードになっているときには、CPU51は、ステップS201の処理を行わない(行う必要がない)。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませて、ディジタルTV12がある部屋Aに戻ってくると、ステップS187において、ディジタルTV12(図3)の検出部49が、ユーザが存在することを検出する(人検出が行われる)。
ディジタルTV12の検出部49において、ユーザが存在することが検出されると、ステップS188において、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更する。
さらに、CPU41は、ステップS189において、直前に再生を停止した録画コンテンツの再生の再開を要求するコマンド(以下、再生再開要求コマンドともいう)を、ネットワークI/F44から、レコーダ11に送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、再生再開要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS174において、その再生再開要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37からの、直前に再生を停止した録画コンテンツの再生を再開させる。
すなわち、レコーダ11では、録画コンテンツの、再生を停止したシーンからの再生が開始される。
そして、レコーダ11では、ステップS175において、記録媒体37から再生が再開された録画コンテンツが、ネットワークI/F34から、再生再開要求コマンドを送信してきたディジタルTV12に送信される。
ディジタルTV12では、ステップS190において、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F44(図3)で受信され、再生される。
すなわち、ディジタルTV12では、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F44から、デコーダ46に供給される。デコーダ46は、ネットワークI/F44からの録画コンテンツを、必要に応じてデコードし、表示制御部47に供給する。表示制御部47は、デコーダ46からの録画コンテンツを、表示部48に供給し、これにより、表示部48では、録画コンテンツが、不在検出がされたときのシーンから表示される。
以上のようにして、ディジタルTV12における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となる。
すなわち、ユーザが戻ってきた部屋AのディジタルTV12では、ユーザが、部屋Aを出て行ったときに視聴していた録画コンテンツの続きのシーン(ユーザが、部屋Aを出て行ったときにディジタルTV12で表示されていたシーン)から、録画コンテンツが表示される。
したがって、ユーザは、省電力モードとなったディジタルTV12の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前に視聴していた録画コンテンツの続きのシーンからの視聴を再開することができる。
図14は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、レコーダ11に記録された録画コンテンツを視聴しているユーザが、所用で、部屋Aから出て行き、部屋Aに戻らずに、部屋Bに行った場合に行われる復帰モード#3の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作し、さらに、所定の録画コンテンツを再生するように、携帯端末21(図5)の入出力機構63Aを操作すると、図13の場合と同様に、ディジタルTV12は、電源をオン状態とし、動作モードを通常モードとする。
さらに、ディジタルTV12のCPU41(図3)は、ステップS221において、録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、その録画コンテンツ再生要求コマンドに応じて、図13の場合と同様の処理を行う。
すなわち、CPU31は、ステップS211において、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を開始させる。
さらに、CPU31は、ステップS212において、記録媒体37から再生された録画コンテンツを、ネットワークI/F34から、録画コンテンツ再生要求するコマンドを送信してきたディジタルTV12に送信する。
ディジタルTV12では、ステップS222において、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F44(図3)で受信されて再生され、表示部48において表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48に録画コンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示された録画コンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、検出部49(図3)では、ステップS223において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出される(不在検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12では、ステップS224ないしS226において、図13のステップS184ないしS186と同様の処理が行われる。
すなわち、ディジタルTV12のCPU41は、ステップS224において、録画コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する停止制御を行う。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12からの、再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS213において、その再生停止要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を停止させる。
また、ディジタルTV12のCPU41は、ステップS225において、不在情報を、ネットワークI/F44から、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に送信する。
さらに、CPU41は、ステップS226において、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更する。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48に録画コンテンツが表示されている場合に、検出部49において、不在検出が行われると、ディジタルTV12は、レコーダ11による録画コンテンツの再生を停止(一時停止)させる停止制御を行うとともに、他のTVであるディジタルTV13に不在情報を送信する。
さらに、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、表示部48に録画コンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
ディジタルTV13では、ディジタルTV12から不在情報が送信されてくると、ネットワークI/F54(図4)が、ディジタルTV12からの不在情報を受信し、CPU51に供給する。
ディジタルTV13のCPU51は、ステップS231において、図13のステップS201と同様に、ディジタルTV12からの不在情報に応じて、ディジタルTV13の電源をオン状態にし、動作モードを省電力モードとする。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませたが、ディジタルTV12がある部屋Aに戻らず、ディジタルTV13がある部屋Bに行ったとすると、ステップS232において、ディジタルTV13(図4)の検出部59が、ユーザが存在することを検出する(人検出が行われる)。
ディジタルTV13の検出部59において、ユーザが存在することが検出されると、ステップS233において、ディジタルTV13(図4)のCPU51は、ディジタルTV13の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更する。
さらに、CPU51は、ステップS234において、直前に再生を停止した録画コンテンツの再生の再開を要求する再生再開要求コマンドを、ネットワークI/F54から、レコーダ11に送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV13からの、再生再開要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS214において、その再生再開要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37からの、直前に再生を停止した録画コンテンツの再生を再開させる。
すなわち、レコーダ11では、録画コンテンツの、再生を停止したシーンからの再生が開始される。
そして、レコーダ11では、ステップS215において、記録媒体37から再生が再開された録画コンテンツが、ネットワークI/F34から、再生再開要求コマンドを送信してきたディジタルTV13に送信される。
ディジタルTV13では、ステップS235において、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F54(図4)で受信され、再生される。
すなわち、ディジタルTV13では、表示部58(図4)において、ディジタルTV12による停止制御としての再生停止要求コマンドの送信によって再生が停止された録画コンテンツが、不在検出がされたときのシーンから表示される。
これにより、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの、ディジタルTV12における、コンテンツの提示の状態に復帰した復帰状態となる。
すなわち、ユーザが行った部屋BのディジタルTV13では、ユーザが、部屋Aを出て行ったときに視聴していた録画コンテンツの続きのシーン(ユーザが、部屋Aを出て行ったときにディジタルTV12で表示されていたシーン)から、録画コンテンツが表示される。
以上のように、ディジタルTV13(図4)では、ネットワークI/F54において、ディジタルTV12からの不在情報を受信した後、検出部59において、ユーザが存在することが検出された場合に、不在検出が行われたディジタルTV12の停止制御によって停止指された録画コンテンツの再生を再開され、表示部58に表示される。
したがって、ユーザは、録画コンテンツを視聴していた部屋Aに戻ることなく、かつ、部屋Bにおいて、その部屋BにあるディジタルTV13の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前に視聴していた録画コンテンツの続きのシーンからの視聴を再開することができる。
以上のように、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となるので、不在検出に応じて、動作モードが省電力モードになるだけの場合よりも、ディジタルTV12及び13の利便性を向上させることができる。
図15は、復帰モード#3の復帰処理において、ディジタルTV12が行う処理を説明するフローチャートである。
なお、ディジタルTV13も、ディジタルTV12と同様の処理を行う。
ディジタルTV12(図3)のCPU41は、ステップS241において、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されたかどうかを判定する。
ステップS241において、携帯端末21が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されたと判定された場合、ディジタルTV12のCPU41は、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、処理は、ステップS242に進む。
ステップS242では、CPU41は、ディジタルTV12の動作モードを通常モードに設定し、処理は、ステップS243に進む。
ステップS243では、CPU41は、所定の録画コンテンツを再生するように、携帯端末21(図1)が操作されたかどうかを判定し、携帯端末21が、そのように操作されていないと判定した場合、処理は、ステップS243に戻る。
また、ステップS243において、所定の録画コンテンツを再生するように、携帯端末21が操作されたと判定された場合、処理は、ステップS244に進み、CPU41は、所定の録画コンテンツの再生を要求する録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する。
そして、録画コンテンツ再生要求コマンドを受信したレコーダ11から、録画コンテンツが送信されてくるのを待って、処理は、ステップS244からステップS245に進み、ディジタルTV12は、レコーダ11からの録画コンテンツを、ネットワークI/F44(図3)で受信して再生し、表示部48に表示させる。
以上のように、ディジタルTV12において、録画コンテンツの表示が開始されると、処理は、ステップS245からステップS246に進み、CPU41(図3)は、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されたかどうかを判定する。
ステップS246において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されていないと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、不在検出が行われなかった場合、処理は、ステップS247に進み、CPU41(図3)は、録画コンテンツの再生を停止するように、又は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)が操作されたかどうかを判定する。
すなわち、ステップS247では、携帯端末21から、ディジタルTV12に対して、録画コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンド、又は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にすることを要求する電源オフ要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS247において、再生停止要求コマンド、及び、電源オフ要求コマンドのいずれも送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS248に進み、CPU41(図3)は、ステップS245で再生が開始(又は、再開)された、録画コンテンツが、その最後まで再生されたかどうかを判定する。
ステップS248において、録画コンテンツが、まだ、最後まで再生されていないと判定された場合、処理は、ステップS246に戻る。
また、ステップS248において、録画コンテンツが、最後まで再生されたと判定された場合、処理は、ステップS243に戻る。
一方、ステップS247において、携帯端末21から、ディジタルTV12に対して、再生停止要求コマンド、又は、電源オフ要求コマンドのうちのいずれかが送信されてきたと判定された場合、処理は、ステップS249に進み、CPU41(図3)は、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して、再生停止要求コマンドを送信し、処理は、ステップS250に進む。
ここで、レコーダ11は、再生停止要求コマンドが送信されてくると、その再生停止要求コマンドに従い、録画コンテンツの再生を停止する。
ステップS250では、CPU41(図3)は、ユーザが、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)を操作したかどうかを判定する。
ステップS250において、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21が操作されたと判定された場合、すなわち、ステップS247で携帯端末21から送信されてきたと判定されたコマンドが、電源オフ要求コマンドである場合、CPU41は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にして、処理は、ステップS241に戻る。
また、ステップS250において、ディジタルTV12の電源をオフ状態にするように、携帯端末21が操作されていないと判定された場合、すなわち、ステップS247で携帯端末21から送信されてきたと判定されたコマンドが、再生停止要求コマンドである場合、処理は、ステップS243に戻る。
一方、ステップ246において、ユーザがディジタルTV12の周囲に存在しないことが検出されたと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、不在検出が行われた場合、処理は、ステップS251に進み、CPU41(図3)は、ステップS245で再生(又は、再生の再開)が開始された録画コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に対して送信する停止制御を行う。
その後、処理は、ステップS251からステップS252に進み、CPU41は、ネットワークI/F44から、ネットワーク10上の他のTVであるディジタルTV13に対して、不在情報を送信させ、処理は、ステップS253に進む。
ステップS253では、CPU41が、ディジタルTV12の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更し、処理は、ステップS254に進む。
ディジタルTV12の動作モードが省電力モードに変更されることにより、ディジタルTV12は、表示部48での録画コンテンツの表示を停止し、必要最小限の電力で動作する状態となる。
以上のように、ディジタルTV12の動作モードが省電力モードとなった後、ステップS254において、CPU41は、ユーザが周囲に存在することが検出されたかどうかを判定する。
ステップS254において、ユーザが周囲に存在することが検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS254に戻る。
ここで、以上のように、ディジタルTV12は、ステップS253において、動作モードが省電力モードとなった場合には、タイマを動作させ、省電力モードとなってからの時間を計時する。そして、省電力モードとなってから、ステップS254において、ユーザが検出されたと判定されずに、例えば、1時間等の所定の時間が経過した場合には、ディジタルTV12は、ディジタルTV12の電源をオフ状態にして、処理は、ステップS241に戻る。
一方、ステップS254において、ユーザが周囲に存在することが検出されたと判定された場合、すなわち、検出部49(図3)において、ユーザが周囲に存在することが検出された場合、処理は、ステップS255に進み、CPU41は、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードから通常モードに変更し、処理は、ステップS256に進む。
ステップS256では、CPU41は、停止制御によって再生が停止された録画コンテンツの再生の再開を要求する再生再開要求コマンドを、ネットワークI/F44から、レコーダ11に送信する。
そして、再生再開要求コマンドを受信したレコーダ11から、ディジタルTV12又は13の停止制御によって再生が停止された録画コンテンツが送信されてくるのを待って、処理は、ステップS256からステップS245に戻り、ディジタルTV12は、レコーダ11からのコンテンツを、ネットワークI/F44(図3)で受信して再生し、表示部48に、録画コンテンツを表示させる。
すなわち、表示部48では、録画コンテンツの表示が再開される。
録画コンテンツの表示の再開の開始後、処理は、ステップS245からステップS246に進み、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS241において、携帯端末21(図1)が、ディジタルTV12の電源をオン状態にするように操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS257に進み、CPU41(図3)は、ネットワークI/F44において、他のTVであるディジタルTV13からの不在情報が受信されたかどうかを判定する。
ステップS257において、ネットワークI/F44が、ディジタルTV13からの不在情報を受信していないと判定された場合、すなわち、ディジタルTV13から、不在情報が送信されてきていない場合、処理は、ステップS241に戻る。
また、ステップS257において、ネットワークI/F44が、ディジタルTV13からの不在情報を受信したと判定された場合、すなわち、ディジタルTV13から、不在情報が送信されてきた場合、CPU41は、ディジタルTV13からの不在情報に応じて、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、処理は、ステップS253に進む。
ステップS253では、CPU41が、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードに設定し、以下、上述の場合と同様の処理が行われる。
図16は、復帰モード#3の復帰処理において、レコーダ11が行う処理を説明するフローチャートである。
レコーダ11では、ステップS261において、CPU31(図2)が、録画コンテンツの再生を要求する録画コンテンツ再生要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS261において、録画コンテンツ再生要求コマンドが送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS261に戻る。
ステップS261において、録画コンテンツ再生要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、ディジタルTV12又は13からの録画コンテンツ再生要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS262に進み、CPU31(図2)は、レコーダ11(図2)の記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツのうちの、録画コンテンツ再生要求コマンドによって再生が要求されている録画コンテンツを再生させ、ネットワークI/F34から、ディジタルTV12及び13のうちの、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを送信してきたTVに送信する(ことを開始する)。
ステップS262において、記録媒体37からの録画コンテンツの再生、及び、送信が開始された後は、ステップS263に進み、レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12及び13のうちの、録画コンテンツ再生要求コマンドを送信してきたTVから、再生停止要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS263において、再生停止要求コマンドが送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS264に進み、CPU31は、ステップS262で再生が開始された録画コンテンツが、その最後まで再生されたかどうかを判定する。
ステップS264において、録画コンテンツが、まだ、最後まで再生されていないと判定された場合、処理は、ステップS263に戻り、レコーダ11は、ステップS262で開始した録画コンテンツの再生、及び、送信を続行する。
また、ステップS264において、録画コンテンツが、最後まで再生されたと判定された場合、処理は、ステップS261に戻る。
一方、ステップS263において、再生停止要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、再生停止要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS265に進み、CPU31(図2)は、記録再生制御部36に、記録媒体37からの録画コンテンツの再生を停止させ、処理は、ステップS267に進む。
ステップS267では、レコーダ11は、CPU31(図2)が、録画コンテンツの再生の再開を要求する再生再開要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS267において、再生再開要求コマンドが送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS267に戻る。
また、ステップS267において、再生再開要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、ディジタルTV12又は13からの再生再開要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS268に進み、CPU31(図2)は、レコーダ11の記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を、直前に再生が停止されたシーンから再開させ、ネットワークI/F34から、ディジタルTV12及び13のうちの、再生再開要求コマンドを送信してきたTVに送信する(ことを開始する)。
ステップS268において、記録媒体37からの録画コンテンツの再生、及び、送信が再開された後は、ステップS269に進み、レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV12及び13のうちの、再生再開要求コマンドを送信してきたTVから、再生停止要求コマンドが送信されてきたかどうかを判定する。
ステップS269において、再生停止要求コマンドが送信されてきたと判定された場合、すなわち、レコーダ11のネットワークI/F34(図2)において、再生停止要求コマンドを受信した場合、処理は、ステップS271に進み、CPU31(図2)は、記録再生制御部36に、記録媒体37からの録画コンテンツの再生を停止させ、処理は、ステップS267に戻る。
また、ステップS269において、再生停止要求コマンドが送信されてきていないと判定された場合、処理は、ステップS270に進み、CPU31は、ステップS268で再生が開始された録画コンテンツが、その最後まで再生されたかどうかを判定する。
ステップS270において、録画コンテンツが、まだ、最後まで再生されていないと判定された場合、処理は、ステップS269に戻り、レコーダ11は、ステップS268で再生が再開された録画コンテンツの再生、及び、送信を続行する。
また、ステップS270において、録画コンテンツが、最後まで再生されたと判定された場合、処理は、ステップS261に戻る。
なお、上述の場合には、ユーザが周囲に存在しなくなったことを検出した場合に、ディジタルTV12や13の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更し、その後、ユーザが周囲に存在することを検出した場合に、動作モードを、省電力モードから通常モードに変更して、コンテンツの提示の状態を、復帰状態にすることとしたが、その他、例えば、ユーザの顔を撮影した画像に基づき、ユーザの目が開いているか、又は、閉じているかによって、ユーザが就寝したか、又は、起床したかを検出し、ユーザが就寝したことを検出した場合に、ディジタルTV12や13の動作モードを、通常モードから省電力モードに変更し、その後、ユーザが起床したことを検出した場合に、動作モードを、省電力モードから通常モードに変更して、コンテンツの提示の状態を、復帰状態にすることができる。
また、図1のホームネットワークシステムにおいて、いずれの復帰モードの復帰処理を行うかは、例えば、ユーザによる携帯端末21の操作に応じて決定することができる。
その他、例えば、ユーザが、ディジタルTV12や13で、コンテンツとして、現に放送されているテレビジョン放送番組を視聴する場合において、ネットワーク10上に、レコーダ11(又は、レコーダ11と同様の録画再生機能を有する装置)が存在しないときには、復帰モード#1の復帰処理を行い、ネットワーク10上に、レコーダ11が存在するときには、復帰モード#2の復帰処理を行うことができる。
また、例えば、ユーザが、ディジタルTV12や13で、録画コンテンツを視聴する場合には、復帰モード#3の復帰処理を行うことができる。
[携帯端末21の第2の構成例]
図17は、図1の携帯端末21の第2の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図5の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図17の携帯端末21は、CPU61ないしアンテナ64Aを有する点で、図5の場合と共通する。
但し、図17の携帯端末21は、検出部65を、さらに有する点で、図5の場合と相違する。
検出部65は、携帯端末21を携帯するユーザの移動(携帯端末21の移動)を検出する。
検出部65において、携帯端末21を携帯するユーザの移動を検出する方法としては、任意の方法を採用することができる。
例えば、検出部65では、アンテナ64Aで受信される、アクセスポイント14からの信号の強度を測定し、その強度(の変化)によって、携帯端末21を携帯するユーザの移動を検出することができる。
また、例えば、ディジタルTV12及び13等から、光や電波等の無線の信号を出力させ、検出部65では、その信号の強度を測定し、その強度によって、携帯端末21を携帯するユーザの移動を検出することができる。
さらに、例えば、検出部65では、GPS(Global Positioning System)を利用して、携帯端末21を携帯するユーザの移動を検出することができる。
図17に示したように構成される携帯端末21を有する図1のホームネットワークシステムでは、上述したように、ディジタルTV12や13において、ユーザが周囲に存在するかどうかを検出することにより、上述した復帰処理を行うことができる他、図17の携帯端末21が有する検出部65において、(携帯端末21を携帯する)ユーザの移動を検出することにより、復帰処理を行うことができる。
なお、図17の携帯端末21が有する検出部65において、ユーザの移動を検出することにより、復帰処理を行う場合には、ディジタルTV12(図3)は、検出部49を設けずに構成することができる。同様に、ディジタルTV13(図4)も、検出部59を設けずに構成することができる。
図17の携帯端末21が有する検出部65において、ユーザの移動を検出することにより行われる復帰処理は、ディジタルTV12や13において、ユーザが周囲に存在するかどうかを検出することにより行われていた処理が、携帯端末21がユーザの移動を検出することによりディジタルTV12や13に送信するコマンドに応じて行われる点が、ディジタルTV12や13において、ユーザが周囲に存在するかどうかを検出することにより行われる復帰処理と異なる。
したがって、図17の携帯端末21がユーザの移動を検出する場合において、ディジタルTV12及び13が行う処理の内容は、ユーザが周囲に存在するかどうかの検出を行わないこと、及び、携帯端末21からのコマンドに応じて行われることを除き、ディジタルTV12や13において、ユーザが周囲に存在するかどうかを検出する場合と同様である。
以下、図17の携帯端末21が有する検出部65において、ユーザの移動を検出することにより行われる復帰処理の詳細について説明する。
[復帰モード#1の復帰処理]
図17の携帯端末21(が有する検出部65)において、ユーザの移動を検出する場合の、図1のホームネットワークシステムで行われる復帰モード#1の復帰処理を説明する。
図18は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、所用で、部屋Aから出て行き、部屋Aに戻らずに、部屋Bに行った場合に行われる復帰モード#1の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図17)の入出力機構63Aを操作すると、ステップS301において、携帯端末21のCPU61(図17)は、ネットワークI/F64から、入出力機構63Aの操作に対応したコマンドを送信する。
携帯端末21からのコマンドは、ディジタルTV12(図3)のネットワークI/F44で受信され、CPU41に供給される。
CPU41は、ステップS311において、携帯端末21からのコマンドに従い、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、動作モードを通常モードとする。
その後、ユーザが、所定のチャンネルを選択するように、携帯端末21(図17)の入出力機構63Aを操作すると、ステップS302において、携帯端末21は、その操作に対応したコマンドを送信する。
携帯端末21からのコマンドは、ディジタルTV12(図3)のネットワークI/F44で受信され、CPU41に供給される。
CPU41は、携帯端末21からのコマンドに従い、所定のチャンネルを選択するように、受信部45を制御する。
この場合、ディジタルTV12では、受信部45が、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU41の制御に従った所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、その所定のチャンネルで放送されているコンテンツを取得する。
受信部45が取得したコンテンツは、デコーダ46、及び、表示制御部47を介して、表示部48に供給されて表示される。
これにより、ユーザは、コンテンツを視聴することができる。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、携帯端末21の検出部65(図17)では、ステップS303において、ユーザがディジタルTV12の周囲から移動したことが検出される(移動検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部65において、移動検出が行われると、ステップS304において、携帯端末21のCPU61(図17)は、ディジタルTV12の表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、ディジタルTV12の周囲から移動したことが検出されたときのディジタルTV12の状態を表す状態情報を生成し、メモリ62(図17)に記憶させる。
その後、ステップS305において、携帯端末21のCPU61は、ネットワークI/F64を制御し、移動検出が行われるまでユーザがコンテンツを視聴していたディジタルTV12と、それ以外の、ネットワーク10上のTV(ディジタルTV12以外のTVすべて)であるディジタルTV13に、動作モードを省電力モードとすることを要求するコマンド(以下、省電力モードコマンドともいう)を送信する。
ディジタルTV12及び13は、携帯端末21から、省電力モードコマンドが送信されてくると、その省電力モードコマンドを受信する。
そして、ステップS313において、ディジタルTV12のCPU41(図3)は、携帯端末21からの省電力モードコマンドに応じて、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードとする。
さらに、ステップS321において、ディジタルTV13のCPU51(図4)は、携帯端末21からの省電力モードコマンドに応じて、ディジタルTV13の動作モードを、省電力モードとする。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部65において、移動検出が行われると、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲から移動したことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませ、ディジタルTV12がある部屋Aに戻らず、ディジタルTV13がある部屋Bに行ったとすると、ステップS306において、携帯端末21の検出部65(図17)が、ユーザがディジタルTV13の周囲に移動したことを検出する(到着検出が行われる)。
携帯端末21の検出部65において、ユーザがディジタルTV13(移動検出の直前にユーザの近くにあったディジタルTV12以外のTV)の周囲に到着したことが検出されると、ステップS307において、携帯端末21のCPU61(図17)は、ネットワークI/F64を制御し、到着検出時にユーザの近くにあるディジタルTV13に、動作モードを通常モードとすることを要求するコマンド(以下、通常モードコマンドともいう)を、ステップS304でメモリ62に記憶した状態情報を含めて送信する。
ディジタルTV13は、携帯端末21から、通常モードコマンドが送信されてくると、その通常モードコマンドを受信する。
そして、ステップS322において、ディジタルTV13のCPU51(図4)は、携帯端末21からの通常モードコマンドに応じて、ディジタルTV13の動作モードを、通常モードとする。
さらに、CPU51は、ステップS323において、携帯端末21からの通常モードコマンドに含まれる状態情報に従って、その状態情報が表すチャンネルを選択するように、受信部55(図4)を制御する。
受信部55は、そこに供給されるテレビジョン放送信号から、CPU51の制御に従った所定のチャンネルのテレビジョン放送信号を抽出することにより、ユーザがディジタルTV12の周囲から移動したときの移動検出時に、ディジタルTV12で選択されていたチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、デコーダ56、及び、表示制御部57を介して、表示部58に供給して表示させる。
以上のように、ディジタルTV12でコンテンツを視聴していたユーザの移動が検出され、その後、ユーザがディジタルTV13の周囲に移動したことが検出された場合に、携帯端末21は、移動前のディジタルTV12で表示されていたコンテンツが、移動先のディジタルTV13(図4)の受信部55で取得され、表示部58で表示されるように、ディジタルTV13を遠隔制御する。
これにより、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態(に近い状態)に復帰した復帰状態となる。
したがって、部屋AにあるディジタルTV12でコンテンツを視聴していたユーザは、部屋Bに行った場合に、その部屋BにあるディジタルTV13の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前にコンテンツを視聴していたチャンネルで放送されているコンテンツの視聴を再開することができる。
以上のように、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となるので、ディジタルTV12及び13の利便性を向上させることができる。
図19は、復帰モード#1の復帰処理において、図17の携帯端末21が行う処理を説明するフローチャートである。
なお、ディジタルTV12及び13のうちの、携帯端末21の近くにある方のTVを、以下、適宜、制御対象TVともいう。
携帯端末21のCPU61(図17)は、ステップS331において、入出力機構63Aが、制御対象TVに対して、所定の処理を要求するように操作(ボタン操作)されたかどうかを判定する。
ここで、ステップS331の処理が行われるときには、制御対象TVは、電源がオン状態で、動作モードが通常モードとなっており、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが表示されていることとする。
ステップS331において、入出力機構63Aが操作されたと判定された場合、処理は、ステップS332に進み、CPU61(図17)は、ネットワークI/F64から、入出力機構63Aの操作に対応するコマンドを、制御対象TVに送信し、処理は、ステップS331に戻る。
また、ステップS331において、入出力機構63Aが操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS333に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出したかどうかを判定する。
ステップS333において、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出していないと判定された場合、処理は、ステップS331に戻る。
また、ステップS333において、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出したと判定された場合、すなわち、検出部65(図17)において、移動検出が行われた場合、処理は、ステップS334に進み、CPU61(図17)は、移動検出直前の、制御対象TVの状態情報を生成し、メモリ62に記憶して、処理は、ステップS335に進む。
ステップS335では、CPU61は、ネットワークI/F64から、ネットワーク10(図1)上のすべてのディジタルTV12及び13に、省電力モードコマンドを送信し、処理は、ステップS336に進む。
ステップS336では、携帯端末21のCPU61(図17)は、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出したかどうかを判定する。
ステップS336において、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出していないと判定された場合、処理は、ステップS336に戻る。
また、ステップS336において、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出したと判定された場合、すなわち、検出部65において、到着検出が行われ、したがって、ユーザ、ひいては、ユーザが携帯する携帯端末21の近くに、ディジタルTV12又は13がある場合、処理は、ステップS337に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ディジタルTV12及び13のうちの、到着検出時にユーザの近くにある方を、制御対象TVとして、その制御対象TVに対し、メモリ62に記憶された状態情報を含む通常モードコマンドを、ネットワークI/F64から送信して、処理は、ステップS331に戻る。
ここで、携帯端末21からの通常モードコマンドを受信した制御対象TVでは、動作モードが、通常モードとなり、その通常モードコマンドに含まれる状態情報に従って、その状態情報が表すチャンネルで放送されているコンテンツが表示される。
[復帰モード#2の復帰処理]
図17の携帯端末21において、ユーザの移動を検出する場合の、図1のホームネットワークシステムで行われる復帰モード#2の復帰処理を説明する。
図20は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、あるチャンネルで放送されているコンテンツを視聴しているユーザが、所用で、部屋Aから出て行き、部屋Aに戻らずに、部屋Bに行った場合に行われる復帰モード#2の復帰処理を説明する図である。
例えば、ユーザが、部屋Aにおいて、ディジタルTV12の電源をオンするように、携帯端末21(図17)の入出力機構63Aを操作し、さらに、所定のチャンネルを選択するように、入出力機構63Aを操作すると、ステップS351及びS352において、図18のステップS301及びS302とそれぞれ同様に、携帯端末21のCPU61(図17)は、ネットワークI/F64から、入出力機構63Aの操作に対応したコマンドを送信する。
携帯端末21からのコマンドは、ディジタルTV12(図3)のネットワークI/F44で受信され、CPU41に供給される。
CPU41は、ステップS361において、図18のステップS311と同様に、携帯端末21からのコマンドに従い、ディジタルTV12の電源をオン状態にし、動作モードを通常モードとする。
さらに、CPU41は、ステップS362において、携帯端末21からのコマンドに従い、所定のチャンネルを選択するように、受信部45(図3)を制御する。
これにより、ディジタルTV12(図3)では、受信部45で、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが取得され、表示部48に表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示されたコンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、携帯端末21の検出部65(図17)では、ステップS353において、ユーザがディジタルTV12の周囲から移動したことが検出される(移動検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、携帯端末21の検出部65において、移動検出が行われると、携帯端末21のCPU61は、ステップS354において、移動検出が行われたときにディジタルTV12の受信部45で取得され、表示部48で表示されていたコンテンツを、レコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録させる記録制御を行う。
すなわち、携帯端末21のCPU61(図17)は、ステップS354において、ネットワークI/F64から、レコーダ11に対して、移動検出が行われたときに受信部45が取得していたコンテンツの録画(不在録画)を要求する不在録画要求コマンドを送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、携帯端末21からの、不在録画要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS341において、受信部35、及び、記録再生制御部36を制御することにより、携帯端末21において移動検出が行われたときにディジタルTV12の受信部45(図3)で取得されていたコンテンツの、記録媒体37への記録(不在録画)を開始させる。
すなわち、携帯端末21からの不在録画要求コマンドには、携帯端末21において移動検出が行われたときにディジタルTV12の受信部45(図3)で取得されていたコンテンツを放送しているチャンネルと放送終了時刻の情報が含まれており、レコーダ11の受信部35(図2)は、不在録画要求コマンドに含まれるチャンネルで放送されているコンテンツを取得し、記録再生制御部36に供給する。
記録再生制御部36は、受信部35からのコンテンツを、記録媒体37に記録(不在録画)する。
ここで、レコーダ11では、不在録画は、上述したように、ディジタルTV12からの、不在録画要求コマンドに含まれる放送終了時刻まで行われる。
携帯端末21が、不在録画要求コマンドを送信した後、ステップS355において、図18のステップS305と同様に、携帯端末21のCPU61は、ネットワークI/F64を制御し、移動検出が行われるまでユーザがコンテンツを視聴していたディジタルTV12と、それ以外の、ネットワーク10上のTVであるディジタルTV13に、動作モードを省電力モードとすることを要求する省電力モードコマンドを送信する。
ディジタルTV12及び13は、携帯端末21から、省電力モードコマンドが送信されてくると、その省電力モードコマンドを受信する。
そして、ステップS363において、ディジタルTV12のCPU41(図3)は、携帯端末21からの省電力モードコマンドに応じて、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードとする。
さらに、ステップS371において、ディジタルTV13のCPU51(図4)は、携帯端末21からの省電力モードコマンドに応じて、ディジタルTV13の動作モードを、省電力モードとする。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部65において、移動検出が行われると、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲から移動したことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませ、ディジタルTV12がある部屋Aに戻らず、ディジタルTV13がある部屋Bに行ったとすると、ステップS356において、携帯端末21の検出部65(図17)が、図18のステップS306と同様に、ユーザがディジタルTV13の周囲に移動したことを検出する(到着検出が行われる)。
携帯端末21の検出部65において、ユーザがディジタルTV13の周囲に到着したことが検出されると、ステップS357において、携帯端末21のCPU61(図17)は、ネットワークI/F64を制御し、到着検出時にユーザの近くにあるディジタルTV13に、動作モードを通常モードとすることを要求する通常モードコマンドを、不在録画が行われている旨を表す不在録画情報を含めて送信することで、携帯端末21の記録制御によってレコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録(不在録画)されたコンテンツを表示するように、ディジタルTV13の遠隔制御を行う。
ディジタルTV13は、携帯端末21から、不在録画情報を含む通常モードコマンドが送信されてくると、その通常モードコマンドを受信する。
そして、ステップS372において、ディジタルTV13のCPU51(図4)は、携帯端末21からの通常モードコマンドに応じて、ディジタルTV13の動作モードを、通常モードとする。
さらに、CPU51は、不在録画情報を含む通常モードコマンドを受信した場合には、ステップS373において、通常モードコマンドに含まれる不在録画情報に応じて、直前に不在録画を行ったコンテンツの再生を要求する不在録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F54から、レコーダ11に送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV13からの、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS342において、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された、不在録画を行ったコンテンツの再生を開始させる。
そして、レコーダ11では、ステップS343において、記録媒体37から再生されたコンテンツが、ネットワークI/F34から、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを送信してきたディジタルTV13に送信される。
ディジタルTV13では、ステップS374において、レコーダ11からのコンテンツが、ネットワークI/F54(図4)で受信されて再生され、表示部58に表示される。
これにより、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となる。
すなわち、ユーザが行った部屋BのディジタルTV13では、ユーザが、部屋Aを出て行ったときに視聴していたコンテンツの続きのシーンから、コンテンツが表示される。
以上のように、携帯端末21では、ユーザが、ディジタルTV13の周囲に移動したことが検出された場合に、携帯端末21の記録制御によってレコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録(不在録画)されたコンテンツを表示するように、ディジタルTV13を制御する遠隔制御を行う。
そして、ディジタルTV13では、携帯端末21からの遠隔制御、すなわち、不在録画情報を含む通常モードコマンドに応じて、不在録画がされたコンテンツが表示される。
したがって、ユーザは、コンテンツを視聴していた部屋Aに戻ることなく、かつ、部屋Bにおいて、その部屋BにあるディジタルTV13の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前に視聴していたコンテンツの続きのシーンからの視聴を再開することができ、さらに、ユーザは、部屋Aを出て行ってから、部屋Bに行くまでの間に放送されたシーンを見逃すことなく、視聴することができる。
以上のように、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となるので、ディジタルTV12及び13の利便性を向上させることができる。
その後、ユーザが、コンテンツの再生を停止するように、又は、ディジタルTV13の電源をオフ状態にするように、携帯端末21(図1)を操作すると、ステップS358において、その操作に応じて、コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンド、又は電源をオフ状態にすることを要求する電源オフ要求コマンドが、携帯端末21からディジタルTV13に送信される。
さらに、ステップS358では、再生停止要求コマンドが、携帯端末21からレコーダ11に送信される。
ディジタルTV13では、ステップS375において、携帯端末21からの再生停止要求コマンド、又は、電源オフ要求コマンドに応じて、コンテンツの再生が停止され、又は、ディジタルTV13の電源がオフ状態にされる。
また、レコーダ11では、ステップS344において、携帯端末21からの再生停止要求コマンドに応じて、不在録画がされたコンテンツの再生が停止される。
なお、図20では、ステップS373において、ディジタルTV13から、レコーダ11に対して、不在録画を行ったコンテンツの再生を要求する不在録画コンテンツ再生要求コマンドを送信するようにしたが、不在録画コンテンツ再生要求コマンドは、その他、例えば、携帯端末21から、レコーダ11に対して送信するようにすることができる。
また、図20では、ステップS358において、再生停止要求コマンドを、携帯端末21から、レコーダ11に対して送信するようにしたが、再生停止要求コマンドは、ディジタルTV13において、携帯端末21からの再生停止要求コマンド、又は、電源オフ要求コマンドが送信されてきたことに応じて、レコーダ11に送信するようにすることができる。
図21は、復帰モード#2の復帰処理において、図17の携帯端末21が行う処理を説明するフローチャートである。
携帯端末21では、ステップS381ないしS383において、図19のステップS331ないしS333とそれぞれ同様の処理が行われる。
すなわち、携帯端末21のCPU61(図17)は、ステップS381において、入出力機構63Aが、制御対象TV(になっているディジタルTV12又は13)に対して、所定の処理を要求するように操作(ボタン操作)されたかどうかを判定する。
ここで、ステップS381の処理が行われるときには、制御対象TVでは、電源がオン状態で、動作モードが通常モードとなっており、所定のチャンネルで放送されているコンテンツが表示されていることとする。
ステップS381において、入出力機構63Aが操作されたと判定された場合、処理は、ステップS382に進み、CPU61(図17)は、ネットワークI/F64から、入出力機構63Aの操作に対応するコマンドを、制御対象TVに送信し、処理は、ステップS381に戻る。
また、ステップS381において、入出力機構63Aが操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS383に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出したかどうかを判定する。
ステップS383において、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出していないと判定された場合、処理は、ステップS381に戻る。
また、ステップS383において、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出したと判定された場合、すなわち、検出部65(図17)において、移動検出が行われた場合、処理は、ステップS384に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、移動検出が行われたときに、制御対象TVで取得されて表示されていたコンテンツを、レコーダ11(の記録媒体37(図2))に記録させる不在録画要求コマンドを、ネットワークI/F64(図17)から、レコーダ11に対して送信して、処理は、ステップS385に進む。
ステップS385では、携帯端末21のCPU61は、ネットワークI/F64から、ネットワーク10(図1)上のすべてのディジタルTV12及び13に、省電力モードコマンドを送信し、処理は、ステップS386に進む。
ステップS386では、携帯端末21のCPU61(図17)は、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出したかどうかを判定する。
ステップS386において、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出していないと判定された場合、処理は、ステップS386に戻る。
また、ステップS386において、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出したと判定された場合、すなわち、検出部65において、到着検出が行われ、したがって、ユーザ、ひいては、ユーザが携帯する携帯端末21の近くに、ディジタルTV12又は13がある場合、処理は、ステップS387に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ディジタルTV12及び13のうちの、到着検出時にユーザの近くにある方を、制御対象TVとして、その制御対象TVに対し、不在録画情報を含む通常モードコマンドを、ネットワークI/F64から送信して、処理は、ステップS388に進む。
ここで、携帯端末21からの、不在録画情報を含む通常モードコマンドを受信した制御対象TVでは、その通常モードコマンドに応じて、動作モードが通常モードとなり、さらに、その通常モードコマンドに含まれる不在録画情報に応じて、不在録画コンテンツ再生要求コマンドを、レコーダ11に送信する。これにより、レコーダ11では、不在録画がされたコンテンツが、制御対象TVに送信され、制御対象TVでは、レコーダ11からのコンテンツが表示される。
ステップS388では、携帯端末21のCPU61(図17)は、コンテンツの再生を停止するように、携帯端末21が操作されたかどうかを判定する。
ステップS388において、コンテンツの再生を停止するように、携帯端末21が操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS389に進み、携帯端末21は、レコーダ11と通信することにより、不在録画がされたコンテンツが、その最後まで再生されたかどうかを判定する。
ステップS389において、不在録画がされたコンテンツが、まだ、最後まで再生されていないと判定された場合、処理は、ステップS388に戻る。
また、ステップS388において、コンテンツの再生を停止するように、携帯端末21が操作されたと判定された場合、処理は、ステップS390に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ネットワークI/F64から、レコーダ11、及び、制御対象TVに対して、再生停止要求コマンドを送信する。
そして、ステップS389において、不在録画がされたコンテンツが、最後まで再生されたと判定された場合と、ステップS390において、再生停止要求コマンドが送信された後は、携帯端末21のCPU61(図17)は、例えば、不在録画がされたコンテンツが放送されていたチャンネルを選択するように、制御対象TVを制御し、処理は、ステップS381に戻る。
[復帰モード#3の復帰処理]
図17の携帯端末21において、ユーザの移動を検出する場合の、図1のホームネットワークシステムで行われる復帰モード#3の復帰処理を説明する。
図22は、例えば、部屋AにあるディジタルTV12によって、レコーダ11に記録された録画コンテンツを視聴しているユーザが、所用で、部屋Aから出て行き、部屋Aに戻らずに、部屋Bに行った場合に行われる復帰モード#3の復帰処理を説明する図である。
なお、部屋AにあるディジタルTV12の電源はオン状態になっており、さらに、動作モードは、通常モードになっていることとする。
例えば、ユーザが、ディジタルTV12がある部屋Aにおいて、所定の録画コンテンツを再生するように、携帯端末21(図17)の入出力機構63Aを操作すると、携帯端末21のネットワークI/F64では、その操作に対応して、録画コンテンツ再生要求コマンドが送信される。
携帯端末21からの録画コンテンツ再生要求コマンドは、ステップS411において、レコーダ11に直接送信され、又は、制御対象TV、すなわち、ユーザがいる部屋AにあるディジタルTV12を経由して、レコーダ11に送信される。
レコーダ11のCPU31(図2)は、携帯端末21からの録画コンテンツ再生要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS401において、その録画コンテンツ再生要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を開始させる。
そして、レコーダ11では、ステップS402において、記録媒体37から再生された録画コンテンツが、ネットワークI/F34から、制御対象TVであるディジタルTV12に送信される。
ディジタルTV12では、ステップS421において、レコーダ11からの録画コンテンツが、ネットワークI/F44(図3)で受信されて再生され、表示部48に表示される。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48に録画コンテンツが表示されている場合に、その表示部48に表示された録画コンテンツを視聴していたユーザが、例えば、所用で、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行き、ディジタルTV12の周囲からいなくなったとき、携帯端末21の検出部65(図17)では、ステップS412において、ユーザがディジタルTV12の周囲から移動したことが検出される(移動検出が行われる)。
ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示されている場合に、検出部65において、移動検出が行われると、携帯端末21のCPU61(図17)は、ステップS413において、録画コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F64から、直接、又は、制御対象TVであるディジタルTV12を経由して、レコーダ11に対して送信する停止制御を行う。
レコーダ11のCPU31(図2)は、携帯端末21からの、再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS403において、その再生停止要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37に記録された録画コンテンツの再生を停止させる。
また、携帯端末21のCPU61は、再生停止要求コマンドを送信した後、ステップS414において、移動検出が行われるまでユーザが録画コンテンツを視聴していたディジタルTV12と、それ以外の、ネットワーク10上のTVであるディジタルTV13に、動作モードを省電力モードとすることを要求する省電力モードコマンドを送信する。
ディジタルTV12及び13は、携帯端末21から、省電力モードコマンドが送信されてくると、その省電力モードコマンドを受信する。
そして、ステップS422において、ディジタルTV12のCPU41(図3)は、携帯端末21からの省電力モードコマンドに応じて、ディジタルTV12の動作モードを、省電力モードとする。
さらに、ステップS431において、ディジタルTV13のCPU51(図4)は、携帯端末21からの省電力モードコマンドに応じて、ディジタルTV13の動作モードを、省電力モードとする。
以上のように、ディジタルTV12の表示部48に録画コンテンツが表示されている場合に、検出部65において、移動検出が行われると、ディジタルTV12は、動作モードを、省電力モードとする。
したがって、ユーザが視聴していないのに、ディジタルTV12の表示部48にコンテンツが表示され、無駄な電力が消費されることを防止することができる。
ユーザが、ディジタルTV12の周囲から移動したことが検出され、ディジタルTV12及び13の動作モードが省電力モードになった後、ユーザが、例えば、用事を済ませ、ディジタルTV12がある部屋Aに戻らず、ディジタルTV13がある部屋Bに行ったとすると、ステップS415において、携帯端末21の検出部65(図17)が、ユーザがディジタルTV13の周囲に移動したことを検出する(到着検出が行われる)。
携帯端末21の検出部65において、ユーザがディジタルTV13の周囲に到着したことが検出されると、ステップS416において、携帯端末21のCPU61(図17)は、ネットワークI/F64を制御し、到着検出時にユーザの近くにあるディジタルTV13に、動作モードを通常モードとすることを要求する通常モードコマンドを、録画コンテンツの再生が途中まで行われている旨を表す再生途中情報を含めて送信することで、携帯端末21の停止制御によって再生が停止された録画コンテンツの再生を再開し、その録画コンテンツを表示するように、ディジタルTV13の遠隔制御を行う。
ディジタルTV13は、携帯端末21から、再生途中情報を含む通常モードコマンドが送信されてくると、その通常モードコマンドを受信する。
そして、ステップS432において、ディジタルTV13のCPU51(図4)は、携帯端末21からの通常モードコマンドに応じて、ディジタルTV13の動作モードを、通常モードとする。
さらに、ディジタルTV13のCPU51は、再生途中情報を含む通常モードコマンドを受信した場合には、ステップS433において、通常モードコマンドに含まれる再生途中情報に応じて、直前に再生を停止した録画コンテンツの再生の再開を要求する再生再開要求コマンドを、ネットワークI/F54から、レコーダ11に送信する。
レコーダ11のCPU31(図2)は、ディジタルTV13からの、再生再開要求コマンドを、ネットワークI/F34を介して受信し、ステップS404において、その再生再開要求コマンドに応じて、記録再生制御部36を制御することにより、記録媒体37からの、直前に再生を停止した録画コンテンツの再生を再開させる。
すなわち、レコーダ11では、録画コンテンツの、再生を停止したシーンからの再生が開始される。
そして、レコーダ11では、ステップS405において、記録媒体37から再生が再開された録画コンテンツが、ネットワークI/F34(図2)から、再生再開要求コマンドを送信してきたディジタルTV13に送信される。
ディジタルTV13では、ステップS434において、レコーダ11からの録画コンテンツが受信されて再生され、表示される。
すなわち、ディジタルTV13では、表示部58(図4)において、携帯端末21による停止制御としての再生停止要求コマンドの送信によって再生が停止された録画コンテンツが、移動検出がされたときのシーンから表示される。
これにより、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示(表示)の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となる。
すなわち、ユーザが行った部屋BのディジタルTV13では、ユーザが、部屋Aを出て行ったときに視聴していた録画コンテンツの続きのシーンから、録画コンテンツが表示される。
したがって、ユーザは、録画コンテンツを視聴していた部屋Aに戻ることなく、かつ、部屋Bにおいて、その部屋BにあるディジタルTV13の操作を、特に行わずに、ディジタルTV12がある部屋Aから出て行く直前に視聴していた録画コンテンツの続きのシーンからの視聴を再開することができる。
以上のように、部屋BにあるディジタルTV13における、コンテンツの提示の状態が、ユーザが部屋Aから出ていったときの状態に復帰した復帰状態となるので、ディジタルTV12及び13の利便性を向上させることができる。
図23は、復帰モード#3の復帰処理において、携帯端末21が行う処理を説明するフローチャートである。
携帯端末21では、ステップS441ないしS443において、図19のステップS331ないしS333とそれぞれ同様の処理が行われる。
すなわち、携帯端末21のCPU61(図17)は、ステップS441において、入出力機構63Aが、制御対象TV(になっているディジタルTV12又は13)に対して、所定の処理を要求するように操作(ボタン操作)されたかどうかを判定する。
ここで、ステップS441の処理が行われるときには、制御対象TVは、電源がオン状態で、動作モードが通常モードとなっており、さらに、レコーダ11において、録画コンテンツが再生され、制御対象TVに表示されていることとする。
ステップS441において、入出力機構63Aが操作されたと判定された場合、処理は、ステップS442に進み、CPU61(図17)は、ネットワークI/F64から、入出力機構63Aの操作に対応するコマンドを、制御対象TVに送信し、処理は、ステップS441に戻る。
また、ステップS441において、入出力機構63Aが操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS443に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出したかどうかを判定する。
ステップS443において、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出していないと判定された場合、処理は、ステップS441に戻る。
また、ステップS443において、ユーザが、制御対象TVの周囲から移動したことを検出したと判定された場合、すなわち、検出部65(図17)において、移動検出が行われた場合、処理は、ステップS444に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、移動検出が行われたときに、制御対象TVで表示されていた再生コンテンツの再生の停止を要求する再生停止要求コマンドを、ネットワークI/F64(図17)から、レコーダ11に対して送信して、処理は、ステップS445に進む。
ここで、レコーダ11は、携帯端末21から再生停止要求コマンドが送信されてくると、録画コンテンツの再生を停止する。
ステップS445では、携帯端末21のCPU61は、ネットワークI/F64から、ネットワーク10(図1)上のすべてのディジタルTV12及び13に、省電力モードコマンドを送信し、処理は、ステップS446に進む。
ステップS446では、携帯端末21のCPU61(図17)は、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出したかどうかを判定する。
ステップS446において、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出していないと判定された場合、処理は、ステップS446に戻る。
また、ステップS446において、ユーザが、ネットワーク10上のディジタルTV12及び13のうちのいずれかの周囲に到着したことを検出したと判定された場合、すなわち、検出部65において、到着検出が行われ、したがって、ユーザ、ひいては、ユーザが携帯する携帯端末21の近くに、ディジタルTV12又は13がある場合、処理は、ステップS447に進み、携帯端末21のCPU61(図17)は、ディジタルTV12及び13のうちの、到着検出時にユーザの近くにある方を、制御対象TVとして、その制御対象TVに対し、再生途中情報を含む通常モードコマンドを、ネットワークI/F64から送信して、処理は、ステップS441に戻る。
携帯端末21からの、再生途中情報を含む通常モードコマンドを受信した制御対象TVでは、その通常モードコマンドに応じて、動作モードが通常モードとなり、さらに、その通常モードコマンドに含まれる再生途中情報に応じて、再生再開要求コマンドを、レコーダ11に送信する。
レコーダ11は、制御対象TVから再生再開要求コマンドが送信されてくると、録画コンテンツの再生を再開し、制御対象TVに送信する。
制御対象TVでは、レコーダ11からの録画コンテンツが受信されて表示される。
なお、携帯端末21の検出部65において、到着検出を、例えば、アクセスポイント14(図1)からの信号の強度によって行う場合には、到着検出を、十分な精度で行うことができないことがあり得る。
この場合、携帯端末21では、移動検出が行われたときに、ディジタルTV12及び13に対する省電力モードコマンドの送信と、レコーダ11に対する必要なコマンドの送信とを行い、到着検出が行われたときには、ユーザによる入出力機構63Aの操作をトリガとして、制御対象TVに対する通常モードコマンドの送信を行うことができる。
[携帯端末21の第3の構成例]
図24は、図1の携帯端末21の第3の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図5の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図24の携帯端末21は、CPU61ないしアンテナ64Aを有する点で、図5の場合と共通する。
但し、図24の携帯端末21は、携帯電話通信I/F71、及び、アンテナ71A、並びに、特定情報取得部72を、さらに有する点で、図5の場合と相違する。
すなわち、図24では、携帯端末21は、例えば、携帯電話機であり、その携帯電話機である携帯端末21が、図5の場合と同様に、リモートコマンダとしての機能と、無線LANクライアントとしての機能とを有している。
図24において、携帯電話通信I/F71は、アンテナ71Aを介して、携帯電話の基地局との間で、信号をやりとりすることにより、その基地局との間の通信を制御する。
特定情報取得部72は、携帯端末21のリモートコマンダとしての機能による遠隔制御の対象とする機器(以下、制御対象機器ともいう)となる機器を特定するための情報である特定情報を取得する。
ここで、ある機器の特定情報としては、その機器の画像や、その機器の周囲の画像等を採用することができる。
この場合、特定情報取得部72としては、携帯電話機である携帯端末21が、画像を撮影する(レンズを含む)カメラを内蔵しているときには、そのカメラを利用することができる。
カメラを利用した特定情報取得部72は、機器や、その機器の周囲を撮影することで、その機器の画像や、その機器の周囲の画像を、特定情報として取得する。
なお、図24の携帯端末21には、図17の検出部65が設けられていないが、検出部65を設けることが可能である。
ここで、携帯端末21が、赤外線によって、コマンドを送信する場合、ユーザが、例えば、部屋Bで、その部屋BにあるディジタルTV13を遠隔制御するのに、携帯端末21から送信される赤外線は、部屋Bとは別の部屋AにあるディジタルTV12に到達しないので、ユーザは、部屋BにあるディジタルTV13を、制御対象機器として特定しなくても、ディジタルTV13の遠隔制御を行うことができる。
一方、携帯端末21が、無線LANによって、コマンドを送信する場合、そのコマンドは、ネットワーク10を介して、そのネットワーク10上のすべての機器、すなわち、図1のホームネットワークシステムでは、レコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13で受信される。
したがって、ネットワーク10上の機器のうちの、例えば、ユーザの近くにある機器を、携帯端末21が送信するコマンドによって遠隔制御を行う制御対象機器として、その制御対象機器の遠隔制御を行うには、ユーザの近くにある機器が、ネットワーク10上のいずれの機器であるかを特定する必要がある。
ユーザの目の前にある機器が、ネットワーク上のいずれの機器であるかを特定する方法としては、赤外線の指向性と、ネットワークの利便性との両方を利用する方法が、例えば、特開2006-115196号公報に記載されている。
特開2006-115196号公報に記載の方法では、リモートコマンダから赤外線で機器検索コマンドが発信され、機器検索コマンドを受け取った機器が、TCP/IPのネットワークを介してリモートコマンダに自分の存在を通知する。
したがって、特開2006-115196号公報に記載の方法では、制御対象機器となる機器には、赤外線の機器検索コマンドに対応して、ネットワークを介しての通信を開始する機能が必要となる。
さらに、リモートコマンダ、及び、制御対象機器となる機器のそれぞれに、赤外線による通信の機能と、TCP/IPのネットワークを介した通信の機能との両方が必要となる。
また、制御対象機器となる機器を特定する方法として、リモートコマンダに設けた方向ボタンを操作することにより、制御対象機器となる機器を指定する方法が、例えば、特開2003-284168号公報に記載されている。
すなわち、特開2003-284168号公報に記載の方法では、リモートコマンダにおいて、複数の機器の物理的な配置を記述した物理的トポロジマップを作成するために必要な機器の物理的な配置情報が、無線やネットワークの特性を利用して自動的に収集され、その配置情報を用いて、物理的トポロジマップが作成される。そして、リモートコマンダでは、ユーザがリモートコマンダの方向ボタンを見た目の配置どおりに操作すると、その方向ボタンの操作どおりに物理的トポロジマップを参照して辿ることで、制御対象機器となる機器が特定される。
したがって、特開2003-284168号公報に記載の方法では、遠隔制御を行う前に、リモートコマンダの方向ボタンを操作する必要がある。
さらに、物理的トポロジマップの作成のため利用される無線やネットワークの機能を、制御対象機器となる機器に設ける必要がある。
一方、図24の携帯端末21では、制御対象機器となる、ネットワーク10上のレコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13と、リモートコマンダとして機能する携帯端末21とが、ネットワーク10を介して通信を行う機能を有し、さらに、携帯端末21が、携帯電話機であり、その携帯電話機が、カメラを内蔵しているときには、そのカメラを、制御対象機器となる機器を特定するための特定情報を取得する特定情報取得部72として利用して、制御対象機器となる機器を特定し、その機器の遠隔制御を行うことができる。
以下、図24の携帯端末21の処理を説明する。
[デバイス情報収集処理]
図25は、図24の携帯端末21が行うデバイス情報収集処理を説明する図である。
携帯端末21は、例えば、リモートコマンダとして機能するように、入出力機構63A(図24)が操作されると、あるいは、デバイス情報収集処理を行うように、入出力機構63Aが操作されると、ネットワーク10(図1)上の制御対象機器となる機器の情報であるデバイス情報を収集するデバイス情報収集処理を行う。
デバイス収集処理では、ステップS501において、携帯端末21が、ネットワーク10上の制御対象機器となる機器(デバイス)を検索するためのサーチ(Search)パケットを、ネットワーク10上にブロードキャストする。
携帯端末21が送信したサーチパケットは、ネットワーク10上の制御対象機器となるすべての機器であるレコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13で受信される。
レコーダ11は、携帯端末21からのサーチパケットを受信し、ステップS502において、そのサーチパケットに対する応答としての応答パケットを、ネットワーク10を介して、携帯端末21に返す。
ディジタルTV12も、携帯端末21からのサーチパケットを受信し、ステップS503において、そのサーチパケットに対する応答パケットを、ネットワーク10を介して、携帯端末21に返す。
さらに、ディジタルTV13も、携帯端末21からのサーチパケットを受信し、ステップS504において、そのサーチパケットに対する応答パケットを、ネットワーク10を介して、携帯端末21に返す。
携帯端末21は、サーチパケットに対して返ってくる応答パケットを受信し、その応答パケットによって、ネットワーク10上に存在する制御対象機器となるすべての機器であるレコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13(の存在)を認識する。
そして、携帯端末21は、ネットワーク10上に存在する制御対象機器となる各機器に対して、機器の機能や、機器の名称(機器名称)等の、その機器の情報であるデバイス情報の要求を送信する。
すなわち、携帯端末21は、ステップS505において、レコーダ11に対し、ネットワーク10を介して、デバイス情報の要求(のパケット)を送信する。
レコーダ11は、携帯端末21からのデバイス情報の要求を受信し、ステップS506において、そのデバイス情報の要求に対する応答としてのレコーダ11のデバイス情報を、ネットワーク10を介して、携帯端末21に送信する。
また、携帯端末21は、ステップS507において、ディジタルTV12に対し、ネットワーク10を介して、デバイス情報の要求を送信する。
ディジタルTV12は、携帯端末21からのデバイス情報の要求を受信し、ステップS508において、そのデバイス情報の要求に対する応答として、ディジタルTV12のデバイス情報を、ネットワーク10を介して、携帯端末21に送信する。
さらに、携帯端末21は、ステップS509において、ディジタルTV13に対し、ネットワーク10を介して、デバイス情報の要求を送信する。
ディジタルTV13は、携帯端末21からのデバイス情報の要求を受信し、ステップS510において、そのデバイス情報の要求に対する応答として、ディジタルTV13のデバイス情報を、ネットワーク10を介して、携帯端末21に送信する。
携帯端末21は、レコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13それぞれからのデバイス情報を受信し、そのデバイス情報を登録したリストである機器リストを作成する。
そして、携帯端末21は、機器リストを、メモリ62(図24)に記憶させて、デバイス情報収集処理を終了する。
なお、携帯端末21と、ネットワーク10上の制御対象機器となる機器との間の通信には、例えば、UPnP(Universal Plug and Play)や、DLNA(Digital Living Network Alliance)等の既存のプロトコル、あるいは、専用のプロトコルを採用することが可能である。
また、ネットワーク10の機器のデバイス情報には、ネットワーク10上において、機器を識別するアドレス(IP(Internet Protocol)アドレスや、MAC(Media Access Control)アドレス等)が含まれる。
携帯端末21において、機器リストが作成された後は、携帯端末21によって、レコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13の遠隔制御が可能となる。
すなわち、図26は、携帯端末21を、リモートコマンダとして機能させる場合の、携帯端末21の入出力機構63A(図24)に表示される表示画面の例を示す図である。
図26Aは、携帯端末21の入出力機構63Aに表示されるトップのメニュー画面を示す図である。
図26Aのメニュー画面では、「電話」、「インターネット」、「カメラ」、「音楽」、「リモコン」のアイコンが表示されている。
「電話」のアイコンが、例えば、ユーザによる操作によって選択されると、携帯端末21は、電話として機能するようになり、「インターネット」のアイコンが選択されると、携帯端末21は、インターネットのブラウザとして機能するようになる。
また、「カメラ」のアイコンが選択されると、携帯端末21は、カメラとして機能するようになり、「音楽」のアイコンが選択されると、携帯端末21は、音楽プレーヤ(レコーダ)として機能するようになる。
そして、「リモコン」のアイコンが選択されると、携帯端末21は、リモートコマンダとして機能するようになる。
図26Bは、図26Aのメニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択された場合に、携帯端末21の入出力機構63Aに表示される、制御対象機器を選択する選択画面の例を示す図である。
携帯端末21は、メニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択されると、図25のデバイス情報収集処理において作成した機器リストを参照して、選択画面を生成して表示する。
本実施の形態では、携帯端末21において、図25で説明したように、レコーダ11、並びに、ディジタルTV12及び13のデバイス情報が登録された機器リストが作成されるので、その機器リストのデバイス情報に応じて、レコーダ11を表す「レコーダ」のアイコン、ディジタルTV12を表す「ディジタルTV#1」のアイコン、及び、ディジタルTV13を表す「ディジタルTV#2」のアイコンが表示された選択画面が生成される。
携帯端末21では、図26Bの選択画面に表示されたいずれかのアイコンが、例えば、ユーザによる操作によって選択されると、そのアイコンが表す機器が、制御対象機器として特定され、その制御対象機器の操作に使用するボタンを有する操作パネルが、入出力機構63Aに表示される。
図26Cは、図26Bの選択画面において、「レコーダ」のアイコンが選択された場合に、携帯端末21の入出力機構63Aに表示される操作パネルの例を示す図である。
図26Cの操作パネルは、「レコーダ」のアイコンが表すレコーダ11に再生を行わせる「再生」ボタンや、録画を行わせる「録画」ボタン等を有している。
なお、携帯端末21において、操作パネルに表示されるボタンは、機器リストに登録されたデバイス情報のうちの、制御対象機器(選択画面(図26B)において選択されたアイコンが表す機器)のデバイス情報に応じて決定される。
したがって、操作パネルに表示されるボタンは、制御対象機器によって異なる。
図24の携帯端末21では、図26Aのメニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択された場合に、特定情報取得部72としてのカメラが起動され、画像の撮影が開始される。
そして、特定情報取得部72は、カメラが撮影した画像のうちの所定のタイミングで撮影された画像(静止画)を、いま、制御対象機器となっている機器の特定情報として取得する。
すなわち、特定情報取得部72は、例えば、図26Bの選択画面に表示されたいずれかのアイコンが選択されたときにカメラが撮影した画像を、選択画面から選択されたアイコンが表す機器(以下、選択機器ともいう)の特定情報として取得する。
そして、携帯電話機21(図24)のCPU61は、選択機器の特定情報を、メモリ62に記憶された機器リストの、選択機器のデバイス情報に対応付けて登録する。
ここで、機器リストにおいて、デバイス情報に対応付けて登録された特定情報を、登録特定情報ともいう。
なお、ユーザが、選択画面において、アイコンを選択するときとは、そのアイコンが表す機器(選択機器)の遠隔制御を行おうとしているときであり、ユーザは、選択機器の近くに位置する。
したがって、ユーザが、選択画面において、アイコンを選択するときに、ユーザが携帯する携帯端末21の特定情報取得部72では、選択機器、又は、選択機器の周辺の画像が、特定情報として取得される。
以上のように、機器リストのデバイス情報と対応付けて登録特定情報が登録された機器については、ユーザは、選択画面(図26B)において、その機器を表すアイコンを選択せずに、遠隔制御を行うことが可能となる。
すなわち、携帯端末21では、図26Aのメニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択された場合、上述したように、特定情報取得部72としてのカメラが起動され、画像の撮影が開始される。
そして、携帯端末21では、特定情報取得部72(図24)が、カメラが撮影した画像のうちの1枚以上の画像を、制御対象機器となる機器の特定情報として取得し、CPU61に供給する。
CPU61は、特定情報取得部72からの特定情報としての画像と、メモリ62に記憶された機器リストに登録された登録特定情報としての画像とを比較し、特定情報取得部72からの特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が存在するかどうかを判定する。
そして、CPU61は、特定情報取得部72からの特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が存在する場合、その登録特定情報としての画像に対応付けられているデバイス情報の機器を、制御対象機器として特定し、その制御対象機器の操作パネル(図26C)を、入出力機構63Aに表示させる。
一方、特定情報取得部72からの特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が存在しない場合には、CPU61は、図26Bの選択画面を、入出力機構63Aに表示させる。
したがって、携帯端末21では、最初は、図26Aのメニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択された後、制御対象機器とする機器を選択するための選択画面(図26B)が表示されるが、その後、機器リストに、登録特定情報が登録されるにつれて、選択画面が表示される頻度が少なくなる。
そして、携帯端末21では、最終的には、図26Aのメニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択された後、携帯端末21の近くにある機器が、制御対象機器として特定され、選択画面が表示されずに、制御対象機器の操作パネル(図26C)が、即座に表示される。
したがって、ユーザは、選択画面において、近くにある機器を選択する操作をせずに、その機器を、制御対象機器として、携帯端末21によって遠隔制御を行うことが可能となるので、携帯端末21の利便性を高めることができる。
なお、特定情報取得部72(図24)では、図26Bの選択画面に表示されたいずれかのアイコンが選択されたときにカメラが撮影した画像を、登録特定情報となる画像として取得する他、ユーザに、登録特定情報となる画像の撮影を促すメッセージを、入出力機構63Aに表示し、そのメッセージに応じて、ユーザが、撮影を行うように、携帯端末21の操作を行ったときにカメラが撮影した画像を、登録特定情報となる画像として取得することができる。
図26Bの選択画面に表示されたいずれかのアイコンが選択されたときにカメラが撮影した画像、及び、ユーザが、撮影を行うように、携帯端末21の操作を行ったときにカメラが撮影した画像のうちのいずれを、登録特定情報となる画像として取得するかは、例えば、携帯端末21に、あらかじめ設定しておくこともできるし、ユーザの操作に応じて、切り替えることもできる。
また、携帯端末21において、特定情報取得部72からの特定情報としての画像と、メモリ62に記憶された機器リストに登録された登録特定情報としての画像との比較は、図26Aのメニュー画面において、「リモコン」のアイコンが選択され、特定情報取得部72としてのカメラが起動された直後だけ行うこともできるし、携帯端末21がリモートコマンダとして機能している間、常に行うこともできる。
さらに、特定情報取得部72が取得した特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が存在するかどうかの判定は、特定情報取得部72からの特定情報としての画像と、メモリ62に記憶された機器リストに登録された登録特定情報としての画像とのそれぞれの画像の全体を比較することによって行うこともできるし、それぞれの画像に映る床や壁等のテクスチャ(色や模様等)だけを比較することによって行うこともできる。
図27は、携帯端末21で生成される機器リストを模式的に示す図である。
図27において、機器リストには、3つの機器「ディジタルTV#1」、「ディジタルTV#2」、及び、「レコーダ」のそれぞれについて、デバイス情報としてのMACアドレス、機器名称、及び、機器の機能(機器種別/機能)が登録されている。
さらに、図27では、機器「ディジタルTV#1」については、1つの登録特定情報としての画像が、デバイス情報に対応付けて登録されており、機器「ディジタルTV#2」及び「レコーダ」のそれぞれについては、2つの登録特定情報としての画像が、デバイス情報に対応付けて登録されている。
複数である2つの登録特定情報としての画像が、デバイス情報に対応付けて登録されている、例えば、機器「ディジタルTV#2」については、その2つの登録特定情報としての画像のうちのいずれかが、特定情報取得部72(図24)で取得される特定情報としての画像と一致するとみなすことができる場合に、機器「ディジタルTV#2」が、制御対象機器として特定される。
2つの登録特定情報としての画像が、デバイス情報に対応付けて登録されている機器「レコーダ」についても、同様である。
図28は、リモートコマンダの機能に注目した、図24の携帯端末21の処理を説明するフローチャートである。
ステップS521において、携帯端末21は、リモートコマンダとして機能するように、入出力機構63A(図24)が操作されたかどうかを判定し、操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS521に戻る。
また、ステップS521において、リモートコマンダとして機能するように、入出力機構63Aが操作されたと判定された場合、すなわち、入出力機構63Aに、図26Aのメニュー画面が表示され、そのメニュー画面から、「リモコン」のアイコンが選択された場合、処理は、ステップS522に進み、携帯端末21は、特定情報取得部72(図24)としてのカメラを起動し、画像の撮影を行う。
そして、特定情報取得部72は、カメラが撮影した画像を、特定情報として取得し、処理は、ステップS522からS523に進み、携帯端末21は、直前のステップS522で、特定情報取得部72が取得した特定情報(以下、取得特定情報ともいう)としての画像と、メモリ62(図24)に記憶された機器リストに登録された登録特定情報としての画像とを比較し、処理は、ステップS524に進む。
ステップS524では、携帯端末21は、ステップS523での取得特定情報としての画像と、登録特定情報としての画像との比較の結果、取得特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が、機器リストに存在するかどうかを判定する。
ステップS524において、取得特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が、機器リストに存在しないと判定された場合、処理は、ステップS525に進み、携帯端末21は、図26Bの選択画面を、入出力機構63Aに表示する。
そして、ユーザが、選択画面に表示されたアイコンを選択するのを待って、処理は、ステップS525からステップS526に進み、携帯端末21は、選択画面から選択されたアイコンが表す機器(選択機器)のデバイス情報に、直前のステップS522で、特定情報取得部72が取得した特定情報としての画像(カメラ画像)を、登録特定情報として対応付けて、機器リストに登録する。
その後、処理は、ステップS526からステップS527に進み、携帯端末21は、選択機器を、制御対象機器として特定し、その制御対象機器の操作パネル(図26C)を、入出力機構63Aに表示させて、処理は、ステップS528に進む。
一方、ステップS524において、取得特定情報としての画像に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像が、機器リストに存在すると判定された場合、処理は、ステップS527に進み、携帯端末21は、機器リストにおいて、取得特定情報としての画像(カメラ画像)に一致するとみなすことができる登録特定情報としての画像と対応付けられているデバイス情報の機器を、制御対象機器として特定し、その制御対象機器の操作パネル(図26C)を、入出力機構63Aに表示させて、処理は、ステップS528に進む。
ステップS528では、携帯端末21は、ユーザによる操作パネル(図26C)の操作に応じて、制御対象機器を遠隔制御するリモートコマンダとして動作し、処理は、ステップS529に進む。
ここで、ステップS528では、制御対象機器の電源がオフ状態になっている場合には、携帯端末21において、ユーザによる操作パネル(図26C)の操作を待たずに、電源をオン状態に要求するコマンドを、制御対象機器に送信することができる。
この場合、ユーザは、制御対象機器に対して、希望する操作を、即座に行うこと(電源をオン状態にする操作なしで行うこと)が可能となる。
ステップS529では、携帯端末21は、リモートコマンダとしての機能(リモートコマンダ機能)を停止するように、入出力機構63Aが操作されたかどうかを判定する。
ステップS529において、リモートコマンダ機能を停止するように、入出力機構63Aが操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS528に戻る。
また、ステップS529において、リモートコマンダ機能を停止するように、入出力機構63Aが操作されたと判定された場合、処理は、ステップS521に戻る。
以上のように、登録特定情報としての画像が、機器リストに登録された機器については、その登録特定情報としての画像が、特定情報取得部72で取得される特定情報としての画像と一致するとみなすことができる場合には、制御対象機器として特定され、その制御対象機器の操作パネル(図26C)が、入出力機構63Aに表示されるので、ユーザは、あたかも目の前の機器専用のリモートコマンダを持っているかのように、その機器の遠隔制御を行うことができる。
また、本実施の形態では、携帯電話機が内蔵していることが多いカメラを、特定情報取得部72として利用し、その特定情報取得部72で取得される画像を、特定情報として用いて、制御対象機器を特定するので、制御対象機器とする機器に依存しない形で、ユーザは、目の前の機器を、制御対象機器として、遠隔制御をすることができる。
なお、本実施の形態では、選択画面(図26B)において、制御対象機器となる機器を選択するときに、登録特定情報としての画像を、カメラで撮影することとしたが、登録特定情報としての画像は、例えば、ユーザが、携帯端末21や、制御対象機器とする機器のセットアップの作業を行うときに、カメラで撮影することができる。
また、機器の登録特定情報となる画像としては、その機器を撮影した1枚以上の画像を採用し、登録特定情報として、機器に、あらかじめ保存しておくことができる。この場合、機器にあらかじめ保存された登録特定情報としての画像は、その機器から、ネットワーク10を介して、携帯端末21に転送することができ、特定情報取得部72では、そのようにして転送されてくる画像を、登録特定情報として取得することができる。
さらに、特定情報としては、制御対象機器とする機器、又は、その機器の周囲の画像の他、GPSによって獲得することができる携帯端末21の位置の情報や、アクセスポイント14や、携帯電話の基地局、その他の無線信号の送信装置からの信号の強度(電界強度)等を採用することができる。
ここで、登録特定情報となる画像を、制御対象機器とする機器に、あらかじめ保存しておき、ネットワーク10を介して、携帯端末21に転送して、登録特定情報として用いる場合においては、制御対象機器とする機器には、その機器を、複数のアングルから撮影した複数の画像を、登録特定情報となる画像として保存しておくことが望ましい。
また、特定情報として、機器の画像を採用する場合には、携帯端末21において、ユーザに、カメラの撮影方向を、機器の方向に向けるように、注意を喚起するメッセージを表示することができる。携帯電話機21において、注意を喚起するメッセージを表示するかどうかは、例えば、ユーザの操作に応じて切り替えることができる。
さらに、本明細書において、コンピュータ(CPU)がプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、例えば、上述したコンピュータ(CPU)がプログラムに従って行う処理は、専用のハードウェアによって行うことが可能である。