JP5427445B2 - コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、光ファイバ同士の融着接続部を樹脂などの補強体で補強した融着補強部をコネクタハウジング内に収容した構造の光コネクタが開示されている。この構造は、融着接続部をコネクタハウジングで保護することができる。
特許文献2には、フェルールに形成されたスロットに融着接続部が配置された構造の光コネクタが開示されている。
なお、ハウジングの内側空間は、融着接続部のサイズのばらつきや、補強用樹脂の偏在などに起因する融着補強部の大きさや形状のばらつきに対応して融着補強部を収納可能とする必要性から、想定される融着補強部のサイズに対して充分な余裕を確保できる大きさとされる。このため、多くの場合、ハウジング内で融着補強部はフリー(揺動可能)な状態で収納されることとなる。
請求項1に係る発明は、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に光コネクタが組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、前記光コネクタは、ハウジング内に、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出された光ファイバとの融着接続部が該融着接続部を収納した補強スリーブの内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングとを具備し、前記接続補強部の前記補強スリーブはその一端が前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿して固定され、前記フェルールと前記接続補強部とが一体化されており、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項2に係る発明は、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体が、前記接続補強部の補強スリーブの内側の樹脂中に埋め込まれて固着されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項3に係る発明は、前記抗張力体の先端が、前記フェルールの前記スリーブ固定部と前記補強スリーブとの間に挟み込まれていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項4に係る発明は、前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項5に係る発明は、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部に外挿固定された一端とは反対側の他端に前記光伝送体の端末が内挿固定され、前記光伝送体の端末と前記接続補強部とが一体化されており、前記フェルールと前記接続補強部と前記光伝送体の端末とがスリーブ状の前記ハウジングの中心軸線方向に一体的に移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項6に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブ、前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項7に係る発明は、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレームに取り付けられたスリーブ状のストップリングとからなり、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、この挿入部に前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部に係合される抜け止め用係合突起を有し、
前記スプリングは前記ストップリング内に収納されており、このスプリングによって前記スライダが前記フェルール側へ弾性付勢可能とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項8に係る発明は、前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、前記補強心材の前記補強スリーブの一端に設けられた端部が、前記補強スリーブの一端とともに前記フェルールの前記スリーブ固定部に固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項9に係る発明は、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に組み立てられる光コネクタであって、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出された光ファイバとの融着接続部を収納するための補強スリーブと、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングと、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブの一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジングとを具備し、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリングとからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされており、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とする光コネクタを提供する。
請求項10に係る発明は、前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタを提供する。
請求項11に係る発明は、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする請求項9又は10に記載の光コネクタを提供する。
請求項12に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブの内面側に層状に熱可塑性樹脂が設けられているものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の光コネクタを提供する。
請求項13に係る発明は、前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の光コネクタを提供する。
請求項14に係る発明は、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の端末に、フェルールとプラグフレームにストップリングを取り付けることで組み立てられて前記フェルールを収納するスリーブ状のハウジングとを備える光コネクタを組み立てる組立方法であって、前記光コネクタの前記フェルールに内挿固定されている内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出させた光ファイバとを融着接続する融着接続工程と、この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光伝送体の光ファイバとの融着接続部に補強スリーブを外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融した後、前記熱可塑性樹脂を降温により固化させることで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで、前記融着接続部を前記熱可塑性樹脂及び前記補強スリーブによって補強してなる接続補強部を組み立ててこの接続補強部が前記フェルールと一体化されている接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納すると共に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在となるように、前記フェルールのフランジ部と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間にスライダを介装し、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成するハウジング組立工程とを具備することを特徴とする光コネクタの組立方法を提供する。
請求項15に係る発明は、前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブ内に前記融着接続部及び前記熱可塑性樹脂を収納するとともに、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体を前記補強スリーブ内に引き込んだ状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融し、その後の降温により固化した前記熱塑性樹脂中に前記抗張力体を埋め込んで固着させることを特徴とする請求項14に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項16に係る発明は、前記補強スリーブ内に引き込んだ前記抗張力体の先端部を前記補強スリーブの一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在配置した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融することを特徴とする請求項15に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項17に係る発明は、前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部に外挿固定された一端とは反対側の他端を前記光伝送体の端末の前記外挿被覆の外側に外挿し、該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項18に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブであり、前記接続補強部組立工程にて熱収縮させることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項19に係る発明は、前記補強スリーブが、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれ、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられているものであり、前記接続補強部組立工程にて前記補強スリーブの一端を前記補強心材とともに前記スリーブ固定部に固定することを請求項14〜18のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項20に係る発明は、前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記スライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
また、上述のように接続補強部がフェルールと一体化された構成であれば、フェルールに内挿固定された内蔵光ファイバと光伝送体の光ファイバとの融着接続の作業性の確保のために、内蔵光ファイバのフェルールから後側への突出長を長くしても、フェルールと融着接続部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に曲げが与えられることを防止できることは言うまでも無い。このため、融着接続作業において良好な作業性を確保できる。
まず、図1〜図5等を参照して、本発明に係る1実施形態であるコネクタ付き光ファイバコード1(コネクタ付き光伝送体)の構成を説明する。
図1および図2(a)、(b)に示すように、このコネクタ付き光ファイバコード1は、光ファイバコード2(光伝送体)の端末に、光コネクタ10が組み立てられたものである。
なお、以下の説明において、図2(a)、(b)における左方を「前」または「先端方向」、右方を「後」としていうことがある。つまり、このコネクタ付き光ファイバコード1において、フェルール40(後述)が設けられている側が前側、反対側が後側である。また、フェルール40について、キャピラリ部41の先端の接合端面41aの側が前側、反対側が後側である。
抗張力体2bとしては、アラミド繊維が好適に用いられるが、ガラス繊維、炭素繊維なども使用できる。
キャピラリ部41は、例えば、ジルコニア等のセラミックや、ガラスで形成されている。これらの材料は使用環境に応じて選択使用することができる。
前記フランジ部42aは、このフェルール40のフランジ部として機能するものである。
前記スリーブ固定部42bには、後述する接続補強部20の補強スリーブ21の片端が外挿固定されている。
前記キャピラリ部41の前記ファイバ孔41cは、その中心軸線がキャピラリ部41の中心軸線と一致するように形成されており、前記前記スリーブ固定部42bの内側空間もの中心軸線も前記ファイバ孔41cの中心軸線と一致されている。
前記心線部43aは前記スリーブ固定部42b(すなわちスリーブ固定部42bの内側空間)に収納されている。
フェルール40の前記キャピラリ部41のファイバ孔41cには、前記心線部43aから両側に延びる裸光ファイバのうちの片方(内挿ファイバ部43b)が内挿されている。
また、前記心線部43aから内挿ファイバ部43bとは反対側の裸光ファイバである融着用延出部43cはフェルール40から後側に延出されている。
また、内蔵光ファイバ43としては、例えば前記心線部43aが存在せず、その全長が裸光ファイバである構成であっても良い。
フェルール40は、フランジ部品42がプラグフレーム31の前記ストッパ突起31aにその後側から当接することで、先端方向へのそれ以上の移動が規制される。
前記ストッパ突起31aはプラグフレーム31の内周全周に張り出すように突設されている。また、前記フェルール40のキャピラリ部41は、プラグフレーム31の前端部の内側(図示例では前記ストッパ突起31aの内側)に確保されたキャピラリ収納穴に内挿されている。
図4、図5に示すように、前記本体ハウジング32a内には前記スプリング50が収納されている。このストップリング32は、前記円筒部32bの内側空間と前記前記本体ハウジング32aの内側空間とが互いに連通されているスリーブ状になっている。
このスライダ60は、円筒状に形成された筒状本体61と、この筒状本体61の片端(後端)に設けられ前記ストップリング32の本体ハウジング32a内に前記ハウジング30の前後方向(ハウジング30の中心軸線に沿う方向)に移動可能として収納された筒状の挿入部62とを具備する。
このスライダ60の内側空間は、前記ストップリング32の円筒部32bの内側空間と略一致する断面円形の貫通孔63とされている。
前記ストップリング32の角筒部32dにおいて係合用窓32eの前側に位置する部分は、前記スライダ60の抜け止め用係合突起64が係合されることで、前記スライダ60の前側へのそれ以上の移動を規制し、前記スライダ60を前記ストップリング32に対して抜け止めする抜け止め用係合部32iとして機能する。この光コネクタ10において、前記スライダ60は、前記挿入部62に突設された抜け止め用係合突起64と前記ストップリング32の抜け止め用係合部32iとの係合によって前記ストップリング32に対して抜け止めして設けられている。
ばね圧印加ユニット33(後述)のストップリング32をプラグフレーム31に連結(取り付け)して、光コネクタ10を組み立てたときには、プラグフレーム31のストッパ突起31a(図2(a)参照)に当接された前記フェルール40のフランジ部42aにその後側からスライダ60(具体的にはその先端面65)が当接する当接位置が、スライダ60のハウジング30に対する前側への移動限界位置となる。スライダ60は、抜け止め用係合突起64がストップリング32の抜け止め用係合部32iにその後側から当接(係合)する前に、プラグフレーム31のストッパ突起31a(図2(a)参照)に当接された前記フェルール40のフランジ部42aに当接され、この位置が前側への移動限界位置となる。
このため、ストップリング32をプラグフレーム31に取り付け(組み付け)ることでハウジング30を組み立てた際に、ばね圧印加ユニット33を構成するスプリング50、スライダ60のハウジング30内への収納を完了できる。すなわち、スプリング50、スライダ60を、個々にハウジング30内に収納する作業を行う必要が無いため、ハウジング30の組み立ての作業性向上の点で有利である。これにより、現場での光ファイバコード2端末への光コネクタ10の組み立て作業も楽に行える。
但し、本発明に係る光コネクタの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、SC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiberCoupling optical fiber)、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)等にも適用可能である。
この光コネクタ10では、前記スライダ60は前記接続補強部20の周囲を取り囲むように配置されるため、前記ハウジング30とこのスライダ60とによって、接続補強部20を2重に保護することができ、光コネクタ10への衝突物の衝突等に対してより確実な保護を実現できる。
また、スライダ60がハウジング30を補強する補強材としても機能するため、いわゆるサイドプル(光コネクタ10後端から延出する光伝送体(ここでは光ファイバコード2)にハウジング30の中心軸線に対する傾斜角度が大きい方向の引っ張り力が作用すること)に対するハウジング30の変形を抑えることができ、この点でも、接続補強部20の保護に有利である。
図2(a)に示すように、既述のように、接続補強部20は、前記フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43の前記フェルール40後端から突出された融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末から露出(延出)された光ファイバ2aとの融着接続部3を該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂22中に埋め込んだ構成になっている。この接続補強部20では、補強スリーブ21と樹脂22とによって光ファイバ同士の接続部の機械的強度を向上(補強)させている。
前記接続補強部20は、ハウジング30内に収納されている前記スライダ60、スプリング50、ストップリング32に前後方向に移動可能に内挿されている。
そして、このコネクタ付き光ファイバコード1は、例えば、光コネクタ10のコネクタ接続作業によってフェルール40がハウジング30に押し込まれたとき(後側へ移動したとき)には、フェルール40と、前記接続補強部20と、光ファイバコード2端末とが一体的にハウジング30に対して移動するようになっている。
この構成により、このコネクタ付き光ファイバコード1によれば、光コネクタ10を光コネクタアダプタ、光コネクタレセプタクルといった位置決めハウジングに挿入、嵌合してコネクタ接続を行った際に、位置決めハウジング内における光学的基準面と機械的基準面との間の距離を規格の最小値以下に保つことができる。
補強スリーブ21としては、熱収縮性の樹脂からなるものが使用され、例えば100〜160℃で収縮するポリオレフィンなどが使用できる。
熱可塑性樹脂22としては、ホットメルト樹脂(ホットメルト接着剤)を好適に使用できる。ホットメルト樹脂としては、例えば、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリアミド、エチレン―アクリル酸エステル共重合体などを挙げることができる。
また、この熱可塑性樹脂22としては、補強スリーブ21の収縮温度において軟化することが好ましい。この軟化温度は、例えば100〜160℃である。
ここで、溶融状態の熱可塑性樹脂22を、フェルール40のスリーブ固定部42bと補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42bに外挿した部分(一端)との間、及び光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間にそれぞれ介在させることにより熱可塑性樹脂22が降温によって固化したときに、熱可塑性樹脂22によって、フェルール40のスリーブ固定部42b及び光ファイバコード2端末に対して補強スリーブ21を固着させることができる。
このため、本発明は、補強スリーブ21として熱収縮チューブ(熱収縮性を有する樹脂製チューブ)以外のスリーブ、例えば熱収縮性を有していない樹脂製チューブを用いた構成も含む。また、補強スリーブとしては、既述の補強スリーブ21と同様に、その内面側に熱可塑性樹脂(例えば既述の熱可塑性樹脂層22a)を具備するもの(埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を用いることが好ましい。
なお、補強スリーブとしては可撓性を有するものが好ましい。ここでは、補強スリーブ21として熱収縮の前及び後において可撓性を有するものを採用している。
図示例のスリーブ固定部42bには、該スリーブ固定部42bの長手方向(中心軸線方向)の複数箇所に、このスリーブ固定部42bの周方向に延在する環状の溝42d(環状溝)が形成されている。
なお、図中、図9(a)のスリーブ固定部42bに符号42b1、図9(b)のスリーブ固定部42bに符号42b2を付記した。
これにより、コネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10の接続補強部3からの引き抜き耐力を大幅に向上させている。
抗張力体2bの先端を、前記フェルール40の前記スリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間に挟み込んで固定していれば、補強スリーブ21の内側の樹脂22中への抗張力体2bの埋め込み、固着のみでスリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間での挟み込みを行っていない場合に比べて、引き抜き耐力の向上により有効に寄与する。
なお、この融着接続作業は、補強スリーブ21、ストップリング32、スプリング50、スライダ60、ブーツ11を予め光ファイバコード2に外挿しておき、作業の邪魔にならない位置に配置した状態で行う。
また、前記補強スリーブ21の他端を該他端と前記光ファイバコード2端末との間に介在させた前記熱可塑性樹脂22によって前記スリーブ固定部42bに固着させる。
このコネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10はばね圧印加ユニット33(図3参照)を具備しており、このばね圧印加ユニット33のストップリング32をプラグフレーム31に取り付ける(組み付ける)ことで、ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A、スプリング50、スライダ60を収納する作業を簡単に行うことができる。
図3に示すように、ストップリング32をプラグフレーム31に内挿し、ストップリング32の本体ハウジング32a両側に突設されている係合突起32gをプラグフレーム31後端の両側の壁部に形成されている係合窓31cに嵌め込んでプラグフレーム31に係合させることで、プラグフレーム31からのストップリング32の引き抜きが規制され、プラグフレーム31にストップリング32が組み付けられた状態となる。
補強スリーブとしては、例えば図10、図11に例示するように、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材23aが埋め込まれた構成のものを採用することも可能である。図中、この補強スリーブに符号23を付す。補強心材23aはこの補強スリーブ23の全長にわたって埋め込まれている。
なお、図10、図11では、補強スリーブ23の内面側に熱可塑性樹脂層22aを設けた構成の埋め込み用樹脂付き補強スリーブを例示している。
この構成は、接続補強部20Aの前端部(フェルール40側の端部)、特に、補強スリーブ23の前端(一端)をフェルール40のスリーブ固定部42bに外挿固定した箇所の剛性確保に有効であり、接続補強部20Aの前端部の曲げや折れ防止を図ることができる。
(1)本発明に係る光伝送体としては、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる構成のものであれば良く、光ファイバコード2に限定されない。例えば、図12に示すように、光ファイバ4aと、この光ファイバ4の両側に配置され光ファイバ4aに沿って延在する抗張力体4bとが被覆材4c(外装被覆)中に埋め込まれている構成の光ファイバケーブル4等も採用可能である。このような構成の光ファイバケーブル4としては、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等を挙げることができる。光ファイバ4aとしては光ファイバ心線、光ファイバ素線等が用いられる。抗張力体4bとしては、例えばアラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維)が採用される。
図13(a)の埋め込み樹脂付き補強スリーブ25において抗張力繊維25cは外チューブ25bの断面全周にわたって多数本設けられている。図13(b)の埋め込み樹脂付き補強スリーブ26において抗張力繊維26cは、内チューブ26aと外チューブ26bとの間にその周方向全周にわたって多数本設けられている。
接続補強部に曲げ応力が与えられた際に、曲げ応力による接続補強部の湾曲の外周側には引っ張り力が作用するが、上述の補強スリーブのように該補強スリーブに縦添えされた抗張力体(抗張力繊維)が該補強スリーブの周方向全周にわたって設けられている構成であれば、曲げ応力による接続補強部の湾曲の外周側に作用した引っ張り力を抗張力体(特に接続補強部の湾曲の外周側に位置する抗張力体)が負担することで、内部の光ファイバに加わる引っ張り力を緩和することができる。接続補強部の曲げを緩和できることも言うまでもない。
前記押圧片67が2本の場合は、図14に例示したように、2本の押圧片67が接続補強部20の両側に対向配置される構成とすることが、フェルールの均等な押圧の点でも好ましい。また、前記押圧片が3本以上の場合は、これら押圧片が接続補強部を取り囲むように配置されていることが好ましい。
10…光コネクタ、11…ブーツ、20、20A…接続補強部、21…補強スリーブ、22…熱可塑性樹脂、22a…熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂層)、23…補強スリーブ、23a…補強心材、25…埋め込み用樹脂付き補強スリーブ、25a…熱可塑性樹脂(内チューブ)、25b…補強スリーブ(熱収縮チューブ、外チューブ)、26…埋め込み用樹脂付き補強スリーブ、26a…熱可塑性樹脂(内チューブ)、26b…補強スリーブ(熱収縮チューブ、外チューブ)、30…ハウジング、31…プラグフレーム、32…ストップリング、33…ばね圧印加ユニット、40…フェルール、40A…接続補強部付きフェルール、42a…フランジ部、42b、42b1、42b2…スリーブ固定部、42d…凹部(環状溝)、42e…凹部(裸線溝)、42f…凹部、43…内蔵光ファイバ、43c…融着用延出部、50…スプリング、60…スライダ。
Claims (20)
- 光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体(2、4)の先端に光コネクタ(10)が組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、
前記光コネクタは、ハウジング(30)内に、フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出された光ファイバ(2a、4a)との融着接続部(3)が該融着接続部を収納した補強スリーブ(21)の内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)とを具備し、
前記接続補強部の前記補強スリーブはその一端が前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部(42b)に外挿して固定され、前記フェルールと前記接続補強部とが一体化されており、
前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部(42a)と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体(1)。 - 前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体が、前記接続補強部の補強スリーブの内側の樹脂中に埋め込まれて固着されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き光伝送体。
- 前記抗張力体の先端が、前記フェルールの前記スリーブ固定部と前記補強スリーブとの間に挟み込まれていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光伝送体。
- 前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
- 前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部(42b)に外挿固定された一端とは反対側の他端に前記光伝送体の端末が内挿固定され、前記光伝送体の端末と前記接続補強部とが一体化されており、前記フェルールと前記接続補強部と前記光伝送体の端末とがスリーブ状の前記ハウジングの中心軸線方向に一体的に移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
- 前記補強スリーブが熱収縮チューブ、前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
- 前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレームに取り付けられたスリーブ状のストップリング(32)とからなり、
前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、この挿入部に前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部に係合される抜け止め用係合突起を有し、
前記スプリングは前記ストップリング内に収納されており、このスプリングによって前記スライダが前記フェルール側へ弾性付勢可能とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。 - 前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、前記補強心材の前記補強スリーブの一端に設けられた端部が、前記補強スリーブの一端とともに前記フェルールの前記スリーブ固定部に固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
- 光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体(2、4)の先端に組み立てられる光コネクタであって、
フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出された光ファイバ(2a、4a)との融着接続部(3)を収納するための補強スリーブ(21)と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)と、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブ(21)の一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部(42b)に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジング(30)とを具備し、
前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリング(32)とからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされており、
前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部(42a)と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とする光コネクタ。 - 前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタ。
- 前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、
前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする請求項9又は10に記載の光コネクタ。 - 前記補強スリーブが熱収縮チューブの内面側に層状に熱可塑性樹脂が設けられているものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の光コネクタ。
- 前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の光コネクタ。
- 光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体の端末に、フェルール(40)とプラグフレームにストップリングを取り付けることで組み立てられて前記フェルールを収納するスリーブ状のハウジング(30)とを備える光コネクタを組み立てる組立方法であって、
前記光コネクタの前記フェルール(40)に内挿固定されている内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出させた光ファイバ(2a、4a)とを融着接続する融着接続工程と、
この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光伝送体の光ファイバとの融着接続部(3)に補強スリーブ(21)を外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部(42b)に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融した後、前記熱可塑性樹脂を降温により固化させることで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42b)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで、前記融着接続部を前記熱可塑性樹脂及び前記補強スリーブによって補強してなる接続補強部を組み立ててこの接続補強部が前記フェルールと一体化されている接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、
この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び該接続補強部付きフェルールの弾性付勢用のスプリングを収納すると共に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在となるように、前記フェルールのフランジ部(42a)と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間にスライダを介装し、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成するハウジング組立工程とを具備することを特徴とする光コネクタの組立方法。 - 前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブ内に前記融着接続部及び前記熱可塑性樹脂を収納するとともに、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体を前記補強スリーブ内に引き込んだ状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融し、その後の降温により固化した前記熱塑性樹脂中に前記抗張力体を埋め込んで固着させることを特徴とする請求項14に記載の光コネクタの組立方法。
- 前記補強スリーブ内に引き込んだ前記抗張力体の先端部を前記補強スリーブの一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42b)との間に介在配置した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融することを特徴とする請求項15に記載の光コネクタの組立方法。
- 前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部(42b)に外挿固定された一端とは反対側の他端を前記光伝送体の端末の前記外挿被覆の外側に外挿し、該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42b)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
- 前記補強スリーブが熱収縮チューブであり、前記接続補強部組立工程にて熱収縮させることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
- 前記補強スリーブが、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれ、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられているものであり、前記接続補強部組立工程にて前記補強スリーブの一端を前記補強心材とともに前記スリーブ固定部に固定することを請求項14〜18のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
- 前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記スライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
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