JP5402631B2 - 電動パワーステアリング装置及び車両 - Google Patents
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Description
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を第1図に示して説明すると、操向ハンドル1に連結されたステアリングシャフト2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4aおよび4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。ステアリングシャフト2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してステアリングシャフト2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14からIGスイッチ(イグニッションスイッチ)11を経て電力が供給され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPUで構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと第2図のようになる。例えば位相補償器31は独立したハードウェアとしての位相補償器を示すものではなく、CPUで実行される位相補償機能を示している。
コントロールユニット30の機能および動作を説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力される操舵トルクTは、操舵系の安定性を高めるために位相補償器31で位相補償され、位相補償された操舵トルクTAが操舵補助指令値演算器32に入力される。また、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算器32に入力される。操舵補助指令値演算器32は、入力された操舵トルクTAおよび車速Vに基いてモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定する。操舵補助指令値Iは減算器30Aに入力されるとともに、応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償器34に入力され、減算器30Aの偏差(I−i)は比例演算器35に入力されるとともに、フィードバック系の特性を改善するための積分演算器36に入力される。微分補償器34、比例演算器35、および積分補償器36の出力が加算器30Bに加算入力され、加算器30Bでの加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号としてモータ駆動回路37に入力される。
モータ駆動回路37は、駆動素子としての4個のFET(電界効果トランジスタ)をH状に結線したHブリッジ回路で構成されている。モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出回路38で検出され、モータ電流値iは減算器30Aに入力されてフィードバックされる。
このような電動パワーステアリング装置において、長時間の車庫入れの繰り返し等で、モータ20に大電流が流れ続けるような過度のモータ使用によりモータ20が過熱し、発煙、更にはモータ20が焼損する危険性がある。このような問題に対して、モータ20に温度センサを配設し、過熱保護制御を行うことが容易に考えられるが、乗用車用の電動パワーステアリング装置においては、コストやレイアウト性により安易にモータ20に温度センサを取付けることができない。
このため、従来は、日本国特開平10−100913号公報に示すようにモータの巻き線温度を推定し、この温度推定値に基づいてモータの過熱保護制御を行っていた。
しかしながら、従来の巻き線温度推定は、一度推定を始め、そのまま推定を続ければ、比較的安定した推定を行うことができるが、推定開始後に中断、再開を繰り返すと、温度推定精度が著しく悪くなるという問題があった。
これを実際の使用状況に置き換えて説明すると、電源投入後、通常の操舵を行い、全ての操作が終了した状態で電源を停止すれば、温度推定によっても意図した過熱保護制御を行うことができる。しかしながら、電源投入後、頻繁な車庫入れのような操舵を行い、過熱保護制御が作動し、その状態で電源停止、電源再投入、再び車庫入れのような操舵を行い、それにより温度保護制御が作動、その状態でまた電源停止、電源再投入、再び操舵などの操作を繰り返したような場合、温度推定値と実際のモータ温度にズレが生じ、過熱保護制御が充分に働かないという問題があった。
そこで、本出願人は、上述のような問題点を改良するために、日本国特開2002−362393号公報において、電源停止後も電源を自己保持し、温度推定を継続させ、温度保持制御を継続できるようにした電動パワーステアリング装置の制御装置を提案している。以下、第3A図〜第3B図を参照にしながら、同文献に開示されるような従来の電動パワーステアリング装置の制御動作の一例について説明する。なお、第3A図〜第3B図のフローチャートは、同文献に開示されているものと一部異なる点があるが、同文献に開示されている発明を実施するための制御動作の一例である。
同図において、IGスイッチがONされると、まず制御装置の初期化・初期診断が行われて、モータ温度推定値として所定の初期値が設定され(ステップS1)、続いてモータ温度の推定が開始される(ステップS2)。その後、操舵トルク信号が入力されるとともに(ステップS3)、車速信号が入力され(ステップS4)、故障診断が実行される(ステップS5)。続いて、モータ温度推定値が読み込まれ(ステップS6)、このモータ温度推定値に基づいてモータ過熱が発生しているか否かが判定される(ステップS7)。
ステップS7においてモータ過熱が発生していないと判定された場合には、ステップS3で入力された操舵トルク信号およびステップS4で入力された車速信号に基づいてモータ制御信号が演算される(ステップS9)。一方、ステップS7においてモータ過熱が発生していると判定された場合には、過熱保護ゲインが演算され(ステップS8)、その後、ステップS9の処理において、上述した操舵トルク信号および車速信号に加え、過熱保護ゲインを考慮してモータ制御信号が演算される。ここで、上述したステップS1〜S9の各処理は、種々ある公知の方法のいずれかを用いて実行される。
続いて、IGスイッチの入力インタフェースからIGスイッチ検出信号の入力が行われ、IGスイッチのON/OFFが判定される(ステップS10)。ここで、IGスイッチがONである、すなわちIG−OFFが検出されなければ、ステップS9で演算されたモータ制御信号が出力され(ステップS11)、該モータ制御信号に基づいてモータが駆動制御される。上述したステップS3〜ステップS11の処理は、IGスイッチがOFFになるまで繰り返される。
一方、ステップS10においてIGスイッチのOFFが検出された場合には、モータ制御信号の出力が停止される(ステップS12)。そして、モータ温度推定値が読み取られ(ステップS13)、このモータ温度推定値が所定値以下に下がったか否かが判定される(ステップS14)。このステップS13〜S14の処理は、モータ温度推定値が所定値以下に下がるまで繰り返される。ここで、ステップS14における判定は、モータ制御信号の出力停止から所定の時間が経過したか否かという点に基づいて行われても良い。
また、上述したステップS13〜S14の処理が実行されている間、IGスイッチはOFFであるが、電源自己保持手段が機能することによってコントロールユニットには電源が供給されている。すなわち、この電源自己保持手段によって供給される電源により、モータ温度推定が中断することなく実行される。
ステップS14においてモータ温度推定値が所定値以下まで下がると、モータ温度推定が停止される(ステップS15)。その後、電源自己保持手段をOFFにすることによりコントロールユニットに対するバッテリからの電力供給が停止され(ステップS16)、電動パワーステアリング装置の制御が停止される(ステップS17)。
この日本国特開2002−362393号公報に開示されている制御装置では、IGスイッチがOFFされた場合、操舵補助制御は中止されるが、モータ温度推定値が所定値以下になるまで、あるいは、モータ温度推定値と温度センサの温度測定値の差が所定値以下になるまで、上述した電源自己保持手段により供給される電源によって、モータの温度推定が継続されるようになっている。これにより、モータが過熱している状態でIGスイッチをOFFし、モータが冷える前にIGスイッチをONした場合に生じる実モータ温度と推定値のズレに起因して過熱保護が働かないという不具合を解消し、過熱保護制御が不完全になることを防止している。
しかしながら、上記従来の制御装置では、IGスイッチをOFFした後に電源自己保持手段が作動したとしても、バッテリからの電源供給が、外部要因(エンジンのクランキング始動、バッテリの劣化・消費過多、バッテリ電源の断線など)によって瞬時に低下・停止した場合には、コントロールユニット(ECU)の演算処理器が電源不足により停止してしまい、モータ温度推定演算に関連するRAM上の数値データが消失してしまう可能性があり、これにより、モータ温度推定および過熱保護制御に支障を来たし、過熱保護が働かないという不具合を引き起こす虞があった。
本発明の上記目的は、操舵機構に対して操舵補助力を付与するモータと、前記モータの駆動電流を制御するコントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置において、前記コントロールユニットが、IGスイッチにより電源投入された後に、自らの電源停止を制御できる電源自己保持手段と、発熱部位の温度を推定し、その温度推定値で温度制御を行う温度推定手段と、前記温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の状態を示す所定のデータを前記コントロールユニット内の記憶部に記憶する温度推定状態記憶手段と、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記所定のデータに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する初期値設定手段とを備えており、前記 温度推定状態記憶手段は、前記モータによる操舵補助が終了し、前記電源自己保持手段に よって前記温度推定処理が継続している場合に、前記温度推定値が属している温度ステー ジを前記記憶部に記憶する温度ステージ記憶手段であり、かつ、前記初期値設定手段は、 再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記温度ステージ に基づいて、予め設定されている複数のデータの中から前記温度推定値の初期値を設定す ることにより、達成される。
また、上記目的は、前記温度ステージ記憶手段が、前記温度ステージが所定のステージ に達するまで前記温度ステージを前記記憶部に記憶することにより、効果的に達成される 。
また、上記目的は、前記温度ステージ記憶手段が、前記IGスイッチがOFFされ、か つ、前記温度ステージが所定のステージに達するまで前記温度ステージを前記記憶部に記 憶することにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記温度ステージ記憶手段が、前記IGスイッチがOFFされるま で前記温度ステージを前記記憶部に記憶することにより、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、操舵機構に対して操舵補助力を付与するモータと、前記モ ータの駆動電流を制御するコントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置 において、前記コントロールユニットが、IGスイッチにより電源投入された後に、自ら の電源停止を制御できる電源自己保持手段と、発熱部位の温度を推定し、その温度推定値 で温度制御を行う温度推定手段と、前記温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の状 態を示す所定のデータを前記コントロールユニット内の記憶部に記憶する温度推定状態記 憶手段と、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記所 定のデータに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する初期値設定手段とを備えており 、前記温度推定状態記憶手段は、前記IGスイッチがOFFされ、前記電源自己保持手段 によって前記温度推定処理が継続している場合に、前記温度推定値が属している温度ステ ージを前記記憶部に記憶する温度ステージ記憶手段であり、かつ、前記初期値設定手段は 、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記温度ステー ジに基づいて、予め設定されている複数のデータの中から前記温度推定値の初期値を設定 することにより達成される。
また、上記目的は、前記温度ステージ記憶手段が、温度推定値が所定値以下になるまで 前記温度ステージを前記記憶部に記憶することにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記温度ステージ記憶手段が、前記温度ステージが移行する度に現 在の温度ステージを前記記憶部に上書き保存することにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記初期値設定手段が、再び前記IGスイッチがONされて前記温 度推定手段が作動した際に、前記温度ステージに基づいて、予め設定されているモータ温 度推定オフセット値に基づいて前記温度推定値の初期値を設定することにより、効果的に 達成される。
さらに、上記目的は、前記コントロールユニットが、前記温度ステージが正常に記憶さ れたことを示す完了フラグを、前記記憶部における前記温度ステージ用の領域とは別の領 域に記憶するステージ書込完了フラグ記憶手段をさらに備え、かつ、前記初期値設定手段 は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記ステージ 書込完了フラグの有無を確認し、前記ステージ書込完了フラグが無い場合には、前記温度 ステージを予め設定されている複数の温度ステージの中で最大状態量の温度ステージに設 定し、前記最大状態量の温度ステージに基づいて前記温度推定値の初期値を設定すること により、効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、操舵機構に対して操舵補助力を付与するモータと、前記モ ータの駆動電流を制御するコントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置 でにおいて、前記コントロールユニットが、IGスイッチにより電源投入された後に、自 らの電源停止を制御できる電源自己保持手段と、発熱部位の温度を推定し、その温度推定 値で温度制御を行う温度推定手段と、前記温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の 状態を示す所定のデータを前記コントロールユニット内の記憶部に記憶する温度推定状態 記憶手段と、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記 所定のデータに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する初期値設定手段とを備えてお り、前記温度推定状態記憶手段は、前記IGスイッチがOFFされ、前記電源自己保持手 段によって前記温度推定処理が継続している場合に、前記温度推定値が所定値以下になっ た時点で前記温度推定処理が正常に終了したことを示す完了フラグを前記記憶部に記憶す る温度推定処理完了フラグ記憶手段であり、かつ、前記初期値設定手段は、再び前記IG スイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記温度推定処理完了フラグの 有無を確認し、前記温度推定処理完了フラグが無い場合には、予め設定されている状態量 を読み出し、前記温度推定値の初期値を設定することにより達成される。
また、上記目的は、前記初期値設定手段が、再び前記IGスイッチがONされて前記温 度推定手段が作動した際に、前記温度推定処理完了フラグの有無を確認し、前記温度推定 処理完了フラグが無い場合には、予め設定されているモータ温度推定オフセット値を読み 出し、前記温度推定値の初期値を設定することにより効果的に達成される。
また、上記目的は、前記コントロールユニットが、制御駆動回路周辺に配設された温度 センサを備え、かつ、前記初期値設定手段は、前記温度センサの初期検出値に基づいて、 予め設定されている複数のデータの中から前記温度推定値の初期値を設定することにより 、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記コントロールユニットが、制御駆動回路周辺に配設された温度 センサを備え、かつ、前記初期値設定手段は、前記温度センサの初期検出値に基づいて、 予め設定されているモータ温度推定オフセット値を読み出し、前記温度推定値の初期値を 設定することにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記発熱部位は、前記モータであることにより、効果的に達成され る。
さらに、上記目的は、上記記載の電動パワーステアリング装置を備えた車両により、効 果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、IGスイッチがOFFされ、電源自己保持手段によって温度推定処理が継続している場合において、温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の状態を示す所定のデータ、例えば、温度推定処理が正常に終了したことを示す完了フラグや前回の温度推定処理の終了時に温度推定値が属していた温度ステージなどを記憶部に記憶し、その後、再びIGスイッチがONされて温度推定手段が作動した際に、記憶部に記憶されている所定のデータに基づいて温度推定値の初期値を設定するようになっている。これにより、バッテリからの電源供給が瞬時に低下・停止して温度推定処理が正常に終了できず、温度推定演算に関連するRAM上の数値データが消失してしまったとしても、予め設定されている温度推定処理の初期状態が温度推定値の初期値として設定されるので、安全な過熱保護制御を実行することができる。
第2図は、一般的なコントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
第3A図は、従来の電動パワーステアリング装置の制御動作例を示すフローチャートである。
第3B図は、第3A図の続きを示すフローチャートである。
第4図は、本発明の第1および第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御構成を示すブロック図である。
第5A図は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例を示すフローチャートである。
第5B図は、第5A図の続きを示すフローチャートである。
第6図は、温度推定オフセット値を与えるブロック図である。
第7図は、状態量を与えるブロック図である。
第8A図は、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例を示すフローチャートである。
第8B図は、第8A図の続きを示すフローチャートである。
第9図は、本発明の第2実施形態における温度ステージ状態を説明する図である。
第10図は、本発明の第3および第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御構成を示すブロック図である。
第11A図は、本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例を示すフローチャートである。
第11B図は、第10A図の続きを示すフローチャートである。
第12A図は、本発明の第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例を示すフローチャートである。
第12B図は、第11A図の続きを示すフローチャートである。
以下、図面を参照にしながら本発明の実施形態について説明する。
第4図は、本発明の第1および第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御構成を示すブロック図である。なお、以下に説明する本発明の実施形態において、上述した従来例と共通の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
第4図において、全体の制御を行うCPU等で成るコントロールユニット(ECU)40には、バッテリ41からIGスイッチ42、ダイオードD1、電源回路(安定化回路)43を経て電源が供給される。さらに、バッテリ41からリレー接点CRA、ダイオードD2、電源回路(安定化回路)43を経て電源が供給される。また、モータ20の駆動は、上述した公知技術と同様に、トルクセンサ10で検出された操舵トルク信号と車速センサ12で検出された車速信号とに基づいて、コントロールユニット40で制御される。そして、コントロールユニット40には、IGスイッチ入力インタフェース44を介してIGスイッチ42のON/OFF信号が入力され、リレーCRが駆動手段としてのトランジスタ45を介して接続されている。リレーCRはトランジスタ45を介してコントロールユニット40で駆動され、その駆動/遮断に応じて、リレーCRの接点CRAがON/OFFするようになっている。また、コントロールユニット40の内部、例えば発熱部品であるFET近傍には、温度センサ46が設置されている。
このような制御構成を有する電動パワーステアリング装置では、リレーCRおよびその接点CRA、トランジスタ45で電源自己保持手段が構成され、一度電源投入された後に自らの電源停止を制御できるようになっている。また、コントロールユニット40には、モータ20の温度を推定するための上述の公知技術を用いた温度推定手段が設けられている。
次に、第5A図〜第5B図のフローチャートを参照にしながら、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例について説明する。なお、同図において、上述した第3A図〜第3B図のフローチャートと同一のステップ(ルーチン)には同一のステップ番号を付して説明を省略し、ここでは主として異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態の制御では、IG−OFF時の処理として、ステップS13で読み取られたモータ温度推定値が、ステップS14において所定値以下に下がったと判定された場合に、温度推定処理完了フラグTFとして1がコントロールユニット40内に設けられた記憶部(EEPROM等)に記憶され(ステップS105)、モータの温度推定が停止される(ステップS15)。
そして、IGスイッチ42がONされると、制御装置の初期化・初期診断が行われ(ステップS1)、その後、上記温度推定処理完了フラグTFが1であるか否かが判定される(ステップS101)。このステップS101においてTF=1の場合には、前回の制御処理時にステップS14でモータ温度推定値が所定値以下に下がったと判定された後に温度推定が停止されたことを意味している。この場合、通常時(前回の制御処理が正常に終了した場合)の温度推定に用いられるデータに信頼性があるので、この通常時用のモータ温度推定値がモータ温度推定値の初期値として設定される(ステップS103)。
一方、ステップS101においてTF=0の場合には、前回の制御処理時に何らかの原因でモータ温度推定値が所定値以下に下がる前に温度推定が停止されたことを意味している。この場合、温度推定に用いるデータが消失してしまっている可能性があるため、モータ過熱保護が正常に機能しない虞がある。そこで、コントロールユニット40内に設置された温度センサ46の初期検出値に応じて予め設定されたモータ温度推定オフセット値が読み込まれ(ステップS102)、続いて、ステップS103の処理において、TF=1の場合に設定されるモータ温度推定値にこのモータ温度推定オフセット値が加算された値が、モータ温度推定値の初期値として設定される。これにより、TF=0の場合のモータ温度推定値の初期値は、TF=1の場合よりも高温となるように設定される。
ここで、ステップS102の処理で読み込まれるモータ温度推定オフセット値は、温度センサ46の初期検出値に応じて予め設定されたモータ温度推定ゲインでも良い。モータ温度推定ゲインを用いる場合には、ステップS103の処理において、TF=1の場合に設定されるモータ温度推定値にこのモータ温度推定ゲインが乗算された値が、モータ温度推定値の初期値として設定される。
また、ステップS102の処理において、モータ温度推定値の代わりに、温度センサ46の初期検出値に応じて予め設定された温度推定処理の各状態変数の初期値が読み込まれても良い。各状態変数の初期値を用いる場合には、ステップS103の処理において、読み込まれた各状態変数の初期値がモータ温度推定値の初期値として設定される。
そして、上述したようにステップS103で設定されたモータ温度推定値の初期値に基づいて、モータ温度推定が開始され(ステップS2)、次回の制御処理の停止に備えて、温度推定処理完了フラグTFとして0がコントロールユニット40内の記憶部に記憶される(ステップS104)。
以上のように、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、IGスイッチ42がOFFされた後も、電源自己保持手段によって供給される電源で温度推定手段の温度推定処理が継続し、温度推定手段が停止する前にモータ20の温度推定処理が正常に終了したことを示す完了フラグをコントロールユニット40の記憶部に記憶する。その後、再びIGスイッチ42がONされて温度推定手段が作動した際に、完了フラグの有無を確認し、完了フラグが記憶部に記憶されていない場合には、コントロールユニット40内に配設された温度センサ46の初期検出値に基づいて、予め設定されている複数のデータの中からモータ20の温度推定オフセット値を読み出し、温度推定処理の初期値に加算するようになっている。これにより、バッテリ41からの電源供給が瞬時に低下・停止して温度推定処理が正常に終了できず、モータ20の温度推定演算に関連する記憶部の数値データが消失してしまったとしても、予め設定されているモータ温度推定オフセット値が温度推定処理の初期値に加算されるので、安全な過熱保護制御を実行することができる。
また、精度の良い温度推定を行なうため高次のフィルタや数個のフィルタが必要となる場合がある。このときは、各フィルタの状態量(内部演算値)を設定する必要があるためである。第6図は温度オフセット値を初期に与えるブロック図であり、第7図は状態量を初期に与える場合のブロック図である。これらの図に示されている温度推定部の構造は、説明を簡単にするために、1次のフィルタで構成されたものであり、符号60の部位の状態量を温度推定処理の状態量として初期に設定するようになっている。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例について、第8A図〜第8B図のフローチャートを参照して説明する。なお、同図において、上述した第3A図〜第3B図、および第5A図〜第5B図のフローチャートと同一のステップ(ルーチン)には同一のステップ番号を付して説明を省略し、ここでは主として異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態の制御では、IG−OFF時の処理として、ステップS15でモータ温度推定が停止される前に、その時点で温度推定値が属している温度ステージSTがコントロールユニット40内に設けられた記憶部に記憶される(ステップS207)。この温度ステージSTは、第9図に示すように、温度(温度推定値)に基づいて複数のステージに区切られている。なお、ここでは、温度ステージSTを温度に基づいて区切られたものとして説明するが、これに限定されず、例えばIG−OFFからの経過時間に基づいて複数のステージに区切られたものであってもよい。IG−OFF後のモータ温度は指数関数のように下がるため、各温度ステージの時間間隔は、温度変化の大きいところでは短く、逆に温度変化が緩やかなところでは長く設定される。各温度ステージSTに相当する温度推定処理の状態量のデータは、予めマップ化されてコントロールユニット40の記憶部に記憶されている。ステップS207では、その時点での温度推定値に基づいて現在の温度ステージSTが判断され、そのステージ番号が温度ステージSTとして記憶部に記憶される。
そして、IGスイッチ42がONされると、制御装置の初期化・初期診断が行われ(ステップS1)、その後、記憶部に記憶されている前回の制御処理時の温度ステージSTが読み取られ(ステップS201)、該温度ステージSTに基づいてモータ温度推定値の初期値が設定される(ステップS202)。ここで、ST=nの場合には、ステップS14でモータ温度推定値が所定値以下に下がったと判定された後に温度推定が停止されたことを意味している。この場合、通常時(前回の制御処理が正常に終了した場合)の温度推定に用いられるデータに信頼性があるので、この通常時用のモータ温度推定値がモータ温度推定値の初期値として設定される(ステップS202)。
一方、ステップS201で読み取られた温度ステージがST=0の場合には、前回の制御処理時に何らかの原因(例えば、電源瞬停など)により、モータ制御が途中で終了したことを意味している。この場合、温度推定値に用いるデータが消失してしまっており、かつ、今回の始動直前まで制御処理が行なわれていてモータが高温になっている可能性があるため、ステップS202の処理において、モータ温度推定値の初期値として最高温度の状態が設定される。
また、ステップS201で読み取られた温度ステージがST≠nかつST≠0の場合には、前回の制御処理時に何らかの原因でモータ温度推定値が所定値以下に下がる前に温度推定が停止されたことを意味している。この場合、温度推定に用いるデータが消失してしまっている可能性があるため、モータ過熱保護が正常に機能しない虞がある。そこで、ステップS202の処理において、温度ステージSTに基づいて、予め設定されている複数のデータの中からモータ温度推定オフセット値が読み出され、温度推定処理の初期値に加算される。
そして、上述したようにステップS202で設定されたモータ温度推定初期値に基づいて、モータ温度推定が開始され(ステップS2)、次回の制御処理の停止に備えて、温度ステージSTとして0がコントロールユニット40内の記憶部に記憶される(ステップS203)。その後、上述した制御動作例と同様、ステップS3〜ステップS11のモータ駆動制御が実行される。
ステップS10において、IG−OFFが検出された場合には、モータ制御信号の出力が停止され(ステップS12)、モータ温度推定値の閾値が初期化される(ステップS204)。ここでは、温度ステージがST=0からST=1に変わる閾値が、モータ温度推定値の初期閾値として設定される。
続いて、モータ温度推定値が読み取られ(ステップS205)、そのモータ温度推定値が閾値以下である否かが判定される(ステップS206)。この判定の結果、モータ温度推定値が閾値以下に下がっていれば、温度ステージSTが変わったことを意味するので、その時の温度ステージSTが記憶され(ステップS207)、モータ温度推定値の閾値が次の温度ステージSTに変わる閾値、すなわちST=1からST=2に変わる閾値に変更される(ステップS208)。
一方、ステップS206の判定の結果、モータ温度推定値が閾値以下に下がっていない場合には、温度ステージSTは現在記憶されている温度ステージのままなので、ステップS207,S208の処理は行なわれない。
続いて、現在の温度ステージがST=nであるか否かが判定される(ステップS209)。この判定の結果、温度ステージがST=nでなければ、まだモータ20が充分に冷えていないことを意味しているので、ステップS205に戻って現在の温度ステージSTが常に更新記憶される。
一方、ステップS209の判定の結果、温度ステージがST=nであれば、モータ20が充分に冷えたことを意味している。したがって、モータ温度推定が停止され(ステップS15)、トランジスタ45を介して電源自己保持手段のリレーCRがOFFされてコントロールユニット40に対するバッテリ41からの電力供給が停止され(ステップS16)、電動パワーステアリング装置の制御が停止される(ステップS17)。
以上のように、第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、IGスイッチ42がOFFされ、電源自己保持手段によって温度推定手段の温度推定処理が終了するまでの間に、温度推定手段の推定値が属していた少なくとも1つの温度ステージ状態をコントロールユニット40の記憶部に記憶し、その後、再びIGスイッチ42がONされて温度推定手段が作動した際に、温度ステージ状態に基づいて、予め設定されている複数のデータの中からモータ温度推定オフセット値を読み出し、温度推定処理の初期値に加算するようになっている。これにより、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られることはもとより、記憶部に記憶するデータを温度ステージ状態とすることで、記憶容量の削減化を図ることができ、温度推定における処理能力の向上を図ることができる。
また、第2実施形態の制御では、モータの駆動制御が実行されている間に、温度推定値が最大になっている時の温度ステージ(ST=0)がコントロールユニット40内の記憶部に記憶されるようになっている。例えば、バッテリ41の電圧が瞬時に低下・停止するなどの異常事態が発生した場合には、コントロールユニット40のCPUがリセットされ、その後バッテリ41の電圧が復帰すると、CPUはIG−ONと判断し、初期化・初期診断から制御処理フローを再開するようになっているが、その際にモータ温度推定初期値が安全サイドである最大値に設定されることにより、安全で確実なモータ20の過熱保護を実行することができる。
さらに、第2実施形態の制御では、IG−OFFからモータ温度推定停止までの間、すなわちモータ20の温度が低下していく間、温度ステージSTが移行する度に現在の温度ステージが上書き保存され、IG−ON時のモータ温度推定初期値は、モータ温度推定値が記憶されている温度ステージSTに応じて設定されるようになっている。これにより、モータ温度推定初期値を過剰に安全サイドに設定することなく、モータ20の過熱保護を実行することができる。
なお、上述した第2実施形態の説明では、温度推定オフセット値を与えるようにしたが、温度推定処理の各状態変数の初期値を設定してもよい。精度の良い温度推定を行なうため高次のフィルタや数個のフィルタが必要となる場合がある。このときは、各フィルタの状態量(内部演算値)を設定する必要がある。
また、別の実施形態として、温度ステージ状態の代わりに、温度推定処理の状態量を記憶して、同様の処理を実行するようにしても良い。
[第3実施形態]
第10図は、本発明の第3および第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御構成を示すブロック図である。なお、以下に説明する本発明の実施形態において、上述した従来例ならびに第1および第2実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略し、ここでは主として異なる部分についてのみ説明する。
第10図に示されるように、第3および第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御構成では、この装置が搭載される車両のエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ50からの検出信号が、コントロールユニット40に入力されるという点で、上述した第1および第2実施形態とは相違している。このエンジン回転数センサ50は、一般的な車両のエンジンに実装されているものであり、車両に装置を搭載する際にコントロールユニット40と電気的に接続される。
次に、第11A図〜第11B図のフローチャートを参照にしながら、本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例について説明する。なお、同図において、上述した第3A図〜第3B図、第5A図〜第5B図、および第8A〜第8B図のフローチャートと同一のステップ(ルーチン)には同一のステップ番号を付して説明を省略し、ここでは主として異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態の制御では、IGスイッチ42がONされると、まず制御装置の初期化・初期診断が行われ(ステップS1)、その後コントロールユニット40内の記憶部に記憶されている温度ステージSTが読み取られる(ステップS201)。そして、読み取られた温度ステージSTに応じてモータ温度推定値の初期値が設定され(ステップS202)、この初期値に基づいてモータ温度推定が開始される(ステップS2)。
続いて、モータ20による操舵補助を実行するアシスト(操舵補助)開始条件が成立しているか否かの判定が行われる(ステップS301)。ここでは、IG−ONであり、かつ、エンジン回転数センサ50によって検出されたエンジン回転数が規定値以上であった場合に、アシスト開始条件が成立したと判定される。エンジン回転数の規定値は、アイドリング時のエンジン回転数以下(例えば300rpm以下)に設定される。このアシスト開始条件が成立するまでは、待機状態となり、モータ20の制御は行われない。
ステップS301においてアシスト成立条件が成立したと判定された場合には、温度ステージが安全サイドであるST=0に設定され(ステップS203)、上述した制御動作例と同様、ステップS3〜ステップS11のモータ駆動制御が実行される。ただし、上述した制御動作例では、ステップS10でIG−ON/OFFの判定が行われていたが、この第3実施形態の制御では、アシスト継続条件が成立しているか否かの判定が行われる(ステップS302)。ここでは、ステップS301のアシスト開始成立条件の成立判定と同様に、IG−ONであり、かつ、エンジン回転数センサ50によって検出されたエンジン回転数が規定値以上であった場合に、アシスト継続条件が成立したと判定される。すなわち、IG−OFF時に加え、エンストなどによりエンジン回転数が規定値以下になった場合にもモータ20の制御が停止され、モータ温度が低下する状態が記憶されるようになっている。
ステップS302において、アシスト継続条件が成立していないと判定された場合には、モータ制御信号の出力が停止され(ステップS12)、モータ温度推定値の閾値が初期化される(ステップS204)。ここでは、上述した第2実施形態の制御動作例(第8A図、第8B図)と同様、温度ステージがST=0からST=1に変わる閾値がモータ温度推定値の初期閾値として設定され、その後、ステップS205〜ステップS208で現在の温度ステージSTを更新記憶する処理が実行される。
続いて、IGスイッチ42の入力インタフェース44からIGスイッチ検出信号の入力が行われ、IGスイッチ42のON/OFFが判定される(ステップS303)。この判定の結果がIG−ONであれば、ステップS302でエンジン回転数が規定値以下と判定されたか、あるいは、ステップS302でIGスイッチ42がOFFであると判定されたが、その後、モータ20が充分に冷える前に操縦者によってIGスイッチ42がONされたことを意味している。したがって、このステップS303の判定の結果がIG−ONである場合には、アシスト継続条件が成立しているか否かが再度判定される(ステップS304)。ここでの判定条件は、上述したステップS301,S302の処理と同様である。
ステップS304の判定の結果、アシスト継続条件が成立していれば、ステップS2以降のモータ温度推定が継続されていて、現在のモータ温度推定値が信頼性の高いデータであることを意味している。したがって、この場合、このまま温度推定値の修正は行われず、ステップS203に戻って温度ステージをST=0にした後、ステップS3〜S11の通常のモータ制御が実行される。
一方、ステップS304の判定の結果、アシスト継続条件が成立していなければ、エンジン回転数が所定値以下に下がっていることを意味している。したがって、この場合、ステップS205に戻って現在の温度ステージSTが常に更新記憶される。
ステップS303でIG−OFFと判定された場合には、さらに現在の温度ステージがST=nであるか否かが判定される(ステップS209)。この判定の結果、温度ステージがST=nでなければ、まだモータ20が充分に冷えていないことを意味しているので、ステップS205に戻って現在の温度ステージSTが常に更新記憶される。
一方、ステップS209の判定の結果、温度ステージがST=nであれば、モータ20が充分に冷えたことを意味している。したがって、モータ温度推定が停止され(ステップS15)、トランジスタ45を介して電源自己保持手段のリレーCRがOFFされてコントロールユニット40に対するバッテリ41からの電力供給が停止され(ステップS16)、電動パワーステアリング装置の制御が停止される(ステップS17)。
以上のように、第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御では、上述した第2実施形態と比較すると、アシスト成立条件の判定が加えられている。これにより、上述した第1実施形態および第2実施形態と同様の作用効果が得られることはもとより、例えばマニュアル・トランスミッション車(MT車)でのエンスト時に、IG−ON状態でエンジン再起動によるクランキングにより、バッテリ電圧が瞬低、瞬停するなどの異常事態が発生しても、正常に過熱保護を実行できるようになっている。
また、第3実施形態の制御では、アシスト継続条件の不成立からモータ温度推定停止までの間、温度ステージSTが移行する度に現在の温度ステージが上書き保存され、IG−ON時のモータ温度推定初期値は、モータ温度推定値が記憶されている温度ステージSTに応じて設定されるようになっている。これにより、モータ温度推定初期値を過剰に安全サイドに設定することなく、モータ20の過熱保護をより確実に実行することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御動作例について、第12A図〜第12B図のフローチャートを参照して説明する。なお、同図において、上述した第3A図〜第3B図、第5A図〜第5B図、第8A〜第8B図、および第11A図〜第11B図のフローチャートと同一のステップ(ルーチン)には同一のステップ番号を付して説明を省略し、ここでは主として異なる部分についてのみ説明する。
第4実施形態の制御では、ステップS302でアシスト継続条件が成立しなかった場合に、モータ制御信号の出力が停止され(ステップS12)、温度ステージSTの書込完了フラグSF=1が、コントロールユニット40内の記憶部における温度ステージST用の領域とは別の領域に記憶される(ステップS404)。このステージ書込完了フラグSF=1は、前回の制御処理において、モータ20の制御が正常に停止され、温度ステージSTとして少なくともST=0が記憶されており、かつ、温度ステージSTが移行する度に現在の温度ステージが上書き保存されていたことを意味している。
そして、IGスイッチ42がONされると、制御装置の初期化・初期診断が行われ(ステップS1)、その後、上記ステージ書込完了フラグSFが1であるか否かが判定される(ステップS401)。このステップS401においてSF=1の場合には、記憶部に記憶されている前回の制御処理終了時の温度ステージSTに信頼性があるので、その温度ステージSTが読み取られ(ステップS201)、該温度ステージSTに基づいてモータ温度推定値の初期値が設定される(ステップS202)。
一方、ステップS401においてSF=1ではない場合(すなわちSF=0の場合)には、前回の制御処理終了時にモータ制御が途中で終了したことを意味している。この場合、今回の始動直前まで制御処理が行なわれていて、モータが高温になっている可能性があるため、温度ステージが最高温度時のST=0に設定され(ステップS402)、ステップS202の処理においてST=0に基づく最高温度の状態がモータ温度推定値の初期値として設定される。
ステップS301でアシスト成立条件が成立したと判定された場合には、次回の制御処理の停止に備えて、温度ステージが安全サイドであるST=0に設定され(ステップS203)、ステージ書込完了フラグがSF=0にクリアされる(ステップS403)。その後、第3実施形態と同様にモータ駆動制御が実行され、ステップS302でアシスト継続条件が不成立になると、モータ駆動制御が停止されて(ステップS12)、温度ステージSTの書込完了フラグSF=1が記憶される(ステップS404)。なお、このステップS404以降の処理については、第3実施形態で説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、第4実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御では、上述した第3実施形態と比較すると、温度ステージSTの書き込みが正常に完了したか否かを示す完了フラグSFが加えられ、該ステージ書込完了フラグSFが、コントロールユニット40の記憶部における温度ステージST用の領域とは別の領域に記憶されるようになっている。これにより、上述した第1〜第3実施形態と同様の作用効果が得られることはもとより、例えばバッテリ41の電圧が瞬停するなどの異常事態が発生して温度推定値のリセットおよび温度ステージSTが書込み不良となった場合でも、モータ20の異常過熱を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、本実施形態ではモータ20を温度推定対象として説明したが、本発明の温度推定対象はモータ20に限定されるものではなくず、リレーやその他の発熱部位でもよい。
また、本発明は、コラム式およびピニオン式電動パワーステアリング装置に適用できることは勿論、ラックアシスト式電動パワーステアリング装置にも適用可能である。
Claims (15)
- 操舵機構に対して操舵補助力を付与するモータと、前記モータの駆動電流を制御するコ ントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記コントロールユニットは、
IGスイッチにより電源投入された後に、自らの電源停止を制御できる電源自己保持手 段と、
発熱部位の温度を推定し、その温度推定値で温度制御を行う温度推定手段と、
前記温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の状態を示す所定のデータを前記コン トロールユニット内の記憶部に記憶する温度推定状態記憶手段と、
再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記所定のデー タに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する初期値設定手段とを備えており、
前記温度推定状態記憶手段は、前記モータによる操舵補助が終了し、前記電源自己保持手段によって前記温度推定処理が継続している場合に、前記温度推定値が属している温度ステージを前記記憶部に記憶する温度ステージ記憶手段であり、かつ、
前記初期値設定手段は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記温度ステージに基づいて、予め設定されている複数のデータの中から前記温度推定値の初期値を設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記温度ステージ記憶手段は、前記温度ステージが所定のステージに達するまで前記温度ステージを前記記憶部に記憶する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記温度ステージ記憶手段は、前記IGスイッチがOFFされ、かつ、前記温度ステージが所定のステージに達するまで前記温度ステージを前記記憶部に記憶する請求項1又は 2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記温度ステージ記憶手段は、前記IGスイッチがOFFされるまで前記温度ステージを前記記憶部に記憶する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 操舵機構に対して操舵補助力を付与するモータと、前記モータの駆動電流を制御するコ ントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記コントロールユニットは、
IGスイッチにより電源投入された後に、自らの電源停止を制御できる電源自己保持手 段と、
発熱部位の温度を推定し、その温度推定値で温度制御を行う温度推定手段と、
前記温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の状態を示す所定のデータを前記コン トロールユニット内の記憶部に記憶する温度推定状態記憶手段と、
再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記所定のデー タに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する初期値設定手段とを備えており、
前記温度推定状態記憶手段は、前記IGスイッチがOFFされ、前記電源自己保持手段によって前記温度推定処理が継続している場合に、前記温度推定値が属している温度ステージを前記記憶部に記憶する温度ステージ記憶手段であり、かつ、
前記初期値設定手段は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記温度ステージに基づいて、予め設定されている複数のデータの中から前記温度推定値の初期値を設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記温度ステージ記憶手段は、前記温度推定値が所定値以下になるまで前記温度ステージを前記記憶部に記憶する請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記温度ステージ記憶手段は、前記温度ステージが移行する度に現在の温度ステージを前記記憶部に上書き保存する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記初期値設定手段は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動し た際に、前記温度ステージに基づいて、予め設定されているモータ温度推定オフセット値 に基づいて前記温度推定値の初期値を設定する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電 動パワーステアリング装置。
- 前記コントロールユニットは、前記温度ステージが正常に記憶されたことを示す完了フラグを、前記記憶部における前記温度ステージ用の領域とは別の領域に記憶するステージ書込完了フラグ記憶手段をさらに備え、かつ、
前記初期値設定手段は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記ステージ書込完了フラグの有無を確認し、前記ステージ書込完了フラグが無い場合には、前記温度ステージを予め設定されている複数の温度ステージの中で最大状態量の温度ステージに設定し、前記最大状態量の温度ステージに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 操舵機構に対して操舵補助力を付与するモータと、前記モータの駆動電流を制御するコ ントロールユニットとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記コントロールユニットは、
IGスイッチにより電源投入された後に、自らの電源停止を制御できる電源自己保持手 段と、
発熱部位の温度を推定し、その温度推定値で温度制御を行う温度推定手段と、
前記温度推定手段が停止する前に、温度推定処理の状態を示す所定のデータを前記コン トロールユニット内の記憶部に記憶する温度推定状態記憶手段と、
再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記所定のデー タに基づいて前記温度推定値の初期値を設定する初期値設定手段とを備えており、
前記温度推定状態記憶手段は、前記IGスイッチがOFFされ、前記電源自己保持手段によって前記温度推定処理が継続している場合に、前記温度推定値が所定値以下になった時点で前記温度推定処理が正常に終了したことを示す完了フラグを前記記憶部に記憶する温度推定処理完了フラグ記憶手段であり、かつ、
前記初期値設定手段は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動した際に、前記温度推定処理完了フラグの有無を確認し、前記温度推定処理完了フラグが無い場合には、予め設定されている状態量を読み出し、前記温度推定値の初期値を設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記初期値設定手段は、再び前記IGスイッチがONされて前記温度推定手段が作動し た際に、前記温度推定処理完了フラグの有無を確認し、前記温度推定処理完了フラグが無 い場合には、予め設定されているモータ温度推定オフセット値を読み出し、前記温度推定 値の初期値を設定する請求項10に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記コントロールユニットは、制御駆動回路周辺に配設された温度センサを備え、かつ、前記初期値設定手段は、前記温度センサの初期検出値に基づいて、予め設定されている複数のデータの中から前記温度推定値の初期値を設定する請求項9乃至11のいずれか1 項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記コントロールユニットは、制御駆動回路周辺に配設された温度センサを備え、かつ 、前記初期値設定手段は、前記温度センサの初期検出値に基づいて、予め設定されている モータ温度推定オフセット値を読み出し、前記温度推定値の初期値を設定する請求項9乃 至11のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記発熱部位は、前記モータである請求項1乃至13のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置を備えた車両。
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