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JP5498049B2 - 撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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JP5498049B2
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Description

本発明は、撮像装置を搭載した例えば携帯電話機、デジタルカメラ、小型撮影装置などの小型のモバイル製品に好適な撮像レンズ、及び、当該撮像レンズを用いた撮像装置に関する。
近年、例えば携帯電話機などの小型のモバイル製品にも撮像装置(カメラモジュール)を搭載したものが普及し、かかる小型のモバイル製品を用いて簡易に写真撮影を行うことが一般的になってきている。そして、かかる小型のモバイル製品に搭載される小型の撮像装置用の撮像レンズとしては、明るくかつ光学全長の短いレンズ系からなり、諸収差が良好に補正された4枚構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の撮像レンズは、物体側から像面側に向かって順に配置された、正のパワーを有する両凸レンズからなる第1レンズと、負のパワーを有し、物体側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第2レンズと、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズと、光軸近傍で負のパワーを有し、周辺部に行くにしたがって正のパワーが強くなるように構成された第4レンズとを備えている。
一方、携帯電話機などの小型のモバイル製品に搭載される撮像装置においては、薄型化して1.4μm以下の画素ピッチに対する解像力を高めるために、色収差の小さい撮像レンズが求められている。
特開2008−90150号公報
しかし、特許文献1に記載の撮像レンズでは、画素ピッチが1.4μm以下と小さくなると諸収差が大きくなり、撮像画像の画質が低下してしまうという問題がある。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、小型・薄型化、低コスト化を図ることができると共に、高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)を用いた場合であっても、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差を良好に補正して、撮像画像の画質を向上させることのできる撮像レンズ、及び、当該撮像レンズを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズの構成は、物体側から像面側に向かって順に配置された、正のパワーを有する両凸レンズからなる第1レンズと、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第2レンズと、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズと、負のパワーを有し、両方のレンズ面が非球面形状で、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第4レンズからなり
前記第1レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR11、前記第1レンズの像面側のレンズ面の曲率半径をR12、前記第2レンズのd線(587.5600nm)に対する屈折率をN2、前記第2レンズのd線に対するアッベ数をν2、前記第1レンズのd線に対する屈折率をN1、前記第1レンズのd線に対するアッベ数をν1、前記第3レンズのd線に対する屈折率をN3、前記第3レンズのd線に対するアッベ数をν3、前記第4レンズのd線に対する屈折率をN4、前記第4レンズのd線に対するアッベ数をν4としたとき、下記条件式(1)〜(9)を満足するのが好ましい。
1.26<|R11/R12|<1.46 ・・・(1)
1.60<N2<1.625 ・・・(2)
23<ν2<28 ・・・(3)
1.50<N1<1.55 ・・・(4)
55<ν1 ・・・(5)
1.50<N3<1.55 ・・・(6)
55<ν3 ・・・(7)
1.50<N4<1.55 ・・・(8)
55<ν4 ・・・(9)
前記本発明の撮像レンズの構成によれば、レンズの構成枚数が少なく、小型・薄型の撮像レンズを実現することができる。また、前記第2及び第3レンズとして、向かい合うレンズ面が凹面である一対のメニスカスレンズを用いていることにより、前記第2及び第3レンズに入射する光線の角度を小さくして、光線収差を小さくすることができる。また、前記第4レンズの両方のレンズ面を非球面形状としたことにより、歪曲収差及び像面湾曲を良好に補正することができる。また、上記条件式(1)を満足させることにより、従来の構成の場合と比較して特に球面収差及び軸上色収差を十分に減少させることができる。そして、その結果、高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)を用いた場合であっても、諸収差を良好に補正して、撮像画像の画質を向上させることができる。さらに、上記条件式(2)、(3)を満足させることにより、軸上色収差を良好に補正しつつ、前記第2レンズとして低コストのプラスチックレンズを用いることができる。また、このように前記第2レンズとしてプラスチックレンズを用いることができるので、非球面形状やコバ部の形状の付与を含むレンズの成形が容易になる。そして、コバ部の形状の設計自由度が高くなることにより、前記第2レンズに対して、フレアやゴーストによる撮像画像の画質の低下を防止するための構造を設計したり、組み立てやすいコバ部の形状を設計したりすることが可能になる。
また、この好ましい例によれば、前記第1、第3及び第4レンズとして低コストのプラスチックレンズを用いることができるので、撮像レンズのさらなる低コスト化を図ることができる。また、このように前記第1、第3及び第4レンズとしてプラスチックレンズを用いることができるので、前記第2レンズの場合と同様に、非球面形状やコバ部の形状の付与を含むレンズの成形が容易になる。そして、コバ部の形状の設計自由度が高くなることにより、前記第1、第3及び第4レンズに対して、フレアやゴーストによる撮像画像の画質の低下を防止するための構造を設計したり、組み立てやすいコバ部の形状を設計したりすることが可能になる。
以上のことから、前記本発明の撮像レンズの構成によれば、小型・薄型化、低コスト化を図ることができると共に、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差が良好に補正され、携帯電話機などの小型のモバイル製品に搭載される高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)に対応させることのできる高性能な撮像レンズを提供することができる。
また、本発明に係る撮像装置の構成は、被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に前記被写体の像を結像させる撮像レンズとを備えた撮像装置であって、前記撮像レンズとして前記本発明の撮像レンズを用いたことを特徴とする。
前記本発明の撮像装置の構成によれば、撮像レンズとして前記本発明の撮像レンズを用いていることにより、コンパクトで高性能な撮像装置、ひいては当該撮像装置が搭載されるコンパクトで高性能な携帯電話機などのモバイル製品を提供することが可能になる。
以上のように、本発明によれば、小型・薄型化、低コスト化を図ることができ、かつ、高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)を用いた場合であっても、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差を良好に補正して、撮像画像の画質を向上させることのできる撮像レンズ、及び、当該撮像レンズを用いた撮像装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における撮像レンズの構成を示す配置図 本発明の実施例1における撮像レンズの収差図((a)は球面収差の図(軸上色収差の図)、(b)は非点収差の図、(c)は歪曲収差の図) 本発明の第2の実施の形態における撮像レンズの構成を示す配置図 本発明の実施例2における撮像レンズの収差図((a)は球面収差の図(軸上色収差の図)、(b)は非点収差の図、(c)は歪曲収差の図) 本発明の第3の実施の形態における撮像レンズの構成を示す配置図 本発明の実施例3における撮像レンズの収差図((a)は球面収差の図(軸上色収差の図)、(b)は非点収差の図、(c)は歪曲収差の図) 本発明の撮像レンズの、条件式(1):1.26<|R11/R12|<1 .46による効果を示すグラフ
以下、実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における撮像レンズの構成を示す配置図である。
図1に示すように、本実施の形態の撮像レンズ7は、物体側(図1では左側)から像面側(図1では右側)に向かって順に配置された、開口絞り5と、正のパワーを有する両凸レンズからなる第1レンズ1と、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第2レンズ2と、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズ3と、負のパワーを有し、両方のレンズ面が非球面形状で、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第4レンズ4とを備えている。ここで、パワーは、焦点距離の逆数で定義される量である。撮像レンズ7は、撮像素子(例えば、CCD)の撮像面Sに対して光学像を形成する(被写体の像を結像させる)撮像用の単焦点レンズであり、撮像素子は、被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する。そして、撮像素子と、撮像レンズ7とを用いて撮像装置が構成される。
レンズ面の非球面形状は、下記(数1)で与えられる(後述する第2及び第3の実施の形態についても同様である)。
Figure 0005498049
但し、上記(数1)中、Yは光軸からの高さ、Xは光軸からの高さがYの非球面形状の非球面頂点の接平面からの距離、R0は非球面頂点の曲率半径、κは円錐常数、A4、A6、A8、A10、A12はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数を表わしている。
また、本実施の形態の撮像レンズ7は、下記条件式(1)〜(3)を満足するように構成されている。
1.26<|R11/R12|<1.46 ・・・(1)
1.60<N2<1.625 ・・・(2)
23<ν2<28 ・・・(3)
ここで、R11は第1レンズ1の物体側のレンズ面の曲率半径、R12は第1レンズ1の像面側のレンズ面の曲率半径、N2は第2レンズ2のd線(587.5600nm)に対する屈折率、ν2は第2レンズ2のd線に対するアッベ数である。ν2の好ましい範囲は、24<ν2<28である。
上記条件式(1)は、主に球面収差及び軸上色収差を補正するための第1レンズ1の形状に関する条件式である。|R11/R12|が1.0以下になると、球面収差及び軸上色収差を良好に補正することが困難になってしまう。
本実施の形態の撮像レンズ7の構成によれば、レンズの構成枚数が少なく、小型・薄型の撮像レンズを実現することができる。また、第2及び第3レンズ2、3として、向かい合うレンズ面が凹面である一対のメニスカスレンズを用いていることにより、第2及び第3レンズ2、3に入射する光線の角度を小さくして、光線収差を小さくすることができる。また、第4レンズ4の両方のレンズ面を非球面形状としたことにより、歪曲収差及び像面湾曲を良好に補正することができる。また、上記条件式(1)を満足させることにより、特に球面収差及び軸上色収差を良好に補正することができる。そして、その結果、高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)を用いた場合であっても、諸収差を良好に補正して、撮像画像の画質を向上させることができる。さらに、上記条件式(2)、(3)を満足させることにより、軸上色収差を良好に補正しつつ、第2レンズ2として低コストのプラスチックレンズを用いることができる。また、このように第2レンズ2としてプラスチックレンズを用いることができるので、非球面形状やコバ部の形状の付与を含むレンズの成形が容易になる。そして、コバ部の形状の設計自由度が高くなることにより、第2レンズ2に対して、フレアやゴーストによる撮像画像の画質の低下を防止するための構造を設計したり、組み立てやすいコバ部の形状を設計したりすることが可能になる。
以上のことから、本実施の形態の撮像レンズ7の構成によれば、小型・薄型化、低コスト化を図ることができると共に、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差が良好に補正され、携帯電話機などの小型のモバイル製品に搭載される高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)に対応させることのできる高性能な撮像レンズを提供することができる。
第4レンズ4と撮像素子の撮像面Sとの間には、透明な平行平板6が配置されている。ここで、平行平板6は、光学ローパスフィルタとIRカットフィルタと撮像素子のフェースプレート(カバーガラス)に等価な平板である。
第1レンズ1の物体側のレンズ面から平行平板6の像面側の面に至る各面(以下「光学面」ともいう)を、物体側から順に、「第1面」、「第2面」、「第3面」、「第4面」、・・・、「第8面」、「第9面」、「第10面」と呼ぶこととする(後述する第2及び第3の実施の形態についても同様である)。
また、本実施の形態の撮像レンズ7は、下記条件式(4)〜(9)を満足するように構成されているのが望ましい。
1.50<N1<1.55 ・・・(4)
55<ν1 ・・・(5)
1.50<N3<1.55 ・・・(6)
55<ν3 ・・・(7)
1.50<N4<1.55 ・・・(8)
55<ν4 ・・・(9)
ここで、N1は第1レンズ1のd線に対する屈折率、ν1は第1レンズ1のd線に対するアッベ数、N3は第3レンズ3のd線に対する屈折率、ν3は第3レンズ3のd線に対するアッベ数、N4は第4レンズ4のd線に対する屈折率、ν4は第4レンズ4のd線に対するアッベ数である。
上記条件式(4)〜(9)を満足させることにより、第1、第3及び第4レンズ1、3、4として低コストのプラスチックレンズを用いることができるので、撮像レンズのさらなる低コスト化を図ることができる。また、このように第1、第3及び第4レンズ1、3、4としてプラスチックレンズを用いることができるので、第2レンズ2の場合と同様に、非球面形状やコバ部の形状の付与を含むレンズの成形が容易になる。そして、コバ部の形状の設計自由度が高くなることにより、第1、第3及び第4レンズ1、3、4に対して、フレアやゴーストによる撮像画像の画質の低下を防止するための構造を設計したり、組み立てやすいコバ部の形状を設計したりすることが可能になる。
(実施例1)
以下、具体的実施例を挙げて、本実施の形態における撮像レンズをさらに詳細に説明する。
下記(表1)に、本実施例における撮像レンズの具体的数値例を示す。
Figure 0005498049
上記(表1)において、r(mm)は光学面の曲率半径、d(mm)は第1〜第4レンズ1〜4並びに平行平板6の軸上での肉厚又は面間隔、Nは第1〜第4レンズ1〜4並びに平行平板6のd線に対する屈折率、νは第1〜第4レンズ1〜4並びに平行平板6のd線に対するアッベ数を示している(下記の実施例2、3についても同様である)。尚、図1に示す撮像レンズ7は、上記(表1)のデータに基づいて構成されたものである。
上記(表1)から分かるように、第1レンズ1の物体側のレンズ面の頂点から撮像素子の撮像面Sまでの光軸に沿った距離である光学全長は4.5mmであり、小型・薄型化が図られている。また、第1〜第4レンズ1〜4の全てのレンズがプラスチックレンズであり(上記(表1)の屈折率及びアッベ数の値から明らか)、低コスト化も図られている。
また、下記(表2A)、(表2B)に、本実施例における撮像レンズの非球面係数(円錐常数を含む)を示す。下記(表2A)、(表2B)中、「E+00」、「E−02」等は、それぞれ「10+00 」、「10-02 」等を表わすものとする(下記の実施例2、3についても同様である)。
Figure 0005498049
Figure 0005498049
尚、上記(表2A)、(表2B)に示すように、本実施例の撮像レンズ7においては、第1〜第4レンズ1〜4の全てのレンズ面が非球面形状となっているが、必ずしもかかる構成に限定されるものではない。少なくとも、第4レンズ4の両方のレンズ面が非球面形状であればよい。
また、下記(表3)に、本実施例における撮像レンズ7の、Fナンバー(F値)Fno、光学系全体の焦点距離f(mm)、半画角ω(°)、最大像高Y’(mm)、及び、各条件式(1)〜(9)の値を示す。
Figure 0005498049
上記(表3)に示すように、F値(Fno)が2.8と明るい撮像レンズが実現されている。
図2に、本実施例における撮像レンズの収差図を示す。図2において、(a)は球面収差の図であり、実線はg線(435.8300nm)、長い破線はC線(656.2700nm)、二点鎖線はd線(587.5600nm)に対する値を示している。(b)は非点収差の図であり、実線はサジタル像面湾曲、破線はメリディオナル像面湾曲を示している。(c)は歪曲収差の図である。尚、軸上色収差は、図2(a)の球面収差の図から読み取ることができ、d線に対する球面収差の値(二点鎖線)とg線に対する球面収差の値(実線)の差を、『g線のd線に対する軸上色収差』という。
図2に示す収差図から明らかなように、本実施例の撮像レンズ7は、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差が良好に補正され、携帯電話機などの小型のモバイル製品に搭載される高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)に対応可能であることが分かる。
ここで、本実施例の撮像レンズ7を用いた場合に、上記特許文献1(特開2008−90150号公報)の撮像レンズを用いた場合と比較して収差の補正の程度がどれだけ向上しているかについて説明する。
球面収差、非点収差、歪曲収差の、各収差図における“0”を基準とした横座標の最大値をプラス側、マイナス側のそれぞれについて読み取り、プラス側、マイナス側のそれぞれの絶対値の大きい方を、収差の補正の効果を評価するための収差値とみなす。
また、球面収差、非点収差については、本実施例と特許文献1の実施例で用いられているそれぞれの最大像高で正規化したものを比較する。尚、歪曲収差については、最大像高に関わらず、収差図から直接読み取った値を比較する。
また、軸上色収差については、球面収差図の瞳座標(縦座標)が“0”での、d線に対する球面収差の値とg線に対する球面収差の値の差(絶対値)を読み取り、本実施例と特許文献1の実施例で用いられているそれぞれの最大像高で正規化したものを比較する(以上、下記の実施例2、3についても同様である)。
以上のようにして得られた値を下記(表4)に示す。
Figure 0005498049
上記(表4)に示すように、本実施例の撮像レンズ7を用いた場合には、特許文献1の撮像レンズを用いた場合と比較して球面収差及び軸上色収差が半減あるいは1/3に減少していることが分かる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態における撮像レンズの構成を示す配置図である。
図3に示すように、本実施の形態の撮像レンズ14は、物体側(図3では左側)から像面側(図3では右側)に向かって順に配置された、開口絞り12と、正のパワーを有する両凸レンズからなる第1レンズ8と、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第2レンズ9と、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズ10と、負のパワーを有し、両方のレンズ面が非球面形状で、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第4レンズ11とを備えている。
第4レンズ11と撮像素子の撮像面Sとの間には、上記第1の実施の形態の平行平板6と同様の透明な平行平板13が配置されている。
また、本実施の形態の撮像レンズ14も、上記条件式(1)〜(3)を満足するように構成されている。
また、本実施の形態の撮像レンズ14も、上記条件式(4)〜(9)を満足するように構成されているのが望ましい。
そして、本実施の形態の撮像レンズ14の構成によっても、上記第1の実施の形態の撮像レンズ7の構成による作用効果と同様の作用効果が得られる。
(実施例2)
以下、具体的実施例を挙げて、本実施の形態における撮像レンズをさらに詳細に説明する。
下記(表5)に、本実施例における撮像レンズの具体的数値例を示す。尚、図3に示す撮像レンズ14は、下記(表5)のデータに基づいて構成されたものである。
Figure 0005498049
上記(表5)から分かるように、第1レンズ8の物体側のレンズ面の頂点から撮像素子の撮像面Sまでの光軸に沿った距離である光学全長は4.7mmであり、小型・薄型化が図られている。また、第1〜第4レンズ8〜11の全てのレンズがプラスチックレンズであり(上記(表5)の屈折率及びアッベ数の値から明らか)、低コスト化も図られている。
また、下記(表6A)、(表6B)に、本実施例における撮像レンズの非球面係数(円錐常数を含む)を示す。
Figure 0005498049
Figure 0005498049
尚、上記(表6A)、(表6B)に示すように、本実施例の撮像レンズ14においては、第1〜第4レンズ8〜11の全てのレンズ面が非球面形状となっているが、必ずしもかかる構成に限定されるものではない。少なくとも、第4レンズ11の両方のレンズ面が非球面形状であればよい。
また、下記(表7)に、本実施例における撮像レンズ14の、Fナンバー(F値)Fno、光学系全体の焦点距離f(mm)、半画角ω(°)、最大像高Y’(mm)、及び、各条件式(1)〜(9)の値を示す。
Figure 0005498049
上記(表7)に示すように、F値(Fno)が2.8と明るい撮像レンズが実現されている。
図4に、本実施例における撮像レンズの収差図を示す。図4において、(a)は球面収差の図であり、実線はg線、長い破線はC線、二点鎖線はd線に対する値を示している。(b)は非点収差の図であり、実線はサジタル像面湾曲、破線はメリディオナル像面湾曲を示している。(c)は歪曲収差の図である。尚、軸上色収差は、上記実施例1の場合と同様に、図4(a)の球面収差の図から読み取ることができる。
図4に示す収差図から明らかなように、本実施例の撮像レンズ14は、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差が良好に補正され、携帯電話機などの小型のモバイル製品に搭載される高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)に対応可能であることが分かる。
下記(表8)に、本実施例の撮像レンズ14を用いた場合に、上記特許文献1の撮像レンズを用いた場合と比較して収差の補正の程度がどれだけ向上しているかについて評価した結果を示す。
Figure 0005498049
上記(表8)に示すように、本実施例の撮像レンズ14を用いた場合には、特許文献1の撮像レンズを用いた場合と比較して、球面収差が1/3に減少し、軸上色収差が2/3ないし2/9に減少していることが分かる。また、非点収差も、特許文献1の撮像レンズを用いた場合と比較して3/5に減少していることが分かる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態における撮像レンズの構成を示す配置図である。
図5に示すように、本実施の形態の撮像レンズ21は、物体側(図5では左側)から像面側(図5では右側)に向かって順に配置された、開口絞り19と、正のパワーを有する両凸レンズからなる第1レンズ15と、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第2レンズ16と、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズ17と、負のパワーを有し、両方のレンズ面が非球面形状で、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第4レンズ18とを備えている。
第4レンズ18と撮像素子の撮像面Sとの間には、上記第1の実施の形態の平行平板6と同様の透明な平行平板20が配置されている。
また、本実施の形態の撮像レンズ21も、上記条件式(1)〜(3)を満足するように構成されている。
また、本実施の形態の撮像レンズ21も、上記条件式(4)〜(9)を満足するように構成されているのが望ましい。
そして、本実施の形態の撮像レンズ21の構成によっても、上記第1の実施の形態の撮像レンズ7の構成による作用効果と同様の作用効果が得られる。
(実施例3)
以下、具体的実施例を挙げて、本実施の形態における撮像レンズをさらに詳細に説明する。
下記(表9)に、本実施例における撮像レンズの具体的数値例を示す。尚、図5に示す撮像レンズ21は、下記(表9)のデータに基づいて構成されたものである。
Figure 0005498049
上記(表9)から分かるように、第1レンズ15の物体側のレンズ面の頂点から撮像素子の撮像面Sまでの光軸に沿った距離である光学全長は4.5mmであり、小型・薄型化が図られている。また、第1〜第4レンズ15〜18の全てのレンズがプラスチックレンズであり(上記(表9)の屈折率及びアッベ数の値から明らか)、低コスト化も図られている。
また、下記(表10A)、(表10B)に、本実施例における撮像レンズの非球面係数(円錐常数を含む)を示す。
Figure 0005498049
Figure 0005498049
尚、上記(表10A)、(表10B)に示すように、本実施例の撮像レンズ21においては、第1〜第4レンズ15〜18の全てのレンズ面が非球面形状となっているが、必ずしもかかる構成に限定されるものではない。少なくとも、第4レンズ18の両方のレンズ面が非球面形状であればよい。
また、下記(表11)に、本実施例における撮像レンズ24の、Fナンバー(F値)Fno、光学系全体の焦点距離f(mm)、半画角ω(°)、最大像高Y’(mm)、及び、各条件式(1)〜(9)の値を示す。
Figure 0005498049
上記(表11)に示すように、F値(Fno)が2.8と明るい撮像レンズが実現されている。
図6に、本実施例における撮像レンズの収差図を示す。図6において、(a)は球面収差の図であり、実線はg線、長い破線はC線、二点鎖線はd線に対する値を示している。(b)は非点収差の図であり、実線はサジタル像面湾曲、破線はメリディオナル像面湾曲を示している。(c)は歪曲収差の図である。尚、軸上色収差は、上記実施例1の場合と同様に、図6(a)の球面収差の図から読み取ることができる。
図6に示す収差図から明らかなように、本実施例の撮像レンズ21は、諸収差、特に球面収差及び軸上色収差が良好に補正され、携帯電話機などの小型のモバイル製品に搭載される高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)に対応可能であることが分かる。
下記(表12)に、本実施例の撮像レンズ21を用いた場合に、上記特許文献1の撮像レンズを用いた場合と比較して収差の補正の程度がどれだけ向上しているかについて評価した結果を示す。
Figure 0005498049
上記(表12)に示すように、本実施例の撮像レンズ21を用いた場合には、特許文献1の撮像レンズを用いた場合と比較して、球面収差が1/3に減少し、軸上色収差が2/3ないし2/9に減少していることが分かる。
[条件式(1):1.26<|R11/R12|<1.46を満足することによる効果]
特許文献1の実施例1、2における|R11/R12|の値は、それぞれ0.37、0.05であり、本発明の実施例1〜3における|R11/R12|の値は、それぞれ1.46、1.40、1.26である。これらの値を盛り込んだ状態で上記(表4)、(表8)、(表12)を合体したものを、下記(表13)に示す。
Figure 0005498049
また、図7に、上記(表13)をグラフ処理したものを示す。
図7に示すグラフから明らかなように、1.0<|R11/R12|を満足させることにより、特に球面収差及び軸上色収差を良好に補正できていることが分かる。また、図7に示すグラフから、|R11/R12|の特に好ましい範囲は、1.25<|R11/R12|<1.50であることが分かる。
本発明の撮像レンズは、小型・薄型化、低コスト化を図ることができ、かつ、高画素な撮像素子(例えば、画素ピッチが1.4μm、画素数が5メガピクセルのCMOSイメージセンサ)に対応させることができるので、高画素化が望まれる撮像素子を内蔵した携帯電話機などの小型のモバイル製品の分野において特に有用である。
1、8、15 第1レンズ
2、9、16 第2レンズ
3、10、17 第3レンズ
4、11、18 第4レンズ
5、12、19 開口絞り
6、13、20 平行平板
7、14、21 撮像レンズ
S 撮像面

Claims (2)

  1. 物体側から像面側に向かって順に配置された、正のパワーを有する両凸レンズからなる第1レンズと、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第2レンズと、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズと、負のパワーを有し、両方のレンズ面が非球面形状で、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第4レンズからなり
    前記第1レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR11、前記第1レンズの像面側のレンズ面の曲率半径をR12、前記第1レンズのd線に対する屈折率をN1、前記第1レンズのd線に対するアッベ数をν1、前記第2レンズのd線(587.5600nm)に対する屈折率をN2、前記第2レンズのd線に対するアッベ数をν2、前記第3レンズのd線に対する屈折率をN3、前記第3レンズのd線に対するアッベ数をν3、前記第4レンズのd線に対する屈折率をN4、前記第4レンズのd線に対するアッベ数をν4としたとき、下記条件式(1)〜(9)を満足する撮像レンズ。
    1.26<|R11/R12|<1.46 ・・・(1)
    1.60<N2<1.625 ・・・(2)
    23<ν2<28 ・・・(3)
    1.50<N1<1.55 ・・・(4)
    55<ν1 ・・・(5)
    1.50<N3<1.55 ・・・(6)
    55<ν3 ・・・(7)
    1.50<N4<1.55 ・・・(8)
    55<ν4 ・・・(9)
  2. 被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に前記被写体の像を結像させる撮像レンズとを備えた撮像装置であって、
    前記撮像レンズとして請求項1に記載の撮像レンズを用いたことを特徴とする撮影装置。
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