JP5496825B2 - 電子写真機器用導電性ロール - Google Patents
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Description
(A)イオン導電性ゴム。
(B)下記の一般式(1)で表されるグリシジルエーテル化合物。
(C)過酸化物架橋剤、硫黄系架橋剤、及び脱塩素系架橋剤からなる群から選ばれた少なくとも一つの架橋剤。
TMTM)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラエチルチウラムジスルフィド(TETD)、テトラブチルチウラムジスルフィド(TBTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)等があげられる。
エピクロルヒドリンゴム(ECO):Hydrin T3106(商品名)、日本ゼオン社製
ニトリルゴム(NBR):DN219(商品名)、日本ゼオン社製
エポキシ化天然ゴム(ENR):エポキシプレン50(商品名)、MUANG MAI GUTHRIE PUBLIC COMPANY LIMITED 社製
過酸化物架橋剤:パーブチルP(商品名)、日油社製
加硫促進剤:ノクセラーTS(商品名、TMTM)、大内新興化学工業社製
加硫剤:硫黄
脱塩素系架橋剤:サンセラー22C(商品名、2−メルカプトイミダゾリン)、三新化学工業社製
イオン導電剤:テトラブチルアンモニウムパークロレート
下記表2〜6に示す配合割合に従い、各成分を配合して、ロール練りによりゴム組成物を調製した。また、各ゴム組成物について、以下の手法に従って各種物性を測定した。その測定結果を、組成物の物性、及び架橋体の物性として下記表2〜6に示す。
各ゴム組成物について、JIS K6300に準拠し、L形ロータを用いて121℃の試験温度にて、ムーニー粘度(ML(1+3)121℃)を測定した。
各ゴム組成物について、東洋精機社製のキャピラリーレオメータを用い、φ2mmダイとシリンダとを90℃に温調して、100mm/分の押出速度でゴム組成物を射出することにより、せん断粘度(Pa・s)を測定した。
各ゴム組成物について、160℃で30分間、プレス架橋成形を行い、直径29mm、厚さ12.5mmの試験片を得た。得られた試験片を用いて、JIS K6262に準拠し、25%圧縮した状態で、70℃、22時間後の圧縮永久ひずみ(%)を測定した。
各ゴム組成物について、160℃で30分間、プレス架橋成形を行い、直径29mm、厚さ12.5mmの試験片を得た。得られた試験片を用いて、JIS K6253のデュロメータ硬さ試験に準拠し、タイプAデュロメータを用いて、タイプA硬度を測定した。
各ゴム組成物を用いて、160℃で30分間、プレス架橋成形を行い、厚さ2mm、100mm×100mmの試験片を得た。得られた試験片を用いて、JIS K6271の二重リング電極法に準拠して、体積抵抗率(Ω・cm)を算出した。なお、表2〜6には、106Ω・cmを単位とする値で示した。
N−メトキシメチル化ナイロン:100重量部
導電性酸化スズ:60重量部
クエン酸:1重量部
メタノール(溶剤):500重量部
サンドミルを用いて上記成分をメタノール中に分散させ、表層コーティング液を調製した。
φ12mmの円筒状の成形キャビティを有する成形型(金型)を準備し、金型内の中心軸上にφ6mmの軸体(芯金)を配置した後、かかる金型内にゴム組成物を射出した。その後、所定の架橋操作を施すことにより、軸体上に導電性弾性体層を形成した。以下、軸体上に導電性弾性体層のみを形成したものを、ベースロールと呼ぶ。
ロールのヘタリ性評価は、変形量と画像評価の試験により行った。変形量は、片側500gの荷重を加えた状態で各導電性ロールを感光ドラムと当接させ、40℃、95%RH環境下に1ヶ月放置後、荷重を取り除いてから30分経過後の外径を測定し、当接前の外径との差を変形量として求めた。また、画像評価は、上記変形量測定後の導電性ロールを、市販のプリンタ(リコー社製:RICHO CX3000機)に帯電ロールとしてセットし、ハーフトーン画像を印刷して、得られた印刷画像を目視にて確認した。なお、評価基準は、以下の通りである。
○:得られた印刷画像の上記当接部に対応する位置に、スジが確認されない。
×:得られた印刷画像の上記当接部に対応する位置に、スジが確認される。
実機耐久評価は、トナー付着性と感光ドラム汚染性の試験により行った。トナー付着性の試験は、各導電性ロールを市販のプリンタ(リコー社製:RICHO CX3000機)に帯電ロールとしてセットし、文字チャートを一万枚印刷して、印刷後の帯電ロール表面を目視にて観察した。評価基準は、以下の通りである。
○:帯電ロールの表面に、トナーの付着が確認されない。
×:帯電ロールの表面に、トナーの付着が確認される。
評価基準は、以下の通りである。
○:得られた印刷画像の上記当接部に対応する位置に、スジが確認されない。
×:得られた印刷画像の上記当接部に対応する位置に、スジが確認される。
各導電性ロールを、市販のプリンタ(リコー社製:RICHO CX3000機)に帯電ロールとしてセットし、感光ドラムと帯電ロールとを接触させた状態で感光ドラム、帯電ロールともに60rpmで回転させながら、帯電ロールに−1200V印加した。このとき、帯電ロールとの当接位置から感光ドラムの回転方向に90度回った位置で、感光ドラム表面から2mm離した位置に表面電位計(トレックシャパン社製、MODEL−370)のプローブを配置し、暗所にて感光ドラム中央部の表面電位(帯電量)を測定した。表面電位(帯電量)の値が小さい(すなわち、絶対値が大きい)ほど、帯電性が良好であることを示す。なお、評価基準は、以下の通りである。
◎:帯電量が、−550V未満である。
○:帯電量が、−550V以上、−450V未満である。
×:帯電量が、−450V以上である。
各ベースロールを、40℃、95%RHの環境下で2週間放置した。放置後、ベースロール表面を目視で確認した。評価基準は、以下の通りである。
◎:ロール表面に、全くブリードが確認されない。
○:ロール表面に、わずかにブリードしている状態が確認される。
×:ロール表面に、非常に多くブリードしている状態が確認される。
各ベースロールの軸体両端を支点として、ベースロールを周方向に回転させ、基準ゲージからロール表面(導電性弾性体層表面)までの距離をレーザーで計測し、その距離の最大値と最小値との差をロールの振れ(μm)とした。
金型へのゴム組成物の射出時間を測定し、以下の評価基準にて判定を行った。
◎:射出時間が、3秒以下である。
○:射出時間が、3秒超、5秒以下である。
△:射出時間が、5秒超、7秒以下である。
×:射出時間が、7秒超、9秒以下である。
××:射出時間が、9秒超である。
2 軸体
3 ロール体
31 導電性弾性体層
32 表層
Claims (5)
- 軸体の周りに導電性弾性体層を設けてなる電子写真機器用導電性ロールにおいて、
該導電性弾性体層が、下記の(A)、(B)、及び(C)成分を含有するゴム組成物にて形成されており、かつ、該(A)成分100重量部に対して、該(B)成分の含有割合が1〜40重量部の範囲に設定されていることを特徴とする電子写真機器用導電性ロール。
(A)エピクロルヒドリンゴム及び/又はニトリルゴム又はエポキシ化天然ゴムであるイオン導電性ゴム。
(B)下記の一般式(1)で表されるグリシジルエーテル化合物。
R2は、二価の飽和炭化水素基である。
nは、1以上の整数である。〕
(C)過酸化物架橋剤、硫黄系架橋剤、及び脱塩素系架橋剤からなる群から選ばれた少なくとも一つの架橋剤。 - 前記一般式(1)において、前記R2が、炭素数2〜6の二価の飽和炭化水素基である請求項1に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記一般式(1)において、前記nが、3〜25の範囲である請求項1又は2に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記(B)成分のエポキシ当量が、100〜1000の範囲である請求項1から3の何れか1項に記載の電子写真機器用導電性ロール。
- 前記導電性弾性体層が、円筒状の成形キャビティを有する金型内の中心軸上に配置された前記軸体の周りに、該金型内に前記ゴム組成物を注入することにより設けられた該ゴム組成物よりなる層を架橋して形成されている請求項1から4の何れか1項に記載の電子写真機器用導電性ロール。
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